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Title:
TRANSMISSION-RESTARTING METHOD, AND WIRELESS BASE STATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117762
Kind Code:
A1
Abstract:
A transmission-restarting method for restarting transmission of downward user data to a mobile station (UE) in an intermittently receiving state. A wireless radio station (eNB) assigns a wireless resource for transmission of downward data to the mobile station (UE), and reports the assigned wireless resource for the transmission of the downward data. The wireless radio station (eNB) restarts the transmission of the downward user data to the mobile station (UE) by using the assigned wireless resource for the transmission of the downward data. When a predetermined condition is detected, the wireless radio station (eNB) stops the transmission of the downward user data.

Inventors:
HARADA ATSUSHI
UMESH ANIL
ISHII MINAMI
Application Number:
PCT/JP2008/055324
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
March 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
HARADA ATSUSHI
UMESH ANIL
ISHII MINAMI
International Classes:
H04B7/26; H04W72/04; H04W76/04
Foreign References:
JPH0637728A1994-02-10
JP2006067089A2006-03-09
JP2007077973A2007-03-29
Other References:
See also references of EP 2139126A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 間欠受信状態の移動局に対する下りユーザデータの送信を再開する送信再開方法であって、
 前記無線基地局が、前記移動局に対して、下りデータの送信用の無線リソースを割り当て、割り当てた該下りデータの送信用の無線リソースを通知する工程と、
 前記無線基地局が、割り当てられた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、前記移動局に対して、下りユーザデータの送信を再開する工程と、
 所定条件が検出された場合、前記無線基地局が、前記下りユーザデータの送信を停止する工程とを有することを特徴とする送信再開方法。
 前記無線基地局が、前記移動局に対して、割り当てた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、前記移動局を識別するために割り当てたデータ系列を指定する上り同期要求を送信する工程と、
 前記移動局が、前記上り同期要求の受信に成功した場合、前記上り同期要求により指定されている前記データ系列を前記無線基地局に対して通知する工程と、
 前記無線基地局が、前記移動局から前記データ系列を受信した場合、該移動局に対して、割り当てた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、上りリンクにおける送信タイミングを調整するためのコマンドを送信する工程と、
 前記無線基地局が、前記コマンドを送信してから一定期間経過後までに、前記移動局から前記データ系列を受信しなかった場合、割り当てられた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、該移動局に対して、前記下りユーザデータの送信を再開する工程と、
 前記所定条件が検出された場合、前記無線基地局が、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記上り同期要求又は前記コマンドを送信する工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の送信再開方法。
 前記無線基地局は、前記下りユーザデータの送信を再開した後、前記移動局から、所定回数、該下りユーザデータに対するHARQプロセスにおける送達確認情報を受信しなかった場合、前記所定条件が検出されたと判定することを特徴とする請求項1に記載の送信再開方法。
 前記無線基地局は、前記下りユーザデータの送信を再開した後、前記移動局から前記データ系列を受信した場合、前記所定条件が検出されたと判定することを特徴とする請求項2に記載の送信再開方法。
 前記所定条件が検出された場合で、かつ、所定タイマが満了していない場合、前記無線基地局が、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記コマンドを送信することを特徴とする請求項2に記載の送信再開方法。
 前記所定条件が検出された場合で、かつ、所定タイマが満了している場合、前記無線基地局が、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記上り同期要求を送信することを特徴とする請求項2に記載の送信再開方法。
 前記データ系列は、ランダムアクセスチャネル用のプリアンブルであり、
 前記移動局は、前記上り同期要求の受信に成功した場合、ランダムアクセスチャネルを用いて、前記上り同期要求により指定されている前記プリアンブルを前記無線基地局に対して通知することを特徴とする請求項2に記載の送信再開方法。
 間欠受信状態の移動局に対する下りユーザデータの送信を再開するように構成されている無線基地局であって、
 前記移動局に対して、下りデータの送信用の無線リソースを割り当て、割り当てた該下りデータの送信用の無線リソースを通知し、
 割り当てられた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、前記移動局に対して、下りユーザデータの送信を再開し、
 所定条件が検出された場合、前記下りユーザデータの送信を停止するように構成されていることを特徴とする無線基地局。
 前記移動局に対して、割り当てた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、前記移動局を識別するために割り当てたデータ系列を指定する上り同期要求を送信し、
 前記移動局から前記データ系列を受信した場合、前記移動局に対して、割り当てた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、上りリンクにおける送信タイミングを調整するためのコマンドを送信し、
 前記コマンドを送信してから一定期間経過後までに、前記移動局から前記データ系列を受信しなかった場合、割り当てた前記下りデータの送信用の無線リソースを用いて、該移動局に対して、前記下りユーザデータの送信を再開し、
 前記所定条件が検出された場合、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記上り同期要求を送信するか、或いは、前記コマンドを送信するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の無線基地局。
 前記下りユーザデータの送信を再開した後、前記移動局から、所定回数、前記下りユーザデータに対するHARQプロセスにおける送達確認情報を受信しなかった場合、前記所定条件が検出されたと判定するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の無線基地局。
 前記下りユーザデータの送信を再開した後、前記移動局から前記データ系列を受信した場合、前記所定条件が検出されたと判定するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
 前記所定条件が検出された場合で、かつ、所定タイマが満了していない場合、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記コマンドを送信するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
 前記所定条件が検出された場合で、かつ、所定タイマが満了している場合、前記下りユーザデータの送信を停止し、前記上り同期要求を送信するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
 前記データ系列は、ランダムアクセスチャネル用のプリアンブルであることを特徴とする請求項9に記載の無線基地局。
Description:
送信再開方法及び無線基地局

 本発明は、間欠受信状態の移動局に対す 下りユーザデータの送信を再開する送信再 方法及び無線基地局に関する。

 近年、3GPPで標準化が進められている「LTE (Long Term Evolution)」等の無線アクセス方式で 、移動局UEにおけるバッテリの節約の観点 ら、下りデータに対して「間欠受信(Discontinu ous Reception)」を行う技術が知られている。

 なお、かかる無線アクセス方式において 間欠受信状態である移動局UEと無線基地局eN Bとの間では、必ずしも上りリンクにおける 期を維持しておく必要が無い。

 したがって、かかる無線アクセス方式で 、間欠受信状態である移動局UE宛ての下り ーザデータが発生した場合で、かつ、当該 動局と無線基地局eNBとの間で上りリンクに ける同期が維持されていない場合には、図1 示すように、無線基地局eNBと当該移動局UE の間で、上りリンクにおける同期を確立す ように構成されている。

 具体的には、図1に示すように、ステップ S3001において、無線基地局eNBは、無線基地局e NBと移動局UEとの間で上りリンクにおける同 を確立するために、移動局UEに対して、「UL synch request(上り同期要求)」を送信する。

 ステップS3002において、移動局UEは、非同 期RACH(ランダムアクセスチャネル)を用いて、 上述の「UL synch request」によって指定された 個別プリアンブルを送信する。

 ここで、個別プリアンブルは、各移動局 対して個別に割り当てられたデータ系列を 味する。なお、「UL synch request」は、個別 リアンブル自身を含むのではなく、かかる 別プリアンブルを識別する識別子を含む。

 ステップS3003において、無線基地局eNBは 移動局UEから送信された個別プリアンブルに 応じて、移動局UEの上りリンクにおける送信 イミングを調整するためのTA(Timing Advance)コ マンドを生成して移動局UEに対して送信する

 しかしながら、移動局UEは、かかるTAコマ ンドの受信に失敗したため、ステップS3004に いて、非同期RACHを用いて、上述の個別プリ アンブルを再送する。

 ステップS3005において、無線基地局eNBは 移動局UEから再送された個別プリアンブルに 応じて、TAコマンドを生成して移動局UEに対 て送信する。

 その後、ステップS3006において、無線基地 eNBは、一定期間、移動局UEからの個別プリア ンブルを受信しなかったため、上りリンクに おける同期が確立したものと判断して、DL-SCH (共通下りデータチャネル:Downlink-Shared Channel) を用いて、上述の下りユーザデータを移動局 UEに対して送信する。
3GPP TSG RAN WG2 #57、R2-070781

 しかしながら、従来の無線アクセス方式 は、無線基地局eNBは、TAコマンドの送信後 、移動局UEからの個別プリアンブルを受信し なかった場合、当該移動局UEによって当該TA マンドが正常に受信され、上りリンクにお る同期が確立されている「正常状態」であ のか、或いは、当該移動局UEによって当該TA マンドが正常に受信されておらず、上りリ クにおける同期が確立されていない「準正 状態」であるのかについて判断できないと う問題点があった。

 ここで、図2を参照して、上述の「準正常 状態」が発生する場合の一例について説明す る。

 図2に示すように、ステップS4001において 無線基地局eNBは、移動局UEに対して、「UL s ynch request(上り同期要求)」を送信する。

 ステップS4002において、移動局UEは、非同 期RACHを用いて、上述の「UL synch request」に って指定された個別プリアンブルを送信す 。

 ステップS4003において、無線基地局eNBは 移動局UEから送信された個別プリアンブルに 応じて、TAコマンドを生成して移動局UEに対 て送信する。

 しかしながら、移動局UEは、かかるTAコマ ンドの受信に失敗したため、ステップS4004に いて、非同期RACHを用いて、上述の個別プリ アンブルを再送する。

 ステップS4005において、無線基地局eNBは 移動局UEから再送された個別プリアンブルに 応じて、TAコマンドを生成して移動局UEに対 て送信する。

 ステップS4006において、移動局UEは、再度 、かかるTAコマンドの受信に失敗したため、 同期RACHを用いて、上述の個別プリアンブル を再送する。

 しかしながら、今度は、無線基地局eNBが 移動局UEから再送された個別プリアンブル 受信に失敗したため、一定期間、移動局UEか らの個別プリアンブルを受信しないことにな り、上りリンクにおける同期が確立したもの と判断してしまう。

 すなわち、ステップS4007において、無線 地局eNBは、上りリンクにおける同期が確立 れていないにも関らず(「準正常状態」であ にも関らず)、上りリンクにおける同期が確 立されている(「正常状態」である)と判断し 、DL-SCHを用いた上述の下りユーザデータの 信を開始してしまうため、正常な下りユー データの送信の再開とはならない。

 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みて されたものであり、迅速に、間欠受信状態 移動局に対する下りユーザデータの送信を 開することができる送信再開方法及び無線 地局を提供することを目的とする。

 本発明の第1の特徴は、間欠受信状態の移 動局に対する下りユーザデータの送信を再開 する送信再開方法であって、前記無線基地局 が、前記移動局に対して、下りデータの送信 用の無線リソースを割り当て、割り当てた該 下りデータの送信用の無線リソースを通知す る工程と、前記無線基地局が、割り当てられ た前記下りデータの送信用の無線リソースを 用いて、前記移動局に対して、下りユーザデ ータの送信を再開する工程と、所定条件が検 出された場合、前記無線基地局が、前記下り ユーザデータの送信を停止する工程とを有す ることを要旨とする。

 本発明の第1の特徴において、前記無線基 地局が、前記移動局に対して、割り当てた前 記下りデータの送信用の無線リソースを用い て、前記移動局を識別するために割り当てた データ系列を指定する上り同期要求を送信す る工程と、前記移動局が、前記上り同期要求 の受信に成功した場合、ランダムアクセスチ ャネルを用いて、前記上り同期要求に含まれ る前記データ系列を前記無線基地局に対して 通知する工程と、前記無線基地局が、前記移 動局から前記データ系列を受信した場合、該 移動局に対して、割り当てた前記下りデータ の送信用の無線リソースを用いて、上りリン クにおける送信タイミングを調整するための コマンドを送信する工程と、前記無線基地局 が、前記コマンドを送信してから一定期間経 過後までに、前記移動局から前記データ系列 を受信しなかった場合、割り当てられた前記 下りデータの送信用の無線リソースを用いて 、該移動局に対して、前記下りユーザデータ の送信を再開する工程と、前記所定条件が検 出された場合、前記無線基地局が、前記下り ユーザデータの送信を停止し、前記上り同期 要求又は前記コマンドを送信する工程とを有 してもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記無線基 地局は、前記下りユーザデータの送信を再開 した後、前記移動局から、所定回数、該下り ユーザデータに対するHARQプロセスにおける 達確認情報を受信しなかった場合、前記所 条件が検出されたと判定してもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記無線基 地局は、前記下りユーザデータの送信を再開 した後、前記移動局から前記データ系列を受 信した場合、前記所定条件が検出されたと判 定してもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記所定条 件が検出された場合で、かつ、所定タイマが 満了していない場合、前記無線基地局が、前 記下りユーザデータの送信を停止し、前記コ マンドを送信してもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記所定条 件が検出された場合で、かつ、所定タイマが 満了している場合、前記無線基地局が、前記 下りユーザデータの送信を停止し、前記上り 同期要求を送信してもよい。

 本発明の第1の特徴において、前記データ 系列は、ランダムアクセスチャネル用のプリ アンブルであり、前記移動局は、前記上り同 期要求の受信に成功した場合、ランダムアク セスチャネルを用いて、前記上り同期要求に より指定されている前記プリアンブルを前記 無線基地局に対して通知してもよい。

 本発明の第2の特徴は、間欠受信状態の移 動局に対する下りユーザデータの送信を再開 するように構成されている無線基地局であっ て、前記移動局に対して、下りデータの送信 用の無線リソースを割り当て、割り当てた該 下りデータの送信用の無線リソースを通知し 、割り当てられた前記下りデータの送信用の 無線リソースを用いて、前記移動局に対して 、下りユーザデータの送信を再開し、所定条 件が検出された場合、前記下りユーザデータ の送信を停止するように構成されていること を要旨とする。

 本発明の第2の特徴において、前記移動局 に対して、割り当てた前記下りデータの送信 用の無線リソースを用いて、前記移動局を識 別するために割り当てたデータ系列を指定す る上り同期要求を送信し、前記移動局から前 記データ系列を受信した場合、前記移動局に 対して、割り当てた前記下りデータの送信用 の無線リソースを用いて、上りリンクにおけ る送信タイミングを調整するためのコマンド を送信し、前記コマンドを送信してから一定 期間経過後までに、前記移動局から前記デー タ系列を受信しなかった場合、割り当てた前 記下りデータの送信用の無線リソースを用い て、該移動局に対して、前記下りユーザデー タの送信を再開し、所定条件が検出された場 合、前記下りユーザデータの送信を停止し、 前記上り同期要求を送信するか、或いは、前 記コマンドを送信するように構成されていて もよい。

 本発明の第2の特徴において、前記下りユ ーザデータの送信を再開した後、前記移動局 から、所定回数、前記下りユーザデータに対 するHARQプロセスにおける送達確認情報を受 しなかった場合、前記所定条件が検出され と判定するように構成されていてもよい。

 本発明の第2の特徴において、前記下りユ ーザデータの送信を再開した後、前記移動局 から前記データ系列を受信した場合、前記所 定条件が検出されたと判定するように構成さ れていてもよい。

 本発明の第2の特徴において、前記所定条 件が検出された場合で、かつ、所定タイマが 満了していない場合、前記下りユーザデータ の送信を停止し、前記コマンドを送信するよ うに構成されていてもよい。

 本発明の第2の特徴において、前記所定条 件が検出された場合で、かつ、所定タイマが 満了している場合、前記下りユーザデータの 送信を停止し、前記上り同期要求を送信する ように構成されていてもよい。

 本発明の第2の特徴において、前記データ 系列は、ランダムアクセスチャネル用のプリ アンブルであってもよい。

 以上説明したように、本発明によれば、 速に、間欠受信状態の移動局に対する下り ーザデータの送信を再開することができる 信再開方法及び無線基地局を提供すること できる。

図1は、従来技術に係る移動通信システ ムにおけるDRX状態からの再開手順を説明する ための図である。 図2は、従来技術に係る移動通信システ ムにおけるDRX状態からの再開手順を説明する ための図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局及び移動局の機能ブロック図であ 。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Aの動作を示すフローチャー である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Bの動作を示すフローチャー である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Cの動作を示すフローチャー である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Dの動作を示すフローチャー である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Eの動作を示すフローチャー である。 図9は、本発明の第1の実施形態に係る 線基地局の手順Fの動作を示すフローチャー である。 図10は、本発明の第1の実施形態に係る 移動局の手順Aの動作を示すフローチャート ある。 図11は、本発明の第1の実施形態に係る 移動局の手順Bの動作を示すフローチャート ある。 図12は、本発明の第1の実施形態に係る 移動局の手順Cの動作を示すフローチャート ある。 図13は、本発明の変更例1に係る無線基 地局の動作を示すフローチャートである。 図14は、本発明の変更例1に係る移動通 信システムの動作を示すシーケンス図である 。

(本発明の第1の実施形態に係る移動通信シス ムの構成)
 図3を参照して、本発明の第1の実施形態に る移動通信システムの構成について説明す 。本実施形態では、LTEによって規定される 線アクセス方式を用いる移動通信システム 例として説明するが、本発明は、これに限 されるものではなく、その他の無線アクセ 方式を用いた移動通信システムにも適用可 である。

 図3に示すように、本実施形態に係る移動 通信システムは、無線基地局eNBと、移動局UE を具備している。また、移動通信システム 、DRX状態(間欠受信状態)の移動局UEに対する 下りユーザデータの送信を再開する場合に、 上りリンクにおける同期を確立するように構 成されている。

 無線基地局eNBは、L1/L2制御情報生成部11と 、MAC制御部12と、送信部17と、受信部18とを具 備している。

 L1/L2制御情報生成部11は、L1/L2制御情報を 成するように構成されている。

 例えば、L1/L2制御情報として、移動局UEに 対して割り当てた下りデータの送信用の無線 リソースを通知するための無線リソース通知 用制御情報が挙げられる。

 かかる無線リソース通知用制御情報には ランダムアクセスに対する応答に対して割 当てられている共通識別子(RA-RNTI:Random Acces s - Radio Network Temporary Identifier)ではなく、 ル内の移動局UEを個別に識別する識別子(C-RN TI:Cell-Radio Netowrk Temporary Identifier)が含まれ いる。すなわち、本実施形態では、上述の 線リソースの割り当ては、RA-RNTIではなく、C -RNTIを用いて行われる。

 また、本実施形態では、下りデータは、M AC-PDUに対応するものとし、DCCHやDTCH等によっ 送信される下りユーザデータや、TAコマン や上り同期要求等を含むものとする。

 MAC制御部12は、HARQ管理部13と、RACH管理部1 4と、送信タイミング管理部15と、MAC-PDU生成 16と、スケジューラ16aとを具備している。

 HARQ管理部13は、HARQプロセスの送達確認情 報(ACK/NACK)に基づく再送制御を行うように構 されている。

 RACH管理部14は、移動局UEに対して、非同 RACHによって送信すべき個別プリアンブル(各 移動局UEに対して個別に割り当てられた前記 動局を識別するためのデータ系列)を割り当 てるように構成されている。また、RACH管理 14は、移動局UEから送信された非同期RACHに含 まれる個別プリアンブルを識別するように構 成されている。

 送信タイミング管理部15は、送信部17によ って上り同期要求が送信された後、移動局UE ら個別プリアンブルを受信した場合、移動 UEから通知された個別プリアンブルの受信 イミングに応じて、上りリンクにおける送 タイミングを調整するためのTAコマンドを生 成するように構成されている。

 ここで、上りリンクにおける送信タイミ グには、上り制御チャネルや上りデータチ ネルにおける送信タイミングが含まれる。

 MAC-PDU生成部16は、HARQ管理部13とRACH管理部 14と送信タイミング管理部15とからの指示等 応じて、スケジューラ16aによって送信機会 割り当てられた無線サブフレームにおいて MAC-PDU(下りデータ)を生成するように構成さ ている。

 具体的には、MAC-PDU生成部16は、HARQ管理部 13からの再送制御指示に応じて、再送すべき りユーザデータを含むMAC-PDUを生成するよう に構成されている。

 また、MAC-PDU生成部16は、RACH管理部14によ て割り当てられた移動局UE用の個別プリア ブルを指定する上り同期要求を含むMAC-PDUを 成するように構成されている。

 ここで、上り同期要求は、移動局UE用の 別プリアンブル自身を含むことによって、 かる移動局UE用の個別プリアンブルを指定し てもよいし、移動局UE用の個別プリアンブル 身を含む代わりに、かかる移動局UE用の個 プリアンブルを識別する識別子を含むこと よって、かかる移動局UE用の個別プリアンブ ルを指定してもよい。

 さらに、MAC-PDU生成部16は、送信タイミン 管理部15によって生成されたTAコマンドを含 むMAC-PDUを生成するように構成されている。

 送信部17は、L1/L2制御チャネル(例えば、PD CCH:Physical Downlink Control Channel)を用いて、L1/L 2制御情報を送信し、下りデータチャネル(例 ば、DL-SCH)を用いて、下りユーザデータや上 り同期要求やTAコマンド等を含むMAC-PDUを送信 するように構成されている。

 例えば、送信部17は、L1/L2制御チャネルを 介して送信される無線リソース通知用制御情 報を用いて、移動局UEに対して割り当てられ 下りデータの送信用の無線リソースを通知 るように構成されている。

 送信部17は、TAコマンドを送信してから一 定期間経過後までに(例えば、図6における送 再開判定用タイマの満了時までに)、RACH管 部14によって移動局UEからの個別プリアンブ が受信されなかった場合、移動局UEに対し 割り当てられた下りデータの送信用の無線 ソースを用いて、下りユーザデータを含むMA C-PDUの送信を再開するように構成されている

 なお、所定条件が検出された場合、送信 17は、上りリンクにおける同期が確立され いない(「準正常状態」である)と判断して、 かかる下りユーザデータを含むMAC-PDUの送信 停止するように構成されている。

 ここで、移動局UEから、下りユーザデータ 送信を再開した後、所定回数(図7における「 M 2 」)、下りユーザデータに対するHARQプロセス おける送達確認情報(ACK/NACK)を受信しなかっ た場合(DTX状態を検出した場合)、送信部17は 上述の所定条件が検出されたと判定するよ に構成されていてもよい。

 また、下りユーザデータの送信を再開し 後、移動局UEから個別プリアンブルを受信 た場合、送信部17は、上述の所定条件が検出 されたと判定するように構成されていてもよ い。

 また、上述の所定条件が検出された場合 送信部17は、移動局UEに対して割り当てられ た下りデータの送信用の無線リソースを用い て、新たに割り当てた個別プリアンブルを指 定する上り同期要求を送信するか、或いは、 新たに生成したTAコマンドを送信するように 成されている。

 また、上述の所定条件が検出された場合 、かつ、所定タイマ(図5におけるRACH受信タ マ)が満了していない場合、送信部17は、下 ユーザデータの送信を停止し、移動局UEに して割り当てられた下りデータの送信用の 線リソースを用いて、TAコマンドを送信する ように構成されている。

 一方、上述の所定条件が検出された場合 、かつ、所定タイマ(図5におけるRACH受信タ マ)が満了している場合、下りユーザデータ の送信を停止し、移動局UEに対して割り当て れた下りデータの送信用の無線リソースを いて、上り同期要求を送信するように構成 れている。

 受信部18は、非同期RACHを介して、移動局U E用の個別プリアンブルを受信し、上りチャ ル(例えば、PUCCH:Physical Uplink Control Channel、 或いは、PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を介 て、HARQプロセスにおける送達確認情報を受 するように構成されている。

 移動局UEは、受信部31と、L1/L2制御情報処 部32と、MAC制御部33と、送信部38とを具備し いる。ここで、L1/L2制御情報処理部32及びMAC 制御部33は、移動局UEに搭載されるチップに って実現されるものであってもよい。

 受信部31は、L1/L2制御チャネルを介して、 L1/L2制御情報を受信し、下りデータチャネル 用いて、下りユーザデータや上り同期要求 TAコマンド等を含むMAC-PDUを受信するように 成されている。

 L1/L2制御情報処理部32は、受信したL1/L2制 情報に応じて、所定のL1/L2制御処理を行う うに構成されている。

 MAC制御部33は、MAC-PDU解析部34と、HARQ送信 理部35と、RACH送信管理部36と、送信タイミ グ制御部37とを具備している。

 MAC-PDU解析部34は、受信したMAC-PDUを解析する ように構成されている。 
 HARQ送信管理部35は、MAC-PDU解析部34によるMAC- PDUの解析結果に応じて、HARQプロセスにおけ 送達確認情報(ACK/NACK)の送信を管理するよう 構成されている。

 RACH送信管理部36は、MAC-PDU解析部34によるM AC-PDUの解析結果に応じて、非同期RACHの送信 管理するように構成されている。

 具体的には、RACH送信管理部36は、無線基 局eNBからの上り同期要求が受信された場合 当該上り同期要求により指定されている個 プリアンブルを、非同期RACHを用いて送信す るように送信部38に対して指示する。

 また、RACH送信管理部36は、所定期間、無 基地局eNBからのTAコマンドが受信されなか た場合、当該上り同期要求により指定され いる個別プリアンブルを、非同期RACHを用い 、再度、送信するように送信部38に対して 示する。

 送信タイミング制御部37は、MAC-PDU解析部3 4によるMAC-PDUの解析結果に応じて、上りリン における送信タイミング(例えば、上りデー タチャネルや上り制御チャネル等の送信タイ ミング)を制御するように構成されている。

 具体的には、送信タイミング制御部37は 無線基地局eNBによって送信されたTAコマンド 等に応じて、上りリンクにおける送信タイミ ングを制御することによって、上りリンクに おける同期を確立するように構成されている 。

 送信部38は、HARQ送信管理部35とRACH送信管 部36と送信タイミング制御部37とからの指示 に応じて、非同期RACHを介して、移動局UE用の 個別プリアンブルを送信し、上りチャネル( えば、PUCCH:Physical Uplink Control Channel、或い 、PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を介して、 HARQプロセスにおける送達確認情報(ACK/NACK)を 信するように構成されている。

 (本発明の第1の実施形態に係る移動通信シ テムの動作)
 図4乃至図12を参照して、本発明の第1の実施 形態に係る移動通信システムの動作について 説明する。

 第1に、図4乃至図9を参照して、本実施形 に係る無線基地局eNBの動作について説明す 。

 図4に示すように、無線基地局eNBが、手順 Aを開始すると、ステップS101において、RACH管 理部14が、蓄えられているプリアンブルの集 の中から、移動局UE用の個別プリアンブル 選択する。

 ステップS102において、MAC-PDU生成部16が、 かかる移動局UE用の個別プリアンブルを指定 る上り同期要求を含むMAC-PDUを生成し、送信 部17が、DL-DCHを用いて、かかるMAC-PDUを移動局 UEに対して送信する。

 ステップS103において、RACH管理部14が、RAC H受信タイマ(L1再送)を起動し、ステップS104に おいて、無線基地局eNBが、手順B及び手順Cを 動する。

 図5に示すように、無線基地局eNBが、手順 Bを開始すると、ステップS111において、RACH管 理部14が、RACH受信タイマ(L1再送)が満了した 否かについて判定する。ここで、RACH受信タ マ(L1再送)は、時間によって規定されるもの であってもよいし、非同期RACHを用いた個別 リアンブルの再送回数によって規定されて てもよい。

 RACH受信タイマ(L1再送)が満了したと判定 れた場合、ステップS112において、RACH管理部 14は、移動局UEに対して割り当てた個別プリ ンブルを解放する。

 図6に示すように、無線基地局eNBが、手順 Cを開始すると、RACH管理部14は、ステップS121 おいて、プリアンブル検出処理を行い、ス ップS122において、当該移動局UE用の個別プ アンブルを検出したか否かについて判定す 。

 当該移動局UE用の個別プリアンブルが検 されなかったと判定された場合、RACH管理部1 4は、ステップS123において、RACH受信タイマ(L1 再送)が満了したか否かについて判定する。

 RACH受信タイマ(L1再送)が満了していない 判定された場合、本動作は、ステップS121に り、RACH受信タイマ(L1再送)が満了したと判 された場合、本動作は、手順AのStartに戻る

 一方、当該移動局UE用の個別プリアンブ が検出されたと判定された場合、送信タイ ング管理部15が、ステップS124において、か る個別プリアンブルの受信タイミングを検 する。

 ステップS125において、送信タイミング管 理部15が、当該個別プリアンブルの受信タイ ングに応じて、TAコマンドを生成し、MAC-PDU 成部16が、生成したTAコマンドを含むMAC-PDU 生成し、送信部17が、下りデータチャネルを 用いて、かかるMAC-PDUを送信する。

 ステップS126において、スケジューラ16aは 、送信再開判定用タイマを起動し、RACH管理 14は、ステップS127において、プリアンブル 出処理を行い、ステップS128において、当該 動局UE用の個別プリアンブルを検出したか かについて判定する。

 当該移動局UE用の個別プリアンブルが検 されたと判定された場合、スケジューラ16a 、ステップS129において、送信再開判定用タ マを停止する。

 一方、当該移動局UE用の個別プリアンブ が検出されなかったと判定された場合、ス ジューラ16aは、ステップS130において、送信 開判定用タイマが満了したか否かについて 定する。

 送信再開判定用タイマが満了したと判定 れた場合、ステップS131において、無線基地 局eNBが、手順D及び手順Eを起動し、送信再開 定用タイマが満了していないと判定された 合、本動作は、ステップS127に戻る。

 図7に示すように、無線基地局eNBが、手順D 開始すると、ステップS141において、パラメ タN acknack 及びN dtx を初期化する。

 ステップS142において、MAC-PDU生成部16が、 スケジューラ16aによって送信機会が割り当て られた無線サブフレームにおいて、下りユー ザデータを含むMAC-PDUを生成し、送信部17が、 下りデータチャネルを介して、かかるMAC-PDU 新規送信或いは再送を再開する。

 ステップS143において、HARQ管理部13が、HARQ ロセスにおける送達確認情報(ACK/NACK)を監視 、かかるHARQプロセスにおける送達確認情報 を受信した場合、ステップS144において、N acknack を1だけ増加させ、かかるHARQプロセスにおけ 送達確認情報を受信しなかった場合(DTX状態 である場合)、ステップS147において、N dtx を1だけ増加させる。

 ここで、かかるHARQプロセスにおける送達確 認情報を連続して受信した場合、ステップS14 4において、N acknack を1だけ増加させ、かかるHARQプロセスにおけ 送達確認情報を連続して受信しなかった場 (DTX状態である場合)、ステップS147において N dtx を1だけ増加させてもよい。

 ステップS145において、N acknack が所定閾値M 1 以上であるか否かについて判定される。所定 閾値M 1 以上であると判定された場合、RACH管理部14が 、移動局UE用に割り当てた個別プリアンブル 解放し、所定閾値M 1 以上でないと判定された場合、本動作は、ス テップS142に戻る。

 また、ステップS148において、N dtx が所定閾値M 2 以上であるか否かについて判定される。所定 閾値M 2 以上であると判定された場合、本動作は、手 順FのStartに進み、所定閾値M 2 以上でないと判定された場合、本動作は、ス テップS142に戻る。

 図8に示すように、無線基地局eNBが、手順 Eを開始すると、ステップS151において、RACH管 理部14が、プリアンブル検出処理を行い、ス ップS152において、当該移動局UE用の個別プ アンブルを検出したか否かについて判定す 。

 当該移動局UE用の個別プリアンブルが検 されたと判定された場合、送信タイミング 理部15が、ステップS153において、当該移動 UE用の個別プリアンブルの受信タイミングを 検出し、本動作は、手順FのStartに進む。

 一方、当該移動局UE用の個別プリアンブ が検出されなかったと判定された場合、本 作は、ステップS151に戻る。

 図9に示すように、無線基地局eNBが、手順 Fを開始すると、ステップS161において、MAC-PDU 生成部16による下りユーザデータを含むMAC-PDU の生成処理及び送信部17による当該MAC-PDUの送 信処理を停止する。

 ステップS161において、RACH受信タイマが 了したか否かについて判定され、RACH受信タ マが満了したと判定された場合、本動作は 手順AのStartに戻り、RACH受信タイマが満了し ていないと判定された場合、本動作は、手順 CのステップS125に戻る。

 第2に、図10乃至図12を参照して、本実施 態に係る移動局UEの動作について説明する。

 図10に示すように、DRX状態の移動局UEが、 手順Aを開始すると、ステップS201において、 信部31が、当該移動局UEの受信可能な機会(DR X周期)において、L1/L2制御チャネルを受信す 。

 ステップS202において、受信部31が、L1/L2 御チャネルの受信に成功すると、ステップS2 03において、L1/L2制御情報処理部32が、L1/L2制 チャネルを介して送信されたL1/L2制御情報( 線リソース通知用制御情報)に応じて、DRX周 期を変更する(例えば、移動局UEの受信状態を 連続受信状態に変更する、或いは、DRX周期を 短くする)。

 一方、ステップS202において、受信部31が L1/L2制御チャネルの受信に失敗すると、本 作は、ステップS201に戻る。

 ステップS204において、受信部31が、当該 動局UEの受信可能な機会で受信した下りデ タチャネルを復号し、かかる復号に成功し 場合、本動作は、ステップS206に進み、かか 復号に失敗した場合、本動作は、ステップS 201に戻る(ステップS205)。

 ステップS206において、MAC-PDU解析部34は、 復号に成功した下りデータチャネルによって 送信されたMAC-PDUが、上り同期要求を含むか かについて判定する。

 上り同期要求含むと判定された場合、ス ップS207において、移動局UEは、手順B及び手 順Cを起動し、上り同期要求含むまないと判 された場合、本動作は、ステップS201に戻る

 図11に示すように、移動局UEが、手順Bを 始すると、ステップS211において、RACH送信タ イマ(L1再送)が起動され、ステップS212におい 、RACH送信管理部36が、当該移動局UEが非同 RACHを送信することができる機会であるか否 について判定する。

 かかる機会であると判定された場合、ス ップS213において、RACH送信管理部36が、RACH 信タイマ(L1再送)が満了しているか否かにつ て判定する。

 RACH送信タイマ(L1再送)が満了していない 判定された場合、ステップS214において、RACH 送信管理部36が、TAコマンドが受信されてい か否かについて判定する。一方、RACH送信タ マ(L1再送)が満了していると判定された場合 、本動作は、終了する。

 ステップS214において、TAコマンドが受信 れていないと判定された場合、RACH送信管理 部36が、送信部38を介して、非同期RACHを用い 、個別プリアンブルを送信する。一方、TA マンドが受信されていると判定された場合 本動作は、終了する。

 図12に示すように、移動局UEが、手順Cを 始すると、ステップS221において、受信部31 、当該移動局UEの受信可能な機会(DRX周期)に いて、L1/L2制御チャネルを受信する。

 ステップS222において、受信部31が、L1/L2 御チャネルの受信に成功すると、ステップS2 23において、当該移動局UEの受信可能な機会 受信した下りデータチャネルを復号し、か る復号に成功した場合、本動作は、ステッ S225に進み、かかる復号に失敗した場合、本 作は、ステップS221に戻る(ステップS224)。

 一方、ステップS222において、受信部31が L1/L2制御チャネルの受信に失敗すると、本 作は、ステップS221に戻る。

 ステップS225において、HARQ送信管理部35は 、HARQプロセスにおける送達確認信号(ACK/NACK) 送信することができるように設定されてい か否かについて判定する。

 HARQプロセスにおける送達確認信号(ACK/NACK )を送信することができるように設定されて ると判定された場合、ステップS226において HARQ送信管理部35は、送信部38を介して、復 に成功した下りデータチャネルに含まれるMA C-PDUに対するACK/NACKを送信する。

 一方、HARQプロセスにおける送達確認信号 (ACK/NACK)を送信することができるように設定 れていないと判定された場合、ステップS227 おいて、RACH送信管理部36が、復号に成功し 下りデータチャネルに含まれるMAC-PDUが、TA マンドを含むか否かについて判定する。

 TAコマンドを含むと判定された場合、ス ップS228において、RACH送信管理部36が、無線 地局eNBによって割り当てられていた当該移 局UE用の個別プリアンブルを解放し、ステ プS229において、HARQ送信管理部35が、HARQプロ セスにおける送達確認信号(ACK/NACK)を送信す ことができるように設定し、ステップS230に いて、送信タイミング制御部37が、受信し TAコマンドに応じて、上りリンクにおける送 信タイミングを補正する。

(本発明の第1の実施形態に係る移動通信シス ムの作用・効果)
 本発明の第1の実施形態に係る移動通信シス テムによれば、DRX状態(間欠受信状態)の移動 UEに対する下りユーザデータの送信を再開 る場合に、TAコマンドを送信してから一定期 間経過後に、下りユーザデータの送信を開始 し、その後、所定条件が検出された場合、上 りリンクにおける同期が確立されていないと 判定して、再度、上りリンクにおける同期の 確立処理を再開することができるため、迅速 に、DRX状態(間欠受信状態)の移動局UEに対す 下りユーザデータの送信を再開することが きる。

 (変更例1)
 図13及び図14を参照して、変更例1に係る移 通信システムについて説明する。以下、変 例1に係る移動通信システムについて、上述 第1の実施形態に係る移動通信システムとの 相違点を主として説明する。

 上述の第1の実施形態では、DRX状態(間欠 信状態)の移動局UEに対する下りユーザデー の送信を再開する際に、上りリンクにおけ 同期が確立していない場合の例について説 したが、本発明は、かかる場合に限定され こと無く、DRX状態(間欠受信状態)の移動局UE 対する下りユーザデータの送信を再開する に、上りリンクにおける同期が確立してい 場合の例についても適用可能である。

 図13及び図14を参照して、変更例1に係る 動通信システムにおいて、DRX状態(間欠受信 態)の移動局UEに対する下りユーザデータの 信を再開する動作について説明する。ここ 、上りリンクにおける同期が確立している のとする。

 図13及び図14に示すように、ステップS301 おいて、無線基地局eNBは、移動局UEに対して 、下りデータの送信用の無線リソースを割り 当て、移動局UEによって間欠受信が行われる イミングで(DRX周期で)、かかる下りデータ 送信用の無線リソースを通知する無線リソ ス通知用制御情報(L1/L2制御情報)を送信する

 ステップS302において、無線基地局eNBが、パ ラメータN acknack 及びN dtx を初期化する。

 ステップS303において、無線基地局eNBが、 スケジューラ16aによって送信機会が割り当て られた無線サブフレームにおいて、下りユー ザデータを含むMAC-PDUを生成し、下りデータ ャネル(DL-SCH)を介して、かかるMAC-PDUの新規 信或いは再送を再開する。

 ステップS304において、無線基地局eNBが、HAR Qプロセスにおける送達確認情報(ACK/NACK)を監 し、かかるHARQプロセスにおける送達確認情 報を受信した場合、ステップS305において、N acknack を1だけ増加させ、かかるHARQプロセスにおけ 送達確認情報を受信しなかった場合(DTX状態 である場合)、ステップS307において、N dtx を1だけ増加させる。

 ここで、かかるHARQプロセスにおける送達確 認情報を連続して受信した場合、ステップS30 5において、N acknack を1だけ増加させ、かかるHARQプロセスにおけ 送達確認情報を連続して受信しなかった場 (DTX状態である場合)、ステップS307において N dtx を1だけ増加させてもよい。

 ステップS306において、N acknack が所定閾値M 1 以上であるか否かについて判定される。所定 閾値M 1 以上であると判定された場合、下りユーザデ ータの送信の再開が正常に終了し、所定閾値 M 1 以上でないと判定された場合、本動作は、ス テップS303に戻る。

 また、ステップS308において、N dtx が所定閾値M 2 以上であるか否かについて判定される。所定 閾値M 2 以上であると判定された場合、本動作は、ス テップS301に戻り、所定閾値M 2 以上でないと判定された場合、本動作は、ス テップS303に戻る。

 以上、上述の実施形態を用いて本発明に いて詳細に説明したが、当業者にとっては 本発明が本明細書中に説明した実施形態に 定されるものではないということは明らか ある。本発明は、特許請求の範囲の記載に り定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱する となく修正及び変更態様として実施するこ ができる。従って、本明細書の記載は、例 説明を目的とするものであり、本発明に対 て何ら制限的な意味を有するものではない

 なお、日本国特許出願第2007-077973号(2007年 3月23日出願)の全内容が、参照により、本願 細書に組み込まれている。

産業上の利用の可能性

 以上説明したように、本発明に係る送信 開方法及び無線基地局によれば、迅速に、 欠受信状態の移動局に対する下りユーザデ タの送信を再開することができる送信再開 法及び無線基地局を提供することができる で、移動通信などの無線通信において有用 ある。