Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
COLOR IMAGING ELEMENT, IMAGING DEVICE USING SAME, AND FILTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017184
Kind Code:
A1
Abstract:
Light (2) from a subject to be imaged enters a lens system (3) and is transmitted/absorbed by a color filter (5). The transmitted component enters an image sensor (4) and the image is captured. The color filter (5) is, as shown in Fig. 7(b), composed of transparent pixels (W), a small complementary color filter (W-X) of a color-matching function X, a small complementary color filter (W-Y) of a color matching function Y, and a small complementary color filter (W-Z) of a color matching function Z. These small complementary color filters are so arranged as to correspond to the positions of the respective pixels of the image sensor. Consequently, the lights of whole wavelength components, the X complementary color component, the Y complementary color component, and the Z complementary color component enter the respective pixels, and the image is captured. From the captured image, W-(W-X), W-(W-Y), W-(W-Z) are calculated, and the image corresponding to XYZ is reproduced, thereby realizing imaging with color fidelity. With this, the color imaging element is characterized by capturing a color value more accurate than conventional with high light use efficiency.

Inventors:
IWAUCHI KENICHI
Application Number:
PCT/JP2008/063729
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 31, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
SHARP KK (JP)
IWAUCHI KENICHI
International Classes:
H04N9/07; G03B11/00
Foreign References:
JP2005260527A2005-09-22
JP2003018611A2003-01-17
JP2006211478A2006-08-10
Other References:
See also references of EP 2200327A4
Attorney, Agent or Firm:
HIRAKI, Yusuke (3-20 Toranomon 4-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
Download PDF:
Claims:
 カラー画像を撮像するカラー撮像素子において、
 透明フィルタと、等色関数Xの透過特性に対し補色となるフィルタと、等色関数Yの透過特性に対し補色となるフィルタと、等色関数Zの透過特性に対し補色となるフィルタと、の少なくとも4つのフィルタを有することを特徴とするカラー撮像素子。
 カラー画像を撮像するカラー撮像素子において、
 透明フィルタと、等色関数Xと等価な透過特性に対し補色となるフィルタと、等色関数Yと等価な透過特性に対し補色となるフィルタと、等色関数Zと等価な透過特性に対し補色となるフィルタと、の少なくとも4つのフィルタを有することを特徴とするカラー撮像素子。
 カラー画像を撮像するカラー撮像素子において、
 透明フィルタを有する画素と、等色関数Xの透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、等色関数Yの透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、等色関数Zの透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、の少なくとも4つのフィルタを有する画素を有することを特徴とするカラー撮像素子。
 カラー画像を撮像するカラー撮像素子において、
 透明フィルタを有する画素と、等色関数Xと等価な透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、等色関数Yと等価な透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、等色関数Zと等価な透過特性に対し補色となるフィルタを有する画素と、の少なくとも4つのフィルタを有する画素を有することを特徴とするカラー撮像素子。
 前記透明画素と前記等色関数Yの透過特性に対し補色となる画素とは、対角線上の位置に配置される請求項3に記載のカラー撮像素子。
 前記透明画素と前記等色関数Yと等価な透過特性に対し補色となる画素とは、対角線上の位置に配置される請求項4に記載のカラー撮像素子。
 請求項1から6までのいずれか1項記載のカラー撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
 カラー撮像素子用のフィルタであって、
 透明画素用フィルタと、等色関数Xの透過特性に対し補色となる画素用のフィルタと、等色関数Yの透過特性に対し補色となる画素用のフィルタと、等色関数Zの透過特性に対し補色となる画素用のフィルタと、の少なくとも4つの画素用のフィルタを有することを特徴とするフィルタ。
 カラー撮像素子用のフィルタであって、
 透明画素用フィルタと、等色関数Xと等価な透過特性に対し補色となる画素用フィルタと、等色関数Yと等価な透過特性に対し補色となる画素用フィルタと、等色関数Zと等価な透過特性に対し補色となる画素用フィルタと、の少なくとも4つの画素用フィルタを有すフィルタ。
 前記透明画素用のフィルタと前記等色関数Yの透過特性に対し補色となる画素用のフィルタとは、対角線上の位置に配置される請求項8に記載のフィルタ。
 前記透明画素用のフィルタと前記等色関数Yと等価な透過特性に対し補色となる画素用のフィルタとは、対角線上の位置に配置される請求項9に記載のフィルタ。
Description:
カラー撮像素子及びこれを用い 撮像装置及びフィルタ

 本発明は、カラー画像を撮像するカラー 像素子及び撮像装置及びフィルタに関する

 現在使用されている撮像装置は、例えば 赤、緑、青の原色系カラーフィルタを用い 射した光を分離することでカラー化してい 。カラー撮像装置には、大きく分けて2種類 あり、図10に示すように同一のイメージセン ーを3枚用いるいわゆる3板方式と、図11(a)に 示すように、イメージセンサーを1枚用い、 素ごとにカラーフィルタを並べたいわゆる 板方式とがある。イメージセンサーには、CC D(Charge Coupled Device)イメージセンサーやCMOS(Co mplementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセ サーなどが用いられている。

 図10に示す3板方式では、撮影対象の光で る入射光11がレンズ系12に入射し、その光の うち赤成分の光は赤用ミラー14aで反射され赤 用イメージセンサー13aに入射され、撮像され る。同様に、青成分の光は青用ミラー14bで反 射され青用イメージセンサー13bに入射され、 撮像される。また、緑成分の光は赤用ミラー 14a、青用ミラー14bのいずれでも反射されずに 、緑用イメージセンサー13cに入射され、撮像 される。このように赤用・緑用・青用のイメ ージセンサーに、それぞれ赤成分・緑成分・ 青成分の光が入射され、撮像される。この撮 像された像を合成処理することで、元の撮影 対象を再現することが可能になる。

 図11(a)に示す単板方式では、撮影対象の である入射光21がレンズ系22に入射し、その はカラーフィルタ25を透過・吸収しイメー センサー23に入射され、撮像される。カラー フィルタ25は図11(b)に示すように赤(R)、緑(G) 青(B)の微小なフィルタからなり、この一つ つはイメージセンサーの各画素の位置と一 するよう配置される。赤のフィルタでは赤 分の光が透過しそれ以外の光は吸収され、 のフィルタでは緑成分の光が透過しそれ以 の光は吸収され、青のフィルタでは青成分 光が透過しそれ以外の光は吸収され、結果 して赤成分、緑成分、青成分の光が各々の 素に入射され、撮像される。この撮像され 像を合成処理することで、元の撮影対象を 現することが可能になる。なお、図11(b)に示 したカラーフィルタは一例であり、輝度信号 に高い空間周波数を割り当てるために緑の画 素を他の赤や青の画素と比較して多く配置す るものが一般的である。

 上記の構成のように3板方式では、イメー ジセンサーが3つ必要になり、コストが高く ってしまうと言う問題があり、また複雑な 成のため装置が大型化するという問題があ 。しかしながら、3板方式は単板方式と比べ の利用効率が良く撮像可能である。この点 ついて図12と図13とを参照しながら説明する 。

 図12は3板方式での光利用効率について説 する概念図で、入射光を、図12(a)に示すよ に、横軸を波長とし、縦軸を光強度として す。様々な波長で一定の光強度であるよう 状態を示す。この光が赤用ミラーで反射さ 、赤用のイメージセンサーに入射されると は、図12(b)に示すように、波長の長い赤成分 の光となり、光強度はミラーなどのロスを考 えなければ元の入射光と同じになる。同様に 青用ミラーで反射された光は、青用のイメー ジセンサーに入射されるとき、図12(d)に示す うに、波長の短い青成分の光となり、光強 はミラーなどのロスを考えなければ元の入 光と同じになる。また残りの緑成分の光は 緑用のイメージセンサーに入射されるとき 図12(c)に示すようになり、光強度はミラー どのロスを考えなければ元の入射光と同じ なる。これらの各イメージセンサーに入射 た光を電気的に合成し撮影対象を再現する め、使える光としては図12(e)に示すように、 入射光を示す図12(a)と同じになり、非常に光 用効率が高い。

 図13は、単板方式での光利用効率を説明 る概念図であり、入射光を図13(a)に示すよう に横軸を波長、縦軸を光強度として示す。こ の光がフィルタで透過・吸収されるが、赤成 分の光は赤用フィルタで透過され、イメージ センサーに入射されるときは、図13(b)に示す うになり、光強度はフィルタなどのロスを えなければ元の入射光と同じになる。同様 緑成分の光は緑用フィルタで透過され、イ ージセンサーに入射されるときは、図13(c) 示すようになり、光強度はフィルタなどの スを考えなければ元の入射光と同じになる また青成分の光は青用フィルタで透過され イメージセンサーに入射されるときは、図13 (d)に示すようになり、光強度はフィルタなど のロスを考えなければ元の入射光と同じにな る。

 しかしながら、単板の場合には、例えば 11(b)で2次元的に示したような画素構成(RGB) フィルタでは、4つのうち1つが赤、2つが緑 1つが青のため、面積と比例しそれぞれの強 が1/4、2/4、1/4となり、図13(e)、(f)、(g)にそ ぞれ示すようになる。これらの各イメージ ンサーに入射した光を電気的に合成し撮影 象を再現するため、使える光としては図13(h) に示すように、入射光を示す図13(a)と大きく なり約1/3程度となり光利用効率が低くなる

 また、上記の赤、緑、青のカラーフィルタ 用いたカラー化では、人の認識する色と一 せず、また人の認識できる色範囲(色域)を べてカバーできているわけではない。この 題を解決するために下記特許文献1に示すよ な方法が開示されている。この特許文献で 、CIEの規定するXYZ等色関数を一次変換し、 質的にXYZ等色関数と等価なフィルタを用い いる(図14参照)。このフィルタを用いること により、人の色域に等しい色域をもつ動画カ メラを実現することが可能となる。

特開2005-260527号公報

 しかしながら、上記特許文献1の方法では 、光の利用効率が非常に悪くなってしまうと いう問題があった。これは赤、緑、青の色を 分けるフィルタと異なり、図14のような3つの フィルタは、図14の(b)と図14の(c)の2つのフィ タが波長領域が大きく重なり合うことに起 する。例えば、図10に示すような3板方式の 成では、図14(c)のフィルタ特性をミラーで 現させた場合に、図14(b)のフィルタ特性で得 るべきイメージセンサーにはほとんどの光が 入らないことになる。具体的な構成としては 、文献1では図15に示すように、入射した光は 、レンズ系301を通った後に光ビームスプリッ タ302で3分割され、XYZ等色関数と等価のフィ タ303、304、305を透過し、それぞれの光学セ サー(イメージセンサー)307、308、309に入射さ れる。

 このときの光の利用効率の概念を、図16に り説明する。入射光を図16(a)に示すように横 軸を波長、縦軸を光強度として示す。様々な 波長で一定の光強度であるような状態を示す 。この光が光ビームスプリッタにより3分割 れ、図16(b)、図16(c)、図16(d)のように1/3の光 度になる。その後、XYZ等色関数と等価のフ ルタで図16(e)、図16(f)、図16(g)のように、さ にある波長帯域にフィルタリングされる。 際には、例えば図16(e)、図16(f)は、ほぼ同じ 長帯域になるが、ここでは理解をしやすく るため図のように示した。結果として、図1 6(h
)に示すように、入射光を示す図16(a)の約1/3と なり、3板方式とは言っても光利用効率が低 なってしまう。同文献では単板方式での記 もあるが、面積を分割しているため、光利 効率はやはり同様に1/3程度となってしまう いう問題がある。

 本発明は、正確な色彩値を、撮像素子の 利用効率を良く撮像することを目的とする

本発明の一観点によれば、カラー画像を撮 像するカラー撮像素子において、透明フィル タと、等色関数Xの透過特性に対し補色とな フィルタと、等色関数Yの透過特性に対し補 となるフィルタと、等色関数Zの透過特性に 対し補色となるフィルタと、の少なくとも4 のフィルタを有することを特徴とするカラ 撮像素子が提供される。

 また、カラー画像を撮像するカラー撮像 子において、透明フィルタと、等色関数Xと 等価な透過特性に対し補色となるフィルタと 、等色関数Yと等価な透過特性に対し補色と るフィルタと、等色関数Zと等価な透過特性 対し補色となるフィルタと、の少なくとも4 つのフィルタを有することを特徴とするカラ ー撮像素子が提供される。

 カラー画像を撮像するカラー撮像素子に いて、さらに、透明フィルタを有する画素 、等色関数Xの透過特性に対し補色となるフ ィルタを有する画素と、等色関数Yの透過特 に対し補色となるフィルタを有する画素と 等色関数Zの透過特性に対し補色となるフィ タを有する画素と、の少なくとも4つのフィ ルタを有する画素を有することを特徴とする カラー撮像素子であっても良い。この場合に 、前記透明画素と前記等色関数Yの透過特性 対し補色となる画素とは、対角線上の位置 配置されていても良い。

 また、カラー画像を撮像するカラー撮像 子において、透明フィルタを有する画素と 等色関数Xと等価な透過特性に対し補色とな るフィルタを有する画素と、等色関数Yと等 な透過特性に対し補色となるフィルタを有 る画素と、等色関数Zと等価な透過特性に対 補色となるフィルタを有する画素と、の少 くとも4つのフィルタを有する画素を有する ことを特徴とするカラー撮像素子であっても 良い。この場合に、前記透明画素と前記等色 関数Yと等価な透過特性に対し補色となる画 とは、対角線上の位置に配置されるように ても良い。

 また、本発明は、上記いずれかに記載の ラー撮像素子を有することを特徴とする撮 装置であっても良い。

 さらに、カラー撮像素子用のフィルタで って、透明画素用フィルタと、等色関数Xの 透過特性に対し補色となる画素用のフィルタ と、等色関数Yの透過特性に対し補色となる 素用のフィルタと、等色関数Zの透過特性に し補色となる画素用のフィルタと、の少な とも4つの画素用のフィルタを有することを 特徴とするフィルタが提供される。また、カ ラー撮像素子用のフィルタであって、透明画 素用フィルタと、等色関数Xと等価な透過特 に対し補色となる画素用フィルタと、等色 数Yと等価な透過特性に対し補色となる画素 フィルタと、等色関数Zと等価な透過特性に 対し補色となる画素用フィルタと、の少なく とも4つの画素用フィルタを有すフィルタで っても良い。

この場合に、前記透明画素用のフィルタと 前記等色関数Yの透過特性に対し補色となる 素用のフィルタとは、対角線上の位置に配 されるようにしても良い。また、前記透明 素用のフィルタと前記等色関数Yと等価な透 特性に対し補色となる画素用のフィルタと 、対角線上の位置に配置されていても良い

 本発明によれば、透明画素と、等色関数X YZに対し補色となるフィルタを用いることで 正確な色彩値を光利用効率良く撮像するこ が可能となる。

本発明の第1の実施の形態による撮像素 子の概念図である。 等色関数XYZの分光特性である。 等色関数XYZの補色となるW-X、W-Y、W-Zの 光特性である。 本実施の形態による光利用効率を示す 念図である。 本発明の第2の実施の形態による撮像素 子における等色関数XYZと等価であるフィルタ の分光特性である。 本実施の形態による等色関数XYZと等価 あるフィルタの補色である分光特性である 本発明の実施の形態による撮像装置の 念図である。 本発明の第3の実施の形態による撮像装 置の概念図である。 図8に示す撮像装置における光の利用効 率を示す概念図である。 一般的な3板方式を説明する概念図で る。 一般的な単板方式を説明する概念図で ある。 一般的な3板方式の光利用効率を示す 念図である。 一般的な単板方式の光利用効率を示す 概念図である。 一般的な等色関数XYZと等価なフィルタ の分光特性である。 一般的な等色関数XYZを用いた3板方式 カメラである。 一般的な等色関数XYZを用いた3板方式 光利用効率を示す概念図である。

符号の説明

  1…撮像素子、2…入射光、3…レンズ系、4 イメージセンサー、5…カラーフィ
ルタ。

 以下、本発明を実施するための最良の形 について、図面を参照しながら説明を行う

 図1は、本発明の第1の実施の形態による 像素子の一部分(カラーフィルタを含む画素 一部分、以下、撮像素子と称する。)を概略 的に示す図である。図1に示すように、本実 の形態による撮像素子1は、2次元平面上に整 列配置された多数の画素を有している。複数 の画素には、ほぼすべての可視波長域で光を 透過する透明画素(W)と、等色関数Xの補色と るフィルタをもつ画素(W-X)と、等色関数Yの 色となるフィルタをもつ画素(W-Y)と、等色関 数Zの補色となるフィルタをもつ画素(W-Z)とか らなり、それらが複数個集まって2次元的に ラーフィルタを構成している。ここで、等 関数Xの補色となるフィルタをもつ画素(W-X) 、図2に示す等色関数Xに対し、補色となるフ ィルタ、つまり透過率が100%から等色関数Xの 過率を引いた図3に示すW-Xの特性をもつフィ ルタを有する画素を意味する。同様に、等色 関数Yの補色となるフィルタをもつ画素(W-Y)と 、等色関数Zの補色となるフィルタをもつ画 (W-Z)とは、それぞれ図2に示す等色関数YとZに 対し、補色となるフィルタ、つまり透過率が 100%から等色関数YとZの透過率を引いた図3に すW-Y、W-Zの特性をもつフィルタを有する画 である。

 これら4つの画素で得られた信号の処理は 、W-X、W-Y、W-Zの各画素で得られた信号値を、 W画素で得られた信号値から差し引く演算処 を行うことにより、それぞれW-(W-X)、W-(W-Y)、 W-(W-Z)となり、それぞれX、Y、Zとなり、色彩 であるXYZが一義的に求められることになる

 図4は、このときの光の利用効率の概念図 である。図4(a)に示すように横軸を波長、縦 を光強度として入射光を示す。様々な波長 一定の光強度であるような状態を示す。こ 光が上記のフィルタで透過・吸収されるが W画素では可視光域でほぼ全ての光を透過す ため、イメージセンサーに入射されるとき は図4(b)に示すように図4(a)と同様な成分で 光強度はロスを考えなければ元の入射光と じになる。

 W-X画素ではX成分が吸収され、W-X成分の光 が透過されるため、イメージセンサーに入射 されるときは、図4(c)に示すようになり、光 度はフィルタなどのロスを考えなければ元 入射光と同じになる。同様にW-Y画素ではY成 が吸収されW-Y成分の光が透過されるので、 メージセンサーに入射されるときは、図4(d) に示すようになり、光強度はフィルタなどの ロスを考えなければ元の入射光と同じになる 。

 また、W-Z画素ではZ成分が吸収されW-Z成分 の光が透過されるので、イメージセンサーに 入射されるときは、図4(e)に示すようになり 光強度はフィルタなどのロスを考えなけれ 元の入射光と同じになる。しかし、単板の め、本発明で示した図1の画素構成のフィル では、4つのうち1つがW、1つがW-X、1つがW-Y 1つがW-Zのため、面積と比例しそれぞれ強度 1/4となる。つまり、図4の(f)(g)(h)(i)に示した ように、それぞれ強度が1/4の光となる。これ らの各イメージセンサーに入射した光を電気 的に合成し撮影対象を再現するため、使える 光としては、図4(j)に示すように、入射光を す図4(a)と比較し、約3/4程度となる。これは 従来のXYZフィルタを使った単板方式や3板方 式での光利用効率の1/3の値と比較して2倍以 の効率改善となる。

 次に本発明の第2の実施の形態について説 明する。上記第1の実施の形態においては、 色関数と全く同じ分光特性をもつXYZを用い 技術について説明を行ったが、等色関数を 次変換し、実質的にXYZ等色関数と等価なフ ルタであっても、第1の実施の形態と同様の 用及び効果は得られる。例えば、図2に示し たXYZの等色関数を一次変換することで、図5 示すように、X’Y’Z’の分光特性となり、W- X、W-Y、W-Zに相当するそれぞれの分光特性は 図6に示すようになる。図2に示すように、例 えばXフィルタのような2つのピークを持つ特 と比較して、Xフィルタを一次変換して1つ ピークにした特性の方が、作成が容易にな という利点がある。また、フィルタの作成 選択肢が増えるため、設計の自由度が増す いう利点もある。

 尚、上記本発明の実施の形態における説明 おいては、Wはほぼすべての可視波長域で透 過する透明画素としている。そのため、W-Xの フィルタ、W-Yのフィルタ、W-Zのフィルタは、 それぞれX、Y、Zの補色となるフィルタ特性で 良い。光利用効率の向上においては、Wは透 率がほぼ100%であることが望ましい。しかし がら、完全に透過率が100%とならない場合も ある。例えばCCDなどは、赤外波長域に大きな 感度を
有するため、この赤外波長域の影響をなくす ために赤外吸収フィルタを設けた場合に、そ の影響で可視波長域も吸収されることがあり 、これにより透過率の低減が生じる。この場 合、この透過率を考慮した上で他のフィルタ を設計すれば良い。

 例えば、W-X画素の透過特性は、このW画素 の透過特性からXを差し引いた特性にしてお ば良く、W画素からW-X画素の透過特性を差し いた結果が等色関数Xまたはそれと等価の分 光特性となっていれば良い。尚、上記の点は W画素についてだけのものではなく、各画素 どのような特性であっても、W画素との差の 性が等色関数Xまたはそれと等価の分光特性 となっていれば良い。要するに、白の画素と の差を取ったときに、等色関数相当になって いれば良い。

 また、図1に示した画素の配置は例示的な ものであり、この配置に限定されるものでは ない。しかしながら、透明画素と、等色関数 Yの透過特性に対し補色となる画素と、は、 1に示すように、対角線上に配置されている が望ましい。すなわち、対角線上には、W、 W-Y、W、W-Yのように並んでいることが好まし 。

 これは、輝度情報を得る等色関数Yの透過 特性に対し補色となる画素W-Yと、また輝度情 報を含む透明画素Wとは、上下もしくは左右 配置させるより対角にする方が、画像処理 よって被写体の位置情報を処理する際、よ 精度良く位置情報を算出することが可能な めである。等色関数Yは人間の目にとって敏 なもので、明るさ情報だけでなく、解像度 も影響を与えると考えられる。このYに関係 する画素としては、W-Yはもちろん、W画素も 波長域ということでYも含むため、W画素とW-Y 画素とが対象となる。

 本実施の形態では、上記のW画素とW-Y画素 とは、偏った配置はすべきでないと考えられ る。つまり、対角上に並べるのが好ましい。 XやZは、上記のW画素及びW-Y画素を配置した後 の残った位置に配置するのが好ましい。

 上述した本実施の形態による撮像素子を 撮像装置に適用した例について図7を参照し ながら説明する。撮影対象の光2がレンズ系3 入射し、その光はカラーフィルタ5において 透過・吸収され、透過成分はイメージセンサ ー4に入射され、撮像される。カラーフィル 5は、図7(b)に示すように、透明画素(W)、等色 関数Xの補色フィルタ(W-X)、等色関数Yの補色 ィルタ(W-Y)、等色関数Zの補色フィルタ(W-Z)の 微小なフィルタからなり、この一つ一つはイ メージセンサーの各画素の位置と一致するよ う配置される。結果として、全波長成分、X 補色成分、Yの補色成分、Zの補色成分の光が 各々の画素に入射され、撮像される。この撮 像された像から、W-(W-X)、W-(W-Y)、W-(W-Z)を算出 することで、XYZに対応した画像を再現し、忠 実な色の撮影が可能になる。

 また、上記画像をディスプレイへ表示させ ための信号処理の一例として、ディスプレ に赤表示させたときのディスプレイの色彩 をXr、Yr、Zrとし、ディスプレイに緑表示さ たときのディスプレイの色彩値をXg、Yg、Zg し、ディスプレイに青表示させたときのデ スプレイの色彩値をXb、Yb、Zbとした場合、 ィスプレイへ入力する信号値r、g、bとそれ よるディスプレイの表示結果X、Y、Zとの関 式は下記式1に示すようになる。

 つまり、下記式2のようになり、得られた X、Y、Zの値からディスプレイへ出力すべき信 号値r、g、bを容易に求めることができる。

 但し、ディスプレイには、ガンマと呼ばれ 非線形性を考慮する必要があることが多く ここで得られたr、g、b値は線形のため、必 に応じガンマを考慮することが必要である

次に本発明の第3の実施の形態について説 する。図8に示すように、入射した光30は、 ビームスプリッタ32で4分割され、XYZ等色関 の補色となるフィルタ33、34、35透過し、そ ぞれの光学センサー(イメージセンサー)37、3 8、39に入射される。光学センサー40は上記光 ームスプリッタ32で4分割された光がそのま 入射される。この時、そのまま入射される いうのは、透明フィルタを通った後に入射 れると同義であり、光学センサー40の前に 明フィルタがあっても良い。

 これら4つの光学センサーで得られた信号 の処理は、W-X、W-Y、W-Zの各センサーで得られ た信号値を、Wセンサー(光学センサー40)で得 れた信号値から差し引く演算処理を行うこ により、それぞれW-(W-X)、W-(W-Y)、W-(W-Z)とな 、それぞれX、Y、Zとなり、色彩値であるXYZ 一義的に求められることになる。

 図9は、このときの光の利用効率の概念図 である。図9(a)に示すように横軸を波長、縦 を光強度として入射光を示す。様々な波長 一定の光強度であるような状態を示す。こ 光が上記のビームスプリッタで透過・反射 れ、図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(d)のように、1 /4の光強度になる。可視光域でほぼ全ての光 透過する透明フィルタ(Wフィルタ)もしくは ィルタのない光学センサー(図8の光センサ 40)では、イメージセンサーに入射されると には図8(f)に示すように図4(b)と同様な成分で 、光強度はロスを考えなければビームスプリ ッタ後の光と同じになる。

 W-XフィルタではW-X成分の光が透過される め、これに対応するイメージセンサーに入 されるときは、図9(g)に示すようになり、光 強度はフィルタなどのロスを考えなければビ ームスプリッタ後の入射光と同じになる。同 様にW-YフィルタではW-Y成分の光が透過される ので、これに対応するイメージセンサーに入 射されるときは、図9(h)に示すようになり、 強度はフィルタなどのロスを考えなければ ームスプリッタ後の入射光と同じになる。

 また、W-Z画素ではW-Z成分の光が透過され ので、これに対応するイメージセンサーに 射されるときは、図9(i)に示すようになり、 光強度はフィルタなどのロスを考えなければ ビームスプリッタ後の入射光と同じになる。

 これらの各イメージセンサーに入射した を電気的に合成し撮影対象を再現するため 使える光としては、図9(j)に示すように、入 射光を示す図9(a)と比較し、約3/4程度となる これは、従来のXYZフィルタを使った単板方 や3板方式での光利用効率の1/3の値と比較し 2倍以上の効率改善となる。

 以上に説明したように、本実施の形態に れば、透明画素フィルタと、等色関数XYZに し補色となるフィルタと、を用いることに り、正確な色彩値を光利用効率良く撮像す ことが可能となる。

 本発明は、撮像素子、撮像装置に利用可 である。