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Title:
PIVOTING CONTROL DEVICE FOR PIVOTING BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111565
Kind Code:
A1
Abstract:
A pivoting control device in which spring force of a torsion coil spring holds the attitude of a pivoting body at both a pre-advancement position, or a post-return position (a), and a post-advancement position, or a pre-return position (b). The pivoting control device has a first rotation part for supporting one end side of the torsion coil spring and supported on the fixed body side so as to rotate as the pivoting body pivots, and also has a second rotation part rotatably supported at a side of the first rotation part, on the fixed body side, and supporting the other end side of the torsion coil spring. When the first rotation part rotates, the second rotation part co-rotates with it, and the wound portion of the torsion coil spring is most greatly elastically deformed when the pivoting body is at an intermediate pivot position (c) between the position (a) and the position (b).

Inventors:
HARADA AKINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054322
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
HARADA AKINORI (JP)
International Classes:
E05F1/10; B60R7/06; E05F3/14
Foreign References:
JP2006193883A2006-07-27
JPH0544461Y21993-11-11
JPS61212098A1986-09-20
JP3290551B22002-06-10
JPS5630402U1981-03-24
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu et al. (SIA Kanda Square17, Kanda-konyacho,Chiyoda-k, Tokyo 35, JP)
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Claims:
 回動体の姿勢を、その往動前位置すなわち復動終了位置aと往動終了位置すなわち復動前位置bとにおいて、それぞれねじりコイルバネのバネ力によって保持するようにした回動制御装置であって、
 このねじりコイルバネのバネ一端側を枢支すると共に回動体の回動に伴って回転されるように固定体側に支持された第一回転パーツと、
 第一回転パーツの側方において固定体側に回転可能に支持されると共に前記ねじりコイルバネのバネ他端側を枢支する第二回転パーツとを有しており、
 第一回転パーツの回転に伴って第二回転パーツが連れ回りして、回動体が前記位置aと前記位置bとの中間回動位置cにある状態において、前記ねじりコイルバネのバネ巻回部を最も弾性変形させるようにしてあることを特徴とする回動体の回動制御装置。
 ねじりコイルバネのバネ一端又はバネ他端が、そのバネ巻回部に通されてこれを支持する支持軸と、第一回転パーツ又は第二回転パーツへの枢支部とを備えたバネホルダーを介して第一回転パーツ又は第二回転パーツに枢支されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の回動体の回動制御装置。
 第一回転パーツ及び第二回転パーツの双方又はいずれか一方に形成された摺接部に、付勢により常時押し付けられる被摺接部を備えた圧接パーツを有していると共に、摺接部及び被摺接部のいずれか一方に形成された突所が他方に形成された凹所に、回動体が位置a及び位置bの双方又はいずれか一方にあるときに前記付勢により入り込むようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回動体の回動制御装置。
 圧接パーツが第一回転パーツ又は第二回転パーツの回転軸を中心とした周回方向への移動調整可能に固定体側に組み合わされていることを特徴とする請求項3に記載の回動体の回動制御装置。
 圧接パーツには、固定体側に形成された被組み合わせ部に組み合わされる組み合わせ部が、第一回転パーツ又は第二回転パーツの回転軸を中心とした周回方向に間隔を開けて二箇所以上形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回動体の回動制御装置。
Description:
回動体の回動制御装置

 この発明は、回動体の姿勢を、その往動 位置と往動終了位置とにおいて、それぞれ じりコイルバネのバネ力によって保持する うにすると共に、両位置の中間位置を越え ときはかかるバネ力により回動体を強制的 回動させるようにする回動制御装置に関す 。

 蓋に架設されたバネの押圧力が反転するこ により、このバネによって蓋を開位置と閉 置とにおいてそれぞれ押圧保持するように た蓋開閉装置がある。(特許文献1)かかる蓋 閉装置においては、開位置と閉位置との間 中間位置においてバネ(ねじりコイルバネ) バネ両端間の間隔が狭くなり、開位置と閉 置とではこれより広くなるように蓋側とボ クス側とにバネが架設されている。中間位 ではバネの両端と蓋の回動中心が同一の直 上に位置されバネの押圧力は蓋を閉じる向 にも開く向きにも作用されなくなる。(いわ るデッドポイント)

実公平5-44461号公報

 この発明が解決しようとする主たる問題 は、この種の回動制御装置ないしは開閉装 において、バネ力の比較的小さい小型のね りコイルバネを使用していても、回動体を の往動前位置と往動終了位置とにおいてそ ぞれ安定的に位置づけることができるよう すると共に、両位置の中間位置に達したこ を操作者に明確に認識させることができる うにする点にある。

 前記課題を達成するために、この発明では 回動体の回動制御装置を、以下の(1)~(4)の構 成を備えてなるものとした。
(1)回動体の姿勢を、その往動前位置すなわち 復動終了位置aと往動終了位置すなわち復動 位置bとにおいて、それぞれねじりコイルバ のバネ力によって保持するようにした回動 御装置であって、
(2)このねじりコイルバネのバネ一端側を枢支 すると共に回動体の回動に伴って回転される ように固定体側に支持された第一回転パーツ と、
(3)第一回転パーツの側方において固定体側に 回転可能に支持されると共に前記ねじりコイ ルバネのバネ他端側を枢支する第二回転パー ツとを有しており、
(4)第一回転パーツの回転に伴って第二回転パ ーツが連れ回りして、回動体が前記位置aと 記位置bとの中間回動位置cにある状態におい て、前記ねじりコイルバネのバネ巻回部を最 も弾性変形させるようにしてある。

 回動体が位置aから位置bに向けて回動さ 、あるいはまた位置bから位置aに向けて回動 されると、これに伴って第一回転パーツが回 転され、第二回転パーツもこれに連れ回りす ることから、ねじりコイルバネのバネ一端側 の枢支箇所とねじりコイルバネのバネ他端側 の枢支箇所との間の間隔を、このバネ他端を 単純に固定体側に止め付けていた場合に比べ 位置cにおいて大きく変化させることができ 。この結果、回動体が位置a又は位置bにある 状態から回動体を往動又は復動させたときに 回動方向と逆向きに作用されるバネ力を顕著 に大きくさせることができ、位置aおよび位 bにある回動体は位置cに向かって一層回動さ れ難く、また、回動体を往動又は復動操作さ せる場合には強制的な回動が始まる位置cを 作者に明確に認識させることができる。

 前記ねじりコイルバネのバネ一端又はバ 他端を、そのバネ巻回部に通されてこれを 持する支持軸と、第一回転パーツ又は第二 転パーツへの枢支部とを備えたバネホルダ を介して第一回転パーツ又は第二回転パー に枢支されるようにしておくこともある。 のようにした場合、ねじりコイルバネのバ 巻回部の傾きなどを規制してこのバネを小 に構成させながら第一回転パーツや第二回 パーツに干渉しないようにして両者に組み わさせることができる。

 前記第一回転パーツ及び第二回転パーツ 双方又はいずれか一方に形成された摺接部 、付勢により常時押し付けられる被摺接部 備えた圧接パーツを有していると共に、摺 部及び被摺接部のいずれか一方に形成され 突所が他方に形成された凹所に、回動体が 置a及び位置bの双方又はいずれか一方にあ ときに前記付勢により入り込むようにして くこともある。このようにした場合、前記 置a又は位置bに回動体がある状態をより安定 的に維持させることができる。すなわち、位 置a又は位置bにある回動体を位置cに向けて往 動させようとした場合にはねじりコイルバネ のバネ力に抗する回動力に加えて前記凹所か ら突所を抜け出させる回動力を必要とさせて 、位置a又は位置bに回動体をガタつきなく位 づけさせるようにしている。また、位置a又 は位置bに向けて回動体を復動又は往動回動 せる場合には、位置a又は位置bに至る直前に おいて突所を前記凹所に引き込むようにする ことができ、これによって位置a又は位置bに っかりと回動体を復動又は往動回動させき ことができる。

 この場合さらに、前記圧接パーツを第一 転パーツ又は第二回転パーツの回転軸を中 とした周回方向への移動調整可能に固定体 に組み合わせておけば、圧接パーツの固定 側への組み合わせ位置を変えることによっ 例えば位置aおよび位置bにおける第二回転 ーツの位置も前記回転軸を中心とした周回 向において調整させることができる。第二 転パーツの位置が変わると第一回転パーツ おけるねじりコイルバネのバネ一端の枢支 所と第二回転パーツにおけるねじりコイル ネのバネ他端の枢支箇所との位置関係も変 ることから、このねじりコイルバネのバネ 回部がもっとも弾性変形される回動体の中 回動位置cを変えることができる。

 また、この場合さらに、圧接パーツに、 定体側に形成された被組み合わせ部に組み わされる組み合わせ部を、第一回転パーツ は第二回転パーツの回転軸を中心とした周 方向に間隔を開けて二箇所以上形成させて けば、いずれかの組み合わせ部を被組み合 せ部に組み合わせることで圧接パーツの固 体側への組み合わせ位置を容易に変えるこ ができる。

 この発明にかかる回動制御装置にあって 、回動体の回動に伴って回転される第一回 パーツとこれに連れ回りする第二回転パー とによってねじりコイルバネの両端の間隔 その回動の中間位置で大きく変化させるこ ができることから、このねじりコイルバネ バネ力の比較的小さい小型のねじりコイル ネとしている場合でも往動前位置又は往動 了位置から中間位置に向けて回動体が回動 れるときに回動体にこの回動方向と逆向き 強い抵抗を付与させることができ、回動体 その往動前位置と往動終了位置とにおいて れぞれ安定的に位置づけることができる。 れによって回動体の動作にいわばメリハリ つけることができ、また、回動体が前記両 置の中間位置に達したことを操作者に明確 認識させることができる。

本発明による回動制御装置の適用例の 面図 本発明による回動制御装置の適用例の 面図 本発明による回動制御装置の適用例の 面図 本発明による回動制御装置の適用例の 面図 同要部分解斜視図 同要部分解斜視図 同背面側斜視図 図7の要部斜視図 図7の状態からリッドがやや回動された ときの要部斜視図 他の構成例の側面図である。

 以下、図1~図10に基づいて、この発明を実 施するための最良の形態について説明する。

 なお、ここで図1、図2および図7は、往動 位置a(=復動終了位置a)に回動体2としてのリ ド20がある様子を、固定体1の一方の側壁12 から見て(図1)また他方の側壁12側から見て( 2)、また固定体1の背面側から見て(図7)それ れ示している。図3はリッド20が中間回動位 cにある様子を、図4は往動終了位置b(=復動前 位置b)にある様子をそれぞれ示している。図5 は回動制御装置Mを構成するねじりコイルバ 5と第二回転パーツ4を分離させた状態として 、図6はこの第二回転パーツ4の摺接部402に圧 される圧接パーツ14の様子を示している。 8は前記位置aにあるときの摺接部402と圧接パ ーツ14との組み合わせ状態を、図9は図8の状 からリッド20がやや回動されたときの摺接部 402と圧接パーツ14との組み合わせ状態をそれ れ示している。また、図10は図1~図9に示さ る回動制御装置Mの構成の一部を変更させた を示している。

 この実施の形態にかかる回動制御装置Mは 、固定体1に対して回動可能に組み合わせら た回動体2の姿勢を、その往動前位置すなわ 復動終了位置a(図1の位置)と往動終了位置す なわち復動前位置b(図4の位置)とにおいて、 れぞれねじりコイルバネ5のバネ力によって 持するようにすると共に、両位置a、bの中 位置c(図3の位置)を往動回動により越えたと はかかるバネ力により位置bまで回動体2を 制的に往動させ、また、かかる中間位置cを 動回動により越えたときはかかるバネ力に り位置aまで回動体2を強制的に復動させる のである。

 かかる回動制御装置Mは、各種の物品や什 器などに備えられる回動体2、例えば、扉状 蓋状、アーム状のものなどの回動を制御す ために用いることができるものである。

 各図においては、かかる回動体2を、前面 を開放させたボックス状をなす固定体1のこ 開放部10を、位置aにおいて閉塞し、位置bに いて完全に開放させるリッド20とした例を している。より具体的には各図の例では前 固定体1は自動車の室内装備品としての小物 れとして機能し、インストルメントパネル パネル面にリッド20の前面を連続した意匠 とするように、固定体1の開放部10より後方 このパネル内に内蔵させるようにして取り け用いられるものとなっている。

 図示の例では、リッド20は位置aにおいて の前面21を縦向きに配して固定体1の開放部1 0を閉塞し、そこから上方に回動して位置bに いては固定体1の上壁11の外面上に位置aにお いてリッド20の回動軸(軸体Rの位置)よりも上 に位置されていたリッド20の上部を位置さ るようになっている。(図4)かかるリッド20は 位置aにおいてその左右両側にそれぞれ後方 突き出す軸受け部22を備えている。図示の例 ではこの軸受け部22に形成されたこの軸受け 22を左右に貫通する軸穴221に通された軸体R 固定体1の側壁12にネジ止めさせることで、 の軸体Rを中心とした回動可能にリッド20す わち回動体2を固定体1に組み合わせている

 かかる回動制御装置Mは、以下の(1)~(3)の要 を含んでなる。
(1)第一回転パーツ3
(2)第二回転パーツ4
(3)ねじりコイルバネ5

 第一回転パーツ3は、前記ねじりコイルバ ネ5のバネ一端50側を枢支すると共に回動体2 回動に伴って回転されるように固定体1側に 持されている。

 図示の例では、リッド20の軸受け部22に位 置aにおいて後方に突き出す扇状板部30が形成 されており、この扇状板部30が第一回転パー 3として機能するようになっている。この扇 状板部30は弧状縁31を後方に向けるようにし この弧状縁31と反対の側で軸受け部22に一体 連接されている。また、この扇状板部30の 状縁31はラック状をなすように構成されてい る。そしてこの扇状板部30はリッド20の回動 伴って前記軸体Rを中心として回動されるよ になっている。

 第二回転パーツ4は、第一回転パーツ3の 方において固定体1側に回転可能に支持され と共に前記ねじりコイルバネ5のバネ他端51 を枢支する。

 図示の例では、第二回転パーツ4は、第一 回転パーツ3の後方にあって、円板状部40とこ の円板状部40に一体に連接された扇状板部41 を備えてなる。この第二回転パーツ4の扇状 部41の弧状縁411もラック状をなすように構 されている。そして、この第二回転パーツ4 扇状板部41の弧状縁411と第一回転パーツ3の 状板部30の弧状縁31とが噛み合わされており 、これにより、リッド20すなわち回動体2の回 動に伴なう第一回転パーツ3の回転に伴って 二回転パーツ4が連れ回りするようになって る。

 図示の例では、第二回転パーツ4の円板状 部40の中心に貫通状に設けられた軸穴401に固 体1の側壁から突き出す軸突部13を通しこの 突部13の突き出し端に座板体131を介して固 ネジ132をネジ付けることでこの軸突部13を中 心に回転するようにして第二回転パーツ4を 定体1に備えさせている。

 図示の例ではまた、かかる第二回転パー 4の円板状部40における固定体1の側壁12に向 られた側に摺接部402が形成されていると共 、この円板状部40と側壁12との間に付勢によ りこの摺接部402に常時押し付けられる被摺接 部141を備えた圧接パーツ14が備えられている また、かかる摺接部402は突所403を備えてお 、この突所403が被摺接部141に形成された凹 142に、リッド20すなわち回動体2が前記位置a にあるときに前記付勢により入り込むように なっている。

 突所403は円板状部40における軸穴401の側 に形成されている。この突所403の突き出し が摺接部402として機能するようになってい 。

 一方、圧接パーツ14は、前記軸突部13を内 側に通すリング状をなすように構成されてい る。この圧接パーツ14における前記円板状部4 0に向けられた側に周回状をなす被摺接部141 形成されている。かかる被摺接部141は高さ 異ならせる二つのカム面141a、141bよりなると 共に、両カム面141a、141bの間には側壁12側に 置された低いカム面141b側から高いカム面141a 側に向けて次第に高まる傾斜面141cが形成さ ている。

 そして、かかる圧接パーツ14と固定体1の 壁12との間に、前記軸突部13の外側に巻装さ れるような状態で圧縮コイルバネ15が介在さ ており、このバネ15によって前記被摺接部14 1が摺接部402に、具体的には前記カム面141a、1 41bのいずれかが突所403の突き出し端に、常時 押し付けられるようになっている。

 図示の例では、リッド20が位置aにあると 、突所403の摺接部402は被摺接部141の凹所142 なる低いカム面141bに付勢により押し付けら れている。(図8)ねじりコイルバネ5のバネ力 抗してリッド20を往動回動させるとこれに伴 って第二回転パーツ4も回転されることから 所403は前記傾斜面141cに押し当たって乗り上 りバネ15の付勢に抗して圧接パーツ14は固定 体1の側壁12側に移動され突所403は被摺接部141 の高いカム面141a上に乗り上がる。(図9)

 これにより図示の例では、前記位置aに回 動体2がある状態をより安定的に維持させる とができる。すなわち、位置aにある回動体2 を位置cに向けて往動させようとした場合に ねじりコイルバネ5のバネ力に抗する回動力 加えて被摺接部141の凹所142から突所403を抜 出させる回動力を必要とさせて、位置aに回 動体2をガタつきなく位置づけさせるように ている。また、位置aに向けて回動体2を復動 回動させる場合には、位置aに至る直前にお て突所403を被摺接部141の凹所142に引き込む うにすることができ、これによって位置aに っかりと回動体2を復動回動させきることが できる。具体的には、図示の例では、リッド 20を閉じ操作するときに要する力を変化させ ことなく、リッド20を開き操作するときに する力をその操作の最初の段階で大きくさ るようにしている。

 図示の例ではまた、かかる圧接パーツ14 第二回転パーツ4の回転軸である前記軸突部1 3を中心とした周回方向への移動調整可能に 定体1側に組み合わされている。図示の例で 、摺接部402となる突所403はかかる回転軸を 心とした直径方向両側に設けられ、かつ、 摺接部141の凹所142も直径方向両側に設けら 、また、位置aにおいて突所403は凹所142に隙 間なく入り込むようになっている。

 圧接パーツ14の固定体1側への組み合わせ 置を変えると被摺接部141の凹所142の位置も わり、これによって位置aにおける第二回転 パーツ4の位置も前記回転軸を中心とした周 方向において調整させることができる。第 回転パーツ4の位置が変わると第一回転パー 3におけるねじりコイルバネ5のバネ一端50の 枢支箇所501と第二回転パーツ4におけるねじ コイルバネ5のバネ他端51の枢支箇所511との 置関係も変わることから、このねじりコイ バネ5のバネ巻回部52がもっとも弾性変形さ る回動体2の中間回動位置cを変えることがで きる。

 図示の例では、圧接パーツ14に、固定体1 に形成された被組み合わせ部16に組み合わ れる組み合わせ部143が、第一回転パーツ3又 第二回転パーツ4の回転軸を中心とした周回 方向に間隔を開けて二箇所以上形成されてい る。

 図示の例では、固定体1の側壁12には軸突 13を内側に納めるスリーブ部17が形成されて いると共に、このスリーブ部17の外側であっ 直径方向両側にこのスリーブ部17の軸線方 に延びるリブ161が形成されている。一方、 接パーツ14の内側であってその直径方向両側 位置にはそれぞれかかるリブ161を通し抜けさ せる切り溝143aが圧接パーツ14の周方向に間隔 を開けて三箇所ずつ設けられており、いずれ かの切り溝143aにリブ161をはめ込むことで圧 パーツ14の固定体1側への組み合わせ位置を えることができるようになっている。すな ち、図示の例では、かかるリブ161が前記被 み合わせ部16として、切り溝143aが前記組み わせ部143として機能するようになっている

 ねじりコイルバネ5は、回動体2が位置aと 置bとの中間回動位置cにある状態において そのバネ巻回部52を最も弾性変形させるよう に備えられている。

 図示の例では、かかるねじりコイルバネ5 のバネ一端50は、第一回転パーツ3の扇状板部 30に形成された支持孔32に挿通されてこの第 回転パーツ3に枢支されている。一方、かか バネ5のバネ他端51は、そのバネ巻回部52に されてこれを支持する支持軸60と、第二回転 パーツ4への枢支部61とを備えたバネホルダー 6を介して第二回転パーツ4に枢支されるよう なっている。かかるバネホルダー6は、第二 回転パーツ4の扇状板部41に形成された軸穴412 に通される軸部62を一端側の裏側に備えこの 部62を前記枢支部61とすると共に、その他端 側の表側に前記支持軸60を備えた細長い板状 なすように構成されている。バネ他端51は 部62の形成位置においてバネホルダー6に形 された支持孔63に挿通されており、このバネ 他端51はこのバネホルダー6を介して前記軸部 62において第二回転パーツ4に枢支されている 。かかるバネホルダー6によって、前記ねじ コイルバネ5のバネ巻回部52の傾きなどを規 してこのバネ5を小型に構成させながら第一 転パーツ3や第二回転パーツ4に干渉しない うにして両者に組み合わさせている。

 図示の例では、回動体2が位置aにあるとき バネ一端50側の枢支箇所501とバネホルダー6 軸部62、つまりバネ他端51側の枢支箇所511は に、第一回転パーツ3の回転中心と第二回転 パーツ4の回転中心とを結ぶ仮想の直線xの一 側、すなわちこの仮想の直線xよりも上方に 位置され、両枢支箇所501、511間の間隔は回動 体2が位置cにあるときより広く、
 回動体2が位置bにあるとき、バネ一端50側の 枢支箇所501とバネ他端51側の枢支箇所511は共 、第一回転パーツ3の回転中心と第二回転パ ーツ4の回転中心とを結ぶ仮想の直線xの他方 、すなわちこの仮想の直線xよりも下方に位 置され、両枢支箇所501、511間の間隔は回動体 2が位置cにあるときより広く、
 回動体2が位置cにあるとき、バネ一端50側の 枢支箇所501とバネ他端51側の枢支箇所511は共 、第一回転パーツ3の回転中心と第二回転パ ーツ4の回転中心とを結ぶ仮想の直線x上に略 置され、このとき両枢支箇所501、511間の間 はもっとも狭くなるようになっている。

 回動体2が位置aから位置bに向けて回動さ 、あるいはまた位置bから位置aに向けて回 されると、これに伴って第一回転パーツ3が 転され、第二回転パーツ4もこれに連れ回り することから、ねじりコイルバネ5のバネ一 50側の枢支箇所501とねじりコイルバネ5のバ 他端51側の枢支箇所511との間の間隔を、この バネ他端51を単純に固定体1側に止め付けてい た場合に比べ位置cにおいて大きく変化させ ことができる。(図示の例では、かかる間隔 大きく狭めることができる。)この結果、回 動体2が位置a又は位置bにある状態から回動体 2を往動又は復動させたときに回動方向と逆 きに作用されるバネ力を顕著に大きくさせ ことができ、位置aおよび位置bにある回動体 2は位置cに向かって一層回動され難く、また 回動体2を往動又は復動操作させる場合には 強制的な回動が始まる位置cを操作者に明確 認識させることができる。

 図示の例では、固定体1の左側の側壁12と ッド20すなわち回動体2の左側の軸受け部22 を以上に説明した回動制御装置Mをもって連 させると共に、固定体1の右側の側壁12とリ ド20すなわち回動体2の右側の軸受け部22と 以上に説明した回動制御装置Mをもって連係 せている。

 図10は、第二回転パーツ4の扇状板部41の弧 縁411をラックとしてこれに噛み合うピニオ 70を外端に備えた図示しないローターと、こ のローターを回転可能に納めると共に固定体 1の側壁12の外側に固定されるステーター71と らなるダンパー装置7によって、第二回転パ ーツ4の回転、つまり、第一回転パーツ3さら はリッド20の回動に制動を付与させるよう した例を示している。かかるステーター71内 にはシリコンオイルなどの粘性流体が封入さ れており、これによりローターの回転に抵抗 を付与してこのローターにピニオン70を介し 接続された第二回転パーツ4の回転に制動が 付与されるようになっている。
 
 なお、2007年3月13日に出願された日本国特許 出願第2007-063585号の明細書、特許請求の範囲 図面及び要約書の全内容をここに引用し、 発明の明細書の開示として、取り入れるも である。