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Title:
METHOD AND DEVICE FOR DETECTING USERS, AND CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031376
Kind Code:
A1
Abstract:
The edge of a doorway is extracted (S507) from an image of a close state of a door, e.g., an elevator door and an image of an open state of the door. From this information, inspection areas (310, 311, 312) are defined (S508), and then the movements of users in the inspection areas are decided (S575, S582). The result of the decision can be used to control open and close of the door (S583, S584). The movements of passengers are decided from, for example, only an image near the door among the images of a monitor camera in the cage of an elevator, so that the passengers can smoothly get on and off the elevator.

Inventors:
MARUYAMA KIYOYASU (JP)
MORITA CHIHIRO (JP)
YAMAMOTO HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063668
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
July 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
MARUYAMA KIYOYASU (JP)
MORITA CHIHIRO (JP)
YAMAMOTO HIROSHI (JP)
International Classes:
B66B3/00; B66B13/14; G06T1/00; H04N5/225; H04N7/18
Domestic Patent References:
WO2007129374A12007-11-15
Foreign References:
JP2002053275A2002-02-19
JP2001058765A2001-03-06
JP2000351560A2000-12-19
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Minoru et al. (Koda Bldg. 4F 16-2, Yoyogi 2-chome, Shibuya-k, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 戸を備えた出入り口を含むように撮影するカメラから得られる戸閉状態での画像データと、戸開状態での画像データを比較して、出入り口の縁を抽出する抽出ステップと、
 抽出した出入り口の縁の情報から、1又は2以上の検査領域を決定する検査領域決定ステップと、
 前記検査領域決定ステップで決定された前記検査領域の画像データの変化に基づき、戸周辺の利用者の検出を行う乗客検出ステップと
 を備えたことを特徴とする利用者検出方法。
 前記検査領域決定ステップは、
 画像データに含まれる出入り口の縁の各辺の中心点の座標を算出し、
 前記縁の情報から得られる出入り口の各辺の長さに基づき、検査領域の大きさを決定することを特徴とする請求項1に記載の利用者検出方法。
 前記利用者検出ステップは、
 前記戸周辺に利用者がいないことが推定される状態で、前記カメラから得られた参照用の画像のうちの前記検査領域内の部分と、
 前記戸周辺に利用者がいる可能性がある状態で、前記カメラから得られた画像のうちの前記検査領域内の部分とを比較することにより、
 利用者の検出をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の利用者検出方法。
 前記検査領域に出入り口の向きを示す情報を付加する向き情報付加ステップを有し、
 前記検査領域内の第1の画像データと、前記検査領域内の第2の画像データと、前記向き情報を用いて、利用者の移動の向きの検出をおこなうステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の利用者検出方法。
 前記カメラで得られる画像のうち、前記検査領域内の部分のみの画像データをビデオメモリに書き込むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の利用者検出方法。
 前記利用者がエレベータのかご内の乗客であり、前記戸がエレベータの戸であることを特徴とする請求項1に記載の利用者検出方法。
 前記カメラがエレベータのかご内に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の利用者検出方法。
 請求項4に記載の利用者検出方法による、前記利用者の移動の向きの検出の結果に基づき、戸の開閉制御をおこなうことを特徴とする制御方法。
 戸を備えた出入り口を含むように撮影するカメラから得られる、戸閉状態での画像データと、戸開状態での画像データを比較して、出入り口の縁を抽出する抽出手段と、
 抽出した出入り口の縁の情報から、1又は2以上の検査領域を決定する検査領域決定手段と、
 前記検査領域決定手段で決定された前記検査領域の画像データの変化に基づき、戸周辺の利用者の検出を行う利用者検出手段とを
 備えたことを特徴とする利用者検出装置。
Description:
利用者検出方法及び装置、並び 制御方法

 この発明は、戸(ドア)の付近にいる利用 の検出方法及び装置に関し、例えばエレベ タのかご内の乗客の検出方法及び装置に関 る。本発明はまた、かご及び乗り場のドア 開閉制御や、かごの運行制御をおこなう制 方法に関する。

 近年の防犯意識の高まりにより、エレベ タシステムにおいても、監視カメラをかご に設置し、管理人室や警備会社などで、監 映像を表示・記録することが一般におこな れ、エレベータかご内にカメラを設置する とが、一般的になってきている。

 このように監視カメラが設置されているエ ベータにおいて、カメラ画像を用いた戸(ド ア)の開閉制御については、監視カメラによ 撮影された画像と、同じカメラで撮影し、 らかじめ設定しておいた乗客のいない背景 像とを比較することで乗客の有無を判定し ドアの開閉制御をおこなっている。さらに 撮影された画像をいくつかの領域にわけ、 域を移動する乗客の向きを判断し、それに 動して、より安全なドアの開閉制御をおこ っている(例えば、特許文献1参照)。

特開2005-179030号公報(第1頁、第2図)

 ところが、ドア付近に乗客がいるかどう の判断については、画像を領域にわけ、各 域をパターン認識等で判断するため、画像 識のための処理が必要になり、さらに、乗 の動きを判別するためには、高性能な演算 置と、多くのメモリ容量を必要としてしま という問題点があった。また、演算装置の 能を下げることによって、コスト削減は可 であるが、画像認識処理能力が下がるため 乗客の動き判別処理が遅くなり、乗客の動 と、ドアの開閉制御の動きが連動しなくな という問題点があった。エレベータ以外の り物においても同様の問題があった。さら 、乗り物のドア以外のドアにおいても同様 問題があった。

 この発明の利用者検出方法は、
 戸を備えた出入り口を含むように撮影する メラから得られる戸閉状態での画像データ 、戸開状態での画像データを比較して、出 り口の縁を抽出する抽出ステップと、
 抽出した出入り口の縁の情報から、1又は2 上の検査領域を決定する検査領域決定ステ プと、
 前記検査領域決定ステップで決定された前 検査領域の画像データの変化に基づき、戸 辺の利用者の検出を行う利用者検出ステッ と
 を備えたことを特徴とする。

 この発明によれば、画像認識処理を、出入 口付近の画像からおこなうため、ドア付近 利用者の動きと、ドアの制御を連動させる とができ、安全性を向上できる。
 また、画像内で、ドアがどこにあるか、カ ラ映像から自動的に判別するため、カメラ 設置に基づいて画像の調整をおこなう必要 なく、カメラの設置位置の自由度を向上し また、カメラ設置の面倒を軽減することが きる。

この発明の実施の形態1のエレベータか ご内乗客検出装置を含むエレベータ制御シス テムを示す図である。 図1の画像処理部106の一例を示すブロッ ク図である。 この発明の実施の形態1における、戸閉 状態のエレベータかご内監視カメラ映像の一 例を示す図である。 この発明の実施の形態1における、戸開 状態のエレベータかご内監視カメラ映像の一 例を示す図である。 この発明の実施の形態1における、検査 領域の位置及び大きさを表す情報を抽出する 動作を示すフローチャートである。 図5の動作により決定された検査領域の 例を示す図である。 図6に示される検査領域の開始点の画素 と、当該画素のデータのビデオメモリマップ 上の記憶場所との関係を示す図である。 図2の検査領域情報メモリ204に記憶され る情報を示す図である。 この発明の実施の形態1における、参照 用画像の作成の手順を示すフローチャートで ある。 この発明の実施の形態1における、比 処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における、比 処理の手順を示すフローチャートである。 (a)~(c)は、この発明の実施の形態1にお る、移動の向きの判断方法を説明する図で る。

符号の説明

 106 画像処理部、 202 ビデオメモリ、 20 3 判定処理部、 204 検査領域情報メモリ、  205 参照用メモリ。

 以下、本発明を、監視カメラを搭載した レベータのドアの開閉制御システムに適用 る場合について説明する。

実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1であるエレ ータドア制御システムを説明する図である 図において、100は、エレベータで人や物を ぶ、「かご」であり、101は、かご100内に設 された監視カメラである。102は、エレベー かご内に設置されている情報表示装置であ 、エレベータのかご100が現在どの階に位置 ているかの情報や、運転方向(上に行くか下 行くかの情報)、あるいは、監視カメラ101で 撮影されたかご内の映像等が表示される。

 103は、かご100内に設置された操作パネルで り、停止を希望する階(フロア)を指示する めの各階のボタンや、ドア制御用ボタン、 常用ボタンなどが設置される。かご100内の 客は、操作パネル103を操作して、行きたい ロアを指示する。
 106は、監視カメラ101から監視カメラ映像を 力し、監視カメラ映像から、乗客の有無、 動の向きを解析し、乗客の移動の有無をド 制御部107に送信する画像処理部であり、同 に、監視カメラ映像を情報表示装置102に送 する。

 104は、かご100内のドアであり、かごドアと する。かごドア104は、かご100とともに移動 、かご100移動中は常に閉じており、かご100 の乗客の安全を確保する。また、105は、各 ロアに設置されたドアであり、フロアドア 称する。フロアドア105は、通常は閉まって り、かご100がフロアに到着したときに、フ アドア105と、かごドア104が同時に開閉制御 れ、乗客が乗り降りする。
 エレベータの運転制御は、エレベータ運転 御部108で制御され、かご100とロープ110で接 され移動制御をおこなうモーター109の制御 、ドアの制御をおこなうドア制御部107を制 する。ドア制御部107は、エレベータ運転制 部108の指示と、画像処理部106の指示に基づ 、かごドア104とフロアドア105の制御をおこ う。

 次に、画像処理部106について、図2を用いて 説明する。図示の画像処理部106は、
 AD変換器201と、ビデオメモリ202と、判定処 部203と、検査領域情報メモリ204と、参照用 モリ205とを有する。

 AD変換器201は、監視カメラ101から入力さ た監視カメラ映像を表すアナログ信号をデ タル信号に変換する。AD変換器201から出力さ れたデジタル映像信号は、情報表示装置102に 送信されるとともに、判定処理部203に入力さ れる。

 ビデオメモリ202は、デジタル映像信号を一 保存する。
 検査領域情報メモリ204は、後述する画像判 で使用する検査領域の位置及び大きさ、並 に検査領域に対しての出入り口の方向を示 情報を保存する。
 参照用メモリ205は、後述する画像判定で使 する参照用の画像を保存するものであり、 照画像領域205aのほか、第1の一時保存領域20 5b及び第2の一時保存領域205cを有する。

 判定処理部203は、第1及び第2のカウンタ20 3a及び203bを備え、AD変換器201より入力された ジタル映像信号を受け、ビデオメモリ202に 存されている映像データ、参照用メモリ205 参照画像領域205aに保存された参照用画像、 及び一時保存領域205b及び205cに保存された一 保存データ、並びに検査領域情報メモリ204 保存された検査領域の位置や大きさなどを す情報、およびドア制御部107から送信され ドア情報DSを参照して、画像判定を行い、 定結果に基づいて、ドア制御情報DCを生成す る。画像処理部106或いはその一部例えば判定 処理部203は例えば、プログラムされたコンピ ュータで構成することもできる。

 判定結果を示す制御信号DCは、ドア制御 107に送信され、ドア制御部107は、かごドア10 4、フロアドア105を制御する。ドア制御につ ては、後述する。

 次に、判定処理部203でおこなわれる乗客 有無や移動判別のための画像判定手順につ て説明する。判定処理部203は、監視カメラ1 01からの映像を、AD変換器201によって変換さ たデジタル映像信号を入力する。このとき 監視カメラ101の映像は動画像として送信さ るが、監視カメラ101の垂直同期信号によっ 1枚1枚の静止画として認識できるため、判定 処理部203では、入力されるデジタル映像信号 を、静止画として扱う。

 判定処理部203は、乗客の有無及び移動判 のために、(1)検査領域の決定、(2)参照用画 の準備、(3)比較処理の3つをおこなう。これ らを順に説明する。

 まず、(1)検査領域の決定について説明する
 図3は、かご内上部に設置した監視カメラ101 で撮影された映像の例である。かご内を斜め に撮影しているため、歪んだ映像となり、図 3はそれを模している。図において、103は操 パネル、102は情報表示装置、104は、両開き かごドアである。また、301は、かご内から ごドア104に向かって左側のエレベータかご 側面、302は、かごドア104と反対側の面、303 、かご内底面、304は、かご内からかごドア10 4に向かって右側のエレベータかご内側面、30 5は、かごドア104と同じ側の面で、操作パネ 103、映像表示装置102が設置されている面、30 6は、かごドア104と同じ側の面で、305と、か ドアを中心に略対称の位置にある面である なお、本発明は、図3に示すように両開きの アを備えたエレベータに限らず、片開きの レベータにも適用可能である。

 また、図4は、かご100が、任意のフロアに 停止し、かごドア104、フロアドア105の両方の ドアを開けたときの映像の例であり、図3と 違いは、ドアが開いているかいないかの違 である。330の斜線は、ドアを開いたときの アの向こう側を示す。

 これらの図3及び図4、並びに図5のフローチ ートを参照して検査領域の決定方法を説明 る。
 検査領域の決定は、乗客がいない状態でお なう。(なお、常にエレベータかご内に設置 されている物については、設置したままでお こなう。)例えば、エレベータの利用者が少 い深夜や早朝に実行するようにしてもよい この場合、長い時間同じ階に停止しており ドアも開閉されないことを条件として、エ ベータ内に乗客がいないと推定することと ても良く、また、例えばエレベータの点検 業中などに、撮像画像による判断以外の方 で乗客がいないことが確認された状態で撮 された画像を参照用画像として用いても良 。

 図5において、まず、検査領域決定のために 、かごドア104、フロアドア105を閉じる制御の ための信号DCを、判定処理部203から、ドア制 部107に送信し、応答として、ドアが閉まっ いるかどうかを示す信号(この場合ドアが閉 まっていることを示す)DSが、ドア制御部107か ら判定処理部203に送信される(S502)。
 このドアが閉じている状態で、監視カメラ1 01から出力される映像信号をAD変換器201でAD変 換することで得られるデジタル映像信号(監 カメラ映像から得られるデジタル映像)を、 照用メモリ205の参照画像領域205aにコピーす る(S503)。このとき参照画像領域205aに保存さ た監視カメラ映像から得られるデジタル映 の一例を図3に示す。
 次に、かごドア104、フロアドア105を開く制 のための信号DCを、判定処理部203から、ド 制御部107に送信し、応答として、ドアが開 ていること示す信号DSがドア制御部107から、 判定処理部203に送信される(S504)。

 このドアが開いている状態で、監視カメ 映像から得られるデジタル映像を、ビデオ モリ202にコピーする(S505)。このときビデオ モリ202に保存された監視カメラ映像から得 れるデジタル映像の一例を図4に示す。

 図5の処理S506において、参照画像領域205a 保存されているデータと、ビデオメモリ202 保存されているデータを比較する。このと の変化は、図3ではドアが閉まっているのに 対し、図4ではドアが開いていることであり 映像中では、図4の符号330で示す斜線部分が 化した部分である。次に、この変化した部 の縁340、341、342を抽出する(S507)。変化した 分の縁340、341、342は、出入り口(出入り開口 部)の縁に相当するため、線状に抽出される

 次に、抽出された変化した部分の縁(出入 り口の縁)340、341、342を座標に変換し、座標 報から、変化した部分の縁340、341、342の各 の長さ(出入り口の縁を構成する各辺うち、 像範囲(枠線AVで示す)内の部分の長さ)を求 、各辺の中心(出入り口の縁を構成する各辺 ち、撮像範囲AV内の部分の中心)340c、341c、34 2cの位置を算出し、それを検査領域の基準点 座標に設定し、また、検査領域の大きさ(一 辺の長さ)を決定する。例えば、検査領域は その中心が、検査領域の基準点340c、341c、342 cに一致し、各辺が、当該出入り口の縁340、34 1、342を構成する辺(その中心が基準点と定め れた辺)の長さの半分に等しい正方形とする 。そして、各検査領域の基準点と、各辺の長 さから、当該検査領域の左上の頂点310b、311b 312bの座標を開始点座標として求める。さら に、各検査領域について出入り口の相対位置 、方向を判定する(S508)。

 このような方法で、例えば、図6に示す第 1、第2及び第3の検査領域310、311、及び312が設 定され、これらの各々について、開始点の座 標、領域の大きさ(一辺の長さ)、出入り口の 向が判定される。出入り口の方向は、第1の 検査領域310では「右」、第2の検査領域311で 「左」、第3の検査領域312では「上」である

 次に、ステップS509で、このときの検査領域 の開始点の座標を、ビデオメモリ202に保存さ れているデジタル映像データのアドレス情報 に変換する。監視カメラは、かご100内に設置 され、固定されたカメラであるから、撮影さ れる監視カメラ映像から得られるデジタル映 像はほぼ同じ構成であり、ビデオメモリ202に 取り込まれるときも、メモリ上に上書きされ るように構成されていれば、監視カメラ映像 から得られる各画素のデジタル映像は、ビデ オメモリ202内の同じメモリアドレスに書き込 まれる。即ち、監視カメラ映像から得られる デジタル映像は、画面内のラインを上から下 へという順に、かつ各ライン内の画素を左か ら右へと言う順に供給され、ビデオメモリ202 にもそのような順で書き込まれる。従って、 各検査領域310、311、312のデータも検査領域ご とに纏めて記憶されるのではなく、不連続的 に記憶されている。しかし、各検査領域内の 各画素のデータはビデオメモリ内の同じアド レスに書き込まれる。
 例えば、検査領域310の開始点(左上の点)の ータは、図7に示すように、ビデオメモリ202 の特定のアドレス351、例えば"0x01005000"で表 れるアドレスに記憶される。検査領域311、3 21についても同様である。

 次に、この検査領域の開始点の座標を特定 るメモリアドレス情報と、検査領域の大き を表す情報、出入り口の方向を、画像処理 106内の検査領域情報メモリ206に保存する(S51 0)。検査領域の大きさを表す情報としては、 辺の長さを表す情報を保存する。このとき 保存の例を図8に示す。図8において、第1、 2及び第3の検査領域310、311、及び312に対し 、3つの欄601、602、及び603が設けられ、それ れに検査領域の階始点の座標に対応するア レス、検査領域の大きさ、出入り口の方向 示される。
 検査領域の画像データは、検査領域の開始 のデータを記憶しているアドレス351と、検 領域の大きさ(水平方向の画素数、垂直方向 のライン数)を指定して、順次読み出すこと できる。

 次に、(2)参照用画像の準備をおこなう。
 図9において、まず、参照用画像の取得のた めにドアを閉じる制御のための信号DCを、判 処理部203からドア制御部107に送信し、応答 して、ドアが閉まっていること示す信号DS 、ドア制御部107から判定処理部203に送信さ る(S531)。

 次に、監視カメラ画像から得られるデジ ル映像をビデオメモリ202にコピーし(S532)、 査領域の開始点の座標に対応するアドレス 検査領域の大きさを表す情報を参照して、 該検査領域の画像データを参照画像領域205a にコピーする(S533)。すなわち、参照画像領域 205aには、参照に必要な検査領域の画像しか 存しない。

 次に、(3)比較処理について説明する。比較 理は、エレベータの運行中は常におこなわ る。
 図10において、まず、判定処理部203内の第1 カウンタ203aのカウント値iをゼロにする(S551 )。
 そして、監視カメラ画像から得られるデジ ル映像を1画面分ビデオメモリ202にコピーし (S552)、検査領域情報メモリ204に保存されてい る検査領域の情報(検査領域の開始点及び大 さを表す情報)に基づき、参照画像領域205aに 保存されている参照画像データと比較する(S5 53)。

 比較により、変化がないと判断された場 (S554でNo)には、乗客に動きがないと判断で 、カウンタ203aのカウント値iを1加算し(S556) カウンタ203aのカウント値iが5以上になれば すなわち、5コマ以上変化がなければ、その き取得されたばかりの画像を新たな参照画 として更新し(参照画像領域205aに上書きし) 第1及び第2の一時保存領域205b及び205cに記憶 されている第1及び第2の一時保存データ(後述 )を削除する(S558)。また、この場合、乗客は いていないため、ドアを閉めても問題ない の判定結果を示す信号DCを、ドア制御部107に 送信する(S559)。

 次に、ステップS554における比較により、変 化があると判定された場合(S554でYes)、図11の テップS571に進み、変化ありと判断したデー タ(この判断の際ビデオメモリ202に保存され いたデータ)を、第1の一時保存データとして 、第1の一時保存領域205bにコピーする(S571)。 して、判定処理部203内の第2のカウンタ203b カウントjをリセットし、監視カメラ画像か 得られるデジタル映像の次の1画面分をビデ オメモリ202にコピーし(S573)、このコピーした 映像を、検査領域情報メモリ204に保存されて いる検査領域の開始点の座標を表すアドレス と検査領域の大きさを表す情報に基づき、第 1の一時保存領域205bに保存されている第1の一 時保存データと比較する(S574)。
 比較により、変化なし(S575でNo)の場合、カ ンタ203bのカウント値jを1加算し(S576)、カウ タ203bのカウント値jが5以上になれば、すな ち、5コマ以上変化がなければ(S577でYes)、第1 の一時保存データを参照画像データとして参 照画像領域205aにコピーする(S578)。

 この場合、乗客は動いていないため、ド を閉めても問題ないとの判定結果を示す信 DCを、ドア制御部107に送信する(S579)。

 ステップS575における比較により、変化があ ると判定された(S575でYes)場合、乗客の移動の 向きの判断をおこなう。
 まず、移動の向きを判断するため、監視カ ラ画像から得られるデジタル映像を続けて う一枚取得し、第2の一時保存データとして 第2の一時保存領域205cに保存する(S580)。

 参照画像データ205には、これに関連する 報として、図8に示すように、出入り口の方 向を示す情報が保存されており、この出入り 口の方向に基づき、比較処理において、変化 した部分における動きの方向を判定し、乗客 の移動の向きを判断する(S581)。なお、乗客の 移動の検出においては、乗客が持っている荷 物、利用している車椅子、ベビーカーなどの 移動も乗客の移動と同様に扱われる。さらに 、ここで言う「乗客」にはエレベータの乗務 員も含まれる。

 乗客の移動の判断方法を、図12(a)、(b)、(c) 参照して説明する。図12(a)、(b)、(c)は、それ ぞれ参照画像データ701、第1の一時保存デー 702、第2の一時保存データ704を示し、これら 間には、変化があるものとしている。出入 口の方向は、図面上で右側とする。
 第1の一時保存データ702が変化した部分は斜 線部分703であり、第2の一時保存データの変 した部分は斜線部分705とする。
 これら第1の一時保存データ702と第2の一時 存データ704のデータについて、画像の各ド ト(画素)について比較をおこない、データの 変化を解析する。すなわち、第1の一時保存 ータ702の変化した部分703と第2の一時保存デ タ704の変化した部分705相互間の違い(変化) 求める。この場合例えば、画像の各ドット( 素)のデータに基づいて動き検出を行って、 動きの方向が出入り口の中心に向かう方向で あるのかその逆の方向であるのかの判定を行 うこととしても良い。図示の例では、第1の 時保存データ702から第2の一時保存データ704 の変化は、出入り口の方向と反対側に変化 ているため、出入り口の方向とは反対側に 動すると判定する。

 このように、移動が出入り口の方向か否か 判断をおこない(S582)、出入り口の方向への 動であれば、「ドアを開く」或いは「開い 状態に維持する」との判定結果を示す信号D Cをドア制御部107に送信し(S583)、ドアと逆の 向への移動であれば、「ドアを閉じてもよ 」との判定結果を示す信号DCをドア制御部107 に送信する(S584)。
 さらに、第2の一時保存データを新たな第1 一時保存データとして、コピーし、即ち第1 一時保存領域205bに書き込み(上書きし)(S585) ステップS572の処理へ移り、上記したのと同 様の処理を繰り返す。

 判定処理部203は、上記のように、図10のS559 図11のS579、S583、S584にて、「ドアを閉めて 良い」、或いは「ドアを開いた状態に維持 る」の判断結果を示す信号DCを、ドア制御部 107に送信する。
 ドア制御部107は、上記した画像処理部106か の開閉制御信号DCのほか、エレベータ運転 御部108の指示や、ドアに設置されている光 センサー(図示なし)等の情報に基づき、ドア の制御をおこなう。

 なお、上記した図10、及び図11を参照して 説明した制御に基づくドアの開閉は、エレベ ータがいずれかの階に停止してドアが開いた 後にのみ実施されるものであるので、制御自 体も、上記した図10、及び図11を参照して説 した制御に基づくドアの開閉は、エレベー がいずれかの階に停止してドアが開いたと に開始するようにしても良い。

実施の形態2.
 実施の形態1における(2)参照用画像の準備で の、図9のフローチャートの処理S532、および( 3)比較処理での、図10のフローチャートの処 S552、図11での処理S571、S580では、監視カメラ 画像から得られるデジタル映像をビデオメモ リ202にコピーするように構成したが、コピー する際に、検査領域の位置及び大きさを表す 情報を基に、検査対象領域のデータだけ、ビ デオメモリ202にコピーするように構成しても よい。

実施の形態3.
 また、実施の形態1における(1)検査領域の決 定での、図5のフローチャートの処理S503、S505 は、監視カメラ画像から得られるデジタル映 像をそれぞれビデオメモリ202や、参照用メモ リ205にコピーするように構成したが、監視カ メラ画像から得られるデジタル映像を、デー タの間引きにより半分や4分の1に縮小してコ ーするように構成しても良い。こうするこ で、ビデオメモリ202の容量を半分に削減す ことができる。
 この場合、(2)参照用画像の準備、(3)比較処 でも、検査領域のデータだけをコピーする うに構成する方法とあわせれば、ビデオメ リ202、参照用メモリ205の容量を一層削減す ことができる。
 なお、この場合、検査領域の基準点(或いは 開始点)の座標を求める処理(図5のS508)におい は、領域の座標値を間引き率に応じて換算 る処理が必要となる。即ち、画面上の各画 或いは各位置の座標値が画面の所定の点、 えば左上の隅の点を原点として、間引き前 ライン数や画素の数で表される場合、間引 によってラインの数や画素の数が減少した ータに基づいて得られた検査領域の基準点( 或いは開始点)の座標や検査領域の大きさを す値に、間引き率に応じた倍率を掛ける(例 ば間引きにより、画素数が1/Nとされた場合 は、N倍する)必要がある。

 以上、本発明をエレベータのかご内にお る乗客の検出に適用する場合について説明 たが、本発明はエレベータの外部、例えば り場における乗客(待客)の検出にも適用す ことができる。本発明はまたエレベータ以 の乗り物の乗客(乗降客、或いは利用者)の検 出にも適用することができる。例えば、列車 のドアを通過しようとする乗客の検出にも適 用可能である。本発明はさらに、乗り物のド ア以外のドア、例えば建物の出入り口のドア を通過しようとする人(利用者)の検出にも適 することができる。請求の範囲における「 用者」は、乗り物の乗客を含み、別の角度 ら言えば、ドアを通過しようとしている人 ドア付近を通行する人等をすべて含む。