Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ELECTRON BEAM STERILIZER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146654
Kind Code:
A1
Abstract:
An electron beam sterilizer capable of uniformly and completely sterilizing the entire surface of a resin bottle (2) while stably transporting it, capable of performing the sterilization at an increased speed, and having a simple structure. Bottle holding means (28) has a rotation support shaft (38), a neck gripper (70) attached to the lower end of the rotation support shaft (38), a rotation body (30) for rotationally moving (revolving) the neck gripper (70), rotation means (a segment gear (54), a pinion gear (46), a disk cam (66), etc.) for rotating the neck gripper about its axis. While the resin bottle (2) is held and transported, an electron beam is emitted through an emission window (19) of an electron beam emission device (18) to sterilize the bottle. While the resin bottle is moved in front of the emission window (19), the neck gripper is rotated by the rotation means and the entire surface of the resin bottle (2) is completely sterilized. After that, the neck gripper (70) is reversely rotated to return it to the original position and then the resin bottle is discharged.

Inventors:
NISHINO YUKINOBU (JP)
NISHI TOKUO (JP)
YAMAMOTO YUKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059209
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
SHIBUYA KOGYO CO LTD (JP)
NISHINO YUKINOBU (JP)
NISHI TOKUO (JP)
YAMAMOTO YUKIHIRO (JP)
International Classes:
B65B55/08; A61L2/08; B65B55/04; G21K5/10
Foreign References:
JP2006006726A2006-01-12
JP2002211520A2002-07-31
JPH11137645A1999-05-25
JPH0111212A
JPH08169422A1996-07-02
JPH1119190A1999-01-26
JP2007029709A2007-02-08
US20050158218A12005-07-21
US6717161B12004-04-06
JPH0111212A
JPH1119190A1999-01-26
JPH11137645A1999-05-25
JP2007029709A2007-02-08
Other References:
See also references of EP 2149500A4
Attorney, Agent or Firm:
AIKAWA, Mamoru (1-4-11 Higashikanda,Chiyoda-k, Tokyo 31, JP)
Download PDF:
Claims:
 ボトル保持手段(28)によって樹脂製ボトル(2)を保持して搬送している間に、電子線照射手段(18)から電子線を照射して殺菌を行う電子線殺菌装置において、
 前記ボトル保持手段(28)が、保持する樹脂製ボトル(2)の中心軸線(O1)と同方向に軸心(O2)を有する回転支持軸(38)と、この回転支持軸(38)の一端に取り付けられ、前記樹脂製ボトル(2)のネック部(2b)を両側から挟んで保持するグリッパ(70)とを備え、前記ボトル保持手段(28)の回転支持軸(38)を循環移動させる移動手段(20)と、前記回転支持軸(38)をその軸線(O2)を中心に回転させる回転手段(46、54、62、66)とを備えて、
 前記グリッパ(70)に保持させた樹脂製ボトル(2)を、電子線を照射している電子線照射手段(18)の前方で前記回転支持軸(38)を回転させることにより所定角度回転させた後、所定角度逆転させてからグリッパ(70)から離脱させることを特徴とする電子線殺菌装置。
 移動しているグリッパ(70)に、回転支持軸(38)とほぼ直交する方向から樹脂製ボトルを押し込むボトル供給手段(32)と、移動しているグリッパ(70)から、回転支持軸(38)にほぼ直交する方向へ樹脂製ボトル(2)を抜き出すボトル排出手段(25)と、前記ボトル供給手段(32)によって樹脂製ボトル(2)を押し込む供給位置(B)から、前記ボトル排出手段(25)により樹脂製ボトル(2)を抜き出す排出位置(A)へ至る樹脂製ボトル(2)の搬送経路沿いに、前記電子線照射手段(18)を配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子線殺菌装置。
 前記回転支持軸(38)の回転により、樹脂製ボトル(2)を90度以上回転させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子線殺菌装置。
 前記移動手段(20)は、前記回転支持軸(38)が円周方向等間隔で支持された回転体(30)を備え、この回転体(30)を回転させて前記回転支持軸(38)を循環移動させるとともに、
 前記電子線照射手段(18)は電子線を照射する照射窓(19A、19B、19C、19D)を複数備え、これら照射窓(19A、19B、19C、19D)を前記回転体(30)による搬送経路に沿って角度を異ならせて配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子線殺菌装置。
Description:
電子線殺菌装置

 本発明は、搬送されている容器に電子線 照射することにより殺菌する電子線殺菌装 に係り、特に、電子線照射装置の照射窓の 方を容器が通過する間に、この容器の外周 全体を殺菌することが可能な電子線殺菌装 に関するものである。

 容器保持手段によって容器を保持して搬 する間に、電子線照射装置から容器に対し 電子線を照射して殺菌する電子線殺菌装置 、すでに各種構成のものが知られている(例 えば、特許文献1ないし特許文献4参照)。

 特許文献1に記載された「電子線による容 器の滅菌装置」は、電子線発生部と、この電 子線発生部の電子線照射窓を含む滅菌処理室 と、この滅菌処理室の入口部から出口部にか けて処理対象の容器を立位姿勢で搬送する容 器搬送手段と、容器が電子線発生部の電子線 照射窓に至る直前位置から該窓を通過し終わ るまでの間にその容器に自転を与える回転付 与手段とを備えている。

 前記回転付与手段は、容器のネック部の 面に両側から圧接し得るように配設された 右一対の無端ベルトで構成されている。前 一方の無端ベルトの回転速度が他方の無端 ルトより高速とされていて、これら無端ベ トの速度差から容器を搬送しながら容器に 転を与えられるようになっている。

 特許文献2に記載された「電子線殺菌装置 」は、搬送手段が二本のワイヤを有しており 、容器の口部をこの二本のワイヤで挟んで、 容器を立てた状態に吊り下げて搬送する。そ して、容器が照射室の照射空間を通過すると きに、電子線照射手段が、容器の側面から電 子線を照射するようになっており、電子線の 照射時に、回動手段が二本のワイヤを操作し 、容器をその中心軸の回りに少なくとも25度 動させるように構成されている。

 特許文献3に記載された「プラスチック空 容器の電子線殺菌装置」は、供給機構から供 給されたプラスチック空容器の底部を真空吸 引して固定するとともに、固定した状態のプ ラスチック空容器を周回させる周回機構と、 周回するプラスチック空容器に電子線を照射 する電子線照射機構と、電子線照射機構とプ ラスチック空容器との間の間隔を一定間隔に 保持可能な間隔保持機構とを有している。

 特許文献4に記載された「容器殺菌装置」 は、回転体の周囲に円周方向等間隔で複数の 容器保持手段が設けられ、各容器保持手段は 2つの保持部を有しており、2個の容器を縦方 に並べて保持する。回転体の搬送経路内に 転区間と直立移送区間が設けられており、 転区間に、接線方向の軸線を中心に容器保 手段を回転させる反転手段が設けられ、直 移送区間に電子線照射装置が配置されてい 。

 容器保持手段の保持部に保持された容器は 直立移送区間の電子線照射位置で電子線を 射された後、反転区間で反転されると、容 の上下が入れ替わるとともに、電子線が照 された面と逆の面が電子線照射装置側を向 られる。この姿勢で再度電子線の照射を受 ると、容器の全面が完全に殺菌される。

特開平11-1212号公報

特開平11-19190号公報

特開平11-137645号公報

特開2007-29709号公報

 特許文献1の構成では、容器の前後の間隔 や送り速度が不安定となり、照射条件がばら つくおそれがあり、しかも、高速化には不向 きである。

 また、特許文献2の構成でも、容器の前後 の間隔や送り速度が不安定となり、照射条件 がばらつくおそれがあり、しかも、高速化に は不向きである。

 特許文献3の構成では、容器の底面を真空 吸引して保持しているので、この部分を殺菌 することができないという問題があった。

 特許文献4の構成では、多数のグリッパ( 器保持手段)を設けなければならず、部品点 が多くなってしまうという問題があった。 た、2つの容器を縦方向に並べて搬送するの で、装置の高さが高くなり大型化するという 問題も発生する。

 請求項1に記載した発明は、ボトル保持手段 によって樹脂製ボトルを保持して搬送してい る間に、電子線照射手段から電子線を照射し て殺菌を行う電子線殺菌装置において、
 前記ボトル保持手段が、保持する樹脂製ボ ルの中心軸線と同方向に軸心を有する回転 持軸と、この回転支持軸の一端に取り付け れ、前記樹脂製ボトルのネック部を両側か 挟んで保持するグリッパとを備え、前記ボ ル保持手段の回転支持軸を循環移動させる 動手段と、前記回転支持軸をその軸線を中 に回転させる回転手段とを備えて、前記グ ッパに保持させた樹脂製ボトルを、電子線 照射している電子線照射手段の前方で前記 転支持軸を回転させることにより所定角度 転させた後、所定角度逆転させてからグリ パから離脱させることを特徴とするもので る。

 また、請求項2に記載した発明は、移動し ているグリッパに、回転支持軸とほぼ直交す る方向から樹脂製ボトルを押し込むボトル供 給手段と、移動しているグリッパから、回転 支持軸にほぼ直交する方向へ樹脂製ボトルを 抜き出すボトル排出手段と、前記ボトル供給 手段によって樹脂製ボトルを押し込む供給位 置から、前記ボトル排出手段により樹脂製ボ トルを抜き出す排出位置へ至る樹脂製ボトル の搬送経路沿いに、前記電子線照射装置を配 置したことを特徴とするものである。

 さらに、請求項3に記載した発明は、回転 支持軸の回転により、樹脂製ボトルを90度以 回転させることを特徴とするものである。

 また、請求項4に記載した発明は、前記移 動手段が、前記回転支持軸が円周方向等間隔 で支持された回転体を備え、この回転体を回 転させて前記回転支持軸を循環移動させると ともに、前記電子線照射手段は電子線を照射 する照射窓を複数備え、これら照射窓を前記 回転体による搬送経路に沿って角度を異なら せて配置したことを特徴とするものである。

 本発明の電子線殺菌装置は、容器を保持 るグリッパが取り付けられている回転支持 を循環移動させ、電子線照射手段の照射窓 前方で所定角度回転(自転)させ、その後逆 転させて排出するようにしたので、安定し 搬送を行いつつ、容器の外面全体をむらな 完全に殺菌することができる。しかも、装 の構成を簡素化するとともに、コンパクト することができる。

電子線殺菌装置の全体の構成を簡略化 て示す平面図である。(実施例1) 前記電子線殺菌装置に設けられている トル保持手段の縦断面図である。 ボトル保持手段の回転支持軸を回転さ る回転手段の構成を示す平面図である。 ボトル保持手段に設けられたグリッパ 正面図である。 グリッパの一対のグリップ部を示す平 図である。

符号の説明

   2  樹脂製ボトル
  18  電子線照射手段(電子線照射装置)
  19  照射窓
  28  ボトル保持手段
  30  移動手段(回転体)
  38  回転支持軸
  46  回転手段(ピニオンギヤ)
  54  回転手段(セグメントギヤ)
  66  回転手段(円盤状カム)
  70  グリッパ(ネックグリッパ)

 ボトル保持手段が、回転支持軸と、この 転支持軸の一端に取り付けられたグリッパ を備え、さらに、前記ボトル保持手段の回 支持軸を循環移動させる移動手段と、回転 持軸をその軸線を中心に回転させる回転手 とを備えており、グリッパが樹脂製ボトル ネック部を両側から挟持した状態で、前記 転支持軸の軸線が樹脂製ボトルの中心軸線 に位置するように配置し、グリッパが保持 た樹脂製ボトルを移動手段によって移動さ 、電子線を照射している電子線照射手段の 方を通過する間に、回転手段によって回転 持軸を回転させることによって樹脂製ボト を所定角度回転させて殺菌を行い、その後 定角度逆転させた後、グリッパから樹脂製 トルを離脱させるという構成により、装置 構造を簡素化するとともに、樹脂製ボトル 全面を完全に殺菌するという目的を達成す 。

 以下、図面に示す実施例により本発明を 明する。この実施例に係る電子線殺菌装置 よって殺菌され、その後の工程で液体等の 容物が充填される容器2はペットボトル等の 樹脂製ボトル(図2参照)である。この樹脂製ボ トル2は、エア搬送コンベヤ4の支持レールに ってネック部に形成されたフランジ2aの下 側を支持され、背後から推進用ブロアによ てエアを吹き付けられて連続的に搬送され 。搬送された樹脂製ボトル2は導入チャンバ 6内に搬入された後、インフィードスクリュ ー8によって所定の間隔に切り離されて、導 チャンバー6内のロータリホイール10に引き される。

 前記導入チャンバー6内のロータリホイー ル10には、円周方向等間隔で複数の容器保持 段(図示せず)が設けられており、前記イン ィードスクリュー8を介して引き渡された樹 製ボトル2を受け取って回転搬送する。前記 エア搬送コンベヤ4から導入チャンバー6内へ 脂製ボトル2が搬入される部分のチャンバー 壁面6aには、樹脂製ボトル2が通過可能な開口 (図示せず)が形成されている。

 導入チャンバー6に続いて、樹脂製ボトル 2を電子線の照射により殺菌する際に、電子 やX線(制動X線)が外部に漏れないように遮蔽 る鉛製の壁面から成る殺菌ボックス(殺菌室 )12が設置されている。この殺菌ボックス12内 、供給ホイール14が配置されている入口側 供給室16と、供給ホイール14から受け取った 脂製ボトル2を搬送して、後に説明する電子 線照射装置18の電子線照射窓19の前方を移動 せるロータリ式の容器搬送装置20が設けられ たメイン室22と、電子線照射装置18から電子 の照射を受けて殺菌された樹脂製ボトル2を け取って排出する排出ホイール24が設置さ た排出室26に区画されている。

 殺菌ボックス12の壁面の、前記導入チャ バー6のロータリホイール10から供給室16内の 供給ホイール14へ樹脂製ボトル2の受け渡しを 行う部分には、樹脂製ボトル2が通過可能な 口(図示せず)が形成されている。導入チャン バー6のロータリホイール10から樹脂製ボトル 2を受け取った供給ホイール14は、メイン室22 容器搬送装置20に樹脂製ボトル2を引き渡す 供給室16とメイン室22との間の仕切壁16aにも 、樹脂製ボトル2の受け渡しが可能な開口(図 せず)が形成されている。メイン室22に設置 れた容器搬送装置20は、多数のボトル保持 段28(後に説明する図2ないし図5参照)が、回 体30の外周部に円周方向等間隔で設けられて いる。また、前記導入チャンバー6に配置さ たロータリホイール10の容器保持手段から樹 脂製ボトル2を受け取って、容器搬送装置20の ボトル保持手段28に引き渡す供給ホイール14 も、円周方向等間隔で複数の容器保持手段32 が設けられている。この容器保持手段32が、 求項2に記載したボトル供給手段を構成して いる。

 鉛製の殺菌ボックス12に隣接して電子線 射手段(電子線照射装置)18が配置されている この電子線照射装置18は、樹脂製ボトル2に 子線を照射する真空チャンバー(加速チャン バー)18aを備えており、載置台21上に載置され てレール21a上を移動できるようになっている 。電子線照射装置18は、周知のように、真空 ャンバー18a内の真空中でフィラメントを加 して熱電子を発生させ、高電圧によって電 を加速して高速の電子線ビームにした後、 射部に設けた照射窓19に取り付けてあるTi等 の金属製の窓箔を通して大気中に取り出して 、照射窓19の前方の照射エリアC内に位置させ た被照射物品(この実施例では樹脂製ボトル2) に電子線を当てて殺菌等の処理を行う。

 この実施例の電子線照射装置18は、照射 に4箇所の照射窓19(19A、19B、19C、19D)が連続し て形成されている。これら4箇所の照射窓19A 19B、19C、19Dは、前記容器搬送装置20の搬送経 路の外周側に並んで配置されている。この実 施例では、容器搬送装置20による搬送経路が 形なので、この円形搬送経路との距離がほ 等しくなるように、4個の照射窓19A、19B、19C 、19Dが2個ずつ(19A、19Bと19C、19D)角度を異なら せて配置されている。また、電子線照射装置 18の照射窓19の、容器搬送経路を挟んだ向か 側に、ビームコレクタ23が設置されている。 なお、照射窓を増加させれば搬送経路に沿っ て照射範囲を延長することが可能であり、4 に限らず必要に応じて増減させることがで る。また、配置についても、必ずしも角度 異ならせる必要はなく直線的に配置させて 良い。

 前記電子線照射装置18の照射窓19(19A、19B 19C、19D)の前方側が、前述のように、電子線 射エリアCになっており、前記容器搬送装置 20によって搬送されている樹脂製ボトル2が、 この電子線照射エリアCを通過した位置付近 ら、壁面26aと天面26bによって囲まれた排出 26が形成されている。前記電子線照射エリア Cで電子線の照射を受けた樹脂製ボトル2は、 器搬送装置20のボトル保持手段28からこの排 出室26に設置された排出ホイール24に引き渡 れる。この排出ホイール24には、円周方向等 間隔で複数の容器保持手段25が設けられてお 、容器搬送装置20のボトル保持手段28によっ て保持されている樹脂製ボトル2が、この容 保持手段25によって取り出されて排出される 。この容器保持手段25が、請求項2に記載した ボトル排出手段を構成している。

 メイン室22のロータリ式容器搬送装置20に 設けられているボトル保持手段28の構成につ て、図2ないし図5により説明する。ボトル 持手段28は、回転体30を構成する円形の回転 レート34の外周部に円周方向等間隔で設け れている。回転プレート34の外周部に取り付 けプレート36が固定され、この取り付けプレ ト36の外周端に円周方向等間隔で、回転支 軸38がボールベアリング40を介して回転自在 支持されている。回転プレート34および取 付けプレート36は水平面内で回転するように なっており、この取り付けプレート36を貫通 て支持されている回転支持軸38は鉛直方向 向いている。樹脂製ボトル2は中心軸線O1を 直方向に向けて保持され、回転支持軸38は樹 脂製ボトル2の中心軸線O1と同方向に軸心O2を している。

 取り付けプレート36の上方に環状の中間 レート42が配置されており、前記回転支持軸 38は、上部がこの中間プレート42を貫通して 方に延びている。回転支持軸38は中間プレー ト42に対してボールベアリング44を介して回 自在に支持されている。また、この中間プ ート42よりも上方へ突出している回転支持軸 38の上端部にピニオンギヤ46が設けられてい 。

 前記回転支持軸38の半径方向内方側に、 記回転プレート34の外周に固定した取り付け プレート36とその上方の中間プレート42に、 れぞれベアリング48、50を介して、セグメン ギヤ支持軸52が回転自在に支持されている このセグメントギヤ支持軸52の上端にセグメ ントギヤ54が固定されている。セグメントギ 支持軸52の上端部が、セグメントギヤ54のほ ぼ中央部に連結されており、このセグメント ギヤ54の、回転体30の半径方向外方側に位置 ている噛合歯54a(図3参照)が、前記回転支持 38上のピニオンギヤ46に噛み合っている。ま 、セグメントギヤ54の、回転体30の半径方向 内方側を向いた端部側に、上下方向のピン56 取り付けられている。この直立したピン56 下端と、前記中間プレート42の最も内方側に 設けた直立ピン58の上端との間にスプリング6 0が連結されて、前記セグメントギヤ54の半径 方向内方側の端部を常時引き付けている。

 セグメントギヤ54の直立したピン56の上端 部には、カムフォロア62が取り付けられてい 。一方、前記回転プレート34の上方には、 定円板64が配置されており、この固定円板64 外周部に円盤状カム66が取り付けられてい 。この円盤状カム66の外周カム面に前記スプ リング60によって引き付けられたカムフォロ 62が当接している。円盤状カム66は、図3に の一部を示しているが、前記電子線照射装 18の照射窓19の前方に位置する照射エリアCで 、小径部66aから移行部66bを経て大径部66cへ移 行するようになっており、この移行によって セグメントギヤ54は、その噛合歯54aの一端(図 3の下側に位置する端部)がピニオンギヤ46に み合った状態から他端(図3の上側に位置する 端部)が噛み合った状態になるまでの角度回 する(図3のセグメントギヤ54A、54B、54C参照) このセグメントギヤ54の回転によって、ピニ オンギヤ46はほぼ180度回転する。なお、この ニオンギヤ46の回転(回転支持軸38の回転)は 必ずしも180°に限るものではなく、少なく も90°以上回転するものであればよい。

 また、前記セグメントギヤ54およびピニ ンギヤ46が、電子線照射装置18の照射窓19の 方で回転した後、容器搬送装置20から排出ホ イール24に樹脂製ボトル2を引き渡す排出位置 Aに至る間で、円盤状カム66のカム曲線が、電 子線の照射エリアCと逆に大径部66cから小径 66aに移行するようになっている。この部分 カム66の形状によって、セグメントギヤ54は 電子線照射時における前記回転角度と同角 だけ逆回転を行うようになっている。その 、円盤状カム66のカム曲線は、容器排出位 Aから、容器供給位置Bを経て、前記照射窓19 前方に至るまでの間は、小径部66aになって る。これら回転体30を構成する回転プレー 34、その外周の取り付けプレート36、取り付 プレート36の上方の中間プレート42、セグメ ントギヤ54および回転支持軸38上のピニオン ヤ54と、固定側の固定円板64および円盤状カ 66等は、周壁68aおよび天面68bを有するカバ 68によって覆われている。なお、回転体30が 転支持軸38を循環移動させる移動手段を構 しており、ピニオンギヤ46、セグメントギヤ 54、カムフォロア62、円盤状カム66により回転 支持軸38の回転手段が構成されている。

 次に、鉛直方向を向けて支持された前記 転支持軸38の下端に取り付けられているネ クグリッパ70について、図2および図4、図5に より説明する。各ネックグリッパ70は、回転 持軸38の各下端面に直角に固定された取付 72の両側面に、2枚の板ばね74が鉛直方向に向 けて平行に固定されている。これら両板ばね 74の外側に、それぞれ支持部材76が板ばね74と 平行して取付体72に固定されている。板ばね7 4と支持部材76の先端部との間にコイルばね78 介装されており、両板ばね74の先端部が常 互いに接近する方向に付勢され、通常はス ッパ(各板ばね74と支持部材76の間に挿通され たボルト80の頭部80a)に当たって停止してほぼ 平行な状態を保っている。また、板ばね74の 端部が内面側から押されると、コイルばね7 8の付勢力に抗して互いに拡開する方向に移 できるようになっている。

 両板ばね74および支持部材76は、回転支持 軸38の軸線O2に対して、回転体30の半径方向内 方側に位置をずらして配置されている。前記 各板ばね74の下端部には、回転支持軸38の延 線上で樹脂製ボトル2を保持するように、そ ぞれグリップ部82が突出して設けられて、 いに対向しており、その対向する部分は上 2枚の板状に形成されて、その先端の凹面82a 樹脂製ボトル2のネック部2bの外径にほぼ一 する円弧状をしている。これらグリップ部8 2は回転体30により循環移動されるが、容器搬 送装置20への容器供給位置Bおよび容器排出位 置Aでは、先端部82bが半径方向外方側を向い おり、容器供給位置Bにおいて、回転体30の 径方向外方側から、前記回転支持軸38とほぼ 直交する方向に樹脂製ボトル2のネック部2bが 押し込まれて保持するようになっている。ま た、容器排出位置Aでは、両グリップ部82によ って保持されている樹脂製ボトル2を、回転 持軸38とほぼ直交するグリップ部82の先端部8 2b方向へ向けて(回転体30の半径方向外方側へ けて)抜き出すようになっている。

 殺菌ボックス12内の最も下流側に位置し いる排出室26に隣接して中間チャンバー84が 置されている。そして、この中間チャンバ 84の下流側にリンサやフィラ等を収容した ャンバー(図示せず)が設置されている。中間 チャンバー84内には、容器保持手段(図示せず )を備えたロータリホイール(ネックホイール) 86が設けられており、このネックホイール86 前記排出室26内の排出ホイール24から受け取 た樹脂製ボトル2を回転搬送した後、リンサ やフィラ等が設置されたチャンバー内の供給 ホイールに引き渡す。なお、図1中の符号Dで す位置が、排出室26の排出ホイール24から中 間チャンバー84のネックホイール86への受渡 置である。

 前記排出室26内の排出ホイール24は、中間 リジェクトホイールを兼ねており、各種セン サ等の情報により樹脂製ボトル2が正常に殺 されていると判定された場合には、容器搬 装置20から受け取った樹脂製ボトル2を次の 間チャンバー84のネックホイール86に引き渡 て次の工程に送るが、電子線が照射されな った場合や、殺菌が不完全であると判断さ た場合には、中間チャンバー84のネックホ ール86に引き渡さずに、殺菌ボックス12に隣 して配置されているリジェクト室88に排出 る。図1中の符号Eで示す位置がリジェクト位 置である。

 以上の構成に係る電子線殺菌装置の作動 ついて説明する。この殺菌装置で殺菌され 内容液が充填される容器は樹脂製ボトル2で あり、エア搬送コンベヤ4の支持レール(図示 ず)に、ネック部に形成されたフランジ2aの 面側を支持され、推進用ブロアによって後 からエアを吹き付けられて搬送される。エ 搬送コンベヤ4によって搬送されてきた樹脂 製ボトル2は、導入チャンバー6内に入り、イ フィードスクリュー8によって一定の間隔に 切り離されて、ロータリホイール10の容器保 手段に引き渡される。ロータリホイール10 よって回転搬送された後、樹脂製ボトル2は 鉛製の殺菌ボックス12の供給室16内に設置さ れた供給ホイール14に引き渡される。供給ホ ール14の容器保持手段32に保持された樹脂製 ボトル2は回転搬送され、メイン室22内のロー タリ式容器搬送装置20のボトル保持手段28に き渡される。ボトル保持手段28は、鉛直方向 の回転支持軸38の下端に設けられたネックグ ッパ70を有しており、このネックグリッパ70 が樹脂製ボトル2のフランジ2aの下側のネック 部2bを保持する。ネックグリッパ70は、2枚の ばね74にそれぞれ取り付けられた一対のグ ップ部82を有しており、回転体30の半径方向 方側から両グリップ部82間に樹脂製ボトル2 ネック部2bが押し込まれる。両グリップ部82 の先端部側82bから押し込まれた樹脂製ボトル 2は、板ばね74のばね力によってこれら両グリ ップ部82の凹部82a間に挟持される。

 ネックグリッパ70が取り付けられている 転支持軸38は、その上端のピニオンギヤ46が 円盤状カム66のカム曲線に応じて回転する グメントギヤ54に噛み合うことにより、その 回転位置が決められている。円盤状カム66は 容器搬送装置20の供給位置Bでは、カム形状 小径66aになっており、セグメントギヤ54は 3に符号54Aで示す状態になっている。回転体3 0の回転によって樹脂製ボトル2を保持した容 保持手段28が回転移動し、電子線の照射エ アC内にはいると、電子線照射装置18の照射 19(19A、19B、19C、19D)から照射された電子線が 樹脂製ボトル2の、回転体30の半径方向外方 、つまり、照射窓19側を向いた面側から電 線を照射される。その後、照射窓19の前方を 移動中に、円盤状カム66のカム形状が小径部6 6aから移行部66bを経て大径部66cに移行し、セ メントギヤ54が回転することによりこのセ メントギヤ54に噛み合っているピニオンギヤ 46が回転し、回転支持軸38およびその下端の ックグリッパ70がほぼ180度回転する。ネック グリッパ70に保持されている樹脂製ボトル2は 、図3の2Aの状態から2Bの状態を経て2Cに示す 態まで180度回転する。このように電子線照 エリアCを通過する間に、樹脂製ボトル2をほ ぼ180°回転させて回転体30の半径方向外方側 向いた面と内方側を向いた面を入れ替える で、樹脂製ボトル2の外面全体をくまなく殺 することができる。

 電子線照射エリアCを通過する間に180度回 転された樹脂製ボトル2を保持しているグリ プ部82は、先端部82bが回転体30の半径方向内 を向いているので、排出位置Aに到達する前 に、電子線照射時と同じ角度だけ逆方向に回 転させる。この逆回転させる領域では、円盤 状カム66のカム曲線が、前記電子線の照射時 は逆に大径部66cから移行部66bを経て小径部6 6aに移行するようになっており、セグメント ヤ54が逆回転して回転支持軸38および両グリ ップ部82を逆回転させて、グリップ部82の先 部82bを回転体30の半径方向外方側に向ける。

 ネックグリッパ70の向きを、容器供給位 Bと同じ状態に戻した後、排出位置Aで排出室 26内に設置されている排出ホイール24の容器 持手段25によって樹脂製ボトル2を保持して 前記ネックグリッパ70から抜き出す。その後 、受渡位置Dで中間ホイール86の容器保持手段 に樹脂製ボトル2を引き渡して、リンサやフ ラ等の工程に送る。なお、この実施例では 容器搬送装置20が、回転体30の外周にボトル 持手段28を設けた構成になっているが、容 搬送装置20は、このようなロータリ式に限定 されるものではなく、例えば、複数のスプロ ケットの周囲に掛け回したチェーン等に取り 付けて循環移動させるものであっても良い。 なお、グリッパ70を回転支持軸38の下端に設 て、樹脂製ボトル2を口部を上方に向けた正 状態で保持するように構成したが、グリッ 70を回転支持軸38の上端に設けて、樹脂製ボ トル2を倒立状態で保持するよう構成するこ も可能である。