Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
VIDEO DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126904
Kind Code:
A1
Abstract:
A backlight is lit by a high-luminance pulse (high-luminance portion) while a non-illuminated section is lit by a low-luminance pulse (low-luminance portion) using an in-frame full duty. Thus, a burst pulse has a composite configuration formed by a high-luminance portion and a low-luminance portion, so that a high-luminance image having a clear contour can be superposed on a video having a motion blur caused by a low-luminance high duty. This reduces degradation of the luminance in a high-luminance image and reduces an abnormal noise.

Inventors:
TANAKA MASATO (JP)
HOSAKA YASUO (JP)
SAKAMOTO MAMORU (JP)
ASANUMA KAZUO (JP)
MAEKAWA AKINOBU (JP)
NAKAGOME HIDEHUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057104
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
April 10, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TAIYO YUDEN KK (JP)
MICROSPACE CORP (JP)
TANAKA MASATO (JP)
HOSAKA YASUO (JP)
SAKAMOTO MAMORU (JP)
ASANUMA KAZUO (JP)
MAEKAWA AKINOBU (JP)
NAKAGOME HIDEHUMI (JP)
International Classes:
G09G3/36; G02F1/133; G09G3/20; G09G3/34; H04N5/66
Domestic Patent References:
WO2004053826A12004-06-24
Foreign References:
JP2005070656A2005-03-17
JP2005258403A2005-09-22
JP2003255913A2003-09-10
JP2005266751A2005-09-29
JPH07211472A1995-08-11
Attorney, Agent or Firm:
KIMURA, Takahisa (8-11 Minato,1-chom, Chuo-ku Tokyo 43, JP)
Download PDF:
Claims:
 光源から照射された光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 光源から照射された光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度が所定の閾値を超える頻度を検出する手段と、
 前記頻度が略一定になるよう前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 光源から照射された光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御および/または前記逆補償に入力する手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアに対応して分割構成された光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御および/または前記逆補償に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記光源の光出力量を制御する手段とを前記エリアごとに対応させたことを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアに対応して分割構成された光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御および前記逆補償に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記光源の光出力量を制御する手段と、前記表示素子を制御する手段とを前記エリアごとに対応させたことを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアに対応して分割構成された光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記逆補償に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記光源の光出力量を制御する手段と、前記各原色略輝度ピークを検出する手段と、前記表示素子を制御する手段とを前記エリアごとに対応させたことを特徴とする映像表示装置。
 光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記表示素子を制御する手段とを、分割構成された複数の表示エリアに対応させたことを特徴とする映像表示装置。
 光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御および前記逆補償に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記フィードバック制御手段と、前記表示素子を制御する手段とを、分割構成された複数の表示エリアに対応させるとともに、前記略平均輝度のエリア間の差分と共通分をそれぞれ抽出し、該差分を前記フィードバック制御側に入力し、該共通分を前記逆補償側に入力することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアに対応して分割構成された光源の光出力を複数の表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、
 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤差を検出する手段と、
 前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲインをフィードバック制御する手段と、
 前記誤差の逆補償により前記光源の光出力量を制御する手段と、
 入力された映像信号の略平均輝度を検出する手段と、
 前記略平均輝度を前記フィードバック制御に入力する手段とを具備し、
 前記略平均輝度を検出する手段と、前記光源の光出力量を制御する手段と、前記フィードバック制御手段と、前記各原色略ピークを検出する手段と、前記表示素子を制御する手段とを前記エリアごとに対応させたことを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に複数個のパルスが存在する調光パルス信号を生成する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に2個のパルスが存在する調光パルス信号を生成する手段と、
 前記調光パルスに要求されるデューティに応じて前記2個のパルスの幅および/または間隔を調整する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に、ゼロ値よりも大きな値を有する高部位および低部位が存在する調光パルス信号を生成する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に、高デューティ部および低デューティ部が存在する調光パルス信号を生成する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に、高出力部および低出力部が存在する調光パルス信号を生成する手段と、
 前記光源に要求される光出力に応じて前記高出力部と低出力部の比率を制御する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に調光パルス信号を生成する手段と、
 前記光源に要求される光出力に応じて前記調光パルスの幅および高さを連動制御する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 前記表示エリアの最上部に対応する表示素子を制御するタイミングから光源を点灯させるタイミングまでの時間を前記表示エリアの中央部に対応する表示素子を制御するタイミングから光源を点灯させるタイミングまでの時間より長く設定する手段と、
 前記表示エリアの最下部に対応する表示素子を制御するタイミングから光源を点灯させるタイミングまでの時間を前記表示エリアの中央部に対応する表示素子を制御するタイミングから光源を点灯させるタイミングまでの時間より短く設定する手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 前記各エリアの更新に対応させて該各エリアに対応する光源をスキャンする手段と、
 前記光源に要求される光出力に応じて前記光源のスキャン進行速度を変化させる手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
 複数の表示エリアにそれぞれ対応して配置された光源と表示素子とを備え、該各エリアを所定の順序で更新する処理において、該各エリアに対応する光源の光出力を対応する表示素子で制御することにより映像を表示する映像表示装置において、
 入力された映像信号の単位フレーム内に調光パルス信号を生成する手段と、
 前記調光パルス信号の立ち上り部および/または立ち下り部の出力量を中央部よりも小さく設定する手段と、
 前記調光パルス信号に基づいて前記光源の光出力制御を行う手段と
 を具備することを特徴とする映像表示装置。
Description:
[規則37.2に基づく発明の名称]  像表示装置

 この発明は、ランプ駆動制御装置および 法およびこれに組み込まれる信号処理回路 よび液晶バックライト駆動装置に関し、特 、画質の改善や消費電力の低減に有効な手 に関する。

 液晶TVに代表される液晶ディスプレイの 画性能を向上させる手法として、液晶バッ ライトの光源を複数のブロックに分割し、 の分割したブロックごとに点灯タイミング 制御する手法が検討されている。この手法 、例えば、特許文献1に記載されている。

 この特許文献1には、同文献の図1に記載 れたように、4つのブロックに分割されたバ クライト32~35が駆動回路28~31によってそれぞ れ独立に駆動される構成が示されている。

 一方で、液晶ディスプレイの消費電力を 減させる手法として、映像の平均輝度に応 てバックライトの輝度を制御するAPL-AGC(Avera ge Picture Level Automatic Gain Control)という手法 が知られている。この手法は、例えば、特許 文献2乃至5に記載されている。

 これらの文献には、映像シーンに連動さ たバックライト制御の有効な手法が記載さ ているが、これらの手法を実際の製品で実 させるためには、LSIで構成された画像処理 路に変更を加える必要があり、バックライ 駆動ユニットの構成や制御方法により対応 異なるため、画像処理LSI内でのバリエーシ ン対応が困難であった。

 また、より消費電力を低減させるために 、バックライト制御手法そのものの高度化 多種類のバックライト制御手法を次々と組 合わせてゆく必要があり、莫大な開発費用 かかる大規模な画像処理回路内でのきめ細 い対応が困難である。

 また、複数のブロックに分割して制御す 場合、従来のようなアナログ制御手段を用 ると、ブロック間の電流バランス精度など も困難が有り、そしてブロックの分割数に 例して制御回路規模も増大し、その分コス も増大するという問題が有った。また、ブ ック間のキャリア同期や連動制御も複雑に り連動制御専用に別のデジタル制御回路が 要になった。

 このように、従来のバックライト制御をよ 簡易な構成で高度化し、省電力効果や画質 善を向上させることが求められている。

特開2005-99367号公報

特開2002-156951号公報

特開2002-258401号公報

特開2002-357810号公報

特開2004-085961号公報

 そこで、本発明は、バックライト制御に る画質の改善や消費電力低減の具現化に有 な手法を提供する。

 上記目的を達成するため、請求項1記載の 発明は、光源から照射された光出力を複数の 表示素子で制御することにより映像を表示す る映像表示装置において、入力された映像信 号の各原色略輝度ピークを検出する手段と、 前記各原色略輝度ピークの目標値に対する誤 差を検出する手段と、前記誤差に基づき前記 表示素子の変調ゲインをフィードバック制御 する手段と、前記誤差の逆補償により前記光 源の光出力量を制御する手段とを具備するこ とを特徴とする。

 このような表示素子と光源の協調制御を ィードバック制御で行うことで、従来行わ ていたような複雑なヒストグラム演算を避 ることができる。また、映像の明るさ自身 制御したり、エリア毎にAPL-AGCやピーク輝度 を検出したり、エリア毎の映像変調度制御や 光源の制御を組み合わせたりする場合にも、 フィードフォワード構成では複雑な互いの影 響の関数を逆演算して求解する必要が有り、 極めて複雑な演算が必要である。輝度ピーク をフィードバック制御することにより簡単に 高精度に制御することができる。その結果、 映像信号のピークにマージンが有る分だけ表 示素子の変調度を上げ、その分光源の光出力 を下げることができるため、同一輝度映像の まま光源の光出力低減による省エネ化が期待 できる。

 また、表示素子の変調度が上がった分だ コントラスト改善および階調再現性や色シ ト減少、視野角改善に効果を発揮する。特 画面全体が暗い時には、表示素子の変調度 大きく上げることで、苦手な低変調度領域 使用を避けることができるため上記効果は きくなる。

 この制御構成は、透過直視型液晶ディス レイのみならず、透過型液晶や、反射型液 、マイクロミラーデバイスなど別光源を変 するタイプのディスプレイ一般に適用でき リアプロジェクタやフロントプロジェクタ どにも応用可能である。

 また、請求項2記載の発明は、光源から照 射された光出力を複数の表示素子で制御する ことにより映像を表示する映像表示装置にお いて、入力された映像信号の各原色略輝度が 所定の閾値を超える頻度を検出する手段と、 前記頻度が略一定になるよう前記表示素子の 変調ゲインをフィードバック制御する手段と 、前記誤差の逆補償により前記光源の光出力 量を制御する手段とを具備することを特徴と する。

 このように構成することで、複雑なヒス グラム演算を行うことなく、ヒストグラム 上側一定比率を最大変調付近に制御するの 同等の効果を安価に、即ち、ヒストグラム 取ってレベル再配分する計算方式より簡単 フィードバックだけで実現できる。また、 にレートカウンタ部でスレシホールド以上 時間連続が短い部分を無視してカウントす などの工夫により、例えば字幕などの短い ークが大量に出てもそれに影響されないよ にマスクできるなど、ヒストグラムだけで 実現できない特長を容易に付加することも きる。

 また、請求項3記載の発明は、光源から照 射された光出力を複数の表示素子で制御する ことにより映像を表示する映像表示装置にお いて、入力された映像信号の各原色略輝度ピ ークを検出する手段と、前記各原色略輝度ピ ークの目標値に対する誤差を検出する手段と 、前記誤差に基づき前記表示素子の変調ゲイ ンをフィードバック制御する手段と、前記誤 差の逆補償により前記光源の光出力量を制御 する手段と、入力された映像信号の略平均輝 度を検出する手段と、前記略平均輝度を前記 フィードバック制御および/または前記逆補 に入力する手段とを具備することを特徴と る。

 このように構成することで、表示素子と 源のフィードバック型協調制御と、APL-ACG制 御を同時に行うことができる。尚、検出した 平均輝度は、表示素子側のフィードバックル ープと光源側の逆補償の双方に入力しても良 く、いずれか一方に入力しても良い。

 また、請求項4記載の発明は、複数の表示 エリアに対応して分割構成された光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記フィードバッ ク制御および/または前記逆補償に入力する 段とを具備し、前記略平均輝度を検出する 段と、前記光源の光出力量を制御する手段 を前記エリアごとに対応させたことを特徴 する。

  このように構成することで、光源の光 力を分割したエリアごとに制御できるため より省電力効果を得ることができるととも 、眩しさの低減や明部、暗部双方共に視認 きるような逆光補正等の視聴画質の最適化 図ることができる。

 また、請求項5記載の発明は、複数の表示 エリアに対応して分割構成された光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記フィードバッ ク制御および前記逆補償に入力する手段とを 具備し、前記略平均輝度を検出する手段と、 前記光源の光出力量を制御する手段と、前記 表示素子を制御する手段とを前記エリアごと に対応させたことを特徴とする。

  このように構成することで、エリア別AP L成分がフィードバック制御にも回され、映 信号のエリア別輝度むらを減少させる効果 生じるため、全画面ピーク検出にもかかわ ず、画面に輝度傾斜が有る場合など、より 果的に表示素子の変調度をピーク一杯まで 用でき、協調制御による省電力、画質改善 果がより高められる。

 また、請求項6記載の発明は、複数の表示 エリアに対応して分割構成された光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記逆補償に入力 する手段とを具備し、前記略平均輝度を検出 する手段と、前記光源の光出力量を制御する 手段と、前記各原色略輝度ピークを検出する 手段と、前記表示素子を制御する手段とを前 記エリアごとに対応させたことを特徴とする 。

 このように構成することで、APL検出、ピ ク検出、光源の調光制御、映像信号ゲイン 整の全てがエリア別に行われ、より完全に 示素子の変調度をピーク一杯まで使用する とができるとともに、APL-AGC効果も最大限に 発揮できるため、最も省電力でかつ最も見易 く、最もコントラストや階調再現性にも優れ た効果を得ることができる。

 また、請求項7記載の発明は、光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記フィードバッ ク制御に入力する手段とを具備し、前記略平 均輝度を検出する手段と、前記表示素子を制 御する手段とを、分割構成された複数の表示 エリアに対応させたことを特徴とする。

 このように構成することで、APL値はエリ 別求めるが光源はエリア分割せずに全画面 括調光制御され、エリア別に求められたAPL と全画面ピーク値に基いて、エリア別のゲ ン調整が実施される。光源はその全画面ピ クAGCの逆補正のみで変調されるが、ピーク 出側のフィードバック効果により、全画面 ークとエリア別APLの差分で制御されること なる。そのため画面内に輝度傾斜が有る場 には、全画面バックライト制御にもかかわ ず、エリア別制御に近い効果を持つものが 価に構成できる。

 また、請求項8記載の発明は、光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記フィードバッ ク制御および前記逆補償に入力する手段とを 具備し、前記略平均輝度を検出する手段と、 前記フィードバック制御手段と、前記表示素 子を制御する手段とを、分割構成された複数 の表示エリアに対応させるとともに、前記略 平均輝度のエリア間の差分と共通分をそれぞ れ抽出し、該差分を前記フィードバック制御 側に入力し、該共通分を前記逆補償側に入力 することを特徴とする。

 このように構成することで、エリアAPLの リア間共通部分、例えば平均などで光源を 御し、エリア間差分成分を映像信号ゲイン 整側に回すことで、エリア間差分APL値と全 面ピーク値に基いて、エリア別のゲイン調 が実施されるため、全画面一括光源制御で エリア別制御に近い効果を持つものが安価 構成できる。

 また、請求項9記載の発明は、複数の表示 エリアに対応して分割構成された光源の光出 力を複数の表示素子で制御することにより映 像を表示する映像表示装置において、入力さ れた映像信号の各原色略輝度ピークを検出す る手段と、前記各原色略輝度ピークの目標値 に対する誤差を検出する手段と、前記誤差に 基づき前記表示素子の変調ゲインをフィード バック制御する手段と、前記誤差の逆補償に より前記光源の光出力量を制御する手段と、 入力された映像信号の略平均輝度を検出する 手段と、前記略平均輝度を前記フィードバッ ク制御に入力する手段とを具備し、前記略平 均輝度を検出する手段と、前記光源の光出力 量を制御する手段と、前記フィードバック制 御手段と、前記各原色略ピークを検出する手 段と、前記表示素子を制御する手段とを前記 エリアごとに対応させたことを特徴とする。

 このように構成することで、APL検出、ピ ク検出、光源の調光制御、映像信号ゲイン 整の全てがエリア別に行われるため、より 全に表示素子の変調度をピーク一杯まで使 することができると共に、APL-AGC効果も最大 限に発揮できるため、最も省電力でかつ最も 見易く、最もコントラストや階調再現性にも 優れた効果を得ることができる。

 また、請求項10記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に複数個のパルスが存在する調光パル 信号を生成する手段と、前記調光パルス信 に基づいて前記光源の光出力制御を行う手 とを具備することを特徴とする。

 このように構成することで、調光パルス 号に含まれた基本波成分が低減するため、 リッカの発生を抑制することができる。尚 フレーム内に存在させるパルスの個数は任 であり、それらのパルス幅や間隔も適宜調 可能である。

 また、請求項11記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に2個のパルスが存在する調光パルス信 を生成する手段と、前記調光パルスに要求 れるデューティに応じて前記2個のパルスの 幅および/または間隔を調整する手段と、前 調光パルス信号に基づいて前記光源の光出 制御を行う手段とを具備することを特徴と る。

 このように構成することで、デューティ 応じて顕著に現れる課題に対して適応的に 処することができる。例えば、フルデュー ィから下げる時は、まず前端の表示素子の 移時間分の間隔を空けてゆくことで画質改 を行うとともに、後端の光源OFF時間分の間 を空けてゆくことで隣接エリア間のクロス ークを防止し、次に2発間の間隔も並行して 空けることで基本波成分の増加を抑える等の 制御を行うことができる。

 また、請求項12記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に、ゼロ値よりも大きな値を有する高 位および低部位が存在する調光パルス信号 生成する手段と、前記調光パルス信号に基 いて前記光源の光出力制御を行う手段とを 備することを特徴とする。

 このように、調光パルスを高部位と低部 の複合構成とすることにより、低レベル高 ューティによる動きボケした映像の上に、 っきりした輪郭の高輝度画像を重ねること でき、高輝度画像時の輝度低下を低減させ ことができるとともに、音鳴きも低減させ ことができる。

 また、請求項13記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に、高デューティ部および低デューテ 部が存在する調光パルス信号を生成する手 と、前記調光パルス信号に基づいて前記光 の光出力制御を行う手段とを具備すること 特徴とする。

 このように、調光パルスを高デューティ および低デューティ部の複合構成とするこ により、前述と同様に、低レベル高デュー ィによる動きボケした映像の上に、くっき した輪郭の高輝度画像を重ねることができ 高輝度画像時の輝度低下を低減させること できる。

 また、請求項14記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に、高出力部および低出力部が存在す 調光パルス信号を生成する手段と、前記光 に要求される光出力に応じて前記高出力部 低出力部の比率を制御する手段と、前記調 パルス信号に基づいて前記光源の光出力制 を行う手段とを具備することを特徴とする

 このように、要求される光出力に応じて 高出力部と低出力部の比率を可変すること より、例えば、フリッカの目立つ中間デュ ティ時では、低出力部の比率を多めに取る とによりフリッカを抑制し、また、高出力 パルスデューティの低い部分をできるだけ くし、動画改善効果を高める等の処理を行 ことができる。

 また、請求項15記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に調光パルス信号を生成する手段と、 記光源に要求される光出力に応じて前記調 パルスの幅および高さを連動制御する手段 、前記調光パルス信号に基づいて前記光源 光出力制御を行う手段とを具備することを 徴とする。

 このように、要求される光出力に応じて 記調光パルスの幅および高さを連動制御す ことにより、例えば、バーストデューティ 減に応じてまず電流を上げて行き一定電流 で達した後デューティのみ低減することで 動画改善を高め輝度低下抑制と点灯安定度 確保する等の処理を行うことができる。

 また、請求項16記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、前記表示エリアの最上部に対応 る表示素子を制御するタイミングから光源 点灯させるタイミングまでの時間を前記表 エリアの中央部に対応する表示素子を制御 るタイミングから光源を点灯させるタイミ グまでの時間より長く設定する手段と、前 表示エリアの最下部に対応する表示素子を 御するタイミングから光源を点灯させるタ ミングまでの時間を前記表示エリアの中央 に対応する表示素子を制御するタイミング ら光源を点灯させるタイミングまでの時間 り短く設定する手段とを具備することを特 とする。

 このように構成することで、例えば、デ ーティが上がった場合であっても、隣接す 光源のエリア間光漏れと表示素子の制御と 重なりを極力避けた高画質処理を行うこと できる。

 また、請求項17記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、前記各エリアの更新に対応させ 該各エリアに対応する光源をスキャンする 段と、前記光源に要求される光出力に応じ 前記光源のスキャン進行速度を変化させる 段とを具備することを特徴とする。

 このように構成することで、例えば、光 に要求される光出力が大きい場合は、スキ ンの進行速度を表示素子制御の進行速度よ も速くすることで、エリア間光漏れの表示 子制御に対する影響を回避し、要求される 出力が小さい場合は、スキャンの進行速度 表示素子制御の進行速度よりも遅くするこ で、エリア間光漏れの隣接エリアに対する 響を回避する等の処理を行うことができる

 また、請求項18記載の発明は、複数の表 エリアにそれぞれ対応して配置された光源 表示素子とを備え、該各エリアを所定の順 で更新する処理において、該各エリアに対 する光源の光出力を対応する表示素子で制 することにより映像を表示する映像表示装 において、入力された映像信号の単位フレ ム内に調光パルス信号を生成する手段と、 記調光パルス信号の立ち上り部および/また 立ち下り部の出力量を中央部よりも小さく 定する手段と、前記調光パルス信号に基づ て前記光源の光出力制御を行う手段とを具 することを特徴とする。

 このように、調光パルスの立ち上り部お び/または立ち下り部に傾斜を付加したり、 パルス分割を行うことで、水平方向の光漏れ の影響を低減させることができる。

 以上説明したように、本発明によれば、 ックライト制御による画質の改善や消費電 低減が安価な構成で期待できる。

 以下、本発明の実施形態を添付図面を参 して詳細に説明する。尚、本発明は、以下 明する実施形態に限らず適宜変更可能であ 。

 図1は、本発明の実施形態に係る液晶バッ クライト駆動装置の構成を示す概念図である 。同図(a)に示すように、本液晶バックライト 駆動装置は、液晶パネル10の背面にバックラ ト光源として分割配置された点灯ブロックB L1~BL4と、これら分割配置された各点灯ブロッ クを制御するバックライト制御部16で構成さ る。

 同図(a)において、画像処理部14は、所定 フレーム周期で入力される映像信号VDに基づ いて所定の画像処理を行い、その結果として 、液晶パネル10を駆動する信号を液晶駆動部1 2に出力し、点灯ブロックBL1~BL4を制御する信 をバックライト制御部16に出力する。

 液晶駆動部12は、画像処理部14の出力信号 に基づいて、液晶パネル10を構成する液晶素 の配向を制御することで、表示映像を構成 る各画素の色彩や階調を設定し、バックラ ト制御部16は、画像処理部14の出力信号に基 づいて、点灯ブロックBL1~BL4の光量や点灯状 を制御することで、該当する表示領域の光 やバックライトのON/OFFを制御する。

 ここで、点灯ブロックBL1~BL4は、液晶の走 査方向に沿って4つのブロックに分割され、 ックライト制御部16は、液晶駆動部12が駆動 る液晶領域に対応する点灯ブロックの点灯 態を制御することで、例えば、液晶の遷移 イミングを避けたバックライトの順次点灯 よる疑似インパルス駆動型の動画改善が行 れる。

 この分割された各点灯ブロックは、同図( b)に点灯ブロックBL1を代表として例示したよ に、光源となるランプL1を備え、このラン は、スイッチング素子Q1~Q4で構成されたブリ ッジ回路とトランスTR1により駆動される。

 ここで、ブリッジ回路は、スイッチング 子Q1およびQ4で構成される正方向電流側(iP) スイッチング部と、スイッチング素子Q3およ びQ2で構成される負方向電流側(iN)のスイッチ ング部とで構成され、図中の点線iPおよびiN 示すように、正方向半サイクル電流iPは、ス イッチング素子Q1、トランスTR1、スイッチン 素子Q4の方向に流れ、負方向半サイクル電 iNは、スイッチング素子Q3、トランスTR1、ス ッチング素子Q2の方向に流れ、その結果、 荷となるランプに対して交流電流が供給さ る。この動作は各点灯ブロックBL1~BL4で同様 ある。

 図2は、図1に示した液晶バックライト駆 装置の全体構成を示す回路ブロック図であ 。同図に示すように、本装置では、ブリッ 回路と点灯ブロックとを含むアナログ回路 100がバックライト制御部16によって制御され る。

 点灯ブロックBL1を駆動するブリッジ回路 、制御信号S1-1で駆動されるスイッチング素 子対Q1、Q2と、制御信号S1-2で駆動されるスイ チング素子対Q3、Q4とで構成される。他の点 灯ブロックBL2、BL3、BL4についても同様に構成 される。

 バックライト制御部16には、ブリッジ回 の制御信号S1-1、S1-2、S2-1、S2-2、S3-1、S3-2、S4 -1、S4-2に対応したポートP1~P4が設けられ、こ らのポートから各スイッチング素子対を制 する信号が出力される。

 また、各点灯ブロックBL1~BL4には、ランプ L1~L4を流れる電流を検出するための抵抗R1~R4 設けられ、検出された電流値は、バックラ ト制御部16の対応ポートP1~P4に入力される。 の入力された電流値に基づいて、点灯ブロ クごとに調光制御が行われる。

 図3は、図2に示したブリッジ回路の動作 を示す回路図およびタイミングチャートで る。同図(a)に示すように、ブリッジ回路を 成するスイッチング素子Q1~Q4への制御入力を A~Dとすると、これらA~Dの制御信号の相対関係 によって負荷LOADに供給される電力量が決定 れる。

 即ち、同図(b)に示すように、図中「Timing で示したキャリアタイミングに同期させた 力PWM信号に基づいて、A~Dのスイッチング波 を生成し、制御信号AがONの期間は負荷LOADに 正方向の電流が供給され、制御信号CがONの期 間は負荷LOADに負方向の電流が供給される。

 負荷LOADに供給する電力量は出力PWM波形の デューティによって制御され、負荷LOADに大 な電力を供給する場合は、出力PWM波形のデ ーティを大きくし、負荷LOADに小さな電力を 給する場合は、出力PWM波形のデューティを さくする。

 このような電力供給量の制御を各点灯ブ ックごとに検出した電流値に基づいて、点 ブロックごとに行うことにより、点灯ブロ ク間の輝度バランスを調整する制御や、映 のシーンに応じて点灯ブロックごとに輝度 変化させるシーン制御を行うことができる

 図4は、図2に示したブリッジ回路の他の 作例を示す回路図およびタイミングチャー である。同図(a)に示すように、ブリッジ回 を構成するスイッチング素子Q1~Q4への制御入 力をA~Dとすると、これらA~Dの制御信号の相対 関係によって負荷LOADに供給される電力量が 定される。

 即ち、同図(b)および(c)に示すように、制 信号A~Dのスイッチングデューティを一定条 とし、制御信号AとBのON状態を相補的に切り 替えるとともに、制御信号CとDのON状態を相 的に切り替え、制御信号AとDの重なりによっ て負荷LOADに正方向の電流が供給され、制御 号BとCの重なりによって負荷LOADに負方向の 流が供給される。

 即ち、制御信号AとBのペアに対する制御 号CとDのペアの位相を変化させることで、負 荷LOADに供給する電力量を制御することがで る。負荷LOADに大きな電力を供給する場合は 同図(b)に示すように、両ペアの位相差を大 くすれば良く、負荷LOADに小さな電力を供給 する場合は、同図(c)に示すように、両ペアの 位相差を小さくすれば良い。

 このような電力供給量の制御を点灯ブロ クごとに検出した電流値に基づいて、点灯 ロックごとに行うことにより、点灯ブロッ 間の輝度バランスを調整する制御や、映像 シーンに応じて点灯ブロックごとに輝度を 化させるシーン制御を行うことができる。

 図5は、図1に示した液晶バックライト駆 装置の制御構成を示す回路ブロック図であ 。同図に示すように、アナログ回路部100に けられた点灯ブロックBL1~BL4には、電源回路2 0からの直流電源が供給され、この直流電流 ブリッジ回路によりスイッチングされ、ト ンスにより昇圧されて高圧交流が生成され 。

 ここで、バックライト制御部16は、デジ ル回路によって構成され、点灯ブロックBL1~B L4ごとに検出抵抗を介して検出されたランプ 流は、入力ポートP1~P4からバックライト制 部16に入力される。

 この入力されたランプ電流情報は、点灯 ロックごとに、数値化部58でA/D変換された 、比較部60によって制御目標値と比較され、 その結果得られた誤差情報がループフィルタ 62で積分され、この積分結果が駆動パルス生 部56により処理されて、各点灯ブロックBL1~B L4を駆動するための駆動パルスが生成される

 これらの駆動パルスは、出力ポートP1~P4 らドライバ22を介して各点灯ブロックBL1~BL4 出力され、このドライバ出力に基づいてブ ッジ回路によるランプの点灯制御が行われ 。

 数値化部58および駆動パルス生成部56には 、タイミング発生部70で生成された波形生成 基本信号となるキャリアタイミングが供給 れ、このキャリアタイミングを利用して、 値化部58によるA/D変換と、駆動パルス生成 56による駆動パルスの生成が行われる。

 数値化部58により数値化されたデータや ープフィルタ出力は、点灯ブロックごとに ランプのインピーダンス等のパラメータを 出するパラメータ検出部52に出力され、ここ で検出されたパラメータに基づいて保護回路 50による保護動作と起動制御部54によるラン の起動制御が行われる。

 保護回路50による保護動作としては、電 回路20の遮断、駆動パルスのデューティ低減 、起動制御の停止等が、検出されたパラメー タから判断された保護すべき程度に応じて適 宜行われる。

 図6は、図5に示した数値化部および比較 の構成例を示す回路ブロック図である。同 では、点灯ブロックBL1のみを示すが他の点 ブロックについても同様に構成される。同 に示すように、点灯ブロックのランプ電流 報は、検波部220によって検波され、この結 が平滑平均化RCフィルタ230によって平滑また は弱平滑平均化され、その結果がコンパレー タ240によってリファレンス三角波と比較され 、その結果が検出PWM信号として出力される。

 検出PWM信号は、入力パルス幅カウント回 322によってカウントされ、その結果が減算 路324によって目標値との差異が算出されて その結果が非線形特性付加部326によって非 形処理されて入力誤差信号が生成される。

 図7は、検出PWM信号を生成する例を示す回 路ブロック図である。同図に示す例は、検出 抵抗R1を介して検出したランプ電流を全波整 、弱平滑平均化し、リファレンス三角波と 較することで検出PWM信号を生成する場合の である。

 ここで、検波部220は、全波整流回路222と リップ回路224によって構成され、このクリ プ回路によって整流後の波形の一定値以下 低電流部分がクリップ整形される。

 平滑平均化RCフィルタ230は、弱平滑平均 特性、即ち、比較的短い放電時定数を持た たRC充放電回路によって構成され、リファレ ンス三角波生成部250は、リファレンスとなる パルス信号を短時定数で積分するRC回路によ て構成され、このRC回路にキャリアタイミ グや電流オフセットPWM信号等のリファレン パルスが入力されることで、キャリアに同 した三角波が生成される。

 上記平滑平均化信号とリファレンス三角 がコンパレータ240により比較されて、ラン 電流情報がパルス信号として表現された検 PWM信号が生成される。

 尚、コンパレータ240に入力するリファレ ス信号を変化させることにより、目標電流 可変とする構成としてもよい。例えば、同 のリファレンス三角波生成部250に入力する ファレンスパルスとしてキャリアタイミン を使用する場合には、該キャリアタイミン のデューティを変化させて目標電流を可変 してもよく、また、リファレンスパルスに 途電流オフセットPWMを供給して長時定数平 フィルタ252によるDCを加算したり、リファ ンスパルス自身を高速パルス密度変調PDM等 使用して所定のオフセットと波形を持った ファレンス三角波として目標電流を可変と てもよく、また、図6内の入力パルス幅カウ タ322の初期ロード値を変化させたり、また 6内の減算回路324に供給する目標値を変化さ せて目標電流を可変としても良い。

 図8は、検出PWM信号を生成する第1の例に るA/D変換動作を示す波形タイミングチャー である。同図(a)に示すように、検出抵抗で 出されたランプ電流は、実線で示した交流 形となり、この波形が全波整流されて同図(b )に示す整流波形となる。

 その後、同図(c)に示すように、整流後の 形の一定値以下の低い部分がクリップされ 、その波形(薄い実線)が弱平滑平均化され 振幅の小さな擬似三角波(濃い実線)が生成さ れる。

 一方、同図(e)に示すように、キャリアタ ミングに同期したリファレンス三角波(濃い 実線)が弱平滑平均化波形(薄い実線)と比較さ れて同図(f)に示した検出PWMパルス波形が生成 される。

 図9は、図6に示した非線形特性付加回路32 6で付加する非線形特性の例を示す概念図で る。同図に示すように、横軸に示す検出PWM ューティの値に応じて縦軸に示す入力誤差 力が決定される。ここで同図中「x2」で示す 実線領域は、定常付近に達するまでは定常の 2倍ゲインにして速く立ち上げるための特性 あり、同図中「x1」で示す実線領域マイナス 誤差定常範囲およびプラス誤差定常範囲は、 定常値近傍で定常ゲインに切り換えるための 特性であり、同図中「x8」で示す実線領域は 感電などの場合の危険な過電流は定常の8倍 ゲインにして急速に押さえるための特性であ る。ここで同図中「x1」で示す実線領域のう プラス誤差定常範囲がマイナス誤差定常範 より広く確保されているのは、「x8」の8倍 イン領域から一気に「x1」の定常範囲を飛 越えて下がり過ぎないようにするためであ 。

 図10は、図5に示したループフィルタの構 を示す回路ブロック図である。同図では、 灯ブロックBL1のみを示すが他の点灯ブロッ についても同様に構成される。同図に示す うに、ループフィルタ62は、加算回路332と 出力クリップ回路334と、フリップフロップ33 6によって構成され、このループフィルタに って非線形処理された入力誤差信号の積分 理が行われ、閉ループによる定常制御信号 生成される。

 図11は、1ブロック共通単一電流制御でブ ックごとに独立にソフトスタート/ストップ 制御を行う場合の構成例を示す回路ブロック 図である。

 図12は、図11に示した入力誤差生成部342の 構成を示す回路ブロック図である。同図に示 すように、各ブロックランプ電流の最大値選 択兼全波整流回路を通って1本化された整流 電流波形は弱平滑された後コンパレータで 出PWM化される。検出PWMはパルス幅カウンタ 数値化された後、目標値から減算され、非 形特性付加後、入力誤差信号として出力さ る。これらの構成および動作は図6と同様に われる。

 上記のようにして生成された入力誤差信 は、図11に示したループフィルタ62によって 積分され、定常時の閉ループによる定常制御 信号が生成される。

 そして、この定常制御信号が駆動パルス 成部56内に点灯ブロックごとに設けられた フト波形生成部350-1~350-4に出力され、各ソフ ト波形生成部によってソフトスタート/スト プ波形が生成された後、出力振幅信号とし パルス変換部370-1~370-4に出力される。このと き、ソフト波形生成部350-1~350-4によって、定 状態への達成状況を示す定常達成信号がNOR 路344に出力され、定常状態のブロックが存 しない場合、非定常信号としてループフィ タ62に出力される。

 各点灯ブロックの出力振幅信号は、パル 変換部370-1~370-4によって、振幅信号がパル 信号に変換され、各点灯ブロックの駆動PWM 号として、図5に示すバックライト制御部16 出力ポートP1~P4からドライバ22を介して各点 ブロックBL1~BL4に出力される。

 図13は、図11に示したループフィルタの構 成を示す回路ブロック図である。同図に示す ように、ループフィルタ62は、加算回路332と 出力クリップ回路334と、フリップフロップ3 36と、AND回路338によって構成され、このルー フィルタによって入力誤差信号の積分処理 行われる。

 AND回路338がフリップフロップ336に出力す 信号は、非定常時の開ループ化による出力 昇を防止するためのホールド信号として出 され、出力クリップ回路346がAND回路348に出 する信号は、正の場合に定常制御値の上昇 向を示す。尚、このAND回路は必ずしも必要 はなく非定常時無条件でフリップフロップ3 36をホールドするようにしてもよい。

 図14は、図11に示したソフトスタート/ス ップ波形生成部の構成を示す概念図である 同図では、点灯ブロックBL1のみを示すが他 点灯ブロックについても同様に構成される 同図に示すように、点灯ブロックごとに生 された閉ループによる定常制御信号は、比 回路354および355、選択回路356に出力され、 常達成状態に応じて選択処理することでPWM ューティを示す出力振幅信号が生成される

 ここで、比較回路354が出力するゼロ近傍 たは 定常値近傍を示す信号に基づいて、 数の傾斜値が傾斜値選択回路351によって選 され、この傾斜値が極性選択回路352によっ 点灯ブロックのON/OFF信号に基づく極性が適 され、その結果が加算回路353によって積分 ープに加算され、強制カーブの生成が行わ る。

 図15は、ソフトスタート/ストップ波形の を示すタイミングチャートである。同図(a) 、点灯ブロックBL1のON/OFF信号を示し、同図( b)は、図14の傾斜値選択部351によって選択さ た点灯ブロックBL1の出力振幅の電圧波形を し、同図(c)は、点灯ブロックBL1出力がゼロ 近傍の傾斜部および定常値近傍の傾斜部に 応したタイミングを示し、同図(d)は点灯ブ ックBL1が定常に有るタイミングを示し、同 (e)は、点灯ブロックBL2のON/OFF信号を示し、 図(f)は、図14の傾斜値選択部351によって選択 された点灯ブロックBL2の出力振幅の電圧波形 を示し、同図(g)は、点灯ブロックBL1またはBL2 が定常状態に有るタイミングを示す。

 同図に示す制御の特徴としては、まず、 ループのままスタート/ストップ時の出力の スルーレートを強制的に制限し、常時制御し 続けたまま強制的に上昇および下降カーブを 作ることで、ON/OFFをスムーズに切換える手法 がある。

 この手法では、図5に示した制御構成、即 ち、定常時の目標電流に対して誤差を検出し 、この誤差成分をループフィルタを介して出 力の自動制御を行う構成において、別途、図 11に示した各点灯ブロックのON/OFF制御入力に わせて、図15(b)に折れ線傾斜で図示したよ な、ON時上昇、OFF時下降の出力制御用強制カ ーブを生成する。この強制カーブの生成は、 図14に示した傾斜値選択部351、極性選択部352 加算回路353により行われる。

 ここで、図14に示した比較回路354により 生成された強制カーブが上昇時に図15(b)の「 閉ループ定常値」で示した自動制御値を超え ようとした時には、図14の選択回路356により 動制御側の出力(同図中「閉ループによる定 常制御信号」)を選択出力すると共に、その を次の瞬間の強制カーブ出力用の現在値と ても使用する。

 また、強制カーブで下降しようとする時 、その自動制御値から強制的に下降させて き、自動制御値より小さい範囲では強制カ ブ出力を選択出力する。下降してゼロその 所定の値以下になった時、その所定の値に リップしその値を出力する。

 全てのブロックで強制カーブが選択出力 れている間は、自動制御値がオープンルー となって過上昇しないように、自動制御出 をホールドさせる。これにより自動制御と 始終了時の強制傾斜カーブとの高精度で連 的な移行が可能となり、静音化が図られる

 上記に加え、スタート/ストップ直後やス タート/ストップ完了直前に傾斜を緩やかに てより静音化を進める方法も有効である。 えば、強制カーブが自動制御値近傍にいる や下限近傍にいる時には、より緩やかな傾 値を選択することにより、上昇、下降のカ ブを緩やかに構成してもよい。これにより 常値や下限値との切換えが滑らかになり、 た電流量変化の高周波成分も抑えられ、さ に静音化される。

 また、スタートストップ時の強制カーブ よる制御は、各点灯ブロック独立の多チャ ネル制御で行うことにより、小規模な回路 独立に任意のタイミングでのON/OFF制御が可 になる。

 例えば、図11に示すように、各点灯ブロ クそれぞれの定常電流値を共通の定常自動 御回路で制御し、スタート/ストップにより 点灯ブロックごと独立にON/OFFおよび出力の 昇および下降傾斜を付ける時、共通制御対 のどれか1チャンネルでも定常制御出力が選 択されている時は、ホールドせず制御ループ を有効にして、全てのチャンネルが定常制御 出力選択状態から脱した時、定常制御をホー ルド状態にする。これにより各チャンネルの 状態に依らず1組の定常自動制御回路で、安 に自動制御と独立スタート/ストップ傾斜カ ブ生成が可能となる。

 図16は、図1に示した液晶バックライト駆 装置が行うAPL-AGCの処理例を示す概念図であ る。同図に示すように、同装置は、映像の入 力平均輝度レベルの増加に対応させてバック ライトの輝度を低下させる処理を行う。この 処理で用いられる映像の入力平均輝度レベル は、映像信号に含まれた各画素の輝度情報を 平均することにより算出することができる。 尚、同図に示すように、バックライトの減光 開始ポイントを一定の入力平均輝度以上に設 定することで、暗いシーンまでさらに暗くす ること無く見易さを確保することができる。

 図17は、図1に示した液晶バックライト駆 装置が行う液晶バックライト協調制御の処 例を示す概念図である。同図(a)に示すよう 、調光信号生成回路は、映像の入力ピーク 度または入力平均輝度レベルの減少に対応 せてバックライトの輝度を減少させる処理 行うとともに、同図(b)に示すように、この ックライト輝度の減少に連動させて、液晶 調度を増加させることで、見た目の映像を 化させることなく暗いシーンにおける省電 化を図ることができる。またこの場合、液 変調ゲインを上げたことにより、暗部の階 数が増加し、それと連動してバックライト 度を下げたことにより、黒がしっかり再現 きるようになるため暗部コントラストも改 される。

 尚、バックライトと液晶の合成で表示さ る映像の表示輝度のゲインは、同図(c)に示 ように、バックライトの輝度と液晶変調ゲ ンの積となり、この値は表示輝度の変化に る違和感を与えないよう一定の値に保たれ 。

 図18は、図1に示した液晶バックライト駆 装置が行うAPL-AGCと液晶バックライト協調制 御の複合処理例を示す概念図である。同各図 に示すように、点線で示した図16の処理と実 で示した図17の処理を組み合わせることも 能である。これらの制御はそれぞれ独立に われ、入力ピーク輝度や入力平均輝度のレ ルに応じて、両処理の効果をそれぞれ得る とができるが、場合によっては、1点鎖線で したような両処理の相乗効果による大幅な 費電力削減効果も期待できる。

 図19は、図1に示した液晶バックライト駆 装置が行うエリア別APL-AGC処理例を示す概念 図である。同図に示すように、図1に示した 源BL1~BL4の照光範囲に対応させて分割された 像領域Area1~Area4の平均輝度レベルAPLをそれ れ算出し、映像エリアごとにこの算出した 力平均輝度レベルの増加に対応させてバッ ライトの輝度を低下させるエリア別APL-AGC制 を行う。

 同図に示す例では、画面上側の映像領域A rea1、Area2の平均輝度レベルがそれぞれ90、80 高くなるため、これに対応させて同図BL輝度 例1に示すようにバックライトの輝度をそれ れ65、75に設定することで眩しさを抑える。 た、画面下側の映像領域Area3、Area4の平均輝 度レベルは、それぞれ40、30と低くなるため これに対応させてバックライトの輝度をそ ぞれ90、100に設定することで暗部、明部それ ぞれを見やすい明るさに調整する。これによ り、画面全体を一括して行う場合に比べて、 暗部とも明部双方の視認性を向上させた逆光 補正のような効果をもたらすと共に、より効 果的な省電力化が可能になる。

 このとき、隣接映像領域間に極端なバッ ライト輝度差をつけることは明るさの変化 段が付き不自然さをもたらすので望ましく い。そのため、隣接映像領域間のバックラ ト輝度は一定の差または比の範囲に入るよ に制限を設ける。また、各映像領域の入力 均輝度のモーメントを求めてそれに応じた 度傾斜をつけるようにしても良い。例えば 同図BL輝度例2に示すように、画面の上側が るい映像では、Area1、Area2、Area3、Area4の順 70,80,90,100というように徐々に一定傾斜で光 の輝度を増加させる。これにより、より自 な画像で同様の効果を得ることができる。

 図20は、従来の液晶とバックライトの協 制御の構成を示すブロック図である。同図 示す例では、ヒストグラム解析に基いて(ブ ック400)、液晶ドライバ内等に設けられたガ ンマテーブルを書き換える。ガンマテーブル には、実質的に映像ゲインといわゆるガンマ 補正の逆伸張および飽和特性を総合したカー ブが内蔵されており、この映像ゲイン部分を 可変することにより(ブロック402)、映像の輝 を維持したまま液晶変調度の向上とバック イトの輝度低減を行う例である。

 この従来例では、映像信号入力のヒスト ラム解析を行って映像のピーク輝度が検出 れ(ブロック400)、このピーク輝度を関数Aで 算することにより(ブロック404-a)、フィード フォワードによりゲイン調整されたガンマテ ーブルに書き換えられる(ブロック402)。入力 れた映像信号は、このガンマテーブルによ て修正され(ブロック402)、この修正された によって液晶ドライバ24を介して液晶パネル 10が制御される。

 一方、ヒストグラム解析の結果は、液晶 の変調度を変えた影響の逆補償をバックラ ト側で行うべく、関数Bによって処理され( ロック404-b)、その結果に基づいて調光制御 号が生成され(ブロック406)、この調光制御信 号に基づいてバックライトドライバ26を介し バックライト11の輝度制御が行われる。

 図21は、本発明に係るフィードバック式 液晶とバックライトの液晶ピークAGC協調制 の構成を示すブロック図である。同図に示 例は、前述の従来例のようなヒストグラム 析を用いたフィードフォワード型の制御で なく、映像の輝度ピークを用いたフィード ック制御により、液晶バックライト協調制 を行う場合の例である。

 同図に示すように、入力された映像信号 、輝度ピークが検出され(ブロック412)、ロ パスフィルタ414を介して関数Aで処理され(ブ ロック404-a)、その結果をフィードバックして ゲイン調整が行われる(ブロック408)。

 このようにゲイン調整が行われた映像信 は、オーバーフローリミッタ410を介して液 ドライバ24に入力され、液晶パネル10に表示 される。オーバーフローリミッタ410は、瞬間 的にピークレベルが少しオーバーした場合の 破綻防止のために設けられる。

 一方、ローパスフィルタ414の出力は、液 側の変調度を変えた影響の逆補償をバック イト側で行うべく、関数Bによって処理され (ブロック404-b)、その結果に基づいて調光制 信号が生成され(ブロック406)、この調光制御 信号に基づいてバックライトドライバ26を介 たバックライト11の輝度制御が行われる。

 上述したような協調制御構成を用いるこ で、複雑なヒストグラム演算を避けること できるとともに、映像信号のピークにマー ンが有る分だけ液晶変調度を上げ、その分 ックライトの輝度を下げられるため、同一 度映像のままバックライトの輝度低減によ 省エネ化が期待できる。

 また、液晶の変調度が上がった分だけコ トラスト改善および階調再現性や色シフト 少、視野角改善に効果を発揮する。特に画 全体が暗い時には、大きく液晶変調度を上 て、液晶の最も苦手な低変調度領域を使わ に済むので上記効果は大きくなる。

 この制御構成は、透過直視型液晶ディス レイのみならず、透過型液晶や、反射型液 、マイクロミラーデバイスなど別光源を変 するタイプのディスプレイ一般に適用でき リアプロジェクタやフロントプロジェクタ どにも応用可能である。

 図22は、図21に示したピーク検出部412の構 成例を示すブロック図である。同図に示すよ うに、このピーク検出部412では、映像信号の RGB各原色の値の最大値を抽出し(ブロック417) その輝度ピークを検波し(ブロック416)、こ 検波した値を制御目標値となるピークリフ レンスから減算することで(ブロック418)、フ ィードバック制御用の誤差成分が検出される 。ここで、ピークリファレンスは、最大変調 度レベルより少し下に置くことにより、常時 、液晶の最大変調付近まで使用する構成とす ることが望ましい。

 図23は、図21に示したピーク検出部412の他 の構成例を示すブロック図である。同図に示 す例では、フルレベルより少し下に設定され たピークスレシホールドを超えた分を検出し (ブロック422)、レートカウンタ部でこの検出 た回数をカウントし(ブロック420)、そのレ トが僅かな一定値になるようフィードバッ 制御することにより(ブロック418)、このピー ク検出部でヒストグラム分布制御を代替する ことができる。また、レートカウンタ部では 、ピークスレシホールドを超えた分を累積す るようにしても良い。

 この構成によれば、ヒストグラムの上側 定比率を最大変調付近に制御するのと同等 効果を安価に、即ち、ヒストグラムを取っ レベル再配分する計算方式より簡単なフィ ドバックだけで実現できる。また、逆にレ トカウンタ部でスレシホールド以上の時間 続が短い部分を無視してカウントするなど 工夫により、例えば字幕などの短いピーク 大量に出てもそれに影響されないようにマ クできるなど、ヒストグラムだけでは実現 きない特長を容易に付加することもできる

 上述したような、フィードバック式の液 バックライト協調制御は、複雑なヒストグ ム解析などを必要とせず、一定のリファレ スレベルやスレシホールドを基準としたフ ードバック制御で行われるため、極めて小 模な回路の簡単な関数計算だけで充分な液 ピークAGC精度が出しやすい。また、ガンマ ーブルを書き換える必要がないため、走査 毎のゲイン調整や、画素毎のゲイン調整に 、連続的に滑らかに対応でき、エリア別制 の効果を最大限発揮できる。

 図24は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成を示すブロック図である。同図 示す例は、液晶バックライト協調制御のピ ク変調度AGC負帰還ループと逆補償作用のそ ぞれに対して、APLの検出結果を関与させる 合の構成例である。

 同図に示すように、この構成例では、入 された映像信号のAPL値を検出し(ブロック424 )、この検出した値を関数Aおよび関数Bに入力 することで、液晶バックライト協調制御とAPL -AGC制御が同時に行われる。尚、液晶バック イト協調制御は前述までに説明した例と同 に行われる。

 図25は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成の第2の例を示すブロック図であ る。同図に示す例は、APL検出の結果を関数B のみ入力し、バックライト側をAPLとピーク 関数処理し、液晶ゲイン側をピークで関数 理した場合の例である。その他は、図24と同 様に構成される。

 図26は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成の第3の例を示すブロック図であ る。同図に示す例は、APL検出の結果を関数A のみ入力し、バックライト側をピークで関 処理し、液晶ゲイン側をAPLとピークで関数 理した場合の例である。その他は、図24と同 様に構成される。

 図24~図26に示した構成は全てピーク変調 AGC負帰還ループにより液晶変調度は同じに たれ、かつAPL検出から同ループへの関与度 異なっているものの、同ループによる映像 インの逆補償の作用によりバックライト調 量もAPL検出から直接制御した場合と同等に り、これらの構成差に依らず液晶とバック イトの相乗作用で再現された画像の見え方 ほぼ同等となる。

 図27は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成において、APL-AGCおよびバックラ イトをエリア別に制御する場合の構成例を示 すブロック図である。尚、以下の説明では、 画面を4つのエリアに分割した構成を想定す 。

 同図に示すように、この例では、エリア にAPLを検出し(ブロック425)、この検出した を用いてエリアごとに関数処理、調光制御 行われ、エリア別バックライトドライバ27に よって、分割構成されたバックライト11が駆 される。

 即ち、この例では、エリア別のAPL-AGCによ るエリア別バックライト制御に、全画面ピー ク変調度AGC協調制御を併用した制御構成とな る。協調制御分は、乗算によるゲイン調整に 回されると共に、バックライト調光制御にも 回され、ゲイン調整の逆補正として使用され る。

 逆補正分はゲインの逆数を取って、輝度 ニアに戻すためのガンマ伸張を行った上で ックライト制御に回される。この例では、 画面ピークにマージンが有る分だけ協調制 による改善効果が得られる。

 図28は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成において、APL-AGC、バックライト 、液晶変調ゲインをエリア別に制御する場合 の構成例を示すブロック図である。

 同図に示すように、この例では、APL-AGCお よびバックライトのエリア別制御に加えて、 ゲイン調整部408、オーバーフローリミッタ410 、液晶ドライバ24、液晶パネル10、関数部404-a 、エリア間光量分布関数428がエリア別に構成 される。

 即ち、この例では、図27の例と同様にエ ア別のAPL-AGCによるエリア別バックライト制 に、全画面ピーク変調度AGC協調制御が併用 れ、さらに、エリア別APL成分は協調制御の イン調整にも回され、映像信号のエリア別 度むらを減少させる効果を持つ。つまりエ ア別APLとエリア別のピークは同一ではない 、多くの場合、高い相関性を持つ。そのた 、全画面ピーク検出にもかかわらず、画面 輝度傾斜が有る場合など、図27の構成より 、より効果的に液晶変調度をピーク一杯ま 使用できることになり、協調制御による省 力、画質改善効果がより高められる。

 尚、同図中、白抜きの太矢印で示した信号 インには、映像の縦方向の位置によってラ ン単位で連続的に変化する分布関数が乗算 れた連続的に変化する映像信号が流れる。 下の図においても、白抜きの太矢印は同様 信号が流れるものとする。、
 図29は、APL-AGCと液晶バックライト協調制御 複合構成において、APL-AGC、ピークをエリア 別に検出し、バックライト、液晶ゲインをエ リア別に制御する場合の構成例を示すブロッ ク図である。

 同図に示すように、この例では、APL-AGC、 バックライト、液晶変調ゲインのエリア別制 御に加えて、ピーク検出412およびローパスフ ィルタ414がエリア別に構成される。即ち、こ の例では、APL検出、ピーク検出、バックライ ト調光制御、映像信号ゲイン調整の全てがエ リア別に行われ、より完全に液晶変調度をピ ーク一杯まで使用することができると共に、 APL-AGC効果も最大限に発揮できるため、最も 電力でかつ最も見易く、最もコントラスト 階調再現性にも優れている。尚、破線矢印 示したように、あらかじめAPLの一部を映像 号ゲイン調整側に回してもよい。

 図30は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成において、APL-AGCと液晶変調ゲイ ンをエリア別に制御する場合の構成例を示す ブロック図である。

 同図に示すように、この例では、エリア APL値は求めるがバックライトはエリア分割 ずに全画面一括調光制御され、エリア別に められたAPL値と全画面ピーク値に基いて、 リア別のゲイン調整が実施される。バック イトはその全画面ピークAGCの逆補正のみで 調されるが、ピークAGCループのフィードバ ク効果により、全画面ピークとエリア別APL 差分で制御されることとなる。この時、エ ア別APLとエリア別のピークは同一ではない 、多くの場合、高い相関性を持つ。そのた 、画面内に輝度傾斜が有る場合などには、 画面ピーク検出かつ全画面バックライト制 にもかかわらず、エリア別バックライト制 に近い効果を持つものが安価に構成できる

 図31は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成において、APL-AGCと液晶変調ゲイ ンをエリア別に制御する場合の他の構成例を 示すブロック図である。

 同図に示すように、この例では、エリアA PLのエリア間共通部分、例えば平均などでバ クライトを制御し、エリア間差分成分を映 信号ゲイン調整側に回すことで(ブロック430 )、エリア間差分APL値と全画面ピーク値に基 て、エリア別のゲイン調整が実施される。 の例は、図30と同様に全画面一括バックライ ト制御で、エリア別制御に近い効果を持つも のが安価に構成できる。

 図32は、APL-AGCと液晶バックライト協調制 の複合構成において、APL-AGC、バックライト 、ピーク検出、液晶変調ゲインをエリア別に 制御する場合の構成例を示すブロック図であ る。同図に示すように、この例では、図29と 様に、APL検出、ピーク検出、バックライト 光制御、映像信号ゲイン調整の全てがエリ 別に行われ、APLを図29の破線矢印の映像信 ゲイン調整側のルートにのみ通した例で、 ークAGCループのフィードバック効果により 結果的には図29と同等の制御となる。よって 、図29と同様に、より完全に液晶変調度をピ ク一杯まで使用することができると共に、A PL-AGC効果も最大限に発揮できるため、最も省 電力でかつ最も見易く、最もコントラストや 階調再現性にも優れている。

 図33は、図29の制御構成の具体例を示すブ ロック図である。同図に示すように、この例 では、エリア別ピーク検出の余裕分出力をフ ィードバック・ループフィルタとして積分し (ブロック415)、「1+エリア別ピーク余裕分の 分値」を図34に示すようなエリア間光量分布 関数428で近似した曲線で映像入力を乗算し、 同時に、輝度制御外部入力を「1+エリア別ピ ク余裕分の積分値」で除算し(ブロック434) その2.2乗、即ち輝度リニアに戻すためのガ マ伸張し(ブロック432-2)、それをさらに「2× リア別APL値+1(ブロック404-b)」で除算し、そ 結果でバックライトが調光される。

 図34は、エリア間光量分布関数の例(一次 4分割の場合)を示すグラフである。

 図35は、バックライト制御用の調光信号 なるバーストパルスの分割発生例を示すタ ミングチャートである。同図に示す例では バックライト制御用の調光信号となるバー トパルスを1フレーム内(F1、F2)に複数発生さ ることで、光源の点灯期間を制御するバー ト信号の50Hzや60Hzの基本波成分が抑圧され その結果、フリッカの発生が抑圧される。

 ここで、同図(a)は、バーストパルスを分 発生しない従来の例であり、同図(b)は3分割 発生した例であり、同図(c)は2分割発生した である。このように、バーストパルスの分 発生数は、2分割でも3分割でも、あるいは4 割以上としても良い。また、幅の異なるパ スを混在させても良く、パルスの間隔を異 らせても良い。パルス幅および/または間隔 適宜調整することにより、基本波成分を抑 してフリッカの発生を防止したり、エリア の表示ムラをなめらかにすることができる

 図36は、位相制御2分割バーストの構成を す概念図である。同図(a)に示すように、こ 例では、バーストパルスをフレームに同期 せて必ず2連発にし、同図(b)に示すように、 デューティに応じてパルス幅Wおよび/または ルス間隔Gを所定のパターンに従って制御す ることで、フリッカの抑制や画質改善が行わ れる。

 同図(a)および(b)に示すように、この例で 、フルデューティから下げる時は、まずバ スト信号パルスの立上がり端(図中「t1」)か ら液晶遷移時間分の間隔を空けてゆき、さら にデューティを下げる場合には、フレーム内 に存在する2つのバースト信号パルス間の間 (図中「G1-1、G1-2、G1-3」)は一定間隔に維持し たまま、フレーム間のパルス間隔(図中「G2-1 G2-2」)を均等に増やしていく。また、パル 信号の幅(図中「W1-1、W1-2、W1-3、W2-1、W2-2、W2 -3」)および/または位相を所定の関係に従っ 制御することで、ビートの発生を抑制する とができる。尚、図中「G2-1、G2-2」は、フレ ーム単位で複数存在するパルスのうちの最後 尾のパルスと、これに続くフレームに複数存 在するパルスのうちの先頭パルスとの間隔を 示し、このような異フレーム間のパルス間隔 を制御しても良い。

 図37は、位相制御2分割バーストの他の構 例を示す概念図である。同図(a)に示すよう 、フルデューティから下げる時は、まず前 の液晶遷移時間分の間隔を空けてゆくこと 画質改善を行うとともに、後端のランプOFF 間分の間隔を空けてゆくことで隣接エリア のクロストークを防止し、次に2発間の間隔 も並行して空けることで基本波成分の増加を 抑える。さらに絞る時は真中の間隔を保ちな がら両端または前端の間隔を増やしていく構 成、即ち、液晶遷移およびランプOFF時間のマ スクを優先した制御パターンとなる。

 また、同図(b)では、暗部の動画解像度改 および暗部シャープネスの向上を優先させ ため、デューティ50%以下の領域でランプOFF 間のマスクを行うとともに、液晶遷移マス を最優先させる。

 図38は、位相制御2分割バーストの他の構 例を示す概念図である。同図(a)は、液晶遷 マスクを最優先させるとともに、フリッカ 抑圧を優先させた例であり、同図(b)は、前 パルスの変化を曲線とした場合の例である

 以上説明した図37や図38に示した構成のよ うにバーストを分割した場合、各バーストパ ルス幅が短くなるためにバースト・デューテ ィの分解能が落ちてしまう。たとえばCCFL点 キャリア周波数を50kHzとするとキャリア・サ イクル単位でバースト・デューティ制御をす ると、60フレーム/秒で点灯する場合、1フレ ムに1パルスの時には、(50000サイクル/秒)×((1 /60)フレーム/秒)=833サイクル/フレームとなる

 しかし、バースト・パルスを2分割すると 、各パルスは最大でも417サイクル/バースト なり、仮にバックライトの明るさが20%程度 なる時には、わずか83サイクル/バーストと る。元の映像フレーム周波数が120フレーム/ の場合には、さらにその半分のわずか42サ クル/バーストとなってしまい、分解能が少 くなりすぎて、バースト・デューティの量 化誤差が大きくなり、その量子化誤差の低 波成分、特に5~15Hz成分が画面フリッカとし 認識されやすくなる。

 その対策として、2分割したバーストの1 目では、バースト毎に使用可能なバースト 制御データの最下位ビットより下の端数ビ トをそのまま切り捨て、2発目では逆に使用 能な最下位ビットの下の端数ビットの最上 が1の場合は切り上げる処理をしてからバー スト生成回路に供給する。このようにして2 割の合計幅の精度を分割前と同等に維持す 。

 また他の方法としてノイズシェイピング 術を使用して、出力バースト毎に使用可能 ットより下のビットを切り捨ててバースト 成回路に供給し、その切り捨てた端数分を 回のバースト幅制御データに加算後、また 用可能ビットより下のビットを切り捨てて ースト生成回路に供給することを繰り返す うにしてもよい。

 図39は、高輝度バーストと低輝度バース の複合で構成されたバーストパルスの例を すタイミングチャートである。同図(a)は、 輝度なパルス(高輝度部)で点灯させるととも に、その非点灯区間も低輝度なパルス(低輝 部)で1フレーム内フルデューティで点灯させ る例であり、同図(b)は、高輝度なパルス(高 度部)で点灯させるとともに、非点灯区間は 輝度なパルス(低輝度部)で1フレーム内高デ ーティで点灯させる例であり、同図(c)は、 輝度低デューティバーストと逆位相の緩や な輝度変化をもつ低輝度フルデューティバ ストで駆動する例である。。

 このように、バーストパルスを高輝度部 低輝度部の複合構成とすることにより、低 度高デューティによる動きボケした映像の に、くっきりした輪郭の高輝度画像を重ね ことができ、高輝度画像時の輝度低下を低 させることができるとともに、音鳴きも低 させることができる。また、同図(c)の例で 、高輝度バースト前後の低輝度点灯輝度を 分的に下げることにより、輪郭をよりシャ プにすることができる。

 図40は、高輝度バーストと低輝度バース の複合で構成されたバーストパルスにおい 、低輝度バーストを分割構成した例を示す イミングチャートである。同各図に示す例 、高輝度低デューティバーストとその前後 余白内にさらに低輝度バーストを複数発生 せた例であり、高輝度超低デューティ・バ ストを複数発生させて平均的に低輝度バー トと等価にした例であり、図39と同等の視覚 効果を得ることができる。

 ここで、同図(a)は、低輝度部を構成する 割パルスを均一分布とした場合の例であり 同図(b)は、低輝度部を構成する分割パルス 高輝度部の前後だけ低密度とした場合の例 あり、同図(c)は、低輝度部を構成する分割 ルスを高輝度部の前後だけ低レベルとした 合の例である。

 図41は、図40の例において、要求バックラ イト輝度に応じて、高輝度パルスのデューテ ィを可変するとともに低輝度部の電流値も連 動可変することにより、フリッカと輝度低下 を抑制する場合の例を示す概念図である。高 輝度部のパルスデューティと高輝度部電流の 積および低輝度部のデューティと低輝度部の 電流の積の和が要求輝度に比例するように制 御される。同図に示す例では、フリッカの目 立つ中間デューティ時の低輝度部分比率を多 めに取ることによりフリッカを抑制し、また 、高輝度パルスデューティの低い部分をでき るだけ多くし、動画解像度改善効果を高める 。

 図42は、要求バックライト輝度に応じて ーストパルスの幅と電流値の双方を連動制 する例を示すタイミングチャートである。 各図に示すように、フレームF1では基準電流 値のバーストパルスを発し、フレームF2では 基準値を超えるバーストパルスを発生する 成としても良い。

 図43は、図42の例のように、要求バックラ イト輝度に応じてバーストパルスの幅と逆方 向に電流を制御し、動画解像度改善効果を高 め輝度低下抑制と点灯安定度を確保する場合 の例を示す概念図である。同図(a)は、要求バ ックライト輝度に応じてリニアにデューティ を変化させる従来の制御例であり、同図(b)は 、要求バックライト輝度に応じてバーストデ ューティを可変するとともにその逆方向に電 流値を連動可変し、できるだけバーストデュ ーティの低い領域を増やすことにより、動画 解像度改善効果を高めた例である。具体的に は、バーストデューティ低減に応じてまず電 流を上げて行き一定電流まで達した後デュー ティのみ低減することで、動画解像度改善を 高め輝度低下抑制と点灯安定度を確保する。

 図44は、要求バックライト輝度に応じて ーストと逆方向に電流を制御し、動画解像 改善効果を高め輝度低下抑制と点灯安定度 確保する場合の他の例を示す概念図である 同図(a)は、要求バックライト輝度に応じて ーストデューティを曲線特性で可変すると もにその電流値も連動可変する例であり、 図(b)は、バーストデューティ低減に応じて ず電流を上げて行き一定電流まで達した後 ューティのみ低減し、さらにその後は、デ ーティ一定で電流を下げてゆく場合の例で る。

 図45は、バックライトを液晶書換と同期 せて分割駆動する順次点灯構成において、 ックライトスキャンを液晶書換スキャンよ も速くして隣接エリアの光クロストークを らす場合の例を示したタイミングチャート ある。

 同図(a)は、従来のバックライトスキャン 御の例であり、垂直方向の液晶書換速度に わせて、分割したバックライトBL1~BL4の点灯 タイミングが設定される。この図に示すよう に、低デューティの場合は、点線で示す液晶 遷移が終了した後に各バックライトの点灯期 間を配置することで、液晶遷移時間のマスク による画質改善効果が得られる。また、各バ ックライトの点灯期間には、分割したエリア 間の光漏れが生じるため、この影響が液晶書 換タイミングと重ならないように配置される 。

 同図(b)は、バックライトBL1とBL2、即ち、 の外側に他のエリアが無いため垂直方向の リア間光漏れの影響が内側のエリア方向に か生じない両端エリアのバツックライト点 タイミングを中央エリアよりにシフトさせ ことで、デューティが上がった場合であっ も、可能な限りエリア間光漏れと液晶書換 が重ならない構成とした場合の例である。 た、両端部のエリアのみ、隣接エリアとの 間間隔を縮めるなどスキャン間隔を不等間 にしても良い。

 図46は、デューティに応じてバックライ スキャンの進行速度を可変制御する例を示 た概念図である。同図(a)に示すように、デ ーティが大きい場合は、図43の例と同様にバ ックライトスキャンの進行速度を液晶書換の 進行速度よりも速くすることで、エリア間光 漏れの液晶書換に対する影響を回避し、デュ ーティが小さい場合は、逆にバックライトス キャンの進行速度を液晶書換の進行速度より も遅くして、1フレーム全体を等間隔スキャ する方向にシフトすることで、フリッカの 生を抑制する。

 同図(b)は、バックライトスキャンの進行 度をデューティに応じて制御する概念を示 た図である。この図に示すように、あるデ ーティより低デューティの領域では、バッ ライトスキャンの進行速度を1フレームを等 分割した速度と同じとすることでフリッカを 抑制し、あるデューティより高デューティの 領域では、デューティの増加に比例してバッ クライトの進行速度を増加させる構成として も良い。

 即ち、フリッカが目立つデューティの小 めな時には、ブランク部分も含めた1フレー ム内を等間隔にスキャンすることにより、全 画面トータル輝度の変動を抑えてフリッカを 抑制し、エリア間光漏れの影響が生じる高デ ューティ領域では、バックライトスキャン進 行速度を増加させることで、この影響を防止 する。尚、バックライトスキャン進行速度の 増加比率や増加曲線は、光源の特性や配置等 に応じて任意に設定可能である。

 図47は、バックライトスキャン時の点灯 ターンの他の例で、バースト点灯開始と終 時の電流を緩やかに変化させて、エリア間 点灯交代をスムーズにし、フリッカ感の低 を図るものである。

 図48は、図47と同じ効果を狙った他の例で 、バースト前後の電流量を調整する代わりに 、短いバーストを付加することにより、メイ ンのバースト前後の平均的な輝度が緩やかに 変化するのと同等にしたものである。同図(a) は前後にそれぞれ複数のデューティの違うパ ルスを付加した例、同図(b)は前後にそれぞれ 1パルスを付加した例である。

 図49は、図28に示したエリア間光量分布関 数428を補償する場合の構成例を示すブロック 図である。同図に示すように、この光分布関 数補償手段では、ガンマ伸長部500により、ガ ンマ圧縮された映像信号が伸長され、輝度に 比例したリニア映像ゲインに戻され、リニア 映像ゲインのエリア順次信号として出力され る。

 バックライトは、画面上での映像輝度を 化させないため、このリニア映像ゲインの 数に比例して駆動される。そのため、逆数 換部502-1により、バックライト輝度に比例 せるための逆数変換が行われ、リニアバッ ライトゲインのエリア順次信号として出力 れる。

 そして、このリニアバックライトゲイン 光分布関数近似ローパスフィルタ504に通さ 、光分布関数として近似され、バックライ 光分布近似信号としてライン毎または画素 に1回出力される。ここで、光分布関数近似 ローパスフィルタ504は、水平または垂直の一 次元で構成されても、水平垂直の二次元で構 成されていても良い。

 このバックライト光分布近似信号が逆数 換部502-2およびガンマ圧縮部506に入力され 元の映像ゲイン信号に戻されて、映像ゲイ のライン順次信号としてライン毎または画 毎に1回出力される。

 以上の構成により、光分布関数によるバ クライトの画面上での光クロストーク特性 補償された映像ゲイン信号を得ることがで る。

 光分布関数近似回路の一例としては、同 中の符号504内に示したように、FIRローパス ィルタ506とIIRローパスフィルタ508の縦続接 で構成することが望ましい。FIRローパスフ ルタは、自由に係数を設定することにより 比較的自由なインパルス・レスポンスひい はステップレスポンスを形成しやすいとい 特徴を有するが、少ないステージ数では概 の近似となる。一方、IIRローパスフィルタ 、1~2次の低い次数でも滑らかな応答ができ という特徴を有するが、位相特性が悪く応 が前後非対称になる。

 図50は、図49に示した光分布関数近似ロー パスフィルタ504内に設けられたFIRローパスフ ィルタ506とIIRローパスフィルタ508の特性を示 すタイミングチャートである。同図(a)に示す ようなインパルス信号の入力に対して、FIRロ ーパスフィルタ506は、同図(b)に示すようなス テップ応答を形成することができ、IIRローパ スフィルタ508は、同図(c)に示すような減衰応 答を形成することができる。

 そこで、図49の光分布関数近似ローパス ィルタ504に示したように、FIRローパスフィ タ506とIIRローパスフィルタ508を縦続接続で 成し、前段のFIRローパスフィルタにより、 略の分布カーブを形成する要素とともに、 段のIIRローパスフィルタの位相特性を補償 るような要素を盛り込んだ係数設定とする とで、エリア毎のゲインの値がステップ入 として順次シリアル入力されると折線近似 補償カーブが生成される。即ち、後段のIIR は主としてその折線近似の角を丸める働き するとともに後方への分布の裾野を拡げる 目を負う。このようにしてFIRローパスフィ タとIIRローパスフィルタの特徴を組み合わ て互いに欠点を補うことにより、滑らかか 、位相特性の良い前後対称な任意の分布関 近似を小規模な回路で実現することができ 。

 図51は、図49に示した光分布関数近似ロー パスフィルタ504内に設けられたFIRローパスフ ィルタ506とIIRローパスフィルタ508の処理例を 示すタイミングチャートである。同図(a)に示 すような1エリア長に相当するステップ信号 入力されると、FIRローパスフィルタ506は、 図(b)に示すような折れ線近似信号を出力し IIRローパスフィルタ508は、同図(c)に示すよ な減衰信号を出力し、これら組み合わせの 果として、光分布関数近似ローパスフィル 504は、同図(d)に示すような滑らかかつ位相 性の良い前後対称な分布関数近似信号を出 する。

 図52は、隣接エリア間にクロストークを たせることにより、隣接エリア間でバック イトに極端な差がつかないようにして、画 上に違和感を出さないようにしたエリア別AP Lを順次処理の演算で小規模で実現する場合 例を示すブロック図である。同図(a)に示す うに、この順次処理は、1フレームの映像信 が図19に示したような第1のエリアArea1の上 から、第4のエリアArea4の下端まで順次入力 れて行われる。

 まず、ガンマ伸長部500により、入力映像 号が輝度に対してリニアな値になるように ンマ伸長が行われ、この伸長された信号が 図(b)に示すような複数エリアにまたがる分 幅のインパルス・レスポンスを有するロー スフィルタ510に通されて、エリア間のクロ トークを持った信号が生成される。

 そして、フリップフロップ512により、こ エリア間のクロストークを持った信号を各 リア成分の中心付近かつ手前のエリアと後 のエリアからのクロストーク成分がほぼ等 くなるようなタイミングで順次サンプルし エリア順次APL出力を得る。ただし、そのま では、画面上下端で本来隣接していない第1 のエリアと第4のエリア間にもクロストーク 生じてしまうため、第4のエリアサンプル直 にローパスフィルタ510をリセットする信号 入力し、急速チャージを行う。

 図53は、エリア別APL検出順次処理の例を すタイミングチャートである。同図(a)に示 ようなガンマ伸長後のリニア映像信号が第1 エリアArea1から第4のエリアArea4まで順次入 されると、ローパスフィルタにより、同図(b )に示すような、エリア毎に複数エリアにま がる分布幅のインパルス・レスポンスが生 される。ここで、同図(b)では、第1のエリア 第3のエリアに相当する成分が実線で示され 、第2のエリアと第4のエリアに相当する成分 点線で示される。

 そして、同図(c)に示すサンプルクロック フィリップフロップに入力することで、同 (e)に示すエリア順次APL出力を得る。このサ プルクロックの発生タイミングは、各エリ 成分の中心付近かつ手前のエリアと後ろの リアからのクロストーク成分がほぼ等しく るようなタイミングに設定する。尚、同図( c)の符号1、2、3、4は、対象エリアを示すもの とする。

 加えて、同図(d)に示すように、第4のエリ アArea4のサンプル直後にローパスフィルタを セットする信号を入力し、同図(b)に示した 直ブランク期間が終了するタイミングで急 チャージを行う。

 図54は、本発明の第1の実施形態に係るバ ンスト・サプレサの構成を示す回路ブロッ 図である。同図に示すように、本バランス ・サプレサ624は、例えば、映像信号に所定 処理を行う映像処理部700と、液晶等の表示 子702の間に設けられ、表示素子702に入力さ る前段で映像信号の出力抑制を行う機能を える。もっとも、バランスト・サプレサ600 、映像処理部700と一体に構成しても良い。 、同図中「/」が付された信号線は、RGBそれ ぞれ独立に設けられた信号線を示し、以下同 様の表記を用いる。

 最大値検出回路606により入力RGB(Input[0-200% ])の最大値を求め、この最大値検出回路606と シフタ608と減算器610とで構成されたサプレ ゲイン生成部614により、この最大値の関数 して入力レベルが高い部分で連続的に単調 少するサプレスゲイン(Gain[100%-50%])を生成し 、乗算器612により、このサプレスゲインを入 力RGBに乗算し、入力レベルに対して単調増加 かつ、飽和しない範囲に収まるような非線形 カーブの出力(Output[0-100%])を生成する。即ち 従来例のようなRGB各色独立のゲインとなる うな飽和制御をせずに、各色に同じゲイン 与えて飽和防止制御することにより、従来 じていたような色化けが防止される。

 図55は、図54に示したバランスト・サプレ サのサプレスカーブ例を示す特性図である。 同図点線に示すように、前図に示したサプレ スゲイン生成部614では、入力値に基づき100%~5 0%のゲインが生成され、乗算器612により同図 線で示すような逆放物線状のサプレス特性 付加される。

 図56は、図54に示したバランスト・サプレ サの動作例を示す特性図である。本バランス ト・サプレサでは、RGBに同じゲインが与えら れるため、同図a点、b点に示すように、RGB最 入力が増加しても各色の比率が維持され、 プレスされた領域でも色化けせず、出力が 和するような領域においてもホワイトバラ ス崩れを起こさない。よって、従来例のよ に、肌色の高輝度部分が白や水色に化ける とも無く、雪景色の白の明るい部分のホワ トバランスが崩れてが水色やピンク色に化 ることも無くなる。

 図57は、ディテール・キープ・バランス ・サプレサの構成を示す回路ブロック図で る。これらのサプレサは、ディテール信号 レベルをキープしたままサプレスする構成 備える。

 同図(a)は、第1の実施形態に係るディテー ル・キープ・バランスト・サプレサであり、 入力RGB信号をハイパスフィルタ620とローパス フィルタ622とで基本波形とディテール波形に 分ける構成を備える。

 ローパスフィルタ622により抽出された基 波形は、バランスト・サプレサ624を通過し 後、遅延時間を合わせてハイパスフィルタ6 20により抽出されたディテール波形と混合さ る。尚、ローパスフィルタ622は、算術的フ ルタに限定されず前後ワードを含めた値の 間値や最大値などをとるランク・オーダー フィルタやモードフィルタなどのロジカル ィルタでも良い。

 同図(b)は、第2の実施形態に係るディテー ル・キープ・バランスト・サプレサであり、 同図(a)のハイパスフィルタ620に替えて、減算 器610により入力RGB信号からローパスフィルタ 622で抽出された基本波成分を減算することで ディテール成分が抽出される。減算器610に入 力される各信号の遅延時間は、遅延合わせ回 路623により合わせられる。

 同図(c)は、第3の実施形態に係るディテー ル・キープ・バランスト・サプレサであり、 同図(b)の構成にオーバーフローリミッタ628を 付加した構成を有する。オーバーフローリミ ッタ628は、ディテール信号と基本波信号との 混合信号がオーバーフローすることを防止す るために設けられる。

 オーバーフローリミッタ628としては、基 波形とディテール波形を混合した後、RGB独 にリミッタをかける構成やリミッタ特性ま はそれに近い特性のバランスト・サプレサ まりバランスト・リミッタを通す構成が適 可能である。ディテール波形は高周波AC信 のみとなるため、連続的に大面積の飽和を ない。また振幅もそんなに大きいわけでは い。そのため、必ずしもバランスト・リミ タの必要は無く、元のバランスト・サプレ 出力の飽和マージン設計しだいで、単純なRG B独立オーバーフローリミッタで充分に対処 ることも可能である。

 図58は、図57に示したディテール・キープ ・バランスト・サプレサの動作例を示す特性 図である。本ディテール・キープ・バランス ト・サプレサでは、ディテールを残し基本波 をサプレスすることで、同図(a)および(b)に示 すように、どの点においても微分ゲインが常 時一定になるように構成される(δVo3/δVi3=δVo2 /δVi2=δVo1/δVi1)。このように構成することで 高レベル時であってもディテール成分が残 ため、コントラストを維持することができ 。

 尚、同図(c)に示すように、飽和に遠い小 ベル領域では、微分ゲインδVo1/δVi1と平均 インVo1/Vi1の傾きが同じになるが、同図(d)に すように、飽和に近い大レベル領域では、 分ゲインδVo3/δVi3と平均ゲインVo3/Vi3の傾き 異なる。

 図59は、ディテール・レシオ・キープ・ ランスト・サプレサの構成を示す回路ブロ ク図である。同図(a)は、第1の実施形態であ 、入力RGB信号から基本波形とディテールが 出され、サプレスゲイン生成部614により、 の抽出された基本波形からサプレスゲイン 生成され、乗算器612a、612bにより、この生 したサプレスゲインが基本波形とディテー に乗じられ、加算器626により混合出力され 。

 または、等価処理として、同図(b)に示す うに、入力RGB信号をローパスフィルタ622に した低周波成分基本波形よりサプレスゲイ を生成し、入力そのものにそのサプレスゲ ンを乗算して出力を得る。この場合、同図( c)に示すように、RGBの最大値を取ってからロ パスフィルタを通しても、RGBそれぞれロー スフィルタを通してからRGBの最大値を検出 ても良い。また、ローパスフィルタは前述 とおり算術的フィルタに限定されずロジカ フィルタでも良く、RGB最大値検出回路と一 となったロジカルフィルタにしても良い。 、ローパスフィルタ622の出力は、ピーク検 回路に入力され、鋭いピークを除いた映像 号のピーク検出に利用される。

 図60は、図59に示したデイテール・レシオ ・キープ・バランスト・サプレサの動作例を 示す特性図である。同図(a)および(b)に示すよ うに、図13に示した構成によれば、飽和に近 高レベル時でも平均ゲインの傾きVo3/Vi3と微 分ゲインの傾きδVo3/δVi3とが等しくなるため 高レベル時のコントラスト変化を防止する とができる。

 これらの構成により、ディテール・コン ラストの低下を防ぎ、質感や立体感を保持 たまま、ダイナミック・レンジの圧縮がで 、さらに、バックライトと液晶の協調制御 連動させることで、暗部のコントラスト改 が大幅に図られる。

 しかし、このメリットにより黒がしっか 沈むため、逆に暗部に元々ノイズが多い場 や、量子化ノイズ(特に圧縮による荒い量子 化ノイズ)が目立つ場合、逆にそれをハイコ トラストで強調してしまい、余計に目立た る場合がある。そこで、さらに、デイテー ・レシオ・キープ・バランスト・サプレサ 機能を利用し、以下に説明するような特性 付加して改善する構成が有効である。

 図61は、2次元ディテール・キープ・バラ スト・サプレサの構成を示す回路ブロック である。この構成では、ディテール・キー ・バランスト・サプレサのローパスフィル として、画面横方向の水平ローパスフィル 632と、縦方向の垂直ローパスフィルタ634で 成される二次元ローパスフィルタを用いて 本波形が抽出され、遅延合わせ回路630によ 縦横の位置合わせ、つまり遅延合わせを行 、減算器610により元入力波形からその基本 形を減算し、2次元ディテール波形を得る。 この方法により全方向の変化のディテール成 分を抽出することができ、より正確なディテ ール再現ができる。その他の構成は前述のデ ィテール・キープ・バランスト・サプレサと 同様に構成される。

 これらのディテールキープ処理により、 和特性に近く入出力間微分ゲインがほとん ゼロになるような場合でも、ディテール信 のゲインをほぼ一定に保つことができ、デ テールコントラストを確保し、質感や立体 を損なわずに映像のダイナミック・レンジ 圧縮することができる。

 また、これらの構成によりLPFを通った制 信号によってゲイン近傍の微小範囲相互の イン差が縮小されるため、上述の複数の色 糸で編まれた布地などの細かいテクスチャ 存在する場合でも平均的な色化けも抑制さ る。

 しかし、以上の処理では高すぎるレベル 入力時にローパスフィルタを通った基本波 のサプレス平均ゲイン、つまり、図12に点 で示した入出力=0の原点から各瞬時入出力レ ベルへ引いた直線の傾きが1より下がってい ため、逆に相対的にディテール波形ゲイン まり微分ゲインが上がりすぎることになり 高過ぎるレベル時にシャープネスを上げ過 たようなぎらぎらした映像になってしまう いう課題が生じる。この課題を解決するた には、次に説明するように、ディテール波 にも基本波形と同じゲインを与えて平均ゲ ンと微分ゲインを揃える構成が有効である

 図62は、ピーク検出前に二次元ローパス ィルタ802を入れることにより、字幕の文字 天気予報の等圧線など、あらゆる方向の細 や小面積の鋭いピークを、その細さに応じ ピーク検出から猶予して、それ以外の部分 ゲインを上げ、連動したバックライトをよ 減光しやすくする構成例を示すブロック図 ある。同図に示した構成は、図31のピーク検 出部412の前段にローパスフィルタ802を追加し 、オーバーフロー・リミッタ410を図61に示し ディテール・レシオ・キープ・オーバーフ ー・サブレサと同様の処理を行うオーバー ローサプレサ800に変更し、このサプレサ800 ゲイン制御信号をローパスフィルタ802の出 から得た構成であり、その他は、図31と同 に構成される。

 ここで、ローパスフィルタ802によりピー 検出を猶予したために、ピークAGCにより、 予された細線のレベルが最大レベルを超え しまう。それを防止するため、オーバーフ ー・サプレサ800でレンジ内に抑圧する。そ まま非線形サプレスカーブで抑圧すると抑 された部分のディテール成分が失われてし うが、ローパスフィルタの出力でゲイン制 されたディテール・レシオ・キープ・オー ーフロー・サブレサを使用することにより 丁度ローパスフィルタで猶予されたために ブレサで削られる空間周波数帯域のディテ ル成分を残すことができる。

 本発明によれば、より高度なバックライ 制御が可能になるため、高画質化や消費電 の低減が要求される大型液晶ディスプレイ の適用が期待される。

本発明の実施形態に係る液晶バックラ ト駆動装置の構成を示す概念図である。 図1に示した液晶バックライト駆動装置 の全体構成を示す回路ブロック図である。 図2に示したブリッジ回路の動作例を示 す回路図およびタイミングチャートである。 図2に示したブリッジ回路の他の動作例 を示す回路図およびタイミングチャートであ る。 図1に示した液晶バックライト駆動装置 の制御構成を示す回路ブロック図である。 図5に示した数値化部および比較部の構 成例を示す回路ブロック図である。 検出PWM信号を生成する例を示す回路ブ ック図である。 検出PWM信号を生成する第1の例に係るA/D 変換動作を示す波形タイミングチャートであ る。 図6に示した非線形特性付加回路326で付 加する非線形特性の例を示す概念図である。 図5に示したループフィルタの構成を す回路ブロック図である。 1ブロック共通単一電流制御でブロッ ごとに独立にソフトスタート/ストップ制御 行う場合の構成例を示す回路ブロック図で る。 図11に示した入力誤差生成部342の構成 示す回路ブロック図である。 図11に示したループフィルタの構成を す回路ブロック図である。 図11に示したソフトスタート/ストップ 波形生成部の構成を示す概念図である。 ソフトスタート/ストップ波形の例を すタイミングチャートである。 図1に示した液晶バックライト駆動装 が行うAPL-AGCの処理例を示す概念図である。 図1に示した液晶バックライト駆動装 が行う液晶バックライト協調制御の処理例 示す概念図である。 図1に示した液晶バックライト駆動装 が行うAPL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合処理例を示す概念図である。 図1に示した液晶バックライト駆動装 が行うエリア別APL-AGC処理例を示す概念図で る。 従来の液晶とバックライトの協調制御 構成を示すブロック図である。 本発明に係るフィードバック式の液晶 とバックライトの液晶ピークAGC協調制御の構 成を示すブロック図である。 図21に示したピーク検出部412の構成例 示すブロック図である。 図21に示したピーク検出部412の他の構 例を示すブロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成を示すブロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成の第2の例を示すブロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成の第3の例を示すブロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGCおよびバックライト エリア別に制御する場合の構成例を示すブ ック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGC、バックライト、液 変調ゲインをエリア別に制御する場合の構 例を示すブロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGC、ピークをエリア別 検出し、バックライト、液晶ゲインをエリ 別に制御する場合の構成例を示すブロック である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGCと液晶変調ゲインを リア別に制御する場合の構成例を示すブロ ク図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGCと液晶変調ゲインを リア別に制御する場合の他の構成例を示す ロック図である。 APL-AGCと液晶バックライト協調制御の 合構成において、APL-AGC、バックライト、ピ ク検出、液晶変調ゲインをエリア別に制御 る場合の構成例を示すブロック図である。 図29の制御構成の具体例を示すブロッ 図である。 エリア間光量分布関数の例(一次元4分 の場合)を示すグラフである。 バックライト制御用の調光信号となる バーストパルスの分割発生例を示すタイミン グチャートである。 位相制御2分割バーストの構成を示す 念図である。 位相制御2分割バーストの他の構成例 示す概念図である。 位相制御2分割バーストの他の構成例 示す概念図である。 高輝度バーストと低輝度バーストの複 合で構成されたバーストパルスの例を示すタ イミングチャートである。 高輝度バーストと低輝度バーストの複 合で構成されたバーストパルスにおいて、低 輝度バーストを分割構成した例を示すタイミ ングチャートである。 図40の例において、要求バックライト 度に応じて、高輝度パルスデューティを可 するとともに低輝度部の電流値も連動可変 ることにより、フリッカと輝度低下を抑制 る場合の例を示す概念図である。 要求バックライト輝度に応じてバース トパルスの幅と電流値の双方を連動制御する 例を示すタイミングチャートである。 図42の例のように、要求バックライト 度に応じてバーストパルスの幅と逆方向に 流を制御し、動画解像度改善効果を高め輝 低下抑制と点灯安定度を確保する場合の例 示す概念図である。 要求バックライト輝度に応じてバース トと逆方向に電流を制御し、動画解像度改善 効果を高め輝度低下抑制と点灯安定度を確保 する場合の他の例を示す概念図である。 バックライトを液晶書換と同期させて 分割駆動する順次点灯構成において、バック ライトスキャンを液晶書換スキャンよりも速 くして隣接エリアの光クロストークを減らす 場合の例を示したタイミングチャートである 。 デューティに応じてバックライトスキ ャンの進行速度を可変制御する例を示した概 念図である。 バックライトスキャンをスムーズにす る例を示したタイミングチャートである。 バックライトスキャンをスムーズにす る他の例を示したタイミングチャートである 。 図28に示したエリア間光量分布関数428 補償する場合の構成例を示すブロック図で る。 図49に示した光分布関数近似ローパス ィルタ504内に設けられたFIRローパスフィル 506とIIRローパスフィルタ508の特性を示すタ ミングチャートである。 図49に示した光分布関数近似ローパス ィルタ504内に設けられたFIRローパスフィル 506とIIRローパスフィルタ508の処理例を示す イミングチャートである。 隣接エリア間にクロストークを持たせ ることにより、隣接エリア間でバックライト に極端な差がつかないようにして、画面上に 違和感を出さないようにしたエリア別APLを順 次処理の演算で小規模で実現する場合の例を 示すブロック図である。同図(a)に示すように 、この順次処理は、1フレームの映像信号が 19に示したような第1のエリアArea1の上端から 、第4のエリアArea4の下端まで順次入力されて 行われる。 エリア別APL検出順次処理の例を示すタ イミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るバラン ト・サプレサの構成を示す回路ブロック図 ある。 図54に示したバランスト・サプレサの プレス・カーブ例を示す特性図である。 図54に示したバランスト・サプレサの 作例を示す特性図である。 ディテール・キープ・バランスト・サ プレサの構成を示す回路ブロック図である。 図57に示したディテール・キープ・バ ンスト・サプレサの動作例を示す特性図で る。 ディテール・レシオ・キープ・バラン スト・サプレサの構成を示す回路ブロック図 である。 図59に示したデイテール・レシオ・キ プ・バランスト・サプレサの動作例を示す 性図である。 2次元ディテール・キープ・バランス ・サプレサの構成を示す回路ブロック図で る。 ピーク検出前に二次元ローパスフィル タ802を入れることにより、字幕の文字や天気 予報の等圧線など、あらゆる方向の細線や小 面積の鋭いピークを、その細さに応じてピー ク検出から猶予して、それ以外の部分のゲイ ンを上げ、連動したバックライトをより減光 しやすくする構成例を示すブロック図である 。

符号の説明

 10…液晶パネル、11…バックライト、12… 晶駆動部、14…画像処理部、16…バックライ ト制御部、20…電源回路、22…ドライバ、24… 液晶ドライバ、26…バックライトドライバ、2 7…エリア別バックライトドライバ50…保護回 路、52…パラメータ検出部、54…起動制御部 56…駆動パルス生成部、58…数値化部、60… 較部、62…ループフィルタ、70…タイミング 生部、100…アナログ回路部、220…検波部、2 21…半波整流回路、222…全波整流回路、224… リップ回路、230…平滑平均化RCフィルタ、24 0…コンパレータ、250…リファレンス三角波 成フィルタ、300…デジタル回路部、320…入 カウンタ、322…入力パルス幅カウント部、32 4…減算部、326…非線形特性付加部、330…ル プフィルタ、332…加算部、334…出力クリッ 部、336…フリップフロップ、340…最大値選 回路、344…NOR回路、348…AND回路、350…ソフ 波形生成部、351…傾斜値選択部、352…極性 択部、353…加算回路、354…比較回路、355… 較回路、356…選択回路、357…レジスタ回路 360…A/Dコンバータ、362…フリップフロップ 363…加算器、364…絶対値演算回路、366…平 値演算フリップフロップ、370…パルス変換 、400…ヒストグラム解析部、402…ゲイン調 ・ガンマ伸張部、404…関数部、406…調光制 部、409…乗算部、410…オーバーフローリミ タ、412…ピーク検出部、414…ループフィル 、415…エリア別ループフィルタ、416…ピー 検波部、417…最大値検出部、418…減算部、42 0…レートカウント、422…比較部、424…APL検 部、425…エリア別APL検出部、428…エリア間 量分布関数、430…エリア差分抽出部、432… ンマ伸張部、434…除算部、436…除算部、500 ガンマ伸長部、502…逆数変換部、504…光分 関数近似ローパスフィルタ、506…FIRローパ フィルタ、508…IIRローパスフィルタ、506… ンマ圧縮部、510…ローパスフィルタ、512… リップフロップ、601…オーバーフロー検出 路、602…マルチプレクサ、604…変換テーブ 、606…最大値検出回路、608…桁シフタ、610 減算器、612…乗算器、614…サプレスゲイン 成部、616…レベル判定回路、620…ハイパス ィルタ、622…ローパスフィルタ、623…遅延 わせ回路、624…バランスト・サプレサ、626 加算器、628…オーバーフローリミッタ、630 遅延合わせ回路、632…水平ローパスフィル 、634…垂直ローパスフィルタ、636…ノイズ サプレス・カーブ生成回路、638…非線形特 生成回路、640…1サンプル遅延フリップフロ プ、642…FIR係数ゲイン乗算器、644…加算器 646…1ライン遅延メモリ、700…映像処理部、 702…表示素子、800…オーバーフローサプレサ 、802…ローパスフィルタ