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Title:
SHOCK ABSORBING MECHANISM OF OPEN/CLOSE MOVING ELEMENT AND DRAWING DEVICE EMPLOYING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040905
Kind Code:
A1
Abstract:
A shock absorber (1) includes, as main components, a spiral shaft (2) holding an abutting member (16) and a slider (30), a holder (5), an oil resistance type rotary damper (18), a damper spring (40) for urging the oil resistance type rotary damper (18) rearward, the abutting member (16) attached to the front end (3) of the spiral shaft (2), and a receiving member (17) on which the abutting member (16) can be made to abut. A drawing device (200) makes the shock absorber (1) fit a coil spring (29) for urging the slider (30) in the drawing direction to the spiral shaft (2), and makes the slider (30) support a hook member (34) rotatably such that sustention and switching can be made between the drawing posture and the drawing release posture.

Inventors:
AKASHI KAZUKUNI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/068705
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KYOEI KANAMONO SEISAKUSYO CO L (JP)
AKASHI KAZUKUNI (JP)
International Classes:
E05F1/16; E05F3/14; E05F5/02
Foreign References:
JP2006169820A2006-06-29
JP2006045803A2006-02-16
Attorney, Agent or Firm:
ITAYA, Yasuo (9-10 Minamisemba 3-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 81, JP)
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Claims:
 開閉移動体に配設されて、該開閉移動体の閉動作を緩速にする緩衝機構において、
 側面にスパイラル溝又はスパイラル凸形状を有するスパイラル軸と、
 該スパイラル軸の軸受け部を有するホルダと、
 前記スパイラル軸に嵌装して該スパイラル軸の軸方向に沿った移動により該スパイラル軸を回転させるスライダと、
 該スライダの前記軸方向に沿った移動による前記スパイラル軸の回転に抵抗を与えて、前記開閉移動体の閉方向への前記スライダの移動を緩速にさせる回転ダンパと、を備え、
 前記スライダの内側には、前記スパイラル軸の前記スパイラル溝又はスパイラル凸形状に係合する係合部が設けられており、
 前記スライダには、前記スパイラル軸の軸方向に移動する前記開閉移動体を係止する係止部が設けられていることを特徴とする開閉移動体の緩衝機構。
 前記スパイラル軸の前端部又は該前端部近傍の軸途中部に設けられた当接部材と、該当接部材を当接させる受け部材と、を備え、
 前記回転ダンパは、前記当接部材が前記受け部材に押し付けられながら摺接する際に生じる摩擦抵抗により、前記スパイラル軸の回転を緩速にする滑りクラッチ型回転ダンパであり、
 前記スパイラル軸は、少なくとも前記当接部材が前記受け部材に当接する位置まで、軸方向に移動自在に前記ホルダに保持されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機構。
 請求項1に記載の緩衝機構を備え、前記スライダを前記開閉移動体の閉方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする開閉移動体の引き込み装置。
 前記付勢部材は、前記スパイラル軸に嵌装され、かつ一端部が前記ホルダに係止されたコイルばねであることを特徴とする請求項3に記載の引き込み装置。
 前記回転ダンパは、前記ホルダに支持されたダンパケースと、
 該ダンパケースのキャップと、
 片面から突出させた回転軸を有して前記ダンパケース内に回転自在に配設され、前記キャップの中央面に形成された穴部から該回転軸を前記ダンパケースの外方向に突出させた回転子と、を備え、
 前記回転子の少なくとも一方向の回転が、前記ダンパケース内に充填されたオイルの抵抗を受けて回転速度が緩速になるオイル抵抗型回転ダンパであり、
 前記回転軸が前記スパイラル軸に係合可能であることを特徴とする請求項3に記載の引き込み装置。
 前記スパイラル軸の前端部に設けられた当接部材と、該当接部材を当接させる受け部材と、前記オイル抵抗型回転ダンパを前記当接部材に付勢するダンパばねと、を備え、
 前記スパイラル軸は該スパイラル軸の軸方向に移動自在に前記ホルダに保持され、
 前記当接部材は、傘状斜面を有し、
 前記受部材は前記当接部材の傘状斜面に対向する内側斜面と該内側斜面の中心位置に合わせた開孔部を有して前記ホルダに固定され、
 前記オイル抵抗型回転ダンパは、前記回転軸を前記受け部材の開孔部から前記当接部材へ突出させ、かつ、前記ダンパばねによって前記当接部材に向けて付勢されており、
 前記スパイラル軸が勢いよく前記開閉移動体の閉方向へ移動した場合には、前記当接部材が、前記回転軸に当接して前記オイル抵抗型回転ダンパを一旦後退させ、さらに前記受け部材に当接して前記スパイラル軸の移動を停止させ、その直後に前記オイル抵抗型回転ダンパが前記ダンパばねの付勢によって押し返された状態で、前記当接部材と前記回転軸との間で動力伝達が行なわれて、前記スパイラル軸の回転が前記オイル抵抗型回転ダンパによって緩速にされ、
 前記スパイラル軸の前記閉方向への移動に勢いが無い場合には、前記当接部材が前記受け部材に当接する行程を経ることなく、前記当接部材と前記回転軸との間で動力伝達が行なわれて、前記スパイラル軸の回転が前記オイル抵抗型回転ダンパによって緩速にされるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の引き込み装置。
 前記係止部は、前記開閉移動体の係止を維持する係止維持姿勢と係止を解除する係止解除姿勢に回動が自在であることを特徴とする請求項3に記載の引き込み装置。
 前記係止部は外側に突出した突部を側面に有し、
 前記ホルダは、下部に形成されている開口部の内壁面に沿った箇所に、前記突部を係合させて前記係止部の前記係止維持姿勢を維持させる案内部を有し、
 該案内部は、後端部に前記突部を係合させて前記係止部の係止解除姿勢を維持させ、かつ、該係止部の前記閉方向への移動を仮停止させる仮停止用案内部を有していることを特徴とする請求項7に記載の引き込み装置。
 請求項1又は請求項2に記載の緩衝機構を備え、
 前記ホルダは、前記スパイラル軸に接続された渦巻きばね型付勢器を有し、
 前記渦巻きばね型付勢器は、前記スライダが前記開閉移動体の開方向に移動すると前記スパイラル軸の回転によって渦巻きばねを巻き付けられ、
 該渦巻きばねの巻き戻しによる付勢力によって前記スパイラル軸を一方向に回転させることを特徴とする引き込み装置。
Description:
開閉移動体の緩衝機構及びそれ 用いた引き込み装置

 本発明は、スライドドア、間仕切り戸、 き戸、家具の引き出し部、カーテン等(以下 、これらを総称して開閉移動体という)の開 の勢いを開閉終端近くの位置で抑える緩衝 構と、それを用いた引き込み装置に関する

 スライドドア,間仕切り戸,開き戸,家具の 出し部,カーテン等は、円滑な開閉が行なわ れるように支持されており、これらを手で操 作して閉じるときに衝突音が発生する不具合 と、衝突の際の跳ね返りによって、これらが 若干開くことがある不具合と、スライドドア 等が完全に閉じるまで手で操作しなければな らないという不具合がある。

 従来から、このような不具合を解消する めにシリンダ型ダンパやクッションばね等 用いた緩衝器具及び引き込み装置が知られ いる。しかしながら、シリンダ型ダンパは 価であり、また、シリンダ型ダンパとクッ ョンばねは、閉じた位置にあるスライドド 等を開ける方向の押し戻す力が作用するた 、スライドドア等を閉じた位置で停止させ 場合には、スライドドア等の停止位置を維 させるキャッチ部材が必要であった。また ワイヤによる引き付けを利用した引き込み 置は、ワイヤの一端がスライドドア等に係 され、その他端が上レールに係止されてい ため、スライドドア等の取り付け・取り外 が容易でなく、スライドドア等を開放状態 させておくことができない不具合があった

 また、ワイヤやばねを利用してラックギ を直線方向に移動させ、ラックギヤの直線 向の移動である引き込み方向の移動を、ラ クギヤに噛合させたピニオンギヤを介して 転ダンパに伝達し、回転ダンパが保有する 抗によって、ラックギヤの引き込み速度を 速にさせる緩衝器具が知られている(例えば 、特開2006-348553号公報、及び特開2006-299578号 報参照)。

 しかしながら、このような緩衝器具にお ては、ラックギヤとピニオンギヤとによる 合位置がピニオンギヤの回転軸心からオフ ットした位置にあるため、ピニオンギヤを 支持している回転ダンパの回転軸に斜め方 の力が加わる。この結果、回転ダンパの回 に悪影響を与え、回転ダンパを故障させる 因になる虞がある。また、ラックギヤが片 持されていることが原因で、ラックギヤが ピニオンギヤとの噛合が浅くなる方向に浮 上がって、双方のギヤによる噛合が浅くな 、双方のギヤの噛合が外れたり、双方のギ によるバックラッシが大きくなって双方の ヤの歯が欠損する虞がある。

 本発明は、上記従来の問題を解決するた になされたものであり、丈夫で確実かつ円 な動力伝達構造を有し、キャッチ部材を必 としない開閉移動体の緩衝機構を提供する とと、この緩衝機構を備える丈夫で確実な き込みが行なわれる引き込み装置を提供す ことを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明は、 閉移動体に配設されて、該開閉移動体の閉 作を緩速にする緩衝機構において、側面に パイラル溝又はスパイラル凸形状を有する パイラル軸と、該スパイラル軸の軸受け部 有するホルダと、前記スパイラル軸に嵌装 て該スパイラル軸の軸方向に沿った移動に り該スパイラル軸を回転させるスライダと 該スライダの前記軸方向に沿った移動によ 前記スパイラル軸の回転に抵抗を与えて、 記開閉移動体の閉方向への前記スライダの 動を緩速にさせる回転ダンパと、を備え、 記スライダの内側には、前記スパイラル軸 前記スパイラル溝又はスパイラル凸形状に 合する係合部が設けられており、前記スラ ダには、前記スパイラル軸の軸方向に移動 る前記開閉移動体を係止する係止部が設け れているものである。

 開閉移動体の緩衝機構は、例えば、スラ ドドアを勢いよく閉じる操作をした際の衝 音とスライドドアの衝突時のはね返りを防 する装置として用いられ、また、引き込み 置に用いられる。また、スライドドア以外 も,間仕切り戸,開き戸,家具の引出し部,カー テン等を勢いよく閉じる操作をした際に発生 する衝突音と衝突時のはね返りを防止する緩 衝装置として用いられる。この他にも、機械 及び電気製品の移動部の緩衝機構として搭載 することも可能である。

 前記緩衝機構をスライドドアの緩衝装置 して用いる場合には、この緩衝装置はスラ ドドアの上部レール内に取り付けられる。 部レール内にこの緩衝装置を取り付けると 手動で操作したスライドドアが閉じ終える 前の位置に達したときに、スライドドアの 端に設けられているガイド部材が、この緩 装置の係止部で受けられる。係止部が設け れたスライダの直線移動により、スパイラ 軸は、押されて回転するが、この回転には 転ダンパによる抵抗力が加わるため、ゆっ りと回転する。この結果、スライダの移動 緩速になり、スライドドアを勢いよく閉じ 方向に操作しても、閉じ終える直前でブレ キが掛かって、スライドドアは静かに閉じ スライドドアを閉じたときの衝突音と衝突 よるはね返りは大幅に抑えられる。

 スライダとスパイラル軸とは、次の2つの いずれかの係合構造を有する。その1つの係 構造は、スパイラル軸に形成されている2条 スパイラル溝と、スライダの内側に形成さ ている突起又は短い凸形状からなる係合部 を係合させた構造である。他の1つの係合構 造は、スパイラル軸に形成されている2条の パイラル凸形状と、スライダの内側に形成 れている溝からなる係合部とを係合させた 造である。また、スパイラル軸に形成され いる2条のスパイラル溝と、スライダの内側 の間にボールベアリングを介在させた係合 造でもよい。

 緩衝機構の構造が簡単なので、丈夫にす ことができる。また、スパイラル軸にスラ ダを嵌装させた構造は、スパイラル軸とス イダとによる係合が外れることがなく、ス イダの中心とスパイラル軸の軸芯とが一致 るため、スライダとスパイラル軸との間で なわれる動力伝達を円滑に行なうことがで る。

 前記スパイラル軸の前端部又は該前端部 傍の軸途中部に設けられた当接部材と、該 接部材を当接させる受け部材と、を備え、 記回転ダンパは、前記当接部材が前記受け 材に押し付けられながら摺接する際に生じ 摩擦抵抗により、前記スパイラル軸の回転 緩速にする滑りクラッチ型回転ダンパであ 、前記スパイラル軸は、少なくとも前記当 部材が前記受け部材に当接する位置まで、 方向に移動自在に前記ホルダに保持されて ることが望ましい。

 この緩衝機構が備える滑りクラッチ型回 ダンパは、スパイラル軸が開閉移動体の閉 向に移動することによって機能する。即ち スライダに開閉移動体が閉じる方向の外力 加わると、スパイラル軸が押されて、スパ ラル軸先端に設けられている当接部材がス イラル軸と共に回転しながら受け部材を押 付ける。このため、当接部材が受け部材に 接しながら回転し、この摺接による摩擦抵 によって、スパイラル軸の回転に抵抗を加 る。この結果、スライダの軸方向の移動も 速になる。摩擦抵抗によりスパイラル軸の 転を緩速にする簡単な構造なので、緩衝機 をさらに丈夫にすることができる。

 また、開閉移動体の引き込み装置におい 、上記の緩衝機構を備え、前記スライダを 記開閉移動体の閉方向に付勢する付勢部材 有することが望ましい。

 上述した緩衝機構とこの引き込み装置と 違いは、この引き込み装置には、スライダ 前方に付勢させる付勢部材が設けられてい ところにある。この付勢部材は、スライダ 開閉移動体の閉方向に付勢させる。例えば スライドドアを手で閉じる手前の位置まで 動させると、その後は、スライドドアから を離しても、引き込み装置がスライドドア 閉じ終えるまで引き込む。この引き込みは スパイラル軸の回転を伴っており、スパイ ル軸の回転が回転ダンパによって抑えられ いるため、ゆっくりとした引き込み速度に る。上記の緩衝機構を備えるので、円滑な 力伝達構造を有する丈夫な引き込み装置に ることができる。

 前記付勢部材は、前記スパイラル軸に嵌 され、かつ一端部が前記ホルダに係止され コイルばねであることが望ましい。この付 部材で最適なものがコイルばねであり、ス イラル軸に嵌装させたコイルばねは、スラ ダに直線方向の付勢力を与えて、スライダ び係止部を強制的に開閉移動体の閉方向に 動させる。付勢部材であるコイルばねがス イラル軸に嵌装されており、付勢部材のた のスペースが必要ないので、引き込み装置 小型にすることができる。

 前記回転ダンパは、前記ホルダに支持さ たダンパケースと、該ダンパケースのキャ プと、片面から突出させた回転軸を有して 記ダンパケース内に回転自在に配設され、 記キャップの中央面に形成された穴部から 回転軸を前記ダンパケースの外方向に突出 せた回転子と、を備え、前記回転子の少な とも一方向の回転が、前記ダンパケース内 充填されたオイルの抵抗を受けて回転速度 緩速になるオイル抵抗型回転ダンパであり 前記回転軸が前記スパイラル軸に係合可能 あることが望ましい。

 この引き込み措置が備えるオイル抵抗型 転ダンパは市販品を用いることが可能であ 。オイル抵抗型回転ダンパは、スパイラル の少なくとも1方向の回転に抵抗を与えるた めにあり、スパイラル軸の回転を抑え、スラ イダの開閉移動体の閉方向への移動を緩速に する。回転ダンパをオイル抵抗型回転ダンパ で構成したので、騒音を出さずにスパイラル 軸の回転速度を確実に緩速にし、開閉移動体 をゆっくりと閉じさせることができる。また 、オイル抵抗型回転ダンパの回転軸とスパイ ラル軸の軸心が合わせられるので、スパイラ ル軸の回転を円滑かつ確実に回転ダンパ伝え ることができる。

 本発明は、上記改良された引き込み装置 おいて、前記スパイラル軸の前端部に設け れた当接部材と、該当接部材を当接させる け部材と、前記オイル抵抗型回転ダンパを 記当接部材に付勢するダンパばねと、を備 、前記スパイラル軸は該スパイラル軸の軸 向に移動自在に前記ホルダに保持され、前 当接部材は、傘状斜面を有し、前記受部材 前記当接部材の傘状斜面に対向する内側斜 と該内側斜面の中心位置に合わせた開孔部 有して前記ホルダに固定され、前記オイル 抗型回転ダンパは、前記回転軸を前記受け 材の開孔部から前記当接部材へ突出させ、 つ、前記ダンパばねによって前記当接部材 向けて付勢されており、前記スパイラル軸 勢いよく前記開閉移動体の閉方向へ移動し 場合には、前記当接部材が、前記回転軸に 接して前記オイル抵抗型回転ダンパを一旦 退させ、さらに前記受け部材に当接して前 スパイラル軸の移動を停止させ、その直後 前記オイル抵抗型回転ダンパが前記ダンパ ねの付勢によって押し返された状態で、前 当接部材と前記回転軸との間で動力伝達が なわれて、前記スパイラル軸の回転が前記 イル抵抗型回転ダンパによって緩速にされ 前記スパイラル軸の前記閉方向への移動に いが無い場合には、前記当接部材が前記受 部材に当接する行程を経ることなく、前記 接部材と前記回転軸との間で動力伝達が行 われて、前記スパイラル軸の回転が前記オ ル抵抗型回転ダンパによって緩速にされる うに構成されていることが望ましい。

 この引き込み装置が備える当接部材と受 部材は、例えば、スライドドアの場合、手 でスライドドアを勢いよく閉じる操作を行 った際に、この勢いによってスライダに強 衝撃力が加わって大きな衝突音が発生する とを防止し、引き込み装置の各部をこの衝 による衝撃から守るためのスラストダンパ 作用をする。この作用はスパイラル軸を若 移動させることによって衝撃を和らげる、 わばクッション作用である。

 この引き込み装置において、開閉移動体 閉方向に加わるスライダへの勢いが強い場 と、勢いが無い場合又は勢いが小さい場合 によって作用が異なる。スライダに加わる いが強い場合には、スパイラル軸の回転と 関係なく、スライダはスパイラル軸を瞬時 開閉移動体の閉方向に移動させ、当接部材 オイル抵抗型ダンパの回転軸に当接して、 イル抵抗型回転ダンパ全体を後退させる。 して、その直後に当接部材が受け部材に当 し、当接部材とスパイラル軸の移動が停止 る。この停止の直後、オイル抵抗型回転ダ パ全体がばねによって押し返され、この押 返された状態で、オスパイラル軸の回転が イル抵抗型回転ダンパによって抑えられる

 スライダの前方移動に勢いが無い場合又 勢いが小さい場合には、当接部材はオイル 抗型回転ダンパを若干押すことがあっても 受け部材に衝突することなく、当接部材と イル抵抗型回転ダンパの回転軸とが当接す ので、スパイラル軸の回転がオイル抵抗型 転ダンパによって抑えられる。

 上記したオイル抵抗型回転ダンパがばね よって当接部材の方向に付勢されているの 、開閉移動体が勢いよくスライダに衝突し ときの衝撃を抑えることができる。また、 の衝撃から引き込み装置の部品を保護する とができる。

 前記係止部は、前記開閉移動体の係止を 持する係止維持姿勢と係止を解除する係止 除姿勢に回動が自在であることが望ましい この引き込み装置のスライダに設けられて る係止部は、例えば、スライドドアの上部 設けられているガイド部材を、スライドド が閉じ終える直前の位置で係止させて、ス イドドアを係止させたまま閉じる方向に引 むためにある。この係止部は、スライダが も後退した位置に在るときには、ガイド部 による係止を解除させる係止解除姿勢に向 られ、前記スライダがこれ以外の位置に在 ときには係止姿勢を維持する。この係止部 係止解除姿勢と係止姿勢の切換えは、ガイ 部材による押圧力を受けることによって行 われる。

 上記した係止部が係合維持姿勢と係止解 姿勢に回動することができるので、姿勢の 換えが円滑かつ確実に行なうことができる また、係止部を係止解除姿勢の位置で仮停 させることができるので、スライドドアの け止めを円滑かつ確実に行なうことができ 。

 前記係止部は外側に突出した突部を側面 有し、前記ホルダは、下部に形成されてい 開口部の内壁面に沿った箇所に、前記突部 係合させて前記係止部の前記係止維持姿勢 維持させる案内部を有し、該案内部は、後 部に前記突部を係合させて前記係止部の係 解除姿勢を維持させ、かつ、該係止部の前 閉方向への移動を仮停止させる仮停止用案 部を有していることが望ましい。

 この引き込み装置が備える案内部の最適 される構造は、例えば、ホルダの側壁に前 に長く形成された溝であり、この溝内に突 が突入して案内されることによって、係止 の向きが決められる。仮係止用案内部の最 とされる構造は、例えば、案内部とされる の後端部から斜下方に広がって形成された 形の底面を有する溝であり、係止部が後方 移動するガイド部材で押されて、係止部が 内部の後端部まで移動した後、突部が仮停 用案内部内に移動すると、係止部が係止解 姿勢に向けられる。そして、この突部の前 部が仮停止用案内部の前端縁に当接して、 止部を含めたスライダの開閉移動体閉方向 の移動を仮停止させる。突部が案内部と仮 止用案内部に係合されるので、フック部材 係止姿勢と係止解除姿勢の切換えを確実に なうことができる。

 また、開閉移動体の引き込み装置におい 、上記の緩衝機構を備え、前記ホルダは、 記スパイラル軸に接続された渦巻きばね型 勢器を有し、前記渦巻きばね型付勢器は、 記スライダが前記開閉移動体の開方向に移 すると前記スパイラル軸の回転によって渦 きばねを巻き付けられ、該渦巻きばねの巻 戻しによる付勢力によって前記スパイラル を一方向に回転させることが望ましい。

 この引き込み装置が備える渦巻きばね型 勢器は、スライダを前方に付勢させるコイ ばねの代わりに用いられる。この渦巻きば 型付勢器は、スパイラル軸の1方向の回転に 付勢力を与えて、スライダを開閉移動体の閉 方向に移動させる。構造が簡単なので引き込 み装置を丈夫にすることができ、また、付勢 力をスパイラル軸に円滑に伝達することがで きる。

本発明の第1の実施形態に係る緩衝装置 の取付事例を示したスライドドア上部の正面 図。 (a)は同緩衝装置におけるガイド部材の 視図、(b)はガイド部材の分解斜視図、(c)は イド部材の正面断面図。 (a)(b)はスライドドアに装着した同緩衝 置のガイド部材の側面断面図。 同緩衝装置を斜め上方から見た斜視図 同緩衝装置を斜め下方から見た斜視図 同緩衝装置の分解斜視図 (a)は同緩衝装置の正面図、(b)は同緩衝 置の手前側の半割ケースを取り外して示し 構成図。 (a)は同緩衝装置におけるスライダの正 図、(b)はスライダの右側面図、(c)はスライ の分解斜視図、(d)は図8(b)の線A-Aにおける断 面図、(e)はフック部材を係止解除姿勢に向け た状態のスライダの正面図。 図7(a)の線A-Aにおける断面図。 図7(a)の線B-Bにおける断面図。 (a)(b)は同緩衝装置におけるオイル抵抗 型回転ダンパの分解斜視図。 同緩衝装置の緩衝動作開始前の状態を 示す正面部分断面図。 同緩衝装置の緩衝途中の状態を示す正 面部分断面図。 同緩衝装置が強い外圧を受けた状態を 示す正面部分断面図。 本発明の第2の実施形態に係る引き込 装置の分解斜視図。 (a)は同引き込み装置の正面図、(b)は同 引き込み装置の手前側の半割ケースを取り外 して示した構成図。 本発明の第3の実施形態に係る引き込 装置の分解斜視図。 (a)は同引き込み装置の正面図、(b)は同 引き込み装置の手前側の半割ケースを取り外 して示した構成図。 本発明の第4の実施形態に係る引き込 装置を斜め上方から見た斜視図。 同引き込み装置を斜め下方から見た斜 視図。 同引き込み装置の手前側の半割ケース を取り外して示した構成図。 同引き込み装置の後部の部分正面断面 図。

(第1の実施形態)
 本発明の第1の実施形態に係る緩衝装置につ いて図面を参照して説明する。図1は、緩衝 置の取付事例を示すスライドドア上部の正 図であり、この図では、スライドドア用枠 と上部レールの一部が断面で示されている 緩衝装置1は、スライドドア100が取付けられ スライドドア用枠材110の上部レール120内に ビス止めによって取り付けられる。緩衝装 1は、スライドドア100を閉じ終える手前の位 置で、スライドドア100の上端部に装着されて いるガイド部材90を受け止め、スライドドア1 00の閉じる勢いにブレーキを掛けてスライド ア100が閉じるときの衝撃音を防ぎ、この衝 によるスライドドア100の跳ね返りを防ぐ。 の緩衝装置1は、スライドドア100の上端部に 装着されたガイド部材90と一対になって緩衝 能を発揮する。スライドドア100の緩衝は、 1に示すようにスライドドア100が閉じ終える 手前の位置から始まる。

 図2(a)はガイド部材90の斜視図、(b)はガイ 部材90の分解斜視図、(c)はガイド部材90の正 面断面図である。ガイド部材90は、ケース部 91と、上下進退部材92と、上方向の付勢力を 保有する2本のコイルばね93,93とが組み付けら れたものである。上下進退部材92は、上方が 口されたケース部材91内に出没自在に保持 れ、ケース部材91内に設けられた2本のコイ ばね93,93によって上方に付勢されている。上 下進退部材92の両側面の上部には、後述する ックに係止させる係止用突起92a,92aが横方向 に突出する向きで形成されており、上下進退 部材92の両側面の中央箇所には、抜け防止用 起92b、92bが形成されている。係止用突起92a, 92aは、図1に示す緩衝装置1に係止される。ケ ス部材91の両側壁には長孔91a,91aが上下方向 形成され、この長孔91a,91a内に上下進退部材 92の両側壁の中央に形成されている抜け防止 突起92b,92bを嵌合させて、上下進退部材92の け止めを図り、上下進退部材92の上下進退 を決めている。

 図3(a)及び図3(b)はスライドドア100に装着 たガイド部材90と上部レール120の側面断面を 示す。図3(a)に示すように、スライドドア100 上端部は、ガイド部材90の上下進退部材92の 部を上部レール120内に突入させて、走行自 に支持されている。スライドドア100のガタ きは、上下進退部材92の上方に形成されて る両肩部92c,92cを上部レール120の下面に下方 ら押し付けて防いでいる。スライドドア100 上部を上部レール120から取り外す場合には 図3(b)に示すように、上下進退部材92を下方 操作して行なう。

 図4は緩衝装置1を斜め上方から見た斜視 、図5は緩衝装置1を斜め下方から見た斜視図 、図6は緩衝装置1を分解して示した斜視図、 7(a)は緩衝装置1の正面図、(b)は緩衝装置1の 部構造を手前側の半割ケースを取り外して した図である。本明細書において、図6に示 すように、スライドドアの閉方向となる矢印 X方向を前方向とし、矢印X方向と逆の方向を 方向とする。

 緩衝装置1は、スパイラル軸2と、スパイ ル軸2の軸受け部を有するホルダ5と、スパイ ラル軸2に嵌装されてスパイラル軸2の軸方向 沿った移動によりスパイラル軸2を回転させ るスライダ30と、スパイラル軸2の一方向の回 転に抵抗を与えてスライダ30の前方向への移 を緩速にさせるオイル抵抗型回転ダンパ18 、スパイラル軸2の前端部に設けられた当接 材16と、当接部材16を当接させる受け部材17 、オイル抵抗型回転ダンパ18を当接部材16の 方向に付勢するダンパばね40と、を備えてい 。

 図6及び図7(a)(b)に示すように、スパイラ 軸2はその前端部3と小径の軸で形成された後 端部4とがホルダ5に保持されており、軸方向 若干移動自在である。スパイラル軸2の前端 部3と後端部4との間の外周面2aには、2条のス イラル溝2b,2cが形成されている。2条のスパ ラル溝2b,2cは、スパイラル軸2の円周方向を2 等分する箇所に振り分けられた位置に形成さ れており、このことにより、スパイラル軸2 スライダ30との間で行なわれる係合と、この 係合を伴ってのスライダ30の移動と、スパイ ル軸2の回転が円滑に行なわれる。スパイラ ル軸2の前端部3には傘状斜面16aを有する当接 材16が設けられている。

 図6及び図7(a)(b)に示すように、ホルダ5は スパイラル軸2を保持し、半割ケース5L,5Rを み合わせたケーシングで構成されている。 割ケース5L,5Rの各内側面にはスパイラル軸2 軸受け部8,10が半割形状で形成されている。 半割ケース5L,5Rの各内側面において、前後の 受け部8,10の間の部分にはスパイラル軸2の よりも大きな径を有するスパイラル軸配置 9が半割形状で形成されている。軸受け部8の 前方箇所には、上方が開放され、底面が平坦 な形状を有する切欠き部7が形成され、さら その前方の内側面には、ねじ孔6が半割形状 形成され、後端部にはボールベアリング保 孔10aが形成されている。

 軸受け部8,10と、スパイラル軸配置部9と ねじ孔6と、ボールベアリング保持孔10aは、 ずれも同一中心線上に位置している。スパ ラル軸配置部9の後部寄りの途中部分からス パイラル軸配置部9の前端に至る部分の下方 開口されており、半割ケース5L,5Rが組み合わ されると、スパイラル軸配置部9の下方に開 部5Sが形成される。開口部5Sの両側の内壁面1 1,11には、底が浅く平坦な溝からなる案内部12 ,12が前後方向に長く形成され、案内部12,12の 端部から下方に向けて、扇形の底面を有す 底が浅く平坦な溝からなる仮停止用案内部1 3,13が形成されている。

 図8(a)はスライダ30の正面図、図8(b)は右側 面図、図8(c)は分解斜視図、図8(d)は図8(b)の線 A-Aにおける断面図、図8(e)はフック部材(係止 )34を係止解除姿勢に向けた状態のスライダ3 0を示している。スライダ30は、短筒形状のス ライダ本体31と、スライダ本体31に接続され フック部材34,34とを備えている。スライダ本 体31の筒内径は図6に示すスパイラル軸2に円 に摺接する程度の大きさで、筒内壁31aの対 した箇所には、図6に示すスパイラル軸2に形 成されている2条のスパイラル溝2b,2c内に突入 する突起(係合部)32,32が形成されている。ス イダ本体31の下端部は平坦面31bであり、平坦 面31bの中央箇所から下方に向けて、フック部 材34,34の取付部33が突出形成されている。そ て、この取付部33の両側面に、フック部材34, 34がピン35を介して夫々回動自在に取り付け れている。

 フック部材34,34の各外側面に、矩形板片 りなる突部36,36が装着されている。さらに、 取付部33に取り付けられた左右のフック部材3 4,34の前部の間にスペーサ部材37が装着されて 、左右のフック部材34,34の間隔を維持し、左 のフック部材34,34が上下に回動する。フッ 部材34,34の上部前端縁がスライダ本体31の下 に当接した状態にあるときには、切欠き形 のフック部34a,34aは、スライダ本体31の下面 約70°の角度で斜め後下方に向けられている 。フック部34a,34aのこの向きは、図2(a)乃至図2 (c)に示す係止用突起92a,92aを係止する向きで り、図8(e)に示すフック部34a,34aの向きは、図 2(a)乃至図2(c)に示す係止用突起92a,92aの受け止 めと係止解除とを行う向きである。このよう に、フック部材34,34は、図8(d)に示す向きから 、前部が下方に回動した図8(e)に示す向きの 囲内で回動自在である。

 フック部材34が係合維持姿勢と係止解除 勢に回動することができるので、姿勢の切 えが円滑かつ確実に行なうことができる。 た、フック部材34を係止解除姿勢の位置で仮 停止させることができるので、スライドドア の受け止めを円滑かつ確実に行なうことがで きる。また、突部36が案内部12と仮停止用案 部13に係合されるので、フック部材34の係止 勢と係止解除姿勢の切換えを確実に行なう とができる。

 図9は図7(a)の線A-Aにおける断面図、図10は 図7(a)の線B-Bにおける断面図である。図7(b)及 図9に示すように、左右のフック部材34,34は ホルダ5の下部に形成されている開口部5Sの 壁面11,11に近接している。そして、開口部5S の内壁面11,11に形成されている案内部12,12内 、フック部材34,34の突部36,36が突入して、フ ク部材34,34の係合姿勢を維持している。突 36,36が図7(b)及び図10に示す仮停止用案内部13, 13内に位置しているときには、左右のフック 材34,34は係止解除姿勢に向いている。

 緩衝装置1において、図4,図5,図6及び図7(b) に示すように、スパイラル軸2の前端部に装 されている当接部材16を、ホルダ5の切欠き 7で囲まれた空間の前部に位置させ、切欠き 7の中央上面に受け部材17を固定する。図6に 示すように、当接部材16の前部には傘状斜面1 6aが形成されており、受け部材17には、この 状斜面に対向する内向き傘状の内側斜面17a 形成され、中央に開孔部17bが形成されてい 。スパイラル軸2は、当接部材16の傘状斜面16 aが受け部材17の内側斜面17aに当接する位置ま で移動自在である。

 受け部材17の前方にある切欠き部7の前部 間の上面には、オイル抵抗型回転ダンパ18 回転軸22を後方に向けた姿勢で配置されてい る。図6及び図7(a)(b)に示すように、オイル抵 型回転ダンパ18は、ホルダ5の前端部内に形 されているねじ孔6内に保持されているダン パばね40によって受け部材17に当接する位置 で付勢されている。ダンパばね40は埋込ねじ 41によって前方を支持されている。オイル抵 型回転ダンパ18の回転軸22は、受け部材17の 孔部17b内を貫通し、回転軸22の先端部は、 接部材16の方向に突出している。

 当接部材16と受け部材17は、当接部材16が パイラル軸2と共に回転しながら前方に移動 して、当接部材16の傘状斜面16aが受け部材17 内側斜面17aに当接することにより、スパイ ル軸2の前方移動を停止させるスラストダン 15である。スラストダンパ15は、スパイラル 軸2の前方移動を受け止める機能だけでなく スライダ30を前方移動させる勢いのある外力 が作用したときに、スパイラル軸2を瞬時に 方に移動させて、スライダ30に加わる衝撃を 緩和させるクッション機能も有する。

 図11(a)(b)は、オイル抵抗型回転ダンパ18の 分解斜視図である。オイル抵抗型回転ダンパ 18は、図11(a)(b)に示すように、ダンパケース19 と、回転子20と、キャップ21と、回転軸22とが 組み付けられたもので構成されている。ダン パケース19は方形であり、その片面には、円 の凹段部19aが形成されている。回転子20は 凹段部19a内に配置され、凹段部19aに被せた ャップ21によって、回転子20の片面に突出さ た回転軸本体20aが回転自在に支持されてい 。凹段部19a内にはシリコーンオイルが充填 れ、回転子20が回転したときに、粘度のあ シリコーンオイルを撹拌することによる抵 が加わるように、回転子20は凹凸形状を有し ている。回転軸22は回転子20の回転軸本体20a 嵌合し、回転子20と共に回転する。

 次に、このように構成した衝撃装置の動 について図面を参照して説明する。図12は 衝動作開始前の緩衝装置1を示した正面部分 面図、図13は緩衝途上にある緩衝装置1を示 た正面部分断面図、図14は最も強い外圧を けた状態にある緩衝装置1を示した正面部分 面図である。図12に示すように、緩衝開始 の状態では、スライダ30はスパイラル軸2の 部近傍の係止解除位置にあり、フック部材34 ,34は、その前部が下方に回動した係止解除姿 勢にある。係止解除姿勢においては、突部36, 36が仮停止用案内部13,13内に位置している。 して、突部36,36の先端部が仮停止用案内部13, 13の前端に当接して、スライダ30の前方移動 仮停止させている。

 図13に示すように、ガイド部材90がフック 部材34,34の後方(図では右方向を指す)から移 して、ガイド部材90の上端両側面に形成され ている係止用突起92a,92aがフック部34a,34a内に 入すると、フック部材34,34が係止用突起92a,9 2aによって前方に押し付けられて、フック部 34,34の前部が上方に回動する。フック部材34 ,34がこの方向に回動すると、突部36,36が上方 案内部12,12内に移動して、スライダ30の前方 移動を規制する障害が無くなり、スライダ30 前方移動させることが可能になる。

 スライダ30の前方移動に勢いがない場合 は、スライダ30によってスパイラル軸2が前 に押されると、スパイラル軸2の先端の当接 材16は回転しながら前方に移動し、オイル 抗型回転ダンパ18の回転軸22の先端部に当接 る。回転軸22の外周面22aの先端部には斜面22 bが形成されており、また、当接部材16の前面 に形成されている回転軸突入穴16bの内壁には 、斜面22bに密着可能な内側斜面16cが形成され ている。回転軸22が回転軸突入穴16b内に突入 ると、斜面22bと内側斜面16cとが密着して、 接部材16の回転が回転軸22に伝達される。こ のことにより、スパイラル軸2の回転がオイ 抵抗型回転ダンパ18によって抑えられて、ス ライダ30の前方移動がゆっくりとした速度に る。

 スパイラル軸2の前方移動に勢いがある場 合には、図14に示すように、当接部材16は、 ンパばね40の付勢力に抗して、オイル抵抗型 回転ダンパ18の回転軸22を前方に押し付けて オイル抵抗型回転ダンパ18全体を後退(図で 左方向)させた後、受け部材17に衝突する。 接部材16がスパイラル軸2と共に前方へ移動 、当接部材16が受け部材17に衝突に至るまで 時間は瞬時であるため、ガイド部材90が勢 よくフック部材34,34に衝突した際に、スライ ダ30がスパイラル軸2と共に前方移動し、この 移動が衝突の衝撃を和らげるクッションにな る。このことにより、衝突時の衝撃音を小さ くすることができ、また、この衝撃から引き 込み装置1の部品を保護することができる。

 当接部材16が受け部材17に衝突して、スパ イラル軸2と当接部材16の前方移動の勢いが失 われると、ダンパばね40の付勢力によってオ ル抵抗型回転ダンパ18全体が受け部材17の方 向に押し戻され、当接部材16を押し戻した状 で回転軸22の斜面22bと当接部材16の内側斜面 16cとが密着する。そして、スパイラル軸2の 転が当接部材16から回転軸22に伝達される。 のことにより、スパイラル軸2の回転がオイ ル抵抗型回転ダンパ18によって抑えられて、 ライダ30の前方移動がゆっくりとした速度 なる。

 また、上述した緩衝装置1を配設したスラ イドドア100をスライドドア用枠材110に取り付 けたときに、フック部材34,34がガイド部材90 係止用突起92a,92aを係止させていない状態で 前方に移動していることがある。この場合 は、係止用突起92a,92aをフック部材34,34に係 させるために、スライドドア100を閉じる方 に操作して、ガイド部材90を前方に移動さ る。すると、係止姿勢のフック部材34,34の後 端縁部が斜面で形成されており、係止用突起 92a,92aがこの斜面に当接して上下進退部材92を 下方に押し下げながらフック部34a,34aに突入 るので、係止用突起92a,92aはフック部材34に 止される。

 上述したように緩衝機構1の構造が簡単な ので、緩衝機構1を丈夫にすることができる また、スパイラル軸2にスライダ30を嵌装さ た構造は、スパイラル軸2とスライダ30とに る係合が外れることがなく、スライダ30の中 心とスパイラル軸2の軸芯とが一致するため スライダ30とスパイラル軸2との間で行なわ る動力伝達を円滑に行なうことができる。 転ダンパをオイル抵抗型回転ダンパ18で構成 したので、騒音を出さずにスパイラル軸2の 転速度を確実に緩速にし、スライドドア100 ゆっくりと閉じさせることができる。また オイル抵抗型回転ダンパ18の回転軸22とスパ ラル軸2の軸心が合わせられるので、スパイ ラル軸2の回転を円滑かつ確実に回転ダンパ18 に伝えることができる。

(第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態に係るスライ ドドアの引き込み装置について図面を参照し て説明する。図15は引き込み装置の分解斜視 、図16(a)は引き込み装置の正面図、図16(b)は 手前側の半割ケースを取り外したときの引き 込み装置の内部構造図である。引き込み装置 200は、第1の実施形態の緩衝装置の構成に加 て、スライダ30を前方に付勢するコイルばね (付勢部材)29を備えている。図15及び図16(a)(b) おいて、第1の実施形態の緩衝装置と共通す る部品には同一符合を付している。

 コイルばね29は、スパイラル軸2に嵌装さ て、前端部をスライダ本体31の後端面に当 させ、後端部をホルダ5内のスパイラル軸配 部9の後端縁部に当接させている。コイルば ね29は、スライダ30を前方に付勢している。 の引き込み装置200は、コイルばね29の付勢力 によってスライダ30を前方に移動させる点に いて、外力でスライダ30を前方に移動させ 第1の実施形態に係る緩衝装置と異なる。

 この引き込み装置200は、第1の実施形態に 係る緩衝装置と同様に、例えば、スライドド アが取付けられるスライドドア用枠材の上部 レール内に、ビス止めによって取り付けられ る。スライドドアを閉方向に移動させ、ガイ ド部材がフック部材34に係止されると、コイ ばね29の付勢力によってスライダ30が前方に 移動し、その後はスライドドアから手を離し ても、引き込み装置200がスライドドアを閉じ 終えるまで引き込む。引き込み装置200は、第 1の実施形態に係る緩衝機構を備えるので、 滑な動力伝達構造を有する丈夫な引き込み 置になる。また、付勢部材であるコイルば 29がスパイラル軸2に嵌装されており、付勢 材のためのスペースが必要ないので、引き み装置200を小型にすることができる。

(第3の実施形態)
 次に、本発明の第3の実施形態に係る引き込 み装置について図面を参照して説明する。図 17は引き込み装置300の分解斜視図、図18(a)は き込み装置の正面図、図18(b)は手前側の半割 ケースを取り外したときの引き込み装置の内 部構造図である。引き込み装置300は、第2の 施形態に係る引き込み装置の構成からオイ 抵抗型回転ダンパ18とダンパばね40とが取り され、また、スラストダンパ15に代えて滑 クラッチ型回転ダンパ15Aを備えている。

 この引き込み装置300では、スライダ30の 方移動に伴うスパイラル軸2の前方移動の受 止めと、スパイラル軸2の回転抑止が、滑り クラッチ型回転ダンパ15Aによって行なわれる 。滑りクラッチ型回転ダンパ15Aは第1の実施 態におけるスラストダンパと同様の構造を するが、当接部材16が受け部材17に押し付け れながら摺接し、この摩擦力によってスパ ラル軸2の回転を抑えるという新たな機能を 有する点においてスラストダンパとは異なる 。

 この引き込み装置300は、オイル抵抗型回 ダンパが併設されていないため、長期間の 用によって、当接部材16と受け部材17の摺接 面が磨耗して、スパイラル軸2の回転抑止作 が低下する虞があり、また、当接部材16が受 け部材17を押し付けて摺接する際に異音が発 する虞があるが、部品数を少なくすること できるので、安価であり、また丈夫にする とができる。摩擦抵抗によりスパイラル軸2 の回転を緩速にする簡単な構造なので、緩衝 機構をさらに丈夫にすることができる。

(第4の実施形態)
 次に、本発明の第4の実施形態に係る引き込 み装置について図面を参照して説明する。図 19は引き込み装置を斜め上方から見た斜視図 図20は引き込み装置を斜め下方から見た斜 図、図21は引き込み装置の手前側の半割ケー スを取り外して示した図、図22は引き込み装 の後部を示した部分正面断面図である。引 込み装置400は、第2の実施形態に係る引き込 み装置の構成からスラストダンパと、オイル 抵抗型回転ダンパを後方に付勢するダンパば ねと、スライダを付勢するコイルばねを取り 外し、スパイラル軸2の回転に付勢力を与え 渦巻きばね型付勢器70を備えている。

 オイル抵抗型回転ダンパ18は、ホルダ5の 部に形成されている凹状の切欠き部7内に固 定されており、図21に示すように、オイル抵 型回転ダンパ18の回転軸本体20aと、スパイ ル軸2の先端部2fとが連結されている。スパ ラル軸2は、軸方向の移動を行なわず、回転 在にホルダ5内に保持されている。

 渦巻きばね型付勢器70は、ホルダ5の後端 傍の上部に形成されている凹形状の切欠き 50内に固定されている。図22に示すように、 渦巻きばね型付勢器70は、ばねケース71と、 巻きばね72と、ばねケース蓋73とが組み付け れたもので構成されている。そして、渦巻 ばね72の一端部72aが、ばねケース71に係止さ れ、渦巻きばね72の他端部72bが、ばねケース7 1内に突入させたスパイラル軸2の後端部4に形 成されている割り溝4g内に係止されている。

 渦巻きばね72は、スライダ30の後方移動に 伴うスパイラル軸2の一方向の回転によって き付けられ、この巻き付けによって得られ 巻き戻し方向の付勢力によってスパイラル 2を回転させる。スパイラル軸2の回転に伴っ てスライダ30を前方移動させるが、スパイラ 軸2の回転がオイル抵抗型回転ダンパ18で抑 られるため、スパイラル軸2はゆっくりと回 転する。このため、スライダ30の前方移動も っくりになり、この速度で引き込みを行な 。構造が簡単なので引き込み装置を丈夫に ることができ、また、付勢力をスパイラル に円滑に伝達することができる。

 なお、本発明は、上記各種実施形態の構 に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲 種々の変形が可能である。例えば、開閉移 体の緩衝装置や引き込み装置はスライドド に限らずに、間仕切り戸,開き戸,家具の引 し部,カーテン等に用いてもよい。この他に 、機械及び電気製品の移動部に用いてもよ 。

産業上の利用の可能性

 本発明の開閉移動体の緩衝装置及び引き み装置は、スライドドア,間仕切り戸,開き ,家具の引出し部,カーテン等に用いることが できる。この他にも、機械及び電気製品の移 動部に用いることができる。