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Title:
PROCESSES FOR PRODUCING COLOR FILTER AND FOR PRODUCING LIQUID-CRYSTAL DISPLAY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028554
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a process for producing a color filter with an ink-jet ink excellent in rectilinear flight and stability after discharge from a head, the process being able to impart a high color purity and color reproducibility; and a liquid-crystal display employing a color filter produced by the process. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A color filter is produced by: applying a pigment dispersion selectively to partitioned areas in a surface of a transparent insulation base by an ink-jet printing technique (pigment dispersion application step); subsequently applying a transparent resin solution selectively to the partitioned areas by an ink-jet printing technique to mix the pigment dispersion with the transparent resin solution within each partitioned area and form a liquid mixture layer (transparent-resin-solution application step); and then curing the liquid mixture layer formed in the preceding step (curing step).

Inventors:
YAMADA KOUHEI (JP)
SHIOMI HIDEKAZU (JP)
SHIMADA YOSHIHISA (JP)
YAMADA HIDEYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065301
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIREN CO LTD (JP)
YAMADA KOUHEI (JP)
SHIOMI HIDEKAZU (JP)
SHIMADA YOSHIHISA (JP)
YAMADA HIDEYUKI (JP)
International Classes:
G02B5/20; G02F1/1335
Foreign References:
JP2004029390A2004-01-29
JP2002258032A2002-09-11
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Mifune (1-12-12 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 02, JP)
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Claims:
 透明性絶縁基板上の仕切部の隙間に顔料分散液をインクジェット方式によって選択的に塗布する工程(顔料分散液塗布工程)と、前記顔料分散液塗布工程の後に、前記仕切部の隙間に透明樹脂溶液をインクジェット方式によって選択的に塗布して該隙間内で顔料分散液と透明樹脂溶液を混合する工程(透明樹脂溶液塗布工程)と、前記透明樹脂溶液塗布工程で形成される顔料分散液と透明樹脂溶液との混合液層を硬化させる工程(硬化工程)とを含む、カラーフィルターの製造方法。
 前記顔料分散液塗布工程で形成される着色液層の膜厚が0.4~2μmであることを特徴とする、請求項1記載のカラーフィルターの製造方法。
 前記混合液層が、前記仕切部と同じ膜厚になるように形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のカラーフィルターの製造方法。
 前記顔料分散液塗布工程において、顔料分散液を塗布して形成される着色液層を40~160℃の温度で乾燥させることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方法。
 前記透明樹脂溶液塗布工程において、顔料分散液と透明樹脂溶液を混合して得られる混合液層を80~200℃の温度で乾燥させることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方法。
 前記混合液層を硬化させた後の、該混合液層における顔料と透明樹脂の固形分比率が1:0.4~1であることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方法。
 前記顔料分散液が少なくとも顔料、顔料分散剤、および溶剤からなり、かつ該溶剤の沸点が200℃以上であることを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方法。
 透明樹脂溶液に含まれる透明樹脂組成物が光硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする、請求項1~7のいずれかに記載のカラーフィルターの製造方法。
 請求項1~8のいずれかに記載の製造方法により製造されるカラーフィルターと、対向基板と、前記カラーフィルターと前記対向基板との間に狭持された液晶組成物とを備えてなることを特徴とする、液晶表示装置。
Description:
カラーフィルター及び液晶表示 置の製造方法

 本発明は、画素部(着色層)のような所定 ターンの硬化層を形成するのに用いられる ラーフィルター用インクジェットインク、 該インクジェット用インクの製造方法、当 インクジェット用インクを用いてカラーフ ルターを製造する方法、並びに当該カラー ィルターを用いて液晶表示装置を製造する 法に関する。

 近年、パーソナルコンピューターの発達 特に携帯用パーソナルコンピューターの発 に伴い、液晶ディスプレイ、とりわけカラ 液晶ディスプレイの需要が増加する傾向に る。しかしながら、このカラー液晶ディス レイが高価であることからコストダウンの 求が高まっており、特にコスト的に比重の いカラーフィルターに対するコストダウン 要求が高い。

 このようなカラーフィルターにおいては 例えばガラスやプラスチック等により形成 れた透明基板の表面に、通常赤(R)、緑(G)、 よび青(B)の3原色の着色層が形成され、その 上に必要に応じて保護膜が形成されるという 構造をとるのが一般的である。3色の着色層 それぞれ画素を構成し、R、G、およびBのそ ぞれの画素に対応する電極をON、OFFさせるこ とで液晶がシャッタとして作動し、それぞれ の画素に適宜光を通過させることによって、 カラー表示が行われる。

 また、画素間には遮光層からなるブラッ マトリクスが設けられている。さらに、保 膜の上にITO膜などからなる透明電極層が設 られる。保護膜は、着色層が形成された状 での表面段差を埋めて平坦にする、透明電 層を形成するプロセスにおいて着色層の熱 化を防ぐ、などの目的で形成される。

 従来行われているカラーフィルターの製 方法としては、例えば染色法が挙げられる この染色法は、まずガラス基板上に染色用 材料である水溶性の高分子材料を形成し、 れをフォトリソグラフィー工程により所望 形状にパターニングした後、得られたパタ ンを染色浴に浸漬して着色されたパターン 得る。これを3回繰り返すことによりR、G、 よびBのカラーフィルター層を形成する。

 また、他の方法としては顔料分散法がある この方法は、まず基板上に顔料を分散した 光性樹脂層を形成し、これをパターニング ることにより単色のパターンを得る。さら この工程を3回繰り返すことにより、R、G、 よびBのカラーフィルター層を形成する。
 さらに他の方法としては、電着法や、熱硬 樹脂に顔料を分散させてR、G、およびBの3回 印刷を行った後、樹脂を熱硬化させる方法等 を挙げることができる。

 しかしながら、いずれの方法も、R、G、及 Bの3色を着色するために、同一の工程を3回 り返す必要があり、コスト高になるという 題や、同様の工程を繰り返すため歩留まり 低下するという問題がある。
 これらの問題点を解決したカラーフィルタ の製造方法として、基板表面にインクジェ ト方式で着色層(画素部)を形成する方法が 案されている。

 インクジェット方式による着色工程は、 ンクジェット用吐出ヘッドのノズル先端か R、G、又はBいずれかのインクを吐出し、パ ーンに合わせてインクを基板表面に吹き付 て着色層を形成させる。インクジェット方 によれば、R、G、Bの着色工程をおのおの1回 で行うことができるため、製造コストの削減 という点において注目されている。

 インクジェット方式でインクを正確なパ ーンに合わせて吹き付けて画素を形成する めには、吐出ヘッドから吐出する際のイン の直進性、安定性が求められる。しかし、 ンクの蒸発速度が早すぎると、吐出ヘッド ノズル先端でインクの粘度が急激に増加し インク滴の飛行曲がりが発生したり、時間 空けて間歇的に吐出すると目詰まりを起こ て再吐出できなくなったりする場合がある また、カラーフィルターの着色剤としては 料を用いることが多いが、カラーフィルタ 用インクの顔料分散性が悪いと、顔料粒子 士の凝集により吐出ヘッドのノズル部で目 まりを起こす。従って、着色剤として顔料 用いる場合には、顔料分散性もインクの吐 性能に影響を与える。

 特許文献1には、インクジェット方式で着 色インクを吹き付けて着色層(画素部)を形成 てカラーフィルターを製造する方法におい 、可視光線や紫外線などによる放射線硬化 を有する樹脂(光硬化性樹脂)をバインダー 脂とした着色インク(光硬化性インク)を用い てもよいことが記載されている。しかしなが ら、このような従来の光硬化性インクをその ままインクジェット方式に用いると、着色イ ンクを吹き付けている最中にインクジェット のヘッド先端でインクの乾燥が進行して徐々 に粘度が上がり、吐出性が悪くなる。その結 果、着色インクの吐出量や吐出方向が不安定 になったり、インクジェットのヘッドに目詰 まりが生じたりするなどのおそれがある。こ のように、着色剤とバインダー成分とを含有 するインクを用いる場合、ノズル内でのイン クの固着によりインクジェットとしての吐出 安定性が低下したり、ひどい場合にはすぐに 吐出不能になったりするという問題があった 。

 特許文献2には、透明基板上にインク吸収 能を有する樹脂組成物層を形成し、該樹脂組 成物層にインクジェット方式により所定の着 色パターンに沿ってインクを付与して着色し 、着色樹脂組成物層とする工程を繰り返して 2回以上行うことにより、複数の着色樹脂組 物層を積層して着色層を形成することを特 とするカラーフィルターの製造方法が開示 れている。しかし、ここに開示された製造 法では着色インクの顔料濃度が低いため、 ラーフィルターとしての色純度、色再現性 得るためにインク充填工程を繰り返す複雑 工程をとる必要があり、歩留まりが低下す 。

 液晶素子を構成するカラーフィルターと ては、色純度及び色再現性が高い、即ち着 部における着色剤濃度の高いものが要求さ るため、インクジェット方式によってこの うなカラーフィルターを製造するためには 与するインク量を増加させる方法が挙げら るが、付与するインク量を増加させると、 ンクのはみ出しによる混色の発生を抑制す ことが困難になり、歩留まりよくカラーフ ルターを製造することができない。

 以上のように、インクジェット方式で着 層を形成してカラーフィルターを製造する 法であって、インクジェットノズルのヘッ から吐出した時の直進性、安定性に優れ、 つ1回の着色成分塗布で高い色純度、色再現 性を得ることができる方法は、未だ得られて いなかった。

特開平11-295520号公報

特開2002-311224号公報

 本発明は、ヘッドから吐出したときの直 性及び安定性に優れ、着弾したインク滴が ンク層形成領域全体の隅々にまで濡れ広が 易く、且つ1回の着色成分塗布で高い色純度 及び色再現性を与えることができるインクジ ェットインクを用いたカラーフィルターの製 造方法、該インクジェットインクを用いたカ ラーフィルターの製造方法、及び該カラーフ ィルターの製造方法を用いた液晶表示装置の 製造方法を提供することを課題とする。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 意検討した結果、着色成分である顔料とバ ンダー成分となる透明樹脂とをそれぞれ顔 分散液と透明樹脂溶液に分割して塗布する とにより、上記課題を解決できることを見 だし、本発明に到達した。

 すなわち、本発明は、以下の(1)~(9)に示すカ ラーフィルターの製造方法及びそれを用いた 液晶表示装置。
(1)透明性絶縁基板上の仕切部の隙間に顔料分 散液をインクジェット方式によって選択的に 塗布する工程(顔料分散液塗布工程)と、前記 料分散液塗布工程の後に、前記仕切部の隙 に透明樹脂溶液をインクジェット方式によ て選択的に塗布して該隙間内で顔料分散液 透明樹脂溶液を混合する工程(透明樹脂溶液 塗布工程)と、前記透明樹脂溶液塗布工程で 成される顔料分散液と透明樹脂溶液との混 液層を硬化させる工程(硬化工程)とを含む、 カラーフィルターの製造方法。

(2)前記顔料分散液塗布工程で形成される着色 液層の膜厚が0.4~2μmであることを特徴とする 請求項1記載のカラーフィルターの製造方法 。
(3)前記混合液層が、前記仕切部と同じ膜厚に なるように形成されていることを特徴とする 、請求項1又は2記載のカラーフィルターの製 方法。
(4)前記顔料分散液塗布工程において、顔料分 散液を塗布して形成される着色液層を40~160℃ の温度で乾燥させることを特徴とする、請求 項1~3のいずれかに記載のカラーフィルターの 製造方法。

(5)前記透明樹脂溶液塗布工程において、顔料 分散液と透明樹脂溶液を混合して得られる混 合液層を80~200℃の温度で乾燥させることを特 徴とする、請求項1~4のいずれかに記載のカラ ーフィルターの製造方法。
(6)前記混合液層を硬化させた後の、該混合液 層における顔料と透明樹脂の固形分比率が1:0 .4~1であることを特徴とする、請求項1~5のい れかに記載のカラーフィルターの製造方法
(7)前記顔料分散液が少なくとも顔料、顔料分 散剤、および溶剤からなり、かつ該溶剤の沸 点が200℃以上であることを特徴とする、請求 項1~6のいずれかに記載のカラーフィルターの 製造方法。

(8)透明樹脂溶液に含まれる透明樹脂組成物が 光硬化性樹脂組成物からなることを特徴とす る、請求項1~7のいずれかに記載のカラーフィ ルターの製造方法。
(9)請求項1~8のいずれかに記載の製造方法によ り製造されるカラーフィルターと、対向基板 と、前記カラーフィルターと前記対向基板と の間に狭持された液晶組成物とを備えてなる ことを特徴とする、液晶表示装置。

 本発明によれば、着色成分である顔料と インダー成分となる透明樹脂とを、それぞ 比較的低粘度の顔料分散液と透明樹脂溶液 に分割して調製し、各液を別々の工程で透 性絶縁基板上に塗布することにより、以下 示す効果が得られる。

(1)顔料分散液と透明樹脂溶液は適度な粘度 を有するため、吐出ヘッドから吐出した時の 直進性、安定性に優れる。よって、吐出ヘッ ドのノズル先端でインクの粘度が急激に増加 してインク滴の飛行曲がりが発生したり、時 間を空けて間歇的に吐出したときに目詰まり を起こして再吐出できなくなったりすること がなく、着色層形成作業性に優れている。

(2)低粘度で高い顔料濃度の顔料分散液を印 写することが可能となるため、カラーフィル ターとしての色純度、色再現性を得るために 着色成分を数回塗布することなく、1回の着 成分塗布工程で必要な着色成分量の塗布が 能となり、カラー表示特性に優れた液晶素 をより歩留まりよく製造することができる

(3)混色等の問題を生じることなく、着弾した インク滴がインク層形成領域全体の隅々にま で濡れ広がり易い。
 よって、本発明によれば、より性能の優れ 信頼性の高いカラーフィルターを安価に製 することができ、特に、透過濃度が大きく つ均一で、しかも色抜けの無い画素部が精 に形成され、輝度の向上したカラーフィル ーを製造することができる。また、本発明 よれば、より性能の良いカラーフィルター 用いることから、カラー表示特性に優れた 晶表示素子を歩留まり良く提供することが き、高品質な液晶表示装置を製造すること できる。

1.カラーフィルターの製造方法
 本発明のカラーフィルターの製造方法は、 明性絶縁基板上の仕切部の隙間に顔料分散 をインクジェット方式によって選択的に塗 する工程(顔料分散液塗布工程)と、前記顔 分散液塗布工程の後に、前記仕切部の隙間 透明樹脂溶液をインクジェット方式によっ 選択的に塗布して該隙間内で顔料分散液と 明樹脂溶液を混合する工程(透明樹脂溶液塗 工程)と、前記透明樹脂溶液塗布工程で形成 される顔料分散液と透明樹脂溶液との混合液 層を硬化させる工程(硬化工程)とを含む。

(1)顔料分散液
 本発明の製造方法において、顔料分散液塗 工程で用いられる顔料分散液は、少なくと 顔料と溶剤とからなり、必要に応じて他の 分が配合される。

(a)顔料
 着色剤としての顔料は、画素(画素部)のR、G 、B等やブラックマトリックス層の求める色 合わせて、有機着色剤及び無機着色剤の中 ら任意のものを選んで使用することができ 。有機着色剤としては、例えば、染料、有 顔料、天然色素等を用いることができる。 た、無機着色剤としては、例えば、無機顔 、体質顔料等を用いることができる。

 これらの中で有機顔料は、発色性が高く 耐熱性も高いので、好ましく用いられる。 機顔料としては、例えばカラーインデック (C.I.;The Society of Dyers and Colourists 社発行)  においてピグメント(Pigment)に分類されてい 化合物、具体的には、下記のようなカラー ンデックス(C.I.)番号が付されているものを げることができる。

C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイ エロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグ ントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14 C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイ ロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ ントイエロー20、C.I.ピグメントイエロー24 C.I.ピグメントイエロー31、C.I.ピグメントイ ロー55、C.I.ピグメントイエロー60、C.I.ピグ ントイエロー61、C.I.ピグメントイエロー65 C.I.ピグメントイエロー71、C.I.ピグメントイ ロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグ ントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー83 C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイ ロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグ ントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー100 C.I.ピグメントイエロー101、C.I.ピグメント エロー104、C.I.ピグメントイエロー106、C.I.ピ グメントイエロー108、C.I.ピグメントイエロ 109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメン トイエロー113、C.I.ピグメントイエロー114、C. I.ピグメントイエロー116、C.I.ピグメントイエ ロー117、C.I.ピグメントイエロー119、C.I.ピグ ントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー126 、C.I.ピグメントイエロー127、C.I.ピグメント エロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I. グメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロ 139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメ トイエロー151、C.I.ピグメントイエロー152、C .I.ピグメントイエロー153、C.I.ピグメントイ ロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグ メントイエロー156、C.I.ピグメントイエロー16 6、C.I.ピグメントイエロー168、C.I.ピグメント イエロー175;

C.I.ピグメントオレンジ1、C.I.ピグメントオ レンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグ ントオレンジ14、C.I.ピグメントオレンジ16 C.I.ピグメントオレンジ17、C.I.ピグメントオ ンジ24、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグ ントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ38 C.I.ピグメントオレンジ40、C.I.ピグメントオ ンジ43、C.I.ピグメントオレンジ46、C.I.ピグ ントオレンジ49、C.I.ピグメントオレンジ51 C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグメントオ ンジ63、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグ ントオレンジ71、C.I.ピグメントオレンジ73;C .I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメント イオレット19、C.I.ピグメントバイオレット2 3、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピグメ トバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレ ト36、C.I.ピグメントバイオレット38;

C.I.ピグメントレッド1、C.I.ピグメントレッ ド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメント ッド4、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン レッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメ ントレッド8、C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピ メントレッド10、C.I.ピグメントレッド11、C.I .ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド14 、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレ ド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメン レッド18、C.I.ピグメントレッド19、C.I.ピグ ントレッド21、C.I.ピグメントレッド22、C.I. グメントレッド23、C.I.ピグメントレッド30、 C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグメントレッ 32、C.I.ピグメントレッド37、C.I.ピグメント ッド38、C.I.ピグメントレッド40、C.I.ピグメ トレッド41、C.I.ピグメントレッド42、C.I.ピ メントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2 C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレ ド48:4、C.I.ピグメントレッド49:1、C.I.ピグメ トレッド49:2、C.I.ピグメントレッド50:1、C.I. ピグメントレッド52:1、C.I.ピグメントレッド5 3:1、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメント ッド57:1、C.I.ピグメントレッド57:2、C.I.ピグ ントレッド58:2、C.I.ピグメントレッド58:4、C .I.ピグメントレッド60:1、C.I.ピグメントレッ 63:1、C.I.ピグメントレッド63:2、C.I.ピグメン トレッド64:1、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I. グメントレッド83、C.I.ピグメントレッド88、 C.I.ピグメントレッド90:1、C.I.ピグメントレッ ド97、C.I.ピグメントレッド101、C.I.ピグメン レッド102、C.I.ピグメントレッド104、C.I.ピグ メントレッド105、C.I.ピグメントレッド106、C. I.ピグメントレッド108、C.I.ピグメントレッド 112、C.I.ピグメントレッド113、C.I.ピグメント ッド114、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグ ントレッド123、C.I.ピグメントレッド144、C.I. ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド14 9、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレ ッド151、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメ トレッド168、C.I.ピグメントレッド170、C.I. グメントレッド171、C.I.ピグメントレッド172 C.I.ピグメントレッド174、C.I.ピグメントレ ド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメン トレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピ メントレッド179、C.I.ピグメントレッド180、 C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッ 187、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピグメン レッド190、C.I.ピグメントレッド193、C.I.ピグ メントレッド194、C.I.ピグメントレッド202、C. I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド 207、C.I.ピグメントレッド208、C.I.ピグメント ッド209、C.I.ピグメントレッド215、C.I.ピグ ントレッド216、C.I.ピグメントレッド220、C.I. ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド22 6、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレ ッド243、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメ トレッド254、C.I.ピグメントレッド255、C.I. グメントレッド264、C.I.ピグメントレッド265;

C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ ー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメ トブルー15:6、C.I.ピグメントブルー60;C.I.ピ メントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36 ;C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメントブ ウン25;C.I.ピグメントブラック1、ピグメン ブラック7。

 また、前記無機顔料あるいは体質顔料の 体例としては、酸化チタン、硫酸バリウム 炭酸カルシウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛 亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミ ウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバル ト緑、アンバー、チタンブラック、合成鉄黒 、カーボンブラック等を挙げることができる 。本発明において、顔料は、単独でまたは2 以上を混合して使用することができる。

 画素を形成する場合には、顔料をインク ェットインクの固形分全量に対して、通常 1~60重量%、好ましくは15~40重量%の割合で配 する。顔料が少なすぎると、インクジェッ インクを所定の膜厚(通常は0.1~2.0μm)に塗布 た際の透過濃度が十分でないおそれがある また、顔料が多すぎると、インクジェット ンクを基板上へ塗布し硬化させた際の基板 の密着性、硬化膜の表面荒れ、塗膜硬さ等 塗膜としての特性が不十分となるおそれが る。

(b)溶剤
 本発明で用いられる顔料分散液の溶剤は、 ンクジェット装置の印刷適性により選択さ る。好ましくは沸点が200℃以上、より好ま くは240℃以上のものから選択される。前記 剤の沸点が200℃以上であることにより、適 な乾燥性及び蒸発性を有するため、ヘッド ら吐出した時の直進性、安定性に優れ、更 効率よく乾燥させることができ、着弾した ンク滴がインク層形成領域全体の隅々にま 濡れ広がり易くなる。その結果、多様化し いる基板に対しても、ブラックマトリック のきわ部分にまで着弾したインクが濡れ広 ることが可能になり、画素の色抜けや輝度 下を防止することができる。沸点が200℃未 であるとノズル近傍での乾燥性が著しく高 なり、その結果ノズル詰まり等の不良発生 招く場合がある。

 また、前記溶剤は、表面張力範囲が25~35mN /mのものを用いることが好ましく、より好ま くは26~32mN/mのものである。表面張力が高す るとインクジェット吐出時のドット形状の 定性に著しい悪影響を及ぼす、あるいは仕 部隙間内でインクが濡れ拡がらないという 点が生じる場合がある。表面張力が低すぎ とインクジェット吐出時のドット形状の安 性に著しい悪影響を及ぼす、あるいはイン が仕切部を越えて拡散してしまい混色する 能性が高くなるという欠点が生じる場合が る。

 これらの条件を満たす溶剤として、具体 には、ジエチレングリコールエチルエーテ 、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル ジエチレングリコールn-ブチルエーテルアセ テート、ジエチレングリコールヘキシルエー テル、ジプロピレングリコールメチルエーテ ルアセテート、ジプロピレングリコールn-プ ピルエーテル、ジプロピレングリコールn- チルエーテル等を用いることが可能である また、必要に応じて2種類以上の溶媒を前記 件に合うように混合し、調整したものを用 ることができる。これらのうちで特に好ま い溶剤としては、ジプロピレングリコール チルエーテルアセテート、ジエチレングリ ールn-ブチルエーテルアセテートが挙げら る。

(c)その他の成分
 本発明の顔料分散液には、その他の成分と て顔料分散剤、充填剤、バインダーポリマ 以外の高分子化合物凝集防止剤、などを配 することができる。

(顔料分散剤)
 顔料分散剤は、顔料を良好に分散させるた にインク中に必要に応じて配合される。顔 分散剤としては、例えば、カチオン系、ア オン系、ノニオン系、両性、シリコーン系 フッ素系等の界面活性剤を使用できる。界 活性剤の中でも、次に例示するような高分 界面活性剤(高分子分散剤)が好ましい。
すなわち、ポリオキシエチレンラウリルエー テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等 のポリオキシエチレンアルキルエーテル類; リオキシエチレンオクチルフェニルエーテ 、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー ル等のポリオキシエチレンアルキルフェニ エーテル類;ポリエチレングリコールジラウ ート、ポリエチレングリコールジステアレ ト等のポリエチレングリコールジエステル ;ソルビタン脂肪酸エステル類;脂肪酸変性 リエステル類;3級アミン変性ポリウレタン類 などの高分子界面活性剤が好ましく用いられ る。

(2)透明樹脂溶液
 本発明の透明樹脂溶液塗布工程で用いられ 透明樹脂溶液は、少なくとも透明樹脂成分 溶剤とからなり、必要に応じてその他の成 が配合される。透明樹脂成分としては、光 化型樹脂組成物、熱硬化型樹脂組成物等が げられる。

(a)光硬化型樹脂組成物
 光硬化型樹脂組成物としては、比較的分子 の高い重合体(高分子量重合体)、光重合性 能基を2つ以上有する多官能モノマー、オリ マー、光重合性官能基を2つ有する2官能モ マー、光重合性官能基を1つ有する単官能の ノマーや光により活性化する光重合開始剤 ら構成される。また、比較的低粘度の反応 モノマーを反応性希釈剤として配合するこ も可能である。その他の添加剤としては、 えば、充填剤、バインダーポリマー以外の 分子化合物、界面活性剤、密着促進剤、凝 防止剤、有機酸、硬化剤などが挙げられる 界面活性剤としては、例えば、ノニオン系 面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオ 系界面活性剤および両性界面活性剤などが げられる。

(高分子量重合体)
 比較的分子量が高い重合体(高分子量重合体 )とは、所謂モノマーやオリゴマーよりも分 量が高いものをいい、重量平均分子量5,000以 上を目安にすることができる。前記重合体と しては、それ自体は重合反応性のない重合体 、及び、それ自体が重合反応性を有する重合 体のいずれを用いてもよく、また、2種以上 組み合わせて用いても良い。

 前記重合体は、透明樹脂溶液の固形分全 に対して、通常、1~50重量%の割合で配合す 。ここで、配合割合を特定するためのイン の固形分とは、溶剤を除く全ての成分を含 、液状の重合性モノマー等も固形分に含ま る。

 本発明においてカラーフィルター用透明 脂溶液中に、比較的分子量が高い重合体を 合する。この中で、それ自体が重合反応性 有する重合体であるオリゴマーは、市場に いて最も容易に入手でき、例えば、エステ アクリレート類、エーテルアクリレート類 ウレタンアクリレート類、エポキシアクリ ート類、アミノ樹脂アクリレート類、アク ル樹脂アクリレート類、不飽和ポリエステ 類などを例示できる。

 本発明に係るインクの粘度が高すぎて吐 ヘッドからの吐出性に悪影響を及ぼさない うに、それ自体が重合反応性を有する重合 として用いられるエチレン性二重結合含有 合物の分子量は、重量平均分子量で25,000以 であることが好ましい。

(重合反応性のない重合体)
 それ自体が重合反応性のない重合体として 、例えば、次のモノマーの2種以上からなる 共重合体を用いることができる:アクリル酸 メタクリル酸、メチルアクリレート、メチ メタクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリ レート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリ ート、スチレン、ポリスチレンマクロモノ ー、及びポリメチルメタクリレートマクロ ノマー。

 より具体的には、アクリル酸/ベンジルア クリレート共重合体、アクリル酸/メチルア リレート/スチレン共重合体、アクリル酸/ベ ンジルアクリレート/スチレン共重合体、ア リル酸/メチルアクリレート/ポリスチレンマ クロモノマー共重合体、アクリル酸/メチル クリレート/ポリメチルメタクリレートマク モノマー共重合体、アクリル酸/ベンジルア クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共 合体、アクリル酸/ベンジルアクリレート/ポ リメチルメタクリレートマクロモノマー共重 合体、アクリル酸/2-ヒドロキシエチルアクリ レート/ベンジルアクリレート/ポリスチレン クロモノマー共重合体、アクリル酸/2-ヒド キシエチルアクリレート/ベンジルアクリレ ート/ポリメチルメタクリレートマクロモノ ー共重合体、アクリル酸/ベンジルメタクリ ート共重合体、アクリル酸/メチルメタクリ レート/スチレン共重合体、アクリル酸/ベン ルメタクリレート/スチレン共重合体、アク リル酸/メチルメタクリレート/ポリスチレン クロモノマー共重合体、アクリル酸/メチル メタクリレート/ポリメチルメタクリレート クロモノマー共重合体、アクリル酸/ベンジ メタクリレート/ポリスチレンマクロモノマ ー共重合体、アクリル酸/ベンジルメタクリ ート/ポリメチルメタクリレートマクロモノ ー共重合体、アクリル酸/2-ヒドロキシエチ メタクリレート/ベンジルメタクリレート/ リスチレンマクロモノマー共重合体、アク ル酸/2-ヒドロキシエチルメタクリレート/ベ ジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレ ートマクロモノマー共重合体等のアクリル酸 共重合体類を用いることができる。

 具体例をさらに続けると、メタクリル酸/ ベンジルアクリレート共重合体、メタクリル 酸/メチルアクリレート/スチレン共重合体、 タクリル酸/ベンジルアクリレート/スチレ 共重合体、メタクリル酸/メチルアクリレー /ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メ タクリル酸/メチルアクリレート/ポリメチル タクリレートマクロモノマー共重合体、メ クリル酸/ベンジルアクリレート/ポリスチ ンマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/ ンジルアクリレート/ポリメチルメタクリレ ートマクロモノマー共重合体、メタクリル酸 /2-ヒドロキシエチルアクリレート/ベンジル クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共 合体、メタクリル酸/2-ヒドロキシエチルア リレート/ベンジルアクリレート/ポリメチ メタクリレートマクロモノマー共重合体、 タクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合 、メタクリル酸/メチルメタクリレート/ス レン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタ リレート/スチレン共重合体、メタクリル酸 /メチルメタクリレート/ポリスチレンマクロ ノマー共重合体、メタクリル酸/メチルメタ クリレート/ポリメチルメタクリレートマク モノマー共重合体、メタクリル酸/ベンジル タクリレート/ポリスチレンマクロモノマー 共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリ ート/ポリメチルメタクリレートマクロモノ ー共重合体、メタクリル酸/2-ヒドロキシエ ルメタクリレート/ベンジルメタクリレート /ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メ クリル酸/2-ヒドロキシエチルメタクリレー /ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタク リレートマクロモノマー共重合体等のメタク リル酸共重合体類等を挙げることができる。

(多官能モノマー)
本発明においては、前記透明樹脂溶液中に、 多官能モノマーを配合する。従来から、光硬 化性組成物を硬化させて得られる硬化層の膜 強度や基板に対する密着性を上げるために、 光硬化性組成物中に重合性官能基を2個以上 するモノマー(多官能モノマー)が配合されて いるが、十分な膜強度や密着性を得るために 、通常は3官能以上の多官能モノマーが用い れている。

 しかしながら、官能基の数が大きい多官能 ノマーを光硬化性組成物に配合してインク ェット方式で基板上に吹き付けると、吹き け作業の間にインクジェットヘッドの先端 分でインクが乾燥して粘度が徐々に大きく っていき、インクの吐出性が悪くなる。
 多官能モノマーの配合割合は、透明樹脂溶 の固形分全量に対して、通常、20~70重量%の 合で配合する。

 ここで、前記多官能モノマーの配合割合 全固形分の20重量%に満たない場合には、塗 の架橋密度が低くなり、塗膜の耐溶剤性、 着性、硬さが劣り、十分な特性が得られな なるおそれがある。また、前記多官能モノ ーの配合割合が全固形分の70重量%を超える 合には、インク組成物(透明樹脂溶液)がモ マーによって十分に希釈されず、インクの 度が初めから高いか或いは溶剤の揮発後に くなり、インクジェットヘッドの穴詰まり 起こすおそれがある。

(単官能モノマー)
 単官能モノマー(単官能重合性化合物)とし は、例えばノニルフェニルカルビトールア リレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピ ルアクリレート、2-エチルヘキシルカルビト ルアクリレート、2-ヒドロキシエチルアク レート、N-ビニルピロリドンなどが挙げられ る。

(2官能及び3官能モノマー)
 光重合性官能基を2つ以上有する多官能モノ マーとしては、2官能モノマーや3官能以上の 官能モノマーを挙げることができる。
 2官能モノマーとしては、例えば、1,6-ヘキ ンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジ ールジメタクリレート、1,9-ノナンジオール ジアクリレート、1,9-ノナンジオールジメタ リレート、1,10- デカンジオールジアクリレ ト、1,10- デカンジオールジメタクリレート 、エチレングリコールジアクリレート、エチ レングリコールジメタクリレート、ヒドロキ シピバリン酸ネオペンチルグリコールジアク リレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチ ルグリコールジメタクリレート、ポリテトラ メチレングリコールジアクリレート、ポリテ トラメチレングリコールジメタクリレート、 ジエチレングリコールジアクリレート、ジエ チレングリコールジメタクリレート、トリプ ロピレングリコールジアクリレート、トリプ ロピレングリコールジメタクリレート、ネオ ペンチルグリコールジアクリレート、ネオペ ンチルグリコールジメタクリレート、トリエ チレングリコールジアクリレート、トリエチ レングリコールジメタクリレート、ポリエチ レングリコール(200)ジアクリレート、ポリエ レングリコール(200)ジメタクリレート、ポ エチレングリコール(400)ジアクリレート、ポ リエチレングリコール(400)ジメタクリレート ポリエチレングリコール(600)ジアクリレー 、ポリエチレングリコール(600)ジメタクリレ ート、ビスフェノールAのビス(アクリロイロ シエチル)エーテル、3-メチルペンタンジオ ルジアクリレート、3-メチルペンタンジオ ルジメタクリレート、ジメチロール-トリシ ロデカンジアクリレート、ジメチロール-ト リシクロデカンジメタクリレートなどが上げ られる。

 3官能以上の多官能モノマーとしては、例 えば、トリメチロールプロパントリアクリレ ート、トリメチロールプロパントリメタクリ レート、エチレンオキサイド変性トリメチル プロパントリアクリレート、エチレンオキサ イド変性トリメチルプロパントリメタクリレ ート、ペンタエリスリトールトリアクリレー ト、ペンタエリスリトールトリメタクリレー ト、トリス( 2-ヒドロキシエチル) イソシア レートトリアクリレート、トリス( 2-ヒド キシエチル) イソシアヌレートトリメタク レート、プロポキシ化グリセリルトリアク レート、プロポキシ化グリセリルトリメタ リレート、ペンタエリスリトールテトラア リレート、ペンタエリスリトールテトラメ クリレート、ジトリメチロールプロパンテ ラアクリレート、ジトリメチロールプロパ テトラメタクリレート、エトキシ化ペンタ リスリトールテトラアクリレート、エトキ 化ペンタエリスリトールテトラメタクリレ トジペンタエリスリトールヒドロキシペン アクリレート、ジペンタエリスリトールヒ ロキシペンタメタクリレート、ジペンタエ スリトールヘキサアクリレート、ジペンタ リスリトールヘキサメタクリレートなどが げられる。

(反応性希釈剤)
 「反応性希釈剤」とは、分子中に二重結合 反応基を分子末端に1個以上持つモノマーで ある。反応性希釈剤として、たとえば、単官 能のカプロラクトンアクリレート、トリデシ ルアクリレート、イソデシルアクリレート、 イソオクチルアクリレート、イソミリスチル アクリレート、イソステアリルアクリレート 、2-エチルヘキシル-ジグリコールアクリレー ト、2-ヒドロキシブチルアクリレート、2-ア リロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸 ネオペンチルグリコールアクリル酸安息香 エステル、イソアミルアクリレート、ラウ ルアクリレート、ステアリルアクリレート ブトキシエチルアクリレート、エトキシ-ジ チレングリコールアクリレート、メトキシ- トリエチレングリコールアクリレート、メト キシ-ポリエチレングリコールアクリレート メトキシジプロピレングリコールアクリレ ト、フェノキシエチルアクリレート、フェ キシ-ポリエチレングリコールアクリレート ノニルフェノールエチレンオキサイド付加 アクリレート、テトラヒドロフルフリルア リレート、イソボニルアクリレート、2-ヒ ロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプ ロピルアクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノ シプロピルアクリレート、2-アクリロイロ シエチル-コハク酸、2-アクリロイロキシエ ル-フタル酸、2-アクリロイロキシエチル-2- ドロキシエチル-フタル酸が挙げられる。

(光重合開始剤)
 光重合開始剤は、比較的高分子量の重合体 多官能モノマー、2官能モノマーや単官能モ ノマーの反応形式の違い(例えばラジカル重 やカチオン重合など)や、各材料の種類を考 して適宜選択されるが、着色したインクを 化させるために、必要に応じて添加する。

 重合開始剤は、光や熱によって活性ラジ ルを発生する活性ラジカル発生剤が挙げら る。光重合開始剤としては、例えばアセト ェノン系化合物、ベンゾイン系化合物、ベ ゾフェノン系化合物、チオキサントン系化 物、トリアジン系化合物などが挙げられる

 アセトフェノン系化合物としては、例え 、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキ -2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、ベン ルジメチルケタール、2-ヒドロキシ-2-メチル -1-〔4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロ パン-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフ ニルケトン、2-メチル-2-モルホリノ-1-(4-メ ルチオフェニル)プロパン-1-オン、2-ベンジ -2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル) タン-1-オン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-〔4-(1- メチルビニル)フェニル〕プロパン-1-オンの リゴマーなどが挙げられる。

 ベンゾイン系化合物としては、例えば、 ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプ ピルエーテル、ベンゾインイソブチルエー ルなどが挙げられる。

 ベンゾフェノン系化合物としては、例え 、ベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香酸 チル、4-フェニルベンゾフェノン、4-ベンゾ ル-4’-メチルジフェニルサルファイド、3,3 ,4,4’-テトラ(tert-ブチルパーオキシカルボ ル)ベンゾフェノン、2,4,6-トリメチルベンゾ ェノンなどが挙げられる。

 チオキサントン系化合物としては、例え 、2-イソプロピルチオキサントン、4-イソプ ロピルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキ ントン、2,4-ジクロロチオキサントン、1-ク ロ-4-プロポキシチオキサントンなどが挙げ れる。

 トリアジン系化合物としては、例えば、2 ,4-ビス(トリクロロメチル)-6-(4-メトキシフェ ル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(トリクロロメ チル)-6-(4-メトキシナフチル)-1,3,5-トリアジン 、2,4-ビス(トリクロロメチル)-6-ピペロニル-1, 3,5-トリアジン、2,4-ビス(トリクロロメチル)-6 -(4-メトキシスチリル)-1,3,5-トリアジン、2,4- ス(トリクロロメチル)-6-〔2-(5-メチルフラン- 2-イル)エテニル〕-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス( トリクロロメチル)-6-〔2-(フラン-2-イル)エテ ル〕-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(トリクロロ チル)-6-〔2-(4-ジエチルアミノ-2-メチルフェ ル)エテニル〕-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(ト リクロロメチル)-6-〔2-(3,4-ジメトキシフェニ )エテニル〕-1,3,5-トリアジンなどが挙げら る。

 活性ラジカル発生剤として、例えば、2,4, 6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ オキサイド、2,2’-ビス(o-クロロフェニル)-4 ,4’,5,5’-テトラフェニル-1,2’-ビイミダゾー ル、10-ブチル-2-クロロアクリドン、2-エチル ントラキノン、ベンジル、9,10-フェナンス ンキノン、カンファーキノン、フェニルグ オキシル酸メチル、チタノセン化合物など 用いることもできる。

 活性ラジカル発生剤として、市販のもの 用いることもできる。市販の重合開始剤と ては、例えば、商品名「Irgacure-369」(アセト フェノン系光重合開始剤、Ciba Specialty Chemica ls社製)などが挙げられる。

 熱重合開始剤としては、アゾ系化合物、パ オキサイド系化合物などが挙げられる。
アゾ系化合物としては、2,2'-アゾビス(4-メト シ-2,4-ジメチルヴァレロニトリル) 、2,2'-ア ゾビス(4-メチル-2,4-ジメチルヴァレロニトリ )、ジメチル2,2'- アゾビス(2-メチルプロピ ネート)、2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニト ル)、1,1'-アゾビス(シクロヘキサン-1-カルボ トリル)、2,2'-アゾビス[N-2(プロペニル)-2-メ ル-プロピオンアミド]、1、[(シアノ-1-メチ エチル)アゾ]フォルムアミド、2、2'-アゾビ (N-ブチル-2-メチルプロピオンアミド)、2,2‘- アゾビス(N-シクロヘキシル-2-メチルプロピオ ンアミド)、ポリジメチルシロキサンユニッ 含有高分子アゾ重合開始剤(和光純薬工業、V PSシリーズ)、ポリエチレングリコールユニッ ト含有高分子重合開始剤(和光純薬工業、VPE リーズ)などが挙げられる。

 パーオキサイド化合物としては、パーオ シケタール、ハイドロパーオキサイド、ジ ルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキ イド、パーオキシジカルボネ-ト、パーオキ シエステルが挙げられる。パーオキシエステ ルとしては、t-ブチル-パーオキシ-ラクテー (日本油脂(株)製、商品名「パーブチルL」)、 t-ブチル-パーオキシ-3,5,5-トリメチル-ヘキサ エート(日本油脂(株)製、商品名「パーブチ 355」)、t-ヘキシル-パーオキシ-イソプロピ -モノカルボネート(日本油脂(株)製、商品名 パーヘキシルI」)などが挙げられる。

 これらの重合開始剤はそれぞれ単独でま は2種以上を組み合わせて用いることができ る。重合開始剤の使用量は、バインダーポリ マーおよび重合性化合物の合計量100質量部に 対して通常1質量部以上30質量部以下、好まし くは3質量部以上20質量部以下である。

(その他の添加剤)
 その他の添加剤としては、例えば、充填剤 バインダーポリマー以外の高分子化合物、 面活性剤、密着促進剤、凝集防止剤、有機 、硬化剤などが挙げられる。界面活性剤と ては、例えば、ノニオン系界面活性剤、カ オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤 よび両性界面活性剤などが挙げられる。密 促進剤としては、例えば、ビニルトリメト シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ ルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン、N-(2- ミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメト キシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロ ピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピル リエトキシシラン、3-グリシドキシプロピ トリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピ ルメチルジメトキシシラン、2-(3,4-エポキシ クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3 -クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3- クロロプロピルトリメトキシシラン、3-メタ リロキシプロピルトリメトキシシラン、3- ルカプトプロピルトリメトキシシランなど 挙げられる。

(b)熱硬化型樹脂組成物
 本発明に係る熱硬化型樹脂組成物は、熱重 性のバインダーと2官能乃至3官能のエポキ 基含有モノマーとを少なくとも含有するこ を特徴とする。熱硬化型樹脂組成物には、 要に応じて着色剤、分散剤、硬化促進剤、 いは、その他の添加剤を配合してもよい。 た、熱硬化性透明樹脂組成物に、インクジ ット方式に適用するための適切な流動性、 出性を付与するために、上記の各成分を溶 (希釈剤)に溶解又は分散させてもよい。また 、2官能乃至3官能のエポキシ基含有モノマー 共に、4官能以上のエポキシ基含有樹脂を組 み合わせて用いてもよい。

(バインダー)
 熱重合性のバインダーとしては、例えば、 に示すようなエチレン性不飽和結合とエポ シ基を含有するモノマーの1種または2種以 を重合させた単独重合体または共重合体を いることができる:アクリル酸グリシジル、 タクリル酸グリシジル、α-エチルアクリル グリシジル、α-n-プロピルアクリル酸グリ ジル、α-n-ブチルアクリル酸グリシジル、ア クリル酸-3,4-エポキシブチル、メタクリル酸- 3,4-エポキシブチル、メタクリル酸-4,5-エポキ シペンチル、アクリル酸-6,7-エポキシヘプチ 、メタクリル酸-6,7-エポキシヘプチル、α- チルアクリル酸-6,7-エポキシヘプチルなどの (メタ)アクリレート類;o-ビニルフェニルグリ ジルエーテル、m-ビニルフェニルグリシジ エーテル、p-ビニルフェニルグリシジルエー テル、o-ビニルベンジルグリシジルエーテル m-ビニルベンジルグリシジルエーテル、p-ビ ニルベンジルグリシジルエーテルなどのビニ ルグリシジルエーテル類;2,3-ジグリシジルオ シスチレン、3,4-ジグリシジルオキシスチレ ン、2,4-ジグリシジルオキシスチレン、3,5-ジ リシジルオキシスチレン、2,6-ジグリシジル オキシスチレン、5-ビニルピロガロールトリ リシジルエーテル、4-ビニルピロガロール リグリシジルエーテル、ビニルフロログリ ノールトリグリシジルエーテル、2,3-ジヒド キシメチルスチレンジグリシジルエーテル 3,4-ジヒドロキシメチルスチレンジグリシジ ルエーテル、2,4-ジヒドロキシメチルスチレ ジグリシジルエーテル、3,5-ジヒドロキシメ ルスチレンジグリシジルエーテル、2,6-ジヒ ドロキシメチルスチレンジグリシジルエーテ ル、2,3,4-トリヒドロキシメチルスチレントリ グリシジルエーテル、及び、1,3,5-トリヒドロ キシメチルスチレントリグリシジルエーテル 。

 また、上記のようなエチレン性不飽和結 とエポキシ基を含有するモノマーの1種また は2種以上と、下記のようなエポキシ基を含 しないモノマーを重合させた共重合体も、 重合性のバインダーとして用いることがで る:アクリル酸、メタクリル酸、メチルアク レート、メチルメタクリレート、2-ヒドロ シエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチル メタクリレート、ベンジルアクリレート、ベ ンジルメタクリレート、スチレン、ポリスチ レンマクロモノマー、及びポリメチルメタク リレートマクロモノマー。

 バインダーは、熱硬化型樹脂組成物の固形 全量に対して、通常、1~50重量%の割合で配 する。ここで、配合割合を特定するための 硬化型樹脂組成物の固形分とは、溶剤を除 全ての成分を含み、液状の重合性モノマー 固形分に含まれる。
 バインダーの配合量が上記範囲未満では塗 の耐溶剤性、密着性、硬さが劣り、十分な 性が得られなくなるという欠点が生じる場 がある。上記範囲を超えるとインク組成物( 透明樹脂溶液)がモノマーによって十分に希 されず、インクの粘度が初めから高いか或 は溶剤の揮発後に高くなり、インクジェッ ヘッドの穴詰まりを起こすおそれがある。

(エポキシ基含有モノマー)
 上記熱硬化型樹脂組成物には、熱硬化性成 として、2官能乃至3官能のエポキシ基含有 ノマーを1種又は2種以上組み合わせて用いる 。2官能乃至3官能のエポキシ基含有モノマー 、熱硬化性樹脂のなかでも比較的粘度が低 うえに、乾燥による粘度上昇が少ないので このような2官能乃至3官能のエポキシ基含 モノマーを熱硬化性成分として用いるイン は、インクジェット方式による吹き付け作 中に、ヘッドの先端での粘度上昇を起こし く、ヘッドの目詰まりを発生させず、作業 におけるインクの吐出性が安定する。その め、インクの吐出量や吐出方向が一定に保 れ、インクを基板上に所定のパターン通り 確に、且つ、均一に付着させることができ 。

 2官能乃至3官能のエポキシ基含有モノマ としては、例えば、ポリプロピレングリコ ルジグリシジルエーテル、ネオペンチルグ コールジグリシジルエーテル、ポリエチレ グリコールジグリシジルエーテル、ポリプ ピレングリコールジグリシジルエーテル、 リメチロールプロパンポリグリシジルエー ル、2,3-ジグリシジルオキシスチレン、3,4-ジ グリシジルオキシスチレン、2,4-ジグリシジ オキシスチレン、3,5-ジグリシジルオキシス レン、2,6-ジグリシジルオキシスチレン、5- ニルピロガロールトリグリシジルエーテル 4-ビニルピロガロールトリグリシジルエー ル、ビニルフロログリシノールトリグリシ ルエーテル、2,3-ジヒドロキシメチルスチレ ジグリシジルエーテル、3,4-ジヒドロキシメ チルスチレンジグリシジルエーテル、2,4-ジ ドロキシメチルスチレンジグリシジルエー ル、3,5-ジヒドロキシメチルスチレンジグリ ジルエーテル、2,6-ジヒドロキシメチルスチ レンジグリシジルエーテル、2,3,4-トリヒドロ キシメチルスチレントリグリシジルエーテル 、1,3,5-トリヒドロキシメチルスチレントリグ リシジルエーテルなどを例示することができ 、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合 せて用いることができる。

 2官能乃至3官能のエポキシ基含有モノマー 配合割合は、熱硬化型樹脂組成物の固形分 量に対して、通常、20~70重量%の割合で配合 る。
 ここで、2官能乃至3官能のエポキシ基含有 ノマーの配合割合が全固形分(溶剤以外の全 分)の20重量%に満たない場合には、透明樹脂 溶液がモノマーによって十分に希釈されず、 インクの粘度が初めから高いか或いは溶剤の 揮発後に高くなり、インクジェットヘッドの 穴詰まりを起こすおそれがある。また、2官 乃至3官能のエポキシ基含有モノマーの配合 合が全固形分の70重量%を超える場合には、 膜の架橋密度が低くなり、塗膜の耐溶剤性 密着性、硬さが劣り、十分な特性が得られ くなるおそれがある。

(その他の熱硬化性成分)
 また、熱硬化型樹脂組成物には、上記の2官 能乃至3官能のエポキシ基含有モノマーと共 、必要に応じて、単官能のエポキシ基含有 ノマー、及び/又は、4官能以上のエポキシ基 含有樹脂、及び/又は、エポキシ基含有モノ ー以外の熱硬化性成分を配合してもよい。

 単官能のエポキシ基含有モノマーとして 、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリ ジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ 、ブチルフェニルグリシジルエーテル、2- チルへキシルグリシジルエーテル、デシル リシジルエーテル、ステアリルグリシジル ーテル、アリルグリシジルエーテル、ポリ ロピレングリコールグリシジルエーテル、 トキシポリエチレングリコールモノグリシ ルエーテルが例示される。

 また、エポキシ基含有モノマー以外の熱 化性成分としては、例えば、メラミン樹脂 尿素樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂 シクロペンタジエン樹脂等を例示すること できる。

 2官能乃至3官能のエポキシ基含有モノマ と共に、4官能以上のエポキシ基含有樹脂を 合するのが好ましい。熱硬化型樹脂組成物 に配合されるエポキシ基含有成分が全て2官 能乃至3官能である場合には、インクの乾燥 よる粘度上昇が起こり難いので、インクジ ットヘッドの吐出性が安定するが、その反 、インク層を硬化して得られた硬化層の膜 度や基板に対する密着性が不十分となる場 がある。そこで、上記の2官能乃至3官能のエ ポキシ基含有モノマーと共に、4官能以上の ポキシ基含有樹脂を適量配合することによ 、硬化層のパターンに十分な膜強度と密着 を付与することができる。

 4官能以上のエポキシ基含有樹脂としては 、例えば、フェノールノボラックエポキシ、 クレゾールノボラックエポキシ等のノボラッ ク樹脂類、テトラグリシジルジアミノジフェ ニルメタン、テトラグリシジルメタキシレン ジアミンなどのグリシジルアミン樹脂類、テ トラフェニルグリシジルエーテルエタン、ト リフェニルグリシジルエーテルメタン等のグ リシジルエーテル樹脂類などを用いることが できる。

 4官能以上のエポキシ基含有樹脂は、熱硬 化性透明樹脂組成物の固形分全量に対して、 通常、1~30重量%の割合で配合するのが好まし 。また、2乃至3官能のエポキシ基含有によ 吐出性安定化と、4官能以上のエポキシ基含 樹脂による強度及び密着性向上のバランス とるために、2乃至3官能性モノマー100重量 に対して、4官能以上のエポキシ基含有樹脂 配合割合を、通常は1~50重量部とし、好まし くは当該配合割合の下限を2重量部以上とし 且つ/又は、当該配合割合の上限を35重量部 下とする。

 ここで、4官能以上のエポキシ基含有樹脂 の配合割合が前記2乃至3官能性モノマー100重 部に対して1重量部に満たない場合には、イ ンクを硬化させた後の硬さ、耐溶剤性などの 特性が十分に得られないおそれがある。また 、4官能以上のエポキシ基含有樹脂の前記配 割合が50重量部を超える場合には、インクの 硬化速度が遅くなり、プロセススピードが遅 くなるおそれがある。

(硬化剤)
 本発明で用いられる熱硬化型樹脂組成物に 、通常、硬化剤が配合される。硬化剤とし は、例えば多価カルボン酸無水物または多 カルボン酸が用いられる。
 多価カルボン酸無水物の具体例としては、 水フタル酸、無水イタコン酸、無水コハク 、無水シトラコン酸、無水ドデセニルコハ 酸、無水トリカルバリル酸、無水マレイン 、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水ジメチ テトラヒドロフタル酸、無水ハイミック酸 無水ナジン酸などの脂肪族または脂環族ジ ルボン酸無水物;1,2,3,4-ブタンテトラカルボ 酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボ 酸二無水物などの脂肪族多価カルボン酸二 水物;無水ピロメリット酸、無水トリメリッ ト酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸 などの芳香族多価カルボン酸無水物;エチレ グリコールビストリメリテイト、グリセリ トリストリメリテイトなどのエステル基含 酸無水物を挙げることができ、特に好まし は、芳香族多価カルボン酸無水物を挙げる とができる。また、市販のカルボン酸無水 からなるエポキシ樹脂硬化剤も好適に用い ことができる。

 また、本発明に用いられる多価カルボン酸 具体例としては、コハク酸、グルタル酸、 ジピン酸、ブタンテトラカルボン酸、マレ ン酸、イタコン酸などの脂肪族多価カルボ 酸;ヘキサヒドロフタル酸、1,2-シクロヘキ ンジカルボン酸、1,2,4-シクロヘキサントリ ルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン などの脂肪族多価カルボン酸、およびフタ 酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメ ット酸、トリメリット酸、1,4,5,8-ナフタレン テトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカ ルボン酸などの芳香族多価カルボン酸を挙げ ることができ、好ましくは芳香族多価カルボ ン酸を挙げることができる。
 これら多価カルボン酸無水物および多価カ ボン酸は、1種単独でも2種以上の混合でも いることができる。本発明に用いられる硬 剤の配合量は、エポキシ基を含有する成分( ノマーと樹脂)100重量部当たり、通常は1~100 量部の範囲であり、好ましくは5~50重量部で ある。硬化剤の配合量が1重量部未満である 、硬化が不十分となり、強靭な塗膜を形成 ることができない場合がある。また、硬化 の配合量が100重量部を超えると、塗膜の基 に対する密着性が劣るうえに、均一で平滑 塗膜を形成することができない場合がある

(その他の添加剤)
 その他の添加剤としては、例えば、充填剤 バインダーポリマー以外の高分子化合物、 面活性剤、密着促進剤、凝集防止剤、有機 、硬化剤などが挙げられる。界面活性剤と ては、例えば、ノニオン系界面活性剤、カ オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤 よび両性界面活性剤などが挙げられる。密 促進剤としては、例えば、ビニルトリメト シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ ルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン、N-(2- ミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメト キシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロ ピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピル リエトキシシラン、3-グリシドキシプロピ トリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピ ルメチルジメトキシシラン、2-(3,4-エポキシ クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3 -クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3- クロロプロピルトリメトキシシラン、3-メタ リロキシプロピルトリメトキシシラン、3- ルカプトプロピルトリメトキシシランなど 挙げられる。

(c)溶剤
 透明樹脂溶液の溶剤は、前記顔料分散液の 媒と同様に、インクジェット装置の印刷適 により選択される。好ましくは、沸点が200 以上の溶媒を用いる。また、好ましくは表 張力範囲が25~35mN/mの溶媒を用いる。特に好 しくは、表面張力範囲が25~35mN/mであって、 つ沸点が200℃以上の溶剤を用いる。沸点が2 00℃未満であるとノズル近傍での乾燥性が著 く高くなり、その結果ノズル詰まり等の不 発生を招く場合がある。また、表面張力が3 5mN/mを超えるとインクジェット吐出時のドッ 形状の安定性に著しい悪影響を及ぼしたり 着色層の上に塗布した際透明樹脂溶液が着 層全体の隅々にまで濡れ広がらなくなった するおそれがある。

 これらの条件を満たす溶媒として、具体 には、ジエチレングリコールエチルエーテ 、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル ジエチレングリコールn-ブチルエーテルアセ テート、ジエチレングリコールヘキシルエー テル、ジプロピレングリコールメチルエーテ ルアセテート、ジプロピレングリコールn-プ ピルエーテル、ジプロピレングリコールn- チルエーテル等を用いることが可能である また、必要に応じて2種類以上の溶媒を前記 件に合うように混合し、調整したものを用 ることができる。これらのうちで最も好ま いものはジプロピレングリコールメチルエ テルアセテート、ジエチレングリコールn- チルエーテルアセテートである。

(3)カラーフィルターの製造
 本発明のカラーフィルターの製造方法は、 明性絶縁基板上の仕切部の隙間に顔料分散 をインクジェット方式によって選択的に塗 する工程(顔料分散液塗布工程)と、前記顔 分散液塗布工程の後に、前記仕切部の隙間 透明樹脂溶液をインクジェット方式によっ 選択的に塗布して該隙間内で顔料分散液と 明樹脂溶液を混合する工程(透明樹脂溶液塗 工程)と、前記透明樹脂溶液塗布工程で形成 される顔料分散液と透明樹脂溶液との混合液 層を硬化させる工程(硬化工程)とを含む。

(a)顔料分散液塗布工程
 本発明の顔料分散液塗布工程においては、 ずカラーフィルターの透明性絶縁基板上に 切部(ブラックマトリクス)を形成させる。
 本発明でカラーフィルターに用いられる透 性絶縁基板としては、例えばガラス、シリ ン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳 族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイ ド等を挙げることができる。また、これら 透明性絶縁基板には、必要に応じてシラン ップリング剤等による薬品処理、プラズマ 理、イオンプレーティング、スパッタリン 、気相反応法や真空蒸着による処理等の前 理を適宜施すこともできる。

 仕切部を形成する材料は、樹脂成分と黒 顔料(カーボンブラックなど)及び/又はR(レ ド)、G(グリーン)、B(ブルー)、Y(イエロー)、V (バイオレット)などの顔料を混ぜてなる混色 色顔料と、これらの成分を分解溶解させる めの溶媒を含む感光性樹脂である。樹脂材 としては、一般的な黒色感光性樹脂用とし 用いられるアクリル樹脂のようなネガ型で ポジ型でもよい。仕切部の高さは透明着色 脂膜の膜厚程度がよく、高色度域仕様のカ ーフィルターとして用いる場合、1.5μm以上5 .0μm以下、より好ましくは2.0μm以上4.0μm以下 ある。仕切部の幅は10μm以上30μm以下とし、 仕切部によって区画される光透過領域は幅60 mから250μmの矩形や屈曲形が一般的である。

 この感光性樹脂を用いて透明絶縁基板上 仕切部を形成するには、例えばスピンコー 等によって1~3μm程度の厚みを持った薄膜を 面に形成した後、フォトレジスト工程(露光 及び現像)で形成することができる。

 次いで、このようにして得られる仕切部 隙間、すなわち仕切部に囲まれた部分(RGB画 素となる部分)に、R、G、B等の所望の顔料を 合した上記顔料分散液を、インクジェット 式により選択的に付着させることによって 画素部や遮光層などに顔料分散液(着色液)を 塗布し、着色液層を形成させる。着色液層の 厚さはR、G、Bの各層によって差があるが、概 ね0.4~2.0・mの範囲内とされる。着色液層の厚 がこの範囲外となると、仕切部と着色層と 段差が生じる場合がある。

 次に、形成された着色液層を、必要に応じ 乾燥させる(予備乾燥工程)。かかる予備乾 を行うことにより、着色液層中で顔料が均 に分散した状態で、顔料分散液の溶剤成分 けを減量することができる。顔料分散液の 燥(溶剤の減量)が不十分であると、透明樹脂 溶液を塗布した際、顔料分散液と透明樹脂溶 液の混合後の液量が大きくなり、混合液が仕 切部をはみ出して混色するおそれがある。
 乾燥は40~160℃の温度範囲で行うのが好まし 。乾燥温度が低すぎると顔料分散液の体積 化が小さくなり、透明樹脂溶液を塗布した に混色してしまうおそれがある。また乾燥 度が高すぎると、透明樹脂溶液を塗布した に着色液層の上に透明樹脂溶液が均一に濡 広がらず硬化膜表面の荒れが生じてしまう それがある。乾燥時間は特に限定されない 、1~20分が好ましい。

(b)透明樹脂溶液塗布工程
 本発明の透明樹脂溶液塗布工程においては 前記仕切部の隙間に透明樹脂溶液をインク ェット方式によって選択的に塗布して該隙 内で顔料分散液と透明樹脂溶液を混合する すなわち、前記顔料分散液塗布工程で形成 た着色液層の上に、透明樹脂溶液を塗布し 透明樹脂層を形成し、両層を混合して着色 層と透明樹脂層とからなる混合液層(着色樹 脂層)を形成する。
 乾燥した顔料分散液(着色液層)の上に粘度 低い透明樹脂溶液を塗布すると、透明樹脂 液中に顔料が再分散される状態となり、こ によって顔料分散液と透明樹脂溶液が混合 れる、あるいは着色液層と透明樹脂層とが 合する。したがって上記顔料分散液塗布工 において、形成される着色液層が予備乾燥 程によって完全に乾燥した状態となっても 料と透明樹脂溶液とは十分に混合される。

 透明樹脂溶液の塗布量は、RGBの各層によっ 差があるが、RGB各色の着色樹脂層の膜厚差 0.1μm以下になるように適宜塗布量を調整す ことができる。透明樹脂溶液の塗布量は、 料分散液と透明樹脂溶液の乾燥後の固形分 率(混合液層を硬化させた後の顔料と透明樹 脂の各固形分の比率)が顔料:透明樹脂=1:0.4~1 なるように調整することが好ましい。
 また、前記混合液層(着色樹脂層)は、前記 切部と同じ膜厚になるように形成されるこ が望ましく、そのように透明樹脂溶液の塗 量を調整することが必要である。透明樹脂 液の塗布量が顔料分散液に対して小さい量 なると、着色樹脂層全体の隅々にまで濡れ がらなくなるおそれがある。また透明樹脂 液の塗布量が顔料分散液に対して大きい量 なると、着色樹脂層の膜厚が大きくなって まい仕切部と着色樹脂層との間に段差がな 着色樹脂層を形成することができなくなっ しまう。

 着色樹脂層の厚さは、概ね1.0~2.5μmの範囲 内とされる。着色樹脂層の厚さがこの範囲外 となると、仕切部と着色層の間に段差が生じ てしまいフィルター全体の平坦性が悪くなる という欠点が生じる場合がある。

 着色樹脂層を乾燥させる工程(プリベーク工 程)は80~200℃の温度範囲で行うのが好ましい
 乾燥温度が低すぎると着色樹脂層の体積変 が小さくなり、着色樹脂層の膜厚が大きく ってしまい仕切部と着色樹脂層との間に段 がない着色樹脂層を形成することができな なってしまうおそれがある。また乾燥温度 高すぎると、着色樹脂層の体積変化が大き なり、着色樹脂層の膜厚が小さくなってし い仕切部と着色樹脂層との間に段差がない 色樹脂層を形成することができなくなって まうおそれがある。

(c)硬化工程
 本発明においては、前記透明樹脂溶液塗布 程で形成される顔料分散液と透明樹脂溶液 の混合液層を硬化させる(硬化工程)。
 透明樹脂として光硬化型樹脂組成物を用い 場合、硬化は光を照射することによって行 れる。使用する光は、紫外光または可視光 好ましく、中でも、波長200~500nmの光が好ま い。これらの光源として、たとえば、低圧 銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ラ プ、メタルハライドランプ、ケミカルラン 、ブラックライトランプ、水銀-キセノンラ ンプ、エキシマーランプ、ショートアーク灯 、ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴ ンレーザー、Nd-YAGレーザーを用いたTHGやFHG光 レーザーなど、公知慣用の光源を使用するこ とができる。光硬化条件は、用いる光源の種 類、光重合開始剤の種類や量の影響を受け、 一概に決められないが、一般的には100~3000mJ/m 2 の範囲が好ましい。光硬化後、200~250℃で10~30 分間の後硬化(ポストベーク)処理を施す。
 透明樹脂として熱硬化型樹脂組成物を用い 場合、硬化は加熱によって行われる。加熱 よる硬化条件としては、加熱温度は200~250℃ 程度、加熱時間は20~60分程度である。

 本発明のカラーフィルターの製造方法に いては、上記混合液層(着色樹脂層)を硬化 せた後、必要であるならばその上に保護層 形成することもできる。保護層としては通 、光硬化型、熱硬化型、あるいは熱・光併 硬化型の樹脂組成物層、或いは蒸着又はス ッタにより形成される無機化合物層を用い ことができる。

 次に、この保護層上に電極としてITO(酸化 インジウムスズ)膜を形成する。さらに、そ 上に配向膜(ポリイミド膜)を公知の方法で形 成することによって、カラーフィルターが製 造される。

2.液晶表示装置
 本発明の液晶表示装置は、上述した本発明 カラーフィルターの製造方法により製造さ るカラーフィルターと、ガラス基板等の対 基板と、前記カラーフィルターと前記対向 板との間に狭持された液晶組成物とを備え なることを特徴とする。
 液晶表示装置は、カラーフィルター側の基 と対向基板とを合わせ込み、その間に液晶 封入することにより形成される。対向基板 内側にはTFTと画素電極がマトリクス状に形 される。また、対向基板側にも配向膜が形 され、液晶分子を一定方向に配列させてい 。透過型の場合には基板及び画素電極を透 素材で形成し、それぞれの基板の外側に偏 板を接着する。反射型の場合には基板或い 画素電極を、反射機能を備えた素材で形成 るか或いは基板に反射層を設け、透明基板 外側に偏光板を設け、カラーフィルター側 ら入射した光を反射して表示を行う。
 本発明の液晶表示装置は、本発明のカラー ィルターを用いて構成されていれば、他の 材については従来の技術を適宜用いること できる。

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではない。上記実施形態は例示であ 、本発明の特許請求の範囲に記載された技 的思想と実質的に同一な構成を有し、同様 作用効果を奏するものは、いかなるもので っても本発明の技術的範囲に包含される。

 以下に、実施例を挙げて本発明を具体的 説明するが、本発明はこれらの実施例にの 限定されるものではない。なお、以下の実 例における各物性の評価方法は以下の通り ある。また、以下の実施例で「部」とは「 量部」を表す。

<製造例1;カラーフィルター用顔料分散液の 調製>
(1)カラーフィルター用赤色顔料分散液の調製
 Red顔料、顔料分散剤、及び有機溶剤を下記 割合で混合し、直径0.3mmのジルコニアビー を500部加え、ペイントシェーカーを用いて4 間分散し、顔料分散液(R)を得た。
(顔料分散液の組成)
Red顔料(C.I.ピグメントレッド254):10部
顔料分散剤(AVECIA社製:ソルスパース24000):10部
DPMA(ジプロピレングリコールメチルエーテル セテート;沸点=209℃、表面張力=27mN/m):80部

(2)カラーフィルター用緑色顔料分散液の調製
 上記(1)におけるRed顔料(C.I.ピグメントレッ 254)10部の代わりに、Green顔料(C.I.ピグメント リーン36)10部、Yellow顔料(C.I.ピグメントイエ ロー150)10部を使用した以外は、製造例1と同 にして顔料分散液(G1)と顔料分散液(Y)を調製 た。顔料分散液(G1)53部と顔料分散液(Y)47部 混合して緑色顔料分散液(G2)を調製した。

(3)カラーフィルター用青色顔料分散液の調製
 上記(1)におけるRed顔料10部の代わりに、Blue 料(C.I.ピグメントブルー15:6)10部を使用した 外は、製造例1と同様にして顔料分散液(B)を 調製した。

<製造例2;カラーフィルター用顔料分散液の 調製>
 製造例1における溶剤としてDPMAの代わりにBC A(ジエチレングリコールブチルエーテルアセ ート;沸点=247℃、表面張力=30mN/m)を使用した 以外は、製造例1(1)~(3)と同様の方法で赤色、 色、及び青色顔料分散液をそれぞれ調製し 。

<製造例3;光硬化型透明樹脂溶液の調製>
 ポリエステルアクリルオリゴマー15部、ジ ンタエリスリトールヘキサアクリレート(以 、DPHAと略記する。)15部、1,6-ヘキサンジオ ルジアクリレート20部、ジプロピレングリコ ールメチルエーテルアセテート45.5部、およ チバスペシャルティーケミカルズ社製光重 開始剤「イルガキュアー369」0.5部を混合し 後、孔径1.0・mのフィルターを用いてろ過し 透明樹脂溶液を得た。

<製造例4;熱硬化型透明樹脂溶液の調製>
 バインダー(グリシジルメタクリレート-ス レン共重合体)10部、ノボラック型エポキシ 脂(油化シェル社製、商品名「エピコート154 ):10部、ネオペンチルグリコールジグリシジ ルエーテル20重量部、硬化剤(トリメリット酸 )5重量部、ジプロピレングリコールメチルエ テルアセテート55部を混合した後、孔径1.0 mのフィルターを用いてろ過し、熱硬化型透 樹脂溶液を得た。

<実施例1;カラーフィルターの作製>
 厚み0.7mmで10cm×10cmのガラス基板(旭硝子(株) )上に、ブラックマトリックス用硬化性樹脂 組成物を用いてフォトリソグラフィー法によ り線幅20μm、膜厚1.6μmのブラックマトリック パターンを形成した。
 上記基板のブラックマトリックスにより区 された青色画素形成部に、製造例1で得られ た青色顔料分散液をインクジェット方式によ って、正確且つ均一に付着させた。

 次に、同じ基板の緑色画素形成部に、製 例1の緑色顔料分散液をインクジェット方式 によって正確且つ均一に付着させた。次に、 同じ基板の赤色画素形成部に、製造例1の赤 顔料分散液をインクジェット方式によって 確且つ均一に付着させた。顔料分散液塗布 、100℃のホットプレート上で10分間予備乾燥 を行った。

 その後、ブラックマトリックスにより区画 れた各色画素形成部の顔料分散液の上に、 造例3の透明樹脂溶液を、混合液層の硬化後 の固形分比率が顔料:透明樹脂=1:0.8となるよ に調整してインクジェット方式によって正 且つ均一に付着させた。その後、180℃のホ トプレート上で20分間プリベークを行い、高 圧水銀灯により200mJ/cm 2 の露光を行い光硬化させた後、さらに230℃で 20分間の硬化を施した。

 RGB画素パターンを形成した基板を、IPA(イソ プロピルアルコール)に5分間浸漬させ、次い IPA蒸気にて乾燥を行ない洗浄した後、基板 定温度200℃にて、6ラ10 -3 Torrの真空下でITO(酸化インジウムスズ)電極を 120nmの厚さになるように成膜した。このITO成 を行った基板を更にIPAに5分間浸漬し、IPAで 蒸気洗浄を行った後、ポリイミドをスピンコ ートし、180℃、60分間の焼成を行って配向膜 形成し、カラーフィルターを得た。

<実施例2>
 実施例1において、混合液層の硬化後の固形 分比率が顔料:透明樹脂=1:0.4となるように透 樹脂溶液を塗布したこと以外は、実施例1と 様の方法でカラーフィルターを作製した。

<実施例3>
 実施例2のカラーフィルター作製工程におい て、顔料分散液塗布後の予備乾燥が60℃のホ トプレート上で10分間であることと、透明 脂溶液塗布後のプリベークが150℃のホット レート上で20分間であること以外は、実施例 2と同様の方法でカラーフィルターを作製し 。

<実施例4>
 実施例2で製造例3の光硬化型透明樹脂溶液 使用する代わりに、製造例4の熱硬化型透明 脂溶液を使用し、硬化条件として230℃で30 間加熱したこと以外は、実施例2と同様の方 でカラーフィルターを作製した。

<実施例5>
 実施例2で製造例1の顔料分散液を使用した わりに、製造例2の顔料分散液を使用したこ 、及び混合液層の硬化後の固形分比率が顔 :透明樹脂=1:1.2となるように透明樹脂溶液を 塗布したこと以外は、実施例2と同様の方法 カラーフィルターを作製した。

<実施例6>
 実施例5において、混合液層の硬化後の固形 分比率が顔料:透明樹脂=1:0.2となるように透 樹脂溶液を塗布した以外は同様の方法でカ ーフィルターを作製した。

<実施例7>
 実施例5で顔料分散液塗布後の予備乾燥を行 わなかったこと、透明樹脂溶液塗布後のプリ ベークを220℃のホットプレートで20分間行っ こと、及び混合液層の硬化後の固形分比率 顔料:透明樹脂=1:0.8となるように透明樹脂溶 液を塗布したこと以外は、実施例5と同様の 法でカラーフィルターを作製した。

<実施例8>
 実施例7で製造例3の光硬化型透明樹脂溶液 使用する代わりに、製造例4の熱硬化型透明 脂溶液を使用したこと、及び硬化条件とし 230℃で30分間加熱したこと以外は、実施例7 同様の方法でカラーフィルターを作製した

<製造例5;カラーフィルター用顔料インクジ ェットインクの調製>
(1)カラーフィルター用赤色インクジェットイ ンクの調製
Red顔料、顔料分散剤、及び有機溶剤を下記の 割合で混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズ 500部加え、ペイントシェーカーを用いて4時 間分散し、顔料分散液(R)を得た。得られた顔 料分散液(R)50部、ポリエステルアクリルオリ マー10部、DPHA10部、1,6-ヘキサンジオールジ クリレート20部、DPMA9.5部、およびチバスペ ャルティーケミカルズ社製光重合開始剤「 ルガキュアー369」0.5部を混合した後、孔径1 .0μmのフィルターを用いてろ過し、カラーフ ルター用赤色インクジェットインクを得た
(顔料分散液の組成)
Red顔料(C.I.ピグメントレッド254):20部
顔料分散剤(AVECIA社製:ソルスパース24000):15部
DPMA(ジプロピレングリコールメチルエーテル セテート:65部

(2)カラーフィルター用緑色インクジェットイ ンクの調製
 上記製造例5(1)のインクジェットインク調製 に使用するRed顔料(C.I.ピグメントレッド254)20 の代わりに、Green顔料(C.I.ピグメントグリー ン36)20部、Yellow顔料(C.I.ピグメントイエロー15 0)20部を使用した以外は、同様にして緑色顔 分散液と黄色顔料分散液を調製した。緑色 料分散液53部と黄色顔料分散液47部を混合し 緑色顔料分散液(G)を調製した。得られた緑 顔料分散液(G)を使用して上記(1)の赤色イン ジェットインクと同様の方法で緑色インク ェットインクを調製した。

(3)カラーフィルター用青色インクジェットイ ンクの調製
 上記製造例5(1)のRed顔料(C.I.ピグメントレッ 254)20部の代わりに、Blue顔料(C.I.ピグメント ルー15:6)10部を使用した以外は、同様にして 青色顔料分散液を調製した。得られた青色顔 料分散液を使用して上記(1)の赤色インクジェ ットインクと同様の方法で青色インクジェッ トインクを調製した。

<製造例6;カラーフィルター用顔料インクジ ェットインクの調製>
(1)カラーフィルター用赤色インクジェットイ ンクの調製
 Red顔料、顔料分散剤、及び有機溶剤を下記 割合で混合し、直径0.3mmのジルコニアビー を500部加え、ペイントシェーカーを用いて4 間分散し、顔料分散液を得た。得られた顔 分散液50部、ポリエステルアクリルオリゴ ー10部、DPHA10部、1,6-ヘキサンジオールジア リレート20部、DPMA9.5部、およびチバスペシ ルティーケミカルズ社製光重合開始剤「イ ガキュアー369」0.5部を混合した後、孔径1.0μ mのフィルターを用いてろ過し、カラーフィ ター用赤色インクジェットインクを得た。
(顔料分散液の組成)
Red顔料(C.I.ピグメントレッド254):15部
顔料分散剤(AVECIA社製:ソルスパース24000):15部
DPMA(ジプロピレングリコールメチルエーテル セテート:70部

(2)カラーフィルター用緑色インクジェットイ ンクの調製
 上記製造例6(1)のRed顔料(C.I.ピグメントレッ 254)15部の代わりに、Green顔料(C.I.ピグメント グリーン36)15部、Yellow顔料(C.I.ピグメントイ ロー150)15部を使用した以外は、同様にして 料分散液(G1)と顔料分散液(Y)を調製した。顔 分散液(G1)53部と顔料分散液(Y)47部を混合し 顔料分散液(G2)を調製した。得られた顔料分 液(G2)を用いて上記赤色インクジェットイン クと同様の方法で緑色インクジェットインク を調製した。

(3)カラーフィルター用青色インクジェットイ ンクの調製
 上記製造例6(1)のRed顔料(C.I.ピグメントレッ 254)15部の代わりに、Blue顔料(C.I.ピグメント ルー15:6)15部を使用した以外は、同様にして 顔料分散液(B)を調製した。得られた顔料分散 液を用いて上記赤色インクジェットインクと 同様の方法で青色インクジェットインクを調 製した。

<比較例1>
 実施例1と同様の基板のブラックマトリック スにより区画された青色画素形成部に、製造 例5の青色インクジェットインクをインクジ ット方式によって、正確且つ均一に付着さ た。次に、同じ基板の緑色画素形成部に、 造例5の緑色インクジェットインクをインク ェット方式によって正確且つ均一に付着さ た。次に、同じ基板の赤色画素形成部に、 造例5の赤色インクジェットインクをインク ジェット方式によって正確且つ均一に付着さ せた。その後、180℃ホットプレート上で20分 プリベークを行い、高圧水銀灯を用いて200m J/cm 2 の露光を行い光硬化させた後、さらに230℃で 20分間の硬化を施した。

 RGB画素パターンを形成した基板を、IPAに5分 間浸漬させ、次いでIPA蒸気にて乾燥を行ない 洗浄した後、基板設定温度200℃にて、6×10 -3 Torrの真空下でITO(酸化インジウムスズ)電極を 120nmの厚さになるように成膜した。このITO成 を行った基板を更にIPAに5分間浸漬し、IPAで 蒸気洗浄を行った後、ポリイミドをスピンコ ートし、180℃、60分間の焼成を行って配向膜 形成し、カラーフィルターを得た。

<比較例2>
 比較例1の製造で製造例5のインクジェット ンクを使用した代わりに製造例6のインクジ ットインクを使用した以外は、比較例1と同 様の方法でカラーフィルターを作製した。

[評価方法]
 上記製造例1~6で得られた顔料分散液、透明 脂溶液、及びインクジェットインク(顔料イ ンク)について、粘度及び吐出安定性を、以 の方法で評価した。また、上記実施例1~8、 較例1~2で作製したカラーフィルターについ 、白抜けの有無、混色の有無、膜厚、及び 度を、以下の方法で評価した。

(1)粘度
 23℃で、回転振動型粘度計(VM-1G、山一電機 製)を用い測定した。
(2)吐出安定性
 前記実施例と比較例から得られた顔料分散 、透明樹脂溶液、及びインクジェットイン を、写真印画用用紙に液滴大きさが15pLにな るように1回噴射した後、5分間待機して再び2 回噴射し、反復的に5分待機した後再び3回噴 した。このような反復過程を4回経て印刷さ れたインクを肉眼で分析してノズルの詰りを 評価した。○は初期状態と比較して変化が無 いことを示し、△は部分的に印刷されなかっ たことを示し、×は全く印刷されなかったこ を示す。

(3)白抜け及び混色
 上記実施例1~8及び比較例1~2の各工程で作製 たカラーフィルターについて、100000箇所あ りの欠点箇所数(白抜け、混色)を目視で数 、評価した。
(4)膜厚
 作製したカラーフィルターをレーザー顕微 (オリンパス社製)で観察し、膜厚測定を行 た。
(5)色度
 作製したカラーフィルターの各着色層の色 を顕微分光側光装置(浜松ホトニクス社製、 商品名「PMA-11」)を用いて測定した。

[評価結果]
(1)インク等の評価
 前記製造例1~6で得られた顔料分散液、透明 脂溶液(透明樹脂組成物)、インクジェット ンク(顔料インク)の顔料濃度、粘度、及びイ ンクジェット吐出安定性の評価結果を表1に す。顔料インクにくらべて顔料分散液と透 樹脂溶液の方が、低粘度でインクジェット の吐出も良好であることがわかる。

(2)カラーフィルターの評価
 上記実施例1~8、比較例1~2で作製したカラー ィルターについて、白抜けの有無、混色の 無、膜厚、及び色度を評価した結果を表2に 示す。比較例1で作製したカラーフィルター はインクノズル欠けによる白抜けが見られ また比較例2で作製したカラーフィルターは ンクのはみ出しによる混色が見られたのに し、実施例1~8で作製したカラーフィルター は混色、白抜けがないことがわかる。

 上記表2中、「乾燥温度(A)」は顔料分散液塗 布後の予備乾燥工程における乾燥温度を、「 乾燥温度(B)」は透明樹脂溶液塗布後のプリベ ーク工程における乾燥温度(熱処理温度)を表 。
 また、「固形分比率」は、顔料分散液と透 樹脂溶液の乾燥後の固形分比率(混合液層を 硬化させた後の顔料と透明樹脂の固形分比率 =顔料:透明樹脂)を表す。「溶媒の沸点」は、 顔料分散液の分散溶媒の沸点を表す。

 本発明によれば、高い色純度、色再現性 有するカラーフィルターを、ヘッドから吐 したときの直進性及び安定性に優れたイン ジェットインクを用いて製造することがで るため、より性能の優れた信頼性の高いカ ーフィルターを安価に製造することができ 。特に、透過濃度が大きく且つ均一で、し も色抜けの無い画素部が精密に形成され、 度の向上したカラーフィルターを製造する とができる。そして、このような本発明の 法により得られる優れた性能のカラーフィ ターを用いることにより、カラー表示特性 優れた液晶表示素子を歩留まり良く提供す ことができ、高品質な液晶表示装置を製造 ることができる。