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Title:
ELECTRONIC COMPONENT TESTING METHOD AND ELECTRONIC COMPONENT TESTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093323
Kind Code:
A1
Abstract:
An electronic component testing method comprises a contact step (S100) of allowing an input-output terminal (HB) of an electronic component (IC), which is to be tested, to be in contact with a contact terminal (12) of a contact portion (11) at a predetermined contact position and a slight transfer step (S110) of slightly transferring or slightly rotating the input-output terminal (HB) relative to the contact terminal (12) in a state in which the input-output terminal (HB) is in contact with the contact terminal (12) and transferring the input-output terminal (HB) back to a contact position. The slight transfer step is executed once or a plurality of times.

Inventors:
HASHIMOTO TAKASHI (JP)
TAKAHASHI HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050996
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ADVANTEST CORP (JP)
HASHIMOTO TAKASHI (JP)
TAKAHASHI HIROYUKI (JP)
International Classes:
G01R31/26
Foreign References:
JP2001021616A2001-01-26
JPH088311A1996-01-12
JP2006337268A2006-12-14
JP2006284384A2006-10-19
JP2007281383A2007-10-25
Attorney, Agent or Firm:
TOKOSHIE PATENT FIRM (8-3 Nishishinjuku 8-chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 被試験電子部品をコンタクト部に押し付け、前記被試験電子部品の入出力端子を前記コンタクト部のコンタクト端子に電気的に接触させて、前記被試験電子部品のテストを行う電子部品の試験方法であって、
 前記入出力端子を所定の接触位置で前記コンタクト端子に接触させる接触ステップと、
 前記入出力端子が前記コンタクト端子に接触した状態で、前記入出力端子を前記コンタクト端子に対して相対的に微少移動又は微少回転させ、さらに前記入出力端子を前記接触位置に戻す微動ステップと、を備えており、
 前記微動ステップを1回実行し、又は、複数回実行する電子部品の試験方法。
 前記微動ステップを0.01~10secの周期で複数回実行する請求項1記載の電子部品の試験方法。
 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に押圧する押圧手段により、前記被試験電子部品を微少移動又は微少回転させることで、前記微動ステップを実行する請求項1又は2記載の電子部品の試験方法。
 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に押圧する押圧手段に振動を印加することで、前記微動ステップを実行する請求項1又は2記載の電子部品の試験方法。
 前記コンタクト部、又は、前記コンタクト端子に振動を印加することで、前記微動ステップを実行する請求項1又は2記載の電子部品の試験方法。
 前記入出力端子と前記コンタクト端子との電気的な接触抵抗値を測定する測定ステップと、
 前記測定ステップで測定された前記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に前記微動ステップを再度実行し、前記接触抵抗値が前記所定値以下である場合に、前記入出力端子が前記コンタクト端子に電気的に接触していると判断する判断ステップと、をさらに備えた請求項1~5の何れかに記載の電子部品の試験方法。
 被試験電子部品をコンタクト部に押し付けて、前記被試験電子部品の入出力端子を前記コンタクト部のコンタクト端子に電気的に接触させて、前記被試験電子部品のテストを行う電子部品試験装置であって、
 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に押圧する押圧手段を移動させる移動手段と、
 前記移動手段を制御する制御手段と、を備えており、
 前記制御手段は、前記被試験電子部品を前記コンタクト部に押し付けた状態で前記押圧手段を微少移動又は微少回転させ、さらに微少移動又は微少回転前の位置に戻す微動動作を、前記移動手段に一回実行させ、又は、複数回実行させる電子部品試験装置。
 前記制御手段は、前記微動動作を前記移動手段に0.01~10secの周期で複数回実行させる請求項7記載の電子部品試験装置。
 前記入出力端子と前記コンタクト端子との電気的な接触抵抗値を測定する測定手段をさらに備え、
 前記制御手段は、前記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に前記微動動作を再度実行し、前記接触抵抗値が前記所定値以下である場合に、前記入出力端子が前記コンタクト端子に電気的に接触していると判断する請求項7又は8記載の電子部品試験装置。
 被試験電子部品をコンタクト部に押し付けて、前記被試験電子部品の入出力端子を前記コンタクト部のコンタクト端子に電気的に接触させて、前記被試験電子部品のテストを行う電子部品試験装置であって、
 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に押圧する押圧手段と、
 前記押圧手段に振動を印加する振動印加手段と、を備えた電子部品試験装置。
 前記振動印加手段は、前記押圧手段に0.1~100Hzの周波数の振動を印加する請求項10記載の電子部品試験装置。
 前記入出力端子と前記コンタクト端子との電気的な接触抵抗値を測定する測定手段と、
 前記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に前記振動印加手段により前記押圧手段に振動を再度印加し、前記接触抵抗値が前記所定値以下である場合に、前記入出力端子が前記コンタクト端子に電気的に接触していると判断する判断手段と、をさらに備えた請求項10又は11記載の電子部品試験装置。
 被試験電子部品をコンタクト部に押し付けて、前記被試験電子部品の入出力端子を前記コンタクト部のコンタクト端子に電気的に接触させて、前記被試験電子部品のテストを行う電子部品試験装置であって、
 前記コンタクト部又は前記コンタクト端子に振動を印加する振動印加手段を備えた電子部品試験装置。
 前記振動印加手段は、前記コンタクト部又は前記コンタクト端子に0.1~100Hzの周波数の振動を印加する請求項13記載の電子部品試験装置。
 前記入出力端子と前記コンタクト端子との電気的な接触抵抗値を測定する測定手段と、
 前記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に前記振動印加手段により前記コンタクト部又はコンタクト端子に振動を再度印加し、前記接触抵抗値が前記所定値以下である場合に、前記入出力端子が前記コンタクト端子に電気的に接触していると判断する判断手段と、をさらに備えた請求項13又は14記載の電子部品試験装置。
Description:
電子部品の試験方法及び電子部 試験装置

 本発明は、例えば半導体集積回路素子等 電子部品(以下、代表的にICデバイスとも称 る。)のテストを行う電子部品の試験方法、 及び、電子部品試験装置に関する。

 ICデバイスの製造過程では、ICデバイスの 性能や機能を試験するために電子部品試験装 置が用いられている。

 最終工程を経たICデバイスを試験対象と た電子部品試験装置を構成するハンドラ(Hand ler)として、コンタクトアームによりICデバイ スを一つずつ直接保持して、テストヘッドの ソケットに押し付けるタイプが従来から知ら れている(例えば、特許文献1参照)。

特開2002-5990号公報

 こうしたハンドラでは、コンタクトアー によりICデバイスを一方向にのみ押圧する そのため、ICデバイスの半田ボールの表面に 形成された酸化被膜を、ソケットのコンタク トピンにより十分に突き破ることができず、 半田ボールとコンタクトピンとの間の電気抵 抗が高く、精度の良い試験を実行できない場 合があった。特に、半田ボールの鉛フリー化 が進むに伴って、半田ボールの表面に酸化被 膜が形成され易い傾向にある。

 本発明が解決しようとする課題は、試験 精度の向上を図ることが可能な電子部品の 験方法及び電子部品試験装置を提供するこ である。

 (1)上記目的を達成するために、本発明に れば、被試験電子部品をコンタクト部に押 付け、前記被試験電子部品の入出力端子を 記コンタクト部のコンタクト端子に電気的 接触させて、前記被試験電子部品のテスト 行う電子部品の試験方法であって、前記入 力端子を所定の接触位置で前記コンタクト 子に接触させる接触ステップと、前記入出 端子が前記コンタクト端子に接触した状態 、前記入出力端子を前記コンタクト端子に して相対的に微少移動又は微少回転させ、 らに前記入出力端子を前記接触位置に戻す 動ステップと、を備えており、前記微動ス ップを1回実行し、又は、複数回実行する電 子部品の試験方法が提供される。

 上記発明においては特に限定されないが 前記微動ステップを0.01~10secの周期で複数回 実行することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に 圧する押圧手段により、前記被試験電子部 を微少移動又は微少回転させることで、前 微動ステップを実行することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記被試験電子部品を前記コンタクト部に 圧する押圧手段に振動を印加することで、 記微動ステップを実行することが好ましい

 上記発明においては特に限定されないが 前記コンタクト部、又は、前記コンタクト 子に振動を印加することで、前記微動ステ プを実行することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 少なくとも前記入出力端子と前記コンタク 端子との接触方向に対して実質的に直交す 平面において、前記入出力端子を前記コン クト端子に対して相対的に微少移動又は微 回転させることが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記入出力端子と前記コンタクト端子との 気的な接触抵抗値を測定する測定ステップ 、前記測定ステップで測定された前記接触 抗値が所定値よりも大きい場合に前記微動 テップを再度実行し、前記接触抵抗値が前 所定値以下である場合に、前記入出力端子 前記コンタクト端子に電気的に接触してい と判断する判断ステップと、をさらに備え いることが好ましい。

 (2)上記目的を達成するために、本発明に れば、被試験電子部品をコンタクト部に押 付けて、前記被試験電子部品の入出力端子 前記コンタクト部のコンタクト端子に電気 に接触させて、前記被試験電子部品のテス を行う電子部品試験装置であって、前記被 験電子部品を前記コンタクト部に押圧する 圧手段を移動させる移動手段と、前記移動 段を制御する制御手段と、を備えており、 記制御手段は、前記被試験電子部品を前記 ンタクト部に押し付けた状態で前記押圧手 を微少移動又は微少回転させ、さらに微少 動又は微少回転前の位置に戻す微動動作を 前記移動手段に一回実行させ、又は、複数 実行させる電子部品試験装置が提供される

 上記発明においては特に限定されないが  前記制御手段は、前記微動動作を前記移 手段に0.01~10secの周期で複数回実行させるこ が好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記移動手段は、少なくとも前記入出力端 と前記コンタクト端子との接触方向に対し 実質的に直交する平面において、前記押圧 段を微少移動又は微少回転させることが好 しい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記入出力端子と前記コンタクト端子との 気的な接触抵抗値を測定する測定手段をさ に備え、前記制御手段は、前記接触抵抗値 所定値よりも大きい場合に前記微動動作を 度実行し、前記接触抵抗値が前記所定値以 である場合に、前記入出力端子が前記コン クト端子に電気的に接触していると判断す ことが好ましい。

 (3)上記目的を達成するために、本発明に れば、被試験電子部品をコンタクト部に押 付けて、前記被試験電子部品の入出力端子 前記コンタクト部のコンタクト端子に電気 に接触させて、前記被試験電子部品のテス を行う電子部品試験装置であって、前記被 験電子部品を前記コンタクト部に押圧する 圧手段と、前記押圧手段に振動を印加する 動印加手段と、を備えた電子部品試験装置 提供される。

 上記発明においては特に限定されないが 前記振動印加手段は、前記押圧手段に0.1~100 Hzの周波数の振動を印加することが好ましい

 上記発明においては特に限定されないが 前記振動印加手段は、少なくとも前記入出 端子と前記コンタクト端子との接触方向に して実質的に直交する方向に沿った振動を 記押圧手段に印加することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記入出力端子と前記コンタクト端子との 気的な接触抵抗値を測定する測定手段と、 記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に 記振動印加手段により前記押圧手段に振動 再度印加し、前記接触抵抗値が前記所定値 下である場合に、前記入出力端子が前記コ タクト端子に電気的に接触していると判断 る判断手段と、をさらに備えていることが ましい。

 (4)上記目的を達成するために、本発明に れば、被試験電子部品をコンタクト部に押 付けて、前記被試験電子部品の入出力端子 前記コンタクト部のコンタクト端子に電気 に接触させて、前記被試験電子部品のテス を行う電子部品試験装置であって、前記コ タクト部又は前記コンタクト端子に振動を 加する振動印加手段を備えた電子部品試験 置が提供される。

 上記発明においては特に限定されないが 前記振動印加手段は、前記コンタクト部又 前記コンタクト端子に0.1~100Hzの周波数の振 を印加することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記振動印加手段は、少なくとも前記入出 端子と前記コンタクト端子との接触方向に して実質的に直交する方向に沿った振動を 記押圧手段に印加することが好ましい。

 上記発明においては特に限定されないが 前記入出力端子と前記コンタクト端子との 気的な接触抵抗値を測定する測定手段と、 記接触抵抗値が所定値よりも大きい場合に 記振動印加手段により前記コンタクト部又 コンタクト端子に振動を再度印加し、前記 触抵抗値が前記所定値以下である場合に、 記入出力端子が前記コンタクト端子に電気 に接触していると判断する判断手段と、を らに備えていることが好ましい。

 本発明では、被試験電子部品をコンタク 部に押し付けた状態で、被試験電子部品の 出力端子をコンタクト部のコンタクト端子 対して相対的に微少移動又は微少回転させ 。これにより、入出力端子の表面に形成さ た酸化被膜を、コンタクト端子が突き破っ 喰い込むので、入出力端子とコンタクト端 との間の電気抵抗が低くすることができ、 験の精度の向上を図ることができる。

図1は、本発明の第1実施形態に係る電 部品試験装置を示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った概略断面図 である。 図3は、本発明の第1実施形態における ンタクトアームを示す概略断面図である。 図4は、本発明の第1実施形態における ストヘッド、テスタ及び移動装置の接続関 を示すブロック図である。 図5は、本発明の第1実施形態におけるIC デバイスの試験方法を示すフローチャートで ある。 図6は、本発明の第1実施形態において ンタクトアームを微少往復移動させている 態を側面図である。 図7は、本発明の第1実施形態における ンタクトアームの他の例を示す概略側面図 ある。 図8は、本発明の第2実施形態における ケットを示す概略断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態における ケットの他の例を示す概略断面図である。 図10は、図7~図9に示す例におけるテス ヘッド、テスタ、判断装置及び振動発生装 の接続関係を示すブロック図である。

符号の説明

10…テストヘッド
 11…ソケット
100…ハンドラ
 111~113…トレイ
 120…搬送装置
 130…ヒートプレート
 140…バッファ部
 150…移動装置
  151…固定レール
  152…可動レール
  153…第1のモータ
  154…可動ヘッド
  155…第2のモータ
  156…第3のモータ
  157…制御装置
  160…コンタクトアーム
   161…プッシャ

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 説明する。

 図1は発明の第1実施形態における電子部 試験装置を示す平面図、図2は図1のII-II線に った概略断面図、図3は本発明の第1実施形 におけるコンタクトアームを示す概略断面 、図4は本発明の第1実施形態におけるテスト ヘッド、テスタ及び移動装置の接続関係を示 すブロック図である。

 本発明の第1実施形態における電子部品試 験装置は、図1及び図2に示すように、ハンド 100、テストヘッド10及びテスタ20を備えてお り、テストヘッド10とテスタ20とはケーブル30 を介して接続されている。そして、ハンドラ 100が、ICデバイスをテストヘッド10のソケッ 11に押し当て、テストヘッド10及びケーブル3 0を介してテスタ20がICデバイスのテストを実 し、その後、テストを終了したICデバイス 、ハンドラ100がテスト結果に従って分類す 。

 ハンドラ100は、各種トレイ111~113、搬送装 置120、ヒートプレート130、バッファ140及び移 動装置150を備えている。また、ハンドラ100の 装置基盤101には開口102が形成されている。図 2に示すように、この開口102を介して、テス ヘッド10のソケット11がハンドラ100内に臨ん おり、ICデバイスをソケット11に押し当てる ことが可能となっている。

 搬送装置120は、X軸方向に沿って装置基盤 101上に架設された固定レール121と、固定レー ル121上にX軸方向に沿って移動可能に設けら た可動レール122と、ボールネジ機構を介し 可動レール122をX軸方向に沿って移動させる 1のモータ123と、可動レール122にY軸方向に って移動可能に支持された可動ヘッド124と ボールネジ機構を介して可動ヘッド124をY軸 向に沿って移動させる第2のモータ125と、可 動ヘッド123の下部に装着された2つの吸着ヘ ド126と、を備えている。各吸着ヘッド126は 特に図示しないZ軸方向アクチュエータによ てZ軸方向(すなわち上下方向)に沿ってそれ れ移動可能となっている。

 この搬送装置120は、試験前のICデバイス 収容されている供給トレイ112と、試験済み ICデバイスが試験結果に応じて分類されて収 容されている分類トレイ113と、ICデバイスを 容していない空トレイ111と、ヒートプレー 130と、2つのバッファ部140と、を包含する動 作領域を有している。

 この搬送装置120は、試験前の2個のICデバ スを供給トレイ112からヒートプレート130に 若しくは、ヒートプレート130からバッファ 140に同時に搬送し、又、試験済みの2個のIC バイスをバッファ部140から分類トレイ113に 時に搬送することが可能となっている。な 、本発明においては、搬送装置120が同時に 送するICデバイスの数は、任意に設定する とができ、例えば、4個、8個、16個或いは32 のICデバイスを同時に搬送するようにしても よい。

 ヒートプレート130は、例えば、ICデバイ を落とし込むための複数の凹部131が上面に 成された金属プレートである。特に図示し いが、ヒートプレート130の下側には、ヒー プレート130を介してICデバイスを加熱するた めのヒータが設けられている。ヒートプレー ト130の各凹部131には、搬送装置120により供給 トレイ112からICデバイスがそれぞれ運ばれる ヒートプレート130により所定の温度にICデ イスが加熱されると、搬送装置120により一 の(例えば図1において上側の)バッファ部140 当該ICデバイスが搬送される。

 2つのバッファ部140は、装置基盤101上に設 けられたレール141及び図示しないアクチュエ ータによって、搬送装置120の動作領域と移動 装置150の動作領域との間を往復移動すること が可能となっている。例えば、図1において 側に位置するバッファ部140は、搬送装置120 より供給トレイ112から直接搬送され、或い 、ヒートプレート130から搬送されてきたICデ バイスを移動装置150の動作領域へ移送する作 業を行う。一方、同図において下側のバッフ ァ部140は、テストヘッド10でテストの終了し ICデバイスを移動装置150の動作領域から搬 装置120の動作領域へと払い出す作業を行う

 移動装置150は、X軸方向に沿って装置基盤 101上に架設された固定レール151と、固定レー ル151上にX軸方向に沿って移動可能に設けら た可動レール152と、ボールネジ機構を介し 可動レール152をX軸方向に沿って移動させる 1のモータ153と、可動レール152にY軸方向に って移動可能に支持された可動ヘッド154と ボールネジ機構を介して可動ヘッド154をY軸 向に沿って移動させる第2のモータ155と、可 動ヘッド154の下部に装着され、ICデバイスを 着保持することが可能な2つのコンタクトア ーム160と、ボールネジ機構を介してコンタク トアーム160をそれぞれZ軸方向に沿って移動 せる第3のモータ156(図4参照)と、を備えてい 。なお、移動装置150が、Z軸を中心として各 コンタクトアーム160を回転させる回転機構を 備えていてもよい。

 この移動装置150は、2つのバッファ部140と テストヘッド10を包含する動作領域を有して る。そして、図1において上側のバッファ部 140から2個のICデバイスを同時に吸着保持し、 テストヘッド10のソケット11まで搬送してソ ット11に同時に押し付けた後、同図において 下側のバッファ部140に当該ICデバイスを搬送 る。なお、本発明においては、移動装置150 装着されるコンタクトアーム160の数は、テ トヘッド10のソケット11の数に応じて、任意 に設定することができる。

 各コンタクトアーム160は、図3に示すよう に、テスト時にICデバイスをソケット11に押 付けるプッシャ161を下部に有している。プ シャ161の下面の略中央には、ICデバイスを吸 着保持するための吸着パッド162が設けられて いる。この吸着パッド162は、コンタクトアー ム160内に設けられた配管163を介して、図外の 負圧源に接続されている。

 このプッシャ161には、例えば電気ヒータ から構成される加熱器164が設けられており プッシャ161を加熱することが可能となって る。また、プッシャ161内には、冷却器を構 するウォータジャケット165が形成されてい 。このウォータジャケット165は、図外のチ ーに接続されており、冷媒が内部を流通す ことで、プッシャ161を冷却することが可能 なっている。

 また、プッシャ161には、当該プッシャ161 温度を測定するための温度センサ166が設け れている。この温度センサ166の測定結果に づいて、加熱器164及び冷却器の動作制御を うことで、ICデバイスを所定温度に維持す ことが可能となっている。

 さらに、移動装置150は、図4に示すように、 第1~第3のモータ153,155,156を制御する制御装置1 57を備えている。この制御装置157は、第1~第3 モータ153,155,156を制御することで、コンタ トアーム160をX-Y-Z軸方向に沿って移動させる 。この制御装置157は、図4に示すように、テ タ20に電気的に接続されており、テスタ20に り実行されたコンタクトテストにおける電 値及び電圧値を取得して接触抵抗値Rを算出 すると共に、その接触抵抗値Rを所定値r 0 と比較することが可能となっている。

 図5は本発明の第1実施形態におけるICデバ イスの試験方法を示すフローチャート、図6 本発明の第1実施形態においてコンタクトア ムを微少往復移動させている状態を示す側 図、図7は本発明の第1実施形態におけるコ タクトアームの他の例を示す概略側面図、 8は本発明の第2実施形態におけるソケットを 示す概略断面図、図9は本発明の第2実施形態 おけるソケットの他の例を示す概略断面図 図10は図7~図9に示す例におけるテストヘッ 、テスタ、判断装置及び振動発生装置の接 関係を示すブロック図である。

 以下に、本発明の第1実施形態におけるIC バイスの試験方法について、図5を参照しな がら説明する。

 例えば図1の上側のバッファ部140からコン タクトアーム160が吸着パッド162によりICデバ スを吸着保持すると、図3に示すように、移 動装置150がそのコンタクトアーム160をテスト ヘッド10のソケット11の上方に移動させる。 いで、移動装置160がコンタクトアーム160を 降させて、図6に示すように、ICデバイスを ケット11に押し付けて、ICデバイスの各半田 ールHBをソケット11のコンタクトピン12にそ ぞれ電気的に接触させる(図5のステップS100) 。

 半田ボールHBをコンタクトピン12に接触さ せた状態で、制御装置157が、第2のモータ155 一方向に微少回転駆動させた後に他方向に 少回転駆動させて元の接触位置に戻るよう 制御する(ステップS110)。

 この制御により、図6に示すように、それ ぞれのコンタクトアーム160がY軸方向に沿っ 微少幅を一往復移動し、それぞれの半田ボ ルHBがコンタクトピン12に対して微少移動す 。これにより、半田ボールHBの表面をコン クトピン12が抉り、コンタクトピン12が酸化 膜を突き破って、半田ボールHBに喰い込む コンタクトアーム160による往復移動動作の 幅は、本発明において特に限定されないが 例えば、半田ボールHBの直径に対して1%~20%程 度であることが好ましい。

 なお、コンタクトアームを回転させる回 機構を移動装置150が備えている場合には、 記のステップS110において、制御装置157が、 Z軸を中心として回転機構を一方向に微少回 させた後に他方向に回転させて元の接触位 に戻るように制御する。また、それぞれの ンタクトアーム160が、第3のモータ156を制御 ることで、Z軸方向に沿って微少移動しても よい。本発明においては、コンタクトアーム 160の微少移動の方向、及び、微少回転の中心 軸の方向は、特定の方向に限定されない。

 また、半田ボールHB上の酸化被膜を確実 突き破るために、上記のステップS110におい 、コンタクトアーム160を複数回往復移動/回 転(すなわち振動)させてもよい。本発明にお ては特に限定されないが、この場合には、0 .1~100Hz程度の周波数(0.01~10sec程度の周期)で往 移動/回転を繰り返すことが好ましい。

 なお、図7に示すように、コンタクトアー ム160のプッシャ161に振動発生装置170を装着し てもよい。この振動発生装置170は、例えば電 動モータ等から構成されており、半田ボール HBとコンタクトピン12との接触方向に対して 質的に直行する平面PLに沿って、例えば0.1~10 0Hz程度の低周波振動を発生することが可能と なっている。

 また、図8に示すように、テストヘッド10 装着されたソケット11において、コンタク ピン12を保持しているハウジング11aに振動発 生装置170を取り付けてもよい。この場合には 、振動発生装置170により発生した振動は、ソ ケット11のハウジング11aを介してコンタクト ン12に伝達し、コンタクトピン12がICデバイ の半田ボールHBに対して往復移動する。な 、振動発生装置170の取付位置は、ハウジン 11aの側面に限定されず、例えばハウジング11 aに埋め込んでもよい。

 さらに、図9に示すように、コンタクトピ ン12の根元に振動発生装置170を取り付けても い。この場合には、振動発生装置170により 生した振動は、コンタクトピン12に直接伝 し、コンタクトピン12がICデバイスの半田ボ ルHBに対して往復移動する。

 なお、本発明においては、振動印加手段 より印加する振動の方向は、図7~図9に示さ ているものに特に限定されず、例えば、鉛 方向に振動を印加してもよい。また、振動 加手段により印加される振動の周波数も特 の周波数に限定されない。

 図5に戻り、半田ボールHBとコンタクトピ 12とが接触した状態で、テスタ20は、テスト ヘッド10及びソケット11を介してICデバイスの コンタクト試験を実行し、このコンタクト試 験における電流値及び電圧値を移動装置150の 制御装置157に送出する。制御装置157は、コン タクト試験における電流値及び電圧値から、 半田ボールHBとコンタクトピン12との間の接 抵抗値Rを算出する(ステップS120)。

 次いで、制御装置157は、算出された接触抵 値Rを所定値r 0 と比較し、接触抵抗値Rが所定値r 0 以下である場合(R≦r 0 )には、コンタクトピン12が酸化被膜を突き破 っていると判断して、DCテスト、機能テスト ACテスト、スキャンテスト及び電源テスト いった一連のテストを実行する(ステップS140 )。

 一方、接触抵抗値Rが所定値r 0 よりも大きい場合(R>r 0 )には、コンタクトピン12により酸化被膜が突 き破られるまで、コンタクトアーム160の振動 動作を繰り返す(ステップS130にてNo)。

 因みに、図7~図9に示す例の場合には、図10 示すように、電子部品試験装置は、コンピ ータ等から構成される判断装置180を備えて る。そして、この判断装置180は、テスタ20か ら送出された電流値及び電圧値に基づいて接 触抵抗値Rを算出して所定値r 0 との比較を行い、その結果に基づいて振動発 生装置170の制御を行うようになっている。

 以上のように、本実施形態では、ICデバ スをソケット11に押し付けた状態で、ICデバ スの半田ボールHBをソケット11のコンタクト ピン12に対して微少移動又は微少回転させる これにより、半田ボールHBの表面に形成さ た酸化被膜を、コンタクト端子が突き破っ 喰い込み、半田ボールHBとコンタクトピン12 の間の接触抵抗を低くすることができるの 、精度の良い試験を実行することができる

 なお、以上説明した実施形態は、本発明 理解を容易にするために記載されたもので って、本発明を限定するために記載された のではない。したがって、上記の実施形態 開示された各要素は、本発明の技術的範囲 属する全ての設計変更や均等物をも含む趣 である。

 上述の実施形態では、ICデバイスを直接 持してソケットに押し付けるタイプのハン ラに本発明を適用した例について説明した 、本発明においては特にこれに限定されな 。例えば、ハンドラ内を循環するテストト イにICデバイスを収容した状態で当該ICデバ スをソケットに押し付けるタイプのハンド において、プッシャに振動発生装置を取り けるようにしてもよい。

 また、上述の実施形態では、最終工程を たICデバイスを対象としたハンドラに本発 を適用する例について説明したが、本発明 おいては特にこれに限定されない。例えば 半導体ウェハに造り込まれた(前段階の)ICデ イスを対象としたプローバに本発明を適用 てもよい。




 
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