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Title:
FLUID CONTROLLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096646
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a fluid controller wherein fine adjustment of a small flow volume can be easily made and a desired small flow volume can be set by a user. A setting means (12) is provided for setting a position where a small flow volume piston stops when the piston is moved upward. The setting means is provided with a small flow volume adjusting screw (31) screwed into a penetrating screw hole (15a) arranged on a top wall (15) of a casing (4) so that a void exists between the through hole and an upper end surface on a valve shaft (5); a taper section (32) formed on a leading end section of the small flow volume adjusting screw (31); a stopper piston (33), wherein an upper surface is provided with a taper section (34) facing the taper section (32) at a prescribed interval, and a lower surface (33a) regulates an upper stop position of a small flow volume piston (8); and a plurality of force transmitting spherical bodies (35), which are arranged between the taper section (32) of the small flow volume adjusting screw (31) and the taper section (34) of the stopper piston (33) and transmit a force between the taper sections.

Inventors:
NAKATA TOMOHIRO (JP)
YAMAJI MICHIO (JP)
SHINOHARA TSUTOMU (JP)
HARADA AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051349
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
January 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJIKIN KK (JP)
NAKATA TOMOHIRO (JP)
YAMAJI MICHIO (JP)
SHINOHARA TSUTOMU (JP)
HARADA AKIHIRO (JP)
International Classes:
F16K31/122; F16K7/17
Domestic Patent References:
WO2006093036A12006-09-08
Foreign References:
JPH0659669U1994-08-19
JPH07139648A1995-05-30
JP2001027354A2001-01-30
JPH10299915A1998-11-13
US5007328A1991-04-16
Attorney, Agent or Firm:
HIBI, Norihiko et al. (3rd Floor Inaba Building,13-18, Nishishinsaibashi 1-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 86, JP)
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Claims:
 流体通路が設けられた弁箱と、弁箱上部に設けられたケーシングと、流体通路を開閉する弁体を上下移動させる弁棒と、弁棒を下向きに付勢する弾性部材と、弁棒上端部に取り付けられて弁棒と一体で上下移動する小流量ピストンと、小流量ピストン下側において弁棒に取り付けられて弁棒と一体で上下移動する大流量ピストンと、小流量ピストンを上方に移動させる小流量ピストン駆動手段と、大流量ピストンを上方に移動させる大流量ピストン駆動手段と、上方移動時の小流量ピストン停止位置を設定する小流量ピストン停止位置設定手段と、上方移動時の大流量ピストン停止位置を設定する大流量ピストン停止位置設定手段とを備えており、弁棒を閉位置、大流量開位置およびこれら両位置の間にある小流量開位置のいずれかに位置させることができる流体制御器において、
 小流量ピストン停止位置設定手段は、弁棒上端面との間に間隙が存在するようにケーシング頂壁に設けられた貫通ねじ孔にねじ合わされた小流量調整ねじと、小流量調整ねじの先端部に設けられたテーパ部と、このテーパ部に所定間隙をおいて対向するテーパ部を上面に有し下面が小流量ピストンの上方停止位置を規制するストッパピストンと、小流量調整ねじの先端部に設けられたテーパ部とストッパピストンのテーパ部との間に介在させられてこれらの間に力を伝達する複数の力伝達体とを備えていることを特徴とする流体制御器。
 各テーパ部は、弁棒の中心軸を中心軸とする円錐面とされ、力伝達体は、球体とされ、球体は、周方向に複数個配置されている請求項1の流体制御器。
 各テーパ部は、弁棒の中心軸を対称軸とするくさび状とされ、力伝達体は、円柱状とされて、各テーパ部の対称軸を介して対称に1対配置されている請求項1の流体制御器。
 小流量調整ねじの先端部に設けられたテーパ部のテーパ角度は、鋭角とされ、ストッパピストンのテーパ部は、鈍角とされている請求項2または3の流体制御器。
 ストッパピストンは、小流量ピストンの上方において上下移動可能なようにケーシング内に嵌め入れられている請求項1の流体制御器。
Description:
流体制御器

 この発明は、弁棒を閉位置、大流量開位 およびこれら両位置の間にある小流量開位 のいずれかに位置させることができる構成 されて、流体の流量を大流量と小流量とに 替可能な流体制御器に関する。

 大流量と小流量とに切替可能な流体制御器 して、特許文献1には、流体通路が設けられ た弁箱と、弁箱上部に設けられたケーシング と、流体通路を開閉する弁体を上下移動させ る弁棒と、弁棒を下向きに付勢する弾性部材 と、弁棒上端部に取り付けられて弁棒と一体 で上下移動する小流量ピストンと、小流量ピ ストン下側において弁棒に取り付けられて弁 棒と一体で上下移動する大流量ピストンと、 小流量ピストンを上方に移動させる小流量ピ ストン駆動手段と、大流量ピストンを上方に 移動させる大流量ピストン駆動手段と、上方 移動時の小流量ピストン停止位置を設定する 小流量ピストン停止位置設定手段と、上方移 動時の大流量ピストン停止位置を設定する大 流量ピストン停止位置設定手段とを備えてお り、弁棒を閉位置、大流量開位置およびこれ ら両位置の間にある小流量開位置のいずれか に位置させることができる流体制御器におい て、小流量ピストン停止位置設定手段は、ケ ーシング周壁の上端部にねじ合わされてケー シングカバーとしての機能を有している小流 量調整ねじを備えており、このねじの下面に よって小流量ピストンの上方停止位置を規制 するものが開示されている。

特開2001-27354号公報

 上記特許文献1の流体制御器では、小流量 調整ねじのピッチが1mm程度となることから、 回転数にして0~0.3回転の範囲で調整する必要 あり、小流量の微小な調整が困難となり、 ーザー側では調整ができないため、メーカ 側でこの調整を行うこととなっている。

 この発明の目的は、小流量の微小な調整 容易であり、ユーザー側で所望の小流量を 定できる流体制御器を提供することにある

 この発明による流体制御器は、流体通路 設けられた弁箱と、弁箱上部に設けられた ーシングと、流体通路を開閉する弁体を上 移動させる弁棒と、弁棒を下向きに付勢す 弾性部材と、弁棒上端部に取り付けられて 棒と一体で上下移動する小流量ピストンと 小流量ピストン下側において弁棒に取り付 られて弁棒と一体で上下移動する大流量ピ トンと、小流量ピストンを上方に移動させ 小流量ピストン駆動手段と、大流量ピスト を上方に移動させる大流量ピストン駆動手 と、上方移動時の小流量ピストン停止位置 設定する小流量ピストン停止位置設定手段 、上方移動時の大流量ピストン停止位置を 定する大流量ピストン停止位置設定手段と 備えており、弁棒を閉位置、大流量開位置 よびこれら両位置の間にある小流量開位置 いずれかに位置させることができる流体制 器において、小流量ピストン停止位置設定 段は、弁棒上端面との間に間隙が存在する うにケーシング頂壁に設けられた貫通ねじ にねじ合わされた小流量調整ねじと、小流 調整ねじの先端部に設けられたテーパ部と このテーパ部に所定間隙をおいて対向する ーパ部を上面に有し下面が小流量ピストン 上方停止位置を規制するストッパピストン 、小流量調整ねじの先端部に設けられたテ パ部とストッパピストンのテーパ部との間 介在させられてこれらの間に力を伝達する 数の力伝達体とを備えていることを特徴と るものである。

 閉位置は、弾性部材(例えば圧縮コイルば ね)の付勢力だけが存在しているときに得ら 、大流量開位置は、大流量ピストン駆動手 によって大流量ピストンが上方に移動させ れたときに得られ、小流量開位置は、小流 ピストン駆動手段によって小流量ピストン 上方に移動させられたときに得られる。

 各テーパ部は、円錐面とされ、力伝達体 、球体とされることがあり、この場合、球 は、周方向に複数個(例えば、3~8個)とされ 。また、各テーパ部は、くさび状とされ、 伝達体は、円柱状とされることもあり、こ 場合、力伝達体は1対とされ、2つの円(力伝 体断面)の間に二等辺三角形(くさび状テーパ 部断面)が介在させられる断面形状となる。

 小流量ピストンおよび大流量ピストンは 弁棒の所定位置に上下移動可能に取り付け れるとともに、その上方への移動が、弁棒 固定された止め輪によって防止されること 、上方へ移動したときには止め輪に当接し 、その後は、弁棒と一体で上方に移動し、 の逆に、弁棒が下方に移動する際には、止 輪がピストンに当接することで、弁棒と一 で下方に移動するものとされる。

 小流量ピストン駆動手段および大流量ピ トン駆動手段は、小流量ピストンおよび大 量ピストンの下方にそれぞれ形成された密 空間(空気導入室)に圧縮空気を導入するも とされる。この場合、圧縮空気が導入され いときには、弁棒は、弾性部材に付勢され 閉位置に位置させられ、小流量ピストン下 の空気導入室内に圧縮空気が導入されたと には、小流量ピストンの上方への移動に対 する量だけ弁棒(弁体)が上方に移動した第1 開位置に位置させられ、大流量ピストン下 の空気導入室内に圧縮空気が導入されたと には、大流量ピストンの上方への移動に対 する量だけ弁棒(弁体)が上方に移動した第2 開位置に位置させられる。そして、小流量 ストンの移動量<大流量ピストンの移動量 することにより、第1の開位置が小流量開位 置に、第2の開位置が大流量開位置となり、 量の2段階調整を行うことができる。

 小流量ピストン停止位置設定手段は、小 量ピストン停止位置を調整可能なものとさ る。大流量ピストン停止位置設定手段は、 整は不要で、大流量開位置(全開位置)にお て、弁棒を停止させることができればよく ストッパピストンに当接した小流量ピスト によって大流量ピストンが必要以上に上方 移動することを防止するようにしてもよく また、ケーシングに固定された部材に、弁 に設けられたフランジ部が当接する段部を 成することによって、弁棒自体の所定位置 越える上方への動きを防止するようにして よい。

 小流量ピストン停止位置設定手段は、例 ば、小流量調整ねじをねじ回しで回転させ ことによって、上方に移動する小流量ピス ンが当接するストッパピストンの位置を調 するものとされる。ストッパピストンは、 流量ピストンおよび大流量ピストンと類似 形状とされて、小流量ピストンの上方にお て上下移動可能なようにケーシング内に嵌 入れられる。小流量調整ねじのテーパ部の ーパ角およびストッパピストンのテーパ部 テーパ角は、小流量調整ねじの移動量に対 るストッパピストンの移動量を規定するも で、このテーパ角を所定値に設定すること よって、ストッパピストンの上下位置の調 が容易なものとなり、これにより、小流量 における流量を所望の値に調整することが きる。

 このように構成された流体制御器は、常 閉でかつ流量の2段階調整を行うことができ 、例えば、真空チャンバーに窒素ガスを一気 に流したくない場合に、まず、小流量の窒素 ガスを流し、次いで、大流量の窒素ガスを流 すという目的に使用できる。また、液圧回路 中の空気を排出するためなど(ブライト弁、 ーク弁など)にも使用することができる。

 この発明の流体制御器によると、小流量 整ねじのテーパ部のテーパ角および/または ストッパピストンのテーパ部のテーパ角を調 整することにより、小流量調整ねじの移動量 に対し、ストッパピストンの移動量を非常に 小さく(例えば1/10に)することができるので、 小流量の微小な調整が容易であり、ユーザー 側での調整が可能となる。

この発明による流体制御器の第1実施形 態を示す断面図である。 同平面図である。 この発明による流体制御器における小 量調整ねじの回転角度とCv値との関係を従 のものと比較して示すグラフである。 この発明による流体制御器の第2実施形 態を示す断面図である。

符号の説明

(1)    流体制御器
(2)    弁箱
(2a)   流体流入通路(流体通路)
(2b)   流体流出通路(流体通路)
(4)    ケーシング
(5)    弁棒
(6)    ダイヤフラム(弁体)
(7)    圧縮コイルばね(弾性部材)
(8)    小流量ピストン
(9)    大流量ピストン
(10)   小流量ピストン駆動手段
(11)   大流量ピストン駆動手段
(12)(40) 小流量ピストン停止位置設定手段
(13)   大流量ピストン停止位置設定手段
(15)   カバー(頂壁)
(15a)   貫通ねじ孔
(31)   小流量調整ねじ
(32)(42) テーパ部
(33)(43) ストッパピストン
(33a)(43a)下面
(34)(44) テーパ部
(35)   力伝達用球体(力伝達体)
(45)   力伝達用円柱体(力伝達体)

 この発明の実施の形態を、以下図面を参 して説明する。以下の説明において、上下 よび左右は、図1の上下および左右をいうも のとする。

 この発明による流体制御器(1)の第1実施形 態は、図1に示すように、流体流入通路(2a)お び流体流出通路(2b)が設けられた弁箱(2)と、 弁箱(2)上部に固定されたボンネット(3)と、ボ ンネット(3)上端部に固定されたケーシング(4) と、ボンネット(3)に上下移動自在に挿通され てその上部がケーシング(4)内にある弁棒(5)と 、弁棒(5)の上下移動に伴って流体流入通路(2a )を開閉するダイヤフラム(弁体)(6)と、弁棒(5) を下向きに付勢する弾性部材としての圧縮コ イルばね(7)と、弁棒(5)上端部に取り付けられ て弁棒(5)と一体で上下移動する小流量ピスト ン(8)と、小流量ピストン(8)下側において弁棒 (5)に取り付けられて弁棒(5)と一体で上下移動 する大流量ピストン(9)と、外部から導入され る圧縮空気によって小流量ピストン(8)を上方 に移動させる小流量ピストン駆動手段(10)と 外部から導入される圧縮空気によって大流 ピストン(9)を上方に移動させる大流量ピス ン駆動手段(11)と、上方移動時の小流量ピス ン停止位置を設定する小流量ピストン停止 置設定手段(12)と、上方移動時の大流量ピス トン停止位置を設定する大流量ピストン停止 位置設定手段(13)とを備えており、弁棒(5)を 縮コイルばね(7)の付勢力だけが存在してい ときの閉位置、大流量ピストン(9)が上方に 動させられたときの大流量開位置およびこ ら両位置の間にあり小流量ピストン(9)が上 に移動させられたときの小流量開位置のい れかに位置させることができるものである 図1は、弁棒(5)が閉位置にあるときを示して る。

 ボンネット(3)は、弁箱(2)の上端部に設け れた上向きに開口した凹所にその下端部が め入れられており、ボンネットナット(14)に より弁箱(2)に固定されている。ケーシング(4) は、上向きに開口しており、その開口がカバ ー(15)によって閉鎖されている。ボンネット(3 )は、その上部がケーシング(4)の底壁に設け れたボンネット挿通孔に流体密に挿通され おり、ケーシング(4)の底壁より上方に突出 たボンネット(3)の上端部および中間部にそ ぞれ止め輪(16)(17)が嵌められることにより、 ボンネット(3)とケーシング(4)とが結合されて いる。

 弁棒(5)は、ボンネット(3)の上端部分に流 密にかつ上下移動可能に挿通されており、 棒(5)下端部には、フランジ部(5a)が設けられ ている。ボンネット(3)には、フランジ部(5a) 上方位置を規定する段部(13a)が形成されてい る。

 圧縮コイルばね(7)は、ボンネット(3)の中 部分の内周部に収納され、弁棒(5)のフラン 部(5a)とボンネット(3)の上側に設けられた段 部とにより受け止められている。

 弁棒(5)のフランジ部(5a)の下面には、ダイ アフラム押さえ(18)が固定されており、ダイ フラム(6)は、図1に示す閉位置において、圧 コイルばね(7)の弾性力によって下向きに付 されたダイアフラム押さえ(18)に押さえられ ることにより、弁箱(2)の流体流入通路(2a)の 口に設けられた環状の弁座(19)に押し付けら ている。

 小流量ピストン(8)および大流量ピストン( 9)は、いずれも、環状の下方突出縁部を有す 円板状に形成されて、弁棒(5)の所定位置に り付けられるとともに、ケーシング(4)内に 下移動可能にかつ流体密に嵌め入れられて る。弁棒(5)は、2つのピストン(8)(9)を貫通し て上方にのびている。図1に示す閉位置では 大流量ピストン(9)は、圧縮コイルばね(7)に り下向きに付勢されている弁棒(5)と一体と って下向きに押されることにより、その底 下面の環状の下方突出縁部が、ケーシング(4 )の底壁上面に当接している。

 小流量ピストン(8)および大流量ピストン( 9)の各上面に接するようにして、弁棒(5)には 止め輪(20)(21)が固定されており、これによ に小流量ピストン(8)および大流量ピストン(9 )がそれぞれ上方に移動すると、弁棒(5)がこ と一体になって上方に移動し、弁棒(5)が下 に移動すると、小流量ピストン(8)および大 量ピストン(9)がこれと一体になって下方に 動する。なお、止め輪(20)(21)は、弁棒(5)に対 して小流量ピストン(8)および大流量ピストン (9)が下方に移動することは規制していない。

 小流量ピストン駆動手段(10)は、小流量ピ ストン(8)下面と大流量ピストン(9)上面との間 に形成された小流量時空気導入室(22)に圧縮 気を導入するもので、ケーシング(4)の底壁 面に設けられて圧縮空気源に接続される小 量ポート(23)と、小流量ポート(23)からケーシ ング(4)の底壁および周壁内部を通って小流量 時空気導入室(22)にケーシング内通路(24)とを えている。

 大流量ピストン駆動手段(11)は、ケーシン グ(4)底壁と大流量ピストン(9)下面との間に形 成された大流量時空気導入室(25)に圧縮空気 導入するもので、ケーシング(4)の底壁に設 られて圧縮空気源に接続される大流量ポー (26)と、大流量ポート(26)からケーシング(4)の 底壁内部を通って大流量時空気導入室(25)に じるケーシング底壁内通路(27)とを備えてい 。

 小流量ピストン停止位置設定手段(12)は、 弁棒(5)上端面との間に間隙が存在するように ケーシング(4)頂壁としてのカバー(15)に設け れた貫通ねじ孔(15a)にねじ合わされた小流量 調整ねじ(31)と、小流量調整ねじ(31)の先端部 設けられた先細りのテーパ部(32)と、このテ ーパ部(32)に所定間隙をおいて対向する凹状 テーパ部(34)を上面に有し下面(33a)が小流量 ストン(8)の上方停止位置を規制するストッ ピストン(33)と、小流量調整ねじ(31)のテーパ 部(32)とストッパピストン(33)のテーパ部(34)と の間に介在させられてこれらの間に力を伝達 する力伝達体としての4つの力伝達用球体(35) 、小流量調整ねじ(31)を固定する小流量調整 ねじ固定手段(36)とを備えている。

 小流量調整ねじ(31)の上面には、ねじ回し を嵌め合わせるための係合溝(31a)が形成され いる。

 小流量調整ねじ(31)のテーパ部(32)および トッパピストン(33)のテーパ部(34)は、いずれ も、弁棒(5)の中心軸を中心軸とする円錐状と されている。小流量調整ねじ(31)のテーパ部(3 2)のテーパ角度は、鋭角とされ、ストッパピ トン(33)のテーパ部(34)は、鈍角とされてお 、これらのテーパ角度を調整することによ 、小流量調整ねじ(31)の移動量に対し、スト パピストン(33)の移動量を例えば1/10にする とができる。なお、小流量ピストン(8)の上 とストッパピストン(33)の下面との間の隙間 、実際には非常に小さいものであるが、図 は、これを誇張して描いている。

 球体(35)は、鋼球、その他の金属球、セラ ミック球などの硬い材料で形成されており、 ストッパピストン(33)に形成された溝内に回 可能に嵌め入れられている。

 小流量調整ねじ固定手段(36)は、カバー(15 )の中央部に上方突出状に設けられて小流量 整ねじ(31)がねじ合わされている中空状のお じ部(37)と、おねじ部(37)を縮径させるテー ねじのロックナット(38)とを備えている。お じ部(37)には、4本の溝(37a)が設けられており 、ロックナット(38)を締め付けることにより おねじ部(37)に径方向内向きの力が生じて、 流量調整ねじ(31)がロックされる。

 大流量ピストン停止位置設定手段(13)は、 大流量ピストン(9)の上方位置を規定している 止め輪(21)と小流量ピストン(8)の下面との間 距離が所定間隔に調整されることによって 成されている。

 この発明による流体制御器(1)によると、 路閉の状態のときに、小流量ポート(23)から 小流量時空気導入室(22)内に圧縮空気が導入 れると、小流量ピストン(8)が上方に移動し これに伴って、弁棒(5)も上方に移動する。 の結果、小流量ピストン(8)の上面がストッ ピストン(33)の下面に当接する。これにより 弁棒(5)は、小流量開位置に保持される。こ 後、大流量ポート(26)から大流量時空気導入 室(25)内に圧縮空気を導入すると、大流量ピ トン(9)が上方に移動し、大流量ピストン(9) 上面にある止め輪(21)が小流量ピストン(8)の 面に当接する。これにより、大流量ピスト (9)は、それ以上の移動が阻止され、弁棒(5) 大流量開位置に保持される。

 こうして、この発明による流体制御器(1) よると、小流量ポート(23)からの圧縮空気導 入、大流量ポート(26)からの圧縮空気導入お び空気導入なしのいずれかを選択すること より、小流量開位置、大流量開位置および 位置のいずれかに弁棒(5)を保持することが きる。

 図3に、この発明による流体制御器(1)を使 用した場合の小流量調整ねじ(31)の回転角度 Cv値との関係を示す。この関係は、小流量が ゼロとなる位置を基準として、その位置より 小流量調整ねじ(31)を45°ずつ左方向に回し、 れぞれの位置でロックナット(38)を締め付け てロックした後、流量を測定し、測定値より Cv値を算出したもので、同図から分かるよう 、従来のものでは、Cv値が0.01以下では実質 に調整不可能であったが、この発明による 体制御器(1)によると、Cv値0.01以下でも容易 調整することができる。

 なお、上記の第1実施形態では、各テーパ 部(32)(34)は、円錐面とされ、力伝達体(35)は、 球体とされているが、これに限定されるもの ではない。その実施形態を次に示す。

 図4に示すこの発明による流体制御器(1)の 第2実施形態は、図1に示した第1実施形態とは 、小流量ピストン停止位置設定手段(12)(40)の 成が相違している。以下の説明において、 じ構成には同じ符号を付してその説明を省 する。

 小流量ピストン停止位置設定手段(40)は、 第1実施形態のものと同様に、弁棒(5)上端面 の間に間隙が存在するようにケーシング(4) 壁としてのカバー(15)に設けられた貫通ねじ (15a)にねじ合わされた小流量調整ねじ(31)と 小流量調整ねじ(31)の先端部に設けられた先 細りのテーパ部(42)と、このテーパ部(42)に所 間隙をおいて対向する凹状のテーパ部(44)を 上面に有し下面(43a)が小流量ピストン(8)の上 停止位置を規制するストッパピストン(43)と 、小流量調整ねじ(31)の先端部に設けられた ーパ部(42)とストッパピストン(43)のテーパ部 (44)との間に介在させられてこれらの間に力 伝達する力伝達体(45)と、小流量調整ねじ(31) を固定する小流量調整ねじ固定手段(36)とを えており、小流量調整ねじ(31)の先端部に設 られたテーパ部(42)、ストッパピストン(43) よび力伝達体(45)の構成が第1実施形態と相違 している。

 第2実施形態の力伝達体(45)は、球ではな 、弁棒(5)の中心軸を介して対称に配置され かつ図4の紙面表側から裏側にのびる軸を有 る1対の力伝達用円柱体とされている。そし て、これに対応して、小流量調整ねじ(31)の 端部に設けられたテーパ部(42)およびストッ ピストン(43)のテーパ部(44)は、いずれも、 棒(5)の中心軸を対称軸とするくさび状とさ ており、図4において、各テーパ部(42)(44)の 斜面がその紙面表側から裏側まで同じ形状 のびることで、2つの円(力伝達体断面)の間 二等辺三角形(くさび状テーパ部断面)が介在 させられる断面形状が得られている。

 小流量ピストン(8)の上方停止位置を規制 るストッパピストン(43)の下面(43a)は、第1実 施形態のストッパピストン(33)の下面(33a)と同 一形状とされている。

 小流量調整ねじ(31)の先端部に設けられた テーパ部(くさび状体)(42)は、小流量調整ねじ (31)とは別体とされており(第1実施形態の小流 量調整ねじ(31)の先端部に設けられたテーパ (32)は、小流量調整ねじ(31)の先端部に一体に 形成されている)、テーパ部を形成するくさ 状体(42)は、小流量調整ねじ(31)を回転させた ときに一体に上下移動するが回転はしないよ うに小流量調整ねじ(31)の先端部に結合され いる。

 小流量調整ねじ(31)の先端部に設けられた テーパ部(42)のテーパ角度は、鋭角とされ、 トッパピストン(43)のテーパ部(44)は、鈍角と されている。そして、これらのテーパ角度を 調整することにより、第1実施形態と同様に 小流量調整ねじ(31)の移動量に対し、ストッ ピストン(43)の移動量を例えば1/10にするこ ができる。

 この発明の流体制御器によると、流体の 量を大流量と小流量とに切替可能で、しか 、ユーザー側で所望の小流量を設定できる で、流体制御器の利便性向上に寄与するこ ができる。