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Title:
OPTICAL WAVEGUIDE TYPE MODULATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041469
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an optical waveguide type modulator comprising an optical waveguide having a Mach-Zehnder type optical waveguide unit, a signal electrode for modulating the optical wave to be guided in the optical waveguide, and an earth electrode. The optical waveguide type modulator is intended to reduce a drive voltage and to improve the reflection attenuation of a drive signal. In the constitution for the intention, the signal electrode is arranged along at least one branch waveguide of the two branch waveguides and two Y-branch units, which belong to the Mach-Zehnder type optical waveguide unit, and along a portion of one Y-branch unit connected to that one branch waveguide. That signal electrode is extracted, other than the portion of the Y-branch unit, across a symmetric axis of the Mach-Zehnder type optical waveguide unit after separated from that one Y-branch unit, but not along that portion of the other Y-branch unit connected to that one branch waveguide after separated from that one branch waveguide, but not across the symmetric axis.

Inventors:
ISHIKAWA YASUHIRO (JP)
SUGAMATA TORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067247
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO OSAKA CEMENT CO LTD (JP)
ISHIKAWA YASUHIRO (JP)
SUGAMATA TORU (JP)
International Classes:
G02F1/035
Domestic Patent References:
WO2004086126A12004-10-07
Foreign References:
JP2007133441A2007-05-31
JP2004318113A2004-11-11
JP2003202530A2003-07-18
Attorney, Agent or Firm:
TAMURA, Chikashi et al. (Akasaka Minato-k, Tokyo 52, JP)
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Claims:
 電気光学効果を有するZカット型基板と、
 該基板上に形成されたマッハツェンダー型光導波路部分を有する光導波路と、
 該光導波路内を導波する光波を変調するための変調用電極とを有する光導波路型変調器において、
 該マッハツェンダー型光導波路部分は2つの分岐導波路と2つのY分岐部を有し、
 該変調用電極は信号電極と接地電極とから構成され、
 該信号電極は、少なくとも一方の分岐導波路に沿って配置されると共に、該信号電極が前記一方の分岐導波路から離れマッハツェンダー型光導波路部分の対称軸を跨いで該信号電極を取り出す領域では、前記一方の分岐導波路に繋がるY分岐部の一部に沿って該信号電極を配置し、さらに、該信号電極が前記一方の分岐導波路から離れマッハツェンダー型光導波路部分の対称軸を跨がずに該信号電極を取り出す領域では、前記一方の分岐導波路に繋がるY分岐部に沿わずに該信号電極を配置することを特徴とする光導波路型変調器。
 請求項1に記載の光導波路型変調器において、該信号電極がY分岐部の一部に沿って配置される領域に、該信号電極と該Y分岐部とが離れる地点でのY分岐部を構成する2つの導波路の間隔は、15μm以上であることを特徴とする光導波路型変調器。
 請求項1又は2に記載の光導波路型変調器において、前記2つの分岐導波路に沿って配置される2つの信号電極を有し、一方の信号電極が一方の分岐導波路から離れマッハツェンダー型光導波路部分の対称軸を跨いで前記一方の信号電極を取り出す領域では、他方の信号電極は他方の分岐導波路に繋がるY分岐部に沿わずに配置されることを特徴とする光導波路型変調器。
 請求項3に記載の光導波路型変調器において、前記2つの信号電極の少なくとも一方には、変調信号を遅延調整するための湾曲部が形成されていることを特徴とする光導波路型変調器。
 請求項3又は4に記載の光導波路型変調器において、前記2つの信号電極は、共に同じ全長を有することを特徴とする光導波路型変調器。
 請求項1又は2に記載の光導波路型変調器において、該接地電極は、他方の分岐導波路に沿って配置されると共に、該信号電極が前記一方の分岐導波路から離れマッハツェンダー型光導波路部分の対称軸を跨いで該信号電極を取り出す領域では、前記他方の分岐導波路に繋がるY分岐部の一部に沿って該接地電極を配置することを特徴とする光導波路型変調器。
Description:
光導波路型変調器

 本発明は、光導波路型変調器に関し、特 、Zカット型基板上にマッハツェンダー型光 導波路部分を有する光導波路と該光導波路内 を導波する光波を変調するための変調用電極 とを形成した光導波路型変調器に関する。

 近年、光通信分野や光計測分野において、 オブ酸リチウムなどの電気光学効果を有す 基板に光導波路を形成した光導波路型変調 が利用されている。
 光導波路型変調器の多くは、マッハツェン ー型光導波路が利用され、特に、基板に印 する電界に対し最も効率的に電気光学効果 発現する方向が基板の厚さ方向(光導波路を 形成した基板面に垂直な方向)である、所謂 Zカット型基板を用いる場合には、マッハツ ンダー型光導波路の分岐導波路に沿って(導 波路の上又はバッファ層を挟んで導波路の上 に)信号電極や接地電極が配置されている。

 他方、光導波路型変調器を駆動するための 動電圧を低減することは、光変調器の消費 力の低減だけでなく、駆動周波数を高める めに極めて重要な課題である。特許文献1は 、周波数応答特性におけるディップを抑制す るため中央の接地電極103に開口104を形成する 技術を開示するものであるが、特許文献1に 図5又は6に示すように、分岐導波路7,8に繋が るY分岐部6,9の一部にまで、光導波路に沿っ 信号電極101,102を配置する図が描かれている これらの図を駆動電圧の低減化の観点から ると、Y分岐部の一部まで信号電極を配置す ることは、光導波路に対する駆動電圧を印加 する領域を長くすることとなり、結果として 駆動電圧を低減することが可能となる。なお 、説明を分かり易くするため、信号電極や接 地電極の下側に配置されているバッファ層を 省略すると共に、同様に電極の下側に配置さ れる光導波路を、透視した状態で描写してい る。以下、図1乃至4についても同様である。

再公表特許WO2004/086126号公報(図5又は6参 )

 しかしながら、図5又は6に開示されてい ように、Y分岐部の光導波路に沿って信号電 を配置しても、信号電極が光導波路から離 る際には(信号電極の取り出し部分では)、 号電極は急激に曲げられ、曲率半径が小さ なるため、電極の曲がり部で駆動信号であ マイクロ波の反射や基板内への不要な漏れ 発生し、駆動信号の反射減衰量が劣化する 因となる。

 本発明が解決しようとする課題は、上述 た問題を解決し、駆動電圧を低減すると共 、駆動信号の反射減衰量を改善した光導波 型変調器を提供することである。

 請求項1に係る発明では、電気光学効果を 有するZカット型基板と、該基板上に形成さ たマッハツェンダー型光導波路部分を有す 光導波路と、該光導波路内を導波する光波 変調するための変調用電極とを有する光導 路型変調器において、該マッハツェンダー 光導波路部分は2つの分岐導波路と2つのY分 部を有し、該変調用電極は信号電極と接地 極とから構成され、該信号電極は、少なく も一方の分岐導波路に沿って配置されると に、該信号電極が前記一方の分岐導波路か 離れマッハツェンダー型光導波路部分の対 軸を跨いで該信号電極を取り出す領域では 前記一方の分岐導波路に繋がるY分岐部の一 に沿って該信号電極を配置し、さらに、該 号電極が前記一方の分岐導波路から離れマ ハツェンダー型光導波路部分の対称軸を跨 ずに該信号電極を取り出す領域では、前記 方の分岐導波路に繋がるY分岐部に沿わずに 該信号電極を配置することを特徴とする。

 本発明において、「分岐導波路」とは、 ッハツェンダー型光導波路の2つのY分岐部 挟まれた2本の光導波路部で、一般的には2本 の光導波路が平行又は各光導波路が直線形状 の部分を意味する。また、「Y分岐部」とは 分岐点を含み、該分岐点から分かれた2つの 導波路が両者の間隔を徐々に広げ各分岐導 路に接続されるまでの接続部分も含むもの ある。

 請求項2に係る発明では、請求項1に記載 光導波路型変調器において、該信号電極がY 岐部の一部に沿って配置される領域に、該 号電極と該Y分岐部とが離れる地点でのY分 部を構成する2つの導波路の間隔は、15μm以 であることを特徴とする。

 請求項3に係る発明では、請求項1又は2に 載の光導波路型変調器において、前記2つの 分岐導波路に沿って配置される2つの信号電 を有し、一方の信号電極が一方の分岐導波 から離れマッハツェンダー型光導波路部分 対称軸を跨いで前記一方の信号電極を取り す領域では、他方の信号電極は他方の分岐 波路に繋がるY分岐部に沿わずに配置される とを特徴とする。

 請求項4に係る発明では、請求項3に記載 光導波路型変調器において、前記2つの信号 極の少なくとも一方には、変調信号を遅延 整するための湾曲部が形成されていること 特徴とする。

 請求項5に係る発明では、請求項3又は4に 載の光導波路型変調器において、前記2つの 信号電極は、共に同じ全長を有することを特 徴とする。

 請求項6に係る発明では、請求項1又は2に 載の光導波路型変調器において、該接地電 は、他方の分岐導波路に沿って配置される 共に、該信号電極が前記一方の分岐導波路 ら離れマッハツェンダー型光導波路部分の 称軸を跨いで該信号電極を取り出す領域で 、前記他方の分岐導波路に繋がるY分岐部の 一部に沿って該接地電極を配置することを特 徴とする。

 請求項1に係る発明により、信号電極が一 方の分岐導波路から離れマッハツェンダー型 光導波路部分の対称軸を跨いで該信号電極を 取り出す領域では、前記一方の分岐導波路に 繋がるY分岐部の一部に沿って該信号電極を 置するため、Y分岐部においても信号電極を り出す方向に信号電極を曲げながら光導波 内を導波する光波を変調することができ、 調作用が及ぶ光導波路(「作用部」という) 長さがより長くなり、光導波路型変調器の 動電圧を低減することが可能となる。しか 、信号電極を取り出す方向に曲げているた 、曲率を急激に小さくする必要が無く反射 衰量の劣化を抑制できる。

 また、請求項1に係る発明では、信号電極 が一方の分岐導波路から離れマッハツェンダ ー型光導波路部分の対称軸を跨がずに該信号 電極を取り出す領域では、前記一方の分岐導 波路に繋がるY分岐部に沿わずに該信号電極 配置するため、信号電極を取り出す際の曲 をより小さくする必要が無く反射減衰量の 化を抑制できる。特に、特許文献1のように Y分岐部の一部に沿って信号電極を配置した 後、マッハツェンダー型光導波路部分の対称 軸を跨がずに該信号電極を取り出すためには 、極めて小さな曲率を伴うが、本発明によれ ばそのような不具合を生じない。

 請求項2に係る発明により、信号電極がY 岐部の一部に沿って配置される領域に、該 号電極と該Y分岐部とが離れる地点でのY分岐 部を構成する2つの導波路の間隔は、15μm以上 であるため、信号電極が形成する電界が2つ 導波路に影響を及ぼすことにより発生する 波路間のクロストークを抑制することが可 となる。

 請求項3に係る発明により、2つの分岐導 路に沿って配置される2つの信号電極を有し 一方の信号電極が一方の分岐導波路から離 マッハツェンダー型光導波路部分の対称軸 跨いで前記一方の信号電極を取り出す領域 は、他方の信号電極は他方の分岐導波路に がるY分岐部に沿わずに配置されるため、2 の信号電極を用いる光導波路型変調器に対 ても、駆動電圧を低減し、駆動信号の反射 衰量を改善することが可能となる。

 請求項4に係る発明により、2つの信号電 の少なくとも一方には、変調信号を遅延調 するための湾曲部が形成されているため、2 の信号電極による光導波路の各作用部間で 変調に係る位相や変調タイミングを調整す ことが可能となる。

 請求項5に係る発明により、2つの信号電 は、共に同じ全長を有するため、2つの信号 極の間で、信号電極に印加される変調信号 減衰量を同じくでき、また、信号電極に係 インピーダンスも同じに調整することが可 となる。

 請求項6に係る発明により、接地電極は、 他方の分岐導波路に沿って配置されると共に 、該信号電極が前記一方の分岐導波路から離 れマッハツェンダー型光導波路部分の対称軸 を跨いで該信号電極を取り出す領域では、前 記他方の分岐導波路に繋がるY分岐部の一部 沿って該接地電極を配置するため、接地電 が形成される導波路にも通常より長く変調 用を及ぼすことが可能となり、駆動電圧を り一層低減することが可能となる。

本発明の光導波路型変調器の第1の実施 例である。 図1に示すY分岐部6を中心とする拡大図 ある。 本発明の光導波路型変調器の第2の実施 例である。 図3に示すY分岐部6を中心とする拡大図 ある。 特許文献1に開示された参考例を示す図 である。 特許文献1に開示された他の参考例を示 す図である。

符号の説明

 1 基板
 2,21,22 信号電極
 3,4,31~33 接地電極
 5~10 光導波路

 以下、本発明に係る光導波路型変調器につ て、詳細に説明する。
 図1及び図2に、本発明の光導波路型変調器 関する第1の実施例を示す。図2は、図1の右 のY分岐部を中心とした拡大図であり、説明 分かり易くするため、バッファ層や接地電 3は省略されている。
 電気光学効果を有するZカット型基板1と、 基板上に形成されたマッハツェンダー型光 波路部分を有する光導波路(5~10)と、該光導 路内を導波する光波を変調するための変調 電極とを有する光導波路型変調器において 該マッハツェンダー型光導波路部分は2つの 岐導波路7,8と2つのY分岐部6,9を有し、該変 用電極は信号電極2と接地電極3,4とから構成 れ、該信号電極2は、少なくとも一方の分岐 導波路7に沿って配置されると共に、該信号 極が前記一方の分岐導波路から離れマッハ ェンダー型光導波路部分の対称軸dを跨いで 信号電極を取り出す領域では、前記一方の 岐導波路に繋がるY分岐部の一部に沿って該 信号電極を配置し、さらに、該信号電極が前 記一方の分岐導波路から離れマッハツェンダ ー型光導波路部分の対称軸を跨がずに該信号 電極を取り出す領域では、前記一方の分岐導 波路に繋がるY分岐部に沿わずに該信号電極 配置することを特徴とする。

 本発明において、「分岐導波路」とは、 ッハツェンダー型光導波路の2つのY分岐部 挟まれた2本の光導波路部7,8で、一般的に2本 の光導波路が平行又は各光導波路が直線形状 の部分(図2の点a,cを含む一点鎖線の左側部分) を意味する。また、「Y分岐部」とは、分岐 を含み、該分岐点から分かれた2つの光導波 が両者の間隔を徐々に広げ各分岐導波路に 続されるまでの接続部分(図2の点a,cを含む 点鎖線の右側部分で分岐点までの部分)も含 ものである。

 基板1は、例えば、ニオブ酸リチウム、タ ンタル酸リチウム、PLZT(ジルコン酸チタン酸 ランタン)、及び石英系の材料及びこれらの 組み合わせが利用可能である。特に、電気光 学効果の高いニオブ酸リチウム(LN)やタンタ 酸リチウム(LT)結晶が好適に利用される。

 光導波路の形成方法としては、Tiなどを熱 散法やプロトン交換法などで基板表面に拡 させることにより形成することができる。
 信号電極や接地電極などの変調用電極は、T i・Auの電極パターンの形成及び金メッキ方法 などにより形成することが可能である。

 なお、特に図示してないが、基板1と変調用 電極との間にはSiO 2 などのバッファ層を形成することが好ましい 。特に、本発明のようにZカット型基板を用 る場合には、光導波路の上側に変調用電極 形成する必要があり、このため光導波路を 搬する光波が変調用電極により吸収又は散 されることを防止するため、バッファ層が 成されている。

 本発明の光導波路型変調器の特徴は、図2 に示すように、信号電極2が一方の分岐導波 から離れマッハツェンダー型光導波路部分 対称軸dを跨いで該信号電極2を取り出す領域 (図2の点aの右側)では、前記一方の分岐導波 に繋がるY分岐部の一部(点aから点b,矢印Lで した領域)に沿って該信号電極を配置してい 。このため、Y分岐部においても信号電極を 取り出す方向に信号電極を曲げながら光導波 路内を導波する光波を変調することができ、 変調作用が及ぶ光導波路(作用部)の長さが符 Lで示した分だけより長くなり、光導波路型 変調器の駆動電圧を低減することが可能とな る。しかも、信号電極2を取り出す方向(図面 下方向)に曲げているため、曲率を急激に小 さくする必要が無く反射減衰量の劣化を抑制 できる。

 さらに、図1のように、Y分岐部9の近傍で 号電極2を引き出す場合には、後述の図4に す信号電極22と同様に、信号電極が一方の分 岐導波路から離れマッハツェンダー型光導波 路部分の対称軸を跨がずに該信号電極を取り 出す領域では、前記一方の分岐導波路に繋が るY分岐部に沿わずに該信号電極を配置して る。このため、例えば、図5又は6の符号A~Dで 示すように、信号電極を取り出す際の曲率を 通常より小さくすることが、不要となり反射 減衰量の劣化も抑制できる。

 また、本発明の光導波路型変調器におい は、図2に示すように、接地電極4は、他方 分岐導波路8に沿って配置されると共に、該 号電極2が前記一方の分岐導波路7から離れ ッハツェンダー型光導波路部分の対称軸dを いで該信号電極を取り出す領域では、前記 方の分岐導波路8に繋がるY分岐部の一部(図2 の点cの右側)に沿って該接地電極を配置して る。これにより、分岐導波路を超える図2の 点cの右側においても、導波路上に接地電極4 形成され、接地電極の下の光導波路に変調 用を及ぼすため、駆動電圧をより一層低減 ることが可能となる。

 さらに、本発明の光導波路型変調器にお ては、信号電極がY分岐部の一部に沿って配 置される領域に、該信号電極と該Y分岐部と 離れる地点(図2の点b)でのY分岐部を構成する 2つの導波路の間隔Wは、15μm以上であること 特徴とする。間隔Wが狭くなると、信号電極2 が形成する電界が2つの導波路、つまり、Y分 部の上側の導波路(点aから分岐点までの光 波路)だけでなくY分岐部の下側の導波路(点c ら分岐点までの光導波路)にも影響を及ぼす ため、2つの導波路間にクロストークが発生 ることとなる。図2に示すように間隔Wを15μm 上とすることで、このクロストークを効果 に抑制することが可能となる。

 次に、図3及び図4に、本発明の光導波路型 調器に関する第2の実施例を示す。なお、図4 は、図3の右側のY分岐部を中心とする拡大図 あるが、説明を分かり易くするため接地電 31~33を省略している。
 第2の実施例では、各分岐導波路7,8に対応し て個々独立の信号電極21,22を配置した、所謂 デュアル式光変調器の例を示している。

 第2の実施例においても、第1の実施例と 様に、電気光学効果を有するZカット型基板1 と、該基板上に形成されたマッハツェンダー 型光導波路部分を有する光導波路(5~10)と、該 光導波路内を導波する光波を変調するための 変調用電極とを有する光導波路型変調器にお いて、該マッハツェンダー型光導波路部分は 2つの分岐導波路7,8と2つのY分岐部6,9を有し、 該変調用電極は信号電極21,22と接地電極31~33 から構成され、該信号電極21,22は、分岐導波 路7,8に沿って配置されると共に、該信号電極 21,22が前記分岐導波路7から離れマッハツェン ダー型光導波路部分の対称軸dを跨いで該信 電極を取り出す領域(信号電極21についてはY 岐部6の近傍,信号電極22についてはY分岐部9 近傍)では、前記分岐導波路に繋がるY分岐 の一部に沿って該信号電極を配置し(図4の点 aから点bの範囲)、さらに、該信号電極21,22が 記分岐導波路7,8から離れマッハツェンダー 光導波路部分の対称軸dを跨がずに該信号電 極を取り出す領域(信号電極21についてはY分 部9の近傍,信号電極22についてはY分岐部6の 傍)では、前記分岐導波路に繋がるY分岐部に 沿わずに該信号電極を配置する(図4の信号電 22参照)ことを特徴とする。

 第1の実施例の図2と同様に、第1の実施例 図4に示す、Y分岐部に沿って信号電極21が配 置される領域(点aから点bの範囲)の長さLは、 い程、駆動電圧を低減することができる。 た、信号電極21とY分岐部とが離れる点bにお ける導波路間隔Wは、クローストークを抑制 るため、第1の実施例と同様に、15μm以上と ることが好ましい。

 第2の実施例では、2つの分岐導波路7,8に って配置される2つの信号電極21,22を有して り、特に、一方の信号電極21が一方の分岐導 波路から離れマッハツェンダー型光導波路部 分の対称軸dを跨いで前記一方の信号電極を り出す領域(図4の点aと点cとを含む一点鎖線 右側)では、他方の信号電極22は他方の分岐 波路8に繋がるY分岐部に沿わずに配置され いる。このため、2つの信号電極を用いる光 波路型変調器に対しても、駆動電圧を低減 、駆動信号の反射減衰量を効果的に改善す ことが可能となる。

 また、第2の実施例においては、図3が示 ように、2つの信号電極の少なくとも一方(22) には、変調信号を遅延調整するための湾曲部 23が形成されている。これにより、2つの信号 電極21,22による光導波路の各作用部間で、例 ば、図4の点aと点cとの各地点で、変調に係 位相や変調タイミングを調整することが可 となる。

 さらに、2つの信号電極21,22を、同じ全長 有するように設定することで、2つの信号電 極の間で、信号電極に印加される変調信号の 減衰量を同じくでき、また、信号電極に係る インピーダンスも同じに調整することが可能 となる。

 本発明の光導波路型変調器における信号 極の入力する場所と当該信号電極を出力す 場所とについては、図1又は3に示した基板1 異なる側面側に配置するものに限らず、基 1の同一側面側に配置することも可能である 。なお、図3のように、信号電極の入力側と 力側を基板の異なる側面側に配置する場合 は、他方のY分岐部9においても、図4と同様 (ただし、信号電極21、と22とを置き換える。 )配置することで、各信号電極が光導波路に 界を作用させる作用部の長さが同じとなり 分岐導波路間の変調状況をほぼ同じに維持 ることが可能となる。また、各分岐導波路 対する変調状況が異なることにより発生す チャープ現象も抑制することが可能となる

 なお、上述の本発明の説明においては、 導波路型変調器に対する光波の進行方向や 調信号の進行方向については、特に明記し いないが、例えば、図1又は図3の左右いず の方向に光波や変調信号が進む場合でも、 発明は十分に効果を奏するものである。

 以上のように本発明によれば、駆動電圧 低減すると共に、駆動信号の反射減衰量を 善した光導波路型変調器を提供することが 能となる。