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Patent Searching and Data


Title:
SHORT CIRCUIT DETECTION APPARATUS FOR CIRCUIT BREAKER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122584
Kind Code:
A1
Abstract:
To reduce part count, thus cost, by forming a supporting member of an armature integrally with a stationary member, as well as to secure a sufficient magnetic attractive force by preventing a magnetic path via a supporting point from being generated, by making the supporting member in a cantilever structure. Variability in an amount of gap between the armature and the stationary member is reduced and the magnetic characteristic is stabilized by providing the supporting member on the stationary member.

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Inventors:
KAWAMURA KOJI (JP)
HAMAMOTO TAKESHI (JP)
HARAMOTO KENICHI (JP)
NAITOU SATORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056774
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
April 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
KAWAMURA KOJI (JP)
HAMAMOTO TAKESHI (JP)
HARAMOTO KENICHI (JP)
NAITOU SATORU (JP)
International Classes:
H01H73/22
Foreign References:
JPH0319236U1991-02-26
JPH0950754A1997-02-18
JPH097490A1997-01-10
JPS5675454U1981-06-19
JPH04280027A1992-10-06
JP2000231870A2000-08-22
JPH10283899A1998-10-23
Other References:
See also references of EP 2261946A4
Attorney, Agent or Firm:
OIWA, Masuo et al. (JP)
Masuo Oiwa (JP)
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Claims:
 ケースに固定される導体と、上記導体と一体に取り付けられる固定子と、上記導体を介して上記固定子と対向配置され上記導体に流れる短絡電流に基づいて回動するアーマチュアとからなり、上記アーマチュアは上記固定子と対向する可動部と、上記可動部から延在する少なくとも一対の腕部と、トリップバーを作動させる操作部とを有し、上記固定子は、その一端部から上記アーマチュア側に延在し上記アーマチュアの腕部と係合してこれを支点支持するアーマチュア支持部を有することを特徴とする回路遮断器の短絡電流検出装置。
 上記アーマチュア支持部は上記アーマチュアの腕部と係合する係合部を備え、この係合部によりアーマチュアを支点支持したことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器の短絡電流検出装置。
 上記アーマチュア支持部は片持ち形状として上記固定子と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器の短絡電流検出装置。
 上記固定子とアーマチュアおよびそれらを係合するアーマチュア支持部で形成される閉曲線内に電流経路を持たないことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器の短絡電流検出装置。
Description:
回路遮断器の短絡電流検出装置

 この発明は、大きな短絡電流が流れる回 短絡時に、トリップ装置を動作させて主回 接点を開放させる回路遮断器の短絡電流検 装置に関するものである。

 一般に配線用回路遮断器においては、主 路が短絡事故を起こした場合に、その短絡 流を検出して瞬時に回路を遮断する短絡電 検出装置が設けられている。この短絡電流 出装置は、基本的には以下のような動作原 に基づいている。すなわち、主回路に短絡 流が流れると通電経路の周囲に磁界が形成 れ、この磁界が、回動可能に保持されたア マチュアとこれに対向配置された固定子と 通ることによりアーマチュアが固定子に吸 される。これに伴い上記アーマチュアがそ 支持部を中心に回動されトリップバーを付 して遮断機構部を作動させることにより主 路が遮断される。

 アーマチュアを回動可能に且つ安定して 持するためには、アーマチュアの両端部を 転可能に支持するのが一般的である。この き、固定子でアーマチュアの両端部を直接 持すると、アーマチュア両端の支持部を介 て固定子とアーマチュアで磁気回路が構成 れてしまう。その場合、短絡電流によって 生した磁束の一部が上記支持部を介して磁 回路に流れてしまい、支持部を通る磁束は アーマチュアを固定子に吸引する動きには く寄与しなくなり、結果としてアーマチュ の吸引力が低下し、動作に必要な吸引力が られなくなることがある。

 従って、この種の短絡電流検出装置にお ては、上記問題点を解決する手段として従 から、アーマチュアを支持する支持部材に 磁性の素材を用いる考え方がある。部品点 を増やすことなく支持部材を非磁性化する としては、アーマチュアを回路遮断器のハ ジングで支持したものがある(例えば特許文 献1を参照)。回路遮断器のハウジングは一般 に非磁性素材である樹脂で形成されている らである。

 上記特許文献1の方法を用いると、アーマ チュアの支持部を介した磁気回路は構成され ず、従って吸引力の低下は生じない。この構 成では、アーマチュア支持用の部品が不要で ある上、ハウジングにアーマチュア支持用の 溝を設けることは製品コストを増やすもので はないため実用性がある。しかしながら、樹 脂成形品の寸法精度は一般的に金属加工品に 比べて劣るため、固定子に対するアーマチュ アの位置設定においてばらつきが多くなって しまう。固定子とアーマチュアの位置関係が 変化すると磁気吸引力も変わってしまうため 、短絡電流検出特性にばらつきが生じ易いと いう問題がある。

 非磁性の支持部材を用いるその他の構成と ては、アーマチュアを支持するための支持 材としてステンレス製の非磁性素材を用い ものも提案されている(例えば特許文献2を 照)。
これはアーマチュアを支持するための支持部 材を別途追加し、これを固定子側に取り付け るものであるが、この構成では専用の支持部 材が必要となって部品点数が増加し、製品コ ストが増大してしまうことが問題である。

特開2000-231870号公報

特開平10-283899号公報

 この発明は、上記のような問題を解決す ためになされたものであり、短絡電流通電 に支持部を介した磁束のロスが生じないア マチュア支持構造であって、構成部品を何 増加させることなく、固定子とアーマチュ との間のギャップ量のばらつきを低減させ ことができる回路遮断器の短絡電流検出装 を得ることを目的とする。

 この発明になる回路遮断器の短絡電流検 装置は、ケースに固定される導体と、上記 体と一体に取り付けられる固定子と、上記 体を介して上記固定子と対向配置され上記 体に流れる短絡電流に基づいて回動するア マチュアとからなり、上記アーマチュアは 記固定子と対向する面を有する可動部と、 記可動部から延在する少なくとも一対の腕 と、その回動によりトリップバーを作動さ る操作部とを有し、上記固定子は、その一 部のみから上記アーマチュア側に延在し上 アーマチュアの腕部と係合してこれを支点 持するアーマチュア支持部を有することを 徴とするものである。

 この発明によれば、短絡電流検出装置に いて、アーマチュアを支持するために非磁 の部品を追加することなく、固定子でアー チュアを直接支持することができる構造と るため、装置を構成する部品数を削減でき 小型、安価にできる。また、アーマチュア 回路遮断器の樹脂ハウジングで支持してい 場合と比較して、固定子に対するアーマチ アの位置ばらつきを低減できるため、コス を増大させることなく短絡電流検出特性の らつきを減らすことができる。

 実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による短絡電流検 装置1を示す斜視図であり、図2は図1の短絡 流検出装置1からアーマチュア6および復帰 プリング7を取り外した状態を示している。
図中2は導体からなるヒータであり、後で説 するケースに取り付けられる底部2aと、この 底部から略直角に折り曲げられた立上げ部2b 、更に逆方向に略90度折り曲げられた導出 2cとからなり導出端子8により外部導体に連 されるようになっている。3はバイメタルで 図2のようにヒータ2の立上げ部2bにピン5で 定されている。

 4は固定子で、上記ヒータ2のバイメタル3 取り付け面とは反対側に上記ピン5によりバ イメタル3と一体に固着されている。上記一 固着はピンによるかしめ以外にも、例えば 溶接、ロウ付けといった方法を採用するこ ができる。6はアーマチュアであり、上記ヒ タ2の立上げ部2bの固定子4と反対側に配置さ れ、上記固定子4のアーマチュア支持部4aに回 動可能に支点支持されている。7は復帰スプ ングである。

 図3は上記固定子4の詳細構造を示す斜視 であり、図3(B)は図3(A)を反対側から見た斜視 図である。固定子4は例えば鉄などの強磁性 からなり、ヒータ2を挟んで後述するアーマ ュア6と対向して配置されているのは前述し たとおりである。固定子4には、その一端部 ら延長され、ヒータ2を挟んで固定子4と対向 する位置まで達し、図の上方から見ると固定 子本体と合わせて略U字形となるアーマチュ 支持部4aを有している。図3では図に向かっ ヒータ4の右側からアーマチュア支持部4aを 長しているが、左側から延長してもよい。 お、上記アーマチュア支持部4aにはその両端 に後述するアーマチュア6の腕部6b、6cと係合 る支持部4b、4cを備えており、また、上記復 帰スプリング7の下端を取り付ける係止部4dを 備えている。

 図4はアーマチュア6の詳細構造を示す斜 図である。上記アーマチュア6は、上記固定 4と対向する面を有する可動部6aと、この可 部6aの上部に延在し一部がコ字上に内方に かって折り曲げられた一対の腕部6b、6cと、 記腕部の一方(図では6c)から上方に延在して いる操作部6dとから構成されている。上記一 の腕部6b、6cには上述した固定子4のアーマ ュア支持部4aの支持部4b、4cにより支点支持 れる係合部6e、6fが形成されている。なお、 動部6aには、その両端部が互いに対向する うに内側に折り曲げられた折曲げ部6gと、ア ーマチュア6が回動可能な状態で上記固定子4 の支点支持を実現するような切欠き部6hと 備えている。

 以上の説明から明らかなように、アーマ ュア6は電流経路であるヒータ2を挟んで固 子4と対向状に配置され、左右両端に設けら た一対の腕部6b、6cに設けられた係合部6e、6 fで固定子のアーマチュア支持部4b、4cに回動 能に支持される。組み立てに際しては復帰 プリング7の一端(上端)をアーマチュア6の操 作部6dの係止部6iに取り付け、他端(下端)を上 述したように固定子4の係止部4dに取り付けて 、その収縮力によって操作部6dが後述する遮 器のトリップバーと離れる方向に付勢され いる。

 図5は本実施の形態1の短絡電流検出装置を 路遮断器に組み込んだ断面図を示している
短絡電流検出装置はバイメタル3の湾曲を利 した過電流検出装置と一体になっている。 に短絡電流検出装置および過電流検出装置 動作について説明する。図において、1は上 した短絡電流検出装置、11はトリップバー 12は電源側端子、13は固定接触子、14は可動 触子、15は可動接触子ホルダ、16は操作ハン ル、17はトリップ機構部である。

 図は、操作ハンドル16を操作して回路遮 器を投入した状態を示している。主回路電 は電源側端子12→固定接触子13→可動接触子1 4→可動接触子ホルダ15→ヒータ2→負荷側端 8の経路で流れている。いま、定格電流を超 る過電流が流れると、ヒータ2が電流通電に よるジュール熱で発熱し、バイメタル3の温 が上昇する。バイメタル3は温度が上昇する 先端がトリップバー11の方向に湾曲してい 。電流が大きくなると発熱量が増し、さら 温度が上昇して湾曲量が大きくなる。定格 流を超える過電流が流れると湾曲量が大き なってバイメタルがトリップバー11を押し込 む。トリップバー11が押されるとトリップ機 部17が作動して可動接触子14を固定接触子13 ら瞬時に解離させる回路遮断動作が行われ 。

 次に、短絡電流検出動作を説明する。ヒ タ2に大きな電流が流れると電流経路の周囲 に磁界が形成されるため、固定子4およびア マチュア6が磁化されて互いに吸引力が作用 る。短絡時は定格の10倍を超えるような大 流が流れるため、大きな吸引力が作用して 復帰スプリング7に抗してアーマチュア6が固 定子4に引き付けられる。この時、アーマチ ア6は支点部を中心にして時計方向に回転移 されるため、アーマチュア6上部の操作部6d トリップバー11を押し込んでトリップ機構 17を作動させて上記電流経路が遮断される。

 上記短絡電流検出動作において、アーマ ュア6が強磁性体からなる固定子4に支点支 される構造においては、一般に電流経路の 囲に発生する磁束が支点部を通ってしまい 前述したように固定子4とアーマチュア6の対 向面を通る磁束が減少してしまう結果となる 。支点部を通る磁束はアーマチュア6の回転 動には全く寄与しないため、アーマチュア6 作用する回転トルクが低下することとなり 回転トルクが低下するとトリップ動作に必 な力が得られにくくなって短絡電流検出特 が不安定となる。

 本発明の実施例では、上記固定子4に、そ の一端部からアーマチュア側に延在し上記ア ーマチュアの腕部6b、6cと係合してこれを支 支持するアーマチュア支持部4aを設けること により、すなわち上記アーマチュア6の支持 を片持ち形状とし固定子4と一体に形成する とにより、上記支点部を介して固定子4とア ーマチュア6で形成される磁気ループ内にヒ タ2あるいはバイメタル3といった電流経路が 経由しなくなるようになっている。従って、 主回路電流によって発生する磁界が支点部を 経由することがなく、アーマチュア6に作用 る回転トルクが低下することはない。

 実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2による短絡電流検 装置1を示す側面図であり、バイメタルその ものを通電経路とすることによりヒータを省 略した構造例を示している。図中、9は一端 バイメタル3の先端部に接合され、他端が負 側端子8に接合された可撓導体であり、10は 続導体で図5のアーマチュアホルダ15に接続 れている。上記接合にはリベット等を用い カシメ、あるいは溶接、ロウ付けといった 法を用いる。

 実施の形態2はヒータ2を省略した点のみ 実施の形態1と異なり、短絡電流検出装置1の 基本的構成は同一である。従って、この場合 はバイメタル3自体が通電経路となり、バイ タル3そのものの抵抗発熱によりバイメタル 温度が上昇して湾曲することにより過電流 出動作を行う。短絡電流検出動作に関して 、接続導体10およびバイメタル3を流れる電 経路の周囲に磁界が形成されるため、固定 4およびアーマチュア6が磁化されて互いに 引力が作用する。短絡時は定格の10倍を超え るような大電流が流れるため、大きな吸引力 が作用して、復帰バネ7に抗してアーマチュ 6が固定子4に引き付けられる。この時、アー マチュア6は支点部を中心にした回転移動と るため、アーマチュア6上部の操作部6dがト ップバー11を押し込んでトリップ機構部17を 動させて上記電流経路が遮断されるもので る。

 以上のように、固定子4とアーマチュア6 接続導体10を含む通電経路を挟んで対向して 配置されるため、電流による磁界は導体10の 囲に形成される。このとき、通電経路に対 てトリップ機構部17側に配置するのをアー チュアにする場合と固定子にする場合とが えられる。ここでは機構部側にアーマチュ を配置した例で説明しているが、これとは 対に、機構部側に固定子を配置する構成も 能である。この場合はアーマチュアの回転 向が逆になるため、トリップバーの作動方 も逆にする必要があるが、本実施例での内 は同様に適用可能である。

 また、アーマチュア6と固定子4との間に 流経路を配置する空間を確保する必要があ ため、本実施例ではアーマチュア6の可動部6 aには、その両端部が互いに対向するように 側に折り曲げられた折曲げ部6gを設け、アー マチュア6の固定子4との対向面を断面がU字形 状とすると共に、固定子4側を平板形状とす ことにより、アーマチュア6が固定子4に吸引 された状態でも両者の間に空間が残るように してある。これを逆にして固定子断面をU字 状、アーマチュアを平板形状にすることも 能である。また両方ともに断面をU字形状に てもよい。

 以上に示したように固定子4にアーマチュア 支持部4aを設け、その支持部を片持ち構造と ることにより、支持部4aを介して固定子4と ーマチュア6で形成される磁気ループ内に通 電経路を通さない構造とすることができる。 短絡電流通電時に支持部を介した磁束のロス が生じないため、アーマチュアに作用する磁 気吸引力は従来構造と比べて低下することは ない。
また、本実施例をアーマチュアがハウジング で支持される従来例と比較すると、固定子と アーマチュア間のギャップ量ばらつきを低減 させることができるため、短絡電流検出特性 を安定化することができる。また、非磁性の アーマチュア支持部品を設けた従来例に対し ては、短絡電流検出特性を同等にしつつ、ア ーマチュアを支持するための部品が不要とな るためコストを低減できるものである。

本発明の実施の形態1による短絡電流検 出装置を示す斜視図である。 図1の短絡電流検出装置からアーマチュ アおよび復帰ばねを取り外した状態を示す図 である。 本発明の実施の形態1における固定子の 詳細構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるアーマチ ュアの詳細構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の短絡電流検出装 置回路を遮断器に組み込んだ状態を示す断面 図である。 本発明の実施の形態2による短絡電流検 出装置を示す斜視図である。

符号の説明

1 :短絡電流検出装置、
2 :ヒータ、
3 :バイメタル、
4 :固定子、 4a :アーマチュア支持部、4b、4c  :支持部、 4d :係止部、
6 :アーマチュア、 6a :可動部、 6b、6c :腕 、 6d :操作部、
6e、6f :係合部、 6g :折曲げ部、 6h :切欠き 部、 6i :係止部、
7 :復帰バネ、
8 :導出端子、
9 :可撓導体、
10 :接続導体、
11 :トリップバー、
12 :電源側端子、
13 :固定接触子、
14 :可動接触子、
15 :アーマチュアホルダ、
16 :操作ハンドル、
17 :トリップ機構部。