KAZAMA YASUO (JP)
| JP2006299578A | 2006-11-02 | |||
| JP2006063767A | 2006-03-09 | |||
| JP2006200301A | 2006-08-03 | |||
| JP2000008695A | 2000-01-11 |
| 枠体に開閉自在に取り付けられた引き戸に閉扉力を付与する閉扉装置であって、 枠体に取り付けられた係止部材と、 引き戸の開閉方向に延びるスライド部材と、 引き戸に取り付けられて、該スライド部材を該開閉方向で移動可能に支持するガイド部材であって、該開閉方向に延びる摺動面を有するガイド部材と、 引き戸に取り付けられたバネ力蓄勢装置であって、該スライド部材に係合する回転部材を有し、該バネ力蓄勢装置がスライド部材に対して引き戸の開扉方向に相対的に変位することにより該回転部材が回転され、該回転部材の回転によってバネ付勢力を蓄勢し、該スライド部材を該バネ力蓄勢装置に対して相対的に該開扉方向に付勢するバネ力蓄勢装置と、 該スライド部材に回転可能に取り付けられたトリガ部材であって、引き戸が閉扉位置にあるときに該係止部材を該開閉方向両側から挟む位置となる第1及び第2部材を有する係合部、及び、該ガイド部材の該摺動面と平行な制御面を有し、該制御面は、該トリガ部材の回転中心軸線を中心とする円弧状溝が形成されており、その一端が深い部分、他の部分が浅い部分とされているトリガ部材と、 該円弧状溝の該深い部分に係合された制御エレメントと、 該スライド部材に固定され、該制御面と該摺動面との間に挟着された中間板材であって、該制御エレメントが嵌合する制御穴を有する中間板材と、 を有し、 該摺動面は、該引き戸が閉扉位置から開かれて所定位置に至るまでは、該制御穴と嵌合している制御エレメントが該円弧状溝の該深い部分から抜け出るのを阻止することにより、該トリガ部材が中間板材及びスライド部材に対して相対的に動かないようにされており、 該摺動面は、該引き戸が該所定位置まで開かれたときに中間板材の制御穴に整合して制御エレメントが該制御穴を介して係合可能とする解放凹部を有し、該制御穴が該解放凹部に整合した状態で、引き戸を更に開き方向に動かすと、該係止部材に係合しているトリガ部材が、制御エレメントを該深い部分から該解放凹部に押し出して円弧状の該浅い部分が該制御エレメントと摺動するようにしながら回動され、一定角度回動した状態で該係止部材から離れるようにされた引き戸用閉扉装置。 |
| 枠体に開閉自在に取り付けられた引き戸に閉扉力を付与する閉扉装置であって、 引き戸に取り付けられた係止部材と、 引き戸の開閉方向に延びるスライド部材と、 枠体に取り付けられて、該スライド部材を該開閉方向で移動可能に支持するガイド部材であって、該開閉方向に延びる摺動面を有するガイド部材と、 枠体に取り付けられたバネ力蓄勢装置であって、該スライド部材に係合する回転部材を有し、該バネ力蓄勢装置がスライド部材に対して引き戸の開扉方向に相対的に変位することにより該回転部材が回転され、該回転部材の回転によってバネ付勢力を蓄勢し、該スライド部材を該バネ力蓄勢装置に対して相対的に該閉扉方向に付勢するバネ力蓄勢装置と、 該スライド部材に回転可能に取り付けられたトリガ部材であって、引き戸が閉扉位置にあるときに該係止部材を該開閉方向両側から挟む位置となる第1及び第2部材を有する係合部、及び、該ガイド部材の該摺動面と平行な制御面を有し、該制御面は、該トリガ部材の回転中心軸線を中心とする円弧状溝が形成されており、その一端が深い部分、他の部分が浅い部分とされているトリガ部材と、 該円弧状溝の該深い部分に係合された制御エレメントと、 該スライド部材に固定され、該制御面と該摺動面との間に挟着された中間板材であって、該制御エレメントが嵌合する制御穴を有する中間板材と、 を有し、 該摺動面は、該引き戸が閉扉位置から開かれて所定位置に至るまでは、該制御穴と嵌合している制御エレメントが該円弧状溝の該深い部分から抜け出るのを阻止することにより、該トリガ部材が中間板材及びスライド部材に対して相対的に動かないようにされており、 該摺動面は、該引き戸が該所定位置まで開かれたときに中間板材の制御穴に整合して制御エレメントが該制御穴を介して係合可能とする解放凹部を有し、該制御穴が該解放凹部に整合した状態で、引き戸を更に開き方向に動かすと、該係止部材に係合しているトリガ部材が、制御エレメントを該深い部分から該解放凹部に押し出して円弧状の該浅い部分が該制御エレメントと摺動するようにしながら回動され、一定角度回動した状態で該係止部材から離れるようにされた引き戸用閉扉装置。 |
| 該ガイド部材は、該開閉方向で延びる直線縁を有し、該トリガ部材は引き戸が閉扉位置から該所定位置まで開かれるまでの間、該トリガ部材が該直線縁に係合して回動しないようにしている請求項1又は2に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該直線縁が湾曲縁に続いており、該トリガ部材が該所定位置において回動されるときに該回動を阻止しないようにされている請求項3に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該トリガ部材が、円弧状の縁を有する円弧状部を有し、該係合部が該円弧状部に連結されており、該円弧状部が該スライド部材における該ガイド部材の該摺動面に面した側面に形成された、円弧状周縁を有する凹部内に嵌合されて、該凹部内で回動可能に取り付けられている請求項1又は2に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該トリガ部材が、円弧状の縁を有する円弧状部を有し、該係合部が該円弧状部に連結されており、該円弧状部が該スライド部材における該ガイド部材の該摺動面に面した側面に形成された、円弧状周縁を有する凹部内に嵌合されて、該凹部内で回動可能に取り付けられている請求項3に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該トリガ部材が、円弧状の縁を有する円弧状部を有し、該係合部が該円弧状部に連結されており、該円弧状部が該スライド部材における該ガイド部材の該摺動面に面した側面に形成された、円弧状周縁を有する凹部内に嵌合されて、該凹部内で回動可能に取り付けられている請求項4に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項1又は2に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項3に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項4に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項5に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項6に記載の引き戸用閉扉装置。 |
| 該スライド部材が長尺の部材とされ、その長さ方向に沿ってラック歯が設けられており、該バネ力蓄勢装置の該回転部材が該ラック歯に噛合されるピニオンとされている請求項7に記載の引き戸用閉扉装置。 |
本発明は引き戸の閉扉装置に関する。
引き戸を開いたときに自動的に閉じるよう
する自動閉扉装置は種々開発されてきてい
。一般的な引き戸用自動閉扉装置は、戸枠
開閉領域の全域にわたるラックを取り付け
引き戸に該ラックと作用的に接続された引
戸引戻し装置を取り付けるようになってい
(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来の引戸用自動閉扉装置 、サイズが大型となるため、完成している き戸に当該閉扉装置を後付で取り付けるこ は難しい。
本発明は、取り付け容易で、引き戸に対 て後付けで取り付けることを可能とする引 戸用閉扉装置を提供することを目的として る。
すなわち、本発明は、
枠体(以下に述べる実施形態においては、参
照符号Fで示す)に開閉自在に取り付けられた
き戸(D)に閉扉力を付与する閉扉装置(10)であ
って、
枠体に取り付けられた係止部材(12)と、
引き戸の開閉方向に延びるスライド部材(18)
と、
引き戸に取り付けられて、該スライド部材
該開閉方向で移動可能に支持するガイド部
(20)であって、該開閉方向に延びる摺動面(22
)を有するガイド部材(20)と、
引き戸に取り付けられたバネ力蓄勢装置(24)
であって、該スライド部材(18)に係合する回
部材(同実施形態においてはピニオン26とし
実施化)を有し、該回転部材が、該バネ力蓄
装置(24)がスライド部材(18)に対して引き戸
開扉方向に相対的に変位することにより該
ライド部材(18)上で回転され、該回転部材の
転によってバネ付勢力を蓄勢し、該スライ
部材(18)を該バネ力蓄勢装置(24)に対して相
的に該開扉方向に付勢するバネ力蓄勢装置(2
4)と、
該スライド部材(18)に回転可能に取り付けら
れたトリガ部材(30)であって、引き戸が閉扉
置(図1)にあるときに該係止部材(12)を該開閉
向両側から挟む位置となる第1及び第2部材(3
2,34)を有する係合部(35)、及び、該ガイド部材
(20)の該摺動面(22)と平行な制御面(36)を有し、
該制御面は、該トリガ部材(30)の回転中心軸
を中心とする円弧状溝(30-7)を有し、その一
が深い部分(30-8)、他の部分が浅い部分(30-9)
されているトリガ部材(30)と、
該円弧状溝(30-7)の該深い部分(30-8)に係合さ
た制御エレメント(48)と、
該スライド部材(18)に固定され、該制御面(36
)と該摺動面(22)との間に挟着された中間板材(
40)であって、該制御エレメント(48)が嵌合す
制御穴(50)を有する中間板材(40)と、
を有し、
該摺動面(22)は、該引き戸(D)が閉扉位置から
開かれて所定位置(図7)に至るまでは、該制御
穴(50)と嵌合している制御エレメント(48)が該
弧状溝の該深い部分(30-8)から抜け出るのを
止することにより、該トリガ部材(30)が中間
板材(40)及びスライド部材(18)に対して相対的
動かないようにされており、
該摺動面(22)は、該引き戸が該所定位置まで
開かれたときに中間板材(40)の制御穴(50)に整
して制御エレメント(48)が該制御穴(50)を介
て係合可能となる解放凹部(56)を有し、解放
部(56)が制御穴(50)に整合した状態で、引き
を更に開き方向に動かすと、該係止部材(12)
係合しているトリガ部材(30)が、制御エレメ
ント(48)を該深い部分(30-8)から該解放凹部(56)
押し出して円弧状の該浅い部分(30-9)が該制
エレメント(48)と摺動するようにしながら回
動され、一定角度回動した状態で該係止部材
(12)から離れるようにされた引き戸用閉扉装
(10)を提供する。
この引き戸閉扉装置においては、係止部 (12)を枠体(F)に取り付け、引き戸(D)の表面に 該係止部材によって起動されるトリガ部材(30 )、スライド部材(18)、ガイド部材(20)及びバネ 力蓄勢装置(24)を取り付けることにより、組 立てることができる。従って、完成されて る引き戸に対しても、簡単に取り付けが可 である。また、この引き戸閉扉装置におい は、上記のように、引き戸が閉扉位置から 定以上開かれてトリガ部材が一定角度回動 た状態になり、制御エレメント(48)がガイド 材(20)の解放凹部(56)とスライド部材(18)の浅 部分(30-9)に係合するようになると、該ガイ 部材(20)とスライド部材(18)との相対的動き 阻止され、引き戸の開き方向への動きによ バネ力蓄勢装置に蓄勢されたバネ力は保存 れる。この引き戸が戻されて上記所定位置 達すると、トリガ部材は係止部材(12)に係合 るようになり、上記とは逆に回動されて該 止部材によって係止され、スライド部材が き戸を閉じる方向へ動くのを阻止されるよ になる。このとき制御エレメントは、ガイ 部材の解放凹部(56)から外れてトリガ部材(30 )の円弧状溝の深い部分(30-8)に係合するよう なっており、ガイド部材はスライド部材に して引き戸の開閉方向で相対的に動けるよ になる。このため、バネ力蓄勢装置に蓄勢 れたバネ力はピニオン(26)を回転するように 用し、それにより、該ピニオンがスライド 材(18)のラック歯(16)上で転動して引き戸を じるように作用する。
この装置では、係止部材(12)を枠体に、ガ イド部材(20)等を引き戸に取り付けているが 本発明では、これを逆にすることもできる
すなわち、本発明は、
枠体に開閉自在に取り付けられた引き戸(D)
閉扉力を付与する閉扉装置(10)であって、
引き戸に取り付けられた係止部材(12)と、
引き戸の開閉方向に延びるスライド部材(18)
と、
枠体に取り付けられて、該スライド部材を
開閉方向で移動可能に支持するガイド部材(
20)であって、該開閉方向に延びる摺動面(22)
有するガイド部材(20)と、
枠体に取り付けられたバネ力蓄勢装置(24)で
あって、該スライド部材(18)に係合する回転
材(26)を有し、スライド部材(18)が該バネ力蓄
勢装置(24)に対して引き戸の開扉方向に相対
に変位することにより該回転部材が該スラ
ド部材(18)上で回転され、該回転部材の回転
よってバネ付勢力を蓄勢し、該スライド部
(18)を該バネ力蓄勢装置(24)に対して相対的
該閉扉方向に付勢するバネ力蓄勢装置(24)と
該スライド部材(18)に回転可能に取り付けら
れたトリガ部材(30)であって、引き戸が閉扉
置(図1)にあるときに該係止部材(12)を該開閉
向両側から挟む位置となる第1及び第2部材(3
2,34)を有する係合部(35)、及び、該ガイド部材
(20)の該摺動面(22)と平行な制御面(36)を有し、
該制御面は、該トリガ部材(30)の回転中心軸
を中心とする円弧状溝(30-7)が形成されてお
、その一端が深い部分(30-8)、他の部分が浅
部分(30-9)とされているトリガ部材(30)と、
該円弧状溝(30-7)の該深い部分(30-8)に係合さ
た制御エレメント(48)と、
該スライド部材(18)に固定され、該制御面(36
)と該摺動面(22)との間に挟着された中間板材(
40)であって、該制御エレメント(48)が嵌合す
制御穴(50)を有する中間板材(40)と、
を有し、
該摺動面(22)は、該引き戸(D)が閉扉位置から
開かれて所定位置に至るまでは、該制御穴(50
)と嵌合している制御エレメント(48)が該円弧
溝の該深い部分(30-8)から抜け出るのを阻止
ることにより、該トリガ部材(30)が中間板材
(40)及びスライド部材(18)に対して相対的に動
ないようにされており、
該摺動面(22)は、該引き戸が該所定位置まで
開かれたときに中間板材(40)の制御穴(50)に整
して制御エレメント(48)が該制御穴(50)を介
て係合可能となる解放凹部(56)を有し、解放
部(56)が制御穴(50)に整合した状態で、引き
を更に開き方向に動かすと、該係止部材(12)
係合しているトリガ部材(30)が、制御エレメ
ント(48)を該深い部分(30-8)から該解放凹部(56)
押し出して円弧状の該浅い部分(30-9)が該制
エレメント(48)と摺動するようにしながら回
動され、一定角度回動した状態で該係止部材
(12)から離れるようにされた引き戸用閉扉装
(10)を提供する。
上記の引き戸用閉扉装置(10)は、具体的に は、ガイド部材(20)が、引き戸の開閉方向で びる直線縁(ガイド部材20の上縁20-5に相当す )を有し、トリガ部材(30)は引き戸(D)が閉扉 置から上記所定位置(図7)まで開かれるまで 間、該トリガ部材(30)が直線縁(20-5)に係合し 回動しないようにすることができる。
引き戸が閉扉位置から上記所定位置まで く間は制御エレメント(48)が、トリガ部材(30 )の円弧状溝(30-7)の深い部分(30-8)と中間板材(4 0)の制御穴(56)とに嵌合しているために、トリ ガ部材(30)は、回動しないようにされている 、ガイド部材(20)の直線縁(20-5)との係合によ トリガ部材(30)の回動をより確実に阻止しよ うとするものである。
更に具体的には、直線縁(20-5)が湾曲縁(20- 6)に続いており、該トリガ部材(30)が該所定位 置において回動されるときに該回動を阻止し ないようにすることができる。
また、この引き戸用閉扉装置においては トリガ部材(30)が、円弧状縁を有する円弧状 部(30-1)を有し、係合部(35)が円弧状部(30-1)に 結されており、円弧状部が該スライド部材(1 8)におけるガイド部材(20)の摺動面に面した側 面に形成された円弧状周縁を有する凹部(18-1) 内に嵌合されて、凹部内で回動可能に取り付 けられるようにすることができる。
回転軸などの部品をなくし、構造を簡単 するものである。
更にこの引き戸用閉扉装置においては、 ライド部材(18)が長尺の部材とされ、その長 さ方向に沿ってラック歯(16)が設けられてお 、バネ力蓄勢装置の回転部材(26)がラック歯( 16)に噛合されるピニオンとすることができる 。
以下、本発明に係る引き戸用閉扉装置の 施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る引き戸用閉扉装置10 概要を示している。
該閉扉装置10は、枠体Fに固定された棒状 係止部材12と、引き戸Dに取り付けられた引 し・制動装置14とを有している。
引戻し・制動装置14は、引き戸Dの開閉方 に延び、ラック歯16を備えるスライド部材18 と、引き戸Dに取り付けられて、スライド部 18を引き戸の開閉方向で移動可能に支持する ガイド部材20であって、該開閉方向に延びる き戸Dの表面と平行な摺動面22を有するガイ 部材20と、引き戸Dに取り付けられたバネ力 勢装置24であって、該スライド部材18のラッ ク歯16に係合するピニオン26を有し、該ピニ ンが、当該バネ力蓄勢装置24がスライド部材 18に対して引き戸の開扉方向(図1における左 )に相対的に変位することにより回転されて ネ付勢力を蓄勢し、スライド部材18をバネ 蓄勢装置24に対して相対的に開扉方向に付勢 するバネ力蓄勢装置24と、制動装置としての ンパー42と、スライド部材18に回転可能に取 り付けられたトリガ部材30であって、引き戸D が閉扉位置(図1)にあるときに係止部材12を開 方向両側から挟む位置となる第1部材32及び 2部材34を有する係合部35、及び、ガイド部 20の摺動面22に平行な制御面36を有するトリ 部材30と、該制御面36と該摺動面22との間に 着されてスライド部材18に取り付けられた中 間板材40(図2、図5)を有する。
具体的には、バネ力蓄勢装置24及びダン ー42は引き戸Dの表面上に固定されたケーシ グ44内に収納されている。
ガイド部材20はケーシング44の上部部分に 水平にして固定されている横断面がほぼ箱型 の部材であり、上述の摺動面22を有する図2で 見て左側壁20-1、右側壁20-2、これら左右側壁 連結している下部壁20-3、及び、右側壁から 左側壁に向けて延びている上部壁20-4とから り、左側壁20-1が引き戸Dの表面に当接して固 定されている。ガイド部材20の摺動面22には 図1で見て右端近くに制御ボール(制御エレメ ント)48が嵌合する解放凹部56が設けられてい 。また、該ガイド部材20の左側壁20-1及び右 壁20-2の上縁20-5は右端の湾曲縁20-6に続いて る。
スライド部材18は、横断面が矩形の長尺 材とされ、横断面が箱型とされたガイド部 20を通り水平方向で摺動可能とされている。 ラック歯16は、スライド部材18の下面側に設 られている。
トリガ部材30は、図2を基準(正面図)とし 、図3の右側面図、図4の背面図に示す如き形 状を有している。すなわち、円弧状の周縁を 有する円弧状部30-1、該円弧状部から上方に けられている上述の係合部35とからなり、係 合部35は、円弧状部30-1から上方に延びる第1 側壁30-2とその反対側の側壁30-3と、両側壁を 連結している板状の第1部材32及び棒状の第2 材34と、第1部材32の下端から延びているガイ ド部材係合部30-4とから構成されている。ト ガ部材18の円弧状部30-1は、スライド部材18の 図2で見て左側面に形成された円弧状の周面 有する凹部18-1内に回動可能に嵌合されてい 。側壁30-2、30-3の外側面には突起30-5,30-6が けられており、これら突起はガイド部材20の 上縁20-5に摺動可能に当接している。
円弧状部30-1は上述の制御面36を有してお 、該制御面36には当該円弧状部30-1の回転中 を中心にした円弧状溝30-7が設けられている 。該円弧状溝30-7は、一端にもうけられた深 部分30-8とその他の浅い部分30-9とを有してお り、図1の状態に対応する図2に示す状態では 深い部分30-8に後述する制御ボール48が係合 れている。
中間板40は、図5に示すごとき形状を有し おり、制御ボール48が嵌合される制御穴50を 有している。すなわち、全体としては、トリ ガ部材30の円弧状部30-1に対応する円弧状部40- 1を有し、その下縁40-2は、ガイド部材20の下 壁20-3上に摺動可能に係合され、当該中間板4 0が回転しないようにされ、従って、スライ 部材18に対して固定された状態とされている 。図1及び図2の状態において、制御ボール48 、当該トリガ部材30の制御面に形成された円 弧状溝30-7の深い部分30-8と該中間板材40の制 穴50に係合されており、このため、スライド 部材18に対するトリガ部材30の回動は阻止さ る。
バネ力蓄勢装置24は、ピニオン26の内部に 装着された巻きばね(図示せず)を有しており ピニオン26が図1で見て時計方向に回転され ときに巻き締められてバネ力を蓄勢するよ になっている。ダンパー42はバネ力蓄勢装 24のピニオン26に噛合するピニオン52を有し おり、該ピニオン52内には慣用のオイルダン パ機構が設けられている。これらバネ力蓄勢 装置及びダンパーについては、当業者が周知 しているところであり、詳細は省略する。
次に、この引き戸用閉扉装置の作用を説 する。
図1は、引き戸Dが完全に閉っている状態 示す。
この状態では、トリガ部材30の係合部35の 第2部材34は、係止部材12と係合しており、こ 状態から、引き戸Dを開放位置に向けて図1 見て左の方に動かすと、図6に示す如き状態 なる。すなわち、引き戸Dとともにガイド部 材20及びバネ力蓄勢装置24は左方に動かされ スライド部材18に対して左方への力が働き、 トリガ部材30には係止部材12との係合によっ 時計方向への回動力が働くが、トリガ部材 側壁30-2,30-3の突起30-5,30-6がガイド部材20の側 壁20-1,20-2の上縁20-5に係合しているために、 該トリガ部材30は回転せず、従って、スライ ド部材18は、戸枠Fに対して静止した状態とさ れる。従って、引き戸とともに動かされるバ ネ力蓄勢装置24のピニオン26は、スライド部 18のラック歯16上を左方へ動き、時計方向に 転されて、バネ力が蓄勢される。
引き戸Dが更に左方に動かされて、トリガ 部材30がガイド部材20の右端に至ると(図7)、 間板材40の制御穴50がガイド部材の解放凹部5 6と整合するようになる。この状態では、制 ボール48はトリガ部材30の円弧状溝の深い部 30-8と中間板材40の制御穴50とに固定的に係 されている状態ではなくなり、引き戸Dが更 左方へ動かされてスライド部材がガイド部 と共に左方へ動かされると、トリガ部材に 係止部材12との係合によって回転力がかけ れ、これにより、トリガ部材は、円弧状溝30 -7が制御ボール48に対して摺動するようにし がら全体として回動される。すなわち、制 ボール48は円弧状溝の深い部分30-8から押し され、中間板材部材40の制御穴(50)を介して イド部材20の解放凹部56に係合するところと り、該制御ボールは円弧状溝の浅い部分30-9 が係合された状態となる(図9)。このとき、ト リガ部材30の上記突起30-5,30-6は、上縁20-5から 湾曲縁20-6に沿って摺動する。その結果、ト ガ部材は30は図7に示す傾斜した状態となる
引き戸Dが更に左方に動かされると、スラ イド部材18はガイド部材20とともに左方へ動 される。このときトリガ部材は、その回動 度を維持したままとされる(図8)。
このようにして開いた引き戸Dを、逆に閉 じる方向に動かして、トリガ部材30の係合部3 5が係止部材12に近接すると、該係止部材12は 係合部材35の第1及び第2部材32,34の間に受け れられ、受け入れられた係止部材は第1部材 32に係合するようになり、トリガ部材30は反 計方向に回動され、図1及び図6に示したと同 じ角度位置とされる。この状態では、ガイド 部材係合部30-4がガイド部材30の上縁20-5に係 して当該トリガ部材のそれ以上の回動が停 される。すなわち、トリガ部材30は、係止部 材12に係合されて引き戸Dを閉じる方向へは動 かない状態となる。また、このときの制御ボ ール48は、トリガ部材30の円弧状溝の深い部 30-8と整合され、該深い部分30-8に向けて変位 可能となるので、スライド部材18はガイド部 との固定関係が解除されて相対的に移動可 となる。このため、バネ力蓄勢装置24のピ オン26は蓄勢されたバネ力によって反時計方 向に回転されてスライド部材18のラック歯16 で回転する。このため、ガイド部材は係止 材12によって係止されているスライド部材18 対して右方すなわち引き戸を閉める方向に かされ、従って、該ガイド部材が固定され いる引き戸Dが閉扉位置に向けて動かされる 。
このとき、ダンパー42は、そのピニオン52 がバネ力蓄勢装置のピニオン26によって回転 れて、当該ピニオンの回転に制動をかけ、 き戸の戻り速度を緩やかなものとする。
以上、本発明に係る引き戸閉扉装置の実 形態につき述べたが、本発明はこれに限定 れるものではなく、本発明の範囲において 々の変更が可能である。例えば、上述の実 形態とは逆に、係止部材12を引き戸に、ス イド部材18、ガイド部材20、バネ力蓄勢装置2 4等は枠体に設けるようにすることもできる また、係止部材12、スライド部材18、ガイド 材20、バネ力蓄勢装置24等は、すべて引き戸 Dの表面に平行な垂直面内に配置されるよう ものとしたが、これらエレメントを水平面 に配置するようにすることもできる。
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