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Patent Searching and Data


Title:
TERMINAL TABLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090842
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a terminal table which can leave a trace where an overvoltage is applied. A metal film (52a) has a contact portion (53a) which is brought into contact with a conductive plate (10a) and a proximity portion (53a) protruding from the conductive plate (10a) toward a conductive plate (10b). A metal film (52b) has a contact portion (53b) which is brought into contact with a conductive plate (10b) and a proximity portion (53b) protruding from the conductive plate (10b) toward the conductive plate (10a). When overvoltage is applied between the conductive plates (10a, 10b), insulation between the proximity portions (53a, 53b) is broken and current flows. The proximity portions (53a, 53b) of the metal film are damaged or disappear.

Inventors:
MAEDA KAZUSHIGE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050703
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
MAEDA KAZUSHIGE (JP)
International Classes:
H01R9/22; H01R9/00; H01R9/24; H01R13/68; H01T1/12; H01T4/10; H05F3/02
Foreign References:
JP2003203689A2003-07-18
JP2002232091A2002-08-16
JPS62167376U1987-10-23
JPS62208582A1987-09-12
JPH10294161A1998-11-04
JP2001223061A2001-08-17
JP2006216699A2006-08-17
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Hidetoshi et al. (Sumitomo-seimei OBP Plaza Bldg.4-70, Shiromi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 2つの第1外部端子の間で電流を伝達する第1の導体板(10a~10c)と、
 前記第1の導体板と隣接して配置され、2つの第2外部端子の間で電流を伝達する第2の導体板(10a~10c)と、
 前記第1の導体板と接し、前記第2の導体板が在る方向に前記第1の導体をはみ出した近接部分(54a,54b、54c)を有する第1の金属膜(52a,52b,52c)と、
 前記第2の導体板と接する第2の金属膜(52a,52b,52c)と
を備える、端子台。
 2つの第1外部端子の間で電流を伝達する第1の導体板(10b)と、
 前記第1の導体板と隣接して配置され、2つの第2外部端子の間で電流を伝達する第2の導体板(10a,10c)と、
 絶縁フィルム(51)と、
 前記絶縁フィルムの一方の面に設けられ、前記第1の導体板と電気的に接続する第1の金属膜(52b)と、
 前記絶縁フィルムの他方の面に設けられ、前記第2の導体板と接し、前記第1の金属膜と前記絶縁フィルムの厚み方向で重なる近接部分(55a,55c)を有する第2の金属膜(51a,51c)と
を備える、端子台。
 前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)は共に、前記絶縁フィルム(51)の前記第2の金属膜(52a,52c)が設けられた面側に配置されており、
 前記第1の金属膜(52b)と前記第1の導体板(10b)とを電気的に接続し、前記第1及び前記第2の導体板が在る方向に前記絶縁フィルムを付勢する導電性弾性体(60b)
を更に備える、請求項2に記載の端子台。
 前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)は共に、前記絶縁フィルム(51)の前記第2の金属膜(52a,52c)が設けられた面側に配置されており、
 前記絶縁フィルムを折り返した部分で、前記第1の導体板(10b)と前記第1の金属膜(52b)が接する、請求項2に記載の端子台。
 前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)は共に、前記絶縁フィルム(51)の前記第2の金属膜(52a,52c)が設けられた面側に配置されており、
 前記第1の金属膜(52b)が前記絶縁フィルムの前記一方の面から前記他方の面に延在し、前記他方の面上で前記第1の導体板(10b)と接する、請求項2に記載の端子台。
 前記第1の金属膜(52b)と前記第2の金属膜(52a,52c)とが同一面上に設けられた前記絶縁フィルムが折り返して重ね合わせられて、前記第1の金属膜が前記絶縁フィルムの前記一方の面から前記他方の面に延在する、請求項5に記載の端子台。
 前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)の少なくとも何れか一つには、前記近接部分(55a,55c)を視認できる位置で、孔(41a,41b)が設けられている、請求項2乃至6の何れか一つに記載の端子台。
 少なくとも前記第1及び前記第2の金属膜(52a,52b,52c)、及び前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)を収納し、前記近接部分(55a,55c)が視認できる位置に孔(40a,40b)が設けられたケース(20)
を更に備える、請求項1乃至6の何れか一つに記載の端子台。
 少なくとも前記第1及び前記第2の金属膜(52a,52b,52c)、及び前記第1及び前記第2の導体板(10a,10b,10c)を収納し、前記近接部分(55a,55c)が視認できる位置に孔(40a,40b)が設けられたケース(20)
を更に備える、請求項7に記載の端子台。
 前記第2の金属膜(52a,52c)が前記第2の導体板(10a,10c)と接する部分の面積は前記近接部分(54a,54c;55a,55c)の面積よりも広い、請求項1乃至6の何れか一つに記載の端子台。
 前記第2の金属膜(52a,52c)が前記第2の導体板(10a,10c)と接する部分の面積は前記近接部分(54a,54c;55a,55c)の面積よりも広い、請求項7に記載の端子台。
 前記第2の金属膜(52a,52c)が前記第2の導体板(10a,10c)と接する部分の面積は前記近接部分(54a,54c;55a,55c)の面積よりも広い、請求項8に記載の端子台。
 前記第2の金属膜(52a,52c)が前記第2の導体板(10a,10c)と接する部分の面積は前記近接部分(54a,54c;55a,55c)の面積よりも広い、請求項10に記載の端子台。
Description:
端子台

 本発明は、端子台に関し、特に導体板間 過電圧が印加された場合に、過電圧が印加 れた痕跡を残す技術に関する。

 特許文献1には2つの端子の各々に一つの ューズを巻回して、過電流が流れた場合に ューズが断線して過電流を遮断する技術が 示されている。

特開平7-272955号公報

 しかしながら、特許文献1に記載の技術で は2つの端子間に過電圧が印加された痕跡を すことができない。

 そこで、本発明は、導体板間に過電圧が 加された痕跡を残すことができる端子台を 供することを目的とする。

 本発明に係る端子台の第1の態様は、2つ 第1外部端子の間で電流を伝達する第1の導体 板(10a~10c)と、前記第1の導体板と隣接して配 され、2つの第2外部端子の間で電流を伝達す る第2の導体板(10a~10c)と、前記第1の導体板と し、前記第2の導体板が在る方向に前記第1 導体をはみ出した近接部分(54a,54b、54c)を有 る第1の金属膜(52a,52b,52c)と、前記第2の導体 と接する第2の金属膜(52a,52b,52c)とを備える。

 本発明に係る端子台の第2の態様は、2つ 第1外部端子の間で電流を伝達する第1の導体 板(10b)と、前記第1の導体板と隣接して配置さ れ、2つの第2外部端子の間で電流を伝達する 2の導体板(10a,10c)と、絶縁フィルム(51)と、 記絶縁フィルムの一方の面に設けられ、前 第1の導体板と電気的に接続する第1の金属膜 (52b)と、前記絶縁フィルムの他方の面に設け れ、前記第2の導体板と接し、前記第1の金 膜と前記絶縁フィルムの厚み方向で重なる 接部分(55a,55c)を有する第2の金属膜(51a,51c)と 備える。

 本発明に係る端子台の第3の態様は、第2 態様に係る端子台であって、前記第1及び前 第2の導体板は共に、前記絶縁フィルムの前 記第1の金属膜が設けられた面側に配置され おり、前記第2の金属膜と前記第2の導体板と を電気的に接続し、前記第1及び前記第2の導 板が在る方向に前記絶縁フィルムを付勢す 導電性弾性体(60b)を更に備える。

 本発明に係る端子台の第4の態様は、第2 態様に係る端子台であって、前記第1及び前 第2の導体板は共に、前記絶縁フィルムの前 記第1の金属膜が設けられた面側に配置され おり、前記絶縁フィルムを折り返した部分 、前記第2の導体板と前記第2の金属膜が接す る。

 本発明に係る端子台の第5の態様は、第2 態様に係る端子台であって、前記第1及び前 第2の導体板は共に、前記絶縁フィルムの前 記第2の金属膜が設けられた面側に配置され おり、前記第1の金属膜が前記絶縁フィルム 前記一方の面から前記他方の面に延在し、 記他方の面上で前記第1の導体板と接する。

 本発明に係る端子台の第6の態様は、第5 態様に係る端子台であって、前記第1の金属 と前記第2の金属膜とが同一面上に設けられ た前記絶縁フィルムが折り返して重ね合わさ れて、前記第1の金属膜が前記絶縁フィルム 前記一方の面から前記他方の面に延在する

 本発明に係る端子台の第7の態様は、第2 至第6の何れか一つの態様に係る端子台であ て、前記第1及び前記第2の導体板の少なく も何れか一つには、前記近接部分を視認で る位置で、孔が設けられている。

 本発明に係る端子台の第8の態様は、第1 至第7の何れか一つの態様に係る端子台であ て、少なくとも前記第1及び前記第2の金属 、及び前記第1及び前記第2の導体板を収納し 、前記近接部分が視認できる位置に孔(40a,40b) が設けられたケース(20)を更に備える。

 本発明に係る端子台の第9の態様は、第1 至第8の何れか一つの態様に係る端子台であ て、前記第2の金属膜が前記第2の導体板と する部分の面積は前記近接部分の面積より 広い。

 本発明に係る端子台の第1の態様によれば 、第1及び第2の導体板の間に過電圧が印可さ たときに、第1の金属膜と、第2の金属膜う 前記第2の導体板をはみ出した部分との間で 電が生じて金属膜が破損し、あるいは消失 、過電圧が印加された痕跡を残すことがで る。

 本発明に係る端子台の第2の態様によれば 、第1及び第2の導体板の間に過電圧が印可さ たときに、第1の金属膜と第2の金属膜のう 絶縁フィルムの厚み方向で重なる部分で放 が生じて金属膜が破損し、あるいは消失し 過電圧が印加された痕跡を残すことができ 。また、第1及び第2の金属膜が絶縁フィルム を介して離間されているので、第1及び第2の 属膜の間で生じる絶縁低下を抑制できる。

 本発明に係る端子台の第3の態様によれば 、第2の導体板と第2の金属膜とを電気的に接 しつつ、第1の導体板と第1の金属膜の接触 を向上することができる。

 本発明に係る端子台の第4乃至第6の態様 よれば、第2の導体板と第2の金属膜の電気的 な接続を実現する部品を省略することができ る。よって製造コストを低減できる。

 本発明に係る端子台の第7及び第8の態様 よれば、外部から孔を介して過電圧が印可 れた痕跡を容易に視認できる。

 本発明に係る端子台の第9の態様によれば 、第1の導体板から第1の金属膜への電流の伝 効率を向上することができる。

 この発明の目的、特徴、局面、および利 は、以下の詳細な説明と添付図面とによっ 、より明白となる。

第1の実施の形態に係る端子台を示す概 略構成図である。 第1の実施の形態に係る端子台を示す概 略断面図である。 第1の実施の形態に係るフィルムを示す 概略平面図である。 第1の実施の形態に係るフィルムを示す 概略断面図である。 第1の実施の形態に係るフィルムを示す 概略断面図である。 第2の実施の形態に係る端子台を示す概 略平面図である。 第2の実施の形態に係る端子台を示す概 略断面図である。 第2の実施の形態に係る端子台の一部を 示す概略断面図である。 第2の実施の形態に係る端子台の一部を 示す概略断面図である。 第2の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第2の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第2の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第2の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第3の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第3の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。 第3の実施の形態に係るフィルムを示 概略平面図である。

 以下、本発明に係る実施の形態について を参照して説明する。なお、同一符号は同 又は相当部分を示し、重畳する説明は省略 る。

 (第1の実施の形態)
 図1,図2は本発明に係る第1の実施の形態の端 子台を示す概略構成図である。図1は端子台 斜視図、図2は図1に示したA-A’線に沿う断面 図である。

 図1,2に示すように、端子台100は、ケース2 0と、導体板10a~10cと、ねじ30a~30c,31a~31cと、フ ルム50と、弾性体60a~60cとを備えている。

 ケース20は、A-A’線に沿った断面に平行 断面において櫛歯状の形状を有している。 ース20は導体板10a~10cと、フィルム50と、弾性 体60a~60cとを収納している。また、ケース20の 一側面には端子台100を外部に固定する取付部 21が設けられている。

 導体板10a~10cはケース20の櫛歯状の各凹部 に配置され、ケース20の櫛歯状の凸部を介 て互いに隣接している。なお、ケース20は絶 縁性の部材によって構成されており、櫛歯状 の凸部によって導体板10a~10cの相互間の絶縁 実現している。また、ケース20の櫛歯状の凸 部、より具体的には導体板10a,10b間の凸部及 導体板10b,10c間の凸部、にはそれぞれ導体板1 0a~10cが並ぶ方向に貫通する孔40a,40bが設けら ている。

 ねじ30a、31aは導体板10aとケース20を固定 ると共に、外部端子(不図示)と導体板10aとの 電気的接続を実現する。具体的に、例えば、 第1の外部端子をねじ30aと導体板10aの間に介 させて、ねじ30aにより第1の外部端子、導体 10a、ケース20を固定する。同様にして、第1 外部端子と電気的に接続すべき第2の外部端 子をねじ31aと導体板10aとの間で固定する。即 ち導体板10aは2つの第1の外部端子及び第2の外 部端子の間で電流を伝達する。なお、ねじ30b ,31bと導体板10bとの関係,及びねじ30c,31cと導体 板10cとの関係についても同様である。

 フィルム50は孔40a,40bを貫通し、導体板10a~ 10cが並ぶ方向に沿って延在して配置され、フ ィルム50の一方の面が導体板10a~10cの下面と接 している。なお、フィルム50については後述 る。

 弾性体60a~60cは例えばコイルバネであり、 各々導体板10a~10cとケース20の底部との間にあ って、フィルム50をそれぞれ導体板10a~10cが在 る方向に付勢する。即ち、フィルム50と導体 10a~10cとの接触をより確実なものとすること ができる。なお、弾性体60a~60cはコイルバネ 限らず例えば板バネであってもよく、また ネに限らず例えばゴム、樹脂、ゲル素材等 あってもよい。また、ねじ30a~30c,31a~31cのね 締めによってフィルム50と導体板10a~10cとを 触させることができるので、弾性体60a~60cは 須の構成要件ではない。

 図3~5はフィルム50を示す概略構成図であ 。図3はフィルム50の平面図、図4は図3に示し たB-B’線に沿う断面図、図5は図3に示したC-C 線に沿う断面図である。図3には導体板10a~10 cとの位置関係を示すため導体板10a~10cも2点鎖 線で示した。フィルム50は、絶縁フィルム51 、金属膜52a~52cとを備えている。絶縁フィル 51は例えばPP(ポリプロピレン)フィルムやPET( ポリエチレン)フィルム等である。

 金属膜52a~52cは例えばアルミやスズなどを 絶縁フィルム51の一方の面に蒸着して構成さ る。なお、これに限らず例えば金属フィル を絶縁フィルム上に固定しても良い。膜厚 0.1μm程度である。金属膜52aは導体板10aと接 る接触部分53aと、導体板10bが在る方向に導 板10aをはみ出した近接部分54aとを有してい 。接触部分53aと近接部分54aは連続している

 金属膜52bは導体板10bと接する接触部分53b 、導体板10a,10cが在る方向にそれぞれ導体板 10bをはみ出した近接部分54b,54b’とを有して る。なお、接触部分53bと近接部分54b,54b’は 続している。

 金属膜52cは導体板10cと接する接触部分53c 、導体板10bが在る方向に導体板10cをはみ出 た近接部分54cとを備えている。そして、近 部分54a,54bの間及び近接部分54b’,54cの間に 間隙が設けられている。なお、接触部分53a 近接部分54aの面積よりも広く、ここでの電 降下を低くして導体板10aに印加された電圧 近接部分54aに伝達しやすくしている。接触 分53b、53cについても同様である。

 図1も参照して、ユーザ(若しくは作業員) 、ケース20に設けられた孔40aを介して、外 から近接部分54a,54bを視認することができ、 様に孔40bを介して近接部分54b’,54cを視認す ることができる。言い換えると、孔40a,40bは れぞれ近接部分54a,54b、近接部分54b’,54cを視 認できる位置に設けられている。

 このような構成の端子台100の導体板間に 電圧が印加された場合、例えば導体板10a,10b 間に過電圧が印加されると、金属膜52a,52b間 過電圧が印加される。すると、最も間隔の い近接部分54a,54b間の絶縁が破れて電流が流 、近接部分54a,54bにおいて金属膜が破損、あ るいは消失する。なお、導体板10b,10cに過電 が印加された場合も同様にして、近接部分54 b’,54cの金属膜が破損し、あるいは消失する

 従って、導体板間に過電圧が印加された 跡をフィルム50に残すことができる。また 孔40a,40bを介して近接部分54a,54b、近接部分54b ’,54cの金属膜の状態を視認することで、導 板10a~10cに過電圧が印加されたかどうかを容 に確認することができる。

 また、過電圧が印加されて近接部分の金 膜が破損し、あるいは消失したとしても、 子台100の機能には何ら影響を及ぼさないの 、そのまま端子台100を使用することができ 。

 なお、金属膜52a,52b,52cの材質、絶縁フィ ム51の材質、近接部分54a,54b間の距離、近接 分54b’,54c間の距離を調整することで、近接 分54a,54b間の絶縁及び近接部分54b',54c間の絶 が破れる基準電圧を調整できる。つまり検 したい過電圧に応じて適切なフィルム50を 造できる。

 このような端子台は例えば次のような誤 続を検知できる。即ち、本来、第1電源に接 続すべき端子台に、第1電源の第1電源電圧よ も大きい第2電源電圧を与える第2電源を、 って接続したことを検知できる。端子台に 2電源が接続されたときに例えば金属膜52a,52b 間に印加される電圧によって近接部分54a,54b の絶縁が破れ、第1電源が接続されたときに 接部分54a,54b間の絶縁が破れないように、金 属膜52a,52bの材質、絶縁フィルム51の材質、近 接部分52a,52b間の距離を調整すればよい。金 膜52b,52c間についても同様である。

 また、例えば電源電圧が異なる他国にお ても適切なフィルム50を採用して、端子台 本来第1電源に接続すべきところ第2電源に誤 って接続されたことが検知できる。

 また、落雷などによって、金属膜54a,54b間 に過電圧が印加されたことも検知できる。一 般的に落雷などによって印加される過電圧は 電源電圧よりも大きい。端子台に第1電源、 2電源が接続されたときに近接部分54a,54b間の 絶縁が破れず、落雷による過電圧が印加され たときに近接部分54a,54b間の絶縁が破れるよ に、金属膜52a,52bの材質、絶縁フィルム51の 質、近接部分52a,52b間の距離を調整すればよ 。金属膜52b,52c間についても同様である。こ れによって、誤接続と切り分けて落雷による 過電圧を検知できる。

 (第2の実施の形態)
 次に、第2の実施の形態に係る端子台につい て図6~図13を参照して説明する。第1の実施の 態においては、金属膜52a~52cは絶縁フィルム 51の一方の面に設けられていたが、第2の実施 の形態では絶縁フィルム51の両方の面(表、裏 )に設けられている。以下、特に第1の実施の 態との相違点を中心に説明する。

 図6は第2の実施の形態に係る端子台100の 面図であり、図7は図6に示したD-D’線に沿う 断面図である。導体板10a,10cの略中央には孔41 a,41bがそれぞれ設けられている。そして、後 するように外部から孔41a,41bを介して金属膜 の近接部分を視認することができる。一方、 孔40a,40bはフィルム50を貫通配置するための孔 であり、金属膜の近接部分を外部から視認す る機能を有していなくてもよい。

 また、第1の実施の形態と比較して弾性体 60bは導電性の板バネである。具体的に、図8 図6に示したF-F’線に沿う断面図である。弾 体60bは導体板10bとケース20の底部との間に って、フィルム50と接する部分と、導体板10b と接する部分と、ケース20と接する部分とを している。そして、弾性体60bはフィルム50 導体板10bが在る方向に付勢すると共に、導 板10bとフィルム50の電気的接続を実現する。 この点については後述する。

 図9は図6に示したE-E’線に沿う断面図で る。弾性体60cは第1の実施の形態と同様であ 、例えばコイルバネである。導体板10cには 41bが設けられており、孔41bを介してフィル 50の一部を視認することができる。

 図10,11は、フィルム50の一例を示す平面図 である。図10はフィルム50のうち導体板10a~10c 接する面、図11はフィルム50のうち弾性体60a ~60cと接する面を示している。

 金属膜52aは、絶縁フィルム51上で導体板10 aと重なる部分に設けられている。より具体 には、当該部分のうちフィルム50の周縁に沿 った周縁部分56aと、当該部分の中央付近(以 、近接部分55aと呼ぶ)とに連続して設けられ いる。なお、近接部分55aは絶縁フィルム51 厚み方向(以下、第1の方向と呼ぶ)に沿って て、孔41aに含まれている。言い換えると、 体板10aには、近接部分55aを視認できる位置 孔41aが設けられている(図7も参照)。

 金属膜52cは金属膜52aと同様の形状を有し おり、絶縁フィルム51上で導体板10cと重な 部分に設けられている。以下、導体板10cと なる部分の中央付近に設けられた部分を近 部分55cと呼ぶ。

 金属膜52bは第1の方向で導体板10bと重なる 部分53bと、第1の方向で近接部分55aと重なる 分(以下、近接部分55bと呼ぶ)と、部分53bと近 接部分55bとを繋ぐ部分56bと、第1の方向で近 部分55cと重なる部分(以下、近接部分55b’と ぶ)と、部分53bと近接部分55b’とを繋ぐ部分 56b’とに設けられている。なお、金属膜52bは 、第1の方向で、近接部分55b,55b’以外の部分 は金属膜52a,52cと重ならない。

 なお、金属膜52bのうち部分53bが弾性体60b 一部と接している。即ち、弾性体60bは金属 52bと導体板10bとを電気的に接続している(図 7,8,11参照)。

 このような構成の端子台100の導体板間に 電圧が印加された場合、例えば導体板10a,10b 間に過電圧が印加されると、金属膜52a,52b間 過電圧が印加される。すると、近接部分55a,5 5b間の絶縁が破れて電流が流れ、近接部分55a, 55bにおいて金属膜が破損し、あるいは消失す る。なお、導体板10b,10c間に過電圧が印加さ た場合も同様にして、近接部分55b’,55cの金 膜が破損し、あるいは消失する。

 従って、導体板間に過電圧が印加された 跡をフィルム50に残すことができる。また 孔41a,41bを介して近接部分55a,55cの金属膜の状 態を視認することで、導体板10a~10cに過電圧 印加されたかどうかを容易に確認すること できる。

 また、近接部分55a,55bの間、及び近接部分 55b’,55cの間には絶縁フィルム51があるので、 フィルム50の表面の汚損等に起因した、近接 分55a,55bの間、及び近接部分55b’,55cの間の 縁低下を防止することができる。

 なお、弾性体60bは必ずしも導電性の板バ である必要はなく、例えば導電性ゴムや導 樹脂等であってもよい。また、金属膜52aは 必ずしもフィルム50の周縁部に設けられる 要はなく、近接部分55aと導体板10aを電気的 接続させる位置に金属膜があればよい。但 、周縁部にも設けることで、金属膜52aと導 板10aとの接触面積を広げることができ、こ での電圧降下を小さくできる。金属膜52cに いても同様である。

 図12,13はフィルム50の他の一例を示す平面 図である。図12はフィルム50のうち導体板10a~1 0cと接する面、図13はフィルム50のうち弾性体 60a~60cと接する面を示している。

 図10,11と比較して、金属膜52aのうち、近 部分55aと、周縁部分56aとを連続して繋ぐ部 が細く、周縁部分56aの面積が広い。金属膜52 cについても同様である。

 このような構成のフィルム50であっても 図10,11に示すフィルム50と同様の効果を奏す とともに、周縁部分56aに設けられた金属膜 面積が広い分だけ、ここでの電圧降下を小 くできる。但し、近接部分55aと周縁部分56a を繋ぐ部分で金属膜が破損しない観点から 、近接部分55aと周縁部分56aを繋ぐ部分は幅 であることが望ましい。なお、金属膜52cに いても同様である。

 なお、金属膜52a,52b,52cの材質、絶縁フィ ム51の材質、膜厚を調整することで、近接部 分55a,55b間の絶縁及び近接部分55b’,55c間の絶 が破れる基準電圧を調整できる。つまり検 したい過電圧に応じて適切なフィルム50を 造できる。

 よって、第1の実施の形態と同様に、本来 、第1電源に接続すべき端子台に、第1電源の 1電源電圧よりも大きい第2電源電圧を与え 第2電源に誤って接続したことを検知できる また、例えば電源電圧が異なる他国におい も適切なフィルム50を採用でき、端子台を 来第1電源に接続すべきところ第2電源に誤っ て接続されたことが検知できる。

 また、落雷などによって過電圧が印加さ たことも検知できる。端子台に第1電源、第 2電源が接続されたときに近接部分同士の間 絶縁が破れず、落雷による過電圧が印加さ たときに近接部分同士の間の絶縁が破れる うに、金属膜52a,52b,52cの材質、絶縁フィルム 51の材質、膜厚を調整すればよい。これによ て、誤接続と切り分けて落雷による過電圧 検知できる。

 (第3の実施の形態)
 次に、本発明に係る第3の実施の形態の端子 台について説明する。第2の実施の形態にお ては、弾性体60bを介して金属膜52bと導体板10 bとが電気的に接続されていたので、第1の実 の形態の弾性体60bよりも高価な弾性体60bを いる必要があった。第3の実施の形態では、 フィルム50の両面に金属膜を設けつつ、フィ ム50の構成により金属膜52bと導体板10bとの 気的な接続を実現する。

 第3の実施の形態に係る端子台の概略構成 は、弾性体60b,フィルム50を除いて図6,7に示す 端子台100と同一である。弾性体60bは第1の実 の形態で用いた弾性体60bと同一である。

 図14,15はフィルム50の一例を示す平面図で ある。図14はフィルム50のうち主として導体 10a~10cと接する面、図15はフィルム50のうち主 として弾性体60a~60cと接する面を示している

 図10,11に示すフィルム50と比較して、絶縁 フィルム51は、図6に示すF-F’線に平行な方向 において幅が広い。より具体的には、絶縁フ ィルム51は幅方向に延在した両端部51a,51bを有 している。図14に示す面では、両端部51a,51bに は、金属膜が設けられていない。一方、図15 示す面では、両端部51a,51bのうち第1の方向 導体板10bと重なる部分にも金属膜52bが設け れている。また、両端部51a,51bには導体板10b 挟む位置で、導体板10aの長手方向に切れ目 設けられている。

 そして、図14,15に示した下線部に沿って 端部51a,51bのうち金属膜52bが設けられた部分 折り返して金属膜52bの一部が金属膜52a,52cと 同一面側に現れるようにする。絶縁フィルム 51の同一面側に金属膜52a~52cがあるので、金属 膜52a~52cが導体板10a~10cの各々と直接に接する 言い換えると、絶縁フィルム51を折り返し 部分で導体板10bと金属膜52bが接する。

 よって、第3の実施の形態によれば、第2 実施の形態と同様に絶縁フィルム51の表面の 汚損に起因した近接部分55a,55b間、近接部分55 b’,55c間の絶縁低下を防止することができる 共に、安価な弾性体60bを用いることができ 。

 図16はフィルム50の他の一例を示す平面図 である。絶縁フィルム51の下半分に、図15に す金属膜52bを設け、上半分に図14に示す金属 膜52a,52cを設け、さらに金属膜52bのうち導体 10bと重なる部分を絶縁フィルム51の上半分に も設けている。そして、図16に示した下線部 沿って絶縁フィルム51を折り曲げて、絶縁 ィルム51の上半分が導体板10a~10cと接し、下 分が弾性体60a~60cと接するようにフィルム50 端子台100に配置する(図7も参照)。

 即ち、絶縁フィルム51を折り曲げて構成 れるフィルタ50においては、金属膜52bが絶縁 フィルム51の一方の面(図16に示す絶縁フィル 51の下半分の面)から他方の面(図16に示す絶 フィルム51の上半分の面)に延在しており、 該他方の面で導体板10bと接していると把握 ることができる。

 このような構成のフィルム50であっても 図14,15に示すフィルム50と同様の効果を奏す 。また、絶縁フィルム51の一方の面のみに 属膜52a~52cを設ければよいので、容易に絶縁 ィルム51を製造できる。但し、近接部分55a,5 5b間及び近接部分55b’,55c間の距離が絶縁フィ ルム51の膜厚の2倍になる。

 なお、図16に示した絶縁フィルム51を折り 返して構成されるフィルム50は、例えば、図1 0,11に示したフィルム50のうち、図10に示す面 で導体板10bと重なる部分に金属膜52bを蒸着 、図11に示す面の金属膜52bと連続するよう 絶縁フィルム51の側面にも金属膜を蒸着して 構成してもよい。なお、このような構成のフ ィルム50は、金属膜52bが絶縁フィルムの一方 面から他方の面に延在し、他方の面で導体 10bと接していると把握できる。

 なお、第2の実施の形態と同様に金属膜52a ,52b,52cの材質、絶縁フィルム51の材質、膜厚 調整することで、近接部分55a,55b間の絶縁及 近接部分55b’,55c間の絶縁が破れる基準電圧 を調整できる。つまり検出したい過電圧に応 じて適切なフィルム50を製造できる。

 よって、第2の実施の形態と同様に、本来 、第1電源に接続すべき端子台に、第1電源の 1電源電圧よりも大きい第2電源電圧を与え 第2電源に誤って接続したことを検知できる また、例えば電源電圧が異なる他国におい も適切なフィルム50を採用でき、本来第1電 に接続すべきところ第2電源に誤って接続さ れたことを検知できる。

 また、落雷などによって過電圧が印加さ たことも検知できる。端子台に第1電源、第 2電源が接続されたときに近接部分同士の間 絶縁が破れず、落雷による過電圧が印加さ たときに近接部分同士の間の絶縁が破れる うに、金属膜52a,52b,52cの材質、絶縁フィルム 51の材質、膜厚を調整すればよい。これによ て、誤接続と切り分けて落雷による過電圧 検知できる。

 なお、第2の実施の形態及び第3の実施の 態においては、導体板10a,10cの直下の部分(第 1の方向で重なる部分)に近接部分を設けたが れに限らず、例えば隣り合う導体板の間で 接部分を設けても良い。この場合、作業員 、第1の実施の形態と同様にして、孔40a,40b 介して外部から近接部分を視認するとよい

 この発明は詳細に説明されたが、上記し 説明は、すべての局面において、例示であ て、この発明がそれに限定されるものでは い。例示されていない無数の変形例が、こ 発明の範囲から外れることなく想定され得 ものと解される。