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Patent Searching and Data


Title:
SEMICONDUCTOR LIGHT EMITTING DEVICE AND METHOD FOR MANUFACTURING SEMICONDUCTOR LIGHT EMITTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066430
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To solve a matter that the light from a semiconductor light emitting element advances in all directions and only the light advancing in the illumination direction can be utilized, and although a means for inclining the side face of the semiconductor light emitting element and forming a reflective layer thereon is suggested, processing takes a lot of time because etching is used for inclining the side face and control of the inclining surface is difficult. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The semiconductor light emitting element is arranged on a submount and sealed with a sealant and then grooving is performed between adjoining semiconductor light emitting elements. The groove is filled with a reflective material and then the light exit surface is polished and cut into pieces thus obtaining a semiconductor light emitting device having a reflective layer formed on the side face.

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Inventors:
IDE YOSHIYUKI
KAMEI HIDENORI
YONEKURA ISAMU
OBARA KUNIHIKO
NAKAHARA KOICHI
NAKATSU KOUJI
TOOYA YOSHIROU
KITAZONO TOSHIROU
MAEDA TOSHIHIDE
KOYA KENICHI
SHIRAHATA TAKAHIRO
Application Number:
PCT/JP2008/003308
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
IDE YOSHIYUKI
KAMEI HIDENORI
YONEKURA ISAMU
OBARA KUNIHIKO
NAKAHARA KOICHI
NAKATSU KOUJI
TOOYA YOSHIROU
KITAZONO TOSHIROU
MAEDA TOSHIHIDE
KOYA KENICHI
SHIRAHATA TAKAHIRO
International Classes:
H01L33/60; H01L33/54
Foreign References:
JP2007080994A2007-03-29
JP2001196637A2001-07-19
JP2003330109A2003-11-19
JP2003234509A2003-08-22
JP2006128659A2006-05-18
JPH06268252A1994-09-22
JP2005026400A2005-01-27
Other References:
See also references of EP 2221885A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
半導体発光素子と、
前記半導体発光素子を搭載するサブマウントと、
前記サブマウント上で前記半導体発光素子を封止する封止材と、
前記封止材の射光面を上面としたときに該封止材の側面に配設された反射層とを有する半導体発光装置。
前記封止材は平坦な射光面を有する請求項1に記載された半導体発光装置。
前記反射層は、前記射光面と同一の面を有し、さらに前記封止材と前記サブマウントの両方に接している請求項2に記載された半導体発光装置。
前記封止材と前記反射層の境界面は前記サブマウントの表面に対して略垂直である請求項1に記載された半導体発光装置。
前記封止材と前記反射層の境界面は前記サブマウントの表面に対して鈍角である請求項1に記載された半導体発光装置。
前記射光面に微小凹凸構造を有する請求項2または3に記載された半導体発光装置。
前記半導体発光素子の周囲に蛍光体層を有する請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載された半導体発光装置。
サブマウント基板上に複数の半導体発光素子を固定する工程と、
前記半導体発光素子を封止材で封止する工程と、
前記半導体発光素子間に反射材を充填する工程と
前記封止材の表面を研磨する工程と、
前記反射材を充填した部分をサブマウント基板まで含めて切断する工程とを含む半導体発光装置の製造方法。
前記封止材で封止する工程は、前記サブマウント基板上に配置された前記半導体発光素子を個々に封止する工程である請求項8に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記封止材で封止する工程は、前記サブマウント基板上に封止材の層を形成する工程である請求項8に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記反射材を充填する工程は、
前記半導体発光素子間に前記サブマウント基板の一部まで達する溝を形成する工程と、
前記溝に反射材を充填する工程とを含む請求項8乃至10の何れか1つの請求項に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記溝は前記サブマウント基板の表面に対して略垂直に形成された請求項11に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記溝は前記サブマウント基板の表面に対して斜めに形成された請求項11に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記封止材の表面を研磨する工程の後に、微小凹凸構造を形成する工程を有する請求項8乃至13の何れか1つの請求項に記載された半導体発光装置の製造方法。
前記半導体発光素子の周囲に蛍光体層を形成する工程を有する請求項8乃至14の何れか1の請求項に記載された半導体発光装置の製造方法。
Description:
半導体発光装置および半導体発 装置の製造方法

 本発明は、半導体発光素子の側面から出 される光を有効に活用するために、封止材 側面に反射層を配した半導体発光素子とそ を用いた半導体発光装置に関するものであ 。

 半導体発光素子は、活性層を挟み込んだp 型およびn型半導体で形成される発光層から が出射される。そのため、光は四方八方に 出される。しかし、光源としては、一方向 光を照射させたい場合が多い。その場合は 照射方向とは異なる方向に進む光は無駄に る。光の効率的な活用を考えると、これら 光は半導体発光素子の射光面方向に反射さ るのが好ましい。

 このような課題に対しては半導体発光素 の側面に、射光面方向に向かうような傾斜 施したものが提案されている。例えば、特 文献1には、電極上に傾斜加工されかつ反射 層を施された側面を有する半導体発光素子が 示されている。この半導体発光素子は、発光 層の両面に電極が形成されたものである。ま た、発光層からの光の取り出し効率を上げる ために、発光層を形成する際に用いたサファ イア基板を、後からレーザーで剥離させたも のである。

 また、特許文献2には、透明基板の一方に 電極を形成し、その電極に発光層が生成した 光が当たらないように、射光面の反体面とな る底面に角度をつけた斜面を形成した半導体 発光素子が示されている。

 これらは反射層を蒸着膜といった金属薄 で構成した例である。しかし、反射層を金 薄膜などで構成するには、真空チャンバー の処理が必要となり、大量生産に適してい とはいえない。

 他のアプローチとして、半導体発光素子 体の側面に反射層を設けるのではなく、リ ドフレームや封止材を含め、発光デバイス( 以下「発光装置」という)として側面からの を射光面に向ける方法がある。

 このようなアプローチとして特許文献3に は、半導体発光素子を封止した封止樹脂の側 面に反射枠を備えた半導体発光素子が提案さ れている。

 図14はこの半導体発光装置の断面図を示す リードフレーム90上に形成された半導体発光 素子92は、ボンディング94によってもう一方 リードフレーム96に電気的に結合されている 。そして全体は樹脂98で封止されており、そ 側面には、反射枠100が備えられている。こ ような構成にすることで、半導体発光装置 して側面からの光を反射させ射光面から取 出す。

特開2006-128659号公報

特開平6-268252号公報

特開2005-26400号公報

 特許文献1や2で示されたように半導体発 素子自体の側面に反射層を形成するのは、 空チャンバー内での成膜処理が必要となり 必ずしも大量生産に適しているとはいえな 。

 一方、特許文献3の半導体発光装置は、大 気中での製造工程だけで作製することができ る。しかし、半導体発光素子自体が数百μmか ら数mm程度の大きさであるので、反射枠は数m m程度の大きさになる。このような大きさの 射枠を個々の半導体発光素子に被せるのは 容易ではない。

 本発明は以上のような課題を解決すべく 到されたものであり、封止材の側面全面に 射層を形成して、発光効率を向上させた半 体発光装置とその製造方法を提供するもの ある。

 上記課題を解決するために、本発明は、 導体発光素子と、前記半導体発光素子を搭 するサブマウントと、前記サブマウント上 前記半導体発光素子を封止する封止材と、 記封止材の射光面を上面としたときに該封 材の側面に配設された反射層とを有する半 体発光装置を提供する。

 また、このような半導体発光装置の製造 法として、サブマウント基板上に複数の半 体発光素子を固定する工程と、前記半導体 光素子を封止材で封止する工程と、前記半 体発光素子間に反射材を充填する工程と前 封止材の表面を研磨する工程と、前記反射 を充填した部分をサブマウント基板まで含 て切断する工程とを含む半導体発光装置の 造方法を提供するものである。

 本発明の半導体発光装置は、封止材の側 に反射層を形成しているので、封止材内に 置された半導体発光素子から出射した光は 封止材と反射層の境界面で形成される反射 によって反射される。そのため、半導体発 装置の側面から出射される光が低減され、 想的な面発光に近い特性を得ることができ 。

 また、本発明の半導体発光装置は、大気 の製造工程で作製することができる。しか 、サブマウント基板に1つ1つの半導体発光 子を搭載してしまえば、封止材や反射層の 成は、サブマウント基板に対して一括して うことができるため、量産性に好適である

本発明の半導体発光装置の構成を表す 本発明の半導体発光装置の他の形態の 成を示す図 本発明の半導体発光素子の断面を示す 本発明の半導体発光素子を射光面側か 見た平面図 本発明の半導体発光素子の製造方法を す図 本発明の半導体発光装置の製造方法を す図 本発明の半導体発光装置の製造方法を す図 図7(A)の工程の際にサブマウント基板を 上方から見た状態を示す図 本発明の半導体発光装置の他の製造方 を示す図 本発明の半導体発光装置の他の製造方 法を示す図 本発明の半導体発光装置の他の製造方 法を示す図 本発明の半導体発光装置の他の構成を 示す図 図12の本発明の半導体発光装置の製造 法を示す図 従来の半導体発光装置の断面を示す図

符号の説明

 1 半導体発光装置
 10 半導体発光素子
 11 基板
 12 n型層
 13 活性層
 14 p型層
 16 n側電極
 17 p側電極
 20 支持体
 21 サブマウント
 22 n側引出電極
 23 p側引出電極
 24 n側バンプ
 25 p側バンプ
 26,27 スルーホール
 35 蛍光体層
 36 射光面
 38 封止材
 40 反射層
 43 反射材
 50 溝
 57 反射防止処理済射光面
 210 サブマウント基板

 (実施の形態1)
 図1に本発明の半導体発光装置1を示す。半 体発光装置1は、サブマウント21上に、半導 発光素子10が固定された構造である。

 以下、フリップチップタイプの半導体発 素子を用いた場合について説明を進めるが 本発明の半導体発光装置は、半導体発光素 のタイプに依存しない。すなわち、フェイ アップ、片面電極、両面電極などのタイプ 半導体発光素子であっても構わない。

 サブマウント21には、引出電極22,23が形成 されている。引出電極は半導体発光素子10へ 流を印加するための電極である。半導体発 素子のn型層の側に接続するn側引出電極22と p型層の側に接続されるp側引出電極23がある さらに図1では、引出電極は、スルーホール2 6,27を介して裏面電極28,29へ接続されている。 これによって裏面電極28,29から半導体発光素 へ電流を流す事が出来る。なお、裏面電極 n側裏面電極28とp側裏面電極29がある。

 引出電極にはバンプ24,25が形成されてい 。引出電極同様、バンプもn型層に接続され n側バンプ24とp型層に接続されるp側バンプ25 がある。図1ではp側バンプは複数あるが、ま めて符号25で表す。もちろんn側バンプが複 個あってもよい。

 このバンプによって引出電極と半導体発 素子は直接接続されている。従って、この ンプは接続線である。サブマウント、引出 極、裏面電極、スルーホール、バンプを含 て支持体20と呼ぶ。なお、実施形態によっ は、裏面電極や、スルーホール、バンプが 持体20から省略される場合もある。

 半導体発光素子10の周囲には蛍光体層35が 配置されていてもよい。蛍光体層35には1種類 若しくは複数種類の蛍光体が分散されている 。そして半導体発光素子10からの光を波長変 して出射する。これによって、半導体発光 置1は、さまざまな色合いの光を出射するこ とができる。

 蛍光体層35の周囲には透明な封止材38が配 置される。封止材38は、媒体若しくは媒体中 機能性材料を分散させたものである。封止 は、半導体発光素子を覆うことで、半導体 光装置1を保護する。封止材として用いる事 の出来る媒体としては、シリコーン樹脂、エ ポキシ樹脂及びフッ素樹脂を主成分とする樹 脂を用いることができる。特にシリコーン樹 脂としては、シロキサン系の樹脂やポリオレ フィン、シリコーン・エポキシハイブリッド 樹脂などが好適である。

 また、媒体は、樹脂だけでなくゾルゲル法 作製されるガラス材料を用いることもでき 。具体的には、一般式Si(X) n (R) 4-n (n=1~3)で表される化合物である。ここで、Rは ルキル基であり、Xはハロゲン(Cl、F、Br、I) ヒドロキシ基(-OH)、アルコキシ基(-OR)から選 ばれる。このガラス材の中にも機能性材料や 一般式がM(OR) n で表されるアルコキシドを添加することもで きる。アルコキシドを添
加することによって封止材自体の屈折率を変 えることができる。

 また、これらのガラス材料は硬化反応温 が摂氏200度程度のものもあり、バンプや電 各部に用いる材料の耐熱性を考慮しても好 な材料と言える。

 また、媒体中に分散する機能性材料は特 限定されない。しかし、封止材は半導体発 素子と封止材の射光面との間に存在するの 、光透過率を低減させるような材料や大き は適さない。例えば、好適な一例として、 能性材料として酸化シリコンの微粒子を媒 中に分散させ封止材とすれば、半導体発光 子から発せられた光を封止材内に均一に拡 させることで封止材の射光面を面状に均一 発光させることができる。

 封止材の表面は半導体発光装置1の射光面 36となる。射光面36は平坦な面にすることで 面発光にすることができる。しかし、封止 38と大気の間の屈折率の関係で、完全な鏡面 にすると、全反射のために半導体発光装置と して光の取り出し効率が悪くなる場合もある 。そのような場合のために、微小な凹凸構造 を射光面36に与えることができる。

 本発明の半導体発光装置にはさらに封止 の側面に反射層40が配設されている。反射 40は、半導体発光素子10から出射され、側面 向かう光を側面から出射しにくいようにす 。従って、反射層40は鏡面反射をしなくて よい。

 例えば、媒体中に微粉末を分散させたも を反射層として利用し、反射層40に当たっ 光Xが散乱光になってもよい。

 反射層40に用いることのできる媒体は、 脂、ガラスなどを好適に用いる事ができる 具体的には、上記の封止材の媒体として紹 した材料を用いることができる。

 また用いることのできる微粉末は酸化チ ン、酸化アルミニウムといった金属酸化物 、金、銀、ニッケルといった金属微粉末や フロン(登録商標)などの白色系樹脂微粉末 好適に用いることができる。

 特に酸化チタンは反射層の反射率を高く ることができるので好ましい。反射層に分 させる酸化チタンの重量濃度を10%~80%の範囲 とし、反射層の厚みを適宜調整することで反 射率を高く保つことが出来る。反射層に用い る媒体の粘度を調整するために、酸化チタン に加えて酸化シリコンや酸化アルミニウムの 微粉末を同時に分散させてもよい。

 このような反射層40が存在するために、 導体発光素子から出射された光で側面方向 進むものは、反射層40に当たり、概ね入射角 に応じた反射角の方向に反射する。

 反射層40は、封止材38の側面の少なくとも 一部に配設される。もちろん、側面全体に配 設されるのが好ましいのはいうまでもない。 特に、封止材38の高さ方向にはくまなく存在 るのがよい。側面からの漏れ光を防止する めである。言い換えると、封止材38の一部 ある射光面36と面一まで反射層40は存在する

 また、反射層40は、封止材38とサブマウン ト21の両方に接する。サブマウント21にも接 ることで、封止材38の側面全面を覆うことに なるからである。

 反射層40と封止材38の境界面が反射面41で る。反射面41はサブマウント21の表面19に対 る関係で特に限定されない。しかし、表面1 9に対して垂直もしくは鈍角の関係であれば より光を射光面36の方向に反射しやすいので 望ましい。

 図2に反射面41がサブマウント21の表面19に 対して鈍角42になっている場合の半導体発光 置の断面図を示す。反射面41がサブマウン の表面に対して図2のような角度になってい ば、半導体発光素子10からの光はより射光 36の方向へ反射させられ、発光効率が高くな る。

 なお、サブマウントには、半導体発光素 以外のものを搭載してもよい。例えば、サ マウントが窒化アルミニウムなどのセラミ クの場合は、保護用の素子、例えばダイオ ド、抵抗、保護回路などを登載してもよい

 次にサブマウントと半導体発光素子の詳 な説明を行う。

 サブマウント21は、シリコンツェナーダ オード、シリコンダイオード、シリコーン 窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、そ 他のセラミック等を用いることができる。

 スルーホールはサブマウントに穿たれた 通孔で、内部に銅、アルミニウム、金等の 電材料を含む。裏面電極28,29は、スルーホ ルと電気的に接合しており、銅、銀、金な の導電材料で作製される。引出電極は、銅 アルミニウム、金、銀といった導電性の材 を用いる。

 バンプは半導体発光素子10をサブマウン 21上に固定し、また引出電極22,23との間を電 的に結合させる役割を有する。

 バンプの材料としては、金、金-錫、半田 、インジウム合金、導電性ポリマーなどを用 いることができるが、特に金や金を主成分と する材料が好ましい。これらの材料を用いて 、メッキ法、真空蒸着法、スクリーン印刷法 、液滴射出法、ワイヤーバンプ法等を用いて 形成することができる。

 例えば、ワイヤーバンプ法で金ワイヤー 作製し、その一端をボンダーにてサブマウ ト上の引出電極に接着した後、ワイヤーを 断することで金バンプを形成する。また、 などの高導電性材料の微粒ナノ粒子を揮発 溶剤に分散した液をインクジェット印刷と 様な手法で印刷し、溶剤を揮発除去してナ 粒子の集合体としてのバンプを形成する液 射出法を用いることもできる。

 図3に半導体発光素子10の断面図を、図4に 基板上部方向からの平面図を示す。半導体発 光素子10は、基板11、n型層12、活性層13、p型 14、n側電極16、p側電極17からなる。

 基板11は、発光層を保持する役目を負う 材質としては、絶縁性のサファイアを用い ことができる。しかし、発光効率や発光す 部分が窒化ガリウム(GaN)を母材とすることか ら、n型層12と基板11との界面での光の反射を なくするために発光層と同等の屈折率を有 るGaNやSiC、AlGaN、AlNを用いるのが好適であ 。

 発光層となるn型層12と活性層13とp型層14 基板11上に順次積層される。材質は特に制限 はないが、窒化ガリウム系化合物であれば好 ましい。具体的には、それぞれ、GaNのn型層12 、InGaNの活性層13、GaNのp型層14である。なお n型層12やp型層14としては、AlGaNやInGaNを用い もよいし、n型層12と、基板11との間に、GaN InGaNで構成したバッファ層を用いることも可 能である。また、例えば、活性層13は、InGaN GaNが交互に積層した多層構造(量子井戸構造) としてもよい。

 このように基板11上に積層したn型層12と 性層13とp型層14の一部から、活性層13とp型層 14を除去し、n型層12を露出させる。この露出 せたn型層12上に形成されたのが、n側電極16 ある。なお、基板11を導電性の材料にした 合は、基板まで露出させ基板上に直接n側電 を形成してもよい。

 また、p型層14上に同じくp側電極17が形成 れる。つまり、活性層13とp型層14を除去し n型層12を露出させることで、発光層とp側電 およびn側電極は基板に対して同じ側の面に 形成することができる。

 p側電極17は発光層で発した光を基板11の に反射するために反射率の高いAgやAl、Rh等 第1の電極を用いる。すなわち、基板11の天 側が射光面18となる。p型層14とp側電極17のオ ーミック接触抵抗を小さくするためにp型層14 とp側電極の間にPtやNi、Co、ITO等の電極層を いるとより望ましい。また、n側電極16はAlや Ti等を用いることができる。p側電極17およびn 側電極16の表面にはバンプとの接着強度を高 るためにAuやAlを用いることが望ましい。こ れらの電極は真空蒸着法、スパッタリング法 などによって、形成することができる。

 半導体発光素子10のサイズは、特に限定 ないが、光量を大きくするには、全面積が い方がよく、好ましくは一辺(8及び9)が600μm 上であることが望ましい。また半導体発光 子10の一辺(8若しくは9)は他方の辺より長く も良い。半導体発光素子の用途には、携帯 話やモバイルコンピューターなどもあり、 方形の発光装置の需要もあるからである。

 なお、半導体発光素子として、フリップ ップタイプについて詳細を説明したが、本 明の半導体発光装置においては、半導体発 素子はどのようなタイプのものでも構わな 。

 次に蛍光体層35について説明する。蛍光 層35は、無機若しくは有機の蛍光体材料の粒 子を樹脂もしくはガラスといった透明媒体中 に分散したものである。

 例えば、半導体発光素子10が青色の光を発 、半導体発光装置1自体の発光色を白色にす 場合は、半導体発光素子10からの青色の光 受けて、黄色に波長を変換し出射する蛍光 である。このような蛍光体材料としては、 土類ドープ窒化物系、または、希土類ドー 酸化物系の蛍光体が好ましい。より具体的 は、希土類ドープアルカリ土類金属硫化物 希土類ドープガーネットの(Y・Sm) 3 (Al・Ga) 5 O 12 :Ceや(Y 0.39 Gd 0.57 Ce 0.03 Sm 0.01 ) 3 Al 5 O 12 、希土類ドープアルカリ土類金属オルソ珪酸 塩、希土類ドープチオガレート、希土類ドー プアルミン酸塩等を好適に用いることができ る。また、珪酸塩蛍光体(Sr 1-a1-b2-x Ba a1 Ca b2 Eu x )2SiO 4 やアルファサイアロン(α-sialon:Eu)Mx(Si,Al) 12 (O,N) 16 を黄色発光の蛍光体材料として用いても良い 。

 媒体としては、上記の封止材で説明した 体を利用することができる。例を挙げると シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びフッ素 脂を主成分とする樹脂や、ゾルゲル法で作 されるガラス材料を用いることもできる。 また、これらのガラス材料は硬化反応温度 摂氏200度程度のものもあり、バンプや電極 部に用いる材料の耐熱性を考慮しても好適 材料と言える。蛍光体と媒体を混ぜ合わせ 状態を蛍光体塗料と呼ぶ。

 図5には、本発明の半導体発光装置を作製 する製造方法を示す。サブマウント21となる ブマウント基板210上に、引出電極22,23を形 する。必要に応じてスルーホールや、裏面 極も形成しておく。引出電極22,23にはバンプ 24,25を形成しておく。そして、半導体発光素 10を溶着させる(図5(A))。

 サブマウント基板210には複数の半導体発 素子が形成される。このようにすることで 一度に多くの半導体発光装置を得ることが きる。

 次に蛍光体層35を形成する。蛍光体層35は 半導体発光素子10に蛍光体塗料を塗布するこ で形成する。形成する方法は特に限定はな が、蛍光体塗料を印刷で塗布するのが、作 時間も短く簡単である(図5(B))。

 図6に続きの工程を示す。蛍光体層を形成 したのち、封止材38をサブマウント基板210の 面に形成する(図6(A))。ここでは、封止材と て樹脂を用いた例で説明を進める。封止材 形成方法は特に限定されない。溶剤と共に 止樹脂を液状にして塗布し、乾燥すれば、 時間でしかも高い厚み精度で封止樹脂を塗 ことができる。なお、蛍光体層は必ずしも 成しなくてもよい。半導体発光素子の発光 をそのまま使用する場合もあるからである

 次に半導体発光素子間に溝加工を行う(図 6(B))。できた溝50は反射材を充填する空間に る。溝加工にはダイシングマシンなどを好 に用いることができる。サブマウント基板21 0を水平にして溝加工を行うことで、サブマ ントの表面に対して垂直な反射面を形成す ことができる。なお、この際にサブマウン 基板210をダイシングに対して傾けて設置す ことで、サブマウント基板210に対して角度 持った反射面を形成することもできる。

 例えば、図6(A)において、サブマウント基 板210を左に傾けて(右側を高くする)、各半導 発光素子の左側に溝加工を行い、次にサブ ウント基板210を右に傾けて、各半導体発光 子の右側に溝加工を行えば、サブマウント 表面に対して鈍角になる反射面を形成する とができる。図2の半導体発光装置はこのよ うにして作製される。

 溝50は封止材だけでなく、サブマウント 板210まで形成するのがよい。封止材の側面 分を確実に反射材で覆うためである。溝加 は、半導体発光素子の4辺に行う。封止材の4 側面に反射面を形成するためである。しかし 、他の事情などによって意図的にいくつかの 側面に対して反射面を形成しない場合は、そ の面について溝加工は行わなくても良い。

 溝加工が終了したら、反射材43を溝50に充 填する(図6C))。なお、反射材43は硬化後、反 層40を形成する。充填の方法は特に限定され るものではない。一例として、封止材の上面 に一様に塗布して形成してもよい。また滴下 、印刷、スプレー、スピンコート等の方法で 充填することもできる。

 図7に続きの工程を示す。反射材43を充填 た後、封止材38の上面を研磨する(図7(A))。 射材43を溝50に充填した後に封止材の上面を 磨することで、反射層は封止材の射光面36 同一の面を有する。研磨の方法は特に限定 れない。ラップマスターなどを好適に用い ことができる。また、一度に研磨を行うの はなく、砥粒の大きさを順に変えながら研 してもよい。

 図8に射光面の側から見た状態を示す。サ ブマウント基板210の上に配置された半導体発 光装置が左右上下に等間隔で配置されている 。射光面36が見えており、点線の四角は蛍光 層35を表す。それぞれの半導体発光装置の には反射材43が充填されている。このように することで、本発明の半導体発光装置は面発 光が可能になる。

 図7に戻って、次に反射材43の間で切断し 個々の半導体発光装置1となる(図7(B))。

 (実施の形態2)
 実施の形態1では、図6(A)および図6(B)で示し ように、封止材38を半導体発光素子を配設 たサブマウント基板210の全面に形成し、そ 後溝加工を行った。この方法は短時間で大 に処理できる方法である。しかし、サブマ ント基板210の全面に封止材を形成するため 封止材が硬化する際の応力が大きくなるこ もある。応力が大きくなりすぎると、サブ ウント基板が反ったり、封止材を形成した 分で割れが生じたりする場合もある。そこ 、それぞれの半導体発光素子毎に封止材を 成してもよい。

 図9には、本発明の半導体発光装置の製造 方法の一部を示す。図9(A)は、図6(A)に対応す 図であり、図9(B)は図6(B)と同じ図である。 実施の形態の製造方法では、図9(A)で示した 止材の形成方法以外は、実施の形態1の製造 方法とまったく同じでよい。

 本実施の形態では蛍光体層35を形成した 、封止材は、個々の半導体発光素子毎に形 する。又は、図8で示した半導体発光素子の びで、列方向若しくは縦方向だけ連続的に 成してもよい。全面を一度に形成しなけれ 、樹脂硬化時の応力を軽減できるからであ 。

 本実施の形態の製造方法は、実施の形態1 で製造した半導体発光装置と同じものを得る ことができる。

 (実施の形態3)
 本実施の形態では、工程数を省略できる製 方法について説明する。

 図10を参照して、サブマウント基板210に 出電極22,23を形成し、バンプ24,25をさらに形 して、半導体発光素子10を配設する(図10(A)) 半導体発光素子10の周囲に蛍光体層35も形成 する(図10(B))。以上の工程は実施の形態1と同 である。

 次に封止材38をそれぞれの半導体発光素 毎に形成する(図10(C))。形成の方法は限定さ るものではない。しかし、印刷などで行う が簡便で早くできる。

 図11に続きの工程を示す。封止材を形成 た後、反射材43をサブマウント基板210の全面 に塗布形成する(図11(A))。本実施の形態では 加工を行わない。

 射光面36となる面を研磨で形成する(図11(B ))。この結果は図8と同じようになる。そして 、反射材43の充填部分で切断する(図11(C))。以 上のような工程を経ることで反射層が側面に 形成された半導体発光装置を得ることができ る。

 本実施の形態で示した半導体発光装置の 造方法では、溝加工を行う工程を省略する とができ、より短時間で半導体発光装置を 製することができる。ただし、反射面41は 封止材の形成時の形状がそのまま反映され 。そのためサブマウント21と反射面とのなす 角は、直角より小さい角度になる場合もある 。

 (実施の形態4)
 図12に本実施の形態にかかわる半導体発光 置を示す。本実施の形態では、射光面36の表 面に反射防止処理済射光面57が形成されてい 。反射防止処理を行なうことで、封止材38 を進む光で射光面に浅い角度で入射する光 全反射するのを防止し、半導体発光装置か の光取り出し効率が向上する。

 図13に半導体発光装置の製造方法を示す サブマウント基板210上に半導体発光素子を 設し、蛍光体層35を形成したのち、封止材で 封止する。その後溝加工を行って反射材43を 填し、射光面36を研磨するまでは、実施の 態1による図7(A)と同じである。

 本発明の製造方法では、その後射光面36 全面に微小な凹凸構造を持つ、反射防止処 済射光面57を形成する(図13(A))。微小な凹凸 造は射光面での全反射を防ぎ、光の取り出 効率を向上させる。全面に形成するのは、 々の半導体発光装置毎に行うのは煩雑だか である。

 微小凹凸構造は、ナノインプリント技術 用いた微細加工を用いれば、光の波長と同 度若しくは、使う光の波長によっては、そ 以下のスケールの微細パターンを形成する ともできる。また形状も溝形状、錘状、半 球状など、さまざまなパターンの形成が可 である。なお、ナノインプリントを行う面 平坦であることが必要であるが、射光面36 反射材43からなる研削面は非常に平坦に形成 されるので、精度良く微細パターンを形成す ることができる。ナノインプリントを行なう 場合は、液状樹脂を射光面36上に薄く塗布し 後、モールドを押し付け、塗布した樹脂を 硬化又は紫外線硬化することで、モールド に形成された凹凸形状を転写する。

 射光面36が無機の封止材からなる場合は、 光面36にPMMA(ポリメチルメタクリレート)など のポリマーレジストを塗布し、ナノインプリ ント等によりレジストの微細パターンを形成 し、これをマスクとしてCF 4 等のガスでエッチングすることで射光面3
6に凹凸を形成する。エッチングによる表面 凹凸形状の形成は、工程が簡単であり、ま 光取り出し効果も向上する。しかし、凹凸 状の正確な制御が困難であり、また全く同 凹凸形状を多くの基板表面上に形成できな という特性がある。

 また、研磨する工程(図7(A))の最後に用い 砥石の粒度を調節して、研削が終わった状 で、ある範囲の表面粗さに仕上げ、基板表 の凹凸構造とすることもできる。

 また、インクジェット印刷法により基板 面に凹凸構造を作製することもできる。こ 方法は基板をエッチングする工程を含まな ので簡便に行うことができる。作製する凹 構造自体の屈折率を調整することで、光取 出し効果を得る事ができる。そして、射光 36に微小凹凸構造を形成した後、反射材43の 部分で切断し、本実施の形態にかかわる半導 体発光装置を得る(図13(B))。

 なお、境界面における屈折率の関係で全 射が生じ、光取り出し効率が低下するのは 射光面36と大気の間だけでなく、半導体発 素子の射光面18と蛍光体層35の界面や、蛍光 層35と封止材38の界面でも発生する問題であ る。従って、半導体発光素子の射光面18や、 光体層の射光面に反射防止処理を行っても い。

 なお、本明細書を通じてClは塩素、Fはフ 素、Brは臭素、Iはヨウ素、Alはアルミニウ 、Gaはガリウム、Siはシリコン、Inはインジ ム、Nは窒素、Oは酸素、Agは銀、Rhはロジウ 、Ptは白金、Niはニッケル、Coはコバルト、Ti はチタン、Auは金、Yはイットリウム、Smはサ リウム、Ceはセリウム、Gdはガドリニウム、 Srはストロンチウム、Baはバリウム、Caはカル シウム、Euはユウロピウム、を表す。

 本発明は、封止材の側面に反射層を形成 、発光効率の高い半導体発光装置に利用す 事が出来る。