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Title:
SUPPORT DEVICE FOR VEHICLE DOOR, AND VEHICLE DOOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081939
Kind Code:
A1
Abstract:
A support device for a vehicle door, in which a connection section between an upper door and a lower door moves so as to project outward from a vehicle body to set an opening in the vehicle body to a totally closed state in which the opening is totally closed and a halfway opened state and a totally opened state in which the opening is open. The support device has a rod mechanism and a lock device. The rod mechanism has one end adapted to be rotatably mounted to the vehicle body, has a second end adapted to be connected to the lower door (17) and interconnecting the vehicle body and the lower door, and is movable between a first state and a second state, the first state being a state in which the rod mechanism supports the lower door in the totally closed state and the halfway closed state of the vehicle door, the second state being a state in which, in the totally opened state of the vehicle door, the rod mechanism supports the lower door such that the distance between a support point on the vehicle body and a support point on the lower door is greater than that in the halfway closed state. The lock device is mounted between the vehicle body and the rod mechanism or between the lower door and the rod mechanism and can hold the rod mechanism at the first state.

Inventors:
SUMIYA SEIICHI (JP)
FUKUMOTO RYOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073445
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
December 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AISIN SEIKI (JP)
SUMIYA SEIICHI (JP)
FUKUMOTO RYOICHI (JP)
International Classes:
B60J5/12; B60J5/10; E05F1/10; E05F3/02; F16F9/00; F16F9/56
Foreign References:
US6068327A2000-05-30
JP2002227513A2002-08-14
JPS6021041U1985-02-13
JPH0319142U1991-02-25
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (Ohmiya-cho 2-chomeGifu-shi, Gifu 31, JP)
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Claims:
 上端部が車体に回動可能に連結されるように適合されたアッパドア、及び、上端部が前記アッパドアの下端部に回動可能に連結されたロアドアを有し、該ロアドアが前記アッパドアに対して回動しつつ前記アッパドアが前記車体に対して回動して、前記アッパドアと前記ロアドアとの連結部が前記車体外方に突出するように動き、前記車体に形成された開口部を閉鎖する全閉状態及び前記開口部を開放する半開状態及び全開状態となる車両ドアの支持装置であって、
 第1端が前記車体に回転自在に取り付けられるよう適合され、第2端が前記ロアドアに接続されるよう適合され前記車体と前記ロアドアとを連結すると共に、前記車両ドアの全閉状態及び半開状態において前記ロアドアを支持する第1状態と、前記車両ドアの全開状態において前記ロアドアを支持し前記車体上の支点と前記ロアドア上の支点との間の距離が前記半開状態のときよりも長くなる第2の状態とに移行可能なロッド機構と、
 前記車体と前記ロッド機構との間又は前記ロアドアと前記ロッド機構との間に設けられ前記ロッド機構を前記第1の状態で保持可能なロック装置と、
を有する車両ドアの支持装置。
 前記ロッド機構は、前記車体及び前記ロアドアのうちいずれか一方に回転自在に取り付けられる回転アームと、前記回転アームと前記車体及び前記ロアドアのうちいずれか他方とを連結するロッド部材とを備え、
 支持装置はさらに、前記車両ドアが前記半開状態から前記全開状態に移行する際に、付勢力によって前記回転アームを回転させて前記ロッド機構は前記第1の状態から前記第2の状態に移行させる付勢部材を有する
 請求項1に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロック装置は、前記回転アームと当接可能な位置に設けられるストッパ部材を備え、前記付勢部材は、前記回転アームを前記ストッパ部材に対して押し付ける方向に付勢して前記ロッド機構を前記第1の状態に保持する
 請求項2に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロッド機構は、前記回転アームに設けられた被係止部を備え、
 前記ロック装置は、前記車体又は前記ロアドアに移動可能に設けられ前記被係止部を係止して前記回転アームの回転を規制するロック部材と、前記ロック部材を移動させて前記被係止部と係止しない位置へ移動させる操作機構とを備える
 請求項2に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロッド機構は、前記車体又は前記ロアドアに回動可能に取り付けられた筒状のハウジングと、前記ハウジング内に一部分が挿入され前記ハウジングに対して出没可能なロッドとを備えて伸縮可能に構成され、
 前記ロック装置は、前記ロッド機構が収縮した状態で前記ロッドの出没を規制して前記ロッド機構を前記第1の状態に保持する
 請求項1に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロッド機構は、前記ハウジングに設けられた被係止部を備え、
 前記ロック装置は、前記車体又は前記ロアドアに移動可能に支持され前記被係止部を係止して前記ロッド機構を前記第1の状態に保持可能なロック部材と、前記ロック部材を移動させて前記被係止部と係止しない位置へ移動させる操作機構とを備える
 請求項5に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロック装置は、前記ロッドが没入させられることにより前記ロッド機構を前記第1の状態で保持するロック状態と、前記ロッド機構が前記第2の状態に移行することを許容するアンロック状態とに交互に切り換えるように構成されている
 請求項5に記載の車両ドアの支持装置。
 前記ロッド機構は、
 車体に取り付けられる支持ベースと、
 前記支持ベースに回動可能に支持された固定側部材、及び、前記固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能な可動側部材を備えるとともに、前記車両ドアを全閉状態及び半開状態で支持する収縮状態と、前記車両ドアを全開状態する伸長状態との間で伸縮可能であって、前記固定側部材と前記可動側部材との間に設けられ前記可動側部材を伸長側に付勢する付勢手段を備える伸縮ロッド本体と、
を備え、
 前記ロック装置は、
 前記固定側部材に設けられ、前記可動側部材を収縮状態に保持するロック状態と、前記可動側部材が伸長状態になるのを許容するアンロック状態とに切り換える切り換え手段を備え、
 支持装置はさらに、支持ベースに設けられ、前記切り換え手段がアンロック状態で前記車両ドアが全閉位置に移動される場合に移動途中で前記切り換え手段と係合して前記切り換え手段をロック状態に切り換えるリセット手段を有する
 請求項1に記載の車両ドアの支持装置。
 前記切り換え手段は、
 筒状に形成されるとともに前記固定側部材の基端側に回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられ、前記可動側部材が収縮側に移動する際に可動側部材に設けられた回動部と係合して所定角度ずつ一定方向に回動され、前記可動側部材に設けられた係止部と係止することにより前記可動側部材の移動を規制するロック位置と、前記係止部と係止不能なアンロック位置とに交互に配置される回転部材と、
 前記回転部材を前記伸縮ロッド本体の伸長側に付勢するばねと、
 前記回転部材と一体回動可能に設けられ、前記所定角度の2倍のピッチで係合凸部が突設され、前記リセット手段と係合可能なリセット部材と
を備えている
 請求項8に記載の車両ドアの支持装置。
 前記回動部は山部が所定角度間隔で形成されたカム部を有し、
 前記回転部材は前記リセット部材を貫通し、前記回転部材の前記リセット部材に対して前記可動側部材に近い端部には、前記カム部と係合可能な鋸歯状のカムが設けられ、前記リセット部材を挟んでカム部と反対側の端部には、所定位置に配置された固定ギヤと噛み合って前記回転部材の回転方向と逆方向への回転を規制するギヤ部が設けられ、
 前記リセット部材は、前記回転部材とねじりばねを介して回転可能に連結され、前記ねじりばねの反力は、前記回転部材を空転させることが可能な反力以上の大きさに設定されている
 請求項9に記載の車両ドアの支持装置。
 前記伸縮ロッド本体は、
 前記車両ドアが全閉状態から半開状態の位置まで開放される間は収縮状態に保持され、半開状態において前記切り換え手段をロック状態からアンロック状態に切り換えることにより、伸長状態に移行して前記車両ドアが全開状態となり、
 前記車両ドアが全開状態において、前記ロアドアを前記連結部を中心に回動させて前記車両ドアを半開状態にすると、伸長状態から収縮状態に変化して前記切り換え手段がアンロック状態からロック状態に切り換えられる
 請求項8~請求項10のいずれか一項に記載の車両ドアの支持装置。
 上端部が車体に回動可能に連結されるように適合されたアッパドア、及び、上端部が前記アッパドアの下端部に回動可能に連結されたロアドアを有し、該ロアドアが前記アッパドアに対して回動しつつ前記アッパドアが前記車体に対して回動して、前記アッパドアと前記ロアドアとの連結部が前記車体外方に突出するように動き、前記車体に形成された開口部を閉鎖する全閉状態及び前記開口部を開放する半開状態及び全開状態となる車両ドアと、
 前記車体とロアドアとを連結すると共に、前記車両ドアの全閉状態及び半開状態において前記ロアドアを支持する第1状態と、前記車両ドアの全開状態において前記ロアドアを支持し前記車体上の支点と前記ロアドア上の支点との間の距離が前記半開状態のときよりも長くなる第2の状態とに移行可能なロッド機構と、
 前記ロッド機構を前記第1の状態で保持可能なロック装置と、
を有する車両ドア装置。
 前記アッパドア又はロアドアに設けられ前記車両ドアが全開状態から閉じられる際に前期連結部が車体内側に向かって折れるのを規制する規制部材をさらに有する
 請求項12に記載の車両ドア装置。
 前記ロッド機構は、
 前記車体及び前記ロアドアのうちいずれか一方に回転自在に取り付けられる回転アームと、前記回転アームと前記車体及び前記ロアドアのうちいずれか他方とを連結するロッド部材とを備え、
 前記ロック装置は、
 前記車体又は前記ロアドアに移動可能に設けられ、前記被係止部を係止して前記回転アームの回転を規制するロック部材と、前記ロック部材を移動させて前記被係止部と係止しない位置へ移動させる操作機構とを備え、
 さらに、前記中折れ式ドアが前記半開状態から前記全開状態に移行する際に、付勢力によって前記回転アームを回転させて前記ロッド機構を前記第1の状態から前記第2の状態に移行させる付勢部材を有する
 請求項12に記載の車両ドア装置。
 前記ロッド機構は、
 車体に取り付けられる支持ベースと、
 前記支持ベースに回動可能に支持された固定側部材、及び、前記固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能な可動側部材を備えるとともに、前記車両ドアを全閉状態及び半開状態で支持する収縮状態と、前記車両ドアを全開状態で支持する伸長状態との間で伸縮可能であって、前記固定側部材と前記可動側部材との間に設けられ前記可動側部材を伸長側に付勢する付勢手段を備える伸縮ロッド本体と、
を備え、
 前記ロック装置は、
 前記固定側部材に設けられ、前記可動側部材を収縮状態に保持するロック状態と、前記可動側部材が伸長状態になるのを許容するアンロック状態に切り換える切り換え手段を備え、
 さらに、前記支持ベースに設けられ、前記切り換え手段がアンロック状態で前記車両ドアが全閉位置に移動される場合に移動途中で前記切り換え手段と係合して前記切り換え手段をロック状態に切り換えるリセット手段を有する
 請求項12に記載の車両ドア装置。
Description:
車両ドアの支持装置及び車両ド 装置

 本発明は、車両用ドアの支持装置及び車 ドア装置に係り、詳細には、上端部が車体 回動可能に連結されるように適合されたア パドア、及び、上端部が前記アッパドアの 端部に回動可能に連結されたロアドアを有 、該ロアドアが前記アッパドアに対して回 しつつ前記アッパドアが前記車体に対して 動して、前記アッパドアと前記ロアドアと 連結部が前記車体外方に突出するように動 、前記車体に形成された開口部を閉鎖する 閉状態及び前記開口部を開放する半開状態 び全開状態となる車両ドアの支持装置及び 両ドア装置に関する。

 乗用車として、車両後面部に設けた開口 に、荷台部分の開閉ドア(以下「バックドア 」という)を備えているタイプの車両、例え 、ワゴンタイプ、バンタイプ及びハッチバ クタイプの車両がある。一般的なバックド は、ドアの上端両側部がルーフの後端部に 下方向に回動可能に支持され、バックドア 設けられたハンドルを人が持ってバックド 自体を後上方へ跳ね上げることにより、開 される。しかし、このような構成では、バ クドアを完全に開ける場合、車体の後方に 水平方向にバックドアの高さ(回転半径)分の スペースが最低限必要となる。そこで、特許 文献1は、バックドアがアッパドアとロアド とに分割され、これらがヒンジを介して連 され、2つのドアが折れている時にはドアの 結部が車体後方へ張り出すように構成され バックドア開放時に車両後方にスペースを ほど必要としない中折れ式ドアを開示して る。

 図1に示すように、特許文献1に記載のバ クドア81は、アッパドア81a及びロアドア81bが 中央ヒンジ82で連結され、アッパドア81aの上 部が、左右一対のヒンジ83を介して自動車 ルーフ84の後端に開閉自在に連結されている 。ロアドア81bには取っ手85が取り付けられる ともに、ロアドア81bの下端部の両側には転 輪86が回転自在に取り付けられている。車 後部面に形成された開口部の両内側面には 転動輪86を案内するレール87が開口部の上端 ら下端まで延びるように設けられ、レール8 7の上端部には転動輪86の自然落下を防止する 落下防止部88が設けられている。開口部を開 際、ロアドア81bの下端がレール87に沿って 昇し、ロアドア81bが車両後方に張り出さな ようにしてバックドア81は中折れする。

 ところが、転動輪86と開口部の両内側面 設けられた転動輪86の案内用のレール87の使 は、車体側の変更点を多くし、車両搭載性 悪くする。また、バックドア81を畳んで最 に開放した状態でも、ロアドア81bの下端が ール87の上端を回動中心として略後方水平に 延びるため、ドアが頭上スペースを圧迫する 。このため、一枚ドアと比べて開口面積が少 なく、荷物の積み降ろし性が悪い。バックド ア81をコンパクトに畳もうとすると、バック ア意匠を平面に近づける必要があり、かつ アを薄くする必要があるなど内装、外装両 において大きな意匠上の制約を受ける。

 さらに、転動輪86とレール87の使用は、それ を配置するためのスペースが必要になる。そ の結果、車両搭載性が悪くなり、コストおよ び重量も増大し得る。

特開2006-56433号公報

 本発明の第1の目的は、車両に搭載し易く、 なおかつ、荷物の積み降ろし性を向上させる ことができる車両ドアの支持装置を提供する ことにある。
 本発明の第2の目的は、ドアの折れ方向や意 匠の制約を少なくすることができる車両ドア のロッド構造および車両ドアの支持装置を提 供することにある。

 本発明の第3の目的は、前記ロッド構造を 備えた中折れ式ドアが全開状態から半開状態 を経由せずに閉じられても、中折れ式ドアの 逆折れを防止することができる車両ドアの支 持装置および車両ドア装置を提供することに ある。

 本発明の一態様によれば、車両ドアの支 装置が提供される。車両ドアの支持装置は 上端部が車体に回動可能に連結されるよう 適合されたアッパドア、及び、上端部がア パドアの下端部に回動可能に連結されたロ ドアを有し、該ロアドアがアッパドアに対 て回動しつつアッパドアが車体に対して回 して、アッパドアとロアドアとの連結部が 体外方に突出するように動く。車両ドアの 持装置は、車体に形成された開口部を閉鎖 る全閉状態及び開口部を開放する半開状態 び全開状態となる。車両ドアの支持装置は 第1端が車体に回転自在に取り付けられるよ う適合され、第2端がロアドアに接続される う適合され車体とロアドアとを連結すると に、車両ドアの全閉状態及び半開状態にお てロアドアを支持する第1状態と、車両ドア 全開状態においてロアドアを支持し車体上 支点とロアドア上の支点との間の距離が半 状態のときよりも長くなる第2の状態とに移 行可能なロッド機構と、車体とロッド機構と の間又はロアドアとロッド機構との間に設け られロッド機構を第1の状態で保持可能なロ ク装置と、を有する。

 ある実施形態において、ロッド機構は、 体及びロアドアのうちいずれか一方に回転 在に取り付けられる回転アームと、回転ア ムと車体及びロアドアのうちいずれか他方 を連結するロッド部材とを備える。支持装 はさらに、車両ドアが半開状態から全開状 に移行する際に、付勢力によって回転アー を回転させてロッド機構は第1の状態から第 2の状態に移行させる付勢部材を有する。

 別の実施形態において、ロック装置は、 転アームと当接可能な位置に設けられるス ッパ部材を備え、付勢部材は、回転アーム ストッパ部材に対して押し付ける方向に付 してロッド機構を第1の状態に保持する。

 別の実施形態において、ロッド機構は、 転アームに設けられた被係止部を備え、ロ ク装置は、車体又はロアドアに移動可能に けられ前記被係止部を係止して前記回転ア ムの回転を規制するロック部材と、前記ロ ク部材を移動させて前記被係止部と係止し い位置へ移動させる操作機構とを備える。

 別の実施形態において、ロッド機構は、 体又はロアドアに回動可能に取り付けられ 筒状のハウジングと、ハウジング内に一部 が挿入されハウジングに対して出没可能な ッドとを備えて伸縮可能に構成される。ロ ク装置は、ロッド機構が収縮した状態でロ ドの出没を規制してロッド機構を第1の状態 に保持する。

 別の実施形態において、ロッド機構は、 ウジングに設けられた被係止部を備え、ロ ク装置は、車体又はロアドアに移動可能に 持され被係止部を係止してロッド機構を第1 の状態に保持可能なロック部材と、ロック部 材を移動させて被係止部と係止しない位置へ 移動させる操作機構とを備える。

 別の実施形態において、ロック装置は、 ッドが没入させられることによりロッド機 を第1の状態で保持するロック状態と、ロッ ド機構が第2の状態に移行することを許容す アンロック状態とに交互に切り換えるよう 構成されている。

 別の実施形態において、ロッド機構は、 体に取り付けられる支持ベースと、支持ベ スに回動可能に支持された固定側部材、及 、固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能 可動側部材を備えるとともに、車両ドアを 閉状態及び半開状態で支持する収縮状態と 車両ドアを全開状態する伸長状態との間で 縮可能であって、固定側部材と可動側部材 の間に設けられ可動側部材を伸長側に付勢 る付勢手段を備える伸縮ロッド本体と、を える。ロック装置は、固定側部材に設けら 、可動側部材を収縮状態に保持するロック 態と、可動側部材が伸長状態になるのを許 するアンロック状態とに切り換える切り換 手段を備える。支持装置はさらに、支持ベ スに設けられ、切り換え手段がアンロック 態で車両ドアが全閉位置に移動される場合 移動途中で切り換え手段と係合して切り換 手段をロック状態に切り換えるリセット手 を有する。

 別の実施形態において、切り換え手段は 筒状に形成されるとともに固定側部材の基 側に回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動 能に設けられ、可動側部材が収縮側に移動 る際に可動側部材に設けられた回動部と係 して所定角度ずつ一定方向に回動され、可 側部材に設けられた係止部と係止すること より可動側部材の移動を規制するロック位 と、係止部と係止不能なアンロック位置と 交互に配置される回転部材と、回転部材を 縮ロッド本体の伸長側に付勢するばねと、 転部材と一体回動可能に設けられ、所定角 の2倍のピッチで係合凸部が突設され、リセ ット手段と係合可能なリセット部材とを備え ている。

 別の実施形態において、回動部は山部が 定角度間隔で形成されたカム部を有し、回 部材はリセット部材を貫通し、回転部材の セット部材に対して可動側部材に近い端部 は、カム部と係合可能な鋸歯状のカムが設 られ、リセット部材を挟んでカム部と反対 の端部には、所定位置に配置された固定ギ と噛み合って回転部材の回転方向と逆方向 の回転を規制するギヤ部が設けられ、リセ ト部材は、回転部材とねじりばねを介して 転可能に連結され、ねじりばねの反力は、 転部材を空転させることが可能な反力以上 大きさに設定されている。

 別の実施形態において、伸縮ロッド本体は 車両ドアが全閉状態から半開状態の位置ま 開放される間は収縮状態に保持され、半開 態において切り換え手段をロック状態から ンロック状態に切り換えることにより、伸 状態に移行して車両ドアが全開状態となり
 車両ドアが全開状態において、ロアドアを 結部を中心に回動させて車両ドアを半開状 にすると、伸長状態から収縮状態に変化し 切り換え手段がアンロック状態からロック 態に切り換えられる。

 別の実施形態において、上端部が車体に 動可能に連結されるように適合されたアッ ドア、及び、上端部がアッパドアの下端部 回動可能に連結されたロアドアを有し、該 アドアがアッパドアに対して回動しつつア パドアが車体に対して回動して、アッパド とロアドアとの連結部が車体外方に突出す ように動き、車体に形成された開口部を閉 する全閉状態及び開口部を開放する半開状 及び全開状態となる車両ドアと、車体とロ ドアとを連結すると共に、車両ドアの全閉 態及び半開状態においてロアドアを支持す 第1状態と、車両ドアの全開状態においてロ アドアを支持し車体上の支点とロアドア上の 支点との間の距離が半開状態のときよりも長 くなる第2の状態とに移行可能なロッド機構 、ロッド機構を第1の状態で保持可能なロッ 装置と、を有する。

 別の実施形態において、アッパドア又は アドアに設けられ車両ドアが全開状態から じられる際に前期連結部が車体内側に向か て折れるのを規制する規制部材をさらに有 る。

 別の実施形態において、ロッド機構は、 体及びロアドアのうちいずれか一方に回転 在に取り付けられる回転アームと、回転ア ムと車体及びロアドアのうちいずれか他方 を連結するロッド部材とを備える。ロック 置は、車体又はロアドアに移動可能に設け れ、被係止部を係止して回転アームの回転 規制するロック部材と、ロック部材を移動 せて被係止部と係止しない位置へ移動させ 操作機構とを備える。車両ドア装置はさら 、中折れ式ドアが半開状態から全開状態に 行する際に、付勢力によって回転アームを 転させてロッド機構を第1の状態から第2の 態に移行させる付勢部材を有する。

 別の実施形態において、ロッド機構は、車 に取り付けられる支持ベースと、支持ベー に回動可能に支持された固定側部材、及び 固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能な 動側部材を備えるとともに、車両ドアを全 状態及び半開状態で支持する収縮状態と、 両ドアを全開状態で支持する伸長状態との で伸縮可能であって、固定側部材と可動側 材との間に設けられ可動側部材を伸長側に 勢する付勢手段を備える伸縮ロッド本体と
を備える。ロック装置は、固定側部材に設け られ、可動側部材を収縮状態に保持するロッ ク状態と、可動側部材が伸長状態になるのを 許容するアンロック状態に切り換える切り換 え手段を備える。車両ドア装置はさらに、支 持ベースに設けられ、切り換え手段がアンロ ック状態で車両ドアが全閉位置に移動される 場合に移動途中で切り換え手段と係合して切 り換え手段をロック状態に切り換えるリセッ ト手段を有する。

従来技術のバックドアの模式側面図。 一実施形態におけるバックドアの支持 装置の概略側面図。 図2Aの概略部分側面図。 バックドアが半開状態又は全開状態で ある状態を示す概略側面図。 図3Aの概略部分側面図。 別の実施形態におけるバックドアの支 持装置の概略側面図。 ロック機構の概略斜視図。 図4Aの概略部分側面図。 バックドアが半開状態又は全開状態で ある状態を示すバックドアの支持装置の概略 側面図。 図5Aの一部破断部分側面図。 別の実施形態におけるガススプリング の模式側断面図。 図6Aの模式部分拡大図。 回転子の模式斜視図。 図6Aの模式断面図。 ロック機構を説明する展開図。 ロック機構を説明する展開図。 ロック機構を説明する展開図。 ロック機構を説明する展開図。 ロック機構を説明する展開図。 ロック機構を説明する展開図。 別の実施形態において全閉状態又は半 開状態であるときのバックドアを示す模式部 分側面図。 別の実施形態において半開状態又は全 開状態であるときのバックドアを示す模式部 分側面図。 第5実施形態のバックドアと伸縮ロッド の関係を示す模式側面図。 切り換え手段の要部を示す模式図。 伸縮ロッドの一部破断模式平面図。 伸縮ロッドの一部破断模式正面図。 切り換え手段の構成を示す模式断面 。 支持ベース、伸縮ロッド本体、リセッ ト部材等の関係を示す模式斜視図。 バックドアが全閉位置に配置された 態におけるリセット部材とリセット手段と 関係を示す模式図。 リセット部材及びリセット手段の作 を示す模式図。 図11BのA-A線における拡大断面図。 図11BのB-B線における拡大断面図。 図11BのC-C線における拡大断面図。 図11CのD-D線における拡大断面図。 ロック状態における図14Cに対応する 面図。 第6実施形態におけるアッパドア、ロ ドア、ヒンジ及び規制部材の関係を示す模 側面図。 別の実施形態におけるバックドアの 持装置の概略部分側面図。 別の実施形態におけるバックドアの 持装置の概略部分側面図。

 (第1実施形態)
 以下、本発明の第1実施形態によるバックド アの支持装置を図面に従って説明する。
 図2Aに示すように、車両としての自動車の 体11には、中折れ式のバックドア15が、車体1 1のルーフ13の後部に左右一対のアッパヒンジ 14を介して回動可能に支持されており、バッ ドア15は車体11の後部に形成された開口部を 開閉する。バックドア15は、アッパドア16と アドア17とに2分割されるとともに、アッパ ア16の下部と、ロアドア17の上部とが左右一 のセンタヒンジ18を介して回動可能に連結 れている。この実施形態では、アッパドア16 の上下方向の長さがロアドア17の上下方向の さよりも長い。ここで、「ドアの上下方向 長さ」とは、バックドア15の全閉状態にお る上下方向の長さを意味する。ロアドア17の 下端と車体11との間には図示しない公知のロ ク装置が設けられている。そして、ロアド 17の外面には公知のロック装置をロック/ア ロックに切り換え操作が可能なハンドル17a 設けられている。

 アッパドア16の上端部と車体11の開口部の 内側とはダンパステー19を介して連結されて る。ダンパステー19は、圧縮ガスを封入し ガスピストンから構成されている。なお、 ンパステー19は図2Aでのみ図示し、その他の 面では図示を省略する。

 一方、車体11のサイドフレーム12の後部に おける上部と、ロアドア17との間には、ロッ 機構20が左右一対設けられている。各ロッ 機構20は、サイドフレーム12の後部における 部に車体11側の支点としての第1ヒンジ21を して回転自在に取り付けられている回転ア ム22と、回転アーム22とロアドア17とを連結 るロッド部材23とを備える。ロッド部材23は 回転アーム22に接続される第1端部23aと、ロ ドア17の側部17bの中央に接続されたロアド 17側の支点としての第2端部23bとを有する。 ッド機構20はバックドア15が中折れした状態 開放できるように配設されている。

 図2Bに示すように、回転アーム22には、第 1ヒンジ21よりも下方の部位でロッド部材23の 1端部23aが接続されるとともに、ロッド部材 23の第1端部23aよりも上方の部位でガススプリ ング24のロッド25の先端部25aが接続されてい 。

 付勢部材としてのガススプリング24は、 ッド25とは反対側の端部24aで、第2ヒンジ26を 介してサイドフレーム12の後部に回動自在に り付けられている。ガススプリング24は圧 ガスが封入されたガスピストンから構成さ るとともに、その全長が伸縮可能である。 なわち、ガススプリング24においては、圧縮 ガスの内部ガス圧を受けてロッド25が伸長す とともに、ロッド25がガス圧より大きい外 を受けると没入するように構成されている バックドア15が全閉状態では、ロッド25の先 部25aとロッド部材23の第2端部23bとは、第1ヒ ンジ21の中心P1と、第2ヒンジ26の中心P2とを結 ぶ仮想線Q1と交差するように位置している。 して、バックドア15の全閉状態及び半開状 において、ガススプリング24は回転アーム22 図2Bにおける時計回り方向に付勢し、車体11 に設けられたストッパ部材27に回転アーム22 当接させることで、ロッド機構20は第1の状 に保持されている。なお、ガススプリング24 及びストッパ部材27は、ロッド機構20を第1の 態で保持するロック機構を構成する。

 また、図3Aに示すように、バックドア15が 半開状態となったときにはバックドア15はア パドア16とロアドア17との連結部CNが車体外 に突出する中折れ状態となる。その状態で 、センタヒンジ18を中心にロアドア17を回動 させれば、ガススプリング24の付勢力に抗し 回転アーム22が回転されて、第1ヒンジ21と ッド部材23の第2端部23bとの間の距離が変え れる。そして、バックドア15が全開状態とな るのに対応してロッド機構20は第2の状態とな り、第1ヒンジ21とロッド部材23の第2端部23bと の間の距離が半開状態のときよりも長くなる 。

 次に、以上のように構成されたバックドア 支持装置の作用について説明する。
 全閉状態になっているバックドア15を開く は、まず、ハンドル17aを操作して、図示し いロック装置によるバックドア15のドアロッ クを解除する。次に、ユーザーがロアドア17 設けられたハンドル17aを把持してバックド 15を引き上げるように操作すると、アッパ ア16がアッパヒンジ14を中心に上方に向かっ 回動して、バックドア15は図2Aの二点鎖線で 示すような半開状態に移行する。このとき、 回転アーム22は回転することなく一定の姿勢 保持されているため、ロッド機構20は第1の 態であり、ロアドア17はロッド部材23によっ て全閉状態のときの姿勢を略保持した状態で 移動する。したがって、バックドア15が全閉 態から半開状態に移行する際に、ロアドア1 7の下端の回動軌跡R1は図2Aの一点鎖線で示す うになり、車両後端からのバックドア15の 出量は小さくなる。なお、バックドア15の半 開状態において、ロアドア17は、車体11の後 11aにほぼ平行な姿勢であるため、ロアドア17 の下端の高さ位置は低くなっており、背の低 い人や手の上がり難い人(例えば、高齢者)で ってもロアドア17を掴むことができる。

 車体後部の開口部を介して大きな荷物の み降ろしを行う場合、バックドア15が半開 態であると中折れしているためロアドア17が 荷物に干渉する虞がある。そこで、バックド ア15を半開状態から全開状態に移行させる。 ず、図3Aの実線で示す位置に存在している アドア17を押し上げるように操作すると、ロ ッド部材23の第2端部23bがセンタヒンジ18を中 にして移動する。ロッド25の先端部25aが仮 線Q1を通過すると、ガススプリング24はター オーバーする、すなわちガススプリング24 回転アーム22に対する付勢方向が切り換わる 。すると、回転アーム22はガススプリング24 付勢力に抗してストッパ部材27とは離間する 方向に回転し、図3Bの実線で示す状態から図3 Bの二点鎖線で示す状態に移行する。すると 第1ヒンジ21とロッド部材23の第2端部23bとの の距離が長くなり、ロアドア17は車体11から 間するようにセンタヒンジ18を中心に上方 回動する。ロッド機構20は第2の状態となる ともにバックドア15が全開状態になると、ロ アドア17は、回転アーム22及びロッド部材23を 介して車体11から離間する方向にガススプリ グ24によって付勢され、ガススプリング24か らの付勢力とロアドア17の自重とが釣り合う 置で保持される。

 次に、バックドア15を全開状態から全閉 態に移行させる場合には、まず、ロアドア17 を引き下げてセンタヒンジ18を中心に下方へ 動させる。すると、回転アーム22はガスス リング24の付勢力に抗して回転して、ロッド 25の先端部25aは仮想線Q1を通過して第1ヒンジ2 1よりも上方となる位置にまで戻る。そして バックドア15が半開状態に移行すると、第1 ンジ21とロッド部材23の第2端部23bとの間の距 離は全開状態のときよりも短くなり、回転ア ーム22はストッパ部材27に押し付けられて一 の姿勢に保持されるようになる。この状態 ら、ロアドア17をさらに押し下げると、アッ パドア16はアッパヒンジ14を中心に下方へ回 し、バックドア15は全閉状態に移行した後、 図示しないロック装置によってドアロックさ れる。

 以上詳述したように、第1実施形態によれば 、以下に示す効果が得られる。
 (1)車体11とロアドア17とはロッド機構20によ て連結されている。ロッド機構20の第1の状 はバックドア15の全閉状態及び半開状態に 応し、ロッド機構20の第2の状態は、バック ア15の全開状態に対応する。このロッド機構 20を用いることで、従来技術の案内用レール 転動輪とによりドアの開閉状態を規制する 成に比較して、車体11における変更点が少 く、車両搭載性が向上する。

 (2)バックドア15が半開状態から全開状態 移行する際に、第1ヒンジ21と、ロアドア17側 の支点であるロッド部材23の第2端部23bとの間 の距離を変えることができるようにロッド機 構20が構成されている。つまり、ロッド部材2 3の第2端部23bが車体11から離間することによ 、バックドア15が全開状態に移行される。し たがって、例えば、荷物を積み降ろしするよ うな場合に、ロアドア17が車体11から離間す 全開状態にバックドア15を移行させれば、バ ックドア15が半開状態のときに比べて車両の 口部の面積が広くなり、荷物の積み降ろし を向上させることができる。

 (3)バックドア15は半開状態と全開状態の2 階に開放状態が変更可能である。このため 車両の後方スペースが狭い場所では半開状 で開閉することによりバックドア15の閉鎖 の回動半径が小さくなり、バックドア15が周 囲のものと干渉することを防止できる。また 、バックドア15から閉じる場合も、半開状態 した後で閉じることにより、車両の後方ス ースが狭い場合でも操作が容易になり得る

 (4)バックドア15を、アッパドア16及びロア ドア17が上方に跳ね上げられた状態で車体11 後方向に延びた全開状態とすることができ 。したがって、従来例と比べてバックドア15 の後方突出量が大きいので、例えば雨天に車 両の荷物の積み下ろしをするような場合にバ ックドア15を雨よけとして用いることができ 。

 (5)ロッド機構20は、車体11に回転自在に取 り付けられた回転アーム22と、回転アーム22 ロアドア17とを連結するロッド部材23とを備 ている。ガススプリング24の付勢力によっ 回転アーム22が回転することで、ロッド部材 23の第2端部23bが車体11から離間し、バックド 15を全開状態に移行させることができる。

 (6)サイドフレーム12の後部には、ストッ 部材27が設けられている。ガススプリング24 、バックドア15が全閉状態から半開状態に るまでの間はストッパ部材27に対して押し付 けられる方向に回転アーム22を付勢する。そ て、バックドア15が半開状態から全開状態 移行する際には、回転アーム22を付勢する方 向は、ストッパ部材27から離間する方向に切 換わる。したがって、ロアドア17を開くと う簡易な操作を行えば、バックドア15を半開 状態から全開状態に移行させることができる 。

 (7)一つのガススプリング24が、ロッド機 20を第1の状態と第2の状態とに保持するため 回転アームの回転を規制可能な複数のロッ 部材がロッド機構を第1の状態と第2の状態 に保持する構成に比べて、部品点数の増加 抑えることができる。

 (第2実施形態)
 本発明の第2実施形態を上記第1実施形態と 相違点を中心に図面に従って説明する。な 、第1実施形態と同様な構成部分については 一符号を付す。

 図4Aに示すように、ロッド機構としての ススプリング32は、車体11側の支点としての 1端部32aで、第3ヒンジ部材31を介して車体11 サイドフレーム12の上側に回動自在に取り けられている。ガススプリング32の第2端部32 bすなわちロッド35の先端部は、ロック機構33 介してロアドア17の側部17bと接続され、第2 部32bはロアドア17側の支点として働く。

 ガススプリング32は、ハウジングとして シリンダチューブ34に圧縮ガスが封入された ガスピストンから構成され、伸縮可能である 。具体的には、ガススプリング32においては 圧縮ガスの内部ガス圧力によってロッド35 突出し、外力を受けるとロッド35が没入する ように構成されている。すなわち、ガススプ リング32は、バックドア15の全閉状態及び半 状態に対応する第1の状態としての収縮状態 、バックドア15の全開状態に対応する第2の 態としての伸長状態とに移行可能である。

 ロック機構33を構成するベース部37は、固 定ねじ38によってロアドア17の側部17b(図4C参 )に固定的に取り付けられている。ベース部3 7は、ロアドア17の側部17bに直接取り付けられ るベース板39と、ベース板39の一側縁から延 し、ベース板39と対向するように延びる支持 片40とを備える。ベース板39と支持片40との間 には、内側に図示しないねじ孔が形成された シャフト41が設けられている。シャフト41は ガススプリング32の第2端部32bを貫通すると もに、支持片40を介して支持ねじ43がシャフ 41のねじ孔と螺合することで、ガススプリ グ32の第2端部32bは回動自在に支持されてい 。図4Bは、バックドア15が半開状態であると のロック機構33である。

 ベース板39とガススプリング32の第2端部32 bとの間には、シャフト41によって回動可能に 支持された平板状の係止すなわちロック部材 としてのフック44が設けられている。シリン チューブ34の外面には被係止部としての被 止突部36が設けられ、フック44の第1端部は被 係止突部36を係止可能な引掛部45を形成する 引掛部45は、被係止突部36の周面に沿う凹面4 6を有する。凹面46に連続する引掛部45の先端 47は、斜状に形成される。フック44の第2端 48はベース板39に形成された案内孔49と対応 る位置にまで延びている。フック44とガスス プリング32の第2端部32bとの間には巻きばね50 設けられ、巻きばね50はフック44の引掛部45 被係止突部36に押し付ける回転方向にフッ 44に付勢力を加えてフック44を被係止突部36 係止した姿勢で保持する。バックドア15が全 閉状態から半開状態である間、フック44はロ ド35の移動に伴って回動し、ガススプリン 32は、ロッド35がシリンダチューブ34内に没 されてその全長が短くなっている収縮状態 保持される。

 一方、ベース部37のベース板39の内側には 、シャフト41と同じ位置を中心として回動自 となるように解除操作レバー51が取り付け れている。解除操作レバー51の図示しない基 端部は、図示しないボルトで支持されるとと もに、先端部51aは、ハンドル55と連係するケ ブル52が接続されている。ケーブル52は、ハ ンドル55が操作されると引っ張られて、解除 作レバー51を回動させるように構成されて る。ベース板39の内側には、ケーブル52を保 するケーブルクランプ53が取り付けられて る。解除操作レバー51は、ベース板39に形成 れた案内孔49を通過してフック44と当接可能 な位置にまで突出する当接部としてのピン54 備える。図4Cに示すように、ロアドア17の側 部17bにはロック機構33と対応する部位に孔28 設けられ、解除操作レバー51及びケーブルク ランプ53は、ロアドア17の内側すなわち車体 方に配置された状態で孔28を介してベース板 39に取り付けられている。解除操作レバー51 ケーブル52、ケーブルクランプ53、ハンドル5 5は操作機構を構成する。

 ピン54は、解除操作レバー51が回動する際 、案内孔49に沿って移動する。ピン54は、バ クドア15が全閉状態に位置している状態にお いてはフック44の第2端部48とは離間している 一方、図5Bに示すように、ピン54は、バック ドア15が半開状態に移行したときにはフック4 4の第2端部48と当接し、この状態でピン54を案 内孔49に沿って移動させればフック44は回動 てガススプリング32が収縮状態から解除され 、ガススプリング32の第1端部32aと第2端部32b の間の距離を変えることができるようにな 。

 次に、以上のように構成されたバックドア 支持装置の作用について説明する。
 全閉状態になっているバックドア15を開く は、まず、ハンドル55を操作して、ドアロッ クを解除する。次に、ユーザーがハンドル55 把持してバックドア15を引き上げるように 作すると、アッパドア16がアッパヒンジ14を 心に上方に回動して、バックドア15は図5Aの 実線で示すような半開状態に移行する。この とき、フック44が被係止突部36を係止してい ため、ガススプリング32のロッド35は突出せ 、ガススプリング32はロック機構33によって 収縮状態に保持されたままである。したがっ て、バックドア15が全閉状態から半開状態に 行する際に、ガススプリング32の第1端部32a 第2端部32bとの間の距離(ガススプリング32の 全長)は一定であり、車両後端からのバック ア15の突出量は小さくなる。

 車体後部の開口部を介して大きな荷物の み降ろしを行う場合、バックドア15が半開 態であると中折れしているためロアドア17が 荷物に干渉する虞がある。そこで、バックド ア15を半開状態に移行した後に、ハンドル55 操作して、ケーブル52を引っ張って解除操作 レバー51を回動させる。すると、図5Bの二点 線で示すように、ピン54が案内孔49に沿って 動し、フック44の第2端部48がピン54によって 押されることでフック44が被係止突部36から 間する方向に回動する。フック44による被係 止突部36の係止が解除されて、ロッド35が伸 し、ロアドア17が車体11から離間するように ンタヒンジ18を中心に上方へ回動して、図5A の二点鎖線で示す位置にまで移動する。この 状態において、ガススプリング32の第1端部32a と第2端部32bとの間の距離は半開状態のとき 比べて長くなるとともに、ロアドア17がガス スプリング32によって付勢されてバックドア1 5は全開状態に保持される。

 次に、バックドア15を全開状態から全閉 態に移行させる場合には、ガススプリング32 の付勢力に抗してロアドア17を引き下げてセ タヒンジ18を中心に下方へ回動させる。す と、フック44の引掛部45の先端面47が被係止 部36に当接して、被係止突部36が先端面47に いつつ凹面46にまで案内される。そして、再 び、フック44が被係止突部36を係止して、バ クドア15が半開状態となる。ガススプリング 32の第1端部32aと第2端部32bとの間の距離は全 状態のときよりも短くなりガススプリング32 は収縮状態で保持される。この状態から、ロ アドア17をさらに押し下げると、アッパドア1 6はアッパヒンジ14を中心に下方へ回動し、バ ックドア15は全閉状態に移行した後、図示し いロック装置によってロックされる。

 以上詳述したように、第2実施形態によれば 、第1実施形態の効果(1)~(4)と同様の効果の他 、以下に示す効果が得られる。
 (8)ロッド機構としてのガススプリング32が アドア17の回動を規制するため、車体11側の 更点が少なくて済む。具体的には、車体側 ロッド機構を追加するスペースがあり、ロ ド機構の取付用孔を設ければ、車体側をほ んど変更することなく、ロッド機構を追加 ることができる。

 (9)ガススプリング32のシリンダチューブ34 の外面には、被係止突部36が設けられている ロック機構33は、被係止突部36を係止可能な フック44と、フック44の第2端部48と当接可能 位置に設けられたピン54と、解除操作レバー 51とを備えている。ハンドル55はケーブル52を 介して解除操作レバー51を回動可能に構成さ ている。したがって、ハンドル55を操作し ければ、ロッド35が突出することはなく、ガ ススプリング32は伸長しない。したがって、 ススプリング32を確実に第1の状態で保持す ことができ、バックドア15が全閉状態から 開状態に移行する際にバックドア15の車両後 端からの突出量を小さくすることができる。

 (第3実施形態)
 本発明の第3実施形態を上記第1実施形態及 第2実施形態との相違点を中心に図面に従っ 説明する。なお、第3実施形態は、第1実施 態及び第2実施形態とはガススプリング及び ック機構の構成が主に異なっており、この を主に説明する。

 図6Aに示すように、ガススプリング60は、 圧縮ガスが封入されるガス室62を区画するハ ジングとしてのシリンダチューブ63と、ガ 室62内に一部が挿入されるとともに圧縮ガス の圧力によって出没動作するロッド64とを備 ている。ガススプリング60の図示しない基 部が車体11に回動自在に取り付けられるとと もに、ロッド64の先端部64aがロアドア17に直 取り付けられている。ロッド64にはその一部 に縮径部65が形成されるとともに、縮径部65 は縮径部65に対して回転自在に回転子66が装 されている。

 図6Cに示すように、回転子66には、その周 方向に等間隔に複数の突条の被係止部67が設 られている。被係止部67の先端67aはロッド64 の外周よりも外側に存在するように形成され るとともに、ガス室62とは反対側に位置する 係止部67の端面68は斜状に形成されている。 図6Bに示すように、被係止部67の端面68と対向 するロッド64の部分には、等間隔に連続する 数の山形状のカム部69が設けられている。 ム部69は、被係止部67の端面68を押圧して回 子66を一定方向に所定角度(この実施形態で 、図6Cにおける時計回り方向に60度)に回転さ せることができるように構成されるともに、 カム部69の頂部が常に被係止部67の端面68の頂 点とはずれるような形状に形成されている。 回転子66及び縮径部65は、シリンダチューブ63 内に設けられたロック室61に位置している。 お、ロック室61を画成するガス室62側の内壁 面61aと回転子66との間にはばね70が介装され いる。ばね70は、回転子66をシリンダチュー 63の、ロッド64がシリンダチューブ63の外側 向かって伸長する側の端部63aに向けて付勢 る。

 図6Dに示すように、シリンダチューブ63の 内側には、縮径部65よりも先端側のロッド64 部分と対応する位置に第1突条71、第2突条73 案内溝72が順に周方向に交互に設けられてい る。ロック部材としての第1突条71及び第2突 73は、それぞれ先端面71a,73aが斜状に形成さ るとともに、第1突条71と第2突条73とで被係 部67を係止可能に構成されている。案内溝72 、被係止部67の通過を許容するとともにロ ク室61からシリンダチューブ63の端部63a(図6A 照)付近にまで延びている。なお、第1突条71 及び第2突条73の先端面71a,73aは、それぞれ対 する被係止部67の端面68と平行となるように 成されている。そして、第1突条71の先端面7 1aは被係止部67を第1突条71及び第2突条73によ 係止位置にまで案内するように機能すると もに、第2突条73の先端面73aは被係止部67を案 内溝72にまで案内するように機能する。被係 部67が第1突条71と第2突条73とによって係止 れている状態では、ガススプリング60が収縮 状態で保持されるロック状態となり、被係止 部67が案内溝72に案内されると、ロッド64が突 出してガススプリング60が第2の状態に移行す ることを許容するアンロック状態となる。回 転子66、カム部69、第1突条71、第2突条73、及 案内溝72がロック装置としてのロック機構を 構成する。

 次に、以上のように構成されたバックドア 支持装置の作用について説明する。
 バックドア15が全閉状態から半開状態に移 するまでの間、図7Aに示すように、被係止部 67は第1突条71及び第2突条73によって係止され いる。したがって、ロック機構はロック状 であり、ロッド64は突出することなくガス プリング60は収縮状態で保持されたままであ る。次に、バックドア15を半開状態から全開 態に移行させる場合、ロアドア17を介して ッド64をシリンダチューブ63内に若干没入さ る。すると、第1突条71及び第2突条73よりも 側に存在するカム部69によって被係止部67が 押されて第1突条71及び第2突条73による係止が 解除される。そして、図7Bに示すように、被 止部67の端面68が第2突条73の先端面73aに一致 すると、被係止部67はカム部69に沿って移動 て、被係止部67の端面68の頂点がカム部69の 部に一致して係止される。そして、ロッド64 をシリンダチューブ63内に押し込む操作を止 ると、カム部69は伸長側(図7Bにおける右側) 移動し、それに伴って、被係止部67は第2突 73の先端面73aに沿って移動し、図7Cで示すよ うに、被係止部67は案内溝72にまで案内され 。すると、ロック機構はアンロック状態に り換わり、ロッド64は伸長可能となる。ガス スプリング60の図示しない基端部とロッド64 先端部64aとの間の距離が長くなり、バック ア15は全開状態にまで移行する。

 バックドア15を全開状態から半開状態に してガススプリング60を収縮状態で保持する 場合には、ロアドア17を押し下げて半開状態 姿勢にまで戻し、さらにロアドア17を介し ロッド64をシリンダチューブ63内に押し込む すると、図7Dで示すように被係止部67は案内 溝72に案内されている状態から、被係止部67 カム部69によって押されて、ロック室61側(図 7Dにおける左側)に移動する。その後、図7Eで すように、被係止部67は案内溝72から出て、 カム部69と第1突条71の先端面71aとが一致する うになると、カム部69に沿って移動し、被 止部67の端面68の頂点がカム部69の谷部に一 すると係止される。その後、ロッド64のシリ ンダチューブ63への押し込み操作を止めると ム部69は伸長側に移動するため、図7Fで示す ように、被係止部67は第1突条71の先端面71aに 内されて第1突条71及び第2突条73によって係 されて、ロック機構はロック状態に切り換 る。すると、再び、ロッド64の伸長が規制 れ、ガススプリング60は収縮状態に戻る。

 以上詳述したように、第3実施形態によれば 、第1実施形態の効果(1)~(4)及び第2実施形態の 効果(8)と同様の効果の他に、以下に示す効果 が得られる。
 (10)ロック機構は、ロッド64が没入するよう 押し込まれることでロック状態とアンロッ 状態とに交互に切り換え可能である。した って、ロック機構によるロッド機構の収縮 態(第1の状態)の保持を解除するために、例 ば、ハンドルやアクチュエータ、ケーブル の操作機構を構成する部品を用意する必要 なく、車両組み付け性がよい。

 (11)ガススプリング60のロッド64に対する し込み操作を行うだけで、ロック機構によ ロックを解除することができる。したがっ 、ユーザーが解除用ハンドルや解除用スイ チを探す必要がない。車両後方のスペース 狭くユーザーが車両の横脇に立っている場 でも、ユーザーが車両の側方からロッド64を 押し込む操作を行うだけでロック室61による ックを解除することができる。

 (12)ロアドア17を操作することによりロッ 64を没入させることによるロック状態とア ロック状態との切り換えが行えるため、例 ばハンドル等を操作してロック機構のロッ 状態を切り換える場合に比べて、操作が簡 である。

 (第4実施形態)
 次に、本発明の第4実施形態を上記第1~第3実 施形態との相違点を中心に図面に従って説明 する。なお、第4実施形態は、バックドア15の 内側への雨水の浸入を防止するガーニッシュ 及びシール部材を追加した点が第1~第3実施形 態と異なっている。ロッド機構及びその他の 構成は第1実施形態と基本的に同様であるた 、同様の部分についてはその説明を省略す 。

 図8A及びBはアッパドア16の下部に対する アドア17の上部の連結状態を示す模式側面図 である。図8Aにおいて、実線はバックドア15 全閉状態のときのアッパドア16及びロアドア 17を示し、二点鎖線はバックドア15が半開状 のときのアッパドア16及びロアドア17を示す 図8Bにおいて、実線はバックドア15が半開状 態のときのアッパドア16及びロアドア17を示 、二点鎖線はバックドア15が全開状態のとき のアッパドア16及びロアドア17を示す。

 図8Aに実線で示すように、アッパドア16及 びロアドア17は、バックドア15の全閉状態に いて、アッパドア16の連結側端部16cがロアド ア17の連結側端部17cの外側に配置されるよう ーバーラップされている。アッパドア16の 側パネル74のうち、連結側端部16cを構成する 部分は、ロアドア17の連結側端部17cの先端と 干渉を避けるように斜め下部後方へ向かっ 延びている。ロアドア17の連結側端部17cに 、ロアドア17の外側パネル77によって車両内 に凹む段部78が形成されるとともに、アッ ドア16の連結側端部16cとロアドア17の連結側 部17cとの間には隙間Sが存在している。

 ロアドア17の外側パネル77の段部78には、 ックドア15の全閉状態においてアッパドア16 の内側パネル74と対向する面に、ゴム製のシ ル部材Tが固着されている。シール部材Tは バックドア15の全閉状態において、センタヒ ンジ18の中心よりも斜め後方下側に位置する ともに、シール部材Tの先端部T1がアッパド 16の内側パネル74に密着している。そして、 シール部材Tは、ロアドア17の幅方向略全体に 亘って延び、図示しない両端部がロアドア17 左右両端まで達している。したがって、シ ル部材Tは、バックドア15の全閉状態におい 、バックドア15の内側への雨水の浸入を幅 向に略全長に亘って抑制する。

 アッパドア16の外側パネル75の後面には、 図示しない締結手段によって略平板状のガー ニッシュ79を固定するための段部Uが形成され ている。ガーニッシュ79は、アッパドア16の 方向全体に亘って延びるとともに、短手方 の端部79aがアッパドア16の連結側端部16cより も外側に突出している。すなわち、図8Aの実 で示すように、ガーニッシュ79の端部79aは バックドア15の全閉状態において、シール部 材T及びアッパドア16の連結側端部16cよりも下 方に位置するとともに、図8Aの二点鎖線で示 ように、バックドア15の半開状態において シール部材Tよりも車両の後方に位置してい 。図8Bの二点鎖線で示すように、バックド 15の全開状態において、ガーニッシュ79の端 79aは、シール部材Tとロアドア17の段部78と よって形成されロアドア17の幅方向に延びる 溝状部分の上方に位置するように構成されて いる。

 第4実施形態のバックドア15も第1実施形態 のバックドア15と同様に開閉が行われる。バ クドア15の全閉状態において、シール部材T アッパドア16の内側パネル74に密着しており 、雨天時に、雨水がアッパドア16の内側パネ 74をつたってバックドア15の内側に浸入する ことを抑制する。

 図8Bの実線で示すように、バックドア15の 半開状態では、シール部材Tはアッパドア16の 内側パネル74から離間しており、アッパドア1 6の連結側端部16cとロアドア17の連結側端部17c との間には間隙Vが形成される。しかし、こ 第4実施形態の構成では、ガーニッシュ79が として機能する。つまり、ガーニッシュ79が シール部材Tの上方に位置するとともに、ガ ニッシュ79の端部79aがアッパドア16の連結側 部16cよりも外側に突出しているため、ガー ッシュ79により間隙Vの上方が覆われる。ガ ニッシュ79により遮られた雨水は、図8Bの実 線矢印で示すように、ロアドア17の外側パネ 77をつたって下方に落ちる。したがって、 ックドア15の半開状態において、雨水がアッ パドア16とロアドア17との間の間隙Vを通って ックドア15の内側に浸入することは抑制さ る。

 図8Bの二点鎖線で示すように、バックド 15が半開状態から全開状態に移行すると、ガ ーニッシュ79の端部79aはシール部材Tと段部78 によって形成される溝状部分の上方に位置 る。図8Bの破線矢印で示すように、雨天時 ロアドア17の段部78に雨水が落下すると、ロ ドア17の段部78に落下した雨水は、シール部 材Tによって堰き止められ、シール部材Tより バックドア15の内側に流れ込むことは防止 れる。そして、段部78と共に溝状部分をなす シール部材Tは、雨どいとして機能し、ロア ア17の連結側端部17cに降った雨水は、ロアド ア17の左右両側端まで導かれて車両の外側に 出される。

 第4実施形態においては、前記第1実施形態 おける効果(1)~(7)と同様の効果の他に、次の 果を有する。
 (13)アッパドア16に設けられたガーニッシュ7 9の端部79aがアッパドア16の連結側端部16cより も外側に突出している。そして、バックドア 15の半開状態において、ガーニッシュ79はシ ル部材Tよりも上方に位置するとともに、端 79aがシール部材Tよりも車両の後方に位置し ている。したがって、雨天時に、バックドア 15を半開状態にした場合、ガーニッシュ79に って雨水を遮ることができるため、バック ア15の内側に雨水が浸入することを抑制でき る。その結果、バックドア15の内側の内装や 品が濡れることを抑制できるため、バック ア15を閉じた際に内装に接触するように置 れた荷物が間接的に濡れてしまうことを抑 できる。

 (14)シール部材Tは、全閉状態において、 アドア17の外側パネル77のAp派ロア16の内側パ ネル74と対向する面に設けられている。バッ ドア15の全開状態においては、シール部材T ロアドア17に形成された段部78とが溝状部分 を形成する。シール部材Tは、雨どいの壁と て機能し、バックドア15の全開状態において 、雨水がバックドア15の内側に浸入すること 抑制できる。その結果、雨天時にもバック ア15を全開状態として、バックドア15下の広 いスペースでの荷の積み降ろし作業が可能と なる。

 (15)ガーニッシュ79の端部79aを延長するこ で、バックドア15の半開状態において、間 Vに雨水が入り込むことを抑制する。したが て、バックドアの既存の構成部品であるガ ニッシュ79を用いるため、雨水の浸入を防 ための別の部材をバックドアの構成部品と 別に設けた場合に比べて、部品点数の増加 抑制できる。その結果、バックドア15の構造 を複雑にせずに、バックドア15の半開状態に いて、雨水がバックドア15の内側に浸入す ことを抑制できる。

 (16)バックドア15の全開状態において雨水 浸入を防止する手段として、バックドア15 閉時の液密性を確保するために設けられた 存のシール部材Tが用いられている。したが て、バックドア15の部品点数を増加させず 、雨水の浸入を防止することができる。

 (第5実施形態)
 以下、本発明をバックドアのロッド構造に 体化した第5実施形態を図9~図14にしたがっ 説明する。

 図9に示すように、第5の実施形態では、 1の実施形態と同様、バックドア15が、車体11 のルーフ13の後部に左右一対のヒンジ14を介 て回動可能に支持されている。バックドア15 は、アッパドア16とロアドア17とに2分割され とともに、アッパドア16の下部と、ロアド 17の上部とが一対のヒンジ18を介して回動可 に連結されている。この実施形態ではアッ ドア16の上下方向の長さがロアドア17の上下 方向の長さより長い。ロアドア17の外面には ンドル17aが設け、ロアドア17の下端と車体11 との間には図示しない公知のロック装置が設 けられている。

 車体11のサイドフレーム12の後部における 上部付近と、ロアドア17との間には、ロッド 構20としての伸縮ロッド119が左右一対設け れている。伸縮ロッド119は基端がサイドフ ーム12側に、先端がロアドア17側にそれぞれ 動可能に連結されている。バックドア15は アッパドア16とロアドア17の連結部が車体外 に突出するように中折れして開放されるよ に、伸縮ロッド119の配設位置が設定されて る。そして、バックドア15は、ヒンジ14を中 心に回動して開閉される際のバックドア15の 端、即ちロアドア17の下端の移動軌跡が、 縮ロッド119の伸長状態と収縮状態で異なる うになっている。

 図11A,Bに示すように、伸縮ロッド119は、 定側部材121及び固定側部材121と同軸上で軸 向に移動可能な可動側部材122で構成された 縮ロッド本体120を備え、バックドア15の全閉 状態及びバックドア15の半開状態に対応する 縮状態と、バックドア15の全開状態に対応 る伸長状態との間で伸縮可能に構成されて る。固定側部材121は、互いに連結された第1 ッド121a及び第2ロッド121bを備える。可動側 材122は、有底円筒状のハウジング123と、ハ ジング123の底部から突設されたロッド部123a とを有する。ハウジング123内の底部付近には 、エアダンパー124が、エアダンパー124の底部 がハウジング123の底部と対向する状態で固定 されている。固定側部材121の第2ロッド121bは アダンパー124のピストンロッドで構成され 可動側部材122はエアダンパー124からの第2ロ ッド121bの突出量の範囲で軸方向に移動可能 ある。即ち、エアダンパー124は、固定側部 121と可動側部材122との間に設けられ、可動 部材122を伸長するように付勢する付勢手段 構成する。

 図11及び図12に示すように、第1ロッド121a 基端は、支持ベース125に支軸126を介して回 可能に支持された支持ブラケット127に対し 固定されている。固定側部材121には、可動 部材122を収縮状態に保持するロック状態と 可動側部材122が伸長状態になるのを許容す アンロック状態に切り換える切り換え手段1 28が設けられている。ロック機構を構成する 持ベース125には、切り換え手段128がアンロ ク状態でバックドア15が全閉位置に移動さ る場合に、移動途中で切り換え手段128と係 して切り換え手段128をロック状態に切り換 るリセット手段129が設けられている。

 図10及び図11Cに示すように、第1ロッド121a の基端側、即ち固定側部材121の基端側には、 筒状の回転部材130が回動可能かつ軸方向に所 定範囲で移動可能に設けられている。回転部 材130は、可動側部材122が収縮側に移動する際 に可動側部材122に設けられた回動部131と係合 して所定角度(この実施形態では60度)ずつ一 方向に回動され、可動側部材122の移動を規 するロック位置と、可動側部材122の移動を 容するアンロック位置とに交互に配置され 。

 回動部131は、円環状かつ第1ロッド121aに って摺動可能に形成されるとともにハウジ グ123の開放端部に固定されている。回動部13 1は、ハウジング123に固定された側と反対側 端面に山部132aが所定角度間隔で配置された ム部132を有する。図14Dに示すように、カム 132は山部132aが6個、60度間隔で配置されてい る。また、ハウジング123の開放端部には回動 部131の外径より大きな内径を有する円筒部材 133が、該円筒部材133の先端がカム部132より支 持ブラケット127の近くに突出するように設け られている。円筒部材133の先端の内側には、 図14Bに示すように、3個の係止部134が周方向 120度間隔で配置されている。

 回転部材130のカム部132と対向する第1端部 には、カム部132と係合可能な鋸歯状のカム135 が形成され、回転部材130は、第1端部と対向 る第2端に設けられたばね136により、伸縮ロ ド本体120の伸長方向に付勢されている。カ 135は、可動側部材122のカム部132により押圧 を受けると、回転部材130が一定方向に所定 度(この実施形態では図90の矢印K方向に60度) 回動される形状に形成されている。回転部材 130の中間部にはリセット部材137が、回転部材 130に貫通された状態で設けられている。リセ ット部材137は回転部材130に対して相対回動可 能かつ摺動可能に設けられるとともに、ねじ りばね138を介して回転部材130に連結されてい る。

 回転部材130にはリセット部材137とカム135 の間に、可動側部材122に設けられた係止部1 34と係止することにより可動側部材122の移動 規制するロック位置と、係止部134と係止不 なアンロック位置とに交互に配置される係 凸部139が設けられている。伸縮ロッド本体1 20が収縮状態において、円筒部材133の内部に 置される位置に、係止部134と対応した数(こ の実施形態では3個)の係止凸部139が設けられ いる。係止凸部139は、回転部材130の一回毎 回動角度の2倍のピッチ(この実施形態では12 0度ピッチ)で突設されている。係止凸部139が 筒部材133内で係止部134と対向する状態では 可動側部材122にエアダンパー124の付勢力が 用してもその移動が規制された状態(ロック 状態)に保持され、係止凸部139が係止部134と 向しない状態では、可動側部材122はエアダ パー124の付勢力で伸長側に移動が可能な状 (アンロック状態)に保持される。

 回転部材130のリセット部材137を挟んでカ 135と反対側端部には、所定位置に配置され 固定ギヤ140と噛み合って回転部材130の前記 定方向の回転方向と逆方向への回転を規制 るギヤ部141が形成されている。固定ギヤ140 、支持ブラケット127に固定されたチャネル のブラケット142に固定されている。回転部 130は、ばね136の付勢力により、ギヤ部141が 定ギヤ140と係合する状態に保持されている この実施形態では、ギヤ部141は、カム135と じ形状に形成されるとともに、カム135と同 位置関係で回転部材130の周方向に配置され いる。即ち、回転部材130は、カム部132及び ム135の作用により一定方向に60度ずつ回動 れ、逆方向への回転が不能に構成されてい 。

 リセット部材137は、回転部材130とねじり ね138を介して回転可能に連結され、ねじり ね138の反力は、回転部材130を空転させるこ が可能な反力以上の大きさに設定されてい 。リセット部材137には、回転部材130の一回 の回動角度(所定角度)の2倍のピッチで係合 部143が突設されている。回転部材130、ばね1 36、リセット部材137は、可動側部材122を収縮 態に保持するロック状態と、可動側部材122 伸長状態になるのを許容するアンロック状 とに切り換える切り換え手段128を構成する

 支持ベース125に設けられているリセット 段129は、切り換え手段128がアンロック状態 バックドア15が全閉位置に移動される際に アンロック状態の位置にあるリセット部材13 7の係合凸部143と係合して、リセット部材137 回転部材130の回動方向へ所定角度(60度)回動 せる。

 前記のように構成された伸縮ロッド本体1 20は、支持ベース125が車体11にボルト44(図11B 図示)で固定され、ロッド部123aがロアドア17 図示しないブラケット及びヒンジを介して 動可能に固定される。支持ベース125は、図9 に示すように、バックドア15の全閉状態にお て伸縮ロッド本体120が収縮状態で、アッパ ア16とほぼ平行に下方に向かって延び、バ クドア15の半開状態において伸縮ロッド本体 120が収縮状態で、アッパドア16とほぼ平行に め上向に向かって延びる位置に固定されて る。また、伸縮ロッド本体120は、バックド 15の全開状態において、アッパドア16とほぼ 平行に伸長状態で延びる。

 次に、以上のように構成されたバックドア1 5の支持装置の作用について説明する。
 バックドア15が全閉状態、即ち図9にAで示す 位置に配置された状態と、バックドア15が半 状態、即ち図9にBで示す位置に配置された 態とにおいては、伸縮ロッド本体120は収縮 態に保持される。また、バックドア15が全開 状態、即ち図9にCで示す位置に配置された状 においては、伸縮ロッド本体120は伸長状態 保持される。

 伸縮ロッド本体120が収縮状態に配置され 状態では、図11に示すように、回転部材130 係止凸部139が円筒部材133の内側に位置する また、係止部134と係止凸部139との関係は、 14B及び図14Eに示すように、互いに一致する 態である。この状態ではエアダンパー124か 可動側部材122に対して伸長側に移動させる 向の付勢力が作用しても、係止部134が係止 部139と当接して可動側部材122の移動が規制 れ収縮状態に保持される。

 したがって、図示しないドアロック装置 解除して、ハンドル17aを持ってバックドア1 5に開放側へ移動させる力を加えると、アッ ドア16は、ヒンジ14を中心に回動し、ロアド 17はヒンジ18を中心にして伸縮ロッド本体120 及びアッパドア16の位置により規制された状 で回動され、半開位置まで回動される。そ て、ロアドア17の下端の軌跡は図9にL1で示 曲線になる。

 半開状態のバックドア15を更に開放する は、ロアドア17に対して可動側部材122を収縮 方向へ移動させる方向の力、すなわち、図11C の状態において可動側部材122に左方向へ移動 させる力を加える。可動側部材122に図11Cの状 態において左方向への力が加えられると、円 筒部材133と共にハウジング123が左方向に移動 し、カム部132がカム135を押圧し、カム135を介 して回転部材130がギヤ部141と固定ギヤ140との 係合状態が1ピッチずれる方向に回動される その結果、係止部134と係止凸部139との関係 、図14B及び図14Cに示すように、互いに対向 ない状態となり、可動側部材122が伸長方向 移動することが可能になる。即ち、切り換 手段128がアンロック状態になる。

 したがって、図9にBで示すバックドア15の 半開状態において、ロアドア17を押圧して可 側部材122を収縮させる力を加えた後、押圧 解除すると、可動側部材122はエアダンパー1 24の付勢力により伸長側へ移動する。その結 、ロアドア17はヒンジ18を中心に上方へ回動 されて、図9にCで示す全開状態に移動する。

 開放状態からバックドア15を閉じる場合 バックドア15が半開状態であれば、切り換え 手段128がロック状態に、伸縮ロッド本体120が 収縮状態にそれぞれ保持された図9のBの状態 ら、伸縮ロッド本体120が支軸126を中心に回 され、アッパドア16がヒンジ14を中心に回動 されて全閉位置まで移動する。

 全開状態からロアドア17を下方へ移動さ ると、力の入れ方によっては、半開状態を 由せずに、直接全閉位置まで移動する。切 換え手段128を構成するリセット部材137が存 しない場合は、伸縮ロッド本体120の収縮途 で回転部材130の第1端が円筒部材133内に侵入 、全閉状態では係止凸部139も円筒部材133内 位置する。しかし、全閉位置まで移動する に、可動側部材122が回転部材130を回動させ 力を加える必要がないため、バックドア15 全閉状態になっても、回転部材130はアンロ ク状態のままとなる。そのため、次にバッ ドア15を開放する場合、可動側部材122に対し てエアダンパー124の付勢力が規制されずに加 わり、バックドア15は全開状態から閉じた場 の軌跡L2で開放される。そのため、狭い場 で開放すると、バックドア15の下端が後方の 壁面や障害物に当接して傷つく虞がある。

 しかし、この実施形態では、切り換え手 128はリセット部材137を備えており、支持ベ ス125にはリセット手段129が設けられている リセット手段129は、切り換え手段128がアン ック状態でバックドア15が全閉位置に移動 れる場合に、移動途中でリセット部材137と 合して切り換え手段128をロック状態に切り える。

 詳述すると、バックドア15が全閉位置に 置された状態におけるリセット部材137とリ ット手段129との関係は図13Aに示す状態とな 。一方、バックドア15が全開位置から全閉位 置に移動される場合、リセット部材137がまだ リセット手段129と係合しない状態、即ちリセ ット部材137がリセット手段129の上方に位置す る状態では、リセット部材137は、図13Bに鎖線 で示すアンロック状態の位置にある。図13Bに おいて、リセット部材137は、第1ロッド121aや 転部材130と共に、支持ベース125の上方から 動して来るため、リセット部材137がロック 態であれば係合凸部143はリセット手段129と 渉せずに図13Bに実線で示す位置まで移動す 。しかし、リセット部材137がアンロック状 で移動して来ると、移動途中で係合凸部143 リセット手段129と係合して、図13Bにおける 方への移動が規制される。そして、第1ロッ ド121aの移動に伴って、図13Bの反時計方向に60 度回動される。リセット部材137は、ねじりば ね138を介して回転部材130と連結されており、 リセット部材137に設けられた係合凸部143は、 回転部材130に設けられた係止凸部139と軸方向 において同じ位置関係にある。そのため、リ セット部材137が回動するとねじりばね138を介 して回転部材130も60度回動されて、係止部134 係止凸部139とが対向する実線で示すロック 態となる。即ち、リセット手段129が存在し ければ、リセット部材137は鎖線で示すアン ック状態のまま全閉位置まで移動するが、 セット手段129が存在することにより実線で すロック位置に確実に回動される。したが て、バックドア15が開放される場合は、必 伸縮ロッド本体120が収縮状態に保持された 態で半開状態まで開放される。

 第5実施形態によれば、第1実施形態の効果(1 )および(3)と同様な効果の他に、以下に示す 果を得ることができる。
 (17)ロッド機構20としての伸縮ロッド119が、 定側部材121及び可動側部材122と、固定側部 121と可動側部材122との間に設けられ、可動 部材122を伸長するように付勢するエアダン ー124とを備え、伸縮ロッド119がバックドア1 5の全閉状態及び半開状態に対応する収縮状 と、全開状態に対応する伸長状態との間で 縮可能である。したがって、この伸縮ロッ 119を用いることにより、従来技術の案内用 レールと転動輪によりドアの開閉状態を規 する構成に比較して、車両搭載性が向上す のみならず、バックドア15の折れ方向や意匠 の制約も少ない。

 (18)固定側部材121には、可動側部材122を収 縮状態に保持するロック状態と、可動側部材 122が伸長状態になるのを許容するアンロック 状態に切り換える切り換え手段128が設けられ ている。伸縮ロッド119の支持ベース125には、 切り換え手段128がアンロック状態でバックド ア15(中折れ式ドア)が全閉位置に移動される 合に、移動途中で切り換え手段128と係合し 切り換え手段128をロック状態に切り換える セット手段129が設けられている。したがっ 、次にバックドア15を開放する際には、伸縮 ロッド本体120の収縮状態でバックドア15が半 状態まで移動されるため、車両後方のスペ スが狭い場合でもドアが干渉するのを回避 ることができる。また、バックドア15を全 状態から全閉状態に閉じた場合でも、次に ックドア15を開放する際には、伸縮ロッド119 が収縮状態でバックドア15が半開状態まで移 されるため、車両後方のスペースが狭い場 でもバックドア15が干渉するのを回避する とができる。

 (19)切り換え手段128は、筒状に形成される とともに固定側部材121の基端側に回動可能か つ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられた 回転部材130と、回転部材130を伸縮ロッド119の 伸長するように付勢するばね136と、回転部材 130と一体回動可能に設けられたリセット部材 137とを備えている。回転部材130は、可動側部 材122が収縮側に移動する際に可動側部材122に 設けられた回動部131と係合して所定角度ずつ 一定方向に回動され、可動側部材122に設けら れた係止部134と係止することにより可動側部 材122の移動を規制するロック位置と、係止部 134と係止不能なアンロック位置とに交互に配 置される。リセット部材137は、前記所定角度 の2倍のピッチで係合凸部143が突設され、リ ット手段129と係合可能に構成されている。 たがって、切り換え手段128のアンロック状 でバックドア15が全閉位置に移動される場合 に、移動途中で切り換え手段128をロック状態 に切り換える構成が簡単になる。

 (20)回動部131は山部132aが所定角度間隔で 置されたカム部132を有する。回転部材130は リセット部材137を貫通する状態に設けられ とともに、伸縮ロッド119が伸長する側の第1 部にはカム部132と係合可能な鋸歯状のカム1 35が形成され、リセット部材137を挟んだ反対 の第2端部には所定位置に配置された固定ギ ヤ140と噛み合って回転部材130の回転方向と逆 方向への回転を規制するギヤ部141が形成され ている。リセット部材137は、回転部材130とね じりばね138を介して回転可能に連結され、ね じりばね138の反力は、回転部材130を空転させ ることが可能な反力以上の大きさに設定され ている。したがって、回転部材130の回転が係 止部134によって規制された状態でリセット部 材137を回動させる力がリセット手段129によっ て加えられた場合、回転部材130の回転が規制 された状態でねじりばね138が変形することで リセット部材137は回動される。そして、可動 側部材122の移動に伴い回転部材130が回転でき る状態になると、ねじりばね138の反力により 回転部材130はロック位置に回動される。その ため、回転部材130や係止部134に過大な力が加 わって破損することが回避される。

 (21)バックドア15は開放時に先ず半開状態 なるため、小さな荷物の出し入れ時には、 ックドア15を半開のまま荷物の出し入れを えば良く、必要に応じて全開状態にするこ ができる。

 (第6実施形態)
 次に、第6実施形態を図15を参照しながら説 する。なお、第6実施形態は、バックドア15 全開状態から半開状態を経由せずに閉じら ても、バックドア15の逆折れを防止可能に 成されている点が前記第5実施形態と異なっ いる。具体的にはアッパドア16及びロアド 17を連結するヒンジの位置と、アッパドア16 下端がロアドア17の上端にオーパラップす 形状に形成されている点と、アッパドア16の 前記オーパラップ箇所となる部分に規制部材 が設けられている点とが第5実施形態と異な 。伸縮ロッド119やその他の構成は第5実施形 と基本的に同様であるため、同様の部分に いてはその説明を省略する。

 図15はアッパドア16の下部に対するロアド ア17の上部の連結状態を示す模式側面図であ 、実線はバックドア15が全閉位置に配置さ た状態の関係を示し、二点鎖線はバックド 15が半開位置に配置された状態の関係を示す 。

 図15に実線で示すように、アッパドア16の 下部及びロアドア17の上部は、バックドア15 全閉位置に配置された状態において、アッ ドア16の下部がロアドア17の上部の外側に配 されるオーバーラップされている。アッパ ア16の内側パネル145には、全閉位置におい ロアドア17の上方に位置する部分に、連結部 としてヒンジ146の第1支持片146aが、支軸147を 持する部分が下方へ延びる状態でボルト148a により固定されている。ロアドア17の内側パ ル149aには、全閉位置においてアッパドア16 下方に位置する部分に、ヒンジ146の第2支持 片146bが、支軸147に支持される部分が上方へ びる状態でボルト48bにより固定されている

 全閉位置においてオーバーラップする部 のロアドア17の外側パネル149bには、バック ア15が全開状態から閉じられる際に、アッ ドア16及びロアドア17の連結部が車体内側に かって折れるのを規制する規制部材として ストッパ150が、ヒンジ146の支軸147より斜め 方下側に位置するように設けられている。 トッパ150はロアドア17の左右に設けられて る。アッパドア16の内側パネル45のストッパ1 50と対向する面は、斜め下部後方へ向かって びるように形成され、ストッパ150は内側パ ル45に面接触する形状に形成されている。

 この実施形態のバックドア15も前記第5実 形態のバックドア15と同様に開閉が行われ 。バックドア15は、半開状態から閉じられる 場合と、全開状態から閉じられる場合とがあ り、全開状態から閉じられる場合、半開状態 を経由して閉じられる場合と、半開状態を経 由せずに閉じられる場合がある。全開状態か ら半開状態を経由せずに閉じられる場合、伸 縮ロッド119は収縮状態にロックされずに全閉 位置に移動する。そして、前記第5実施形態 構成では、ヒンジ18の回動中心が、アッパド ア16及びロアドア17の厚さ方向の中間位置に 在するため、バックドア15を全閉にした場合 に、ドアが逆折れする可能性があり、ドア全 閉時にドアロックが噛み合わない可能性があ る。また、がたつき感がある。

 しかし、この第6実施形態の構成では、ア ッパドア16の下端がロアドア17の上端にオー ラップする形状に形成されている。そして 前記オーパラップ箇所となる部分に対応す ロアドア17の外側パネル149bにストッパ150が けられている。このため、アッパドア16がス トッパ150と当接する図15の実線の状態から、 ックドア15が逆折れする状態になること、 ちロアドア17が図15の左方向へ傾動すること 規制される。

 したがって、第6実施形態においては、前記 第5実施形態の効果と同様な効果に加えて、 下に示す効果を有する。
 (22)ロアドア17には、バックドア15が全開状 から閉じられる際に、アッパドア16及びロア ドア17の連結部が車体内側に向かって逆向き 折れるのを規制するストッパ150が設けられ いる。したがって、バックドア15が全開状 から半開状態を経由せずに閉じられても、 トッパ150の存在によりバックドア15の逆折れ を防止することができ、バックドア15が閉じ 時のバックドア15の姿勢または角度が保た るため、がたつき感が減少する。その結果 バックドア15の全閉時にドアロックが確実に 噛み合い、ドアロックが掛からない状態にな るのを防止することができる。

 (23)アッパドア16の下部及びロアドア17の 部は、バックドア15が全閉位置に配置された 状態において、アッパドア16の下部がロアド 17の上部の外側に配置されるようオーバー ップされている。ストッパ150は、バックド 15の全閉状態において、アッパドア16とロア ア17とに面接触するように設けられている したがって、ストッパ150がアッパドア16と線 接触や点接触で当接する構成に比較してアッ パドア16に無理な力が加わりにくい。

 なお、本発明の実施形態は以下のように変 してもよい。
 ・第1実施形態において、バックドアが半開 状態から全開状態に移行した時点で回転アー ムの回転を規制するストッパを設けてもよい 。例えば、回転アーム22がバックドアが全開 態に移行したときにとる姿勢に位置する場 に回転アーム22と当接する車体の部位にス ッパを設け、バックドアが全開状態に移行 るとガススプリングの付勢力によって回転 ームがストッパに押し付けられるようにし もよい。このような構成であれば、バック アが全開状態に移行したにも拘らず、ガス プリングの付勢力によって回転アームが回 してしまうことを回避できる。

 ・第1実施形態において、付勢部材を変更 してもよい。例えば、ガススプリングの代わ りに、トーションスプリングを付勢部材とし て用いてもよい。この場合、図16Aに示すよう に、サイドフレーム12の後部に取り付け部80 設け、トーションスプリング81の第1の端部81 aを回転アーム22に取り付けるとともに、第2 端部81bを取り付け部80に取り付ける。サイド フレーム12の後部には、回転アーム22を間に んでストッパ部材27の反対側にはバックドア 15が全開状態となったときに回転アーム22と 接して回転アーム22の回転を規制する図示し ないストッパ部材が設けられている。そして 、バックドア15が全閉状態から半開状態の間 存在している場合、回転アーム22にはトー ョンスプリング81からストッパ部材27に押し けられる方向の付勢力が加えられて回転ア ム22の回転が規制される。そして、バック ア15が半開状態に位置している状態において 、ロアドア17が引き上げられるように操作さ ると、回転アーム22はトーションスプリン 81の付勢力に抗して回転し、トーションスプ リング81は取り付け部80を中心に回動する。 して、トーションスプリング81の第1の端部81 aが取り付け部80と第1ヒンジ21とを結ぶ仮想線 Q2を通過すると、トーションスプリング81は ーンオーバーする、すなわちトーションス リング81の回転アーム22に対する付勢方向が り換わる。すると、回転アーム22がストッ 部材27から離間する方向に付勢される。そし て、トーションスプリング81は、図16Aの二点 線で示す位置に移動した状態では、回転ア ム22及びロッド部材23を介してロアドア17を 開状態に付勢する。

 ・第1実施形態において、回転アームに対 する付勢方向が切り換わるように付勢部材を 設ける代わりに、付勢部材が常に回転アーム を回転させる方向すなわち車体の後方へ付勢 するように構成してもよい。この場合、図16B に示すように、ガススプリング83の基端部83a 第4ヒンジ部材87を介してサイドフレーム12 後部に取り付けて、第4ヒンジ部材87を中心 回動自在となるように構成する。ガススプ ング83のロッド84の先端部84aを回転アーム82 取り付けて、ガススプリング83が回転アーム 22を常に車体11の後方へ付勢するように構成 る。回転アーム82に突起状の被係止部85を設 るとともに、回転アーム82よりも内側に位 するように二股形状のロック部材86を設ける 。ロック部材86は、ハンドルが操作されるの 伴って図示しない電気式アクチュエータが 動されることで回動され、被係止部85に対 るロックが解除されるように構成されてい 。ハンドル及び電気式アクチュエータがロ ク部材86を解除させる操作機構を構成する。 バックドア15を全開状態に移行させる場合に 、バックドア15が半開状態になった後にロ ク部材86による被係止部85のロックを解除す と、回転アーム22はガススプリング83の付勢 力によって回転可能となり、ロアドア17は第2 ヒンジ部材を中心にして回動する。そして、 ロッド部材23及び回転アーム82からなるロッ 機構が第2の状態となることで、バックドア1 5は全開状態となる。全開状態に移行したバ クドア15を半開状態に移行させる場合、ロア ドア17を引き下げれば、被係止部85がロック 材86の二股部分に入り込んで自動的に係止さ れてロッド機構は第1の状態となり、バック ア15は半開状態となる。この構成によれば、 被係止部85に対するロック部材86の係止を解 する操作を行わない限り、ロッド部材23及び 回転アーム82からなるロッド機構が第2の状態 に移行することはない。したがって、バック ドア15の後方のスペースが狭いような場合に ッド機構を確実に第1の状態に保持すること ができるため、バックドア15が全閉状態から 開状態に移行する際の車両後端からの突出 を確実に小さくすることができる。被係止 を備える回転アーム、及び回転アームの回 を規制するロック部材は、ロアドアに設け れてもよい。この場合、ガススプリングを ンジ部材を介してロアドアに取り付けると もに回転アームと車体とをロッド部材によ て連結すれば、被係止部85に対するロック 材86の係止を解除する操作を行わない限り、 ロッド部材及び回転アームからなるロッド機 構が第2の状態に移行することはない。

 ・第1実施形態において、回転アーム22を アドア17に設けてもよい。例えば、回転ア ム22をロアドア17に設けるとともに、回転ア ム22の回転を規制するストッパを回転アー 22よりも後側に設ける。ロアドアにガススプ リングを設けるとともに、ガススプリングの ロッドの先端部を回転アームに接続する。そ して、バックドアが全閉状態から半開状態の 間に位置する場合、ガススプリングは回転ア ーム22をストッパに押し付けるとともに、半 状態においてロアドアが引き上げられる方 に操作されるとガススプリングの付勢方向 切り換わって回転アームが回転する方向に 勢して、バックドアは全開状態となる。

 ・第2実施形態において、ガススプリング 32の第1端部32aをロアドア17の側部17bに取り付 るとともに、第2端部32bをロック機構を介し て車体11の後部に取り付けるように構成して よい。この場合でも、バックドア15が半開 態に達したときにだけフックと被係止突部 の係止が解除されるようにすれば、車両の 方のスペースが狭いような場合に誤ってバ クドア15を全開状態に移行させてしまうこと を回避できる。

 ・第4実施形態において、バックドア15の 開状態におけるバックドア15の内側への雨 の浸入を防止する部材として、ガーニッシ 79以外の部材を用いてもよい。例えば、ガー ニッシュ79の代わりにアッパドア16の連結側 部16cを延長することで、アッパドア16の連結 側端部16cがバックドア15の半開状態において ックドア15の内側への雨水の浸入を防止す ように構成してもよい。この場合、アッパ ア16の連結側端部16cを第4実施形態のガーニ シュ79の端部79aと同じ位置にまで延長すれば 、バックドア15の半開状態においてバックド 15の内側への雨水の浸入を防止することが きる。

 ・第4実施形態において、シール部材Tの 状を変更してもよい。例えば、バックドア15 が半開状態であるときに上方を向くシール部 材の側面を、車両の後方に向かうにつれて下 方に傾斜する傾斜面として形成することで、 シール部材に降った雨水を車両の外側に排出 するように構成してもよい。

 ・第4実施形態において、バックドア15が 開状態のときに、ロアドア17の連結側端部17 cに降った雨水がバックドア15の内側に浸入す ることを抑制し、雨水を堰き止めることがで きる専用の部材をシール部材とは別に設けて もよい。

 ・第5および6実施形態において、切り換 手段128を構成する回転部材130が回動部131に り一定方向に回動される所定角度は60度に限 らない。例えば、該所定角度は、リセット部 材137がアンロック位置に存在する状態で、リ セット部材137が有する複数の係合凸部143のう ちの一つの係合凸部143が、リセット手段129と 係合してアンロック位置からロック位置に回 動され、かつ他の係合凸部143がリセット手段 129あるいは支持ベース125等の他の部材と干渉 しない形状であれば限定されない。そのため には、係合凸部143の数が奇数個で、かつ360度 をその奇数個で割った値が偶数になればよく 、例えば、係合凸部143を5個設け、係合凸部14 3の間隔を72度、係止凸部139の間隔、即ち所定 角度を36度にしてもよい。

 ・第5および第6実施形態において、固定 部材121をエアダンパー124のピストンロッド びピストンロッドに連結された第1ロッド121a で構成する代わりに、専用のエアダンパーの ピストンロッドだけでロッドを構成してもよ い。しかし、市販のエアダンパー124を用いる とともに、回転部材130を支持する部分を別部 材で構成する方が、加工がし易くなるととも に、製造コストを低減することができる。

 ・第5および第6実施形態において、伸縮 ッド本体120を構成する可動側部材122を伸長 るように付勢する付勢手段としてエアダン ー124に代えて、コイルばねを使用してもよ 。

 ・第6実施形態において、ストッパ150の数は 2個に限らず、1個でも3個以上でもよい。
 ・第6実施形態において、ストッパ150をロア ドア17に設けずにアッパドア16に設けてもよ 。また、ストッパ150が複数の場合、アッパ ア16及びロアドア17の両方に設けてもよい。 れらの場合も第6実施形態と同様な効果が得 られる。

 ・第6実施形態において、ストッパ150はアッ パドア16あるいはロアドア17に面接触する構 に限らず、線接触や点接触する構成であっ もよい。
 ・第1~6実施形態において、バックドア15は アッパドア16の上下方向の長さがロアドア17 上下方向の長さより長く形成されている構 に限らず、両者が同じ長さであっても、ロ ドア17がアッパドア16より長く形成されてい てもよい。

 ・本発明の支持装置が支持するドアは、 ックドアに限らない。例えば、サイドドア アッパドアとロアドアとの連結部CNが車体 方に突出するように中折れして開放される 折れ式サイドドアとし、このドアを本発明 支持装置で支持してもよい。