WO/2019/154665 | NEW PYRIDINE CARBOXAMIDES |
WO/2004/014843 | SUBSTITUTED AMINO COMPOUNDS AND USE THEREOF |
WO/2011/118672 | PLASMA KALLIKREIN INHIBITOR |
WADA TOSHIHIRO (JP)
TANAKA SATORU (JP)
NAGAI MASAHIKO (JP)
KITAMURA HIDEYUKI (JP)
SUZUKI HIROYUKI (JP)
TACHIBANA YUKI (JP)
WADA TOSHIHIRO (JP)
TANAKA SATORU (JP)
NAGAI MASAHIKO (JP)
KITAMURA HIDEYUKI (JP)
SUZUKI HIROYUKI (JP)
WO2006105127A2 | 2006-10-05 | |||
WO1996004278A1 | 1996-02-15 | |||
WO2007037187A1 | 2007-04-05 |
JP2004504320A | 2004-02-12 |
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SMITH M.B. AND MARCH J.: "March's Advanced Organic Chemistry", vol. 5TH ED., 2001, pages: 477, 868
YAMANAKA H. ET AL.: "Shinpen Hetero-kan Kagobutsu Oyohen", 1 March 2004 (2004-03-01), pages 65, 72
式(I): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、アシル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基)で示される化合物を溶媒中、パラジウム化合物、有機リン化合物、及び塩基の存在下、式(II): (式中、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、及びR 10 はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、アシル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基; Xはハロゲン原子、置換されていてもよいアルキルスルホニルオキシ、又は置換されていてもよいアリールスルホニルオキシ)で示される化合物と反応させることを特徴とする式(III): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、及びR 10 は前記と同意義)で示される化合物の製造方法。 |
式(I): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 は請求項1と同意義)で示される化合物、パラジウム化合物、有機リン化合物、及び塩基を反応させる工程A、 及び式(II): (式中、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、及びXは請求項1と同意義)で示される化合物を添加する工程Bを包含する請求項1記載の製造方法。 |
パラジウム化合物及び有機リン化合物を混合する工程C、 工程Cの混合物に、式(I): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 は請求項1と同意義)で示される化合物及び塩基を添加する工程D、 及び、工程Dの混合物に、式(II): (式中、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、及びXは請求項1と同意義)で示される化合物を添加する工程Eを包含する請求項1記載の製造方法。 |
パラジウム化合物が酢酸パラジウムである請求項1記載の製造方法。 |
有機リン化合物がジアダマンチルブチルホスフィンである請求項1記載の製造方法。 |
スルフィン酸塩の存在下で行う請求項1記載の製造方法。 |
工程Aをスルフィン酸塩の存在下で行う請求項2記載の製造方法。 |
工程Dをスルフィン酸塩の存在下で行う請求項3記載の製造方法。 |
スルフィン酸塩がパラ-トルエンスルフィン酸ナトリウムである請求項6~8のいずれかに記載の製造方法。 |
R 4 、R 5 、R 6 、及びR 10 が水素原子であり、R 1 、R 2 、及びR 9 がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、又はアルキルであり、R 3 がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、R 7 がヒドロキシ又は置換されていてもよいアルキルオキシであり、R 8 がハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基であり、Xがハロゲン原子である請求項1記載の製造方法。 |
R 1 、R 2 、R 4 、R 5 、R 6 、及びR 10 が水素原子であり、R 9 が水素原子又はハロゲン原子であり、R 3 がアルキルオキシであり、R 7 がヒドロキシであり、R 8 がハロゲン原子、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基であり、Xがハロゲン原子である請求項1記載の製造方法。 |
請求項1に記載の製造方法により式(IV): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 8 、及びR 9 は請求項1と同意義)で示される化合物を得る工程F、 及び、式(IV)で示される化合物を、塩基存在下、式(V): (式中、R 11 はアルキレン又はアルケニレン;R 12 は水素原子又はアルキル;Yはハロゲン原子、置換されていてもよいアルキルスルホニル、又は置換されていてもよいアリールスルホニル)で示される化合物と反応させ、式(VI): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 8 、及びR 9 は請求項1と同意義;R 11 及びR 12 は前記と同意義)で示される化合物を得る工程G、R 12 がアルキルの場合、さらに式(VI)で示される化合物を加水分解に付す工程Hを包含することを特徴とする、式(VII): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 8 、及びR 9 は請求項1と同意義;R 11 は前記と同意義)で示される化合物の製造方法。 |
Yがハロゲン原子である請求項12記載の製造方法。 |
R 1 、R 2 、及びR 9 がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、又はアルキルであり、R 3 がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、R 8 がハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基であり、R 11 がアルキレンである請求項12記載の製造方法。 |
R 1 、R 2 、及びR 9 がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、又はアルキルであり、R 3 がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、R 8 がハロゲン原子、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、又は置換されていてもよい非芳香族複素環基であり、R 11 がメチレンである請求項12記載の製造方法。 |
請求項1に記載の製造方法により式(VIII): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、及びR 9 は請求項1と同意義;Zはハロゲン原子)で示される化合物を得る工程I、 及び、式(VIII)で示される化合物を、有機ボロン酸と反応させる工程Jを包含することを特徴とする、式(IX): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、及びR 9 は請求項1と同意義;Wは置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール)で示される化合物の製造方法。 |
ピペラジンの溶液に、式(X): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 は請求項1と同意義)で示される化合物を添加する工程K、 反応液に水を添加し、有機溶媒で抽出する工程L、 工程Lで得た有機層に酸を添加して酸性とし、水で抽出する工程M、 工程Mで得た水層に塩基を添加してアルカリ性とし、結晶を析出させる工程Nを包含することを特徴とする式(I): (式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 は請求項1と同意義)で示される化合物の製造方法。 |
R 1 、R 2 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 5 がアルコキシである請求項17記載の製造方法。 |
式(XI): (式中、Xは請求項1と同意義)で示される化合物を、式(XII): (式中、R 15 及びR 16 はそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル;R 17 はアルキル)で示される化合物と反応させ、式(XIII): (式中、Xは請求項1と同意義;R 15 、R 16 、及びR 17 は上記と同意義)で示される化合物を得る工程P、 式(XIII)で示される化合物を酸と反応させ、式(XIV): (式中、Xは請求項1と同意義;R 15 及びR 16 は上記と同意義)で示される化合物を得る工程Q、 及び、式(XIV)で示される化合物を閉環させる工程Rを包含することを特徴とする、式(XV): (式中、Xは請求項1と同意義;R 15 及びR 16 は上記と同意義)で示される化合物の製造方法。 |
式(XVI): (式中、Xは請求項1と同意義;R 18 は水素原子又はアルキル)で示される化合物をハロゲン化させ、式(XVII): (式中、Xは請求項1と同意義;R 18 は上記と同意義;R 19 はハロゲン原子)で示される化合物を得る工程S、 及び、式(XVII)で示される化合物を式:R 20 COONH 4 (式中、R 20 は水素原子又はアルキル)で示される化合物と反応する工程Tを包含することを特徴とする式(XVIII): (式中、Xは請求項1と同意義;R 18 及びR 20 は上記と同意義)で示される化合物の製造方法。 |
式(XIX): (式中、Xは請求項1と同意義;R 21 は5員環ヘテロアリール)で示される化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの溶媒和物。 |
本発明は、N-フェニル-N’-フェニルスル ニルピペラジン誘導体の製造方法に関する
N-フェニル-N’-フェニルスルホニルピペラ
ン誘導体は種々の医薬活性を示すことが知
れている。例えば、特許文献1にはTXA2受容体
拮抗的阻害活性を有し血小板凝縮作用を有す
ること、特許文献2にはTXA2受容体拮抗的阻害
性を有し、その適用疾患が血栓症、心筋梗
、動脈降下症、高血圧症であること、特許
献3にはヒドロキシステロイドデヒドロゲナ
ーゼ阻害活性を有し、その適用疾患が2型糖
病、骨粗しょう症であること、特許文献4に
、CRTH2受容体拮抗的阻害活性を有し、その
用疾患がアレルギー性鼻炎、喘息であるこ
が開示されている。特許文献5には、DP受容
拮抗的阻害活性を有し、その適用疾患がア
ルギー性鼻炎、喘息であることが開示され
いる。しかしながら、N-フェニル-N’-フェニ
ルスルホニルピペラジン誘導体を製造するた
めには、多段階の工程を要する必要があった
。
N-フェニル-N’-フェニルスルホニルピペ ジン誘導体及びそれらの中間体の効率的な 造方法を提供する。
本発明者らは以下に示すN-フェニル-N’-フ
ェニルスルホニルピペラジン誘導体及びそれ
らの中間体が、簡便、短工程、及び/又は好
率で製造できる工業的に有効な製造方法を
出した。
すなわち、本発明は、1)式(I):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、置換されていてもよいアルキル、置換さ
れていてもよいアルケニル、置換されていて
もよいアルキニル、置換されていてもよいシ
クロアルキル、置換されていてもよいアルキ
ルオキシ、置換されていてもよいアルキルチ
オ、アシル、置換されていてもよいアルキル
オキシカルボニル、置換されていてもよいカ
ルバモイル、置換されていてもよいアミノ、
置換されていてもよいアリール、置換されて
いてもよいヘテロアリール、又は置換されて
いてもよい非芳香族複素環基)で示される化
物を、パラジウム化合物、有機リン化合物
及び塩基の存在下、式(II):
(式中、R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、及びR 10
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、置換されていてもよいアルキル、置換さ
れていてもよいアルケニル、置換されていて
もよいアルキニル、置換されていてもよいシ
クロアルキル、ヒドロキシ、置換されていて
もよいアルキルオキシ、置換されていてもよ
いアルキルチオ、アシル、置換されていても
よいアルキルオキシカルボニル、置換されて
いてもよいカルバモイル、置換されていても
よいアミノ、置換されていてもよいアリール
、置換されていてもよいヘテロアリール、又
は置換されていてもよい非芳香族複素環基;
Xはハロゲン原子、置換されていてもよいア
キルスルホニルオキシ、又は置換されてい
もよいアリールスルホニルオキシ)で示され
化合物と反応させることを特徴とする式(III
):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、R 5
、R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、及びR 10
は前記と同意義)で示される化合物の製造方
、に関する。
なお、本工程は、溶媒を用いて行うことがで
きる。Xがハロゲン原子の場合、R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、及びR 10
のハロゲン原子はそれぞれ独立して、Xより
応性が低いハロゲン原子である。
さらに、本発明は、以下に示す2)~23)に関す
。
2)式(I):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
は1)と同意義)で示される化合物、パラジウム
化合物、有機リン化合物、及び塩基を反応さ
せる工程A、
及び式(II):
(式中、R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、R 10
、及びXは1)と同意義)で示される化合物を添
する工程Bを包含する1)記載の製造方法、
なお、各工程は溶媒を用いて行うことができ
る。工程Aは15~30℃で、15分~2時間かけて行う
とができる。
3)パラジウム化合物及び有機リン化合物を混
する工程C、
工程Cの混合物に、式(I):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
は1)と同意義)で示される化合物及び塩基を添
加する工程D、
及び、工程Dの混合物に、式(II):
(式中、R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、R 10
、及びXは1)と同意義)で示される化合物を添
する工程Eを包含する1)記載の製造方法。
なお、各工程は溶媒を用いて行うことがで
る。工程Cは15~30℃で、15分~2時間かけて行う
ことができる。
4)パラジウム化合物が酢酸パラジウムである1
)~3)のいずれかに記載の製造方法。
5)有機リン化合物がジアダマンチルブチルホ
フィンである1)~4)のいずれかに記載の製造
法。
6)スルフィン酸塩の存在下で行う1)、4)、及び
5)のいずれかに記載の製造方法。
7)工程Aでスルフィン酸塩の存在下で行う2)、4
)、及び5)のいずれかに記載の製造方法。
8)工程Dでスルフィン酸塩の存在下で行う3)、4
)、及び5)のいずれかに記載の製造方法。
9)スルフィン酸塩がパラ-トルエンスルフィン
酸ナトリウムである6)~8)のいずれかに記載の
造方法。
10)R 4
、R 5
、R 6
、及びR 10
が水素原子であり、R 1
、R 2
、及びR 9
がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、又はアルキルであり、R 3
がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、
R 7
がヒドロキシ又は置換されていてもよいアル
キルオキシであり、R 8
がハロゲン原子、置換されていてもよいアル
キル、置換されていてもよいアルキルオキシ
、置換されていてもよいアルキルオキシカル
ボニル、置換されていてもよいカルバモイル
、置換されていてもよいアミノ、置換されて
いてもよいアリール、置換されていてもよい
ヘテロアリール、又は置換されていてもよい
非芳香族複素環基であり、Xがハロゲン原子
ある1)~9)のいずれかに記載の製造方法。
11)R 1
、R 2
、R 4
、R 5
、R 6
、及びR 10
が水素原子であり、R 9
が水素原子又はハロゲン原子であり、R 3
がアルキルオキシであり、R 7
がヒドロキシであり、R 8
がハロゲン原子、置換されていてもよいカル
バモイル、置換されていてもよいアミノ、置
換されていてもよいアリール、置換されてい
てもよいヘテロアリール、又は置換されてい
てもよい非芳香族複素環基であり、Xがハロ
ン原子である1)~9)のいずれかに記載の製造方
法。
12)1)~11)のいずれかに記載の製造方法により式
(IV):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義)で示される化合物を得る工程F
及び、式(IV)で示される化合物を、塩基存在
、式(V):
(式中、R 11
はアルキレン又はアルケニレン;R 12
は水素原子又はアルキル;Yはハロゲン原子、
換されていてもよいアルキルスルホニル、
は置換されていてもよいアリールスルホニ
)で示される化合物と反応させ、式(VI):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義;R 11
及びR 12
は前記と同意義)で示される化合物を得る工
G、R 12
がアルキルの場合は、さらに式(VI)で示され
化合物を加水分解に付す工程Hを包含するこ
を特徴とする、式(VII):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義;R 11
は前記と同意義)で示される化合物の製造方
。
なお、各工程は溶媒を用いて行うことができ
る。
13)Yがハロゲン原子である12)記載の製造方法
14)R 1
、R 2
、及びR 9
がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、又はアルキルであり、R 3
がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、
R 8
がハロゲン原子、置換されていてもよいアル
キル、置換されていてもよいアルキルオキシ
、置換されていてもよいアルキルオキシカル
ボニル、置換されていてもよいカルバモイル
、置換されていてもよいアミノ、置換されて
いてもよいアリール、置換されていてもよい
ヘテロアリール、又は置換されていてもよい
非芳香族複素環基であり、R 11
がアルキレンである12)又は13)載の製造方法。
15)R 1
、R 2
、及びR 9
がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、又はアルキルであり、R 3
がアルキルオキシ又はアルキルチオであり、
R 8
がハロゲン原子、置換されていてもよいカル
バモイル、置換されていてもよいアミノ、置
換されていてもよいアリール、置換されてい
てもよいヘテロアリール、又は置換されてい
てもよい非芳香族複素環基であり、R 11
がメチレンである12)~14)のいずれかに記載の
造方法。
16)1)~11)のいずれかに記載の製造方法により式
(VIII):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、及びR 9
は1)と同意義;Zはハロゲン原子)で示される化
物を得る工程I、
及び、式(VIII)で示される化合物を、有機ボロ
ン酸と反応させる工程Jを包含することを特
とする、式(IX):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、及びR 9
は1)と同意義;Wは置換されていてもよいアリ
ル又は置換されていてもよいヘテロアリー
)で示される化合物の製造方法。
なお、各工程は溶媒を用いて行うことができ
る。
17)ピペラジンの溶液に、式(X):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
は1)と同意義)で示される化合物を添加する工
程K、
反応液に水を添加し、有機溶媒で抽出する工
程L、
工程Lで得た有機層に酸を添加して酸性とし
水で抽出する工程M、
工程Mで得た水層に塩基を添加してアルカリ
とし、結晶を析出させる工程Nを包含するこ
を特徴とする式(I):
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
は1)と同意義)で示される化合物の製造方法。
なお、ピペラジンの溶液が、トルエン溶液
ある場合は、工程K、L、M、N、及びPは次の
件下で行うことができる。工程Kは45~80℃で
1~4時間かけて行うことができる。工程Lは45~8
0℃で行うことができる。工程Mは、酸として1
~4モル/Lの塩酸を用いて、45~80℃で行うことが
できる。工程Nは、塩基として1~4モル/Lの水酸
化ナトリウム水溶液を用いて、45~80℃で行い
ルカリ性にすることができる。さらに、15~3
0℃で結晶を析出させることができる。
18)R 1
、R 2
、R 4
、及びR 5
が水素原子であり、R 5
がアルコキシである17)記載の製造方法。
19)式(XI):
(式中、Xは1)と同意義)で示される化合物又は
の反応性誘導体を、式(XII):
(式中、R 15
及びR 16
はそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル
;R 17
はアルキル)で示される化合物と反応させ、
(XIII):
(式中、Xは1)と同意義;R 15
、R 16
、及びR 17
は上記と同意義)で示される化合物を得る工
P、
式(XIII)で示される化合物を酸と反応させ、式
(XIV):
(式中、Xは1)と同意義;R 15
及びR 16
は上記と同意義)で示される化合物を得る工
Q、
及び、式(XIV)で示される化合物を閉環させる
程Rを包含することを特徴とする、式(XV):
(式中、Xは1)と同意義;R 15
及びR 16
は上記と同意義)で示される化合物の製造方
。
なお、各工程は溶媒を用いて行うことができ
る。
20)式(XVI):
(式中、Xは1)と同意義;R 18
は水素原子又はアルキル)で示される化合物
ハロゲン化させ、式(XVII):
(式中、Xは1)と同意義;R 18
は上記と同意義;R 19
はハロゲン原子)で示される化合物を得る工
S、
及び、式(XVII)で示される化合物を式:R 20
COONH 4
(式中、R 20
は水素原子又はアルキル)で示される化合物
反応させる工程Tを包含することを特徴とす
式(XVIII):
(式中、Xは1)と同意義;R 18
及びR 20
は上記と同意義)で示される化合物の製造方
。
なお、各工程は溶媒を用いて行うことがで
る。
21)式(XIX):
(式中、Xは1)と同意義;R 21
は置換されていてもよい5員環ヘテロアリー
)で示される化合物、その製薬上許容される
、又はそれらの溶媒和物。
以下に各用語の意味を説明する。各用語は
明細書中、統一した意味で使用し、単独で
いられる場合も、又は他の用語と組み合わ
れて用いられる場合も、同一の意味で用い
れる。
本明細書中、「ハロゲン原子」とは、フッ
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を
味する。フッ素原子、塩素原子、および臭
原子が好ましい。
本明細書中、「アルキル」とは、炭素原子
1~8の直鎖または分枝鎖の1価の炭化水素基を
包含する。例えば、メチル、エチル、n-プロ
ル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル
sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペ
ンチル、neo-ペンチル、n-ヘキシル、イソヘキ
シル、n-ヘプチル、n-オクチル等が挙げられ
。好ましくは、C1-C6アルキルが挙げられる。
さらに好ましくは、C1-C4アルキルが挙げられ
。特に炭素数を指定した場合は、その数の
囲の炭素数を有する「アルキル」を意味す
。
本明細書中、「アルケニル」とは、炭素原
数が2~8個であり、1個もしくは2個以上の二
結合を有する、直鎖または分枝鎖の1価の炭
水素基を包含する。例えば、ビニル、アリ
、1-プロペニル、2-ブテニル、2-ペンテニル
2-ヘキセニル、2-ヘプテニル、2-オクテニル
が挙げられる。好ましくは、C2-C6アルケニ
が挙げられる。さらに好ましくは、C2-C4アル
ケニルが挙げられる。
本明細書中、「アルキニル」とは、炭素原
数が2~8個であり、1個もしくは2個以上の三
結合を有する、直鎖または分枝鎖の1価の炭
水素基を包含する。例えば、エチニル、1-
ロピニル、2-プロピニル、2-ブチニル、2-ペ
チニル、2-ヘキシニル、2-ヘプチニル、2-オ
チニル等が挙げられる。好ましくは、C2-C6ア
ルキニルが挙げられる。さらに好ましくは、
C2-C4アルキニルが挙げられる。
本明細書中、「シクロアルキル」とは、炭
原子数が3~8個であるシクロアルキルを包含
る。例えば、シクロプロピル、シクロブチ
、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。
ましくはC3-C6シクロアルキルが挙げられる
本明細書中、「アルキルオキシ」としては
メチルオキシ、エチルオキシ、n-プロピル
キシ、イソプロピルオキシ、n-ブチルオキシ
、イソブチルオキシ、sec-ブチルオキシ、tert-
ブチルオキシ、n-ペンチルオキシ、イソペン
ルオキシ、2-ペンチルオキシ、3-ペンチルオ
キシ、n-ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキ
、2-ヘキシルオキシ、3-ヘキシルオキシ、n-
プチルオキシ、n-オクチルオキシ等が挙げ
れる。好ましくは、C1-C6アルキルオキシが挙
げられる。さらに好ましくは、C1-C4アルキル
キシが挙げられる。特に炭素数を指定した
合は、その数の範囲の炭素数を有する「ア
キルオキシ」を意味する。
本明細書中、「アルキルチオ」としては、
チルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、
ソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチル
チオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、n-ペ
チルチオ、イソペンチルチオ、2-ペンチル
オ、3-ペンチルチオ、n-ヘキシルチオ、イソ
キシルチオ、2-ヘキシルチオ、3-ヘキシルチ
オ、n-ヘプチルチオ、n-オクチルチオ等が挙
られる。好ましくは、C1-C6アルキルチオが挙
げられる。さらに好ましくは、C1-C4アルキル
オが挙げられる。特に炭素数を指定した場
は、その数の範囲の炭素数を有する「アル
ルチオ」を意味する。
本明細書中、「アルキルスルホニル」とし
は、メチルスルホニル、エチルスルホニル
n-プロピルスルホニル、イソプロピルスル
ニル、n-ブチルスルホニル、イソブチルスル
ホニル、sec-ブチルスルホニル、tert-ブチルス
ルニル、n-ペンチルスルホニル、イソペンチ
スルホニル、2-ペンチルスルホニル、3-ペン
チルスルホニル、n-ヘキシルスルホニル、イ
ヘキシルスルホニル、2-ヘキシルスルホニ
、3-ヘキシルスルホニル、n-ヘプチルスルホ
ル、n-オクチルスルホニル等が挙げられる
好ましくは、C1-C6アルキルスルホニルが挙げ
られる。さらに好ましくは、C1-C4アルキルス
ホニルが挙げられる。
本明細書中、「アルキルオキシカルボニル
としては、メチルオキシカルボニル、エチ
オキシカルボニル、n-プロピルオキシカル
ニル、イソプロピルオキシカルボニル、n-ブ
チルオキシカルボニル、tert-ブチルオキシカ
ボニル、n-ペンチルオキシカルボニル等が
げられる。好ましくは、C1-C4アルキルオキシ
カルボニルが挙げられる。特に好ましくは、
C1-C2アルキルオキシカルボニルが挙げられる
本明細書中、「アシル」とは、アルキル部
が前記「アルキル」であるアルキルカルボ
ルまたはアリール部分が後記「アリール」
あるアリールカルボニルを包含する。「ア
キル」および「アリール」はそれぞれ後述
「置換されていてもよいアルキル」および
置換されていてもよいアリール」において
示された置換基によって置換されていても
い。例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
ロイル、ベンゾイル等が挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよいアミ
」とは、前記「アルキル」、後記「アリー
」、後記「ヘテロアリール」、前記「アシ
」、前記「アルキルオキシカルボニル」お
び/または前記「アルキルスルホニル」で1
たは2個所置換されていもよいアミノを包含
る。例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメ
ルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ
エチルメチルアミノ、ベンジルアミノ、ア
チルアミノ、ベンゾイルアミノ、メチルオ
シカルボニルアミノ、メチルスルホニルア
ノ等が挙げられる。好ましくはアミノ、メ
ルアミノ、ジメチルアミノ、エチルメチル
ミノ、ジエチルアミノ、アセチルアミノ、
チルスルホニルアミノ等が挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよいカル
モイル」とは、置換されていてもよいアミ
部分が前記「置換されていてもよいアミノ
である置換されていてもよいアミノカルボ
ルを包含する。例えば、カルバモイル、N-
チルカルバモイル、N,N-ジメチルカルバモイ
、N-エチル-N-メチルカルバモイル、N,N-ジエ
ルカルバモイル、N-ベンジルカルバモイル
N-アセチルカルバモイル、N-メチルスルホニ
カルバモイル等が挙げられる。好ましくは
カルバモイル、N-メチルカルバモイル、N,N-
メチルカルバモイル、N-メチルスルホニル
ルバモイル等が挙げられる。
本明細書中、「アルキレン」とは、炭素数1
~10の直鎖状又は分枝状のアルキレンを意味し
、例えば、メチレン、1-メチルメチレン、1,1-
ジメチルメチレン、エチレン、1-メチルエチ
ン、1-エチルエチレン、1,1-ジメチルエチレ
、1,2-ジメチルエチレン、1,1-ジエチルエチ
ン、1,2-ジエチルエチレン、1-エチル-2-メチ
エチレン、トリメチレン、1-メチルトリメチ
レン、2-メチルトリメチレン、1,1-ジメチルト
リメチレン、1,2-ジメチルトリメチレン、2,2-
メチルトリメチレン、1-エチルトリメチレ
、2-エチルトリメチレン、1,1-ジエチルトリ
チレン、1,2-ジエチルトリメチレン、2,2-ジエ
チルトリメチレン、2-エチル-2-メチルトリメ
レン、テトラメチレン、1-メチルテトラメ
レン、2-メチルテトラメチレン、1,1-ジメチ
テトラメチレン、1,2-ジメチルテトラメチレ
、2,2-ジメチルテトラメチレン、2,2-ジ-n-プ
ピルトリメチレン等が挙げられる。特に、
素数2~6の直鎖状又は分枝状のアルキレンが
ましい。
本明細書中、「アルケニレン」とは、炭素
2~10の直鎖状又は分枝状のアルケニレンを意
味し、例えば、エテニレン、1-メチルエテニ
ン、1-エチルエテニレン、1,2-ジメチルエテ
レン、1,2-ジエチルエテニレン、1-エチル-2-
チルエテニレン、プロペニレン、1-メチル-2
-プロペニレン、2-メチル-2-プロペニレン、1,1
-ジメチル-2-プロペニレン、1,2-ジメチル-2-プ
ペニレン、1-エチル-2-プロペニレン、2-エチ
ル-2-プロペニレン、1,1-ジエチル-2-プロペニ
ン、1,2-ジエチル-2-プロペニレン、1-ブテニ
ン、2-ブテニレン、1-メチル-2-ブテニレン、2
-メチル-2-ブテニレン、1,1-ジメチル-2-ブテニ
ン、1,2-ジメチル-2-ブテニレン等が挙げられ
る。特に、炭素数2~6の直鎖状又は分枝状のア
ルケニレンが好ましい。
本明細書中、「アリール」とは、単環状も
くは縮合環状芳香族炭化水素を包含する。
れは前記「シクロアルキル」、後記「非芳
族複素環基」と可能な全ての位置で縮合し
いてもよい。アリールが単環および縮合環
いずれである場合も、すべての可能な位置
結合しうる。例えば、フェニル、1-ナフチ
、2-ナフチル、アントリル、テトラヒドロナ
フチル、1,3-ベンゾヂオキソリル、1,4-ベンゾ
オキサニル等が挙げられる。好ましくは、
ェニル、1-ナフチル、2-ナフチルが挙げられ
る。さらに好ましくは、フェニルが挙げられ
る。
本明細書中、「非芳香族複素環基」とは、
意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または
素原子を環内に1個以上含む非芳香族の5~7員
環またはそれらが2個以上縮合した環を包含
る。例えば、ピロリジニル(例えば、1-ピロ
ジニル、2-ピロリジニル)、ピロリニル(例え
、3-ピロリニル)、イミダゾリジニル(例えば
、2-イミダゾリジニル)、イミダゾリニル(例
ば、イミダゾリニル)、ピラゾリジニル(例え
ば、1-ピラゾリジニル、2-ピラゾリジニル)、
ラゾリニル(例えば、ピラゾリニル)、ピペ
ジル(例えば、ピペリジノ、2-ピペリジル)、
ペラジニル(例えば、1-ピペラジニル)、イン
ドリニル(例えば、1-インドリニル)、イソイ
ドリニル(例えば、イソインドリニル)、モル
ホリニル(例えば、モルホリノ、3-モルホリニ
ル)等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリール」とは、任
に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または窒
原子を環内に1個以上含む5~6員の芳香環を包
含する。これは前記「シクロアルキル」、前
記「アリール」、前記「非芳香族複素環基」
、もしくは他のヘテロアリールと可能な全て
の位置で縮合していてもよい。ヘテロアリー
ルが単環および縮合環のいずれである場合も
、すべての可能な位置で結合しうる。例えば
、ピロリル(例えば、1-ピロリル、2-ピロリル
3-ピロリル)、フリル(例えば、2-フリル、3-
リル)、チエニル(例えば、2-チエニル、3-チ
ニル)、イミダゾリル(例えば、2-イミダゾリ
、4-イミダゾリル)、ピラゾリル(例えば、1-
ラゾリル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル)、
ソチアゾリル(例えば、3-イソチアゾリル)、
ソキサゾリル(例えば、3-イソキサゾリル)、
オキサゾリル(例えば、2-オキサゾリル、4-オ
サゾリル、5-オキサゾリル)、チアゾリル(例
えば、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾ
リル)、ピリジル(例えば、2-ピリジル、3-ピリ
ジル、4-ピリジル)、ピラジニル(例えば、2-ピ
ラジニル)、ピリミジニル(例えば、2-ピリミ
ニル、4-ピリミジニル)、ピリダジニル(例え
、3-ピリダジニル)、テトラゾリル(例えば、
1H-テトラゾリル)、オキサジアゾリル(例えば
1,3,4-オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(
えば、1,3,4-チアジアゾリル)、インドリジニ
(例えば、2-インドリジニル、6-インドリジ
ル)、イソインドリル(例えば、2-イソインド
ル)、インドリル(例えば、1-インドリル、2-
ンドリル、3-インドリル)、インダゾリル(例
えば、3-インダゾリル)、プリニル(例えば、8-
プリニル)、キノリジニル(例えば、2-キノリ
ニル)、イソキノリル(例えば、3-イソキノリ
)、キノリル(例えば、2-キノリル、5-キノリ
)、フタラジニル(例えば、1-フタラジニル)
ナフチリジニル(例えば、2-ナフチリジニル)
キノラニル(例えば、2-キノラニル)、キナゾ
リニル(例えば、2-キナゾリニル)、シンノリ
ル(例えば、3-シンノリニル)、プテリジニル(
例えば、2-プテリジニル)、カルバゾリル(例
ば、2-カルバゾリル、4-カルバゾリル)、フェ
ナントリジニル(例えば、2-フェナントリジニ
ル、3-フェナントリジニル)、アクリジニル(
えば、1-アクリニジル、2-アクリニジル)、ジ
ベンゾフラニル(例えば、1-ジベンゾフラニル
、2-ジベンゾフラニル)、ベンゾイミダゾリル
(例えば、2-ベンゾイミダゾリル)、ベンゾイ
キサゾリル(例えば、3-ベンゾイソキサゾリ
)、ベンゾオキサゾリル(例えば、2-ベンゾオ
サゾリル)、ベンゾオキサジアゾリル(例え
、4-ベンゾオキサジアゾリル)、ベンゾイソ
アゾリル(例えば、3-ベンゾイソチアゾリル)
ベンゾチアゾリル(例えば、2-ベンゾチアゾ
ル)、ベンゾフリル(例えば、3-ベンゾフリル
)、ベンゾチエニル(例えば、2-ベンゾチエニ
)、ジベンゾチエニル(例えば、2-ジベンゾチ
ニル)、ベンゾジオキソリル(例えば、1,3-ベ
ゾジオキソリル)等が挙げられる。
本明細書中、「5員環ヘテロアリール」とは
、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子また
は窒素原子を環内に1個以上含む5員の芳香環
包含する。例えば、ピロリル(例えば、1-ピ
リル、2-ピロリル、3-ピロリル)、フリル(例
ば、2-フリル、3-フリル)、チエニル(例えば
2-チエニル、3-チエニル)、イミダゾリル(例
ば、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル)、ピ
ゾリル(例えば、1-ピラゾリル、3-ピラゾリル
、4-ピラゾリル)、イソチアゾリル(例えば、3-
イソチアゾリル)、イソキサゾリル(例えば、3
-イソキサゾリル)、オキサゾリル(例えば、2-
キサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾリ
ル)、チアゾリル(例えば、2-チアゾリル、4-チ
アゾリル、5-チアゾリル)、テトラゾリル(例
ば、1H-テトラゾリル)、オキサジアゾリル(例
えば、1,3,4-オキサジアゾリル)、チアジアゾ
ル(例えば、1,3,4-チアジアゾリル)等が挙げら
れる。
本明細書中、「アリールスルホニル」とし
は、フェニルスルホニル、ナフチルスルホ
ル等が挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよいアル
ル」、「置換されていてもよいアルキルオ
シ」、「置換されていてもよいアルキルチ
」、「置換されていてもよいアルキルスル
ニル」、および「置換されていてもよいア
キルオキシカルボニル」における置換基と
ては、シクロアルキル、ヒドロキシ、置換
群Aから選択される置換基により1~3箇所置換
されていてもよいアルキルオキシ、メルカプ
ト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、
シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボ
ニル、置換されていてもよいアミノ、置換さ
れていてもよいカルバモイル、アシル、置換
基群Bから選択される置換基により1~3箇所置
されていてもよいアリール(例えば、フェニ
)、置換基群Cから選択される置換基により1~
3箇所置換されていてもよいヘテロアリール(
えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミ
ゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラ
リル)、置換基群Cから選択される置換基に
り1~3箇所置換されていてもよい置換されて
てもよい非芳香族複素環基(例えば、モルホ
ニル、ピロリジニル、ピペラジニル)、アル
キルスルホニル等が挙げられる。これらは、
全ての可能な位置で1~3個置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアル
ニル」、「置換されていてもよいアルキニ
」、および「置換されていてもよいシクロ
ルキル」における置換基としては、置換基
Dから選択される置換基により1~3箇所置換さ
れていてもよいアルキル、シクロアルキル、
ヒドロキシ、置換基群Aから選択される置換
により1~3箇所置換されていてもよいアルキ
オキシ、メルカプト、アルキルチオ、ハロ
ン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ア
キルオキシカルボニル、置換されていても
いアミノ、置換されていてもよいカルバモ
ル、アシル、置換基群Bから選択される置換
により1~3箇所置換されていてもよいアリー
(例えば、フェニル)、置換基群Cから選択さ
る置換基により1~3箇所置換されていてもよ
ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル
、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、
チアゾリル、ピラゾリル)、置換基群Cから選
される置換基により1~3箇所置換されていて
よい非芳香族複素環基(例えば、モルホリニ
ル、ピロリジニル、ピペラジニル)、アルキ
スルホニル等が挙げられる。これらは、全
の可能な位置で1個以上置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアリ
ル」、「置換されていてもよいアリールス
ホニル」、「置換されていてもよいヘテロ
リール」、「置換されていてもよい5員環ヘ
テロアリール」、および「置換されていても
よい非芳香族複素環基」における置換基とし
ては、置換基群Dから選択される置換基によ
1~3箇所置換されていてもよいアルキル、シ
ロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒ
ロキシ、置換基群Aから選択される置換基に
り1~3箇所置換されていてもよいアルキルオ
シ、置換基群Bから選択される置換基により
1~3箇所アリールオキシ(例えば、フェノキシ)
メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子
ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオ
シカルボニル、アシル、アルキルスルホニ
、置換されていてもよいアミノ、置換され
いてもよいカルバモイル、置換基群Bから選
択される置換基により1~3箇所置換されていて
もよいアリール(例えば、フェニル)、置換基
Cから選択される置換基により1~3箇所置換さ
れていてもよいヘテロアリール(例えば、ピ
ジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、
キサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、置
基群Cから選択される置換基により1~3箇所置
換されていてもよい非芳香族複素環基(例え
、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジ
ル)等が挙げられる。これらは、全ての可能
位置で1個以上置換しうる。
置換基群Aは、ハロゲン原子および置換基群
Bから選択される置換基により1~3箇所置換さ
ていてもよいフェニル。
置換基群Bは、ハロゲン原子、アルキル、ア
ルキルオキシ、シアノおよびニトロ。
置換基群Cは、ハロゲン原子およびアルキル
。
置換基群Dは、ハロゲン原子およびアルキル
オキシ。
本明細書中、「その反応性誘導体」とは、
(XI):
(式中、Xは1)と同意義)
で示される化合物のカルボキシ基部分(C(=O)OH)
が対応するハロゲン化物(例えば、C(=O)Cl、C(=O
)Br)、酸無水物(例えば、ギ酸との混合酸無水
C(=O)-O-C(=O)-H又は酢酸との混合酸無水物C(=O)-O
-C(=O)-CH 3
)、活性エステル(例えば、スクシンイミドエ
テル)等を意味する。
一般式(I)で示される化合物において、R 1
~R 5
の好ましい置換基の群を(Ia)~(If)で示す。それ
らの可能な組合せの化合物が好ましい。
R 1
、R 2
、R 4
、及びR 5
はそれぞれ独立して、(Ia)水素原子、ハロゲ
原子、置換されていてもよいアルキル、置
されていてもよいアルケニル、置換されて
てもよいアルキニル、置換されていてもよ
シクロアルキル、置換されていてもよいア
キルオキシ、置換されていてもよいアルキ
チオ、アシル、置換されていてもよいアル
ルオキシカルボニル、置換されていてもよ
カルバモイル、置換されていてもよいアミ
、置換されていてもよいアリール、置換さ
ていてもよいヘテロアリール、又は置換さ
ていてもよい非芳香族複素環基が好ましく
さらに、(Ib)水素原子、ハロゲン原子、又は
ルキルがより好ましく、さらに、(Ic)水素原
子がもっとも好ましい。
R 3
は、(Id)水素原子、ハロゲン原子、置換され
いてもよいアルキル、置換されていてもよ
アルケニル、置換されていてもよいアルキ
ル、置換されていてもよいアルキルオキシ
置換されていてもよいアルキルチオ、アシ
、置換されていてもよいアルキルオキシカ
ボニル、置換されていてもよいカルバモイ
、置換されていてもよいアミノ、置換され
いてもよいアリール、置換されていてもよ
ヘテロアリール、又は置換されていてもよ
非芳香族複素環基が好ましく、さらに、(Ie)
換されていてもよいアルコキシ又は置換さ
ていてもよいアリキルチオがより好ましく
さらに、(If)アルコキシがもっとも好ましい
。
また、一般式(II)で示される化合物において
、R 6
~R 10
及びXの好ましい置換基の群を(Ig)~(Is)で示す
それらの可能な組合せの化合物が好ましい
R 6
及びR 10
はそれぞれ独立して、(Ig)水素原子、ハロゲ
原子、アルキル、又はヒドロキシが好まし
、さらに、(Ih)水素原子がより好ましい。
R 7
は、(Ii)水素原子、ハロゲン原子、置換され
いてもよいアルキル、置換されていてもよ
アルケニル、置換されていてもよいアルキ
ル、置換されていてもよいシクロアルキル
ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキ
オキシ、置換されていてもよいアルキルチ
、アシル、置換されていてもよいアルキル
キシカルボニル、置換されていてもよいカ
バモイル、置換されていてもよいアミノ、
換されていてもよいアリール、置換されて
てもよいヘテロアリール、又は置換されて
てもよい非芳香族複素環基が好ましく、さ
に、(Ij)ヒドロキシ又は置換されていてもよ
アルキルオキシがより好ましく、さらに、(
Ik)ヒドロキシがもっとも好ましい。
R 8
は、(Il)水素原子、ハロゲン原子、置換され
いてもよいアルキル、置換されていてもよ
アルケニル、置換されていてもよいアルキ
ル、置換されていてもよいシクロアルキル
ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキ
オキシ、置換されていてもよいアルキルチ
、アシル、置換されていてもよいアルキル
キシカルボニル、置換されていてもよいカ
バモイル、置換されていてもよいアミノ、
換されていてもよいアリール、置換されて
てもよいヘテロアリール、又は置換されて
てもよい非芳香族複素環基が好ましく、さ
に、(Im)ハロゲン原子、置換されていてもよ
アルキル、置換されていてもよいアルキル
キシ、置換されていてもよいアルキルオキ
カルボニル、置換されていてもよいカルバ
イル、置換されていてもよいアミノ、置換
れていてもよいアリール、置換されていて
よいヘテロアリール、又は置換されていて
よい非芳香族複素環基がより好ましく、さ
に、(In)ハロゲン原子、置換されていてもよ
いカルバモイル、置換されていてもよいアミ
ノ、置換されていてもよいアリール、置換さ
れていてもよいヘテロアリール、又は置換さ
れていてもよい非芳香族複素環基がより好ま
しく、さらに、(Io)ハロゲン原子、置換され
いてもよいカルバモイル、又は置換されて
てもよいヘテロアリールがもっとも好まし
。
R 9
は、(Ip)水素原子、ハロゲン原子、置換され
いてもよいアルキル、置換されていてもよ
アルケニル、置換されていてもよいアルキ
ル、置換されていてもよいシクロアルキル
ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキ
オキシ、置換されていてもよいアルキルチ
、アシル、置換されていてもよいアルキル
キシカルボニル、置換されていてもよいカ
バモイル、置換されていてもよいアミノ、
換されていてもよいアリール、置換されて
てもよいヘテロアリール、又は置換されて
てもよい非芳香族複素環基が好ましく、さ
に、(Iq)水素原子又はハロゲン原子がより好
しい。
Xは、(Ir)ハロゲン原子、置換されていても
いアルキルスルホニル、又は置換されてい
もよいアリールスルホニルが好ましく、さ
に、(Is)ハロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(III)で示される化合物におい
、R 1
~R 5
及びR 6
~R 10
の好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記(Iq)と同
じである。それらの可能な組合せの化合物が
好ましい。
R 1
、R 2
、R 4
、及びR 5
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 6
及びR 10
はそれぞれ独立して、前記(Ig)が好ましく、
らに、前記(Ih)がより好ましい。
R 7
は、前記(Ii)が好ましく、さらに、前記(Ij)が
り好ましく、さらに、前記(Ik)がもっとも好
ましい。
R 8
は、前記(Il)が好ましく、さらに、前記(Im)が
り好ましく、さらに、前記(In)がより好まし
く、さらに、前記(Io)がもっとも好ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
また、一般式(IV)で示される化合物において
、R 1
~R 3
及びR 8
~R 9
の好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記(If)及び
前記(Il)~(前記Iq)と同じである。それらの可能
な組合せの化合物が好ましい。
R 1
及びR 2
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 8
は、前記(Il)が好ましく、さらに、前記(Im)が
り好ましく、さらに、前記(In)がより好まし
く、さらに、前記(Io)がもっとも好ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
また、一般式(V)で示される化合物において
R 11
、R 12
、及びYの好ましい置換基の群を(It)~(Iy)で示
。それらの可能な組合せの化合物が好まし
。
R 11
は、(It)アルキルレン又はアルケニレンが好
しく、さらに、(Iu)アルキルレンがより好ま
く、(Iv)メチレンがもっとも好ましい。
R 12
は、(Iw)水素原子又はアルキルが好ましく、
らに、(Ix)アルキルがより好ましい。
Yは、(Iy)ハロゲン原子、置換されていても
いアルキルスルホニル、又は置換されてい
もよいアリールスルホニルが好ましく、さ
に、(Iz)ハロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(VI)で示される化合物において
、R 1
~R 3
、R 8
~R 9
、R 11
、及びR 12
の好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記(If)、前
記(Il)~前記(Iq)、及び前記(It)~前記(Ix)と同じで
ある。それらの可能な組合せの化合物が好ま
しい。
R 1
及びR 2
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 8
は、前記(Il)が好ましく、さらに、前記(Im)が
り好ましく、さらに、前記(In)がより好まし
く、さらに、前記(Io)がもっとも好ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
R 11
は、前記(It)が好ましく、さらに、前記(Iu)が
り好ましく、前記(Iv)がもっとも好ましい。
R 12
は、前記(Iw)が好ましく、さらに、前記(Ix)が
り好ましい。
また、一般式(VII)で示される化合物におい
、R 1
~R 3
、R 8
~R 9
、及びR 11
の好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記(If)、前
記(Il)~前記(Iq)、及び前記(It)~前記(Iv)と同じで
ある。それらの可能な組合せの化合物が好ま
しい。
R 1
及びR 2
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 8
は、前記(Il)が好ましく、さらに、前記(Im)が
り好ましく、さらに、前記(In)がより好まし
く、さらに、前記(Io)がもっとも好ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
R 11
は、前記(It)が好ましく、さらに、前記(Iu)が
り好ましく、前記(Iv)がもっとも好ましい。
また、一般式(VIII)で示される化合物におい
、R 1
~R 3
、R 9
、及びZの好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記
(If)、前記(Ip)~前記(Iq)と同じ、及び(IIa)で示す
。それらの可能な組合せの化合物が好ましい
。
R 1
及びR 2
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
Zは、(IIa)ハロゲン原子が好ましい。
また、一般式(IX)で示される化合物において
、R 1
~R 3
、R 9
、及びWの好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記
(If)、前記(Ip)~前記(Iq)と同じ、及び(IIb)~(IIc)で
示す。それらの可能な組合せの化合物が好ま
しい。
R 1
及びR 2
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
R 9
は、前記(Ip)が好ましく、さらに、前記(Iq)が
り好ましい。
Wは、(IIb)置換されていてもよいアリール又
置換されていてもよいヘテロアリールが好
しく、さらに、(IIc)置換されていてもよい
テロアリールがより好ましい。
また、一般式(X)で示される化合物において
R 1
~R 5
の好ましい置換基の群は前記(Ia)~前記(If)と同
じである。それらの可能な組合せの化合物が
好ましい。
R 1
、R 2
、R 4
、及びR 5
はそれぞれ独立して、前記(Ia)が好ましく、
らに、前記(Ib)がより好ましく、さらに、前
(Ic)がもっとも好ましい。
R 3
は、前記(Id)が好ましく、さらに、前記(Ie)が
り好ましく、さらに、前記(If)がもっとも好
ましい。
また、一般式(XI)で示される化合物において
、Xの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記(Is)
示す。それらの可能な組合せの化合物が好
しい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XII)で示される化合物におい
、R 15
~R 17
の好ましい置換基の群は(IId)~前記(IIf)で示す
それらの可能な組合せの化合物が好ましい
R 15
及びR 16
はそれぞれ独立して、(IId)水素原子又はアル
ルが好ましく、さらに、(IIe)水素原子がよ
好ましい。
R 17
は、(IIf)アルキルが好ましい。
また、一般式(XIII)で示される化合物におい
、R 15
~R 17
及びXの好ましい置換基の群は前記(Ir)~前記(Is
)及び前記(IId)~前記(IIf)と同じである。それら
の可能な組合せの化合物が好ましい。
R 15
及びR 16
はそれぞれ独立して、前記(IId)が好ましく、
らに、前記(IIe)がより好ましい。
R 17
は、前記(IIf)が好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XIV)で示される化合物におい
、R 15
~R 16
及びXの好ましい置換基の群は前記(Ir)~前記(Is
)及び前記(IId)~前記(IIe)と同じである。それら
の可能な組合せの化合物が好ましい。
R 15
及びR 16
はそれぞれ独立して、前記(IId)が好ましく、
らに、前記(IIe)がより好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XV)で示される化合物において
、R 15
~R 16
及びXの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記(Is
)及び前記(IId)~前記(IIe)と同じである。それら
の可能な組合せの化合物が好ましい。
R 15
及びR 16
はそれぞれ独立して、前記(IId)が好ましく、
らに、前記(IIe)がより好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XVI)で示される化合物におい
、R 18
及びXの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記(Is
)と同じ、及び(IIg)で示す。それらの可能な組
合せの化合物が好ましい。
R 18
は、(IIg)水素原子又はアルキルが好ましく、
らに、(IIh)水素原子がより好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XVII)で示される化合物におい
、R 18
、R 19
、及びXの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記
(Is)及び前記(IIg)~前記(IIh)と同じ、及び(IIi)で
す。それらの可能な組合せの化合物が好ま
い。
R 18
は、(IIg)水素原子又はアルキルが好ましく、
らに、(IIh)水素原子がより好ましい。
R 19
は、(IIi)ハロゲン原子が好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XVIII)で示される化合物におい
て、R 18
、R 20
、及びXの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記
(Is)及び前記(IIg)~前記(IIh)と同じ、及び(IIj)で
す。それらの可能な組合せの化合物が好ま
い。
R 18
は、(IIg)水素原子又はアルキルが好ましく、
らに、(IIh)水素原子がより好ましい。
R 20
は、(IIj)水素原子又はアルキルが好ましく、
らに、(IIi)水素原子がより好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
また、一般式(XIX)で示される化合物におい
、R 21
及びXの好ましい置換基の群を前記(Ir)~前記(Is
)と同じ、及び(IIk)~(IIl)で示す。それらの可能
な組合せの化合物が好ましい。
R 21
は、(IIk)5員環ヘテロアリールが好ましく、さ
らに、(IIl)フリル、チエニル、オキサゾリル
ピラゾリル、オキサジアゾリル、又はチア
アゾリルがより好ましい。
Xは、前記(Ir)が好ましく、さらに、前記(Is)ハ
ロゲン原子がより好ましい。
本製造方法は、簡便、短工程、及び/又は 高収率であり、N-フェニル-N’-フェニルスル ニルピペラジン誘導体及びそれらの中間体 工業的製造方法として有用である。
本発明の製造方法であるA製造方法~G製造方
について以下に説明する。化合物が不斉点
有する場合はラセミ体又は光学活性体を包
する。
A製造方法
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、及びR 5
は1)と同意義)
出発化合物の式(X)で示される化合物は市販
を用いることができる。
A製造方法とは、ピペラジンと式(X)で示され
る化合物から、工程K、工程L、工程M、工程N
及び工程Pの工程を経て式(I)で示される化合
を製造する方法である。
工程Kはピペラジンの溶液に、式(X)で示され
る化合物を添加する工程である。
添加するとは、加えること又は/及び反応す
ることを意味する。
(X)で示される化合物に対して、ピペラジン
1.5~5モル当量、好ましくは2.5~3.5モル当量用
ることができる。
ピペラジンの溶液の溶媒としては、ジクロロ
メタン、クロロホルム、ジオキサン、ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、テト
ラヒドロフラン、アセトニトリル、アセトン
、及びN,N-ジメチルホルムアミドを単独又は
合して用いることができる。テトラヒドロ
ラン又はトルエンが好ましく、さらにトル
ンがより好ましい。
式(X)で示される化合物を添加する場合は、15
~溶媒還流温度、好ましくは45~80℃で、1回又
は適当な回数に分けて15分~2時間かけて加え
さらに、15℃~溶媒還流温度、好ましくは45~80
℃で、15分~2時間反応することができる。
式(X)で示される化合物が含有する溶液を加え
る場合は、15℃~溶媒還流温度、好ましくは45~
80℃で、15分~2時間かけて滴下し、さらに、15
~溶媒還流温度、好ましくは45~80℃で、15分~2
時間反応することができる。
溶媒がトルエンの場合は、好ましくは60~70℃
、好ましくは30分~1時間30分かけて滴下し、
らに、好ましくは60~70℃で、好ましくは30分
~1時間30分反応することができる。
工程Lは反応液に水を添加し、有機溶媒で抽
出する工程である。
工程Lは45~80℃で行うのが好ましい。溶媒が
ルエンの場合は、55~65℃で行うのが好まし
。
有機溶媒としては、トルエン、酢酸エチル
ジクロロメタン、クロロホルム、ヘキサン
用いることができる。トルエンが好ましい
工程Mは工程Lで得た有機層に酸を添加して酸
とし、水で抽出する工程である。
酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、又は
硝酸を用いることができる。塩酸が好ましく
、1~4モル/Lの塩酸がより好ましく、2モル/Lの
酸がもっとも好ましい。
工程Mは45~80℃で行うのが好ましい。溶媒がト
ルエンの場合は、55~65℃で行うのが好ましい
工程Nは工程Mで得た水層に塩基を添加してア
カリ性とし、結晶を析出させる工程である
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、又
はそれらの水溶液を用いることができる。水
酸化ナトリウム水溶液が好ましく、1~4モル/L
水酸化ナトリウム水溶液がより好ましく、2
モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液がもっとも
ましい。
工程Nは45~80℃で塩基を添加してアルカリ性と
するのが好ましい。溶媒としてトルエンを用
いる場合は、55~65℃で行うのが好ましい。15~3
0℃で結晶を析出させるのが好ましい。
B製造方法
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 4
、R 5 、
R 6
、R 7
、R 8
、R 9
、R 10
、及びXは1)と同意義)
B製造方法とは、式(I)で示される化合物と式(I
I)で示される化合物を溶媒中、パラジウム化
物、有機リン化合物、及び塩基の存在下、
(III)で示される化合物を製造する方法であ
。
また、溶媒中、パラジウム化合物、有機リン
化合物、塩基、及びスルフィン酸塩の存在下
で行うことができる。
A製造方法で得た式(I)で示される化合物を使
することができる。
式(I)で示される化合物に対して、式(II)で示
れる化合物を0.5~2モル当量、好ましくは0.75~1
.5モル当量用いることができる。
式(I)で示される化合物に対して、パラジウム
化合物を0.002~0.2モル当量、好ましくは0.002~0.1
モル当量用いることができる。
式(I)で示される化合物に対して、有機リン化
合物を0.002~0.2モル当量、好ましくは0.002~0.1モ
ル当量用いることができる。
パラジウム化合物に対して,有機リン化合物
1~8当量,好ましくは1~2当量用いることができ
。
式(I)で示される化合物に対して、塩基を0.8~5
ル当量、好ましくは2~3モル当量用いること
できる。
反応温度は、15℃~溶媒還流温度で行うことが
できる。
反応時間は、1~24時間で行うことができる。
パラジウム化合物としては、酢酸パラジウム
、塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデン
セトン)ジパラジウム、ビス(ジベンジリデン
アセトン)パラジウム、テトラキス(トリフェ
ルホスフィン)パラジウム、[1,1’-ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラ
ウム、ビス(トリ-オルト-トリルホスフィン)
パラジウムジクロリド、ビス(トリフェニル
スフィン)パラジウムジクロリド、パラジウ
アセチルアセトナト、パラジウム炭素、ジ
ロロビス(アセトニトリル)パラジウム、ビ
(ベンゾニトリル)パラジウムクロリド、(1,3-
イソプロピルイミダゾール-2-イリデン)(3-ク
ロロピリジル)パラジウムジクロリドを用い
ことができる。酢酸パラジウムが好ましい
溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホル
ム、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキ
サン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ア
セトニトリル、アセトン、及びN,N-ジメチル
ルムアミドを単独又は混合して用いること
できる。トルエンが好ましい。
有機リン化合物としては、トリフェニルホス
フィン、トリ(オルト-トリル)ホスフィン、9,9
-ジメチル-4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)キ
ンチン、トリ(tert-ブチル)ホスフィン、ジ(te
rt-ブチル)メチルホスフィン、ジアダマンチ
ブチルホスフィン、1,1’-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)フェロセン、1,2-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ
)-1,1’-ビナフチル、トリシクロヘキシルホス
フィン、ジフェニルシクロヘキシルホスフィ
ン,ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、
フェニルホスフィノフェロセン、2-(ジ-tert-
チルホスフィノ)ビフェニル、トリ(tert-ブチ
)ホスホニウムテトラフェニルボレート、ジ
(tert-ブチル)メチルホスホニウムテトラフェ
ルボレートを用いることができる。ジアダ
ンチルブチルホスフィン、トリ(tert-ブチル)
スフィンが好ましい。
また、パラジウム化合物と上記有機リン化合
物の複合体であるビス(トリ-tert-ブチルホス
ィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(ト
シクロヘキシルホスフィン)パラジウム、ジ
クロロビス(トリ-オルト-トリルホスフィン)
ラジウムを用いることができる。
塩基としては、ナトリウムtert-ブトキシド、
トリウムtert-ペントキシド、炭酸セシウム
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれ
の水溶液を用いることができる。ナトリウ
tert-ペントキシドが好ましい。
スルフィン酸塩としては、メタンスルフィン
酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸ナトリ
ウム、パラ-トルエンスルフィン酸ナトリウ
を用いることができる。パラ-トルエンスル
ィン酸ナトリウムが好ましい。
式(I)で示される化合物、式(II)で示される化
物、パラジウム化合物、有機リン化合物、
び塩基を溶媒に添加する方法としては、a方
、b方法、及びc方法を用いることができる
a方法は、式(I)で示される化合物、式(II)で示
れる化合物、パラジウム化合物、有機リン
合物、及び塩基を全て加え、所望によりス
フィン酸塩を加え、60℃~溶媒還流温度で反
する方法である。
b方法は、式(I)で示される化合物、パラジウ
化合物、有機リン化合物、及び塩基を加え
所望によりスルフィン酸塩を加え、15~30℃で
15分~2時間反応する工程A後、さらに、式(II)で
示される化合物を加え、60℃~溶媒還流温度で
反応する工程Bを包含する方法である。
c方法は、パラジウム化合物及び有機リン化
物を加え、15~30℃で15分~2時間反応する工程C
さらに、式(I)で示される化合物及び塩基を
える、所望によりスルフィン酸塩を加える
程D後、式(II)で示される化合物を加え、60℃
~溶媒還流温度で反応する工程Bを包含する方
である。
好ましくはb方法及びc方法であり、さらに好
しくはc方法である。
b方法は、a方法に比べて、安定した反応収率
行うことができる。
c方法は、b方法に比べて、大量合成の際に安
した反応収率で行うことができる。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
C製造方法
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義;R 11
及びR 12
は12)と同意義)
C製造方法は、B製造方法で得た式(IV)で示され
る化合物と式(V)で示される化合物を溶媒中、
塩基存在下で反応させ、式(VI)で示される化
物を製造する方法である。
式(IV)で示される化合物に対して、式(V)で示
れる化合物を0.8~2モル当量、好ましくは1.2~1.
6モル当量用いることができる。
式(IV)で示される化合物に対して、塩基を1~3
ル当量、好ましくは1.5~2.5モル当量用いるこ
ができる。
反応温度は、5℃~溶媒還流温度、好ましく
75~85℃で行うことができる。
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
必要であれば、式(V)で示される化合物に対し
てヨウ化カリウムを0.05~0.3モル当量用いるこ
ができる。
溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホル
ム、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキ
サン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ア
セトニトリル、アセトン、N-メチルピロリド
、及びN,N-ジメチルホルムアミドを単独又は
混合して用いることができる。N,N-ジメチル
ルムアミドが好ましい。
塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、又は水酸化セシウムを用いるこ
とができる。炭酸カリウム又は炭酸セシウム
が好ましい。
R 12
が水素原子である場合は、D製造方法を行う
要はないが、R 12
がアルキルである場合、式(VI)で示される化
物を加水分解して式(VI)で示される化合物を
ることができる。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
D製造方法
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義;R 11
及びR 12
は12)と同意義)
D製造方法は、式(VI)で示される化合物を溶
中、塩基存在下加水分解して式(VI)で示され
化合物を製造する方法である。
式(VI)で示される化合物に対して、塩基を1~10
ル当量、好ましくは2~4モル当量用いること
できる。
反応温度は、5℃~溶媒還流温度、好ましく
55~65℃を用いることができる。
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、N,N-ジメチルホルムア
ド及び水を単独又は混合して用いることが
きる。メタノール/テトラヒドロフラン/水の
混合溶媒が好ましい。
塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、及びそれらの
水溶液を用いることができる。水酸化ナトリ
ウム水溶液が好ましい。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
E製造方法
(式中、R 1
、R 2
、R 3
、R 8
、及びR 9
は1)と同意義;R 11
及びR 12
は12)と同意義)
E製造方法は、B製造方法で得た式(VIII)で示
れる化合物を溶媒中、有機ボロン酸と反応
て式(IX)で示される化合物を製造する方法で
る。
式(VIII)で示される化合物に対して、有機ボロ
ン酸を0.5~3モル当量、好ましくは0.8~1.5モル当
量用いることができる。
反応温度は、30℃~溶媒還流温度が好ましい
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
パラジウム化合物及び有機リン化合物存在
行うことができる。
パラジウム化合物としては、上記パラジウム
化合物を用いることができる。酢酸パラジウ
ムが好ましい。
有機リン化合物として、上記有機リン化合物
を用いることができる。トリフェニルホスフ
ィンが好ましい。
パラジウム化合物と有機リン化合物の複合体
として、上記B製造方法に記載のパラジウム
合物と有機リン化合物の複合体を用いるこ
ができる。
有機ボロン酸としては、アリールボロン酸
びヘテロアリールボロン酸を用いることが
きる。フリルボロン酸及びチオフェンボロ
酸が好ましい。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、及びN,N-ジメチルホル
アミドを単独又は混合して用いることがで
る。ジオキサンが好ましい。
塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及
びそれらの水溶液を用いることができる。炭
酸ナトリウム水溶液が好ましい。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
F製造方法
(式中、Xは1)と同意義;R 15
、R 16
、及びR 17
は19)と同意義)
F製造方法は、式(XI)で示される化合物又は
の反応性誘導体を溶媒中、式(XII)で示される
化合物と反応し、式(XIII)で示される化合物を
得る工程P、工程Pで得た式(XIII)で示される化
物を酸と反応し、式(XIV)で示される化合物
得る工程Q、及び工程Qで得た式(XIV)で示され
化合物を閉環する工程Rを包含する式(XV)で
される化合物を製造する方法である。
工程Pにおいて、式(XI)で示される化合物に
して、式(XII)で示される化合物を0.5~3モル当
、好ましくは0.8~1.5モル当量用いることがで
きる。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、及び
酢酸エチルを単独又は混合して用いることが
できる。
反応温度は、15℃~溶媒還流温度が好ましい
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
式(XI)で示される化合物を用いる場合は、縮
合剤として、N,N’-ジシクロヘキシルカルボ
イミドを用いることができる。
また、式(XI)で示される化合物の反応性誘導
体が酸クロリド誘導体の場合は、溶媒中、塩
化チオニルと反応後、塩基存在下、式(XII)で
される化合物と反応することができる。
塩基としては、トリエチルアミンが好まし
。
工程Qにおいて、工程Pで得た式(XIII)で示さ
る化合物を酸と反応し、式(XIV)で示される化
合物を得ることができる。
式(XIII)で示される化合物に対して、酸を2~50
ル当量用いることができる。
反応温度は、30℃~溶媒還流温度が好ましい
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、N,N-
メチルホルムアミド、及び酸を単独又は混
して用いることができる。
酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸
、及びパラ-トルエンスルホン酸を用いるこ
ができる。
工程Rにおいて、工程Qで得た式(XIV)で示され
化合物を閉環し、式(XV)で示される化合物を
ることができる。
ヘキサクロロエタン、トリフェニルフォスフ
ィン、及び塩基存在下で行うことができる。
ヘキサクロロエタンは、式(XIV)で示される化
物に対して、1~5モル当量用いることができ
。
塩基としては、トリエチルアミンが好まし
、式(XIV)で示される化合物に対して、2~10モ
当量用いることができる。
反応温度は、30℃~溶媒還流温度が好ましい
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、N,N-
メチルホルムアミド、及びアセトニトリル
単独又は混合して用いることができる。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
G製造方法
(式中、Xは1)と同意義;R 18
、R 19
、及びR 20
は20)と同意義)
G製造方法は、式(XVI)で示される化合物を溶
中、ハロゲン化して、式(XVII)で示される化
物を得る工程S、及び工程Sで得た式(XVII)で
される化合物を式:R 20
COONH 4
で示される化合物と反応する工程Tを包含す
式(XVIII)で示される化合物を製造する方法で
る。
工程Sにおいて、式(XVI)で示される化合物に
して、ハロゲンを0.5~2モル当量、好ましく
0.8~1.2モル当量用いることができる。
反応温度は、10~50℃が好ましい。
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
ハロゲンとしては、塩素及び臭素を用いる
とができる。臭素が好ましい。
溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホル
ム、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキ
サン、テトラヒドロフラン、及びN,N-ジメチ
ホルムアミドを単独又は混合して用いるこ
ができる。
工程Tにおいて、式(XVII)で示される化合物に
して、式:R 20
COONH 4
で示される化合物を1~8モル当量、好ましくは
1.5~6モル当量用いることができる。
反応温度は、30℃~溶媒還流温度が好ましい
反応時間は、30分~24時間が好ましい。
式:R 20
COONH 4
で示される化合物としては、ギ酸アンモニウ
ム又は酢酸アンモニウムが好ましい。
溶媒としては、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、N,N-ジメチルホルムア
ド、式:R 20
COOHで示されるカルボン酸、及び水を単独又
混合して用いることができる。式:R 20
COOHで示されるカルボン酸が好ましい。
なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
、再結晶、又は/及び蒸留等の一般的な方法
より、単離精製することができる。また、
製せずに次の反応に用いることもできる。
上記式(XV)で示される化合物及び上記式(XVIII)
示される化合物等、上記式に示される化合
は、N-フェニル-N’-フェニルスルホニルピ
ラジン誘導体の重要中間体である。
上記の製造方法で生成される式(I)~式(XVIII)で
わされる化合物の結晶は、粉末X線回折によ
ってX線回折パターンを得ることができる。
粉末X線回折の測定条件は、管球CuKα線、管電
圧40Kv、管電流40mAである。結晶は、各回折角
は面間隔の値によって特徴づけられる(dsinθ
=nλ:nは整数、dは面間隔(単位:オングストロー
ム)、θは回折角(単位:度)を意味する)。
本明細書中、「溶媒和物」とは、例えば有
溶媒との溶媒和物、水和物等を包含する。
機溶媒との溶媒和物を形成する時は、任意
数の有機溶媒分子と配位していてもよい。
和物を形成する時は、任意の数の水分子と
位していてもよい。水和物が好ましい。
「本発明化合物」という場合には、製薬上
容される塩、またはその溶媒和物も包含さ
る。例えば、アルカリ金属(リチウム、ナト
リウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(マ
ネシウム、カルシウム等)、アンモニウム、
有機塩基およびアミノ酸との塩、または無機
酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等)、お
び有機酸(酢酸、クエン酸、マレイン酸、フ
マル酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエン
スルホン酸等)との塩が挙げられる。これら
塩は、通常行われる方法によって形成させ
ことができる。
また、本発明化合物は特定の異性体に限定
るものではなく、全ての可能な異性体やラ
ミ体を含むものである。
以下に実施例および試験例を挙げて本発明
さらに詳しく説明するが、本発明はこれら
より限定されるものではない。
実施例中、以下の略号を使用する。
Me:メチル
DMSO:ジメチルスルホキシド
MeOH:メタノール
参考例1 中間体4-(イソプロピルオキシベンゼ
ンスルホニル)ピペラジン(B-4)の合成
ピペラジン(A-2、22.7 g、89.5 mmol)のテトラヒ
ロフラン(180 mL)溶液に、4-イソプロピルオキ
シベンゼンスルホニルクロリド(A-3、21.0 g、8
9.5 mmol)のテトラヒドロフラン(30 mL)溶液を室
温下30分かけて滴下した。反応液を室温下30
撹拌後、水(200 mL)を加え、酢酸エチルで抽
し、有機層を食塩水で洗浄した。有機層を2
ル/L塩酸(100 mL)で抽出した。不溶物をろ別
、水層を酢酸エチルで洗浄し、2モル/L水酸
ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。析
した結晶を酢酸エチルに溶解し、硫酸ナト
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、4-(イ
プロピルオキシベンゼンスルホニル)ピペラ
ン(B-4、19.9 g、収率78%)を白色結晶として得
。
融点:133.6~133.7℃
1H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 2.95 (m, 8H), 4
.63 (m, 1H), 6.94 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (d,
J = 8.7 Hz, 2H).
実施例1 {2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
]-フェノキシ}-酢酸(I-1)の合成
中間体N-(4-イソプロピルオキシベンゼンスル
ニル)ピペラジン(B-4)の合成
ピペラジン(A-2、44.0 g、511 mmol)のトルエン(28
0 mL)溶液に、4-イソプロピルオキシベンゼン
ルホニルクロリド(A-3、40.0 g、170 mmol)のト
エン(126 mL)溶液を65℃で1時間かけて滴下し
。反応液を65℃で1時間撹拌後、水(196 mL)を
え、60℃にて分液後、有機層を食塩水で洗
した。有機層を60℃にて2モル/L塩酸(212 mL)で
抽出した。水層をトルエンで洗浄し、60℃に
2モル/L水酸化ナトリウム水溶液を加えアル
リ性とした。室温まで冷却後、生成した析
物をろ取し、4-(イソプロピルオキシベンゼ
スルフォニル)ピペラジン(B-4、44.7 g、収率9
2%)を白色結晶として得た。
融点およびNMRのデータは参考例1で得られた
合物(B-4)と一致した。
粉末X線回折の結果を表1および図1に示す。
主なピークの回折角:2θ=5.0,10.2,14.6,19.0,23.5度
第1工程 2,3-ジフルオロ-5-ブロモ
ェノール(B-1)の合成
2,3-ジフルオロ-5-ブロモアニソール(A-1、1.15 g
)のジクロロメタン(5 mL)溶液に、氷冷下、1モ
ル/L三臭化ホウ素-塩化メチレン溶液(7.5 mL)を
滴下し、氷冷下2時間、室温下2時間撹拌した
反応液を氷水に注ぎ、濃塩酸を加え終夜撹
した。反応液を酢酸エチルで抽出し、有機
を水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。水
を希塩酸にて酸性として、酢酸エチルで抽
した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥
、溶媒を減圧留去し、2,3-ジフルオロ-5-ブロ
モフェノール(B-1、850 mg、収率81%)を油状物と
して得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 5.36 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.91 (ddd, J =
9.3 Hz, 6.3 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.97 (ddd, J = 6.6
Hz, 2.4 Hz, 2.4 Hz, 1H).
第2工程 2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル
]-フェノール(B-2)の合成
アルゴン気流下、前記で合成した中間体4-(パ
ラ-イソプロピルオキシベンゼンスルホニル)
ペラジン(B-4、1.14 g)、酢酸パラジウム(22 mg
)、パラ-トルエンスルフィン酸ナトリウム(36
mg)、ナトリウムtert-ペントキシド(1.11 g)のト
ルエン(7 mL)懸濁液に、ジアダマンチルブチ
ホスフィン(72 mg)を加え、室温下30分撹拌し
。氷冷下、反応懸濁液に、第1工程で得た2,3
-ジフルオロ-5-ブロモフェノール(B-1、700 mg)
トルエン(3 mL)を加え、2時間加熱還流した。
反応液を室温に冷却後、2モル/L塩酸(7 mL)を
え、トルエン抽出した。有機層を水、食塩
で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した
溶媒を減圧留去し、得られた残渣をカラム
ロマトグラフィーにて精製し、2,3-ジフルオ
-5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼンスルホ
ル)-ピペラジン-1-イル]-フェノール(B-2、1.28
g、収率93%)を無色アモルファスとして得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.14 (m, 8H), 4
.63 (qq, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H), 5.48 (brs, 1H),
6.08 - 6.29 (m, 2H), 6.97 (d, J = 9.3 Hz, 2H),
7.69 (d, J = 9.3 Hz, 2H).
第3工程 {2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
]-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-3)の合
第2工程で得た2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロ
ルオキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1
-イル]-フェノール(B-2、412 mg)のN、N-ジメチル
ホルムアミド(5 mL)溶液に、炭酸カリウム(276
mg)、ヨウ化カリウム(17 mg)、ブロモ酢酸メチ
ルエステル(189 μL)を加え、室温下2時間撹拌
た。反応液を酢酸エチルにて希釈後、希塩
、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
をカラムクロマトグラフィーにて精製し、{
2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロピルオキシベ
ゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フェノ
シ}-酢酸メチルエステル(B-3、452 mg、収率93%
)を淡紫色固体として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.38 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.14 (s, 8H), 3
.79 (s, 3H), 4.60-4.68 (m, 3H), 6.26 (brs, 1H), 6.3
0 - 6.37 (m, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.69
(d, J = 8.7 Hz, 2H).
第4工程 {2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
]-フェノキシ}-酢酸(I-1)の合成
第3工程で得た2,3-ジフルオロ-5-[4-(4-イソプロ
ルオキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1
-イル]-フェノキシ酢酸メチルエステル(B-3、36
7 mg)のメタノール(3 mL)-テトラヒドロフラン(
3 mL)混合溶液に、2モル/L水酸化ナトリウム水
溶液(1.14 mL)を加え、室温下2時間撹拌した。
応液にジエチルエーテルを加え、水で抽出
た。水層を希塩酸でpH4にし、酢酸エチルで
出した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾
後、溶媒を減圧留去し、{2,3-ジフルオロ-5-[4
-(4-イソプロピルオキシベンゼンスルホニル)-
ピペラジン-1-イル]-フェノキシ}-酢酸(I-1、265
mg、収率74%)を無色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.38 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.00 (brs, 1H),
3.15 (s, 8H), 4.64 (qq, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H),
4.71 (s, 2H), 6.27 (brs, 1H), 6.32 - 6.39 (m, 1H
), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.69 (d, J = 8.7 H
z, 2H).
粉末X線回折の結果を表2および図2に示す。
主なピークの回折角:2θ=9.4,15.9,16.1,17.9,21.0,21.2
度
実施例2 {2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオキシ
ベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フ
ノキシ}-酢酸(I-2)の合成
第1工程 2-ブロモ-5-アミノアニソール(B-5)の
成
2-ブロモ-5-ニトロアニソール(A-4、11.6 g、50.0
mmol)のメタノール(150 mL)溶液に、鉄(5.59 g、1
00 mmol)、塩化アンモニウム(5.35g、100 mmol)、
(75.0 mL)を加え、100℃で6時間攪拌した。反応
液をセライトろ過し、ろ液を水で希釈後、希
塩酸を加えて酸性とした。ジエチルエーテル
で洗浄後、水層に水酸化ナトリウム水溶液を
加えてアルカリ性とした。水層を酢酸エチル
で抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後
、溶媒を減圧留去し、2-ブロモ-5-アミノアニ
ール(B-5、4.20 g、収率42%)を茶色粉末として
た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 3.8 (brs, 2H), 3.84 (s, 3H), 6.19 (dd, J =
8.7 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.26 (d, J = 2.4 Hz, 1H),
7.25 (d, J = 8.7 Hz, 1H).
第2工程 2-ブロモ-5-ヨードアニソール(B-6)の
成
第1工程で得た2-ブロモ-5-アミノアニソール(B-
5、4.12 g、20.4 mmol)に濃塩酸(32.0 mL)を加え、
冷下、硝酸ナトリウム(3.37 g、48.8 mmol)の水
溶液(10.0 mL)を20分間かけて滴下した。さらに
、ヨウ化カリウム(9.96 g、61.0 mmol)の水溶液(1
0.0 mL)を20分間かけて滴下した。反応液を氷
下で1時間攪拌後、ジエチルエーテルで抽出
た。有機層をチオ硫酸ナトリウム水溶液と
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
。溶媒を減圧留去し、2-ブロモ-5-ヨードア
ソール(B-6、5.00 g、収率65%)を得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 3.88 (s, 3H), 7.17 (m ,2H), 7.22 (m, 1H).
第3工程 2-ブロモ-5-ヨードフェノール(B-7)の
成
第2工程で得た2-ブロモ-5-ヨードアニソール(B-
6、5.00 g、16.0 mmol)の塩化メチレン(10.0 mL)溶
に、氷冷下、1M 三臭化ホウ素-塩化メチレ
溶液(32.0 mL)を30分間かけて滴下した。氷冷
で1時間攪拌後、室温で3時間攪拌した。反応
液を氷水に注ぎ、濃塩酸を加えて室温で1時
攪拌した。ジエチルエーテルで抽出し、有
層を水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。
層に希塩酸を加えて酸性とし、酢酸エチル
抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグ
シウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、2-
ブロモ-5-ヨードフェノール(B-7、4.30 g、収率9
0%)を結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 5.48 (s, 1H), 7.14 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7
.15 (s, 1H), 7.37 (d, J = 1.8 Hz, 1H).
粉末X線回折の結果を表3および図3に示す。
主なピークの回折角:2θ=17.9,27.3,28.6度
第4工程 2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオキシ
ンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フェ
ノール(B-8)の合成
アルゴン気流下、実施例1で得た4-(パラ-イソ
ロピルオキシベンゼンスルホニル)ピペラジ
ン(B-4、1.05 g)、酢酸パラジウム(22 mg)、パラ-
トルエンスルフィン酸ナトリウム(36 mg)、ナ
リウムtert-ペントキシド(1.11 g)のトルエン(7
mL)懸濁液に、ジアダマンチルブチルホスフ
ン(72 mg)を加え、室温下30分撹拌した。氷冷
下、反応液に、第3工程で得た2-ブロモ-5-ヨー
ドフェノール(B-7、1.00 g)、トルエン(2 mL)を
え、2時間還流した。反応液を室温に冷却後
2モル/L塩酸(7 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL)
て希釈後、不溶物をろ去し、ろ液をトルエ
抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄した
、硫酸ナトリウムにて乾燥させた。溶媒を
圧留去して得られた残渣をカラムクロマト
ラフィーにて精製し、2-ブロモ-5-[4-(4-イソ
ロピルオキシベンゼンスルホニル)-ピペラジ
ン-1-イル]-フェノール(B-8、845 mg、収率56%)を
色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.16 (m, 4H), 3
.25 (m, 4H), 4.63 (qq, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H),
5.45 (s, 1H), 6.40 (dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 6.58
(d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 2H),
7.29 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 9.0 Hz,
2H).
粉末X線回折の結果を表4および図4に示す。
主なピークの回折角:2θ=6.1,12.2,17.5,19.0,19.4度
第5工程 {2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオキシ
ベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フ
ノキシ}-酢酸メチルエステル(B-9)の合成
第4工程で得た2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオ
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]
-フェノール(B-8、170 mg、0.37 mmol)のN,N-ジメチ
ルホルムアミド(2.0 mL)溶液に、炭酸カリウム
(103 mg、0.75 mmol)、ブロモ酢酸メチルエステ
(0.042 mL、0.45 mmol)を加えて、室温で18時間攪
拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を希塩酸と水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧
留去し、{2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオキシ
ベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フ
ノキシ}-酢酸メチルエステル(B-9、150 mg、収
76%)を無色粉末として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.13-3.26 (m, 8H
), 3.79 (s, 3H), 4.59 - 4.67 (m, 3H), 6.39-6.57 (m
, 2H), 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8
.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.7 Hz, 2H).
第6工程 {2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピルオキシ
ベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-フ
ノキシ}-酢酸(I-2)の合成
第5工程で得た{2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル
]-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-9、150 mg
、0.28mmol)のメタノール(2.0 mL)-テトラヒドラ
ラン(2.0 mL)溶液に2モル/L水酸化ナトリウム
液(0.43 mL、0.85 mmol)を加え、室温下3時間攪
した。反応液を水に注ぎ、ジエチルエーテ
で洗浄した。水層に希塩酸を加えて酸性に
、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、溶媒
減圧留去した。得られた粗結晶を酢酸エチ
/ヘキサンで再結晶し、{2-ブロモ-5-[4-(4-イソ
ロピルオキシベンゼンスルホニル)-ピペラ
ン-1-イル]-フェノキシ}-酢酸(I-2、142 mg、収
97%)を無色結晶として得た。
1
H-NMR(DMSO-d 6
)δppm: 1.30 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 2.95 (brs, 4H),
3.02 (brs, 4H), 4.71 - 4.79 (m, 3H), 6.42 (dd, J
= 9.0 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H)
, 7.13 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.7 Hz
, 1H), 7.66 (d, J = 8.7 Hz, 2H).
粉末X線回折の結果を表5および図5に示す。
主なピークの回折角:2θ=9.6,18.2,19.9,20.6,21.6,22.0
度
実施例3 {2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピルオ
シベンゼンスルフォニル)-ピペラジン-1-イル
]-フェノキシ}-酢酸(I-3)の合成
第1工程 2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピルオキ
シベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-
ェノール(B-10)の合成
実施例2で得た2-ブロモ-5-[4-(4-イソプロピル
キシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
]-フェノール(B-8、300 mg)、3-フリルボロン酸(
111 mg)、酢酸パラジウム(5 mg)、トリフェニル
ホスフィン(23 mg)の1,4-ジオキサン(4 mL)溶液
アルゴン気流下、2モル/L炭酸ナトリウム水
液(2 mL)を加え、6時間還流した。反応液を室
温に冷却後、塩化アンモニウム水溶液を加え
、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水と食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥した
。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をカラム
クロマトグラフィーにて精製し、2-(3-フリル)
-5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼンスルホニ
ル)-ピペラジン-1-イル]-フェノール(B-10、155 m
g、収率53%)を無色鱗片晶として得た。
1
H-NMR(DMSO-d 6
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.17 (m, 4H), 3
.27 (m, 4H), 4.63 (qq, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H),
6.51 (m, 2H), 6.61 (m ,1H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz,
2H), 7.22 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 1.
8 Hz, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.7
4 (m, 1H).
粉末X線回折の結果を表6および図6に示す。
主なピークの回折角:2θ=6.1,15.2,16.3,17.8,20.5,21.2
,25.1度
第2工程 {2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピルオ
シベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-
ェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-11)の合成
第1工程で得た2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピ
オキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
ル]-フェノール(B-10、140 mg、0.32 mmol)のN,N-ジ
チルホルムアミド(2.0 mL)溶液に、炭酸カリ
ム(87.3 g、0.63 mmol)、ブロモ酢酸メチルエス
テル(0.036 mL、0.38 mmol)を加えて、室温で18時
攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチル
抽出した。有機層を希塩酸と水で洗浄後、
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を
圧留去し、{2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピル
オキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
]-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-11、110
mg、収率68%)を無色粉末として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.23 (brs, 4H),
3.27 (brs, 4H), 3.84 (s, 3H), 4.58-4.68 (m, 3H), 6
.50 (brs, 1H), 6.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.77 (s,
1H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.40-7.46 (m, 2H)
, 7.71 (d, J = 8.4Hz, 2H), 8.19 (s, 1H).
第3工程
第1工程で得た{2-(3-フリル)-5-[4-(4-イソプロピ
オキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-
ル]-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-11、10
0 mg、0.19 mmol)のメタノール(2.0 mL)-テトラヒ
ラフラン(2.0 mL)溶液に2モル/L水酸化ナトリ
ム水溶液(0.29 mL、0.58 mmol)を加え、室温下2
間攪拌した。反応液を水に注ぎ入れ、ジエ
ルエーテルで洗浄した。水層に希塩酸を加
て酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機
を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて
燥した。溶媒を減圧濃縮し、得られた粗結
を酢酸エチル/ヘキサンで再結晶し、{2-(3-フ
リル)-5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼンス
フォニル)-ピペラジン-1-イル]-フェノキシ}-
酸(I-3、85 mg、収率88%)を無色粉末として得た
。
1
H-NMR(DMSO-d 6
)δppm: 1.29 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 2.97 (brs, 4H),
3.26 (brs, 4H), 4.79 - 4.70 (m, 3H), 6.52 (d, J
= 9.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.14 (
d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7
.66 (s, 1H), 7.67 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 8.36 (s,
1H).
実施例4 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサゾ
リル)-フェノキシ}-酢酸(I-4)の合成
第1工程 4-クロロ-N-(2、2-ジメトキシエチル)-2
-ヒドロキシベンズアミド(B-12)の合成
4―クロロサリチル酸(A-5、50.0 g、290 mmol)の
酸エチル(200 mL)懸濁液に、室温下塩化チオ
ル(41.4 g、348 mmol)を加え、3時間加熱還流し
。反応液を室温まで冷却し、テトラヒドロ
ラン(50 mL)で希釈し、アミノアセトアルデ
ドジメチルアセタール(42.6 g、406 mmol)、ト
エチルアミン(110 mL、789 mmol)のテトラヒド
フラン(250 mL)溶液に室温下滴下した。反応
を40℃にて1時間攪拌後、室温に冷却し、水(3
00 mL)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
2モル/L塩酸、10%炭酸カリウム水溶液、水で
浄した。溶媒を減圧濃縮し、4-クロロ-N-(2、2
-ジメトキシエチル)-2-ヒドロキシベンズアミ
(B-12、60.9 g)の粗生成物を得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.28 (d, 6H, J = 6.6 Hz), 4.27 (dqq, J =
7.8 Hz, 6.6 Hz, 6.6 Hz, 1H), 6.02 (brs, 1H), 7.00
(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 8.4 Hz, 1.5
Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 12.52 (brs,
1H).
第2工程 4-クロロ-2-ヒドロキシ-N-(2-オキソエ
ル)ベンズアミド(B-13)の合成
第1工程で得た粗製生物(B-12、30.0 g)のテトラ
ドロフラン(120 mL)溶液に2モル/L塩酸(116 mL
231 mmol)を加え、60℃にて1時間15分攪拌した
反応液を室温まで冷却後、水(90 mL)を加え、
酢酸エチルで抽出し、有機層を2回水洗した
溶媒を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピル
ーテルで再結晶し、4-クロロ-2-ヒドロキシ-N-
(2-オキソエチル)ベンズアミド(B-13、14.4g、第1
および第2工程通算収率47%)を白色結晶として
た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 4.41 (s、1H), 4.43 (s、1H), 6.87 (dd, J =
8.7 Hz, 2.1 Hz, 1H), 7.00 (brs, 1H), 7.01 (d, J
= 2.1 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 9.78 (s
, 1H), 12.13 (brs, 1H).
第3工程 2-クロロ-2-(オキサゾール-2-イル)フ
ノール(B-14)の合成
第2工程で得た4-クロロ-2-ヒドロキシ-N-(2-オキ
ソエチル)ベンズアミド(B-13、1.00 g、4.68 mmol)
とヘキサクロロエタン(2.22 g、9.36 mmol)のア
トニトリル(10 mL)懸濁液に、室温下トリフェ
ニルホスフィン(2.46 g、9.36 mmol)を加えて5分
攪拌後、トリエチルアミン(2.61 mL、18.7 mmol
)を加えた。反応液を室温下1時間、60℃で1時
攪拌し、さらに6時間加熱還流した。反応液
を室温まで冷却後、水(10 mL)を加え酢酸エチ
で抽出した。有機層を飽和食塩水、水にて
浄した。溶媒を減圧濃縮し、残渣をメタノ
ル/水より再結晶して2-クロロ-2-(オキサゾー
ル-2-イル)フェノール(B-14、779 mg、収率85%)を
色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 6.94 (ddd, J = 8.4 Hz, 2.1 Hz, 0.3 Hz, 1H
), 7.09 (d, J = 2.1 Hz、1H), 7.25 (d, J = 0.9 H
z, 1H), 7.70 (dd, J = 0.9 Hz, 0.3 Hz, 1H), 11.37
(brs, 1H).
粉末X線回折の結果を表7および図7に示す。
主なピークの回折角:2θ=11.9,16.6,23.9,27.1度
第4工程 5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
ルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサゾ
ル)-フェノール(B-15)の合成
アルゴン気流下、実施例1で得た4-(パラ-イソ
ロピルオキシベンゼンスルホニル)ピペラジ
ン(B-4、1.12 g)、酢酸パラジウム(24 mg)、パラ-
トルエンスルフィン酸ナトリウム(39 mg)、ナ
リウムtert-ペントキシド(1.18 g)のトルエン(7
mL)懸濁液に、ジアダマンチルブチルホスフ
ン(77 mg)を加え、室温下30分撹拌した。氷冷
下、反応液に第3工程で得た2-(2-オキサゾリル
)-5-クロロフェノール(B-14、700 mg)、トルエン(
3 mL)を加え、3時間還流した。反応液を室温
冷却後、2モル/L塩酸(7.5 mL)を加えた。生成
た析出物をろ取し、5-[4-(4-イソプロピルオキ
シベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-
(2-オキサゾリル)-フェノール(B-15、1.27 g、収
80%)を淡茶色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.19 (m, 4H), 3
.39 (m, 4H), 4.63 (qq, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H),
6.54 (m, 1H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.18 (m,
1H), 7.63 (m, 1H), 7.67 - 7.71 (m, 3H).
粉末X線回折の結果を表8および図8に示す。
主なピークの回折角:2θ=3.8,7.6,15.9,18.9,19.2,24.6,
25.5度
第5工程 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルフォニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサ
ゾリル)-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-16
)の合成
第4工程で得た5-[4-(4-イソプロピルオキシベン
ゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキ
サゾリル)-フェノール(B-15、200 mg、0.45 mmol)
炭酸カリウム(93 mg、0.67 mmol)、ヨウ化カリ
ム(15 mg、0.09 mmol)、ブロモ酢酸メチルエス
ル(0.064 mL、0.68 mmol)のN,N-ジメチルホムアミ
(1.6 mL)溶液を、90℃で1時間攪拌した。氷冷
、反応液に2モル/L塩酸(0.23 mL)、MeOH(5.0 mL)
水(5.0 mL)を加えた。得られた結晶をろ取し
{5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼンスルフ
ニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサゾリル)-
フェノキシ}-酢酸メチルエステル(B-16、212 mg
収率91%)を白色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.14 (m, 4H), 3
.43 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 4.63 (m, 1H), 4.75 (s,
2H), 6.38 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 8.
7 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.2
2 (d, 1H), 7.67 - 7.71 (m, 3H), 7.86 (d, J = 9.0
Hz, 1H).
第6工程 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサゾ
リル)-フェノキシ}-酢酸(I-4)の合成
第5工程で得た{5-[4-(4-イソプロピルオキシベ
ゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オ
サゾリル)-フェノキシ}-酢酸メチルエステル(
B-16、65 mg、0.126 mmol)、4モル/L水酸化ナトリ
ム水溶液(80 μL、0.315 mmol)のN,N-ジメチルホ
アミド(1 mL)溶液を一晩攪拌した。反応液に2
モル/L塩酸(315 μL)、水(2.0 mL)を加え、氷冷下
30分間攪拌した。生成した結晶をろ取し、{5-[
4-(4-イソプロピルオキシベンゼンスルホニル)
-ピペラジン-1-イル]-2-(2-オキサゾリル)-フェ
キシ}-酢酸(I-4、50.6 mg、収率80%)を白色結晶
して得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.37 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.16 (m, 4H), 3
.42 (m, 4H), 4.63 (m, 1H), 4.77 (s, 2H), 6.40 (d,
J = 2.7 Hz, 1H), 6.62 (dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz,
1H), 6.98 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 7.27 (m, 1H), 7.6
7 - 7.72 (m, 3H), 7.79 (d, J = 3.0 Hz, 1H).
粉末X線回折の結果を表9および図9に示す。
主なピークの回折角:2θ=4.1,13.6,16.7,20.1,23.6度
実施例5 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-イソプロピ
ルカルバモイル-フェノキシ}-酢酸(I-5)の合成
第1工程 4-ヨードサリチル酸(B-17)の合成
4-アミノサリチル酸(A-6、5.00 g)の濃塩酸(30 mL
)懸濁液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム塩(4.50
g)の水溶液(12 mL)を20分間かけて滴下した。
らにヨウ化カリウム(13.55 g)の水溶液(12 mL)
15分かけて滴下し、氷冷下2時間撹拌した。
応液に酢酸エチル(60 mL)を加え、撹拌後不
物をろ去した。ろ液をチオ硫酸ナトリウム
溶液、水、食塩水にて洗浄後、硫酸ナトリ
ムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、4-ヨー
ドサリチル酸(B-17、4.97 g)の粗生成物を得た
第2工程 2-ヒドロキシ-4-ヨウ化-N-イソプロピ
-ベンズアミド(B-18)の合成
第1工程で得た粗生成物(B-17、4.97 g)、WSCD・HCl
(5.42 g)、HOBt(2.54 g)のN,N-ジメチルホルムアミ
(25 mL)溶液に、イソプロピルアミン(2.0 mL)
加え、室温下5時間撹拌した。反応液に1モル
/L塩酸(100 mL)を加え、酢酸エチルにて抽出し
。有機層を希塩酸、水、食塩水にて洗浄し
硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧
去し、残渣に塩化メチレンを加え、不溶物
ろ去した。ろ液を減圧濃縮し、得られた粗
成物をカラムクロマトグラフィーにて精製
、2-ヒドロキシ-4-ヨウ化-N-イソプロピル-ベ
ズアミド(B-18、1.67 g、第1~第2工程の通算収
19%)を無色結晶として得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.28 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 4.27 (dqq, J =
7.8 Hz, 6.6 Hz, 6.6 Hz, 1H), 6.02 (brs, 1H), 7.00
(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 8.4 Hz, 1.5
Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 12.52 (brs,
1H).
粉末X線回折の結果を表10および図10に示す。
主なピークの回折角:2θ=9.3,20.9,21.6,24.2度
第3工程 2-ヒドロキシ-4-[4-(4-イソプロピルオ
シベンゼンスルフォニル)-ピペラジン-1-イ
]-N-イソプロピル-ベンズアミド(B-19)の合成
アルゴン気流下、実施例1で得た4-(パラ-イソ
ロピルオキシベンゼンスルホニル)ピペラジ
ン(B-4、1.49 g)、酢酸パラジウム(18 mg)、パラ-
トルエンスルフィン酸ナトリウム(28 mg)、ナ
リウムtert-ペントキシド(1.16 g)のトルエン(7
mL)懸濁液に、ジアダマンチルブチルホスフ
ン(57 mg)を加え、室温下30分撹拌した。氷冷
下、反応液に第2工程で得た2-ヒドロキシ-4-ヨ
ード-N-イソプロピル-ベンズアミド(800 mg)、
ルエン(3 mL)を加え、45分間還流した。反応
を氷冷し、2モル/L塩酸(8 mL)を加えた。生成
た析出物をろ取し、2-ヒドロキシ-4-[4-(4-イ
プロピルオキシベンゼンスルフォニル)-ピペ
ラジン-1-イル]-N-イソプロピル-ベンズアミド(
B-19、1.07 g、収率88%)を淡茶色結晶として得た
。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.37 (d, J = 6
.0 Hz, 6H), 3.15 (m, 4H), 3.58 (m, 4H), 4.24 (dqq,
J = 7.8 Hz, 6.6 Hz, 6.6 Hz, 1H), 4.63 (qq, J =
6.0 Hz, 6.0 Hz, 1H), 5.83 (brd, J = 7.8 Hz, 1H)
, 6.35 - 6.38 (m, 2H), 6.96 (d, J = 9.0 Hz, 2H),
7.17 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 9.0 Hz,
2H), 12.7 (brs, 1H).
粉末X線回折の結果を表11および図11に示す。
主なピークの回折角:2θ=4.3,4.6,8.7,11.6,19.3度
第4工程 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-イソプロピ
ルカルバモイル-フェノキシ}-酢酸メチルエス
テル(B-20)の合成
第3工程で得た2-ヒドロキシ-4-[4-(4-イソプロ
ルオキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1
-イル]-N-イソプロピル-ベンズアミド(B-19、170
mg、0.37 mmol)、炭酸セシウム(180 mg、0.55 mmol)
、ブロモ酢酸メチルエステル(0.052 mL、0.55 mm
ol)のN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液を室
下3時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、希塩酸、食
塩水で洗浄した。溶媒を減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/
キサン=1/1)にて精製し、{5-[4-(4-イソプロピ
オキシベンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イ
ル]-2-イソプロピルカルバモイル-フェノキシ}
-酢酸メチルエステル(B-20、195 mg、収率は定
的)を得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.27 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.37 (d, J = 6
.0 Hz, 6H), 3.16 (m, 4H), 3.36 (m, 4H), 3.87 (s,
3H), 4.64 (m, 1H), 4.66 (s, 2H), 6.23 (d, 1H), 6.5
8 (dd, J = 8.7 Hz, 2.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 9.
0 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 8.12 (d, J
= 9.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 7.5 Hz, 1H).
第5工程 {5-[4-(4-イソプロピルオキシベンゼン
スルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-イソプロピ
ルカルバモイル-フェノキシ}-酢酸(I-5)の合成
第4工程で得た{5-[4-(4-イソプロピルオキシベ
ンゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-イソ
プロピルカルバモイル-フェノキシ}-酢酸メチ
ルエステル(B-20、190 mg、0.36 mmol)、4モル/L水
化ナトリウム水溶液(220 μL、0.89 mmol)のTHF(1
mL)-MeOH(1 mL)溶液を一晩攪拌した。反応液に2
モル/L塩酸(1 mL)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、食塩水で洗浄した。溶媒を
減圧濃縮し、{5-[4-(4-イソプロピルオキシベン
ゼンスルホニル)-ピペラジン-1-イル]-2-イソプ
ロピルカルバモイル-フェノキシ}-酢酸(I-5、16
5 mg、収率89%)を得た。
1
H-NMR(CDCl 3
)δppm: 1.24 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.37 (d, J = 6
.0 Hz, 6H), 3.14 (m, 4H), 3.35 (m, 4H), 4.65 (m,
1H), 4.71 (s, 2H), 6.29 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.53
(dd, J = 8.7 Hz, 2.1 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 3.0
Hz, 2H), 7.66-7.72 (m, 3H), 7.84 (d, J = 8.7 Hz,
1H).
上記と同様の方法を用いて、化合物I-6~I-43
合成した。構造式および物性は表14~18に示し
た。
N-フェニル-N’-フェニルスルホニルピペ ジン誘導体及びそれらの中間体が、簡便で 短工程でまたは/および好収率で製造できる 業的にも有効な製造方法を見出した。