Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
WELDING TORCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047873
Kind Code:
A1
Abstract:
A welding torch includes a tubular power supply collet (6) having a slot formed at the distal end and supplying power to a welding wire to be inserted thereinto, a collet case (7) containing the power supply collet (6) and having an abutment portion abutting on the distal end of the power supply collet (6), a flexible inner tube (4) for guiding the welding wire to the power supply collet (6), a torch body (3) into which the inner tube (4) is inserted and provided, at the distal end thereof, with the collet case (7) removably, and a spring (5) for pressing the power supply collet (6) in the distal end direction of the welding wire wherein a tapered face is provided in at least one of the distal end of the power supply collet (6) and the abutment portion of the collet case (7). It is applicable to a curved torch with a simple structure.

Inventors:
MUKAI YASUSHI
MISHIMA TOSHIYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/000966
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
April 14, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
MUKAI YASUSHI
MISHIMA TOSHIYUKI
International Classes:
B23K9/29
Foreign References:
JPS6167974U1986-05-09
JP2002059265A2002-02-26
JPH10193122A1998-07-28
JPH0227074A1990-01-29
JP2002059265A2002-02-26
Other References:
See also references of EP 2070629A4
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
Download PDF:
Claims:
内部に挿通される溶接用ワイヤに給電し、先端から軸方向にスリットが形成された円筒状の給電コレットと、
内部に前記給電コレットを収納するとともに、前記給電コレットの先端が当接する当接部を有するコレットケースと、
前記溶接用ワイヤを前記給電コレットへ導く、撓み性を有するインナーチューブと、
前記インナーチューブが挿通され、先端に前記コレットケースが着脱可能に設けられるトーチボディと、
前記給電コレットを前記溶接ワイヤの先端方向に加圧する加圧機構とを備え、
前記給電コレットの先端および前記コレットケースの前記当接部のうち少なくともいずれか一方にテーパ面を設けたことを特徴とする溶接用トーチ。
前記トーチボディは、一部が湾曲している請求項1記載の溶接用トーチ。
前記インナーチューブは、断面円形の線材を螺旋状に券回したコイル形状を有する請求項1記載の溶接用トーチ。
前記インナーチューブは、長手方向に弾性を有し、前記加圧機構は、前記インナーチューブの弾性を用いる請求項1記載の溶接用トーチ。
前記加圧機構は、前記インナーチューブの後端に設けられる弾性部材からなる請求項1記載の溶接用トーチ。
前記トーチボディは、前記溶接用ワイヤを給送するトーチケーブルの先端部に設けられたトーチボディ接続部と着脱可能に後端に設けられたトーチケーブル接続部を有し、
前記インナーチューブは、前記トーチケーブルを挿通するコンジットチューブの先端と着脱自在に後端に設けられたワイヤガイド接続部を有し、
前記加圧機構は、一端が前記トーチボディ接続部に当接し、他端が前記ワイヤガイド接続部と当接するバネ部材からなる請求項1記載の溶接用トーチ。
前記バネ部材は、前記ワイヤガイド接続部に固定された請求項6記載の溶接用トーチ。
前記給電コレットの先端部に、前記溶接用ワイヤに給電する給電部を有し、前記給電部の内径を前記溶接用ワイヤの径と同径とし、前記給電コレットの後端部の内径を前記溶接用ワイヤの径よりも大きくした請求項1記載の溶接用トーチ。
前記スリット部の長さが、前記給電部の長さよりも長い請求項8記載の溶接用トーチ。
前記コレットケースは、前記溶接用ワイヤの径よりも大きい径を有する絶縁性ガイドを先端に有する請求項1記載の溶接用トーチ。
前記インナーチューブは撓み性を有し、前記トーチボディの湾曲形状に沿って曲がる請求項2記載の溶接用トーチ。
Description:
溶接用トーチ

 本発明は、例えば消耗電極ガスシールド ーク溶接に用いる強制給電機構を備えた溶 用トーチに関するものである。

 強制給電機構としてコレットタイプの強 給電構造が知られている(特許文献1)。これ 、給電部を円筒状とし、内径を溶接用ワイ (以下、ワイヤと記す)の外径とほぼ等しく ると共に、中心軸を含む平面で円筒状給電 を複数に分割したり、スリットによってス 割りを設け、付勢手段によって円筒状給電 の内径面をワイヤに押しつける構造である

 以下、特許文献1に開示された、コレット タイプの強制給電構造を備えた溶接用トーチ の構成と作用を簡単に説明する。

 円筒状チップは、軸芯部に消耗電極であ ワイヤの通路となる貫通孔が穿設され、両 部に円錐状凸部が設けられ、端部がスリッ で少なくとも半割状に形成されている。円 状凹部を有するチップ押さえと、トーチボ ィ基部に対して着脱自在に構成されたトー ボディ先端部の円錐状凹部との間に、この 筒状チップを配置する。トーチボディの後 部に軸方向の位置が例えばネジにより設定 在に配設されたバネ受け部材と、バネ受け 材とチップ押さえとの間に配設されたバネ 材とによって加圧手段を構成する。この加 手段によってチップ押さえを円筒状チップ 押しつけ、かつトーチボディに給電用部材 連接されている。

 以上のような構成により、加圧手段によ 加圧力は円筒状チップの両端部に作用し、 端部の円錐状斜面により求心方向に変換さ るため、円筒状チップが常にワイヤを挟持 る。したがって、円筒状チップが摩耗した 合でもワイヤを軸芯上に拘束するためワイ の位置が変化することがない。また、ワイ への給電が確実かつ一定位置で行われるた に、良好な溶接結果を得ることができる。

 しかしながら、上記した従来のコレット イプの強制給電構造を備えた溶接用トーチ 、以下のような課題の為に実際には殆ど普 していない。

 特にロボット溶接に用いる溶接用トーチ しては、複雑なジグやワークに対応するた 、トーチボディの一部を湾曲させワークや グへの接近性に優れた所謂カーブドトーチ 広く用いられている。しかしながら、特許 献1に記載の方法はそのままカーブドトーチ に適応する事はできない。

 そして、カーブドトーチへの適用を考え 場合、容易に考えられるのは加圧手段をト チボディの後部ではなく、トーチボディの 曲部より先端側に配置する事である。しか 、先端部の構造が複雑になると共に特許文 1にも指摘されているように溶接時に発生す るアーク熱の影響で加圧手段であるバネ部材 が劣化する恐れがある。

 また、上記した従来の溶接用トーチは、 筒状チップの内径面は徐々に摩耗するため 初期状態ではワイヤ径とほぼ等しい貫通孔 設けられることになるが、この場合円筒状 ップの後端側すなわちワイヤ挿入側でワイ が引っかかり、スムーズにワイヤを通せな 。

 さらに、上記した従来の溶接用トーチは 円筒状チップをスリットにより複数個に分 した場合、加圧手段による加圧力が作用し いない場合でも内径が狭まる方向に変位し しまう。そのためワイヤを通す事ができず ワイヤを通す場合、まず、円筒状チップや 筒状チップを保持するチップボディ先端部 完全に取り外さなければならない。その後 複数に分割された円筒状チップを個々にワ ヤに当接させ、そしてそれらを保持したま チップボディ先端部にセットしなければな ず、非常に作業性が悪い。

 これに対し、円筒状チップを複数に分割せ 半割状に形成した場合、加圧手段によって えられる加圧力は円筒状チップの消耗に合 せて円筒状チップ自体を変形させ得るに十 な大きさが必要となる。そのため、消耗が んでいない初期状態から円筒状チップの消 に合わせて、加圧力を調整できるようにバ 受け部材の軸方向の位置が例えばネジによ 設定自在に配設されている。しかし、外部 り確認することができない円筒状チップの 耗に合わせて加圧力を調整するのは困難で り、生産中に常に良好な状態に調整するこ は事実上不可能である。

特公平2-27074号公報

 上記課題を解決するために、本発明の溶 用トーチは、内部に挿通される溶接用ワイ に給電し、先端部にスリット部が形成され 円筒状の給電コレットと、内部に給電コレ トを収納するとともに、給電コレットの先 部が当接する当接部を有するコレットケー と、溶接用ワイヤを給電コレットへ導く、 み性を有するインナーチューブと、インナ チューブが挿通され、先端部にコレットケ スが着脱可能に設けられるトーチボディと 給電コレットを溶接ワイヤの先端方向に加 する加圧機構とを備え、給電コレットの先 部およびコレットケースの当接部のうち少 くともいずれか一方にテーパ面を設けたも である。

 これにより、撓み性(曲がり性)を備えた ンナーチューブを介して加圧手段により給 コレットを溶接ワイヤ送給方向に加圧する とができ、給電コレットが溶接用ワイヤを 定して挟持できる。したがって、溶接用ト チを構成するトーチボディの少なくとも一 を湾曲させた所謂カーブドトーチにおいて 、強制給電機構を実現することができる。

図1は、本発明の実施の形態1における 接用トーチを示す概略断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1における レットケースを示す拡大断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1における ーチボディの要部を示す拡大断面図である 図4Aは、本発明の実施の形態1における 給電コレットの上面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態1における 給電コレットの正面図である。 図4Cは、本発明の実施の形態1における 給電コレットの下面図である。 図5は、本発明の実施の形態2における ーチボディの要部を示す拡大断面図である 図6は、本発明の実施の形態2における レットケースを示す拡大断面図である。

符号の説明

 1  トーチケーブル
 1a  トーチボディ接続部
 1b,3c  ワイヤガイド収納部
 2  コンジットチューブ
 3  トーチボディ
 3a  トーチケーブル接続部
 3b  コレットケース接続部
 4,12  インナーチューブ
 4a,12a  ワイヤガイド接続部
 4b,12b  コンジットチューブ収納部
 4c  コイル状部
 5  バネ
 6  給電コレット
 6a  テーパ面
 6b  スリ割り部
 6c  給電部
 6d  ワイヤ挿入口
 7  コレットケース
 7a  絶縁性ガイド
 7b  当接部
 8  絶縁筒
 9  オリフィス
 10  ノズル
 11  ワイヤ
 100  溶接用トーチ

 (実施の形態1)
 以下、本発明を実施するための最良の形態 ついて、図1から図4を用いて説明する。図1 、本実施の形態における溶接用トーチを示 概略断面図である。図2は、本実施の形態に おけるコレットケースとその周辺を示す拡大 断面図である。図3は、本実施の形態におけ トーチボディの要部とその周辺を示す拡大 面図である。図4A~4Cは、本実施の形態におけ る給電コレットの上面図、正面図、および下 面図である。

 図1から図4Cにおいて、トーチケーブル1は 後端部(図示せず)においてワイヤ送給装置(図 示せず)に取り付けられている。このトーチ ーブル1には、中心軸に溶接用ワイヤ11(以下 ワイヤと言う。図2参照)を挿通するための が設けてある。また、トーチケーブル1の先 部には、トーチボディ3を着脱可能に接続す るためのトーチボディ接続部1aを設けている そして、トーチボディ接続部1aの内部には 後述するワイヤガイド接続部4aを軸方向摺動 可能に収納するための空間であるワイヤガイ ド収納部1bを設けている。

 溶接用トーチ100を構成するトーチボディ3 は、図1に示すように一部が湾曲しており、 端部に設けたトーチケーブル接続部3aにより トーチケーブル1のトーチボディ接続部1aと着 脱可能に接続される。例えば、トーチボディ 接続部1aは袋ナットであり、トーチケーブル 続部3aはトーチボディ接続部1aである袋ナッ トと螺合するねじ部として実現される。さら に、トーチボディ3には、トーチケーブル接 部3aの内部にワイヤガイド接続部4aを軸方向 動可能に収納する空間であるワイヤガイド 納部3cを設けている。さらに、トーチボデ 3には、トーチボディ3の中心軸に沿って、後 述するインナーチューブ4を挿入するための が設けられている。さらに、トーチボディ3 先端部には、後述するコレットケース7を着 脱可能に接続するコレットケース接続部3bを けている。さらに、トーチボディ3の先端側 には絶縁筒8が設けられ、絶縁筒8の先端側に ノズル10が設けられている。ノズル10の内部 にはオリフィス9が設けられている。

 コレットケース7は円筒形をなしており、 後端部でトーチボディ3のコレットケース接 部3bに着脱可能に接続される。例えば、コレ ットケース7とトーチボディ3とは、互いに螺 することで接続固定される。コレットケー 7の内部には、給電コレット6を軸方向摺動 能に収納するとともに、給電コレット6の先 部が当接するテーパ状の当接部7bを備えて る(図2参照)。コレットケース7の先端部には ワイヤ11の外径よりも僅かに大きいワイヤ 通孔を設けた絶縁セラミック製の絶縁性ガ ド7aが設けられている。

 給電コレット6には、図4A~4Cに示すように 先端にテーパ面6aを設けている。さらに、 電コレット6の先端部(ワイヤ給送方向の一部 )には、内径をワイヤ11の外径とほぼ同径とし て、ワイヤ11と接触してワイヤ11に給電を行 給電部6cを設けている。さらに、給電コレッ ト6の後端部(先端部以外の部分)には、内径を 先端部の内径よりも大きくしたワイヤ挿入口 6dを設けている。さらに、給電コレット6には 、先端から軸方向に、長さが給電部6cよりも いスリットを形成することによりスリ割り 6bを少なくとも一つ設けている。

 上述したインナーチューブ4は、ライナあ るいはネックライナと称されることもある部 材である。インナーチューブ4は、図1に示す うに、断面が円形である線材を螺旋状に巻 付けたコイル状部4cを有しており、トーチ ディ3の湾曲形状に沿うための撓み性(曲がり 性)を有している。そして、トーチボディ3に してトーチケーブル接続部3a側から挿入し インナーチューブ4の先端は給電コレット6の 後端に当接させる。さらに、インナーチュー ブ4は、トーチケーブル1を構成するコンジッ チューブ2を軸方向摺動可能に収納する空間 であるコンジットチューブ収納部4bを、内部 有している。さらに、インナーチューブ4は 、後端に設けたワイヤガイド接続部4aが、ト チケーブル1のワイヤガイド収納部1bおよび ーチボディ3のワイヤガイド収納部3cのそれ れの底部に当接しないように、長さが調整 れている。なお、インナーチューブ4は、円 形断面の線材を螺旋状に巻き付けたものでは なく、ワイヤガイド接続部4aを備えた撓み性 もつチューブ状の部材であってもよい。

 バネ5は圧縮バネからなる加圧機構として のバネ部材であり、ワイヤガイド接続部4aの 端に一方端が固定される。そして、バネ5の 他方端は、ワイヤガイド収納部1bの底部に当 される。これにより、インナーチューブ4お よび給電コレット6をワイヤ11の送給方向に加 圧している。

 コンジットチューブ2はトーチケーブル1 後端(図示せず)より挿入されており、先端部 がインナーチューブ4のコンジットチューブ 納部4bの底部に当接しない長さに調節されて いる。

 以上のように構成された溶接用トーチ100 ついて、その動作を説明する。

 ワイヤ11はワイヤ送給装置(図示せず)によ り供給され、トーチケーブル1の軸心にある ンジットチューブ2と溶接用トーチ100のイン ーチューブ4にガイドされる。そして、給電 コレット6のワイヤ挿入口6d(図4B参照)から挿 されて給電部6c(図4B参照)を通り、コレット ース7の絶縁性ガイド7a通りその先端から排 される。このとき、給電コレット6は、イン ーチューブ4を介して圧縮状態にあるバネ5 より加えられる加圧力によりワイヤ11の送給 方向に加圧される。この加圧力によりコレッ トケース7の内部に設けたテーパ状の当接部7b と当接する給電コレット6のテーパ面6aにより 、スリ割り部6bを求心方向へと変形させ、給 部6cの内径面でワイヤ11を挟持する。これに より、溶接電源装置(図示せず)から供給され 溶接電力は、トーチケーブル1とトーチボデ ィ3とコレットケース7を介して、加圧力によ 接触した給電部6cからワイヤ11へ確実に供給 される。

 以上のように、本実施の形態によれば、 み性(曲がり性)を備えたインナーチューブ4 介して加圧手段であるバネ5によって給電コ レット6を加圧できる。これにより、トーチ ディ3の少なくとも一部を湾曲させた、いわ るカーブドトーチにおいても強制給電機構 実現することができる。

 また、加圧力を提供するバネ5は、溶接用 トーチ100の先端部から十分離れた位置に設け られていることから、溶接を行うことによっ て生じるアーク熱の影響が無く、アーク熱に より劣化する恐れがない。

 また、インナーチューブ4は円形断面の線 材を螺旋状に巻き付けたコイル状であるので 、安価に半径方向に撓み性を備えたインナー チューブ4を実現することができる。

 また、トーチボディ3とトーチケーブル1 の接続部分の空間内部にバネ5を備える構造 ある。したがって、トーチボディ3とトーチ ケーブル1とはトーチボディ接続部1aとトーチ ケーブル接続部3aにより容易に接続を外すこ ができる。そのため、バネ5の交換などメン テナンス性に優れる。

 また、給電コレット6の先端部を給電部6c して内径をワイヤ11の直径とほぼ同径する 共に、ワイヤ挿入口6dである後端の内径を先 端の内径よりも大きくしてある。これにより 、ワイヤ11を給電コレット6に簡単に通すこと ができ、作業性に優れた強制給電機構を備え る溶接用トーチを実現することができる。

 また、給電コレット6のスリ割り部6bに設 られたスリットの長さが、先端部内径がワ ヤ11の直径とほぼ同径に構成された給電部6c の長さより長いので、変形抗力の小さい給電 コレット6を実現することができる。したが て、ワイヤ11に対する送給抵抗が少なく、給 電コレット6の消耗に合わせて加圧力を調整 る必要のない強制給電機構を備えた溶接用 ーチを実現することができる。

 さらに、ワイヤ11をガイド(案内)すると共 に、給電コレット6をスパッタから保護する めに、ワイヤ外径よりも僅かに大きいワイ 挿通孔を設けた絶縁セラミック製の絶縁性 イド7aを、コレットケース7の先端に設けて る。これにより、スパッタによる給電コレ ト6の損傷を防止すると共に、スパッタの付 により本来の給電部以外の場所でワイヤ11 給電が行われる事を防止できる。したがっ 、長寿命かつ安定した強制給電機構を備え 溶接用トーチを実現することができる。

 なお、本実施の形態では、コレットケー 7の当接部7bおよび給電コレット6のテーパ面 6aをテーパ形状とする例を示した。しかし、 発明はこれに限るものではなく、給電コレ ト6のスリ割り部6bを求心方向へと変形させ ことができればよく、どちらか一方をテー 形状とするようにしてもよい。

 また、本実施の形態では、インナーチュ ブ4は断面が円形である線材を螺旋状に巻き 付けたコイル状のものを例に挙げたが、コイ ル状ではなく、筒状のものとしてもよい。

 また、本実施の形態では、加圧機構とし バネ5を用いる例を示したが、バネ5の代わ に、内部にコンジットチューブ2が挿通可能 あり、ワイヤ11の送給方向に弾性を有する 性部材を用いても良い。

 (実施の形態2)
 本実施の形態において実施の形態1と同様の 構成については同一の番号を付して詳細な説 明を省略する。本実施の形態が、実施の形態 1と異なるのは、実施の形態1におけるインナ チューブ4およびバネ5により給電コレット6 加圧力を加える代わりに、バネ5を有さず弾 性を備えたインナーチューブ12により給電コ ット6に加圧力を加えるようにした点である 。

 図5は、本実施の形態におけるトーチボデ ィの要部を示す拡大断面図である。図6は、 実施の形態におけるコレットケースを示す 大断面図である。図5および図6において、イ ンナーチューブ12は、円形断面の線材を間隔 設けて螺旋状に巻き付け、軸方向(長手方向 )に圧縮弾性を備えたコイル形状となってい 。そして、実施の形態1と同様に、トーチボ ィ3の湾曲形状に沿うための撓み性(曲がり )を有している。さらに、インナーチューブ1 2はトーチケーブル接続部3a側からトーチボデ ィ(図示せず)に挿入され、インナーチューブ1 2の先端は給電コレット6の後端に当接する。 方インナーチューブ12の後端は、内部にコ ジットチューブ2を軸方向摺動可能に収納す コンジットチューブ収納部12bを持つ。さら 、インナーチューブ12の後端に設けたワイ ガイド接続部12aが、トーチケーブル1のワイ ガイド収納部1bの底部に当接する。このよ に、弾性を有するインナーチューブ12が、後 端がワイヤガイド収納部1bに当接し、先端が 電コレットに当接することにより、給電コ ット6を軸方向前方に加圧する。なお、イン ナーチューブ12は、トーチボディ3とトーチケ ーブル1とを接続した際に圧縮される長さに っていればよい。

 以上のように構成された溶接用トーチに いて、その動作を説明する。ワイヤ11はワ ヤ送給装置(図示せず)から供給され、トーチ ケーブル1の軸心にあるコンジットチューブ2 、溶接用トーチ100内にあるインナーチュー 12によりガイド(案内)される。そして、図4B 示すように、給電コレット6のワイヤ挿入口 6dから挿入されて給電部6cを通り、コレット ース7に設けられた絶縁性ガイド7aを通って の先端から排出される。

 このとき、給電コレット6は圧縮状態にあ るインナーチューブ12の加圧力により軸方向 方に加圧され、コレットケース7の内部に設 けたテーパ状の当接部7bと当接する。その結 、給電コレット6のテーパ面6a(図4B参照)によ りスリ割り部6b(図4B参照)が求心方向へ変形し 、給電部6c(図4B参照)の内径面でワイヤ11を挟 する。溶接電源(図示せず)から供給される 接電力は、トーチケーブル1およびトーチボ ィ3およびコレットケース7を介し、加圧力 より狭持された給電部6cから確実にワイヤ11 供給される。

 以上のように、本実施の形態によれば、 み性(曲がり性)を備え、長手方向に弾性を するインナーチューブ12によって給電コレッ ト6を加圧することができる。これにより、 ーチボディ3の少なくとも一部を湾曲させた いわゆるカーブドトーチにおいても強制給 機構を実現することができる。

 また、インナーチューブ12は円形断面の 材を螺旋状に巻き付けたコイル形状であり 加圧機構としての加圧機能も備えているこ から、別途加圧機構を必要としない。した って、安価に強制給電機構を実現すること できる。

 また、本実施の形態では、インナーチュ ブ12は円形が断面である線材を螺旋状に巻 付けたコイル状のものを例に挙げたが、コ ル状ではなく、弾性があれば筒状のものと てもよい。

 なお、上記した実施の形態1と2において 実施の形態1では加圧機構としてバネ5を用い る例を示し、実施の形態2では、加圧機構と て弾性を有するインナーチューブ12を用いる 例を示した。しかし、加圧機構として、バネ 5と弾性を有するインナーチューブ12の両方を 用いる構成としても良い。

 本発明は、カーブドトーチとしてワーク ジグへの接近性に優れ、かつ安価で作業性 メンテナンス性にも優れ、さらに長寿命か 安定した強制給電機構を備えているので、 制給電機構を備えた溶接用トーチとして産 上有用である。