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Title:
VEHICLE DOOR LOCK DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128309
Kind Code:
A1
Abstract:
A vehicle door lock device is equipped with an active lever capable of being switched between an unlock position and a lock position, a switching actuator, and a switching lever for moving a bush by means of driving force inputted into the switching lever from the switching actuator. The active lever has a first engaging section, and the switching actuator has a second engaging section. When the active lever is at the unlock position, in order to limit movement of the switching lever so that the range of movement of the bush is limited to the range between an unset position and a set position, the second engaging section engages with the first engaging section located at the set position of the bush. When the active lever is at the lock position, in order to permit the switching lever to move the bush between the unset position and a double-lock position, the first engaging section is set at a position at which the first engaging section does not engage with the second engaging section.

Inventors:
AKIZUKI RYUJIRO (JP)
NISHIO TAKASHI (JP)
YAMADA YUSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054768
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
March 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN SEIKI (JP)
AKIZUKI RYUJIRO (JP)
NISHIO TAKASHI (JP)
YAMADA YUSUKE (JP)
International Classes:
B60J5/00; B60J5/04; B60R21/00; E05B77/28; E05B79/08; E05B83/36
Foreign References:
JP2005139793A2005-06-02
JP2001271531A2001-10-05
JP2001090411A2001-04-03
JPH0726502B21995-03-22
Other References:
See also references of EP 2281987A4
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (JP)
Hironori Onda (JP)
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Claims:
 車両ドアを車両ボデーに対して閉状態に保持するラッチ機構と、
 車両の室内から操作可能なインサイドレバーと、
 前記ラッチ機構及び前記インサイドレバーに連係され、前記ラッチ機構による前記車両ドアの閉状態の保持を解除可能なインサイドオープンレバーと、
 前記車両ドアが前記車両ボデーに対して開可能状態になるように前記ラッチ機構を動作させるべく前記インサイドオープンレバーの動き及び車両の外からの操作力を前記ラッチ機構に伝達可能なアンロック位置と、前記インサイドオープンレバーの動き及び車両の外からの操作力を前記ラッチ機構に伝達不能なロック位置とに切り替え自在なロッキングレバーと、
 前記ロッキングレバーが前記アンロック位置にあるときに前記インサイドレバーの動きを前記インサイドオープンレバーに伝達可能とするアンセット位置と、前記ロッキングレバーが前記アンロック位置にあるときに前記インサイドレバーの動きを前記インサイドオープンレバーに伝達不能とするセット位置と、前記ロッキングレバーが前記ロック位置にあるときに前記インサイドレバーの動きを前記インサイドオープンレバーに伝達不能とするダブルロック位置とに移動可能な移動体と、
 電気的駆動部と、
 前記移動体に連係され、前記移動体を移動させるように前記電気的駆動部によって駆動される切替レバーと、
 前記ロッキングレバーに設けられた第1係合片及び前記切替レバーに設けられた第2係合片と、を備え、
 前記ロッキングレバーが前記アンロック位置にあるときには、前記移動体の移動範囲が前記アンセット位置及び前記セット位置間に規制されるよう前記切替レバーの動きを制限すべく、前記移動体のセット位置にある前記第1係合片に前記第2係合片が係合し、
 前記ロッキングレバーが前記ロック位置にあるときには、前記切替レバーが前記移動体を前記アンセット位置及び前記ダブルロック位置間で移動させるのを許容すべく、前記第1係合片が前記第2係合片に係合しない位置に配置される車両用ドアロック装置。
 前記車両ドアに連結され、前記移動体を摺動自在に支持する中間レバーをさらに備え、
 前記移動体は、前記切替レバーの動きに伴い該切替レバーに押圧され、それにより、前記中間レバーを摺動しつつ、前記アンセット位置、前記セット位置及び前記ダブルロック位置の間で移動する請求項1に記載のドアロック装置。
 前記中間レバーは、前記移動体が前記セット位置にあるときに該移動体を介して前記インサイドレバーと一体動作するように、該インサイドレバーに連係されており、前記中間レバーは押圧片を有し、
 前記ロッキングレバーに連係される解除レバーをさらに備え、前記移動体が前記セット位置にある状態で前記ロッキングレバーが前記ロック位置に移動したとき、解除レバーは、前記インサイドレバーの動きに伴い前記押圧片に押圧され、それにより、前記ロッキングレバーを前記アンロック位置に移動させるべく動作する
請求項2に記載のドアロック装置。
 前記解除レバーは、前記移動体が前記アンセット位置にあり、且つ、前記ロッキングレバーが前記ロック位置にあるとき、前記インサイドレバーの動きに伴い前記押圧片に押圧され、それにより、少なくとも前記ロッキングレバーを前記アンロック位置に移動させるべく動作する請求項3に記載のドアロック装置。
 前記インサイドレバー、前記インサイドオープンレバー及び前記中間レバーは、単一の軸線周りで回転可能に前記車両ドアに支持されている請求項2~4のいずれか一項に記載のドアロック装置。
 前記移動体を前記アンセット位置、前記セット位置及び前記ダブルロック位置に保持するべく前記切替レバーを選択的に保持する付勢部材をさらに備える請求項1~5のいずれか一項に記載のドアロック装置。
 前記切替レバーは、前記電気的駆動部の駆動力と前記付勢部材の付勢力とにより、前記ロッキングレバーのアンロック位置又はロック位置に応じて、前記移動体のアンセット位置、セット位置又はダブルロック位置に相当する回動位置に選択的に切り替えられる請求項6に記載のドアロック装置。
 前記付勢部材は節度スプリングである請求項7に記載のドアロック装置。
 前記ロッキングレバーが前記アンロック位置にあるときには、前記第1係合片が前記第2係合片の移動軌跡内に配置され、前記ロッキングレバーが前記ロック位置にあるときには、前記第1係合片が前記第2係合片の移動軌跡外に配置される請求項1に記載のドアロック装置。
 前記移動体は、前記アンセット位置と前記ダブルロック位置との間を、前記セット位置を経て移動可能である請求項1~9のいずれか一項に記載のドアロック装置。
Description:
車両用ドアロック装置

 本発明は、車両用ドアロック装置に関す 。

 従来、例えば特許文献1に記載された車両 用ドアロック装置が知られている。このドア ロック装置は、正逆回転可能なモータにより 、減速機構を介して、出力レバーを中立位置 から施錠方向及び解錠方向へ回動させ、かつ 、中立位置まで復帰させるように回動させる ことができるアクチュエータを備える。出力 レバーが施錠方向及び解錠方向へ移動すると 、施解錠レバーが、ドアをロックするための 施錠位置及びドアのロックを解除するための 解錠位置に移動される。前記ドアロック装置 はまた、施解錠操作スイッチと、チャイルド プルーフ操作スイッチと、アウトサイドハン ドル操作検出スイッチと、施錠作動検出スイ ッチと、解錠作動検出スイッチと、中立検出 スイッチと、制御装置とを備える。アウトサ イドハンドル操作検出スイッチは、車外に設 けられたアウトサイドハンドルの操作を検出 する。施錠作動検出スイッチは、前記施解錠 レバーが施錠位置に達したことを検知する。 解錠作動検出スイッチは、前記施解錠レバー が解錠位置に達したことを検知する。中立検 出スイッチは、前記出力レバーが中立位置に 達したことを検知する。制御装置は、前記モ ータ及び各スイッチに接続される。制御装置 は、車室内に設けられた施解錠操作スイッチ が施錠操作又は解錠操作されたときは、出力 レバーが施錠方向又は解錠方向に回動するよ うにモータを作動させる。そして、施錠作動 検出スイッチ又は解錠作動検出スイッチが作 動すると、制御装置は、中立検出スイッチが 作動するまでモータを反転させて、出力レバ ーを中立位置に復帰させる。車室内に設けら れたチャイルドプルーフ操作スイッチが施錠 操作されたときは、制御装置は、出力レバー が施錠方向に回動するようにモータを作動さ せる。そして、施錠作動検出スイッチが作動 すると、制御装置は、施解錠レバーが解錠位 置へ移動することを阻止する位置に出力レバ ーを停止させるように、モータの作動を停止 させる。この状態で、アウトサイドハンドル 操作検出スイッチが作動されると、制御装置 は、施解錠レバーを解錠位置へ移動させるよ うモータを作動させる。この構成により、ド アの施解錠操作と、車内からの解錠を不能に しつつ車外からの解錠を可能にするチャイル ドプルーフ操作とを、単一のモータによって 実現している。

 ところで、特許文献1では、各レバーの状態 を対応するスイッチにて詳細に検知し、モー タの制御により各レバーを停止させることで 、単一のモータによる2つの状態(操作)を可能 にしている。そのため、必要なスイッチ数が 多くなり、電気的な構造が複雑化する。また 、各スイッチによってレバーの状態(位置)を 気的に検知すると、状況によっては検知結 にばらつきが発生しやすく、各状態での動 不良が発生する可能性がある。

特公平7-26502号公報(第1図、第5図)

 本発明の目的は、電気的な構造を簡素化し 且つ、装置全体としての信頼性を向上する とができる車両用ドアロック装置を提供す ことにある。
 上記目的を達成するため、本発明の一態様 は、ラッチ機構と、インサイドレバーと、 ンサイドオープンレバーと、ロッキングレ ーと、移動体と、電気的駆動部と、切替レ ーと、第1係合片と、第2係合片と、を備え 車両用ドアロック装置が提供される。前記 ッチ機構は、車両ドアを車両ボデーに対し 閉状態に保持する。前記インサイドレバー 、車両の室内から操作可能である。前記イ サイドオープンレバーは、前記ラッチ機構 び前記インサイドレバーに連係され、前記 ッチ機構による前記車両ドアの閉状態の保 を解除可能である。前記ロッキングレバー 、前記車両ドアが前記車両ボデーに対して 可能状態になるように前記ラッチ機構を動 させるべく前記インサイドオープンレバー 動き及び車両の外からの操作力を前記ラッ 機構に伝達可能なアンロック位置と、前記 ンサイドオープンレバーの動き及び車両の からの操作力を前記ラッチ機構に伝達不能 ロック位置とに切り替え自在である。前記 動体は、前記ロッキングレバーが前記アン ック位置にあるときに前記インサイドレバ の動きを前記インサイドオープンレバーに 達可能とするアンセット位置と、前記ロッ ングレバーが前記アンロック位置にあると に前記インサイドレバーの動きを前記イン イドオープンレバーに伝達不能とするセッ 位置と、前記ロッキングレバーが前記ロッ 位置にあるときに前記インサイドレバーの きを前記インサイドオープンレバーに伝達 能とするダブルロック位置とに移動可能で る。前記切替レバーは、前記移動体に連係 れ、前記移動体を移動させるように前記電 的駆動部によって駆動される。前記第1係合 は前記ロッキングレバーに設けられ、前記 2係合片は前記切替レバーに設けられる。前 記ロッキングレバーが前記アンロック位置に あるときには、前記移動体の移動範囲が前記 アンセット位置及び前記セット位置間に規制 されるよう前記切替レバーの動きを制限すべ く、前記移動体のセット位置にある前記第1 合片に前記第2係合片が係合する。前記ロッ ングレバーが前記ロック位置にあるときに 、前記切替レバーが前記移動体を前記アン ット位置及び前記ダブルロック位置間で移 させるのを許容すべく、前記第1係合片が前 記第2係合片に係合しない位置に配置される

 本発明の一態様では、前記車両ドアに連 され、前記移動体を摺動自在に支持する中 レバーをさらに備え、前記移動体は、前記 替レバーの動きに伴い該切替レバーに押圧 れ、それにより、前記中間レバーを摺動し つ、前記アンセット位置、前記セット位置 び前記ダブルロック位置の間で移動する。

 上記各構成によれば、前記ロッキングレ ーが前記アンロック位置にあるときに、前 第1及び第2係合片を係合させて前記電気的 動部の駆動力による前記切替レバーの動き 機械的に規制することで、前記移動体を前 セット位置に配置することができる。一方 前記ロッキングレバーが前記ロック位置に るときに、前記第1及び第2係合片を非係合と して前記電気的駆動部の駆動力による前記切 替レバーの動きを許容することで、前記移動 体を前記ダブルロック位置に移動させるとと もに配置することができる。このように、前 記ロッキングレバーの前記アンロック位置及 び前記ロック位置に応じた前記切替レバーの 係止及び非係止に応じて、前記電気的駆動部 単体の駆動力により前記移動体を前記セット 位置及び前記ダブルロック位置に選択的に移 動させるとともに配置することができる。そ のため、例えば前記移動体が前記セット位置 にあること(若しくはこれに相当する切替レ ーの状態)を検知するセンサ等が不要になり 電気的な構成を簡易化することができる。 た、前記移動体を前記セット位置に配置す 際、前記切替レバーの動きを機械的に係止 るため、例えばセンサ等により前記移動体 前記セット位置にあることを検知する場合 比べて該移動体の位置ばらつきを抑制する とができ、ひいては装置全体としての信頼 を向上することができる。

 本発明の一態様では、前記中間レバーは 前記移動体が前記セット位置にあるときに 移動体を介して前記インサイドレバーと一 動作するように、該インサイドレバーに連 されており、前記中間レバーは押圧片を有 、前記ロッキングレバーに連係される解除 バーをさらに備え、前記移動体が前記セッ 位置にある状態で前記ロッキングレバーが 記ロック位置に移動したとき、解除レバー 、前記インサイドレバーの動きに伴い前記 圧片に押圧され、それにより、前記ロッキ グレバーを前記アンロック位置に移動させ べく動作する。

 同構成によれば、前記移動体が前記セッ 位置にある状態で前記ロッキングレバーが 記ロック位置に移動したとき、車内からの 作力の入力により前記インサイドレバーを かし該インサイドレバーと一体動作する前 中間レバーの前記押圧片にて前記解除レバ を押圧することで、前記ロッキングレバー 前記アンロック位置へと移動させることが きる。

 本発明の一態様では、前記解除レバーは 前記移動体が前記アンセット位置にあり、 つ、前記ロッキングレバーが前記ロック位 にあるとき、前記インサイドレバーの動き 伴い前記押圧片に押圧され、それにより、 なくとも前記ロッキングレバーを前記アン ック位置に移動させるべく動作する。

 同構成によれば、前記解除レバーは、前 移動体が前記アンセット位置にあり、且つ 前記ロッキングレバーが前記ロック位置に るとき、前記インサイドレバーと一体動作 る前記中間レバーの前記押圧片に押圧され 、少なくとも前記ロッキングレバーを前記 ンロック位置に移動させるべく動作する機 (いわゆる2モーション又は1モーション機能) を併せ有する。したがって、例えば当該機能 を有する専用の部材(レバー等)を別途設ける 合に比べて部品点数を削減することができ 。

 本発明の一態様では、前記インサイドレバ 、前記インサイドオープンレバー及び前記 間レバーは、単一の軸線周りで回転可能に 記車両ドアに支持されている。
 同構成によれば、前記付勢部材にて前記切 レバーが選択的に付勢保持されることで、 記移動体を前記アンセット位置、前記セッ 位置及び前記ダブルロック位置に安定的に 持することができる。

 本発明の一態様では、前記移動体を前記 ンセット位置、前記セット位置及び前記ダ ルロック位置に保持するべく前記切替レバ を選択的に保持する付勢部材をさらに備え 。

 本発明の一態様では、前記切替レバーは 前記電気的駆動部の駆動力と前記付勢部材 付勢力とにより、前記ロッキングレバーの ンロック位置又はロック位置に応じて、前 移動体のアンセット位置、セット位置又は ブルロック位置に相当する回動位置に選択 に切り替えられる。

 本発明の一態様では、前記付勢部材は節度 プリングである。
 本発明の一態様では、前記ロッキングレバ が前記アンロック位置にあるときには、前 第1係合片が前記第2係合片の移動軌跡内に 置され、前記ロッキングレバーが前記ロッ 位置にあるときには、前記第1係合片が前記 2係合片の移動軌跡外に配置される。

 本発明の一態様では、前記移動体は、前 アンセット位置と前記ダブルロック位置と 間を、前記セット位置を経て移動可能であ 。

本発明の一実施形態に係るドアロック 置が適用される車両ドアを示す正面図。 図1のドアロック装置のラッチ機構を示 す立面図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。 図1のドアロック装置の動作を示す側面 図。

 以下、本発明を具体化した一実施形態を図 に従って説明する。
 図1に示されるように、車両ドア1内には、 車両ドア1の後縁に沿ってドアロック装置10 設けられている。ドアロック装置10は、図示 しない車両ボデーに固定されたストライカ2 係合して車両ドア1を車両ボデーに対して閉 態に保持する。また、車両ドア1の内壁には 車室内に露出する態様でインサイドハンドル 3が設置されるとともに、車両ドア1の外壁に 車室外に露出する態様でアウトサイドハン ル4が設置されている。さらに、車両ドア1 内壁には、施錠用のロックノブ5が設置され いる。本実施形態のロックノブ5は、盗難予 防上、ロック(施錠)時に車両ドア1内に埋没し て直接的な操作が不能になるように設計され ている。

 図2に示されるように、ドアロック装置10 ラッチ機構11を備え、該ラッチ機構11はラッ チ12及びポール13を備えている。ラッチ機構11 は前記ストライカ2に係合することで車両ボ ーに対して車両ドア1を閉状態に保持する。 両ドア1を閉めるとき、ラッチ12が第1方向に 回転してストライカ2と係合するとともに、 ール13がラッチ12の回転を阻止するようにラ チ12に係合することによって車両ドア1が閉 態に保持される。また、ラッチ12の回転が 容されるようにポール13が回転すると、該ラ ッチ12は図示しない復帰スプリングの付勢力 よって前記第1方向とは逆の第2方向に回転 る。すると、ラッチ12とストライカ2との係 状態が解除され、車両ボデーに対して車両 ア1が開放可能な状態になる。

 次に、ドアロック装置10を図3~図8に従っ 詳述する。図3は、車両ドア1がアンロック状 態(解錠状態)であるとともに、前記インサイ ハンドル3の操作による車両ドア1の開操作 許容される状態を示す。図3に示されるドア ック装置10の状態をアンセット状態という

 図3に示すように、ドアロック装置10は、 状をなすハウジング21と、作動機構とを備 る。該作動機構は、インサイドレバー22と、 インサイドオープンレバー23と、中間レバー2 4と、移動体としてのブッシュ25と、ロッキン グレバーとしてのアクティブレバー26と、パ ックレバー27と、オープンリンク28と、ロッ ク用アクチュエータ29と、切替レバー30と、 気的駆動部としての切替用アクチュエータ31 と、解除レバー32とを備えている。すなわち 作動機構はハウジング21に収容されること ユニット化されている。

 前記インサイドレバー22は、例えば金属 からなり、所定の初期回動位置に配置され 態様で、回転軸O1を中心としてハウジング21 対し図示時計回り方向及び反時計回り方向 回動可能に支持されている。このインサイ レバー22は、図示上側に延出するとともに 回転軸O1側に折り返されて鋏形状の係止片22a を形成する先端部を有する。インサイドレバ ー22は、係止片22aによって前記インサイドハ ドル3と連係されており、該インサイドハン ドル3の開操作により、図3において反時計回 方向に回動する。なお、インサイドレバー2 2は、回転軸O1に対して径方向一側(図3の左下 )に延在する長孔状の係合孔22bと、該係合孔 22bの基端に連続して前記回転軸O1を中心とす 周方向に沿って図示時計回り方向に向かっ 延在する周孔22cとを有する。

 前記インサイドオープンレバー23は、例 ば金属板からなり、前記インサイドレバー22 の紙面に直交する方向における奥側に設けら れ、前記回転軸O1を中心としてハウジング21 対し図示時計回り方向及び反時計回り方向 回動可能に支持されている。このインサイ オープンレバー23は、回転軸O1に対して径方 一側(図3の右下側)に延出する鉤爪状の押圧 23aと、係合孔23bと、周孔23cとを有する。係 孔23bは、回転軸O1に対して径方向他側(図3の 左下側)に延在する長孔状である。周孔23cは 前記係合孔23bの長手方向中間位置に連続す とともに、前記回転軸O1を中心として周方向 に沿って図示反時計回り方向に向かって延在 する。なお、係合孔23bは、前記インサイドレ バー22の係合孔22bと同等の形状を呈している

 前記中間レバー24は、例えば金属板から り、前記インサイドオープンレバー23の紙面 に直交する方向における奥側に設けられ、前 記回転軸O1を中心としてハウジング21に対し 示時計回り方向及び反時計回り方向に回動 能に支持されている。この中間レバー24は、 回転軸O1に対して径方向一側(図3の左下側)に 尺状に延出するガイド片24aと、回転軸O1に して径方向他側(図3の左上側)に延出する延 片24bとを有する。そして、前記延出片24bは 回転軸O1を中心として周方向に沿って図示反 時計回り方向に向かって延出する先端部を有 し、その先端部は押圧片24cを形成する。なお 、ガイド片24aの延出長は、係合孔22b,23bの長 よりも長く設定されている。

 前記ブッシュ25は、例えば樹脂材からな 、平板状をなす。前記ブッシュ25は、前記ガ イド片24aの長手方向(径方向)に沿って摺動自 に支持されている。このブッシュ25には、 面に直交する方向における手前側及び奥側 それぞれ突出する略円柱状の係合突部25aが 成されている。前記ブッシュ25がガイド片24a の先端側(回転軸O1から離隔する側)の所定位 に配置されるとき、前記係合突部25aは前記 係合孔22b,23bに挿入される。その結果、ブッ ュ25は、前記インサイドレバー22及びインサ イドオープンレバー23に対して、回転軸O1を 心とする周方向に沿って相対移動すること 規制される。このとき、ブッシュ25は、イン サイドレバー22の回動力をインサイドオープ レバー23及び中間レバー24に伝達可能であり 、このときのブッシュ25の位置をアンセット 置という。

 また、図6に示すように、前記ブッシュ25 、ガイド片24aの長手方向中間部の所定位置 配置されると、前記係合突部25aが回転軸O1 中心とする周方向に沿って前記インサイド ープンレバー23の周孔23cに臨む。その結果、 前記インサイドオープンレバー23に対する前 ブッシュ25の相対移動の規制が解除される このとき、ブッシュ25は、インサイドレバー 22の回動力をインサイドオープンレバー23に 達不能であり、即ち中間レバー24のみに伝達 可能であり、このときのブッシュ25の位置を ット位置という。

 さらに、図7に示すように、前記ブッシュ 25が、ガイド片24aの回転軸O1側の所定位置に 置されると、前記係合突部25aが回転軸O1を中 心とする周方向に沿って前記インサイドレバ ー22の周孔22cに臨む。その結果、前記インサ ドレバー22に対する前記ブッシュ25の前記相 対移動の規制が解除される。このとき、ブッ シュ25は、インサイドレバー22の回動力をイ サイドオープンレバー23及び中間レバー24に 達不能であり、このときのブッシュ25の位 をダブルロック位置という。

 つまり、前記ブッシュ25は、ガイド片24a 沿う変位によって、前述の態様でインサイ レバー22、インサイドオープンレバー23及び 間レバー24が一体回転可能及び相対回転可 になるように選択的に切り替える。

 前記アクティブレバー26は、例えば樹脂 にて成形されており、紙面に直交する方向 おいて前記中間レバー24の奥側に位置する。 前記アクティブレバー26は、前記回転軸O1に 行な回転軸O2を中心として、ハウジング21に し図示時計回り方向及び反時計回り方向に 動可能に支持されている。また、前記アク ィブレバー26は、所定の回動範囲内で回動 るように前記ハウジング21によって規制され る。図3、図4及び図6における反時計回り方向 への回動が規制されるアクティブレバー26の 動位置をアクティブレバー26のアンロック 置という。図5及び図7における図示時計回り 方向への回動が規制されるアクティブレバー 26の回動位置をアクティブレバー26のロック 置という。ハウジング21には、アクティブレ バー26の位置を決めるための図示しないスプ ングが取着されており、アクティブレバー2 6は、このスプリングに付勢されてアンロッ 位置及びロック位置に選択的に切り替え及 保持される。

 前記アクティブレバー26は、前記回転軸O2 に対して径方向一側(図3の下側)に長尺状に延 出する第1係合片26aと、該第1係合片26aの基端 に隣接して紙面に直交する方向において手 側に突出する連結突部26bと、回転軸O2から 記ロック用アクチュエータ29側に延びる扇形 のギヤ部26cとを有する。ロック用アクチュエ ータ29は、電動モータ29a及び該電動モータ29a 回転軸に固着された出力ギヤ部29bを有して る。アクティブレバー26のギヤ部26cはロッ 用アクチュエータ29の出力ギヤ部29bに噛合し ている。アクティブレバー26のアンロック位 及びロック位置の切り替えは、前述のスプ ングの付勢力とロック用アクチュエータ29 駆動とによって行なわれる。

 前記パニックレバー27は、例えば金属板 らなり、前記回転軸O2を中心としてハウジン グ21に対し図示時計回り方向及び反時計回り 向に回動可能に支持されている。前記回転 O2には図示しない付勢部材が巻回されてい 。付勢部材の基端は前記アクティブレバー26 に係止されるとともに、付勢部材の先端はパ ニックレバー27に係止されている。パニック バー27は、基本的に前記アクティブレバー26 と一体回動するように支持されている。パニ ックレバー27の先端部には、紙面に直交する 向において手前側に突出する係止ピン27aが 着されている。

 前記オープンリンク28は、例えば金属板 らなり、図3において上下方向に延在する。 オープンリンク28の第1端部には、前記パニ クレバー27の係止ピン27aが挿通される長孔 の係合溝28aが形成されている。オープンリ ク28は、パニックレバー27が係合溝28aの長手 向に沿って移動可能となるように連結され いる。

 また、オープンリンク28の第2端部には、 ウジング21に連結されたオープンレバー33に 連結される連結部28bが形成されており、オー プンリンク28はオープンレバー33に対し揺動 能である。このオープンレバー33は、支持ピ ン34を介してハウジング21に回動可能に取り けられており、支持ピン34は図示しないトー ションスプリングによりハウジング21に対し 所定の回動位置に安定的に配置されている オープンレバー33において、その第1端部33a 前記オープンリンク28の連結部28bに連結さ ており、回動中心を挟んで第1端部33aの反対 の第2端部が前記アウトサイドハンドル4に 係される。該アウトサイドハンドル4を開操 すると、前記トーションスプリングに抗し 第1端部33a、すなわちオープンリンク28が上 向に移動するように、オープンレバー33が 動する。

 さらに、オープンリンク28は、上記係合 28a及び連結部28bの中間部にL字状の係合片部2 8cを備えている。この係合片部28cは、ハウジ グ21に回動可能に取り付けられたリフトレ ー35の近傍に配置されている。このリフトレ バー35は、図2に示される前記ポール13と一体 動するように連結されている。リフトレバ 35は、前記係合片部28cに対向する部位に先 部35aを備える。そして先端部35aが上方向に 動するように該リフトレバー35が回動すると 、ラッチ12とストライカ2との係合状態が解除 され、前記車両ドア1が車両ボデーに対して 可能状態となる。

 なお、前記係合片部28cは、前記インサイ オープンレバー23の押圧片23aに上下方向に いて対向するように配置されている。換言 ると、前記係合片部28cは、押圧片23aの回動 跡上に配置されている。従って、例えばイ サイドオープンレバー23が図3において反時 回り方向に回動すると、前記押圧片23aは係 片部28cの端面を上側に向かって押圧して、 れによりオープンリンク28が上方向に移動す る。

 ここで、アクティブレバー26のアンロッ 位置及びロック位置に対応する係合片部28c び先端部35aの配置関係について説明する。 3及び4に示すように、アクティブレバー26が ンロック位置にある状態では、パニックレ ー27の係止ピン27aによってオープンリンク28 の第1端部が一側(図3、図4の右側)に案内され いる。このとき、上記係合片部28c及び先端 35aは、上下方向に沿って対向配置されてお 、係合溝28aもその長手方向が上下方向に一 するように配置されている。従って、この 態でオープンリンク28(係合片部28c)を前述の 態様で上方向に移動させれば、係合片部28cに 押圧されて先端部35aが上方向に移動し、ラッ チ12とストライカ2との係合状態が解除される 。

 一方、図5に示すように、アクティブレバ ー26がロック位置にある状態では、パニック バー27の係止ピン27aによってオープンリン 28の第1端部が他側(図5の左側)に案内されて る。このとき、上記係合片部28cは、係合溝28 aの長手方向に沿う延長線が先端部35aから外 るように配置されている。従って、オープ リンク28が上方向に移動しても、係合片部28c によって先端部35aが上方向に移動するように 押圧されることはなく、ラッチ12とストライ 2との係合状態は維持される。

 前記ロック用アクチュエータ29は、キー レードやドア室内トリムに設けたロック・ ンロックスイッチの遠隔操作(ロック・アン ック操作)が図示しない制御回路にて検出さ れることに応じて一定時間だけ駆動制御され る。このロック用アクチュエータ29の駆動に り、前記アクティブレバー26がアンロック 置及びロック位置に選択的に切り替えられ 。なお、アクティブレバー26は、前記ロック ノブ5と連係されており、該ロックノブ5の操 (手動操作)によってもアンロック位置から ック位置へと切り替えられる。ただし、ロ ク位置への切り替え後(施錠後)は、ロックノ ブ5が車両ドア1内に埋没して直接的な操作が 能になることで、該ロックノブ5の操作によ ってアクティブレバー26をロック位置からア ロック位置へと切り替えることはできない

 前記切替レバー30は、例えば樹脂材にて 形されており、紙面に直交する方向におい 前記中間レバー24の奥側で、且つ前記アクテ ィブレバー26と軸方向において重合する位置 設けられる。前記切替レバー30は、前記回 軸O1,O2に平行な回転軸O3を中心としてハウジ グ21に対し図示時計回り方向及び反時計回 方向に回動可能に支持されている。また、 記切替レバー30は、所定の回動範囲内で回動 するように前記ハウジング21によって規制さ る。

 前記切替レバー30は、回動中心から前記 ッシュ25側に延びる板状のレバー部30aを有す る。該レバー部30aは、回転軸03に対して略径 向に延在する円弧状のガイド孔30bと、回転 03から前記切替用アクチュエータ31側に延び る扇形のギヤ部30cとを有する。なお、前記ガ イド孔30bには、前記係合突部25aの紙面に直交 する方向において奥側に突出する係合突部25a が挿通されている。従って、該係合突部25aの 回転軸O1を中心とする径方向の移動が前記ガ ド孔30bに規制されることで、前記ガイド片2 4aにおける前記ブッシュ25の位置が規制され いる。また、図4に示すように、切替レバー3 0は、前記レバー部30aの基端部近傍から前記 転軸O3を中心とする周方向に沿って前記アク ティブレバー26(第1係合片26a)側に突出する第2 係合片30dを有する。

 ここで、図3~図5に示すように、切替レバ 30の図示時計回り方向への回動がハウジン 21により規制される状態のとき、切替レバー 30(ガイド孔30b)によって位置規制されるブッ ュ25は、前記アンセット位置に配置される。 また、図4、図6に示すように、前記アクティ レバー26がアンロック位置にあるとき、前 第2係合片30dの図示反時計回り方向の回動軌 上に前記第1係合片26aが配置され、且つ、当 接時の第2係合片30dから第1係合片26aへの荷重 力方向が前記回転軸O2を中心とする径方向 一致する。従って、前記アクティブレバー26 がアンロック位置にあるとき、第2係合片30d 第1係合片26aに当接することで切替レバー30 図示反時計回り方向への回動が規制される このとき、切替レバー30(ガイド孔30b)によっ 位置規制されるブッシュ25は、前記セット 置に配置される。

 さらに、図5、図7に示すように、前記ア ティブレバー26がロック位置にあるとき、前 記第2係合片30dの図示反時計回り方向の回動 跡上から前記第1係合片26aが外れる。図7に示 すように、第1係合片26aを回避した切替レバ 30の図示反時計回り方向への回動がハウジン グ21により規制される状態のとき、切替レバ 30(ガイド孔30b)によって位置規制されるブッ シュ25は、前記ダブルロック位置に配置され 。

 切替用アクチュエータ31は、電動モータ31 a及び該電動モータ31aの回転軸に固着された 力ギヤ部31bを有している。切替レバー30のギ ヤ部30cは、切替用アクチュエータ31の出力ギ 部31bに噛合するように連結されている。切 レバー30は、前記アクティブレバー26がアン ロック位置にあるとき、切替用アクチュエー タ31に駆動されてブッシュ25をアンセット位 とセット位置との間で選択的に切り替える また、切替レバー30は、前記アクティブレバ ー26がロック位置にあるとき、切替用アクチ エータ31に駆動されてブッシュ25をアンセッ ト位置(又はセット位置)とダブルロック位置 の間で選択的に切り替える。なお、図3に示 すように、ハウジング21には、切替レバー30 位置を決めるための付勢部材としての節度 プリング36が取着されている。切替レバー30 この節度スプリング36に付勢されて、ブッ ュ25はアンセット位置、セット位置又はダブ ルロック位置となる回動位置に選択的に切り 替え及び保持される。

 前記切替用アクチュエータ31は、キーブ ードやドア室内トリムに設けた切替用スイ チの遠隔操作が図示しない制御回路にて検 されることに応じて一定時間だけ駆動制御 れる。前記切替レバー30は、この切替用アク チュエータ31の駆動力と前記節度スプリング3 6の付勢力とにより、アクティブレバー26の位 置(アンロック位置又はロック位置)に応じて ブッシュ25のアンセット位置、セット位置 はダブルロック位置に相当する回動位置に 択的に切り替えられる。なお、操作部とし の切替レバー30の一部は、車両ドア1の車外 (例えばドア合わせ面)に露出しており、該操 作部の操作(手動操作)によっても、切替レバ 30はブッシュ25のアンセット位置又はセット 位置に相当する回動位置に切り替えられる。

 前記解除レバー32は、例えば金属板から り、紙面に直交する方向において前記切替 バー30(及びアクティブレバー26)の手前側で 且つ前記中間レバー24と軸方向において重合 する位置に設けられる。前記中間レバー24は 前記回転軸O3を中心としてハウジング21に対 し図示時計回り方向及び反時計回り方向に回 動可能に支持されている。この解除レバー32 、回転軸O3に対して径方向一側(図3の右上側 、即ちアクティブレバー26側)に延出する板状 の連結片32aを有する。該連結片32aの先端部に は、前記連結突部26bが挿通される長孔32bが形 成される。前記解除レバー32は、更に回転軸O 3に対して径方向他側(図3の下側)に延出する ッケル状の当接片32cを有する。

 なお、長孔32b及び該長孔32bに挿通される 結突部26bで連結された解除レバー32及びア ティブレバー26は、それぞれの回転軸を中心 として一体回転するように連結されている。 従って、例えばアクティブレバー26が回転軸O 2を中心にアンロック位置及びロック位置間 回動すると、これに連動して解除レバー32が 回転軸O3を中心として回動する。あるいは、 除レバー32が回転軸O3を中心に回動すると、 これに連動してアクティブレバー26が回転軸O 2を中心として回動する。このとき、アクテ ブレバー26は、前述の位置決め用のスプリン グに付勢されてアンロック位置及びロック位 置に選択的に切り替えられる。

 ここで、図3、図4及び図6に示すように、 記アクティブレバー26がアンロック位置に るとき、該アクティブレバー26に連動する解 除レバー32の当接片32cは、前記押圧片24cの図 反時計回り方向の回動軌跡上から外れるよ に設定されている。従って、前記中間レバ 24及び解除レバー32が連動することはない。 一方、図5及び図8に示すように、前記アクテ ブレバー26がロック位置にあるとき、解除 バー32の当接片32cが前記押圧片24cの図示反時 計回り方向の回動軌跡上に配置されるように 設定されている。従って、前記インサイドハ ンドル3の操作により前記インサイドレバー22 と一体で前記中間レバー24を図示反時計回り 向に回動させると、前記押圧片24cにて当接 32cが押圧される。これにより、アクティブ バー26は、解除レバー32に連動して図示反時 計回り方向に回動し、アンロック位置へと移 動(復帰)する。

 次に、本実施形態の動作について総括して 明する。
 図4に示すように、アクティブレバー26がア ロック位置にあり、ブッシュ25がアンセッ 位置にある状態(アンロック状態、アンセッ 状態)で、前記インサイドハンドル3が開方 へ操作されると、インサイドレバー22が図示 反時計回り方向に回動する。これにより、係 合孔22bに係止されたブッシュ25を支持する中 レバー24がインサイドレバー22と一体回動す るとともに、係合突部25aに係止された係合孔 23bを有するインサイドオープンレバー23がイ サイドレバー22と一体回動することで、押 片23aがオープンリンク28の係合片部28cを押圧 する。このとき、前記オープンリンク28の係 片部28cと前記リフトレバー35の先端部35aと 上下方向で対向するように配置されている とで、該先端部35aが上方向に移動する。そ て、ラッチ12とストライカ2との係合状態が 除される。あるいは、アウトサイドハンド 4の開方向への操作によりオープンレバー33 第1端部33aを上方向に移動させても、同様に ッチ12とストライカ2との係合状態が解除さ る。

 また、図5に示すように、アクティブレバ ー26がロック位置にあり、ブッシュ25がアン ット位置にある状態(ロック状態、アンセッ 状態)では、前記インサイドハンドル3が開 向へ操作されると、インサイドレバー22が図 示反時計回り方向に回動する。これにより、 係合孔22bに係止されたブッシュ25を支持する 間レバー24がインサイドレバー22と一体回動 することで、前記押圧片24cにて前記解除レバ ー32の当接片32cが押圧される。これにより、 クティブレバー26は、解除レバー32に連動し て図示反時計回り方向に回動するとともに、 前述の位置決め用のスプリングに付勢されて アンロック位置へと移動(復帰)する。そして 図4に示す状態(アンロック状態、アンセッ 状態)に復帰する。従って、本実施形態では ロック状態であっても、前記インサイドハ ドル3の開方向への操作により、アンロック 状態への移行(復帰)が可能である。

 そして、前記インサイドハンドル3が更に 1回操作されると、インサイドレバー22及び中 間レバー24とともにインサイドオープンレバ 23が図示反時計回り方向に一体回動するこ で、前述の態様でリフトレバー35の先端部35a が上方向に移動し、ラッチ12とストライカ2と の係合状態が解除される。つまり、ロック状 態においては、前記インサイドハンドル3の2 の操作で、前記車両ドア1が車両ボデーに対 して開可能状態になるように前記ラッチ機構 11が動作する(2モーション機構)。

 一方、アウトサイドハンドル4の開方向へ の操作では、オープンリンク28が上方向に移 する。しかしながら、係合溝28aの長手方向 沿う係合片部28cの延長線が先端部35aから外 ているので、係合片部28cによって先端部35a 上方向に移動するように押圧されることは い。従って、ラッチ12とストライカ2との係 状態は維持される。

 さらに、図4に示す状態(アンロック状態 アンセット状態)で、前記切替用アクチュエ タ31の駆動により前記切替レバー30を図示反 時計回り方向に回動させると、図6に示すよ に、切替レバー30の第2係合片30dが前記第1係 片26aに当接して切替レバー30の回動が規制 れる。そして、切替用アクチュエータ31の停 止に伴い、切替レバー30は、前記節度スプリ グ36の付勢力によって当該回動位置に保持 れ、該切替レバー30に位置規制されるブッシ ュ25がセット位置に配置されるとともに保持 れる。このとき、ブッシュ25の係合突部25a 前記インサイドオープンレバー23の周孔23cに 臨むことは既述のとおりである。従って、前 記インサイドハンドル3の開方向への操作に りインサイドレバー22が図示反時計回り方向 に回動すると、係合孔22bに係止されたブッシ ュ25を支持する中間レバー24は一体回動する のの、インサイドオープンレバー23は相対回 転可能になる。そして、この状態では、前記 インサイドハンドル3の開方向への操作によ 、インサイドレバー22(及び中間レバー24)を 示反時計回り方向に回動させても、インサ ドレバー22及びインサイドオープンレバー23 相対回転が許容されて、該インサイドオー ンレバー23を残置したままインサイドレバ 22が空回りする。つまり、ブッシュ25がセッ 位置にあるときには、前記インサイドハン ル3を操作しても、インサイドレバー22及び 間レバー24が回動するのみで、当然ながら ッチ12とストライカ2との係合状態が解除さ ることはない。一方、アウトサイドハンド 4の開方向への操作では、前記オープンリン 28の係合片部28cと前記リフトレバー35の先端 部35aとが上下方向で対向配置されていること で、ラッチ12とストライカ2との係合状態が解 除される。

 つまり、図6に示す状態は、車外からの操 作(アウトサイドハンドル4の操作)に限って、 前記車両ドア1が車両ボデーに対して開可能 態になるように前記ラッチ機構11を動作させ ることが可能な、いわゆるチャイルドロック 状態である。この状態で、前記切替用アクチ ュエータ31の駆動により前記切替レバー30を 示時計回り方向に回動させると、該切替レ ー30は、ハウジング21により規制される状態 で回動して図4に示す状態に復帰する。

 さらにまた、図5に示す状態(ロック状態 アンセット状態)で、前記切替用アクチュエ タ31の駆動により前記切替レバー30を図示反 時計回り方向に回動させると、前記第2係合 30dの図示反時計回り方向の回動軌跡上から 記第1係合片26aが外れることで、切替レバー3 0の図示反時計回り方向への回動がハウジン 21により規制される状態まで回動する。そし て、切替用アクチュエータ31の停止に伴い、 替レバー30は、前記節度スプリング36の付勢 力によって当該回動位置に保持され、該切替 レバー30に位置規制されるブッシュ25がダブ ロック位置に配置されるとともに保持され 。このとき、ブッシュ25の係合突部25aが前記 インサイドレバー22の周孔22cに臨むことは既 のとおりである。従って、前記インサイド バー22とブッシュ25を支持する中間レバー24 の相対回転が可能になる。そして、この状 では、前記インサイドハンドル3の開方向へ の操作により、インサイドレバー22を図示反 計回り方向に回動させても、インサイドレ ー22及び中間レバー24の相対回転が許容され て、該中間レバー24とともにインサイドオー ンレバー23を残置したままインサイドレバ 22が空回りする。つまり、ブッシュ25がダブ ロック位置にあるときには、前記インサイ ハンドル3を操作しても、インサイドレバー 22が回動するのみで、当然ながらラッチ12と トライカ2との係合状態が解除されることは い。一方、アウトサイドハンドル4の開方向 への操作でも、前記オープンリンク28の係合 28aの長手方向に沿う延長線が先端部35aから れるように配置されることで、前述の態様 ラッチ12とストライカ2との係合状態が解除 れることはない。つまり、図7に示す状態は 、車内及び車外からの操作(インサイドハン ル3及びアウトサイドハンドル4の操作)とも 、前記車両ドア1が車両ボデーに対して開可 状態になるように前記ラッチ機構11を動作 せることが不可能な、いわゆるダブルロッ 状態である。この状態で、前記切替用アク ュエータ31の駆動により前記切替レバー30を 示時計回り方向に回動させると、該切替レ ー30は、ハウジング21により規制される状態 まで回動して図5に示す状態に復帰する。

 さらに、図6に示す状態(チャイルドロッ 状態)で、例えば前記ロックノブ5の誤操作( 動操作)により前記アクティブレバー26がア ロック位置からロック位置へと切り替わり 図8に示す状態に陥ったとする。この場合、 ックノブ5が車両ドア1内に埋没しているた 、該ロックノブ5の操作によってアクティブ バー26をロック位置からアンロック位置へ 切り替えることはできない。しかしながら 前記インサイドハンドル3の開方向への操作 よりインサイドレバー22が図示反時計回り 向に回動すると、係合孔22bに係止されたブ シュ25を支持する中間レバー24がインサイド バー22と一体回動することで、前記押圧片24 cにて前記解除レバー32の当接片32cが押圧され る。これにより、アクティブレバー26は、解 レバー32に連動して図示反時計回り方向に 動し、前述の位置決め用のスプリングに付 されてアンロック位置へと移動(復帰)する。 そして、図6に示す状態に復帰する。従って 本実施形態では、チャイルドロック状態で ックノブ5が車両ドア1内に埋没しても、前記 インサイドハンドル3の開方向への操作によ 、チャイルドロック状態への移行(復帰)が可 能である。特に、ロック用アクチュエータ29 切替用アクチュエータ31の不具合などによ 駆動不能に陥っても、インサイドハンドル3 操作によって強制的にチャイルドロック状 への移行が可能である。

 以上詳述したように、本実施形態によれば 以下に示す利点が得られる
 (1)アクティブレバー26がアンロック位置に るときに、第1及び第2係合片26a,30dを係合さ て切替用アクチュエータ31の駆動力による切 替レバー30の動きを機械的に規制することで ブッシュ25をセット位置に配置することが きる。一方、アクティブレバー26がロック位 置にあるときに、第1及び第2係合片26a,30dを非 係合として切替用アクチュエータ31の駆動力 よる切替レバー30の動きを許容することで ブッシュ25をダブルロック位置に移動させる ことができる。このように、アクティブレバ ー26のアンロック位置及びロック位置に応じ 切替レバー30の係止及び非係止に応じて、 替用アクチュエータ31単体の駆動力によりブ ッシュ25をセット位置及びダブルロック位置 選択的に移動させることができる。そのた 、例えば該ブッシュ25がセット位置にある と(若しくはこれに相当する切替レバー30の 態)を検知するセンサ等が不要になり、電気 な構成を簡易化してコストを削減すること できる。また、ブッシュ25をセット位置に 置する際、切替レバー30の動きを機械的に規 制するため、例えばセンサ等によりブッシュ 25がセット位置にあることを検知する場合に べて該ブッシュ25の位置ばらつきを抑制す ことができ、ひいては装置全体としての信 性を向上することができる。

 (2)ブッシュ25がセット位置にある状態で クティブレバー26がロック位置に移動したと き、車内からの操作力の入力によりインサイ ドレバー22を動かし該インサイドレバー22と 体動作する中間レバー24の押圧片24cにて解除 レバー32を押圧することで、アクティブレバ 26をアンロック位置へと移動させることが きる。特に、ロックノブ5が隠蔽される構造 あっても、車内からの操作力の入力による ンサイドレバー22の動きでアクティブレバ 26をアンロック位置へと移動させることがで きる。

 (3)解除レバー32は、ブッシュ25がアンセッ ト位置にあり、且つ、アクティブレバー26が ック位置にあるとき、インサイドレバー22 一体動作する中間レバー24の押圧片24cに押圧 されて、アクティブレバー26をアンロック位 に移動させるべく動作する機能(2モーショ 機能)を併せ有する。従って、例えば当該機 を有する専用の部材(レバー等)を別途設け 場合に比べて部品点数を削減することがで る。

 (4)インサイドレバー22、インサイドオー ンレバー23及び中間レバー24を互いに同軸の 転軸O1周りに回動自在に連結した。これに り、これらの配置スペースを集約し全体と てコンパクトにまとめることができる。

 (5)節度スプリング36の付勢力にて切替レ ー30が選択的に保持されることで、ブッシュ 25をアンセット位置、セット位置及びダブル ック位置に安定的に保持することができる

 (6)例えばブッシュ25がアンセット位置に るとき、切替用アクチュエータ31を一定時間 連続的に駆動するのみで、アクティブレバー 26の位置(アンロック位置又はロック位置)に じてブッシュ25をセット位置又はダブルロッ ク位置に移動させることができる。

 なお、上記実施形態は以下のように変更し もよい。
 前記実施形態においては、ブッシュ25をセ ト位置に配置する切替レバー30の回動規制を 第2係合片30dと係合するアクティブレバー26( 1係合片26a)で行ったが、パニックレバー27や ープンリンク28で行ってもよい。

 前記実施形態においては、ロック状態の きに、インサイドハンドル3の開方向への2 の操作でアンロック状態への移行と、ラッ 12とストライカ2との係合状態の解除とを段 的に行う構成(2モーション機構)とした。イ サイドハンドル3の開方向への1回の操作でア ンロック状態への移行と、ラッチ12とストラ カ2との係合状態の解除とが順次行われる構 成(1モーション機構)としてもよい。

 2モーション機構(押圧片24c、解除レバー32等 )を割愛してもよい。
 ロック用アクチュエータ29又は切替用アク ュエータ31の駆動部として、電磁ソレノイド などを採用してもよい。