Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CIRCUIT BOARD MODULE AND ELECTRONIC EQUIPMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069236
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a circuit board module, which, in the correction of a frame body deformed by shrinking upon solidification of a resin, causes no gap between the frame body and the resin, and an electronic equipment. A circuit board module (12) comprises a base material (13), an electronic component (15) mounted on the base material (13) on its mounting face (14), a frame body (16) having an inner face (21A), which is formed in a cylinder form, crosses a mounting face (14), and is provided so as to surround an electronic component (15), a first resin (17), which is filled on the inner side of the frame body (16), is in contact with the mounting face (14) and the electronic component (15) and has a first modulus of elasticity, and a second resin (18) which is contact with the inner side wall face (21A) and the first resin (17) and has a second modulus of elasticity than the first modulus of elasticity.

Inventors:
HAYAKAWA HARUO
ONO MASAHIRO
Application Number:
PCT/JP2007/073245
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 30, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
HAYAKAWA HARUO
ONO MASAHIRO
International Classes:
H05K3/28
Foreign References:
JP2000223623A2000-08-11
JPH07242085A1995-09-19
JP2004103998A2004-04-02
JPH0730015A1995-01-31
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 実装面を有する基材と、
 前記実装面に実装された電子部品と、
 前記実装面に実装された枠体と、
 前記電子部品と前記実装面に密接し、前記枠体の内側に充填され、第1の弾性率を有する第1の樹脂と、
 前記内側面に密接し、前記第1の樹脂と接し、前記第1の弾性率より小さい第2の弾性率を有する第2の樹脂と、
 を有する回路基板モジュール。
 実装面を有する基材と、
 前記実装面に実装された電子部品と、
 内側面と端面を有する筒の形状であって、前記内側面が前記電子部品を囲み、全周に渡って前記端面が前記実装面に接合された枠体と、
 前記電子部品と前記実装面に密接し、前記枠体の内側に充填され、第1の弾性率を有する第1の樹脂と、
 前記内側面に密接し、前記第1の樹脂と接し、前記第1の弾性率より小さい第2の弾性率を有する第2の樹脂と、
 を有する回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
 前記電子部品が、前記第1の樹脂に覆われる回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
前記電子部品は、前記第1の樹脂から一部が露呈する電子部品からなる回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
前記第2の樹脂が前記第1の樹脂から露呈する露呈面を有し、前記露呈面が前記内側面に接する回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
前記第2の樹脂が前記実装面に密着する密着面を有し、前記密着面が前記内側面に接する回路基板モジュール。
 請求項4記載の回路基板モジュールであって、
前記第1の樹脂が更に前記第2の樹脂に覆われる回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
 前記枠体の端面は、前記実装面に接合される第1の端面と、前記第1の端面と反対側にある第2の端面を有し、
 前記枠体は、前記実装面と略平行であり前記実装面と対向する対向面を有し前記第2の端面を塞ぐ天面部材を更に備え、
 前記第2の樹脂が天面部材に密接する回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
 前記枠体の断面が多角形であり、前記内側面は第1の内側面と前記第1の内側面と向かい合う第2の内側面を有し、前記第2の樹脂は前記第1の内側面と前記第2の内側面に密接する回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールであって、
 前記枠体の全周に渡って内側面に第2の樹脂が密接する回路基板モジュール。
 請求項1または2記載の回路基板モジュールを備える電子機器。
Description:
回路基板モジュールおよび電子 器

 本発明は、基板に実装された電子部品が 体で囲まれ、枠体内に樹脂部が形成された 路基板モジュールおよび電子機器に関する

 図10(A)に示す回路基板(回路基板モジュール) 100は、基材101に実装された複数の電子部品102 を囲むように筒状の枠体103が基材101の接続端 子104にハンダや導電性接着剤等を介して接続 され、枠体103の内部に充填された樹脂が固化 した樹脂部105が形成されている。
 この回路基板100を表示装置(図示せず)の下 に組み込むことにより、回路基板に表示装 が載せられる(例えば、特許文献1参照)。

 ところで、回路基板モジュール100は、枠体1 03の内部に充填された樹脂が固化時に収縮す ため、図10(B)に示すように、収縮する樹脂 追従して枠体103の壁部が内側に倒れ込むよ に変形するとともに、基材101も湾曲変形(反 が発生)する。 このような回路基板モジュ ル100を表示装置の下側に組み込むにあたっ は、基材101が平坦になるように矯正するこ により(矢印参照)、基材101に対する枠体103 壁部103Aを初期位置に復帰させている。

特開2001-118555号公報

 しかしながら、前述した回路基板モジュ ル100において、枠体103の壁部103Aを初期位置 に復帰させると、固化収縮した樹脂105の界面 105Aが壁部103Aに追従しないため、枠体103の壁 103A(具体的には、壁部103Aの内側面)と樹脂105 の界面105Aとの間に隙間が生じるため、強度 に弱くなり、破損の原因となっていた。

 本発明は、前述した不都合を解消するた になされたもので、その目的は、樹脂の固 収縮に伴って変形した枠体を矯正した際に 枠体と樹脂との間に隙間が生じない回路基 モジュールおよび電子機器を提供すること ある。

 本発明の回路基板モジュールは、実装面を する基材と、前記実装面に実装された電子 品と、前記実装面に実装された枠体と、前 電子部品と前記実装面に密接し、前記枠体 内側に充填され、第1の弾性率を有する第1 樹脂と、前記内側面に密接し、前記第1の樹 と接し、前記第1の弾性率より小さい第2の 性率を有する第2の樹脂と、を有する。
 また、本発明の回路基板モジュールは、実 面を有する基材と、前記実装面に実装され 電子部品と、内側面と端面を有する筒の形 であって、前記内側面が前記電子部品を囲 、全周に渡って前記端面が前記実装面に接 された枠体と、前記電子部品と前記実装面 密接し、前記枠体の内側に充填され、第1の 弾性率を有する第1の樹脂と、前記内側面に 接し、前記第1の樹脂と接し、前記第1の弾性 率より小さい第2の弾性率を有する第2の樹脂 、を有する。

 第2の樹脂は、枠体の内側面に密接するとと もに第1の樹脂に接し、第1の弾性率より小さ 第2の弾性率を有する。
 これにより、熱膨張率が異なる基材と電子 品と第1樹脂が一体化され、一体化されたも のが温度変化の偏りにより湾曲変形した(反 た)場合、この湾曲変形による歪みを第2樹脂 が吸収するので、第2樹脂と枠体との乖離を ぐことができる。

 具体的には、第1の樹脂の固化による収縮で 枠体の壁面が倒れ込んだ場合に、枠体を初期 位置に復帰させる矯正がおこなわれる。この 場合、矯正に伴って枠体の壁面と第1の樹脂 が離反することが考えられるが、その際に 第2の樹脂を矯正に追従するように弾性変形 せることができる。
 これにより、第2の樹脂で枠体の壁面と第1 樹脂との間に隙間が生じることを防止でき 。

 また、本発明の回路基板モジュールは、 記電子部品が、前記第1の樹脂に覆われてい る。

 電子部品が第1の樹脂に覆われるので、基材 と電子部品と第1の樹脂がより一体化される よって、電子部品の熱膨張率と第1の樹脂と 熱膨張率の組み合わせによって、温度変化 偏りによる湾曲変形(反り)が大きくなる場 がある。
 この場合でも、湾曲変形による歪みを第2の 樹脂が吸収することで、第2の樹脂と枠体の 離を防ぐことができる。

 さらに、本発明の回路基板モジュールは 前記電子部品は、前記第1の樹脂から一部が 露呈する電子部品からなる。

 電子部品は、第1の樹脂から一部が露呈し ているので、第1の樹脂と電子部品の密接面 が小さくなり、反る際に第1の樹脂と電子部 が乖離しやすくなるが、湾曲変形(反り)に る歪みを第2の樹脂が吸収するので、第1の樹 脂と電子部品の間に歪みが発生せず、この間 の乖離も防ぐことができる。

 また、本発明の回路基板モジュールは、 記第2の樹脂が前記第1の樹脂から露呈する 呈面を有し、前記露呈面が前記内側面に接 ている。

 ここで、枠体の内側面と第1の樹脂との乖離 は、第1の樹脂の露呈面が内側面と交わる角 から発生しやすい。
 そこで、第2の樹脂の露呈面が内側面に接す るようにした。これにより、第1の樹脂の角 には第2の樹脂の露呈面が介在されているの 、第1の樹脂の角部から発生する乖離を防ぐ ことができる。

 さらに、本発明の回路基板モジュールは 前記第2の樹脂が前記実装面に密着する密着 面を有し、前記密着面が前記内側面に接して いる。

 第2の樹脂の実装面に密着することで、第2 樹脂を枠体の内側面と基材の実装面の両方 密着させることができる。
 これにより、実装面および内側面が交差す 角部と第1の樹脂との間に第2の樹脂を介在 せて、この角部から第1の樹脂と枠体との乖 が発生することを防ぐことができる。

 また、本発明の回路基板モジュールは、 記第1の樹脂が更に前記第2の樹脂に覆われ いる。

 電子部品が第1の樹脂に覆われるので、基 材と電子部品と第1の樹脂がより一体化され 。よって、前述したように、電子部品の熱 張率と第1の樹脂との熱膨張率の組み合わせ よって、温度変化の偏りによる湾曲変形(反 り)が大きくなる場合がある。

 そこで、第1の樹脂の天面を第2の樹脂で うことで、温度変化の偏りによる湾曲変形 第2の樹脂で吸収できるので、僅かな湾曲変 でも確実に吸収できる。

 さらに、本発明の回路基板モジュールは 前記枠体の端面と、前記実装面に接合され 第1の端面と、前記第1の端面と反対側にあ 第2の端面を有し、前記枠体は、前記実装面 略平行であり前記実装面と対向する対向面 有し前記第2の端面を塞ぐ天面部材を更に備 え、前記第2の樹脂が天面部材に密接してい 。

 枠体の天面部材に第2の樹脂を密接するこ とで、天面部材と第1の樹脂との間で発生す 歪みを天面部材に密接する第2の樹脂が吸収 ることができ、天面部材と第1の樹脂の乖離 を防ぐことができる。

 また、本発明の回路基板モジュールは、 記枠体の断面が多角形であり、前記内側面 第1の内側面と前記第1の内側面と向かい合 第2の内側面を有し、前記第2の樹脂は前記第 1の内側面と前記第2の内側面に密接している

 多角形の枠体のうち、対向する内側面の 方に第2の樹脂を密接することで、両方の第 2の樹脂によって湾曲変形(反り)による歪みを 分かち合って吸収することができ、樹脂と枠 体の乖離を防ぐことができる。

 さらに、本発明の回路基板モジュールは 前記枠体の全周に渡って内側面に第2の樹脂 が密接している。

 多角形の枠体の全周に渡って第2の樹脂を 密接することで、枠体の全周に渡って第2の 脂が湾曲変形(反り)による歪みを吸収するの で、全ての方向の湾曲変形による歪みを吸収 することができる。

 また、本発明の電子機器は、前記回路基 モジュールを備える。

 電子機器に回路基板モジュールを備える とで、枠体の内側面と第1の樹脂との間に隙 間が生じていない状態を保つことが可能にな り、製品の一層の向上が図れる。

 本発明の回路基板モジュールおよび電子機 によれば、枠体の内側面と第1の樹脂との間 に、第1の弾性率より小さい第2の弾性率を有 る第2の樹脂を設けた。
 これにより、第1の樹脂の固化収縮に伴って 湾曲変形した(反った)基材など矯正した場合 、第2の樹脂を矯正に追従させて弾性変形さ せることで、内側と第1の樹脂との間に隙間 生じることを防止できるという効果を有す 。

本発明に係る回路基板モジュールおよ 電子機器の第1実施形態を示す断面図である 。 (A)は第1実施形態の回路基板モジュール が樹脂の固化収縮で変形した状態を示す断面 図、(B)は第1実施形態の回路基板モジュール 矯正した状態を示す断面図である。 第2実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 第3実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 第4実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 第5実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 第6実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 (A)は第7実施形態の回路基板モジュール を示す平面図、(B)は第7実施形態の回路基板 ジュールを示す断面図である。 第8実施形態の回路基板モジュールを示 す断面図である。 (A)は従来の回路基板モジュールを示す 断面図、(B)は従来の回路基板モジュールが樹 脂の固化収縮で変形した状態を示す断面図で ある。

符号の説明

10 電子機器
12,30,40,50,60,70,80,90,95 回路基板モジュール
13 基材
14 実装面
15 電子部品
15A 第1の樹脂の一部
16,81 枠体
17 第1の樹脂
17A 露呈面(天面)
17B 角部
18 第2の樹脂
18A 露呈面
18B 密着面
21A,82 内側面
21B 外側面
22A 下端部(第1の端面)(端面)
22B 上端部(第2の端面)
71 天面部材
82A 第1の内側面
82B 第2の内側面

(第1実施形態)
 以下、本発明の実施形態に係る回路基板モ ュールおよび電子機器について、図面を参 して説明する。
 図1に示すように、第1実施形態の電子機器10 は、筐体11内に回路基板モジュール12を用い 携帯端末である。

 第1実施形態の回路基板モジュール12は、 装面14を有する基材13と、基材13の実装面14 実装された複数の電子部品15と、複数の電子 部品15を囲むように配置された枠体16と、実 面14と複数の電子部品15とに接する第1の樹脂 17と、枠体16と第1の樹脂17とに接する第2の樹 18とを有する。

 基材13は、フレキシブル基板や硬質基板が いられている。
 枠体16は、基材13の実装面14に実装された複 の電子部品15を囲むように筒に形成された 部21を有する金属製の部材である。
 壁部21は、筒として、矩形筒のものや、多 形筒のものや、円筒のものなどが考えられ 。

 壁部21は、全周のうち、殆どの部位22の下端 部(端面)22Aが基材13の実装面14に接し(接合さ )、残りの部位23の下端部23Aが基材13の上方に 所定間隔をおいて位置している。
 殆どの部位22の下端部22Aは、基材13の実装面 14に備えた接続端子にハンダ(図示せず)を介 て接合(接続)されている。
 この壁部21は、実装面14に対して交差する内 側面21Aおよび外側面21Bを備える。

 第1の樹脂17は、複数の電子部品15の全体 覆うように枠体16の内部に充填され、複数の 電子部品15および基材13の実装面14に密接し、 第1の弾性率を有する。 この第1の樹脂17は、 枠体16の内部に充填されるとともに、残りの 位23の下端部23Aと基材13との間の空間25を介 て枠体16の外部の第1の樹脂17に連通されて る。

 第1の樹脂17は、枠体16の内部や外部に充填 れた後、固化したものである。第1の樹脂17 、耐衝撃性に優れた特性を有する。
 第1の樹脂17として、耐衝撃性に優れた樹脂 用いることで、第1の樹脂17で覆った複数の 子部品15を保護する。

 第2の樹脂18は、壁部21の内側面21Aと第1の 脂17との間に設けられることで、内側面21A 密接するとともに第1の樹脂17に接し、第1の 性率より小さい第2の弾性率を有する。

 さらに、第2の樹脂18は、壁部21のうち、残 の部位23の外側壁面21Bと第1の樹脂17との間に 設けられることで、外側壁面21Bに密接すると ともに第1の樹脂17に接している。
 残りの部位23の第2の樹脂18は、内側壁面21A のものと外側壁面21B側のものとが空間25を介 して互いに接続されている。

 第2の樹脂18の第2の弾性率を、第1の樹脂17 の第1の弾性率よりも小さくすることで、第2 樹脂18は、第1の樹脂17と比較して弾性変形 に優れている。

 つぎに、電子機器10に用いられた回路基 12を矯正する例を図2(A)~図2(B)に基づいて説明 する。なお、図2(A)~図2(B)においては、回路基 板モジュール12の矯正を理解し易くするため 変形状態を拡張して示した。例えば、図2(B) は図1に相当する図である。

 図2(A)において、枠体16の内部などに第1の樹 脂17を充填するとともに、壁部21の内側面21A 第1の樹脂17との間に第2の樹脂18を設け、外 面21Bと第1の樹脂17との間に第2の樹脂18を設 る。
 第1の樹脂17および第2の樹脂18を固化する。

 第1の樹脂17および第2の樹脂18を固化するこ で、第1の樹脂17および第2の樹脂18が収縮す 。
 第1の樹脂17および第2の樹脂18の収縮に伴っ 、基材13の実装面14に設けられた枠体16の壁 21が内側に倒れ込むように変形するととも 、基材13も湾曲変形(反りが発生)する。

 このような回路基板モジュール12は、図 しない表示装置の下側に組み込まれる。こ ため、表示装置の下側に組み込むにあたっ 、基材13が平坦になるように矢印の方向に矯 正して、基材13に対する枠体16の壁部21を初期 位置に復帰させる。

 図2(B)において、壁部21を初期位置に復帰さ る際に、壁部21の内側壁面21Aは上端部21C側 第1の樹脂17から離れる方向に矯正される。
 ここで、内側面21Aと第1の樹脂17との間に第2 の樹脂18が設けられている。第2の樹脂18の第2 の弾性率は、第1の樹脂17の第1の弾性率より 小さい。すなわち、第2の樹脂18は、第1の樹 17と比較して弾性変形性に優れている。

 これにより、第2の樹脂18が内側面21Aに追 するように弾性変形する。第2の樹脂18が内 面21Aに追従することで、内側面21Aと第1の樹 脂17との間に隙間が生じることを防止できる

 一方、残りの部位23において、外側面21Bは 端部21D側が第1の樹脂17から離れる方向に矯 される。
 ここで、外側面21Bと第1の樹脂17との間に第2 の樹脂18が設けられている。

 これにより、第2の樹脂18が外側面21Bに追 するように弾性変形する。第2の樹脂18が外 面21Bに追従することで、外側面21Bと第1の樹 脂17との間に隙間が生じることを防止できる

 ところで、回路基板モジュール12は、電子 品15の全体が第1の樹脂17に覆われている。こ のため、基材13と電子部品15と第1の樹脂17が り一体化される。
 よって、電子部品15の熱膨張率と第1の樹脂1 7との熱膨張率の組み合わせによって、温度 化の偏りによる基材13や第1の樹脂17などの湾 曲変形(反り)が大きくなる場合がある。

 この場合でも、基材13や第1の樹脂17など 湾曲変形による歪みを第2の樹脂18が吸収す ことで、第2の樹脂18と内側面21Aとの乖離を ぐとともに、第2の樹脂18と外側面21Bとの乖 を防ぐことができる。

 ここで、電子機器10は、図1に示す筐体11内 回路基板モジュール12を用いた携帯端末であ る。
 このように、電子機器10に回路基板モジュ ル12を備えることで、枠体16の内側面21Aおよ 外側面21Bと第1の樹脂17との間に隙間が生じ いない状態を保つことが可能になり、製品 一層の向上が図れる。

 つぎに、第2~第9実施形態の回路基板モジ ールを図3~図10に基づいて説明する。なお、 第2~第9実施形態の回路基板モジュールにおい て第1実施形態の回路基板モジュール12と同一 ・類似部材については同一符号を付して説明 を省略する。

(第2実施形態)
 図3に示すように、第2実施形態の回路基板 ジュール30は、電子部品15の一部15Aが第1の樹 脂17から露呈したもので、その他の構成は第1 実施形態と同様である。

 回路基板モジュール30の電子部品15は、第1 樹脂17から一部15Aが露呈しているので、第1 樹脂17と電子部品15の密接面積が小さくなる
 このため、基材13などが湾曲変形する(反る) 際に、第1の樹脂17と電子部品15が乖離しやす なる。

 しかし、第2実施形態の回路基板モジュール 30によれば、基材13などの湾曲変形(反り)によ る歪みを第2の樹脂18で吸収することができる 。
 よって、第1の樹脂17と電子部品15の間に歪 が発生せず、この間の乖離を防ぐことがで る。
 したがって、第2実施形態の回路基板モジュ ール30によれば、第1実施形態の回路基板モジ ュール12と同様の効果が得られる。

(第3実施形態)
 図4に示すように、第3実施形態の回路基板 ジュール40は、第2の樹脂18を内側面21Aの上端 部21Cに形成したもので、その他の構成は第1 施形態と同様である。   

 すなわち、一般に、枠体16の内側面21Aと第1 樹脂17との乖離は、第1の樹脂17の露呈面(天 )17Aが内側面21Aと交わる角部から発生しやす い。
 そこで、第3実施形態の回路基板モジュール 40は、第2の樹脂18が第1の樹脂17から露呈する 呈面18Aを有し、露呈面18Aが内側面21Aに接す ようにした。

 これにより、第1の樹脂17の角部17Bには第2 樹脂18の露呈面18Aが介在されているので、第1 の樹脂17の角部17Bから発生する乖離を防ぐこ ができる。

(第4実施形態)
 図5に示すように、第4実施形態の回路基板 ジュール50は、第2の樹脂18を内側壁面21Aの上 端部21Cから下端部21Eに向けて樹脂厚さTを漸 大きくするように形成したもので、その他 構成は第1実施形態と同様である。
 すなわち、第4実施形態の回路基板モジュー ル60は、第2の樹脂18が実装面14に密着する密 面18Bを有し、密着面18Bが樹脂厚さTで内側面2 1Aに接している。   

 第2の樹脂18の密着面18Bを実装面14に密着す ことで、第2の樹脂18を内側面21Aと基材13の実 装面14の両方に密着させることができる。
 これにより、実装面14および内側面21Aが交 する角部51と第1の樹脂17との間に第2の樹脂18 を介在させて、この角部51から第1の樹脂17と 側面21Aとの乖離が発生することを防ぐこと できる。

(第5実施形態)
 図6に示すように、第5実施形態の回路基板 ジュール60は、第1の樹脂17の天面17Aが第2の 脂18にさらに覆われたもので、その他の構成 は第1実施形態と同様である。

 ここで、電子部品15の頂部15Aが第1の樹脂17 天面17Aに覆われることで、基材13と電子部品 15と第1の樹脂17がより一体化される。
 よって、電子部品15の熱膨張率と第1の樹脂1 7との熱膨張率の組み合わせによって、温度 化の偏りによる湾曲変形(反り)が大きくなる ことが考えられる。

 そこで、第5実施形態の回路基板モジュー ル60において、第1の樹脂17の天面17Aを第2樹脂 18で覆うことで、温度変化の偏りによる湾曲 形を第2の樹脂18で吸収できるので、僅かな 曲変形でも確実に吸収できる。

(第6実施形態)
 図7に示すように、第6実施形態の回路基板 ジュール70は、枠体16の天面部材71に第2の樹 18を密接させたもので、その他の構成は第5 施形態と同様である。    

 すなわち、枠体16は、実装面14に接合される 下端部(第1の端面)22Aと、下端部22Aと反対側に ある上端部(第2の端面)22Bと、上端部22Bを塞ぐ 天面部材71とを有する。
 この天面部材71は、実装面14と略平行であり 、実装面14と対向する対向面71Aを有する。
 そして、天面部材71の対向面71Aに第2の樹脂1 8が密接されている。

 第6実施形態の回路基板モジュール70によ ば、枠体16の天面部材71に第2の樹脂18を密接 することで、天面部材71と第1の樹脂17との間 発生する歪みを天面部材71に密接する第2の 脂18が吸収することができ、天面部材71と第 1の樹脂18の乖離を防ぐことができる。

(第7実施形態)
 図8(A),(B)に示すように、第7実施形態の回路 板モジュール80は、枠体81の断面が多角形( 例として、正方形(矩形))であり、互いに対 する第1、第2の内側面82A,82Bに第2の樹脂18が れぞれ密接されているもので、その他の構 は第1実施形態と同様である。

 具体的には、枠体81は、断面が多角形であ 、内側面82のうち、第1の内側面82Aと第1の内 面82Aと向かい合う第2の内側面82Bを有する。
 そして、第1の内側面82Aと第2の内側面82Bに 2の樹脂18が密接されている。

 多角形の枠体81のうち、対向する内側面82 A,82Bの両方に第2の樹脂18を密接することで、 方の第2の樹脂18によって湾曲変形(反り)に る歪みを分かち合って吸収することができ 第1の樹脂18と枠体81の乖離を防ぐことができ る。

(第8実施形態)
 図9に示すように、第8実施形態の回路基板 ジュール90は、枠体81の全周に渡って内側面8 2に第2の樹脂18を密接するもので、その他の 成は第1実施形態と同様である。

 すなわち、第8実施形態の回路基板モジュ ール90によれば、多角形(一例として、正方形 (矩形))の枠体81の全周に渡って第2の樹脂18を 接することで、枠体81の全周に渡って第2の 脂18が湾曲変形(反り)による歪みを吸収する ので、全ての方向の湾曲変形による歪みを吸 収することができる。

 本発明は、基板に実装された電子部品が 体で囲まれ、枠体内に樹脂が形成された回 基板モジュールおよび電子機器への適用に 適である。