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Title:
SIGNAL PROCESSING DEVICE AND SIGNAL PROCESSING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102411
Kind Code:
A1
Abstract:
A first mixer generates a first output signal by mixing a first input signal and a first clock signal. A second mixer generates a second output signal by mixing a second input signal and a second clock signal. A clock circuit selects between a first operation and a second operation according to the value of a control signal. In the first operation, the clock circuit outputs the first clock signal to the first mixer and outputs, as the second clock signal, a clock signal, which is delayed by 90° in phase difference relative to the first clock signal, to the second mixer. In the second operation, the clock circuit outputs the first clock signal to the first mixer and outputs, as the second clock signal, a clock signal, which is advanced by 90° in phase difference relative to the first clock signal, to the second mixer according to the value of a control signal.

Inventors:
YAMAZAKI DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/000105
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
YAMAZAKI DAISUKE (JP)
International Classes:
H03D1/00
Foreign References:
JPS57157605A1982-09-29
JPH0645925A1994-02-18
JPH05129839A1993-05-25
JPH11331011A1999-11-30
Attorney, Agent or Firm:
OSUGA, Yoshiyuki (Nibancho Bldg.8-20, Nibancho, Chiyoda-ku, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 第1の入力信号と第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成する第1のミキサと、
 第2の入力信号と第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する第2のミキサと、
 前記第1のクロック信号を前記第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を前記第2のクロック信号として前記第2のミキサに出力する第1の動作と、前記第1のクロック信号を前記第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を前記第2のクロック信号として前記第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替えるクロック回路と
を備えることを特徴とする信号処理装置。
 前記クロック回路は、互いに90度だけ位相が異なる2種類のクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該2種類のクロック信号の一方を前記第1のクロック信号として選択し、他方を前記第2のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
 前記クロック回路は、外部クロック信号から前記第1のクロック信号を生成する第1のフリップフロップ回路と、該外部クロック信号から前記第2のクロック信号を生成する第2のフリップフロップ回路と、前記制御信号の値に応じたタイミングで該第2のフリップフロップ回路にクリア信号を出力するクリア回路を含むことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
 前記第1のフリップフロップ回路は、前記第1のクロック信号と該第1のクロック信号の反転信号を前記クリア回路に出力し、該クリア回路は、前記制御信号の値に応じて該第1のクロック信号または該反転信号を選択して出力する切替器と、該切替器から出力される信号のエッジを検出して前記クリア信号を生成するエッジ検出器を含むことを特徴とする請求項3記載の信号処理装置。
 前記第1のミキサは、前記第1の入力信号の反転信号である第3の入力信号と、前記第1のクロック信号の反転信号である第3のクロック信号を混合して、第3の出力信号を生成し、前記第2のミキサは、前記第2の入力信号の反転信号である第4の入力信号と、前記第2のクロック信号の反転信号である第4のクロック信号を混合して、第4の出力信号を生成し、前記クロック回路は、前記第1の動作時に、前記第3のクロック信号を前記第1のミキサに出力するとともに、該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を前記第4のクロック信号として前記第2のミキサに出力し、前記第2の動作時に、前記第3のクロック信号を前記第1のミキサに出力するとともに、該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を前記第4のクロック信号として前記第2のミキサに出力することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
 前記クロック回路は、前記第1のクロック信号、前記第3のクロック信号、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号、および該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号および該第3のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号のうち、一方を前記第2のクロック信号として選択し、他方を前記第4のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。
 前記クロック回路は、前記第2のクロック信号、前記第4のクロック信号、該第2のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号、および該第4のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を発生するクロック発生器と、前記制御信号の値に応じて、該第2のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号および該第4のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号のうち、一方を前記第1のクロック信号として選択し、他方を前記第3のクロック信号として選択する切替器を含むことを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。
 前記第2の入力信号は、前記第1の入力信号と同一の信号であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の信号処理装置。
 前記第1の入力信号は同相信号であり、前記第2の入力信号は直交信号であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の信号処理装置。
 第1のクロック信号を第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ遅れたクロック信号を第2のクロック信号として第2のミキサに出力する第1の動作と、該第1のクロック信号を該第1のミキサに出力し、該第1のクロック信号に対して位相差90度だけ進んだクロック信号を該第2のクロック信号として該第2のミキサに出力する第2の動作とを、制御信号の値に応じて切り替え、
 前記第1のミキサにより第1の入力信号と前記第1のクロック信号を混合して第1の出力信号を生成し、前記第2のミキサにより第2の入力信号と前記第2のクロック信号を混合して第2の出力信号を生成する
ことを特徴とする信号処理方法。
Description:
信号処理装置および方法

 本発明は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying ) やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の 無線通信システムにおいて、同相(I)信号と直 交(Q)信号を合成または分離する信号処理装置 および方法に関する。

 図1は、下記の特許文献1に記載された従 の無線受信機の構成図である。この受信機 、受信アンテナ110、バンドパスフィルタ111 高周波増幅器112、ミキサ113、局所発振器114 ローパスフィルタ115、直交検波器120、増幅 141、142、復調回路150、および出力端子160を える。

 このうち、直交検波器120は、局所発振器125 90°位相差分離回路126、ミキサ121、122、およ びローパスフィルタ131、132からなり、中間周 波数(IF)f IF の信号を、位相が互いに90°異なるI信号とQ信 号に変換する。この場合、I信号とQ信号を出 する2つの端子は固定されている。

 このような無線受信機においては、直交 波器を含む無線周波数集積回路(RF-IC)と、ベ ースバンド信号のデジタル処理を行うデジタ ルベースバンド集積回路(DBB-IC)が用いられる とが多い。これらのIC間の接続を行うプリ ト基板の設計ミスや、RF-ICおよびDBB-ICの開発 時における設計ミス等によって、I信号とQ信 を逆に接続してしまうことが起こり得る。

 その理由は、I信号とQ信号の位相関係に いて決められているのは、互いに90°だけ位 が異なることのみであり、どちらの方が進 でいるかを示す標準規定がないことによる 製造者によって、また、同じ製造者であっ も開発時期によって、製品におけるI信号と Q信号の位相関係が異なってくる。

 このような設計ミスが発生した場合、従来 はプリント基板の作り直し等によって対処 ていたため、時間とコストの負担が大きか た。
 下記の特許文献2は、ダイレクトコンバージ ョン受信機に関し、特許文献3は、低IF受信機 構造に関し、特許文献4は、ダイバーシティ 線受信装置に関する。

特開昭61-171207号公報

米国特許第5761615号明細書

特表2005-535168号公報

特開2006-140810号公報

 本発明の課題は、無線受信機または無線 信機においてI信号とQ信号を逆に接続する 計ミスが発生した場合であっても、プリン 基板を作り直すことなく、正しい接続関係 確保することである。

 本発明の信号処理装置は、第1および第2 ミキサとクロック回路を備える。第1のミキ は、第1の入力信号と第1のクロック信号を 合して第1の出力信号を生成し、第2のミキサ は、第2の入力信号と第2のクロック信号を混 して第2の出力信号を生成する。

 クロック回路は、第1のクロック信号を第 1のミキサに出力し、第1のクロック信号に対 て位相差90度だけ遅れたクロック信号を第2 クロック信号として第2のミキサに出力する 第1の動作と、第1のクロック信号を第1のミキ サに出力し、第1のクロック信号に対して位 差90度だけ進んだクロック信号を第2のクロ ク信号として第2のミキサに出力する第2の動 作とを、制御信号の値に応じて切り替える。

 この構成によれば、制御信号の値を変更 るだけで、第1のミキサと第2のミキサに入 されるクロック信号の位相関係を入れ替え ことができ、実質的に第1のミキサと第2のミ キサの役割を入れ替えることができる。した がって、第1の入力信号と第2の入力信号の接 を入れ替えなくても、接続を入れ替えた場 と同様の出力信号を得ることが可能になる

 I信号とQ信号を間違えて接続した場合、 来のようにプリント基板を作り直すと、間 えなかった場合に比べてトータルで設計期 は2倍かかり、コストは2倍かかる。これに対 して、本発明を採用したICであれば、間違え 場合であっても設定を変更するだけでよく プリント基板を作り直す必要はない。した って、間違えなかった場合に比べて、設計 間およびコストは変わらずに済む。

従来の無線受信機の構成図である。 無線受信機における第1の直交復調部の 構成図である。 第1の直交復調部における第1のクロッ 回路を示す図である。 第1のクロック回路における第1のIQ切替 器を示す図である。 第1のクロック回路における第2のIQ切替 器を示す図である。 第2の直交復調部における第1のクロッ 回路を示す図である。 クロック信号の位相関係を示す第1のタ イミングチャートである。 クロック信号の位相関係を示す第2のタ イミングチャートである。 第2の直交復調部における第2のクロッ 回路を示す図である。 第1のクロック回路におけるクロック 生器を示す図である。 第1の直交復調部における第2のクロッ 回路を示す図である。 第2のクロック回路におけるIQ切替器の 構成図である。 第2のクロック回路における立ち上が エッジ検出器の構成図である。 立ち上がりエッジ検出器の信号のタイ ミングチャートである。 クロック信号の位相関係を示す第3の イミングチャートである。 クロック信号の位相関係を示す第4の イミングチャートである。 無線送信機における直交変調部の構成 図である。

 以下、図面を参照しながら、本発明を実施 るための最良の形態を詳細に説明する。
 I信号とQ信号の位相差の絶対値は90°であり I信号とQ信号のどちらが90°進んでいるかに って問題が生じるため、問題が生じた時点 I信号用のクロック信号とQ信号用のクロッ 信号を切り替える機能があると対処しやす 。

 図2は、無線受信機における直交復調部に このような切り替え機能を導入した構成例を 示している。この直交復調部は、Q信号用ミ サ201、I信号用ミキサ202、ローパスフィルタ2 03、204、およびIQ切替機能付きクロック回路20 5を備える。

 復調対象の信号Sはミキサ201および202に分 配され、クロック回路205は、互いに90°だけ 相が異なる2種類のクロック信号をそれぞれ キサ201および202に出力する。このとき、2種 類のクロック信号の出力先は、制御信号の値 に応じて切り替えられる。

 ミキサ201は、信号Sと一方のクロック信号 を混合して、ローパスフィルタ203に出力し、 ローパスフィルタ203は、ミキサ201からの出力 信号のうち低周波成分のみを抽出し、Q信号 して出力する。ミキサ202は、信号Sと他方の ロック信号を混合して、ローパスフィルタ2 04に出力し、ローパスフィルタ204は、ミキサ2 02からの出力信号のうち低周波成分のみを抽 し、I信号として出力する。

 図3は、図2のクロック回路205の構成例を示 ている。この構成において、クロック回路20 5は、IQ切替器301およびクロック発生器302を備 える。クロック発生器302は、0°および90°の2 類のクロック信号を発生し、IQ切替器301に 力する。90°のクロック信号ck 90 は、0°のクロック信号ck 0  に対して位相差90°だけ遅れている。IQ切替 301は、制御信号に従って2種類のクロック信 号を切り替え、ミキサ201および202に出力する 。

 図4は、図3のIQ切替器301の構成例を示して いる。この構成において、IQ切替器301は、イ バータ401およびスイッチ402~405からなる。イ ンバータ401は、制御信号を反転してスイッチ 403および404の制御端子に出力する。スイッチ 402~405は、制御端子に入力された信号が論理 1”(真)のときオンとなり、論理“0”(偽)の きオフとなる。

 したがって、制御信号が“1”のとき、スイ ッチ402および405がオンとなり、スイッチ403お よび404がオフとなる。その結果、クロック信 号ck 0  がミキサ202に出力され、クロック信号ck 90 がミキサ201に出力される。一方、制御信号が “0”のとき、スイッチ402および405がオフと り、スイッチ403および404がオンとなる。そ 結果、クロック信号ck 0 がミキサ201に出力され、クロック信号ck 90 がミキサ202に出力される。

 図5は、図3のIQ切替器301の別の構成例を示 している。この構成において、IQ切替器301は インバータ501およびNAND回路502~507からなる インバータ501は、制御信号を反転してNAND回 505および506に出力する。

 NAND回路504は、制御信号とクロック信号ck 0  の論理積の否定を出力し、NAND回路505は、反 転制御信号とクロック信号ck 90 の論理積の否定を出力する。NAND回路506は、 転制御信号とクロック信号ck 0 の論理積の否定を出力し、NAND回路507は、制 信号とクロック信号ck 90 の論理積の否定を出力する。

 NAND回路502は、NAND回路504の出力とNAND回路5 05の出力の論理積の否定をミキサ202に出力し NAND回路503は、NAND回路506の出力とNAND回路507 出力の論理積の否定をミキサ201に出力する

 したがって、図4のIQ切替器301と同様に、制 信号が“1”のとき、クロック信号ck 0  がミキサ202に出力され、クロック信号ck 90 がミキサ201に出力される。一方、制御信号が “0”のとき、クロック信号ck 0 がミキサ201に出力され、クロック信号ck 90 がミキサ202に出力される。

 次に、図6から図9までを参照しながら、 ロック信号が差動信号である場合の直交復 部の構成について説明する。この場合は、I 号用ミキサまたはQ信号用ミキサのいずれか 一方に入力される正相クロック信号と反転ク ロック信号を切り替える機能を設けることで 、I信号とQ信号を入れ替える効果が得られる

 図6は、このような直交復調部の構成例を 示している。この直交復調部は、Q信号用ミ サ601、I信号用ミキサ602、ローパスフィルタ6 03、604、およびIQ切替機能付きクロック回路60 5を備える。

 クロック回路605は、IQ切替器611およびクロ ク発生器612を備える。クロック発生器612は 0°、90°、180°、および270°の4種類のクロッ 信号ck 、ck 90 、ck 180  、およびck 270  を発生する。

 このうち、クロック信号ck 180  は、クロック信号ck の反転信号ck xに相当し、クロック信号ck 270  は、クロック信号ck 90 の反転信号ck 90 xに相当する。クロック信号ck 90 は、クロック信号ck 0  に対して位相差90°だけ遅れており、クロッ ク信号ck 180  は、クロック信号ck 90 に対して位相差90°だけ遅れており、クロッ 信号ck 270  は、クロック信号ck 180  に対して位相差90°だけ遅れている。

 クロック信号ck 0  およびck 0  xは、それぞれ正相クロック信号ck I  および反転クロック信号ck I xとしてミキサ602に出力され、クロック信号ck 90 およびck 90 xは、IQ切替器611に出力される。

 IQ切替器611は、図3のIQ切替器301と同じ切替 能を有し、制御信号に従ってクロック信号ck 90 とck 90 xを切り替え、切り替え後の信号を正相クロ ク信号ck および反転クロック信号ck xとしてミキサ601に出力する。

 復調対象の信号Sおよび反転信号Sxはともに キサ601および602に分配される。ミキサ601は 信号Sと正相クロック信号ck を混合して、ローパスフィルタ603に出力し、 反転信号Sxと反転クロック信号ck xを混合して、ローパスフィルタ603に出力す 。ローパスフィルタ603は、ミキサ601からの 力信号のうち低周波成分のみを抽出し、2種 のQ信号として出力する。

 ミキサ602は、信号Sと正相クロック信号ck I  を混合して、ローパスフィルタ604に出力し 反転信号Sxと反転クロック信号ck I xを混合して、ローパスフィルタ604に出力す 。ローパスフィルタ604は、ミキサ602からの 力信号のうち低周波成分のみを抽出し、2種 のI信号として出力する。

 図7および図8は、制御信号がそれぞれ“1” よび“0”のときのクロック信号ck I  、ck I  x、ck 、およびck xの位相関係を示している。図7では、クロッ 信号ck およびck xは、クロック信号ck I およびck I  xに対してそれぞれ位相差90°だけ遅れてい が、図8では、クロック信号ck I  およびck I xに対してそれぞれ位相差90°だけ進んでいる とが分かる。

 したがって、クロック信号ck I  およびck I  xを切り替えなくても、クロック信号ck およびck xを切り替えるだけで、I信号用のクロック信 とQ信号用のクロック信号の位相を入れ替え ることができる。

 図9は、図6のクロック回路605の別の構成 を示している。このクロック回路605では、IQ 切替器611が、Q信号側ではなくI信号側に設け れている点で、図6の構成とは異なっている 。

 この場合、クロック信号ck 0  およびck 0  xは、IQ切替器611に出力され、クロック信号c k 90 およびck 90 xは、それぞれ正相クロック信号ck および反転クロック信号ck xとしてミキサ601に出力される。

 IQ切替器611は、制御信号に従ってクロック 号ck 0  とck 0  xを切り替え、切り替え後の信号を正相クロ ック信号ck I および反転クロック信号ck I  xとしてミキサ602に出力する。

 制御信号が“1”のときのクロック信号ck I  、ck I  x、ck 、およびck xの位相関係は、図7と同様であり、制御信号 “0”のときの位相関係は、図7においてク ック信号ck I  およびck I xを入れ替えた波形で表される。

 したがって、クロック信号ck およびck xを切り替えなくても、クロック信号ck I  およびck I  xを切り替えるだけで、I信号用のクロック 号とQ信号用のクロック信号の位相を入れ替 ることができる。

 図10は、図3のクロック発生器302の構成例 示している。この構成において、クロック 生器302は、Dフリップフロップ(D-FF)回路1001 含み、Dフリップフロップ回路1001は、インバ ータ1011およびラッチ回路1012、1013からなる。

 外部クロック信号は、ラッチ回路1012の端子 ckおよびインバータ1011に入力され、インバー タ1011は、そのクロック信号を反転してラッ 回路1012の端子ckに出力する。ラッチ回路1012 端子Qはラッチ回路1013の端子Dに接続され、 ッチ回路1013の端子QXはラッチ回路1012の端子 Dに接続される。そして、ラッチ回路1012およ 1013の端子Qからの出力信号が、それぞれク ック信号ck 0  およびck 90 として、IQ切替器301に出力される。

 図11は、図2のクロック回路205の別の構成 を示している。この構成において、クロッ 回路205は、インバータ1101、Dフリップフロ プ回路1102、1103、IQ切替器1104、および立ち上 がりエッジ検出器1105を備える。

 外部クロック信号は、Dフリップフロップ 回路1102の端子ckおよびインバータ1101に入力 れ、インバータ1101は、そのクロック信号を 転してDフリップフロップ回路1103の端子ckに 出力する。Dフリップフロップ回路1102の端子Q Xはその端子Dに接続され、Dフリップフロップ 回路1103の端子QXはその端子Dに接続される。

 これにより、Dフリップフロップ回路1102お び1103は、それぞれ2分周器として機能し、D リップフロップ回路1102および1103の端子Qか の出力信号は、それぞれクロック信号ck およびck として、ミキサ202および201に出力される。こ のとき、Dフリップフロップ回路1102および1103 の端子QXからは、それぞれ反転クロック信号c k xおよびck xが出力される。

 IQ切替器1104は、制御信号の値に応じて、D フリップフロップ回路1102の端子QまたはQXか の出力信号を選択し、立ち上がりエッジ検 器1105に出力する。立ち上がりエッジ検出器1 105は、IQ切替器1104からの出力信号の立ち上が りエッジを検出し、立ち上がりエッジが検出 されると、Dフリップフロップ回路1103のクリ 端子CLにクリア信号“0”を出力する。

 Dフリップフロップ回路1103は、端子CLに“ 0”が入力されると、端子QおよびQXからの出 信号を強制的に“0”および“1”に設定する 。また、端子CLに“1”が入力されると、クロ ック信号に従ってデータ信号をラッチし、出 力する。

 図12は、図11のIQ切替器1104の構成例を示し ている。このIQ切替器1104は、インバータ1201 よびNAND回路1202~1204からなる。インバータ1201 は、制御信号を反転してNAND回路1203に出力す 。

 NAND回路1202は、制御信号とクロック信号ck の論理積の否定を出力し、NAND回路1203は、反 制御信号とクロック信号ck xの論理積の否定を出力する。NAND回路1204は、 NAND回路1202の出力とNAND回路1203の出力の論理 の否定を、立ち上がりエッジ検出器1105に出 する。

 したがって、制御信号が“1”のとき、クロ ック信号ck が立ち上がりエッジ検出器1105に出力され、 御信号が“0”のとき、クロック信号ck xが立ち上がりエッジ検出器1105に出力される

 図13は、立ち上がりエッジ検出器1105の構 例を示している。この立ち上がりエッジ検 器1105は、遅延回路1301、インバータ1302、お びNAND回路1303を備え、遅延回路1301は、抵抗1 311およびキャパシタ1312からなる。

 遅延回路1301は、入力信号INに遅延を与え 遅延信号S1として出力し、インバータ1302は 遅延信号S1を反転して反転信号S2を出力する 。NAND回路1303は、入力信号INと反転信号S2の論 理積の否定を、出力信号OUTとして出力する。

 このとき、入力信号IN、遅延信号S1、反転 信号S2、および出力信号OUTの波形は、図14に すようになる。こうして、入力されたクロ ク信号の立ち上がりエッジに対応するタイ ングで“0”となり、その他の期間は“1”と なる信号OUTが生成され、Dフリップフロップ 路1103に出力される。

 図15および図16は、制御信号がそれぞれ“ 1”および“0”のときの信号間の位相関係を している。このうち、クロック信号および 転クロック信号は、それぞれDフリップフロ ップ回路1102および1103に入力されるクロック 号を表し、CL入力は、Dフリップフロップ回 1103の端子CLに入力される信号を表す。

 制御信号が“1”のときは、図15の時刻T1に いて、入力クロック信号の立ち上がりエッ に対応して、クロック信号ck の立ち上がりエッジが生成され、CL入力が“0 ”になる。これにより、クロック信号ck が“0”に設定される。そして、時刻T2におい て、入力クロック信号の立ち下がりエッジに 対応して、クロック信号ck の立ち上がりエッジが生成される。

 次に、時刻T3において、入力クロック信号 立ち上がりエッジに対応して、クロック信 ck の立ち下がりエッジが生成され、時刻T4にお て、入力クロック信号の立ち下がりエッジ 対応して、クロック信号ck の立ち下がりエッジが生成される。

 これ以降も、同様の動作が繰り返される。 の場合、クロック信号ck は、クロック信号ck に対して位相差90°だけ遅れていることが分 る。
 一方、制御信号が“0”のときは、図16の時 T1において、入力クロック信号の立ち上が エッジに対応して、クロック信号ck の立ち上がりエッジが生成され、時刻T2にお て、入力クロック信号の立ち下がりエッジ 対応して、クロック信号ck の立ち上がりエッジが生成される。

 次に、時刻T3において、入力クロック信号 立ち上がりエッジに対応して、クロック信 ck の立ち下がりエッジ(すなわち、クロック信 ck xの立ち上がりエッジ)が生成され、CL入力が 0”になる。これにより、クロック信号ck が“0”に設定される。そして、時刻T4におい て、入力クロック信号の立ち下がりエッジに 対応して、クロック信号ck の立ち下がりエッジが生成される。

 これ以降も、同様の動作が繰り返される。 の場合、クロック信号ck は、クロック信号ck に対して位相差90°だけ進んでいることが分 る。
 このように、図11の構成によれば、クロッ 信号ck およびck を直接切り替えなくても、これらの信号の位 相関係を逆転させることができる。また、ク ロック信号ck およびck がIQ切替器を経由することなくミキサ202およ 201に供給されるため、上述した図3の構成と 比較してノイズが低減される、という効果が 期待できる。

 以上の実施形態では、無線受信機における 交復調部の構成について説明したが、無線 信機における直交変調部にも、同様の構成 適用することが可能である。
 図17は、無線送信機における直交変調部に 述した切り替え機能を導入した構成例を示 ている。この直交変調部は、加算器1701、Q信 号用ミキサ1702、I信号用ミキサ1703、およびク ロック回路205を備える。

 クロック回路205は、互いに90°だけ位相が 異なる2種類のクロック信号をそれぞれミキ 1702および1703に出力する。このとき、2種類 クロック信号の出力先は、制御信号の値に じて切り替えられる。

 ミキサ1702は、Q信号と一方のクロック信 を混合して、加算器1701に出力し、ミキサ1703 は、I信号と他方のクロック信号を混合して 加算器1701に出力する。加算器1701は、ミキサ 1702および1703からの出力信号を加算して出力 る。