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Title:
TRANSMITTER, RECEIVER, AND TRANSMITTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031529
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To prevent degradation of transmission characteristics by arranging signal points most suitably for each error correction code. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An LDPC coding section (11-1) carries out error correction coding by using an LDPC code such that its coding rate is a specific value such as 27/40. The LDPC code is subjected to, e.g., 16 APSK modulation or 32 APSK modulation and transmitted. The signal points of the 16 and 32 APSK modulation are arranged in positions most suitable for the LDPC code of each coding rate. The invention can be applied to, e.g., a BS digital broadcast system.

Inventors:
HASHIMOTO AKINORI (JP)
SUZUKI YOICHI (JP)
KIMURA TAKESHI (JP)
SHOGEN KAZUYOSHI (JP)
TANAKA SHOJI (JP)
SUJIKAI HISASHI (JP)
KOJIMA MASAAKI (JP)
YAMAMOTO MAKIKO (JP)
YOKOKAWA TAKASHI (JP)
FUTAMI TETSUHIRO (JP)
MATSUMOTO HIDEYUKI (JP)
IKEDA TAMOTSU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065751
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
JAPAN BROADCASTING CORP (JP)
SONY CORP (JP)
HASHIMOTO AKINORI (JP)
SUZUKI YOICHI (JP)
KIMURA TAKESHI (JP)
SHOGEN KAZUYOSHI (JP)
TANAKA SHOJI (JP)
SUJIKAI HISASHI (JP)
KOJIMA MASAAKI (JP)
YAMAMOTO MAKIKO (JP)
YOKOKAWA TAKASHI (JP)
FUTAMI TETSUHIRO (JP)
MATSUMOTO HIDEYUKI (JP)
IKEDA TAMOTSU (JP)
International Classes:
H03M13/19; H04L27/36
Foreign References:
JP2005277784A2005-10-06
Attorney, Agent or Firm:
KAMEYA, Yoshiaki (Daiichi Tomizawa Building 3-1-3, Yotsuy, Shinjuku-ku Tokyo 04, JP)
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Claims:
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が73/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.87倍である、送信装置。
 請求項1に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 
 
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が73/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.87倍である、送信方法。
 請求項3に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が27/40の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.92倍である、送信装置。
 請求項5に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が27/40の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.92倍である、送信方法。
 請求項7に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が89/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.97倍である、送信装置。
 請求項9に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が89/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.97倍である、送信方法。
 請求項11に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が97/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.73倍である、送信装置。
 請求項13に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が97/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.73倍である、送信方法。
 請求項15に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が101/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.67倍である、送信装置。
 請求項17に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が101/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.67倍である、送信方法。
 請求項19に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が7/8の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.76倍である、送信装置。
 請求項21に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が7/8の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.76倍である、送信方法。
 請求項23に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が109/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.69倍である、送信装置。
 請求項25に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、16APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が109/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記16APSK変調の信号点は、内周円上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点であり、
 前記外周円の半径は、前記内周円の半径の2.69倍である、送信方法。
 請求項27に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が27/40の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.92倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.68倍である、送信装置。
 請求項29に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が27/40の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.92倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.68倍である、送信方法。
 請求項31に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が89/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.97倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.57倍である、送信装置。
 請求項33に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が89/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.97倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.57倍である、送信方法。
 請求項35に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が97/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.73倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.05倍である、送信装置。
 請求項37に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が97/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.73倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の5.05倍である、送信方法。
 請求項39に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が101/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.67倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.80倍である、送信装置。
 請求項41に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が101/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.67倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.80倍である、送信方法。
 請求項43に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が7/8の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.76倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.82倍である、送信装置。
 請求項45に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が7/8の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.76倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.82倍である、送信方法。
 請求項47に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信装置であって、
 符号化率が109/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.69倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.66倍である、送信装置。
 請求項49に記載の送信装置であって、
 前記誤り訂正符号化手段は、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信装置。
 少なくとも1つの誤り訂正符号による符号化を行い、32APSK変調してディジタルデータ伝送を行う送信方法であって、
 符号化率が109/120の符号による誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化ステップを備え、
 前記32APSK変調の信号点は、第1内周円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周円上の16点の信号点であり、
 前記第2内周円の半径は、前記第1内周円の半径の2.69倍であり、
 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径の4.66倍である、送信方法。
 請求項51に記載の送信方法であって、
 前記誤り訂正符号化ステップでは、符号長が44880ビットのLDPC符号による誤り訂正符号化を行い、
 前記LDPC符号の検査行列は、その検査行列の、前記符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素の位置を374列毎に表す検査行列初期値テーブルによって定まる前記部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、
 前記検査行列初期値テーブルは、
 からなる、送信方法。
 請求項1,2,5,6,9,10,13,14,17,18,21,22,25,26,29,30,33,34,37,38,41,42,45,46,49、又は50のいずれかに記載の送信装置で送信したデータを、前記信号点の配置に基づいて受信する、受信装置。
 請求項2,6,10,14,18,22,26,30,34,38,42,46、又は50のいずれかに記載の送信装置で送信したデータを、前記信号点の配置、及び前記検査行列に基づいて復号する、受信装置。
Description:
送信装置及び受信装置、並びに 信方法

 本発明は、送信装置及び受信装置、並び 送信方法に関し、特に、例えば、誤り訂正 号ごとに、最適な信号点の配置を行う送信 置及び受信装置、並びに送信方法に関する

 1962年にギャラガーによってLDPC(Low Density Parity Check)符号が提案され(例えば、非特許 献1参照)、近年シャノン限界に迫る性能を有 する強力な誤り訂正符号の一つとして実用化 されるようになってきている。

 LDPC符号は、非常に疎な検査行列H(検査行 の要素が0と1からなり、且つ1の数が非常に ない)により定義される線形符号である。LDP C符号の符号語Cは、情報ベクトルm及び生成行 列Gを乗算する式(1)に従って生成することが きる。

                        ・・・(1)

 ここで、生成行列Gは、検査行列Hの転置行 H T との間に、式(2)の関係が成立する非零の行列 である。

                        ・・・(2)

 予め非常に疎な検査行列Hを用意し、式(2) より生成行列Gを求め、式(1)を用いることでLD PC符号化された符号語を得ることが可能であ 。LDPC符号は、検査行列H内の行重み及び列 みが一定である正則LDPC符号と、一定でない 正則LDPC符号に分類される。LDPC符号で用い れる検査行列の構成方法については様々な 成方法が提案されており、列重み3の正則LDPC 符号は復号性能が良く、行・列重みを最適化 した非正則LDPC符号は正則LDPC符号よりも復号 能が良いことが報告されている(例えば、非 特許文献2参照)。

 ここで、図1は、行重み4、列重み3の正則L DPC符号の検査行列の例を示している。

 なお、検査行列Hにおける、符号語cのパ ティのパリティ長に対応する部分行列を下 角構造とすることで直接検査行列から符号 cを求めることが可能となるLDGM(Low Density Gen eration Matrix)構造が提案されている(例えば、 特許文献3参照)。

 LDPC符号は、符号長を大きくし、適切な検 査行列Hを用いることによりシャノン限界に る伝送特性が得られる強力な誤り訂正符号 あり、ディジタルデータを伝送(送信)するデ ジタルデータ伝送システムの規格の1つであ 、例えば欧DVB-S2(Digital Video Broadcasting S2)規 において、LDPC符号が採用されている。

 また、DVB-S2規格においては、理想的な誤 訂正符号化が行われたとき、所要の通信容 (1Hzあたりのビットレート)が最も低いC/N(Carr ier to Noise Ratio)で達成されるように、ディ タル変調の信号点の配置が設計されている( 特許文献4参照)。

R. G. Gallager, “Low-Density Parity-Check Codes ,” in Research Monograph series Cambridge, MIT Pres s, 1963年12月 D. J. C. MacKay, “Good error-correcting codes based on very sparsematrices,” IEEE Trans.Inform. T heory, vol.45, 1999, p.399-431 M. Rashidpour and S. H. Jamali, “Low-Density  Parity-Check codes withSimple Irregular Semi-Random Par ity Check Matrix for Finite-LengthApplications, ” IE EE PIMRC2003, Proc., 2003年9月, p.439-443 Riccardo De Gaudenzi et.al.,“Turbo-coded APSK m odulations design forsatellite broadband communications , International Journal of Satellite Communications  and Networking.2006; 24: pp.261-281

 信号点の配置を、非特許文献4に記載され ているように決定した場合、その信号点は、 現実に用いられる誤り訂正符号に対しては、 最適な配置とはならず、伝送特性の劣化を生 ずることがある。

 本発明は、このような状況に鑑みてなさ たものであり、誤り訂正符号ごとに、最適 信号点の配置を行い、これにより、伝送特 の劣化を防止することができるようにする のである。

 本発明の第1の側面の送信装置、又は、送 信方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号に る符号化を行い、16APSK変調してディジタル ータ伝送を行う送信装置、又は送信方法で って、符号化率が73/120の符号による誤り訂 符号化を行う誤り訂正符号化手段又はステ プを備え、前記16APSK変調の信号点は、内周 上の4点の信号点、及び外周円上の12点の信 点であり、前記外周円の半径は、前記内周 の半径の2.87倍である。

 なお、ここでいう半径比は、実装可能な りこの値に近いものを用いるという意味で る。例えば、実際の送信装置に含まれる変 器では、これらの最適な半径比に基づき、 号点座標へマッピングされ変調されるが、 ッピングに用いるD/Aコンバータが、例えば1 0ビットの精度の場合には、信号点は2進10ビ トで表現できる振幅値以下の範囲でマッピ グされ、その時の量子化精度の誤差を含む となる。また、実際の受信装置に含まれる 調器では、これらの最適な半径比に基づき 最尤復号されるが、尤度計算に用いるテー ルが、例えば10ビットの精度の場合には、信 号点は2進10ビットで表現できる振幅値以下の 範囲で尤度計算がなされ、その時の尤度は量 子化精度に起因する誤差を含む値となる。( 下、同様)。

 本発明の第1の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.87倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が73/120の符号が配置される。

 本発明の第2の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が27/40の符号による誤り訂正符 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステップ を備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円上 の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点 であり、前記外周円の半径は、前記内周円の 半径の2.92倍である。

 本発明の第2の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.92倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が27/40の符号が配置される。

 本発明の第3の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が89/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円 の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号 であり、前記外周円の半径は、前記内周円 半径の2.97倍である。

 本発明の第3の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.97倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が89/120の符号が配置される。

 本発明の第4の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が97/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円 の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号 であり、前記外周円の半径は、前記内周円 半径の2.73倍である。

 本発明の第4の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.73倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が97/120の符号が配置される。

 本発明の第5の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が101/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円 の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号 であり、前記外周円の半径は、前記内周円 半径の2.67倍である。

 本発明の第5の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.67倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が101/120の符号が配置される。

 本発明の第6の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が7/8の符号による誤り訂正符 化を行う誤り訂正符号化手段又はステップ 備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円上 4点の信号点、及び外周円上の12点の信号点 あり、前記外周円の半径は、前記内周円の 径の2.76倍である。

 本発明の第6の側面においては、前記外周 円の半径は、前記内周円の半径の2.76倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が7/8の符号が配置される。

 本発明の第7の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、16APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が109/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記16APSK変調の信号点は、内周円 の4点の信号点、及び外周円上の12点の信号 であり、前記外周円の半径は、前記内周円 半径の2.69倍である。

 本発明の第7の側面においては、前記外周 円の半径が、前記内周円の半径の2.69倍にな ている内周円上の4点の信号点、及び外周円 の12点の信号点のうちのいずれかに、符号 率が109/120の符号が配置される。

 本発明の第8の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が27/40の符号による誤り訂正符 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステップ を備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内周 上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径 が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周 円上の16点の信号点であり、前記第2内周円の 半径は、前記第1内周円の半径の2.92倍であり 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径 の5.68倍である。

 本発明の第8の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.92倍 になっており、前記外周円の半径が、前記第 1内周円の半径の5.68倍になっている第1内周円 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのいず れかに、符号化率が27/40の符号が配置される

 本発明の第9の側面の送信装置、又は送信 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が89/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内周 上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半 が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外 円上の16点の信号点であり、前記第2内周円 半径は、前記第1内周円の半径の2.97倍であり 、前記外周円の半径は、前記第1内周円の半 の5.57倍である。

 本発明の第9の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.97倍 になっており、前記外周円の半径が、前記第 1内周円の半径の5.57倍になっている第1内周円 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのいず れかに、符号化率が89/120の符号が配置される 。

 本発明の第10の側面の送信装置、又は送 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が97/120の符号による誤り訂正 号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ を備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内周 円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半 が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外 円上の16点の信号点であり、前記第2内周円 半径は、前記第1内周円の半径の2.73倍であ 、前記外周円の半径は、前記第1内周円の半 の5.05倍である。

 本発明の第10の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.73 になっており、前記外周円の半径が、前記 1内周円の半径の5.05倍になっている第1内周 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのい れかに、符号化率が97/120の符号が配置され 。

 本発明の第11の側面の送信装置、又は送 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が101/120の符号による誤り訂正 符号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ プを備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内 円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半 径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外 周円上の16点の信号点であり、前記第2内周円 の半径は、前記第1内周円の半径の2.67倍であ 、前記外周円の半径は、前記第1内周円の半 径の4.80倍である。

 本発明の第11の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.67 になっており、前記外周円の半径が、前記 1内周円の半径の4.80倍になっている第1内周 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのい れかに、符号化率が101/120の符号が配置され 。

 本発明の第12の側面の送信装置、又は送 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が7/8の符号による誤り訂正符 化を行う誤り訂正符号化手段又はステップ 備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内周円 上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半径 大の第2内周円上の12点の信号点、及び外周 上の16点の信号点であり、前記第2内周円の 径は、前記第1内周円の半径の2.76倍であり 前記外周円の半径は、前記第1内周円の半径 4.82倍である。

 本発明の第12の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.76 になっており、前記外周円の半径が、前記 1内周円の半径の4.82倍になっている第1内周 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのい れかに、符号化率が7/8の符号が配置される

 本発明の第13の側面の送信装置、又は送 方法は、少なくとも1つの誤り訂正符号によ 符号化を行い、32APSK変調してディジタルデ タ伝送を行う送信装置、又は送信方法であ て、符号化率が109/120の符号による誤り訂正 符号化を行う誤り訂正符号化手段又はステッ プを備え、前記32APSK変調の信号点は、第1内 円上の4点の信号点、前記第1内周円よりも半 径が大の第2内周円上の12点の信号点、及び外 周円上の16点の信号点であり、前記第2内周円 の半径は、前記第1内周円の半径の2.69倍であ 、前記外周円の半径は、前記第1内周円の半 径の4.66倍である。

 本発明の第13の側面においては、前記第2 周円の半径が、前記第1内周円の半径の2.69 になっており、前記外周円の半径が、前記 1内周円の半径の4.66倍になっている第1内周 上の4点の信号点、第2内周円上の12点の信号 、及び外周円上の16点の信号点のうちのい れかに、符号化率が109/120の符号が配置され 。

 本発明の第14の側面の受信装置は、第1な し第11の側面の送信装置で送信したデータ 、前記信号点の配置に基づいて受信する。

 本発明の第14の側面においては、第1ない 第11の側面の送信装置で送信したデータが 前記信号点の配置に基づいて受信される。

 本発明の第15の側面の受信装置は、第1な し第11の側面の送信装置で送信したデータ 、前記信号点の配置、及び前記検査行列に づいて復号する。

 本発明の第15の側面においては、第1ない 第11の側面の送信装置で送信したデータが 前記信号点の配置、及び前記検査行列に基 いて復号される。

 本発明の第1ないし第13の側面によれば、 り訂正符号ごとに、最適な信号点の配置が われる。

 本発明の第14及び第15の側面によれば、最 適な信号点に配置された符号を受信すること ができる。

図1は、列重み3、行重み4の検査行列の 例を示す図である。 図2は、送信装置1が送信する多重フレ ムの構成例を示す図である。 図3は、本発明を適用したディジタルデ ータ伝送システムの送信装置の一実施の形態 の構成例を示すブロック図である。 図4は、送信装置1が送信する変調信号 一例を示す図である。 図5は、本発明を適用したディジタルデ ータ伝送システムの受信装置の一実施の形態 の構成例を示すブロック図である。 図6は、検査行列Hのパリティ長Pに対応する部 分行列H T の例を示す図である。 図7は、検査行列Hの基本構造を示す図 ある。 図8は、各符号化率ごとの情報長及びパ リティ長を示す図である。 図9は、LDPC符号化部11-1の構成例を示す ロック図である。 図10は、LDPC符号化部11-1の処理過程を すフローチャートである。 図11は、符号化率が名目3/5の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図12は、符号化率が名目3/5の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図13は、符号化率が名目2/3の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図14は、符号化率が名目2/3の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図15は、符号化率が名目3/4の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図16は、符号化率が名目3/4の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図17は、符号化率が名目4/5の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図18は、符号化率が名目4/5の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図19は、図1は、符号化率が名目5/6の検 査行列初期値テーブルを示す図である。 図20は、符号化率が名目5/6の検査行列 期値テーブルを示す図である。 図21は、符号化率が7/8の検査行列初期 テーブルを示す図である。 図22は、符号化率が7/8の検査行列初期 テーブルを示す図である。 図23は、符号化率が名目9/10の検査行列 初期値テーブルを示す図である。 図24は、符号化率が名目9/10の検査行列 初期値テーブルを示す図である。 図25は、検査行列初期値テーブルから 査行列Hを生成する方法を説明する図である 。 図26は、符号化率ごとの情報長に対応 るk及びパリティ長に対応するQの一覧を示 図である。 図27は、送信装置1の処理を説明するフ ローチャートである。 図28は、情報ビットI i の構成図及びBCH生成多項式一覧を示す図であ る。 図29は、送信装置1におけるM値変調に けるビットインターリーブ処理を説明する である。 図30は、復号器23の処理過程を示すフ ーチャートである。 図31は、受信装置2の処理を説明するフ ローチャートである。 図32は、受信装置2におけるM値変調に けるデインターリーブ処理を説明する図で る。 図33は、サイクル4、サイクル6の例を す図である。 図34は、16APSKの信号点の配置を示す図 ある。 図35は、32APSKの信号点の配置を示す図 ある。 図36は、計測シミュレーションで採用したE b /N o と、BERの計算に用いたフレーム数とを示す図 である。 図37は、変調方式が16APSKである場合の 半径比γとBERとの関係を示す図である。 図38は、図37の一部を拡大した図であ 。 図39は、変調方式が32APSKである場合の、第2の 半径比γ 2 とBERとの関係を示す図である。 図40は、図39の一部を拡大した図であ 。 図41は、異なるE b /N o についての、半径比γとBERとの関係を示す図 ある。 図42は、16APSKについての計測シミュレ ションで得られたBERが最小となる半径比γ 示す図である。 図43は、32APSKについての計測シミュレーショ で得られたBERが最小となる第1の半径比γ 1 及び第2の半径比γ 2 を示す図である。 図44は、本発明を適用したコンピュー の一実施の形態の構成例を示すブロック図 ある。

以下、図面を参照して、本発明を適用した ディジタル伝送システムを構成する送信装置 及び受信装置の一実施の形態について説明す る。

 図2は、例えば、BSディジタル放送システ 等に適用されるディジタルデータ伝送シス ムで用いる多重フレームの構成例を示す図 ある。

 ディジタルデータ伝送システムの送信装 1(図3)は、図2に示す多重フレーム構成を用 ることにより、伝送方式及び符号化率の指 を行う。そして、ディジタルデータ伝送シ テムの受信装置2(図5)は、このフレーム構成 基づいて、復調及び誤り訂正符号の復号を う。

 この多重フレーム構成において、スロット 制御情報、データ、外符号パリティ、スタ フビット及び内符号パリティにより構成さ 、その長さはSlビット、1フレームを構成す スロット数はN本となっている。また、スロ ットとは別に、同期、パイロット、及びTMCC(T ransmission Multiplexing
Configuration Control)とその誤り訂正パリティも えており、その長さは、それぞれSyビット Plビット及びTビットとなっており、スロッ #1~#N/Eでは、それぞれSy×N/E、Pl×N/E、及びT×N/ Eのビット数が割り当てられている。

 ここで、スタッフビットは、バイト単位 の処理をしやすくするために必要な場合の 挿入されるビットである。このため、バイ 単位での処理をしやすくする必要がない場 には挿入されない。例えば、制御情報とし 確保できるビット数が182ビットだったとし その後にデータがXバイト後続したとする。 この場合、制御情報は182ビット=22バイト十6 ットとなるため、バイト単位を基本として 理しようとすると、後続するバイト単位の ータをわざわざ2ビットシフトして、制御情 末尾の6ビットと接続して書き込む必要が生 じ、受信装置2ではこの接続を元に戻し、元 バイト単位のデータに復元する必要が生じ 。このような場合、制御情報に使えるビッ 数のうち、6ビットは情報伝送に使わないス ッフビットとする方がハードウェア化の点 メリットが大きい。

 図2の多重フレーム構成では、内符号パリ ティをも包含している。このため、ダミース ロットを挿入する規則は、ディジタル変調方 式(以下、単に変調方式とも称する)自体の周 数利用効率のみを考慮すればよい。

 また、既知の多重フレーム構成と異なり 後述するように、利用対象とする変調方式 割り当てられるダミースロット数が、符号 率に依存することなく決定される。尚、TMCC 信号には、伝送の制御を行う情報(以下、伝 制御情報とも称する)が書き込まれており、 スロットに対し、伝送モードを指定できる 伝送モードに対応した値を有する。ここで う伝送モードは、変調方式と内符号符号化 の組み合わせとして指定できるものである

 図2において、Nはフレームあたりのスロッ 数を示している。実際のNの値としては、ISDB -S(Satellite
Integrated Services. Digital Broadcasting)では1スロ トあたりのビットレートを約1.1Mbpsとしてい ことから、この条件を満たすことが望まし 。

 そのため、ディジタルデータ伝送システ で採用する変調方式群のうち最大効率の変 方式が、8PSK(Phase Shift Keying)(3bps/Hz)、16APSK(A mplitude Phase Shift Keying)(又は16QAM(Quadrature Ampl itude Modulation)、4bps/Hz)及び32APSK(又は32QAM、5bps /Hz)の場合、それぞれ伝送効率が、ISDB-SのTC8PS K(r:2/3、2bps/Hz)に比べ、1.5倍、2倍及び2.5倍と ることから、スロット数Nはそれぞれ、48ス ット×1.5=72スロット、48スロット×2=96スロッ 、及び48スロット×2.5=120スロットとするこ が望ましい。

 同期、パイロット並びにTMCC及びその誤り 訂正パリティの領域の下にダミー(Dummy)領域 設けているのは、採用する変調方式群のう 最大効率の変調方式で伝送される主信号に しては、一般に効率の低い変調方式を採用 ることが多く、その分だけ余分に変調シン ルを占有することになるから、この時間領 を確保しておくためである。尚、ダミー領 は仮想的なものであり、この領域のデータ 実際には伝送されないことから、これに対 するメモリ領域を装備する必要はない。ま 、ダミーの量を規定しているEの値は、採用 る変調方式群のうち最大効率の変調方式の 波数利用効率に対する、これらの信号を伝 する変調方式の周波数利用効率の比である 例えば、採用する変調方式群のうち最大効 の変調方式が32APSK(又は32QAM、5bps/Hz)で、こ らの信号を伝送する変調方式がBPSK(1bps/Hz)で った場合、Eの値は5となる。同様に、採用 る変調方式群のうち最大効率の変調方式が16 APSK(又は16QAM、4bps/Hz)で、これらの信号を伝送 する変調方式がBPSK(1bps/Hz)であった場合、Eの は4となる。

 スロット長Slは、符号の長さ(符号長)に依 存する。近年、規格化されたDVB-S2方式では、 符号長64800ビットのLDPC符号が用いられており 、このクラスの符号が今後主流になってくる ことが想定される。このため、スロット長Sl しては符号長と同程度とすることが望まし (条件1)。

 また、MPEG-2TS(パケット長188バイト、先頭1 バイトの同期符号を除くと187バイト=1496ビッ )は今後もディジタル放送の主流になること から、複数の変調方式で1スロットのデータ 過不足なく伝送できることが望ましい(条件2 )。

 また、複数の変調方式で1スロットのデー タを過不足なく伝送するためには、各変調方 式の変調シンボルあたりのビット数の最小公 倍数である必要がある。例えば、伝送システ ムで採用する変調方式群を、BPSK(1ビット/シ ボル)、QPSK(2ビット/シンボル)、8PSK(3ビット/ ンボル)、16APSK(又は16QAM,4ビット/シンボル) び32APSK(又は32QAM,5ビット/シンボル)とした場 、上記最小公倍数は、2×2×3×5=60ビットとな り、スロット長Slはこの整数倍である必要が る。スロット長をバイト単位にする必要が る場合には、さらに8の倍数でもある必要が あり、その場合、60と8の最小公倍数120の整数 倍である必要がある(条件3)。

 また、DVB-S2で採用されているような、周 性LDPC符号を内符号に利用する場合、その周 期Mtは符号の作り易さから360前後とする必要 ある。またMtを、送信しようとするデータ 位187バイト=23×11×17ビットの因数とすること で、データとLDPCパリティとの配分を柔軟に えるため、この条件を満たすことになり、Mt =374となり、スロット長Slは374=2×11×17の整数 とすることが望ましい(条件4)。

 以上の条件2、3及び4を満たすためには、バ ト単位で処理する必要がない場合、スロッ 長をLCM(374,60)=LCM(2×11×17,2×2×3×5)=2×2×3×5×11 ×17=11220ビットの整数倍にすればよい(LCM:最小 公倍数)。さらに条件1を満たすためには、6480 0と同程度の数字として、11220×5=56100及び11220 6=67320とすればよい。しかし、後者は16ビッ で表現できる2 16 -1=65535を超えるため、ハードウェアの規模が 増する恐れがあることから、望ましくない 従って、スロット長Slは、56100ビットとする ことが望ましい。また、データとしてLDPCパ ティとの配分を柔軟に行うためには、制御 報と外符号パリティとスタッフビットのビ ト数の和(スタッフビットを使用しない場合 制御情報と外符号パリティのビット数の和 以下同じ)は、LDPCの周期Mt(=374)の整数倍とす る必要がある。尚、伝送しようとするデータ の単位が187バイトでない場合、例えば、188バ イト、189バイト、190バイト、及び192バイトの 場合、同様の計算でそれぞれLDPCの周期Mtはそ れぞれ376、378、380、及び384とする必要があり 、このときのスロット長はそれぞれ、62040、6 0480、63840及び65280となる。

 また、バイト単位で処理する必要がある 合、スロット長さをLCM(374,120)=LCM(2×11×17,2×2 ×2×3×5)=2×2×2×3×5×11×17=22440の整数倍にすれ よい。また、条件1の64800と同程度の数字と て、22440×2=44880及び22440×3=67320があるが、後 者は同様の理由で望ましくない。従って、ス ロット長Slは44880とすることが望ましい。ま 、データとLDPCパリティとの配分を柔軟に行 ためには、制御情報と外符号パリティとス ッフビットのビット数の和は、LDPCの周期Mt( =374)の整数倍とする必要がある。

 以下では、複数の変調方式で1スロットの データをバイト単位で効率的に処理できるよ うに、スロット長Slは44880の多重フレーム構 を扱う場合の送信装置1及び受信装置2につい て説明する。

 図3は、ディジタルデータ伝送システムの 送信装置1の構成例を示すブロック図である

 この送信装置1は、フレーム生成部10、LDPC 符号化部11-1,11-2、BCH符号化部11-3,11-4、エネル ギー拡散部12,13、スイッチ14、マッピング部15 及び時分割多重/直交変調部16を備え、データ ストリームを送信する場合に、図2に示した 重フレームの信号を生成してから変調信号 生成するまでの一連の処理を行う。

 フレーム生成部10は、スロットS1ビットに ついて、制御情報と、データと、BCH符号化部 11-3により制御情報とデータが符号化された 符号パリティと、スタッフビットと、LDPC符 化部11-1により制御情報、データ、及び外符 号パリティ及びスタッフビットがLDPC符号化 れた内符号パリティとにより構成したスロ ト#1~#Nから成るフレームを生成し、エネルギ ー拡散部12に出力する。

 また、フレーム生成部10は、TMCC信号につ て、BCH符号化部11-4によりBCHパリティを生成 し、さらにLDPC符号化部11-2によりLDPCパリティ を生成する。尚、フレーム生成部10により生 される多重フレームは、スロット数N、ダミ ーの量を規定するE、スロット長Sl、同期ビッ ト長Sy、パイロットビット長Pl、並びにTMCC及 パリティビット長Tが前述した数になるよう に生成される。

 BCH符号化部11-3,11-4は、外符号として、必 に応じて設けられる誤り訂正符号化処理で り、所定のデータに対してBCH符号化を施す

 LDPC符号化部11-1,11-2は、内符号として、所 定のデータ又はBCH符号化データに対して、周 期MtのLDPC符号化を施す。

 エネルギー拡散部12は、フレーム生成部10 により生成されたスロット#1~#Nを入力し、こ らのデータ等全体に対して、エネルギー拡 (ビットランダム化)を行う。これは、擬似 ンダムな「1」、及び「0」のパターンをM系 を使って発生させ、これとスロット内のデ タとでMOD2により加算することにより実現す 。これにより、「1」、又は「0」が連続す ことがなくなることから、受信装置2におい 、同期再生の安定化を図ることができる。

 エネルギー拡散部13は、フレーム生成部10 により生成された各スロットに対応する#1~#N/ Eの所定の制御情報(図2に示すTビット内の情 )を入力し、エネルギー拡散部12とともに、 れらのデータ等全体に対して、エネルギー 散(ビットランダム化)を行う。

 スイッチ14は、同期及びパイロット信号 適宜挿入しながら、スロット#1~#Nを各種変調 方式に応じて切り換え、マッピング部15によ 、TMCC同期で指定された変調方式によるマッ ピングを行う。時分割多重/直交変調部16は、 フレーム単位の時分割多重を行い、直交変調 を施して、変調信号を生成する。

 例えば、最大効率の変調方式を32APSK(又は 32QAM)とし、N=120、E=5、Sl=44880、Sy=120、Pl=160、T= 1320とした場合、変調信号は、1フレーム分の 報を#1~#120の変調スロットに分割して伝送さ れる

 図4は、変調信号のフォーマットを示して いる。

 奇数番号の変調スロットでは、まずBPSK変 調されたスロット同期Sync1(24シンボル)及び当 該変調スロットの変調方式に対応したパイロ ット信号(32シンボル)が伝送される。続いて TMCC信号により指定された変調方式で変調さ た、画像・音声・データ放送等が多重され 主信号データ(136シンボル)と、BPSK変調され TMCC信号(4シンボル)とが交互に66回伝送され 。偶数番号の変調スロットでは、まずBPSK変 調されたスロット同期Sync2(24シンボル)又はそ の反転パターン!Sync2(24シンボル)及び当該変 スロットの変調方式に対応したパイロット 号(32シンボル)が伝送される。続いて、TMCC信 号により指定された変調方式で変調された、 画像・音声・データ放送等が多重された主信 号データ(136シンボル)と、BPSK変調されたTMCC 号(4シンボル)とが交互に66回伝送される。

 上記の同期パターンSync1、Sync2、及びその 反転パターン!Sync2は擬似同期を避けるために 、それ自体が鋭い自己相関ピークを持つもの であるとともに、互いに低い相互相関を持つ ものである必要がある。このような符号とし て、Sync1として0x36715a=001101100111000101011010、Sync 2として0x52f866=010100101111100001100110、そのビッ 反転パターン!Sync2として0xad0799=10101101000001111 0011001とすると擬似同期の少ない受信が可能 なる。

 このような処理を、120変調スロット分繰 返して行うことにより、TMCC信号に書き込ま れた情報が受信装置2(図5)へ伝送される。受 装置2は、TMCC信号の情報を絶えず監視するこ とにより、送信装置1において様々な伝送制 が行われたとしても、それに追従して受信 式等を切り替えることができる。

 総括すると、送信装置1は、少なくともフ レーム生成部10、LDPC符号化部11-1,11-2、BCH符号 化部11-3,11-4、エネルギー拡散部12,13、スイッ 14、マッピング部15及び時分割多重/直交変 部16を備え、少なくともデータ、外符号パリ ティ及び内符号パリティにより構成されるス ロットを複数まとめたフレーム構成を持つ多 重化データを、伝送制御信号に書き込まれた 伝送制御情報に基づいて伝送する。この場合 、スロット長を44880ビットとすることにより MPEG(Moving Picture Expert Group)-2TS(Transport Stream )から除去した187バイトの情報を変調方式に かわらず過不足なく伝送することが可能と る。

 尚、伝送しようとするデータの単位が187 イトでない場合、例えば188バイト、189バイ 、190バイト及び192バイトの場合、このとき スロット長をそれぞれ、62040、64260、64980及 65280とすることで、変調方式にかかわらず 不足無く伝送可能である。また、符号長を イト単位とする場合にもそれぞれ、62040、604 80、63840及び65280とすることで、変調方式にか かわらず過不足無く伝送可能である。

 図5は、ディジタルデータ伝送システムの 受信装置2の構成例を示すブロック図である

 この受信装置2は、チャンネル選択部20、 交検波部21、伝送制御信号復号部22、復号器 23、エネルギー逆拡散部24及び外符号復号部25 を備えている。

 チャンネル選択部20は、送信装置1からの 調信号を受信し、所定の周波数帯のチャン ルを選択し、そのチャンネルの信号を直交 波部21で扱う所定の周波数の信号に変換に る。例えば、変調信号が衛星放送波であれ 、12GHz帯の放送波(変調信号)をBS(Broadcasting Sa tellite)アンテナで受信し、既知の周波数変換 (図示せず)を用いて1GHz帯のBS-IF(Intermediate Fr equency)信号に変換する。

 直交検波部21は、チャンネル選択部20によ り選択されたチャンネルの所定の周波数の信 号(例えばBS-IF信号)を入力し、同期ベースバ ド信号に変換する。

 伝送制御信号復号部22は、直交検波部21に より変換された同期ベースバンド信号を入力 し、まずTMCC信号の同期バイトを検出し、そ を基準として、周期的に多重されているBPSK 調波である位相基準バースト信号の位置も 出する。また、TMCC信号により伝送される変 調方式・誤り訂正の情報についての検出もこ こで行う。伝送制御信号復号部22により復号 れた情報は、復号器23、エネルギー逆拡散 24及び外符号復号部25に入力される。

 復号器23は、LDPC復号器として構成され、 交検波部21から同期ベースバンド信号が入 されると共に、伝送制御信号復号部22により 検出された変調方式・誤り訂正の情報が入力 され、32APSK変調部分については32APSK復号を行 い、16APSK,8PSK,QPSK又はBPSK変調部分についても それに合わせた復号を行う。

 エネルギー逆拡散部24は、送信装置1のエ ルギー拡散部12,13において擬似ランダム符 がMOD2により加算された処理を元に戻すため 再度同じ擬似ランダム符号をMOD2により加算 し、エネルギー逆拡散処理を行う。

 外符号復号部25は、送信装置1の外符号符 化部11-3,11-4で、例えばBCH符号化した信号に し、復号を行う。

 以上のように、送信装置1は、長い符号長 を持つLDPCのような誤り訂正符号にも対応す ことができ、且つ、変調方式と符号化率と 自由に組み合わせることができる。従って MPEG-2TS及びその他のディジタルデータストリ ームを効率良く伝送することが可能となる。

 次に、図3のLDPC符号化部11-1,11-2の処理過 について説明する。

 LDPC符号化部11-1,11-2は、符号長Nが、例え 、44880ビットで、符号化率が、例えば、73/120 (以下、名目3/5とも記載する),27/40(以下、名目 2/3とも記載する),89/120(以下、名目3/4とも記載 する),97/120(以下、名目4/5とも記載する),101/120 (以下、名目5/6とも記載する),7/8、又は109/120( 下、名目9/10とも記載する)のLDPC符号による り訂正符号化(LDPC符号化)を行う。

 LDPC符号化部11-1,11-2は、LDPC符号の検査行 Hに従って、LDPC符号化を行う。

 検査行列Hは、LDGM(Low-Density Generation Matrix ) 構造になっており、LDPC符号の符号化率に応 た情報長に対応する部分行列(左側部分行列) H A と、パリティ長に対応する部分行列(右側部 行列)H T とによって、H=[H A |H T ](部分行列H A の要素を左側の要素とし、部分行列H T の要素を右側の要素とする行列)で表すこと できる。

 図6は、パリティ長に対応する部分行列H A を示している。

 部分行列H T は、図6に示す下三角構造を持つ、1の要素が いわば階段状に並ぶ行列である。部分行列H T の行重みは、1行目については1で、残りの全 の行については2になっている。また、列重 みは、最後の1列については1で、残りの全て 列で2になっている。

 図7は、符号化率が89/120のLDPC符号の検査 列Hの基本構造を示している。

 いま、符号長Nが44880であるため、情報長N -Pは33286(=44880×89/120)となり、パリティ長Pは、 11594(=448800-44880×89/120)となる。

 検査行列Hの、情報長N-Pに対応する部分行列 H A は、P×(N-P)の行列となり、パリティ長Pに対応 する部分行列H T は、P×Pの行列となる。

 図8は、符号化率が、73/120(名目3/5),27/40(名 目2/3),89/120(名目3/4),97/120(名目4/5),101/120(名目5/ 6),7/8、及び109/120(名目9/10)のLDPC符号それぞれ 情報長N-Pとパリティ長Pとを示している。

 なお、符号長Nは、上述したように、すべ ての符号化率について、44880で、一定である

 図9は、図3のLDPC符号化部11-1の構成例を示 している。

 なお、図3のLDPC符号化部11-2も、LDPC符号化 部11-1と同様に構成される。

 LDPC符号化部11-1は、中央演算処理装置(CPU( Central Processing Unit))等で構成可能な演算・制 御部11aと、メモリ又はレジスタで構成可能な 記憶部11bとを備える。

 記憶部11bには、上述の複数の符号化率そ ぞれに対応する複数の検査行列初期値テー ル、演算・制御部11aを各種の手段として機 させるための制御プログラム、及び処理に 要なデータ等が格納されている。

 演算・制御部11aは、制御プログラムを実 することにより、符号化率判定部101、初期 テーブル読み出し部102、検査行列生成部103 情報ビット列読み出し部104、符号化パリテ 演算部105、及び制御部106として機能する。

 符号化率判定部101は、伝送制御情報に含 れる符号化率情報を読み出して多重伝送フ ーム毎に判定し、符号化する符号化率を決 する。

 初期値テーブル読み出し部102は、符号化 判定部101が決定した符号化率に対応する検 行列初期値テーブルを記憶部11bから読み出 。

 検査行列生成部103は、初期値テーブル読み し部102が読み出した検査行列初期値テーブ に基づいて、符号化率に応じた情報長N-Pに 応する部分行列H A の1の要素を列方向に374列毎の周期で配置し 検査行列Hを生成し、記憶部11bに格納する。

 情報ビット列読み出し部104は、入力され くるデータから、情報長N-Pの情報ビット列 読み出す。

 符号化パリティ演算部105は、検査行列生 部103が生成した検査行列Hを記憶部11bから読 み出し、情報ビット列読み出し部104が読み出 した情報ビット列に対するパリティビット列 を所定の式に基づいて算出し、符号語(LDPC符 )を生成する。

 制御部106は、LDPC符号化部11-1を構成する ブロックを制御する。

 図10は、図9のLDPC符号化部11-1の処理手順 示すフローチャートである。

 ステップS101で、符号化率判定部101により 所定の符号化率が決定(設定)される。例えば 符号化率が89/120(名目3/4)の検査行列Hを用い LDPC符号化を行うことが決定される。

 ここで、ステップS101での符号化率の決定 は、例えば、送信装置1のオペレータからの 令等に従って行われる。

 ステップS102で、ステップS101にて決定さ た符号化率に対応する、予め定められた検 行列初期値テーブルを初期値テーブル読み し部102により記憶部11bから読み出す。

 ステップS103で、検査行列生成部103は、初 期値テーブル読み出し部102が記憶部11bから読 み出した検査行列初期値テーブルを用いて、 符号化率判定部101により決定された所定の符 号化率のLDPC符号の検査行列Hを求め(生成し) 記憶部11bに供給して格納する。

 ステップS104で、情報ビット列読み出し部 104により、入力されてくデータから、符号化 率判定部101により決定された所定の符号化率 に対応する情報長N-Pの情報ビット列を読み出 すとともに、符号化パリティ演算部105により 、ステップS103にて求めた検査行列Hを記憶部1 1bにおける所定のメモリ領域から読み出す。

 ステップS105で、符号化パリティ演算部105 により、式(3)を満たす符号語cのパリティビ ト列を順次演算する。

                        ・・・(3)

 ここで、式(3)において、cは、符号語(LDPC符 )としての行ベクトルを表し、c T は、行ベクトルcの転置を表す。

 情報ビット列としての行ベクトルを、Iと 表すとともに、パリティビット列としての行 ベクトルを、Zと表すこととすると、行ベク ルcは、情報ビット列Iとパリティビット列Z によって、c =[I|Z](行ベクトルIの要素を左側 の要素とし、行ベクトルZの要素を右側の要 とする行ベクトル)で表すことができる。

 検査行列Hの、パリティ長に対応する部分行 列H T は、図6に示したように、階段状の行列であ ため、式(3)の、検査行列Hと行ベクトルcの転 置c T との積である列ベクトルの各行を0とする(つ り、式(3)を満たす)パリティビット列として の行ベクトルZの要素は、逐次的に算出する とができる。

 符号化パリティ演算部105は、情報ビット Iに対して、パリティビット列Zを求めると その情報ビット列Iとパリティビット列Zとに よって表される符号語c =[I|Z]を、情報ビット 列IのLDPC符号化結果として出力する。なお、 号語cは、1スロット分の44880ビットである。

 その後、ステップS106において、制御部106 は、LDPC符号化を終了するかどうかを判定す 。ステップS106において、LDPC符号化を終了し ないと判定された場合、すなわち、例えば、 LDPC符号化すべきデータが、まだある場合、 理は、ステップS101に戻り、以下、ステップS 101ないしS106の処理が繰り返される。

 また、ステップS106において、LDPC符号化 終了すると判定された場合、すなわち、例 ば、LDPC符号化すべきデータがない場合、LDPC 符号化部11-1は、処理を終了する。

 LDPC符号化部11-1は、上述したように、符 長Nが、44880で、符号化率が、73/120(名目3/5),27 /40(名目2/3),89/120(名目3/4),97/120(名目4/5),101/120( 目5/6),7/8、又は109/120(名目9/10)のLDPC符号化を 行う。

 そして、各符号化率に対応する検査行列 期値テーブルが用意されており、所定の符 化率のLDPC符号化は、図10で説明したように その所定の符号化率に対応する検査行列初 値テーブルから生成される検査行列Hを用い て行われる。

 検査行列初期値テーブルは、検査行列Hの、 LDPC符号(検査行列Hによって定義されるLDPC符 )の符号化率に応じた情報長N-Pに対応する部 行列H A (図7)の1の要素の位置を374列毎に表すテーブ であり、各符号化率の最適な検査行列H(各符 号化率のLDPC符号を定義する最適な検査行列H) ごとに、あらかじめ作成される。

 したがって、各符号化率に対応する検査 列初期値テーブルによれば、その符号化率 LDPC符号化を行うための最適な検査行列Hを 成することができる。

 図11ないし図24は、各符号化率の最適な検 査行列Hに対する検査行列初期値テーブルを している。

 すなわち、図11及び図12は、符号化率が、 73/120(名目3/5)の検査行列初期値テーブルを、 13及び図14は、符号化率が、27/40(名目2/3)の 査行列初期値テーブルを、図15及び図16は、 号化率が、89/120(名目3/4)の検査行列初期値 ーブルを、図17及び図18は、符号化率が、97/1 20(名目4/5)の検査行列初期値テーブルを、図19 及び図20は、符号化率が、101/120(名目5/6)の検 行列初期値テーブルを、図21及び図22は、符 号化率が、7/8の検査行列初期値テーブルを、 図23及び図24は、符号化率が、109/120(名目9/10) 検査行列初期値テーブルを、それぞれ示し いる。

 なお、図11ないし図24の検査行列初期値テ ーブルは、検査行列Hを表しているというこ ができるが、このような検査行列Hの表し方 、DVB-S2の規格に倣ったものである。

 検査行列生成部103(図9)は、検査行列初期 テーブルを用いて、以下のように、検査行 Hを求める。

 すなわち、図25は、検査行列初期値テー ルから検査行列Hを求める方法を示している

 なお、図25の検査行列初期値テーブルは 図15及び図16に示した、符号化率が、89/120(名 目3/4)の検査行列初期値テーブルの一部であ 。

 検査行列初期値テーブルは、上述したよう 、LDPC符号の符号化率に応じた情報長N-Pに対 応する部分行列H A (図7)の1の要素の位置を、374列ごとに表すテ ブルであり、そのi行目には、検査行列Hの1+3 74×(i-1)列目の1の要素の行番号(検査行列の1行 目の行番号を0とする行番号)が、その1+374×(i- 1)列目の列が持つ列重みの数だけ並んでいる

 ここで、検査行列Hの、パリティ長Pに対応 る部分行列H T (図7)は、図6に示したように決まっているの 、検査行列初期値テーブルによれば、検査 列Hの、情報長N-Pに対応する部分行列H A (図7)が求められる。

 検査行列初期値テーブルの行数k+1は、符 化率によって異なり、符号化率が89/120の場 、k=88である。

 なお、情報長N-Pと、検査行列初期値テー ルの行数k+1との間には、式(4)の関係が成り つ。

                        ・・・(4)

 符号化率が89/120(名目3/4)の検査行列初期 テーブルでは、図15及び図16に示したように 1行目から15行目までに、10個の数値が並び 16行目から89行目までに、3個の数値が並んで いる。

 したがって、符号化率が89/120(名目3/4)の 査行列Hの列重みは、1列目から、5610(=1+374×(1 6-1)-1)列目までは、10であり、5611(=1+374×(16-1)) 目から、33286(=374×(k+1)=N-P)列目までは、3で る。

 図25(図15及び図16)の検査行列初期値テーブ の1行目は、1372, 1492, 2242, 2362, 3502, 3622,
6472, 7912, 8362, 10252となっており、これは、 査行列Hの1列目において、行番号が、1372,
1492, 2242, 2362, 3502, 3622, 6472, 7912, 8362, 1025 2の行の要素が1であること(かつ、他の要素が 0であること)を示している。

 また、図25の検査行列初期値テーブルの2行 は、3775, 4732, 6682, 7942, 9712, 10162,
10501, 10343, 10852, 11184となっており、これは 検査行列Hの375(=1+374×(2-1))列目において、行 番号が、3775, 4732, 6682, 7942, 9712, 10162,
10501, 10343, 10852, 11184の行の要素が1であるこ とを示している。

 以上のように、検査行列初期値テーブルは 検査行列Hの部分行列H A の1の要素の位置を374列毎に表す。

 検査行列Hの1+374×(i-1)列目以外の列、つま り、2+374×(i-1)列目から、374×i列目までの各列 は、検査行列初期値テーブルによって定まる 1+374×(i-1)列目の1の要素を、パリティ長Pに従 て下方向(列の下方向)に、周期的にサイク ックシフトして配置したものになっている

 すなわち、例えば、2+374×(i-1)列目は、1+37 4×(i-1)列目を、P/374だけ下方向にサイクリッ シフトしたものとなっており、次の3+374×(i-1 )列目は、1+374×(i-1)列目を、2×P/374だけ下方向 にサイクリックシフトしたもの(2+374×(i-1)列 を、P/374だけ下方向にサイクリックシフトし たもの)となっている。

 いま、検査行列初期値テーブルのi行目(上 らi番目)のj列目(左からj番目)の数値を、h i,j と表すとともに、検査行列Hのq列目の、j個目 の1の要素の行番号を、H q-j と表すこととすると、検査行列Hの1+374×(i-1) 目以外の列であるq列目の、1の要素の行番号 H q-j は、式(5)で求めることができる。

                        ・・・(5)

 ここで、mod(x,y)はxをyで割った余りを意味 する。式(5)のQは、パリティ長Pに対応した値 、式(6)に従って求められる。

                        ・・・(6)

 符号化率が89/120の場合、パリティ長Pは、 図8に示したように、11594であるから、Q=31(=115 94/374)となる。

 ここで、図26に、符号化率が、73/120,27/40 89/120、97/120、101/120、7/8、及び109/120の場合そ れぞれのk及びQの一覧を示す。

 検査行列生成部103(図9)は、検査行列初期 テーブルによって、検査行列Hの1+374×(i-1)列 目の1の要素の行番号を特定する。

 さらに、検査行列生成部103(図9)は、検査行 Hの1+374×(i-1)列目以外の列であるq列目の、1 要素の行番号H q-j を、式(5)に従って求め、以上により得られた 行番号の要素を1とする検査行列Hを生成する

 次に、図27は、図3の送信装置1の送信信号 生成過程を説明するフローチャートである。

 ステップS201で、フレーム生成部10により 所定の変調方式及び符号化率が決定される 例えば、決定した変調方式及び符号化率は 伝送モードの情報を含む伝送制御情報とし TMCC信号により受信装置2(図5)に伝送される

 ステップS202で、情報ビット列I i  (i=1~n)を用意する。ここで、情報ビット列I i は0と1から構成されるビット列であり、符号 率によって情報ビット列I i の長さnは異なる。想定される情報ビット列 しては、MPEG-TSストリーム等が挙げられる。 た、伝送性能をより高めるために情報ビッ 列I i は事前に別の誤り訂正符号(BCH符号化又はリ ドソロモン符号化などのブロック符号化に らず、畳み込み符号又は別のLDPC符号でもよ )によって符号化された信号を用いることも 可能である(ステップS203)。一例として、情報 ビットI i にガロア式GF(2 16 )の12ビット訂正可能なBCH符号を適用した場合 の、情報ビットI i の構成図及びBCH生成多項式一覧を図28に示す この場合、正味の情報ビット列はIBCH i (i=1~n-192)及びBCH符号のパリティ列はPBCH i (i=1~192)である。また、図28に示す生成多項式 GF(2 16 )上で解を持つため、図28の生成多項式を用い て情報ビット列I i 全体に対しBCH符号の訂正能力分誤り訂正を行 うことが可能となる。また、LDPC符号化部11-1, 11-2で利用可能な全ての符号化率に対し、図28 に示す生成多項式は利用可能である。

 ステップS204で、前述したように、LDPC符号 部11-1,11-2によって情報ビットI i (i=1~n)に対しLDPC符号化を行い、1スロットの符 号語C i (i=1~44880)を生成する。

 ステップS205で、スイッチ14により、横方向 44880/M、縦方向がMに相当する2次元構造をも 一時メモリを用意し、符号語C i (i=1~44880)を先頭から一時メモリの横方向に4488 0/Mビット記録する操作を縦方向にM回行う。 こでMは変調次数(1シンボルのビット数)に相 し、位相変調の場合、QPSKではM=2、8PSKではM= 3、16APSKではM=4、32APSKではM=5である。記録終 後、記録した符号語C i (i=1~44880)を一時メモリの横方向の先頭から縦 向に向かってMビット読み出す操作を横方向 に44880/M回繰り返す。以上の操作をビットイ ターリーブ処理という。M値変調におけるビ トインターリーブ処理の構成図を図29に示 。

 ステップS206で、マッピング部15により、一 メモリから読み出したビットインターリー 処理が施された符号語C i (i=1~44880)をMビット毎に変調方式で定める各信 号点(位相点)へ配置し(マッピングし)、変調 ンボルを生成する。また、Mは変調次数に相 するため、上記操作により符号語C i (i=1~44880)をすべて過不足なく各位相点へ配置 ることが可能となる。

 ステップS207で、時分割多重/直行変調部16 により、ステップS206における変調シンボル 用いて直交変調を行い、送信信号(即ち、変 信号)を生成する。

 以上のステップS201~ステップS207の処理を り返す事で、送信装置1から44880ビット毎に 調方式及び符号化率を変更し、44880ビット にLDPC符号化した送信信号の生成が可能とな 。

 LDPC符号化部11-1,11-2は、44880ビットを基本 位としており、また、44880は1,2,3,4,5,6,8,10,11, 12,15,16等の値で割り切れる値である。よって 信装置1は変調次数Mとして非常に多様な値 用いることが可能であり、BPSK、QPSK、8PSK、16 APSK(16QAM)、32APSK(32QAM)、64QAM、256QAM、1024QAM等非 常に多様な多値変調方式に対応可能である。 よって、送信装置1により非常に柔軟な変調 式及び符号化率を組み合わせた信号送信が 能となる。尚、ステップ204のLDPC符号化に用 た検査行列Hのための検査行列初期値テーブ ルは、補助情報として送信装置1から受信装 2に送信することができ、或いはまた、受信 置2により予め保持させてもよい。或いは、 送信装置1から受信装置2に検査行列H自体を送 信することができ、又は、検査行列H自体を 信装置2により予め保持させてもよい。

 図30は、受信装置2(図5)における復号器23 処理過程を示すフローチャートである。

 復号器23は、前述したLDPC符号化部11-1,11-2( 図9)と同様に、制御部及び記憶部で構成でき 制御部により各処理を実行するための制御 ログラムは記憶部に格納される。

 ステップS301で、復号器23は、復調器とし の直交検波部21(図9)を経て復号した伝送制 情報から符号化率情報を読み出し、検査行 Hを決定する。

 ステップS302で、復号器23は、直交検波部21 らエネルギー逆拡散部24を介して供給される 信号から、1スロット分のLDPC符号y n の対数尤度比λ n (n=1~44880)を算出する。対数尤度比λ n は、値が1の送信ビットx n が送信されたときに、受信側で受信される受 信ビットが、y n である確率P(y n |x n =0)と、値が0の送信ビットx n が送信されたときに、受信側で受信される受 信ビットが、y n である確率P(y n |x n =1)との比の対数値であり、受信ビットy n の0らしさを表す。

 対数尤度比λ n は、式(7)で表される。

                        ・・・(7)

 ステップS303で、復号器23は、ステップS302に おいて求めた尤度比λ n を用いてsum-product復号法等によるLDPC符号の、 いわゆる反復復号を行う。この際、復号器23 、送信装置1のLDPC符号化部11-1,11-2において 定した検査行列Hを用いて復号を行う。復号 23で、LDPC符号化部11-1,11-2の場合と同様に、 査行列初期値テーブルを用いて検査行列を 出しても良い。反復復号の回数は任意の値 する。また、LDPC復号は、sum-product復号法以 の、例えば、min-sum復号法等によって行うこ ともできる。

 ステップS304で、ステップS303において復号 た復号語C' i (i=1~44880)を出力する。ステップS305で、復号器 23によるLDPC復号が終了するまで、順次復調さ れた信号についてステップS301~S304を繰り返し 、全ての復号が終了すれば(図示Yes)、一連のL DPC復号処理が終了する。

 図31は、受信装置2(図5)の処理過程を示す ローチャートである。

 ステップS401で、送信装置1から送信され 変調信号を受信し、直交検波部21により復調 する。

 ステップS402で、予め、受信する変調信号 の変調方式及び符号化率を決定しておき、チ ャンネル選択部20及び直交検波部21を経て復 したTMCC信号から、伝送制御信号復号部22で 号することにより伝送制御情報を読み出す これにより、伝送制御情報の伝送モード情 から、変調方式及び符号化率の情報を読み すことができる。

 ステップS403で、チャンネル選択部20及び直 検波部21により、受信装置2が受信した信号 復調し、受信シンボルy i (i=1~44880/M)を生成する。

 ステップS404で、復号器23により、受信シン ルy i (i=1~44880/M)から尤度比λ n (n=1~44880)を計算する。尤度比λ n (n=1~44880)の計算は復号器23のステップS302の処 と同じである。

 ステップS405で、復号器23又は他のデインタ リーブ処理部(図示せず)により、横方向がM 縦方向が44880/Mに相当する2次元構造をもつ 時メモリを用意し、尤度比λ n (n=1~44880)を先頭から一時メモリの横方向にM記 録する操作を縦方向に44880/M回繰り返す。一 としてM値変調におけるデインターリーブ処 の構成図を図32に示す。記録終了後、一時 モリの横方向の先頭から縦方向に向かって 度比λ n (n=1~44880)を44880/Mビット毎に読み出す操作を横 方向にM回読み出す。以上の操作をデインタ リーブ処理という。

 ステップS406で、復号器23により、ステップS 405において読み出したデインターリーブ処理 後の尤度比λ n (n=1~44880)を用いて、LDPC復号を行い、復号語C' i (i=1~44880)を出力し、情報ビット列I' i (i=1~44880-P)を出力する。

 ステップS407で、送信装置1においてLDPC符号 連接して他の誤り訂正符号で情報ビット列 符号化していた場合(例えば、BCH符号)は、 報ビット列I' i (i=1~44880-P)を用いて、外符号復号部25により、 用いた誤り訂正符号に対応した復号処理を行 い、復号結果を出力する。BCH符号を用いた場 合は、LDPC復号した情報ビット列I' i (i=1~44880-P)のビット列からシンドローム計算 実施し、バーレンカンプ・マッシィ法等に り、正味の情報ビット列を復号することが 能である。

 以上、ステップS401~ステップS407を繰り返 ことにより、送信装置1で生成した送信信号 (変調信号)を44880ビット単位で受信すること 可能となる。

 このように、受信装置2は、送信装置1に いて生成した多様な符号化率及び変調方式 組み合わせに対応した送信信号を受信する とが可能となる。

 ところで、図11ないし図24に示した検査行 列初期値テーブルは、符号化率が、73/120(名 3/5),27/40(名目2/3),89/120(名目3/4),97/120(名目4/5),1 01/120(名目5/6),7/8、及び109/120(名目9/10)それぞ の最適な検査行列Hごとに作成される。

 各符号化率の最適な検査行列Hとは、各符号 化率の検査行列Hから得られるLDPC符号の変調 号を、低いE b /N o (1ビットあたりの信号電力対雑音電力比)で送 信したときに、BER(Bit Error Rate)を最小にする 、所定の条件を満たす検査行列である。

 所定の符号化率の最適な検査行列Hは、所定 の条件を満たす様々な検査行列から得られる LDPC符号の変調信号を、低いE b /N o で送信したときのBERを計測するシミュレーシ ョンを行うことにより求められる。

 最適な検査行列Hが満たすべき所定の条件と しては、例えば、部分行列H A (図7)の列重みが3になっている列が存在する と、列重みが3になっている列の列数に対す 、列重みが他の値になっている列の列数の 合が所定値であること、行重みが、行によ ず一定であること、サイクル4と呼ばれる、 1の要素が2×2に並ぶ状態が存在しないこと、 がある。

 ここで、図33に、サイクル4と呼ばれる状 と、サイクル6と呼ばれる状態とを示す。

 部分行列H A において、サイクル4等のように、1の要素が 集していると、LDPC符号の復号性能が劣化す ることが知られており、このため、最適な検 査行列Hが満たすべき所定の条件として、サ クル4が存在しないことが要求される。

 なお、最適な検査行列Hが満たすべき所定 の条件は、LDPC符号の復号性能の向上や、LDPC 号の復号処理の容易化(単純化)等の観点か 適宜決定される。

 そして、その所定の条件を満たし、BERを 小にする、符号化率が、73/120(名目3/5),27/40( 目2/3),89/120(名目3/4),97/120(名目4/5),101/120(名目 5/6),7/8、及び109/120(名目9/10)それぞれの検査行 列H(最適な検査行列H)に対して作成された検 行列初期値テーブルが、図11ないし図24に示 た検査行列初期値テーブルである。

 次に、送信装置1(図3)では、マッピング部15 、LDPC符号(符号語C i (i=1~44880))等のデータを、変調方式で定める各 信号点にマッピングする。

 すなわち、マッピング部15は、そこに供給 れるデータを、搬送波と同相のI成分を表すI 軸と、搬送波と直交するQ成分を表すQ軸とで 定されるIQ平面(IQコンスタ
レーション)上の、変調方式で定める信号点 表すシンボル(シンボル値)にシンボル化する 。

 図34は、変調方式が16APSKの、16個の信号点 の配置を示している。

 16APSKの16個の信号点は、半径がR 1 の内周円上と、半径がR 1 より大のR 2 の外周円上とに配置されている。

 すなわち、半径がR 1 の内周円上には、等角度で、4個の信号点が 置されており、半径がR 2 の外周円上には、等角度で、12個の信号点が 置されている。

 さらに、16APSKの16個の信号点については、 周円の半径R 2 と、内周円の半径R 1 との比である半径比(外周円の半径R 2 が、内周円の半径R 1 の何倍であるかを表す値)γ=R 2 /R 1 が、信号点にマッピングする対象のLDPC符号 符号化率ごとに最適な値に定められている

 すなわち、符号化率が、名目3/5,名目2/3,名 3/4,名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10のLDPC符号 については、最適な半径比γ=R 2 /R 1 が、2.87,2.92,2.97,2.73,2.67,2.76,及び2.69に、それ れなっている。

 実際の変調器では、これらの最適な半径比 =R 2 /R 1 に基づき、信号点座標へマッピングされ変調 される。したがって、例えば10ビットの精度 D/Aコンバータを持った変調器では、信号点 2進10ビット値に丸められた値となる。この め、厳密な数値としての半径比γ=R 2 /R 1 も概10ビット精度の値となり、また符号点毎 異なる値となる場合も生じる。これは実装 の制約であり本質の差ではない。

 図35は、変調方式が32APSKの、32個の信号点 の配置を示している。

 32APSKの32個の信号点は、半径がR 1 の第1の内周円上、半径がR 1 より大のR 2 の第2の内周円上、及び、半径がR 2 より大のR 3 の外周円上に配置されている。

 すなわち、半径がR 1 の第1の内周円上には、等角度で、4個の信号 が配置されており、半径がR 2 の第2の内周円上には、等角度で、12個の信号 点が配置されている。そして、半径がR 3 の外周円上には、等角度で、16個の信号点が 置されている。

 さらに、32APSKの32個の信号点については、 2の内周円の半径R 2 と、第1の内周円の半径R 1 との比である第1の半径比(第2の内周円の半径 R 2 が、第1の内周円の半径R 1 の何倍であるかを表す値)γ 1 =R 2 /R 1 が、信号点にマッピングする対象のLDPC符号 符号化率ごとに最適な値に定められている ともに、外周円の半径R 3 と、第1の内周円の半径R 1 との比である第2の半径比(外周円の半径R 3 が、第1の内周円の半径R 1 の何倍であるかを表す値)γ 2 =R 3 /R 1 が、信号点にマッピングする対象のLDPC符号 符号化率ごとに最適な値に定められている

 すなわち、符号化率が、名目2/3,名目3/4,名 4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10のLDPC符号につい は、最適な第1の半径比γ 1 =R 2 /R 1 が、16APSKの半径比γと同一の2.92,2.97,2.73,2.67,2. 76,及び2.69に、それぞれなっているとともに 最適な第2の半径比γ 2 =R 3 /R 1 が、5.68,5.57,5.05,4.80,4.82、及び4.66に、それぞ なっている。

 実際の変調器では、これらの最適な半径比 1 =R 2 /R 1 およびγ 2 =R 3 /R 1 に基づき、信号点座標へマッピングされ変調 される。したがって、例えば10ビットの精度 D/Aコンバータを持った変調器では、信号点 2進10ビット値に丸められた値となる。この め、厳密な数値としての半径比γ 1 =R 2 /R 1 およびγ 2 =R 3 /R 1 も概10ビット精度の値となり、また符号点毎 異なる値となる場合も生じる。これは実装 の制約であり本質の差ではない。

 ここで、各符号化率のLDPC符号に対して、最 適な第1の半径比γ 1 (半径比γ)、及び最適な第2の半径比γ 2 は、例えば、上述した検査行列初期値テーブ ルから求められる、各符号化率に対して最適 な検査行列Hから得られるLDPC符号の16APSK及び3 2APSKそれぞれの変調信号を送信したときのBER 計測するシミュレーション(以下、適宜、計 測シミュレーションという)を行い、BERを最 にする第1の半径比γ 1 (半径比γ)、及び第2の半径比γ 2 を検出することで求められる。

 図36は、計測シミュレーションに採用したE b /N o と、BERの計測に用いたフレーム数とを示して いる。

 すなわち、図36上は、計測シミュレーショ において、符号化率が、名目3/5、名目2/3、 目3/4,名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10のそれ れについての、上述の最適な検査行列Hから 得られるLDPC符号の16APSKの変調信号を送信し ときのE b /N o と、BERの計測に用いたフレーム数とを示して いる。

 また、図36下は、計測シミュレーションに いて、符号化率が、名目2/3,名目3/4,名目4/5, 目5/6,7/8、及び名目9/10のそれぞれについての 、上述の最適な検査行列Hから得られるLDPC符 の32APSKの変調信号を送信したときのE b /N o と、BERの計測に用いたフレーム数とを示して いる。

 なお、計測シミュレーションにおいて、E b /N o は、BERの最小値を的確に検出することができ る程度の値(例えば、半径比γ(γ 1 2 )を変化させたときに、BERの最小値付近の形 として、略放物線の形状を観測することが きるような値)に調整され、図36は、そのよ な値のE b /N o を示している。

 図37は、16APSKについての計測シミュレー ョンで得られた、符号化率が、名目3/5、名 2/3、名目3/4,名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10 それぞれについての、半径比γとBERとの関 を示している。

 また、図38は、図37のBERが最小となる部分 を拡大した図である。

 図37及び図38によれば、符号化率が異なる と、BERが最小となる半径比γが異なっており したがって、16APSKについては、符号化率ご に、最適な半径比γ、つまり、BERを最小に る半径比γが存在することが分かる。

 図39は、32APSKについての計測シミュレーシ ンで得られた、符号化率が、名目2/3,名目3/4, 名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10のそれぞれに ついての、第2の半径比γ 2 とBERとの関係を示している。

 また、図40は、図39のBERが最小となる部分 を拡大した図である。

 なお、32APSKについての計測シミュレーショ では、符号化率が、名目2/3,名目3/4,名目4/5, 目5/6,7/8、及び名目9/10のそれぞれについて 、第1の半径比γ 1 として、16APSKについての計測シミュレーショ ンで得られた最適な半径比γを用いた。

 図39及び図40によれば、符号化率が異なると 、BERが最小となる第2の半径比γ 2 が異なっており、したがって、32APSKについて も、16APSKと同様に、符号化率ごとに、最適な 第2の半径比γ 2 、つまり、BERを最小にする第2の半径比γ 2 が存在することが分かる。

 図41は、E b /N o を、図36に示した値とそれより0.03dB、又は0.05 dBだけ大きい値にして行った16APSKについての 測シミュレーションで得られた、符号化率 、名目2/3、名目3/4,名目4/5,名目5/6,7/8、及び 目9/10のそれぞれについての、半径比γとBER の関係を示している。

 図41によれば、最小のBERとなる半径比γは、 符号化率によって異なるが、E b /N o によらず、ほぼ一定であることが分かる。

 図42は、16APSKについての計測シミュレー ョンで得られた、符号化率が、名目3/5、名 2/3、名目3/4,名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10 それぞれについての、BERが最小となる半径 γを示している。

 図34で説明した最適な半径比γは、図42の BERが最小となる半径比γになっている。

 図43は、32APSKについての計測シミュレーシ ンで得られた、符号化率が、名目2/3,名目3/4, 名目4/5,名目5/6,7/8、及び名目9/10のそれぞれに ついての、BERが最小となる第1の半径比γ 1 及び第2の半径比γ 2 を示している。

 図35で説明した最適な第1の半径比γ 1 及び第2の半径比γ 2 は、それぞれ、図43の、BERが最小となる第1の 半径比γ 1 及び第2の半径比γ 2 になっている。

 以上のように、送信装置1(図3)は、LDPC符 化部11-1において、符号化率ごとに、最適な 査行列Hを用いて、LDPC符号化を行う。した って、誤り訂正の性能を向上させることが きる。

 さらに、送信装置1は、マッピング部15にお て、符号化率ごとに、最適な検査行列Hを用 いて得られるLDPC符号を、符号化率ごとに、 適な半径比(γ,γ 1 2 )の信号点(ひいては、最適な信号点)にマッピ ングする。したがって、伝送特性の劣化を防 止することができる。

 また、受信装置2(図5)は、以上のような送 信装置1からのデータを、送信装置1における 合と同様の、符号化率ごとに最適な信号点 配置に基づいて受信し、符号化率ごとに最 な検査行列Hに従って復号する。したがって 、誤り訂正の性能を向上させることができる 。

 実際の受信装置では、これらの最適な半径 γ=R 2 /R 1 またはγ 1 =R 2 /R 1 、γ 2 =R 3 /R 1 に基づき、尤度判定され復調される。したが って、例えば10ビットの精度のA/Dコンバータ 持った復調器では、信号値は2進10ビット値 丸められた値となる。このため、厳密な数 としての半径比γ=R 2 /R 1 またはγ 1 =R 2 /R 1 、γ 2 =R 3 /R 1 も概10ビット精度の値となり、また符号点毎 異なる値となる場合も生じる。これは実装 の制約であり本質の差ではない。

 次に、上述した送信装置1及び受信装置2 一連の処理の少なくとも一部は、専用のハ ドウェアにより行うこともできるし、ソフ ウェアにより行うこともできる。一連の処 をソフトウェアによって行う場合には、そ ソフトウェアを構成するプログラムが、汎 のコンピュータ等にインストールされる。

 そこで、図44は、上述した一連の処理を 行するプログラムがインストールされるコ ピュータの一実施の形態の構成例を示して る。

 プログラムは、コンピュータに内蔵され いる記録媒体としてのハードディスク305やR OM303に予め記録しておくことができる。

 あるいはまた、プログラムは、フレキシ ルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory ),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile D isc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリ ーバブル記録媒体311に、一時的あるいは永 的に格納(記録)しておくことができる。この ようなリムーバブル記録媒体311は、いわゆる パッケージソフトウエアとして提供すること ができる。

 なお、プログラムは、上述したようなリ ーバブル記録媒体311からコンピュータにイ ストールする他、ダウンロードサイトから ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネット ワークを介して、コンピュータに有線で転送 し、コンピュータでは、そのようにして転送 されてくるプログラムを、通信部308で受信し 、内蔵するハードディスク305にインストール することができる。

 コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)3 02を内蔵している。CPU302には、バス301を介し 、入出力インタフェース310が接続されてお 、CPU302は、入出力インタフェース310を介し 、ユーザによって、キーボードや、マウス マイク等で構成される入力部307が操作等さ ることにより指令が入力されると、それに って、ROM(Read Only Memory)303に格納されてい プログラムを実行する。あるいは、また、CP U302は、ハードディスク305に格納されている ログラム、衛星若しくはネットワークから 送され、通信部308で受信されてハードディ ク305にインストールされたプログラム、ま はドライブ309に装着されたリムーバブル記 媒体311から読み出されてハードディスク305 インストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)304にロードして実行する。これ より、CPU302は、上述したフローチャートに たがった処理、あるいは上述したブロック の構成により行われる処理を行う。そして CPU302は、その処理結果を、必要に応じて、 えば、入出力インタフェース310を介して、LC D(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成され る出力部306から出力、あるいは、通信部308か ら送信、さらには、ハードディスク305に記録 等させる。

 ここで、本明細書において、コンピュー に各種の処理を行わせるためのプログラム 記述する処理ステップは、必ずしもフロー ャートとして記載された順序に沿って時系 に処理する必要はなく、並列的あるいは個 に実行される処理(例えば、並列処理あるい はオブジェクトによる処理)も含むものであ 。

 また、プログラムは、1のコンピュータに より処理されるものであっても良いし、複数 のコンピュータによって分散処理されるもの であっても良い。さらに、プログラムは、遠 方のコンピュータに転送されて実行されるも のであっても良い。

 なお、LDPC符号と組み合わされる他の誤り 訂正符号としては、BCH符号化以外に、リード ソロモン符号などのブロック符号や、畳込み 符号であってもよい。

 また、本実施の形態では、送信装置1にお いて、検査行列初期値テーブルを記憶してお き、その検査行列初期値テーブルから、符号 化率ごとに最適な検査行列Hを生成すること したが、記憶容量に問題がなければ、符号 率ごとに最適な検査行列Hを、検査行列初期 テーブルに代えて記憶しておくことができ 。この場合、検査行列初期値テーブルから 検査行列Hを生成する処理を行う必要がない 。受信装置2においても同様である。

 なお、本発明の実施の形態は、上述した実 の形態に限定されるものではなく、本発明 要旨を逸脱しない範囲において種々の変更 可能である。
 




 
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