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Title:
KNIT GOODS SIMULATION DEVICE AND KNIT GOODS SIMULATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105529
Kind Code:
A1
Abstract:
A knit goods simulation device converts design data of knit goods to myoneme data that express loops by myonemes. The knit goods simulation device expresses the loop by polygonal columns, divides side surfaces of the polygonal column into polygons, and stores the polygon apical coordinates in a polygon memory. The knit goods simulation device extracts loops in a simulation image displayed on a monitor, processes them at a graphic CPU, and limits the processing scope. Further, the knit goods simulation device stores a part of the apical data in a graphic memory so as to make its transfer from the polygon memory unnecessary. The knit goods simulation device can process a three-dimensional image at high speed.

Inventors:
YAMAMOTO SHINJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053620
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIMA SEIKI MFG (JP)
YAMAMOTO SHINJI (JP)
International Classes:
G06F17/50
Domestic Patent References:
WO2007013296A12007-02-01
Foreign References:
JP2006302060A2006-11-02
JP2005242611A2005-09-08
Other References:
TSUJI T. ET AL.: "Hierarchical Face Clusters Partitioning Method of Polygonal Surfaces and High Speed Rendering", THE TRANSACTIONS OF THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS, vol. J88-D-II, no. 7, 1 July 2005 (2005-07-01), pages 1205 - 1215, XP008110883
See also references of EP 2116946A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIOIRI, Akira et al. (Funado-cho Ashiya-sh, Hyogo 93, JP)
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Claims:
ニット製品のデザインデータから得られた3Dループシミュレーション画像を処理して、カラーモニタで表示するための表示画像を発生させる装置であって、
 表示画像を変更する際に、ニット製品のループに対し、変更後の表示画像に含まれるループと含まれないループとを判別するための判別手段を設けて、変更後の表示画像に含まれるループのみを処理することにより、表示画像を変更するようにしたことを特徴とする、ニット製品のシミュレーション装置。
ニット製品のループ位置を表す代表点を記憶するための代表点記憶手段を設けて、前記判別手段では該代表点が変更後の表示画像に含まれるか否かから、変更後の表示画像に含まれるか否かを判別するようにしたことを特徴とする、請求項1のニット製品のシミュレーション装置。 
ニット製品の各ループを3D空間内の糸筋で表現した糸筋データを記憶するための糸筋データ記憶手段と、
 糸筋データから、各ループ表面を複数に分割したポリゴンの頂点に関する頂点データを発生させる汎用CPUと、
 頂点データの記憶手段と、
 頂点データから表示画像を生成するグラフィックCPUと、
 グラフィックCPU用のメモリとを備え、
 頂点データの少なくとも一部を前記グラフィックCPU用のメモリに記憶させて、該メモリからグラフィックCPUへ供給するようにしたことを特徴とする、請求項1のニット製品のシミュレーション装置。
ニット製品全体の頂点データから、その一部をニット製品全体に対してほぼ均一に抽出すると共に、抽出した頂点データを前記グラフィックCPU用のメモリに記憶させるようにしたことを特徴とする、請求項3のニット製品のシミュレーション装置。
表示画像を縮小する際に、前記ポリゴンの頂点の一部を省略して、ポリゴンの数を減少させるための手段を設けたことを特徴とする、請求項3のニット製品のシミュレーション装置。
ニット製品のデザインデータから得られた3Dループシミュレーション画像を処理して、カラーモニタで表示するための表示画像を発生させる方法であって、
 表示画像を変更する際に、ニット製品のループに対し、変更後の表示画像に含まれるループと含まれないループとを判別し、変更後の表示画像に含まれるループのみを処理することにより、表示画像を変更するようにしたことを特徴とする、ニット製品のシミュレーション方法。
Description:
ニット製品のシミュレーション 置とシミュレーション方法

 この発明はニット製品のシミュレーショ に関する。

 出願人は、ニット製品のデザインデータを 3Dシミュレーション画像に変換する技術を 発した(特許文献1:特開2005-242611)。この画像 ニット製品の個々のループをリアルに表現 るので、3Dループシミュレーションと呼ばれ る。そしてこの技術によれば、デザインデー タから得られる3Dシミュレーション画像を、 ット製品の取引に用いることができるバー ャルなサンプルとすることができる。しか ながら高品位のシミュレーション画像を得 には処理時間が必要で、縮小、拡大、視点 換、パニングといった処理でも、ユーザを たせることがある。

特開2005-242611

 この発明の課題は、ニット製品のシミュ ーションに要する時間を短縮し、ほぼリア タイムに表示画像の変換を行えるようにす ことにある。

 この発明のニット製品のシミュレーション 置は、ニット製品のデザインデータから得 れた3Dループシミュレーション画像を処理 て、カラーモニタで表示するための表示画 を発生させる装置であって、
 表示画像を変更する際に、ニット製品のル プに対し、変更後の表示画像に含まれるル プと含まれないループとを判別するための 別手段を設けて、変更後の表示画像に含ま るループのみを処理することにより、表示 像を変更するようにしたことを特徴とする

 この発明のニット製品のシミュレーション 法は、ニット製品のデザインデータから得 れた3Dループシミュレーション画像を処理 て、カラーモニタで表示するための表示画 を発生させる方法であって、
 表示画像を変更する際に、ニット製品のル プに対し、変更後の表示画像に含まれるル プと含まれないループとを判別し、変更後 表示画像に含まれるループのみを処理する とにより、表示画像を変更するようにした とを特徴とする。

 好ましくは、ニット製品のループ位置を す代表点を記憶するための代表点記憶手段 設けて、前記判別手段では該代表点が変更 の表示画像に含まれるか否かから、変更後 表示画像に含まれるか否かを判別する。

 また好ましくは、ニット製品の各ループを3 D空間内の糸筋で表現した糸筋データを記憶 るための糸筋データ記憶手段と、
 糸筋データから、各ループ表面を複数に分 したポリゴンの頂点に関する頂点データを 生させる汎用CPUと、
 頂点データの記憶手段と、
 頂点データから表示画像を生成するグラフ ックCPUと、
 グラフィックCPU用のメモリとを備え、
 頂点データの少なくとも一部を前記グラフ ックCPU用のメモリに記憶させて、該メモリ らグラフィックCPUへ供給する。
 好ましくは、ニット製品全体の頂点データ ら、その一部をニット製品全体に対してほ 均一に抽出すると共に、抽出した頂点デー を前記グラフィックCPU用のメモリに記憶さ る。
 好ましくは、表示画像を縮小する際に、前 ポリゴンの頂点の一部を省略して、ポリゴ 数を減少させるための手段を設ける。

 この発明では、表示画像を変更する際に、 更後の表示画像に含まれるループとそうで いループとを判別し、変更後の表示画像に まれるループのみを処理する。このため、 示画像の縮小、拡大、視点の移動、回転、 ニングなどの処理を行う際に、表示画像を 速で発生できる。
 ここで、ニット製品のループ位置を表す代 点を記憶すると、代表点が変更後の表示画 に含まれるか否かから、高速で変更後の表 画像に含まれるか否かを判別できる。

 またグラフィックCPU用のメモリを設けて、 点データの少なくとも一部をグラフィックC PU用のメモリに記憶させ、該メモリからグラ ィックCPUへ供給すると、頂点データの記憶 段からグラフィックCPUへの転送データを減 して、さらに高速で表示画像を変更できる
 ここで、ニット製品全体の頂点データから その一部をニット製品全体に対してほぼ均 に抽出すると共に、抽出した頂点データを 記グラフィックCPU用のメモリに記憶させる 、ニット製品のどの部分を表示する場合で 、平均的に高速に処理できる。ここでほぼ 一に抽出しとは、ニット製品の各部分から 点データを抽出し、頂点データを抽出しな 部分が無いという意味である。衣類では例 ば前面側のデザインが背面側のデザインよ も重要な場合が多いので、前面側では頂点 ータの40%をグラフィックCPU用のメモリに記 させ、背面側では頂点データの25%をグラフ ックCPU用のメモリに記憶させるようなもの 、ほぼ均一に抽出することに含まれる。
 さらに、表示画像を縮小する際に、ポリゴ の頂点の一部を省略して、ポリゴン数を減 させると、表示画像をより高速で発生させ ことができる。即ち、1つのループには複数 のポリゴンがあり、ポリゴンには各々の頂点 があるので、頂点の数を減らすと、ポリゴン の数が減り、表示画像がより単純になる。こ の結果、表示画像をより高速で発生させるこ とができる。

 この発明では、表示画像を変更する際の 理範囲の制限や、頂点データの一部をグラ ィックCPU用のメモリに記憶させることなど より、各々処理を高速化し、全体としてほ リアルタイムに表示画像を変更できるよう する。この結果、カラーモニタでの3Dルー シミュレーション画像によるデザイン作業 デザインの評価を、ユーザが満足できるペ スで行うことができる。なおこの明細書に いて、シミュレーション装置に関する記載 、そのままシミュレーション方法にも当て まる。

実施例のシミュレーション装置のブロ ク図 実施例でのループを構成するセグメン を示す図で、A)はループの配列を,B)はルー を分解したセグメントを示す。 実施例での、編目に対するデータと、 れに対する処理とを示す図 実施例での、ガーメントの拡大表示に する、クリッピングを模式的に示す図 実施例での、ガーメントの縮小時の、 グメントの単純化を示す図

符号の説明

2 シミュレーション装置  4 汎用バス  6  像バス
8 ニットデザイン部  10 データ変換部  12 糸筋データ発生部
14 汎用メモリ  16 ユーザ入力  18 カラー ニタ
19 ビデオメモリ  20 カラープリンタ  22  用CPU
24 ポリゴンメモリ  26 グラフィックCPU  
28 グラフィックメモリ  31 中心  32~35 周 の編目
36 編目データ  38 頂点データ  40 シミュ ーション画像
41 エリア  42,43 セグメント  P1~P12  頂点

 以下にこの発明を実施するための最良の 態を示すが、これに限るものではない。

 図1~図5に、実施例のシミュレーション装 とシミュレーション方法とを示す。図にお て、2はシミュレーション装置で、適宜のコ ンピュータにより実現され、4は汎用バス、6 画像バスで、画像データの専用バスである 8はニットデザイン部で、ユーザはニットデ ザイン部8を用いてニット製品のデザインを い、データ変換部10は、ニットデザイン部8 得られたデザインデータを、横編機などの 機での編成データに変換する。糸筋データ 生部12は、編成データを糸筋データに変換す る。糸筋データはニット製品のループ形状や ループ間の接続関係、並びにループの位置を 、3D空間内の糸筋で表現したものである。1つ のニット製品に複数の糸を用いる場合、糸筋 データでどの糸がどのループに用いられてい るかも表現される。そして糸筋データでの糸 を、多角柱のセグメントを接続したものに変 換することにより、ニット製品のレンダリン グ前の3Dデータが得られる。汎用メモリ14は ニットデザイン部8~糸筋データ発生部12で発 させたデータを記憶する。

 16はユーザ入力で、スタイラスやマウス トラックボールなどの入力手段であり、18は カラーモニタで、デザインデータや糸筋デー タ、並びに3Dループシミュレーションデータ 表示し、19はビデオメモリで、カラーモニ 18に直結している。20はカラープリンタで、 ザインデータや糸筋データ、3Dループシミ レーション画像などをカラープリントする 汎用CPU22は糸筋データをポリゴンの頂点デー タに変換し、また視点変換や縮小、拡大、回 転、パニングなどに応じて処理範囲のループ を抽出し、他を処理範囲から除外するように クリッピングする。得られたポリゴンデータ はポリゴンメモリ24に記憶され、ポリゴンデ タは、例えばポリゴンの頂点座標(3D座標)と ポリゴン頂点の不透明度、及び頂点のカラー 値からなり、以下では頂点データという。

 図2に、実施例でのループの配列 A)と、 ープからセグメントへの分割 B)を示す。糸 データには、各ループの中心31の3D座標が含 まれ、また各ループに対して接続関係にある 周囲のループの番号が含まれている。なお以 下でループと編目は同義語で、中心はループ を代表する点であるが、ループの中心以外の 点でループを代表させても良い。例えば図2  A)の場合、小さな長方形で囲んだループの周 には、左右で接続されたループ32,33と上下 接続されたループ34,35がある。1つのループ 他のループとが重なって同じ位置にある場 、これらのループは互いに接続されている のと見なす。また1つのループと重なってミ の糸がある場合、これらも互いに接続され いるものと見なす。以上の接続関係により 1つの編目の周囲にある編目を特定できる。

 図2 B)に示すように、1つのループは実線 区切った複数のセグメントに分割され、破 でマークしたセグメントに対して図2 B)の 右に示すように、セグメントは多角柱の形 をし、ループの断面が多角柱の底面や頂面 なる。ループを構成する糸は断面が円形に いので、セグメントは6角柱あるいは8角柱が 好ましく、ここでは処理速度を向上するため 6角柱とする。但し画像を縮小し、個々のル プの重要性が低下する場合、処理速度を向 させるため、セグメントを4角柱または3角柱 に単純化する。セグメントの側面は長方形で 、これを2分して2つの三角形とする。セグメ トを6角柱とすると、1つのセグメント当た 2×6の12ポリゴンが生成する。また1ループ当 り10~20程度のセグメントを設ける。従って ープ当たりのポリゴン数は100程度となる。 点データの段階では、ポリゴンの各頂点の 標(3D座標)、各頂点の不透明度、及び各頂点 カラー値が指定されており、このうちカラ 値は頂点データとは別に与えてもよい。

 グラフィックCPU26は、ポリゴンの頂点デ タを補間することにより、ポリゴン上の各 置に対する画像データを発生させ、このデ タには3D座標と不透明度並びにカラー値など が含まれる。グラフィックCPU26は、各ポリゴ に対する画像データを発生させると、視点 対する位置に基づいて複数のポリゴンの画 を奥行き方向に重ね合わせ、さらに光源に るシェーディング等を施して、カラーモニ 18に表示するための3Dループシミュレーショ ン画像を発生させる。

 以上のようにして発生させた3Dループシ ュレーション画像は、仮想的なニット製品 表している。3Dループシミュレーション画像 からなる仮想的なニット製品を、人体モデル に着装させ、着装した人体モデルの姿勢を変 え、あるいはハンガーに吊し、また平坦に配 置して、ニット製品のデザインを評価できる ようにする。このようにして得られる仮想的 なサンプルをバーチャルサンプルと呼び、カ ラーモニタで表示あるいはカラープリンタで プリントする。ここで、3Dループシミュレー ョン画像への視点を変更する、表示画像を 小/拡大する、3Dループシミュレーション画 を回転させる、表示画像をパニングする、 のことを行うと、画像を再処理する必要が る。例えば視点変換によって、表示画像を えば縮小/拡大すると共に、表示エリアを変 更すると、カラーモニタ18に表示される画像 変更される。そして視点変換等に伴う画像 変更を高速で行えないと、ユーザを待たせ ことになる。なお縮小/拡大/回転は視点変 の一部で、パニングは連続的な視点変換の である。またポリゴンの頂点データを変化 せずに、表示画像を再発生させることは、 点変換に限らず、光源の変更や糸のカラー の変更等の場合にも必要となる。

 グラフィックCPU26は、3Dループシミュレー ション画像を発生させるために、ポリゴンの 頂点データを必要とする。頂点データは、ポ リゴンメモリ24から画像バス6を介して、グラ フィックCPU26へ供給される。しかしながらバ 6の転送速度には制限があり、グラフィック CPU26に直結されたグラフィックメモリ28から 点データを供給する方が高速である。そこ グラフィックメモリ28のディスプレイリスト に、頂点データの少なくとも一部を記憶する 。ディスプレイリストでの最小記憶単位はル ープである。なおグラフィックメモリ28は、 ィスプレイリストの他に、カラーモニタ18 への2D表示画像等を記憶する。

 グラフィックメモリ28には一般に、全て 頂点データを記憶するだけの容量がないの 、ニット製品の一部、例えば1/2~1/4のループ ついて、頂点データをディスプレイリスト 登録する。ここで好ましくは、ディスプレ リストに登録するループをニット製品の全 に分散させる。これによって、ニット製品 どの部分を処理する場合でも、平均的に高 化できる。言い換えると、ニット製品の特 の箇所の頂点データをディスプレイリスト 集中的に登録すると、ディスプレイリスト 登録されていない部分を表示する際に、処 が極端に低速になる。これに対してディス レイリストに登録するループをニット製品 体に分散させると、ニット製品のどの部分 処理する場合でも、ほぼ同等の速度が得ら る。

 図3に、糸筋データ中の編目データ36から カラーモニタ18への表示までの過程を示す 編目データ36では編目毎に編目の種類(表目/ 目,ニット/タック/ミス,振りの有無とそのピ ッチなど)を記載し、周囲の編目との接続関 を記載する。接続関係は、上下左右などに 字通りに接続されている編目の他に、2重目 どで重なった編目や、ミスと通常の編目と 重なりをいう。さらにどの糸を用いている かを糸番号で記載する。なお編目番号は、 目データ36を記憶するテーブル内のアドレ 等で表現される。汎用CPU22は編目データを頂 点データに変換し、頂点データには例えばポ リゴンの頂点座標と不透明度及びカラー値が 含まれる。頂点データはグラフィックCPU26へ 送され、汎用CPU22は編目データ36中のループ の中心座標と接続関係とを用いて、カラーモ ニタ18の表示範囲に含まれるループかどうか 判断する。例えば回転、縮小/拡大、パニン グなどの視点変換が行われると、表示範囲が 変化する。

 新たな視点に対する表示範囲内に中心座 が含まれるループは、表示範囲に含まれる そして表示範囲内に含まれるループに対し 、接続関係にあるループも表示範囲に含ま るものとして、処理対象とする。表示範囲 のループを完全にチェックするには、中心 標が表示範囲内に含まれるループからのチ ック範囲を拡げれば良く、例えば上記の接 関係にあるループから、さらに外側に1段階 接続関係にあるループまでを処理範囲とする と良い。以上のようにして、処理範囲を制限 しながら、新たな表示範囲内にあるループを 処理対象から外さないようにする。新たな表 示範囲等に応じて処理範囲を制限することを 、クリッピングと呼ぶ。ポリゴンメモリ24か グラフィックCPU26への転送範囲は、クリッ ングにより制限される。

 頂点データの少なくとも一部は、グラフ ックメモリ28のディスプレイリストに記憶 れている。汎用CPU22は、処理が必要なループ の範囲を、グラフィックCPU26へ通知し、グラ ィックCPU26は、この内でディスプレイリス に登録済の頂点データを、グラフィックメ リ28から読み出す。頂点データを用いて、グ ラフィックCPUはポリゴンの3D画像を形成し、 点からの奥行き方向に対するポリゴンの重 りや、シェーディングなどの処理を施し、 ラーモニタ18に表示するための画像を生成 る。

 図4にクリッピングの例を示し、3Dループ ミュレーション画像40に対して、例えば表 を拡大し、エリア41のみが新たな表示範囲に 含まれるものとする。この時、汎用CPUは、こ の表示範囲内に含まれるループか否かを、ル ープの中心座標と、表示範囲内に含まれるル ープと接続関係にあるループかなどから、判 別する。この結果、処理対象となるポリゴン の数を全体の例えば数分の1に減少させ、処 を数倍高速にできる。また処理対象に含ま る頂点データの内で、ディスプレイリスト 登録済みのものは、ポリゴンメモリからグ フィックCPUへの転送が不要で、処理速度が 倍程度向上する。そこで例えば、新たな表 範囲に含まれるポリゴンが全ポリゴンの数 の1で、処理対象のループの1/2がディスプレ リストに登録されているとすると、処理速 は10倍程度向上する。なお3Dループシミュレ ーションの着装などのように、3Dループシミ レーション画像自体を立体変形させる場合 新たな頂点データは全ポリゴンに付いて求 、カラーモニタへの表示範囲から外れるル プに対してはグラフィックCPUでの処理を省 する。

 図5に、6角柱のセグメント42を4角柱のセ メント43に変換し、セグメントを単純化する 例を示す。表示を縮小すると、セグメント43 ように、より単純なセグメントを用いても 視覚上の影響は小さくなる。そこで元のセ メント42での頂点P1,P2,P4,P5,P7,P8等をそのまま 新たなセグメント43の頂点とし、頂点P3,P6,P9,P 12を削除する。セグメント43ではポリゴン数 8で、ポリゴンの各頂点はセグメント42で存 していた頂点である。このようにポリゴン データを単純化することにより、表示を縮 した際に、ポリゴン数を例えば2/3~1/2程度に て、処理を約1.5~2倍程度高速化する。

 実施例では以下の効果が得られる。
(1) クリッピングで処理範囲を制限すること より、処理を高速化できる。
(2) ループの中心座標とループの接続関係と 用いることにより、処理対象となるループ 、そうでないループとを容易に判別できる
(3) ディスプレイリストに頂点データの一部 登録することにより、処理を数倍程度高速 できる。
(4) ディスプレイリストに登録するループを ニット製品全体に渡って分散させることに り、ニット製品のどの部分を処理する場合 も、平均的に高速化できる。
(5) 表示を縮小する際に、セグメントの一部 頂点を削除して残る頂点のみを用い、セグ ントを単純化することにより、処理速度を えば約1.5倍高速化できる。
(6) 以上により、ニット製品に対する回転、 点変換、縮小、拡大、パニングなどの処理 行った際の待ち時間を短縮し、リアルタイ に処理後の3Dループシミュレーション画像 表示できる。