Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
RADIO COMMUNICATION TERMINAL DEVICE, RADIO COMMUNICATION BASE STATION DEVICE, AND RADIO COMMUNICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136184
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed are a radio communication terminal device, a radio communication base station device, and a radio communication method which can prevent input of an interference wave peak into a detection window of a cyclic shift sequence allocated to a local cell and improve the channel estimation accuracy in a base station. A frequency serving as a reference is set for a transmission band width of all the cells and respective terminals in which frame synchronization is established. By using the frequency as a reference point, a phase rotation addition unit (110) of a reference signal generation unit (108) adds a phase rotation corresponding toa frequency difference δ between the transmission band of the reference point and that of the reference signal to a ZC sequence as a reference signal in the frequency region. The ZC sequence to which the phase rotation is added is multiplexed with transmission data in a multiplexing unit (114) and a multiplexed signal is transmitted from a transmission RF unit (115).

Inventors:
OGAWA YOSHIHIKO
IMAMURA DAICHI
IWAI TAKASHI
TAKATA TOMOFUMI
Application Number:
PCT/JP2008/001092
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
OGAWA YOSHIHIKO
IMAMURA DAICHI
IWAI TAKASHI
TAKATA TOMOFUMI
International Classes:
H04J11/00; H04B1/707; H04J1/00; H04J13/00
Other References:
PANASONIC: "Frequency dependent PUSCH DM-RS generation method with considering eNB-specific allocation", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #50, vol. R1-073628, 24 August 2007 (2007-08-24), pages 1 - 5, XP050107225
PANASONIC, NTT DOCOMO: "Uplink reference signal structure and allocation for E-UTRA", TSG-RAN WG1 MEETING #47BIS, vol. R1-070190, 19 January 2007 (2007-01-19), pages 1 - 6, XP008119800
PANASONIC: "Realization of cyclic shift restriction for RACH", 3GPP TG RAN WG1 MEETING #48BIS, vol. R1-071518, 30 March 2007 (2007-03-30), pages 1 - 5, XP008119806
PANASONIC, NTT DOCOMO: "RACH Zadoff-Chu sequence definition and allocation", TSG-RAN WG1 MEETING #48, vol. R1-071111, 16 February 2007 (2007-02-16), pages 1 - 3, XP008119803
HUAWEI: "Sequence Allocation Method for E-UTRA Uplink Reference Signal", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #48, vol. R1-071109, 16 February 2007 (2007-02-16), XP050105100
PANASONIC, NTT DOCOMO: "RACH sequence allocation and indication to the cell", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #49BIS, vol. R1-072800, 29 June 2007 (2007-06-29), pages 1 - 9, XP008119805
"Uplink Reference Signal Multiplexing Structures for E-UTRA", MOTOROLA, RI-062610, 3GPP TSG RAN WGIMEETING #46BIS, pages 20061009
"Narrow band uplink reference signal sequences and allocation for E-UTRA", PANASONIC, R1-063183, 3GPP TSG RAN WGIMEETING #47, 6 November 2006 (2006-11-06)
"Sequence Assignment for Uplink Reference Signal", HUAWEI, RI-063356, 3GPP TSG RAN WGIMEETING #47, pages 20061006
"Binding method for UL RS sequence with different lengths", LGE, RL-070911, 3GPP TSG RAN WGIMEETING #48, 12 February 2007 (2007-02-12)
See also references of EP 2141841A4
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg. 24-1, Tsurumaki1-chome, Tama-sh, Tokyo 34, JP)
Download PDF:
Claims:
 予め設定された周波数を基準点とし、前記基準点と自装置から送信される参照信号の送信帯域との周波数差δに相当する位相回転又は巡回シフトをZadoff-Chu系列に付加する付加手段と、
 位相回転又は巡回シフトが付加された前記Zadoff-Chu系列を参照信号として送信する送信手段と、
 を具備する無線通信端末装置。
 前記付加手段は、位相回転又は巡回シフトを周波数領域において前記Zadoff-Chu系列に付加する請求項1に記載の無線通信端末装置。
 前記付加手段は、位相回転又は巡回シフトを時間領域において前記Zadoff-Chu系列に付加する請求項1に記載の無線通信端末装置。
 予め設定された周波数を基準点とし、前記基準点と無線通信端末装置に割り当てた参照信号の送信帯域との周波数差δに相当する移相回転又は巡回シフトが加えられたZadoff-Chu系列を用いて、受信信号に含まれる参照信号を除算し、相関値を算出する除算手段と、
 算出された相関値のうち、所望の系列の相関値が存在する区間の相関値を抽出する抽出手段と、
 を具備する無線通信基地局装置。
 予め設定された周波数を基準点とし、前記基準点と無線通信端末装置から送信する参照信号の送信帯域との周波数差δに相当する位相回転又は巡回シフトをZadoff-Chu系列に付加する付加工程と、
 位相回転又は巡回シフトが付加された前記Zadoff-Chu系列を参照信号として無線通信端末装置から送信する送信工程と、
 前記Zadoff-Chu系列を用いて、受信信号に含まれる参照信号を除算し、相関値を算出する除算工程と、
 算出された相関値のうち、所望の系列の相関値が存在する区間の相関値を抽出する抽出工程と、
 を具備する無線通信方法。
Description:
無線通信端末装置、無線通信基 局装置及び無線通信方法

 本発明は、Zadoff-Chu系列などのCAZAC(Constant Amplitude and Zero Auto-correlation Code)系列を参 信号に用いる無線通信端末装置、無線通信 地局装置及び無線通信方法に関する。

 3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long-term  Evolution)において、上りチャネル推定用参照 信号としてZadoff-Chu系列(以下、「ZC系列」と う)が採択された。このZC系列はCAZAC系列の一 種であり、時間領域で表記すると以下の式(1) で表される。
 ここで、Nは系列長、rは時間領域でのZC系列 番号であり、Nとrは互いに素である。また、p は任意の整数(一般的には、p=0)を表す。以下 おいて、系列長Nが奇数の場合について説明 するが、偶数の場合も同様に適用できる。

 式(1)のZC系列を時間領域で巡回シフトする とにより得られる巡回シフトZC系列、あるい はZC-ZCZ(Zadoff-Chu Zero Correlation Zone)系列は、 の式(2)で表される。
 ここで、mは巡回シフト番号、δは巡回シフ 量を表す。±の符号はいずれであってもよ 。さらに、式(1)の時間領域ZC系列をフーリエ 変換により周波数領域に変換した系列もZC系 となるため、ZC系列を周波数領域で表記す と次の式(3)で表される。
 ここで、Nは系列長、uは周波数領域でのZC系 列番号であり、Nとuは互いに素である。また qは任意の整数(一般的には、q=0)を表す。同 に、式(2)の時間領域でのZC-ZCZ系列を周波数 域で表記すると、巡回シフトと位相回転が ーリエ変換対の関係にあることから、次の (4)で表される。
 ここで、Nは系列長、uは周波数領域でのZC系 列番号であり、Nとuは互いに素である。また mは巡回シフト番号、δは巡回シフト量、qは 任意の整数(一般的には、q=0)を表す。

 以下では、式(4)に示した周波数領域表記 巡回シフトZC系列(ZC-ZCZ系列)を用いて説明す る。

 このZC系列では、系列番号(u)の異なる系 、巡回シフト量(δm)の異なる系列の2種類を 照信号に利用することができる(図1参照)。 れら系列番号の異なるZC系列間は準直交(相 が低く、ほぼ直交)の関係が成り立ち、巡回 フト量の異なる系列間は直交の関係が成り つため、系列間の相互相関特性がよい。な 、巡回シフト量の異なる系列は、CAZAC系列 性質上、フレーム同期が確立したセル間で 交の関係を成立させることが容易である。

 非特許文献1及び非特許文献2には、系列 リユースファクタを増加させることを目的 して、図2に示すように、フレーム同期が確 しているセル間(例えば、同一基地局に属す るセル)に同一系列番号(u)の異なる巡回シフ 系列(m)を割り当てることが提案されている( 法1)。例えば、フレーム間同期が確立した ルでは、同一系列番号u=3のZC系列を利用し、 セル#1では巡回シフト番号m=1,2を、セル#2では 巡回シフト番号m=3,4を、セル#3では巡回シフ 番号m=5,6を利用する。

 受信側では、割り当てられた巡回シフト 号に応じた検出範囲(検出窓)を備え、検出 から外れた信号を除去することにより、図3 示すように、自セルの信号を受信信号から 離することができる。すなわち、セル#1で 、巡回シフト番号m=1,2の検出窓のみを取り出 すことによって、自セルの信号を受信信号か ら分離する。なお、各端末から送信される参 照信号が同一送信帯域及び同一時間に送信さ れる場合、各参照信号に異なる巡回シフト番 号(m)が設定されていれば各信号の分離が可能 である。

 ZC系列は、上述したように、系列番号の異 るZC系列間では準直交の関係が成り立つもの の、系列長が異なるZC系列において、相互相 が高い系列番号の組合せが存在することが られている。例えば、系列番号(u)と系列長( N)の比(u/N)が近い系列の相互相関が高い。こ ような関係の系列が隣接セルで利用される 、自セルの検出範囲内に大きな干渉ピーク 発生する可能性があり、基地局はいずれの ル内の端末から送信された参照信号である 区別することができないため、チャネル推 結果に誤りが生じる。そこで、非特許文献3 び非特許文献4には、隣接セルからの干渉を 軽減することを目的として、図4に示すよう 、相互相関が高い系列を同一セルに割り当 るグルーピング方法が提案されている(方法2 )。この相互相関が高い系列番号をグループ して同じセルに割り当てることにより、隣 セルで相互相関の高い系列番号の利用を避 ることができる。
Motorola、R1-062610、“Uplink Reference Signal M ultiplexing Structures for E-UTRA”、3GPP TSG RAN WG 1Meeting #46bis、Soul, Korea, Oct.9-13、2006 Panasonic、R1-063183、“Narrow band uplink refer ence signal sequences and allocation for E-UTRA”、3 GPP TSG RAN WG1Meeting #47、Riga,Latcia、November.6-10 、2006 Huawei、R1-063356、“Sequence Assignment for Upl ink Reference Signal”、 3GPP TSG RAN WG1Meeting #4 7、Riga. Latvia, Nov.6-10、2006 LGE、R1-070911、“Binding method for UL RS seq uence with different lengths”、 3GPP TSG RAN WG1Me eting #48、St. Louis, USA, Feb.12-16、2007

 しかしながら、上述した方法1及び方法2 同時に適用すると、同期が確立したセル間 干渉が生じる。同期が確立したセルでは、 じ系列番号の異なる巡回シフト系列を利用 る一方、同一セル内におけるZC系列の各帯域 幅では相互相関の高い系列番号を割り当てる (図5参照)。このとき、隣接セルから到来する 干渉波の相関ピーク(干渉波ピーク)は予め設 された巡回シフト系列の検出窓(希望波ピー クの検出窓)に発生する可能性は低く、この 渉波ピークが自セルに割り当てられた巡回 フト系列の検出窓に入ると、基地局におけ チャネル推定精度が大きく劣化する(図6参照 )。

 この理由として、各セル及び各送信帯域 で異なる基準点を用いて、巡回シフト系列 割り当てられていることが挙げられる。す わち、セル毎に割り当てられたRB送信帯域 帯域幅(RB数)のみを基準として巡回シフト系 が生成される。このため、隣接セルのRB送 帯域が異なる場合、相関演算時に系列間の 対的な関係が崩れ、干渉波ピークが希望波 ークの検出窓に発生する。干渉波ピークが 望波ピークの検出窓に発生した場合、希望 と干渉波の遅延プロファイルを分離するこ ができないため、チャネル推定精度が劣化 てしまう。

 ここで、RB送信帯域とは、ある時点にお て送信局に対しZC系列データ送信に割り当て られる周波数帯域であり、RB(Resource Block)と 1つあるいは1つ以上のサブキャリアで構成さ れる周波数領域の帯域割当単位である。

 また、セル間で同じ帯域幅のRB送信帯域 異なる巡回シフトZC系列が割り当てられた場 合、この巡回シフトZC系列間においても同様 問題が生じる。つまり、干渉波の相関値ピ クがあらかじめ時間領域で設定されたシフ 量とは異なる位置に発生し、希望波のチャ ル推定精度が劣化してしまう。

 本発明の目的は、干渉波ピークが自セル 割り当てられた巡回シフト系列の検出窓に ることを防止し、基地局におけるチャネル 定精度を向上させる無線通信端末装置、無 通信基地局装置及び無線通信方法を提供す ことである。

 本発明の無線通信端末装置は、予め設定 れた周波数を基準点とし、前記基準点と自 置から送信される参照信号の送信帯域との 波数差δに相当する位相回転又は巡回シフ をZadoff-Chu系列に付加する付加手段と、位相 転又は巡回シフトが付加された前記Zadoff-Chu 系列を参照信号として送信する送信手段と、 を具備する構成を採る。

 本発明の無線通信基地局装置は、予め設 された周波数を基準点とし、前記基準点と 線通信端末装置に割り当てた参照信号の送 帯域との周波数差δに相当する位相回転又 巡回シフトが加えられたZadoff-Chu系列を用い 、受信信号に含まれる参照信号を除算し、 関値を算出する除算手段と、算出された相 値のうち、所望の系列の相関値が存在する 間の相関値を抽出する抽出手段と、を具備 る構成を採る。

 本発明の無線通信方法は、予め設定され 周波数を基準点とし、前記基準点と無線通 端末装置から送信する参照信号の送信帯域 の周波数差δに相当する位相回転又は巡回 フトをZadoff-Chu系列に付加する付加工程と、 相回転又は巡回シフトが付加された前記Zado ff-Chu系列を参照信号として無線通信端末装置 から送信する送信工程と、前記Zadoff-Chu系列 用いて、受信信号に含まれる参照信号を除 し、相関値を算出する除算工程と、算出さ た相関値のうち、所望の系列の相関値が存 する区間の相関値を抽出する抽出工程と、 具備するようにした。

 本発明によれば、干渉波ピークが自セル 割り当てられた巡回シフト系列の検出窓に ることを防止し、基地局におけるチャネル 定精度を向上させることができる。

参照信号に利用可能なZC系列を示す図 同一系列番号の異なる巡回シフト系列 割り当てる様子を示す図 巡回シフト番号に応じた検出範囲及び セルの信号を受信信号から分離する様子を す図 非特許文献3及び非特許文献4に記載さ た系列のグルーピング方法を示す図 同期が確立したセルにおいて、相互相 の高い系列番号を割り当てる方法を説明す ための図 干渉波ピークが自セルに割り当てられ 巡回シフト系列の検出窓に発生する様子を す図 本発明の実施の形態1及び6に係る端末 構成を示すブロック図 基準点からδサブキャリア離れたZC系列 の送信帯域を示す図 本発明の実施の形態1及び6に係る基地 の構成を示すブロック図 希望波がセル#1から送信され、干渉波 セル#2から送信される様子を示す図 干渉波ピークを希望波の検出窓外に発 生させる様子を示す図 希望波及び干渉波の割当位置を示す図 図7に示した参照信号生成部の他の内 構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2及び7に係る端末 構成を示すブロック図 図14に示した参照信号生成部の他の内 構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3及び8に係る端末 構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4及び9に係る端末 構成を示すブロック図 巡回拡張の説明図 実施の形態1の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 実施の形態1の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 トランケーションの説明図 実施の形態2の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 実施の形態3の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 実施の形態3の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 実施の形態4の巡回拡張部及びトラン ーション部を含めたブロック図 各セルにおいて異なる巡回シフト系列 が用いられる場合、隣接セルにおいて異なる 送信帯域でZC系列が送信される様子を示す図 フレーム同期が確立する全てのセル及 び各送信帯域幅で設定する同一の基準点を示 す図 実施の形態3における巡回拡張を示す 実施の形態3における巡回拡張を示す 実施の形態3におけるトランケーショ を示す図 実施の形態3におけるトランケーショ を示す図 送信するZC系列の係数とサブキャリア の関係を示す図

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照して詳細に説明する。

 (実施の形態1)
 本発明の実施の形態1に係る端末100の構成に ついて、図7を用いて説明する。受信RF102部は 、アンテナ101を介して受信した信号にダウン コンバート、A/D変換等の受信処理を施し、受 信処理を施した信号を復調部103に出力する。 復調部103は、受信RF部102から出力された信号 等化処理、復調処理を施し、これらの処理 施した信号を復号部104に出力する。復号部1 04は、復調部103から出力された信号に復号処 を施し、データ信号及び制御情報を抽出す 。また、抽出された制御情報のうち、RB(Reso urce Block)割当情報が参照信号生成部108の位相 回転付加部110及びマッピング部111に出力され る。

 符号化部105は、送信データを符号化し、 号化データを変調部106に出力する。変調部1 06は、符号化部105から出力された符号化デー を変調し、変調信号をRB割当部107に出力す 。RB割当部107は、変調部106から出力された変 調信号をRBに割り当て、RBに割り当てた変調 号を多重化部114に出力する。

 参照信号生成部108は、DFT部109、位相回転 加部110、マッピング部111、IFFT部112、巡回シ フト部113を備えており、復号部104から出力さ れたRB割当情報に基づいて、ZC系列から参照 号を生成し、生成した参照信号を多重化部11 4に出力する。以下、参照信号生成部108の内 構成について説明する。

 DFT部109は、ZC系列を生成するZC系列生成部 (図示せぬ)から出力されたZC系列にDFT処理を し、時間領域から周波数領域の信号に変換 、周波数領域に変換したZC系列を位相回転付 加部110に出力する。ここで、図示せぬZC系列 成部は、復号部104で抽出された制御情報の ち、RB割当情報を用いて送信帯域幅を特定 、送信帯域幅に対応するZC系列長Nを特定す 。また、復号部104で抽出された制御情報の ち、所属するセルに割り当てられた系列番 を表す情報を用いて系列番号を特定する。 れらの系列長及び系列番号を用いて、ZC系列 生成部はZC系列を生成し、DFT部109に出力する

 なお、ZC系列のフーリエ変換対はZC系列に 写像される関係にあるため、以下の説明では 、直接周波数領域で生成されるZC系列を用い 説明する。つまり、DFT部109から出力される 回シフトを含まないZC系列は、式(3)で表さ 、DFT部109の前段に巡回シフト部113が存在す 構成ではDFT部109から出力された信号が式(4) なる。

 位相回転付加部110は、システム帯域内で 宜的に定めた周波数を基準点としたとき、 準点と参照信号の送信帯域との周波数差δ 相当する位相回転をDFT部109から出力されたZC 系列に付加し、位相回転を付加したZC系列を ッピング部111に出力する。

 なお、基準点となる周波数はサブキャリ と読み替えることができ、また、基準点と る周波数は複数のセル間で共通の値を用い 。

 マッピング部111は、復号部104から出力さ たRB割当情報に基づいて、位相回転付加部11 0から出力されたZC系列を端末100の送信帯域に 対応した帯域にマッピングし、マッピングし たZC系列をIFFT部112に出力する。IFFT部112は、 ッピング部111から出力されたZC系列にIFFT(Inve rse Fast Fourier Transform)処理を施し、IFFT処理 施したZC系列を巡回シフト部113に出力する。

 巡回シフト部113は、IFFT部112から出力され たZC系列を所定のシフト量分巡回シフトし、 回シフトしたZC系列を参照信号として多重 部114に出力する。シフト量は、例えば、基 局から通知される制御情報を用いて特定す 。

 多重化部114は、RB割当部107から出力され 送信データ(変調信号)と巡回シフト部113から 出力されたZC系列(参照信号)とを時間多重し 多重信号を送信RF部115に出力する。なお、多 重化部114における多重化方法は、時間多重に 限らず、周波数多重、符号多重、複素空間上 のIQ多重であってもよい。

 送信RF部115は、多重化部114から出力され 多重信号にD/A変換、アップコンバート、増 等の送信処理を施し、送信処理を施した信 をアンテナ101から無線送信する。

 ここで、参照信号生成部108においてZC系列 位相回転を付加する理由について説明する まず、図8に示すように、ZC系列の送信帯域 基準点からδサブキャリア離れた位置とする と、基準点を考慮したZC系列は周波数領域に いて以下の式(5)で表される。

 上式(5)において、Nは系列長(素数)であり、k はサブキャリア番号(k=0,1,2,...,N-1)である。ま 、上式(5)において、右辺の第1項は送信帯域 を考慮しないZC系列(式(4)で表したF u,m (k))を表し、ピーク位置は初期設定の巡回シ ト量に対応して決定される。また、第2項は ブキャリアkに依存しない定数項であり、ピ ーク位置を移動させる要素ではない。さらに 、第3項は送信帯域に依存する位相回転の項 あり、この第3項によって、相関演算で利用 る自セルのZC系列の要素と、隣接セルのZC系 列の要素とが、異なる帯域に割り当てられる 場合でも、これらのZC系列を同じ関係に保つ とができる。なお、第3項の位相回転項は自 端末の送信帯域、系列番号、系列長に依存す るものであり、他の端末の送信帯域等に依存 するものではない。つまり、端末は上式(5)に おける右辺の第1項及び第3項を送信すればよ 。例えば、以下の式(6)のように第1項に第3 の位相回転を付加して送信する。

 なお、上式(5)の右辺の定数項(第2項)を付 して送信してもよい。また、付加する定数 は上記に限定する必要はない。また、基準 と端末100から送信する参照信号の送信帯域 の周波数差に相当するδを利用して、式(4) 左辺のkにk+δを代入して送信してもよい。

 なお、上式(5)における第3項の位相回転項 は自端末の送信帯域、系列番号、系列長に依 存するものであり、他の端末の送信帯域等に 依存するものではない。

 次に、本発明の実施の形態1に係る基地局 150の構成について、図9を用いて説明する。 号化部151は、送信データ及び制御信号を符 化し、符号化データを変調部152に出力する 変調部152は、符号化データを変調し、変調 号を送信RF部153に出力する。送信RF部153は、 調信号にD/A変換、アップコンバート、増幅 の送信処理を施し、送信処理を施した信号 アンテナ154から無線送信する。

 受信RF部155は、アンテナ154を介して受信 た信号にダウンコンバート、A/D変換等の受 処理を施し、受信処理を施した信号を分離 156に出力する。

 分離部156は、受信RF部155から出力された 号を参照信号と、データ信号及び制御信号 に分離し、分離した参照信号をDFT(Discrete Fou rier Transform)部157に、データ信号及び制御信 をDFT部164にそれぞれ出力する。

 DFT部157は、分離部156から出力された参照 号にDFT処理を施し、時間領域から周波数領 の信号に変換し、周波数領域に変換した参 信号を伝搬路推定部158のデマッピング部159 出力する。

 伝搬路推定部158は、デマッピング部159、 算部160、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部161 マスク処理部162、DFT部163を備え、DFT部157か 出力された参照信号に基づいて、伝搬路を 定する。以下、伝搬路推定部158の内部構成 ついて具体的に説明する。

 デマッピング部159は、DFT部157から出力さ た信号から各端末の送信帯域に対応した部 を抽出し、抽出した各信号を除算部160に出 する。

 除算部160は、基準点と送信帯域との周波 差δに相当する位相回転が加えられたZC系列 を用いて、デマッピング部159から出力された 信号を除算し、除算結果(相関値)をIFFT部161に 出力する。すなわち、除算部160で用いるZC系 は、端末100において式(5)で表されるZC系列 送信された場合は式(5)のZC系列を用い、端末 100において式(6)で表されるZC系列が送信され 場合は式(6)のZC系列を用いる。なお、送信 と同一のZC系列で除算するため、定数項が付 加された式(5)のZC系列、あるいは、定数項が 加されない式(6)のZC系列のいずれを用いた 合においても、希望波の複素プロファイル 出(チャネル推定)を正しく行うことができる 。

 IFFT部161は、除算部160から出力された信号 にIFFT処理を施し、IFFT処理を施した信号をマ ク処理部162に出力する。

 抽出手段としてのマスク処理部162は、IFFT 部161から出力された信号にマスク処理を施す ことにより、所望の系列の相関値が存在する 区間(検出窓)の相関値を抽出し、抽出した相 値をDFT部163に出力する。

 DFT部163は、マスク処理部162から出力され 相関値にDFT処理を施し、DFT処理を施した相 値を周波数領域等化部166に出力する。なお DFT部163から出力された信号は、伝搬路の周 数応答を表すものである。

 DFT部164は、分離部156から出力されたデー 信号及び制御信号にDFT処理を施し、時間領 から周波数領域の信号に変換し、周波数領 に変換したデータ信号及び制御信号をデマ ピング部165に出力する。

 デマッピング部165は、DFT部164から出力さ た信号から各端末の送信帯域に対応した部 のデータ信号及び制御信号が抽出され、抽 された各信号を周波数領域等化部166に出力 る。

 周波数領域等化部166は、伝搬路推定部158 のDFT部163から出力された信号(伝搬路の周波 数応答)を用いて、デマッピング部165から出 されたデータ信号及び制御信号に等化処理 施し、等化処理を施した信号をIFFT部167に出 する。

 IFFT部167は、周波数領域等化部166から出力 されたデータ信号及び制御信号にIFFT処理を し、IFFT処理を施した信号を復調部168に出力 る。復調部168は、IFFT処理が施された信号に 復調処理を施し、復調処理を施した信号を復 号部169に出力する。復号部169は、復調処理が 施された信号に復号処理を施し、受信データ を抽出する。

 ここで、伝搬路推定部158における除算部160 ついて式を用いて説明する。例えば、図10 示すように、希望波(式(6)でu1,N1が利用され ZC系列)がセル#1から送信され、干渉波(式(6) u2,N2が利用されるZC系列)がセル#2から送信さ 、これらが合成されて基地局で受信される 合を想定する。このとき、干渉波のZC系列(u 2,N2)を除算部160において希望波のZC系列(u1,N1) 除算処理を行うと、相互相関が高い組み合 せ、つまり、u1/N1≒u2/N2≒u/Nの関係を満たし ている場合には、除算部160における干渉波の 周波数応答は以下の式(7)で表される。

 上式(7)において、右辺第2項のConstはサブ ャリアkに依存する項ではないため、干渉波 ピークの位置に無関係であるが、右辺第1項 よって、干渉波ピークを希望波ピークから 間領域において(m2-m1)δサンプル離れた位置 発生させることができる。これにより、図11 に示すように、干渉波ピークを希望波の検出 窓外に発生させることができ、自セルの信号 を分離することができるので、チャネル推定 精度を向上させることができる。

 以下、本実施の形態に係るZC系列生成方 により、送信帯域にかかわらず、希望波と 渉波の相関ピークの位置を所定の巡回シフ 量の関係に維持できることを詳細に説明す 。

 従来方式では、例えば、セル#1から希望 (系列番号u1、系列長N1、巡回シフト番号m1)、 セル#2から干渉波(系列番号u2、系列長N2、巡 シフト番号m2)が図12に示すRB送信帯域で送信 れ、セル#2のZC系列がセル#1で受信されるこ を想定する。ここで、式(4)で表されるZC系 が送信周波数帯にかかわらず、それぞれの ルで生成される。

 この場合、セル#2のZC系列の先頭のスペクト ラム値はセル#1のZC系列の13番目のスペクトラ ム値で除算される。なお、これらが相互相関 の高い組み合わせ、つまり、u1/N1≒u2/N2≒u/N 関係を満たしている場合、セル#2のZC系列の 関値ピークはあらかじめ時間領域で設定さ た巡回シフト量とは異なる位置に発生する これを式で示すと以下の式(8)になる。ただ 、Constは定数項を表す。

 ここで、第1項、第2項はサブキャリアkに 存する項であり、周波数領域でサブキャリ 毎に比例した位相回転を与える。周波数領 での位相回転は、時間領域での巡回シフト 相当し、相関値のピーク位置に影響を与え 項である。一方、第3項はサブキャリアkに 存しない項であり、相関値のピーク位置に 響を与えない項である。

 なお、第1項は巡回シフト番号m2及びm1に 存する項であり、各セルで与えられる巡回 フト番号によって相関値のピーク位置を決 できる。しかしながら、第2項はRB送信帯域 依存する項であり、セル間でRB送信帯域が同 じ場合はδ2-δ1=0となるため、相関値のピーク 位置に影響を与えないが、RB送信帯域が異な 場合はδ2-δ1≠0となる。このとき、第2項が1 +j0以外の値となる場合は、希望波と干渉波の ピーク位置の関係が崩れ、干渉波が希望波の 検出窓内に生じる可能性がある。干渉波ピー クが希望波ピークの検出窓に発生した場合、 希望波と干渉波の遅延プロファイルを分離す ることができないため、チャネル推定精度が 劣化してしまう。

 このように、従来方式では、ZC系列及び 回シフト系列は、送信帯域幅(RB数)のみに基 いて生成及び送信される。したがって、相 演算で利用する自セルのZC系列の要素と、 接セルのZC系列の要素とが、異なる帯域に割 り当てられる場合には、これらのZC系列の相 的な関係が保たれていない。

 上式(5)に示した巡回シフトZC系列生成方法 用いた場合、従来方式の説明と同様に、例 ば、セル#1から希望波(系列番号u1、系列長N1 巡回シフト番号m1)、セル#2から干渉波(系列 号u2、系列長N2、巡回シフト番号m2)が図12に すRB送信帯域で送信され、セル#2のZC系列が ル#1で受信されることを想定する。これを で示すと以下の式(9)になる。ただし、Constは 定数項を表す。

 ここで、第1項はサブキャリアkに依存す 項であり、周波数領域でサブキャリア毎の 相回転の項である。周波数領域での位相回 は、時間領域での巡回シフトに相当し、相 値のピーク位置に影響する項である。また 第1項は巡回シフト番号m2及びm1に依存する項 であり、各セルで与えられる巡回シフト番号 に依存する項である。一方、第2項はサブキ リアkに依存しない項であり、相関値のピー 位置に影響を与えない項である。

 式(9)より、上式(5)に示した巡回シフトZC 列生成方法を用いた場合は、従来方式での (8)の第2項、つまり、RB送信帯域δ1及びδ2に 存する項が生じないため、干渉波ピークと 望波ピークの位置の関係を巡回シフト番号m1 及びm2にのみ依存させることができる。よっ 、干渉波ピークを希望波ピークの検出窓の 側に発生させることができ、希望波と干渉 の遅延プロファイルを分離できるため、チ ネル推定精度を改善することができる。ま 、式(6)に示した巡回シフトZC系列生成方法 用いた場合は、式(7)となる。

 このように、ZC系列及び巡回シフトZC系列 は、送信帯域幅(RB数)に加えて、送信帯域つ り周波数(サブキャリア)位置に基づいて生成 及び送信される。したがって、相関演算で利 用する自セルのZC系列の要素と、隣接セルのZ C系列の要素とが、異なる帯域に割り当られ 場合であっても、これらのZC系列の相対的な 関係が保たれる。

 このように実施の形態1によれば、基準と なる周波数を設定し、この周波数を基準点と して、基準点と参照信号の送信帯域の周波数 差δに相当する位相回転を周波数領域におい ZC系列に与えることにより、受信側におい 、隣接セルからの干渉波ピークを希望波ピ クの検出窓外に発生させることができ、自 ルの信号を分離することができるので、チ ネル推定精度を向上させることができる。 言すれば、各端末は送信帯域及び送信帯域 に応じてZC系列を用いて参照信号を生成及び 送信し、基地局は、各端末から送信される送 信帯域及び送信帯域幅に応じたZC系列を用い 除算処理を行うことにより、隣接セルから 干渉波ピークと希望波ピークが異なる検出 に現れるようにすることができる。

 また、本実施の形態では、端末100におけ 参照信号生成部108を図7に示すものとして説 明したが、図13A及び図13Bに示すような構成で もよい。図13Aに示す位相回転部は、初期設定 の巡回シフト系列に対応する位相回転量を各 サブキャリアに割り当てる。すなわち、割り 当てられた巡回シフト系列を生成するための 巡回シフトを時間領域では行わず、周波数領 域で巡回シフト量に対応する位相回転量分の 位相回転を行う。なお、位相回転付加部と位 相回転部は2つに分かれて個別に位相回転を う構成でなくてもよい。例えば、1つの位相 転部において、巡回シフト量に対応する位 回転量と、基準点と参照信号の送信帯域の 波数差δに相当する位相回転量とを合わせ 周波数領域で位相回転を行う構成としても い。また、位相回転付加部と位相回転部の 番が入れ替わっていてもよい。また、図13B 示すように、周波数領域に変換する前に所 の巡回シフト量でZC系列に巡回シフトを行う 構成としてもよい。これらの構成でも干渉波 ピークを希望波ピークの検出窓外に発生させ ることができる。

 また、上記基地局及び端末の構成は、ZC 列を時間領域において生成する場合につい 説明したが、これに限るものではなく、周 数領域においてZC系列を生成してもよい。す なわち、ZC系列生成部で周波数領域におけるZ C系列を生成し、生成した周波数領域におけ ZC系列に対して、位相回転部は基準点と参照 信号の送信帯域との周波数差δに相当する位 回転を行う構成であってもよい。なお、こ らの構成に限定するものではない。

 また、本発明は、上述した基地局の構成 限定するものではなく、本発明が適用でき 構成であればよい。例えば、除算部160にお て、基準点と送信帯域との周波数差δに相 する位相回転が加えられたZC系列(式(5)ある は式(6))ではなく、位相回転を加える前のZC 列(式(3))を用いて除算処理を行うことも可能 である。この場合、所望系列の相関値が存在 する区間(検出窓の範囲)が巡回シフト量mδだ ではなく、送信帯域に対応した位相回転量 よっても異なるため、マスク処理部162にお て、巡回シフト量mδ及び送信帯域に対応し 位相回転量を考慮し、所望系列の相関値が 在する区間(検出窓)の相関値を抽出する構 とすることで、上記基地局の構成と等価な 理が可能である。

 (実施の形態2)
 実施の形態1では、フレーム同期が確立した 全てのセル及び各端末の送信帯域幅に対して 基準点を設定し、基準点と参照信号の送信帯 域の周波数差δに相当する位相回転を周波数 域においてZC系列に与える場合について説 したが、本発明の実施の形態2では、基準点 参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを時間領域においてZC系列に与え る場合について説明する。なお、本発明の実 施の形態2に係る基地局の構成は、実施の形 1の図9に示した構成と同様であるので、その 詳細な説明は省略する。

 本発明の実施の形態2に係る端末200の構成 について、図14を用いて説明する。図14が図7 異なる点は、位相回転付加部110を削除し、 回シフト付加部201を追加した点である。

 巡回シフト付加部201は、基準点と参照信 の送信帯域との周波数差δに相当する巡回 フトをZC系列に付加し、巡回シフトを付加し たZC系列をDFT部109に出力する。以下、巡回シ ト付加部201の処理について、式を用いて説 する。

 まず、一般的に、時間領域における巡回シ トZC系列、つまり、ZC-ZCZ系列は以下の式(10) よって表される。
 式(10)において、Nは系列長を、rは時間領域 ZC系列番号をそれぞれ表し、Nとrは互いに素 である。また、mは巡回シフト番号を、δは巡 回シフト量をそれぞれ表す。

 ここで、上記のf(k,X)のXは基準点となる周 波数(サブキャリア)とZC系列の送信帯域にお る周波数差、つまり、δサブキャリアを表す が、式(10)は基準点を送信帯域としているた 、周波数差をδ=0として表記している。

 式(6)を時間領域に変換すると、以下の式(11) によって表される。ただし、Constは定数項を す。

 なお、基準点と参照信号の送信帯域の周波 差δに相当する位相回転を周波数領域で与 ることが、周波数差δに相当する巡回シフト を時間領域でZC系列に与えることと等価であ ことは式(12)のフーリエ変換対の関係から得 られる。

 式(11)は、式(10)のZC系列に基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する巡回シ トを時間領域において加えたものに相当す 。よって、巡回シフト付加部201は、式(10)の ZC系列に巡回シフト(-uδ)を時間領域において 加する。

 このように実施の形態2によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを時間領域においてZC系列に与 ることにより、受信側において、隣接セル らの干渉波ピークを希望波ピークの検出窓 に発生させることができ、自セルの信号を 離することができるので、チャネル推定精 を向上させることができる。

 なお、本実施の形態では、端末200におけ 参照信号生成部108を図14に示すものとして 明したが、図15A~Cに示すような構成でもよい 。図15Aは、巡回シフト付加部及び巡回シフト 部をDFT部の前段に配置し、巡回シフト付加部 において基準点と参照信号の送信帯域の周波 数差δに相当する巡回シフトをZC系列に対し 時間領域で与える構成である。なお、巡回 フト付加部と巡回シフト部は2つに分かれて 別に巡回シフトを行う構成でなくてもよい 例えば、1つの巡回シフト部として、巡回シ フト量に対応する巡回シフト量と、基準点と 参照信号の送信帯域の周波数差δに相当する 回シフト量とを合わせて時間領域で巡回シ トを行う構成としてもよい。

 また、図15Bに示すように、巡回シフト部 び巡回シフト付加部をIFFT部の後段に配置す る構成、及び、図15Cに示すように、巡回シフ ト部をDFT部の前段、巡回シフト付加部をIFFT の後段に配置する構成でもよい。また、巡 シフト付加部をDFT部の前段、巡回シフト部 IFFT部の後段に配置する構成でもよい。なお 巡回シフト付加部をIFFT部の後段に配置する 場合は、入力信号に対して周波数差δに相当 る巡回シフトをオーバーサンプリングに対 した巡回シフト量に変更して時間領域で付 する。なお、上記の構成において巡回シフ 付加部と巡回シフト部の順番が入れ替わっ いてもよい。これらの構成でも、干渉波ピ クを希望波ピークの検出窓外に発生させる とができる。

 (実施の形態3)
 本発明の実施の形態3では、基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する巡回シ トを周波数領域においてZC系列に与える場 について説明する。なお、本発明の実施の 態3に係る基地局の構成は、実施の形態1の図 9に示した構成と同様であるので、その詳細 説明は省略する。

 本発明の実施の形態3に係る端末300の構成 について、図16を用いて説明する。図16が図7 異なる点は、位相回転付加部110を巡回シフ 付加部301に変更した点である。

 巡回シフト付加部301は、基準点と参照信 の送信帯域との周波数差δに相当する巡回 フトをDFT部109から出力されたZC系列に付加し 、巡回シフトを付加したZC系列をマッピング 111に出力する。

 ここで、上式(4)を変換すると、以下の式(13) が導かれる。

 上式(13)は、上式(4)で表されるZC系列に周 数差δに相当する巡回シフト量を周波数領 において与えたものに相当する。つまり、 式(4)に周波数差δに相当する巡回シフト量を 付加したものを送信すればよい。なお、巡回 シフト付加部301は、ZC系列に巡回シフト(δ)を 周波数領域において付加する。

 なお、基準点と参照信号の送信帯域の周 数差δに相当する位相回転を周波数領域で えることと、周波数差δに相当する巡回シフ トを周波数領域で与えることが等価であるこ とは、式(5)及び式(13)から明確である。つま 、式(5)の位相回転項が式(13)では巡回シフト 形式で表され、これが等価な変換であるこ が分かる。なお、希望波及び干渉波を異な RB送信帯域で送信する場合に、これらのZC系 列のkインデックスが周波数領域で対応する うに巡回シフトを施している。例えば、希 波がk=7で始まるZC系列である場合は、干渉波 もk=7で始まるZC系列とする。

 図10に示したように、希望波(式(8)で系列番 u1,系列長N1,巡回シフト番号m1が利用されるZC 系列)がセル#1から送信され、干渉波(式(8)で 列番号u2,系列長N2,巡回シフト番号m2が利用さ れるZC系列)がセル#2から送信され、これらが 成されて基地局で受信される場合を想定す 。このとき、除算部160において干渉波のZC 列(u2,N2,m2)を希望波のZC系列(u1,N1,m1)で除算処 を行うと、相互相関が高い組み合わせ、つ り、u1/N1≒u2/N2≒u/Nの関係を満たしている場 合には、除算部160における干渉波の周波数応 答は以下の式(14)で表すことができる。
 ここで、F(k+δ1)、F(k+δ2)はF(k)にδ1、δ2の巡 シフトを加えたものである。また、(δ2-δ1) RB送信帯域の差を表す。上式(14)において、 辺第2項はサブキャリアkに依存する項ではな いため、干渉波ピークの位置に影響を与えな い。よって、干渉波ピークの位置は右辺第1 によってのみ決定されるため、希望波ピー から時間領域において(m2-m1)δサンプル離れ 位置に発生させることができる。

 したがって、図11に示したように、干渉 ピークを希望波の検出窓外に発生させるこ ができ、自セルの信号を分離することがで るので、チャネル推定精度を向上させるこ ができる。

 このように実施の形態3によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを周波数領域においてZC系列に えることにより、受信側において、隣接セ からの干渉波ピークを希望波ピークの検出 外に発生させることができ、自セルの信号 分離することができるので、チャネル推定 度を向上させることができる。

 なお、図16に示した参照信号生成部108は 図13に示した位相回転付加部を巡回シフト付 加部に変更した構成であってもよい。巡回シ フト付加部での動作は上記と同様である。

 (実施の形態4)
 本発明の実施の形態4では、基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する位相回 を時間領域においてZC系列に与える場合に いて説明する。なお、本発明の実施の形態4 係る基地局の構成は、実施の形態2の図9に した構成と同様であるので、その詳細な説 は省略する。

 本発明の実施の形態4に係る端末400の構成 について、図17を用いて説明する。図17が図14 と異なる点は、巡回シフト付加部201を位相回 転付加部401に変更した点である。

 位相回転付加部401は、基準点と参照信号 送信帯域との周波数差δに相当する位相回 をZC系列に付加し、位相回転を付加したZC系 をDFT部109に出力する。

 ここで、実施の形態3に示した式(13)を変換 ると、以下の式(15)が導かれる。

 上式(15)は、ZC系列に周波数差δに相当する 相回転を時間領域において与えたものであ 。よって、位相回転付加部401は、周波数差δ に相当する位相回転を時間領域においてZC系 に付加する。つまり、以下の式(16)のように 上式(5)のZC系列に時間領域で位相回転を付加 て送信する。

 なお、基準点と参照信号の送信帯域の周 数差δに相当する巡回シフトを周波数領域 与えることが、周波数差δに相当する位相回 転を時間領域でZC系列に与えることと等価で ることは式(12)のフーリエ変換対の関係から 得られる。つまり、チャネル推定結果は式(14 )と同じ結果となる。

 このように実施の形態4によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 位相回転を時間領域においてZC系列に与え ことにより、受信側において、隣接セルか の干渉波ピークを希望波ピークの検出窓外 発生させることができ、自セルの信号を分 することができるので、チャネル推定精度 向上させることができる。

 なお、ZC系列のフーリエ変換対の系列番号r びuの間には(r×u)modN=N-1=-1(modN),r, u = 1,2,…, N-1 が成立するため、式(16)は次の式(17)で表 れる。

 なお、図17に示した参照信号生成部108は 図15に示した巡回シフト付加部を位相回転付 加部に変更した構成であってもよい。位相回 転付加部での動作は上記と同様である。図15A は、位相回転付加部及び巡回シフト部をDFT部 の前段に配置し、位相回転付加部において基 準点と参照信号の送信帯域の周波数差δに相 する位相回転をZC系列に対して時間領域で える構成である。

 また、図15Bに示すように、巡回シフト部 び位相回転付加部をIFFT部の後段に配置する 構成、及び、図15Cに示すように、巡回シフト 部をDFT部の前段、位相回転付加部をIFFT部の 段に配置する構成でもよい。また、位相回 付加部をDFT部の前段、巡回シフト部をIFFT部 後段に配置する構成でもよい。なお、位相 転付加部をIFFT部の後段に配置する場合は、 入力信号に対して周波数差δに相当する位相 転をオーバーサンプリングに対応した位相 転量に変更して時間領域で付加する。なお 上記の構成において位相回転付加部と巡回 フト部の順番が入れ替わっていてもよい。

 (実施の形態5)
 本発明の実施の形態5では、実施の形態1に いて参照信号としてCAZAC系列を巡回拡張(Cycli c extension)した系列、または、CAZAC系列をトラ ンケーション(Truncation)した系列を利用する場 合について説明する。以下、CAZAC系列のひと であるZC系列を用いて説明する。ただし、 施の形態5に係る端末及び基地局の構成は、 照信号生成部108を除いて実施の形態1の図7 び図9に示した構成と同様であるので、図7及 び図9を援用する。

 一般に、系列長Nが素数であるZC系列をRB 信帯域のサブキャリア数に合わせるため、 数長のZC系列を巡回拡張することにより、RB 信帯域のサブキャリア数の参照信号を生成 る方法が検討されている。また、これと同 に、素数長のZC系列を切り詰める、つまり トランケーションすることにより、RB送信帯 域のサブキャリア数の参照信号を生成する方 法が検討されている。以下、それぞれの方法 で生成される参照信号について説明する。

 図18は、ZC系列の周波数領域における巡回 拡張により生成される参照信号を示す図であ る。ZC系列の巡回拡張により生成される参照 号は、一般に、RB送信帯域幅に対応するサ キャリア数を超えない最大の素数を系列長 するZC系列を利用し、このZC系列の一部を参 信号の送信サブキャリア数に合わせて繰り す構成をとる。例えば、図18に示すように 参照信号を送信するサブキャリア数が24であ る場合、系列長N=23のZC系列を適用する。そし て、このZC系列をサブキャリア数に合わせる めに、選択されたZC系列の先頭の1シンボル 末尾に付加され、合計24サブキャリア分の 照信号を生成する。なお、末尾の1シンボル 先頭に付加する構成であってもよい。

 次に、巡回拡張した参照信号を用いる場 の参照信号生成部108について図19Aを用いて 明する。参照信号生成部108は、巡回拡張部 追加した点が実施の形態1の参照信号生成部 108と異なる。

 巡回拡張部は、位相回転付加部の後段に 置され、位相回転付加部で生成された信号 入力され、この入力信号に対して前述の巡 拡張処理を行う。例えば、RB送信帯域が24サ ブキャリアである場合、位相回転付加部にお いて系列長N=23のZC系列に対して式(4)の位相回 転を施した後、巡回拡張部に出力する。ここ で、k は 0, 1,・・・, 22(=系列長-1)である。 巡回拡張部では、前述のように位相回転付加 部からの入力信号の巡回拡張処理を行い、24 ブキャリア分のシンボルを位相回転部に出 する。

 また、位相回転付加部で付加される位相 転は系列長で一周するため、位相回転付加 から出力されたZC系列を巡回拡張すること 、サブキャリア毎に連続した位相回転が付 されることになる。例えば、RB送信帯域が24 ブキャリアである場合、ZC系列の1サンプル に2π/23(=2πk/N)の位相回転が加えられるとす 。このとき、24サンプル目では2π*24/23、つ り、2π/23が加えられることになる。すなわ 、1サンプル目を巡回拡張させることと等価 なる。

 なお、図19Bに示すように、巡回拡張部がD FT部の後段に配置される構成でもよい。これ 、巡回拡張が施された後に位相回転付加部 位相回転が付加されても図19Aと同じZC系列 なるためである。この場合、巡回拡張部で 、DFT部から入力された系列が巡回拡張され 位相回転付加部では、巡回拡張部から入力 れた系列に対して式(8)の位相回転が施され 。なお、位相回転付加部では、巡回拡張部 巡回拡張されたサンプルも含めて位相回転 施される。例えば、RB送信帯域が24サブキャ アである場合、系列長N=23のZC系列が24サブ ャリアに合わせて巡回拡張され、この拡張 れた信号に式(8)が施される。ここで、k は  0, 1,・・・, 23(=RB送信帯域におけるサブキャ リア数-1)である。

 なお、ZC-ZCZ系列の生成に利用する位相回 部は、図20に示すように、時間領域で巡回 フト部を利用する構成であってもよい。こ で、図20A及び図20Bでは、巡回シフト部がIFFT の後段に配置され、図20C及び図20Dでは、巡 シフト部がDFT部の前段に配置される構成で る。なお、位相回転付加部及び巡回拡張部 おける処理は図19の処理と同様である。

 図21は、ZC系列をトランケーションして生 成される参照信号を示す図である。ZC系列を ランケーションすることによる参照信号の 成は、一般に、RB送信帯域におけるサブキ リア数を下回らない最小の素数を系列長と るZC系列を利用し、このZC系列の一部をRB送 帯域におけるサブキャリア数に合うように ランケートする(切り詰める)。例えば、RB送 帯域が24サブキャリアである場合、系列長N= 29のZC系列が選択される。そして、このZC系列 がサブキャリア数に合わせて5シンボルだけ り詰められる。なお、切り詰める5シンボル 先頭の5シンボル、先頭及び末尾の合計5シ ボルを切り詰める構成であってもよい。

 トランケーションにより生成される参照 号を用いる場合の参照信号生成部108の構成 び動作について図19Aを用いて説明する。た し、図19Aにおける巡回拡張部をトランケー ョン部に変更したものとして説明する。例 ば、RB送信帯域が24サブキャリアである場合 、位相回転付加部では、系列長N=29のZC系列に 対して式(8)の位相回転が付加されてトランケ ーション部に出力される。ここで、k は 0,  1,・・・, 28(=系列長-1)である。トランケーシ ョン部は、前述のように位相回転付加部から の入力信号に対してトランケーション処理を 行い、24サブキャリア分のシンボルを位相回 部に出力する。

 なお、図19Bに示すように、トランケーシ ン部(ここでは、巡回拡張部をトランケーシ ョン部に変更)がDFT部の後段に配置される構 でもよい。これは、トランケーションが施 れた後に位相回転付加部で位相回転が付加 れても図19Aと同じZC系列になるためである。 この場合、位相回転付加部ではトランケーシ ョンされたZC系列が入力され、この入力信号 対して式(8)の位相回転が施される。例えば RB送信帯域が24サブキャリアである場合、系 列長N=29のZC系列が24サブキャリアに合わせて ランケーションされ、このトランケーショ された信号に式(8)が施される。ここで、k   0, 1,・・・, 23(=RB送信帯域におけるサブ ャリア数-1)である。

 なお、ZC-ZCZ系列の生成に利用する位相回 部は、図20に示すように、時間領域で巡回 フト部を利用する構成であってもよい。こ で、図20A及び図20Bでは、巡回シフト部がIFFT の後段に配置され、図20C、図20Dでは巡回シ ト部がDFT部の前段に配置される構成である なお、位相回転付加部及び巡回拡張部、又 、トランケーション部における処理は図19 示した構成における処理と同様である。

 なお、実施の形態2~4においても同様に巡 拡張及びトランケーションを適用すること できる。例えば、実施の形態2においてZC系 として巡回拡張又はトランケーションを利 する場合には、図14又は図15に示したDFT部の 後段に巡回拡張部又はトランケーション部を 配置する。巡回拡張部又はトランケーション 部では、DFT部から出力された信号にRB送信帯 のサブキャリア数に合わせて巡回拡張又は ランケーションが施される(図22参照)。

 また、実施の形態3においてZC系列として 回拡張又はトランケーションを利用する場 には、図19又は図20の位相回転付加部を巡回 シフト付加部に変更した構成とする。ここで 、巡回拡張部及びトランケーション部の処理 は、図19又は図20を用いて説明した処理と同 である。つまり、図19Aでは、巡回拡張部が 回シフト付加部の後段に配置され、巡回シ ト付加部で生成された信号が巡回拡張され 。また、図19Bでは、巡回シフト付加部が巡 拡張部の後段に配置され、巡回拡張されたZC 系列が巡回シフトされる(図23、図24参照)。

 また、実施の形態4においてZC系列として 回拡張又はトランケーションを利用する場 には、図17に示したDFT部の後段に巡回拡張 又はトランケーション部を配置する。なお 図15に示した巡回シフト付加部を位相回転付 加部に変更した構成においても同様の配置で ある。巡回拡張部又はトランケーション部で は、DFT部からの出力信号にRB送信帯域のサブ ャリア数に合わせて巡回拡張又はトランケ ションが施される(図25参照)。

 なお、ZC系列の巡回拡張及びトランケー ョンは、周波数領域ではなく、時間領域で ってもよい。この場合、実施の形態1~4と同 構成でDFT部109の前段に巡回拡張部又はトラ ケーション部を配置することを除いて、実 の形態1~4と同様である。

 このように実施の形態5によれば、ZC系列 巡回拡張又はトランケーションして参照信 の系列を生成する場合でも、実施の形態1~4 同様、受信側において、隣接セルからの干 波ピークを希望波ピークの検出窓外に発生 せることができ、自セルの信号を分離する とができるので、チャネル推定精度を向上 せることができる。

 なお、ZC系列長をN=23あるいはN=29として説 明したが、これに限定するものではない。

 なお、上記各実施の形態では、同一系列 のu1/N1=u2/N2においても、チャネル推定精度 改善することができる。例えば、フレーム 期が確立する複数のセルで同一系列長の同 系列番号が用いられ、各セルにおいて異な 巡回シフト系列が用いられる場合を想定す と、基地局はセル毎に個別のスケジューリ グを行い各端末に周波数リソースを割り当 るため、図26に示すように、隣接セルにおい て異なる送信帯域でZC系列が送信される可能 が高い。その結果、干渉波ピークは異なる 置に発生し、このピークが所望波の検出窓 に移動した場合にはチャネル推定精度が劣 する。このような場合においても、上記各 施の形態を用いることにより、干渉波ピー が所望波の検出窓内に発生しないので、チ ネル推定精度を向上させることができる。

 なお、本発明を1つの帯域幅だけに限定し て、これらの系列間のみに適用してもよい。 本発明で複数帯域幅の系列間の課題を解決す るのではなく、1つの帯域幅の系列間の課題 解決する場合には、複数の帯域幅間で同一 基準点を設けなくても、1つの帯域幅におい 共通の基準点を設ければよい。例えば、系 長N=23のみに本発明が適用されてもよく、こ の場合に系列長N=23のみで共通の基準点が設 られていればよい。

 また、上記各実施の形態では、フレーム 期が確立した全てのセルで同一の基準を設 する場合について説明したが、本発明はこ に限らず、フレーム同期が確立しないセル 同じ基準を設定してもよい。また、各端末 サポートする最小送信帯域幅等にかかわら 、フレーム同期が確立する全てのセル及び 送信帯域幅で同一の基準点を設定してもよ 。

 この基準点としては、図27Aに示すように 基準点をシステム送信帯域幅内のDC成分サ キャリアとしてもよいし、図27Bに示すよう 、システム送信帯域幅(例えば、20MHz)の一番 のサブキャリとしてもよい。なお、この場 、システム送信帯域(20MHz)をサポートしてい ない端末も基準点をシステム送信帯域幅(20MHZ )の一番端のサブキャリアとする。

 また、セル間で同一の周波数(絶対値)あ いはサブキャリアを基準点にするかぎりに いて、任意の周波数(サブキャリア)を基準点 として選ぶことができる。基準点となる周波 数(サブキャリア)はシステム帯域の外側であ てもよい。

 また、上記各実施の形態では、フレーム 期が確立しているセル間(例えば、同一基地 局に属するセル)に同一系列番号(u)の異なる 回シフト系列(m)を割り当てる方法と、相互 関が高い系列を同一セルに割り当てるグル ピング方法とを組み合わせた場合について 明したが、本発明はこれに限らず、フレー 同期が確立したセル内において、相互相関 高い系列番号が用いられる場合にも適用す ことができる。

 また、上記各実施の形態における基準点と 信帯域の周波数差δに相当する位相回転又 巡回シフトは、ZC系列におけるqkの項に設定 てもよい。具体的には、上記実施の形態に いて付加した位相回転の項を上式(4)のqkの として、以下の式(18)で表される。
 なお、ZC系列を適当なqkで生成後に実施の形 態1~4に示した位相回転又は巡回シフトを加え てもよいし、ZC生成時にqkに実施の形態1~4に した位相回転又は巡回シフトを加えてもよ 。また、ZC系列は以下の式(19)で表されても い。
 また、上式(11)は、以下の式(20)で用いられ もよい。

 上式のように、上記各実施の形態におい 、端末は、参照信号生成部においてZC系列 表される参照信号を生成する。生成される 照信号は、送信帯域幅に応じて特定される 列長N、各セルに割り当てられた系列番号(周 波数領域における系列番号u若しくは時間領 における系列番号r)、各セルに割り当てられ た巡回シフト量δm、送信帯域に応じて特定さ れるδ、の4つの変数によって表されるZC系列 なる。このように、各端末は、送信帯域幅( 系列長)、送信帯域(基準点からの周波数差)、 系列番号、巡回シフト量を用いてZC系列を生 することにより、他端末から送信される参 信号との相対関係を一定に保つことができ ため、基地局におけるチャネル推定精度を 上させることができる。

 また、上式(3)は以下の式(21)で表されること もある。
 この場合、上式(4)は以下の式(22)で表される 。
 つまり、実施の形態1の場合には、上式(21) 位相回転が付加されて送信される。このこ を以下の式(23)に示す。
 なお、上式(10)及び上式(11)は以下の式(24)、 (25)で表され、式(25)は式(24)のZC系列に巡回 フト(-uδ)を時間領域において付加して送信 れる。
 なお、上式(13)は以下の式(26)で表され、上 (21)のZC系列に巡回シフト(δ)を周波数領域に いて付加して送信される。
 なお、上式(15)は以下の式(27)で表され、式(2 8)のように上式(24)に位相回転が付加されて送 信される。

 なお、系列生成に用いる基準点は、複数 セル間で共通の場合について説明したが、 渉の影響を低減したいセル間で共通の基準 を適用してもよいし、全てのセルで共通の 準点を適用してもよい。また、複数の基準 が設定されていてもよい。

 なお、上記各実施の形態では、系列長が 数のZC系列を例に説明したが、系列長が偶 となるZC系列を用いてもよい。また、ZC系列 内包するGCL(Generalized Chirp Like)系列にも適 可能である。さらに、符号系列に対して巡 シフト系列又はZCZ系列を用いる他のCAZAC系列 やバイナリ系列に対しても同様に適用可能で ある。例えば、Frank系列、その他のCAZAC系列( 算機により生成した系列を含む)M系列及び ールド系列などのPN系列が挙げられる。

 なお、上記各実施の形態では、CAZAC系列 びその巡回シフト系列を上り回線の参照信 として利用する場合について説明したが、 れに限定されるものではない。例えば、上 回線のチャネル品質推定用参照信号、ラン ムアクセス用プリアンブル系列、下り回線 同期チャネル用参照信号など、巡回シフト 用い、セル間で異なる送信帯域で送信され 場合に対しても同様に適用可能である。

 さらに、CAZAC系列を符号分割多重(CDM)ある いは符号分割多元接続(CDMA)の拡散符号として 用いる場合にも同様に適用可能であり、RB送 帯域が異なる場合の相関演算時に系列間の 対的な関係が崩れ、干渉波ピークが希望波 ークの検出窓で検出されることを回避する とができる。

 なお、実施の形態1~5は、巡回シフトの相 関係を維持する方法の一例であり、巡回シ トの相対関係を維持する方法であればこれ に限定するものではない。すなわち、複数 セル間で共通の基準点(周波数、サブキャリ ア)を用いて、干渉波成分の相関結果が上式(7 )の exp{-j2π(m_a-m_b)δ/N} x Const とできる方法 ら何でもよい。

 また、上記実施の形態3に示した式(13)に いて、図28A、図28B、図29A及び図29Bに示すよ に、ZC系列のkインデックス係数(Ckで表記)を ブキャリアと一対一に対応させると解釈し もよい。ここで、図28は巡回拡張(RB送信帯 :2RB)の場合を示し、基準点から1~23のkインデ クス係数を順に繰り返し、サブキャリアに 対一で対応させている。図29はトランケー ョンの場合を示し、基準点から1~29のkインデ ックスを順に繰り返し、サブキャリアに一対 一に対応させている。なお、図28A及び図29Aは 基準点をシステム送信帯域の一番端のサブキ ャリアとした場合を、また、図28B及び図29Bは 基準点をシステム送信帯域の中心のサブキャ リアとした場合を示している。

 また、図28Aにおいて、送信ZC系列のkインデ クス係数とサブキャリアの関係は図30に示 ようになる。つまり、f 0 を基準点とし、f a をサブキャリア番号とすると、そのサブキャ リアf a のZC系列のkインデックス係数C a はC a =C a  mod(23)の関係となる(ただし、系列長N=23の場 )。なお、C a =Ca mod(X)はC a をXで除算した余りである。巡回シフト付加 301では、この関係に対応するように入力さ た信号に巡回シフトを施す。

 また、上記各実施の形態では、移動局か 基地局に対してデータ及び参照信号を送信 る例を挙げたが、基地局から移動局への送 の場合でも同様に適用できる。

 (実施の形態6)
 本発明の実施の形態6に係る端末100の構成に ついて、図7を用いて説明する。受信RF102部は 、アンテナ101を介して受信した信号にダウン コンバート、A/D変換等の受信処理を施し、受 信処理を施した信号を復調部103に出力する。 復調部103は、受信RF部102から出力された信号 等化処理、復調処理を施し、これらの処理 施した信号を復号部104に出力する。復号部1 04は、復調部103から出力された信号に復号処 を施し、データ信号及び制御情報を抽出す 。また、抽出された制御情報のうち、RB(Reso urce Block)割当情報が参照信号生成部108の位相 回転付加部110及びマッピング部111に出力され る。

 符号化部105は、送信データを符号化し、 号化データを変調部106に出力する。変調部1 06は、符号化部105から出力された符号化デー を変調し、変調信号をRB割当部107に出力す 。RB割当部107は、変調部106から出力された変 調信号をRBに割り当て、RBに割り当てた変調 号を多重化部114に出力する。

 参照信号生成部108は、DFT部109、位相回転 加部110、マッピング部111、IFFT部112、巡回シ フト部113を備えており、復号部104から出力さ れたRB割当情報に基づいて、ZC系列から参照 号を生成し、生成した参照信号を多重化部11 4に出力する。以下、参照信号生成部108の内 構成について説明する。

 DFT部109は、ZC系列を生成するZC系列生成部 (図示せぬ)から出力されたZC系列にDFT処理を し、時間領域から周波数領域の信号に変換 、周波数領域に変換したZC系列を位相回転付 加部110に出力する。ここで、図示せぬZC系列 成部は、復号部104で抽出された制御情報の ち、RB割当情報を用いて送信帯域幅を特定 、送信帯域幅に対応するZC系列長Nを特定す 。また、復号部104で抽出された制御情報の ち、所属するセルに割り当てられた系列番 を表す情報を用いて系列番号uを特定する。 れらの系列長N及び系列番号uを用いて、ZC系 列生成部はZC系列を生成し、DFT部109に出力す 。

 位相回転付加部110は、システム帯域内で 宜的に定めた周波数を基準点としたとき、 準点と参照信号の送信帯域との周波数差δ 相当する位相回転をDFT部109から出力されたZC 系列に付加し、位相回転を付加したZC系列を ッピング部111に出力する。

 マッピング部111は、復号部104から出力さ たRB割当情報に基づいて、位相回転付加部11 0から出力されたZC系列を端末100の送信帯域に 対応した帯域にマッピングし、マッピングし たZC系列をIFFT部112に出力する。IFFT部112は、 ッピング部111から出力されたZC系列にIFFT(Inve rse Fast Fourier Transform)処理を施し、IFFT処理 施したZC系列を巡回シフト部113に出力する。

 巡回シフト部113は、IFFT部112から出力され たZC系列を所定のシフト量分巡回シフトし、 回シフトしたZC系列を参照信号として多重 部114に出力する。シフト量は、例えば、基 局から通知される制御情報を用いて特定す 。

 多重化部114は、RB割当部107から出力され 送信データ(変調信号)と巡回シフト部113から 出力されたZC系列(参照信号)とを時間多重し 多重信号を送信RF部115に出力する。なお、多 重化部114における多重化方法は、時間多重に 限らず、周波数多重、符号多重、複素空間上 のIQ多重であってもよい。

 送信RF部115は、多重化部114から出力され 多重信号にD/A変換、アップコンバート、増 等の送信処理を施し、送信処理を施した信 をアンテナ101から無線送信する。

 ここで、参照信号生成部108においてZC系列 位相回転を付加する理由について説明する まず、図8に示すように、ZC系列の送信帯域 基準点からδサブキャリア離れた位置とする と、基準点を考慮したZC系列は周波数領域に いて以下の式(29)で表される。

 上式(29)において、Nは系列長(素数)であり、 kはサブキャリア番号(k=0,1,2,...,N-1)である。ま た、上式(29)において、右辺の第1項は送信帯 を考慮しないZC系列(式(4)で表したF u,m (k))を表し、ピーク位置は初期設定の巡回シ ト量に対応して決定される。また、第2項は ブキャリアkに依存しない定数項であり、ピ ーク位置を移動させる要素ではない。さらに 、第3項は送信帯域に依存する位相回転の項 あり、この第3項によって、相関演算で利用 る自セルのZC系列の要素と、隣接セルのZC系 列の要素とが、異なる帯域に割り当られる場 合でも、これらのZC系列を同じ関係に保つこ ができる。なお、第3項の位相回転項は自端 末の送信帯域、系列番号、系列長に依存する ものであり、他の端末の送信帯域等に依存す るものではない。つまり、端末は上式(29)に ける右辺の第1項及び第3項を送信すればよい 。例えば、以下の式(30)のように第1項に第3項 の位相回転を付加して送信する。

 なお、上式(29)の右辺の定数項(第2項)を付 加して送信してもよい。また、付加する定数 項は上記に限定する必要はない。また、基準 点と端末から送信する参照信号の送信帯域と の周波数差δに相当するδを利用して、式(4) 左辺のkにk+δを代入して送信してもよい。

 次に、本発明の実施の形態6に係る基地局 150の構成について、図9を用いて説明する。 号化部151は、送信データ及び制御信号を符 化し、符号化データを変調部152に出力する 変調部152は、符号化データを変調し、変調 号を送信RF部153に出力する。送信RF部153は、 調信号にD/A変換、アップコンバート、増幅 の送信処理を施し、送信処理を施した信号 アンテナ154から無線送信する。

 受信RF部155は、アンテナ154を介して受信 た信号にダウンコンバート、A/D変換等の受 処理を施し、受信処理を施した信号を分離 156に出力する。

 分離部156は、受信RF部155から出力された 号を参照信号と、データ信号及び制御信号 に分離し、分離した参照信号をDFT(Discrete Fou rier Transform)部157に、データ信号及び制御信 をDFT部164にそれぞれ出力する。

 DFT部157は、分離部156から出力された参照 号にDFT処理を施し、時間領域から周波数領 の信号に変換し、周波数領域に変換した参 信号を伝搬路推定部158のデマッピング部159 出力する。

 伝搬路推定部158は、デマッピング部159、 算部160、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部161 マスク処理部162、DFT部163を備え、DFT部157か 出力された参照信号に基づいて、伝搬路を 定する。以下、伝搬路推定部158の内部構成 ついて具体的に説明する。

 デマッピング部159は、DFT部157から出力さ た信号から各端末の送信帯域に対応した部 を抽出し、抽出した各信号を除算部160に出 する。

 除算部160は、基準点と送信帯域との周波 差δに相当する位相回転が加えられたZC系列 を用いて、デマッピング部159から出力された 信号を除算し、除算結果(相関値)をIFFT部161に 出力する。IFFT部161は、除算部160から出力さ た信号にIFFT処理を施し、IFFT処理を施した信 号をマスク処理部162に出力する。

 抽出手段としてのマスク処理部162は、IFFT 部161から出力された信号にマスク処理を施す ことにより、所望の系列の相関値が存在する 区間(検出窓)の相関値を抽出し、抽出した相 値をDFT部163に出力する。

 DFT部163は、マスク処理部162から出力され 相関値にDFT処理を施し、DFT処理を施した相 値を周波数領域等化部166に出力する。なお DFT部163から出力された信号は、伝搬路の周 数応答を表すものである。

 DFT部164は、分離部156から出力されたデー 信号及び制御信号にDFT処理を施し、時間領 から周波数領域の信号に変換し、周波数領 に変換したデータ信号及び制御信号をデマ ピング部165に出力する。

 デマッピング部165は、DFT部164から出力さ た信号から各端末の送信帯域に対応した部 のデータ信号及び制御信号が抽出され、抽 された各信号を周波数領域等化部166に出力 る。

 周波数領域等化部166は、伝搬路推定部158 のDFT部163から出力された信号(伝搬路の周波 数応答)を用いて、デマッピング部165から出 されたデータ信号及び制御信号に等化処理 施し、等化処理を施した信号をIFFT部167に出 する。

 IFFT部167は、周波数領域等化部166から出力 されたデータ信号及び制御信号にIFFT処理を し、IFFT処理を施した信号を復調部168に出力 る。復調部168は、IFFT処理が施された信号に 復調処理を施し、復調処理を施した信号を復 号部169に出力する。復号部169は、復調処理が 施された信号に復号処理を施し、受信データ を抽出する。

 ここで、伝搬路推定部158における除算部160 ついて式を用いて説明する。例えば、図10 示すように、希望波(式(29)でu1,N1が利用され ZC系列)がセル#1から送信され、干渉波(式(29) でu2,N2が利用されるZC系列)がセル#2から送信 れ、これらが合成されて基地局で受信され 場合を想定する。このとき、干渉波のZC系列 (u2,N2)を除算部で希望波のZC系列(u1,N1)で除算 理を行うと、相互相関が高い組み合わせ、 まり、u1/N1≒u2/N2≒u/Nの関係を満たしている 合には、除算部160における干渉波の周波数 答は以下の式(31)で表される。

 上式(31)において、右辺第2項はサブキャ アに依存する項ではないため、干渉波ピー の位置に無関係であるが、右辺第1項によっ 、干渉波ピークを希望波ピークから時間領 において(m2-m1)δサンプル離れた位置に発生 せることができる。これにより、図11に示 ように、干渉波ピークを希望波の検出窓外 発生させることができ、自セルの信号を分 することができるので、チャネル推定精度 向上させることができる。

 このように実施の形態6によれば、基準と なる周波数を設定し、この周波数を基準点と して、基準点と参照信号の送信帯域の周波数 差δに相当する位相回転を周波数領域におい ZC系列に与えることにより、受信側におい 、隣接セルからの干渉波ピークを希望波ピ クの検出窓外に発生させることができ、自 ルの信号を分離することができるので、チ ネル推定精度を向上させることができる。 言すれば、各端末は送信帯域及び送信帯域 に応じてZC系列を用いて参照信号を生成及び 送信し、基地局は、各端末から送信される送 信帯域及び送信帯域幅に応じたZC系列を用い 除算処理を行うことにより、隣接セルから 干渉波ピークと希望波ピークが異なる検出 に現れるようにすることができる。

 また、本実施の形態では、端末100におけ 参照信号生成部108を図7に示すものとして説 明したが、図15A及び図15Bに示すような構成で もよい。図15Aに示す位相回転部は、初期設定 の巡回シフト系列に対応する位相回転量を各 サブキャリアに割り当てる。すなわち、割り 当てられた巡回シフト系列を生成するための 巡回シフトを時間領域では行わず、周波数領 域で巡回シフト量に対応する位相回転量分の 位相回転を行う。なお、位相回転付加部と位 相回転部は2つに分かれて個別に位相回転を う構成でなくてもよい。例えば、1つの位相 転部において、巡回シフト量に対応する位 回転量と、基準点と参照信号の送信帯域の 波数差δに相当する位相回転量とを合わせ 周波数領域で位相回転を行う構成としても い。また、位相回転付加部と位相回転部の 番が入れ替わっていてもよい。また、図15B 示すように、周波数領域に変換する前に所 の巡回シフト量でZC系列に巡回シフトを行う 構成としてもよい。これらの構成でも干渉波 ピークを希望波ピークの検出窓外に発生させ ることができる。

 また、上記説明ではZC系列を時間領域に いて生成する場合について説明したが、こ に限るものではなく、周波数領域においてZC 系列を生成してもよい。すなわち、ZC系列生 部で周波数領域におけるZC系列を生成し、 成した周波数領域におけるZC系列に対して、 位相回転部は基準点と参照信号の送信帯域と の周波数差δに相当する位相回転を行う構成 あってもよい。なお、これらの構成に限定 るものではない。

 (実施の形態7)
 実施の形態6では、フレーム同期が確立した 全てのセル及び各端末の送信帯域幅に対して 基準点を設定し、基準点と参照信号の送信帯 域の周波数差δに相当する位相回転を周波数 域においてZC系列に与える場合について説 したが、本発明の実施の形態7では、基準点 参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを時間領域においてZC系列に与え る場合について説明する。なお、本発明の実 施の形態7に係る基地局の構成は、実施の形 6の図9に示した構成と同様であるので、その 詳細な説明は省略する。

 本発明の実施の形態7に係る端末200の構成 について、図14を用いて説明する。図14が図7 異なる点は、位相回転付加部110を削除し、 回シフト付加部201を追加した点である。

 巡回シフト付加部201は、基準点と参照信 の送信帯域との周波数差δに相当する巡回 フトをZC系列に付加し、巡回シフトを付加し たZC系列をDFT部109に出力する。以下、巡回シ ト付加部201の処理について、式を用いて説 する。

 まず、一般的に、時間領域におけるZC系列 以下の式(32)によって表される。
 式(32)において、Nは系列長を、rは時間領域 ZC系列番号をそれぞれ表し、Nとrは互いに素 である。また、mは巡回シフト番号を、δは巡 回シフト量をそれぞれ表す。

 式(32)を時間領域に変換すると、以下の式(33 )によって表される。ただし、Constは定数項を 表す。

 式(33)は、式(32)のZC系列に基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する巡回シ トを時間領域において加えたものに相当す 。よって、巡回シフト付加部201は、式(32)の ZC系列に巡回シフト(-uδ)を時間領域において 加する。

 このように実施の形態7によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを時間領域においてZC系列に与 ることにより、受信側において、隣接セル らの干渉波ピークを希望波ピークの検出窓 に発生させることができ、自セルの信号を 離することができるので、チャネル推定精 を向上させることができる。

 なお、本実施の形態では、端末200におけ 参照信号生成部108を図14に示すものとして 明したが、図15A~Cに示すような構成でもよい 。図15Aは、巡回シフト付加部および巡回シフ ト部をDFT部の前段に配置し、巡回シフト付加 部において基準点と参照信号の送信帯域の周 波数差δに相当する巡回シフトをZC系列に対 て時間領域で与える構成である。なお、巡 シフト付加部と巡回シフト部は2つに分かれ 個別に巡回シフトを行う構成でなくてもよ 。例えば、1つの巡回シフト部として、巡回 シフト量に対応する巡回シフト量と、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフト量とを合わせて時間領域で巡回 フトを行う構成としてもよい。

 また、図15Bに示すように、巡回シフト部 び巡回シフト付加部をIFFT部の後段に配置す る構成、及び図15Cに示すように、巡回シフト 部をDFT部の前段、巡回シフト付加部をIFFT部 後段に配置する構成でもよい。また、巡回 フト付加部をDFT部の前段、巡回シフト部をIF FT部の後段に配置する構成でもよい。なお、 回シフト付加部をIFFT部の後段に配置する場 合は、入力信号に対して周波数差δに相当す 巡回シフトをオーバーサンプリングに対応 た巡回シフト量に変更して時間領域で付加 る。なお、上記の構成において巡回シフト 加部と巡回シフト部の順番が入れ替わって てもよい。これらの構成でも、干渉波ピー を希望波ピークの検出窓外に発生させるこ ができる。

 (実施の形態8)
 本発明の実施の形態8では、基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する巡回シ トを周波数領域においてZC系列に与える場 について説明する。なお、本発明の実施の 態8に係る基地局の構成は、実施の形態6の図 9に示した構成と同様であるので、その詳細 説明は省略する。

 本発明の実施の形態8に係る端末300の構成 について、図16を用いて説明する。図16が図7 異なる点は、位相回転付加部110を巡回シフ 付加部301に変更した点である。

 巡回シフト付加部301は、基準点と参照信 の送信帯域との周波数差δに相当する巡回 フトをDFT部109から出力されたZC系列に付加し 、巡回シフトを付加したZC系列をマッピング 111に出力する。

 ここで、上式(4)を変換すると、以下の式(34) が導かれる。

 上式(34)は、上式(4)で表されるZC系列に周 数差δに相当する巡回シフト量を周波数領 において与えたものに相当する。つまり、 式(4)に周波数差δに相当する巡回シフト量を 付加したものを送信すればよい。なお、巡回 シフト付加部301は、ZC系列に巡回シフト(δ)を 周波数領域において付加する。

 このように実施の形態8によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 巡回シフトを周波数領域においてZC系列に えることにより、受信側において、隣接セ からの干渉波ピークを希望波ピークの検出 外に発生させることができ、自セルの信号 分離することができるので、チャネル推定 度を向上させることができる。

 (実施の形態9)
 本発明の実施の形態9では、基準点と参照信 号の送信帯域の周波数差δに相当する位相回 を時間領域においてZC系列に与える場合に いて説明する。なお、本発明の実施の形態9 係る基地局の構成は、実施の形態7の図9に した構成と同様であるので、その詳細な説 は省略する。

 本発明の実施の形態9に係る端末400の構成 について、図17を用いて説明する。図17が図14 と異なる点は、巡回シフト付加部201を位相回 転付加部401に変更した点である。

 位相回転付加部401は、基準点と参照信号 送信帯域との周波数差δに相当する位相回 をZC系列に付加し、位相回転を付加したZC系 をDFT部109に出力する。

 ここで、実施の形態8に示した式(34)を変換 ると、以下の式(35)が導かれる。

 上式(35)は、ZC系列に周波数差δに相当する 相回転を時間領域において与えたものであ 。よって、位相回転付加部401は、周波数差δ に相当する位相回転を時間領域においてZC系 に付加する。つまり、以下の式(36)のように 上式(32)のZC系列に時間領域で位相回転を付加 して送信する。

 このように実施の形態9によれば、基準点 と参照信号の送信帯域の周波数差δに相当す 位相回転を時間領域においてZC系列に与え ことにより、受信側において、隣接セルか の干渉波ピークを希望波ピークの検出窓外 発生させることができ、自セルの信号を分 することができるので、チャネル推定精度 向上させることができる。

 なお、上記各実施の形態では、同一系列 のu1/N1=u2/N2においても、チャネル推定精度 改善することができる。例えば、フレーム 期が確立する複数のセルで同一系列長の同 系列番号が用いられ、各セルにおいて異な 巡回シフト系列が用いられる場合を想定す と、基地局はセル毎に個別のスケジューリ グを行い各端末に周波数リソースを割り当 るため、図26に示すように、隣接セルにおい て異なる送信帯域でZC系列が送信される可能 が高い。その結果、干渉波ピークは異なる 置に発生し、このピークが所望波の検出窓 に移動した場合にはチャネル推定精度が劣 する。このような場合においても、上記各 施の形態を用いることにより、干渉波ピー が所望波の検出窓内に発生しないので、チ ネル推定精度を向上させることができる。

 また、上記各実施の形態では、フレーム 期が確立した全てのセルで同一の基準を設 する場合について説明したが、本発明はこ に限らず、フレーム同期が確立しないセル 同じ基準を設定してもよい。また、各端末 サポートする最小送信帯域幅等にかかわら 、フレーム同期が確立する全てのセル及び 送信帯域幅で同一の基準点を設定してもよ 。

 この基準点としては、図27Aに示すように 基準点をシステム送信帯域幅内のDC成分サ キャリアとしてもよいし、図27Bに示すよう 、システム送信帯域幅(例えば、20MHz)の一番 のサブキャリとしてもよい。なお、この場 、システム送信帯域(20MHz)をサポートしてい ない端末も基準点をシステム送信帯域幅(20MHZ )の一番端のサブキャリアとする。

 また、上記各実施の形態では、フレーム 期が確立しているセル間(例えば、同一基地 局に属するセル)に同一系列番号(u)の異なる 回シフト系列(m)を割り当てる方法と、相互 関が高い系列を同一セルに割り当てるグル ピング方法とを組み合わせた場合について 明したが、本発明はこれに限らず、フレー 同期が確立したセル内において、相互相関 高い系列番号が用いられる場合にも適用す ことができる。

 また、上記各実施の形態における基準点と 信帯域の周波数差δに相当する位相回転又 巡回シフトは、ZC系列におけるqkの項に設定 てもよい。具体的には、上記実施の形態に いて付加した位相回転の項を上式(4)のqkの として、以下の式(37)で表される。
 なお、ZC系列を適当なqkで生成後に実施の形 態5~9に示した位相回転又は巡回シフトを加え てもよいし、ZC生成時にqkに実施の形態5~9に した位相回転又は巡回シフトを加えてもよ 。また、ZC系列は以下の式(38)で表されても い。
 また、上式(35)は、以下の式(39)で用いられ もよい。

 上式のように、上記各実施の形態におい 、端末は、参照信号生成部においてZC系列 表される参照信号を生成する。生成される 照信号は、送信帯域幅に応じて特定される 列長N、各セルに割り当てられた系列番号(周 波数領域における系列番号u若しくは時間領 における系列番号r)、各セルに割り当てられ た巡回シフト量δm、送信帯域に応じて特定さ れるδ、の4つの変数によって表されるZC系列 なる。このように、各端末は、送信帯域幅( 系列長)、送信帯域(基準点からの周波数差)、 系列番号、巡回シフト量を用いてZC系列を生 することにより、他端末から送信される参 信号との相対関係を一定に保つことができ ため、基地局におけるチャネル推定精度を 上させることができる。

 また、上式(4)は以下の式(40)で表されること もある。
 この場合、上式(29)は以下の式(41)で表され 。
 つまり、実施の形態6の場合には、上式(40) 位相回転が付加されて送信される。
 なお、上式(32)及び上式(33)は以下の式(43)、 (44)で表され、式(43)のZC系列に巡回シフト(-u δ)を時間領域において付加して送信される。
 なお、上式(34)は以下の式(45)で表され、上 (40)のZC系列に巡回シフト(δ)を周波数領域に いて付加して送信される。
 なお、上式(35)は以下の式(46)で表され、式(4 7)のように上式(43)に位相回転が付加されて送 信される。

 なお、上記各実施の形態では、本発明を ードウェアで構成する場合を例にとって説 したが、本発明はソフトウェアで実現する とも可能である。

 また、上記各実施の形態の説明に用いた 機能ブロックは、典型的には集積回路であ LSIとして実現される。これらは個別に1チッ プ化されてもよいし、一部または全てを含む ように1チップ化されてもよい。ここでは、LS Iとしたが、集積度の違いにより、IC、システ ムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称される こともある。

 また、集積回路化の手法はLSIに限るもの はなく、専用回路または汎用プロセッサで 現してもよい。LSI製造後に、プログラムす ことが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array) 、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成 能なリコンフィギュラブル・プロセッサを 用してもよい。

 さらには、半導体技術の進歩または派生 る別技術によりLSIに置き換わる集積回路化 技術が登場すれば、当然、その技術を用い 機能ブロックの集積化を行ってもよい。バ オ技術の適用等が可能性としてありえる。

 2007年4月26日出願の特願2007-117468及び2007年 6月19日出願の特願2007-161957の日本出願に含ま る明細書、図面及び要約書の開示内容は、 べて本願に援用される。

 本発明にかかる無線通信端末装置、無線通 基地局装置及び無線通信方法は、干渉波ピ クが自セルに割り当てられた巡回シフト系 の検出窓に入ることを防止し、基地局にお るチャネル推定精度を向上させることがで 、例えば、移動通信システム等に適用でき 。