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Title:
WEFT KNITTING MACHINE AND METHOD OF KNITTING USING RACKING OF WEFT KNITTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116419
Kind Code:
A1
Abstract:
A knitting fabric is knitted by a weft knitting machine comprising a needle bed, a carriage, and a controller. To perform the knitting, the needle bed is moved in the direction reverse to the moving direction of the carriage while the carriage moves so as to move the needle of the needle bed forward and backward. A knitting speed can be improved by increasing the speed of the carriage relative to the needle.

Inventors:
NISHITANI HIROKAZU (JP)
MINAKATA KATSUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054496
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 10, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHIMA SEIKI MFG (JP)
NISHITANI HIROKAZU (JP)
MINAKATA KATSUJI (JP)
International Classes:
D04B15/96; D04B15/99
Domestic Patent References:
WO2008001581A12008-01-03
Foreign References:
JPS6153453B21986-11-18
JPH0813294A1996-01-16
JP3092005B22000-09-25
Attorney, Agent or Firm:
SHIOIRI, Akira et al. (JP)
Akira Shioiri (JP)
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Claims:
複数の針を備え、長手方向に移動自在な少なくとも1枚の針床と、
 針床の長手方向に沿って移動し、針床の針を操作して編地を編成するキャリッジと、
 キャリッジと針床とを制御するコントローラ、とを備えた横編機において、
 編成を実行するため、キャリッジが移動しながら針床の針を前後進させるのと同時に、キャリッジの移動方向と逆向きに針床を移動させるための、針床制御手段を設けたことを特徴とする、横編機。
針床制御手段は、キャリッジが編地の編幅を移動する間、針床をキャリッジとは逆向きに連続して移動させ、これにより、キャリッジは針床の速さとキャリッジの速さとの和の速さで編成するようにしたことを特徴とする、請求項1の横編機。
針床制御手段は、キャリッジが編地の編幅を移動する間、針床をキャリッジとは逆向きにかつ速さを変化させながら移動させることを特徴とする、請求項1の横編機。
針床制御手段は、キャリッジの加速域と減速域とで、針床の速さを加速域と減速域との間での速さよりも大きくすることを特徴とする、請求項3の横編機。
針床制御手段は、平編地からリブ編地への変わり目で、針床の速さを平編地での針床の速さよりも小さくすることを特徴とする、請求項3の横編機。
針床制御手段は、キャリッジが糸への負担が大きな操作を行う際に、糸への負担が小さな操作を行う際に比べて、針床の速さを小さくすることを特徴とする、請求項3の横編機。
複数の針を備え、長手方向に移動自在な少なくとも1枚の針床と、
 針床の長手方向に沿って移動し、針床の針を操作して編地を編成するキャリッジと、
 キャリッジと針床とを制御するコントローラ、とを備えた横編機を用いた編成方法において、
 編成を実行するため、キャリッジが移動しながら針床の針を前後進させるのと同時に、キャリッジの移動方向と逆向きに針床を移動させることを特徴とする、編成方法。
キャリッジが編地の編幅を移動する間、針床をキャリッジとは逆向きにかつ速さを変化させながら移動させることを特徴とする、請求項7の編成方法。
Description:
横編機及び横編機のラッキング 用いた編成方法

 この発明は横編機での編成方法に関し、 にキャリッジの移動と針床のラッキングと 用いる編成方法に関する。

 横編機の生産性は針床に対するキャリッ の速度に比例する。これはキャリッジが操 する針の数がキャリッジの速度に比例し、 つキャリッジが操作する針の数で編成され 編目の数が定まるからである。そこでキャ ッジを高速化すれば編成速度は改善するが キャリッジは、針を操作するカムシステム 、針床のどの針を操作するかを決定する選 機構などを備えた重い部品であり、高速化 は制限がある。

 ここで関連する先行技術を示すと、特許文 1:JP1996-13294Aは、横編機の前後の各針床をラ キング自在にすることを開示している。な ラッキング自体は周知であり、例えば4枚の 針床を全てラッキング可能な横編機も知られ ている。ラッキングは主として針床上で編目 を移動させるために用いられ、針床をラッキ ングできる長さは例えば2インチ程度で、ラ キングでの針床との速度はキャリッジの速 の例えば1/10程度である。またラッキングは ャリッジが編幅を抜け出して反転する間に われ、編目の形成とラッキングとを同時に うことは知られていない。

JP1996-13294A

 この発明の課題は、針床の針に対するキ リッジの速度を増すことにより、編成速度 向上させることにある。

 この発明は、複数の針を備え、長手方向に 動自在な少なくとも1枚の針床と、
 針床の長手方向に沿って移動し、針床の針 操作して編地を編成するキャリッジと、
 キャリッジと針床とを制御するコントロー 、とを備えた横編機において、
 編成を実行するため、キャリッジが移動し がら針床の針を前後進させるのと同時に、 ャリッジの移動方向と逆向きに針床を移動 せるための、針床制御手段を設けたことを 徴とする。

 好ましくは、針床制御手段は、キャリッ が編地の編幅を移動する間、針床をキャリ ジとは逆向きに連続して移動させ、これに り、キャリッジは針床の速さとキャリッジ 速さとの和の速さで編成する。

 また好ましくは、針床制御手段は、キャリ ジが編地の編幅を移動する間、針床をキャ ッジとは逆向きにかつ速さを変化させなが 移動させる。
 例えば、針床制御手段は、キャリッジの加 域と減速域とで、針床の速さを加速域と減 域との間での速さよりも大きくする。

 また例えば、針床制御手段は、平編地か リブ編地への変わり目で、針床の速さを平 地での針床の速さよりも小さくする。ここ 、リブ編地から平編地への変わり目で針床 速さを大きくすると、平編地への変化で糸 消費量が減少することに伴って、糸が余る とを防止できる。

 例えば、針床制御手段は、キャリッジが への負担が大きな操作を行う際に、糸への 担が小さな操作を行う際に比べて、針床の さを小さくする。

 この発明はまた、複数の針を備え、長手方 に移動自在な少なくとも1枚の針床と、
 針床の長手方向に沿って移動し、針床の針 操作して編地を編成するキャリッジと、
 キャリッジと針床とを制御するコントロー 、とを備えた横編機を用いた編成方法にお て、
 編成を実行するため、キャリッジが移動し がら針床の針を前後進させるのと同時に、 ャリッジの移動方向と逆向きに針床を移動 せることを特徴とする。
 なおこの明細書において、横編機に関する 載は、横編機の針床とキャリッジとを同時 移動させる編成方法にもそのまま当てはま 、逆に編成方法に関する記載は、横編機の ントローラによる制御機構にもそのまま当 はまる。

 この発明では、キャリッジ自体の速さと 床の速さの和で、キャリッジが針床の針に して移動する。このため針に対するキャリ ジの速さは、キャリッジ単独の速さよりも きくなり、またキャリッジのストロークは 床のストロークの分だけ短くなる。従って ャリッジ自体の速度を増さずに、編成速度 向上できる。そしてキャリッジ自体の速さ 増さないので、キャリッジの振動が増すこ もなく、またキャリッジの駆動機構を強化 る必要もない。さらにキャリッジを針床上 反転させるための時間も長くならない。ま 糸を繰り出す向きにキャリッジが移動する 合、糸を繰り出す長さを短くして糸への負 を小さくできる。針床の移動には例えば既 のラッキングの機構をそのまま用いること でき、また針床のラッキング幅や移動速度 既存の横編機から増して、編成効率をさら 改善しても良い。なお針床の移動に関して ラッキングと移動とは同じ意味である。

 例えば編地の編幅分キャリッジが移動す 時間と、最大のラッキング幅分針床が移動 る時間とがほぼ等しいとする。この場合、 ャリッジが編地の編幅を移動する間、針床 キャリッジとは逆向きにほぼ等速で移動さ ることが好ましい。ここでは、針床の速さ キャリッジの速さとの和の速さで編成が行 れ、針床の速さ、即ちラッキング速度がキ リッジの速さの例えば1/10とすると、編成速 度は約10%向上する。

 キャリッジと針床とでは速度制御への応 性能が異なる。停止と最高速度との間の加 速時間で応答性能を評価すると、高速で移 するキャリッジの方が一般に針床よりも応 性能が低い。このことは、キャリッジを針 対して、キャリッジ自体の速さと針床の速 の合成速度で移動させる、という以上の制 を可能にする。例えばキャリッジの加減速 能の不足を針床の加減速性能で補うと、キ リッジの振動を増さずに、見かけ上、高加 速でキャリッジを駆動できる。

 例えば良い品質の編地を編成するには、 ャリッジを等速運動させながら編成するこ が好ましく、キャリッジが加減速している 間で編成することは好ましくない。ここで ャリッジの加速時に針床を大きな速さで動 させ、加速が終了すると針床の速さを小さ する。またキャリッジの減速時に針床を大 な速さで動作させる。すると針床の針に対 るキャリッジの速度パターンは方形波に近 き、加速域の終わりと減速域の最初でキャ ッジは見かけ上等速運動に近い運動をする 従って安定した品質で編地を編成できる範 が拡がり、しかもキャリッジの実際の加減 度が増さないので、振動の原因とならない

 平編地とリブ編地とでは、編幅当たりの の消費量が異なり、リブ編地では平編地よ も多量の糸を必要とする。このため編組織 平編地からリブ組織に変わると、糸の供給 不足し、糸に大きな負担が加わる。そこで 編地からリブ編地への変わり目で針床の速 を小さくすると、局所的に編成速度を小さ して、糸への負担を小さくできる。

 また、糸への負担が大きな操作を行う際 、針床の速さを小さくする、あるいは針床 キャリッジと同方向に移動させると、糸切 を防止できる。例えばタック目を複数保持 ている針で編成することは、糸への負担が きい。このような操作をよりゆっくりと行 と、糸への負担が小さくなる。またファン ーヤーンなどの弱い糸を用いる編目を編成 る際に、他の編目を編成する際に比べて編 速度を小さくすると、糸切れを防止できる 糸切れの防止以外にも、難しい編成操作を う際に針に対するキャリッジの速度を小さ すると、編成が容易になる。

実施例の横編機のブロック図 実施例のラッキング範囲を模式的に示 平面図 実施例での、針床とキャリッジの速度 ターンを示す図 編幅の端部で編成速度を一定に近づけ ようにした、実施例での針床とキャリッジ 速度パターンを示す図 実施例での糸の繰り出し長を示す図 編組織の変わり目で、糸に加わるスト スを小さくするようにした、実施例での針 とキャリッジの速度パターンを示す図 編成の難しいエリアで編成速度を小さ するようにした、実施例での針床とキャリ ジの速度パターンを示す図

符号の説明

2 横編機  4,6 針床  8 キャリッジ  10 歯 付ベルト
12 コントローラ  14 LANインターフェース  16 データ解析部
18 パターン生成部  20 キャリア  22 サイ テンショナ
24 速度制御部  26 キャリッジコントローラ   28 ゲージ
30,31 左にラッキングされた針床  32,33 右に ラッキングされた針床
50,51 編幅が増加するエリア  60,61 編幅
62,63 ラッキングが無い際の針床配置
M1~M3 モータ

 以下にこの発明の最適実施例を示す。

 図1~図7に、実施例の横編機2と実施例の編 成方法とを示す。各図において、4,6は針床で 、4は後針床、6は前針床である。針床4は、モ ータM2と図示しないボールネジなどによりラ キング自在で、針床6は同様にモータM3とボ ルネジなどによりラッキング自在である。 ッキングの方向は針床4,6の長手方向で、基 位置に対し例えば右側に1インチ、左側に1 ンチで合計2インチなどとする。±1インチの ッキングは1回の操作で編目を横移動させる 長さなどに応じて定められたもので、例えば ±5インチなど、より大きなストロークで針床 4,6をラッキングさせるようにしてもよい。実 施例では、針床4,6間の目移しを利用して編目 を針床4,6の長手方向に移動させる場合を除き 、針床4,6は等速で同方向に同時に移動する。 このため針床4,6間の相対移動は生じず、リブ 編みや針床4,6間の目移しを容易に行うことが できる。

 針床4,6の一方のみがラッキング可能な場 、ラッキング可能な針床で編成を行う際に 施例を適用する。また平編のように1方の針 床のみを使用する場合、編地を係止している 針床のみをラッキングしても良い。さらに4 の針床を備えて、これらの針床を全てラッ ング自在な横編機も知られている。また2枚 針床の他に、2枚のトランスファージャック ベッドなどを備え、トランスファージャック ベッドなどの補助的なベッドもラッキング自 在な横編機が知られている。これらの横編機 に対しても、実施例を同様に適用できる。

 8はキャリッジで、針床4,6の上部を針床4,6 の長手方向に沿って移動し、キャリッジ8の 動は例えば歯付ベルト10をモータM1で駆動す ことにより行う。12は横編機のコントロー で、LANインターフェース14とデータ解析部16 びにパターン生成部18とを備えており、LAN ンターフェース14は図示しないLANとの間で編 成データの入出力などを行い、LANインターフ ェース14に代えてディスクドライブなどで編 データを読み込んでも良い。データ解析部1 6は編成データを解析し、キャリッジ8の移動 トロークや、キャリッジ8が移動する間の編 組織の変化、また操作が難しい編成の有無な どをチェックする。

 パターン生成部18はデータ解析部16での編 成データの解析に従って、キャリッジ8の速 パターンと、針床4,6の速度パターンとを生 する。なおデータ解析部16やパターン生成部 18は、編成データを作成するデザイン装置に けても良い。編成データの解析結果やこれ のパターンはキャリッジ8と針床4,6の速度パ ターンを規定する。例えば横編機2の長手方 に沿って、図示しないゲージを設けて、キ リッジ8はゲージに対する位置を検出する。 してゲージ上のキャリッジの位置を基準と るパターンとして、キャリッジの速度パタ ンと、針床の速度パターンを生成する。な パターン生成部18が、針床制御手段に対応 る。20はキャリアで、サイドテンショナ22な から編糸を針床4,6の針に供給する。キャリ 20は一般に多数存在するが、ここでは1個の を例示する。

 速度制御部24は、モータM1~M3を制御するこ とにより、パターン生成部18で生成した速度 ターンに従い、キャリッジ8の走行と針床4,6 のラッキングを制御する。キャリッジ8に設 たキャリッジコントローラ26は、キャリッジ 8内の選針装置と、針を制御する編成カムと 制御し、ゲージ28を用いて、横編機2の本体 対するキャリッジ8の位置を求める。ゲージ2 8から求めた位置に針床4,6のラッキング量を えたものが、針床4,6に対するキャリッジ8の 置である。なおここではキャリッジ8と針床 4,6は逆方向にラッキングするものとしている 。

 選針装置は、キャリッジ8の走行方向に沿 って、編成カムの両側に配置されている。キ ャリッジ8は、針床4,6上を移動する際に、選 装置でタックを行う針とニットや目移しな を行う針とを選針する。またキャリッジ8は ックやニットなどに選針された針を編成カ で操作して、針床4,6から突き出すように前 させた後に後退させて、編目の形成などを う。そして編成カムの後方の選針装置で、 の操作がニットや目移し、タックなどとな 針と、ミスで操作しない針とを選針する。 度制御部24は、キャリッジコントローラ26か ら、横編機本体に対するキャリッジ8の位置 入力され、モータM2,M3のエンコーダや図示し ないセンサで求めた針床4,6の位置を加算して 、針床4,6に対するキャリッジ8の位置を求め 、キャリッジ8に出力する。

 図2に針床4,6のラッキング範囲を模式的に 示す。30,31は図の左側に最大限ラッキングさ た針床を示し、32,33は右側に最大限ラッキ グされた針床を示す。図の実線で、標準の 置にある針床4,6を示す。針床4,6は図の左側 も右側にも例えば各1インチ、合計2インチラ ッキング可能である。もちろんラッキングの ストロークを増せば増すほど、この発明をよ り有効に実施できる。またキャリッジ8の走 速度は例えば1~2m/s程度で、針床4,6のラッキ グ速度は例えばその1/10程度である。キャリ ジ8は高速の定常速度で走行するため、停止 から定常速度までの加減速時間が長い。これ に対して針床4,6はラッキング時の速度が小さ いため、加減速時間が短い。またキャリッジ 8は高速で走行するため振動も大きいが、針 4,6はボールネジなどで移動し、図示しない 編機の本体ベッド上に支持されているため 振動も小さい。言い換えると針床4,6の方が キャリッジ8よりも、速度制御に対する応答 能が高い。

 図3に、編幅が例えば5~15インチ程度で比 的短い際の、キャリッジや針床の速度パタ ンを示す。図の実線はキャリッジの速度を し、針床はキャリッジとは逆向きに、前後 針床を同じ速度で移動させる。図の1点鎖線 針床の針に対するキャリッジの速度を示し これはキャリッジの速度と針床の速度の合 速度である。これらの点は、図3,図4と、図6 ,図7で共通である。編成は針に対するキャリ ジの速度がほぼ一定となる区間で行い、編 の全域に対して針床をほぼ等速で運動させ 。このため図3の実線から1点鎖線のように かけ上のキャリッジの速度、即ち針に対す キャリッジの速度が増し、この分編成速度 向上する。また実際のキャリッジの速度を すわけではないので、キャリッジの振動が すこともなく、さらにキャリッジが減速し 後停止し、再度加速して反転する動作、即 反転動作に要する時間も長くならない。

 図4は、編幅が例えば20インチ以上の場合 、速度パターンの例を示す。キャリッジの 速の終了域や減速の開始域では等速運動で いため、編成を行うと編地の品質に影響す 恐れがある。針床はキャリッジよりも速い 答性能で速度変化するので、キャリッジの 速域や減速域で一時的に針床を大きな速さ 駆動する。このようにすると針に対するキ リッジの相対速度は図4の鎖線のように方形 波に近づき、加速域の終わりと減速域の最初 とで安定した品質で編成できる。50,51は編幅 増加させることができるエリアである。キ リッジを加減速する間に針床が移動する長 は、針床のストロークに比べて一般に短い で、残りのストロークをキャリッジが等速 動する区間に割り当てる。この結果、キャ ッジが等速運動する区間でも、見かけ上キ リッジの速度を増して編成速度を向上させ ことができる。

 以上のように、編幅が所定値よりも狭い 合、編幅全体に渡って針床4,6を最高速度で ッキングさせることができる場合が多い。 幅が所定値よりも狭い場合、加速域や減速 で最高速度でラッキングするよりも、編幅 体に対し最高速度でラッキングし、平編地 らリブ編地への変わり目や編成の難しい箇 でのみ、ラッキング速度を小さくあるいは ッキングの方向を逆転することが好ましい また逆に編幅が所定値以上の場合、編幅全 に対して針床4,6を最高速度でラッキングす と、ラッキングが可能な長さを越えてしま 場合が多い。編幅が所定値以上の場合、加 域や減速域で最高速度でラッキングし、編 の他のエリアでは最高速度よりも小さな速 でラッキングし、平編地からリブ編地への わり目や編成の難しい箇所では、ラッキン 速度を小さくあるいはラッキングの方向を 転することが好ましい。

 図5に、針床4,6をキャリッジと共に移動さ せることの効果を、キャリア20との関係で示 。ここでは左側のサイドテンショナ22から ャリア20が糸を繰り出し、キャリッジは図の 左から右へ移動し、針床4,6は図の右から左へ 移動しているものとする。60,61は編幅で、こ 範囲の針を用いて編地を編成し、62,63はラ キングが無い際の針床の配置である。針床4, 6が図の右から左へ移動するので、キャリア20 の移動ストロークが短くなり、例えば図5の 線で示すキャリアの位置から、実線で示す ャリアの位置の分、ストロークが短くなる このためサイドテンショナ22を介して糸を繰 り出す長さが短くなり、糸への負担を小さく できる。

 図6に、編組織の変更に伴うラッキング速 度の制御を示す。平編地では編幅当たりの糸 の消費量は小さく、リブ編地では編幅当たり の糸の消費量が大きい。このため平編地から リブ編地へ変化すると、キャリアからの糸の 供給量が一時的に不足し、糸に負担が加わる 。そこで平編地からリブ編地に変化するのと 同時に、針床の速度を小さくすると、この部 分で編成速度を一時的に小さくして、糸の負 担を小さくできる。またリブ編地から平編地 に変化すると、糸の消費量が小さくなるため 、一時的にキャリアと針床との間で糸が過剰 になる。そこでリブ編地から平編地に変化す る際に一時的に針床の移動速度を増すと、糸 の過剰を小さくできる。図6の例でも、キャ ッジの加速域と減速域とで一時的に針床の ッキング速度を大きくし、針床の針に対し キャリッジが等速運動する区間を長くして 編幅を大きくしている。編幅の左右両端や 編組織の変化に伴う加減速で針床を移動さ た長さが、針床の最大ストロークよりも短 場合、残ったストロークを利用して針床を ャリッジと逆方向にほぼ等速運動させ、キ リッジでの編成速度を大きくする。

 図7は、糸への負担が大きい編成を行う際 の速度パターンを示す。例えば同じ針に複数 コース続けてタック目を形成すると、タック では古い編目が針からノックオーバーされな いため、1つの針に多重の編目が保持される この結果、糸に対する負担が大きくなり、 が切れることがある。また針1本毎にキャリ ジや針床の速度を変えるのは実際的ではな ので、糸への負担が大きな操作を行う針を む区間に対して、他の区間よりも編成速度 小さくする。

 図7に、このような区間での、針床のラッ キング速度のパターンを示す。編幅の両端で 一時的に針床の速度を大きくして、キャリッ ジや針に対して等速で運動する区間を大きく する。次に負担の大きな編成を行う区間で、 針床をキャリッジとは同方向に移動させ、キ ャリッジの見かけの速度を小さくする。針床 の残るストロークを他の区間に平等に割り当 て、負担の小さい区間でのキャリッジの見か けの移動速度を大きくする。すると負担の大 きな操作では負担の小さな操作に対し、キャ リッジの移動速度は見かけ上20%程度小さくな り、糸が切れたりすることを防止できる。な お前記のように、キャリッジは速度パターン に対する応答性能が、針床ほど高くはない。 そこでキャリッジでの速度制御の代わりに、 針床で速度制御を行う方がより容易である。

 実施例では、針床やキャリッジの速度パ ーンを1ストローク分示したが、実際の編成 では、キャリッジや針床は編幅を1コース分 成する毎に、逆方向に反転動作する。この 果、図3,図4,図6,図7の速度パターンを、速度 向きを逆にして繰り返して動作させると、 ャリッジや針床を反復して往復動作させる とができる。

 実施例では、以下の効果が得られる。針に するキャリッジの移動速度を大きくし、編 速度を大きくできる。これには、キャリッ の実際の速度を増す必要がないので、振動 増さず、キャリッジを反転させるための時 も増さない。さらにキャリアから糸を引き す際にキャリッジが走行する際の、糸の引 出し量を少なくできる。またキャリッジの トロークを短くできる。さらに針床がキャ ッジに比べて速度変化への応答性能が高い とを利用し、針に対してキャリッジが等速 行する区間を拡げ、あるいは編組織の変化 分での糸の不足や過剰分を吸収する。また 成が難しい操作を行う区間に対しては、一 的にキャリッジの速度を小さくできる。