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Patent Searching and Data


Title:
HANDS-FREE TALKING DEVICE AND TONE QUALITY ADJUSTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026529
Kind Code:
A1
Abstract:
A constant speech quality can be kept irrespective of the setting of the speech quality adjusting function of a portable telephone in connection. A hands-free talking device (10) comprises a sound collecting section (11) for collecting sound and converting it into a sound signal, a communication section (12) for communicating with a portable telephone terminal (20) according to a predetermined communication protocols, and a reproducing section (13) for reproducing the sound signal received at the communication section (12), thereby enabling communication with the portable telephone terminal (20) in a hands-free way. The hands-free talking device (10) further comprises a signal processing section (14) for processing the sound signal to adjust the speech quality in a predetermined state, and a control section (16) for acquiring information on the speech quality adjusting function from the portable telephone terminal (20) when the portable telephone terminal (20) having the speech quality adjusting function of adjusting the speech quality during talking is communication-connected through the communication section (12), transmitting a predetermined control command if it is judged that the speech quality adjusting function of the portable telephone terminal (20) can be stopped in order to stop the speech quality adjusting function, and allowing the signal processing section (14) to perform signal processing to thus control the portable telephone terminal (20).

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Inventors:
SUZUKI SEIICHI (JP)
YAMAUCHI KENJI (JP)
HARADA TAKASHI (JP)
AKUTSU SHOICHI (JP)
AIZAWA HIDEYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066522
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
CLARION CO LTD (JP)
SUZUKI SEIICHI (JP)
YAMAUCHI KENJI (JP)
HARADA TAKASHI (JP)
AKUTSU SHOICHI (JP)
AIZAWA HIDEYUKI (JP)
International Classes:
H04M1/60
Foreign References:
JP2004128751A2004-04-22
JPH09289474A1997-11-04
JPH10209951A1998-08-07
JP2002051142A2002-02-15
JPH0514475A1993-01-22
JPH07312639A1995-11-28
JP2006270474A2006-10-05
JPH10276261A1998-10-13
Other References:
See also references of EP 2059008A4
Attorney, Agent or Firm:
KUSHIBUCHI, Masayuki et al. (1-7-5 Sakuragi-cho,Omiya-ku, Saitama-shi, Saitama 69, JP)
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Claims:
 音声を収音して音声信号に変換する収音部と、携帯電話端末と所定の通信プロトコルに従って、前記音声信号を送信するとともに前記携帯電話端末から音声信号を受信する通信部と、前記通信部において受信した音声信号を再生する再生部とを備え、前記携帯電話端末をハンズフリーで通話可能とするハンズフリー通話装置において、
 前記収音部において変換した音声信号または前記再生部において再生する音声信号に対して音質を所定の状態に調整するための信号処理を施す信号処理部と、
 前記通信部を介して、通話時の音質を調整するための音質調整機能を有する前記携帯電話端末が通信接続された場合、前記携帯電話端末から前記音質調整機能に関する情報を取得して、前記携帯電話端末における前記音質調整機能の停止が可能であると判別した場合には前記携帯電話端末に所定の制御コマンドを送信して、前記携帯電話端末における前記音質調整機能を停止させた上で、前記信号処理部に前記信号処理を行わせるように制御する制御部と、
 を備えることを特徴とするハンズフリー通話装置。
 請求項1記載のハンズフリー通話装置において、
 前記携帯電話端末の機種毎に、前記信号処理部において前記信号処理の際に使用するパラメータ値を予め対応付けたパラメータ設定テーブルを記憶する記憶部を備え、
 前記音質調整機能に関する情報は、前記携帯電話端末の機種に関する情報を含み、
 前記制御部は前記パラメータ設定テーブルを参照して、信号処理部において前記信号処理の際に使用するパラメータの値を前記携帯電話端末の機種に予め対応付けられた値に設定すること、
 を特徴とするハンズフリー通話装置。
 請求項2記載のハンズフリー通話装置において、
 前記信号処理部が音声信号に対して前記信号処理を施す際に用いるパラメータの標準値を記憶する記憶部を備え、
 前記制御部は、前記パラメータ設定テーブルに含まれない機種の携帯電話端末が接続された場合には、前記標準値を用いて前記信号処理部に前記音声信号に対して前記信号処理を施させること、
 を特徴とするハンズフリー通話装置。
 請求項1~3のいずれか一項に記載のハンズフリー通話装置において、
 前記信号処理部は、前記収音部において収音した音声信号に含まれるエコー成分を除去するための信号処理を音声信号に施すこと、
 を特徴とするハンズフリー通話装置。
 請求項1~4のいずれか一項に記載のハンズフリー通話装置において、
 前記信号処理部は、前記収音部において収音した音声信号または前記再生部において再生される音声信号に含まれるノイズ成分を低減するための信号処理を施すこと、
 を特徴とするハンズフリー通話装置。
 請求項1~5のいずれか一項に記載のハンズフリー通話装置において、
 当該ハンズフリー通話装置は車両内に設置される車載用のハンズフリー通話装置であること、
 を特徴とするハンズフリー通話装置。
 携帯電話端末と所定の通信プロトコルに従って、収音された音声信号を送信するとともに前記携帯電話端末から音声信号を受信する通信部と、
 収音された音声信号または前記携帯電話端末から受信した音声信号に対して音質を所定の状態に調整するための信号処理を施す信号処理部と、
 前記通信部を介して、通話時の音質を調整するための音質調整機能を有する携帯電話端末が通信接続された場合、前記携帯電話端末から前記音質調整機能に関する情報を取得して、前記携帯電話端末における前記音質調整機能の停止が可能であると判別した場合には前記携帯電話端末に所定の制御コマンドを送信して、前記携帯電話端末における前記音質調整機能を停止させた上で、前記信号処理部に前記信号処理を行わせるように制御する制御部と、
 を備えることを特徴とする音質調整装置。
Description:
ハンズフリー通話装置および音 調整装置

 本発明は、携帯電話端末をハンズフリー 通話可能とするハンズフリー通話装置およ ハンズフリー通話時の音質を調整するため 用いる音質調整装置に関する。

 従来、自動車等の車両内において、ユーザ 携帯電話機を把持せずとも、携帯電話機を 用していわゆるハンズフリー通話を可能と るハンズフリー通話装置が知られている。 の種のハンズフリー通話装置は携帯電話機 の間で、Bluetooth(登録商標)プロトコルなど 従って近距離無線通信を行い、音声信号を 受信することで、例えば、運転者や同乗者 携帯電話機をハンズフリーで通話できるよ にしている(例えば、特許文献1参照)。この のハンズフリー通話装置において、ヘッド ット型のマイクロフォンやイヤフォンでは く、据置型のマイクロフォンやスピーカを いた場合、スピーカから拡声された声がマ クロフォンに回り込むことにより生じるエ ーやハウリング、自動車の走行に伴うエン ン音等のノイズなどの影響が大きくなる。 のため、これらのハンズフリー通話装置の には通話品質を向上するために、エコーキ ンセラ機能やノイズリダクション機能など 通話時の音質を調整する機能を備えたもの ある。

特開平10-276261号公報

 ところで、ハンズフリー通話装置に通信接 される携帯電話機の機種によっては、上記 エコーキャンセラ機能やノイズリダクショ 機能等の音質調整機能を備えるものがある また、ハンズフリー通話装置と接続された 合にこれらの機能が停止されているか否か 携帯電話機の機種やユーザの設定等によっ 異なる。
 一方、ハンズフリー通話装置は、設置され 車種および携帯電話機の機種等に応じて、 話時の通話品質が最適になるように、エコ やノイズを取り除く際に用いるパラメータ 値が調整されている。しかしながら、携帯 話機の機種やユーザの設定等によって音質 整機能が停止されていたり、音質調整機能 働いていたりするのでは、接続される携帯 話機の機種等によってハンズフリー通話時 通話品質が変化してしまうという課題があ た。

 本発明の課題は、接続時の携帯電話機の 質調整機能の設定によらず一定の通話品質 保つことのできるハンズフリー通話装置お びハンズフリー通話時の音質を調整するた に用いる音質調整装置を提供することにあ 。

 本発明のハンズフリー通話装置は、音声 収音して音声信号に変換する収音部と、携 電話端末と所定の通信プロトコルに従って 前記音声信号を送信するとともに前記携帯 話端末から音声信号を受信する通信部と、 記通信部において受信した音声信号を再生 る再生部とを備え、前記携帯電話端末をハ ズフリーで通話可能とするハンズフリー通 装置において、前記収音部において変換し 音声信号または前記再生部において再生す 音声信号に対して音質を所定の状態に調整 るための信号処理を施す信号処理部と、前 通信部を介して、通話時の音質を調整する めの音質調整機能を有する前記携帯電話端 が通信接続された場合、前記携帯電話端末 ら音質調整機能に関する情報を取得して、 記携帯電話端末における前記音質調整機能 停止が可能であると判別した場合には前記 帯電話端末に所定の制御コマンドを送信し 、前記携帯電話端末における前記音質調整 能を停止させた上で、前記信号処理部に前 信号処理を行わせるように制御する制御部 、を備えることを特徴とする。

 この構成では、通信部を介して所定の通 プロトコルにより携帯電話端末との間で音 信号を送受信することにより携帯電話端末 ハンズフリーで通話可能とするハンズフリ 通話装置において、接続される携帯電話端 から、当該携帯電話端末における音質調整 能に関する情報を取得して、携帯電話端末 音質調整機能を停止させることができる場 には、携帯電話端末側の音質調整機能を停 させた上で、当該ハンズフリー通話装置の 号処理部において収音部において変換した 声信号または再生部において再生する音声 号に対して音質を所定の状態に調整するた の信号処理を施すので、接続時の携帯電話 末の音質調整機能の設定によらず、一定の 話品質を保つことができる。

 上記構成において、前記携帯電話端末の 種毎に、前記信号処理部において前記信号 理の際に使用するパラメータ値を予め対応 けたパラメータ設定テーブルを記憶する記 部を備え、前記音質調整機能に関する情報 、前記携帯電話端末の機種に関する情報を み、前記制御部は前記パラメータ設定テー ルを参照して、信号処理部において前記信 処理の際に使用するパラメータの値を前記 帯電話端末の機種に予め対応付けられた値 設定してもよい。

 また、上記の構成において、上記構成の ンズフリー通話装置において、前記信号処 部が音声信号に対して前記信号処理を施す に用いるパラメータの標準値を記憶する記 部を備え、前記制御部は、前記パラメータ 定テーブルに含まれない機種の携帯電話端 が接続された場合には、前記標準値を用い 前記信号処理部に前記音声信号に対して前 信号処理を施させてもよい。

 また、上記の構成において、前記信号処 部は、前記収音部において収音した音声信 に含まれるエコー成分を除去するための信 処理を音声信号に施してもよい。

 また、上記の構成において、前記信号処 部は、前記収音部において収音した音声信 または前記再生部において再生される音声 号に含まれるノイズ成分を低減するための 号処理を施してもよい。

 また、上記の構成において、当該ハンズ リー通話装置は車両内に設置される車載用 ハンズフリー通話装置であってもよい。

 また、本発明の音質調整装置は、携帯電 端末と所定の通信プロトコルに従って、収 された音声信号を送信するとともに前記携 電話端末から音声信号を受信する通信部と 収音された音声信号または前記携帯電話端 から受信した音声信号に対して音質を所定 状態に調整するための信号処理を施す信号 理部と、前記通信部を介して、通話時の音 を調整するための音質調整機能を有する携 電話端末が通信接続された場合、前記携帯 話端末から前記音質調整機能に関する情報 取得して、前記携帯電話端末における前記 質調整機能の停止が可能であると判別した 合には前記携帯電話端末に所定の制御コマ ドを送信して、前記携帯電話端末における 記音質調整機能を停止させた上で、前記信 処理部に前記信号処理を行わせるように制 する制御部とを備えることを特徴とする。

 本発明によれば、通信部を介して接続さ る携帯電話端末から、当該携帯電話端末に ける音質調整機能に関する情報を取得して 携帯電話端末の音質調整機能を停止させる とができる場合には、携帯電話端末側の音 調整機能を停止させた上で、当該ハンズフ ー通話装置の信号処理部において収音部に いて変換した音声信号または再生部におい 再生する音声信号に対して音質を所定の状 に調整するための信号処理を施すので、接 時の携帯電話端末の音質調整機能の設定に らず、一定の通話品質を保つことができる

本発明に係るハンズフリー通話装置の 用の態様を示す図である。 ハンズフリー通話装置の機能的構成を すブロック図である。 パラメータ設定テーブルの構成を示す である。 ハンズフリー通話装置の動作を示すフ ーチャートである。

符号の説明

 10 ハンズフリー通話装置
 11 収音部
 12 近距離無線通信部(通信部)
 13 再生部
 14 信号処理部
 15 記憶部
 15a パラメータ設定テーブル格納領域
 16 制御部
 20 携帯電話機(携帯電話端末)
 30 パラメータ設定テーブル
 100 車両

 以下、本発明の一実施の形態を、図面に基 き説明する。
 図1に示すように、本発明の一実施の形態に 係るハンズフリー通話装置10は、自動車等の 両100に搭載される車載器として構成され、 該車両100を運転する運転者や同乗者が所有 る一又は複数の携帯電話機20と所定の通信 ロトコルに従って通信を行い、これらの携 電話機20に対してハンズフリー通話を可能に する装置である。

 ハンズフリー通話装置10と携帯電話機20( 帯電話端末)との間は、例えば、近距離無線 信の一つであるBluetooth(登録商標)を用いて 無線通信により音声信号の送受信を行うこ ができる。なお、近距離無線通信として無 LANを用いる構成としても良く、また、無線 信に限らず、有線通信であっても良いが本 施の形態では無線通信を行うものとして以 説明する。

 図2は、上記ハンズフリー通話装置10の機 的構成を、携帯電話機20と共に示すブロッ 図である。携帯電話機20は、図示しない移動 通信網を介して携帯端末キャリアを受信或い は送信して、他の携帯端末や固定電話と通話 通信するものであり、内蔵スピーカや内蔵マ イク、電話通信のための通信部、音声通信や データ通信のための通信端子といった一般的 な携帯電話機20が有する構成を備えると共に ハンズフリー通話装置10と上述した所定の ロトコルに従って近距離無線通信するため 近距離無線通信用の通信モジュール(例えば Bluetoothモジュール)(図示略)を備えている。

 一方、ハンズフリー通話装置10は、図2に すように、収音部11と、近距離無線通信部12 (通信部)と、再生部13と、信号処理部14と、記 憶部15と、制御部16とを備えている。

 収音部11は、車両100内に配置される据置 のマイクロフォン11aと、ハンズフリー通話 置10の内部に配置されるゲイン調整回路11bと を備えている。マイクロフォン11aは、無指向 性の小型マイクであり、話者(運転者や搭乗 等)が発話した音声をアナログの音声信号に 換して、ゲイン調整回路11bに出力するもの ある。ゲイン調整回路11bは、信号増幅回路 あり、マイクロフォン11aから出力される音 信号の増幅を行うものである。このゲイン 整回路11bは、制御部16により設定されるマ クゲイン値に従って、マイクロフォン11aか 出力される音声信号を増幅する。

 近距離無線通信部12は、制御部16の制御の 下、車両100内の携帯電話機20と所定の通信プ トコルに従って近距離無線通信を行うもの あり、携帯電話機20に着信があった場合に 信される着信トリガ信号を受信して、制御 16に出力し、携帯電話機20から送信された受 音声(音声信号)を受信して、再生部13に出力 すると共に、送話音声(音声信号)を収音部11 ら受け取り携帯電話機20に送信するものであ る。例えば、所定の通信プロトコルとして上 述したBluetoothプロトコルに従う場合、Bluetooth モジュールを用いて構成することができる。

 また、近距離無線通信部12は、上述した 定の通信プロトコルに従って、携帯電話機20 を通信相手方として登録(無線通信接続)する め、各種登録信号および登録データの送受 も行う。また、近距離無線通信部12は、上 した所定の通信プロトコルに従って、通信 手方の携帯電話機20から、その携帯電話機20 音質調整機能に関する情報を取得する。こ 音質調整機能に関する情報とは、携帯電話 20の機種に関する情報や、通信相手方の携 電話機20がエコーキャンセラ機能やノイズリ ダクション機能などの通話時の音質を調整す るための音質調整機能の有無に関する情報、 この音質調整機能の停止の可否に関する情報 を含む。ここで、音質調整機能の停止の可否 に関する情報とは、ハンズフリー通話装置10 ら所定の制御コマンドを送信することによ 、通信接続された携帯電話機20における音 調整機能を停止させることができるか否か 関する情報をいう。

 なお、当該ハンズフリー通話装置10と携 電話機20とを有線にて接続可能とする場合に は、ハンズフリー通話装置10に通信ケーブル 接続される通信I/F(インターフェース)を設 、当該通信I/Fを介して携帯電話機20と受話音 声、送話音声及び各種制御コマンドを送受す る構成とすれば良い。

 再生部13は、車両100内に配置されるスピ カ13aと、ハンズフリー通話装置10内部に配置 されるアンプ13bとを備えている。再生部13は 制御部16の制御の下、携帯電話機20から近距 離無線通信部12を介して受信した音声信号を ンプ13bにより所定の音量に増幅して受話音 として再生し、スピーカ13aにより車両100内 向けて再生音声を出力するものである。な 、車両100にカーオーディオ装置等が搭載さ ている場合には、当該カーオーディオ装置 有するオーディオアンプやスピーカを介し 音声を出力する構成としても良い。

 信号処理部14は、制御部16の制御の下、収 音部11において変換した音声信号または再生 13において再生する音声信号に対して、音 を所定の状態に調整するための信号処理を すものである。具体的には、信号処理部14は いわゆるエコーキャンセラ装置やノイズリダ クション装置を備え、再生部13において拡声 生された音声が収音部11により収音された 、走行時のエンジン音などが収音されるこ により音声信号に含まれるエコー成分やノ ズ成分を除去あるいは低減するための信号 理を音声信号に対して施す。音声信号に対 て信号処理を施す際に、信号処理部14は制御 部16により設定されるパラメータ値に基づい 信号処理を施す。

 記憶部15は、制御部16によって実行される 制御プログラムや各種データを記憶するもの であり、ROMやRAM等のメモリ素子を備え、制御 部16によりアクセス可能に構成されたもので る。また、記憶部15は、上記パラメータ値 設定するために、予め携帯電話機20の機種情 報31に、その機種の携帯電話機20が通信接続 れた場合に設定すべきパラメータ値等のパ メータ情報32を対応付けたパラメータ設定テ ーブル30を格納するパラメータ設定テーブル 納領域15aを有する(図3参照)。

 パラメータ設定テーブル30は、制御部16が 信号処理部14に対して音声信号に信号処理を させる際に用いるパラメータ値を設定する めに参照されるもので、携帯電話機20の機 情報31毎に、上記パラメータ情報32が対応付 られている他、予め携帯電話機20の機種に って音質調整機能の有無や音質調整機能の 止の可否が把握されている場合には、これ の音質調整機能の有無に関する情報33や音質 調整機能の停止の可否に関する情報34が対応 けられる。この様に予め携帯電話機20の機 情報31と音質調整機能の有無に関する情報33 音質調整機能の停止の可否に関する情報34 パラメータ情報32とともに対応付けておくこ とで、携帯電話機20の機種に関する情報を携 電話機20の音質調整機能に関する情報とし 取り扱うことができ、携帯電話機20から当該 携帯電話機20の機種に関する情報を取得する けで、パラメータ設定テーブル30を参照す ことにより当該携帯電話機20の音声調整機能 の有無やその停止の可否を制御部16は判別す ことができる。

 パラメータ情報32は、例えば、信号処理 14において音声信号からエコー成分を除去す るために用いる適応フィルタのフィルタ係数 や、ノイズ成分等を除去するために用いる適 応フィルタのフィルタ係数あるいはマイクゲ イン値などの各パラメータ値に関する情報を 含む。これらのパラメータ値は、通信接続さ れる携帯電話機20の機種毎に、ハンズフリー 話装置10が設置される車両100の車種におい 通話品質が最適となるように予め設定され 。

 この際、携帯電話機20の機種やユーザの設 によって、エコーキャンセラ機能やノイズ ダクション機能などの音質調整機能の有無 ハンズフリー通話装置10と通信接続した際に 音質調整機能が停止されるか否かが異なる。
 そこで、例えば、図3において携帯電話機20 機種がAA-1、AA-2の様に、携帯電話機20が音質 調整機能を有する場合であって、ハンズフリ ー通話装置10から携帯電話機20に対して所定 制御コマンドを送信することで携帯電話機20 側の音質調整機能を停止させることができる 場合は、その携帯電話機20の機種において音 調整機能を停止させた場合に通話品質が最 となるようなパラメータ値がパラメータ情 P1、P2において設定される。

 また、例えば、携帯電話機20の機種がBB-1の に、音質調整機能を有する場合で、ハンズ リー通話装置10が携帯電話機20側の音質調整 機能を停止させることができない場合は、そ の携帯電話機20の有する音質調整機能が発揮 れた状態で、通話品質が最適となるような ラメータ値がパラメータ情報P3において設 される。
 また、例えば、携帯電話機20の機種がBB-2の に、音声調整機能を有していない場合には その携帯電話機20の機種において通話品質 最適となるようなパラメータ値がパラメー 情報P4において設定される。

 一方、このハンズフリー通話装置10に通 接続された携帯電話機20の機種がパラメータ 設定テーブル30に含まれない機種である場合 すなわち、ハンズフリー通話装置10側で機 不明と判別されるものについては、デフォ トとなるパラメータ値(パラメータの標準値) が設定されている。ここで、デフォルトとな るパラメータ値は、3種類のものが予め設定 れる。例えば、機種が不明であるが、音質 整機能を有し、かつ、この音質調整機能を 止させることができることが判別された場 に用いるパラメータの標準値がパラメータ 報PO1において設定される。また、音質調整 能を有するが、この音質調整機能を停止さ ることができないと判別された場合に用い パラメータの標準値がパラメータ情報PO2に いて設定される。また、機種が不明であり 音質調整機能が無い場合あるいはその有無 不明である場合に用いるパラメータの標準 がパラメータ情報PO3において設定される。

 但し、パラメータ設定テーブル30は書き え可能に構成されることが好ましい。そし 、パラメータ設定テーブル30に含まれない機 種の携帯電話機20が通信接続された場合には その携帯電話機20から、携帯電話機20の機種 に関する情報を含む音質調整機能に関する情 報を取得して、その携帯電話機20の機種情報 よび音声調整機能の有無に関する情報や音 調整機能の停止の可否情報等を対応付けて ラメータ設定テーブル30に順次登録する構 とすると好ましい。この際、当該機種情報31 に対応付けられるパラメータ情報32は、携帯 話機20の音質調整機能の有無およびその停 の可否に応じて選択されるパラメータ情報PO 1~PO3のいずれかとすることができる。また、 帯電話機20の機種に応じて各機種情報31に対 応付けられたパラメータ情報32は、ユーザが 話時に図示しない操作部等を介してチュー ング等を行うことにより適宜ユーザ好みの 質状態となるようにパラメータ値に書き換 ることができるように構成することが好ま い。この様に構成することにより、ハンズ リー通話装置10を用いて携帯電話機20をハン ズフリーで通話する際の音質をユーザ好みの 状態に設定することができる。

 制御部16は、CPU等を用いて構成され、記 部15に記憶された各種制御プログラム等に従 って、携帯電話機20をハンズフリーで通話可 となるように上記各部を制御するものであ 。制御部16は、近距離無線通信部12を介して 携帯電話機20から着信トリガ信号を受け取る 、着信のあった携帯電話機20をハンズフリ 通話状態とすべく、各種制御コマンドを近 離無線通信部12を介して携帯電話機20に送信 、当該携帯電話機20に対して、内蔵スピー からの音声出力及び内蔵マイクからの音声 力を禁止させると共に、受話音声を内蔵の 距離無線通信部12を介して送信させて、当該 携帯電話機20の動作モードをハンズフリー通 モードに移行させる。

 また、制御部16は、携帯電話機20の動作モ ードをハンズフリー通話モードから単独使用 可能な通常動作モードに移行させる際には、 近距離無線通信部12を介して当該携帯電話機2 0に対して各種制御コマンドを送信し、内蔵 ピーカの音声出力及び内蔵マイクからの音 入力を許可する。

 また、制御部16は、携帯電話機20の動作モ ードを上述の様にハンズフリー通話モードに 移行させる際に、携帯電話機20から音質調整 能に関する情報として、本実施の形態では 帯電話機20の機種に関する情報を取得し、 下のようにして信号処理部14において音声信 号に対して信号処理を施す際に用いるパラメ ータ値を設定する。

 以下、このパラメータ値の設定に係る動作 ついて図4を参照して説明する。
 図4に示すように、制御部16は、先ず、車両1 00内に存在する携帯電話機20と近距離無線通 部12を介して所定の通信プロトコルに従って 、無線通信接続を開始し、携帯電話機20に対 て携帯電話機20の応答要求を送信する(ステ プS1)。そして、応答を返した携帯電話機20 同期通信を確立すると共に、当該携帯電話 20の機種に関する情報等の識別IDを取得して 記憶部15の所定の記憶領域に記憶する(ステ プS2)。

 次に、制御部16は、パラメータ設定テー ル30を参照して、携帯電話機20から取得した 種に関する情報に基づき、現在通信接続し いる携帯電話機20の音質調整機能の有無を 別する(ステップS3)。この携帯電話機20が音 調整機能を有する場合(ステップS3:Y)、次に 帯電話機20側の音質調整機能の停止の可否を 判別する(ステップS4)。そして、携帯電話機20 側の音質調整機能を停止させることができる と判別した場合(ステップS4:Y)には、携帯電話 機20に音質調整機能を停止させるための所定 制御コマンドを送信して携帯電話機20側の 質調整機能を停止させる(ステップS5)。

 このように、携帯電話機20側の音質調整 能を停止させることができる場合(ステップS 4:Y)には、音質調整機能を停止させた(ステッ S5)上で、制御部16はパラメータ設定テーブ 30を参照して、現在通信接続している携帯電 話機20の機種情報31に対応するパラメータ情 32を読み出して信号処理部14において用いる ラメータ値を設定する(ステップS6)。

 例えば、図3に例示する場合において、現 在通信接続している携帯電話機20の機種がAA-1 (AA-2)である場合には、パラメータ情報P1(P2)が 読み出され、このパラメータ情報P1に対応す パラメータ値が設定される。ここで、現在 信接続している携帯電話機20の機種がパラ ータ設定テーブル30に含まれない場合は、音 質調整機能を有し、それを停止させることが 出来る場合のパラメータの標準値として設定 されたパラメータ情報PO1が参照されてパラメ ータ値が設定される。

 一方、携帯電話機20側の音質調整機能を 止させることができないまたは停止の可否 不明である場合(ステップS4:N/不明)、制御部1 6はパラメータ設定テーブル30を参照して携帯 電話機20の機種情報31に対応するパラメータ 報32を読み出して信号処理部14において用い パラメータ値を設定する(ステップS6)。

 例えば、図3に例示する場合において、現 在通信接続している携帯電話機20の機種がBB-1 である場合には、パラメータ情報P3が読み出 れ、このパラメータ情報P3に対応するパラ ータ値が設定される。ここで、現在通信接 している携帯電話機20の機種がパラメータ設 定テーブル30に含まれない場合は、音質調整 能を有し、それを停止させることが出来な 場合又は不明の場合のパラメータの標準値 して設定されたパラメータ情報PO2が参照さ てパラメータ値が設定される。

 また、現在通信接続している携帯電話機2 0が音質調整機能を有さない機種又は音質調 機能の有無が不明である場合(ステップS3:N/ 明)、制御部16はパラメータ設定テーブル30を 参照して携帯電話機20の機種情報31に対応す パラメータ情報32を読み出して信号処理部14 おいて用いるパラメータ値を設定する。

 例えば、図3に例示する場合において、現 在通信接続している携帯電話機20の機種がBB-2 である場合には、これに対応するパラメータ 情報P4が読み出され、このパラメータ情報P4 対応するパラメータ値が設定される。ここ 、現在通信接続している携帯電話機20の機種 がパラメータ設定テーブル30に含まれない場 は、音声調整機能が無い場合又は不明であ 場合のパラメータの標準値として設定され パラメータ情報PO3が読み出され、このパラ ータ情報PO3に対応するパラメータ値が設定 れる。

 以上の様に、制御部16は信号処理部14にお いて用いるパラメータの値を設定した後、各 携帯電話機20がハンズフリー通話装置10に無 接続されている状態において、制御部16は、 これらの携帯電話機20への着呼、及び、発呼 監視し、携帯電話機20の着呼、或いは、発 を検出したときには、近距離無線通信部12を 介して、その携帯電話機20に対して制御コマ ドを送信し、その携帯電話機20の動作モー をハンズフリー通話モードに移行させて、 ンズフリー通話を開始可能に制御する。

 以上説明した本実施の形態のハンズフリ 通話装置10によれば、近距離無線通信部12を 介して所定の通信プロトコルにより携帯電話 機20との間で音声信号を送受信することによ 携帯電話機20をハンズフリーで通話可能と るハンズフリー通話装置10において、接続さ れる携帯電話機20から、当該携帯電話機20に ける音質調整機能に関する情報を取得して 携帯電話機20の音質調整機能を停止させるこ とができる場合には、携帯電話機20側の音質 整機能を停止させた上で、当該ハンズフリ 通話装置10の信号処理部14において収音部11 おいて変換した音声信号または再生部13に いて再生する音声信号に対して音質を所定 状態に調整するための信号処理を施すので 接続時の携帯電話機20の音質調整機能の設定 によらず、一定の通話品質を保つことができ る。

 すなわち、音質調整機能を有する携帯電 機20が接続された場合、携帯電話機20の機種 やユーザの設定によって、この音質調整機能 が停止されていたり、停止されていなかった りすることにより、通話時の音質が変動する ことを防止し、携帯電話機20の機種やユーザ 設定によらず、ハンズフリー通話時の通話 質を一定のレベルに保つことができる。

 また、本実施の形態では、パラメータ設 テーブル30において、携帯電話機20の機種情 報31に予め音質調整機能の有無に関する情報3 3や音質調整機能の停止の可否に関する情報34 を対応付けて記憶しているので、携帯電話機 20からは携帯電話機20の機種に関する情報を 帯電話機20における音質調整機能に関する情 報として取得するだけで、携帯電話機20側の 質調整機能の有無に関する情報33や音質調 機能の停止の可否に関する情報34を制御部16 取得することができる。また、携帯電話機2 0の機種毎に、音質調整機能の有無および音 調整機能の停止の可否に応じて、通話時の 質が最適となるようなパラメータ値を予め 定しているので、このパラメータ値を用い 信号処理部14において音声信号に対して信号 処理を施すことにより、音声信号に含まれる エコー成分やノイズ成分を取り除いて通話時 の音質を携帯電話機20毎に最適に調整するこ ができる。

 また、本実施の形態では、通信接続され 携帯電話機20の機種がパラメータ設定テー ル30に含まれない場合は、音質調整機能の有 無およびその停止の可否に応じて設定された 三種類のパラメータ情報PO1~PO3を有するので ハンズフリー通話装置10において通信接続さ れた携帯電話機20の機種情報31を予めパラメ タ設定テーブル30に登録されていない場合で も、信号処理部14においてパラメータの標準 を用いて音声信号に対して信号処理を施し ハンズフリー通話時の通話品質を一定レベ に保つことができる。

 さらに、本実施の形態では、パラメータ 定テーブル30を書き換え可能に構成し、通 接続された形態電機の機種がパラメータ設 テーブル30に含まれない場合には、パラメー タ設定テーブル30に順次登録できる構成とし ので、次に同じ機種の携帯電話機20が通信 続された場合には、携帯電話機20との間で、 音質調整機能の有無に関する情報や音質調整 機能の停止の可否に関する情報を取得しなく とも、携帯電話機20の機種情報を取得するだ で、パラメータ設定テーブル30を参照する とにより、これらの情報をハンズフリー通 装置10側で取得することができる。

 以上、説明した実施の形態は本発明の一態 であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲に いて適宜変更可能であるのは勿論である。
 例えば、上記実施の形態においては、予め ラメータ設定テーブル30において、携帯電 機20の機種毎に、その機種情報31に音質調整 能の有無に関する情報33や音質調整機能の 止の可否に関する情報34を対応付けて記憶さ せる構成としたが、携帯電話機20との間で所 の通信プロトコルに従って通信することに り、これらの情報を携帯電話機20から直接 得する構成としてもよいのは勿論である。

 また、上記実施の形態のハンズフリー通 装置10では収音部11や再生部13を備える構成 したが、上述したように車両100にカーオー ィオ装置等が搭載されている場合には、当 カーオーディオ装置が備えるオーディオア プやスピーカなどを利用して、外付けのマ クロフォンを用いることにより、図2に示し た近距離無線通信部12と信号処理部14と記憶 15と制御部16と略同様の構成を備えた音質調 装置としてもよいのは勿論である。

 また、上記実施の形態のハンズフリー通 装置10は車両100に設置される車載用のもの して説明したが、本発明に係るハンズフリ 通話装置10は車載用に限定される趣旨ではな く、会議室などの居室内に設置されるもので あってもよいのは勿論である。