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Patent Searching and Data


Title:
ENDOSCOPE OVERTUBE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175206
Kind Code:
A1
Abstract:
[Problem] To provide an endoscope overtube whereby a procedure using an endoscope can be smoothly performed. [Solution] An endoscope overtube 1 for guiding an endoscope 6 provided with a deflecting function. The present invention has: a tube 2 provided with a side port 2c which is formed from inside to outside of the side wall of a distal-end part and which causes the distal-end part of the endoscope to advance laterally; and a guide member 3, the base end of which is pivotally supported by the distal-end part of the tube so as to be able to rotate, so as to assume a closed orientation (first orientation) in which the tip of the guide member 3 is directed toward the proximal end of the tube so as to block the side port, and the tip is arranged substantially along a side part of the distal-end part of the tube, and an open orientation (second orientation) in which the tip is arranged so as to be separated outward, the guide member 3 being provided with a guide surface for guiding the distal-end part of the endoscope advanced laterally from the side port. The guide member 3 can be fixed open in the open orientation by a wire 4, for example, and can be placed in the closed orientation by pulling the wire 4 toward the proximal end.

Inventors:
KAWAMOTO HIROHUMI (JP)
INOUE KOTA (JP)
YONEMICHI WATARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006005
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 17, 2020
Export Citation:
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Assignee:
ZEON CORP (JP)
KAWAMOTO HIROHUMI (JP)
International Classes:
G02B23/24; A61B1/01
Foreign References:
JP2009222813A2009-10-01
JPS6222623A1987-01-30
JP2004057814A2004-02-26
JP2014033716A2014-02-24
JP2011251140A2011-12-15
JP2017021082A2017-01-26
JP2003305002A2003-10-28
JP2005103140A2005-04-21
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA & SUZUKI (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175206 24 卩(:17 2020 /006005

請求の範囲

[請求項 1 ] 遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視鏡を案内する内視鏡用 オーバーチューブであって、

体内に挿入される遠位端、 体外に配置される近位端、 前記内視鏡が摺 動可能に揷通される内腔、 および遠位端部の側壁に内外にわたって形 成された該内視鏡の遠位端部を側方に進出させるための側開放部を備 えるメインチューブと、

前記側開放部の少なくとも一部を閉塞するように先端が前記メインチ ューブの近位端側を指向して該メインチューブの遠位端部の側部に略 沿って配置される第 1の姿勢、 および該先端が該メインチューブの遠 位端部の側部から外側に離間して配置される第 2の姿勢をとり得るよ うに、 基端が該メインチューブの遠位端部に回動可能に軸支され、 該 側開放部から側方に進出した前記内視鏡の遠位端部を案内する案内面 を備える案内部材と、 を有する内視鏡用オーバーチューブ。

[請求項 2] 前記案内部材は、 内面が前記案内面とされた略部分円筒形状の部材 からなる請求項 1 に記載の内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 3] 前記案内部材の先端側に遠位端が接続され、 近位端が前記メインチ ューブの近位端に至る少なくとも 1本のワイヤをさらに有し、 前記ワ イヤを近位端側に引っ張ることにより、 前記第 2の姿勢にある該案内 部材を前記第 1の姿勢となるように回動させるようにした請求項 1 ま たは 2に記載の内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 4] 前記ワイヤは、 前記メインチューブの側壁内に形成されたワイヤル

—メンに摺動可能に揷通された請求項 3に記載の内視鏡用オーバーチ ュ _ブ。

[請求項 5] 前記ワイヤは、 前記メインチューブの外壁に取り付けられたワイヤ チューブに摺動可能に揷通された請求項 3に記載の内視鏡用オーバー チューブ。

[請求項 6] 前記案内部材は、 前記メインチューブの遠位端側の一部に基端側の \¥0 2020/175206 25 卩(:171? 2020 /006005

一部が干渉して前記第 2の姿勢で開き止まるようにした請求項 1〜 5 のいずれかに記載の内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 7] 外力が作用しない状態で前記案内部材を前記第 1の姿勢となるよう に付勢する付勢部材をさらに有する請求項 1〜 6のいずれかに記載の 内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 8] 外力が作用しない状態で前記案内部材を前記第 2の姿勢となるよう に付勢する付勢部材をさらに有する請求項 1〜 6のいずれかに記載の 内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 9] 遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視鏡を案内する内視鏡用 オーバーチューブであって、

体内に挿入される遠位端、 体外に配置される近位端、 および前記内視 鏡が摺動可能に揷通される内腔を備えるメインチューブと、 基端部が前記メインチューブの遠位端に連結され、 それぞれの中心軸 が該メインチューブの遠位端部における中心軸方向に略沿って配置さ れる第 1の形体およびそれぞれの中心軸が順次交差するように湾曲し て配置される第 2の形体をとり得るように、 複数の略部分円筒形状の 節部が互いに略平行する回動軸周りに回動可能に順次連結された連節 部と、

前記連節部を前記第 1の形体から前記第 2の形体に形体変化させる操 作手段と、 を有する内視鏡用オーバーチューブ。

[請求項 10] 前記操作手段は、 先端に配置された前記節部に遠位端が接続され、 近位端が前記メインチューブの近位端部に至る少なくとも 1本のワイ ヤを備える請求項 9に記載の内視鏡用才ーバーチューブ。

[請求項 1 1 ] 前記ワイヤは、 遠位端側に押し出すことにより前記連節部を前記第

1の形体とし、 近位端側に引っ張ることにより該連節部を前記第 2の 形体とする請求項 1 〇に記載の内視鏡用オーバーチューブ。

[請求項 12] 前記ワイヤは、 前記メインチューブの側壁内に形成されたワイヤル —メンに摺動可能に揷通された請求項 1 0または 1 1 に記載の内視鏡 \¥0 2020/175206 26 卩(:17 2020 /006005

用オーバーチューブ。

[請求項 13] 前記ワイヤは、 前記メインチューブの外壁に取り付けられたワイヤ チューブに摺動可能に揷通された請求項 1 0または 1 1 に記載の内視 鏡用才ーバーチューブ。

Description:
\¥0 2020/175206 1 卩(:17 2020 /006005 明 細 書

発明の名称 : 内視鏡用才 _ _ チュ _

技術分野

[0001] 本発明は、 内視鏡が揷通される内腔を有する内視鏡用オ ーバーチューブに 関する。

背景技術

[0002] 近時、 細径内視鏡の開発が進んでおり、 たとえば、 巳[¾〇 (内視鏡的逆 行性胆管脖管造影) に代えて、 内視鏡の遠位端部を十二指腸乳頭を経て胆管 内に挿入して、 内視鏡が備えるカメラにより直接的に胆管内 を観察し得るよ うになってきている。

[0003] ここで、 胃 ·十二指腸から乳頭を経て胆管内に至る経路 、 鋭角で逆行す る箇所を有するため、 内視鏡の先端部の偏向機能のみでは、 その挿入が容易 ではない。 このため、 遠位端部近傍にバルーンおよび側孔を有する 内視鏡用 才ーバーチューブが提案されている (特許文献 1 , 2參照) 。 これらの才一 パーチューブは、 内視鏡の遠位端部を湾曲させた状態で該湾曲 部の外側の一 部を膨張したバルーンに押し当てることによ り、 内視鏡の遠位端部を乳頭に 向けて誘導し易く したものである。

[0004] しかしながら、 内視鏡の遠位端部の一部を膨張したバルーン に押し当てる 際には、 バルーンの表面は外側に凸の湾曲した面 (略球面) であるため、 両 者の位置関係を厳密に設定しないと、 両者が逃げ合って、 バルーンからの反 力が必ずしも適切な方向に作用せず、 内視鏡の遠位端部が術者の望む方向に 偏向しない場合がある。 このため、 内視鏡の遠位端部の位置を僅かにずらし つつ、 試行錯誤する必要があり、 円滑な手技の妨げとなる場合がある。 先行技術文献

特許文献

[0005] 特許文献 1 :特開昭 6 2 _ 2 2 6 2 3号公報

特許文献 2 :特開 2 0 1 1 - 1 3 1 0 4 7号公報 \¥02020/175206 2 2020/006005 発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006] 本発明は、 このような点に鑑みてなされたものであり、 内視鏡を用いた手 技を円滑に行い得る内視鏡用オーバーチュー ブを提供することを目的とする 課題を解決するための手段

[0007] 上述した目的を達成するため、 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーバ —チューブは、

遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視 鏡を案内する内視鏡用オーバー チューブであって、

体内に挿入される遠位端、 体外に配置される近位端、 前記内視鏡が摺動可能 に揷通される内腔、 および遠位端部の側壁に内外にわたって形成 された該内 視鏡の遠位端部を側方に進出させるための側 開放部を備えるメインチューブ と、

前記側開放部の少なくとも一部を閉塞するよ うに先端が前記メインチューブ の近位端側を指向して該メインチューブの遠 位端部の側部に略沿って配置さ れる第 1の姿勢、 および該先端が該メインチューブの遠位端部 の側部から外 側に離間して配置される第 2の姿勢をとり得るように、 基端が該メインチュ —ブの遠位端部に回動可能に軸支され、 該側開放部から側方に進出した前記 内視鏡の遠位端部を案内する案内面を備える 案内部材と、 を有する。

[0008] 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーパーチューブを いた手技は、 た とえば次のように行う。 まず、 案内部材を第 1の姿勢 (閉姿勢) とした状態 でメインチューブを体内に揷入し、 メインチューブの内腔に揷入されている 内視鏡の遠位端部を側開放部の近傍に位置さ せる。 次いで、 内視鏡の遠位端 部を該内視鏡の偏向機能を利用して偏向 (湾曲) させるとともに、 必要に応 じて適宜に押し込んで側開放部から進出させ ると、 内視鏡の遠位端に押され て案内部材は第 2の姿勢 (開姿勢) となるように回動される。 内視鏡をさら に進出させると、 内視鏡の遠位端部は案内部材の案内面に当接 して案内 (誘 \¥0 2020/175206 3 卩(:171? 2020 /006005

導) されるので、 内視鏡の偏向機能と該案内面からの反力を適 宜に利用する ことにより、 内視鏡を所望の方向に進行させ易くなる。 そして、 従来技術の ようにバルーンを用いるものと比較して、 内視鏡との位置関係をそれ程厳密 に設定する必要がないため、 内視鏡の遠位端部を術者の望む方向に偏向さ せ 易くなる。

[0009] 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーバーチューブに いて、 前記案内 部材は、 内面が前記案内面とされた略部分円筒形状の 部材から構成すること ができる。 略部分円筒形状の部材の内面を案内面とする ことにより、 内視鏡 の遠位端部の左右の振れを抑制することがで き、 内視鏡の遠位端部の進行方 向を安定させることができる。 なお、 本願明細書において、 部分円筒形状に は、 半円筒形状、 半長円筒形状、 半楕円筒形状等が含まれる。

[0010] 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーバーチューブに いて、 前記案内 部材の先端側に遠位端が接続され、 近位端が前記メインチューブの近位端に 至る少なくとも 1本のワイヤをさらに有することができる。 この場合におい て、 前記ワイヤを、 前記メインチューブの側壁内に形成されたワ イヤルーメ ンに摺動可能に揷通し、 または前記メインチューブの外壁に取り付け られた ワイヤチューブに摺動可能に揷通するように できる。 前記ワイヤを近位端側 に引っ張ることにより、 第 2の姿勢にある案内部材を第 1の姿勢となるよう に回動させることができる。 メインチューブを体内から引き抜く際には、 ワ イヤを近位端側に引っ張って、 案内部材を閉じる、 すなわち第 1の姿勢とす ることにより、 案内部材が体内の管腔壁等に引っ掛かること なく円滑にこれ を行い得る。 また、 ワイヤの引張量 (または弛緩量) を調整することにより 、 第 1の姿勢と第 2の姿勢との間で案内部材の開き角度 (チューブの遠位端 部における中心軸と案内部材の基端から先端 を結ぶ線とのなす角度) を任意 に変更し得る。

[001 1 ] 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーパーチューブに いて、 前記案内 部材は、 前記メインチューブの遠位端側の一部に基端 側の一部が干渉して前 記第 2の姿勢で開き止まるようにすることができ 。 案内部材を、 第 1の姿 \¥0 2020/175206 4 卩(:171? 2020 /006005

勢から第 2の姿勢となるように回動させた際に、 第 2の姿勢で確実に開き止 まるようにできる。

[0012] 本発明の第 1の観点に係る内視鏡用才ーパーチューブに いて、 外力が作 用しない状態で前記案内部材を前記第 1の姿勢となるように付勢する付勢部 材 (閉姿勢付勢部材) をさらに有することができる。 メインチューブを体内 から引き抜く際には、 内視鏡の遠位端部をメインチューブの側方に 進出した 状態からメインチューブの内腔内に引き込む ことにより、 付勢部材の付勢力 によって案内部材を閉じる、 すなわち第 1の姿勢とすることができる。 この ため、 案内部材が体内の管腔壁に引っ掛かることな くメインチューブを円滑 に体内から引き抜くことができる。

[0013] 前記付勢部材 (閉姿勢付勢部材) に代えて、 外力が作用しない状態で前記 案内部材を前記第 2の姿勢となるように付勢する付勢部材 (開姿勢付勢部材 ) をさらに有することができる。 案内部材に対する外力の作用が解除される ことにより、 付勢部材の付勢力によって案内部材が開く、 すなわち第 2の姿 勢となるため、 たとえば内視鏡の遠位端部の偏向機能等を利 用して案内部材 を開く場合と比較して、 かかる作業が不要となり、 手技の容易化、 迅速化を 図り得る。

[0014] 上述した目的を達成するため、 本発明の第 2の観点に係る内視鏡用才ーバ —チューブは、

遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視 鏡を案内する内視鏡用オーバー チューブであって、

体内に挿入される遠位端、 体外に配置される近位端、 および前記内視鏡が摺 動可能に揷通される内腔を備えるメインチュ ーブと、

基端部が前記メインチューブの遠位端に連結 され、 それぞれの中心軸が該メ インチューブの遠位端部における中心軸方向 に略沿って配置される第 1の形 体およびそれぞれの中心軸が順次交差するよ うに湾曲して配置される第 2の 形体をとり得るように、 複数の略部分円筒形状の節部が互いに略平行 する回 動軸周りに回動可能に順次連結された連節部 と、 \¥0 2020/175206 5 卩(:171? 2020 /006005

前記連節部を前記第 1の形体から前記第 2の形体に形体変化させる操作手段 と、 を有する。

[0015] 本発明の第 2の観点に係る内視鏡用才ーパーチューブを いた手技は、 た とえば次のように行う。 まず、 連節部を第 1の形体 (直線形体) とした状態 で体内に揷入し、 メインチューブの内腔に揷入された内視鏡の 遠位端部をメ インチューブの遠位端の開口の近傍に位置さ せる。 次いで、 操作手段を操作 して、 連節部を第 1の形体から第 2の形体 (湾曲形体) に形体変化させる。 この状態で、 内視鏡をさらに進行させると、 内視鏡の遠位端部は連節部の湾 曲した内面 (各節部の内面) に案内されるので、 内視鏡の偏向機能と湾曲し た連節部の内面からの反力を適宜に利用する ことにより、 内視鏡を所望の方 向に進行させ易くなる。 そして、 従来技術のようにバルーンを用いるものと 比較して、 内視鏡との位置関係をそれ程厳密に設定する 必要がないため、 内 視鏡の遠位端部を術者の望む方向に偏向させ 易くなる。

[0016] 本発明の第 2の観点に係る内視鏡用才ーパーチューブに いて、 前記操作 手段は、 先端に配置された前記節部に遠位端が接続さ れ、 近位端が前記メイ ンチューブの近位端部に至る少なくとも 1本のワイヤを備えることができる 。 メインチューブの近位端部でワイヤを操作す ることにより、 連節部の形体 を変化させることができる。 この場合において、 前記ワイヤを、 前記メイン チューブの側壁内に形成されたワイヤルーメ ンに摺動可能に揷通し、 または 前記メインチューブの外壁に取り付けられた ワイヤチューブに摺動可能に揷 通するようにできる。 前記ワイヤとしては、 遠位端側に押し出すことにより 前記連節部を前記第 1の形体とし、 近位端側に引っ張ることにより該連節部 を前記第 2の形体とするものを用いることができる。 図面の簡単な説明

[0017] [図 1八]図 1 八は、 本発明の実施形態の内視鏡用才ーバーチュー ブのフラップ を閉じた状態の遠位端部を示す正面図である 。

[図 ]図 1 巳は、 図 1 八の内視鏡用才ーバーチューブの断面図であ る。

[図 1(:]図 1 〇は、 図 1 八の内視鏡用才ーパーチューブの一部を分解 して遠位 \¥0 2020/175206 6 卩(:171? 2020 /006005

端側から見た図である。

[図 ]図 1 0は、 図 1 八の内視鏡用才ーバーチューブのフラップを 開いた状 態を示す正面図である。

[図 1 £]図 1 巳は、 図 1 口の内視鏡用才ーバーチューブに内視鏡を揷 入した状 態を示す正面図である。

[図 2]図 2は、 図 1 八の内視鏡用才ーバーチューブを用いて、 内視鏡を経口 · 経十二指腸乳頭的に胆管に挿入する手技の一 例を説明するための図であり、 十二指腸および胆管の一部を示す断面図であ る。

[図 3八]図 3八は、 本発明の第 2実施形態の内視鏡用才ーパーチューブの遠 端部を示す正面図である。

[図 38]図 3巳は、 図 3八の内視鏡用オーバーチューブの遠位端部 示す斜視 図である。

[図 3(:]図 3〇は、 図 3八の内視鏡用才ーバーチューブの遠位端部 他の方向 から見た斜視図である。

[図 4八]図 4八は、 本発明の第 3実施形態の内視鏡用才ーパーチューブの遠 端部を示す正面図である。

[図 48]図 4巳は、 図 4八の内視鏡用オーバーチューブの遠位端部 示す斜視 図である。

[図 5八]図 5八は、 本発明の第 4実施形態の内視鏡用オーバーチューブの遠 端部を示す正面図である。

[図 58]図 5巳は、 図 5八の内視鏡用才ーパーチューブの遠位端部 示す斜視 図である。

[図 6八]図 6八は、 本発明の第 5実施形態の内視鏡用才ーパーチューブの遠 端部を示す正面図であり、 連節部を直線形体とした場合を示している。

[図 68]図 6巳は、 図 6八の内視鏡用才ーパーチューブの遠位端部 示す正面 図であり、 連節部を湾曲形体とした場合を示している。

[図 6(:]図 6〇は、 図 6八の内視鏡用オーバーチューブの遠位端部 示す斜視 図であり、 連節部を直線形体とした場合を示している。 \¥0 2020/175206 7 卩(:171? 2020 /006005

[図 60]図 6 0は、 図 6八の内視鏡用才ーパーチューブの遠位端部 示す斜視 図であり、 連節部を湾曲形体とした場合を示している。

発明を実施するための形態

[0018] 以下、 本発明の実施形態を図面に基づいて説明する 。 内視鏡用オーバーチ ューブは、 内視鏡の体内への揷入を補助するために用い られる医療用補助器 具であり、 本発明に係る内視鏡用才ーパーチューブは、 内視鏡を用いた各種 の手技に用いることができるが、 以下では、 一例として、 細径内視鏡を経十 二指腸乳頭的に胆管内に挿入する場合を例と して説明する。

[0019] ここで、 細径内視鏡は、 遠位端部を経十二指腸乳頭的に胆管内に直接 挿入 できる内視鏡であり、 その具体例としては、 経鼻用内視鏡として販売されて いる細径内視鏡を挙げることができる。 なお、 一般的な経口用内視鏡の外径 (シャフト径) は、 1 0〜 1 4 01 01であるのに対して、 経鼻用内視鏡として 販売されている細径内視鏡の外径 (シャフト径) は、 4 . 9〜 5 . で ある。 なお、 本実施形態では、 細径内視鏡を経口的に用いる場合を例として 説明する。

[0020] 第 1実施形態

図 1 〜図 1 巳を参照して、 本発明の第 1実施形態に係る内視鏡用オーバ —チューブについて説明する。 本実施形態の内視鏡用才ーバーチューブ 1は 、 遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視 鏡を案内する内視鏡用オーバ —チューブであり、 メインチューブ 2と、 フラップ (案内部材) 3と、 一対 のワイヤ 4 , 4とを概略備えて構成されている。

[0021 ] メインチューブ 2は、 体内に揷入される遠位端と、 体外に配置される近位 端と、 内視鏡が摺動可能に揷通される内腔 2 3を有する長尺の部材である。 メインチューブ 2の内腔 2 3の近位端は内視鏡を導入するための開口 (不図 示) となっており、 内腔 2 3の遠位端は、 内視鏡を進出させるための開口 2 となっている。 メインチューブ 2の外径は、 6〜 1 4〇!〇!の範囲内で設定 することができ、 内径は、 4〜 1 2 の範囲内で設定することができる。 メインチューブ 2の全長は、 程度である。 \¥0 2020/175206 8 卩(:171? 2020 /006005

[0022] メインチューブ 2の材料としては、 可撓性を有する材料であれば特に限定 されないが、 高分子材料であることが好ましく、 なかでも、 ポリウレタン、 シリコーン樹脂、 ポリアミ ド、 ポリエチレン、 ポリスチレン、 ポリ塩化ビニ ル、 結晶性ポリエーテルエーテルケトン、 非晶性ポリエーテルエーテルケト ン、 ポリエーテルイミ ド、 ポリアミ ド系エラストマーのいずれかであること が特に好ましい。

[0023] メインチューブ 2の遠位端部には、 側壁が遠位端から所定の寸法だけ略半 割状に切りかかれて側方に (内外にわたって) 開放された側口 (側開放部)

2〇が形成されている。 内視鏡の遠位端部を適宜に偏向させつつ押し 込むこ とにより、 この側口 2〇を介して、 該内視鏡の遠位端部をメインチューブ 2 の側方に進出 (突出) させ得るようになっている。 側口 2〇の中心軸方向の 長さは、 程度とすることができる。

[0024] メインチューブ 2の遠位端部 (側口 2〇に対応する部分の遠位端部) には

、 メインチューブ 2の遠位端部における中心軸に直交する方向 略平行する 中心軸を有する一対の円柱状のフラップ取付 孔 2 ¢1 , 2 ¢1が形成されている 。 これらのフラップ取付孔 2 ¢1 , 2〇1には、 後述するフラップ 3の一対の円 柱状の突起 3 3 3が回動可能に嵌合される。 なお、 本実施形態では、 こ れらのフラップ取付孔 2 ¢1 , 2 ¢1は内外にわたって貫通しているものとする が、 外側から凹陥するものであってもよい。

[0025] メインチューブ 2の側壁内には、 互いに離間して一対のワイヤルーメン 2

6 , 2 6が内腔 2 3に沿って形成されている。 ワイヤルーメン 2 6 , 2 6は 、 その遠位端がメインチューブ 2の側口 2〇が形成された部分の遠位端面に 開口しており、 その近位端がメインチューブ 2の近位端部に至っている。 こ れらのワイヤルーメン 2 6 , 2 6は、 一対のワイヤ 4 , 4が摺動可能に揷通 される挿通孔である。

[0026] メインチューブ 2の近位端部には、 図示は省略しているが、 メインチュー ブ 2を体内に挿入する際に、 術者が手で持って容易に操作 (押し引き) し得 るように、 持ち手部が取り付けられている。 持ち手部は、 遠位端側および近 \¥0 2020/175206 9 卩(:17 2020 /006005

位端側にそれぞれ鍔部を有する略円柱状の 部材からなり、 中央に貫通する貫 通孔にメインチューブ 2の近位端部が挿入されて接着等により固定 れてい る。

[0027] フラップ 3は、 閉姿勢 (第 1の姿勢) および開姿勢 (第 2の姿勢) をとり 得るように、 基端がメインチューブ 3の遠位端部における中心軸に直交する 方向に略平行する回動軸周りに回動可能に軸 支されている。 ここで、 閉姿勢 は、 側口 2〇の一部を閉塞するようにフラップ 3の先端がメインチューブ 2 の近位端側を指向してメインチューブ 3の遠位端部に略沿って配置される姿 勢 (図 1 八に示す姿勢) である。 また、 開姿勢は、 フラップ 3の先端がメイ ンチューブ 3の遠位端部から外側に離間して配置される 勢 (図 1 0に示す 姿勢) である。 なお、 本実施形態では、 フラップ 3を側口 2〇の一部を閉塞 するものとしたが、 側口 2〇の全部を閉塞するものであってもよい。

[0028] より具体的には、 フラップ 3は、 略部分円筒形状の部分円筒部を有する部 材からなり、 フラップ 3の内面が側口 2〇から側方に進出した内視鏡の遠位 端部を案内する案内面となっている。 本実施形態では、 フラップ 3は、 断面 が略半円形の半円筒形状 (ハーフパイプ状、 雨樋状) の部材からなるものと するが、 断面が長円を長軸または短軸方向に切断した 略半長円形の半長円筒 形状や断面が楕円を長軸または短軸方向に切 断した略半楕円形の半楕円筒形 状等の部材からなるものであってもよい。

[0029] フラップ 3の基端部には、 フラップ 3の中心軸に直交する方向に略平行す る中心軸を有する一対の円柱状の突起 3 3 3が形成されている。 これら の突起 3 3がメインチューブ 2の一対のフラップ取付孔 2 , 2 に 回動可能に嵌合されることにより、 フラップ 3の基端部がメインチューブ 2 の遠位端部における中心軸に直交する方向に 略平行する回動軸周りに回動可 能に軸支される。

[0030] 本実施形態では、 フラップ 3を構成する材料としては、 メインチューブ 2 と同じ材料を用いているものとするが、 異なる材料を用いてもよい。 また、 特に限定はされないが、 本実施形態では、 フラップ 3の肉厚は、 メインチュ \¥02020/175206 10 卩(:171?2020/006005

—ブ 2の肉厚と同程度としているとともに、 フラップ 3の内径は、 メインチ ューブ 2の外径と同じか、 僅かに大きい寸法としている。 フラップ 3の中心 軸方向の長さ (基端から先端に至る長さ) は、 2 0〜 7〇 程度とするこ とができる。

[0031 ] フラップ 3の先端部には、 一対のワイヤ取付孔 3匕, 3匕が互いに離間し て形成されている。 ワイヤ 4 , 4は、 遠位端がフラップ 3のワイヤ取付孔 3 13 , 3 13に取り付けられ (接続され) 、 メインチューブ 2の一対のワイヤル —メン 2 2 6 に摺動可能に揷通されて、 近位端がメインチューブ 2の近 位端部に至るように設けられている。 ワイヤ 4 , 4としては、 本実施形態で は、 金属 (ステンレス鋼等) からなる細線を用いている。 ただし、 ワイヤ 4 , 4としては、 樹脂からなる線材を用いてもよい。 ワイヤ 4 , 4を構成する 線材の直径は、 ø〇. 2 ~ 1 . 0 程度の範囲で設定することができる。

[0032] フラップ 3を図 1 0に示した開姿勢とした状態から、 メインチューブ 2の 近位端部においてワイヤ 4 , 4を操作する (引っ張る) ことにより、 フラッ プ 3を図 1 八に示した閉姿勢にすることができる。 フラップ 3を図 1 0に示 した開姿勢にする際には、 ワイヤ 4 , 4を緩めておくことにより、 これをな し得る状態とすることができる。

[0033] なお、 本実施形態では、 一対のワイヤ 4 , 4は、 これらを近位端側に引っ 張ることにより、 フラップ 3を閉姿勢にすることができるものの、 遠位端側 に押し出してフラップ 3を開姿勢とする程の剛直性は有していない のを用 いている。 したがって、 フラップ 3を図 1 0に示した開姿勢とするには、 ワ イヤ 4 , 4を緩めた (弛緩させた) 状態で、 内視鏡の偏向機能により該内視 鏡の遠位端部を湾曲させて押し出す等により 、 フラップ 3を開姿勢とするこ とになる。 このとき、 ワイヤ 4 , 4の弛緩量を適宜に調整することにより、 フラップ 3の開き角度 (メインチューブ 2の遠位端部における中心軸と、 フ ラップ 3の中心軸とのなす角度) を任意に設定することができる。 ただし、 ワイヤ 4 , 4として、 遠位端側に押し出してフラップ 3を開姿勢とし得る程 度の剛直性を有するものを用いて、 ワイヤ 4 , 4の操作 (遠位端側への押し \¥0 2020/175206 1 1 卩(:171? 2020 /006005

出し) により、 フラップ 3を開姿勢とし得るようにしてもよい。

[0034] 上述した実施形態では、 一対のワイヤ 4 , 4は、 メインチューブ 2の側壁 内に形成されたワイヤルーメン 2 6 , 2 6に揷通するようにしたが、 これに 代えて、 メインチューブ 2の外壁に一対のチューブ (ワイヤチューブ) を取 り付けて、 該ワイヤチューブの内腔にそれぞれワイヤ 4 , 4を揷通するよう にしてもよい。 ワイヤチューブのメインチューブ 2に対する取り付けは、 ワ イヤチューブの全体をメインチューブ 2に取り付けてもよいし、 一部 (たと えば間欠的に) にメインチューブ 2に取り付けるようにしてもよい。

[0035] また、 上述した実施形態では、 ワイヤ 4を一対 (2本) としたが、 単 _ (

1本) であってもよい。 さらに、 上述した実施形態では、 ワイヤ 4 , 4を一 対 (2本) とし、 ワイヤルーメン 2 6もこれらに対応して一対 (2本) とし たが、 ワイヤルーメンを単一 (1本) として、 一対のワイヤ 4 , 4を該単一 のワイヤルーメンに揷通するようにしてもよ い。

[0036] なお、 ワイヤ 4 , 4として、 ステンレス鋼等の金属細線を用いた場合に、 フラップ 3を開姿勢とした際にワイヤ 4 , 4の遠位端部の露出した部分 (ワ イヤルーメン 3匕, 3匕から引き出された部分) が体内組織に接触してこれ を傷つけてしまうおそれがある。 これを抑制するためには、 樹脂からなる保 護用チューブを設けて、 ワイヤの当該露出することになる部分を該保 護用の チューブの内腔に揷通し、 あるいは当該部分を樹脂で被覆するとよい。

[0037] 次に、 上述した内視鏡用才ーパーチューブ 1 を用いて、 内視鏡を口腔 ·十 二指腸乳頭を経て胆管内に挿入する場合の手 技について、 図 2を参照して説 明する。 まず、 メインチューブ 2の内腔 2 3 に内視鏡 6を揷通した状態 (内 視鏡 6の先端部をメインチューブ 2の内腔 2 3 の遠位端の開口 2匕から僅か に突出させた状態) で、 メインチューブ 2を内視鏡 6とともに、 患者の口腔 から挿入し、 内視鏡 6のカメラ画像を観察しながら、 食道、 胃を経由して十 二指腸 7 3 内に挿入する。 この挿入は、 ワイヤ 4 , 4を近位端側に引っ張っ てフラップ 3を閉姿勢とした (閉じた) 状態で行う。

[0038] 次いで、 メインチューブ 2の遠位端部が十二指腸乳頭 7匕よりも奥側 (小 \¥02020/175206 12 卩(:171?2020/006005

腸側) に到達したならば、 メインチューブ 2の側口 2〇が乳頭 7匕側を指向 するようにメインチューブ 2を適宜に回動させる。 その後、 ワイヤ 4 , 4を フラップ 3の開姿勢に係る最大開き角度との関係で設 される所定の弛緩量 となるように弛緩させる (緩める) 。 これにより、 フラップ 3が開き得る状 態となる。 この状態で、 内視鏡 6を一旦適宜に引き戻し、 内視鏡 6の偏向機 能を用いて、 内視鏡 6の遠位端部を適宜に偏向 (湾曲) させるとともに、 必 要に応じて適宜に押し込んで、 側口 3〇から進出させると、 内視鏡 6の遠位 端に押されてフラップ 3は開姿勢となるように回動される。

[0039] 内視鏡 6をさらに進出させると、 内視鏡 6の遠位端部 (遠位端または該遠 位端よりも近位端側の近傍部分) の側部はフラップ 3の内面に当接して案内 されるので、 内視鏡の偏向機能とフラップ 3からの反力とを適宜に利用しつ つ、 内視鏡 6を押し込んで、 内視鏡 6の遠位端部を乳頭 7匕内に挿入し、 さ らに押し込むことにより、 胆管 7〇内に挿入する。 これにより、 内視鏡 6の カメラ画像で胆管 7〇内を直接的に観察することができ、 たとえば除去すベ き胆石がある場合には、 内視鏡 6の処置具案内管を介して、 適宜な処置具を 挿入して、 該胆石を破砕ないし搔き出す等の手技を行う ことができる。

[0040] 必要な処置が終了し、 内視鏡用オーバーチューブ 1 を体内から引き抜く際 には、 内視鏡 6を全体的に引き抜きまたは内腔 2 3内に適宜に引き込んだ状 態で、 ワイヤ 4 , 4を引っ張ってフラップ 3を閉姿勢として、 これを行う。

[0041 ] 本実施形態によれば、 内視鏡 6の遠位端部はフラップ 3の内面に当接して 案内されるので、 内視鏡 6の偏向機能とフラップ 3の内面からの反力を適宜 に利用することにより、 内視鏡 6を所望の方向に進行させ易くなる。 そして 、 従来技術のようにバルーンを用いるものと比 較して、 内視鏡との位置関係 をそれ程厳密に設定する必要がないため、 内視鏡の遠位端部を術者の望む方 向に偏向させ易くなる。 特に、 本実施形態では、 フラップ 3を部分円筒形状 (半円筒形状) としているため、 内視鏡 6の遠位端部は、 進行方向に対する 左右のずれが抑制され、 内視鏡 6の遠位端部の進行方向を所望の方向に設定 し易くなる。 \¥0 2020/175206 13 卩(:171? 2020 /006005

[0042] また、 内視鏡用才ーバーチューブ 1 を体内から引き抜く際には、 ワイヤ 4 , 4を引っ張ってフラップ 3を閉姿勢として、 これを行うことができるため 、 フラップ 3の先端が体内の管腔壁等に引っ掛かること く、 円滑に引き抜 くことができる。

[0043] さらに、 ワイヤ 4 , 4の弛緩量を調整することにより、 フラップ 3の開き 角度を変更することもできるため、 これを適宜に調整することにより、 内視 鏡 6の遠位端部を所望の方向に進行させ易い。

[0044] 第 2実施形態

図 3 〜図 3 0を参照して、 本発明の第 2実施形態に係る内視鏡用オーバ —チューブについて説明する。 なお、 上述した第 1実施形態と実質的に同一 の構成部分には同一の符号を付して、 異なる部分について説明する。 すなわ ち、 上述した第 1実施形態では、 メインチューブ 2の遠位端部には、 側壁が 遠位端から所定の寸法だけ略半割状に切りか かれて側方に (内外にわたって ) 開放された側口 2〇が形成されているが、 第 2実施形態では、 この側口 2 〇に代えて、 側孔 2干を形成している。

[0045] この側孔 2干は、 メインチューブ 2の内腔 2 3内から外部にわたって側壁 を貫通するように形成されている。 本実施形態では、 側孔 2チは、 平面視で メインチューブ 2の中心軸に沿う方向に長軸が設定された略 円形状となっ ており、 正面視 (図 3 参照) で中心軸に沿う方向に長軸が設定された略半 割長円形状となっている。 メインチューブ 2の側孔 2干よりも遠位端側の部 分に、 フラップ 3の基端部が回動可能に軸支されている。

[0046] メインチューブ 2の側孔 2干よりも遠位端側の部分は、 フラップ 3が開く 方向に回動された際に、 フラップ 3の基端側の一部である干渉部 3〇が当該 遠位端側の部分に干渉して開姿勢で開き止ま るような長さに設定されている 。 本実施形態では、 干渉部 3〇は、 フラップ 3の基端から先端側に向かって 凹陥する円弧状の切欠部となっている。

[0047] メインチューブ 2の側孔 2干の遠位端側の部分であって、 フラップ 3の内 面が対面する部分には、 図 3(3に示すように、 外力が作用しない状態でフラ \¥02020/175206 14 卩(:171?2020/006005

ップ 3を開姿勢となるように付勢する付勢部材と てのコイルパネ 5 3 が設 けられている。 コイルバネ 5 3は、 一端がメインチューブ 2の側孔 2干の遠 位端側の近傍部分に固定され、 他端がフラップ 3の基端部の内面に固定され ている。 コイルバネ 5 3は、 フラップ 3が開く方向に付勢するように圧縮さ れた状態で設けられた圧縮コイルバネである 。 したがって、 フラップ 3は、 外力が作用しない状態では、 コイルバネ 5 3の付勢力によって、 フラップ 3 の干渉部 3〇とメインチューブ 2の遠位端部のこれに対応する部分との関係 で規定される開き角度で開いた状態 (開姿勢) となる。

[0048] 図示はしていないが、 上述した第 1実施形態のワイヤ 4と同様のワイヤを 設けて、 ワイヤの近位端を近位端側に引っ張ることに より、 コイルパネ 5 3 の付勢力に抗して、 フラップ 3を閉じるようにできる。 ワイヤを弛緩させれ ば (緩めれば) 、 コイルパネ 5 3の付勢力によって、 フラップ 3が開姿勢と なるため、 上述した第 1実施形態のように、 内視鏡 6の遠位端部の偏向機能 等により、 フラップ 3を開くようにした場合と比較して、 これらの作業が不 要となり、 手技の容易化、 迅速化を図り得る。

[0049] なお、 上記では、 コイルバネ 5 3として、 外力が作用しない状態でフラッ プ 3を開姿勢となるように付勢する圧縮コイル ネとしたが、 これと反対に 、 外力が作用しない状態でフラップ 3を閉姿勢となるように付勢する引張コ イルバネとしてもよい。 コイルバネ 5 8を引張コイルバネとすることにより 、 フラップ 3は、 外力が作用しない状態では、 コイルバネ 5 3の付勢力によ って閉じて、 メインチューブ 2の側部に沿って配置される。

[0050] フラップ 3を開く際には、 上述した第 1実施形態と同様に、 内視鏡 6の遠 位端部の偏向機能等を利用して、 コイルパネ 5 3の付勢力に抗して、 フラッ プ 3を外側に向かって押圧することにより、 これを行うことができる。 この 状態から、 内視鏡 6の遠位端部をメインチューブ 2の内腔 2 3 内に引き込む ことにより、 コイルバネ 5 3の付勢力によって、 フラップ 3が閉姿勢となる ので、 上述した第 1実施形態において用いているようなワイヤ 4を省略して も、 フラップ 3を閉姿勢にし得るため、 構成を簡略化し得る。 \¥0 2020/175206 15 卩(:171? 2020 /006005

[0051 ] なお、 コイルバネ 5 3に代えて、 フラップ 3の回動軸 (3 3 , 2 ) と同 軸上に、 ねじりパネを設けて、 該ねじりパネの一端側をメインチューブ 2に 、 他端側をフラップ 3に固定して、 フラップ 3を開姿勢または閉姿勢となる ように付勢するようにしてもよい。

[0052] 第 3実施形態

図 4 および図 4巳を参照して、 本発明の第 3実施形態に係る内視鏡用才 —バーチューブについて説明する。 なお、 上述した第 1実施形態または第 2 実施形態と実質的に同 _ の構成部分には同 _ の符号を付して、 異なる部分に ついて説明する。 すなわち、 第 3実施形態では、 上述した第 2実施形態のよ うなコイルバネ 5 3は設けておらず、 これに代わって、 板バネ 5匕を設けて いる。

[0053] 板パネ 5匕は、 湾曲した短冊状の弾性部材からなり、 その一端がメインチ ューブ 2のフラップ 3よりも遠位端側の部分に固定され、 その他端がフラッ プ 3の外面の中央部付近に固定されている。 板バネ 5匕は、 フラップ 3が開 く方向に付勢する付勢部材である。 したがって、 フラップ 3は、 外力が作用 しない状態では、 板バネ 5匕の付勢力によって、 フラップ 3の干渉部 3〇と メインチューブ 2の遠位端部のこれに対応する部分との関係 規定される開 き角度で開いた状態 (開姿勢) となる。

[0054] 図示はしていないが、 上述した第 1実施形態のワイヤ 4と同様のワイヤを 設けて、 ワイヤの近位端を近位端側に引っ張ることに より、 板パネ 5匕の付 勢力に抗して、 フラップ 3を閉じるようにできる。 ワイヤを弛緩させれば ( 緩めれば) 、 板パネ 5匕の付勢力によって、 フラップ 3が開姿勢となるため 、 上述した第 1実施形態のように、 内視鏡 6の遠位端部の偏向機能等により 、 フラップ 3を開くようにした場合と比較して、 これらの作業が不要となり 、 手技の容易化、 迅速化を図り得る。

[0055] なお、 上記では、 板バネ 5匕として、 外力が作用しない状態でフラップ 3 を開姿勢となるように付勢する弾性部材を用 いているが、 これと反対に、 外 力が作用しない状態でフラップ 3を閉姿勢となるように付勢する弾性部材を \¥0 2020/175206 16 卩(:171? 2020 /006005

用いるようにしてもよい。 このような板バネ 5 13とすることにより、 フラッ プ 3は、 外力が作用しない状態では、 板パネ 5匕の付勢力によって閉じて、 メインチューブ 2の側部に沿って配置される。

[0056] フラップ 3を開く際には、 上述した第 1実施形態と同様に、 内視鏡 6の遠 位端部の偏向機能等を利用して、 板パネ 5匕の付勢力に杭して、 フラップ 3 を外側に向かって押圧することにより、 これを行うことができる。 この状態 から、 内視鏡 6の遠位端部をメインチューブ 2の内腔 2 3内に引き込むこと により、 板パネ 5匕の付勢力によって、 フラップ 3が閉姿勢となるため、 上 述した第 1実施形態において用いているようなワイヤ 4を省略することもで き、 構成を簡略化し得る。

[0057] 第 4実施形態

図 5 および図 5巳を参照して、 本発明の第 4実施形態に係る内視鏡用才 —バーチューブについて説明する。 なお、 上述した第 1実施形態ないし第 3 実施形態と実質的に同 _ の構成部分には同 _ の符号を付して、 異なる部分に ついて説明する。 すなわち、 第 4実施形態では、 上述した第 2実施形態のよ うなコイルパネ 5 3や第 3実施形態のような板パネ 5匕は設けておらず、 代 わって、 一対のゴム部材 5〇, 5〇を設けている。

[0058] ゴム部材 5 5〇は、 それぞれ短冊状の弾性部材からなり、 一方のゴム 部材 5〇の一端がメインチューブ 2の側孔 2干の両側部の一方に固定され、 他端がフラップ 3の両側部の対応する一方に固定され、 他方のゴム部材 5〇 の一端がメインチューブ 2の側孔 2チの両側部の他方に固定され、 他端がフ ラップ 3の両側部の対応する他方に固定されている ゴム部材 5〇, 5〇は 、 フラップ 3が開く方向に付勢する付勢部材である。 したがって、 フラップ 3は、 外力が作用しない状態では、 ゴム部材 5〇, 5〇の付勢力によって、 フラップ 3の干渉部 3〇とメインチューブ 2の遠位端部のこれに対応する部 分との関係で規定される開き角度で開いた状 態 (開姿勢) となる。

[0059] 図示はしていないが、 上述した第 1実施形態のワイヤ 4と同様のワイヤを 設けて、 ワイヤの近位端を近位端側に引っ張ることに より、 ゴム部材 5〇, \¥0 2020/175206 17 卩(:171? 2020 /006005

5〇の付勢力に抗して、 フラップ 3を閉じるようにできる。 ワイヤを弛緩さ せれば (緩めれば) 、 ゴム部材 5〇, 5〇の付勢力によって、 フラップ 3が 開姿勢となるため、 上述した第 1実施形態のように、 内視鏡 6の遠位端部の 偏向機能等により、 フラップ 3を開くようにした場合と比較して、 これらの 作業が不要となり、 手技の容易化、 迅速化を図り得る。

[0060] なお、 上記では、 ゴム部材 5〇, 5〇として、 外力が作用しない状態でフ ラップ 3を開姿勢となるように付勢する弾性部材を いているが、 これと反 対に、 外力が作用しない状態でフラップ 3を閉姿勢となるように付勢する弾 性部材を用いるようにしてもよい。 このようなゴム部材 5〇, 5〇とするこ とにより、 フラップ 3は、 外力が作用しない状態では、 ゴム部材 5〇, 5〇 の付勢力によって閉じて、 メインチューブ 2の側部に沿って配置される。

[0061 ] フラップ 3を開く際には、 上述した第 1実施形態と同様に、 内視鏡 6の遠 位端部の偏向機能等を利用して、 ゴム部材 5〇, 5〇の付勢力に杭して、 フ ラップ 3を外側に向かって押圧することにより、 これを行うことができる。 この状態から、 内視鏡 6の遠位端部をメインチューブ 2の内腔 内に引き 込むことにより、 ゴム部材 5〇, 5〇の付勢力によって、 フラップ 3が閉姿 勢となるため、 上述した第 1実施形態において用いているようなワイヤ 4を 省略しても、 フラップ 3を閉姿勢にし得るため、 構成を簡略化し得る。

[0062] なお、 上記では、 ゴム部材 5〇, メインチューブ 2の側孔 2チおよ びフラップ 3の両側部のそれぞれに設けたが、 一方だけに設けるようにして もよい。

[0063] 第 5実施形態

図 6 〜図 6 0を参照して、 本発明の第 5実施形態に係る内視鏡用オーバ —チューブについて説明する。 本実施形態の内視鏡用才ーバーチューブ 1 1 は、 遠位端部を湾曲させる偏向機能を備える内視 鏡を案内する内視鏡用オー パーチューブであり、 メインチューブ 1 2と、 連節部 1 3と、 一対のワイヤ (操作手段) 1 4 , 1 4とを概略備えて構成されている。

[0064] メインチューブ 1 2は、 上述した第 1実施形態のような側口 2〇や第 2実 \¥0 2020/175206 18 卩(:171? 2020 /006005

施形態のような側孔 2チが設けられていない点を除いて、 上述した第 1実施 形態のメインチューブ 2と実質的に同一の構成であるので、 詳細な説明は省 略する。 ただし、 上述した第 1実施形態のような側口 2〇や第 2実施形態の ような側孔 2干が設けられていてもよい。

[0065] メインチューブ 1 2の側壁内には、 互いに 1 8 0 ° 対向する位置に一対の ワイヤルーメン (不図示) が内腔 1 2 3に沿って形成されている。 ワイヤル —メンは、 その遠位端がメインチューブ 1 2の遠位端面に開口しており、 そ の近位端がメインチューブ 1 2の近位端部に至っている。 これらのワイヤル —メンは、 一対のワイヤ 1 4 , 1 4が摺動可能に揷通される揷通孔である。

[0066] 連節部 1 3は、 複数の節部 1 3 3を順次連結して構成されており、 基端側 がメインチューブ 1 2の遠位端に連続するように接続されている 連節部 1 3を構成する節部 1 3 3の数は、 特に限定されないが、 同図では、 5個とし ている。 各節部 1 3 3は、 それぞれ略部分円筒形状の部材から構成され てい る。

[0067] 最も基端側の節部 1 3 3 の基端側の中央部分が、 メインチューブ 1 2を遠 位端側から見て、 一対のワイヤルーメンを 9時および 3時の方向として、 6 時の位置においてメインチューブ 1 2の遠位端に回動可能に軸支されている 。 最も基端側の節部 1 3 3 に隣接する節部 1 3 3 の基端側の中央部分が、 最 も基端側の節部 1 3 3 の先端側の中央部に回動可能に軸支され ており、 順次 同様に節部 1 3 3が互いに回動可能に軸支され、 最も先端側の節部 1 3 3の 基端側の中央部分が、 最も先端側の節部 1 3 3 に隣接する節部 1 3 3 の先端 側の中央部に回動可能に軸支されている。 各節部 1 3 3同士または最も基端 側の節部 1 3 3とメインチューブ 1 2の遠位端を連結する各回動軸は、 メイ ンチューブ 1 2の遠位端部における中心軸に直交する方向 略平行している 〇

[0068] 各節部 1 3 3が上記のように連結されることにより、 連節部 1 3は、 図 6 八および図 6(3に示すように、 各節部 1 3 3のそれぞれの中心軸が略直線状 に配置される直線形体 (第 1の形体) と、 図 6巳および図 6 0に示すように \¥02020/175206 19 卩(:171?2020/006005

、 各節部 1 3 3のそれぞれの中心軸が順次互いに交差する うに湾曲して配 置される湾曲形体 (第 2の形体) とをとり得るようになっている。

[0069] 各節部 1 3 3の両側部の中央部には、 ワイヤ支持用突起部 1 3匕, 1 3匕 が一体的に設けられている。 ワイヤ支持用突起部 1 3匕, 1 3匕の先端部近 傍には、 これらが設けられた節部 1 3 3の中心軸方向に沿う方向にワイヤ揷 通孔がそれぞれ形成されている。 これらのワイヤ揷通孔には、 一対のワイヤ 1 4 , 1 4が摺動可能に揷通される。

[0070] 本実施形態では、 各節部 1 3 3 は、 断面が略半円形の半円筒形状の部材か らなるものとするが、 断面が長円を長軸または短軸方向に切断した 略半長円 形の半長円筒形状や断面が楕円を長軸または 短軸方向に切断した略半楕円形 の半楕円筒形状等であってもよい。

[0071 ] 本実施形態では、 各節部 1 3を構成する材料としては、 メインチューブ 1

2と同じ材料を用いているものとするが、 異なる材料を用いてもよい。 また 、 特に限定はされないが、 本実施形態では、 各節部 1 3 3の内径および外径 は、 メインチューブ 1 2の内径および外径と同程度に設定している 各節部 1 3 8の中心軸方向の長さは、 5〜 2 程度とすることができる。

[0072] —対のワイヤのうちの一方のワイヤ 1 4は、 各節部 1 3 3の対応するワイ ヤ支持用突起部 1 3匕およびメインチューブ 1 2の対応するワイヤルーメン に摺動可能に揷通されている。 一方のワイヤ 1 4の遠位端は最も先端側に配 置された節部 1 3 3の対応するワイヤ支持用突起部 1 3 13に接続固定されて いる。 一方のワイヤ 1 4の近位端は、 メインチューブ 1 2の近位端部に至っ ている。 他方のワイヤ 1 4についても同様である。

[0073] ワイヤ 1 4 , 1 4としては、 本実施形態では、 メインチューブ 1 2の湾曲 に追従して湾曲し得る程度の柔軟性と、 メインチューブ 1 2の近位端側にお ける操作により、 ワイヤ 1 4 , 1 4を遠位端側に押し出すことができる程度 の剛直性を有する金属 (ステンレス鋼等) からなる線材を用いている。 ただ し、 ワイヤ 1 4 , 1 4としては、 樹脂からなる線材を用いてもよい。 ワイヤ 1 4 , 1 4を構成する線材の直径は、 0 0 . 2 ~ 1 . 〇 程度の範囲で設 \¥0 2020/175206 20 卩(:171? 2020 /006005

定することができる。

[0074] 最も先端側に配置された節部 1 3 3には、 ワイヤ支持用突起部 1 3匕, 1

3匕に架け渡すように、 略半円環状の半円ループ部 1 5が一体的に設けられ ており、 連節部 1 3を先端側から見た場合に、 最先端の節部 1 3 3 と半円ル —プ部 1 5とで、 メインチューブ 1 2と略同径の円環形状を構成するように なっている。 このようにすることで、 内視鏡の遠位端を連節部 1 3の遠位端 から突出させた状態で体内に揷入する際に、 ワイヤ 1 4 , 1 4をテンション フリーとすることにより、 連節部 1 3を内視鏡の屈曲 (偏向) に追従して湾 曲させることができる。 このような半円ループ部 1 5を設けたのは、 これが 無いと、 内視鏡の遠位端部が屈曲しても連節部 1 3が追従しないので、 管腔 壁に引っかかってしまい、 体内への揷入の妨げとなるおそれがあるから であ る。

[0075] 連節部 1 3を図 6八および図 6(3に示した直線形体とした状態から、 メイ ンチューブ 1 2の近位端部においてワイヤ 1 4 , 1 4を操作する (近位端側 に引っ張る) ことにより、 連節部 1 3を図 6巳および図 6 0に示した湾曲形 体にすることができる。 連節部 1 3を図 6巳および図 6 0に示した湾曲形体 とした状態から、 メインチューブ 1 2の近位端部においてワイヤ 1 4 , 1 4 を操作する (遠位端側に押し出す) ことにより、 連節部 1 3を図 6 および 図 6〇に示した直線形体に戻すことができる。

[0076] 上述した実施形態では、 ワイヤ 1 4を一対 (2本) としたが、 単一 (1本

) であつてもよい。

[0077] 次に、 上述した内視鏡用オーバーチューブ 1 1 を用いて、 内視鏡 6を口腔

-十二指腸乳頭を経て胆管内に挿入する場合 手技について説明する。 まず 、 連節部 1 3を直線形体に設定して、 メインチューブ 1 2の内腔 1 2 3に内 視鏡 6を揷通した状態 (内視鏡 6の先端部を連節部 1 3の遠位端から突出さ せた状態) で、 メインチューブ 1 2を内視鏡 6とともに、 患者の口腔から揷 入し、 内視鏡 6のカメラ画像を観察しながら、 食道、 胃を経由して十二指腸 (図 2の符号 7 3参照) 内に揷入する。 \¥0 2020/175206 21 卩(:171? 2020 /006005

[0078] 次いで、 メインチューブ 1 2の遠位端部が十二指腸乳頭 (図 2の符号 7匕 参照) よりも奥側 (小腸側) に到達したならば、 連節部 1 3が湾曲される側 (内側) が乳頭側を指向するようにメインチューブ 1 2を適宜に回動させる 。 その後、 ワイヤ 1 4 , 1 4を近位端側に引っ張ることにより連節部 1 3を 湾曲形体とし、 内視鏡 6を遠位端側に押し出す。

[0079] そして、 内視鏡 6の遠位端部の偏向機能をも利用しつつ、 さらに進行させ ると、 内視鏡 6の遠位端部の側部は各節部 1 3 3の内面に当接して案内され るので、 内視鏡 6の偏向機能と連節部 1 3からの反力とを適宜に利用しつつ 、 内視鏡 6を押し込んで、 内視鏡 6の遠位端部を乳頭内に挿入し、 さらに押 し込むことにより、 胆管 (図 2の符号 7〇参照) 内に揷入する。 これにより 、 内視鏡 6のカメラ画像で胆管内を直接的に観察する とができ、 たとえば 除去すべき胆石がある場合には、 内視鏡 6の処置具案内管を介して、 適宜な 処置具を挿入して、 該胆石を破砕ないし搔き出す等の手技を行う ことができ る。

[0080] 必要な処置が終了し、 内視鏡用オーバーチューブ 1 1 を体内から引き抜く 際には、 内視鏡 6を全体的に引き抜きまたは内腔 1 2 3内に適宜に引き込ん だ状態で、 ワイヤ 1 4 , 1 4を弛緩させて連接部 1 3を弛緩状態とし、 これ を行う。

[0081 ] 本実施形態によれば、 内視鏡 6の遠位端部は連節部 1 3 (各節部 1 3 3) の内面に当接して案内されるので、 内視鏡 6の偏向機能と連節部 1 3の内面 からの反力を適宜に利用することにより、 内視鏡 6を所望の方向に進行させ 易くなる。 そして、 従来技術のようにバルーンを用いるものと比 較して、 内 視鏡 6との位置関係をそれ程厳密に設定する必要 ないため、 内視鏡 6の遠 位端部を術者の望む方向に偏向させ易くなる 。 特に、 本実施形態では、 各節 部 1 3 3 を部分円筒形状 (半円筒形状) としているため、 内視鏡 6の遠位端 部は、 進行方向に対する左右のずれが抑制され、 内視鏡 6の遠位端部の進行 方向を所望の方向に設定し易くなる。

[0082] また、 内視鏡用才ーパーチューブ 1 1 を体内から引き抜く際には、 ワイヤ \¥0 2020/175206 22 卩(:171? 2020 /006005

1 4 , 1 4を弛緩させて連節部 1 3を直線形体として、 これを行うことがで きるため、 連節部 1 3が体内の管腔壁等に引っ掛かることなく、 円滑に引き 抜くことができる。

[0083] さらに、 ワイヤ 1 4 , 1 4の引張量 (または押出量) を調整することによ り、 連節部 1 3の湾曲の曲率を変更することもできるため これを適宜に調 整することにより、 内視鏡 6の遠位端部の進行方向を所望の方向に進行 せ 易い。

[0084] 以上説明した実施形態は、 本発明の理解を容易にするために記載された も のであって、 本発明を限定するために記載されたものでは ない。 したがって 、 上述した実施形態に開示された各要素は、 本発明の技術的範囲に属する全 ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。

符号の説明

[0085] 1 内視鏡用才ーバーチューブ

2 メインチューブ

2 3 内腔

2匕 開口

2 ¢; 側口 (側開放部)

2 ¢1 フラップ取付孔

2 6 ワイヤルーメン

2干 側孔 (側開放部)

3 フラップ (案内部材)

3 3 突起

3 13 ワイヤ取付孔

干渉部

4 ワイヤ

5 コイルバネ

5匕 板バネ

5〇 ゴム部材 \¥0 2020/175206 23 卩(:171? 2020 /006005

6 内視鏡

7 十二指腸

7匕 十二指腸乳頭

7〇 胆管

1 1 内視鏡用才ーバーチユーブ

1 2 メインチユーブ

1 2 3 内腔

1 3 連節部 (案内部材)

1 3 3 節部

1 3匕 ワイヤ支持用突起部

1 4 ワイヤ (操作手段)

1 5 半円ループ部