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Title:
DRILLING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096681
Kind Code:
A1
Abstract:
A heavy load is prevented from being applied to a small-diameter blade, in order to prevent service life reduction of the small-diameter blade. An electrical drill drives the annular blade to rotate, by having a drill motor (46) as a driving source. The electrical drill moves close to a machining object by means of a drill feed section having a feed motor (20a), and the machining object is drilled by the annular blade. In the drilling step, a motor current of the drill motor (46) is detected by a motor current detector (50). A main control section (64) compares the detection results obtained from the motor current detector (50) with previously set comparison value, identifies the blade diameter of the drilling annular blade, and sets control mode for each blade diameter in accordance with the identification results.

Inventors:
OTSUKA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051682
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NITTO KOHKI CO (JP)
OTSUKA KENJI (JP)
International Classes:
B23B47/18; B23Q5/22; B23Q5/58; B23Q15/08; B23Q17/09
Foreign References:
JPS6416348A1989-01-19
JPH08252706A1996-10-01
JPS6156810A1986-03-22
JPS6215004A1987-01-23
JP2003025122A2003-01-29
JPS63283807A1988-11-21
JP2005052914A2005-03-03
Other References:
See also references of EP 2127790A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Shigeru (21-18 Toranomon 1-chome,Minato-k, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 ドリルモータを駆動源にして刃物を回転駆動する電気ドリルと、前記電気ドリルを被加工体に対して往復動させるドリル送り部とを備え、
 前記電気ドリル及び前記ドリル送り部を駆動して前記被加工物を穿孔するドリル装置であって、前記ドリルモータに流れる電流を検出するモータ電流検出器と、
 前記ドリルモータの通電を制御する制御部と、
を有し、
 前記制御部は、所定のドリル送り速度における前記モータ電流検出器の検出電流に基づいて、穿孔中の前記刃物の径を識別し、前記識別結果に応じて前記刃物径ごとに制御モードを設定することを特徴とするドリル装置。
 前記制御部は、前記刃物の使用可能な刃物径に対応して複数の比較値を設定し、前記比較値と前記モータ電流検出器による前記検出電流とを比較して前記刃物径を識別することを特徴とする請求項1に記載のドリル装置。
 前記比較値は、所定の第1の刃物径を有する刃物を用いて計測された第1の比較値、及び該第1の刃物径よりも小さい第2の刃物径を有する刃物を用いて計測された第2の比較値であり、
 前記制御モードは、該検出電流が該第1の比較値以上の大径モード、該検出電流が該第1の比較値よりも小さく且つ該第2の比較値以上の中径モード、及び該検出電流が該第2の比較値未満の小径モードの3種類であることを特徴とする請求項2に記載のドリル装置。
 前記制御部は、前記刃物径に応じて前記制御モードを設定した後、前記ドリル送り部の制御を通常の送り制御にすることを特徴とする請求項1に記載のドリル装置。
 前記制御部は、前記制御モードごとに刃物径に対応した制御プログラムを割り当て、その実行中に前記モータ電流検出器で検出したモータ電流が予め設定した閾値を越えるときに前記ドリルモータ及び前記ドリル送り部の送りモータを停止させることを特徴とする請求項4に記載のドリル装置。
Description:
ドリル装置

 本発明は、被加工体の穿孔に用いられる 共に、径の異なる刃物を装着可能なドリル 置に関する。

 ドリル装置においては、環状刃物(刃物) 径、被加工体に対する刃物の加圧力、被加 体の種類や材質、刃物のフルートへの切り の詰まり等により、負荷が変動する。比較 小径の刃物に過大な負荷が加わった場合、 物の寿命短縮につながる。

 そこで、被加工体に穴開けを行っている の駆動用モータの電流(モータ電流)を検出 、そのモータ電流が予め設定した基準値を えたときに穴開け作業を停止させる過負荷 視装置が特許文献1に開示されている。

 また、自動送り機構を備えたドリル装置に いては、従来より、モータ電流の変化に応 て送りスピードを制御している。例えば、 ータ電流が或るレベルを超えると「送りを 全停止」→「送り動作」を繰り返す断続運 モードや、切削中、モータ電流が或るレベ を超えると、通常切削の送り特性よりも遅 送り特性のモードに移行するというように 送り量の制御を2段階に設定して行っている 。

特開2005-52914号

 しかし、送りスピードの制御は、刃物径 大小にかかわらず過負荷検出レベルを同じ して行っているため、刃物径が小さくなる つれて、切削時のスラスト方向の力に対し 回転負荷トルクが小さくなり、無理なスラ ト方向の力を刃物に加えなければ過負荷停 には至らないため、刃物に大きな負担がか り、寿命を短縮させることになる。

 又、送り量が少なすぎると、切り屑が細 なり、排出性が悪化する。この場合、最終 には刃物のフルートに切り屑が詰まり、切 屑が排出されなくなるために切削不能にな 虞があった。また、送りを完全に停止させ と、切り屑が被切削体と刃先の間に入り込 ことがあり、そうすると刃先が被切削体に い込まず、切削不能になる可能性がある。 の現象は、小径刃物の場合に顕著に見られ 刃物寿命の短縮につながる問題があった。

 本発明は、そのような刃物の径に起因す 刃物の寿命短縮、モータ過負荷等の問題を 決することを目的とする。

 すなわち、本発明は、
 ドリルモータを駆動源にして刃物を回転駆 する電気ドリルと、前記電気ドリルを被加 体に対して往復動させるドリル送り部とを え、
 前記電気ドリル及び前記ドリル送り部を駆 して前記被加工体を穿孔するドリル装置で って、前記ドリルモータに流れる電流を検 するモータ電流検出器と、
 前記ドリルモータの通電を制御する制御部 、
を有し、
 前記制御部は、所定のドリル送り速度にお る前記モータ電流検出器の検出電流に基づ て穿孔中の前記刃物の径を識別し、前記識 結果に応じて前記刃物径ごとに制御モード 設定するドリル装置を提供する。

 具体的には、前記制御部は、前記刃物の 用可能な刃物径に対応して複数の比較値を 定し、前記比較値と前記モータ電流検出器 よる前記検出電流とを比較して前記刃物径 識別する。

 さらに具体的には、前記比較値は、所定 第1の刃物径を有する刃物を用いて計測され た第1の比較値、及び該第1の刃物径よりも小 い第2の刃物径を有する刃物を用いて計測さ れた第2の比較値であり、前記制御モードは 該検出電流が該第1の比較値以上の大径モー 、該検出電流が該第1の比較値よりも小さく 且つ該第2の比較値以上の中径モード、及び 検出電流が該第2の比較値未満の小径モード 3種類である。

 又、前記制御部は、前記刃物径に応じて 記制御モードを設定した後、前記ドリル送 部の制御を通常の送り制御にする。

 更に又、前記制御部は、前記制御モード とに刃物径に対応した制御プログラムを割 当て、その実行中に前記モータ電流検出器 検出したモータ電流が予め設定した閾値を えるときに前記ドリルモータ及び前記ドリ 送り部の送りモータを停止させることがで る。

ドリル装置の全体構成を電気ドリルの 向から見た外観図である。 図1の右側面図である。 図1のドリル装置の回路構成を示す回路 図である。 本発明の実施の形態における処理を示 フローチャートである。 図4の通常送り制御の詳細を示すフロー チャートである。

 以下、本発明に係るドリル装置の実施形態 つき図1~図5を用いて説明する。
 図1、図2はドリル装置の全体構成を示す外 図であり、図2は図1の右側面図である。
(ドリル装置の構成)

 図1及び図2に示すように、ドリル装置100 、内部に電磁石を備えた電磁ベース12が本体 10の下面に設けられており、本体10の一つの 面には、上下方向に移動可能なスライド板14 が設けられている。このスライド板14には、 気ドリル16が支持されている。

 更に、本体10には、スライド板14を上下動 させるためのドリル送り部20と、ハンドル18 が設けられている。ドリル送り部20は送りモ ータを内蔵しており、これによりドリル送り 部20内の伝達機構を介して電気ドリル16を上 方向で移動させることができる。また、こ 送りモータの出力系のクラッチを外し、ハ ドル18を手動回転させてドリル送り部20内の 達機構を介して電気ドリル16を上下動させ 手動操作とすることもできる。

 電気ドリル16は、ドリルモータ(ACモータ) 内蔵しており、このドリルモータの回転に りスピンドル22に装着された環状刃物24が回 転する。環状刃物24には、センタピン24aが環 刃物24の下面から出没自在に設けられてい 。スピンドル22は、本体10の下端部から側方 延びているブラケット26により、上下動可 に支持されている。

 本体10の図1で見て左側の側面には、後述 る電源スイッチ28及び電気ドリルスイッチ34 とからなるロータリスイッチ30が設けられて る。

(ドリル装置の操作)
 次に、ドリル装置100の一般的な操作につい 説明する。
 図1及び図2において、作業者は、ドリル装 100を被加工体(図示せず)の所定の位置に設置 した後、ロータリスイッチ30を「OFF」の位置 ら「電源ON」の位置へ回転させ、後述する 源スイッチ28をオンにする。これにより、電 磁ベース12内の電磁石に電圧が印加され、ド ル装置100は被加工体に固定される。次に、 業者がロータリスイッチ30を「電源ON」の位 置から「電気ドリルON」の位置へ回転させ、 述する電気ドリルスイッチ34をオンにする 、電気ドリル16のドリルモータが回転を開始 し、スピンドル22及びそれに装着された環状 物24が回転を開始すると共に、ドリル送り 20により電気ドリル16が下降し、環状刃物24 先端が被加工体の表面に接触する。電気ド ル16が更に下降すると、環状刃物24は回転し つ被加工体内を進み、被加工体に穿孔を形 することができる。

 穿孔が終了した場合は、送りモータが逆 し、電気ドリル16が所定位置となったとき 送りモータ、電気ドリル16が停止する。また 、電気ドリル16の駆動を止めたい場合、ロー リスイッチ30を「電気ドリルON」の位置から 「電源ON」の位置へ回転させ、電気ドリルス ッチ34をオフさせる。電気ドリルスイッチ34 のオフによってドリルモータの通電がオフに なり、電気ドリル16は回転を停止すると共に 送りモータの通電がオフになり、電気ドリ 16の下降が停止する。

(ドリル装置の回路構成)
 図3は、ドリル装置100の回路構成を示す回路 図である。
 交流電源(例えば、AC100V)40には、電源スイッ チ28を介して両波整流器42が接続され、その 流出力には電磁ベース12の電磁石のマグネッ トコイル12aが接続されている。また、交流電 源40には、交流電源40を降圧する変圧器44が、 電気ドリルスイッチ34及び電源スイッチ28を して接続されている。

 更に、電気ドリルスイッチ34と交流電源40 との間には、ドリルモータ46、ドリルモータ 御部48及びモータ電流検出器50が直列接続さ れると共に、送りモータ電源回路52、送りモ タ制御部54及びドリル送り部20の送りモータ 20aが直列接続されている。

 送りモータ20aには送りモータ20aの状態を 別する送りモータNG判別部56が接続され、ま た、マグネットコイル12aにはマグネット断線 検出回路58が接続されており、これらはドリ モータ制御部48を制御するメイン制御部64に 接続されている。

 メイン制御部64には、ドリル装置100の横 れを検出する横ずれ検出器60、停止したドリ ルモータ46の再起動を防止する再起動防止検 回路62、動作状態を表示するLED表示器68、変 圧器44の出力電圧からメイン制御部64用の直 電源を生成する電源回路70のそれぞれが接続 されている。

 メイン制御部64は、例えば、CPU、ROM64a、RA M及びインターフェース回路等を備えて構成 れており、そのROM64aには、図4及び図5に示す 処理を含むプログラム、及び判断ステップで 用いられる比較値と閾値が格納されている。

 図4は、本発明の実施の形態における処理 を示すフローチャートである。この処理は、 メイン制御部64によって実行される。

(ドリル装置の動作)
 次に、図1~図4を参照して、ドリル装置100の 作を説明する。
 まず、作業者は、電源コードのプラグを電 コンセントに挿入した後、ドリル装置100を 加工体の所定の位置に設置する。次に、ロ タリスイッチ30を「OFF」の位置から「電源ON 」の位置へ回転させて電源スイッチ28をオン すると、両波整流器42に交流電源40が印加さ れ、両波整流器42によってマグネットコイル1 2aが励磁される(S101)。

 ここで、ロータリスイッチ30を「電源ON」 の位置から「電気ドリルON」の位置へ回転さ て電気ドリルスイッチ34がオンにされると 電源回路70が動作することによりメイン制御 部64が動作し、該メイン制御部64はドリルモ タ制御部48を動作させ、ドリルモータ46を回 させる(S102)。

 また、電気ドリルスイッチ34のオンによ て、送りモータ電源回路52及び送りモータ制 御部54が動作し、一定の送り速度で電気ドリ 16が下降するようにドリル送り部20の送りモ ータ20aが駆動される(S103)。

 電気ドリル16がドリル送り部20によって下 降することにより環状刃物24が被加工体に到 するが、環状刃物24が被加工体に接触直後 ドリルモータ46の電流は穿孔中の電流に比べ ると不安定になるため、検出結果から除外す る(S104)。環状刃物24が被加工体に接触した後 ドリルモータ46のモータ電流Im即ち負荷検出 の有無がメイン制御部64により判断される(S10 5)。負荷検出有りのとき(S105:Yes)、環状刃物24 刃物径の識別処理が実行される。

 まず、モータ電流検出器50による検出値が 比較値以上であるか否かがメイン制御部64に より判断される(S106)。この際、比較値として は、あらかじめ、所定の第1の刃物径を有す 刃物を用いて計測された第1の比較値(以下、 「比較値x」という)、及び該第1の刃物径より も小さい第2の刃物径を有する刃物を用いて 測された第2の比較値(以下、「比較値y」と う)が設定される。ここで、「第1の刃物径」 及び「第2の刃物径」は、それぞれ用いる刃 の形状や材質等、被加工体の材質等に応じ 適宜設定される。
 そして、ドリルモータ46のモータ電流Imが比 較値x(A)以上であれば(「モータ電流Im≧比較 x」、S106:Yes)、メイン制御部64により環状刃 24の径が大径と判断されて大径モードが設定 される(S107)。

 また、ステップS106において「モータ電流 Im<比較値x」が判断されたとき(S106:No)、比 値xとは異なる比較値y(A)(但し、x>y)により モータ電流Im≧比較値y」が成立するか否か メイン制御部64により判断される(S108)。「 ータ電流Im≧比較値y」が判断されたとき(S108 :Yes)、メイン制御部64により環状刃物24の径が 中径と判断されて中径モードが設定される(S1 09)。また、「モータ電流Im<比較値y」が成 したとき(S108:No)、メイン制御部64により環状 刃物24の径が小径と判断されて小径モードが 定される(S110)。

 上記ステップS107、S109、S110のいずれかの 理が終了すると、ドリル送り部20の送り速 を緩やかにアップする処理(S111)が、送りモ タ制御部54により実行され、所定時間後、通 常の送り制御が実行される(S112)。この制御の 実行中、所定時間ごとに無負荷状態か否かの 検出がモータ電流検出器50及びメイン制御部6 4により行われる(S113)。

 無負荷状態が検出された場合(S113:Yes)、メ イン制御部64は、被加工体に対する穿孔が終 したものと判断し、ドリル送り部20の送り ータ20aを逆回転させて電気ドリル16を上昇さ せる(S114)。その上昇過程で、ドリル送り部20 設けられているリミットスイッチがオンに った時点で電気ドリル16の回転を停止させ と共に送りモータ20aを停止させる(S115)。な 、無負荷状態が検出されない場合(S113:No)、 テップS112に戻って通常送り制御を継続する

(通常送り制御)
 図5は、図4のステップS112の通常送り制御の 細を示すフローチャートである。なお、以 の処理において、各閾値a,b,c,d(A)は、a>b> ;c、及びa>dの関係にある。

 上記ステップS111の処理が終了すると、メ イン制御部64は送りモータNG判別部56、マグネ ット断線検出回路58、横ずれ検出器60等から NG信号の有無をチェックする(S201)。NG信号有 の場合(S201:Yes)、メイン制御部64は、送りモ タ20a及び電気ドリル16を停止させると共に NG内容に応じてLED表示器68を点灯する(S202)。

 一方、NG信号無しの場合(S201:No)、ステッ S106、S108で判断された刃物径に基づく設定モ ードが大、中、小のいずれであったかがメイ ン制御部64によりチェックされ(S203)、設定モ ドに応じた制御プログラムが実行される(S20 4、S211、S213)。例えば大径モードであった場 (S203:大)、大径にあわせた送り速度で制御し り、ドリルモータ46のモータ電流Imに応じて 送りを早めたり、遅くしたりする大径用制御 プログラムが実行される(S204)。続いて、ドリ ルモータ46のモータ電流Imと閾値a(A)が比較さ (S205)、「モータ電流Im≧閾値a」がメイン制 部64により判断されたとき(S205:Yes)には、過 荷発生を判断して送りモータ20a及び電気ド ル16を停止させると共に、LED表示器68を点灯 する(S207)。

 一方、ステップS205において、メイン制御 部64により「モータ電流Im<閾値a」が判断さ れたとき(S205:No)、ドリルモータ46のモータ電 Imは閾値d(A)と比較され(S208)、「モータ電流I m≧閾値d」が判断されたときには(S208:Yes)、切 り屑切断のため、送りモータ20aを断続運転す る(S209)。この、送りモータ20aの断続運転(S209) は、切り屑が切断されてドリルモータ46の負 が低減され、ステップS208で「モータ電流Im 閾値d」がNoとなるまで繰り返される。

 また、ステップS208において、メイン制御 部64により「モータ電流Im<閾値dが判断され たとき(S208:No)、図4で説明したステップS113の 理が実行さ」れ、ここで無負荷が検出され ば(S113:Yes)、更に、ステップS114,S115の処理が メイン制御部64により実行されて穿孔作業が 了することは上述の通りである。

 ステップS203において、メイン制御部64に り中径モードであると判断されたとき(S203: )は、メイン制御部64により、例えば、中径 あわせた送り速度で制御したり、ドリルモ タドリル46のモータ電流Imに応じて送りを早 めたり、遅くしたりする中径用制御プログラ ムが実行される(S211)。続いて、メイン制御部 64によりモータ電流Imと閾値b(A)が比較され(S21 2)、「モータ電流Im≧閾値b」が判断されたと (S212:Yes)には、過負荷発生を判断して送りモ ータ20a及び電気ドリル16を停止させると共に LED表示器68を点灯する(S207)。

 また、ステップS203において、メイン制御 部64により小径モードであると判断されたと (S203:小)、メイン制御部64により、例えば、 径にあわせた送り速度で制御したり、ドリ モータ46のモータ電流Imに応じて送りを早め たり、遅くしたりする小径用制御プログラム が実行される(S213)。更に、メイン制御部64に りモータ電流Imと閾値c(A)が比較され、「モ タ電流Im≧閾値c」が判断されたとき(S214:Yes) 、メイン制御部64により過負荷発生を判断し 送りモータ20a及び電気ドリル16を停止させ と共に、LED表示器68を点灯する(S207)。

 更に、メイン制御部64により、ステップS2 12において「モータ電流<閾値b」が判断さ たとき(S212:No)、及びステップ214において「 ータ電流<閾値c」が判断されたとき(S214:No) 、メイン制御部64により図4で説明したステッ プ113の処理が実行され、無負荷であることが 検出された場合には(S113:Yes)、ステップ114,115 処理がメイン制御部64により実行されて穿 作業が終了することは上述の通りである。

 以上のように、環状刃物24の刃物径を判 し、小径刃物の場合には、ドリル送りを完 停止させることなく、また、送り量が遅す ることのない制御にすることができる。ま 、大径の場合は、送り量が大き過ぎると環 刃物24に負荷がかかりすぎ、直ぐに過負荷保 護機能が働き停止してしまうため、ステップ S208,S209に示すように、送り制御に断続運転を 適用して対応する。大径の場合は、これに加 えて、電気ドリル16の電流値があるレベルを えると、ドリル送りを完全停止させること く、また、送り量が早すぎることのない制 を適用するようにしてもよい。更に、中径 物については、例えば、刃物径によって、 径刃物の制御あるいは大径刃物と同様の制 を選択でき、中径刃物に合わせた適切な送 量の設定が可能になる。

 以上説明したように、本実施の形態によ ば、環状刃物24の刃物径を検出して大、中 小の径に分類し、それぞれの径に合った値 過負荷検出レベルをセットし、更に送り制 の変更を行うようにしたので、作業性を損 わず刃物寿命及び耐久性を向上できる。ま 、ドリルモータ46の焼損を防止することがで きる。

 なお、上記実施の形態においては、制御 ードにおいて刃物径を大、中、小の3種類に 分けたが、2種類または4種類以上であっても い。