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Patent Searching and Data


Title:
MOUNTING STRUCTURE FOR FUEL INJECTION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119234
Kind Code:
A1
Abstract:
A fuel injection device includes a fuel injection valve having a front end inserted in an air intake passage body with an annular seal member provided in between. In a mounting structure for the fuel injection device, a mounted section fastened by a single bolt to a mounting receiving section provided to the air intake passage body is provided to the fuel injection device and an engaging section engaging with the air intake passage body side in order to prevent co-rotation of the mounted section in the fastening operation is also provided to the fuel injection device. A circular tube-shaped axial force receiving member (77) for allowing the bolt (74) to pass therethough and receiving axial fastening force at opposite ends thereof is axially rotatably inserted through at least either the mounting receiving section (71) or the mounted section (72). By this, torque is not applied to the bolt even if an external force is applied to the fuel injection device side.

Inventors:
IKEDA KENICHIRO (JP)
ISHIDA MASAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053419
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
February 25, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
IKEDA KENICHIRO (JP)
ISHIDA MASAO (JP)
International Classes:
F02M69/04
Foreign References:
JPS60131666U1985-09-03
JPH0469402A1992-03-04
JP2000345943A2000-12-12
JPH102266A1998-01-06
Attorney, Agent or Firm:
OCHIAI, Takeshi et al. (JP)
Ochiai 健 (JP)
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Claims:
 吸気通路(45)を形成する吸気通路形成体(46)に前記吸気通路(45)に連なる装着孔(63)が設けられ、前記吸気通路形成体(46)との間に環状のシール部材(64)を挟むようにして前記装着孔(63)に挿入される燃料噴射弁(65)を含む燃料噴射装置(67)に、前記吸気通路形成体(46)に設けられる取付け部(71)に単一のボルト(74)で締結される被取付け部(72)が設けられるとともに、前記ボルト(74)による締結時の共回りを防止すべく前記吸気通路形成体(46)側に係合する係合部(73)が設けられる燃料噴射装置の取付け構造において、前記ボルト(74)を挿通せしめて該ボルト(74)の締結軸力を両端で受ける円筒状の軸力受け部材(77,81,82)が、前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の少なくとも一方に軸線まわりの回転を可能として挿通されることを特徴とする燃料噴射装置の取付け構造。
 前記燃料噴射装置(67)が、前記燃料噴射弁(65)と、該燃料噴射弁(65)を前記吸気通路形成体(46)との間に挟持するようにして燃料噴射弁(65)の後部を液密に嵌合せしめるとともに燃料配管(68)が接続されるジョイントキャップ(66)とで構成され、前記被取付け部(72)および前記係合部(73)が前記ジョイントキャップ(66)に設けられることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)を貫通する前記軸力受け部材(77,81)の一端に当接、係合するとともに前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の一方に当接、係合し得る拡径頭部(74a)を一端に有するボルト(74)が前記軸力受け部材(77,81)に挿通され、前記軸力受け部材(77,81)の他端に当接、係合するとともに前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の他方に当接、係合し得るナット(78)が、前記ボルト(74)の他端部に螺合されることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 前記軸力受け部材(81)が、前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の一方に軸線まわりの回転を可能として挿通されるとともに前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の他方に圧入されることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 前記取付け部(71)に当接、係合し得る前記ナット(78)が前記ボルト(74)からの離脱を阻止するようにして前記吸気通路形成体(46)の外面に近接して配置され、前記ボルト(74)の拡径頭部(74a)に軸方向外方から近接、対向する抜け防止用壁(79)が、前記吸気通路形成体(46)の周囲の他の部品に設けられることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 前記軸力受け部材(82)が、前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の一方に回転可能に挿通され、前記軸力受け部材(82)に挿通されるボルト(74)を螺合せしめるナット(83)が、前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の他方にインサート結合されることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 前記ボルト(74)の拡径頭部(74a)に軸方向外方から対向する抜け防止用壁(79)が、前記吸気通路形成体(46)の周囲の他の部品に設けられることを特徴とする請求項6記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 吸気管である前記吸気通路形成体(46)と、該吸気通路形成体(46)に接続されるスロットルボディ(47)との締結部を避けて、前記吸気通路形成体(46)に前記取付け部(71)が設けられることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の燃料噴射装置の取付け構造。
 合成樹脂から成る前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の対向面の少なくとも一方に、前記取付け部(71)および前記被取付け部(72)の対向面の他方に弾発接触する突部(84)が一体に突設されることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の燃料噴射装置の取付け構造。
Description:
燃料噴射装置の取付け構造

 本発明は、吸気通路を形成する吸気通路 成体に前記吸気通路に連なる装着孔が設け れ、前記吸気通路形成体との間に環状のシ ル部材を挟むようにして前記装着孔に挿入 れる燃料噴射弁を含む燃料噴射装置に、前 吸気通路形成体に設けられる取付け部に単 のボルトで締結される被取付け部が設けら るとともに、前記ボルトによる締結時の共 りを防止すべく前記吸気通路形成体側に係 する係合部が設けられる燃料噴射装置の取 け構造に関する。

 吸気通路を形成する吸気管にシール部材を して燃料噴射弁の先端部が嵌合され、燃料 射弁を吸気管との間に挟持するホルダが、 記吸気管の1個所にボルトによって締結され るようにしたものが、特許文献1で知られて る。

日本実公昭63-3426号公報

 ところが、上記特許文献1で開示されたも のでは、吸気管およびホルダの両方にボルト の締結軸力が加わる構成となっているので、 ホルダに外力が作用したときにボルトにトル クがかかり易い。

 本発明は、かかる事情に鑑みてなされた のであり、燃料噴射装置側に外力が作用し もボルトにトルクがかからないようにした 料噴射装置の取付け構造を提供することを 的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 気通路を形成する吸気通路形成体に前記吸 通路に連なる装着孔が設けられ、前記吸気 路形成体との間に環状のシール部材を挟む うにして前記装着孔に挿入される燃料噴射 を含む燃料噴射装置に、前記吸気通路形成 に設けられる取付け部に単一のボルトで締 される被取付け部が設けられるとともに、 記ボルトによる締結時の共回りを防止すべ 前記吸気通路形成体側に係合する係合部が けられる燃料噴射装置の取付け構造におい 、前記ボルトを挿通せしめて該ボルトの締 軸力を両端で受ける円筒状の軸力受け部材 、前記取付け部および前記被取付け部の少 くとも一方に軸線まわりの回転を可能とし 挿通されることを第1の特徴とする。

 また本発明は、前記第1の特徴に加えて、 前記燃料噴射装置が、前記燃料噴射弁と、該 燃料噴射弁を前記吸気通路形成体との間に挟 持するようにして燃料噴射弁の後部を液密に 嵌合せしめるとともに燃料配管が接続される ジョイントキャップとで構成され、前記被取 付け部および前記係合部が前記ジョイントキ ャップに設けられることを第2の特徴とする

 本発明は、前記第1または第2の特徴に加 て、前記取付け部および前記被取付け部を 通する前記軸力受け部材の一端に当接、係 するとともに前記取付け部および前記被取 け部の一方に当接、係合し得る拡径頭部を 端に有するボルトが前記軸力受け部材に挿 され、前記軸力受け部材の他端に当接、係 するとともに前記取付け部および前記被取 け部の他方に当接、係合し得るナットが、 記ボルトの他端部に螺合されることを第3の 徴とする。

 本発明は、前記第1~第3のいずれかに記載 特徴に加えて、前記軸力受け部材が、前記 付け部および前記被取付け部の一方に軸線 わりの回転を可能として挿通されるととも 前記取付け部および前記被取付け部の他方 圧入されることを第4の特徴とする。

 本発明は、前記第3の特徴に加えて、前記 取付け部に当接、係合し得る前記ナットが前 記ボルトからの離脱を阻止するようにして前 記吸気通路形成体の外面に近接して配置され 、前記ボルトの拡径頭部に軸方向外方から近 接、対向する抜け防止用壁が、前記吸気通路 形成体の周囲の他の部品に設けられることを 第5の特徴とする。

 本発明は、前記第1または第2の特徴に加 て、前記軸力受け部材が、前記取付け部お び前記被取付け部の一方に回転可能に挿通 れ、前記軸力受け部材に挿通されるボルト 螺合せしめるナットが、前記取付け部およ 前記被取付け部の他方にインサート結合さ ることを第6の特徴とする。

 本発明は、前記第6の特徴に加えて、前記 ボルトの拡径頭部に軸方向外方から対向する 抜け防止用壁が、前記吸気通路形成体の周囲 の他の部品に設けられることを第7の特徴と る。

 本発明は、前記第1~第7のいずれかに記載 特徴に加えて、吸気管である前記吸気通路 成体と、該吸気通路形成体に接続されるス ットルボディとの締結部を避けて、前記吸 通路形成体に前記取付け部が設けられるこ を第8の特徴とする。

 さらに本発明は、前記第1~第8のいずれか 記載の特徴に加えて、合成樹脂から成る前 取付け部および前記被取付け部の対向面の なくとも一方に、前記取付け部および前記 取付け部の対向面の他方に弾発接触する突 が一体に突設されることを第9の特徴とする 。

 なお実施例の吸気管46が本発明の吸気通 形成体に対応し、実施例の燃料ホース68が本 発明の燃料配管に対応し、実施例のカラー77, 81,82が本発明の軸力受け部材に対応する。

 本発明の第1の特徴によれば、吸気通路形 成体に設けられる取付け部に、燃料噴射弁を 含む燃料噴射装置に設けられる被取付け部を 締結するためのボルトの締結軸力を両端で受 ける円筒状の軸力受け部材が取付け部および 被取付け部の少なくとも一方に軸線まわりの 回転を可能として挿通されるので、燃料噴射 装置側に外力が作用しても被取付け部が回転 して外力を吸収するのでボルトにトルクがか かることはなく、取付け部および被取付け部 間にボルトの軸方向がたが生じてもそのがた は吸気通路形成体および燃料噴射弁間に介装 されるシール部材の弾発力で吸収される。ま た燃料噴射装置が吸気通路形成体に強固に固 定されるものではないので、燃料噴射弁の振 動が吸気通路側に伝わり難く、騒音が軽減さ れる。

 また本発明の第2の特徴によれば、燃料噴 射装置が、燃料噴射弁と、燃料噴射弁の後部 を液密に嵌合せしめるジョイントキャップと で構成され、ジョイントキャップに被取付け 部が設けられるので、燃料噴射弁とともにジ ョイントキャップも吸気通路形成体に同時に 取付けるようにして部品点数を低減すること ができ、また取付け部および被取付け部間に ボルトの軸方向がたが生じてもそのがたを燃 料噴射弁およびジョイントキャップ間に形成 される燃料通路の圧力で吸収することができ る。

 本発明の第3の特徴によれば、取付け部お よび被取付け部を貫通する軸力受け部材の一 端に当接、係合する拡径頭部を一端に有する ボルトが軸力受け部材に挿通され、軸力受け 部材の他端に当接、係合するナットがボルト の他端部に螺合されるようにして、軸力受け 部材、ボルトおよびナットを用いた一般的な 部品による簡単な構成で、ボルトにトルクが かからないようにしつつ被取付け部を取付け 部に締結することができ、コスト低減を図る ことができる。

 本発明の第4の特徴によれば、軸力受け部 材が取付け部および被取付け部の一方に回転 可能に挿通され、取付け部および被取付け部 の他方に圧入されるので、取付け部および被 取付け部の他方に軸力受け部材を組付けて小 組することができ、組付け工程を簡素化する ことができる。

 本発明の第5の特徴によれば、前記ボルト に螺合されるナットがボルトからの離脱を阻 止するようにして吸気通路形成体の外面に近 接して配置され、ボルトの拡径頭部に軸方向 外方から対向する抜け防止用壁が吸気通路形 成体とは異なる他の部品に設けられるので、 ボルト抜けやナットの脱落を確実に防止する ことができる。

 本発明の第6の特徴によれば、取付け部お よび被取付け部の一方に回転可能に挿通され る軸力受け部材に挿通されるボルトが、取付 け部および被取付け部の他方にインサート結 合されるナットに螺合されるので、ボルトを ナットに螺合せしめるときにナットが回らな いように工具で押さえる必要がなく、組付け 工程を簡素化することができる。

 本発明の第7の特徴によれば、ボルトの拡 径頭部に軸方向外方から対向する抜け防止用 壁が吸気通路形成体以外の他の部品に設けら れるので、ボルト抜けを確実に防止すること ができる。

 本発明の第8の特徴によれば、吸気管であ る吸気通路形成体およびスロットルボディの 締結部を避けて吸気通路形成体に取付け部が 設けられるので、吸気管およびスロットルボ ディの接続状態を外さずに燃料噴射装置のメ ンテナンスが行えるようにして燃料噴射装置 のメンテナンス性を高めることができる。

 さらに本発明の第9の特徴によれば、合成 樹脂から成る取付け部および被取付け部の対 向面の少なくとも一方に突設される突部が、 取付け部および被取付け部の対向面の他方に 弾発接触するので、取付け部および被取付け 部間にがたが生じないようにして、振動を抑 制することができる。

図1は第1実施例の自動二輪車の側面図 ある。(第1実施例) 図2は車体フレームの一部および内燃機 関の側面図である。(第1実施例) 図3は機関本体および吸気系の要部拡大 断面図である。(第1実施例) 図4は図3の4-4線拡大断面図である。(第1 実施例) 図5は図4の5-5線断面図である。(第1実施 例) 図6は図3の要部拡大図である。(第1実施 例) 図7は吸気管および燃料噴射装置の斜視 図である。(第1実施例) 図8は吸気管および燃料噴射装置を図7 は異なる方向から見た斜視図である。(第1実 施例) 図9は図6の9矢視図である。(第1実施例) 図10は図8の10-10線拡大断面図である。( 第1実施例) 図11は図10の11-11線断面図である。(第1 施例) 図12は第2実施例の図10に対応した断面 である。(第2実施例) 図13は第3実施例の図9に対応した断面 である。(第3実施例) 図14は第4実施例の図9に対応した断面 である。(第4実施例) 図15は第5実施例の図9に対応した断面 である。(第5実施例)

符号の説明

45・・・吸気通路
46・・・吸気通路形成体である吸気管
63・・・装着孔
64・・・シール部材
65・・・燃料噴射弁
66・・・ジョイントキャップ
67・・・燃料噴射装置
68・・・燃料配管である燃料ホース
71・・・取付け部
72・・・被取付け部
73・・・係合部
74・・・ボルト
74a・・・拡径頭部
77,81,82・・・軸力受け部材であるカラー
78,83・・・ナット
79・・・抜け防止用壁
84・・・突部

 以下、本発明の実施の形態を、添付の図 に示した本発明の実施例に基づいて説明す 。

 図1~図11は本発明の第1実施例を示すもの ある。

 先ず図1および図2において、この自動二 車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフ ントフォーク11および操向ハンドル12を操向 能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッド イプ13から後ろ下がりに延びるメインフレー ム14と、メインフレーム14の後部寄り中間部 前端が接合されて段階的に後ろ上がりに延 る左右一対のシートレール15…と、前記メイ ンフレーム14の後部に結合されて下方に延び ピボットプレート16とを備える。

 前記ピボットプレート16にはスイングア ム17の前端部が支軸18を介して上下揺動可能 支承され、このスイングアーム17の後部に 後輪WRが軸支され、スイングアーム17および ートレール15間にはリヤクッション19が伸縮 自在に設けられる。また後輪WRの上方に配置 れる燃料タンク20と、該燃料タンク20の前方 に配置される収納ボックス21とが前記シート ール15…に支持されており、燃料タンク20お よび収納ボックス21を上方から覆う乗車用シ ト22が前記シートレール15…に支持される。

 前記メインフレーム14の中間部に固着さ たエンジンハンガ90および前記ピボットプレ ート16の上下2個所には、4サイクルである内 機関Eの機関本体23が懸架される。この機関 体23は、車体フレームFの幅方向に延びるク ンクシャフト29を回転自在に支承するととも に図示しない変速機を内蔵したクランクケー ス24と、シリンダ軸線Cを略水平となるまで前 傾させてクランクケース24に結合されるシリ ダブロック25と、該シリンダブロック25に結 合されるシリンダヘッド26とを備える。前記 速機からの動力を出力する出力軸27は、前 支軸18の前方で前記クランクケース24から突 されており、この出力軸27からの動力は、 ェーン伝動手段28を介して後輪WRに伝達され 。また前記エンジンハンガ90の前方で前記 ランクケース24の上部にはスタータモータ92 取付けられる。

 図3を併せて参照して、前記シリンダブロ ック25に形成されるシリンダボア30にはピス ン31が摺動可能に嵌合され、ピストン31はコ クティングロッド91を介して前記クランク ャフト29に連接される。また前記ピストン31 頂部を臨ませてシリンダブロック25および リンダヘッド26間には燃焼室32が形成される

 前記シリンダヘッド26には、その上部側 に開口する吸気ポート33と、下部側壁に開口 する排気ポート34とが設けられ、前記吸気ポ ト33の前記燃焼室32への連通、遮断を切換え る吸気弁35と、前記排気ポート34の前記燃焼 32への連通、遮断を切換える排気弁36とが前 シリンダヘッド26に開閉作動可能に配設さ る。而して吸気弁35および排気弁36を開閉駆 する動弁装置37は、吸気弁35および排気弁36 共通な単一のカムシャフト38と、該カムシ フト38の回転に応じて揺動して吸気弁35およ 排気弁36をそれぞれ開閉駆動する吸気側お び排気側ロッカアーム39,40とを備え、前記シ リンダヘッド26に配設される。

 シリンダヘッド26の下部側壁には、前記 気ポート34に通じる排気系41が接続されるも であり、該排気系41は、前記シリンダヘッ 26の下部側壁に上流端が接続されるとともに 機関本体23の下方を通って後方に延出される 気管42と、前記後輪WRの右側方に配置されて 前記排気管42の下流端に接続される排気マフ ー43(図1参照)とを備える。

 前記シリンダヘッド26の上部側壁には、 記吸気ポート33に通じる吸気系44が接続され ものであり、該吸気系44は、前記吸気ポー 33に吸気を導くための吸気通路45を有して合 樹脂たとえばポリフェニレンスルフィドで 状に形成されるとともに下流端がシリンダ ッド26に取付けられる吸気通路形成体とし の吸気管46と、該吸気管46の上流端に接続さ るスロットルボディ47と、前記車体フレー Fにおけるメインフレーム14の前部に支持さ て前記スロットルボディ47の上流端に接続さ れるエアクリーナ48とを備え、スロットルボ ィ47およびエアクリーナ48はゴム製の接続管 49を介して接続される。

 前記吸気管46は、シリンダヘッド26の上部 側壁から後方に向かって膨らむように彎曲し て形成されるものであり、シリンダヘッド26 上方に配置されるスロットルボディ47に接 される。このスロットルボディ47は、前記吸 気管46の吸気通路45に通じる吸気通路50を有す るものであり、該吸気通路50の開度を調節す スロットルバルブ51がスロットルボディ47に 回動可能に支承される。

 前記吸気管46の下流端は、前記シリンダ ッド26の上部側面に形成される平坦な結合面 52との間に無端状のシール部材53を介在させ 前記シリンダヘッド26の結合面52に取付けら るものであり、外側方に張り出すようにし 吸気管46の下流端に一体に設けられるフラ ジ部54が前記結合面52に締結される。

 図4および図5を併せて参照して、前記吸 管46の上流端は、前記スロットルボディ47の 気管46側端面に形成される平坦な結合面55と の間に無端状のシール部材56を介在させて前 結合面55に取付けられるものであり、吸気 46の上流端には、外側方に張り出すフランジ 部57が一体に設けられ、スロットルボディ47 前記吸気管46側の端部には、前記フランジ部 57に対応して外側方に張り出すフランジ部58 前記結合面55の一部を形成するようにして一 体に設けられ、フランジ部57,58がボルト59,59 よって締結される。

 ところで、前記スロットルボディ47には 該スロットルボディ47に軸支されるスロット ルバルブ51よりも上流側でスロットルボディ5 1の吸気通路50に上流端を開口させるとともに 、前記スロットルバルブ51よりも下流側で前 吸気通路50に下流端を通じさせるスロー系 路61がスロットルバルブ51を迂回するように て設けられるのであるが、このスロー系通 61の下流端61aは、前記スロットルボディ47の 結合面55に対向する前記吸気管46の端面に形 されて前記シール部材56を装着せしめるシー ル溝60よりも内方でスロットルボディ47の前 結合面55に開口する。

 しかもスロー系通路61の下流端61aは、前 吸気管46および前記スロットルボディ47間に じる微小間隙からのカーボン等のスロー系 路61への侵入を極力防止するために、クラ ク状に屈曲した溝状に形成される。

 図6~図9において、吸気管46には前記吸気 ート33に指向する軸線を有する取付け管部62 一体に設けられており、該取付け管部62に 、吸気通路45に連なる装着孔63が設けられ、 気管46との間に環状のシール部材64を挟むよ うにして燃料噴射弁65の先端部が前記装着孔6 3に挿入される。

 前記装着孔63の中間部には外方に臨む環 の段部63aが形成されており、燃料噴射弁65の 外周には、該燃料噴射弁65の外周に内周を密 させるとともに装着孔63の内面に外周を密 させる前記シール部材64を前記段部63aとの間 に挟む環状の段部65aが形成される。

 前記燃料噴射弁65と、該燃料噴射弁65の後 部を液密に嵌合せしめる合成樹脂たとえばポ リアミドから成るジョイントキャップ66とで 料噴射装置67が構成される。ところでジョ ントキャップ66には、外側方に張り出すよう にして前記燃料噴射弁65が備えるカプラ部65a 係合する位置決め係合部66aが設けられてお 、燃料噴射弁65の後部が、カプラ部65aに位 決め係合部66aを係合せしめるようにしてジ イントキャップ66に液密に嵌合される。

 前記ジョイントキャップ66には、燃料配 である燃料ホース68の下流端が接続される。 この燃料ホース68の上流端は、図1で示すよう に、燃料タンク20に付設されたポンプユニッ 69に接続されており、前記燃料ホース68は、 前記ポンプユニット69から前記収納ボックス2 1の側方および前記機関本体23の上方を通りつ つ前記車体フレームFのシートレール15および メインフレーム14に沿うようにして前記ジョ ントキャップ66まで延出される。

 燃料噴射装置67には、吸気管46に設けられ る取付け部71に単一のボルト74で締結される 取付け部72が設けられるとともに、前記ボル ト74による締結時の共回りを防止すべく前記 気管46側に係合する係合部73が設けられる。

 前記取付け部71は、燃料噴射弁65の側方に 位置するようにして吸気管46の上部側壁に一 に設けられており、先端部を前記装着孔63 挿入せしめた燃料噴射弁65の軸線と直交する 平面に沿う平坦な締結面75が前記取付け部71 上面に形成され、燃料噴射装置67における前 記ジョイントキャップ66に、前記取付け部71 締結面75に上方から対向するようにして被取 付け部72が設けられる。また前記取付け部71 側面には係止凹部76が形成されており、前記 被取付け部72から延出される前記係合部73が 付け部71に係合し得るように係止凹部76に挿 され、係止凹部76の幅d1は、該係止凹部76お び係合部73間にはわずかな隙間が生じるよ に前記係合部73の幅d2よりもわずかに大きく 定される。

 しかも吸気管46に設けられる取付け部71は 、吸気管46およびスロットルボディ47の締結 、すなわちフランジ部57,58のボルト59…によ 締結個所を避けて配置される。

 図10において、前記取付け部71および前記 被取付け部72の少なくとも一方、この第1実施 例では前記取付け部71および前記被取付け部7 2の両方に、前記ボルト74を挿通せしめて該ボ ルト74の締結軸力を両端で受ける円筒状の軸 受け部材であるカラー77が、軸線まわりの 転を可能として挿通される。このカラー77は 、前記ボルト74の軸線に沿う方向での前記取 け部71および前記被取付け部72の厚みの和よ りもわずかに大きな軸長を有して高剛性の金 属により形成される。

 前記ボルト74は、前記カラー77の一端に当 接、係合するとともに前記取付け部71および 記被取付け部72の一方(この実施例では被取 け部72)に当接、係合し得る拡径頭部74aを一 に有して前記カラー77に挿通されるもので り、カラー77から突出した前記ボルト74の他 部には、前記カラー77の他端に当接、係合 るとともに前記取付け部71および前記被取付 け部72の他方(この実施例では取付け部71)に当 接、係合し得るナット78が螺合される。

 しかも前記ボルト74の拡径頭部74aに軸方 外方から近接、対向する抜け防止用壁79が吸 気管46の周囲の他の部品、この実施例ではス ットルボディ47に設けられる。また前記取 け部71に当接、係合し得る前記ナット78は、 11で示すように、ボルト74からの離脱を阻止 するようにして吸気管46の外面に近接して配 される。

 次にこの第1実施例の作用について説明す ると、吸気通路45に連なるようにして吸気管4 6に設けられる装着孔63に、吸気管46との間に 状のシール部材64を挟むようにして燃料噴 弁65の先端部が挿入され、その燃料噴射弁65 含む燃料噴射装置67に、前記吸気管46に設け られる取付け部71に単一のボルト74で締結さ る被取付け部72が設けられるとともに、ボル ト74による締結時の共回りを防止すべく前記 気管46側に係合する係合部73が設けられるの であるが、ボルト74を挿通せしめて該ボルト7 4の締結軸力を両端で受ける円筒状のカラー77 が、取付け部71および被取付け部72の少なく も一方、この実施例では両方に軸線まわり 回転を可能として挿通されている。

 したがって燃料噴射装置67側に外力が作 しても、係止凹部76および係合部73間に生じ わずかな隙間分だけ被取付け部72が回転し 外力を吸収するので、ボルト74にトルクがか かることはなく、取付け部71および被取付け 72間にボルト74の軸方向がたが生じてもその がたは吸気管46および燃料噴射弁65間に介装 れるシール部材64の弾発力で吸収される。ま た燃料噴射装置67が吸気管46に強固に固定さ るものではないので、燃料噴射弁65の振動が 吸気通路45側に伝わり難く、騒音が軽減され 。

 ところで、燃料噴射装置67は、燃料噴射 65と、該燃料噴射弁65を前記吸気管46との間 挟持するようにして燃料噴射弁65の後部を液 密に嵌合せしめるジョイントキャップ66とで 成され、被取付け部72および係合部73がジョ イントキャップ66に設けられているので、燃 噴射弁65とともにジョイントキャップ66も吸 気管46に同時に取付けるようにして部品点数 低減することができ、また取付け部71およ 被取付け部72間にボルト74の軸方向がたが生 てもそのがたを燃料噴射弁65およびジョイ トキャップ66間に形成される燃料通路の圧力 で吸収することができる。

 また取付け部71および被取付け部72を貫通 するカラー77の一端に当接、係合するととも 前記被取付け部72に当接、係合し得る拡径 部74aを一端に有するボルト74が前記カラー77 挿通され、カラー77の他端に当接、係合す とともに前記取付け部71に当接、係合し得る ナット78が、ボルト74の他端部に螺合される で、カラー77、ボルト74およびナット78を用 た一般的な部品による簡単な構成で、ボル 74にトルクがかからないようにしつつ被取付 け部72を取付け部71に締結することができ、 スト低減を図ることができる。

 しかも取付け部71に当接、係合し得るナ ト78がボルト74からの離脱を阻止するように て前記吸気管46の外面に近接して配置され 前記ボルト74の拡径頭部74aに軸方向外方から 近接、対向する抜け防止用壁79が、吸気管46 周囲の他の部品であるスロットルボディ47に 設けられるので、ボルト74の抜けやナット78 脱落を確実に防止することができる。

 さらに前記吸気管46に設けられる取付け 71は、該吸気管46と、吸気管46に接続される ロットルボディ47との締結部を避けて配置さ れるので、吸気管46およびスロットルボディ4 7の接続状態を外さずに燃料噴射装置67のメン テナンスが行えるようにして燃料噴射装置67 メンテナンス性を高めることができる。

 本発明の第2実施例として、図12で示すよ に、ボルト74に螺合して取付け部71に当接、 係合し得るナット77が、鎖線で示すように、 ルト74に螺合した状態を維持しつつ取付け 71から離反する側に緩んで或る程度移動した ときに、吸気管46に当接するようにナット77 よび吸気管46の相対配置が定められていても よい。このようにしても吸気管46にナット77 当接した状態でナット77がボルト74に螺合し いることでナット77のボルト74からの離脱は 阻止されることになる。

 図13は本発明の第3実施例を示すものであ 、上記第1実施例に対応する部分には同一の 参照符号を付して図示するのみとし、詳細な 説明は省略する。

 吸気管46に設けられた取付け部71、ならび に燃料噴射装置67のジョイントキャップ66に けられた被取付け部72の一方、この第3実施 では前記被取付け部72に、ボルト74を挿通せ めて該ボルト74の締結軸力を両端で受ける 筒状の軸力受け部材であるカラー81が軸線ま わりの回転を可能として挿通され、該カラー 81は、前記取付け部71および前記被取付け部72 の他方、この第2実施例では前記取付け部71に 圧入される。而して該カラー81は、前記ボル 74の軸線に沿う方向での前記取付け部71およ び前記被取付け部72の厚みの和よりもわずか 大きな軸長を有して高剛性の金属により形 される。

 前記ボルト74は、前記カラー81の一端に当 接、係合するとともに前記被取付け部72に当 、係合し得る拡径頭部74aを一端に有して前 カラー81に挿通され、カラー81から突出した 前記ボルト74の他端部には、前記カラー81の 端に当接、係合するとともに前記取付け部71 に当接、係合し得るナット78が螺合される。

 この第3実施例によれば、取付け部71にカ ー81が圧入されるので、取付け部71にカラー 81を組付けて小組することができ、組付け工 を簡素化することができる。

 図14は本発明の第4実施例を示すものであ 、上記第1実施例に対応する部分には同一の 参照符号を付して図示するのみとし、詳細な 説明は省略する。

 吸気管46に設けられた取付け部71、ならび に燃料噴射装置67のジョイントキャップ66に けられた被取付け部72の一方、この第3実施 では前記被取付け部72に、ボルト74を挿通せ めて該ボルト74の締結軸力を両端で受ける 筒状の軸力受け部材であるカラー82が、軸線 まわりの回転を可能として挿通され、取付け 部71および被取付け部72の他方である取付け 71に、前記カラー82に挿通されるボルト74を 合せしめるナット83がインサート結合される 。而して前記カラー82は、前記ボルト74の軸 に沿う方向での前記被取付け部72の厚みより もわずかに大きな軸長を有して高剛性の金属 により形成される。

 また図示はしないが、第1実施例と同様に 、スロットルボディ47に設けられる抜け防止 壁79が、ボルト74の拡径頭部74aに軸方向外方 から近接、対向するように配置される。

 この第4実施例によれば、ボルト74をナッ 82に螺合せしめるときにナット82が回らない ように工具で押さえる必要がなく、組付け工 程を簡素化することができる。

 図15は本発明の第5実施例を示すものであ 、上記第1実施例に対応する部分には同一の 参照符号を付して図示するのみとし、詳細な 説明は省略する。

 吸気管46に設けられた取付け部71ならびに 燃料噴射装置67のジョイントキャップ66に設 られた被取付け部72を貫通するカラー77の一 に当接、係合するとともに前記被取付け部7 2に当接、係合し得る拡径頭部74aを一端に有 るボルト74が前記カラー77に挿通され、カラ 77の他端に当接、係合するとともに前記取 け部71に当接、係合し得るナット78が、ボル 74の他端部に螺合されるのであるが、取付 部71および被取付け部72の対向面の少なくと 一方、この第5実施例では、取付け部71の締 面75に、たとえばカラー77を無端状に囲む突 部84が一体に突設され、前記突部84は前記対 面の他方すなわち被取付け部72側に弾発接触 する。

 この第5実施例によれば、取付け部71およ 被取付け部72間にがたが生じないようにし 、振動を抑制することができる。

 以上、本発明の実施例を説明したが、本 明は上記実施例に限定されるものではなく その要旨を逸脱することなく種々の設計変 を行うことが可能である。

 たとえば上記実施例では吸気通路形成体 して吸気管46を取り上げた場合について説 したが、スロットルボディを吸気通路形成 として用いる場合にも本発明を適用するこ ができる。




 
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