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Title:
WIRELESS COMMUNICATION TERMINAL DEVICE, AND WIRELESS COMMUNICATION METHOD THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175604
Kind Code:
A1
Abstract:
This wireless communication terminal device includes a control circuit that: causes, after receiving a beacon from a base station device, a connection to be established between the wireless communication terminal device and the base station device using a first control program; if a connection notification request to an external server was received from one or more application programs, uses a second control program, after the establishment of the connection, to output a connection establishment notification to the one or more application programs; and after the connection establishment notification is received, outputs to a communication circuit, via the first control program, a communication request to the external server device by the one or more application programs. The communication circuit of the wireless communication terminal device transmits the communication request to the base station device.

Inventors:
NAKANO KOSEI
URUSHIHARA TOMOYA
MOTOZUKA HIROYUKI
SHIRAKATA NAGANORI
TAKINAMI KOJI
SAKAMOTO TAKENORI
WEE YAO HUANG GAIUS
Application Number:
PCT/JP2020/007945
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 27, 2020
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Assignee:
PANASONIC IP MAN CO LTD (JP)
International Classes:
H04M11/00; H04B7/06; H04L1/00; H04L27/00; H04W4/44; H04W76/10; H04W84/12
Domestic Patent References:
WO2005039075A12005-04-28
Foreign References:
JP2018084860A2018-05-31
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA & ASSOCIATES (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175604 80 卩(:17 2020 /007945

請求の範囲

[請求項 1 ] 通信相手である基地局装置と通信する通信回路と、

前記通信回路と前記基地局装置との間の通信を制御する第 1制御プ ログラムと、 無線通信端末装置で実行され、 前記基地局装置を介して 外部サーバ装置と前記無線通信端末装置との間での通信されたデータ を使用する 1つ以上のアプリケーションプログラムと、 前記第 1制御 プログラムと前記 1つ以上のアプリケーションプログラムとの間の通 知を制御する第 2制御プログラムと、 を制御する制御回路と、 を含み、

前記制御回路は、

前記無線通信端末装置が前記基地局装置からビーコンを受信した 後に、 前記第 1制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前 記基地局装置との間の接続を確立させ、

前記 1つ以上のアプリケーションプログラムから前記外部サーバ 装置への接続通知要求を受けていた場合、 前記接続が確立した後に、 前記第 2制御プログラムによって、 前記 1つ以上のアプリケーション プログラムに、 接続確立通知を出力し、

前記接続確立通知を受けた後に、 前記 1つ以上のアプリケーショ ンプログラムによって、 前記外部サーバ装置に対する通信リクエスト を、 前記第 1制御プログラムを介して前記通信回路に出力し、 前記通信回路は、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送信する 無線通信端末装置。

[請求項 2] 通信相手である基地局装置と通信する通信回路と、

前記通信回路と前記基地局装置との間の通信を制御する第 1制御プ ログラムと、 アプリケーション端末装置で実行される 1つ以上のアブ リケーションプログラムと前記第 1制御プログラムとの間の通知を制 御する第 2制御プログラムと、 を制御する制御回路と、 \¥0 2020/175604 81 卩(:170? 2020 /007945

を含み、

前記 1つ以上のアプリケーションプログラムは、 前記基地局装置を 介して外部サーバ装置と無線通信端末装置との間での通信されたデー 夕を使用し、

前記制御回路は、

前記無線通信端末装置が前記基地局装置からビーコンを受信した 後に、 前記第 1制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前 記基地局装置との間の接続を確立させ、

前記 1つ以上のアプリケーションプログラムから前記外部サーバ 装置への接続通知要求を受けていた場合、 前記接続が確立した後に、 前記第 2制御プログラムによって、 前記アプリケーション端末装置に 接続確立通知を出力し、

前記アプリケーション端末装置から前記外部サーバ装置に対する 通信リクエストが入力された後に、 前記通信リクエストを、 前記第 1 制御プログラムを介して前記通信回路に出力し、

前記通信回路は、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送信する 無線通信端末装置。

[請求項 3] 無線通信端末装置が基地局装置からビーコンを受信した後に、 第 1 制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置と の間の接続を確立させ、

1つ以上のアプリケーションプログラムから外部サーバ装置への接 続通知要求を受けていた場合、 前記接続が確立した後に、 第 2制御プ ログラムによって、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムに接 続確立通知を出力し、

前記接続確立通知を受けた後に、 前記 1つ以上のアプリケーション プログラムによって、 前記外部サーバ装置に対する通信リクエストを 、 前記第 1制御プログラムを介して通信回路に出力し、 \¥0 2020/175604 82 卩(:170? 2020 /007945

前記通信回路によって、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送 信し、

前記第 1制御プログラムは、 前記通信回路と前記基地局装置との 間の通信を制御する、

前記 1つ以上のアプリケーションプログラムは、 前記無線通信端 末装置で実行され、 前記基地局装置を介して外部サーバ装置と前記無 線通信端末装置との間での通信されたデータを使用する、

前記第 2制御プログラムは、 前記第 1制御プログラムと前記 1つ 以上のアプリケーションプログラムとの間の通知を制御する、 無線通信端末装置の無線通信方法。

[請求項 4] 無線通信端末装置が基地局装置からビーコンを受信した後、 第 1制 御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置との 間の接続を確立させ、

アプリケーション端末装置で実行される 1つ以上のアプリケーショ ンプログラムから外部サーバ装置への接続通知要求を受けていた場合 、 前記接続が確立した後に、 第 2制御プログラムによって、 前記アプ リケーション端末装置に接続確立通知を出力し、

前記アプリケーション端末装置から前記外部サーバ装置に対する通 信リクエストが入力された後に、 前記通信リクエストを、 前記第 1制 御プログラムを介して通信回路に出力し、

前記通信回路によって、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送 信し、

前記 1つ以上のアプリケーションプログラムは、 前記基地局装置 を介して外部サーバ装置と前記無線通信端末装置との間での通信され たデータを使用する、

前記第 1制御プログラムは、 前記通信回路と前記基地局装置との 間の通信を制御する、

前記第 2制御プログラムは、 前記第 1制御プログラムと前記 1つ \¥0 2020/175604 83 卩(:17 2020 /007945 以上のアプリケーシヨンプログラムとの間の通知を制御する、 無線通信端末装置の無線通信方法。

Description:
明 細 書

発明の名称 : 無線通信端末装置及びその無線通信方法

技術分野

[0001 ] 本開示は、 無線通信端末装置及びその無線通信方法に関 する。

背景技術

[0002] 本開示は、 路車間通信における無線通信端末装置の無線 ネッ トワーク接続 の方法に関する。 ミリ波通信を利用して、 路車間での高速データ伝送を実現 する方法について検討がなされている (特許文献 1 を参照) 。

先行技術文献

特許文献

[0003] 特許文献 1 :特許第 5 6 0 2 7 6 8号公報

特許文献 2 :特開 2 0 1 1 —0 5 5 0 4 4号公報

非特許文献

[0004] 非特許文献 1 : IEEE Std. 802. 1 1 ad-2012 pp. 140-144

発明の概要

[0005] しかしながら、 特許文献 1 に開示された無線通信端末装置の無線ネッ トワ —ク接続の方法では、 複数のアプリケーシヨンプログラムが実行さ れている 場合については考慮されていないため、 アプリケーシヨンプログラムが迅速 に通信を開始することが困難であった。

[0006] 本開示の一実施例は、 アプリケーシヨンプログラムが迅速に通信を 開始す ることが可能な無線通信端末装置の提供に資 する。

[0007] 本開示の一実施例に係る無線通信端末装置は 、 通信相手である基地局装置 と通信する通信回路と、 前記通信回路と前記基地局装置との間の通信 を制御 する第 1制御プログラムと、 無線通信端末装置上で実行され、 前記基地局装 置を介して外部サーバ装置と前記無線通信端 末装置との間での通信されたデ —夕を使用する 1つ以上のアプリケーシヨンプログラムと、 前記第 1制御プ ログラムと前記 1つ以上のアプリケーシヨンプログラムとの の通知を制御 \¥0 2020/175604 2 卩(:170? 2020 /007945

する第 2制御プログラムと、 を制御する制御回路と、 を含み、 前記制御回路 は、 前記無線通信端末装置が前記基地局装置から ビーコンを受信した後に、 前記第 1制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置 との間の接続を確立させ、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムから 前記外部サーバ装置への接続通知要求を受け ていた場合、 前記接続が確立し た後に、 前記第 2制御プログラムによって、 前記 1つ以上のアプリケーショ ンプログラムに、 接続確立通知を出力し、 前記接続確立通知を受けた後に、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムによ て、 前記外部サーバ装置 に対する通信リクエストを、 前記第 1制御プログラムを介して前記通信回路 に出力し、 前記通信回路は、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送信 す る。

[0008] 本開示の一実施例に係る無線通信端末装置の 無線通信方法は、 無線通信端 末装置が基地局装置からビーコンを受信した 後に、 第 1制御プログラムによ って、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置との 間の接続を確立させ、 1 つ以上のアプリケーションプログラムから外 部サーバ装置への接続通知要求 を受けていた場合、 前記接続が確立した後に、 第 2制御プログラムによって 、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムに接 確立通知を出力し、 前 記接続確立通知を受けた後に、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラム によって、 前記外部サーバ装置に対する通信リクエスト を、 前記第 1制御プ ログラムを介して通信回路に出力し、 前記通信回路によって、 前記通信リク エストを前記基地局装置に送信し、 前記第 1制御プログラムは、 前記通信回 路と前記基地局装置との間の通信を制御する 、 前記 1つ以上のアプリケーシ ョンプログラムは、 前記無線通信端末装置上で実行され、 前記基地局装置を 介して外部サーバ装置と前記無線通信端末装 置との間での通信されたデータ を使用する、 前記第 2制御プログラムは、 前記第 1制御プログラムと前記 1 つ以上のアプリケーションプログラムとの間 の通知を制御する。

[0009] なお、 これらの包括的または具体的な態様は、 システム、 方法、 集積回路 、 コンビユータプログラム、 または、 記録媒体で実現されてもよく、 システ \¥0 2020/175604 3 卩(:170? 2020 /007945

ム、 装置、 方法、 集積回路、 コンピュータプログラムおよび記録媒体の任 意 な組み合わせで実現されてもよい。

[0010] 本開示の一実施例によれば、 迅速なアプリケーシヨンプログラムの開始が 可能な無線通信端末装置を提供できる。

[001 1] 本開示の一実施例における更なる利点および 効果は、 明細書および図面か ら明らかにされる。 かかる利点および/または効果は、 いくつかの実施形態 並びに明細書および図面に記載された特徴に よってそれぞれ提供されるが、

1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るた に必ずしも全てが提供される必 要はない。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本開示の実施の形態 1 に係る通信システムの構成の一例を示す図

[図 2]従来の通信システムの動作の一例を示す ーケンス図

[図 3]従来の通信システムの動作の他の一例を すフローチヤート

[図 4]本開示の実施の形態 1 に係る通信システムの動作の一例を示すフロ ーチ ヤート

[図 5]本開示の実施の形態 1 に係る通信システムの動作の一例を示すシー ケン ス図

[図 6]本開示の実施の形態 1の変形例 1 _ 1 に係る通信システムの動作の一例 を示すフローチヤート

[図 7]本開示の実施の形態 1の変形例 1 _ 1 に係る通信システムの動作の一例 を示すシーケンス図

[図 8]本開示の実施の形態 1 の変形例 1 _ 2に係る通信システムの構成の一例 を示す図

[図 9]本開示の実施の形態 2の通信システムの構成の一例を示す図

[図 10]本開示の実施の形態 2の通信システムの通信手順の一例を示すフ ー チヤート

[図 1 1]本開示の実施の形態 2の通信システムで用いるサボート IV!〇 3セッ ト フイールドのフォーマッ トの一例を示す図 \¥0 2020/175604 4 卩(:170? 2020 /007945

[図 12]本開示の実施の形態 2における無線通信装置の構成の一例を示す [図 13]本開示の実施の形態 2の通信システムの通信手順の他の一例を示 フ □—ナヤート

[図 14]実施の形態 3における無線通信システムの例を示す図

[図 15]実施の形態 3における無線通信システムの構成例を示す ロック図 [図 16]実施の形態 3における基地局無線通信装置の構成例を示 ブロック図 [図 17]実施の形態 3における車載無線通信装置の構成例を示す ロック図 [図 18]実施の形態 3における無線通信システムの処理例を示す ローチヤー 卜

[図 19]実施の形態 3における車載無線通信装置の処理例を示す ローチヤー 卜

[図 20]実施の形態 3における基地局無線通信装置の制御例を示 フローチヤ -卜

[図 21]実施の形態 3における送信要求通知の例を示す図

[図 22]実施の形態 3における通信管理 0巳 ( 0 3 1 3 6 3 3 6 ) の例を示す 図

[図 23]実施の形態 3における車載無線通信装置の他の処理例を すフローチ ヤート

[図 24]実施の形態 3における基地局無線通信装置の他の処理例 示すフロー チヤート

[図 25]実施の形態 3における送信要求通知の例を示す図

[図 26]実施の形態 3における通信管理 0巳の例を示す図

[図 27]実施の形態 4における無線通信システムの例を示す図

[図 28]実施の形態 4における無線通信システムの構成例を示す ロック図 [図 29]実施の形態 4における基地局無線通信装置の構成例を示 ブロック図 [図 30]実施の形態 4における車載無線通信装置の構成例を示す ロック図 [図 31]実施の形態 4における無線通信システムの処理例を示す ローチヤー 卜 [図 32]実施の形態 4における車載無線通信装置の処理例を示す ローチヤー 卜

[図 33]実施の形態 4における基地局無線通信装置の処理例を示 フローチヤ -卜

[図 34]実施の形態 4における車載無線通信装置の処理例を示す ローチヤー 卜

[図 35]実施の形態 4における基地局無線通信装置の処理例を示 フローチヤ -卜

[図 36]実施の形態 4における基地局無線通信装置の構成の変形 を示すブロ ック図

発明を実施するための形態

[0013] (実施の形態 1 )

図 1は、 本開示の実施の形態 1の通信システム 1 000の構成の一例を示 す。 通信システム 1 000には、 ユーザ端末 (無線通信端末装置 ) 1 〇〇、 基地局装置 200、 サーバ装置 300 a、 30 O bが含まれる。 ユーザ端末 1 00は、 基地局装置 200を経由して、 サーバ装置 300 a、 30 O bと 通信を行う。 なお、 ユーザ端末 1 00は、 基地局装置 200と無線通信路を 経由して通信を行うが、 基地局装置 200は、 サーバ装置 300 a、 300 bと通信する場合に、 無線通信路を用いてもよいし、 無線通信路以外を用い てもよい。

[0014] ユーザ端末 1 00は、 CPU (Central Processing Unit) 1 01、 通信モジ ュール 1 02、 ストレージ 1 03を備える。 ユーザ端末 1 00は、 一例とし て、 車載通信装置 (DCM : Data Commun i at i on Moduleという)、 力ーナビゲー シヨン端末、 ETC (Electronic To 11 Collection) システム車載機、 安全運転 支援システム装置、 携帯電話端末、 スマートフォン、 タブレッ ト端末、 パー ソナルコンビュータである。 また、 ユーザ端末 1 00は、 例えば、 自動車、 列車、 船舶、 飛行機、 UAVOJnmanned Aerial Vehicles), ドローンに搭載され てよい。 ユーザ端末 1 00は、 利用者により持ち運ばれてもよい。 なお、 CPU \¥02020/175604 6 卩(:170? 2020 /007945

1 01は、 制御回路とも呼ばれる。 通信モジュール 1 02は通信回路とも呼 ばれる。

[0015] 基地局装置 200は、 0?リ2〇 1、 通信モジュール 202、 203、 ストレ —ジ 204を備える。 基地局装置 200は、 一例として、 路側機装置、 無線 アクセスポイント、 無線基地局である。

[0016] サーバ装置 3003は、 0卩1]3〇 1 3、 通信モジュール 3023、 ストレー ジ 3033を備える。 サーバ装置 300匕は、 0卩1]3〇 1 通信モジュール 302 ストレージ 303匕を備える。 サーバ装置 3003、 300匕は 、 一例として、 \ZVe bサーバ、 アプリケーションサーバ、 データべースであ る。 サーバ装置 3003、 300匕は、 通信回線 (一例として、 インターネ ッ ト、 専用線、 セルラ回線、 (口ーカルエリアネッ トワーク) ) を介して 基地局装置と接続される。 また、 サーバ装置 3003、 300匕は、 基地局 装置と異なる場所に設置されてもよく、 1つの筐体に設置してもよい。

[0017] ューザ端末 1 00は、 基地局装置 200に接近した (基地局装置 200の 通信エリアに入った) 場合、 通信モジュール 1 02と通信モジュール 202 の間に無線通信路を確立し、 サーバ装置 300 300匕と通信を行うア プリケーションを実行する。

[0018] ューザ端末 1 00は、 基地局装置 200から遠ざかった (基地局装置 20

0の通信エリアから出た) 場合、 又は、 ユーザ端末 1 00が移動したために 通信モジュール 1 02と通信モジュールの 202のそれぞれのアンテナ指向 性が不一致となった場合、 通信圏外となる。

[0019] したがって、 ユーザ端末 1 00が移動する場合、 通信システム 1 000は 、 通信圏外となる前にアプリケーションに用い るサーバ装置 3008、 30 〇 と通信を完了することが求められている。 このため、 ユーザ端末 1 00 は、 通信モジュール 1 02と通信モジュール 202の間に無線通信路を確立 した後に、 迅速にアプリケーションがサーバ装置 3003、 300匕と通信 できるようにすることが望ましい。

[0020] 例えば、 通信モジュール 1 02、 202が ££802.113(^通信を用いる場合 、 無線通信路を確立できる距離は、 一例として、 100111以上であるが、 ユーザ 端末 1 0 0が、 100km/hで走行する車両に搭載する場合、 約 3. 6秒で 100mの通 信可能エリアを通過してしまう。 したがって、 CPU 1 0 0は、 3. 6秒以内にサ —バ装置 3 0 0 a、 3 0 0 bとの通信を完了できるよう、 迅速にアプリケー ションを動作させることが求められる。

[0021 ] なお、 特許文献 1では、 無線ネッ トワーク接続 (無線通信路の接続) が生 じたことを、 ユーザ端末の MAC層が適切なアプリケーションに通知するこ とが 記載されている。 しかしながら、 特許文献 1では、 複数のアプリケーション が実行されることについては開示されていな い。

[0022] ここで、 複数のアプリケーションが実行されている場 合の従来の通信シス テムの動作について説明する。 図 2は、 従来の通信システムの動作を示すシ —ケンス図である。 従来のユーザ端末内のアプリケーションプロ グラムは、 一定期間毎 (例えば、 1秒毎) にユーザ端末の通信モジュールが無線通信路 の接続が確立したかどうか、 通信モジュールに問い合わせを行っていた。

[0023] このため、 問い合わせを行う時間間隔は、 アプリケーションが待機中 (停 止状態) となるため、 アプリケーションによって接続確立を検出さ れるまで に遅延が生じ、 結果として、 アプリケーションが基地局装置と通信する時 間 が減少する。 また、 ユーザ端末は、 接続確立の問い合わせ時間間隔を短縮さ せた場合、 上記遅延は解消したとしても、 ストレージに追加されたアプリケ —ション数に応じて、 問い合わせ頻度が高まり、 CPU負荷が増大し、 消費電力 が増加する。

[0024] また、 図 3は、 複数のアプリケーションが実行されている場 合の従来の通 信システムの動作の他の _ 例を示すフローチヤートである。 従来のユーザ端 末内のアプリケーションプログラムは、 一定期間毎 (例えば、 1秒毎) にサ —バ装置のアドレスを指定して通信試行を行 い、 通信が可能か否かを判定し ていた。 この方法を、 ポーリング方式と呼ぶ。

[0025] 従来のユーザ端末は、 一例として、 p i ngコマンド、 HTTP(Hyper Text Trans port Protoco l)リクエストを用いて、 通信試行を行う (ステップ S 1 1 0 4 \¥02020/175604 8 卩(:170? 2020 /007945

、 31 204) 。

[0026] 従来のユーザ端末は、 アプリケーシヨンプログラムにおいて、 サーバ装置 からの応答を受信したか否かを判定する。 (ステップ 31 1 05、 31 20 5) 。

[0027] 従来のユーザ端末は、 無線通信路の接続を確立しない場合、 サーバ装置か らの応答を受信しない (ステップ 31 1 05、 31 205の N 0) 。 従来の ユーザ端末は、 ステップ 31 1 05、 31 205において 1\1〇と判定した場 合、 予め定められた時間待機を行う。 (ステップ 31 1 053、 31 205 3)

[0028] 予め定められた時間とは、 一例として、 0.5秒、 1秒といった固定の時間で ある。 また、 ユーザ端末のアプリケーシヨンプログラムは 、 サーバ装置への 通信試行が連続して失敗することに依る 負荷を低減するため、 ステップ 3 1 1 05、 31 205で N 0と判定する毎に、 ステップ 31 1 053、 1 2 058における待機時間を増加させてもよい backoffと呼ばれ る) 。

[0029] 従来のユーザ端末は、 ステップ 31 1 053、 31 2053において待機 している場合、 アプリケーシヨンプログラムは無線通信路の 接続を確立した ことを検出することが困難であるため、 ステップ 31 1 053、 31 205 3における待機時間に応じた遅延が発生する

[0030] また、 従来のユーザ端末は、 無線通信路の接続が確立しない場合、 サーバ 装置への接続試行を繰り返し行うため、 負荷が増大する。

[0031] また、 従来のユーザ端末が通信試行 リクエストの送信) を行 ってから、 サーバ装置の応答を受信するまで、 通信回路の遅延やサーバの応 答遅延 (ラウンドトリップタイム) があるため、 無線通信路の接続が確立し てからユーザ端末のアプリケーシヨンプログ ラムがサーバ装置と通信を行う までの間にさらに遅延が生じる。

[0032] 以上のように、 ポーリング方式は、 ポーリング間隔に応じた遅延が生じ、 複数のアプリケーシヨンの動作によって、 従来のユーザ端末内の〇 IIの負 荷が増大する。 また、 従来のユーザ端末が行う通信試行には、 通信路が疎通 した場合も、 サーバ装置からの応答を待つため、 サーバ装置の応答時間、 及 び通信経路にかかる遅延 (ラウンドトリップタイム) の間、 アプリケーショ ンの通信開始が遅延する。

[0033] 以上より、 複数のアプリケーションが実行された場合に 、 実行されたアブ リケーション毎に、 無線通信の接続確立を確認しているため、 遅延が増加す る傾向にあり、 従来のユーザ端末が、 所定の時間内に、 無線ネッ トワーク接 続が生じたことを通知するアプリケーション を特定し (例えば、 アプリケー ションのプロセス 丨 Dを通知すること) 、 接続完了することが困難であった

[0034] 図 4は、 通信システム 1 0 0 0の動作の一例を示すフローチャートである 。 ユーザ端末 1 0 0が基地局装置 2 0 0と無線通信路を確立し、 サーバ装置 3 0 0 a、 3 0 O bと通信を行う手順の一例を示す。

[0035] ユーザ端末 1 0 0の CPU 1 0 1は、 通信モジュール制御プログラム (第 1制 御プログラム) の実行を開始する (プログラムの実行を開始することを、 プ ログラムを起動するという) 。 通信モジュール制御プログラムは、 一例とし て、 サプリカントプログラム、 DHCP(Dynam i c Host Conf i gurat i on Protoco l) クライアントである。 通信モジュール制御プログラムは、 CPU 1 0 1上で動作 し、 通信モジュール 1 0 2に対して、 起動指示及び停止指示を行い、 通信モ ジュール 2 0 2との通信に使用する、 例えば、 無線チャネル、 暗号化方式と いった通信パラメータの設定を行う。 また、 通信モジュール制御プログラム は、 通信モジュール 1 0 2と通信モジュール 2 0 2とが無線通信路の接続を 確立しているか否かの情報を保持する。 (ステップ S 1 0 0 1)

[0036] CPU 1 0 1は、 接続状態監視プログラム (第 2制御プログラム) を起動する 。 接続状態監視プログラムは、 通信モジュール制御プログラムが備えるイン 夕ーフエース手段であり、 一例として、 CLI(Command L i ne Interface)、 D-Bu s(Desktop Bus)を用いて、 通信モジュール制御プログラムの状態変化を 検出 する。 また、 CPU 1 0 1は、 通信モジュール制御プログラムにおいてイベ ント \¥0 2020/175604 10 卩(:170? 2020 /007945

(例えば無線通信路の接続及び切断) が発生した場合に、 接続状態監視プロ グラムを起動する、 又は、 接続状態監視プログラムへ通知を行うプログ ラム 及びコマンドを起動してもよい。 なお、 イベントに応じて呼び出されるコマ ンド及びプログラムは、 フックと呼ばれる場合がある。 (ステップ3 1 0 0 2)

[0037] なお、 ステップ 3 1 0 0 1は、 ステップ 3 1 0 0 2の後に実行されてもよ い。 一例として、 0 1は、 先に接続状態監視プログラムを起動した場合 、 接続状態監視プログラムのフック機能により 、 通信モジュール制御プログ ラムを起動してもよい。 通信モジュール制御プログラムを接続状態監 視プロ グラムのサブプロセスとして起動することに より、 通信モジュール制御プロ グラムは、 接続状態監視プログラムのプロセス や八?1(八 1 _1031;_1(^ 1^6「干8 06)が未知であっても、 一例として、 パイプを用いたプロセス間通信により、 通信モジュール制御の状態 (無線通信路の接続状態を含む) を、 接続状態監 視プログラムに通知することができる。

[0038] は、 1又は複数のアプリケーションプログラム (アプリケーショ ン 1、 アプリケーション 2) を起動する。 アプリケーションプログラムは、 一例として、 ナビゲーションシステム、 ドライブレコーダ、 安全運転支援シ ステム、 自動料金支払いシステム、 ソフトウェア ファームウェア更新シス テム、 センサデータ共有システム、

よい。 (ステップ3 1 0 0 3)

[0039] アプリケーション 1、 アプリケーション 2を通信待ちとして 停止する。 (ステップ 3 1 0 0 4)

[0040] なお、 アプリケーション 1、 アプリケーション 2は、 通信機能、 描画機能 、 音声案内機能といった複数の機能を含んでも よい。 ステップ 3 1 0 0 4に おいて、 は、 アプリケーション 1、 アプリケーション 2の通信機能 を通信待ちとして停止し、 他の機能を継続して動作させてもよい。

[0041 ] 通信モジュール 1 0 2が基地局装置の通信モジュール 2 0 2と無線通信路 を確立するまで、 アプリケーション 1、 アプリケーション 2の通信機能を通 \¥0 2020/175604 1 1 卩(:170? 2020 /007945

信待ちとして停止するが、 0 1は、 接続状態監視プログラムを動作させ ることにより、 無線通信路の接続有無を判定する。 (ステップ 3 1 0 0 5)

[0042] 通信モジュール 1 0 2が通信モジュール 2 0 2と無線通信路 を確立した場合 (3 1 0 0 5の丫 6 3) 、 アプリケーシヨン 1、 アプリケー シヨン 2の通信機能を再開する。 (ステップ 3 1 0 0 6) なお、 通信モジュ —ル 1 0 2が通信モジュール 2 0 2と無線通信路を確立するまで、 ステップ 3 1 0 0 5の処理が繰り返される (3 1 0 0 5の 1\1〇) 。

[0043] 〇 リ 1 0 1は、 アプリケーシヨン 1の通信機能により、 サーバ装置 3 0 0 3 と通信を行う。 (ステップ 3 1 0 0 7)

[0044] 0?リ1 〇 1は、 アプリケーシヨン 2の通信機能により、 サーバ装置 3 0 0匕 と通信を行う。 (ステップ 3 1 0 0 8)

[0045] —例として、 アプリケーシヨン 1、 アプリケーシヨン 2は、 サーバ装置 3

0 0 3 0 0匕から、 例えば、 地図情報、 交通情報、 ポッ ドキャストデー 夕といった音声データ、 音楽データ、 動画データ、 ソフトウェア更新データ 、 ファームウェア更新データをダウンロードす る。 また、 一例として、 アプ リケーシヨン 1、 アプリケーシヨン 2は、 サーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕へ ドライブレコーダ情報 (運転中に得られた、 動画像データ、 静止画像データ 、 位置情報ログを含む) 、 センサログデータ (ドライブレコーダ、 安全運転 支援システム、 センサデータ共有システムが記録した位置情 報及び速度情報 履歴、 カメラ、 レーダといったセンサログ、 アクセル開度といった制御デー タログを含めてよい) をアップロードする。

[0046] 図 5は、 通信システム 1 0 0 0の動作の一例を示すシーケンス図である。

図 5では、 0 1上で動作する各プログラムの動作の詳細を し、 ユーザ 端末 1 0 0の動作の詳細を示す図である。 なお、 は制御回路とも呼 ばれる。

[0047] 基地局装置 2 0 0は、 一例として、 ££802. 1 1規格に準拠した無線アクセ スポイントである。 基地局装置 2 0 0は、 一定時間毎 (例えば約 0. 1秒毎) に ビーコンフレームを送信する。 [0048] ユーザ端末 1 0 0の通信モジュール 1 0 2は、 スキャンを行うことで、 基 地局装置 2 0 0からのビーコンフレームを受信する。 通信モジュ _ル 1 0 2 は、 ビーコンフレームを受信した場合、 基地局装置 2 0 0ヘプローブ要求フ レームを送信した後、 基地局装置 2 0 0からのプローブ応答フレームを受信 する。 なお、 通信モジュール制御プログラムは、 通信モジュール 1 0 2がビ —コンフレームを受信した場合、 ビーコン情報通知として接続状態監視プロ グラムに通知してもよい。 ビーコンフレームを受信した場合の状態変更 通知 は、 基地局装置 2 0 0のアドレスといったビーコンフレームに含 れる情報 、 通信モジュール 1 0 2がビーコンフレームを用いてビームフォー ングを 実施した結果 (ビーム方向や信号品質) を含んでもよい。

[0049] 通信モジュール 1 0 2は、 所定の時間 (一例として、 0. 5秒) が経過した場 合スキャンを終了する。 通信モジュール制御プログラムは、 スキャン結果を 状態接続監視プログラムに通知する。

[0050] スキャン中に基地局装置 2 0 0からプローブ応答を受信した場合、 通信モ ジュール制御プログラムによってユーザ端末 1 0 0は、 基地局装置 2 0 0が 接続対象か否かを判断する。 一例として、 基地局装置 2 0 0の SSID(Serv i ce Set Ident i f i er)があらかじめ定められた SSIDのリストに含まれるか否かに応 じて、 接続対象か否かを判断してもよい。

[0051 ] 通信モジュール制御プログラムによってユー ザ端末 1 0 0が、 基地局装置

2 0 0が接続対象であると判断した場合、 通信モジュール 1 0 2は、 基地局 装置 2 0 0へ接続要求 (アソシエーション要求フレーム) を送信する。 基地 局装置 2 0 0は、 ユーザ端末 1 0 0の接続を許可する場合、 接続応答フレー ムを送信する。

[0052] 通信モジュール 1 0 2は、 IPアドレスの自動設定を用いる場合、 IPアドレ ス付与要求(一例として、 DHCP D i scover、 DHCP Request、 Router So l i c i tat i on、 So l i c i t Message、 Request Message)を基地局装置 2 0 0に送信する。

[0053] 基地局装置 2 0 0は、 IPアドレス付与要求を受信した場合、 IPアドレス付 与応答 (一例として、 DHCP Offer、 DHCP Ack、 Router Advert i sement、 Adver t i se Message、 Conf i rm Message) を送信する。 基地局装置 2 0 0は、 IPアド レス付与要求に応答せずにルータ (図示せず) または DHCPサーバ (図示せず ) へ転送し、 ルータまたは DHCPサーバからの応答をユーザ端末 1 0 0へ転送 してもよい。

[0054] なお、 ユーザ端末 1 0 0は、 IPアドレス付与要求の送信と IPアドレス付与 応答の受信を省略してもよい。 一例として、 ユーザ端末 1 0 0は、 固定 IPア ドレスを用いる場合、 及び、 キャッシュされた IPアドレスが利用可能な場合 、 IPアドレス付与要求の送信と IPアドレス付与応答の受信を省略してもよい 。 この場合、 図 5において、 接続状態監視プログラムが接続完了通知を受 信 した後、 接続確立通知を各アプリケーシヨン 1 , 2に出力する。

[0055] また、 ユーザ端末 1 0 0において、 通信モジュール制御プログラムは複数 であってもよい。 一例として、 ユーザ端末は、 サプリカントプログラムと DHC Pクライアントを実行してもよい。 サプリカントプログラムは、 通信モジュー ル 1 0 2を制御し、 DHCPクライアントは、 IPアドレス付与要求を含む、 IPア ドレスの設定を行う。

[0056] 接続状態監視プログラムは、 サプリカントプログラムより接続完了通知を 受信した場合、 DHCPクライアントプログラムを起動してもよ 。 これにより 、 通信モジュール 1 0 2が接続応答を受信してから IPアドレス付与要求を送 信するまでの遅延を減らすことができる。

[0057] また、 通信モジュール制御プログラムは、 サプリカントプログラムを含み 、 接続状態監視プログラムは、 DHCPクライアントプログラムを含むようにし てもよい。

[0058] また、 接続状態監視プログラムは、 W e bブラウザの一機能として実現さ れてもよい。

[0059] 次に、 アプリケーシヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラム 2の 動作について説明する。

[0060] —例として、 アプリケーシヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラ ム 2がナビゲーシヨンプログラムであり、 下記の条件の一例のいずれかに合 致する場合、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 図 1の無線通信路を用いてサーバ装置 3 0 0 aと通信を行い、 新しい 地図情報のダウンロードを行ってもよい。 つまり、 各アプリケーションプロ グラム 1 , 2は、 基地局装置 2 0 0の通信エリア内にユーザ端末 1 0 0が存 在するか否かにかかわらず、 図 5の接続通知要求または図 7の通信リクエス 卜を出力することができる。

(条件 1) 予め設定された地図更新確認周期毎 (例えば 1 日毎)

(条件 2) ストレージ 1 0 3に保存されている詳細地図の範囲外へ移動 た、 または、 詳細地図の範囲外への移動がナビゲーション 経路として設定さ れた

(条件 3) 図 1 に示す無線通信路とは異なる通信手段 (図示せず) として 、 例えば、 F M放送、 セルラ通信、 DSRC(Ded i cated Short Range Commun i cat i ons)) により、 サーバ装置 3 0 0 aが配信する地図情報の更新が伝えられた [0061 ] 別の例として、 サーバ装置 3 0 O b (基地局装置 2 0 0と近接し、 又は同 —の筐体に収められていてもよい) が、 カメラ、 レーダや他のサーバ装置 ( 図示無し) からの情報に基づき取得した道路状況の情報 を、 ユーザ端末 1 0 0ヘリアルタイム配信する例について説明す 。

[0062] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2が、 一例 として、 安全運転支援システムである場合、 ユーザ端末 1 0 0は、 地図情報 や図 1 に示す無線通信路とは異なる通信手段を通じ て、 現在のユーザ端末の 位置においてサービスを行う配信サーバ (サーバ装置 3 0 0 b) の有無、 及 び、 配信サーバ (サーバ装置 3 0 0 b) のアドレスを取得し、 サーバ装置 3 0 0 bとの通信を行い配信される情報を受信する

[0063] 図 1の無線通信路の接続が有効である場合に、 また、 アプリケーションプ ログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 基地局装置 2 0 0又は他の サーバ装置 (図示無し) に、 現在のユーザ端末 1 0 0の位置又は基地局装置 2 0 0を経由して行う通信において提供されるサ ビスの種類及びサーバの アドレスを問い合わせるようにしてもよい。 [0064] アプリケーシヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラム 2は、 サー バ装置 3 0 0 a、 3 0 O bと通信する場合、 接続状態監視プログラムへ接続 通知要求を行う。 接続通知要求は、 プロセス間通信によって、 ァプリケーシ ヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラム 2から状態監視プログラム へ通知される。 アプリケーシヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラ ム 2は、 接続確立通知を受信するまで、 通信待ちとして動作を停止する。 ( 図 4のステップ S 1 0 0 4に相当する。 )

[0065] プロセス間通信は、 一例として、 共有メモリ、 名前付きパイプ、 ソケッ ト 、 シグナル、 共有ファイル、 D-Bus (Desktop Bus)、 RPC(Remote Procedure Ca U)、 HTTPが用いられる。 接続状態監視プログラムは、 複数のァプリケーシヨ ンとプロセス間通信を行う。

[0066] なお、 接続状態監視プログラムは、 ァプリケーシヨンプログラム 1、 ァブ リケーシヨンプログラム 2からの接続通知要求を受信しない場合、 通信モジ ュール制御プログラムへ通信モジュール 1 0 2の停止要求を行い、 通信モジ ュール 1 0 2を停止してもよい。 また、 接続状態監視プログラムは、 ァプリ ケーシヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラム 2からの接続通知要 求を受信しない場合、 通信モジュール制御プログラムへ通信モジュ ール 1 0 2の待機要求を行い、 通信モジュール 1 0 2を低消費電カモードへ移行させ てもよい。 これにより、 通信モジュールの消費電力を低減することが できる

[0067] 接続状態監視プログラムは、 通信モジュール制御プログラムから IPアドレ ス設定完了通知を受信した場合、 ァプリケーシヨンプログラム 1、 ァプリケ —シヨンプログラム 2へ接続確立通知を行う。

[0068] また、 ユーザ端末 1 0 0が IPァドレス付与要求を行わない場合、 接続状態 監視プログラムが通信モジュール制御プログ ラムから接続完了通知を受信し た後、 接続状態監視プログラムは、 ァプリケーシヨンプログラム 1、 ァプリ ケーシヨンプログラム 2へ接続確立通知を行う。

[0069] つまり、 接続状態監視プログラムは、 通信モジュール制御プログラムが発 \¥0 2020/175604 16 卩(:170? 2020 /007945

行する複数の通知を識別し、 通知受信直後にアプリケーションプログラム 1 、 アプリケーションプログラム 2とサーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕との通信 が可能となる通知を検出して、 接続確立通知を発行する。 (図 4のステップ 3 1 0 0 5 , 3 1 0 0 6に相当する。 )

[0070] 接続状態監視プログラムは、 接続通知要求をアプリケーションプログラム

1、 アプリケーションプログラム 2からそれぞれ受信した場合、 アプリケー ションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2を識別する情報 (例え ば、 アプリケーションプログラムのプロセス やランダム値による識別子を 接続通知要求に含める) を保存し、 識別情報を接続確立通知に含めて送信す ることにより、 接続通知要求を送信したアプリケーション (アプリケーショ ンプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2) に接続確立通知が到達す るようにしてもよい。

[0071 ] 接続状態監視プログラムは、 1以上のアプリケーションプログラムが接続 確立通知を受信できるように、 接続通知要求を、 少なくともアプリケーショ ンプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2を送信先として含むよう、 例えば、 ブロードキャスト、 グループキャストといった報知情報として送 信 してもよい。 一例として、 接続通知情報を既知のアドレス又はキーを持 つ共 有メモリに書き込むことで、 1以上のアプリケーションプログラムが接続 立通知を受信できる。 また、 接続状態監視プログラムは、 _1 6「モデルを実装したプロセス間通信プログ ム (一例として、 ライブ ラリがある) を用いることで、 1対多のプロセス間通信を行い、 多数のアブ リケーションプログラムに接続確立通知を送 付してもよい。

[0072] この場合、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム

2は、 接続状態監視プログラムに接続通知要求を行 う代わりに、 接続確立通 知の待ち受け設定を行うようにしてもよい。 待ち受け設定は、 一例として、 ソケッ トへの接続、 ソケッ トのリッスン、 共有メモリの監視の開始、 パイプ への接続、 を含む。

[0073] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2が待ち受 \¥0 2020/175604 17 卩(:170? 2020 /007945

け設定したことが接続状態監視プログラム に通知されない場合、 または、 接 続状態監視プログラムから待ち受け設定済み のアプリケーションプログラム が識別困難な場合であっても、 接続状態監視プログラムは、 宛先を指定しな い 1対多のプロセス間通信を行いることで、 アプリケーションプログラムに 接続確立通知を行うことができる。

[0074] アプリケーションプログラム 1は、 接続確立通知を受信した場合、 サーバ 装置 3 0 0 3 への通信リクエストを行う。 通信リクエストは、 一例として、 サーバ装置 3 0 0 3と通信を行うため、 基地局装置 2 0 0、 サーバ装置 3 0 サーバ (図示せず) へのサーバ装置 3

0 0 3の 1 アドレスの問い合わせ、 サーバ装置 3 0 0 3と暗号化通信を行う ためのネゴシエーション手順、 サーバ装置 3 0 0 3からのデータのダウンロ —ド要求またはアプロード要求、 を含む。 (図 4のステップ 3 1 0 0 7に相 当する。 )

[0075] アプリケーションプログラム 2は、 接続確立通知を受信した場合、 サーバ 装置 3 0 0匕への通信リクエストを行う。 (図 4のステップ 3 1 0 0 8に相 当する。 )

[0076] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 接続 確立通知を受信した後にサーバ装置 3 0 0 3 0 0匕へ通信リクエストを 行うため、 無線通信路が確立していないことによる通信 の失敗の可能性が低 い。 これにより、 従来のポーリングに依る方法に比べ、 不要な通信リクエス 卜の発行を抑制でき、 0 1負荷を下げ、 消費電力を低減することができ る。

[0077] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 接続 状態監視プログラムとプロセス間通信を行う 代わりに、 ユーザ端末 1 0 0に インストールされた基本ソフトウェア ((½、 1^1)ブラウザ、 共通ライブラリ) に対して接続通知要求を行ってもよい。 基本ソフトウェアに対する接続通知 要求は、 コールバック関数の設定、 イベントハンドラの設定、 プロミス、 非 同期関数、 コルーチン、 文が用いられ、 接続確立通知を受信するまで、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 1は停止され るか、 サーバ装置 3 0 0 a、 サーバ装置 3 0 0 bとの通信とは異なる処理を 行う。 接続確立通知を受信した後、 コールバック関数の呼び出し、 イベント ハンドラの発火、 非同期関数の完了、 コルーチンからのメッセージ受信が行 われ、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2はサ —バ装置 3 O O a、 サーバ装置 3 0 0 bとの通信が行われるように制御が移 される。

[0078] この場合、 OS、 Webブラウザは、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケ —ションプログラム 2に代わって、 接続状態監視プログラムに対してプロセ ス間通信、 シグナル、 Javascr i pt API (登録商標) を用いて接続通知要求を 行う。 また、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2が共通ライブラリを用いる場合、 共通ライブラリのプログラムは、 接続状 態監視プログラムに対してプロセス間通信を 用いて接続状態監視プログラム を行う。

[0079] 以上より、 ユーザ端末 1 0 0は、 接続状態監視プログラムを用いてアプリ ケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2に接続確立通知を プロセス間通信により送信し、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケー ションプログラム 2は、 接続確立通知を受信してから通信リクエスト を行う ようにしたので、 ユーザ端末 1 0 0は、 無線通信路の接続を確立してからサ —バ装置 3 0 0 a、 3 0 0 bへの通信を開始するまでの遅延を短縮でき 。 つまり、 ユーザ端末 1 0 0は、 アプリケーションプログラムが迅速に通信を 開始することが可能となる。 さらにポーリングを行う方法に比べ、 サーバ装 置 3 0 0 a、 3 0 0 bへの不要な通信リクエストを減らし、 CPU 1 0 1の負荷 を下げ、 消費電力を削減することができる。

[0080] また、 ユーザ端末 1 0 0は、 通信モジュール制御プログラムが発する多数 の通知 (ビーコン情報通知、 スキャン結果通知、 接続完了通知、 IPアドレス 設定完了通知を含む) を接続状態監視プログラムに入力するように し、 接続 状態監視プログラムからアプリケーションプ ログラム 1、 アプリケーション \¥0 2020/175604 19 卩(:170? 2020 /007945

プログラム 2へ接続確立通知を行うようにしたので、 上で動作する アプリケーションプログラムの数が増加し、 その数が未知であっても、 通信 モジュール制御プログラムを変更することな く、 各アプリケーションプログ ラムに無線通信路の接続が確立したことを即 時的に通知することができる。 つまり、 ユーザ端末 1 0 0は、 アプリケーションプログラムが迅速に通信を 開始することが可能となる。 さらに、 通信モジュール制御プログラムが発す る多数の通知を多数のアプリケーションプロ グラムに入力することが無いた め、 多数のアプリケーションプログラムを動作さ せた場合に、 〇 リ1 0 1の負 荷を減らし、 消費電力を低減することができる。

[0081 ] なお、 通信モジュール制御プログラムの通知用イン ターフェースは、 制御 用インターフェースと共通である場合がある 。 このため、 通信モジュール制 御プログラムのインターフェースにアプリケ ーションプログラムを接続した 場合、 アプリケーションプログラムからの意図しな い制御が発生する場合が ある。 したがって、 従来の通信システムでは、 通信モジュール制御プログラ ムのインターフェースに直接接続されるプロ グラムに対しては、 通信モジュ —ルへの意図しない操作に対する厳正な検査 を設定する場合がある。

[0082] これに対して、 本実施の形態では、 個々のアプリケーションプログラムを 通信モジュール制御プログラムに直接接続し ないため、 アプリケーションプ ログラムから通信モジュールへの意図しない 操作を排除することができるた め、 個々のアプリケーションの検査が容易となり 、 新たなアプリケーション の導入が容易となり、 ユーザはユーザ端末 1 0 0をより有用に活用すること が可能となる。

[0083] (変形例 1 _ 1)

図 6は、 通信システム 1 0 0 0の動作の一例を示すフローチヤートである 。 図 6は、 ユーザ端末 1 0 0が基地局装置 2 0 0と無線通信路を確立し、 ユ —ザ端末 1 0 0がサーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕と通信を行う手順の他の一 例を示す図である。 なお、 図 6において、 図 4と同様の手順には同一の番号 を付与し、 説明を省略する。 \¥0 2020/175604 20 卩(:170? 2020 /007945

[0084] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 サー バ装置 3 0 0 サーバ装置 3 0 0 への通信リクエストを、 通信状態監視 プログラムへ送信する。 なお、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケー ションプログラム 2は、 通信状態監視プログラムをプロキシサーバと して設 定し、 サーバ装置 3 0 0 3、 サーバ装置 3 0 0匕への通信リクエストを送信 してもよい。 また、 図 4と異なり、 アプリケーションプログラム 1、 アプリ ケーションプログラム 2は、 無線通信路の接続が、 有効か否かが未知であっ ても、 通信リクエストを発行してもよい。 (ステップ 3 1 0 1 3)

[0085] 通信状態監視プログラムによって 0 1は、 アプリケーションプログラ ム 1、 アプリケーションプログラム 2からの通信リクエストを保留する。 ( ステップ 3 1 0 1 4)

[0086] 通信状態監視プログラムによって 1 0 1は、 通信モジュール 1 0 2が基 地局装置 2 0 0の通信モジュール 2 0 2と通信を確立した場合 (ステップ 3 1 0 0 5の丫 6 3) 、 保留していたアプリケーションプログラム 1からの通 信リクエストを、 サーバ装置 3 0 0 3 へ送信する。 (ステップ 3 1 0 1 7) [0087] 通信状態監視プログラムは、 サーバ装置 3 0 0 3 からの応答を、 アプリケ —ションプログラム 1へ転送する。 (ステップ 3 1 0 1 7 3)

[0088] 通信状態監視プログラムは、 保留していたアプリケーションプログラム 2 からの通信リクエストを、 サーバ装置 3 0 0匕へ送信する。 (ステップ 3 1 0 1 8)

[0089] 通信状態監視プログラムプログラムは、 サーバ装置 3 0 0匕からの応答を 、 アプリケーションプログラム 2へ転送する (ステップ 3 1 0 1 8 3) 。 な お、 図 6において、 アプリケーション 2に関する動作は省略してもよいし、

3つ以上のアプリケーションが存在する場 は、 アプリケーション 2の後に 、 連続して、 処理してもよい。

[0090] 図 7は、 通信システム 1 0 0 0の動作の一例を示すシーケンス図である。

図 7は、 図 6の動作をするユーザ端末 1 〇〇の〇 ^ 0 1上で動作する各プロ グラムの動作の詳細を示し、 ユーザ端末 1 0 0の動作の詳細を示す図である \¥0 2020/175604 21 卩(:170? 2020 /007945

。 なお、 図 7において、 図 5と同一の処理は説明を省略する。

[0091 ] アプリケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2は、 サー バ装置 3 0 0 サーバ装置 3 0 0 への通信リクエストを、 通信状態監視 プログラムへ送信する (図 6のステップ 3 1 0 1 3に相当する) 。

[0092] 通信状態監視プログラムによってユーザ端末 1 0 0は、 アプリケーション プログラム 1、 アプリケーションプログラム 2からの通信リクエストを保留 する (図 6のステップ 3 1 0 1 4に相当する) 。

[0093] 通信状態監視プログラムによってユーザ端末 1 0 0は、 通信モジュール 1

0 2が アドレス設定完了通知を受信した場合、 無線通信路の接続が確立し たと判定し (図 6のステップ 3 1 0 0 5に相当する) 、 保留していたアプリ ケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2からの通信リクエ ストをサーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕へ送信する (図 6のステップ 3 1 0 1 7、 3 1 0 1 8に相当する) 。

[0094] 通信状態監視プログラムによってユーザ端末 1 0 0は、 サーバ装置 3 0 0

3、 3 0 0 13からの応答を、 アプリケーションプログラム 1、 アプリケーシ ョンプログラム 2へ転送する (図 6のステップ3 1 0 1 7 3、 3 1 0 1 8 3 に相当する) 。

[0095] 以上より、 ユーザ端末 1 0 0は、 無線通信路が確立しない場合、 接続状態 監視プログラムによって、 サーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕への通信リクエス 卜が保留され、 無線通信路が確立した場合、 通信状態監視プログラムによっ て、 保留した通信リクエストをサーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕へ送信される 。 このため、 ユーザ端末 1 0 0は、 無線通信路の接続を確立した後に、 他の 処理を介さずに、 サーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕への通信リクエストするこ とができるため、 サーバ装置 3 0 0 3、 3 0 0匕への通信を開始するまでの 遅延を短縮できる。 またポーリングを行う方法に比べ、 サーバ装置 3 0 0 3 、 3 0 0匕への不要な通信リクエストを減らし、 0 1の負荷を下げ、 消 費電力を削減することができる。

[0096] また、 ユーザ端末 1 0 0は、 無線通信路が確立されたか否かについてアブ リケーションプログラム 1、 アプリケーションプログラム 2が確認すること なく通信リクエストを発行し、 発行された通信リクエストを無線通信路が確 立されるまで接続状態監視プログラムが保留 するため、 アプリケーション毎 に実施されていた無線通信路の接続確認処理 を省略でき、 CPU 1 01の負荷を 低減し、 消費電力を削減することができる。

[0097] (変形例 1 _ 2 )

図 8は、 図 1 とは異なる別の通信システム 1 000 aの構成の一例を示す 。 なお、 図 8において、 図 1 と同様の構成要素には同一の番号を付与し、 説 明を省略する。

[0098] 図 8のユーザ端末 1 O O aは、 基地局装置 200と無線通信路を確立する 。 アプリケーション端末 1 00匕は、 ユーザ端末 1 00 aと接続し、 通信回 線を介して基地局装置 200と接続されたサーバ装置 300 a、 30 O bと 通信を行う。 ユーザ端末 1 00 a及びアプリケーション端末 1 00 bは、 例 えば、 自動車、 列車、 船舶、 飛行機、 UAV (Unmanned Aerial Vehicles)、 ドロ —ンに搭載されてよい。 ユーザ端末 1 00 a及びアプリケーション端末 1 0 〇 bは、 利用者により持ち運ばれてもよい。

[0099] ユーザ端末 1 00 aは、 0BU(0n Board Unit) 1 01 a、 通信モジュール 1

02を含む。 及びアプリケーション端末 1 00 bは、 ECU 1 01 b、 ストレー ジ 1 03、 センサデバイス 1 04を含む。

[0100] ECU(Electronic Control Unit) 1 01 匕は、 センサデバイス 1 04、 スト レージ 1 03、 0BU 1 01 aと接続し、 例えば、 ナビゲーション、 安全運転支 援システム、 緊急ブレーキシステム、 といった機能を実現する。 ECU 1 01 b は、 例えば、 CPU(Central Processing Unit)、 マイコン、 DSP(Digital Signa l Processor)、 AI (人工知能)エンジン、 FPGA(F i e Id Programmable Gate Arra y)、 ASIC(App l i cat i on Specific Integrated Circuit)、 メモリ、 周辺機器コ ントローラを含んでもよい。

[0101] センサデバイス 1 04は、 一例として、 カメラ、 レーダ、 LiDAR (Light Det ection and Ranging)、 超音波センサ、 である。 [0102] OBU 1 01 aは、 通信モジュール 1 02と接続し、 通信モジュール 1 02を 制御する。 0BU1 01 aは、 通信モジュール 1 02を外部モジュールとして接 続してもよく、 通信モジュール 1 02を内部モジュールとして内蔵してもよ い。

[0103] 0BU 1 01 aと ECU1 01 匕とは、 例えば、 イーサネッ ト (登録商標) 、 USB (Universal Serial Bus)、 CAN(Contro l ler Area Network)といった自動車内 、 装置内ネッ トワーク (車内ネッ トワークという) により接続される。

[0104] アプリケーシヨン端末 1 0 O bは、 一例として、 ECU 1 01 b上でアプリケ —シヨンプログラム 1、 アプリケーシヨンプログラム 2を実行する。 ユーザ 端末 1 00 aは、 0BU1 01 a上で、 通信モジュール制御プログラム、 接続状 態監視プログラムを実行する。

[0105] 例えば、 アプリケーシヨン端末 1 00 bは、 センサデバイス 1 04が取得 した自動車の車両外の映像、 レーダ測位した先行走行車両との距離及び車 両 形状、 といった情報を ECU 1 01 bへ入力する。 ユーザ端末 1 O O a 、 OBU 1 01 aが通信モジュール 1 02を用いてサーバ装置 300 aとの通信によ り取得した周辺道路の走行車両、 歩行者、 構造物や落下物に関する情報を、 アプリケーシヨン端末 1 00 bの ECU1 01 bへ入力する。 ECU 1 01 bは、 0 BU 1 01 a及びセンサデバイス 1 04それぞれから入力された情報を統合し 、 自動車のブレーキ制御、 アクセル制御、 ハンドル制御の支援を行う。

[0106] アプリケーシヨンプログラム、 通信状態監視プログラムのそれぞれが異な る装置 (0BU 1 01 a、 ECU1 01 b) 上で実行する場合であっても、 図 4、 図 5、 図 6、 図 7の手順が適用可能である。

[0107] 例えば、 従来のューザ端末がポーリング (図 3を参照) を行う場合、 ECU1

01 匕は、 通信試行を行う毎に、 0BU1 01 a へ車内ネッ トワークを介して要 求を行うため、 ECU 1 01 bの負荷及び消費電力を増大させ、 0BU1 01 aの 負荷及び消費電力を増大させ、 車内ネッ トワークを占有して ECU1 01 bが他 の装置との通信 (例えば、 センサデバイス 1 04) を行うための帯域幅を減 少させてしまう。 [0108] 図 8のユーザ端末 1 00 aは、 接続状態監視プログラムを 0BU 1 01 a上で 実行し、 図 4及び図 5の手順を適用してアプリケーション端末 1 00 bの ECU 1 01 b上で実行されるアプリケーションプログラ へ接続確立通知を送信 することにより、 アプリケーション端末 1 O O bは、 接続確立通知をユーザ 端末 1 00 aから受信するまでアプリケーションプログ ムを停止させるこ とができるので、 アプリケーション端末 1 00 bの ECU 1 01 bの負荷及び消 費電力を低減し、 車内ネツ トワークの帯域消費を削減することができる 。

[0109] 図 8のユーザ端末 1 00 aは、 接続状態監視プログラムを OBU 1 01 a上で 実行し、 図 6及び図 7の手順を適用して、 アプリケーション端末 1 00 bの E CU1 01 b上で実行されるアプリケーションプログラ からの通信リクエス 卜を保留するので、 、 通信モジュール 1 02が無線接続を確立したか否かに よらずアプリケーションプログラムはサーバ 装置 300 a、 300 bへの通 信リクエストを送信することができる。 図 6、 図 7の手順はポーリングと異 なり、 アプリケーションプログラムはサーバ装置 300 a、 30 O bへの通 信リクエスト (通信試行) を繰り返し送信しないため、 ECU 1 01 bの負荷及 び消費電力を低減し、 車内ネツ トワークの帯域消費を削減することができる

[0110] (実施の形態 2)

本開示は、 V2X (Vehicle to Everything) 通信における無線通信装置及び 無線通信方法に関する。 60GHz帯ミリ波を用いて高速な通信を行う規格 して 、 IEEE802.11ワーキンググループが策定した IEEE802.11ad-2012 (非特許文献 1) がある。

[0111] IEEE802.11 ad-2012規格では、 複数の変調及び符号化の方式 (MCS : Modu lation and Coding scheme) が定められる。 低い MCS番号は、 エラーが少 ない通信に用いられ、 高い MCS番号は、 データレートが高い通信に用いら れる。 無線通信装置は、 Supported MCS Set field (サボート MCSセツ トフ ィールド) と呼ばれる情報を、 通信先の無線通信装置と相互に交換し、 通信 元の無線通信装置および通信先の無線通信装 置の双方がサボートする MC S を選択して通信を行う。

[0112] また、 無線通信技術は、 自動車、 二輪車、 列車、 バイク等 (以下、 「車」 という) に搭載され、 車車間通信、 路車間通信 (車と地上局との通信) を含 む、 車とあらゆるものとの通信に用いられる。 このような無線通信システム を V2X (Vehicle to Everything) 通信システムという。

[0113] しかしながら、 ミリ波を用いた V2X通信システムにおける通信状態の変化に よって才ーバーへッ ドが増加していた。

[0114] 本開示の非限定的な実施例は、 ミリ波を用いた V2X通信システムにおける通 信状態の変化によるオーバーへッ ドの増加を抑制した無線通信装置及び無線 通信方法の提供に資する。

[0115] 本開示の一実施例にかかる無線通信装置は、 無線通信装置が搭載された移 動物体の速度に関する情報を得る速度情報取 得回路と、 無線通信装置が使用 可能な第 1の変調方式-符号化率方式 (MCS) セッ トを定め、 前記移動物体 の速度が閾値を超過する場合、 前記第 1の MCSセッ トを、 前記無線通信装 置が送信するデ _夕のデ _タレ _卜に応じて求めた第 2の MCSセッ トに変 更する制御回路と、 前記無線通信装置が送信するデータを前記第 2の M C S セッ トから選択した MCSを用いて送信する無線回路と、 を含む。

[0116] 本開示の一実施例にかかる無線通信方法は、 無線通信装置が使用可能な第

1の変調方式-符号化率方式 (MCS) セッ トを定め、 前記無線通信装置が搭 載された移動物体の速度が閾値を超過する場 合、 前記第 1の MCSセッ トを 、 前記無線通信装置が送信するデータのデータ レートに応じて求めた第 2の MCSセッ トに変更し、 前記無線通信装置が送信するデータを前記第 2の M CSセッ トから選択した MCSを用いて送信する。

[0117] なお、 これらの包括的または具体的な態様は、 システム、 装置、 方法、 集 積回路、 コンビュータプログラム、 または、 記録媒体で実現されてもよく、 システム、 装置、 方法、 集積回路、 コンピュータプログラムおよび記録媒体 の任意な組み合わせで実現されてもよい。

[0118] 本開示の一実施例によれば、 ミリ波を用いた V2X通信システムにおける通信 \¥0 2020/175604 26 卩(:170? 2020 /007945

状態の変化によるオーバーへッ ドの増加を抑制することができる。

[01 19] 本開示の一実施例における更なる利点および 効果は、 明細書および図面か ら明らかにされる。 かかる利点および/または効果は、 いくつかの実施形態 並びに明細書および図面に記載された特徴に よってそれぞれ提供されるが、

1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るた に必ずしも全てが提供される必 要はない。

[0120] 以下、 図面を適宜参照して、 本開示の実施の形態について、 詳細に説明す る。 但し、 必要以上に詳細な説明は省略する場合がある 。 例えば、 既によく 知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構 成に対する重複説明を省略する 場合がある。 これは、 以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、 当業者の 理解を容易にするためである。

[0121 ] なお、 添付図面および以下の説明は、 当業者が本開示を十分に理解するた めに、 提供されるのであって、 これらにより特許請求の範囲に記載の主題を 限定することは意図されていない。

[0122] ミリ波を用いた 2乂通信システムにおいては、 送受信アンテナパターン、 送 信電力制御、 IV! 0 3選択により確立された通信の状態が、 車の位置や向きの 変化により、 急速に変化する。 これにより、 通信速度の低下を引き起こした り、 通信の構成を改善するためのビームフォーミ ングトレーニングといった 手順を高頻度で行う必要が生じてオーバーへ ッ ドが増加したりすることがあ る。

[0123] 図 9は、 本開示の実施の形態 2の通信システム 2 0 0 0の構成の一例を示 す。 通信システム 2 0 0 0には、 自動車 2 0 5 1 に搭載された無線通信装置 2 0 0 1、 路側機 2 0 5 2に搭載された無線通信装置 2 0 0 2が含まれる。 無線通信装置 2 0 0 1は、 自動車 2 0 5 1が路側機 2 0 5 2に搭載された無 線通信装置 2 0 0 2の通信エリアに入った場合、 無線通信装置 2 0 0 2と通 信を行う。 なお、 自動車 (移動物体) 2 0 5 1は、 4輪自動車、 オートバイ 、 自転車、 鉄道、 船舶、 飛行機のいずれであってもよい。

[0124] 以下、 一例として、 無線通信装置 2 0 0 2がアクセスポイント (八 ) 、 無 線通信装置 2001が非アクセスポイント (STA) であるとして説明するが、 無線通信装置 2001が AP、 無線通信装置 2002が STAであってもよい。 ま た、 無線通信装置 2001及び無線通信装置 2002のいずれも APではなく 、 無線通信装置 2001及び無線通信装置 2002がピアツーピア (peer to peer :P2P) 通信を行う PBSS (Persona l Basic Service Set) と呼ばれる通信 形態であってもよい。

[0125] 図 1 0は、 本開示の実施の形態 1の通信システム 2000の通信手順の一 例を示すフローチヤートである。 図 1 〇を参照し、 無線通信装置 2001 (S TA) が無線通信装置 2002 (AP) と通信を行う手順の一例を説明する。

[0126] ステップ S 2601 において、 無線通信装置 2001は、 無線通信装置 2

002ヘアソシエーシヨンを行う。 アソシエーシヨンの手順において、 無線 通信装置 2001は、 無線通信装置 2002へサボート MCSセッ トフイー ルド (Supported MCS Set field) を含む情報を送信する。 同様に、 無線通信 装置 2002は、 無線通信装置 2001へ、 サボート M C Sセッ トフイール ドを含む情報を送信する。

[0127] ここで、 サボート MCSセツ トフイールドについて説明する。 図 1 1は、 本開示の実施の形態 1の通信システム 2000で用いるサボート MCSセッ トフイールドのフォーマツ トの一例を示す図である。 図 1 1は、 IEEE802.11a d-2012規格に記載されている。 サボート MC Sセツ トフイールドは、 Maximum SC Rx MCS (最大シングルキヤリア受信 MCS) サブフイールド 2201、 M ax i mum OFDM Rx MCS (最大 O F DM (Orthogonal· Frequency Division Multi plexing) 受信 MCS) サブフイールド 2202、 Maximum SC Tx MCS (最大 シングルキヤリア送信 MC S) サブフイールド 2203、 Maximum OFDM Tx M CS (最大〇 F DM送信 MC S) サブフイールド 2204、 Low-Power SC PHY Supported (低電カシングルキヤリア通信サポート) サブフイールド 2205 、 Code Rate 13/16 (符号化率 13/16) サブフイールド 2206、 Reserved ( 予約) ビッ ト 2207を含む。

[0128] 最大シングルキヤリア受信 IV!〇 3サブフイールド 2201及び最大シング \¥0 2020/175604 28 卩(:170? 2020 /007945

ルキャリア送信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 3は、 シングルキャリア通信を 行う場合に受信及び送信できる最大の IV! 0 3番号を示す。 なお、 ££802. 1 13 ^2012規格において、 シングルキャリア通信で用いられる IV!〇 3番号は、 1か ら 12である。 1\/1〇3番号が小さい (低い) ほどデータレートが低いが所要 3 / 1\1が低く、 つまり、 ノイズの多い環境で使用されることが多い。 号が大きい (高い) ほどデータレートが高いが所要 3 / 1\1が高い、 つまり、 ノイズの少ない環境で使用されることが多い 。

[0129] 最大〇 0 IV!受信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 2及び最大〇 0 IV!送信 IV! 〇 3サブフイールド 2 2 0 4は、 〇 0 IV!通信を行う場合に受信及び送信で きる最大の IV! 0 3番号を示す。 なお、 ££802. 1 13(^-2012規格において、 〇 口 IV!通信で用いられる IV!〇 3番号は、 13から 24である。 IV!〇 3番号が小さい (低い) ほどデータレートが低いが所要 3 / 1\1が低い。 1\/1〇3番号が大きい (高い) ほどデータレートが高いが所要 3 / 1\1が高い。

[0130] 低電カシングルキャリア通信サボートサブフ イールド 2 2 0 5は、 通信装 置が低電カシングルキャリア通信モードをサ ボートするか否かを示す。 符号 化率 13/16サブフイールド 2 2 0 6は、 通信装置が符号化率 13/16 (すなわち 1\/1〇3 5、 9、 21、 24) をサボートするか否かを示す。

[0131 ] 一例として、 無線通信装置 2 0 0 1が送信するサボート 1\/1〇3セッ トフイ —ルドの最大シングルキャリア受信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 1の値が 8、 最大〇 サブフイールド 2 2 0 2の値が 17、 最大シングルキ ャリア送信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 3の値が 12、 最大〇 0 IV!送信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 4の値が 17、 低電カシングルキャリア通信サボート サブフイールド 2 2 0 5の値が 0 (低電カシングルキャリア通信をサポートし ないことを示す) 、 符号化率 13/16サブフイールド 2 2 0 6の値が 0 (符号化 率 13/16をサボートしないことを示す) であるとする。 この場合、 無線通信装 置 2 0 0 1は、 シングルキャリア通信では符号化率が 13/16である IV!〇 3 5を 除く IV!〇 3 0から IV!〇 38まで、 〇 0 IV!通信では IV!〇 3 13から IV!〇 3 17まで 受信可能である。 また、 無線通信装置 2 0 0 1は、 シングルキャリア通信で \¥0 2020/175604 29 卩(:170? 2020 /007945 は符号化率が 13/16である IV!〇 3 5及び IV!〇 3 9を除く IV!〇 3 0から IV!〇 3 12ま で、 通信では 1\/1〇3 13から 1\/1〇3 17まで送信可能である。

[0132] なお、 1\/1〇 卩 (制御用物理層と) 呼ばれる通信モードであ る。 :^££802. 1 13(^-2012では、 IV!〇 3 0から IV!〇 34までのサボートは必須であ るため、 サボート 1\/1〇3セッ トフィールドの値によらず、 無線通信装置 2 0 0 1、 2 0 0 2は、 IV!〇 3 0から IV!〇 34までの受信及び送信をサボートする

[0133] 図 1 0のステップ3 2 6 0 2において、 無線通信装置 2 0 0 1は、 無線通 信装置 2 0 0 1がサボートする 1\/1〇3の組と、 無線通信装置 2 0 0 2から受 信したサボート IV!〇 3セッ トフィールドの値とから、 無線通信装置 2 0 0 1 が送信可能かつ無線通信装置 2 0 0 2が受信可能な IV! 0 3のセッ トを利用可 能 1\/1〇3セッ トと定める。

[0134] ステップ 3 2 6 0 3において、 無線通信装置 2 0 0 1は、 利用可能 IV!〇 3 セッ トに含まれる 1\/1〇3から 1つを選択し、 選択した IV! 0 3を用いて生成し たデータパケッ トを無線通信装置 2 0 0 2へ送信する。

[0135] ステップ 3 2 6 0 4において、 無線通信装置 2 0 0 1は、 無線通信装置 2

0〇 2から受信した通信品質に応じてステップ 3 2 6 0 3で選択した 1\/1〇3 を変更して、 変更した を用いて生成したデータパケッ トを無線通信装 置 2 0 0 2へ送信する。 一例として、 無線通信装置 2 0 0 1は、 一定の時間 内、 または一定数の連続したデータパケッ トの送信において、 バケッ トエラ —が発生しない場合、 利用可能 セッ トの範囲内において、 より高い IV! に変更する。 また、 無線通信装置 2 0 0 1は、 送信データパケッ トにお いてバケッ トエラーが発生した場合、 利用可能 セッ トの範囲内におい て、 より低い IV!〇 3に変更する。

[0136] 別の一例として、 ステップ 3 2 6 0 4において、 無線通信装置 2 0 0 1は 、 受信信号強度、 3 / 1\1比といった無線リンクの品質を測定し、 利用可能 IV! セッ トの範囲内において、 無線リンクの品質に応じた を選択して もよい。 [0137] しかしながら、 V2Xにおける通信システム 2 0 0 0においては、 無線通信装 置 2 0 0 1の移動速度が高速であるため、 図 1 0の手順では、 データ送信毎 に適切な M C Sを選択することが困難である。

[0138] 例えば、 無線通信装置 2 0 0 1は、 ビームフォーミングトレーニングを行 うことにより、 無線通信装置 2 0 0 2との無線リンクを改善するようアンテ ナ指向性を制御するため、 自動車 2 0 5 1 (無線通信装置 2 0 0 1) が移動 した場合には、 再度ビームフォーミングトレーニングを行う までの間、 無線 リンクの品質が低下する。

[0139] ここで、 ビームフォーミングトレーニング (B F T) には一定の時間を要 するために頻繁に B F Tを実施することは、 データ通信の中断を生じ、 デー タレートが低下するため困難である。 そのため、 無線通信装置 2 0 0 1は、 再度ビームフォーミングトレーニングを行う までの間、 ステップ S 2 6 0 4 においてバケッ トエラーの発生と低い M C Sの再選択によるバケッ ト再送と を繰り返し、 不要な通信エラーとデータレートの低下を招 く。

[0140] 図 1 2は、 本実施の形態 1 における無線通信装置 2 0 0 1の構成の一例を 示す図である。 無線通信装置 2 0 0 1は、 ホストコンビュータ (制御回路)

2 3 0 1、 速度情報ュニッ ト 2 3 0 3、 無線通信回路 2 3 0 4を含む。

[0141 ] 速度情報ュニッ ト 2 3 0 3は、 自動車 2 0 5 1の速度、 位置、 加速度とい った情報を検出する。 速度情報ュニッ ト (速度情報取得回路) 1 6 0 3は、 速度計、 加速度計、 ジャイロ、 GNSS (G loba l Nav i gat i on Sate l l i te System ) を含んでもよい。

[0142] ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 アプリケーションソフトウェア 2 3 0 2 を実行する。 アプリケーションソフトウェア 2 3 0 2は、 路側機 2 0 5 2、 及び、 路側機 2 0 5 2が接続されたインターネッ トサーバ (図示せず) 上で 動作するアプリケーションソフトウェア、 サーバソフトウェア、 データべ一 スと通信を行うため、 送信データを無線通信回路 2 3 0 4へ入力し、 受信デ —夕を無線通信回路 2 3 0 4から取得する。

[0143] また、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 無線通信回路 2 3 0 4の設定およ \¥0 2020/175604 31 卩(:170? 2020 /007945

び制御を行う。 ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 無線通信回路の管理ソフト ウェア (図示せず) 及びアプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2を用いて、 無線通信回路 2 3 0 4に対し、 起動、 停止、 使用周波数チャネルの設定、 サ ポー セッ トフィールドの値の設定、 といった制御および設定を行う

[0144] 無線通信回路 2 3 0 4は、 IV!八〇回路 2 3 0 5、 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6、 無 線回路 2 3 0 7を含む。 1\/1八〇回路 2 3 0 5は、 ホストコンビュータ 2 3 0 1 との間で送受信データのやり取りを行う。 1\/1八〇回路 2 3 0 5は、 ホスト コンビュータ 2 3 0 1から入力された送信データに、 IV!八〇ヘッダやチェッ クサムを付加してフレーム形成を行い、 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6へ入力する。 ま た、 1\/1八〇回路 2 3 0 5は、 データ送信毎に利用する 1\/1〇 3の設定、 ビーム フォーミング手順の実行といった 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6の設定を行う。 1\/1八〇 の機能は、 ££802. 1 13(^2012規格に定められている。

[0145] 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6は、 IV!八〇回路 2 3 0 5から入力された送信 IV!八〇フ レームのデータを符号化、 変調して無線回路 2 3 0 7に入力する。 また、 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6は、 無線回路 2 3 0 7から入力された受信信号を復調、 復 号して IV!八〇回路 2 3 0 5へ入力する。

[0146] 無線回路 2 3 0 7は、 1 ~ 1丫回路 2 3 0 6から入力された信号を 60〇 帯の 高周波信号 (無線信号) に変換し、 送信アンテナ (図示せず) から送信する 。 また、 無線回路 2 3 0 7は、 受信アンテナ (図示せず) から入力される 600 帯無線信号を、 ベースパンド信号に変換し、 ! ~ 1丫回路 2 3 0 6へ入力す る。

[0147] 図 1 3は、 通信システム 2 0 0 0の通信手順の他の一例を示すフローチヤ —卜である。 なお、 図 1 3において図 1 0と同様の手順には同 _ の番号を付 与し、 説明を省略する。

[0148] 図 1 3において、 ステップ 3 2 6 0 2の後、 フローはステップ 3 2 7 0 1 に進む。 ステップ3 2 7 0 1 において、 無線通信装置 2 0 0 1の速度情報ュ ニッ ト 2 3 0 3は、 自動車 2 0 5 1の速度情報を取得し、 ホストコンピュー \¥0 2020/175604 32 卩(:170? 2020 /007945

夕 2 3 0 1 に通知する。 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 自動車 2 0 5 1の 速度があらかじめ定められた閾値を超えるか 否かを判定する。

[0149] なお、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 通信相手 (一例として、 路側機 2

0 5 2) の速度情報を無線通信回路 2 3 0 4又は他の通信手段 (図示せず) を通じて取得し、 通信相手の速度情報と速度情報ユニッ ト 2 3 0 3から得ら れた自動車 2 0 5 1の速度情報とを比較し、 通信相手と自動車 2 0 5 1 との 相対速度を算出し、 相対速度が閾値を超えたか否かを判定しても よい。

[0150] なお、 路側機 2 0 5 2は、 ステップ3 2 6 0 1 において、 無線通信装置 2

0 0 2が路側機 2 0 5 2に備え付けられていることを示す情報を無 通信装 置 2 0 0 1へ通知してもよい。 この場合、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 無線通信装置 2 0 0 2の移動速度が 0であると判断し、 速度情報ユニッ ト 2 3 0 3から得られる自動車 2 0 5 1の速度を、 路側機 2 0 5 2と自動車 2 0 5 1 との相対速度であると計算してもよい。

[0151 ] また、 無線通信装置 2 0 0 2は、 ステップ3 2 6 0 1 において、 無線通信 装置 2 0 0 2が備え付けられている装置 (例えば、 路側機又は自動車) のモ ピリティレベルを無線通信装置 2 0 0 1へ通知してもよい。 無線通信装置 2 0 0 2が路側機 2 0 5 2といった固定的な設備に備え付けられてい 場合、 モビリティレベルは 「固定」 である。 無線通信装置 2 0 0 2が歩行者 (図示 せず) に保持されている場合、 モビリティレベルは、 「歩行者」 である。 無 線通信装置 2 0 0 2が自動車 (図示せず) 又は 「バス」 (図示せず) に備え 付けられている場合、 モビリティレベルは、 それぞれ 「自動車」 又は 「バス 」 である。

[0152] 通信相手のモビリティレベルが 「固定」 である場合、 ホストコンビュータ

2 3 0 1は、 ステップ 3 2 7 0 1 において、 速度情報ユニッ ト 2 3 0 3から 得られる自動車 2 0 5 1の速度を、 路側機 2 0 5 2と自動車 2 0 5 1 との相 対速度であると計算してよい。

[0153] 通信相手のモビリティレベルが 「歩行者」 である場合、 ホストコンピュー 夕 2 3 0 1は、 ステップ 3 2 7 0 1 において、 通信相手の移動速度は高々 1 \¥0 2020/175604 33 卩(:170? 2020 /007945

111 程度であると判断し、 速度情報ュニッ ト 2 3 0 3から得られる自動車 2 0 5 1の速度に 10 を加算した値を路側機 2 0 5 2と自動車 2 0 5 1 との相 対速度であると計算してよい。

[0154] 通信相手のモビリティレベルが 「自動車」 及び 「バス」 である場合、 ホス トコンビュータ 2 3 0 1は、 ステップ 3 2 7 0 1 において、 無線通信回路 2 3 0 4又は他の通信手段 (図示せず) を用いて、 通信相手の速度情報を取得 し、 相対速度を計算してよい。 通信相手の速度情報を取得していない場合、 通信相手の速度が不明であるため、 ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 ステッ プ3 2 7 0 1 において、 「自動車」 、 「バス」 といったモビリティレベルに 応じた想定平均速度を用いてもよい。 例えば、 「自動車」 の想定平均速度を 6 01^1/11、 「バス」 の想定平均速度を 401^1/11と定めてもよい。

[0155] 移動速度は頻繁に変わりうるが、 モビリティレベルは頻繁に変化しないた め、 通信相手の移動速度を取得する代わりに、 モビリティレベルを取得する ことで、 通信相手の移動速度を取得するための通信頻 度を低減することがで きる。

[0156] ステップ 3 2 7 0 1 において丫 6 3と判定した場合、 ホストコンビュータ

2 3 0 1は、 ステップ 3 2 7 0 2の処理を行う。 ステップ 3 2 7 0 2におい て、 ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 アプリケーションソフトウェア 2 3 0 2の所要データレートを満たす IV!〇 3を最大 IV!〇 3に設定して利用可能 IV!〇 3セッ トを更新する。 ステップ 3 2 7 0 2の後、 フローはステップ 3 2 6 0 3に進む。

[0157] なお、 ステップ 3 2 6 0 4において、 無線通信装置 2 0 0 1は、 無線通信 装置 2 0 0 2から受信した通信品質に応じてステップ 3 2 6 0 3で選択した を変更して、 変更した IV! 0 3を用いて生成したデータパヶッ トを無線 通信装置 2 0 0 2へ送信する。 なお、 自動車 2 0 5 1の移動速度が変化した 場合、 無線通信装置 2 0 0 1は、 ステップ 3 2 6 0 2へ戻り、 利用可能 IV!〇 3セッ トを初期値へ戻し、 変化後の移動速度に基づきステップ 3 2 7 0 1の 判定を行ってもよい。 [0158] 一例として、 アプリケーションは、 音楽や動画像といったメディアファイ ル、 地図情報、 ソフトウェアの更新プログラム情報 (0TA : 0ver the Airソフ トウェア更新) 、 を含むデータをダウンロードする。 このようなアプリケー ションソフトウェア 2302を、 データ転送ソフトウェアという。

[0159] データ転送ソフトウェアは、 無線通信装置 2002からのデータダウンロ -ド及び無線通信装置 2002へのデータアップロードを行ってもよい

[0160] データ転送ソフトウェアがダウンロードする データ容量 (所要のデータ容 量という) は、 一例として IGBytesであり、 無線通信装置 2001は、 路側機 2052の通信エリアを通過する間に、 所要のデータ容量の通信を完了する よう、 所要のデータレートを決定する。

[0161] —例として、 路側機 2052の通信エリアの直径が R [メートル]であり、 所 要のデータ容量が D[GBytes] (8XD[Gビッ ト]) 、 自動車 205 1の速度が v[k m/h] (vXl000/60 2 [m/s])である場合、 所要のデータレート B[Gbps]は式 1で算 出される。

B = 8 X D/ (R/(VX 1000/60 2 ) )

= (8000/3600) X DXv/R

(式 1 )

[0162] —例として、 路側機 2052の通信エリア Rが 200メートル、 所要のデータ 容量 Dが IGbytes、 自動車 205 1の速度 vが 60km/hである場合、 式 1 より、 所 要のデータレート Bは、 約 0.667 Gbps(667Mbps)である。

[0163] IEEE802.11ad-2012において、 M C S 1の最大データレートは 385Mbps、 MC

S 2の最大データレートは 770Mbpsであるから、 667Mbpsの所要データレートを 満たすためには MCS2以上を選択する。 そこで、 ステップ S 2702におい て、 ホストコンピュータ 2301は、 アプリケーションソフトウェア 230 2の所要データレートを満たす M CS 、 MCS2であると定める。

[0164] なお、 IEEE802.11ad-2012に記載された MC S毎のデータレートは、 MAC

SAP (Service Access Point) におけるデータレート、 つまり物理層と M A C層とのインターフェース速度であるから、 アプリケーション層で実現され \¥0 2020/175604 35 卩(:170? 2020 /007945

るデータレートは、 1\/1八〇層、 及び 1卩層、 層といった上位レイヤの才ーバ —ヘッ ドにより低減されるため、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 式 1で算 出された 8の値を 1 . 2〜 1 . 3倍した値を所要データレートと定め、 所要データレ _卜を満たす IV!〇 3を決定してもよい。 なお、 上位レイヤの才ーバーヘッ ド は、 フレームへのヘッダ情報の付加、 フレームエラーによる再送、 インター フェース競合の検出による送信保留、 を含む。

[0165] アプリケーションソフトウェア 2 3 0 2の別の一例として、 ビデオストリ —ミングがある。 この場合、 1080 の解像度、 30フレーム毎秒といった所要の サービス品質が定められ、 ビデオコーデック方式に応じた所要データレ ート が定められる。 一例として、 ビデオコーデックのデータレートは 10 3である

[0166] ステップ 3 2 7 0 2において、 アプリケーションソフトウェア 2 3 0 2の 所要データレートを満たす IV!〇 3を決定したホストコンビュータ 2 3 0 1は 、 所要データレートを満たす IV!〇 3を最大 IV!〇 3に設定して利用可能 IV!〇 3 セッ トを更新する。

[0167] —例として、 ステップ 3 2 6 0 2において決定された利用可能 セッ 卜の値が、 1\/1〇3 0から 1\/1〇3 9までであり、 ステップ 3 2 7 0 2において決 定された所要データレートを満たす が 1\/1〇32である場合、 ホストコン ピュータ 2 3 0 1は、 ステップ 3 2 7 0 2において、 利用可能

の値を 0, 1 , 2と定める。 なお、 ステップ 1 1 0 2で求めた所要データレートを 満たす りも、 ステップ

低い IV!〇 3である場合、 利用可能 トは変更しなくてもよい。

[0168] なお、 路側機 2 0 5 2の通信ェリァの中心領域、 例えば、 路側機 2 0 5 2 から 5 0メートル以内は高い IV! 0 3でも、 自動車 2 0 5 1 に搭載された無線 通信装置 2 0 0 1のエラー率は低いため、 ステップ 3 2 7 0 2で再設定した である、 1\/1〇 3 0から 1\/1〇 3 2までではなく、 ステップ 3 2 6 0 1で まで、 までの IV!〇 3を選択してもよい \¥0 2020/175604 36 卩(:17 2020 /007945

[0169] ステップ 3 2 7 0 1 において、 N 0と判定した場合、 フローはステップ 3

2 6 0 3に進む。 ステップ 3 2 6 0 3において、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 利用可能 セッ トの中から 1 を選択して、 無線通信装 置 2 0 0 2と通信を行う。

[0170] 以上より、 2乂通信においては、 無線リンクの品質の変化が速く、 高い 1\/1〇

3を選択することによりバケッ トエラーの発生確率が高まる。 バケッ トエラ 一が発生した場合には、 IV!八(3回路 2 3 0 5は低い IV! 0 3を選択して再送を 行うため、 無線リソースを占有し、 平均データレートが低下する。

[0171 ] 無線通信装置 2 0 0 1は、 自動車 2 0 5 1の速度が閾値を超える場合、 又 は、 自動車 2 0 5 1 と路側機 2 0 5 2との相対速度が閾値を超える場合、 ス テップ3 2 7 0 2において、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2の所要 デ—タレ—卜を満たす! \ZI C Sを最大 に再設定した。 これにより、 ステ ップ 3 2 6 0 3において、 1\/1八〇回路 2 3 0 5は、 一時的に通信品質が良い 場合であっても、 所要データレートを満たす IV!〇 3より高い IV!〇 3を選択す ることが無いため、 頻繁に巳 丁を実施することによる才ーバーへッ ドの増 加を抑制でき、 さらに、 パケッ トエラーの発生確率を低下させることができ 、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2を実行するための平均データレー 卜を維持することが容易となる。

[0172] なお、 無線リンクの品質が良好ではなく、 所要データレートを満たす !\/!〇

3における通信が困難な場合、 無線通信装置 2 0 0 1 (1\/1 (3回路 2 3 0 5 ) は、 所要データレートを満たす より低い を選択する。

[0173] アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2が、 データ転送ソフトウェアであ る場合、 無線通信装置 2 0 0 1は、 所要データレートを満たす より低 い IV! 0 3を選択し、 無線通信装置 2 0 0 2との通信においては所要のデータ 転送の一部を完了し、 路側機 2 0 5 2とは別の路側機 (図示せず) の通信エ リアに入った場合に、 別の路側機に備え付けられた通信装置 (図示せず) と の通信により、 所要のデータ転送の残りの部分を行ってもよ い。 \¥0 2020/175604 37 卩(:170? 2020 /007945

[0174] アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2が、 ビデオストリーミングである 場合、 無線通信装置 2 0 0 1は、 所要データレートを満たす より低い を選択し、 ビデオストリーミングの品質を下げて通信を 継続してもよ い。 例えば、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2は、 解像度を 1080 から 720 に変更して、 画像データのストリーミングを継続してもよ い。

[0175] ステップ 3 2 7 0 1 において、 無線通信装置 2 0 0 1は、 自動車 2 0 5 1 の速度が閾値を超えない場合 (N 0) 、 及び、 自動車 2 0 5 1 と路側機 2 0 5 2との相対速度が閾値を超えない場合 (N 0) 、 ステップ 3 2 7 0 2を省 略し、 選択可能なすべての を用いるため、 データレートを向上するこ とができる。 これにより、 例えば、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2 の処理を早期に完了して消費電力を低減した り、 大きなデータレート帯域を 利用して、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2と同時に別の複数のアブ リケーシヨンソフトウェア (図示せず) を実行したりすることが可能となる

[0176] なお、 ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 路側機 2 0 5 2の無線通信装置 2

0 0 2と初期接続 (ステップ3 2 6 0 1) を行った場合に一度、 ステップ 3 2 7 0 1の判定処理を行ってもよい。 また、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は 、 アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2からの通信要求の発生毎に、 ステ ップ 3 2 7 0 1の判定処理を行ってもよい。 また、 ホストコンビュータ 2 3 〇 1は、 無線通信装置 2 0 0 1がステップ3 2 6 0 3及び 3 2 6 0 4の処理 を行った後であっても、 一定時間毎にステップ 3 2 7 0 1の判定処理を行っ てもよい。

[0177] なお、 無線通信装置 2 0 0 1は、 ステップ3 2 7 0 2において利用可能 IV! セッ トフイールドの最大シング ルキヤリア受信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 1および最大〇 0 IV!受信 IV!〇 3サブフイールド 2 2 0 2に、 更新された最大 IV! 0 3の値を含めて、 無線通 信装置 2 0 0 2へ送信してもよい。 これにより、 無線通信装置 2 0 0 1から の送信だけでなく無線通信装置 2 _ 1 0 2からの送信に関しても、 パケッ ト \¥0 2020/175604 38 卩(:170? 2020 /007945

エラーを低減することができる。

[0178] なお、 ホストコンビュータ 2 3 0 1 において複数のアプリケーシヨンソフ トウェア (アプリケーシヨンソフトウェア 2 3 0 2を含む。 他のアプリケー シヨンソフトウェアを図示せず。 ) が動作する場合、 ホストコンピュータ 2 3 0 1は、 各アプリケーシヨンソフトウェアの所要デー タレートの合計値を 、 所要データレートとしてステップ 3 2 7 0 2の処理を行ってもよい。 これ により、 速度が閾値を超える場合であっても、 ホストコンピュータ 2 3 0 1 は、 複数のアプリケーシヨンソフトウェアの所要 データレートを満たすこと ができる。

[0179] また、 ホストコンビュータ 2 3 0 1 において複数のアプリケーシヨンソフ トウェアが動作する場合、 ホストコンビュータ 2 3 0 1は、 各アプリケーシ ヨンソフトウェアの所要データレートの最大 値を、 所要データレートとして ステップ 3 2 7 0 2の処理を行ってもよい。 速度が閾値を超える場合、 少な くとも何れか 1つのアプリケーシヨンソフトウェアの所要 ータレートを満 たすことができる。

[0180] 本開示は、 2乂通信に好適である。

[0181 ] (実施の形態 3)

本開示は、 無線通信システム、 基地局、 移動体、 及び、 無線通信方法に関 する。

[0182] 近年、 車両などの移動体が、 センサを通じて取得したデータを記憶装置に 蓄積し、 基地局が、 移動体の記憶装置に蓄積されたデータを、 無線通信を用 いて、 収集する技術が検討される。 例えば、 特許文献 1 には、 基地局が、 当 該基地局の記憶装置の空き容量に応じて、 移動体からのデータの受信を制御 する技術が開示される。

[0183] 移動体は、 当該移動体の記憶装置に蓄積したデータを基 地局へ送信した後 に送信したデータを削除することにより、 記憶装置の空き容量が増加し、 新 たなデータを取得して記憶装置に蓄積できる 。 移動体の記憶装置の空き容量 が不足する場合、 移動体が新たなデータを取得することは困難 であり、 デー \¥0 2020/175604 39 卩(:170? 2020 /007945

夕取得の継続性が低下し得る。

[0184] 本開示の非限定的な実施例は、 移動体の記憶装置に蓄積されたデータを基 地局へ送信するシステムにおいて、 移動体のデータ取得の継続性を向上する 技術の提供に資する。

[0185] 本開示の一実施例に係る無線通信システムは 、 データを蓄積する記憶部を 有し、 前記記憶部の空き容量に関する情報、 及び、 前記蓄積したデータの少 なくとも一部を無線送信する移動体と、 受信した前記情報に基づいて、 前記 移動体による前記蓄積したデータの少なくと も一部の無線送信タイミングを 制御する基地局と、 を備える。

[0186] なお、 これらの包括的または具体的な態様は、 システム、 装置、 方法、 集 積回路、 コンビュータプログラム、 または、 記録媒体で実現されてもよく、 システム、 装置、 方法、 集積回路、 コンピュータプログラムおよび記録媒体 の任意な組み合わせで実現されてもよい。

[0187] 本開示によれば、 移動体のデータ取得の継続性が向上する。

[0188] 本開示の一実施例における更なる利点および 効果は、 明細書および図面か ら明らかにされる。 かかる利点および/または効果は、 いくつかの実施形態 並びに明細書および図面に記載された特徴に よってそれぞれ提供されるが、

1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るた に必ずしも全てが提供される必 要はない。

[0189] 以下、 図面を適宜参照して、 実施の形態について、 詳細に説明する。 但し 、 必要以上に詳細な説明は省略する場合がある 。 例えば、 既によく知られた 事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対す る重複説明を省略する場合があ る。 これは、 以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、 当業者の理解を容 易にするためである。

[0190] なお、 添付図面および以下の説明は、 当業者が本開示を十分に理解するた めに提供されるのであって、 これらにより特許請求の範囲に記載の主題を 限 定することは意図されていない。

[0191 ] また、 各図面において、 共通の構成要素には同一の符号を付している 。 ま た、 同種の要素を区別して説明する場合には、 「車両 3 1 02A」 、 「車両 3 1 02 B」 のように参照符号を使用し、 同種の要素を区別しないで説明す る場合には、 「車両 3 1 02」 のように参照符号のうちの共通番号を使用す ることがある。

[0192] <検討 >

近年、 車両の自動運転に向けた開発環境の整備、 及び、 様々な運転データ の解析によるサービスの展開等のために、 車両から大容量のセンサデータを 収集する技術が検討される。

[0193] 以下は、 大容量のセンサデータの例である。

-車両に備えられた車内外のカメラによって 影される映像データ - レーダー、 L i DAR (Light Detection and Ranging) 、 ソナ _、 及び 加速度センサ等のセンサによって取得される センシングデータ

G P S (Global Positioning System, Global Positioning Satellite) による位置データ

ハンドル、 アクセル、 及びブレーキ等の操作データ

エンジン、 モータ、 及びバッテリ等の状態を表す状態データ

[0194] なお、 センサデータの収集はテスト用の車両に限ら ず、 一般車両及び運行 中のバス等、 多くの車両が蓄積したセンサデータを収集す ることが検討され る。

[0195] 車両が蓄積したセンサデータを収集する方法 としては、 車両が備える記憶 装置を物理的に回収する方法が考えられる。 また、 車両が蓄積したセンサデ —夕を収集する方法としては、 セルラー (例えば携帯電話) に代表される広 域無線通信を使用して収集する方法が考えら れる。 前者は、 物理的な故障の 原因であり、 また、 手間がかかり、 車両の数が多い場合に現実的でない。 後 者は、 通信速度が後述する局所無線通信よりも遅く 、 また、 通信データ量に 応じてコストがかかる。

[0196] そこで、 例えば、 DS RC (Dedicated Short Range Communication) 又は 無線 LAN (Local Area Network) といった高速な局所無線通信を利用して \¥0 2020/175604 41 卩(:170? 2020 /007945

、 車両が蓄積したセンサデータを収集する手法 が考えられる。 例えば、 ミリ 波帯を使用する場合、 マイクロ波帯を使用する場合と比べて、 高速な無線通 信を実現できる。

[0197] ミリ波帯である 6 0◦ 1 ~ 1 2帯を使用する無線通信システムである 丨 巳巳巳

8 0 2 . } } a d ( 丨 ◦ 丨 9と呼ばれることもある) は、 実効速度が 1

◦匕 3を超える高速な無線伝送を実現できる。 口 3 又は無線 !_ 1\1と いった局所無線通信は、 通信距離が数十メートルから数百メートルで ある。 ミリ波帯を用いる場合、 マイクロ波帯を用いる場合に比べて、 伝搬損失が大 きく、 通信距離の拡大が難しい。

[0198] よって、 通信距離が上記の広域無線通信よりも短い局 所無線通信を用いて 大容量のデータを収集する場合、 例えば、 乗用車としての車両では交差点や 駐車場、 バスではバスの車両基地のように、 特定の場所に基地局を設置する ことが考えられる。 そして、 車両は、 基地局の通信可能エリアに入った場合 に、 蓄積されたセンサデータを、 基地局に対して送信することが考えられる

[0199] 局所無線通信の無線通信リソースは有限であ る。 したがって、 複数の車両 が同時に通信を行うことによって、 1車両あたりの通信速度が低下すること が考えられる。 また、 無線接続数の上限が設けられる場合、 一部の車両が接 続することが困難となることも考えられる。

[0200] また、 乗用車及び運行中のバスなどには、 スケジュール等による時間的な 制約が存在し得る。 すなわち、 車両は、 通信可能エリア内に滞在できる時間 が限定される場合がある。 そのため、 基地局は、 車両が通信可能エリアに滞 在中の間に、 当該車両に蓄積されたデータの収集を完了す ることが困難な場 合がある。

[0201 ] 一方で、 車両が備える記憶装置の容量は有限である。 よって、 車両は、 蓄 積したデータの基地局への転送が滞った場合 、 記憶装置の空き容量が不足し 、 新たなデータを取得することが困難な場合が ある。

[0202] そこで、 本開示では、 基地局が無線通信を用いて車両からデータを 収集す \¥0 2020/175604 42 卩(:170? 2020 /007945

る無線通信システムにおいて、 車両の記憶装置の空き容量に応じて、 車両か ら基地局へのデータの送信を制御する実施の 形態について説明する。 これに より、 車両の記憶装置の空き容量が不足する可能性 を低減できる。 よって、 車両は、 記憶装置の空き容量の不足によってデータを 蓄積できない可能性が 低減されるので、 継続的にデータを取得及び蓄積できる。

[0203] <無線通信システムの構成 >

図 1 4は、 実施の形態 3における無線通信システムの例を示す図で る。 無線通信システムは、 移動体の _ 例である車両が取得したセンサデータを 基 地局が収集するシステムである。

[0204] 図 1 4に示すように、 無線通信システムは、 基地局 3 1 0 1、 及び、 車両

3 1 0 2八、 3 1 0 2巳、 3 1 0 2〇を含む。 なお、 基地局 3 1 0 1は、 複 数であってもよい。 また、 車両 3 1 0 2は、 1つであってもよいし、 複数で あってもよい。

[0205] 車両 3 1 0 2は、 センサデータを取得するデータ取得装置を備 える (図示 なし) 。 データ取得装置は、 例えば、 センサ、 カメラ、 車内ネッ トワーク接 続機器から、 センサデータを取得する。 センサデータの例は、 センシングデ —夕、 映像データ、 制御データ、 状態データ等である。

[0206] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2からセンサデータを収集し、 収集したセ ンサデータを蓄積及び解析する。

[0207] 基地局 3 1 0 1 と車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3内において、 無線通信によって接続される。 車両 3 1 0 2は、 無線通信を使用して、 セン サデータを基地局 3 1 0 1へ送信してよい。 基地局 3 1 0 1は、 無線通信を 使用して、 制御信号を車両 3 1 0 2へ送信してよい。

[0208] 車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3内に限らず、 通信可能エリア 3

1 0 3外においてもセンサデータを取得する。 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1の通信可能エリア 3 1 0 3内に位置するとき、 基地局 3 1 0 1 に対して センサデータを送信する。 車両 3 1 0 2は、 送信を完了したセンサデータを 、 記憶部から削除してよい。 或いは、 車両 3 1 0 2は、 記憶部における、 送 \¥0 2020/175604 43 卩(:170? 2020 /007945

信を完了したセンサデータを、 上書き可能に設定してよい。 これにより、 記 憶部の空き容量が確保されるので、 車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3外において、 センサデータを継続的に取得できる。

[0209] 図 1 5は、 実施の形態 3における無線通信システムの構成例を示す ロッ ク図である。

[0210] 図 1 5に示すように、 基地局 3 1 0 1は、 基地局無線通信装置 3 2 0 1、 及び、 データ解析装置 3 2 0 2を備える。

[021 1 ] 基地局無線通信装置 3 2 0 1は、 通信可能エリア 3 1 0 3内に位置する車 両 3 1 0 2と、 無線通信によって接続される。 基地局無線通信装置 3 2 0 1 は、 車両 3 1 0 2から、 送信要求通知、 センサデータ、 及び、 送信完了通知 を受信する。 基地局無線通信装置 3 2 0 1は、 車両 3 1 0 2に対して、 制御 信号の一例である通信指示を送信する。 基地局無線通信装置 3 2 0 1は、 デ —夕解析装置 3 2 0 2に対して、 車両 3 1 0 2から取得したセンサデータを 送信する。

[0212] データ解析装置 3 2 0 2は、 センサデータを蓄積及び解析する。

[0213] 図 1 5に示すように、 車両 3 1 0 2は、 車載無線通信装置 3 2 0 3、 及び 、 データ取得装置 3 2 0 4を備える。

[0214] 車載無線通信装置 3 2 0 3は、 データ取得装置 3 2 0 4からセンサデータ を受信する。 車載無線通信装置 3 2 0 3は、 基地局 3 1 0 1 に対して、 送信 要求通知、 センサデータ、 及び、 送信完了通知を送信する。 車載無線通信装 置 3 2 0 3は、 基地局 3 1 0 1から通信指示を受信する。

[0215] データ取得装置 3 2 0 4は、 センサデータを取得し、 車載無線通信装置 3

2 0 3へ送信する。

[0216] 図 1 6は、 実施の形態 3における基地局無線通信装置 3 2 0 1のブロック 図である。

[0217] 図 1 6に示すように、 基地局無線通信装置 3 2 0 1は、 無線部 3 3 0 1、 制御部 3 3 0 2、 外部接続部 3 3 0 3、 記憶部 3 3 0 4、 及び、 データ転送 管理部 3 3 0 5を有する。 \¥0 2020/175604 44 卩(:170? 2020 /007945

[0218] 無線部 3 3 0 1は、 無線通信によって、 車両 3 1 0 2と無線リンクを接続 する。 無線部 3 3 0 1は、 車両 3 1 0 2から、 センサデータ、 送信要求通知 、 及び、 送信完了通知を受信する。 無線部 3 3 0 1は、 車両 3 1 0 2に対し て、 通信指示を送信する。

[0219] 制御部 3 3 0 2は、 無線部 3 3 0 1 による車両 3 1 0 2との無線リンクの 接続及び切断を制御する。 制御部 3 3 0 2は、 送信要求通知、 センサデータ 、 及び、 送信完了通知の受信を制御する。 制御部 3 3 0 2は、 通信指示の送 信を制御する。 制御部 3 3 0 2は、 記憶部 3 3 0 4に対するデータの書き込 み及び読み出しを制御する。 制御部 3 3 0 2は、 外部接続部 3 3 0 3を通し たデータ解析装置 3 2 0 2との通信を制御する。

[0220] 外部接続部 3 3 0 3は、 データ解析装置 3 2 0 2と接続され、 記憶部 3 3

0 4が蓄積するセンサデータをデータ解析装置 3 2 0 2へ送信する。

[0221 ] 記憶部 3 3 0 4は、 センサデータ、 及び、 通信管理口巳を保持する。

[0222] データ転送管理部 3 3 0 5は、 車両 3 1 0 2から送信された、 送信要求通 知及び送信完了通知に基づいて、 通信管理口巳を作成及び/又は更新する。 データ転送管理部 3 3 0 5は、 通信管理口巳に基づいて、 車両と基地局の間 のセンサデータに関する通信の優先度を算出 する。 データ転送管理部 3 3 0 5は、 その優先度の算出結果に基づいて、 センサデータの通信を制御するた めの通信指示を生成する。 データ転送管理部 3 3 0 5は、 その優先度の算出 結果、 及び、 通信指示に基づいて、 通信管理口巳を更新する。 なお、 データ 転送管理部 3 3 0 5の動作は、 制御部 3 3 0 2によって制御されてよい。

[0223] 図 1 7は、 実施の形態 3における車載無線通信装置 3 2 0 3のブロック図 である。

[0224] 図 1 7において、 車載無線通信装置 3 2 0 3は、 無線部 3 4 0 1、 制御部

3 4 0 2、 外部接続部 3 4 0 3、 記憶部 3 4 0 4、 及び、 送信要求通知生成 部 3 4 0 5を有する。

[0225] 無線部 3 4 0 1は、 無線通信によって基地局 3 1 0 1 との間で無線リンク を接続する。 無線部 3 4 0 1は、 基地局 3 1 0 1 に対して、 センサデータ、 \¥0 2020/175604 45 卩(:170? 2020 /007945

送信要求通知、 及び、 送信完了通知を送信する。 無線部 3 4 0 1は、 基地局 3 1 0 1から、 通信指示を受信する。

[0226] 制御部 3 4 0 2は、 無線部 3 4 0 1 による基地局 3 1 0 1 との無線リンク の接続及び切断を制御する。 制御部 3 4 0 2は、 送信要求通知、 センサデー 夕、 及び、 送信完了通知の送信を制御する。 制御部 3 4 0 2は、 通信指示の 受信を制御する。 制御部 3 4 0 2は、 記憶部 3 4 0 4に対するデータの書き 込み及び読み出しを制御する。 制御部 3 4 0 2は、 外部接続部 3 4 0 3を通 したデータ取得装置 3 2 0 4との通信を制御する。

[0227] 外部接続部 3 4 0 3は、 データ取得装置 3 2 0 4と接続され、 データ取得 装置 3 2 0 4が取得したセンサデータを、 記憶部 3 4 0 4に格納する。

[0228] 記憶部 3 4 0 4は、 センサデータを保持する。

[0229] 送信要求通知生成部 3 4 0 5は、 制御部 3 4 0 2からの制御に応じて、 送 信要求通知を生成する。 送信要求通知は、 記憶部 3 4 0 4の空き容量を示す 情報を含んでよい。 また、 送信要求通知は、 次のうちの少なくとも 1つの情 報を含んでよい。

車両 3 1 0 2を識別するための丨 0 (以下 「識別丨 口」 という)

-送信対象のセンサデータの容量

通信可能エリア 3 1 0 3に滞在可能な時間 (以下 「滞在可能時間」 とい う)

-転送完了期限の時刻

-通信可能エリア 3 1 0 3から外出する時刻

次回のデータ取得で得られるセンサデータの 容量の推定値

-所要空き容量

-センサデータの種類

センサデータ取得レート (〇匕 3)

-次回のデータ取得の予定時刻

-次回の基地局 3 1 0 1 と通信を行う予定時刻

-スループツ ト期待値 -過去のスループッ ト履歴

-基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1から送信された信号の受信信号電力 ( R S S I : Rece i ved S i gna l St rength Ind i cator)

なお、 送信要求通知生成部 3 4 0 5の動作は、 制御部 3 4 0 2によって制 御されてよい。

[0230] <無線通信システムの動作>

図 1 8は、 実施の形態 3における無線通信システムの動作例を示す ーケ ンス図である。

[0231 ] 無線通信システムにおける全体的な処理の流 れは、 次の通りである。 車両

3 1 0 2は、 センサデータを取得し、 基地局 3 1 0 1の通信可能エリア 3 1 0 3内に入った際に、 取得したセンサデータを基地局 3 1 0 1へ無線通信に よって転送する。 図 1 8に示すシーケンス図は、 車両 3 1 0 2がセンサデー 夕を取得した後の処理を示す。 すなわち、 図 1 8に示すシーケンス図は、 車 両 3 1 0 2と基地局 3 1 0 1の間の無線通信によるセンサデータの転送 関 する処理を示す。

[0232] センサデータを取得した車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3内に入 った後 (S 3 5 0 1) 、 送信予定のセンサデータの容量と、 車両 3 1 0 2内の 記憶部 3 4 0 4の空き容量とを算出する (S 3 5 0 2) 。

[0233] 次に、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1 との間で無線リンクを接続し (S 3

5 0 3、 S 3 5 0 4) 、 基地局 3 1 0 1 に対して送信要求通知を送信する (S 3 5 0 5) 。

[0234] 基地局 3 1 0 1は、 受信した送信要求通知に含まれる情報に基づ いて通信 の優先度を算出し、 この優先度に基づいて、 通信を行う対象の車両 3 1 0 2 を選択する (S 3 5 0 6) 。

[0235] 基地局 3 1 0 1は、 通信対象の車両 3 1 0 2に対して、 通信指示を送信す る (S 3 5 0 7) 0

[0236] 車両 3 1 0 2は、 通信指示を受信した後、 基地局 3 1 0 1 に対してセンサ データを送信する (S 3 5 0 8) 。 基地局 3 1 0 1は、 そのセンサデータを受 \¥0 2020/175604 47 卩(:170? 2020 /007945

信する 3 5 0 9 ) 。

[0237] 車両 3 1 0 2は、 センサデータの送信を完了した後、 基地局 3 1 0 1 に対 して送信完了通知を送信し (53 5 1 0 ) , 無線リンクを切断する (53 5 1 1 , 3 5 1 2 ) 0

[0238] なお、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1への送信を完了したセンサデータ を、 記憶部 3 4 0 4から削除してよい。

[0239] 次に、 車両 3 1 0 2及び基地局 3 1 0 1の動作について、 詳細に説明する

[0240] 図 1 9は、 実施の形態 3における車両 3 1 0 2の処理例を示すフローチヤ —卜である。

[0241 ] 図 1 9に示す処理は、 次のうちの少なくとも 1つのタイミングにおいて実 行されてよい。

-車両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に入ったタイミング 車両 3 1 0 2がセンサデータを取得したタイミング

車両 3 1 0 2のタイマ又は時計等によってカウントされ 所定の周期が 満了したタイミング

-車両 3 1 0 2のドライバが指示したタイミング

[0242] 車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3内に位置するか否かを判定する

3 6 0 1 ) 。 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1から送信 されるビーコンを当該車両 3 1 0 2の無線部 3 4 0 1が受信したか否かによ って、 当該車両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に位置するか否かを判 断してよい。

[0243] 或いは、 車両 3 1 0 2は、 受信したビーコンの を無線部 3 4 0 1 にて算出し、 当該算出した 3 Iが所定の閾値よりも大きい場合、 当該車 両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に位置すると判断してもよい。

[0244] 或いは、 車両 3 1 0 2は、 例えば、 3といった他の位置情報取得手段 によって得られた位置情報と、 あらかじめ保持する基地局 3 1 0 1の位置情 報とを比較し、 当該車両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に位置するか \¥0 2020/175604 48 卩(:170? 2020 /007945

否かを判断してもよい。

[0245] 車両 3 1 0 2は、 当該車両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に位置し ないと判断した場合 3 6 0 1 : N 0) 、 処理を終了する。

[0246] 車両 3 1 0 2は、 当該車両 3 1 0 2が通信可能エリア 3 1 0 3内に位置す ると判断した場合 3 6 0 1 : 3) , 送信対象のセンサデータの容量と 、 当該車両 3 1 0 2の記憶部 3 4 0 4の空き容量とを算出する (53 6 0 2)

。 送信対象のセンサデータの容量は、 車両 3 1 0 2の記憶部 3 4 0 4に保持 されるセンサデータの容量から算出されてよ い。

[0247] なお、 基地局 3 1 0 1へ送信済みのセンサデータは、 削除されずに、 記憶 部 3 4 0 4に保持されてもよい。 この場合、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1へセンサデータを送信する際に、 センサデータをどこまで送信したかを示 す送信履歴を、 記憶部 3 4 0 4に格納してよい。 これにより、 車両 3 1 0 2 は、 当該送信履歴を参照し、 記憶部 3 4 0 4に保持されるセンサデータの容 量のうち、 送信対象の (つまり未送信の) センサデータの容量を算出できる

[0248] 車両 3 1 0 2は、 センサデータの容量の算出結果に基づき、 送信対象のセ ンサデータを有するか否かを判断する 3 6 0 3) 。

[0249] 車両 3 1 0 2は、 送信対象のセンサデータを有しないと判断し た場合 3

6 0 3 : 1\1〇) 、 処理を終了する。

[0250] 車両 3 1 0 2は、 送信対象のセンサデータを有すると判断した 場合 (53 6

0 3 : 丫 6 3) 、 無線部 3 4 0 1 と、 基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1 との 間で無線リンクを接続する 3 6 0 4) 。 そして、 車両 3 1 0 2は、 送信要 求通知生成部 3 4 0 5において送信要求通知を生成し、 基地局 3 1 0 1 に対 して当該送信要求通知を送信する 3 6 0 5) 。

[0251 ] 送信要求通知は、 車両 3 1 0 2が送信対象のセンサデータを有することを 示す信号である。 送信要求通知は、 33 6 0 2で算出した記憶部 3 4 0 4の空 き容量の情報を含む。 また、 送信要求通知は、 次のうちの少なくとも 1つの 情報を含んでもよい。 \¥0 2020/175604 49 卩(:170? 2020 /007945

車両 3 1 0 2の識別丨 0

-送信対象のセンサデータの容量

-通信可能エリア 3 1 0 3に滞在可能な時間

-転送完了期限の時刻

-通信可能エリア 3 1 0 3から外出する時刻

次回のデータ取得で得られるセンサデータの 容量の推定値

-所要空き容量

-センサデータの種類

センサデータ取得レート (〇匕 3)

-次回のデータ取得の予定時刻

-次回の基地局と通信を行う予定時刻

-スループッ ト期待値

-過去のスループッ ト履歴

-基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1から送信された信号の 3 3 丨

[0252] 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1から通信指示を受信するまで待機する

3 6 0 6 : 1\1〇) 。 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1から通信指示を受信し た後 3 6 0 6 : 丫 6 3) 、 基地局 3 1 0 1 に対してセンサデータの送信を 開始する 3 6 0 7) 。

[0253] 車両 3 1 0 2は、 センサデータの送信を継続し (53 6 0 8 : N 0) 、 セン サデータの送信を完了した後 基地局 3 1 0 1 に対し て送信完了通知を送信し 3 6 0 9) 、 基地局 3 1 0 1 との無線リンクを切 断する 3 6 1 0) 。

[0254] 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1へ送信を完了したセンサデータを、 記憶 部 3 4 0 4から削除してよい。 記憶部 3 4 0 4がセンサデータをファイル単 位で保持する場合、 車両 3 1 0 2は、 送信を完了したファイルから順次削除 してよい。 或いは、 車両 3 1 0 2は、 全ての送信対象のセンサデータの送信 が完了した後に、 記憶部 3 4 0 4のセンサデータをまとめて削除してもよい \¥0 2020/175604 50 卩(:170? 2020 /007945

[0255] なお、 車両 3 1 0 2は、 図 1 9に示す処理の途中で通信可能エリア 3 1 0

3から外出した場合、 又は、 無線通信リンクが切断された場合、 当該途中の 処理を中断し、 33 6 0 1から処理をやり直してよい。

[0256] 図 2 0は、 実施の形態 3における基地局 3 1 0 1の処理例を示すフローチ ヤートである。

[0257] 図 2 0に示す処理は、 次のうちの少なくとも 1つのタイミングにおいて実 行されてよい。

車両 3 1 0 2から送信要求通知を受信したタイミング

車両 3 1 0 2から送信完了通知を受信したタイミング

[0258] なお、 基地局 3 1 0 1は、 図 2 0に示すフローチヤートの 「終了」 まで処 理が到達した場合であっても、 受信中のセンサデータについては、 受信を継 続してよい。

[0259] 次に、 図 2 0に示すフローチヤートを説明する。

[0260] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2から送信要求通知を受信したかどうかを 判断する 3 7 0 1) 。

[0261 ] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2から送信要求通知を受信した場合 3 7 〇 1 : 丫6 3) 、 送信要求通知に含まれる情報を通信管理口巳 として記憶部 3 3 0 4に格納する 3 7 0 2) 。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 通信管理口 巳の内容に基づいて優先度を算出し、 当該算出結果によって通信管理口巳の 内容を更新する 3 7 0 3) 。

[0262] 優先度は、 車両 3 1 0 2と基地局 3 1 0 1の間のセンサデータの受信の優 先度を示す情報である。 例えば、 複数の車両 3 1 0 2が存在する場合、 基地 局 3 1 0 1は、 優先度の高い車両 3 1 0 2からのセンサデータを優先して受 信する。 なお、 優先度の算出例については後述する。

[0263] また、 通信管理口巳は、 車両 3 1 0 2から受信した送信要求通知に含まれ る情報、 算出された優先度、 及び、 センサデータの受信状況を示す情報を含 む口巳である。 通信管理口巳は、 優先度の算出、 センサデータを受信中であ るかどうかの判断、 及び、 未完了の送信要求があるかどうかの判断等に 使用 \¥0 2020/175604 51 卩(:170? 2020 /007945

される。

[0264] 次に、 基地局 3 1 0 1は、 通信管理口巳の内容から、 車両 3 1 0 2からセ ンサデータを受信中であるかどうかを判断す る 3 7 0 4) 。 基地局 1 0は 、 センサデータを受信中と判断した場合 3 7 0 4 : 丫 6 3 ) 、 フローチャ -卜の処理については終了するが、 受信を継続する。

[0265] 基地局 3 1 0 1は、 センサデータを受信中でない場合 (53 7 0 4 : 1\1〇)

、 通信管理口巳の内容に基づいて、 優先度に基づいて選択した車両 3 1 0 2 に対して通信指示を送信する 3 7 0 5) 。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 通 信管理 0巳の内容を、 優先度に基づいて選択した車両 3 1 0 2からのセンサ データを受信中であることを示すステータス に更新し、 車両 3 1 0 2からの データ受信を開始する 3 7 0 6) 。

[0266] —方、 基地局 3 1 0 1は、 33 7 0 1 において、 車両 3 1 0 2から送信要求 通知を所定時間内に受信しなかった場合 (53 7 0 1 : 1\1〇) 、 車両 3 1 0 2 から送信完了通知を受信したかどうかを判断 する 3 7 0 7) 。

[0267] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2から送信完了通知を受信しなかった場合

3 7 0 7 : 1\1〇) 、 本処理を終了する。

[0268] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2から送信完了通知を受信した場合 3 7

0 7 : 丫㊀ 3) 、 次の処理を行う。

[0269] すなわち、 基地局 3 1 0 1は、 送信を完了した車両 3 1 0 2の情報を通信 管理口巳から削除する 3 7 0 8) 。 基地局 3 1 0 1は、 送信を完了した車 両 3 1 0 2との無線リンクを切断する 3 7 0 9) 。 基地局 3 1 0 1は、 記 憶部 3 3 0 4に保持される通信管理口巳を参照し、 未完了の送信要求が存在 するかどうかを判断する 3 7 1 0) 。 基地局 3 1 0 1は、 未完了の送信要 求が存在する場合 (53 7 1 0 : V 6 3) , 53 7 0 3の優先度の算出処理へ 進み、 未完了の送信要求が存在しない場合 3 7 1 0 : N 0) 、 処理を終了 する。

[0270] 以上の処理により、 基地局 3 1 0 1は、 複数の車両 3 1 0 2からセンサデ —夕の送信要求通知を受けた場合、 車両 3 1 0 2の優先度に基づいてデータ \¥0 2020/175604 52 卩(:170? 2020 /007945

を取得できる。

[0271 ] 次に、 基地局 3 1 0 1 における優先度の決定方法について説明する 。

[0272] 基地局 3 1 0 1は、 各車両 3 1 0 2の空き容量を比較し、 空き容量の小さ い車両 3 1 0 2から順に高い優先度を設定してよい。 すなわち、 基地局 3 1 0 1は、 空き容量の小さい車両 3 1 0 2からのセンサデータの受信を優先す る。 これにより、 次回以降のセンサデータの取得において、 車両 3 1 0 2の 記憶部 3 4 0 4の空き容量が不足するおそれが最も高い車 3 1 0 2に対し て、 その可能性を低減できる。 すなわち、 車両 3 1 0 2が、 記憶部 3 4 0 4 の空き容量の不足のために新たなセンサデー タを取得することが困難になる 可能性を低減できる。

[0273] 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 各車両 3 1 0 2の空き容量と送信対象のセン サデータの容量の情報とに基づいて、 各車両 3 1 0 2の優先度を算出しても よい。 この場合、 送信要求通知に、 送信対象のセンサデータの容量を示す情 報が含まれてよい。

[0274] 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 送信対象のセンサデータの容量から記憶部 3 4〇 4の空き容量を減算した値の大きい車両 3 1 0 2から順に、 高い優先度 を設定してよい。 つまり、 送信対象のセンサデータの容量がより大きく 、 記 憶部 3 4 0 4の空き容量がより小さい車両 3 1 0 2の優先度がより高い。

[0275] 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 送信対象のセンサデータの容量を記憶部 3 4 〇 4の空き容量で除算した値の大きい車両 3 1 0 2から順に、 高い優先度を 設定してよい。 つまり、 送信対象のセンサデータの容量が同じである 車両 3 1 0 2同士は、 記憶部 3 4 0 4の空き容量が小さい車両 3 1 0 2の優先度が 局い

[0276] 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 各車両 3 1 0 2の空き容量と、 新たなセンサ データの取得のための所要の空き容量 (所要空き容量) とに基づいて、 各車 両 3 1 0 2の優先度を算出してもよい。 この場合、 送信要求通知には、 所要 空き容量を示す情報が含まれてよい。 つまり、 次回以降のセンサデータの取 得で、 最も容量不足となる可能性の高い車両 3 1 0 2の優先度が高くなる。 \¥0 2020/175604 53 卩(:170? 2020 /007945

[0277] 車両 3 1 0 2は、 データ取得を行う際のデータ容量に基づき、 所要空き容 量を算出してよい。 所要空き容量は、 あらかじめ記憶部 3 4 0 4に保持され てよい。 又は、 所要空き容量は、 前回のデータ取得時のデータ容量を用いて 算出されてよい。 又は、 所要空き容量は、 データ取得時のデータレートと次 回のデータ取得時間から算出されてよい。

[0278] 基地局 3 1 0 1は、 所要空き容量から空き容量を減算した値のよ り大きい 車両 3 1 0 2に対して、 より高い優先度を設定してよい。 又は、 基地局 3 1 〇 1は、 所要空き容量を空き容量で除算した値のより 大きい車両 3 1 0 2に 対して、 より高い優先度を設定してよい。 これにより、 次回以降のセンサデ —夕取得において、 車両 3 1 0 2の記憶部 3 4 0 4の空き容量が不足するお それが最も高い車両 3 1 0 2に対して、 その可能性を低減できる。

[0279] また、 車両 3 1 0 2は、 通信可能エリア 3 1 0 3内の滞在可能時間を示す 情報を有してもよい。 この場合、 車両 3 1 0 2は、 滞在可能時間を示す情報 を送信要求通知に含めて送信してよい。 基地局 3 1 0 1は、 上述した情報に 加えて当該滞在可能時間も用いて、 優先度を算出してよい。

[0280] 例えば、 車両 3 1 0 2は、 空き容量、 所要空き容量、 及び、 滞在可能時間 を示す情報を送信要求通知に含めて送信する 。 基地局 3 1 0 1は、 所要空き 容量から空き容量を減算した値を滞在可能時 間で除算することにより、 所要 空き容量確保のために求められる所要スルー プッ ト値を算出する。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 算出した所要スループッ ト値のより大きい車両 3 1 0 2 を、 より高い優先度に設定する。 これにより、 次回以降のデータ取得におい て、 車両 3 1 0 2の記憶部 3 4 0 4の空き容量が不足するおそれが最も高い 車両 3 1 0 2に対して、 その可能性を低減できる。

[0281 ] また、 車両 3 1 0 2は、 滞在可能時間を示す情報に代えて、 転送完了期限 の時刻を示す情報を送信要求通知に含めて送 信してもよい。 この場合、 基地 局 3 1 0 1は、 現在時刻と転送完了期限の時刻とを比較し、 時刻に応じた滞 在可能時間を算出してよい。

[0282] また、 車両 3 1 0 2は、 実効のスループッ ト値を送信要求通知に含めて送 \¥0 2020/175604 54 卩(:170? 2020 /007945

信してもよい。 この場合、 基地局 3 1 0 1は、 送信要求通知に含まれる、 空 き容量、 所要空き容量、 及び滞在可能時間から、 所要のスループッ ト値を算 出する。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 算出したスループッ ト値と実効のスル —プッ ト値とを比較することにより、 車両 3 1 0 2が滞在可能時間内に所要 空き容量を確保できる分のセンサデータの送 信を完了できるかどうかを判断 してよい。 基地局 3 1 0 2は、 滞在可能時間内に所要空き容量を確保できる 分のセンサデータの送信を完了することが困 難であると判断した場合、 車両 3 1 0 2のドライバに対して、 次のうちの少なくとも 1つの情報を送信して よい。 車両 3 1 0 2は、 当該情報を受信し、 車載ディスプレイに表示してよ い。

-滞在可能時間内に送信を完了することが困 であることを示す情報 滞在時間の延長を提案する情報

- より高速な通信が可能な基地局 3 1 0 1への移動を提案する情報 -次回のセンサデータ取得時間の短縮を提案 る情報

-次回のセンサデータ取得レートの低減を提 する情報

[0283] また、 基地局 3 1 0 1は、 優先度に加えて、 通信に必要な残り時間を算出 してもよい。

[0284] 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 送信対象のセンサデータの容量又は所要空き 容量を確保する分のセンサデータの容量と、 スループッ トの推定値又は継続 中の通信のスループッ トと、 に基づいて、 センサデータの通信に要する時間 を算出する。 基地局 3 1 0 1は、 算出したセンサデータの通信に用いる残り 時間を車両 3 1 0 2へ送信してよい。 車両 3 1 0 2は、 送信された残り時間 を、 車載ディスプレイ等に表示することにより、 ドライバへ知らせてよい。 これにより、 ドライバは、 次回のセンサデータ取得に向けての準備がで きる

[0285] 優先度は、 次の車両 3 1 0 2の記憶部 3 4 0 4の空き容量に関する情報の 少なくとも 1つを用いて算出されてよい。

-次回のセンサデータ取得で得られるセンサ ータの容量の推定値 \¥0 2020/175604 55 卩(:170? 2020 /007945

-センサデータの種類

センサデータ取得レート (〇匕 3)

-次回のデータ取得の予定時刻

-次回の基地局と通信を行う予定時刻

-スループツ ト期待値

-過去のスループツ ト履歴

-基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1から送信された信号の 3 3 丨

[0286] <動作例 3 _ 1 >

次に、 図 1 9、 図 2 0、 図 2 1及び図 2 2を参照して、 無線通信システム の動作例について説明する。 なお、 以下の説明は、 まず車両 3 1 0 2八が通 信可能エリア 3 1 0 3内に入りセンサデータの送信を開始後、 当該送信が完 了する前に、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2(3が通信可能エリア 3 1 0 3 内に入る場合の動作の説明である。

[0287] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2八から基地局 3 1 0 1へのセンサデータ の送信が完了した後、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2(3から送信された送 信要求通知に基づいて、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2(3の優先度を判断 する。

[0288] ここで、 車両 3 1 0 2 、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2(3からの送信 要求通知は、 それぞれ、 図 2 1の ( 3 ) 、 ( 及び (〇) に示す情報を含 む。 すなわち、 図 2 1 に示すように、 送信要求通知は、 車両 3 1 0 2の識別 I 口と、 車両 3 1 0 2内の記憶部 3 4 0 4の空き容量を示す情報とを含む。 例えば、 基地局 3 1 0 1は、 空き容量のより小さい車両 3 1 0 2巳をより高 い優先度に設定する。

[0289] 車両 3 1 0 2八は、 通信可能エリア 3 1 0 3内に入った後、 図 1 9のフロ —チヤートに示すように、 送信要求通知を基地局 3 1 0 1へ送信し (図 1 9 の 3 6 0 5) 、 基地局 3 1 0 1からの通信指示を受信するまで待機する (図 1 9の 3 6 0 6) 。

[0290] 基地局 3 1 0 1は、 図 2 0のフローチヤートに示すように、 送信要求通知 \¥0 2020/175604 56 卩(:170? 2020 /007945

に含まれる情報を通信管理口巳として記憶 部 3 3 0 4に保持し (図 2 0の 3 7 0 2) 、 優先度を算出する (図 2 0の 33 7 0 3) 。

[0291 ] このとき、 通信管理口巳には、 車両 3 1 0 2 からの情報が保持され、 他 の車両 3 1 0 2巳、 1 0 2(3からの情報は保持されていない。 したがって、 基地局 3 1 0 1は、 要求のあった車両 3 1 0 2八の優先度を 「 1」 に設定す る (図 2 2の ( 3 ) 参照) 。 なお、 図 2 2に示す通信管理 0巳は、 値が小さ いほど高い優先度を示す例である。

[0292] この時点では、 センサデータ受信中の車両は存在しない。 よって、 基地局

3 1 0 2は、 図 2 0の 33 7 0 4にて、 センサデータ受信中の車両は存在しな いと判断し、 図 2 0の 33 7 0 5にて、 優先度の最も高い車両 3 1 0 2 に対 して通信指示を送信する。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 通信管理口巳におけ る車両 3 1 0 2八のデータ受信中の項目を 「丫 6 3 」 に変更する。

[0293] 車両 3 1 0 2 は、 基地局 3 1 0 1から上記の通信指示を受信し (図 1 9 の 3 6 0 6 : 丫 6 3) 、 基地局 3 1 0 1 に対して、 センサデータの送信を開 始する (図 1 9の 33 6 0 7) 。 基地局 3 1 0 1は、 当該センサデータの受信 を開始する (図 2 0の 33 7 0 6) 。

[0294] 車両 3 1 0 2 がセンサデータを送信中に、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1

0 2(3が通信可能エリア内に入る。 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2〇は、 それぞれ、 基地局 3 1 0 1 に対して送信要求通知を送信し (図 1 9の 33 6 0 5) 、 基地局 3 1 0 1からの通信指示を受信するまで待機する (図 1 9の 3 6 0 6) 0

[0295] 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2巳及び車両 3 1 0 2(3のそれぞれから送 信要求通知を受信する場合、 送信要求通知に含まれる情報を、 通信管理口巳 として記憶部 3 3 0 4に保持する (図 2 0の 33 7 0 2) 。 そして、 基地局 3 1 〇 1は、 優先度を算出する (図 2 0の 3 7 0 3) 。

[0296] 当該算出の結果、 基地局 3 1 0 1は、 図 2 2の (匕) に示すように、 空き 容量が少ない車両 3 1 0 2巳、 1 0 2〇に対して車両 3 1 0 2八よりも高い 優先度を設定する。 しかし、 基地局 3 1 0 1は、 図 2 0の 33 7 0 4において \¥0 2020/175604 57 卩(:170? 2020 /007945

、 車両 3 1 0 2八からのデータを受信中と判断するため、 図 2 0に示すフロ —チヤートの処理を終了する。

[0297] 図 1 9に示すように、 車両 3 1 0 2八からのセンサデータの送信が完了し た後、 車両 3 1 0 2 は、 基地局 3 1 0 1 に対して送信完了通知を送信し ( 図 1 9の 33 6 0 9) 、 無線リンクを切断する (図 1 9の 33 6 1 0) 。

[0298] 図 2 0に示すように、 基地局 3 1 0 1は、 当該送信完了通知を受信した後 (図 2 0の 33 7 0 7) 、 送信を完了した車両 3 1 0 2 の情報を通信管理 0 巳から削除し (図 2 0の 33 7 0 8、 図 2 2の (〇) ) 、 無線リンクを切断す る (図 2 0の 3 7 0 9) 。

[0299] 次に、 基地局 3 1 0 1は、 通信管理口巳を参照して、 未完了の送信要求が あるかどうかを確認する (図 2 0の 33 7 1 0) 。 このときの通信管理 0巳は 図 2 2の (〇) に示す状態であるので、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2巳 及び車両 3 1 0 2(3からの送信要求が未完了であると判断す 。

[0300] 次に、 基地局 3 1 0 1は、 図 2 0の 33 7 0 3にて、 優先度を算出する。

[0301 ] 当該算出の結果、 車両 3 1 0 2巳の方が車両 3 1 0 2(3よりも優先度が高 い。 そこで、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2巳に対して通信指示を送信し 、 図 2 2の ( ) に示すように、 通信管理口巳を更新する (図 2 0の 33 7 0 5) 。 そして、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2巳からのセンサデータの受 信を開始する (図 2 0の 33 7 0 6) 。

[0302] 基地局 3 1 0 1は、 図 2 0に示す処理を繰り返し、 車両 3 1 0 2巳からの センサデータの受信を完了した後、 車両 3 1 0 2〇からのセンサデータの受 信を行う。

[0303] 以上の動作により、 基地局 3 1 0 1は、 記憶部 3 4 0 4の空き容量の小さ い車両 3 1 0 2から優先的にセンサデータを受信できる。

[0304] なお、 本実施の形態では、 基地局 3 1 0 1は、 或る車両 3 1 0 2からの送 信要求通知を受信した際に、 既に他の車両 3 1 0 2からのセンサデータを受 信中である場合、 当該他の車両 3 1 0 2からのセンサデータの受信が完了し た後に、 再度、 優先度の算出から行っている。 しかし、 後から受信した送信 \¥0 2020/175604 58 卩(:170? 2020 /007945

要求通知の送信元の車両 3 1 0 2の優先度の方が、 受信中のセンサデータの 送信元の車両 3 1 0 2の優先度よりも高い場合、 基地局 3 1 0 1は、 次のよ うに動作してよい。

[0305] すなわち、 基地局 3 1 0 1は、 受信中のセンサデータの受信処理を中断し 、 優先度の高い方の車両 3 1 0 2からのセンサデータの受信を開始してよい 。 図 2 3は、 この場合の車両 3 1 0 2の処理例を示すフローチヤートである 。 図 2 4は、 この場合の基地局 3 1 0 1の処理例を示すフローチヤートであ る。 図 2 3及び図 2 4は、 それぞれ、 図 1 9及び図 2 0と処理が異なる部分 に、 異なる番号を付与している。 以下、 図 2 3及び図 2 4を参照して、 図 1 9及び図 2 0とは異なる部分の処理ついて説明する。

[0306] 図 2 3に示すように、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1へのセンサデータ 送信中に、 基地局 3 1 0 1からの中断指示が有るかどうかを判断する (54 0 0 1 ) 。 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1からの中断指示が無い場合 4 0 0 1 : 1\1〇) 、 3 6 0 8の処理を行う。

[0307] 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1から中断指示を受信した場合 (54 0 0 1

: 丫 6 3 ) 、 センサデータの送信を中断する (54 0 0 2 ) 。 車両 3 1 0 2は 、 その時点での送信対象のセンサデータの容量 と、 車両 3 1 0 2内の記憶部 3 4 0 4の空き容量を算出する 4 0 0 3 ) 。 車両 3 1 0 2は、 算出した情 報に基づいて、 基地局 3 1 0 1 に対して送信要求通知を送信し (53 6 0 5 )

、 基地局 3 1 0 1からの通信指示を待機する 3 6 0 6 ) 。

[0308] 図 2 4に示すように、 基地局 3 1 0 1は、 33 7 0 4の処理でセンサデータ を受信中と判断した場合 (53 7 0 4 : 3 ) , 通信管理口巳の内容に基づ いて、 受信中のセンサデータの送信元の車両 3 1 0 2が最も高い優先度であ るかどうかを判断する 4 1 0 1 ) 。

[0309] 受信中のセンサデータの送信元の車両 3 1 0 2が最も高い優先度である場 合 4 1 0 1 : 丫6 3 ) 、 基地局 3 1 0 1は、 当該センサデータの受信を継 続する。

[0310] —方、 受信中のセンサデータの車両 3 1 0 2よりも高い優先度の車両 3 1 \¥02020/175604 59 卩(:170? 2020 /007945

02が存在する場合 (54 1 01 : N 0) 、 受信中のセンサデータの送信元の 車両 3 1 02に対して中断指示を送信し、 センサデータの受信を中断する 4 1 02) 。 そして、 基地局 3 1 01は、 より高い優先度の車両 3 1 02に 対して通信指示を送信し 3705) 、 センサデータの受信を開始する 3706) 。

[0311] 以上の処理によれば、 基地局 3 1 01は、 車両 3 1 02からのセンサデー 夕を受信中であっても、 より優先度の高い車両 3 1 02からのセンサデータ の受信を優先することができる。

[0312] <動作例 3_2>

次に、 図 23、 図 24、 図 25及び図 26を参照して、 無線通信システム の動作例 3— 2について説明する。 動作例 3— 1では、 車両 3 1 02から、 記憶部 3404の空き容量及び識別丨 0を基地局 3 1 01へ通知する。 動作 例 3 _ 2では、 追加的に、 所要空き容量、 及び、 転送完了期限の時刻の情報 もあわせて通知する。 基地局 3 1 01は、 これらの情報から、 滞在可能時間 、 所要スループッ ト、 及び、 優先度を算出する。 なお、 動作例 3 _ 1で説明 した動作と同じ動作については、 説明を省略し、 異なる部分の動作について 説明する。 また、 各車両 3 1 02八、 1 02巳、 1 02〇の送信要求通知の 例は、 それぞれ、 図 25の (3) 、 (匕) 、 (〇) である。 また、 基地局 3 1 〇 1が、 各送信要求通知を受信し、 時刻 「1 3 : 00 : 00」 に優先度を 算出した場合の動作例を説明する。

[0313] 車両 3 1 02は、 図 23の 33605において、 送信データ容量及び空き容 量の情報に加え、 所要空き容量、 及び、 転送完了期限の時刻の情報を含む送 信要求通知を、 基地局 3 1 01へ送信する。 なお、 転送完了期限とは車両 3 1 02から基地局 3 1 01へのセンサデータの転送を完了しているこ が望 ましい時刻であり、 一例としては、 車両 3 1 02が通信エリアから出る時刻 であり、 車両 3 1 02がバスである場合は出発時刻であり、 車両 3 1 02が タクシ—である場合は勤務開始時刻である。 別の一例としては、 勤務時間が 終了するため、 車両 3 1 02のエンジンを切る時刻、 もしくは、 車両 3 1 0 \¥0 2020/175604 60 卩(:170? 2020 /007945

2の車載無線通信装置 3 2 0 3の電源を切る時刻である。

[0314] 基地局 3 1 0 1は、 各車両 3 1 0 2からの送信要求通知を受信し、 滞在可 能時間、 所要スループッ ト、 及び、 優先度を算出する。 そして、 基地局 3 1 〇 1は、 優先度の最も高い車両 3 1 0 2に対して通信指示を送信する。

[0315] 図 2 6の (3) は、 時刻 「1 3 : 0 0 : 0 0」 時点における通信管理口巳 の一例を示す。 ここで、 滞在可能時間は、 転送完了期限から現在時刻を減算 して算出される。 また、 所要スループッ トは、 下記の式によって算出される 所要スループッ ト = (所要空き容量 (〇巳) 一空き容量 (〇 巳) ) X 8 /滞在可能時間 (3 6 0)

[0316] 基地局 3 1 0 1は、 所要スループッ トのより大きい車両 3 1 0 2を、 より 高い優先度に設定する。 図 2 6の (3) に示すように、 車両 3 1 0 2八の優 先度 「 1」 が最も高いため、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2八に対して通 信指示を送信し、 車両 3 1 0 2八からのセンサデータの受信を開始する。 つ まり、 センサデータの送信に最も負荷のかかる車両 3 1 0 2の優先度が高い

[0317] また、 このように現在時刻に基づいて優先度を算出 する場合、 現在時刻は 変化するため、 基地局 3 1 0 1は、 定期的に優先度を算出してよい。 この場 合、 基地局 3 1 0 1は、 図 2 4のフローチヤートに示す、 優先度の算出処理 (53 7 0 3) 及びそれ以降の処理を、 タイマや時計などに基づいて定期的に 実行してよい。 もしくは、 車両 3 1 0 2は、 空き容量の算出処理及び送信要 求通知の基地局 3 1 0 1への送信処理を、 タイマや時計などに基づいて定期 的に実行してよい。 これにより、 車両 3 1 0 2は、 状況の変化に対応した送 信要求通知を基地局 3 1 0 1へ通知することができ、 基地局 3 1 0 1は、 状 況に応じた優先度の判断ができる。 車両 3 1 0 2の状況の変化の例は、 時刻 の変化、 空き容量の変化、 所要空き容量の変化、 又は、 8 3 3 丨の変化であ る。 なお、 車両 3 1 0 2は、 センサデータの送信中及び/又は通信指示の 信中であっても、 定期的な空き容量の算出及び送信要求通知の 送信を実行し \¥0 2020/175604 61 卩(:170? 2020 /007945

てよい。

[0318] 次に、 基地局 3 1 0 1が、 図 2 6の (3) の判断結果が時刻 「1 3 : 0 0

: 〇〇」 であり、 判断後から 1 〇分後に優先度を再度算出する場合の例につ いて説明する。

[0319] 車両 3 1 0 2 から基地局 3 1 0 1へのセンサデータの実際の転送速度が

2◦匕 3である場合、 車両 3 1 0 2八は、 1 0分間で 1 5 0◦巳ソ ㊀の センサデータを送信する。 基地局 3 1 0 1が、 現在時刻 「1 3 : 1 0 : 0 0 」 に応じて滞在可能時間、 所要スループッ ト、 及び、 優先度を再度算出した 場合、 車両 3 1 0 2 の空き容量が増加したため、 所要スループッ トが低下 し、 通信管理口巳は、 図 2 6の (匕) に示す状態となる。 図 2 6の (匕) に 示す状態では、 車両 3 1 0 2(3の優先度が最も高い。

[0320] 基地局 3 1 0 1は、 図 2 6の (匕) に示す通信管理口巳を参照し、 車両 3

1 〇 2八に対して中断指示を送信してセンサデー の受信を中断する。 そし て、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2(3に対して通信指示を送信し、 車両 3 1 〇 2〇からのセンサデータの受信を開始する。

[0321 ] 以上の処理によれば、 基地局 3 1 0 1は、 継続中のデータ受信を中断し、 優先度の最も高い車両 3 1 0 2からのセンサデータを受信できる。

[0322] また、 送信要求通知には、 所要空き容量、 及び、 転送完了期限の時刻の情 報が含まれるので、 基地局 3 1 0 1は、 状況に応じた優先度の判断ができ、 優先度の高い車両 3 1 0 2からのセンサデータを受信できる。 よって、 車両 3 1 0 2の空き容量が不足するおそれが最も高い車 3 1 0 2に対して、 そ の可能性を低減できる。

[0323] なお、 上述では、 1台の車両 3 1 0 2が順々にセンサデータを送信する例 を説明した。 しかし、 基地局 3 1 0 1は、 複数のチヤネルを用いる、 または 、 時分割によって、 複数の無線通信を同時に行うことができる場 合、 優先度 が上位の複数の車両 3 1 0 2からセンサデータを同時に受信してもよい な お、 「同時」 は、 「並行」 又は 「一緒」 といった他の用語に読み替えられて よい。 \¥0 2020/175604 62 卩(:170? 2020 /007945

[0324] この場合、 同時通信が可能な車両 3 1 0 2の最大数をあらかじめ定めてお き、 図 2 0のフローチヤートにおける 33 7 0 4の判断を、 「同時通信が可能 な最大数の車両から受信中かどうか」 に置き換えてよい。 これにより、 基地 局 3 1 0 1は、 上位の優先度の複数の車両 3 1 0 2から同時にセンサデータ を受信できる。

[0325] また、 上記 33 7 0 4の判断の置き換えに加えて、 図 2 4のフローチヤート において、 54 1 0 1の判断を 「優先度が上位の、 同時通信が可能な最大数の 車両からデータ受信を継続中?」 に置き換えてよい。 そして、 置き換えた 4 1 0 1の判断が N 0の場合、 つまり優先度の低い車両 3 1 0 2からのセンサ データの受信を継続中である場合、 基地局 3 1 0 1は、 次の処理を行ってよ い。 すなわち、 基地局 3 1 0 1は、 継続中のデータ受信のうち優先度の最も 低い車両 3 1 0 2に対して中断指示を送信してセンサデータ 受信を中断し 4 1 0 2 ) 、 優先度の最も高い車両 3 1 0 2に対して通信指示を送信する 3 7 0 5 ) 〇

[0326] これにより、 基地局 3 1 0 1は、 複数の車両 3 1 0 2との同時通信が可能 となり、 優先度の高い複数の車両 3 1 0 2から同時にセンサデータを受信で きる。

[0327] なお、 上述した無線通信システムは、 車両 3 1 0 2と基地局 3 1 0 1の間 の無線リンクを、 センサデータの送受信が完了した後に切断す る。 しかし、 無線通信システムの動作は、 これに限定されない。 例えば、 無線通信システ ムは、 無線通信のリンク数に上限がない場合、 又は、 上限リンク数まで余裕 がある場合、 切断せずに、 無線リンクの接続を維持してもよい。

[0328] なお、 上述した無線通信システムは、 基地局 3 1 0 1がデータ解析装置 3

2 0 2を具備し、 データ解析装置 3 2 0 2がセンサデータの蓄積及び解析を 行う。 しかし、 無線通信システムは、 この構成に限定されない。 例えば、 基 地局 3 1 0 1は、 基地局無線通信装置 3 2 0 1の外部接続部 3 3 0 3を介し て外部ネッ トワークに接続し、 外部ネッ トワークに接続された装置にてセン サデータの蓄積及び/又は解析を行ってもよ 。 これにより、 データ解析装 \¥0 2020/175604 63 卩(:170? 2020 /007945

置 3 2 0 2の記憶容量に制限されずに、 センサデータの蓄積が可能になる。 また、 データ解析装置の計算リソースに制限されず に、 外部ネッ トワークに 接続された計算リソースを利用した解析が可 能になる。

[0329] なお、 上述した無線通信システムでは、 車両 3 1 0 2が外部接続部 3 4 0

3を具備し、 外部接続部 3 4 0 3を介してデータ取得装置 3 2 0 4と接続さ れる。 しかし、 無線通信システムは、 この構成に限定されない。 例えば、 車 両 3 1 0 2は、 無線部 3 4 0 1 を介してデータ取得装置 3 2 0 4と接続され る構成であってもよい。 これにより、 車外や車内の車載無線通信装置 3 2 0 3から離れた場所に設置されたデータ取得装 3 2 0 4で取得されたセンサ データを基地局 3 1 0 1へ転送できる。

[0330] なお、 上述した無線通信システムでは、 車両 3 1 0 2がデータ取得装置 3

2 0 4を具備し、 データ取得装置 3 2 0 4がセンサデータを取得する。 しか し、 無線通信システムは、 この構成に限定されない。 例えば、 データ取得装 置 3 2 0 4が車両 3 1 0 2外に設定され、 通信部を具備する場合、 車両 3 1 0 2は、 車載無線通信装置 3 2 0 3の外部接続部 3 4 0 3を介して、 センサ データを保持する車両 3 1 0 2外に設定されたデータ取得装置 3 2 0 4の通 信部に接続し、 当該装置からセンサデータを取得する構成で あってもよい。 または、 車両 3 1 0 2は、 無線部 3 4 0 1 を介してセンサデータを保持する 車両 3 1 0 2外に設定されたデータ取得装置 3 2 0 4に接続し、 当該装置か らセンサデータを取得する構成であってもよ い。

[0331 ] これにより、 車両 3 1 0 2は、 データ取得装置 3 2 0 4の設置の自由度が 増し、 工場出荷時にデータ取得装置 3 2 0 4が設置されていなくても、 デー 夕取得装置 3 2 0 4を後付けすることができる。 このため、 車両 3 1 0 2は 、 後付けされたデータ取得装置 3 2 0 4によって取得、 蓄積されたセンサデ —夕を、 外部接続部 3 4 0 3又は無線部 3 4 0 1 を介して記憶部 3 4 0 4に 転送できる。 そして、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1の通信可能エリア 3 1 0 3内に移動後、 基地局 3 1 0 1 に対して当該センサデータを送信できる 。 すなわち、 基地局 3 1 0 1は、 車両 3 1 0 2に後付けされたデータ取得装 \¥0 2020/175604 64 卩(:17 2020 /007945

置 3 2 0 4で取得されたセンサデータを、 車両 3 1 0 2を介して、 収集でき る。

[0332] また、 これにより、 車両 3 1 0 2は、 交差点又は路側帯のような基地局 3

1 0 1から離れた場所に設置され、 基地局 3 1 0 1 と直接通信しないデータ 取得装置 3 2 0 4によって取得及び蓄積されたセンサデータ 、 当該交差点 又は路側帯の近隣を通過する場合に、 車両 3 1 0 2の外部接続部 3 4 0 3又 は無線部 3 4 0 1 を介して記憶部 3 4 0 4に転送できる。 そして、 車両 3 1 0 2は、 基地局 3 1 0 1の通信可能エリア 3 1 0 3内に移動後、 基地局 3 1 0 1 に対して当該センサデータを送信できる。 すなわち、 基地局 3 1 0 1は 、 交差点又は路側帯のような基地局 3 1 0 1から離れた場所に設置され、 基 地局 3 1 0 1 と直接通信しないデータ取得装置 3 2 0 4で取得されたセンサ データを、 車両 3 1 0 2を介して、 収集できる。

[0333] なお、 上述した無線通信システムでは、 送信要求通知は、 車両 3 1 0 2の 識別丨 口を含む。 しかし、 無線通信システムは、 この構成に限定されない。 例えば、 基地局 3 1 0 1の無線部 3 3 0 1は、 送信要求通知を受信した場合 、 送信元の車両 3 1 0 2の識別丨 0を認識し、 識別丨 口を通信管理 0巳に格 納してもよい。 これにより、 車両 3 1 0 2の処理負荷が軽減する。

[0334] (実施の形態 4)

実施の形態 3において、 基地局無線通信装置 3 2 0 1は、 1つの無線部 3 3 0 1 を有し、 車載無線通信装置 3 2 0 3は、 1つの無線部 3 4 0 1 を有す る場合について説明した。 また、 実施の形態 3では、 無線部 3 3 0 1、 3 4 0 1 による無線通信によって、 センサデータ、 送信要求通知、 送信完了通知 、 及び、 通信指示が送受信される場合について説明し た。

[0335] 実施の形態 4では、 基地局無線通信装置及び車載無線通信装置が 、 それぞ れ、 複数の無線部を有する例を説明する。 複数の無線部は、 用途に応じて使 い分けられてよい。 また、 複数の無線部は、 同じ無線通信方式を用いてもよ い。 或いは、 複数の無線部は、 互いに異なる無線通信方式を用いてもよい。

[0336] 例えば、 通知や指示等の制御信号の無線通信には、 通信可能エリアがミリ \¥0 2020/175604 65 卩(:170? 2020 /007945

波よりも広いマイクロ波を用い、 センサデータの送受信には、 マイクロ波よ りも高速な通信が可能なミリ波を用いる。 これにより、 無線通信システムは 、 より安定した制御ができ、 高速な無線通信を効率的に実施できる。

[0337] 以下、 基地局無線通信装置、 及び、 車載無線通信装置が、 複数の異なる無 線通信方式に対応した無線部を具備する場合 の例について説明する。 なお、 以下の説明にて用いる図面には、 実施の形態 3と異なる部分に対して異なる 参照符号が付与され、 実施の形態 3と共通の構成要素及び処理に対しては共 通の参照符号が付与される。 また、 以下の説明において、 実施の形態 3にて 説明済みの内容については、 省略する。

[0338] <無線通信システムの構成 >

図 2 7は、 実施の形態 4における無線通信システムの概要を示す図 ある

[0339] 図 2 7において、 基地局 4 2 0 1及び車両 4 2 0 2は、 マイクロ波及びミ リ波による無線通信方式に対応する。 基地局 4 2 0 1 と車両 4 2 0 2とは、 マイクロ波による通信可能エリア 4 2 0 3内で、 マイクロ波を用いて無線通 信を行う。 また、 基地局 4 2 0 1 と車両 4 2 0 2とは、 ミリ波による通信可 能エリア 4 2 0 4内で、 ミリ波を用いて無線通信を行う。 互いに異なる複数 の無線通信は、 それぞれ独立しており、 同時通信が可能である。

[0340] 図 2 8は、 実施の形態 4における無線通信システムの構成例を示す ロッ ク図である。 図 2 8に示すように、 基地局 4 2 0 1は、 基地局無線通信装置 4 3 0 1、 及び、 データ解析装置 3 2 0 2を備える。

[0341 ] 基地局無線通信装置 4 3 0 1は、 マイクロ波による通信可能エリア 4 2 0

3内に位置する車両 4 2 0 2と、 マイクロ波による無線通信によって接続さ れる。 基地局無線通信装置 4 3 0 1は、 ミリ波による通信可能エリア 4 2 0 4内に存在する車両 4 2 0 2と、 ミリ波による無線通信によって接続される 。 基地局無線通信装置 4 3 0 1は、 車両 4 2 0 2から、 送信要求通知、 セン サデータ、 及び、 送信完了通知を受信する。 基地局無線通信装置 4 3 0 1は 、 車両 4 2 0 2に対して通信指示を送信する。 基地局無線通信装置 4 3 0 1 \¥0 2020/175604 66 卩(:170? 2020 /007945

は、 データ解析装置 3 2 0 2に対してセンサデータを送信する。

[0342] 図 2 8に示すように、 車両 4 2 0 2は、 車載無線通信装置 4 3 0 2、 及び 、 データ取得装置 3 2 0 4を備える。

[0343] 車載無線通信装置 4 3 0 2は、 データ取得装置 3 2 0 4からセンサデータ を受信する。 車載無線通信装置 4 3 0 2は、 基地局 4 2 0 1 に対して、 マイ クロ波による無線通信、 及び、 ミリ波による無線通信により、 送信要求通知 、 センサデータ、 及び、 送信完了通知を送信し、 基地局 4 2 0 1から通信指 示を受信する。

[0344] 図 2 9は、 実施の形態 4における基地局無線通信装置 4 3 0 1の構成例を 示すブロック図である。 図 2 9に示すように、 基地局無線通信装置 4 3 0 1 は、 マイクロ波無線部 4 4 0 1、 ミリ波無線部 4 4 0 2、 制御部 3 3 0 2、 外部接続部 3 3 0 3、 記憶部 3 3 0 4、 及び、 データ転送管理部 3 3 0 5を 有する。

[0345] マイクロ波無線部 4 4 0 1は、 マイクロ波によって車両 4 2 0 2との間で 無線リンクを接続する。 マイクロ波無線部 4 4 0 1は、 車両 4 2 0 2から送 信要求通知、 及び、 送信完了通知を受信する。 マイクロ波無線部 4 4 0 1は 、 車両 4 2 0 2に対して通信指示を送信する。

[0346] ミリ波無線部 4 4 0 2は、 ミリ波によって車両 4 2 0 2との間で無線リン クを接続する。 ミリ波無線部 4 4 0 2は、 車両 4 2 0 2からセンサデータを 受信する。

[0347] 図 3 0は、 実施の形態 4における車載無線通信装置 4 3 0 2の構成例を示 すブロック図である。 図 3 0に示すように、 車載無線通信装置 4 3 0 2は、 マイクロ波無線部 4 5 0 1、 ミリ波無線部 4 5 0 2、 制御部 3 4 0 2、 外部 接続部 3 4 0 3、 記憶部 3 4 0 4、 及び、 送信要求通知生成部 3 4 0 5を有 する。

[0348] マイクロ波無線部 4 5 0 1は、 マイクロ波によって基地局 4 2 0 1 との間 で無線リンクを接続する。 マイクロ波無線部 4 5 0 1は、 基地局 4 2 0 1 に 対して送信要求通知、 及び、 送信完了通知を送信する。 マイクロ波無線部 4 \¥0 2020/175604 67 卩(:170? 2020 /007945

5 0 1は、 基地局 4 2 0 1から通信指示を受信する。

[0349] ミリ波無線部 4 5 0 2は、 ミリ波によって基地局 4 2 0 1 との間で無線リ ンクを接続する。 ミリ波無線部 4 5 0 2は、 基地局 4 2 0 1 に対してセンサ デ—夕を送信する。

[0350] <無線通信システムの動作例>

図 3 1は、 実施の形態 4における無線通信システムの動作例を示す ーケ ンス図である。

[0351 ] 図 3 1 と実施の形態 3における図 1 8とは、 次の点において相違する。

-基地局 4 2 0 1 と車両 4 2 0 2との間で、 送信要求通知、 通信指示、 及 び、 送信完了通知の制御に関する通信をマイクロ 波による無線通信 (以下 「 マイクロ波無線通信」 という) で行い、 センサデータの通信をミリ波による 無線通信 (以下 「ミリ波無線通信」 という) で行う点

- ミリ波による無線リンクは、 センサデータの通信期間において接続され る点

[0352] また、 以下の説明において、 マイクロ波無線通信は、 ミリ波無線通信より も通信可能エリアが広く、 マイクロ波通信可能エリア 4 2 0 3は、 ミリ波通 信可能エリア 4 2 0 4を包含する。

[0353] また、 車両 4 2 0 2は、 マイクロ波通信可能エリア 4 2 0 3内に入った後 、 基地局 4 2 0 1 との間でマイクロ波による無線リンクを接続 する。

[0354] 次に、 図 3 1 を参照して、 実施の形態 4における無線通信システムの動作 例を説明する。 なお、 以下の図 3 1の説明において、 車両 4 2 0 2は、 セン サデータを取得済みであり、 マイクロ波通信可能エリア 4 2 0 3内でマイク 口波による無線リンクを接続済みである。

[0355] 車両 4 2 0 2は、 ミリ波通信可能エリア 4 2 0 4内に入る場合 4 6 0 1 ) 、 送信対象のセンサデータの容量と、 車両 4 2 0 2の記憶部 3 4 0 4の空 き容量とを算出する 3 5 0 2) 。 そして、 車両 4 2 0 2は、 基地局 4 2 0 1 に対して、 マイクロ波無線通信によって送信要求通知を 送信する (54 6 0 2) 。 \¥0 2020/175604 68 卩(:170? 2020 /007945

[0356] 基地局 4 2 0 1は、 受信した送信要求通知から通信の優先度を算 出し、 優 先度に基づいて通信対象の車両 3 1 0 2を決定する 3 5 0 6) 。 そして、 基地局 4 2 0 1は、 通信対象に決定した車両 4 2 0 2に対して、 マイクロ波 無線通信によって、 通信指示を送信する 4 6 0 3) 。

[0357] 車両 4 2 0 2は、 通信指示を受信する場合、 車両 4 2 0 2と基地局 4 2 0

1の間でミリ波による無線リンクを接続する 4 6 0 4、 34 6 0 5) 。 そ して、 車両 4 2 0 2は、 基地局 4 2 0 1 に対して、 ミリ波無線通信によって センサデータを送信する 4 6 0 6) 。

[0358] 基地局 4 2 0 1は、 センサデータを受信する 4 6 0 7) 。

[0359] 車両 4 2 0 2は、 センサデータの送信を完了すると、 マイクロ波無線通信 によって、 送信完了通知を基地局 4 2 0 1へ送信し (54 6 0 8) , ミリ波無 線リンクを切断する 4 6 0 9 , 34 6 1 0) 。 車両 4 2 0 2は、 基地局 4 2 0 1 に対して送信を完了したセンサデータを、 記憶部 3 4 0 4から削除、 または、 上書き可能データとする。

[0360] 次に、 車両 4 2 0 2、 及び、 基地局 4 2 0 1の動作の例を説明する。

[0361 ] 図 3 2は、 実施の形態 4における車両 4 2 0 2の動作例を示すフローチヤ —卜である。

[0362] 図 3 2は、 実施の形態 3における図 1 9と、 次の点において相違する。

54 7 0 1 において、 ミリ波通信可能エリア 4 2 0 4であるかどうかの判 断を行う点

4 7 0 2、 34 7 0 3、 及び、 34 7 0 6の各ステップにおいて、 送信要 求通知の送信、 通信指示の受信、 及び、 送信完了通知の送信に、 マイクロ波 による無線通信を用いる点

54 7 0 4において、 ミリ波無線リンクの接続を通信指示の受信後 に行う 点

4 7 0 5において、 センサデータの送信にミリ波無線通信を用い る点 54 7 0 7において、 ミリ波無線リンクを切断する点

その他については、 図 1 9と同様であるため、 説明を省略する。 \¥0 2020/175604 69 卩(:170? 2020 /007945

[0363] なお、 図 3 2に示す処理の途中で、 車両 4 2 0 2が、 ミリ波通信可能エリ ア 4 2 0 4から外出した場合、 又は、 ミリ波無線リンクが切断された場合、 図 3 2の処理は中断されてよい。 この場合、 図 3 2の処理は、 最初 (54 7 0 1 ) からやり直されてよい。

[0364] 図 3 3は、 実施の形態 4における基地局 4 2 0 1の動作例を示すフローチ ャートである。

[0365] 図 3 3において、 実施の形態 3における図 2 0とは、 次の点において相違 する。

4 8 0 1、 54 8 0 2及び 34 8 0 5において、 送信要求通知の受信、 通 信指示の送信、 及び、 送信完了通知の受信に、 マイクロ波無線通信を用いる 点

4 8 0 3において、 ミリ波無線リンクの接続を通信指示の送信後 に行う 点

- 54 8 0 4において、 センサデータの受信にミリ波無線通信を用い る点 4 8 0 6において、 ミリ波無線リンクを切断する点

その他については、 図 2 0と同様であるため、 説明を省略する。

[0366] 図 3 1、 図 3 2及び図 3 3に示す動作によれば、 通知又は指示の制御信号 の通信に、 ミリ波よりも通信可能エリアがミリ広く、 安定した通信が可能な マイクロ波無線通信を用いるため、 安定した制御が可能となる。 また、 セン サデータの送受信に、 マイクロ波よりも高速な通信が可能なミリ波 無線通信 を用いるため、 高速にセンサデータを送受信できる。

[0367] さらに、 ミリ波無線リンクを、 センサデータの送信開始時に接続し、 送信 完了時に切断することにより、 ミリ波の無線リソースを、 センサデータの転 送のために有効に利用できる。 よって、 車両 4 2 0 2の記憶部 3 4 0 4の空 き容量を確保できる。 また、 車両 4 2 0 2の数が多く、 収集するセンサデー 夕の容量が大きい場合でも、 各車両 4 2 0 2の記憶部 3 4 0 4の空き容量が 不足するおそれを低減できる。 つまり、 各車両 4 2 0 2は、 継続的にセンサ データを取得できる。 \¥0 2020/175604 70 卩(:170? 2020 /007945

[0368] なお、 上述した無線通信システムでは、 無線通信方式が互いに異なる複数 の無線部を有し、 用途に応じて使い分けている。 しかし、 無線通信システム は、 無線通信方式が共通の複数の無線部を有して もよい。 そして、 それぞれ の無線部に異なる用途を割り当ててもよい。 例えば、 基地局 4 2 0 1及び車 両 4 2 0 2はそれぞれ 2つの無線部を備え、 一方を制御信号の通信に、 他方 をセンサデータの通信に用いてもよい。 これにより、 1つの無線部を用いる 場合と比べて、 制御の安定性の向上、 及び、 高速な無線通信を実現できる。

[0369] 図 3 4は、 実施の形態 4における車両 4 2 0 2の処理の変形例 3 _ 1 を示 すフロ _ チヤ _ 卜である。

[0370] 図 3 4は、 図 3 2に対して、 次の点が相違する。 すなわち、 車両 4 2 0 2 は、 データ送信完了前 3 6 0 8 : N 0) に、 中断指示を受けた場合 4 9 0 1 データ送信を中断し 4 9 0 2) 、 基地局とのミリ波無 線リンクを切断する 4 9 0 3) 。 そして、 車両 4 2 0 2は、 送信対象のセ ンサデータの容量及び空き容量を算出して 4 9 0 4) 、 34 7 0 2の処理 に民る。

[0371 ] 図 3 5は、 実施の形態 4における基地局 4 2 0 1の処理の変形例 3 _ 2を 示すフローチヤートである。

[0372] 図 3 5は、 図 3 3に対して、 次の点が相違する。 すなわち、 基地局 4 2 0

1は、 センサデータの受信中に (53 7 0 4 : 丫 6 3) 、 他の車両 4 2 0 2か ら受信した送信要求通知の優先度が最も高い 場合 5 0 0 1 : !\!〇) 、 セン サデータの受信中の車両 4 2 0 2に対して中断を指示し (5 5 0 0 2) , セン サデータを受信中の車両 4 2 0 2とのミリ波無線リンクを切断する 5 0 0 3) 。

[0373] 上述した基地局無線通信装置 4 3 0 1は、 1つのミリ波無線部 4 4 0 2を 有する。 しかし、 基地局無線通信装置 4 3 0 1は、 複数のミリ波無線部を有 してもよい。 図 3 6は、 基地局無線通信装置 4 3 0 1が複数のミリ波無線部 を有する構成例を示すブロック図である。

[0374] 図 3 6に示すように、 基地局無線通信装置 5 1 0 1は、 第 1のミリ波無線 部 5 1 02、 及び、 第 2のミリ波無線部 5 1 03を有してよい。

[0375] この構成によれば、 基地局 4201は、 ミリ波無線部 5 1 02, 5 1 03 のそれぞれが、 ビームフォーミングを用いることによって、 または、 チヤネ ル毎に M I MO送信を行うことによって、 送信データレートの低減を抑制し て、 複数の車両 4202とそれぞれ接続し、 同時に無線通信を行うことがで きる。 よって、 基地局 4201は、 センサデータを効率的に受信できる。

[0376] また、 この構成によれば、 基地局 4201は、 複数のミリ波無線部 5 1 0

2, 5 1 03において各車両 4202からの受信電力 (RSS 丨 ) を取得し 、 通信管理 D Bに保持できる。 よって、 基地局 4201は、 通信環境に応じ た優先度の算出が可能となる。 さらに、 基地局 4201は、 R S S I に基づ いたテーブル参照することにより、 複数のミリ波無線部 5 1 02, 5 1 03 と複数の車両 4202との組み合せにおいて、 実効スループッ トの期待値を 予測できる。 これにより、 基地局 4201は、 状況に応じて優先度を判断し 、 車両 4202からデータを受信できる。 例えば、 基地局 4201は、 RS S Iから予測される実効スループッ トの期待値のより高い車両 4202を、 より高い優先度に設定する。 これにより、 基地局 4201は、 効率的に各車 両 4202からセンサデータを収集できる。 よって、 車両 4202の空き容 量が不足するおそれを低減できる。

[0377] 本開示の一実施例は、 データを収集するシステムに有用である。

[0378] 以上の説明において、 各構成要素の表記は、 「 回路 (circuitry) 」 、 「 デバイス」 、 「 ユニッ ト」 、 又は、 「 モジユール」 といった他の表記に置換されてもよい。

[0379] 本開示はソフトウェア、 ハードウェア、 又は、 ハードウェアと連携したソ フトウェアで実現することが可能である。

[0380] 上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロッ クは、 部分的に又は全体的に

、 集積回路である LS I として実現され、 上記実施の形態で説明した各プロ セスは、 部分的に又は全体的に、 一つの LS I又は LS 丨の組み合わせによ って制御されてもよい。 LS 丨 は個々のチップから構成されてもよいし、 機 能ブロックの一部または全てを含むように一 つのチップから構成されてもよ い。 LS I はデータの入力と出力を備えてもよい。 LS 丨 は、 集積度の違い により、 1 C、 システム L S I、 スーパー L S I、 ウルトラ L S 丨 と呼称さ れることもある。

[0381] 集積回路化の手法は LS I に限るものではなく、 専用回路、 汎用プロセッ サ又は専用プロセッサで実現してもよい。 また、 LS I製造後に、 プログラ ムすることが可能な F P G A (Field Programmable Gate Array) や、 LS I 内部の回路セルの接続や設定を再構成可能な リコンフィギユラブル · プロセ ッサを利用してもよい。 本開示は、 デジタル処理又はアナログ処理として実 現されてもよい。

[0382] さらには、 半導体技術の進歩または派生する別技術によ り LS I に置き換 わる集積回路化の技術が登場すれば、 当然、 その技術を用いて機能ブロック の集積化を行ってもよい。 バイオ技術の適用等が可能性としてありえる 。

[0383] 本開示は、 通信機能を持つあらゆる種類の装置、 デバイス、 システム (通 信装置と総称) において実施可能である。 通信装置の、 非限定的な例として は、 電話機 (携帯電話、 スマートフォン等) 、 タブレッ ト、 パーソナルコン ピユータ (PC) (ラップトップ、 デスクトップ、 ノートブック等) 、 カメ ラ (デジタル ·スチル/ビデオ ·カメラ等) 、 デジタル · プレーヤー (デジ タル ·オーディオ/ビデオ · プレーヤー等) 、 着用可能なデバイス (ウェア ラブル ·カメラ、 スマートウオッチ、 トラッキングデバイス等) 、 ゲーム コンソール、 デジタル · ブック · リーダー、 テレへルス ·テレメディシン ( 遠隔へルスケア · メディシン処方) デバイス、 通信機能付きの乗り物又は移 動輸送機関 (自動車、 飛行機、 船等) 、 及び上述の各種装置の組み合わせが あげられる。

[0384] 通信装置は、 持ち運び可能又は移動可能なものに限定され ず、 持ち運びで きない又は固定されている、 あらゆる種類の装置、 デバイス、 システム、 例 えば、 スマート ·ホーム ·デバイス (家電機器、 照明機器、 スマートメータ 一又は計測機器、 コントロール ·パネル等) 、 自動販売機、 その他丨 o T ( I n t e r n e t o f T h i n g s) ネッ トワーク上に存在し得るあら ゆる 「モノ (Th i ngs) 」 をも含む。

[0385] 通信には、 セルラーシステム、 無線基地局バックホール回線、 無線 L A N システム、 通信衛星システム等によるデータ通信に加え 、 これらの組み合わ せによるデータ通信も含まれる。

[0386] また、 通信装置には、 本開示に記載される通信機能を実行する通信 デバイ スに接続又は連結される、 コントローラやセンサ等のデバイスも含まれ る。 例えば、 通信装置の通信機能を実行する通信デバイス が使用する制御信号や データ信号を生成するような、 コントローラやセンサが含まれる。

[0387] また、 通信装置には、 上記の非限定的な各種装置と通信を行う、 あるいは これら各種装置を制御する、 インフラストラクチャ設備、 例えば、 基地局、 アクセスポイント、 その他あらゆる装置、 デバイス、 システムが含まれる。

[0388] (実施の形態 1のまとめ)

第 1の開示に係る無線通信端末装置は、 通信相手である基地局装置と通信 する通信回路と、 前記通信回路と前記基地局装置との間の通信 を制御する第 1制御プログラムと、 無線通信端末装置上で実行され、 前記基地局装置を介 して外部サーバ装置と前記無線通信端末装置 との間での通信されたデータを 使用する 1つ以上のアプリケーションプログラムと、 前記第 1制御プログラ ムと前記 1つ以上のアプリケーションプログラムとの の通知を制御する第 2制御プログラムと、 を制御する制御回路と、 を含み、 前記制御回路は、 前 記無線通信端末装置が前記基地局装置からビ ーコンを受信した後に、 前記第 1制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置との 間 の接続を確立させ、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムから 記外 部サーバ装置への接続通知要求を受けていた 場合、 前記接続が確立した後に 、 前記第 2制御プログラムによって、 前記 1つ以上のアプリケーションプロ グラムに、 接続確立通知を出力し、 前記接続確立通知を受けた後に、 前記 1 つ以上のアプリケーションプログラムによっ て、 前記外部サーバ装置に対す る通信リクエストを、 前記第 1制御プログラムを介して前記通信回路に出 \¥0 2020/175604 74 卩(:170? 2020 /007945

し、 前記通信回路は、 前記通信リクエストを前記基地局装置に送信 する。 第 2の開示に係る無線通信端末装置の無線通信 法は、 無線通信端末装置 が基地局装置からビーコンを受信した後に、 第 1制御プログラムによって、 前記無線通信端末装置と前記基地局装置との 間の接続を確立させ、 1つ以上 のアプリケーションプログラムから外部サー バ装置への接続通知要求を受け ていた場合、 前記接続が確立した後に、 第 2制御プログラムによって、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムに接 確立通知を出力し、 前記接続 確立通知を受けた後に、 前記 1つ以上のアプリケーションプログラムによ て、 前記外部サーバ装置に対する通信リクエスト を、 前記第 1制御プログラ ムを介して通信回路に出力し、 前記通信回路によって、 前記通信リクエスト を前記基地局装置に送信し、 前記第 1制御プログラムは、 前記通信回路と前 記基地局装置との間の通信を制御する、 前記 1つ以上のアプリケーションプ ログラムは、 前記無線通信端末装置上で実行され、 前記基地局装置を介して 外部サーバ装置と前記無線通信端末装置との 間での通信されたデータを使用 する、 前記第 2制御プログラムは、 前記第 1制御プログラムと前記 1つ以上 のアプリケーションプログラムとの間の通知 を制御する。

[0389] (実施の形態 2のまとめ)

本開示の無線通信装置は、 無線通信装置が搭載された移動物体の速度に 関 する情報を得る速度情報取得回路と、 無線通信装置が使用可能な第 1の変調 方式-符号化率方式 セッ トを定め、 前記移動物体の速度が閾値を超 過する場合、 前記第 1 セッ トを、 前記無線通信装置が送信するデー 夕のデータレートに応じて求めた第 2 セッ トに変更する制御回路と 、 前記無線通信装置が送信するデータを前記第 2の !\/!〇 3セッ トから選択し た 1\/1〇 3を用いて送信する無線回路と、 を含む。

[0390] また、 本開示の無線通信装置において、 前記データレートは、 前記無線通 信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記 送信するデータの量と前記移動 物体の速度とを用いて求めた値に、 IV!八〇層でのオーバーへッ ド量を加えた 値である。 \¥0 2020/175604 75 卩(:170? 2020 /007945

[0391 ] また、 本開示の無線通信装置において、 前記移動物体の速度は、 前記移動 物体の種類によって予め設定された値である 。

[0392] また、 本開示の無線通信装置において、 前記選択された は、 前記無 線通信装置の通信相手と前記無線通信装置と の距離が所定値以内である場合 、 前記第 トから選択された である。

[0393] 本開示の無線通信方法は、 無線通信装置が使用可能な第 1の変調方式-符号 化率方式 セッ トを定め、 前記無線通信装置が搭載された移動物体 の速度が閾値を超過する場合、 前記第 1 セッ トを、 前記無線通信装 置が送信するデ _夕のデ _タレ _卜に応じて求めた第 2 セッ トに変 更し、 前記無線通信装置が送信するデータを前記第 2の !\/!〇 3セッ トから選 択した IV!〇 3を用いて送信する。

[0394] また、 本開示の無線通信方法において、 前記データレートは、 前記無線通 信装置の通信相手の通信エリアの直径と前記 送信するデータの量と前記移動 物体の速度とを用いて求めた値に、 IV!八〇層でのオーバーへッ ド量を加えた 値である。

[0395] また、 本開示の無線通信方法において、 前記移動物体の速度は、 前記無線 通信装置の通信相手によって予め設定された 値である。

[0396] また、 本開示の無線通信方法において、 前記選択された は、 前記無 線通信装置の通信相手と前記無線通信装置と の距離が所定値以内である場合 、 前記第 トから選択された である。

[0397] (実施の形態 3、 4のまとめ)

本開示の無線通信システムは、 データを蓄積する記憶部を有し、 前記記憶 部の空き容量に関する情報、 及び、 前記蓄積したデータの少なくとも一部を 無線送信する移動体と、 受信した前記情報に基づいて、 前記移動体による前 記蓄積したデータの少なくとも一部の無線送 信タイミングを制御する基地局 と、 を備える。

[0398] また、 本開示の無線通信システムにおいて、 前記基地局は、 各移動体から 送信される前記情報に含まれる前記空き容量 に関する情報に基づいて、 前記 \¥0 2020/175604 76 卩(:170? 2020 /007945

データの送信を指示する移動体を決定し、 決定した移動体に対して、 前記デ 一夕の送信を指示する指示情報を送信し、 前記移動体は、 前記指示情報を受 信した場合、 前記データを前記基地局へ送信する。

[0399] また、 本開示の無線通信システムは、 前記記憶部の空き容量に関する情報 は、 前記記憶部の空き容量を示す情報を含み、 前記基地局は、 前記記憶部の 空き容量を示す情報に応じて、 前記データの送信を指示する移動体を決定す る。

[0400] また、 本開示の無線通信システムは、 前記記憶部の空き容量に関する情報 は、 前記移動体のデータ取得のために前記記憶部 にて所要の空き容量を示す 情報を含み、 前記基地局は、 前記所要の空き容量を示す情報に応じて、 前記 データの送信を指示する移動体を決定する。

[0401 ] また、 本開示の無線通信システムは、 前記記憶部の空き容量に関する情報 は、 前記移動体が前記基地局の無線エリアに滞在 可能な時間を示す情報を含 み、 前記基地局は、 前記滞在可能な時間を示す情報に応じて、 前記データの 送信を指示する移動体を決定する。

[0402] また、 本開示の無線通信システムは、 前記基地局及び前記各移動体は、 前 記記憶部の空き容量に関する情報の送信に、 第 1の無線通信を使用し、 前記 データの送信に、 前記第 1の無線通信よりも周波数の高い第 2の無線通信を 使用する。

[0403] 本開示の基地局は、 移動体と無線通信を行う通信部と、 前記移動体がデー 夕を蓄積する記憶部の空き容量に関する情報 を、 前記移動体から無線通信に よって受信し、 受信した前記情報に基づいて、 前記移動体による前記蓄積し たデータの少なくとも一部の無線送信タイミ ングを制御する制御部と、 を備 ス ·る。

[0404] 本開示の移動体は、 データを蓄積する記憶部と、 基地局と無線通信を行う 通信部と、 前記記憶部の空き容量に関する情報を、 無線通信によって前記基 地局へ送信し、 前記基地局による前記データの無線送信タイ ミングの制御に 基づいて、 前記蓄積したデータの少なくとも一部の前記 基地局への無線送信 \¥02020/175604 77 卩(:170? 2020 /007945

タイミングを制御する、 制御部と、 を備える。

[0405] 本開示の無線通信方法は、 データを蓄積する記憶部を有する移動体が、 前 記記憶部の空き容量に関する情報を基地局へ 送信し、 前記基地局が、 受信し た前記情報に基づいて、 前記移動体による前記蓄積したデータの前記 基地局 への無線送信のタイミングを制御し、 前記移動体が、 前記基地局による前記 無線送信のタイミングの制御に基づいて、 前記蓄積したデータの少なくとも 一部を前記基地局へ無線送信する。

[0406] 無線通信システムは、 移動体と基地局とを備える。 移動体は、 データを記 憶する記憶部を有し、 記憶部の空き容量に関する情報を含む送信要 求通知を 基地局へ送信する。 基地局は、 受信した送信要求通知に含まれる空き容量に 関する情報に基づいて、 データの送信を指示する移動体を決定し、 決定した 移動体に対して、 データの送信を指示する通信指示を送信する 。 移動体は、 通信指示を受信した場合、 データを基地局へ送信する。

[0407] よって、 基地局は、 移動体の記憶部における空き容量に関する情 報に基づ いて、 データの送信を指示する移動体を決定できる ので、 移動体が新たなデ —夕を取得する際に記憶部の空き容量が不足 する可能性を低減できる。

[0408] なお、 上述の説明において、 「蓄積」 、 「保持」 、 「記憶」 及び 「格納」 といった用語は、 互いに読み替えられてよい。 また、 「算出」 、 「決定」 及 び 「判断」 といった用語は互いに読み替えられてよい。

[0409] 201 9年 2月 28日出願の特願 201 9 -03569 1、 201 9年 2 月 27日出願の特願 201 9-034639および 201 9年 3月 28日出 願の特願 201 9 _ 064570の各日本出願に含まれる明細書、 図面およ び要約書の開示内容は、 全て本願に援用される。

産業上の利用可能性

[0410] 本開示は、 迅速なアプリケーシヨンプログラムの起動が 可能な無線通信端 末装置として好適である。

符号の説明

[0411] 1 00、 1 003 ユーザ端末 \¥02020/175604 78 卩(:170? 2020 /007945

1 01、 201 , 301 3、 301 匕 〇卩。

1 01 3

1 01 匕

1 02、 202、 203、 3023、 3026 通信モジュール

1 03、 204、 3033、 3036 ストレージ

1 04 センサデバイス

200 基地局装置

3003、 300匕 サーバ装置

1 000、 1 0003 通信システム

2000 通信システム

2001、 2002 無線通信装置

205 1 自動車

2052 路側機

2201 最大シングルキヤリア受信 IV!〇 3サブフィールド

2202 最大〇 F 0 IV!受信 IV!〇 3サブフィールド

2203 最大シングルキヤリア送信 IV!〇 3サブフィールド

2204 最大〇 0 IV!送信 IV!〇 3サブフィールド

2205 低電カシングルキヤリア通信サボートサブフ ィールド

2206 符号化率 13/16サブフィールド

2207 予約ビッ ト

2301 ホストコンピュータ

2302 アプリケーシヨンソフトウェア

2303 速度情報ュニッ ト

2304 無線通信回路

2305 IV!八〇回路

2306 91 ~ 1丫回路

2307 無線回路

3 1 01、 4201 基地局 \¥02020/175604 79 卩(:170? 2020 /007945

3 1 02、 4202 車両

3 1 03 通信可能エリア

3201、 4301 基地局無線通信装置

3202 データ解析装置

3203、 4302 車載無線通信装置

3204 データ取得装置

3301 無線部

3302 制御部

3303 外部接続部

3304 記憶部

3305 データ転送管理部

3401 無線部

3402 制御部

3403 外部接続部

3404 記憶部

3405 送信要求通知生成部