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Patent Searching and Data


Title:
BATTERY RECEIVING DEVICE, PORTABLE DEVICE, OUTPUT DEVICE, AND HEAD MOUNT DISPLAY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108091
Kind Code:
A1
Abstract:
A battery receiving device in which swelling of a battery does not apply excessive pressure on the battery. In the battery receiving device, a battery chamber, which is formed in a housing and in which the battery is received, is covered by a cover member. The battery receiving device has lock means for fixing the housing and the cover member together, and also has lock release means for releasing the lock means when the battery is swollen. An output device has a lock member that, when the cover member is installed on the housing, engages with a part of the cover member to prevent separation of the cover member, and the output device further has a displacement transmission member for transmitting swelling and displacement of the battery, which is received in the battery chamber, to the lock member to disengage the engagement of the lock member with the part of the cover member.

Inventors:
OTSUKI MASAKI (JP)
EJIMA SATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000419
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
March 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
OTSUKI MASAKI (JP)
EJIMA SATOSHI (JP)
International Classes:
H01M2/10; H01M10/48
Foreign References:
JP2002056830A2002-02-22
JP2005005008A2005-01-06
JP2003059471A2003-02-28
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (19-5 Nishishinjuku 1-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 筐体に形成され電池が収容される電池室を、カバー部材により覆ってなる電池収容装置において、
 前記筐体と前記カバー部材とを固定するロック手段と、
 前記電池の膨張時に、前記ロック手段を解除するロック解除手段と、
を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項1記載の電池収容装置において、
 前記ロック手段は、前記カバー部材を前記筐体にロックするロック部材を有し、
 前記ロック解除手段は、前記電池の膨張により前記ロック部材のロックを解除することを特徴とする電池収容装置。
 請求項2記載の電池収容装置において、
 前記ロック解除手段は、
 前記電池の膨張を検出する検出手段と、
 前記検出手段により前記電池の膨張が検出された時に前記ロック部材をロックの解除位置に移動する移動手段と、
 を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項3記載の電池収容装置において、
 前記検出手段は、前記電池の膨張により押圧される位置に配置される圧力センサであることを特徴とする電池収容装置。
 請求項1記載の電池収容装置において、
 前記ロック手段は、前記カバー部材または前記筐体のいずれか一方に移動可能に配置されるロック部材を有し、
 前記ロック解除手段は、前記電池の膨張により前記ロック部材を移動しロックを解除することを特徴とする電池収容装置。
 請求項5記載の電池収容装置において、
 前記ロック解除手段は、前記ロック部材に連結され前記電池の膨張により前記ロック部材を移動する移動部材を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電池収容装置において、
 前記ロック解除手段によりロックが解除された時に、前記電池室を覆う前記カバー部材の覆いを開放する開放手段を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項7記載の電池収容装置において、
 前記開放手段は、前記カバー部材を開放方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項7または請求項8記載の電池収容装置において、
 前記ロック解除手段によりロックが解除された時に、前記電池を前記電池室から離脱させる離脱手段を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項9記載の電池収容装置において、
 前記離脱手段は、前記電池を前記カバー部材側に付勢する付勢部材を有することを特徴とする電池収容装置。
 筐体に形成され電池が収容される電池室を、カバー部材により覆ってなる電池収容装置において、
 前記カバー部材は、前記電池の膨張による押圧力により変形し前記電池の膨張を許容する膨張許容手段を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項11記載の電池収容装置において、
 前記膨張許容手段は、前記カバー部材に形成されるスリットを有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項11記載の電池収容装置において、
 前記膨張許容手段は、前記カバー部材の少なくとも一部に形成される弾性変形部を有することを特徴とする電池収容装置。
 請求項1ないし請求項13のいずれか1項記載の電池収容装置において、
 前記電池の膨張は、前記電池の最も広い面の膨張であることを特徴とする電池収容装置。
 請求項1ないし請求項14のいずれか1項記載の電池収容装置を有することを特徴とする携帯装置。
 音声を出力する音声出力部と、電池を収容する電池収容部と、を備える出力装置において、
 前記電池収容部は、着脱可能なカバー部材を有し、内部に電池室が形成されている筐体と、前記カバー部材が筐体に装着されている際に、当該カバー部材の一部と係合してカバー部材の脱離を係止するロック部材と、前記電池室に収容される電池の膨張変位を、前記ロック部材に伝達して、当該ロック部材によるカバー部材の一部との係合を外させる変位伝達部材と、
を有することを特徴とする出力装置。
 請求項16に記載の出力装置において、
 前記変位伝達部材は、第一の方向に縮むと、それとは異なる第二の方向に伸びて、方向を変換して変位を伝達する構造体であり、一端が前記ロック部材と連結されると共に、前記電池の膨張により前記第一の方向に押圧される位置に配置されて、前記電池の膨張による前記第一の方向への変位を、前記ロック部材に伝達し、
 前記ロック部材は、前記変位伝達部材の伸びによる変位を受けると、前記カバー部材の一部との係合を解除することを特徴とする出力装置。
 請求項17に記載の出力装置において、
 前記変位伝達部材は、弾性を有し、前記第二の方向への張力により、前記ロック部材による前記カバー部材の一部との係合状態を維持することを特徴とする出力装置。
 請求項18に記載の出力装置において、
 前記変位伝達部材は、前記第一の方向への押圧によって付勢され、前記ロック部材によるロック解除時に、前記第一の方向に伸びて前記電池を押圧することを特徴とする出力装置。
 請求項16ないし請求項19のいずれか1項記載の出力装置において、
 前記カバー部材は、その一部に、前記ロック部材と係合するための孔部を有する係止片を有し、
 前記ロック部材は、その一部に、前記孔部に係合する爪部を有する係止部と、該係止部を変位可能に支持する支持部と、を有し、前記爪部は、前記カバー部材が前記筐体の開口に装着された時、前記孔部に係合して、当該カバー部材の脱離を係止し、前記変位伝達部材の第二の方向への伸びによる変位を前記支持部が受け、この変位により、係止部が変位して、爪部が前記孔部から外れて、係合を解除することを特徴とする出力装置。
 請求項16ないし請求項20のいずれか1項記載の出力装置において、
 前記電池収納部は、前記音声出力部から離れて設けられていることを特徴とする出力装置。
 請求項16ないし請求項21のいずれか1項記載の出力装置に、画像を出力する画像出力部が設けられていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
                                                                            
Description:
電池収容装置、携帯装置、出力 置およびヘッドマウントディスプレイ

 本発明は、電池を収容する電池収容装置 よび携帯装置に関する。また、ユーザの頭 に装着された状態で、ユーザが音声を楽し ことや、画像および音声を楽しむことがで るヘッドホンやヘッドマウントディスプレ などの出力装置に関する。

 リチウムイオン二次電池、リチウムポリ ー二次電池等の二次電池は、充放電を繰り すと電池が膨張することが知られている。 して、このような電池を収容する電池収容 置では、予め、電池の膨張を予測して電池 の空間を確保し、電池の膨張を許容するこ が行われている。

 以下、本発明に関連する先行技術文献を列 する。

特開2005-159638号公報

特開2002-232810号公報

 しかしながら、従来の電池収容装置では 電池が不良あるいは粗悪な設計である場合 は、予測を超えて電池が膨張するため、電 の膨張が電池室を覆うカバー部材により阻 されるおそれがあるという問題があった。 のように、電池の膨張が阻止されると、電 に過大な圧力が作用し、電池の正常な作動 阻害され、また、電池や筐体の内蔵物が損 するおそれがある。

 本発明は、かかる従来の問題を解決する めになされたもので、電池の膨張により電 に過大な圧力が作用することを防止するこ ができる電池収容装置、携帯装置、出力装 およびへッドマウントディスプレイを提供 ることを目的とする。

 第1の発明の電池収容装置は、筐体に形成 され電池が収容される電池室を、カバー部材 により覆ってなる電池収容装置において、前 記筐体と前記カバー部材とを固定するロック 手段と、前記電池の膨張時に、前記ロック手 段を解除するロック解除手段とを有すること を特徴とする。

 第2の発明の電池収容装置は、第1の発明 電池収容装置において、前記ロック手段は 前記カバー部材を前記筐体にロックするロ ク部材を有し、前記ロック解除手段は、前 電池の膨張により前記ロック部材のロック 解除することを特徴とする。

 第3の発明の電池収容装置は、第2の発明 電池収容装置において、前記ロック解除手 は、前記電池の膨張を検出する検出手段と 前記検出手段により前記電池の膨張が検出 れた時に前記ロック部材をロックの解除位 に移動する移動手段とを有することを特徴 する。

 第4の発明の電池収容装置は、第3の発明 電池収容装置において、前記検出手段は、 記電池の膨張により押圧される位置に配置 れる圧力センサであることを特徴とする。

 第5の発明の電池収容装置は、第1の発明 電池収容装置において、前記ロック手段は 前記カバー部材または前記筐体のいずれか 方に移動可能に配置されるロック部材を有 、前記ロック解除手段は、前記電池の膨張 より前記ロック部材を移動しロックを解除 ることを特徴とする。

 第6の発明の電池収容装置は、第5の発明 電池収容装置において、前記ロック解除手 は、前記ロック部材に連結され前記電池の 張により前記ロック部材を移動する移動部 を有することを特徴とする。

 第7の発明の電池収容装置は、第1ないし 6のいずれか1の発明の電池収容装置において 、前記ロック解除手段によりロックが解除さ れた時に、前記電池室を覆う前記カバー部材 の覆いを開放する開放手段を有することを特 徴とする。

 第8の発明の電池収容装置は、第7の発明 電池収容装置において、前記開放手段は、 記カバー部材を開放方向に付勢する付勢部 を有することを特徴とする。

 第9の発明の電池収容装置は、第7または 8の電池収容装置において、前記ロック解除 段によりロックが解除された時に、前記電 を前記電池室から離脱させる離脱手段を有 ることを特徴とする。

 第10の発明の電池収容装置は、第9の発明 電池収容装置において、前記離脱手段は、 記電池を前記カバー部材側に付勢する付勢 材を有することを特徴とする。

 第11の発明の電池収容装置は、筐体に形 され電池が収容される電池室を、カバー部 により覆ってなる電池収容装置において、 記カバー部材は、前記電池の膨張による押 力により変形し前記電池の膨張を許容する 張許容手段を有することを特徴とする。

 第12の発明の電池収容装置は、第11の発明 の電池収容装置において、前記膨張許容手段 は、前記カバー部材に形成されるスリットを 有することを特徴とする。

 第13の発明の電池収容装置は、第11の発明 の電池収容装置において、前記膨張許容手段 は、前記カバー部材の少なくとも一部に形成 される弾性変形部を有することを特徴とする 。

 第14の発明の電池収容装置は、第1ないし 13のいずれか1の発明の電池収容装置におい 、前記電池の膨張は、前記電池の最も広い の膨張であることを特徴とする。

 第15の発明の携帯装置は、第1ないし第14 いずれか1の発明の電池収容装置を有するこ を特徴とする。

 第16の発明の出力装置は、音声を出力す 音声出力部と、電池を収容する電池収容部 、を備える出力装置において、前記電池収 部は、着脱可能なカバー部材を有し、内部 電池室が形成されている筐体と、前記カバ 部材が筐体に装着されている際に、当該カ ー部材の一部と係合してカバー部材の脱離 係止するロック部材と、前記電池室に収容 れる電池の膨張変位を、前記ロック部材に 達して、当該ロック部材によるカバー部材 一部との係合を外させる変位伝達部材とを することを特徴とする。

 第17の発明の出力装置は、第16の発明の出 力装置において、前記変位伝達部材は、第一 の方向に縮むと、それとは異なる第二の方向 に伸びて、方向を変換して変位を伝達する構 造体であり、一端が前記ロック部材と連結さ れると共に、前記電池の膨張により前記第一 の方向に押圧される位置に配置されて、前記 電池の膨張による前記第一の方向への変位を 、前記ロック部材に伝達し、前記ロック部材 は、前記変位伝達部材の伸びによる変位を受 けると、前記カバー部材の一部との係合を解 除することを特徴とする。

 第18の発明の出力装置は、第17の発明の出 力装置において、前記変位伝達部材は、弾性 を有し、前記第二の方向への張力により、前 記ロック部材による前記カバー部材の一部と の係合状態を維持することを特徴とする。

 第19の発明の出力装置は、第18の発明の出 力装置において、前記変位伝達部材は、前記 第一の方向への押圧によって付勢され、前記 ロック部材によるロック解除時に、前記第一 の方向に伸びて前記電池を押圧することを特 徴とする。

 第20の発明の出力装置は、第16ないし第19 いずれか1の発明の出力装置において、前記 カバー部材は、その一部に、前記ロック部材 と係合するための孔部を有する係止片を有し 、前記ロック部材は、その一部に、前記孔部 に係合する爪部を有する係止部と、該係止部 を変位可能に支持する支持部と、を有し、前 記爪部は、前記カバー部材が前記筐体の開口 に装着された時、前記孔部に係合して、当該 カバー部材の脱離を係止し、前記変位伝達部 材の第二の方向への伸びによる変位を前記支 持部が受け、この変位により、係止部が変位 して、爪部が前記孔部から外れて、係合を解 除することを特徴とする。

 第21の発明の出力装置は、第16ないし第20 いずれか1の発明の出力装置において、前記 電池収納部は、前記音声出力部から離れて設 けられていることを特徴とする。

 第22の発明のへッドマウントディスプレ は、第16ないし第21のいずれか1の発明の出力 装置に、画像を出力する画像出力部が設けら れていることを特徴とする。

 本発明では、電池の膨張により電池に過 な圧力が作用することを防止することがで る。

本発明の電池収容装置の第1の実施形態 を示す分解斜視図である。 図1の電池収容装置の断面を示す説明図 である。 図2において電池が膨張した状態を示す 説明図である。 本発明の電池収容装置の第2の実施形態 を示す説明図である。 図4において電池が膨張した状態を示す 説明図である。 本発明の電池収容装置の第3の実施形態 を示す説明図である。 図6において電池が膨張した状態を示す 説明図である。 本発明の電池収容装置の第4の実施形態 を示す説明図である。 図8において電池が膨張した状態を示す 説明図である。 本発明の電池収容装置の第5の実施形 を示す説明図である。 図10の切欠部の詳細を示す説明図であ 。 図10において電池が膨張した状態を示 説明図である。 本発明の電池収容装置の第6の実施形 を示す説明図である。 図13の切欠部の詳細を示す説明図であ 。 図13において電池が膨張した状態を示 説明図である。 本発明の電池収容装置の第7の実施形 を示す説明図である。 図16において電池が膨張した状態を示 説明図である。 本発明の携帯装置の一実施形態を示す 説明図である。 本発明の電池収容装置の第8の実施形 を示す説明図である。 図19において電池が膨張した状態を示 説明図である。 (a)本発明に係るヘッドマウントディス プレイの一実施形態を示す斜視図である。(b) 本発明に係るヘッドマウントディスプレイの 一実施形態を示す側面図である。 本発明に係る電気回路部の一構成例を 示す断面図である。 (a)図22においてカバー部材の上面図で る。(b)図22において電気回路部の拡大図で る。 電池が膨張した状態の電気回路部の断 面図である。 電池が膨張した状態の電気回路部の断 面図である。

 以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳 に説明する。
(第1の実施形態)
 図1および図2は、本発明の電池収容装置の 1の実施形態を示している。

 この電池収容装置は、筐体11、カバー部 13を有している。

 筐体11には、電池15を収容する電池室17が 成されている。筐体11は直方体状をしてお 、その一面の電池室面11aに電池室17が開口し ている。電池室17は、直方体状をしており底 部17aを有している。電池室17は、電池室面11 aの長手方向の一方に偏って形成されている 電池室17と筐体11の端面11bとの間には壁面部1 7bが形成されている。

 電池15は、電池室17より小さい直方体状を している。電池15は、6面の内の2面の面積が きい薄型状とされている。面積の最も大き 大面積面15aの一方は、電池室17の底面部17aに 対向して収容される。電池15には、リチウム オン二次電池、リチウムポリマー二次電池 の二次電池が使用される。

 カバー部材13は、筐体11に形成される電池 室17の開口を覆って配置される。カバー部材1 3は、蓋部13a、取付部13bを有している。蓋部13 aは、電池室17の開口を覆って配置される。取 付部13bは、蓋部13aに直角に形成されている。 取付部13bには係止穴13cが形成されている。取 付部13bは、電池室17の壁面部17bに設けられた ック部材23に嵌合可能とされている。

 壁面部17bには、図2に示すように、ロック 機構19、ロック解除機構21が配置されている

 ロック機構19は、筐体11にカバー部材13を 定する。ロック機構19は、ロック部材23、コ イルスプリング25を有している。ロック部材2 3は、カバー部材13の取付部13bに形成される係 止穴13cに挿脱可能とされている。ロック部材 23は、鉄等の磁性体からなる。コイルスプリ グ25は、ロック部材23を取付部13b側に付勢す る。

 ロック解除機構21は、電池15の膨張時にロ ック機構19を自動的に解除する。また、電池1 5の交換時等にロック機構19を解除する。ロッ ク解除機構21は、電磁石27、圧力センサ29、ロ ック解除スイッチ31、制御部33を有している

 電磁石27は、壁面部17bのロック部材23を取 付部13bと反対側に吸着可能な位置に配置され ている。圧力センサ29は、電池15の膨張を検 する。圧力センサ29は、電池室17の底面部17a 配置されている。圧力センサ29には、圧電 子等が使用される。ロック解除スイッチ31は 、図1に示すように、筐体11の電池室面11aに配 置されている。そして、使用者による操作部 31aのスライド操作によりスイッチをオンする ことによりロック機構19が解除される。

 制御部33には、圧力センサ29、ロック解除 スイッチ31からの信号が入力される。制御部3 3には、圧力センサ29からの圧力信号が常時あ るいは一定時間毎に入力される。制御部33は 電池15の膨張により圧力センサ29が押圧され 、圧力センサ29に作用する圧力が所定の閾値k 1を超えると電磁石27をオンにする。また、ロ ック解除スイッチ31がオンされると電磁石27 オンにする。

 筐体11の電池室面11aには、例えば赤ラン からなる警告用ランプ35が配置されている。 制御部33は、圧力センサ29に作用する圧力が 定の第2の閾値k2を超えると警告用ランプ35を 点灯する。第2の閾値k2は、電磁石27をオンす 閾値k1より低めの圧力に設定されている。 って、電池15の膨張をより早期に知り電池15 交換を行うことができる。電池室17内には 電池15との電気的な接続を行う接点37が配置 れている。

 上述した電池収容装置では、電池15の膨 が無い場合あるいは小さい場合には、圧力 ンサ29に作用する電池15の押圧力は小さく、 定の閾値k1以下の圧力が圧力センサ29に作用 する。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図3に示すように、予測を えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張が電池室17を覆うカバー部材13 より阻止されているため、所定の閾値k1を超 えた圧力が圧力センサ29に作用する。圧力セ サ29からの圧力信号は、制御部33に常時ある いは一定時間毎に入力されており、制御部33 、圧力センサ29に作用する圧力が所定の閾 k1を超えると電磁石27をオンにする。電磁石2 7のオンによりロック部材23が電磁石27に吸着 れ、カバー部材13のロックが自動的に解除 れる。ロックの解除により、カバー部材13が 電池室17から離脱する方向に移動し電池15の 張が許容される。

 そして、電池の交換時等には、ロック解 スイッチ31をオンにすると、制御部33により 電磁石27がオンされ、カバー部材13のロック 解除される。

 上述した電池収容装置では、圧力センサ2 9に作用する圧力が所定の圧力を超えた時に ックを自動的に解除するようにしたので、 池15の膨張により電池15に過大な圧力が作用 ることを防止することができる。そして、 れにより、電池15の正常な作動が阻害され また、電池15の内蔵物が損傷するおそれを無 くすことができる。

 また、上述した電池収容装置では、ロッ 解除スイッチ31をオンにすると電磁石27がオ ンし、カバー部材13のロックが解除されるた 、電池15の交換を容易に行うことができる

 そして、上述した電池収容装置では、電池1 5の大面積面15aの変形による圧力を圧力セン 29で検出するようにしたので、電池15の膨張 確実に検出することができる。すなわち、 方体状(シート状も含む)の電池15の場合には 、最も面積の大きい大面積面15aが構造上最も 弱いため、電池15が膨張する際には、大面積 15aが最も膨張する。従って、この面の膨張 よる圧力を圧力センサ29で検出することに り検出精度を高めることができる。
(第2の実施形態)
 図4は、本発明の電池収容装置の第2の実施 態を示している。

 なお、この実施形態において第1の実施形 態と同一の部材には、同一の符号を付して詳 細な説明を省略する。

 この電池収容装置では、カバー部材13Aの 面にヒンジ部39が固定されている。ヒンジ 39は、筐体11の壁面部17b側に固定されている ヒンジ部39には、ロック部材23Aが回転移動 能に支持されている。ロック部材23Aは、電 15と壁面部17bとの間に位置されている。ロッ ク部材23Aのヒンジ部39側端には、回動部材41 一体に連結されている。回動部材41は、電池 15とカバー部材13Aとの間に位置されている。 動部材41は、電池15の膨張によりヒンジ部39 中心にして回動し、ロック部材23Aを回動す 。

 ロック部材23Aのヒンジ部39と反対側端に 、係止部23aが形成されている。係止部23aは 壁面部17bの内面に形成される凹部17cに係止 能とされている。壁面部17bには、ロック解 部材43が配置されている。ロック解除部材43 後端には、押圧部材45が配置されている。 圧部材45は、ロック解除部材43に回動可能に 置されている。押圧部材45をロック解除部 43の軸線方向に重ねて位置させ、押圧部材45 押圧することによりロック部材23Aが回動し ロック解除部材43を元の位置まで移動させ ことで、ロック部材23Aの係止部23aの凹部17c の係止が解除される。

 上述した電池収容装置では、電池15の膨 が無い場合あるいは小さい場合には、図4に すように、ロック部材23Aの係止部23aが凹部1 7cに係止してカバー部材13Aが電池室17にロッ される。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図5に示すように、予測を えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、回動部材41がカバー部 13A側に回転移動する。これにより、ロック 材23Aが電池15側に向けて回動し、ロック部 23Aの係止部23aの凹部17cへの係止が解除され 。ロックの解除により、カバー部材13Aが電 室17から離脱する方向に移動し、電池15の膨 が許容される。

 この実施形態の電池収容装置では、電池1 5の膨張により回動部材41を回転移動して、ロ ック部材23Aのロックを解除するようにしたの で、電池15の膨張により電池15に過大な圧力 作用することを防止することができる。

 また、押圧部材45をロック解除部材43の軸 線方向に重ねて位置させ、押圧部材45を押圧 ることにより、ロック部材23Aの係止部23aの 部17cへの係止が解除されるため、電池15の 換を容易に行うことができる。

 そして、電池15の大面積面15aの大きな変形 より回動部材41を回動してロックを解除する ようにしたので、電池15の膨張によりロック 確実に解除することができる。
(第3の実施形態)
 図6は、本発明の電池収容装置の第3の実施 態を示している。

 この電池収容装置では、カバー部材13Aが 電池室17に開閉自在に配置されている。カ ー部材13Aの壁面部17bと反対側が、ピン部材47 により筐体11に回動自在に固定されている。 バー部材13Aのピン部材47側にはバネ部材49が 配置されている。カバー部材13Aは、バネ部材 49によりピン部材47を中心にして外側に向け 回動するように付勢されている。

 なお、この実施形態の電池収容装置は上 した点を除いて第2の実施形態と略同様に構 成されているため、同一の部材には同一の符 号を付して詳細な説明を省略する。

 上述した電池収容装置では、電池15の膨 が無い場合あるいは小さい場合には、図6に すように、ロック部材23Aの係止部23aが凹部1 7cに係止してカバー部材13Aが電池室17にロッ される。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図7に示すように、予測を えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、回動部材41がカバー部 13A側に回動する(図5参照)。これにより、ロ ク部材23Aが電池15側に向けて回動し、ロッ 部材23Aの係止部23aの凹部17cへの係止が解除 れる。ロックの解除により、バネ部材49によ り付勢されるカバー部材13Aが、ピン部材47を 心にして回動し、電池室17が自動的に開放 れる。

 この実施形態では、電池15が異常に膨張す と、カバー部材13Aが自動的に回動して電池 17が開放されるため、電池15の異常な膨張に う発熱により電池室17が損傷するおそれを 減することができる。また、電池15の交換を 容易に行うことができる。
(第4の実施形態)
 図8は、本発明の電池収容装置の第4の実施 態を示している。

 なお、この実施形態において第2の実施形 態と同一の要素には、同一の符号を付して詳 細な説明を省略する。

 この電池収容装置では、筐体11の側面に 池室17Aが開口されている。開口部17dには、 バー部材13Bが配置されている。カバー部材13 Bは、コイルスプリング51により矢符A方向に けて付勢されている。

 筐体11の上面11dの裏面には、ヒンジ部39が 固定されている。ヒンジ部39は、筐体11の開 部17d側に固定されている。ヒンジ部39には、 ロック部材23Aが回動可能に支持されている。 ロック部材23Aは、電池15とカバー部材13Bとの に位置されている。ロック部材23Aのヒンジ 39側端には、回動部材41が一体に連結されて いる。回動部材41は、電池15と上面11dとの間 位置されている。回動部材41は、電池15の膨 によりヒンジ部39を中心にして回転移動し ロック部材23Aを移動させる。

 ロック部材23Aのヒンジ部39と反対側端に 、係止部23aが形成されている。この係止部23 aは、カバー部材13Bの内面に形成される凹部13 dに係止可能とされている。筐体11の上面11dに は、ロック解除部材43Aが配置されている。ロ ック解除部材43Aは、上面11dに沿ってスライド 可能とされている。ロック解除部材43Aを矢印 B方向にスライドすることにより回動部材41が 回転移動しロックが解除される。電池室17Aの カバー部材13Bと反対側には、コイルスプリン グ53が配置されている。コイルスプリング53 より、電池15がカバー部材13B側に付勢される 。

 この実施形態の電池収容装置では、電池1 5の膨張が無い場合あるいは小さい場合には 図8に示すように、ロック部材23Aの係止部23a 凹部13dに係止してカバー部材13Bが電池室17A ロックされる。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図9に示すように、予測を えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、回動部材41が上面11d側 回転移動する。これにより、ロック部材23A 電池15側に向けて回転移動し、ロック部材23 Aの係止部23aの凹部13dへの係止が解除される( 8参照)。ロックの解除により、コイルスプ ング51により付勢されるカバー部材13Bが、矢 符A方向に移動し、電池室17Aの開口部17dが自 的に開放される。

 この実施形態では、電池15が異常に膨張す と、カバー部材13Bが自動的に移動して電池 17Aを開放するため、電池15の異常な膨張に伴 う発熱により電池室17Aが損傷するおそれを低 減することができる。また、電池15の交換を 易に行うことができる。
(第5の実施形態)
 図10は、本発明の電池収容装置の第5の実施 態を示している。

 なお、この実施形態において第2の実施形 態と同一の部材には、同一の符号を付して詳 細な説明を省略する。

 この電池収容装置では、カバー部材13Cの 面にロック部材23Bが一体形成されている。 ック部材23Bは、電池15と壁面部17bとの間に 置されている。ロック部材23Bの先端側には 係止部23aが形成されている。係止部23aは、 面部17bの内面に形成される凹部17cに係止可 とされている。壁面部17bには、ロック解除 材43が配置されている。

 カバー部材13Cは、弾性変形可能な樹脂等 材料により形成されている。カバー部材13C 中央には、切欠部13eが形成されている。切 部13eは、図11に示すように、矩形状に形成 れている。切欠部13eの内側に変形部13fが形 されている。変形部13fの内側には、図10に示 すように、電池15側に向けて突出する突出部1 3hが形成されている。

 上述した電池収容装置では、電池15の膨 が無い場合あるいは小さい場合には、図10に 示すように、ロック部材23Bの係止部23aが凹部 17cに係止してカバー部材13Cが電池室17にロッ される。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図12に示すように、予測を 超えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、カバー部材13Cの変形 13fが外側に突出する。

 この実施形態では、電池15が膨張すると、 バー部材13Cの変形部13fが外側に突出するた 、電池15の膨張により電池15に過大な圧力が 用することを防止することができる。また カバー部材13Cの変形部13fの外側への突出に り、電池15が膨張していることを容易に知 ことができる。
(第6の実施形態)
 図13は、本発明の電池収容装置の第6の実施 態を示している。

 なお、この実施形態において第5の実施形 態と同一の要素には、同一の符号を付して詳 細な説明を省略する。

 この電池収容装置では、カバー部材13Dは 弾性変形可能な樹脂等の材料により形成さ ている。カバー部材13Dの中央部には、切欠 13iが形成されている。切欠部13iは、図14に すようにH字状に形成されている。切欠部13i 内側に一対の変形部13jが形成されている。

 この実施形態では、電池15の膨張が無い 合あるいは小さい場合には、図13に示すよう に、ロック部材23Bの係止部23aが凹部17cに係止 してカバー部材13Dが電池室17にロックされる

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図15に示すように、予測を 超えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、カバー部材13Dの変形 13jが外側に突出する。

 この実施形態では、電池15が膨張すると カバー部材13Dの変形部13jが外側に突出する め、電池15の膨張を確実に許容することが可 能になる。従って、電池15の膨張により電池1 5に過大な圧力が作用することを防止するこ ができる。また、カバー部材13Dの変形部13j 外側への突出により、電池15が膨張している ことを知ることができる。

 なお、この実施形態では、カバー部材13Dに 欠部13iを形成して変形部13jを形成した例に いて説明したが、カバー部材13Dの一部ある は全部をゴム等の弾性部材により形成して 池15の膨張を許容するようにしても良い。
(第7の実施形態)
 図16は、本発明の電池収容装置の第7の実施 態を示している。

 この電池収容装置では、電池室17の壁面 17bの内側には、突出部17fが形成されている 突出部17fは、電池室17の開口の近傍に形成さ れている。

 なお、この実施形態では上述した点を除 て第3の実施形態と同様に構成されているた め、同一の部材には同一の符号を付して詳細 な説明を省略する。

 この実施形態の電池収容装置では、電池1 5の膨張が無い場合あるいは小さい場合には 図16に示すように、ロック部材23Aの係止部23a が凹部17cに係止してカバー部材13Aが電池室17 ロックされる。

 一方、電池15が不良あるいは粗悪な設計 ある場合等には、図17に示すように、予測を 超えて電池15が膨張する場合がある。そして 電池15の膨張により、回動部材41が回転移動 し、ロック部材23Aの係止部23aの凹部17cへの係 止が解除される。ロックの解除により、バネ 部材49により付勢されるカバー部材13Aが、ピ 部材47を中心にして回動し、電池室17が自動 的に開放される。しかしながら、ロック部材 23Aの係止部23aが、突出部17fに係止されるため 、カバー部材13Aは電池室17を覆った位置に停 する。なお、カバー部材13Aを上方に指等で き上げることにより、ロック部材23Aの係止 23aの突出部17fへの係止が解除される。

 この実施形態では、電池15が異常に膨張す と、カバー部材13Aが自動的に回動し電池室17 が開放されるが、ロック部材23Aの係止部23aが 突出部17fに係止され、カバー部材13Aが電池室 17を覆った位置で停止する。従って、カバー 材13Aの開放により電池室17から電池15が脱落 することを防止することができる。
(第8の実施形態)
 図19は、本発明の電池収容装置の第8の実施 態を示している。

 この電池収容装置では、カバー部材13Aが 電池室17に開閉自在に配置されている。

 カバー部材13Aと筐体11との取り付け構造 、第3の実施形態と同様なので、説明を省略 る。

 本実施形態の第3の実施形態に対する相違 点は、ロック部材23Aや回動部材41が電池室17 内壁に回転移動自在に固定されている点と カバー部材13Aの壁面部17b側にロック部材23A 係止部23aが挿入可能な、凹部13bがある点で る。

 なお、第3の実施形態に用いられる図6、 7と同一図番のものは、同じ部材なので説明 省略する。

 図19に図示されているように、電池15は、 電池係止部11aにより電池室17の所定の位置に 持されている。そして、電池15が通常の状 では、カバー部材13Aがロック部材23Aにより 止されている。一方、電池15が膨張すると回 動部材41が下方に押され、下側に回転移動す 。これに伴い、図20に図示されているよう 、ロック部材23Aが左側に回転移動し、係止 23aが凹部13bから離れ、カバー部材13Aのロッ が解除される。

 このように、ロック部材13Aは電池室17内部 保持されている構造でも良い。
(第9の実施形態)
 図18は、本発明の携帯装置の一実施形態を している。この実施形態では、本発明がヘ ドマウントディスプレイに適用される。

 ヘッドマウントディスプレイは、ヘッド ン61、電池収容装置63を有している。電池収 容装置63には、上述した各実施形態の電池収 装置を使用することができる。ヘッドホン6 1と電池収容装置63とは、ヘッドバンド65によ 連結されている。ヘッドホン61には、サイ アーム67を介して表示ユニット69が連結され いる。そして、ヘッドバンド65を頭部に装 すると、ヘッドバンド65の弾性でヘッドホン 61、電池収容装置63が耳に押し付けられ頭部 固定され、表示ユニット69が眼前に位置され る。

 上述したヘッドマウントディスプレイで 、本発明の電池収容装置63を使用するよう したので、電池15の膨張により電池15に過大 圧力が作用することを防止することが可能 なり、安全性を向上することができる。

 なお、この実施形態では、ヘッドバンド65 片側に電池収容装置63を連結した例について 説明したが、例えば、ヘッドバンド65の両側 ヘッドホン61を連結し、ヘッドバンド65の上 部に電池収容装置63を配置するようにしても い。また、第1の実施形態の制御部33として ヘッドマウントディスプレイを制御する制 部(CPU)を用いるようにしても良い。
(第10の実施形態)
 図21は、本発明のへッドマウントディスプ イ(以下HMDという)の一実施形態を示している 。

 図21におけるHMD100は、単眼式のHMDであり 図21(a)はHMD100の斜視図であり、図21(b)はHMD100 側面図である。

 HMD100は、音声出力部110と、電気回路部120 、接続部130と、ヘッドバンド140と、画像出 部150と、アーム160と、アーム支持部170と、 有する。

 音声出力部110は、音声出力装置(図示せず )から出力された音声出力信号を音声に変換 、出力する。本実施形態では、音声出力部11 0には、右音声出力部110Rと、左音声出力部110L と、が設けられている。また、音声出力部110 は、後述するヘッドバンド140と共に、HMDをユ ーザの頭部に装着させる際の、耳への当接部 としても機能する。

 なお、音声出力部110には、音声出力装置( 図示せず)から出力された音声出力信号を受 するためのケーブル(図示せず)などが接続さ れる。

 電気回路部120は、電池が収容できる電池 容部121を有しており、音声出力部110と、後 する画像出力部150と、に電池からの電力供 を行う。

 本実施形態では、電気回路部120は、図21 よび図22に示すように、音声出力部110R,110Lの いずれとも独立して設けられる。ただし、機 械的および電気的に接続される。本実施形態 では、右音声出力部110Rに接続される。もち ん、左音声出力部110L側に設けられてもよい また、電気回路部120には、後述する操作部1 22が備えられており、操作部122からの指示信 を受け付ける。電気回路部120は、受け付け 指示信号を音声出力部110および画像出力部1 50に供給する。

 図22および図23に電気回路部120の構成例を 、断面図により示す。電気回路部120は、電池 収容部121と、操作部122と、を有している。電 池収容部121および操作部122は、図22に示すよ な筐体Aの形状に形成される。この筐体Aは 本実施形態では、あたかもヘッドバンド140 一部に設けたように、または、ヘッドバン 140の端部を置き換えた位置に設けられる。

 電池収容部121は、電池室1210と、カバー部 材1211と、ロック部材1212と、圧接部材1213と、 変位伝達部材1214と、を有している。

 電気回路部120は、その一端に、音声出力 110Rが連結される。電池収容部121は、電気回 路部120に設けられるため、音声出力部110Rと 異なる筐体に収容されることとなる。従っ 、電池収容部121および収容する電池による 音声出力部110Rの音質に与える影響は少ない 言える。

 電池室1210は、ユーザがHMD100を装着時に、 扁平形状の電池200が、その扁平な面がヘッド バンド140の延長方向に沿うように、電池200を 収容する空間を形成している。電池室1210は 筐体Aの、音声出力部110Rが取り付けられる面 とは反対側の面において開口している。具体 的には、当該ヘッドマウントディスプレイが ユーザの頭部に装着された場合に、頭部とは 対向しない側の面に開口している。この開口 を塞ぐものとして、カバー部材1211が用意さ る。

 電池室1210の、開口から見て奥側には、変 位伝達部材1214を収容する空間1210Aが設けられ ている。また、電池室1210の奥側の壁面(カバ 部材1211の対向面)1210Bには、変位可能に、ロ ック部材1212が設けられている。さらに、電 が収容された場合に、当該電池の側面の一 に、圧接部材1213が配置され、電池の側面に 接する。

 また、電池室1210は、後述するカバー部材 1211の取付部1211Bを引っ掛けて支える引掛部121 0Cを有する。

 ロック部材1212は、電池室1210の壁面1210Bに 、変位可能に取り付けられるためのフック部 1212Aと、カバー部材1211の係止片1211Cに設けら た係合孔Hと係合する爪部Tと、爪部Tを支持 る係止部1212Cと、係止部1212Cおよびフック部 1212Aを支持する支持部1212Bと、を有する(図23(b ))。ロック部材1212の爪部Tが、後述するカバ 部材1211の係止片1211Cに設けられた孔部Hに嵌 することにより、カバー部材1211を固定する 。

 爪部Tは、カバー部材1211が筐体Aの開口に 着された時、孔部Hに係合して、カバー部材 1211の脱離を係止する。また、変位伝達部材12 14の第二の方向(図23(b)においてY方向)への伸 による変位を支持部1212Bが受け、この変位に より、支持部1212Bが変位して、爪部Tが孔部H ら外れて、係合を解除する。

 カバー部材1211は、ふた部1211Aと、取付部1 211B、係止片1211Cと、を有する。ふた部1211Aは 電池室1210の開口を覆って配置される。取付 部1211Bは、電池室1210の引掛部1210Cに引っ掛か 可能となっている。係止片1211Cには、図23(a) に示すように、孔部Hが設けられており、ロ ク部材1212の爪部Tと係合可能となっている。

 圧接部材1213は、例えば、ばね材により構 成される。この圧接部材1213は、電池室1210に 容された電池200の側面に圧接して、当該電 を固定する。

 変位伝達部材1214は、第一の方向(例えば 図23(b)のX軸方向)に縮むと、それとは異なる 二の方向(例えば、図23(b)のY軸方向)に伸び 、方向を変換して変位を伝達する構造体で る。本実施形態では、変位伝達部材1214は、 一の部材12141と第二の部材12142とにより構成 される。第一の部材12141は、一部が電池底面 接する平坦部12141Cを有し、その両側12141Bお び12141Dが斜面となって、ほぼ台形状に折り げられている。第一の部材12141の一端部12141 Aがロック部材1212と連結されると共に、電池 膨張により第一の方向(例えば、図23(b)のX軸 方向)に押圧される位置に配置されて、前記 池200の膨張によるX軸方向への変位をY軸方向 の変位に変換して、前記ロック部材1212に伝 する。

 この変位伝達部材1214は、第一の部材12141 第二の部材12142とが、例えば、図23(b)に示す ように、X字状に交差する部分1214Gを有する。 第二の部材12142を設け、X字状に交差させるこ とにより、電池を安定に支持することができ る。

 第一の部材12141と第二の部材12142とは、二 つの部材で構成しても、また、一体の部材に より構成してもよい。いずれにしても、変位 伝達部材1214は、第一の方向(図23(b)においてX 方向)に縮むと、それと直交する第二の方向 (図23(b)においてY軸方向)に伸びる伸縮自在な 造体を構成する。本実施形態では、弾性を する構成となっている。例えば、ばね材に り構成される。具体的には、板状乃至リボ 状のばね材を折り返して形成される。もち ん、これに限定されない。

 変位伝達部材1214は、電池200と、電池室121 0の壁面1210Bとの間に配置されている。変位伝 達部材1214の一端部12141Aがロック部材1212の支 部1212Bと連結される。このため、変位伝達 材1214は、電池200の膨張により第一の方向(X 方向)に押圧されて、X軸方向に縮むよう変位 すると共に、第二の方向(Y軸方向)に伸びるよ う変位して、ロック部材1212の支持部1212Bに、 この変位を伝達する。

 ロック部材1212は、変位伝達部材1214のY軸 向への伸びによる変位を支持部1212Bが受け 、係止部1212Cが、Y軸方向において、係止片12 11Cから遠ざかるように変位する。その結果、 爪部Tが、カバー部材の孔部Hから外れて、両 による係合が解除される。

 変位伝達部材1214は、第二の方向への力が 加わると、張力が発生する。例えば、カバー 部材1211を筐体Aの開口に装着する際、係止片1 211Cが爪部Tを押圧すると、係止部1212Cおよび 持部1212Bが変位する。この変位により、支持 部1212Bに連結されている変位伝達部材1214に、 その連結部12141Aにおいて第二の方向へ伸びる 力が伝達され、当該変位伝達部材12141に張力 生じる。ここで、爪部Tが孔部Hの位置に達 ると、変位伝達部材1214の張力により、ロッ 部材1212の支持部1212Bおよび係止部1212Cが、Y 方向に変位して、爪部Tを孔部Hに挿入させ 。これにより、カバー部材1211とロック部材1 212との係合状態が維持される。

 また、変位伝達部材1214は、X軸方向への 圧によって付勢され、ロック部材1212による ック解除時に、X軸方向に伸びて電池200を押 圧するよう作用する。

 操作部122は、ユーザからHMD本体100への、 源のオン/オフ、音量調整などの支持を操作 ボタン1220から受け付ける。受け付けた操作 、図示しない電気回路において、電気信号 変換され、音声出力部110および画像出力部15 0に供給される。

 接続部130は、左音声出力部110Lに接続され る。また、接続部130には、後述する画像出力 部150が、アーム160と、アーム指示部170と、を 介して接続されている。

 なお、接続部130には、電気回路部120が有 る電池収容部121を設けるようにしてもよい また、接続部130は、電気回路部120と同様の 成、例えば、操作部122からの指示信号を受 付けるような構成を持つようにしてもよい

 ヘッドバンド140は、ユーザの頭部を挟む とができるように湾曲した形状を持ってい 。そして、両端に、電気回路部120と、接続 130と、が連結固定されている。ヘッドバン 140には、音声出力装置からの音声出力信号 伝達する配線(図示せず)を設けてもよい。

 画像出力部150は、画像出力装置(図示せず )から出力された画像出力信号を画像に変換 、出力する。本実施形態では、画像出力部15 0には、アーム160と、アーム支持部170と、を して、接続部130に、接続され、支持されて る。

 次に、電池200が膨張していない場合と、電 が膨張した場合の電池収容部121の動作を図2 4~図25を用いて説明する。
[電池が膨張していない場合]
 まず、電池200が膨張していないときは、図2 4(a)に示すように、カバー部材1211は、カバー 材1211の取付部1211Bと、電池室1210の引掛部121 0Cとがひっかかることと、カバー部材1211の係 止片1211Cの孔部Hと、ロック部材1212の係止部12 12Cの爪部Tとが嵌合することと、により固定 れている。これにより、電池200は、電池室12 10内に固定されている。

 この場合、変位伝達部材1214は、通常の厚さ の電池により軽く押圧される。ただし、ロッ ク部材1212を変位させるほどの変位はしてい い。一方、爪部Tが孔部Hから外れる方向に変 位することに対して、張力が働いて、これを 抑制する状態にある。
[電池が膨張した場合]
 一方、電池200が膨張した場合における電池 容部121の動作について、説明する。

 電池200は、充電および放電を繰り返すこ により、膨張する可能性がある。その場合 電池200は、電池室1210を覆うカバー部材1211 より拘束されている。このため、電池の膨 に起因する電池の変位の力は、変位伝達部 1214に作用する。変位伝達部材1214の第一の部 材12141の平坦部12141Cに電池200による圧力が作 すると、第一の部材12141の斜面部12141Bおよ 12141Dが角度が開くように変位して、すなわ 、変位伝達部材1214は、Y軸方向に伸び、第一 の部材12141の一端12141Aが変位して、ロック部 1212を図23(b)に示すY軸方向に変位させる(図24 (b)矢視方向)。このとき、変位伝達部材1214は X軸方向に縮むように変位して付勢される、 すなわち、弾性によるポテンシャルエネルギ が蓄積されることとなる。

 ロック部材1212が変位して、その係止部121 2Cと共に爪部Tが、カバー部材1211の係止片1211C から遠ざかるよう変位する。その結果、カバ ー部材1211の係止片1211Cの孔部Hから、ロック 材1212の係止部1212Cの爪部Tが抜かれることと る。従って、爪部Tの孔部Hとの係合が解除 れる。すなわち、ロックが解除される(図24(c ))。

 なお、カバー部材1211の係止片1211Cの孔部H と、ロック部材1212の係止部1212Cの爪部1212Tと ロックが解除されと、変位伝達部材1214のX 方向への変位による付勢が解放される。こ とき、変位伝達部材1214により、電池200は開 方向に押される。

 なお、ヘッドマウントディスプレイの使 状況によっては、電池の自重によって、図2 5(a)と図25(b)に示すように、膨張した電池200は 、カバー部材1211と共に、HMDから落下する。

 本実施形態では、電池室1210の開口がユー ザの頭部とは対向しない側の面にあることか ら、扁平形状の電池200の最大面積を有する面 が地面に対してほぼ垂直になるよう電池200を 収容できるように電池室1210を設けておけば 電池200が膨張した場合は、電池200がユーザ ら遠ざかる方向に排出され、ユーザの背中 向もしくは胸元方向に落下することとなる

 また、本実施形態におけるカバー部材1211 は、開口から外れる構造となっているため、 カバー部材1211と膨張した電池200とが、ロッ 解除に伴って、一緒に排出される。

 本実施形態では、電池収容部121を、音声 力部110とは別の筐体に収めて構成すること より、音質に与える影響を小さくすること できる。そのため、左右の音室特性が異な ことがない。

 すなわち、従来は、バッテリーを左右い れかの音声出力部内に配置していたが、ス レオ再生することを前提とする音声出力部 は、共振周波数など、音質への影響を考え と、左右が等しいまたは対称的構造である とが望ましい。特に、上述した電池の膨張 の対策を考慮すると、音質への影響に配慮 ることが求められるが、電池収容部121を、 声出力部110とは別の筐体に収めて構成する とにより、音質に与える影響を小さくする とができる。

 なお、本実施形態ではHMDについて説明した 、音声の出力のみを行うヘッドホンに本発 を適用することができる。
(実施形態の補足事項)
 以上、本発明について詳細に説明してきた 、上記の実施形態およびその変形例は発明 一例に過ぎず、本発明はこれに限定される のではない。本発明を逸脱しない範囲で変 可能であることは明らかである。例えば、 下のような形態でも良い。

 (1)上述した第9の実施形態では、本発明の 電池収容装置63をヘッドマウントディスプレ に適用した例について説明したが、例えば 携帯電話等の携帯装置に広く適用すること できる。そして、携帯装置に使用する場合 は、カバー部材13、13A、13B、13C、13Dを人体 手、顔等に接触しない箇所に設けるのが望 しい。これにより、電池15の異常な膨張時の 発熱による火傷のおそれを低減することがで きる。

 (2)上述した実施形態では、本発明の電池 容装置を単独で構成した例について説明し が、例えば、携帯装置等の内部に組み込ん も良い。

 (3)上述した実施形態(第8の実施形態を除 )では、電池室17から電池15が離脱し易いよう に、直方体状の電池15の最大の大きさの面を バー部材13、13A、13C、13Dにより覆った例に いて説明したが、例えば、電池15の2面ある は3面をカバー部材により覆うようにしても い。

 (4)上述した実施形態では、二次電池に本発 を適用した例について説明したが、経時変 により膨張するおそれがある一次電池等に 適用することができる。