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Title:
X-RAY INSPECTION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157121
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an x-ray inspection apparatus which can effectively suppress leakage of an X-ray to the external. The X-ray inspection apparatus (1) is provided with shield boxes (2, 3); an X-ray irradiating section and an X-ray detecting section arranged inside the shield boxes (2, 3); a conveyer belt unit (8) which transfers an article (100) so that the article (100) passes through an X-ray irradiating path (60) between the X-ray irradiating section and the X-ray detecting section; and an X-ray blocking member (19), which is attached to the conveyer belt unit (8) below the X-ray irradiating section, and surrounds a part of the X-ray irradiating path (60) relating to the X-ray irradiation direction.

Inventors:
TAKIGAWA TADASHI (JP)
UNO MASAYUKI (JP)
MAKINO SHINYA (JP)
YAMAMOTO TOMOKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001809
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
April 21, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ISHIDA SEISAKUSHO (JP)
TAKIGAWA TADASHI (JP)
UNO MASAYUKI (JP)
MAKINO SHINYA (JP)
YAMAMOTO TOMOKO (JP)
International Classes:
G01N23/04
Foreign References:
JP2006194835A2006-07-27
JPH09250992A1997-09-22
JP2006337340A2006-12-14
JP2003279500A2003-10-02
Attorney, Agent or Firm:
ONEDEE IP PARTNERS (JP)
Patent business corporation Wang Dee IP partners (JP)
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Claims:
 検査対象である物品にX線を照射し、前記物品を透過したX線を検出することにより、前記物品に対する検査を実行するX線検査装置であって、
 シールドボックスと、
 前記シールドボックス内に配置されたX線照射部及びX線検出部と、
 前記物品が前記X線照射部と前記X線検出部との間のX線照射経路を通過するように、前記物品を搬送する搬送部と、
 前記X線照射部の下方において前記搬送部に取り付けられ、X線照射方向に関する前記X線照射経路の一部を取り囲む、X線遮蔽部材と
を備える、X線検査装置。
 前記搬送部は、前記シールドボックスに着脱自在に取り付けられ、
 前記X線遮蔽部材は、前記搬送部に着脱自在に取り付けられる、請求項1に記載のX線検査装置。
 前記X線遮蔽部材の上端と前記X線照射部の下端との間には隙間が設けられている、請求項2に記載のX線検査装置。
 前記X線遮蔽部材が前記シールドボックス内の所定の箇所に位置しているか否かを検出する検出手段をさらに備える、請求項1~3のいずれか一つに記載のX線検査装置。
 前記X線遮蔽部材には、前記搬送部の搬送面の直上に、物品通過用の窓が設けられており、
 前記シールドボックスには、物品搬送方向に関する前記搬送面の端部に対応する箇所に、物品通過用の開口部が設けられており、
 前記開口部は前記窓よりも下方に位置している、請求項1~4のいずれか一つに記載のX線検査装置。
 
 
Description:
X線検査装置

 本発明は、X線検査装置に関する。

 背景技術に係るX線検査装置が、例えば下 記特許文献1に開示されている。X線源の出力 にX線絞り筒が連結されており、X線絞り筒 周囲を覆うように反射X線除去円筒板が配置 れている。X線源は、筐体の天井の上面上方 に配置されている。X線絞り筒は、筐体の天 を貫通して配置されている。反射X線除去円 板は、筐体の天井の下面に固定されている また、筐体には、物品の搬入口及び搬出口 形成されている。下記特許文献1によると、 反射X線除去円筒板を配置することによって X線の外部漏洩が防止されると述べられてい 。

特開平6-347424号公報(図3)

 上記特許文献1に開示されたX線検査装置 よると、筐体の天井の下面に反射X線除去円 板が配置されている。従って、筐体の天井( X線絞り筒)から筐体内部に向かって出射され X線の放射角は、反射X線除去円筒板によっ 制限される。そのため、筐体の天井から出 されたX線が直接的に搬入口及び搬出口から 部に漏洩することは、防止可能と考えられ 。

 しかしながら、X線検査装置においては、 X線源から出射されて被検物に照射されたX線 、被検物によって散乱される場合がある。 の場合、上記特許文献1に開示されたような 、筐体の天井の下面に配置された反射X線除 円筒板によっては、被検物から搬入口又は 出口に向かって進行する散乱X線の外部漏洩 防止できない。つまり、上記特許文献1に開 示されたX線検査装置によると、X線(特に散乱 X線)の外部漏洩に対する対策が不十分である いう問題がある。

 本発明はかかる問題を解決するために成 れたものであり、X線の外部漏洩を効果的に 抑制することが可能なX線検査装置を得るこ を目的とする。

 本発明の第1の態様に係るX線検査装置は 検査対象である物品にX線を照射し、前記物 を透過したX線を検出することにより、前記 物品に対する検査を実行するX線検査装置で って、シールドボックスと、前記シールド ックス内に配置されたX線照射部及びX線検出 部と、前記物品が前記X線照射部と前記X線検 部との間のX線照射経路を通過するように、 前記物品を搬送する搬送部と、前記X線照射 の下方において前記搬送部に取り付けられ X線照射方向に関する前記X線照射経路の一部 を取り囲む、X線遮蔽部材とを備えることを 徴とするものである。

 第1の態様に係るX線検査装置によれば、X 遮蔽部材は、X線照射部の下方において搬送 部に取り付けられている。つまり、シールド ボックスの天井に配置される場合と比較する と、物品により近い位置にX線遮蔽部材が配 されている。従って、X線照射部から物品に 射されたX線が物品によって散乱された場合 であっても、散乱X線の少なくとも一部をX線 蔽部材によって遮蔽することができる。そ 結果、シールドボックスの外部にX線が漏洩 する事態を、回避又は抑制することが可能と なる。

 本発明の第2の態様に係るX線検査装置は 第1の態様に係るX線検査装置において特に、 前記搬送部は、前記シールドボックスに着脱 自在に取り付けられ、前記X線遮蔽部材は、 記搬送部に着脱自在に取り付けられること 特徴とするものである。

 第2の態様に係るX線検査装置によれば、 掃時においては、シールドボックスから搬 部を取り外すことにより、搬送部に伴ってX 遮蔽部材もシールドボックスから取り出さ 、その状態で、搬送部からX線遮蔽部材を取 り外すことができる。このように、X線遮蔽 材の取り外し作業が容易であるため、X線遮 部材の清掃性を高めることが可能となる。

 本発明の第3の態様に係るX線検査装置は 第2の態様に係るX線検査装置において特に、 前記X線遮蔽部材の上端と前記X線照射部の下 との間には隙間が設けられていることを特 とするものである。

 第3の態様に係るX線検査装置によれば、 方向にスライドさせて搬送部をシールドボ クスから引き抜く際に、X線遮蔽部材とX線照 射部とが互いに接触しない。従って、この接 触に起因してX線遮蔽部材又はX線照射部が破 する事態を、回避することが可能となる。

 本発明の第4の態様に係るX線検査装置は 第1~第3のいずれか一つの態様に係るX線検査 置において特に、前記X線遮蔽部材が前記シ ールドボックス内の所定の箇所に位置してい るか否かを検出する検出手段をさらに備える ことを特徴とするものである。

 第4の態様に係るX線検査装置によれば、X 遮蔽部材がシールドボックス内の所定の箇 に位置していないことを検出手段が検出し 場合には、アラームによって作業者に報知 ること等により、検査を実行させないこと できる。その結果、不適切な状態で検査が 行されてX線が外部に漏洩する事態を、回避 することが可能となる。

 本発明の第5の態様に係るX線検査装置は 第1~第4のいずれか一つの態様に係るX線検査 置において特に、前記X線遮蔽部材には、前 記搬送部の搬送面の直上に、物品通過用の窓 が設けられており、前記シールドボックスに は、物品搬送方向に関する前記搬送面の端部 に対応する箇所に、物品通過用の開口部が設 けられており、前記開口部は前記窓よりも下 方に位置していることを特徴とするものであ る。

 第5の態様に係るX線検査装置によれば、 ールドボックスの開口部は、X線遮蔽部材の よりも下方に位置している。従って、物品 らの散乱X線が窓を通過してX線遮蔽部材の 部に漏洩した場合であっても、その散乱X線 開口部を通過してシールドボックスの外部 漏洩する事態を、回避又は抑制することが 能となる。

 本発明によれば、X線の外部漏洩を効果的 に抑制することが可能である。

本発明の実施の形態に係るX線検査装置 の構成を示す正面図である。 X線検査装置の内部構造を示す正面図で ある。 ベルトコンベアユニットが引き抜かれ 状態のX線検査装置を示す正面図である。 引き抜かれたベルトコンベアユニット 示す正面図である。 X線遮蔽部材の構造を示す斜視図である 。 X線遮蔽部材の構造を示す側面図である 。 X線遮蔽部材の構造を示す上面図である 。 ベルトコンベアユニットの構造を示す 面図である。 ベルトコンベアユニットの構造を示す 面図である。 ベルトコンベアユニットの構造を示す 上面図である。 X線遮蔽部材の取り付け構造を示す側 図である。 X線遮蔽部材とX線照射経路との位置関 を模式的に示す斜視図である。 ベルトコンベアユニットの断面構造を 示す断面図である。 X線遮蔽部材の窓とシールドボックス 開口部との位置関係を示す図である。

 以下、本発明の実施の形態について、図 を用いて詳細に説明する。なお、異なる図 において同一の符号を付した要素は、同一 は相応する要素を示すものとする。

 図1は、本発明の実施の形態に係るX線検 装置1の構成を示す正面図である。なお、本 細書においては、図中に示した座標軸のX軸 に平行な方向からX線検査装置1(又はその部分 )を眺めた図を正面図とし、Y軸に平行な方向 ら眺めた図を側面図とする。

 図1に示すように、X線検査装置1は、シー ドボックス2~5、下部筐体6、及びベルトコン ベアユニット8を備えて構成されている。シ ルドボックス2~5は、X線がX線検査装置1の外 に漏洩することを防止する。シールドボッ ス2の前面板2Aには、タッチパネル機能付き モニタ11が取り付けられている。シールドボ ックス3~5のそれぞれの内部空間は繋がってお り、ベルトコンベアユニット8は、シールド ックス3~5の内部空間に跨って配設されてい 。

 シールドボックス3の前面板12の中央下端 は、支持板13の上端部に固定されている。 持板13の下端部は、下部筐体6に取り付けら ている。支持板13は、その下辺に沿った水平 軸を中心として回転自在である。図1の状態 ら前面板12を手前側に倒すことにより、シー ルドボックス3の内部を露呈させることがで る。シールドボックス4,5は、シールドボッ ス12に対して着脱自在に取り付けられている 。下部筐体6の内部には、X線検査装置1の動作 制御及びデータ処理を行うためのコンピュー タ14が配設されている。下部筐体6は、その側 面に固定された支持脚7によって支持されて る。

 図2は、前面板2A及びシールドボックス4,5 取り外し、かつ前面板12を手前側に倒した 態のX線検査装置1を示す正面図である。シー ルドボックス2の内部には、X線源15及び案内 16が配設されている。案内筒16は、X線源15に って発生されたX線を下方に導く。シールド ボックス3の上面には、スリット17が形成され ている。案内筒16の下端から出射されたX線は 、スリット17を通過することによって扇形状 成形されて、シールドボックス3内に下方向 (図中のZ軸方向)に向かって照射される。つま り、X線源15、案内筒16、及びスリット17は、 ールドボックス3内にX線を照射するためのX 照射部として機能する。

 ベルトコンベアユニット8は、両端部より も中央部が高い台形状の外形をなしている。 ベルトコンベアユニット8の外周には、ベル 44が巻装されている。ベルトコンベアユニッ ト8の内部には、X線検出部として機能するX線 センサ18が配設されている。また、ベルトコ ベアユニット8には、スリット17の下方の位 にX線遮蔽部材19が取り付けられている。X線 遮蔽部材19の詳細については後述する。

 ベルトコンベアユニット8は、支持脚9に って支持されている。支持脚9の下端部には キャスター10が固定されている。図2の状態 らベルトコンベアユニット8を手前方向(図 のX軸方向)にスライドさせることにより、シ ールドボックス3内からベルトコンベアユニ ト8を引き抜くことができる。

 図3は、ベルトコンベアユニット8が引き かれた状態のX線検査装置1を示す正面図であ り、図4は、引き抜かれたベルトコンベアユ ット8を示す正面図である。X線遮蔽部材19は ルトコンベアユニット8に取り付けられてい るため、図3,4に示すように、ベルトコンベア ユニット8を引き抜くことによって、X線遮蔽 材19も併せてシールドボックス3内から引き かれる。

 以下、図2を参照して、X線検査装置1の動 の概要について説明する。但し、実際には シールドボックス4,5が取り付けられ、かつ 面板12が閉じられた状態(つまり図1の状態) 、検査が実行される。

 検査対象物である物品100は、X線検査装置 1の上流側(図2では左側)から、ベルトコンベ ユニット8の上流端(図2では左端)に供給され 。物品100は、例えば食品であり、より具体 には、パッケージングされていない生のミ チ肉等である。

 供給された物品100は、ベルト44上を上流 ら下流に向かって搬送され、いずれスリッ 17とX線センサ18との間のX線照射経路を通過 る。X線センサ18は、スリット17から照射され て物品100を透過してきたX線を検出する。X線 ンサ18から出力された検出信号は、図1に示 たコンピュータ14に入力される。物品100内 異物が混入していると、その異物の混入箇 において、X線センサ18が検出するX線の強度 極端に低下する。コンピュータ14は、X線セ サ18から入力された検出信号に基づいて、 品100内における異物の有無、大きさ、混入 所等を判定する。判定結果は、図1に示した ニタ11上に表示される。

 物品100は、X線照射経路を通過した後、ベ ルトコンベアユニット8の下流端(図2では右端 )から排出される。図2では図示を省略してい が、X線検査装置1の下流側(図2では右側)に 任意の振分機構が配設されており、不良品 判定された物品100は、振分機構によって正 ルートから排除される。

 以下、X線遮蔽部材19について詳細に説明 る。図5、図6、及び図7はそれぞれ、X線遮蔽 部材19の構造を示す斜視図、側面図、及び上 図である。X線遮蔽部材19は、概ね、中空の 方体の形状を有している。直方体の4つの側 面は4枚の遮蔽板20~23によって構成されており 、直方体の上面及び底面はいずれも開口して いる。遮蔽板22の下部には、切り欠き部26と 直方体の内側に向けて突き出た突出部28とが 形成されている。遮蔽板20,21の下端部には、 方体の内側に向けて折り曲げられた曲げ部2 4,25がそれぞれ形成されている。また、遮蔽 20,21の下方には、物品100を通過させるための 窓29,30がそれぞれ形成されている。遮蔽板23 下部には、フック構造27が固定されている。

 図8~10は、ベルトコンベアユニット8の構 を示す上面図である。図8を参照して、筐体3 1の内部には、X線センサ18(図8には現れない) 配設されている。筐体31の上面には、X線セ サ18の配設箇所の上方に、筐体31の上面を貫 する溝43が形成されている。また、筐体31の 上面には、X線遮蔽部材19を取り付けるべき箇 所に、凹部42が形成されている。筐体31には X線遮蔽部材19を取り付けるべき箇所に、支 台40が固定されている。支持台40には、パチ 錠41が固定されている。筐体31の上面上には 、ベルト44(図8では省略)を支持するためのロ ラ32~35及びフレーム36~39が配設されている。 溝43は、フレーム37とフレーム38との間の隙間 から露呈している。

 図8の構造にベルト44を巻き付けたものが 図9となる。また、図9の構造にX線遮蔽部材1 9を取り付けたものが、図10となる。

 図11は、X線遮蔽部材19の取り付け構造を す側面図である。フレーム38(及びフレーム37 )の端部には突出部50が形成されており、この 突出部50を遮蔽板22の切り欠き部26に嵌め込む ことにより、遮蔽板22とフレーム38(及びフレ ム37)とが互いに固定される。また、遮蔽板2 3を支持台40上に載置して、遮蔽板23のフック 造27にパチン錠41のアーム部を通した後に、 パチン錠41をロックすることにより、遮蔽板2 3と支持台40とが互いに固定される。このよう に、遮蔽板22がフレーム38(及びフレーム37)に 定され、遮蔽板23が支持台40に固定されるこ とにより、X線遮蔽部材19はベルトコンベアユ ニット8に取り付けられる。また、パチン錠41 のロックを解除することにより、X線遮蔽部 19をベルトコンベアユニット8から取り外す とも可能である。つまり、X線遮蔽部材19は ルトコンベアユニット8に着脱自在に取り付 られている。

 図12は、X線遮蔽部材19とX線照射経路60と 位置関係を模式的に示す斜視図である。図12 に示すように、X線遮蔽部材19は、X線照射経 60の一部(Z軸方向に関する一部)を取り囲むよ うに配置されている。換言すれば、Z軸方向 関するX線照射経路60の一部が、遮蔽板20~23に よって取り囲まれている。

 図13は、X線センサ18の配設箇所に関して ベルトコンベアユニット8の断面構造を示す 面図である。X線センサ18は、X軸方向に沿っ て並ぶ複数のX線検出素子を有している。

 X線センサ18を構成する複数のX線検出素子 のうち、X線センサ18の一端部に位置するX線 出素子18Aは、X線遮蔽部材19がシールドボッ ス3内の正しい箇所にセットされているか否 を検出するための検出手段として使用され 。X線遮蔽部材19が正しい箇所にセットされ いると、X線照射経路60の端部の経路61は、X 遮蔽部材19の突出部28によって遮られる。従 って、X線検出素子18AがX線を検出しない(ある いは検出したX線の強度が著しく低い)ことに り、X線遮蔽部材19が正しい箇所にセットさ ていることを検出することができる。

 同様に、X線センサ18を構成する複数のX線 検出素子のうち、X線センサ18の他端部に位置 するX線検出素子18Bは、ベルトコンベアユニ ト8がシールドボックス3内の正しい箇所にセ ットされているか否かを検出するための検出 手段として使用される。ベルトコンベアユニ ット8が正しい箇所にセットされていると、X 照射経路60の端部の経路62は、筐体31の上面 よって遮られる。従って、X線検出素子18Bが X線を検出しない(あるいは検出したX線の強度 が著しく低い)ことにより、ベルトコンベア ニット8が正しい箇所にセットされているこ を検出することができる。

 このように本実施の形態に係るX線検査装 置1によれば、例えば図2に示したように、X線 遮蔽部材19は、スリット17(X線照射部)の下方 おいてベルトコンベアユニット8(搬送部)に り付けられている。つまり、シールドボッ ス3の天井に配置される場合と比較すると、 品100により近い位置にX線遮蔽部材19が配置 れている。従って、X線照射部から物品100に 照射されたX線が物品100によって散乱された 合であっても、散乱X線の少なくとも一部をX 線遮蔽部材19によって遮蔽することができる その結果、シールドボックス3~5の外部にX線 が漏洩する事態を、回避又は抑制することが 可能となる。

 また、本実施の形態に係るX線検査装置1 よれば、ベルトコンベアユニット8はシール ボックス3に着脱自在に取り付けられており 、X線遮蔽部材19はベルトコンベアユニット8 着脱自在に取り付けられている。従って、 掃時においては、シールドボックス3からベ トコンベアユニット8を取り外すことにより 、ベルトコンベアユニット8に伴ってX線遮蔽 材19もシールドボックス3から取り出される そして、その状態で、ベルトコンベアユニ ト8からX線遮蔽部材19を取り外すことができ る。このように、X線遮蔽部材19の取り外し作 業が容易であるため、X線遮蔽部材19の清掃性 を高めることが可能となる。

 また、本実施の形態に係るX線検査装置1 よれば、例えば図2に示したように、X線遮蔽 部材19の上端とX線照射部との間には隙間が設 けられている。従って、横方向にスライドさ せてベルトコンベアユニット8をシールドボ クス3から引き抜く際に、X線遮蔽部材19とX線 照射部とが互いに接触しない。従って、この 接触に起因してX線遮蔽部材19又はX線照射部 破損する事態を、回避することが可能とな 。

 また、本実施の形態に係るX線検査装置1 よれば、図13に示したように、X線検出素子18 Aによって、X線遮蔽部材19がシールドボック 3内の所定の箇所に位置しているか否かを検 することができる。従って、X線遮蔽部材19 所定の箇所に位置していないことを検出し 場合には、アラームによって作業者に報知 ること等により、検査を実行させないこと できる。その結果、不適切な状態で検査が 行されてX線が外部に漏洩する事態を、回避 することが可能となる。

 図5~7に示したように、X線遮蔽部材19には 品通過用の窓29,30が形成されている。その め、物品100からの散乱X線の一部は、この窓2 9,30を通ってX線遮蔽部材19の外部に漏洩し得 。以下では、X線遮蔽部材19の外部に漏洩し 散乱X線の対策について説明する。

 図14は、X線遮蔽部材19の窓29,30と、シール ドボックス4,5の開口部70,71との位置関係を示 図である。シールドボックス4の下部には、 物品100をX線検査装置1内に搬入すべく、物品1 00を通過させるための開口部70が形成されて る。また、シールドボックス5の下部には、 品100をX線検査装置1から搬出すべく、物品10 0を通過させるための開口部71が形成されてい る。また、詳細には図5~7に示したように、X 遮蔽部材19には、物品100を通過させるための 窓29,30が形成されている。

 図14に示すように、開口部70の下端の高さ をH1、上端の高さをH2とし、窓29の下端の高さ をH3、上端の高さをH4とすると、高さH2は高さ H3よりも低い。つまり、開口部70は窓29よりも 下方に位置している。同様に、開口部71の下 の高さをH5、上端の高さをH6とし、窓30の下 の高さをH7、上端の高さをH8とすると、高さ H6は高さH7よりも低い。つまり、開口部71は窓 30よりも下方に位置している。

 従って、物品100からの散乱X線L1,L2が窓29,3 0を通過してX線遮蔽部材19の外部に漏洩した 合であっても、散乱X線L1,L2が開口部70,71を通 過してシールドボックス4,5の外部に漏洩する 事態を、回避又は抑制することが可能となる 。

 1 X線検査装置
 2~5 シールドボックス
 8 ベルトコンベアユニット
 15 X線源
 16 案内筒
 17 スリット
 18 X線センサ
 18A X線検出素子
 19 X線遮蔽部材
 20~24 遮蔽板
 28 突出部
 29,30 窓
 60 X線照射経路
 70,71 開口部