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Patent Searching and Data


Title:
SURFACE EMITTING BODY AND INTERNALLY ILLUMINATED SIGN HAVING THE SURFACE EMITTING BODY ASSEMBLED THEREIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054153
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a novel surface emitting body incorporating LED elements for which practical functions such as improvement in waterproof property, appearance, and workability are achieved to use it for many other applications than a sign, and an internally illuminated sign assembled with the surface emitting body. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The surface emitting body (1) comprises a flexible substrate (11) having electrical wiring (12), a plurality of LED elements (13) disposed on the substrate (11) nearly in a regular manner, and a top film (14) stretched and disposed on the surface of the LED elements (13). When stretching and disposing the top film (14) on the substrate (11), the top film (14) is pasted in close enough with the concavo-convex shape of the surface of the LED elements (13). Specifically, a vacuum application method is used wherein a vacuum is formed between the LED elements (13) and the top film (14) and then the heated top film (14) is attached by pressure on the surface of the LED elements (13).

Inventors:
MATSUNAGA HIDETO (JP)
TSUKAMOTO MASARU (JP)
KOIZUMI NOBUYUKI (JP)
IKEDA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055539
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
March 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AMCREW INC (JP)
MATSUNAGA HIDETO (JP)
TSUKAMOTO MASARU (JP)
KOIZUMI NOBUYUKI (JP)
IKEDA DAISUKE (JP)
International Classes:
F21S2/00; F21V17/00; F21V31/00; G09F13/04; G09F13/20; F21Y101/02
Foreign References:
JP2007033662A2007-02-08
JPH07263754A1995-10-13
JP2005036172A2005-02-10
JP2006201718A2006-08-03
JP2007087669A2007-04-05
JP2003513453A2003-04-08
JP2007033662A2007-02-08
Other References:
See also references of EP 2213931A4
Attorney, Agent or Firm:
HIGASHIYAMA, Takahiko (Chisan Mansion Hontori23-1, Hontori 3-chome,Aoi-ku, Shizuoka-shi, Shizuoka 64, JP)
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Claims:
 電気配線を有した屈曲可能な基板と、この基板上にほぼ規則的に配置される複数のLED素子と、LED素子の表面に張設されるトップフィルムとを具えて成る面発光体において、
 前記トップフィルムを基板上に張設するにあたっては、トップフィルムをLED素子の凹凸形状に充分密着させて貼着するようにしたことを特徴とする面発光体。
 前記トップフィルムをLED素子の凹凸形状に充分密着させて張設するにあたっては、LED素子とトップフィルムとの間を真空にして、加熱したトップフィルムをLED素子の表面に圧着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の面発光体。
 前記トップフィルムには、強粘着高伸縮塩ビフィルムが適用されることを特徴とする請求項1または2記載の面発光体。
 前記複数のLED素子に通電する電気配線は、回路全体が概ね網目状に形成されて成り、回路の途中が部分的にカットされても、カットされた欠損部分を迂回して残った各LED素子に電流を流入させる回路であることを特徴とする請求項1、2または3記載の面発光体。
 前記トップフィルムには、透明フィルムだけでなく、曇りガラスシート、スリガラスシート、内装用の壁紙、印刷物などの透過性の低い素材も適用されることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の面発光体。
 看板表面と、側板と、背板とを具えて成る看板ケース内に、面発光体を設置して成る看板において、この面発光体は、前記請求項1、2、3、4または5記載の面発光体を適用して成ることを特徴とする内照式看板。
Description:
面発光体 並びにこれを組み込 で成る内照式看板

 本発明は、複数のLED素子を屈曲自在な基 上に取り付けて成る面発光体に関するもの あって、特に実使用に直結した機能を格段 向上させ、実製品としての実用性を極めて 上させた新規な面発光体と、これを組み込 で成る内照式看板に係るものである。

 ビルの壁面などを利用して設けられる屋 看板(内照式看板)としては、従来、蛍光灯 適用したものが主流となっていた。しかし がら、蛍光灯を適用した看板は、大きな設 スペースを要し、また内部に蛍光灯を収め だけの大きさ(厚さ)が必要となり、また消費 電力も過大であるという欠点があった。この ため、このような内照式看板は、消費電力の 小さいLED素子を使用したものに徐々に移行し つつある(例えば特許文献1参照)。もちろん、 このような内照式看板が蛍光灯タイプからLED タイプに移行しつつあるのは、上述した省エ ネルギーという観点だけでなく、青色LEDの実 用化による多彩な光色の表現が可能になった ことや、LED素子の単価が比較的安価になって きたことも大きな要因と考えられる。

 ところで、上記特許文献1は、図8に示すよ に、基板11″上に設けられたLED素子13″の上 ら、透明のプラスチックフィルム(トップフ ィルム14″)を張設するものであるが、実際の 使用においては、以下のような点において、 更なる改良が求められていた。
 まず、上記特許文献1の面発光体1″では、 8に併せて示すように、トップフィルム14″ 張設する際、LED素子13″を取り付けた基板11 の上に、ホットメルト(接着剤)を付着させ トップフィルム14″(一例として韓国のGMP提 の塩ビホットメルトラミネートフィルム(75 クロン))を重ね、これらを一対の加圧ローラ Rで挟み込み、トップフィルム14″を貼る手法 であった(以下、これを「ホットラミネータ よる加圧施工」と称する)。

 しかし、LED素子13″は、表面に凹凸を有す ため、上記ホットラミネータによる加圧施 では、LED素子13″とトップフィルム14″との にエアが入り込み(空気ダマリarの発生)、こ れが外部からの熱によって膨張した場合には 、LED素子13″の脱落や、不点灯という事態を くおそれがあった。
 また、ホットラミネータによる加圧施工で 、加圧ローラRでトップフィルム14″をLED素 13″に押し付ける際に、LED素子13″の角(ケ シングの角)によってトップフィルム14″を いてしまい、防水性を損ねることも懸念さ た。

 また、当然、空気ダマリarのエア量は、 てのLED素子13″において均一ではないため、 この状態でLED素子13″を点灯させた場合には LED素子13″の光も均一にならず(LED素子13″ 光は、空気ダマリarによって乱反射するが、 エアの量が一定ではないため、乱反射の状態 も揃わない)、視た人にアンバランス感や違 感を与えることがあった。つまりLED素子13″ とトップフィルム14″との間の空気ダマリar 、看板としての見栄えやビジュアル効果と う点で必ずしも好ましくないものであり、 に、LED素子13″(基板11″)を筐体に収めず、 のまま照明として使用する場合には、人がLE D素子13″からの光を直視することになるため 、上記空気ダマリarによる違和感は、より一 際立つものとなっていた。

 更に、上記特許文献1において各LED素子13″ 通電する電気配線12″は、図9に示すように まず幾つかのLED素子13″が直列状に並べら て一つの回路を形成しており、これを複数 並列状に配置して全回路を構成していた。 のため、例えば回路中央部に工事用の孔(欠 部分FC)を開けた場合には、点灯しないLED素 13″が出現してしまい、施工性が低い点に いても特許文献1の面発光体1″は改良の余地 があった。

特開2007-33662号公報

 本発明は、このような背景を認識してな れたものであって、LED素子を内蔵した面発 体を、看板だけでなく種々の用途に使用す 際の実用的な機能、例えば防水性の向上や 宣伝効果に直結する見栄え向上、あるいは 装工事等における施工性向上等を追求した 規な面発光体と、これを組み込んで成る内 式看板の開発を試みたものである。

 すなわち請求項1記載の面発光体は、電気 配線を有した屈曲可能な基板と、この基板上 にほぼ規則的に配置される複数のLED素子と、 LED素子の表面に張設されるトップフィルムと を具えて成る面発光体において、前記トップ フィルムを基板上に張設するにあたっては、 トップフィルムをLED素子の凹凸形状に充分密 着させて貼着するようにしたことを特徴とし て成るものである。

 また請求項2記載の面発光体は、前記請求 項1記載の要件に加え、前記トップフィルム LED素子の凹凸形状に充分密着させて張設す にあたっては、LED素子とトップフィルムと 間を真空にして、加熱したトップフィルム LED素子の表面に圧着するようにしたことを 徴として成るものである。

 また請求項3記載の面発光体は、前記請求 項1または2記載の要件に加え、前記トップフ ルムには、強粘着高伸縮塩ビフィルムが適 されることを特徴として成るものである。

 また請求項4記載の面発光体は、前記請求 項1、2または3記載の要件に加え、前記複数の LED素子に通電する電気配線は、回路全体が概 ね網目状に形成されて成り、回路の途中が部 分的にカットされても、カットされた欠損部 分を迂回して残った各LED素子に電流を流入さ せる回路であることを特徴として成るもので ある。

 また請求項5記載の面発光体は、前記請求 項1、2、3または4記載の要件に加え、前記ト プフィルムには、透明フィルムだけでなく 曇りガラスシート、スリガラスシート、内 用の壁紙、印刷物などの透過性の低い素材 適用されることを特徴として成るものであ 。

 また請求項6記載の内照式看板は、看板表 面と、側板と、背板とを具えて成る看板ケー ス内に、面発光体を設置して成る看板におい て、この面発光体は、前記請求項1、2、3、4 たは5記載の面発光体を適用して成ることを 徴として成るものである。

 これら各請求項記載の発明の構成を手段と て前記課題の解決が図られる。
 すなわち請求項1記載の発明によれば、トッ プフィルムがLED素子の凹凸形状に充分密着し て貼られるため、LED素子とトップフィルムと の間にエアが入り込むこと(空気ダマリ)を防 できる。このため、LED素子の固定力が強化 き、外部からの熱の影響も受けにくい。す わち、空気ダマリができた場合には、外部 らの熱によって空気が膨張し、LED素子の微 (いわゆるガタ)を招きかねない。その場合( タが起きた場合)には、LED素子の固定力が弱 化し、LED素子が基板から脱落してしまうこと も考えられるが、本発明ではその心配がない 。また、空気ダマリがないため、エアによる 不均一な乱反射を防止でき、面発光体の見栄 えも向上させることができる。

 また請求項2記載の発明によれば、LED素子 とトップフィルムとの間を真空にする、いわ ゆる真空圧着によって、加熱して伸び率を高 めたトップフィルムを張設するため、LED素子 の凹凸形状に対し、より確実に密着させてト ップフィルムを張設することができる。

 また請求項3記載の発明によれば、トップフ ィルムに強粘着高伸縮塩ビフィルムが適用さ れるため、上記真空圧着手法と相まって、ト ップフィルムをLED素子の凹凸形状に対し、よ り確実に密着させて張設することができ、面 発光体としての防水性を高め、LED素子自体の 固定力も一層強化させ得る。
 なお、強粘着高伸縮塩ビフィルム(一例とし て広島化成製の100ミクロン)は、素材中にピ ホールがないため、このことが防水性向上 大きく寄与しているものと考えられる。す わち、該フィルムにはピンホールがないた 、張設後に外表面からLED素子側への水の侵 (透過)を高いレベルで防止でき、これにより 防水性が格段に向上するものと考えられる。 因みに、本出願人が行った試験では、該フィ ルムを貼った面発光体を水没させた後、4カ 経っても浸水が見られず、高い防水性を示 たことが確認できている。また、このため 発光体をケース(筐体)等に収容せず、そのま まの状態(露出状態)で、屋外や水が掛かる場 (例えば浴室の壁面等)等に設置することが き、極めて新規且つ幅広い用途を可能なら め、面発光体の豊富なバリエーション展開 可能とする。

 また請求項4記載の発明によれば、電気配線 が網目状回路であるため、カットされた欠損 部分を迂回して残ったLED素子に通電を図り、 これらを点灯・点滅させることができる。従 って、面発光体を建築物の内装材として用い る場合、例えばコンセントなどによって面発 光体(1ユニット)の一部をカットしなければな らないときでも、自在にカットすることがで き、面発光体の施工性を格段に向上させ得る 。もちろん入隅や出隅などへの施工も行える 。
 また、LED素子は、一般に長寿命であるが、 に切れることもあり、そのような場合でも 本発明では他のLED素子を点灯させ続けるこ ができる。因みに、従来の面発光体では、 個のLED素子が切れた場合、全てまたは切れ LED素子を含む幾つかが(例えば一列が)点灯 なくなる電気配線が多かった。

 また請求項5記載の発明によれば、トップフ ィルムとして、一般的な透明フィルムではな く、曇りガラスシート等の透過性の低い素材 を適用するため、例えば面発光体を住宅用の 内装材などの新たな用途に使用でき、面発光 体として豊富なバリエーション展開を可能と する。例えば、トップフィルムとして内装用 の壁紙を張った場合には、昼間などの非点灯 時にあっては、LED素子がほとんど目立たず、 トップフィルムがあたかもLED素子を隠蔽する ような作用効果を担う(一種のカムフラージ 効果)が、夜間などにLED素子を点灯させた場 には、トップフィルムとしての壁紙を通し LED素子がぼんやり点灯するため、一種の間 照明のような和やかな光を演出できる(一種 のヒーリング効果)。このため、面発光体を に看板照明として使用するだけでなく、極 て意外性を持った内装用資材(壁紙など)とし て使用できる。
 もちろん、面発光体を内装用資材として壁 に設ける形態は、壁面に照明機能を持たせ 思想、言い換えれば照明を極めて薄く形成 る薄型照明という新たな技術思想にもつな るものである。このため、従来、蛍光灯な を壁面に嵌め込む施工において、蛍光灯を め込むための壁厚を要していたが、このよ な厚みは不要となり、また、蛍光灯を取り けるために要していた照明ボックス等も不 となる。更には、蛍光灯を取り付けるため 壁に孔を開けるなどの細工(工事の手間)そ ものも不要となり、極めて容易に施工が行 る。もちろん照明を薄型なものとする思想( 想)は、天井面に取り付けられた従来の照明 (天井照明)においても適用できる思想である
 また、曇りガラスシート、スリガラスシー 等は、透過性が低いものの、それほど光(日 光)を遮らないため、これらを適用した面発 体を、例えば通常の窓ガラス、明かり取り の天窓、スケルトン調の床などに取り付け 昼間の採光と、夜間の電飾とを両立させる ともできる。
 なお、請求項5に記載した「印刷物」として は、予めトップフィルムに適宜の模様などが 印刷されたフィルムはもちろん、真空圧着後 にトップフィルムの表面に適宜の印刷を施す 場合も含むものとする。

 また請求項6記載の発明によれば、請求項 1~5記載の面発光体を組み込んで内照式看板を 形成するため、見た目に綺麗で、且つ薄い内 照式看板(薄型電飾)を製作することができる すなわちLED素子のドットが見えず、明るさ 均一で綺麗な薄型電飾が得られる。なお、 型電飾であれば、例えば歩行の邪魔になら 、子供の頭に当たることもないため安全性 高く、どこにでも設置することができるも である。また、面発光体自体の防水性が高 ため、例えば看板を設置するビル壁面の形 等によって、看板ケースの防水性がとりづ い場合であっても、防水性の高い薄型電飾 設置することができる。

本発明の面発光体を組み込んだ内照式 板を示す斜視図(a)、並びに内照式看板を矢 A方向から視た拡大断面図(b)である。 面発光体を構成する一つのユニット(単 位)を示す正面図(a)並びに骨格的な側面断面 (b)である。 トップフィルムを基板に対して密着状 に張設する際の真空圧着手法を段階的に示 説明図である。 欠損部分があっても、欠損部分を迂回 て残ったLED素子に通電させる網目状回路の 例を示す説明図である。 網目状回路の他の実施例を示す説明図 ある。 網目状回路の更に他の実施例を示す説 図である。 本発明の面発光体を、グリッド天井シ テムを構成するパネルとして適用した実施 を示す説明図である。 従来の面発光体において、トップフィ ムの張設手法(ホットラミネータによる加圧 施工)を示す説明図である。 従来の面発光体において、その一部を ットした場合に、残ったLED素子の点灯状況 示す説明図である。

符号の説明

 1     面発光体
 1a    中間製品
 2     看板ケース
 4     真空圧着装置
 11    基板
 12    電気配線(プリント配線)
 13    LED素子
 14    トップフィルム
 15    アルミ板
 16    定電流回路
 21    看板表面
 22    側板
 23    背板
 41A   上側ボックス
 41AR  密閉空間
 41B   下側ボックス
 41BR  密閉空間
 42    電気ヒータ
 43    昇降テーブル
 44    圧空タンク
 45    真空タンク
 46    切換バルブ
 ar    空気ダマリ
 F     枠
 FC    欠損部分
 R     加圧ローラ
 SB    内照式看板

 本発明を実施するための最良の形態は、以 の実施例に述べるものをその一つとすると もに、更にその技術思想内において改良し る種々の手法を含むものである。
 なお説明にあたっては、面発光体1の一般的 な構成についてまず説明し、その後、本発明 の特徴的事項について説明するものであり、 次いで、この面発光体1を組み込んで成る内 式看板SBや面発光体1の他の用途について説 する。

 本発明の面発光体1は、一例として図1、2 示すように、電気配線12を有した屈曲可能 基板11と、この基板11上にほぼ規則的に配置 れる複数のLED素子13と、LED素子13を被覆する ように基板11の上から張設されるトップフィ ム14とを具えて成るものである。以下、各 成部材について説明する。

 まず基板11について説明する。基板11は、 LED素子13が規則的に取り付けられる(マウント される)ベース部材となるものであり、フィ ム状またはシート状を成し、絶縁性及び屈 性を有する種々の素材が適用され得る。一 には、取り扱いの利便性や加工のし易さ等 点から、プラスチック(合成樹脂)が適用され 、特に耐熱性、耐光性、機械的強度等に優れ たポリエチレンテレフタレート、ポリエステ ル、ポリイミド、塩化ビニル、エポキシ樹脂 等の適用が望ましく、特に本実施例では白色 PETフィルムが適用される。

 また、この基板11上には、LED素子13に通電さ せ、これを点灯・点滅させるための電気配線 12が形成され、特に本実施例では基板11(面発 体1)に工事用の孔などを開けて、回路の途 を部分的に切断しても、残った全てのLED素 13を点灯・点滅させる配線パターンを採るも のであり、これについては後述する。
 そして、基板11上に電気配線12を形成するに あたっては、例えばフィルムまたはシート状 部材の一方の面に、予め設定された適宜の配 線パターンをプリントしておき(これをプリ ト配線と称し、電気配線と同じ符号12を付す )、このプリント配線12を基板11に重ね合わせ ように貼着する等して、所望の電気配線12 形成する。より具体的には、例えばシート 部材に導電性銀ペーストをスクリーン印刷 て、所望のプリント配線12を得るものであり 、これを基板12に接合して基板11上に電気配 12を形成するものである。もちろん、基板11 に電気配線12を形成するには、このような 刷(プリント)手法のみならず、蒸着やエッチ ングなど種々の方法が採り得る。

 次に、光源となるLED素子13について説明す 。LED素子13は、このような基板11に対して複 、規則的に配設されるものであり、特にこ では、図2に示すように、縦・横ともに一定 の間隔で複数のLED素子13が配置された基板11 1ユニットとし、このユニットを複数連結(接 続)したり、カットしたりして実際の使用に するものである。ここで複数のLED素子13を縦 ・横方向ともに一定の間隔で配置するのは、 ユニットとしての汎用性(施工性)を高めるた であり、またユニットを看板に使用した場 に、LED素子13のドットや、光のムラを生じ せないためである。
 なお、面発光体1をユニット化することによ って、配線や取り付けを簡便にする効果も挙 げられる。

 1ユニットの面発光体1としては、例えば基 11を450mm×450mmの正方形の大きさとし、ここに 12個×12個(計144個)のLED素子13を均等にマウン するものである(一例として1ユニット当たり 約280g)。因みに1ユニットの面発光体1をカッ 等して看板等に用いる場合でも、LED素子13は 少なくとも24個程度(例えば最低2列)用いるこ が望ましい。なお、1ユニットの面発光体1 列状(例えば2列、3列等)にカットして用いる 合、カットされた基板11の外縁から、最も 縁寄りのLED素子13までの距離は、LED素子13ど しの間隔の半分程度にすることが見栄え等 点から好ましい。
 もちろん面発光体1としては、必ずしも上記 450×450(12列)のユニットを適宜カットして用い るだけでなく、予め幾つかのユニットでパタ ーン化しておく製品展開が可能である。例え ば、本出願人が標準的なパターンとして想定 しているものとして、上記450×450(12列)以外に 、450×225(6列)、450×187.5(5列)、450×150(4列)、450 112.5(3列)、450×75(2列)等がある。

 また、LED素子13としては、一例として日亜 のNSSW100Cが適用され、発光角度(いわゆるビ ー角)としては約60度~約120度程度である。ま LED素子13の形状(ケーシング形状)としては、 平面丸型または角形が好ましい。なお、上述 した実施例において、1ユニットの面発光体1 、LED素子13の縦・横の間隔が、概ね37.5mm程 になるが(450mmí12)、この間隔は例えば10mm~60mm の範囲で適宜変更し得るものである。更に、 電気配線12を形成した基板11上に、LED素子13を マウントするにあたっては、ハンダ付けや接 着剤等による固定手法(接合手法)が採用でき 。
 因みに、LED素子13は、同じ色でも製造ロッ によって発色の違いが多少生じ得るため、 一の面発光体1に使用する複数のLED素子13に 、同一ロットのものを使用することが好ま い。

 次にトップフィルム14について説明する トップフィルム14は、LED素子13が取り付けら た基板11の上から、これらをラミネート状 被覆するものであり、主に面発光体1の防水 を高める作用・目的を担う。もちろん、こ ような目的の他に、上記トップフィルム14 、LED素子13(面発光体1)を外力や太陽光から保 護・強化する作用等も担っている。

 トップフィルム14としては、透過性に優 た透明プラスチックシートだけでなく、曇 ガラスシート、スリガラスシート、内装用 ロス、印刷物などの透過性の低い素材も適 でき、これらは主に面発光体1の使用形態(用 途)によって適宜選択され得る(使い分けられ )。すなわち、従来の面発光体1は、専ら看 (内照式看板SB)に組み込むことを前提として たため、トップフィルム14としても、LED素 13の光をほぼそのまま透過させる透明プラス チックシートに限定されていたが、本発明で は、面発光体1を看板だけでなく、直接屋外 設けたり(筐体に収めることなく)、店舗や居 室内における壁面や床面あるいは衝立、タペ ストリー等の電飾、更には窓面の電飾等の用 途も想定しており、このために種々のトップ フィルム14を想定している。言い換えれば、 発明において面発光体1の防水性を格段に向 上させたのは、面発光体1を看板(内照式看板S B)以外の用途にも使用できるようにしたため も言え、これにより屋内において水が掛か 浴室や水滴が付着する窓等への使用、ある はプール、池、水槽などの底面や側面への 用も可能となったものである。因みに、面 光体1を内装材として壁面に設けた場合には 、もはや面発光体1という概念よりは、むし 光る壁(内装材)、つまり「照明機能を具えた 壁面」あるいは「電飾機能を具えた内装材」 という概念に近く、極めて新規な内装材(面 光体1)と言える。

 なお、上記数種のトップフィルム14のうち 透明プラスチックシートは、ほぼ、そのま LED素子13の光を透過させる思想であるため、 上述したように主に面発光体1を看板(内照式 板SB)に組み込む形態が主に想定される。
 これに対し、曇りガラスシートやスリガラ シートは、太陽光をそれほど遮らないため 例えば商業店舗の窓ガラスに面発光体1を設 ける場合等に適し、昼間は店舗内に充分光を 取り込みながら、夜間は窓ガラス面を電飾と して利用できるものである。もちろん、この ような曇りガラスシート等は、LED素子13の存 をぼやけさせるものであるから、非点灯時 はLED素子13が目立たなくなり、窓ガラスや 面等に設置されるLED素子13を、店舗や居室の 雰囲気とマッチさせ、違和感のない空間演出 を実現するものである。
 更に、一般の壁紙や印刷物は、LED素子13の 在をほぼ完全に隠蔽するものと言え、点灯 にはLED素子13の光を柔らかく透過させ、言わ ば幻想的な光を演出するトップフィルム14と える。なお、壁紙や印刷物としては長尺シ トの適用が可能である。 

 このようなトップフィルム14の材質として 、機械的強度が大きく、耐候性(耐水性、耐 性及び耐光性等)に優れ、加工性に良いもの が好ましく、例えばポリスチレン、ポリエス テル、塩化ビニル、ABS等が挙げられる。特に 、ここでは強粘着高伸縮塩ビフィルム(一例 して広島化成製の100ミクロン)を用いること 好ましく、この強粘着高伸縮塩ビフィルム 、素材中にピンホールがないため、このこ が防水性向上に大きく寄与するものと考え れる。
 更に、トップフィルム14を基板11(LED素子13) 張設する際には、フィルムをLED素子13の凹凸 に密着させて貼り、LED素子13とトップフィル 14との間にエアが入り込まないようにする のであり、この具体的手法については後述 る。

 また面発光体1には、このような主要部材以 外にも、他の部材を設けることが可能であり 、以下このような他の構成部材について説明 する(図2参照)。
 例えば面発光体1には、基板11におけるLED素 13と反対側の面(裏側とする)に、粘着剤(両 )を挟んで板厚0.5 mm程度のアルミ板15を設け ことが可能であり、更にその裏側に粘着フ ルムを設けることが可能である。なお、板 0.5 mm程度のアルミ板15は、面発光体1の安定 化、施工性の向上を図る目的で設けられるも のであり、特に面発光体1を内装材として用 る場合には、アルミ箔(アルミテープ)等で代 用するのが現実的である。また粘着剤は、ア ルミ板15を貼るための接合剤(接着剤)として けられ、粘着フィルムは、錆止め保護の目 で設けられる。因みに、図中符号16は定電流 回路である。

 面発光体1は、以上のような基本構造を有す るものであり、以下、このような面発光体1 関し、本発明の特徴的事項について説明す 。
(1)トップフィルムの密着接合
 本発明では、LED素子13の凹凸形状に合わせ トップフィルム14を密着状態に張設するもの であり、具体的にはLED素子13とトップフィル 14との間を真空状態にしてフィルムを張設 る(真空圧着)。このような真空圧着を行うに は、一例として図3に示すような真空圧着装 4を適用するものである。なお上記図3は、真 空圧着の施工の様子を分かり易く示したもの であり、接合処理を受ける基板11等と、装置 の縮尺は同一ではない。また、本明細書に いて「(トップフィルム14を)密着状態に張設 する」とは、LED素子13とトップフィルム14と 間にエアが入り込まないようにする、つま これらの間に空気ダマリarを生じさせずにト ップフィルム14を貼ることを意味する。以下 真空圧着装置4について説明する。

 上記図3に示す真空圧着装置4は、いわゆる 次世代成形法(Next Generation Forming;NGF)」の一 であり、上下に密閉可能な一組のボックス 設けて成る。ここで上側のボックスを41A、 側のボックスを41Bとし、上側ボックス41Aは 方が開口される一方、下側ボックス41Bは、 方が開口されて成り、上下のボックス41A、4 1Bを当接させた際に、張設するトップフィル 14を挟んで内部が密閉空間となる。ここで ボックス内に形成される密閉空間を各々、41 AR、41BRとする。
 また、上側ボックス41Aは、ボックス自体が 下動自在に形成され、該ボックス内には電 ヒータ42が内蔵される。更に下側ボックス41 Bは、不動状態に形成されるものの、その内 には、上下動可能な昇降テーブル43が設けら れる。なお、図中符号44は圧空タンク、符号4 5は真空タンク、符号46は切換バルブである。
 以下、この真空圧着装置4によって、トップ フィルム14を密着状態に張設する作動態様に いて説明する。

〔1〕準備作業
 実質的な処理作業に先立ち、以下のような 備作業を行う。これには、まず図3(a)に示す ように、離間開放状態にある下側ボックス41B 内の昇降テーブル43に、LED素子13を取り付け 状態の基板11(これを中間製品1aとする)を載 する。次いで、下側ボックス41Bの上方を、 Fに保持させたトップフィルム14によって覆 ようにセットする。

〔2〕加熱(真空)
 その後、図3(b)に示すように、上側ボックス 41Aを下降させて、トップフィルム14を上下の ックス41A、41Bで挟み込む。この状態で、上 のボックス41A、41B内には、トップフィルム1 4を挟んで各々独立した密閉空間41AR、41BRが形 成される。また切換バルブ46を操作して、真 タンク45が密閉空間41ARにも作用するように た後、両密閉空間41AR、41BRを同時に真空状 にする。
 そして、両密閉空間41AR、41BRが、一定の真 度に達した後、上側ボックス41A内の電気ヒ タ42を作動させ、トップフィルム14を加熱す 。

〔3〕一次成形
 加熱によってトップフィルム14が所望の成 温度に達すると(フィルムの伸び率が最高と る温度が望ましい)、図3(c)に示すように、 側ボックス41B内の昇降テーブル43を上昇させ て一次成形を行う。この一次成形において、 トップフィルム14は、図示するように中間製 1aの最も高い位置(トップ面)に付着した状態 となる。

〔4〕二次成形
 次に、上側ボックス41Aの内部(密閉空間41AR) み、真空を解除する。これには、図3(d)に示 すように、切換バルブ46を操作して、密閉空 41ARを大気開放状態に切り換えた後、ここに 大気を導入して、上側ボックス41A内を大気圧 状態にする。このとき下側ボックス41B内すな わち中間製品1aが存在するトップフィルム14 りも下側の空間は、依然として真空状態で るため、上側ボックス41A内に導入した大気 により、言い換えればトップフィルム14の上 下に形成される圧力差によって、トップフィ ルム14が中間製品1aに押し付けられ、角部に 確実に密着する。

 このように、本発明では、トップフィル 14と中間製品1aとの間を真空状態にしてフィ ルムを張設するため、フィルムとLED素子13と 間にエアが侵入することがない(空気ダマリ arができない)ものである。また張設時にトッ プフィルム14を加熱しているためフィルムが く伸びて、皺が発生することがなく、トッ フィルム14をLED素子13の凹凸形状に密着させ ることができる。また、空気ダマリarができ いことから、LED素子13が外部からの熱影響 受けにくい。逆に言えば、空気ダマリarがで きてしまった場合には、外部からの熱により 閉じ込められた空気が膨張してLED素子13の脱 に繋がることが懸念されるが、本発明では 気ダマリarを発生させないため、LED素子13が 抜け落ちてしまう心配もない。もちろん、本 手法は、トップフィルム14自体を直接ローラ により加圧してLED素子13に押し付ける手法 はないため、張設時にフィルムを裂いてし う恐れもない。

(2)トップフィルムとして強粘着高伸縮塩ビフ ィルムを適用
 また本発明では、トップフィルム14に強粘 高伸縮塩ビフィルム(一例として広島化成製 100ミクロン)を適用することが好ましく、こ れにより上記真空圧着手法と相まって、トッ プフィルム14をLED素子13の凹凸形状に対し、 ぼ完全に密着させることができる。すなわ 、上記トップフィルム14は、厚手のフィルム であり(一例として従来の約4/3倍程度の厚さ) 且つ伸縮性においても格段に優れているた 、フィルムを高い伸び率で施工する上記真 圧着に好適であり、LED素子13の凹凸形状に 分に密着させることができるものである。
 この点、従来のトップフィルム14″(図8参照 )では、フィルム厚が薄く、また伸縮性(収縮 )も低いため、これをそのまま基板11に真空 着しても、LED素子13の凹凸形状に密着させ ことは不可能である。その意味では、従来 トップフィルム14″は、あくまでもホットラ ミネータによる加圧施工を前提としたものと 言える。なお、従来のトップフィルム14″を のまま適用して、上記真空圧着を行った場 には、真空圧着の際にLED素子13の凹凸形状 よってトップフィルム14″を裂いてしまう可 能性が非常に高く、製品完成率も極めて低い ものである。

 また、上記強粘着高伸縮塩ビフィルムは 素材中にピンホールがないため、このこと 防水性向上に大きく寄与しているものと考 られる。すなわち、上記フィルムにはピン ールがないため、張設後に外表面からLED素 13側への水の侵入(透過)を高いレベルで防止 でき、これにより防水性が格段に向上するも のと考えられる。因みに、本出願人が行った 試験では、上記フィルムを張設した面発光体 1を水没させた後、4カ月経っても浸水が見ら ず、高い防水性を示したことが確認できて る。また、このため面発光体1をケース等に 収容せず、そのままの状態(露出状態)で、屋 や水が掛かる場所(例えば浴室の壁面等)に 設置することができ、極めて新規且つ幅広 用途を可能にし、面発光体1の豊富なバリエ ション展開を可能とする。

 なお、上記トップフィルム14(強粘着高伸 塩ビフィルム)は、「IP58」を取得したもの あり、この「IP58」の「5」は第一特性数字の 「5級」の意味であり、固形物に対する保護 級、いわゆる「防塵」についての保護等級 示している。因みに、この「5級」とは「有 な影響が発生するほどの粉塵が中に入らな (防塵形)」というものである。また、「IP58 の「8」は第二特性数字の「8級」の意味で り、水に対する保護等級を示している。こ 水に対する耐性レベルは、0~8の等級が規定 れており、6級までの場合は少なからず内部 の浸水の可能性があり、8級は「防水」の最 高レベルを示している。因みに、「防水の8 」とは「継続的に水没しても内部に浸水す ことがない(水中形)」というものである。

(3)網目状の電気配線
 更にまた本発明では、電気配線12は、一部 カットされても、そのカット(フリーカット) された欠損部分FCを迂回して残った各LED素子1 3に電流が流入するような回路(これを本明細 では「網目状回路」と称している)を形成す ることが好ましい(図4~図6参照)。これにより 例えば面発光体1を内装材として施工する際 、コンセント等のために面発光体1の一部を 分的にカットしても、残留したLED素子13を全 て点灯させることが可能であり、極めて高い 施工性を獲得することができる。

 なお、図6の電気配線12では、円形にカッ された欠損部分FCの右側に位置する三つのLE D素子13が点灯しないが、これら三つのLED素子 13は、ユニットの最外縁に位置するため、見 え等に悪影響を及ぼさないことが多い。言 換えれば、現実にカットされた欠損部分FC 、実際に点灯しないLED素子13とに差があって も、点灯しないLED素子13(欠損部分FC以外)が最 外縁であれば、暗がりの中では、その差が目 立たず、これを意識する人も少ないと考えら れる。また、たとえこのような欠損部分FCが 大きな発光面の中央に位置した場合でも、 のユニットを隣に並べる場合には、見た目 影響は極めて少ないと考えられる。つまり このような場合、暗がりで面発光体1を視た 人には、あたかも最初から九つのLED素子13を 灯させない正方形状にカットされた欠損部 FCに視え、点灯時の違和感を、それ程、感 させないものと考えられる。

 また、電気配線12においては、このような 損部分FCがどの部位に形成(開口)されていて 、残留したLED素子13を、全て同じ明るさに 灯させることが望ましく、そのためには例 ば各LED素子13に予め制御体を設けておき、こ れにより各LED素子13に流入する電流をほぼ均 に制御する手法(個別制御手法)が考えられ 。
 一方、このような個別制御に対し、例えば 記網目状回路の電流流入点の前段に、LED素 13に流れ込む電流を制御する安定器を予め けておき、網目状回路が部分的にカットさ た場合、この安定器によって、各LED素子13に 流入する電流を一括制御する手法も考えられ る。

 以下、このような面発光体1を組み込んで成 る内照式看板SBについて説明する。内照式看 SBは、面発光体1の最も一般的な利用形態(用 途)であって、図1に併せて示すように、看板 面21、側板22、背板23から成る看板ケース2内 に、上記面発光体1を設置して成るものであ 。
 看板表面21としては、強度のある繊維でで た部材の両面を半透明樹脂層で挟持した(一 化形成した)繊維シート(FFシート)やアクリ が好ましい。なお、LED素子13の縦・横の間隔 が上述した約37.5mm程度であり、且つビュー角 が約105度~110度程度である場合、看板表面21が FFシートであれば、表示面とLED素子13との間 は、約50mm程度で、LED素子13のドットが出な (LED素子13からの発散光が均一になる)ことが 出願人によって確認されており、これは約5 0mm程度の薄い内照式看板SB(薄型電飾)の製作 可能にしたものと言える。また、看板表面21 が5mm程度のアクリルであれば(上記と同じ設 )、内照式看板SBは更に薄い約40mm程度の寸法( 35~38mm)に抑え得ることが本出願人によって確 されている。

 なお、本発明の面発光体1は、このような内 照式看板SBだけでなく、種々の用途が可能で り、例えばトップフィルム14として曇りガ スシート、スリガラスシート、内装用の壁 、印刷物等を用いれば、住宅用の内装材と て使用でき、また看板ケース2に収容せず、 のまま屋外で面発光体1を使用することも可 能となる。また高い防水性を有することから 、浴室などの水が掛かる場所での使用も可能 となる。特に、屋内の壁面、窓、床面、衝立 等を光らせる発想は、極めて新規な着想と言 え、このような看板以外の用途は、従来には 想到し得なかった面発光体1の全く新たな用 であり、本発明において特に顕著な効果の つと言える。もちろん、屋内外を問わず、 難誘導ライン、手摺り誘導としての製品展 も可能である。
 また本発明の面発光体1は、例えば図7に示 ように大型オフィスビル等の天井照明にも 用できる。すなわち図7に示す実施例は、複 のパネルを縦・横に並べて天井面を構成す いわゆるグリッド天井システムであり、こ 際のパネルとしてLED素子13を適宜配置した 発明の面発光体1を用いるものである。これ より、壁面に設ける壁紙(面発光体1)の場合 同様に、照明ボックスが不要であること等 ら、厚みのない天井照明が実現でき、従っ スッキリとした且つ開放的な室内空間を形 することができる。
 なお、グリッド天井システムにあっては、 常、照明機能を有したパネル(面発光体1)が 照明機能を持たないパネルと混在し、ある 定の間隔をあけて均等に配置されるもので るが、全てのパネルに照明機能を付すこと 可能である。また、照明機能を付加するパ ル(一枚のパネル)には、当該パネルの中央 を除いた周縁部分にLED素子13を配置するのが 一般的であり、このためLED素子13が配置され いパネル中央部分にスピーカー、非常灯、 感知器、空調用ディフューザー等を適宜組 込むことが可能である(図7の拡大図参照)。
 因みにグリッド天井システムにおいて照明( 照明機能を有したパネル)を均等配置する利 は、室内の明るさを調整し易く、室内のど であっても適正照度を確保し易いことが挙 られる。また、フロアを間仕切って使用す 場合等に、照明が邪魔にならず、またどの うに間仕切っても適正照度が確保し易いと う利点が挙げられる。




 
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