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Patent Searching and Data


Title:
CIRCUIT MODULE, METHOD FOR MANUFACTURING CIRCUIT MODULE, AND PORTABLE APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157208
Kind Code:
A1
Abstract:
A semiconductor module (10) is provided with: an element mounting substrate (12); a crystal oscillator (14) mounted on the element mounting substrate (12); a storing member (16) which has at least a part of the upper surface composed of a metal member (16a), and stores a crystal oscillator (14) on the element mounting substrate (12) such that a space is formed between the element mounting substrate and the crystal oscillator (14); a semiconductor element (18) stacked on the storing member (16) such that the metal member (16) is covered; and a sealing resin (20) which seals the storing member (16) and the semiconductor element (18).

Inventors:
SAKAMOTO TAKESHI (JP)
IMAOKA TOSHIKAZU (JP)
OTSUKA TAKESHI (JP)
SAWAI TETSURO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002937
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SANYO ELECTRIC CO (JP)
SAKAMOTO TAKESHI (JP)
IMAOKA TOSHIKAZU (JP)
OTSUKA TAKESHI (JP)
SAWAI TETSURO (JP)
International Classes:
H01L25/04; H01L25/00; H01L25/18; H03B5/32
Foreign References:
JP2006050529A2006-02-16
JP2006054784A2006-02-23
JP2009027451A2009-02-05
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, SAKAKI (JP)
Sakaki Morishita (JP)
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Claims:
 基板と、
 前記基板上に搭載された電子部品と、
 上面の少なくとも一部が金属部材で構成されている収容部材であって、前記基板上において、前記電子部品との間に空間が形成されるように該電子部品を収容する収容部材と、
 前記金属部材を覆うように前記収容部材の上に積層された板状部材と、
 前記収容部材および前記板状部材を封止する封止樹脂と、
 を備えることを特徴とする回路モジュール。
 前記板状部材は、前記封止樹脂と前記金属部材との密着性よりも、前記封止樹脂との密着性が高い材料で表面が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路モジュール。
 前記板状部材は、前記金属部材の撓みを抑制する剛性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の回路モジュール。
 前記板状部材は、半導体素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回路モジュール。
 前記電子部品は、水晶振動子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回路モジュール。
 前記基板に形成された配線層を更に備え、
 前記金属部材は、前記配線層のうち固定電位が入力される部分と導通していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回路モジュール。
 前記板状部材は、前記収容部材の上面を全て覆うように積層されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回路モジュール。
 基板と、
 前記基板上に搭載された電子部品と、
 前記基板上において、前記電子部品との間に空間が形成されるように該電子部品を収容する収容部材と、
 前記収容部材を封止する封止樹脂と、を備え、
 前記収容部材は、少なくとも一面が金属部材で構成され、該金属部材と前記基板とが対向するように該基板に搭載されていることを特徴とする回路モジュール。
 電子部品と、上面の少なくとも一部が金属部材で構成されている収容部材であって、前記電子部品との間に空間が形成されるように該電子部品を収容する収容部材と、を基板の上に搭載する工程と、
 前記金属部材を覆うように前記収容部材の上に板状部材を積層する工程と、
 前記収容部材と前記板状部材を封止樹脂で封止する工程と、
 を備えることを特徴とする回路モジュールの製造方法。
 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体モジュールを搭載したことを特徴とする携帯機器。
Description:
回路モジュールおよびその製造 法、ならびに携帯機器

 本発明は、回路モジュールおよびその製 方法、ならびに携帯機器に関する。

 近年、半導体素子を用いた電子機器が様 な分野で開発されており、その用途や機能 多岐にわたっている。そのため、高度な又 複数の機能を実現するために一つの基板上 複数のLSIチップや電子部品を搭載すること 行われている。また、水晶振動子やSAW(Surfac e Acoustic Wave)フィルタ等の電子部品の外表面 には、外部への電磁波の漏洩を低減するため に、金属製のカバーが設けられている。

 このようなモジュールとして、配線基板 、配線基板に並設される半導体素子及び金 板で囲われた水晶振動子と、これらを封止 る絶縁性樹脂材と、を備えた回路モジュー が知られている(特許文献1参照)。

 また、電子機器の小型化の要請により、 板サイズの小型化も求められている。この うな要請に対して、回路基板の上面にICを 載するとともに、回路基板の裏面に設けら た空間に水晶振動子チップを収容すること 小型化を図った高周波モジュールが知られ いる(特許文献2参照)。

特開2007-294828号公報

特開2006-41930号公報

 ところで、前述の技術のように電磁シー ドとして機能する金属板は、封止材である 縁樹脂材との密着性が悪く、モジュールの 頼性を低下させる一因となっている。

 本発明はこうした状況に鑑みてなされた のであり、その目的とするところは、封止 脂による電子部品の封止の信頼性を向上さ る技術を提供することにある。

 上記課題を解決するために、本発明のあ 態様の回路モジュールは、基板と、基板上 搭載された電子部品と、上面の少なくとも 部が金属部材で構成されている収容部材で って、基板上において、電子部品との間に 間が形成されるように該電子部品を収容す 収容部材と、金属部材を覆うように収容部 の上に積層された板状部材と、収容部材お び板状部材を封止する封止樹脂と、を備え 。

 この態様によると、収容部材の上面にあ 金属部材が板状部材で覆われているため、 着性の悪い金属部材と封止樹脂との界面が 少する。その結果、封止樹脂による電子部 の封止の信頼性が向上する。

 本発明の別の態様も、回路モジュールで る。この回路モジュールは、基板と、基板 に搭載された電子部品と、基板上において 電子部品との間に空間が形成されるように 電子部品を収容する収容部材と、収容部材 封止する封止樹脂と、を備える。収容部材 、少なくとも一面が金属部材で構成され、 金属部材と基板とが対向するように該基板 搭載されている。

 この態様によると、収容部材の表面のう 金属部材で覆われている面が配線基板と接 ているため、金属部材が上面にある場合と 較して、金属部材と封止樹脂との間の密着 の悪い界面が減少する。その結果、封止樹 による電子部品や半導体素子に対する信頼 の高い封止を実現することができる。

 本発明のさらに別の態様は、回路モジュ ルの製造方法である。この方法は、電子部 と、上面の少なくとも一部が金属部材で構 されている収容部材であって、電子部品と 間に空間が形成されるように該電子部品を 容する収容部材と、を基板の上に搭載する 程と、金属部材を覆うように収容部材の上 板状部材を積層する工程と、収容部材と板 部材を封止樹脂で封止する工程と、を備え 。

 この態様によると、収容部材の上面にあ 金属部材が板状部材で覆われた回路モジュ ルが製造される。このような回路モジュー は、密着性の悪い金属部材と封止樹脂との 面が減少し、比較的密着性の良い板状部材 封止樹脂との界面が増加している。これに り、封止樹脂による電子部品の封止の信頼 が向上した回路モジュールを簡便に製造す ことができる。

 本発明のさらに別の態様は、携帯機器で る。この携帯機器は、上述したいずれかの 様の回路モジュールを搭載している。

 本発明によれば、封止樹脂による電子部 や半導体素子の封止の信頼性を向上させる とができる。

第1の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す上面図である。 図3(a)~図3(c)は、第1の実施の形態に係る 半導体モジュール10の製造方法における工程 説明するための概略断面図である。 第2の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す上面図である。 第2の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す概略断面図である。 第3の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す概略断面図である。 第4の実施の形態に係る半導体モジュー ルの構成を示す概略断面図である。 樹脂注入圧による水晶振動子の周波数 動を説明するための模式図である。 第5の実施の形態に係る回路モジュール の構成を示す概略断面図である。 第6の実施の形態に係る半導体モジュ ルの構成を示す上面図である。 図11に示す半導体モジュールのX-X’断 図である。 図12(a)~図12(c)は、第1の電子部品の一例 を示す概略断面図である。 第7の実施の形態に係る半導体モジュ ルのうち第1の電子部品近傍の概略断面図で る。 図13に示す第1の電子部品の上面図であ る。 各実施の形態に係る半導体モジュール を備えた携帯電話の構成を示す図である。 図15に示した携帯電話の部分断面図で る。

 以下、本発明の実施の形態を図面を参照 て説明する。なお、図面の説明において同 の要素には同一の符号を付し、重複する説 を適宜省略する。また、以下に述べる構成 例示であり、本発明の範囲を何ら限定する のではない。

 (第1の実施の形態)
 [半導体モジュールの構造]
 図1は、第1の実施の形態に係る半導体モジ ールの構成を示す概略断面図である。図2は 第1の実施の形態に係る半導体モジュールの 構成を示す上面図である。図1に示すように 第1の実施の形態に係る半導体モジュール10 、素子搭載用基板12と、素子搭載用基板12上 搭載された水晶振動子14と、水晶振動子14を 収容する収容部材16と、収容部材16の上に積 された半導体素子18と、収容部材16および半 体素子18を封止する封止樹脂20と、を備える 。

 収容部材16は、上面および側面が金属部 16aで構成されている。そして、収容部材16は 、水晶振動子14との間に空間が形成されるよ に水晶振動子14を収容し、金属部材16aが電 シールドとして機能する。また、半導体素 18は、収容部材16の上面の金属部材16aを覆う うに収容部材16の上に積層されている。な 、金属部材16aとしては、鉄を主成分とする バールを母体とし、表面に酸化防止のため ニッケル、あるいはニッケル・金等のメッ 処理がされた部材が挙げられる。

 素子搭載用基板12の上面には配線層の一 を構成する複数のパッド電極12a,12bが形成さ ている。また、半導体素子18の上面にもパ ド電極18aが形成されている。そして、半導 素子18のパッド電極18aは、金線などからなる ボンディングワイヤ22により素子搭載用基板1 2に形成されたパッド電極12aと電気的に接続 れている。また、水晶振動子14は、半導体素 子18が積層されている上面側とは反対側の下 に、複数のバンプ(突起電極端子)24が形成さ れており、このバンプ24を介して素子搭載用 板12のパッド電極12bと電気的に接続されて る。このように、半導体素子18は、パッド電 極12aとボンディングワイヤ22を介して接続さ ることで、半導体素子18と素子搭載用基板12 との間に電子部品としての水晶振動子14を配 することが可能となる。

 本実施の形態に係る半導体モジュール10 、水晶振動子14を収容する収容部材16と半導 素子18とが積層されているため、素子搭載 基板12の面積を小さくすることができる。ま た、水晶振動子14は、半導体素子18と積み重 る状態で搭載されるため、従来のように半 体素子18のレイアウトを優先して水晶振動子 14を半導体モジュール10の周縁部(半導体素子1 8の周囲)に配置していた場合に比べて、半導 モジュール10の中央部に配置されることが 能となる。そのため、水晶振動子14と封止樹 脂20の外壁側面との間隔(最も短い間隔部分) 長くなるので、水晶振動子14から半導体モジ ュール10の外部への信号の漏洩(電磁ノイズ) 低減される。

 また、金属部材16aは、金属表面に生じる 化皮膜などの影響によって封止樹脂との密 性が悪い傾向にあるが、半導体モジュール1 0は、収容部材16の上面にある金属部材16aが半 導体素子18で覆われているため、密着性の悪 金属部材16aと封止樹脂20との界面が減少し 比較的密着性の良い半導体素子18と封止樹脂 20との界面が増加している。その結果、封止 脂20による電子部品(本実施の形態では収容 材16で覆われた水晶振動子14)やその上に積 された半導体素子18の封止の信頼性が向上す る。

 特に、金型を用いたトランスファーモー ド法による半導体素子の樹脂封止において 、樹脂硬化後の封止樹脂材と金型との脱離 容易にするために、封止樹脂材に微量の離 剤が添加されている。こうした離型剤は、 属板(金属部材)に対しても作用するので、 属部材と封止樹脂との密着性をさらに悪化 せる傾向にある。しかしながら、上述の構 とすることにより、金属部材と封止樹脂と 界面が減少するため、電子部品やその上に 層された半導体素子の封止信頼性を向上す ことができる。

 なお、本実施の形態に係る半導体素子18 、収容部材16の上面の面積よりも大きいため 、収容部材16の上面を全て覆うように、換言 れば、金属部材16aの上面を全て覆うように 層されている。そのため、金属部材16aの上 が封止樹脂20と接することがなく、金属部 16aと封止樹脂20との密着性の影響が低減され る。

 また、半導体素子18は、封止樹脂20と金属 部材16aとの密着性よりも、封止樹脂20との密 性の高い材質、例えばポリイミド樹脂から る誘電体保護膜が半導体素子18のパッド電 18aを除いたほぼ全面に形成されている。こ により、収容部材16の上面にある金属部材16a が封止樹脂20により直接封止されている場合 りも、封止樹脂20による封止性能が向上し 半導体モジュール10の信頼性が向上する。こ こで、密着性とは、例えば接着強度の大きさ や、所定の方法により封止樹脂を半導体素子 や収容部材品から剥離するために必要な力と して把握することができる。

 本実施の形態に係る電子部品としては、 容部材16の内部に空間が形成されているた 、水晶振動子14を始めとする可動部品(可動 を有する部品)を採用することができる。例 ば、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを用いる こともできる。このように、高周波で動作し 振動する水晶振動子14やSAWフィルタ等を始め する電子部品を備えた半導体モジュール10 あっても、外部からあるいは外部への電磁 イズを十分抑制することができる。

 なお、素子搭載用基板12におけるパッド 極12bの一つは、固定電位が入力されるよう 不図示のグランド端子と導通しており、パ ド電極12bの一つと金属部材16aとが不図示の 線により接続されている。これにより、電 ノイズがより抑制される。

 [製造方法]
 次に、第1の実施の形態に係る半導体モジュ ールの製造方法について説明する。図3(a)~図3 (c)は、第1の実施の形態に係る半導体モジュ ル10の製造方法における工程を説明するため の概略断面図である。

 はじめに、図3(a)に示すように、パッド電 極12a,12bが形成された素子搭載用基板12の上に 、水晶振動子14と収容部材16とを搭載する。 の際、収容部材16は、水晶振動子14との間に 間が形成されるように水晶振動子14を収容 た状態で、はんだを介してパッド電極12bの に搭載される。この状態でリフロー処理を うことではんだがバンプ24になり、素子搭載 用基板12に対して水晶振動子14および収容部 16が固定される。

 なお、電子部品の一つである水晶振動子1 4は、気密封止されて収容部材16に収容されて おり、収容部材16の内部の空間は真空状態あ いは不活性ガスが充填された状態で維持さ ている。このように収容部材16内を気密封 することで電子部品の信頼性が向上する。

 次に、図3(b)に示すように、金属部材16aの 上面を全面覆うように収容部材16の上に図示 ない接着剤を介して半導体素子18を積層す 。接着剤としては、エポキシ等の樹脂中に 、銅等の導電性粒子を固定したフィルム状 半導体搭載用接着部材が挙げられる。この 態で加熱処理を行うことで接着剤が硬化し 収容部材16の上に半導体素子18が固定される

 そして、図3(c)に示すように、半導体素子 18のパッド電極18aと素子搭載用基板12のパッ 電極12aとをボンディングワイヤ22で接続し、 封止樹脂20により収容部材16と半導体素子18と を封止する。

 このような製造方法により、収容部材16 上面にある金属部材16aが半導体素子18で覆わ れた半導体モジュール10が製造される。半導 モジュール10は、密着性の悪い金属部材16a 封止樹脂20との界面が減少し、比較的密着性 の良い半導体素子18と封止樹脂20との界面が 加している。これにより、封止樹脂20による 水晶振動子14や半導体素子18の封止の信頼性 向上した半導体モジュール10を簡便に製造す ることができる。

 (第2の実施の形態)
 第1の実施の形態では、一つの半導体素子と 一つの電子部品が積層された半導体モジュー ル10について説明した。第2の実施の形態では 、複数の半導体素子が搭載された半導体モジ ュールについて説明する。

 図4は、第2の実施の形態に係る半導体モ ュールの構成を示す上面図である。図5は、 4に示す半導体モジュールの構成を示す概略 断面図であり、図4中のX-X線に沿った断面に 当する。第2の実施の形態に係る半導体モジ ール110は、素子搭載用基板112の上に第1の半 導体素子126、第2の半導体素子118および電子 品としての水晶振動子114を収容した収容部 116が搭載されている。収容部材116は、上面 よび側面が金属部材116aで構成されている。 して、収容部材116は、水晶振動子114との間 空間が形成されるように水晶振動子114を収 し、金属部材116aが電磁シールドとして機能 する。第2の半導体素子118および収容部材116 、第1の実施の形態と同じように積層されて る。半導体モジュール110は、封止樹脂120に り封止されている。また、半導体モジュー 110は、水晶振動子以外に複数の電子部品128 搭載されている。電子部品128としては、例 ば、コンデンサ、抵抗、インダクタ等があ 。

 素子搭載用基板112の上面には配線層の一 を構成する複数のパッド電極112a,112bが形成 れている。また、第2の半導体素子118の上面 にもパッド電極118aが形成されている。そし 、第2の半導体素子118のパッド電極118aは、金 線などからなるボンディングワイヤ122により 素子搭載用基板112に形成されたパッド電極112 aと電気的に接続されている。また、水晶振 子114は、第2の半導体素子118が積層されてい 上面側とは反対側の下面に、複数のバンプ1 24が形成されており、このバンプ124を介して 子搭載用基板112のパッド電極112bと電気的に 接続されている。このように、第2の半導体 子118は、パッド電極112aとボンディングワイ 122を介して接続されることで、第2の半導体 素子118と素子搭載用基板112との間に電子部品 としての水晶振動子114を配置することが可能 となる。

 また、第1の半導体素子126は、下面にアレ イ状に並んだ複数のバンプ124が形成されてお り、このバンプ124を介して素子搭載用基板112 に形成されているパッド電極112bと電気的に 続されている。このような半導体モジュー 110においても第1の実施の形態と同様の効果 得られる。さらに、第1の半導体素子126や電 子部品128への電磁ノイズが抑制されるので、 半導体モジュール110の信頼性を向上すること ができる。

 (第3の実施の形態)
 第1の実施の形態に係る半導体モジュール10 おいては、収容部材の上面を構成する金属 材の全面を半導体素子が覆っていたが、第3 の実施の形態では、金属部材の一部が半導体 素子で覆われている場合について説明する。 なお、第1の実施の形態と同様の構成につい は説明を適宜省略する。

 図6は、第3の実施の形態に係る半導体モ ュールの構成を示す概略断面図である。図6 示すように、第3の実施の形態に係る半導体 モジュール210は、素子搭載用基板212と、素子 搭載用基板212上に搭載された水晶振動子214と 、水晶振動子214を収容する収容部材216と、収 容部材216の上に積層された半導体素子218と、 収容部材216および半導体素子218を封止する封 止樹脂220と、を備える。

 収容部材216は、上面の一部が金属部材216a で構成されている。そして、収容部材216は、 水晶振動子214との間に空間が形成されるよう に水晶振動子214を収容し、金属部材216aが電 シールドとして機能する。また、半導体素 218は、収容部材216の金属部材216aの一部を覆 ように収容部材216の上に積層されている。

 本実施の形態に係る半導体モジュール210 、水晶振動子214を収容する収容部材216と半 体素子218とが積層されているため、素子搭 用基板212の面積を小さくすることができる また、水晶振動子214は、半導体素子218と積 重なる状態で搭載されるため、半導体モジ ール210の中央部に配置されることが可能と る。そのため、水晶振動子214から半導体モ ュール210の外部への信号の漏洩(電磁ノイズ )が低減される。

 また、半導体モジュール210は、収容部材2 16の上面にある金属部材216aの一部が半導体素 子218で覆われているため、密着性の悪い金属 部材216aと封止樹脂220との界面が減少し、比 的密着性の良い半導体素子218と封止樹脂220 の界面が増加している。その結果、封止樹 220による水晶振動子214やその上に積層され 半導体素子218の封止の信頼性が向上する。

 (第4の実施の形態)
 本実施の形態に係る半導体モジュールは、 子部品を収容する収容部材の金属部材を覆 ために半導体素子の代わりにダミー部材を いることで、封止樹脂との密着性を改善す 点が特徴の一つである。なお、前述の各実 の形態と同様の構成については説明を適宜 略する。

 図7は、第4の実施の形態に係る半導体モ ュールの構成を示す概略断面図である。図7 示すように、第4の実施の形態に係る半導体 モジュール310は、素子搭載用基板312と、素子 搭載用基板312上に搭載された水晶振動子314と 、水晶振動子314を収容する収容部材316と、収 容部材316の上に積層されたダミー部材317と、 収容部材316と並んで搭載された半導体素子318 と、収容部材316、ダミー部材317および半導体 素子318を封止する封止樹脂320と、を備える。

 収容部材316は、上面および側面が金属部 316aで構成されている。そして、収容部材316 は、水晶振動子314との間に空間が形成される ように水晶振動子314を収容し、金属部材316a 電磁シールドとして機能する。また、ダミ 部材317は、収容部材316の金属部材316aを覆う うに収容部材316の上に積層されている。ダ ー部材317は、封止樹脂320と密着性の高い材 、例えば、ポリイミド樹脂からなる誘電体 ートで構成されている。

 半導体素子318は、下面にアレイ状に並ん 複数のバンプ(突起電極端子)322が形成され おり、このバンプ322を介して素子搭載用基 312に形成されているパッド電極312aと電気的 接続されている。このような半導体モジュ ル310においても第1の実施の形態と同様の効 果が得られる。

 上述の各半導体モジュールの主な効果を とめると以下のようになる。(1)電子部品を 容する収容部材と封止樹脂との密着性の悪 界面領域が減少することで、半導体モジュ ルの信頼性が向上する。(2)水晶振動子等の イズが大きい電子部品は、単独で基板上に 載しようとすると半導体モジュール上のレ アウトにおいて外周部近傍に配置せざるを ないことが多いが、上述の実施の形態によ ば、半導体素子を電子部品の上に積層する とで水晶振動子を半導体モジュールの中央 近傍に配置することが可能となり、水晶振 子から半導体モジュール外への信号の漏洩 換言すれば電磁ノイズが低減される。

 (第5の実施の形態)
 本発明者らは上述の各半導体モジュールを 案する過程において、基板上に搭載された 子部品を収容する収容部材を単独で樹脂に り封止する際、電子部品の性能に影響を与 る事実に想到した。そこで、本発明者らが 意検討した結果、収容部材の金属部材が樹 注入圧により変形し、その応力が内部の電 部品に伝達されることで性能に影響を与え ことがわかった。具体的には、電子部品が 晶振動子の場合、周波数が所望の値からオ セットする。

 図8は、樹脂注入圧による水晶振動子の周 波数変動を説明するための模式図である。図 8に示す電子部品414は、素子部としての水晶 動子402と、水晶振動子402との間に空間が形 されるように水晶振動子402を収容する収容 材404と、を有する。収容部材404は、セラミ ク基板からなる容器404aと、容器404aの上部に 固定されている水晶振動子402を封止するよう にその上方を覆う蓋体としての金属製封止板 404bとを有する。また、容器404aの下面には、 晶振動子402と導通している金属端子414bと、 金属製封止板404bと導通している金属端子414c 設けられている。

 このような電子部品414を金属端子414b,414c 直接素子搭載用基板に接合するように素子 載用基板に搭載し、電子部品414全体を金型 用いたトランスファーモールド法により封 する際、金属製封止板404bには、図8に示す 印Aの向きに樹脂注入圧がかかる。そのため 樹脂注入圧は、金属製封止板404bを撓ませ、 金属製封止板404bと一体となっている容器404a 介して水晶振動子402に内部応力を発生させ 。このような内部応力の発生は水晶振動子4 02を歪ませるため、水晶振動子402の発振周波 が既定値からオフセットする。

 そこで、本実施の形態に係る回路モジュ ルは、電子部品を収容する収容部材の金属 材が封止時における樹脂注入圧により撓む とを抑制するために、金属部材を覆うよう 収容部材の上に板状部材を積層している点 特徴の1つである。

 図9は、第5の実施の形態に係る回路モジ ールの構成を示す概略断面図である。図9に すように、第5の実施の形態に係る回路モジ ュール510は、素子搭載用基板512と、素子搭載 用基板512上に搭載された水晶振動子514と、水 晶振動子514を収容する収容部材516と、収容部 材516の上に積層された板状部材517と、収容部 材516および板状部材517を封止する封止樹脂520 と、を備える。

 収容部材516は、上面および側面が金属部 516aで構成されている。そして、収容部材516 は、水晶振動子514との間に空間が形成される ように水晶振動子514を収容し、金属部材516a 電磁シールドとして機能する。また、板状 材517は、収容部材516の金属部材516aを覆うよ に収容部材516の上に積層されている。板状 材517は、金属部材516aが撓むことを抑制する 程度の剛性を有するものである。このような 板状部材517としては、封止樹脂520よりも熱膨 張係数が十分に小さく高い剛性を有するシリ コンまたはセラミック等の材料が例示される 。

 具体的には、金属部材516aの表面に、厚み が150μmのシリコン個片からなる板状部材517を 接着部材DAF(Die attach film)を介して固着する これにより、金属部材516aより剛性の高い板 部材517の働きにより金属部材の撓みが抑制 れる。その結果、水晶振動子における内部 力の発生が抑制され、水晶振動子の発振周 数のオフセットが低減される。なお、シリ ンやセラミックなどの材料は、少なくとも 属材料よりも封止樹脂との密着性が良好で るため、前述の各実施の形態で述べられて るような金属部材516aと封止樹脂520との密着 性の改善という観点からも好ましい。

 なお、板状部材517の大きさは、金属部材5 16aの撓みをある程度以上抑制できるものであ れば、形状や厚みは特に限定されるものでは ない。例えば、金属部材516aと封止樹脂520と 密着性の改善という観点から見れば、板状 材517は、金属部材516aの表面を半分以上覆う とができる大きさであるとよい。また、収 部材516の大きさ(素子搭載用基板表面に占め る面積)が2.0mm×1.6mm程度の場合、水晶振動子51 4の大きさは、収容部材516の約70%である約1.4mm ×1.1mm程度になる。したがって、樹脂封止圧 対する補強材という観点からは、板状部材51 7は、水晶振動子514と同等もしくはそれ以上 面積を有することが好ましい。もちろん、 状部材517の大きさが金属部材516aより大きく も構わない。

 以上、第5の実施の形態では、電子部品の みを封止した回路モジュールの構成に板状部 材を採用した例についてついて説明したが、 図7に示すように、半導体素子と電子部品を 置した半導体モジュールの構成に採用する ともできる。

 (第6の実施の形態)
 [半導体モジュールの構造]
 図10は、第6の実施の形態に係る半導体モジ ールの構成を示す上面図である。図11は、 10に示す半導体モジュールのX-X’断面図であ る。第6の実施の形態に係る半導体モジュー 1010は、半導体素子1012と、第1の電子部品1014 、複数の第2の電子部品1016と、素子搭載用 板1018と、封止樹脂1020と、を備える。半導体 素子1012は、半導体材料を主原料とし、例え 、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード の能動素子として機能する部品である。

 第1の電子部品1014は、内部の空間に素子 が形成された電子部品であり、例えば、水 振動子として機能する部品である。第1の電 部品1014は、その下面が金属部材1014aで構成 れており、この金属部材1014aが電磁シール として機能する。また、第2の電子部品1016は 、水晶振動子以外の部品であり、例えば、コ ンデンサ、抵抗、インダクタ等がある。素子 搭載用基板1018は、配線層1022が形成されてい とともに半導体素子1012、第1の電子部品1014 よび複数の第2の電子部品1016を搭載する。 止樹脂1020は、半導体素子1012、第1の電子部 1014および複数の第2の電子部品1016を封止す 。そして、第1の電子部品1014は、金属部材101 4aが形成されている面を下面として素子搭載 基板1018上に搭載されている。

 素子搭載用基板1018の上面には配線層の一 部を構成する複数のパッド電極1018aが形成さ ている。また、半導体素子1012の上面にもパ ッド電極1012aが形成されている。そして、半 体素子1012のパッド電極1012aは、金線などか なるボンディングワイヤ1024により素子搭載 用基板1018に形成されたパッド電極1018aと電気 的に接続されている。

 第1の電子部品1014は、金属部材1014aが形成 されている面と反対側の上面側に金属端子101 4bを有している。一方、素子搭載用基板1018の 上面には、配線層1022のうち信号線1022aの一部 を構成するパッド電極1018bが形成されており そのパッド電極1018bと金属端子1014bとがボン ディングワイヤ1026で接続されている。

 金属部材1014aや金属端子1014bは、金属表面 に生じる酸化皮膜などの影響によって封止樹 脂との密着性が悪い傾向にある。しかしなが ら、本実施の形態に係る半導体モジュール101 0においては、第1の電子部品1014の表面のうち 封止樹脂1020と接する上面側に設けられてい 金属端子1014bは全面ではなくランド状である ため、第1の電子部品1014の下面側にある金属 材1014aよりも面積は小さい。一方、第1の電 部品1014の表面のうち金属端子1014bよりも面 の大きい金属部材1014aは、素子搭載用基板10 18と接しているため、金属部材1014aと封止樹 1020との間の密着性の悪い界面の面積が減少 る。そのため、金属部材1014aが上面にある 合と比べて、金属部材1014aや金属端子1014bと 止樹脂1020との間の密着性の悪い界面が全体 として減少し、剥離やクラック等の不具合の 発生が低減されることで、封止樹脂1020によ 電子部品や半導体素子の封止の信頼性が向 する。

 特に、金型を用いたトランスファーモー ド法による半導体素子の樹脂封止において 、樹脂硬化後の封止樹脂材と金型との脱離 容易にするために、封止樹脂材に微量の離 剤が添加されている。こうした離型剤は、 属部材(金属端子)に対しても作用するので 金属部材や金属端子と封止樹脂との密着性 さらに悪化させる傾向にある。しかしなが 、上述の構成とすることにより、金属部材 よび金属端子と封止樹脂との界面が減少す ため、電子部品や半導体素子の封止信頼性 向上することができる。

 また、金属部材1014aは、素子搭載用基板10 18の上面に形成されている金属ランド1018cと 図示のはんだあるいは銀ペーストにより固 されている。これにより、第1の電子部品1014 を素子搭載用基板1018に強固に固定すること 可能となる。

 また、本実施の形態に係る金属ランド1018 cは、配線層1022のうち固定電位(例えば接地電 位)が入力されるように不図示のグランド端 と導通しており、これと接続されている金 部材1014aは、電磁シールドとして機能する。 そのため、金属部材1014aの下方を経由して半 体素子1012と導通している信号線1022aは、電 シールドとして機能する金属部材1014aによ 、第1の電子部品1014が発する電磁ノイズの影 響を受けづらくなり、半導体モジュールの動 作信頼性が向上する。

 また、金属部材1014aをグランド端子と導 させることにより、従来グランド端子と接 するために設けられていた第1の電子部品1014 の金属端子を減らすことが可能となり、金属 と封止樹脂との界面を更に減少させることが 可能となる。なお、上述の信号線1022aは、必 しも第1の電子部品1014と半導体素子1012とを 通するものだけでなく、素子搭載用基板1018 の裏面側に設けられている不図示の外部接続 端子と半導体素子1012とを導通するものであ てもよい。

 また、本実施の形態に係る第1の電子部品 1014の金属端子1014bは、素子搭載用基板1018か 離れて上方に位置している。そのため、素 搭載用基板1018の配線層1022に存在する金属パ ターンとの意図しない容量の発生がない。特 に、第1の電子部品1014が水晶振動子である場 には、負荷容量の変動による発振停止や周 数変動などの発振動作の不具合を防止でき 半導体モジュールの動作信頼性が向上する

 [電子部品の構造]
 次に、電子部品の構造についていくつか例 して詳述する。図12(a)~図12(c)は、前述の第1 電子部品1014に対応する電子部品の一例を示 す概略断面図である。なお、図12では、電子 品の金属部材が上になっているが、素子搭 用基板1018に搭載する際には、金属部材の面 が下面になる。

 図12(a)に示す第1の電子部品1114は、素子部 としての水晶振動子1102と、水晶振動子1102と 間に空間が形成されるように水晶振動子1102 を収容する収容部材1104と、を有する。収容 材1104は、セラミック基板からなる容器1104a 、容器1104aの上部に固定されている水晶振動 子1102を封止するようにその上方を覆う蓋体 しての金属製封止板1104bとを有する。また、 容器1104aの下面には、水晶振動子1102と導通し ている金属端子1114bと、金属製封止板1104bと 通している金属端子1114cが設けられている。 このように構成されている第1の電子部品1114 、金属製封止板1104bを下面として図11に示す ような素子搭載用基板1018に搭載される。

 図12(b)に示す第1の電子部品1214は、素子部 としての水晶振動子1202および半導体集積回 1203と、水晶振動子1202との間に空間が形成さ れるように水晶振動子1202を収容する収容部 1204と、を有する。収容部材1204は、容器1204a 、容器1204aの上部に固定されている水晶振 子1202を封止するようにその上方を覆う金属 封止板1204bとを有する。また、容器1204aの下 面には、金属製封止板1204bと導通している金 端子1214cと、半導体集積回路1203と導通して る金属端子1214bとが設けられている。この うに構成されている第1の電子部品1214は、金 属製封止板1204bを下面として図11に示すよう 素子搭載用基板1018に搭載される。

 図12(c)に示す第1の電子部品1314は、素子部 としてのSAWフィルタ1302と、SAWフィルタ1302と 間に空間が形成されるようにSAWフィルタ1302 を収容する収容部材1304と、を有する。収容 材1304は、容器1304aと、容器1304aの上部に固定 されているSAWフィルタ1302を封止するように の上方を覆う金属製封止板1304bとを有する。 また、容器1304aの下面には、金属製封止板1304 bと導通している金属端子1314cと、SAWフィルタ 1302と導通している金属端子1314bとが設けられ ている。このように構成されている第1の電 部品1314は、金属製封止板1304bを下面として 11に示すような素子搭載用基板1018に搭載さ る。

 なお、上述の各電子部品は、内部にある 晶振動子やSAWフィルタを金属製封止板によ 真空若しくは不活性ガスで気密封止されて る。また、金属製封止板に好適な材料とし は、例えば、鉄を主成分とするコバールを 体とし、表面に腐食(酸化)防止のためにニ ケル、あるいはニッケル・金等のメッキ処 が施された材料が挙げられる。

 本実施の形態に係る電子部品としては、 容部材の内部に空間が形成されているため 水晶振動子を始めとする可動部品(可動部を 有する部品)やSAWフィルタを用いることもで る。このように、高周波で動作し振動する 晶振動子やSAWフィルタ等を始めとする電子 品を備えた半導体モジュールであっても、 子搭載用基板1018の配線層のうち信号線への 磁ノイズを十分抑制することができる。

 (第7の実施の形態)
 本実施の形態では、第1の電子部品において 、前述の収容部材の金属端子が形成されてい る面の形状に特徴がある。図13は、第7の実施 の形態に係る半導体モジュールのうち第1の 子部品近傍の概略断面図である。図14は、図 13に示す第1の電子部品の上面図である。なお 、本実施の形態に係る半導体モジュールのう ち半導体素子については第6の実施の形態と 様の構成のため、図を省略する。

 半導体モジュール1410は、半導体素子(不 示)と、第1の電子部品1414と、素子搭載用基 1418と、封止樹脂1420と、を備える。第1の電 部品1414は、例えば、水晶振動子として機能 る部品である。第1の電子部品1414は、その 面が金属部材1414aで構成されており、この金 属部材1414aが電磁シールドとして機能する。 子搭載用基板1418は、不図示の配線層が形成 されているとともに半導体素子および第1の 子部品1414を搭載する。封止樹脂1420は、半導 体素子および第1の電子部品1414を封止する。

 そして、第1の電子部品1414は、金属部材14 14aが形成されている面を下面として素子搭載 用基板1418上に搭載されている。また、金属 材1414aは、はんだ1424により、素子搭載用基 1418の上面に形成されている金属ランド1418c 固着されている。これにより、第1の電子部 1414を素子搭載用基板1418に強固に固定する とが可能となる。

 第1の電子部品1414は、金属部材1414aが形成 されている面と反対側の面を構成する収容部 材1404の表面に金属端子1414bが設けられている 。一方、素子搭載用基板1418の上面には、パ ド電極1418bが形成されており、そのパッド電 極1418bと金属端子1414bとがボンディングワイ 1426で接続されている。

 収容部材1404は、その底面がおおよそ方形 であり、4つの角部の頂点1404aを斜めに切り取 るように形成された切り欠き部1404bを有する 収容部材1404がセラミック等の誘電体で構成 されている場合、このように、収容部材1404 上面の周縁部に切り欠き部1404bを形成するこ とで、ボンディングワイヤ1426のループ形状 コンパクトにすることが可能となり、低背 および搭載面積の狭小化が可能となる。

 また、金属端子1414bは、切り欠き部1404bに 沿って収容部材1404の角部を覆うような形状 斜面1414b1を有する。換言すると、金属端子14 14bは、切り欠き部1404bまで延在するように斜 1414b1が形成されている。そのため、ボンデ ングワイヤ1426を斜面1414b1と接触させるよう にすることで、金属端子1414bとボンディング イヤ1426とは、金属端子1414bの上面だけでな 斜面1414b1においても導通することになり、 続信頼性が向上する。

 また、ボンディングワイヤ1426は、通常は 第1の電子部品1414の周縁部に接触しないよう 、金属端子1414b側からパッド電極1418b側への 順で接続する。これに対して、本実施の形態 では、ボンディングワイヤ1426を第1の電子部 1414の周縁部に接触させてもよいので、パッ ド電極1418b側から金属端子1414b側への順で接 することが可能となる。このため、さらな 低背化および搭載面積の狭小化を図ること できる。

 なお、図12(a)~図12(c)に例示される電子部 のように、収容部材の内部に空間が形成さ ている場合、外部からの力(例えば、トラン ファーモールド法における樹脂封入圧)によ り金属製封止板が撓む可能性がある。しかし ながら、第6の実施の形態や第7の実施の形態 係る半導体モジュールでは、金属製封止板 素子搭載用基板と接触するように上下逆に 子部品が搭載されているため、金属製封止 の撓みが抑制される。つまり、金属製封止 の撓みに起因する収容部材の変形、ひいて 収容部材の内部に収容されている水晶振動 における内部応力の発生が抑制される。そ 結果、内部応力による電子部品の性能の変 が抑制される。具体的には、電子部品が水 振動子の場合、水晶振動子の発振周波数の フセットが低減される。

 (第8の実施の形態)
 次に、上述の各実施の形態に係る半導体モ ュールを備えた携帯機器について説明する なお、携帯機器として携帯電話に搭載する を示すが、例えば、個人用携帯情報端末(PDA )、デジタルビデオカメラ(DVC)、及びデジタル スチルカメラ(DSC)といった電子機器であって よい。

 図15は、上述の各実施の形態に係る半導 モジュールや回路モジュールを備えた携帯 話の構成を示す図である。携帯電話600は、 1の筐体602と第2の筐体604が可動部606によって 連結される構造になっている。第1の筐体602 第2の筐体604は可動部606を軸として回動可能 ある。第1の筐体602には文字や画像等の情報 を表示する表示部608やスピーカ部610が設けら れている。第2の筐体604には操作用ボタンな の操作部612やマイク部614が設けられている なお、前述の各実施の形態に係る半導体モ ュールや回路モジュールはこうした携帯電 600の内部に搭載されている。

 図16は、図15に示した携帯電話の部分断面 図(第1の筐体602の断面図)である。上述の各実 施の形態に係る、例えば、半導体モジュール 10は、その裏面側に設けられたはんだバンプ6 16を介してプリント基板618に搭載され、こう たプリント基板618を介して表示部608などと 気的に接続されている。また、半導体モジ ール10の裏面側(はんだバンプ616とは反対側 面)には金属基板などの放熱基板620が設けら れ、例えば、半導体モジュールから発生する 熱を第1の筐体602内部にこもらせることなく 効率的に第1の筐体602の外部に放熱すること できるようになっている。

 上述の第6~第8の実施の形態では、半導体 子と電子部品が搭載された半導体モジュー の構成を前提に説明したが、半導体素子を 載せずに電子部品が搭載された回路モジュ ルの構成であってもよい。以上、第6~第8の 施の形態に係る半導体モジュールや携帯機 に例示される発明をまとめると以下のよう 表すことができる。

 (1)配線層を有する配線基板と、
 前記配線基板上に搭載された半導体素子と
 前記配線基板上に搭載され、内部の空間に 子部が設けられた電子部品と、
 前記半導体素子および前記電子部品を封止 る封止樹脂と、を備え、
 前記電子部品は、前記配線基板との間に前 電子部品の下面を覆う金属部材を有してい ことを特徴とする半導体モジュール。
(2)前記電子部品は、前記金属部材と反対側の 面に金属端子を有しており、前記配線層のう ち信号線を構成する部分と前記金属端子とが ボンディングワイヤで接続されていることを 特徴とする(1)に記載の半導体モジュール。
(3)前記ボンディングワイヤは、前記電子部品 の周縁部と接触していることを特徴とする(2) に記載の半導体モジュール。
(4)前記電子部品は、その上面の周縁部に切り 欠き部を有し、前記金属端子は、前記切り欠 き部まで延在するとともに延在した部分が前 記ボンディングワイヤと接触していることを 特徴とする(2)に記載の半導体モジュール。
(5)前記配線層は、前記半導体素子と導通する 信号線が前記金属部材の下方を経由するよう に構成されていることを特徴とする(1)乃至(4) のいずれかに記載の半導体モジュール。
(6)前記金属部材は、前記配線層のうち固定電 位が入力される部分と導通していることを特 徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の半導体 モジュール。
(7)(1)乃至(6)のいずれかに記載の半導体モジュ ールを搭載したことを特徴とする携帯機器。

 以上、本発明を上述の各実施の形態を参 して説明したが、本発明は上述の各実施の 態に限定されるものではなく、各実施の形 の構成を適宜組み合わせたものや置換した のについても本発明に含まれるものである また、当業者の知識に基づいて各実施の形 における半導体モジュールの製造方法の順 を適宜組み替えることや、素子搭載用基板 半導体モジュールにおいて各種の設計変更 の変形を各実施の形態に対して加えること 可能であり、そのような変形が加えられた 施の形態も本発明の範囲に含まれうる。

 10 半導体モジュール、 12 素子搭載用基 板、 12a パッド電極、 12b パッド電極、 14  水晶振動子、 16 収容部材、 16a 金属部材 、 18 半導体素子、 18a パッド電極、 20  止樹脂、 22 ボンディングワイヤ、 24 バ プ、 600 携帯電話。