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Title:
COOLANT SYSTEM DETECTION METHOD, COOLANT SYSTEM DETECTION SYSTEM, AND COOLANT SYSTEM DETECTION PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/005116
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a coolant system detection method which can detect a coolant system within a short time. The coolant system detection method detects a coolant system in an air conditioner system (100) including a plurality of indoor devices (51, 52, ...) having temperature sensors connected to respective outdoor devices (50, 60). A drive step sets the outdoor devices (50, 60) to a drive state which has passed the rise time. In an operation suppression step, the outdoor devices (50, 60) are successively stopped after the drive step. A recording step performs recording by correlating the outdoor device (50) which has suppressed the operation to the indoor devices (51, 52, 53) in which the temperature sensor detection value has been changed by suppression of the operation of the outdoor device (50).

Inventors:
HISAOKA KUNITOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062046
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
July 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
HISAOKA KUNITOSHI (JP)
International Classes:
F24F11/02
Foreign References:
JP2007085673A2007-04-05
JP2006118765A2006-05-11
JPH06265197A1994-09-20
JP2003090585A2003-03-28
JPH0771809A1995-03-17
JP2001041534A2001-02-16
Other References:
See also references of EP 2180271A4
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 54, JP)
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Claims:
 複数の室外機(50、60)それぞれに対して接続された物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f・・・)を有する複数の室内機(51、52、53、61、62、63)からなる空調システム(100)において、冷媒系統を検出する冷媒系統検出方法であって、
 前記複数の室外機(50、60)を立ち上げに要する立ち上げ時間を経た駆動状態にさせる駆動ステップと、
 前記駆動ステップの後に、前記室外機(50、60)を一台ずつ、停止もしくは出力を弱めさせて運転を抑制する運転抑制ステップと、
 運転を抑制した前記室外機(50)と、該室外機(50)の運転が抑制されることによって前記物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f)の検知値が変化した前記室内機(51、52、53)と、を対応付けて記録する記録ステップと、
を備えた冷媒系統検出方法。
 前記物理センサ(51d~f、52d~f、53d~f・・・)は、温度センサである、
請求項1に記載の冷媒系統検出方法。
 前記室内機(51、52、53、61、62、63)は、室内熱交換器(51a、52a、53a)を有しており、
 前記温度センサ(51e、51f、52e、52f、53e、53f・・・)は、前記室内熱交換器を流れる冷媒温度を検知する、
請求項2に記載の冷媒系統検出方法。
 前記室内機(51、52、53、61、62、63)は、室内空気の温度を調和させ、
 前記温度センサ(51d、52d、53d)は、前記室内機によって調和される調和空気の温度を検知する、
請求項2に記載の冷媒系統検出方法。
 前記立ち上がり時間は、前記室外機(50、60)の運転を開始した時から、前記温度センサ(51d~f、52d~f、53d~f・・・)が検知する温度が一定となるまでの間に要する時間である、
請求項3または4に記載の冷媒系統検出方法。
 物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f・・・)を有する複数の室内機(51、52、53、61、62、63)と、
 前記室内機と接続されることで冷媒回路を構成する、複数の室外機(50、60)と、
 前記複数の室外機を立ち上げに要する立ち上げ時間を経た駆動状態にさせた後、前記室外機(50、60)を一台ずつ停止もしくは出力を弱める運転抑制制御を行い、前記運転抑制制御が行われた前記室外機(50)と、該室外機(50)が運転抑制制御されていることによって前記物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f)の検知値が変化した前記室内機(51、52、53)と、を対応付けて記録する管理部と、
を備えた冷媒系統検出システム。
 複数の室外機(50、60)それぞれに対して接続された物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f・・・)を有する複数の室内機(51、52、53、61、62、63)からなる空調システム(100)において、冷媒系統を検出する冷媒系統検出プログラムであって、
 管理部(27a、27b)が、前記複数の室外機(50、60)を立ち上げに要する立ち上げ時間を経た駆動状態にさせる駆動ステップと、
 前記管理部(27a、27b)が、前記駆動ステップの後に、前記室外機(50、60)を一台ずつ、停止もしくは出力を弱めさせる運転抑制ステップと、
 前記管理部(27a27b)が、運転を抑制した前記室外機(50)と、該室外機(50)の運転が抑制されることによって前記物理量センサ(51d~f、52d~f、53d~f)の検知値が変化した前記室内機(51、52、53、61、62、63)と、を対応付けて記録する記録ステップと、
を備えた冷媒系統検出プログラム。
Description:
冷媒系統検出方法、冷媒系統検 システム、および、冷媒系統検出プログラ

 本発明は、室外機と室内機による冷媒系 を検出する冷媒系統検出方法、冷媒系統検 システム、および、冷媒系統検出プログラ に関する。

 従来、複数の室外機と複数の室内機とが接 され、複数の冷媒系統が形成されている空 システムが利用されている。このような空 システムにおいては、室外機と、その室外 に接続されている室内機とを同一の冷媒系 に属しているとして、冷媒系統毎に空調制 が行われている。
 そして、以下の特許文献1に示す空調システ ムでは、室外機を1台ずつ運転させ、その際 状態量の変化する室内機を特定し、同一の 媒系統にあることを検出する方法が提案さ ている。

特開2007-85673号公報

 しかし、上記特許文献1に記載の空調システ ムでは、複数の冷媒系統が存在する場合には 、各冷媒系統を検出する毎に、1台ずつ室外 の運転を開始させる必要が生じる。このた 、室外機の運転の開始に際して、立ち上げ 間が必要となる場合には、冷媒系統の検出 に立ち上げ時間の経過を待つ必要が生じて る。
 本発明は、上述した点に鑑みてなされたも であり、本発明の課題は、冷媒系統の検出 短時間で行うことが可能な冷媒系統検出方 、冷媒系統検出システム、および、冷媒系 検出プログラムを提供することにある。

 第1発明に係る冷媒系統検出方法は、複数 の室外機それぞれに対して接続された物理量 センサを有する複数の室内機からなる空調シ ステムにおいて、冷媒系統を検出する冷媒系 統検出方法であって、駆動ステップと、運転 抑制ステップと、記録ステップとを備えてい る。駆動ステップは、複数の室外機を立ち上 げ時間を経た駆動状態にさせる。ここで、立 ち上げ時間とは、例えば、室外機を駆動して 安定させる等の立ち上げに要する時間をいう 。運転抑制ステップでは、駆動ステップの後 に、室外機を一台ずつ、停止もしくは出力を 弱めさせて運転を抑制する。記録ステップで は、運転を抑制した室外機と、該室外機の運 転が抑制されることによって物理量センサの 検知値が変化した室内機と、を対応付けて記 録する。

 ここでは、室外機に接続された室内機を特 して、冷媒系統を検出するために、駆動状 の複数の室外機を一台ずつ停止もしくは出 を弱めさせて運転を抑制する。これにより 室外機の運転が抑制されたタイミングに対 して、物理量センサの検知値が変化した室 機を特定することで、運転が抑制された室 機と同一の冷媒系統に属している室内機を 出することができる。しかも、複数の室外 は、室外機を一台ずつ立ち上げるのではな 、いずれも運転状態とされており、室外機 れぞれの立ち上げ時間を同時に進行させる とができる。そして、各室外機毎の系統を 出する度毎に、対象となる室外機の運転を 次抑制していくだけで足りる。このため、 室外機毎の系統を検出する度毎に室外機の ち上がり時間の経過を待つ必要が無くなる
 これにより、冷媒系統検出に要する時間を 縮することが可能になる。

 第2発明に係る冷媒系統検出方法は、第1発 の冷媒系統検出方法において、物理センサ 、温度センサである。
 ここでは、温度の変化に着目することで、 媒系統の検出を行うことが可能になる。

 第3発明に係る冷媒系統検出方法は、第2発 の冷媒系統検出方法において、室内機は、 内熱交換器を有している。そして、温度セ サは、室内熱交換器を流れる冷媒温度を検 する。
 ここでは、冷媒温度の変化に着目すること 、冷媒系統の検出を行うことが可能になる

 第4発明に係る冷媒系統検出方法は、第2発 の冷媒系統検出方法において、室内機は、 内空気の温度を調和させる。そして、温度 ンサは、室内機によって調和される調和空 の温度を検知する。
 ここでは、温度センサによって検知される 和空気の温度変化に着目することで、冷媒 統の検出を行うことが可能になる。

 第5発明に係る冷媒系統検出方法は、第3発 または第4発明のいずれかの冷媒系統検出方 において、立ち上がり時間は、室外機の運 を開始した時から、温度センサが検知する 度が一定となるまでの間に要する時間であ 。
 ここでは、室外機が立ち上がり時間を経過 て駆動状態に至らしめて、温度センサの検 値が安定するまで待つことで、その後に運 停止したことによる温度センサの検知値の 化をより容易に把握することが可能になる
 これにより、系統検出をより明確に行うこ が可能になる。

 第6発明に係る冷媒系統検出システムは、 室内機と、室外機と、管理部とを備えている 。室内機は、複数設けられ、それぞれが物理 量センサを有している。室外機は、複数設け られ、室内機と接続されることで冷媒回路を 構成する。管理部は、複数の室外機と、複数 の室外機を立ち上げ時間を経た駆動状態にさ せた後、室外機を一台ずつ停止もしくは出力 を弱める運転抑制制御を行い、運転抑制制御 が行われた室外機と、該室外機が運転抑制制 御されていることによって物理量センサの検 知値が変化した室内機と、を対応付けて記録 する。ここで、立ち上げ時間とは、例えば、 室外機を駆動して安定させる等の立ち上げに 要する時間をいう。

 ここでは、室外機に接続された室内機を特 して、冷媒系統を検出するために、駆動状 の複数の室外機を一台ずつ停止もしくは出 を弱めさせて運転を抑制する。これにより 室外機の運転が抑制されたタイミングに対 して、物理量センサの検知値が変化した室 機を特定することで、運転が抑制された室 機と同一の冷媒系統に属している室内機を 出することができる。しかも、複数の室外 は、室外機を一台ずつ立ち上げるのではな 、いずれも運転状態とされており、室外機 れぞれの立ち上げ時間を同時に進行させる とができる。そして、各室外機毎の系統を 出する度毎に、対象となる室外機の運転を 次抑制していくだけで足りる。このため、 室外機毎の系統を検出する度毎に室外機の ち上がり時間の経過を待つ必要が無くなる
 これにより、冷媒系統検出に要する時間を 縮することが可能になる。

 第7発明に係る冷媒系統検出プログラムは 、複数の室外機それぞれに対して接続された 物理量センサを有する複数の室内機からなる 空調システムにおいて、冷媒系統を検出する 冷媒系統検出プログラムであって、駆動ステ ップと、運転抑制ステップと、記録ステップ とを備えている。駆動ステップでは、管理部 が、複数の室外機を立ち上げ時間を経た駆動 状態にさせる。運転抑制ステップでは、管理 部が、駆動ステップの後に、室外機を一台ず つ、停止もしくは出力を弱めさせる。記録ス テップでは、管理部が、運転を抑制した室外 機と、該室外機の運転が抑制されることによ って物理量センサの検知値が変化した室内機 と、を対応付けて記録する。ここで、立ち上 げ時間とは、例えば、室外機を駆動して安定 させる等の立ち上げに要する時間をいう。

 ここでは、室外機に接続された室内機を特 して、冷媒系統を検出するために、駆動状 の複数の室外機を一台ずつ停止もしくは出 を弱めさせて運転を抑制する。これにより 室外機の運転が抑制されたタイミングに対 して、物理量センサの検知値が変化した室 機を特定することで、運転が抑制された室 機と同一の冷媒系統に属している室内機を 出することができる。しかも、複数の室外 は、室外機を一台ずつ立ち上げるのではな 、いずれも運転状態とされており、室外機 れぞれの立ち上げ時間を同時に進行させる とができる。そして、各室外機毎の系統を 出する度毎に、対象となる室外機の運転を 次抑制していくだけで足りる。このため、 室外機毎の系統を検出する度毎に室外機の ち上がり時間の経過を待つ必要が無くなる
 これにより、冷媒系統検出に要する時間を 縮することが可能になる。

 第1発明の冷媒系統検出方法では、冷媒系統 検出に要する時間を短縮することが可能にな る。
 第2発明の冷媒系統検出方法では、温度の変 化に着目することで、冷媒系統の検出を行う ことが可能になる。
 第3発明の冷媒系統検出方法では、冷媒温度 の変化に着目することで、冷媒系統の検出を 行うことが可能になる。

 第4発明の冷媒系統検出方法では、温度セン サによって検知される調和空気の温度変化に 着目することで、冷媒系統の検出を行うこと が可能になる。
 第5発明の冷媒系統検出方法では、系統検出 をより明確に行うことが可能になる。
 第6発明の冷媒系統検出システムでは、冷媒 系統検出に要する時間を短縮することが可能 になる。
 第7発明の冷媒系統検出プログラムでは、冷 媒系統検出に要する時間を短縮することが可 能になる。

本発明の一実施形態に係るシステム概 構成図。 機器情報の収集と配信処理の概略を示 シーケンス図。 システム設定の概略フローチャート。 IPアドレス自動付与のフローチャート 機器情報収集のフローチャート。 系統検出処理のフローチャート。 室内機の接続確認のフローチャート。 IPアドレスが自動的に付与された状態 説明図。 機器情報を収集するためにサーバに接 された状態の説明図。 系統検出の説明図。 室内機の接続確認の説明図。 NAT越えおよびルータ越えを示すシステ ム概略構成図。 機器情報テーブルの説明図。 各空調機器が保持する情報の説明図。 系統検出の処理を行うための説明図。 1系統の室外機と室内機との関係を示 冷媒回路の概略図。 各制御装置の概略構成図。 運転停止による温度変化の推移を示す 図。 従来の冷媒系統検出における温度変化 の推移を示す図。

符号の説明

 40  集中コントローラ、空調機器
 50  室外機、空調機器
 51、52、53  室内機、空調機器
 60  室外機、空調機器
 61、62、63  室内機、空調機器
 70  サーバ
100  空気調和システム
 IN  インターネット
 NW1,2   ネットワーク

 <空気調和システムの概略構成>
 図1に、本発明の一実施形態が採用された空 気調和システム100の概略構成図を示す。
 空気調和システム100は、図1に示すように、 サーバ70と、ルータ91、92(ルータR1、R2)と、ハ ブ31、32、33(ハブH1、H2、H3)と、室外機50、60と 、室内機51、52、53、61、62、63等によって構成 されている。
 サーバ70は、インターネットINを介して、ル ータ91と接続されており、この間では、グロ バルIPアドレスを用いた通信が行われる。
 ルータ91は、ネットワークNW1を介してルー 92やハブ31と接続されている。このルータ91 は、外部からの不正なアクセスを防止する めにファイアウォールが設けられている。 のルータ91は、プライベートIPアドレスをグ ーバルIPアドレスに変換する処理や、複数 プライベートIPアドレスを一つのグローバル IPアドレスで共有する場合のIPアドレスとポ ト番号の変換等の処理が行われる。

 ハブ31には、イーサネット(登録商標)によっ て室外機50および室外機60が接続されており これらの室外機50、60は、ネットワークNW1に していることになる。このようにハブ31を することで、ルータ91と、室外機50、60とは プライベートIPアドレスによって通信を行う ことができる。
 ルータ92は、ネットワークNW2を介してハブ32 およびハブ33と接続されている。
 ハブ32は、イーサネット(登録商標)によって 室内機51、52、53と接続されている。これらの 室内機51、52、53は、ネットワークNW2に属して いることになる。このようにハブ32を介する とで、ルータ92と、室内機51、52、53とは、 ライベートIPアドレスによって通信を行うこ とができる。

 ハブ33は、イーサネット(登録商標)によって 集中コントローラ40や室内機61、62、63が接続 れている。これらの集中コントローラ40や 内機61、62、63についても、ネットワークNW2 属していることになる。このようにハブ33を 介することで、ルータ92と、室内機61、62、63 よび集中コントローラ40とは、プライベー IPアドレスによって通信を行うことができる 。
 集中コントローラ40は、室外機や室内機と 様に空調機器の1つであって、ローカルネッ ワークにおいて空調機器についての各種設 操作が可能になっている。
 室外機50、60および室内機51、52、53、61、62 63は、予め自己を特定するID(MACアドレス)を 持している。
 なお、ここで用いられる室外機50、60は、運 転を開始してから、所定の安定状態となるま でに、立ち上がり時間の経過を待つ必要があ る。ここでいう立ち上がり時間とは、室外機 50、60の運転を開始させてから、室内機の室 熱交換器51a、52a、53a(図16参照)の前もしくは 内熱交換器51a、52a、53aの後に配置されてい 温度センサ51e、51f、52e、52f、53e、53f(図16参 )が検知する温度が安定するまでに要する時 間をいい、例えば、実験データによって予め 定められた所定時間をいう。ここでの実験と しては、例えば、室外機50、60が運転を開始 る前の温度センサ51e、51f、52e、52f、53e、53f 検知値と、運転を開始した後の温度センサ51 e、51f、52e、52f、53e、53fの検知値との差が、 る一定期間の間所定数値範囲内で維持され 場合に安定したと判断して特定される時間 考えられる。ここで、室外機50の立ち上がり 時間と、室外機60の立ち上がり時間とが異な 構成のものであってもよい。

 ここで、上述した各空調機器等は、例えば 図1中にIPv4に従ったプライベートIPアドレス を示しているように、IPv4が搭載されたネッ ワークによってシステム構築されている。IP v6によるネットワークシステムでもよい。
 なお、室外機50、60、室内機51、52、53、61、6 2、63、集中コントローラ40は、物理的に接続 れた状態にすぎず、後述するIPアドレスの 定処理が行われることで、互いに通信を行 ことができるようになる。
 また、後述するが、この際に、ある室外機 接続されて冷媒回路を構成している室内機 特定する系統検出処理が行われることで、 統に従った設定、制御等が可能になってい 。
 <アドレス自動設定>
 まず、概略としては、ルータ91は、外部サ バとしてのサーバ70と間でグローバルIPアド スを用いたインターネットINを介した通信 行うことができるように、グローバルIPアド レスが割り当てられている。そして、ルータ 91は、ローカルに接続されている複数の機器 対してアドレスを付与するために、予め、 数種類のプライベートIPアドレスを保持し いる。また、ルータ91に対してネットワーク NW1を介して接続されているルータ92について 同様に、ルータ92にローカルに接続される 器に対してアドレスを付与するために、複 種類のプライベートIPアドレスを保持してい る。なお、室外機50、60と、室内機51、52、53 61、62、63および集中コントローラ40とは、ル ータ92を介することによってそれぞれネット ークNW1とネットワークNW2とに分けられて、 れぞれ属している。

 以下、フローチャートおよび説明図を参照 ながら、その詳細を述べる。
 図3に、アドレス自動設定の概略フローチャ ートを示す。
 まず、始めに、電源を投入することでフロ が開始される。
 ステップS10では、ルータ91、92から各空調機 器に対して、プライベートIPアドレスの自動 与が行われる。
 ステップS20では、各空調機器からサーバ70 対して各自の機器情報が送信される。
 ステップS30では、冷媒の系統検出処理が行 れる。
 ステップS40では、室内機の接続確認が行わ る。
 以上のようにして、アドレス自動設定が行 れる。以下、各ステップに順に詳細を説明 る。

 (IPアドレス自動付与)
 IPアドレスの自動付与に関するフローチャ トを図4に示す。
 ここでは、各空調機器に対して、DHCP機能を 利用して、プライベートIPアドレスの付与を う。
 ステップS11では、予めIDを有している各空 機器が、自己の所属しているネットワーク( ットワークNW1、NW2)に対してブロードキャス トすることで、プライベートIPアドレスを要 する旨の信号を発信する。
 ステップS12では、プライベートIPアドレス 要求する旨の信号を受信する同一のネット ークに所属しているルータ91、92が、保持し いるプライベートIPアドレスの中から候補 プライベートIPアドレスを各空調機器に対し て返信する。

 ステップS13では、各空調機器が、プライベ トIPアドレスの取得要求の信号を発信する
 ステップS14では、ルータ91、92から、各空調 機器に対してプライベートIPアドレスの割り て通知が返信され、各空調機器それぞれに してIDと対応付けられたプライベートIPアド レスが付与される。
 ここで、各空調機器にアドレスが付与され 状態では、例えば、図8に示すように、2進 の8桁ずつを10進数で表記された2進数32桁のIP v4によるプライベートIPアドレスが付与され いる。2進数128桁で表現されたIPv6によるプラ イベートIPアドレスが付与されてもよい。
 (機器情報の収集)
 図2に、サーバ接続による機器情報の収集と 配信の概略シーケンス図を示す。

 サーバ70に接続することによる、サーバ70の 機器情報の収集と配信処理のフローチャート を、図5に示す。
 ステップS21では、各空調機器が、インター ットINを介してサーバ70に対して機器情報を 送信する。ここでは、ルータ91において、各 調機器に付与されたプライベートIPアドレ をグローバルIPアドレスに変換される。ここ での送信は、1つのグローバルIPアドレスを用 いながら、各空調機器が機器情報をサーバ70 送れるように、ルータ91においてIPアドレス とポート番号を変換している。
 ステップS22では、サーバ70は、各空調機器 ら送信されてきた機器情報を基に、機器情 テーブルを作成していく。ここでの、機器 報テーブルとしては、例えば、図13に示すよ うに、室外機50、60、室内機51、52、53、61、62 63のそれぞれについて、自己が室外機であ か室内機であるかを示す情報や、ID(MACアド ス)、ステップS10で自動付与されたIPアドレ 、ネットワークアドレス、室外機の親機を 定するデータ等によって構成されている。 のうち、ネットワークアドレスは、ネット ークNW1、NW2毎に対応するアドレスのことで り、ネットワークNW1に対応するネットワー アドレスが192.168.10で、ネットワークNW2に対 するネットワークアドレスが192.168.20である 。

 ステップS23では、全ての空調機器から機器 報を取得できるまで、機器情報テーブルを 成しつつ、待機する。ここで、サーバ70は 機器情報テーブルの作成を完了させる。こ での機器情報テーブルとしては、例えば、 13に示すような内容のものであり、室外機50 60、室内機51、52、53、61、62、63の各機器情 (自己が室外機であるか室内機であるか/ID(MAC アドレス)/プライベートIPアドレス/ネットワ クアドレス等)の一覧および、親室外機を指 定する等の試運転指示データがまとめられた ものである。なお、このように機器情報には 、自己が室内機なのか室外機なのかを示す情 報が含まれているため、各空調機器は、機器 情報テーブルを格納することにより、IP通信 行う相手が室内機なのか室外機なのかを把 することが可能になる。
 ステップS24では、作成された機器情報テー ルを、各空調機器に向けて配信する。ここ 、ルータ91には不法侵入を防止するために ファイアウォールが設けられている。この め、先ず、空調機器がサーバ70に機器情報テ ーブルを要求する信号を送信し、それに対し てサーバ70が空調機器に向けて機器情報テー ルを返信する方法となる。この方法では、 ータ91におけてIPアドレスとポート番号を変 換している。この通信を空調機器がそれぞれ 別々に実行することによって、各空調機器に 対して機器情報テーブルを配信する。

 ここで、各空調機器に機器情報テーブルが 信された状態では、例えば、図9に示すよう な、各空調機器同士が互いにプライベートIP ドレスを用いた通信が可能なネットワーク 構築されている。
なお、これらの通信は、図12に示すような、N AT越えの技術を利用することで、実現させる とができるものである。
 (系統検出処理)
 空気調和システム100において、複数存在す 冷媒系統をそれぞれ特定して識別する処理 ついて、フローチャートを図6に示す。
 ここでの系統検出処理は、例えば、図15に すように、室外機50に対して冷媒配管D1を介 て室内機51、52、53がそれぞれ接続されて1つ の冷媒系統を構成し、室外機60に対して冷媒 管D2を介して室外機61、62、63がそれぞれ接 されて1つの冷媒系統を構成している場合に サーバ70等がこれらの冷媒系統の情報を自 的に把握するための処理である。ここでは 各室外機の運転状態を一台ずつ変化させた 合における各室内機の温度センサの検知値 変化によって、冷媒系統を検出する。

 ここで、図16を参照しつつ、1つの冷媒系統 ある、室外機50、室内機51、52、53を有する 媒回路の構成を説明する。
 室外機50は、圧縮機21、四路切換弁22、室外 交換器23、アキュムレータ24、室外膨張弁25 レシーバ26、室外機制御装置27、室外ファン 28、吸入圧力センサ29、吐出圧力センサ30、吸 入温度センサ31、吐出温度センサ32、室外熱 温度センサ33、室外温度センサ36を、それぞ 有している。室外機制御装置27は、各種温 センサが検知する値によって、圧縮機21、室 外ファン28等を制御する。具体的には、図17 示すように、室外機制御装置27は、室外機制 御部27a、駆動部27b、記憶部27c、通信部27dを備 えている。このうち、駆動部27bは、四路切換 弁22や圧縮機21に対して制御信号を送信でき ように接続されている。また、通信部27dか は、他の空調機器やサーバ70等と通信するた めの通信線が延びている。また、記憶部27cに は、アドレス自動設定を行うための、IPアド ス自動付与、機器情報の収集、系統検出処 、室内機の接続確認処理等を実行させるた の各プログラムが格納されている。

 また、室内機51は、室内熱交換器51a、室 ファン51b、室内膨張弁51c、室内熱交温度セ サ51d、液側温度センサ51e、ガス側温度セン 51f、室内機制御装置71を、それぞれ有してい る。なお、室内機52、53についても、同様で り、部材番号の対応するものが対応する機 を有しており、説明を省略する。室内機制 装置71、72、73は、液側温度センサ51e、ガス 温度センサ51fの検知する値等によって、室 ファン51bの風量制御等を行う。具体的には 室内機制御装置71は、図17に示すように、室 機制御部71a、温度センサ入力部71b、記憶部7 1c、通信部71dとを有している。このうち、温 センサ入力部71bは、各種温度センサ51d、51e 51fに対して接続されている。また、通信部7 1dからは、他の空調機器やサーバ70等と通信 るための通信線が延びている。

 以上の構成を用いて、図6に示すフローに従 って、以下に述べる系統検出処理を行う。
 ステップS31では、サーバ70は、全室外機50、 60が、停止状態となっているか否か確認する ここで、停止状態の確認がとれれば、ステ プS32に移行する。ここで、系統検出処理の 移を示す図18では、電源の投入から停止確 を行うまでの時間帯を、区間1として示して る。
 ステップS32では、室外機が停止状態にある 合の、室内熱交温度センサ51d、52d、53d・・ の検知値Tsを計測する。
 ステップS33では、全室外機50、60の運転を一 斉に開始させる。上述した図18では、室外機5 0および室外機60のグラフが一斉に立ち上がっ ていることで示している。

 ステップS34では、運転が開始された室外機5 0、60のそれぞれの立ち上がり時間が同時に進 行していき、立ち上がり時間が経過するのを 待つ。この立ち上がり時間は、図18では、室 機50および室外機60の運転開始から室内熱交 温度センサ51d、52d、53d・・・の検知値が変化 し始めるまでの間である区間2が経過し、そ 後区間3において液側温度センサ51e、52e、53e ガス側温度センサ51f、52f、53fの検知する値 一定となる時間として予め所定時間が定め れている。このため、ここでは、立ち上が 時間を経過したか否かは、運転開始からこ 所定時間が経過したか否かで判断される。
 ステップS35では、室外機50と、室外機60との うち、いずれか一方のある室外機の運転を停 止させる。ここでは、図18に示すように、説 のため、室外機50を停止させた場合を例に 明する。このように、室外機50を停止させた ことにより、室外機50の冷媒系統に含まれて る室内機の室内熱交温度センサの検知値は ステップS32の運転停止状態で計測した値に づいていく。

 ステップS36では、室外機50の運転停止後の 内熱交温度センサ51d、52d、53dの検知値Tgを計 測する。
 ステップS37では、ステップS32の運転停止状 で計測した値Tsと、ステップS36の運転状態 計測した値Tgとの温度差が、検出の閾値(予 設定しておく)以下である場合には、室内熱 温度センサ51d、52d、53dを有している室内機5 1、52、53は、それぞれ室外機50と同一の冷媒 統に属しているとして、互いに同一の冷媒 統アドレスを保持させる対象、として検出 る。これは、図18において、区間4で示す時 帯に行われる処理である。
 ステップS38では、ステップS37で検出した同 冷媒系統の室外機50、室内機51、52、53に対 て、同一の冷媒系統アドレス(例えば、ここ は、室外機50のプライベートIPアドレス)を 与して、記憶させる。このように、冷媒系 アドレスとして、その系統の室外機のプラ ベートIPアドレスを用いることで、別途新た にプライベートIPアドレスを作成する必要が くなっている。

 ステップS39では、全ての室外機50、60が運転 停止しているか否か判断し、全て停止してい る場合には、系統検出処理を終了する。また 、運転中の室外機が存在すれば、ステップSag に移行する。
 ステップSagでは、運転中の室外機のなかか 、ある1台の室外機を停止させる。ここでは 、説明のため、残りの稼働中の室外機である 室外機60を停止させる。そして、ステップS36 移行し、上述した処理を同様に室外機60の 媒系統の室内機を検出する。これは、図18に おいて、区間5で示す時間帯に行われる処理 ある。
 以上の処理によって、冷媒系統が把握され 記憶され、空気調和システム100は、図10に すようなネットワークと、冷媒系統を有し いることがサーバ70等において把握されるこ とになる。

 (室内機の接続確認)
 図7に、各空調機器に対してプライベートIP ドレスが付与され、冷媒系統の検出も終え 段階で、室内機の接続確認処理のフローチ ートを示す。
 ステップS41では、室外機50、60から、冷媒系 統アドレスを要求する信号を送信する。
 ステップS42では、室内機51、52、53から室外 50に対して冷媒系統アドレスの応答信号が 信され、室内機61、62、63から室外機60に対し て冷媒系統アドレスの応答信号が返信される 。
 ステップS43では、室外機50、60は、同一系統 にある室内機のIPアドレスを記憶する。

 これにより、各室外機50、60および室内機51 52、53、61、62、63は、それぞれ、図11で示す うな、接続関係および冷媒系統関係をプラ ベートIPアドレスと対応付けつつ把握する とができる。
 なお、個々の空調機器は、例えば、図14に すような、階層的な自己のデータを把握す ことができる状態になる。また、これらの 信は、図12に示すような、ブロードキャスト のルータ越えの技術を利用することで、実現 させることができるものである。
 以上によって、冷媒系統別のアドレス設定 理が終了する。
 <本実施形態に係る空気調和システム100の 特徴>
 従来の空気調和システムでは、例えば、図1 9に示すように、室外機の運転を一台ずつ開 させ、温度変化が生じた室内機を特定する とで、冷媒系統の検出を行っている。この め、図19に示すように、各冷媒系統の検出の ために室外機の運転を開始する度に、室外機 の立ち上がり時間の経過を待つ必要が生じて いる。このため、結果として、冷媒系統の検 出に多くの時間がかかってしまっている。

 これに対して、本実施形態の空気調和シス ム100では、最初に室外機50、60のいずれにつ いても駆動状態にさせた後、冷媒系統の検出 を行う室外機を一台ずつ停止させることで、 冷媒系統の検出を行っている。このため、各 室外機の冷媒系統を検出する場合には、単に 室外機を停止するだけで足り、立ち上がり時 間の経過を待つ必要がない。このため、従来 の方法よりも、短時間で、冷媒系統検出を行 うことが可能になっている。
 <空気調和システム100の変形例>
 以上、本発明の実施形態について図面に基 いて説明したが、具体的な構成は、これら 実施形態に限られるものではなく、発明の 旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
 上記実施形態では、冷媒系統検出するため 、運転中の室外機50、60を停止させる制御を 行う場合を例に挙げて説明した。

 しかし、本発明はこれに限られるもので なく、運転中の室外機50、60を完全に停止さ せるのではなく、例えば、図17に示すように 室外制御部27aおよび駆動部27bによって、圧 機21を駆動させる出力を弱める制御を行う うにしてもよい。この場合であっても、同 冷媒系統の室内機の温度センサの値は、変 していくため、上記実施形態と同様に、冷 系統を検出することができる。

 本発明を利用すれば、冷媒系統の検出を 時間で行うことが可能なため、特に、複数 室外機と室内機から構成される空気調和シ テムの冷媒系統を自動的に検出する方法と て用いることができる。