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Patent Searching and Data


Title:
CAMERA DEVICE, CLEANING CONTROL METHOD, AND CLEANING CONTROL PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/152804
Kind Code:
A1
Abstract:
A camera device (1) has a CCD (2) being an imaging device, a cleaning member (3) for cleaning the front face of the CCD (2), and a cleaning control section (13) for controlling movement of the cleaning member (3). Cleaning control is performed such that, when the cleaning of the CCD (2) is started, the cleaning member (3) is moved to a cleaning position that is a position close to and in front of the CCD (2) and such that, when the cleaning of the CCD (2) is completed, the cleaning member (3) is moved to an evacuation position that is a position evacuated from the cleaning position. Because the camera device itself has the function of cleaning the imaging device, cleaning of the imaging device by a user is eliminated.

Inventors:
SAITO KAZUMASA
MATSUMOTO HAJIME
KAJINO TETSUROU
KOGANE HARUO
WADA ZYOJI
Application Number:
PCT/JP2008/001491
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
SAITO KAZUMASA
MATSUMOTO HAJIME
KAJINO TETSUROU
KOGANE HARUO
WADA ZYOJI
International Classes:
H04N5/225; G03B11/00; G03B17/02
Foreign References:
JP2003018440A2003-01-17
JP2003161981A2003-06-06
JPH01313029A1989-12-18
JP2005138479A2005-06-02
Attorney, Agent or Firm:
OHNO, Seiji et al. (Kasumigaseki Building 36F 2-5, Kasumigaseki 3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 36, JP)
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Claims:
 撮像デバイスと、
 前記撮像デバイスの前側でありかつ前記撮像デバイスに近接した位置であるクリーニング位置と、前記クリーニング位置から退避した位置である退避位置との間で移動可能であり、前記撮像デバイスの前面のクリーニングを行うクリーニング部と、
 前記クリーニングを開始するときに前記クリーニング部を前記クリーニング位置に移動し、前記クリーニングを終了したときに前記クリーニング部を前記退避位置に移動するように、前記クリーニング部の移動を制御するクリーニング制御部と、
を備えたことを特徴とするカメラ装置。
 前記撮像デバイスの前側でありかつ前記撮像デバイスへの光路上の位置である挿入位置と、前記挿入位置から退出した位置である退出位置との間で出入可能な光学フィルタ部と、
 前記クリーニング部が前記退避位置のときに前記光学フィルタ部を前記挿入位置に配置し、前記クリーニング部が前記クリーニング位置のときに前記光学フィルタ部を前記退出位置に配置するように、前記クリーニング部の移動に連動して前記光学フィルタ部の出入を制御するフィルタ出入制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 駆動部から伝達される駆動力によって回動可能であり、前記クリーニング部と前記光学フィルタ部を連結するリンク部を備え、
 前記クリーニング部の連結位置は、前記光学フィルタ部の連結位置に比べて、前記リンク部の回動中心から離れた位置に設定されたことを特徴とする請求項2に記載のカメラ装置。
 前記クリーニング部は、前記撮像デバイスの前面に接触して前記撮像デバイスの前面の拭取りクリーニングを行う拭取りクリーニング部であり、
 前記クリーニング制御部は、前記拭取りクリーニングを行うときに前記拭取り部が前記撮像デバイスの前面に沿った方向に往復動するように、前記クリーニング部の移動を制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部は、前記撮像デバイスの前面と前記拭取りクリーニング部が互いに接触する接触位置と、前記撮像デバイスの前面と前記拭取りクリーニング部が互いに接触しない非接触位置との間で相対的な位置を変更可能であり、
 前記クリーニング制御部は、前記拭取りクリーニング部を前記クリーニング位置へ移動させるときに前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部を前記非接触位置に配置し、前記拭取りクリーニングを行うときに前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部を前記接触位置に配置するように、前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部の相対的な位置を制御することを特徴とする請求項4に記載のカメラ装置。
 前記撮像デバイスを光軸方向に移動させてフォーカスの調整を行うフォーカス調整部を備え、
 前記クリーニング制御部は、前記フォーカス調整部を用いて前記撮像デバイスを光軸方向に移動させ、前記拭取りクリーニングを行うときの前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部の相対的な位置を制御することを特徴とする請求項5に記載のカメラ装置。
 前記クリーニング制御部は、前記拭取りクリーニング部が往動するときに前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部を前記接触位置に配置し、前記拭取りクリーニング部が復動するときに前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部を前記非接触位置に配置するように、前記撮像デバイスと前記拭取りクリーニング部の相対的な位置を制御することを特徴とする請求項5に記載のカメラ装置。
 前記クリーニングを行うタイミングを制御するタイミング制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 前記クリーニングが行われた回数情報を含むクリーニング履歴情報を記憶する記憶部と、
 前記クリーニング履歴情報を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 前記クリーニング部は、遮光性を有する遮光部を備え、
 前記クリーニング制御部は、前記クリーニング部が前記クリーニング位置のときに前記遮光部を前記撮像デバイスへの光路を遮る遮光位置に配置するように、前記クリーニング部の移動を制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
 前記撮像デバイスの白キズ補正処理を行う白キズ補正部を備え、
 前記クリーニング制御部は、前記白キズ補正部が前記白キズ補正処理を行うときに前記遮光部を前記遮光位置に位置するように、前記クリーニング部の移動を制御することを特徴とする請求項10に記載のカメラ装置。
 カメラ装置の撮像デバイスのクリーニングを行うときのクリーニング制御方法であって、
 前記クリーニングを開始するときに、前記撮像デバイスの前側でありかつ前記撮像デバイスに近接した位置であるクリーニング位置にクリーニング部を移動し、
 前記クリーニング部によって前記撮像デバイスの前面のクリーニングを行い、
 前記クリーニングを終了したときに、前記クリーニング位置から退避した位置である退避位置に前記クリーニング部を移動することを特徴とするクリーニング制御方法。
 前記クリーニング部は、前記撮像デバイスの前面に接触して前記撮像デバイスの前面の拭取りクリーニングを行う拭取りクリーニング部であり、
 前記拭取りクリーニング部を前記クリーニング位置へ移動させるときに、前記拭取りクリーニング部と前記撮像デバイスを互いに接触しない非接触位置に配置し、
 前記拭取りクリーニングを行うときに、前記拭取りクリーニング部と前記撮像デバイスを互いに接触する接触位置に配置することを特徴とする請求項12に記載のクリーニング制御方法。
 メモリに格納され、カメラ装置の撮像デバイスのクリーニングを行うクリーニング機能を実現するためのクリーニング制御プログラムであって、
 コンピュータに、
 前記クリーニングを開始するときに、前記撮像デバイスの前側でありかつ前記撮像デバイスに近接した位置であるクリーニング位置にクリーニング部を移動する処理と、
 前記クリーニング部によって前記撮像デバイスの前面のクリーニングを行う処理と、
 前記クリーニングを終了したときに、前記クリーニング位置から退避した位置である退避位置に前記クリーニング部を移動する処理と、
を実行させることを特徴とするクリーニング制御プログラム。
Description:
カメラ装置、クリーニング制御 法およびプログラム

 本発明は、撮像デバイスのクリーニング 能を備えたカメラ装置に関するものである

 従来から、カメラ装置の撮像デバイスと て、CCDなどの撮像素子が使用されている。 のCCDの表面(CCDの撮像面を保護する保護ガラ スの表面)に塵や埃などのゴミが付着するこ がある。CCDの表面にゴミが付着していると そのゴミの影が画像に映り込んでしまい画 が低下することになる。特に、高輝度の被 体を撮影した場合には、自動しぼり機能に って絞りが絞られると、焦点深度が深くな 、CCDの表面のゴミが映像として見えてしま ことがある。そこで、従来、カメラ装置のCC Dの表面に付着したゴミを除去するための塵 除去装置が提案されている。このような装 は、例えば、特開2007-47487号公報(第3-6頁、第 1図)に開示されている。

 この従来の塵埃除去装置では、CCDの表面 ゴミを除去するときに、カメラ装置のレン を取外し、そのレンズの代わりに塵埃除去 置を取り付ける。そして、塵埃除去装置の 気吹き付け部から高圧の空気を吹き付けて CCDの表面のゴミを吹き飛ばして除去する。

 しかしながら、従来の塵埃除去装置にお ては、CCDの表面のゴミを除去するときに、 メラ装置のレンズを取り外して塵埃除去装 を取り付ける必要がある。また、ゴミの除 が完了した後に、塵埃除去装置を取り外し レンズを取り付ける必要がある。このよう 、従来の塵埃除去装置では、CCDの表面のク ーニングを行うときに、カメラ装置を分解 たり組立て直したりする必要があり、クリ ニング作業に多くの手間が必要であった。

 本発明は、上記背景の下でなされたもの ある。本発明の目的は、カメラ装置自体が 像デバイスのクリーニング機能を備えてお 、撮像デバイスのクリーニング作業の手間 低減することのできるカメラ装置を提供す ことにある。

 本発明の一の態様は、カメラ装置であり このカメラ装置は、撮像デバイスと、撮像 バイスの前側でありかつ撮像デバイスに近 した位置であるクリーニング位置と、クリ ニング位置から退避した位置である退避位 との間で移動可能であり、撮像デバイスの 面のクリーニングを行うクリーニング部と クリーニングを開始するときにクリーニン 部をクリーニング位置に移動し、クリーニ グを終了したときにクリーニング部を退避 置に移動するように、クリーニング部の移 を制御するクリーニング制御部と、を備え いる。

 本発明の別の態様は、クリーニング制御 法であり、この方法は、カメラ装置の撮像 バイスのクリーニングを行うときのクリー ング制御方法であって、クリーニングを開 するときに、撮像デバイスの前側でありか 撮像デバイスに近接した位置であるクリー ング位置にクリーニング部を移動し、クリ ニング部によって撮像デバイスの前面のク ーニングを行い、クリーニングを終了した きに、クリーニング位置から退避した位置 ある退避位置にクリーニング部を移動する

 本発明の別の態様は、クリーニング制御 ログラムであり、このプログラムは、メモ に格納され、カメラ装置の撮像デバイスの リーニングを行うクリーニング機能を実現 るためのクリーニング制御プログラムであ て、コンピュータに、クリーニングを開始 るときに、撮像デバイスの前側でありかつ 像デバイスに近接した位置であるクリーニ グ位置にクリーニング部を移動する処理と クリーニング部によって撮像デバイスの前 のクリーニングを行う処理と、クリーニン を終了したときに、クリーニング位置から 避した位置である退避位置にクリーニング を移動する処理と、を実行させる。

 以下に説明するように、本発明には他の 様が存在する。したがって、この発明の開 は、本発明の一部の態様の提供を意図して り、ここで記述され請求される発明の範囲 制限することは意図していない。

図1は、本発明の実施の形態におけるカ メラ装置のブロック図 図2は、本実施の形態のカメラ装置の外 観を示す斜視図 図3は、本実施の形態のカメラ装置の内 部の構成を説明するための分解斜視図 図4は、本実施の形態のカメラ装置(白 モード)の光学フィルタとクリーニング部材 配置を示す説明図 図5は、本実施の形態のカメラ装置(ク ーニングモード、遮光モード)の光学フィル とクリーニング部材の配置を示す説明図 図6は、本実施の形態のカメラ装置(カ ーモード)の光学フィルタとクリーニング部 の配置を示す説明図 (a)は、本実施の形態のカメラ装置(白黒 モード)の主要な構成の配置を示す側面 (b)は 、本実施の形態のカメラ装置(クリーニング ード、遮光モード)の主要な構成の配置を示 側面図 (c)は、本実施の形態のカメラ装置( ラーモード)の主要な構成の配置を示す側面 図 図8は、本実施の形態のカメラ装置のABF フレーム(撮影モード)の側面図 図9は、本実施の形態のカメラ装置のABF フレーム(CCDとクリーニング部材が接触位置 とき)の側面図 図10は、本実施の形態のカメラ装置のA BFフレーム(CCDとクリーニング部材が非接触位 置のとき)の側面図 図11は、本実施の形態におけるCCD表面 拭取りクリーニングを行うときの動作の流 を説明するためのフロー図 図12は、他の実施の形態のカメラ装置( 白黒モード)の光学フィルタとクリーニング 材の配置を示す説明図 図13は、他の実施の形態のカメラ装置( クリーニングモード)の光学フィルタとクリ ニング部材の配置を示す説明図 図14は、他の実施の形態のカメラ装置( カラーモード)の光学フィルタとクリーニン 部材の配置を示す説明図

符号の説明

 1 カメラ装置
 2 CCD
 3 クリーニング部材
 4 光学フィルタ
 7 フィルタ駆動モータ
 8 ABFフレーム
 9 ABF駆動モータ
 11 フィルタ駆動制御部
 12 ABF駆動制御部
 13 クリーニング制御部
 14 タイミング制御部
 15 記憶部
 16 表示部
 17 白キズ補正部
 18 遮光制御部
 23 リンク部材
 25 回動ピン
 27 連結ピン
 30 長穴

 以下に本発明の詳細な説明を述べる。た し、以下の詳細な説明と添付の図面は発明 限定するものではない。代わりに、発明の 囲は添付の請求の範囲により規定される。

 本発明のカメラ装置は、撮像デバイスと 撮像デバイスの前側でありかつ撮像デバイ に近接した位置であるクリーニング位置と クリーニング位置から退避した位置である 避位置との間で移動可能であり、撮像デバ スの前面のクリーニングを行うクリーニン 部と、クリーニングを開始するときにクリ ニング部をクリーニング位置に移動し、ク ーニングを終了したときにクリーニング部 退避位置に移動するように、クリーニング の移動を制御するクリーニング制御部と、 備えた構成を有している。

 この構成により、カメラ装置自体に備え れたクリーニング部によって撮像デバイス 前面(例えばCCDの表面など)のクリーニング 行うことができる。すなわち、撮像デバイ の前面に付着したゴミを除去するときに、 来のようにレンズを取り外す必要がない。 たがって、カメラ装置を分解することなく 像デバイスのクリーニングを行うことがで 、撮像デバイスのクリーニング作業が容易 なる。

 また、本発明のカメラ装置は、撮像デバ スの前側でありかつ撮像デバイスへの光路 の位置である挿入位置と、挿入位置から退 した位置である退出位置との間で出入可能 光学フィルタ部と、クリーニング部が退避 置のときに光学フィルタ部を挿入位置に配 し、クリーニング部がクリーニング位置の きに光学フィルタ部を退出位置に配置する うに、クリーニング部の移動に連動して光 フィルタ部の出入を制御するフィルタ出入 御部と、を備えた構成を有してよい。

 この構成により、クリーニング部と光学 ィルタ部が連動して、クリーニング部が退 位置のときに光学フィルタ部が挿入位置に 置される。したがって、撮像デバイスのク ーニングを行わないときに、撮像デバイス よる撮影を行うことができる。また、クリ ニング部と光学フィルタ部が連動して、ク ーニング部がクリーニング位置のときに光 フィルタ部が退出位置に配置される。した って、撮像デバイスによる撮影を行わない きに、撮像デバイスのクリーニングを行う とができる。

 また、本発明のカメラ装置は、駆動部か 伝達される駆動力によって回動可能であり クリーニング部と光学フィルタ部を連結す リンク部を備え、クリーニング部の連結位 は、光学フィルタ部の連結位置に比べて、 ンク部の回動中心から離れた位置に設定さ た構成を有してよい。

 この構成により、リンク部によりクリー ング部と光学フィルタ部が連動するので、 リーニング部を移動するための駆動源と光 フィルタ部を移動するための駆動源を共用 ることができる。したがって、クリーニン 部を移動するための駆動源を別途設ける必 がなく、製品の小型化を図ることができる ともに、製品コストを低く抑えることがで る。また、この場合、光学フィルタ部の連 位置に比べて、クリーニング部の連結位置 リンク部の回動中心から遠い位置(先端側の 位置)にあるので、クリーニング部の移動量( リーニング位置から退避位置までの移動量) が、光学フィルタ部の移動量(挿入位置から 出位置までの移動量)より大きくなる。これ より、光学フィルタ部を光路外の位置(退出 位置)から光路上の位置(挿入位置)まで移動さ せたときに、クリーニング部を光路上の位置 (クリーニング位置)から光路外の位置(退避位 置)まで確実に移動させることができる。

 また、本発明のカメラ装置では、クリー ング部は、撮像デバイスの前面に接触して 像デバイスの前面の拭取りクリーニングを う拭取りクリーニング部であり、クリーニ グ制御部は、拭取りクリーニングを行うと に拭取り部が撮像デバイスの前面に沿った 向に往復動するように、クリーニング部の 動を制御する構成を有してよい。

 この構成により、拭取りクリーニング部 撮像デバイスの前面に接触させて拭取りク ーニングが行われる。これにより、撮像デ イスに付着した塵や埃などの等を拭き取る とができ、従来のように空気を吹き付けて ミを吹き飛ばす場合に比べて、より確実に 像デバイスのゴミを除去することができる

 また、本発明のカメラ装置では、撮像デ イスと拭取りクリーニング部は、撮像デバ スの前面と拭取りクリーニング部が互いに 触する接触位置と、撮像デバイスの前面と 取りクリーニング部が互いに接触しない非 触位置との間で相対的な位置を変更可能で り、クリーニング制御部は、拭取りクリー ング部をクリーニング位置へ移動させると に撮像デバイスと拭取りクリーニング部を 接触位置に配置し、拭取りクリーニングを うときに撮像デバイスと拭取りクリーニン 部を接触位置に配置するように、撮像デバ スと拭取りクリーニング部の相対的な位置 制御する構成を有してよい。

 この構成により、拭取りクリーニング部 クリーニング位置へ移動させるときに、拭 りクリーニング部と撮像デバイスが非接触 置に配置されるので、拭取りクリーニング が撮像デバイスに干渉するのを防止するこ ができる。その後、拭取りクリーニング部 撮像デバイスが接触位置に配置して、撮像 バイスの拭取りクリーニングを行うことが きる。

 また、本発明のカメラ装置は、撮像デバ スを光軸方向に移動させてフォーカスの調 を行うフォーカス調整部を備え、クリーニ グ制御部は、フォーカス調整部を用いて撮 デバイスを光軸方向に移動させ、拭取りク ーニングを行うときの撮像デバイスと拭取 クリーニング部の相対的な位置を制御する 成を有してよい。

 この構成により、フォーカス調整部を利 して、撮像デバイスを光軸方向に移動させ ことができる。したがって、撮像デバイス 拭取りクリーニング部との相対的な位置を 更するための駆動源を別途設ける必要がな 、製品の小型化を図ることができるととも 、製品コストを低く抑えることができる。

 また、本発明のカメラ装置では、クリー ング制御部は、拭取りクリーニング部が往 するときに撮像デバイスと拭取りクリーニ グ部を接触位置に配置し、拭取りクリーニ グ部が復動するときに撮像デバイスと拭取 クリーニング部を非接触位置に配置するよ に、撮像デバイスと拭取りクリーニング部 相対的な位置を制御する構成を有してよい

 この構成により、拭取りクリーニング部 往動(一方から他方に移動)するときにのみ 取りクリーニングが行われる。これにより 拭取りクリーニングによって撮像デバイス 前面から拭き取られた塵や埃などのゴミを 方の端部に集めることができる。

 また、本発明のカメラ装置は、クリーニ グを行うタイミングを制御するタイミング 御部を備えた構成を有してよい。

 この構成により、クリーニングを行うタ ミングがコントロールされ、適切なタイミ グでクリーニングが行われる。これにより 例えば、過度にクリーニングが行われるの 防止することができ、クリーニング部の耐 寿命を延ばすことができる。

 また、本発明のカメラ装置は、クリーニ グが行われた回数情報を含むクリーニング 歴情報を記憶する記憶部と、クリーニング 歴情報を表示する表示部と、を備えた構成 有してよい。

 この構成により、クリーニングが行われ 回数情報などのクリーニング履歴情報が表 されるので、クリーニング履歴情報を確認 ることができる。これにより、クリーニン 部のメンテナンス(修理や交換)の時期を知 ことができる。

 また、本発明のカメラ装置では、クリー ング部は、遮光性を有する遮光部を備え、 リーニング制御部は、クリーニング部がク ーニング位置のときに遮光部を撮像デバイ への光路を遮る遮光位置に配置するように クリーニング部の移動を制御する構成を有 てよい。

 この構成により、クリーニング部をクリ ニング位置に配置すると、遮光部が遮光位 に配置され、撮像デバイスの遮光が行われ 。このように撮像デバイスの遮光を行うこ により、例えば、撮像デバイスの白キズ補 処理を行うことができる。また、例えば、 のカメラ装置がテレビ会議システムなどに いられる場合には、上記のように撮像デバ スの遮光を行うことにより、こちら側の映 を撮影できないようにしてプライバシーの 護を図ることができる。

 また、本発明のカメラ装置は、撮像デバ スの白キズ補正処理を行う白キズ補正部を え、クリーニング制御部は、白キズ補正部 白キズ補正処理を行うときに遮光部を遮光 置に位置するように、クリーニング部の移 を制御する構成を有してよい。

 この構成により、遮光部を遮光位置に配 して、撮像デバイスの遮光を行うことがで る。このように撮像デバイスの遮光を行う とにより、撮像デバイスの白キズ補正処理 行うことができる。

 本発明のクリーニング制御方法は、カメ 装置の撮像デバイスのクリーニングを行う きのクリーニング制御方法であって、クリ ニングを開始するときに、撮像デバイスの 側でありかつ撮像デバイスに近接した位置 あるクリーニング位置にクリーニング部を 動し、クリーニング部によって撮像デバイ の前面のクリーニングを行い、クリーニン を終了したときに、クリーニング位置から 避した位置である退避位置にクリーニング を移動する。

 この方法により、上記と同様に、カメラ 置自体に備えられたクリーニング部によっ 撮像デバイスの前面(例えばCCDの表面など) クリーニングを行うことができる。すなわ 、撮像デバイスの前面に付着したゴミを除 するときに、従来のようにレンズを取り外 必要がない。したがって、カメラ装置を分 することなく撮像デバイスのクリーニング 行うことができ、撮像デバイスのクリーニ グ作業が容易になる。

 本発明のクリーニング制御方法では、ク ーニング部は、撮像デバイスの前面に接触 て撮像デバイスの前面の拭取りクリーニン を行う拭取りクリーニング部であり、拭取 クリーニング部をクリーニング位置へ移動 せるときに、拭取りクリーニング部と撮像 バイスを互いに接触しない非接触位置に配 し、拭取りクリーニングを行うときに、拭 りクリーニング部と撮像デバイスを互いに 触する接触位置に配置してよい。

 この方法により、上記と同様に、拭取り リーニング部をクリーニング位置へ移動さ るときに、拭取りクリーニング部と撮像デ イスが非接触位置に配置されるので、拭取 クリーニング部が撮像デバイスに干渉する を防止することができる。その後、拭取り リーニング部と撮像デバイスが接触位置に 置して、撮像デバイスの拭取りクリーニン を行うことができる。この場合、拭取りク ーニング部を撮像デバイスの前面に接触さ て拭取りクリーニングが行われる。これに り、撮像デバイスに付着した塵や埃などの を拭き取ることができ、従来のように空気 吹き付けてゴミを吹き飛ばす場合に比べて より確実に撮像デバイスのゴミを除去する とができる。

 本発明のクリーニング制御プログラムは メモリに格納され、カメラ装置の撮像デバ スのクリーニングを行うクリーニング機能 実現するためのクリーニング制御プログラ であって、コンピュータに、クリーニング 開始するときに、撮像デバイスの前側であ かつ撮像デバイスに近接した位置であるク ーニング位置にクリーニング部を移動する 理と、クリーニング部によって撮像デバイ の前面のクリーニングを行う処理と、クリ ニングを終了したときに、クリーニング位 から退避した位置である退避位置にクリー ング部を移動する処理と、を実行させる。

 このプログラムにより、上記と同様に、 メラ装置自体に備えられたクリーニング部 よって撮像デバイスの前面(例えばCCDの表面 など)のクリーニングを行うことができる。 なわち、撮像デバイスの前面に付着したゴ を除去するときに、従来のようにレンズを り外す必要がない。したがって、カメラ装 を分解することなく撮像デバイスのクリー ングを行うことができ、撮像デバイスのク ーニング作業が容易になる。

 本発明は、クリーニング手段とクリーニ グ制御手段をカメラ装置に設けることによ 、カメラ装置自体が撮像デバイスのクリー ング機能を備え、撮像デバイスのクリーニ グ作業の手間を低減することができる。

 以下、本発明の実施の形態のカメラ装置 ついて、図面を用いて説明する。本実施の 態では、監視カメラ等として用いられるカ ラ装置の場合を例示する。本実施の形態の メラ装置は、自動クリーニング機能を備え おり、この自動クリーニング機能は、カメ 装置のメモリに格納されたプログラムによ て実現される。

 本発明の実施の形態のカメラ装置の構成 図1~図10を用いて説明する。図1は、本実施 形態のカメラ装置の構成を示すブロック図 ある。ここでは、まず、図1を参照して、カ ラ装置の全体の構成を説明する。

 図1に示すように、カメラ装置1は、撮像 子であるCCD2と、CCD2の前側の近接した位置に 配置されるクリーニング部材3と、クリーニ グ部材3のさらに前側の光路上に配置される 学フィルタ4を備えている。ここでは、CCD2 、本発明の撮像デバイスに相当する。なお CCD2の前側とは、CCD2の表面側のことをいい、 CCD2の撮像面への光路の上流側(図7~図10ではCCD 2の左側)ともいえる。また、撮像素子として CCD2のほかに、例えばCMOS等が用いられても い。

 クリーニング部材3は、CCD2の前面に接触 て拭取りクリーニングを行うものである。 のクリーニング部材3は、例えば不織布など 構成されており、略四角形のパッド状ある はブラシ状の部材である(図4~図6参照)。こ では、クリーニング部材3が、本発明のクリ ニング手段(拭取りクリーニング手段)に相 する。なお、CCD2の前面とは、CCD2の表面(CCD2 撮像面を保護する保護ガラスの表面)のこと をいい、CCD2の保護ガラスの上に光学フィル (図示せず)が一体的に設けられている場合に はその光学フィルタの表面をいう。

 また、クリーニング部材3は、遮光性を有 しており、例えば光透過率が0の不透明なプ スチック材料で構成されている。したがっ 、このクリーニング部材3は、本発明の遮光 段に相当するともいえる。

 光学フィルタ4は、カラーモードで撮影す るときに用いられるカラー用フィルタ5と、 黒モードで撮影するときに用いられる白黒 フィルタ6を備えている。例えば、カラー用 ィルタ5としては、IRカットフィルタが使用 れ、白黒用フィルタ6としては、光学ガラス (素ガラス)が使用される。この光学フィルタ4 は、フィルタ駆動モータ7の駆動力によって 下移動し、カラー用フィルタ5と白黒用フィ タ6が切り替えられる。この光学フィルタ4 、本発明の光学フィルタ手段に相当する。 た、フィルタ駆動モータ7が、本発明の駆動 段に相当する。

 また、カメラ装置1は、CCD2が取り付けら るABFフレーム8(Auto Back Focusフレーム)と、後 述するようにABFフレーム8を変形させてCCD2を 軸方向に移動させるABF駆動モータ9を備えて いる。このABFフレーム8とABF駆動モータ9は、 来、CCD2を前後方向(光軸方向)に移動させて ォーカスの調整を行うものである。ここで 、ABFフレーム8とABF駆動モータ9が、本発明 フォーカス調整手段に相当する。

 カメラ装置1は、CPUなどで構成された制御 部10を備えている。制御部10は、フィルタ駆 モータ7の制御を行うフィルタ駆動制御部11 、ABF駆動モータ9の制御を行うABF駆動制御部1 2と、フィルタ駆動制御部11やABF駆動制御部12 利用して後述するクリーニング制御を行う リーニング制御部13を備えている。ここで 、クリーニング制御部13が、本発明のクリー ニング制御手段に相当し、フィルタ駆動制御 部11が、本発明のフィルタ出入制御手段に相 する。

 また、制御部10は、CCD2のクリーニングを うタイミングを制御するタイミング制御部1 4を備えている。タイミング制御部14は、例え ば、光学フィルタ4の切替え回数が所定の回 に達したときにクリーニングを行うように 御を行う。光学フィルタ4の切替え回数は、 メラ装置1の使用期間に比例して増えるため 、CCD2のクリーニングのタイミングの指標と て使用できる。また、タイミング制御部14は 、前回のクリーニングから所定の時間を経過 したときにクリーニングを行うように制御し てもよく、あるいは、定期的に(例えば1週間 1回または1ヶ月に1回)クリーニングを行うよ うに制御してもよい。このタイミング制御部 14が、本発明のタイミング制御手段に相当す 。

 カメラ装置1は、メモリ等で構成された記 憶部15を備えており、クリーニングが行われ 時期や回数、光学フィルタ4の切替えが行わ れた時期や回数などが、クリーニング履歴情 報として記憶部15に記憶される。また、カメ 装置1は、液晶ディスプレイ等で構成された 表示部16を備えており、上記のクリーニング 歴情報は、表示部16に表示される。ここで 記憶部15は、本発明の記憶手段に相当し、表 示部16は、本発明の表示手段に相当する。

 また、カメラ装置1は、CCD2の白キズ補正 理を行う白キズ補正部17を備えており、制御 部10は、クリーニング制御部13を利用してCCD2 遮光制御を行う遮光制御部18を備えている 白キズ補正部17は、CCD2を遮光した状態でCCD2 白キズ(画素欠損)を検出し、画像処理技術 用いることにより白キズを補正する。遮光 御部18は、白キズ補正部17から要求があった きに、CCD2の遮光制御を行うように構成され ている。また、遮光制御部18は、ユーザから ライバシー保護のための遮光制御の要求が ったときにも、CCD2の遮光制御を行うように 構成されている。

 CCD2のキズによる出力映像への影響は、欠 損素子出力のレベル低下により実際より黒く 見える場合(黒キズともいう)と、レベル上昇 より白く見える場合(白キズともいう)とが るが、最終的な画像としては特に後者(白キ )のほうが目立ちやすい。

 キズ素子の検出と補正の方法としては、C CDの入射光を遮断するなどして均一な画面と 、他の画素と比較して著しくレベル差があ 画素を欠損したものと判断し、これをしろ ズ補正部17において映像信号処理を施すこ により、目立たなくする方法がある。

 この欠損画素の有無の判断は、映像レベ 差を信号処理により判断して座標を自動検 する方法と、画面を見てユーザが手動で座 を指定する方法がある。すなわち、白キズ 正手段には、自動検出と手動指定という二 の方法があるといえる。

 例えば、白キズ補正部17は、キズを自動 検出するために、自動で遮光を行ってキズ 検知し補正を行う。あるいは、ユーザイン ーフェースなどの外部指示により遮光を行 、補正効果を画面で確認しながら手動で指 されてもよい。

 つぎに、カメラ装置1の各構成について図 面を用いて具体的に説明する。図2は、カメ 装置1の外観を示す斜視図であり、図3は、カ メラ装置1の内部の各構成を説明するための 解斜視図である。

 図2に示すように、カメラ装置1は、箱形 本体ケース19を備え、本体ケース19の前面に 、レンズ(図示せず)が取り付けられるよう 構成されている。図3に示すように、本体ケ ス19の内部には、レンズの光路上に配置さ たCCD2と、CCD2が取り付けられたABFフレーム8 設けられている。また、CCD2の前側には、ベ スフレーム21が設けられており、このベー フレーム21には、光学フィルタ4が取り付け れるフィルタフレーム22と、クリーニング部 材3が取り付けられたリンク部材23が取り付け られている。

 ベースフレーム21の中央には、開口窓部24 が設けられており(図3参照)、その開口窓部24 は、フィルタフレーム22が上下方向にスラ ド可能に取り付けられている(図4~図6参照)。 このフィルタフレーム22は、開口窓部24によ て上下方向(図4~図6における上下方向)にのみ スライド可能にガイドされているともいえる 。また、ベースフレーム21には、フィルタフ ーム22をスライドさせる駆動力を発生する ィルタ駆動モータ7と、フィルタ駆動モータ7 の回転駆動力が伝達される回動ピン25が設け れている。

 図3に示すように、フィルタフレーム22に 、上下二つのフィルタ取付け穴26が設けら ており、各フィルタ取付け穴26には、カラー 用フィルタ5と白黒用フィルタ6がそれぞれ取 付けられている。また、フィルタフレーム2 2の側部には、連結ピン27が立設された突片28 設けられている。

 リンク部材23の先端部には、クリーニン 部材3が取り付けられている(図4~図6参照)。 た、リンク部材23の根端部には、回動ピン25 固定される固定穴29が設けられており、リ ク部材23の中間部(先端部と根端部の中間部) は、連結ピン27がスライド可能に挿入され 長穴30が設けられている。このリンク部材23 、回動ピン25を介してフィルタ駆動モータ7 ら伝達された回転駆動力により、回動ピン2 5を回動中心として回動可能である。このよ にして、リンク部材23により、フィルタフレ ーム22とクリーニング部材3が連動可能に連結 されている(図4~図6参照)。ここでは、リンク 材23が、本発明のリンク手段に相当する。

 この場合、クリーニング部材3が取り付け られている位置(リンク部材23の先端部)は、 ィルタフレーム22が連結されている位置(リ ク部材23の中間部)に比べて、回動ピン25の位 置(リンク部材23の根端部)から離れた位置に るともいえる。したがって、リンク部材23の 先端部が、本発明のクリーニング手段の連結 位置に相当し、リンク部材23の中間部が、本 明の光学フィルタ手段の連結位置に相当す 。

 ABFフレーム8は、本体ケース19に固定され 下面フレーム31と、下面フレーム31の上面に 立設された前後一対の支持フレーム32と、支 フレーム32に支持される上面フレーム33を備 えている(図8~図10参照)。上面フレーム33の下 には、CCD2等が実装された実装基板34が取付 られる取付けフレーム35が垂設されている ABFフレーム8は、ABF駆動モータ9の駆動力によ り、支持フレーム32が前後方向に傾いて、上 フレーム33が前後方向(光軸方向)に移動でき るように構成されている(図9および図10参照) つまり、このABFフレーム8は、ABF駆動モータ 9の駆動力により、CCD2を前後方向に移動でき ように構成されている。

 以上のように構成されたカメラ装置1につ いて、図面を用いてその動作を説明する。本 実施の形態のカメラ装置1は、昼間の撮影に したカラーモードと、夜間の撮影に適した 黒モードを備えている。また、本実施の形 のカメラ装置1は、CCD2のクリーニングを行う クリーニングモードと、CCD2の遮光を行う遮 モードを備えている。

(光学フィルタ4とクリーニング部材3の上下移 動)
 ここでは、まず、各モードのときのフィル フレーム22とリンク部材23の動作(光学フィ タ4とクリーニング部材3の上下移動)につい 、図4~図7を用いて説明する。図4は、白黒モ ドのときの光学フィルタ4とクリーニング部 材3の配置を示す説明図である。また、図5は クリーニングモードおよび遮光モードのと の光学フィルタ4とクリーニング部材3の配 を示す説明図であり、図6は、カラーモード ときの光学フィルタ4とクリーニング部材3 配置を示す説明図である。図7(a)~(c)は、各モ ード(白黒モード、クリーニングモードおよ 遮光モード、カラーモード)のときの主要な 成(CCD2、クリーニング部材3、光学フィルタ4 )の配置を示す側面図である。

(白黒モード)
 白黒モードで撮影が行われるときには、図4 および図7(a)に示すように、フィルタ駆動制 部11によってフィルタ駆動モータ7が制御さ 、光学フィルタ4とクリーニング部材3が連動 して上方向に移動する。

 図4に示した例では、リンク部材23が反時 回りに回転して、光学フィルタ4とクリーニ ング部材3が上方向に移動する。このとき、 ィルタフレーム22はベースフレーム21の開口 部24に沿って上方向に移動するようにガイ され、フィルタフレーム22の連結ピン27はリ ク部材23の長穴30の内部を先端側(図4におけ 右上側)へ摺動する。

 このようにして、白黒用フィルタ6がCCD2 の光路上の挿入位置に配置され、クリーニ グ部材3がCCD2の前側から退避した退避位置に 配置される。なお、このとき、カラー用フィ ルタ5は、CCD2への光路上から退出した退出位 に配置される。

(クリーニングモード、遮光モード)
 クリーニングモード(または遮光モード)に 定されたときには、図5および図7(b)に示すよ うに、フィルタ駆動制御部11を介してフィル 駆動モータ7が制御され、光学フィルタ4と リーニング部材3が光路上の中央に配置され 。図4に示した白黒モードのときに、クリー ニングモード(または遮光モード)に設定され と、光学フィルタ4とクリーニング部材3が 動して下方向に移動して、光路上の中央に 置される。一方、図6に示したカラーモード ときに、クリーニングモード(または遮光モ ード)に設定されると、光学フィルタ4とクリ ニング部材3が連動して上方向に移動して、 光路上の中央に配置される。

 例えば、白黒モードのときにクリーニン モードに設定した場合について、図5を用い て説明する。その場合には、リンク部材23が 計回りに回転して、光学フィルタ4とクリー ニング部材3が下方向に移動する。このとき フィルタフレーム22はベースフレーム21の開 窓部24に沿って下方向に移動するようにガ ドされ、フィルタフレーム22の連結ピン27は ンク部材23の長穴30の内部を根端側(図5にお る左側)へ摺動する。

 このようにして、クリーニング部材3がCCD 2の前側のクリーニング位置に配置される。 のとき、白黒用フィルタ6は略半分だけCCD2へ の光路上から退出した位置に配置されている 。このように、フィルタ(白黒用フィルタ6)が 光路上から部分的に退出した位置も、本発明 の退出位置に含まれる。なお、カラー用フィ ルタ5は、略半分だけCCD2への光路上に挿入さ ているが、このカラー用フィルタ5は、半分 ほどCCD2への光路上から退出した位置に配置 れているともいえる。したがって、この場 、白黒用フィルタ6とカラー用フィルタ5は、 いずれも退出位置に配置されているといえる 。

(カラーモード)
 カラーモードで撮影が行われるときには、 6および図7(c)に示すように、フィルタ駆動 御部11によってフィルタ駆動モータ7が制御 れ、光学フィルタ4とクリーニング部材3が連 動して下方向に移動する。

 図6に示した例では、リンク部材23が時計 りに回転して、光学フィルタ4とクリーニン グ部材3が下方向に移動する。このとき、フ ルタフレーム22はベースフレーム21の開口窓 24に沿って下方向に移動するようにガイド れ、フィルタフレーム22の連結ピン27はリン 部材23の長穴30の内部を先端側(図6における 上側)へ摺動する。

 このようにして、カラー用フィルタ5がCCD 2への光路上の挿入位置に配置され、クリー ング部材3がCCD2の前側から退避した退避位置 に配置される。なお、このとき、白黒用フィ ルタ6は、CCD2への光路上から退出した退出位 に配置される。

(CCD2の前後移動)
 つづいて、ABFフレーム8の動作(CCD2の前後移 )について、図8~図10を用いて説明する。こ ABFフレーム8の動作は、本来は、CCD2を前後方 向(光軸方向)に移動させてフォーカスの調整 行うものである。しかし、ここでは、CCD2の クリーニングを行うときにCCD2を前後方向に 動させる動作を中心に説明する。

 図8は、撮影モード(白黒モードまたはカ ーモード)のときのカメラ装置1のABFフレーム 8の側面図である。そして、図9は、CCD2とクリ ーニング部材3が接触位置のときのABFフレー 8の側面図であり、図10は、CCD2とクリーニン 部材3が非接触位置のときのABFフレーム8の 面図である。

 図7を用いてすでに説明したように、通常 の撮影モード(白黒モードまたはカラーモー )では、クリーニング部材3(図8では図示せず) は、CCD2の前側から退避した退避位置に配置 れている。カメラ装置1がクリーニングモー (または遮光モード)に設定されると、クリ ニング部材3がCCD2の前側のクリーニング位置 に配置される(図9および図10参照)。

 図9に示すように、クリーニングモードで は、クリーニング制御部13がABF駆動制御部12 介してABF駆動モータ9を駆動し、ABFフレーム8 を変形させてCCD2を前側(図9における左側)に 動させる。このようにして、CCD2の前面とク ーニング部材3が互いに接触する位置(接触 置)に配置される。そして、CCD2の前面とクリ ーニング部材3が互いに接触した状態で、ク ーニング制御部13がフィルタ駆動制御部11を してフィルタ駆動モータ7を駆動し、光学フ ィルタ4とともにクリーニング部材3を上下方 に往復動させる。このようにして、CCD2の前 面の拭取りクリーニングが行われる。

 図10に示すように、クリーニング制御部13 がABF駆動制御部12を介してABF駆動モータ9を駆 動し、ABFフレーム8を変形させてCCD2を後側(図 10における右側)に移動させると、CCD2の前面 クリーニング部材3が互いに接触しない位置( 非接触位置)に配置される。本実施の形態で 、CCD2の前面とクリーニング部材3が互いに接 触していない状態で、クリーニング部材3をCC D2の前側のクリーニング位置に移動する。

 また、本実施の形態では、図9に示すよう に、クリーニング部材3が下方向に移動する( 動する)ときには、CCD2を前側(図9における左 側)に移動させて、CCD2の前面とクリーニング 材3を接触位置に配置する。一方、図10に示 ように、クリーニング部材3が上方向に移動 する(復動する)ときに、CCD2を後側(図10におけ る右側)に移動させて、CCD2の前面とクリーニ グ部材3を非接触位置に配置する(図10参照)

(クリーニング制御)
 つぎに、クリーニングモードに設定したと に行われるクリーニング制御の流れを、図1 1を用いて説明する。図11は、クリーニング制 御の流れを示すフロー図である。図11に示す うに、クリーニング制御が開始されると、 ず、CCD2のクリーニングを行うタイミングで あるか否かの判定が行われる(S1)。例えば、 学フィルタ4の切替え回数が所定の回数を超 たときに、クリーニングを行うタイミング あると判断される。または、前回のクリー ングから所定の時間を経過したときに、ク ーニングを行うタイミングであると判断さ る。あるいは、定期的な(例えば1週間に1回 たは1ヶ月に1回)クリーニングの予定が到来 たときに、クリーニングを行うタイミング あると判断される。

 タイミング制御部14によりクリーニング 行うタイミングであると判断されると、ク ーニング制御部13は、ABF駆動制御部12を介し ABF駆動モータ9を駆動させ、CCD2とクリーニ グ部材3を非接触位置に配置する(S2)。つぎに 、クリーニング制御部13は、フィルタ駆動制 部11を介してフィルタ駆動モータ7を駆動さ 、クリーニング部材3をクリーニング位置へ 移動させる(S3)。なお、光学フィルタ4は、ク ーニング部材3の移動に連動して退避位置へ 移動する。

 そして、クリーニング部材3を往復動する 制御が行われる。この場合には、まず、クリ ーニング制御部13が、ABF駆動制御部12を介し ABF駆動モータ9を駆動させ、CCD2とクリーニン グ部材3を互いに接触させる(S4)。その後、ク ーニング制御部13が、フィルタ駆動制御部11 を介してフィルタ駆動モータ7を駆動させ、 リーニング部材3を一方向(例えば下方向)へ 動させる(S5)。

 つづいて、クリーニング制御部13は、ABF 動制御部12を介してABF駆動モータ9を駆動さ 、CCD2とクリーニング部材3を互いに引き離す (S6)。その後、クリーニング制御部13が、フィ ルタ駆動制御部11を介してフィルタ駆動モー 7を駆動させ、クリーニング部材3を元の方 (例えば上方向)へ復動させる(S7)。

 以上のような往復動を所定の回数繰り返 と、クリーニング制御が終了する(S8)。すな わち、所定の回数の往復動を行うまで、クリ ーニング部材3の往復動が繰り返される。

(遮光制御)
 つぎに、遮光制御が行われるときの動作に いて説明する。本実施の形態では、CCD2の白 キズの補正を行うときに、白キズ補正部17が 光制御部18へ遮光制御の要求を行う。また プライバシー保護のために撮影停止すると などに、遮光制御部18へ遮光制御の要求が送 られる。

 遮光制御の要求を受け付けた遮光制御部1 8は、クリーニング制御部13やフィルタ駆動制 御部11を介してフィルタ駆動モータ7を駆動さ せ、クリーニング部材3を遮光位置(クリーニ グ位置)へ移動させる。

 このような本発明の実施の形態のカメラ 置1によれば、クリーニング部材3とクリー ング制御部13をカメラ装置1に設けることに り、カメラ装置1自体がCCD2のクリーニング機 能を備え、CCD2のクリーニング作業の手間を 減することができる。

 すなわち、本実施の形態では、カメラ装 1自体に備えられたクリーニング部材3によ てCCD2の前面(CCD2の表面)のクリーニングを行 ことができる。すなわち、CCD2の前面に付着 したゴミを除去するときに、従来のようにレ ンズを取り外す必要がない。したがって、カ メラ装置1を分解することなくCCD2のクリーニ グを行うことができ、CCD2のクリーニング作 業が容易になる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 材3と光学フィルタ4が連動して、クリーニ グ部材3が退避位置のときに光学フィルタ4が 挿入位置に配置される。したがって、CCD2の リーニングを行わないときに、CCD2による撮 を行うことができる。また、クリーニング 材3と光学フィルタ4が連動して、クリーニ グ部材3がクリーニング位置のときに光学フ ルタ4が退出位置に配置される。したがって 、CCD2による撮影を行わないときに、CCD2のク ーニングを行うことができる。

 また、本実施の形態では、リンク手段に りクリーニング部材3と光学フィルタ4が連 するので、クリーニング部材3を移動するた の駆動モータと光学フィルタ4を移動するた めの駆動モータを共用することができる。し たがって、クリーニング部材3を移動するた の駆動モータを別途設ける必要がなく、製 の小型化を図ることができるとともに、製 コストを低く抑えることができる。

 また、この場合、光学フィルタ4の連結位 置(リンク部材23の中間部)に比べて、クリー ング部材3の連結位置(リンク部材23の先端部) がリンク部材23の回動中心から遠い位置(先端 側の位置)にある。したがって、クリーニン 部材3の移動量(クリーニング位置から退避位 置までの移動量)が、光学フィルタ4の移動量( 挿入位置から退出位置までの移動量)より大 くなる。これにより、光学フィルタ4を光路 の位置(退出位置)から光路上の位置(挿入位 )まで移動させたときに、クリーニング部材 3を光路上の位置(クリーニング位置)から光路 外の位置(退避位置)まで確実に移動させるこ ができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 材3をCCD2の前面に接触させて拭取りクリー ングが行われる。これにより、CCD2に付着し 塵や埃などの等を拭き取って除去すること でき、従来のように空気を吹き付けてゴミ 吹き飛ばす場合に比べて、より確実にCCD2の ゴミを除去することができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 材3をクリーニング位置へ移動させるときに 、クリーニング部材3とCCD2が非接触位置に配 されるので、クリーニング部材3がCCD2に干 するのを防止することができる。その後、 リーニング部材3とCCD2が接触位置に配置して 、CCD2の拭取りクリーニングを行うことがで る。

 また、本実施の形態では、ABF駆動モータ9 を利用して、CCD2を光軸方向に移動させるこ ができる。したがって、CCD2とクリーニング 材3との相対的な位置を変更するための駆動 源を別途設ける必要がなく、製品の小型化を 図ることができるとともに、製品コストを低 く抑えることができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 材3が往動(一方から他方に移動)するときに み拭取りクリーニングが行われる。これに り、拭取りクリーニングによってCCD2の前面 から拭き取られた塵や埃などのゴミを他方の 端部に集めることができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 行うタイミングがコントロールされ、適切 タイミングでクリーニングが行われる。こ により、過度にクリーニングが行われるの 防止することができ、クリーニング部材3の 耐久寿命を延ばすことができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 行われた回数情報などのクリーニング履歴 報が表示されるので、クリーニング履歴情 をユーザが容易に確認することができる。 れにより、クリーニング部材3のメンテナン ス(修理や交換)の時期をユーザが簡単に知る とができる。

 また、本実施の形態では、クリーニング 材3が遮光性を有しており、クリーニング部 材3をクリーニング位置(遮光位置)に配置され ると、CCD2の遮光が行われる。このようにCCD2 遮光を行うことにより、例えば、CCD2の白キ ズ補正処理を行うことができる。また、例え ば、このカメラ装置1がテレビ会議システム どに用いられる場合には、上記のようにCCD2 遮光を行うことにより、こちら側の映像を 影できないようにしてプライバシーの保護 図ることができる。

 以上、本発明の実施の形態を例示により 明したが、本発明の範囲はこれらに限定さ るものではなく、請求項に記載された範囲 において目的に応じて変更・変形すること 可能である。

 以上の説明では、図4~図6に示したクリー ング部材3の場合を例示したが、本発明の範 囲はこれに限定されるものではない。例えば 、図12~図14に示すような、他の実施の形態の リーニング部材40を使用してもよい。図12~ 14に示すように、このクリーニング部材40の 面には連結ピン41が立設されており、リン 部材42の先端部には、連結ピン41がスライド 能に挿入される長穴43が設けられている。 して、クリーニング部材40は、リンク部材42 回動したときに、上下方向にのみスライド 能にガイドされている。したがって、フィ タフレーム22が上下方向に移動したときに このクリーニング部材40もそれに連動して上 下方向に移動する。このようにリンク部材42 よってフィルタフレーム22と連動可能に連 されたクリーニング部材40が使用されてもよ い。

 また、以上の説明では、クリーニング部 3とCCD2の表面が接触位置のときにクリーニ グ部材3が往動し、クリーニング部材3とCCD2 表面が非接触位置のときにクリーニング部 3が復動する場合を例示した。しかし、本発 の範囲はこれに限定されるものではなく、 リーニング部材3とCCD2の表面が接触位置の きにクリーニング部材3が往復動してもよい

 さらに、以上の説明では、ABF機構を用い CCD2を前後方向に移動させて、クリーニング 部材3とCCD2の表面を接触させた例について説 したが、本発明の範囲はこれに限定される のではなく、クリーニング部材を前後方向 移動させて、クリーニング部材とCCDの表面 接触させてもよい。

 以上の説明では、CCD2のクリーニングを行 うタイミングをタイミング制御部14で自動制 する場合について例示したが、本発明の範 はこれに限定されるものではなく、ユーザ CCD2のクリーニングを行う必要があると判断 したときに手動でクリーニング機能を作動さ せてもよい。

 また、以上の説明では、カメラ装置1の内 部のクリーニング制御部13によってクリーニ グ制御を行う場合について例示したが、本 明の範囲はこれに限定されるものではない 例えば、外部端子入力によってCCD2のクリー ニングを行ってもよく、また、外部通信制御 によってCCD2のクリーニングを行ってもよい

 以上の説明では、CCD2の表面のゴミを拭き 取って除去するクリーニング部材3の場合を 示したが、本発明の範囲はこれに限定され ものではない。例えば、空気などの気体をCC D2の表面に吹き付けてゴミを除去する気体式 リーニング装置(クリーニング手段に相当す る、図示せず)を使用してもよい。この場合 CCD2の表面に付着したゴミを気体によって吹 飛ばすことにより、CCD2の表面のゴミを除去 することができる。この気体式クリーニング 装置(クリーニング手段)は、CCDの前面の近接 た位置(クリーニング位置)から気体を吹き けるので、CCDの側方の離れた位置から気体 吹き付ける場合に比べて、ゴミを簡単に吹 飛ばして除去することができる。

 また、アルコールなどの液体をCCD2の表面 に吹き付けてゴミを除去する液体式クリーニ ング装置(本発明のクリーニング手段に相当 る、図示せず)を使用してもよい。この場合 CCD2の表面に付着したゴミを液体によって洗 い流すことにより、CCD2の表面のゴミを除去 ることができる。なお、クリーニングに用 る液体としては、揮発性の高いアルコール どを用いることが望ましい。揮発性の高い ルコールなどの液体は、短時間で揮発する で、クリーニング後に液体を拭き取る必要 ない。

 以上の説明では、監視カメラとして使用 れるカメラ装置1の場合を例示したが、本発 明の範囲はこれに限定されるものではなく、 カメラ装置1は、例えばデジタル一眼レフカ ラやテレビ会議システム用のカメラ等であ てもよい。

 以上に現時点で考えられる本発明の好適 実施の形態を説明したが、本実施の形態に して多様な変形が可能なことが理解され、 して、本発明の真実の精神と範囲内にある のようなすべての変形を添付の請求の範囲 含むことが意図されている。

 以上のように、本発明にかかるカメラ装 は、カメラ装置自体が撮像デバイスのクリ ニング機能を備え、撮像デバイスのクリー ング作業の手間を低減することができると う効果を有し、例えば、監視カメラ、デジ ル一眼レフカメラ、テレビ会議システム用 カメラ等として用いられ、有用である。