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Patent Searching and Data


Title:
BASE STATION DEVICE, USER DEVICE AND METHOD USED IN MOBILE COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084694
Kind Code:
A1
Abstract:
A base station device includes: judging means which judges whether a propagation loss reported from a user device satisfies a predetermined condition; means which creates an instruction signal indicating whether the user should lower the transmission power in response to a request for lowering power from another cell; and means which transmits the instruction signal to the user device. The propagation loss is obtained from an average reception quality over a certain period and a required quality. Thus, only the user device which should follow the request for lowering the power from another cell lowers the transmission power, thereby uniformizing other cell interference.

Inventors:
KISHIYAMA YOSHIHISA (JP)
HIGUCHI KENICHI (JP)
SAWAHASHI MAMORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074958
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
KISHIYAMA YOSHIHISA (JP)
HIGUCHI KENICHI (JP)
SAWAHASHI MAMORU (JP)
International Classes:
H04B7/26; H04J11/00
Foreign References:
JP2004207840A2004-07-22
Other References:
LUCENT TECHNOLOGIES: "Uplink Scheduling With Inter-Cell Power Control", 3GPP TSG-RAN WG1 #47, vol. R1-063478, October 2006 (2006-10-01), pages 1 - 7, XP002478488
See also references of EP 2104247A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower 20-3, Ebisu 4-Chome, Shibuya-K, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 移動通信システムで使用されるユーザ装置と通信を行う基地局装置であって、
 前記ユーザ装置から報告された伝搬損失が、所定の条件に合致するか否かを判定する判定手段と、
 他セルからの低電力化の要請に応じて、前記ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを示す指示信号を、前記判定手段での判定結果に従って作成する手段と、
 前記指示信号を前記ユーザ装置に送信する手段と、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とする基地局装置。
 前記判定手段は、前記ユーザ装置及び当該基地局装置間での自セル伝搬損失と、前記ユーザ装置及び他の基地局装置間での他セル伝搬損失との差分が所定の条件を満たすか否かを判定する
 ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
 移動通信システムで使用されるユーザ装置と通信を行う基地局装置で使用される方法であって、
 前記ユーザ装置から報告された伝搬損失が、所定の条件に合致するか否かを判定する判定ステップと、
 他セルからの低電力化の要請に応じて、前記ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを示す指示信号を、前記判定手段での判定結果に従って作成するステップと、
 前記指示信号を前記ユーザ装置に送信するステップと、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とする方法。
 移動通信システムで使用される基地局装置と通信を行うユーザ装置であって、
 少なくとも前記基地局装置及び当該ユーザ装置間での伝搬損失を測定し、該伝搬損失を前記基地局装置に送信する手段と、
 前記伝搬損失が所定の条件に合致するか否かに従って、他セルからの低電力化の要請に応じて、当該ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを示す指示信号を前記基地局装置から受信する手段と、
 前記指示信号に従って、送信電力を調整する手段と、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とするユーザ装置。
 前記ユーザ装置及び当該基地局装置間での自セル伝搬損失と、前記ユーザ装置及び他の基地局装置間での他セル伝搬損失とが前記基地局装置に送信され、
 前記自セル伝搬損失及び前記他セル伝搬損失の差分が所定の条件を満たすか否かに応じて作成された前記指示信号が前記基地局装置から受信される
 ことを特徴とする請求項4記載のユーザ装置。
 移動通信システムで使用される基地局装置と通信を行うユーザ装置で使用される方法であって、
 少なくとも前記基地局装置及び当該ユーザ装置間での伝搬損失を測定し、該伝搬損失を前記基地局装置に送信するステップと、
 前記伝搬損失が所定の条件に合致するか否かに従って、他セルからの低電力化の要請に応じて、当該ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを示す指示信号を前記基地局装置から受信するステップと、
 前記指示信号に従って、送信電力を調整するステップと、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とする方法。
 移動通信システムで使用される基地局装置と通信を行うユーザ装置であって、
 少なくとも前記基地局装置及び当該ユーザ装置間での伝搬損失を測定し、該伝搬損失を前記基地局装置に送信する手段と、
 前記伝搬損失が所定の条件に合致するか否かに応じて、他セルからの低電力化の要請に従って当該ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを決定する決定手段と、
 前記決定手段での決定に従って、送信信号電力を決定し、送信信号を前記基地局装置に送信する手段と、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とするユーザ装置。
 前記決定手段は、前記ユーザ装置及び当該基地局装置間での自セル伝搬損失と、前記ユーザ装置及び他の基地局装置間での他セル伝搬損失との差分が所定の条件を満たすか否かに応じて決定を行う
 ことを特徴とする請求項7記載のユーザ装置。
 前記所定の条件を特定するパラメータの値が基地局装置から通知される
 ことを特徴とする請求項7記載のユーザ装置。
 移動通信システムで使用される基地局装置と通信を行うユーザ装置で使用される方法であって、
 少なくとも前記基地局装置及び当該ユーザ装置間での伝搬損失を測定し、該伝搬損失を前記基地局装置に送信するステップと、
 前記伝搬損失が所定の条件に合致するか否かに応じて、他セルからの低電力化の要請に従って当該ユーザ装置が送信電力を下げるべきか否かを決定する決定ステップと、
 前記決定ステップでの決定に従って、送信信号電力を決定し、送信信号を前記基地局装置に送信するステップと、
 を有し、前記伝搬損失は、ある期間にわたる平均的な受信品質及び所要品質から導出される
 ことを特徴とする方法。
 
Description:
移動通信システムで使用される 地局装置、ユーザ装置及び方法

 本発明は、移動通信システムで使用され 基地局装置、ユーザ装置及び方法に関連す 。

 図1は従来の移動通信システムの概念図を 示す。このシステムは、例えばワイドバンド 符号分割多重接続(W-CDMA: Wideband-Code Division M ultiple Access)方式を採用する回線交換型の移 通信システムである。ユーザ装置UE1,UE2,UE3は 各自に専用に割り当てられた回線でセル1の 地局(BS1)と通信を行っているものとする。基 地局は、BS(Base Station)と言及されてもよいし NodeBと言及されてもよい。この場合におい 、あるユーザ装置の送信信号は、他のユー 装置及び他の基地局(図示の例では、BS2)にと って干渉信号になる。従って送信電力-特に りリンクでの送信電力-は適切に制御される 要がある。

 従来のW-CDMA方式の移動通信システムでは 閉ループの送信電力制御法(TPC: Transmitter Po wer Control)で送信電力が制御されている。TPC は受信側で信号品質が測定され、所要品質 充足されるように送信電力制御ビットを送 側に返すことで、次回送信される信号の送 電力が調整される。送信電力制御ビットはDP CCHと呼ばれる折り返しチャネルで伝送される 。

 図1に示されるようなシステムでは、他セ ルの基地局(BS2)が受ける干渉は、ユーザ装置U E1,UE2,UE3各々からの多数の信号の合計で評価 れる。回線交換型の通信では比較的長期間 わたって専用回線が維持されるので、各ユ ザ装置から受ける干渉の合計は、統計多重 果に起因して比較的均一化される傾向があ 。このため上記の閉ループ送信電力制御法 より送信電力を安定的に制御できることが 待される。

 ところで、E-UTRA(Evolved-UTRA)やLTE(Long Term E volution)等のような次世代の移動通信システム では回線交換型でなくパケット交換型の通信 が想定されている。この種の移動通信システ ムでは、所定の期間毎に(例えば、送信時間 隔(TTI)毎に)、所定の帯域幅のリソースブロ ク(RB: Resource Block)の1つ以上がチャネル状態 の良いユーザ装置に優先的に割り当てられる 。これにより伝送効率を向上させることが期 待される。従って基地局に接続中のユーザ装 置に時間的に連続に無線リソースが割り当て られるとは限らず、むしろ或るタイムスロッ トで或るリソースブロックを用いて或るユー ザ装置が送信を行った直後に、同一周波数の リソースブロックが別のユーザ装置により使 用されるかもしれない。このため他セルの基 地局が受ける干渉は、従来のシステムとは異 なり、時間経過と共に大きく変動することが 予想される。従って従来の閉ループ送信電力 制御法を次世代の移動通信システムにそのま ま適用することは困難である。

 このような問題点に対処する1つの方法は 、基地局で他セル干渉(他セルに在圏するユ ザ装置から受ける干渉)を測定し、他セル干 が閾値よりも大きくなった場合に、その基 局が他セルのユーザ装置に対して送信電力 下げるよう要求することである(これについ ては、例えば非特許文献1参照。)。この低電 化を求める信号は、オーバーロードインジ ータ(Overload Indicator)とも言及される。

 図2はこのような手法を模式的に示す。オー バーロードインジケータを受けたユーザ装置 は、次回から送信電力を所定値(δ offset )だけ下げて送信を行う。これにより他セル 渉を直接的に減らすことができる。
3GPP,R1-063446,2006年11月

 上記の手法では、大きな干渉を受けた基 局が、その基地局周辺のセルに在圏する全 のユーザ装置にオーバーロードインジケー を通知し、それら全てのユーザ装置の送信 力が一律に下げられる。この場合に、基地 で受ける干渉がかなり変動していること自 は変わらない。また、周辺セルに在圏する ーザ装置の中には、干渉に大きくは寄与し いないものも含まれるに違いないが、上記 手法ではそのようなユーザ装置の送信電力 一律に下げられてしまう。このため過剰に くのユーザ装置の送信電力が弱められ、そ らの信号品質が過剰に劣化させられ、シス ムにおけるスループットの低下を招くおそ がある。

 本発明の課題は、基地局で観測される、 セルユーザに起因する他セル干渉の均一化 図ることである。

 本発明では、移動通信システムで使用さ るユーザ装置と通信を行う基地局装置が使 される。基地局装置は、前記ユーザ装置か 報告された伝搬損失が、所定の条件に合致 るか否かを判定する判定手段と、他セルか の低電力化の要請に応じて、前記ユーザ装 が送信電力を下げるべきか否かを示す指示 号を、前記判定手段での判定結果に従って 成する手段と、前記指示信号を前記ユーザ 置に送信する手段とを有する。前記伝搬損 は、ある期間にわたる平均的な受信品質及 所要品質から導出される。

 本発明によれば、基地局で観測される、 セルユーザに起因する他セル干渉の均一化 図ることができる。

基地局が他セルのユーザ装置から他セ 干渉を受ける様子を示す図である。 オーバーロードインジケータに従って ーザ装置が送信電力を下げて送信する様子 示す図である。 本発明よるユーザ装置を示す図である 本発明による基地局を示す図である。 本発明の第1実施例による動作を示すフ ローチャートである。 本発明の第2実施例による動作を示すフ ローチャートである。

符号の説明

 302 送信シンボル生成部
 304 離散フーリエ変換部
 306 サブキャリアマッピング部
 308 逆高速フーリエ変換部
 310 サイクリックプレフィックス付加部
 312 リファレンス信号生成部
 314 多重部
 316 RF送信回路
 318 電力増幅器
 320 デュプレクサ
 322,324 パスロス推定部
 326 他セル確認部
 328 オーバーロードインジケータ復調部
 330 送信電力制御部
 402 デュプレクサ
 404 RF受信回路
 406 高速フーリエ変換部
 408 チャネル推定部
 410 サブキャリアデマッピング部
 412 周波数領域等化部
 414 逆離散フーリエ変換部
 416 復調部
 420 リファレンス信号生成部
 422 CQI測定部
 424 スケジューラ
 426 L1/L2制御信号生成部
 428 UE選定部
 430 データ信号生成部
 432 他セル干渉測定部
 434 オーバーロードインジケータ生成部
 436 多重部
 438 高速逆フーリエ変換部
 440 サイクリックプレフィックス付与部
 442 RF送信回路
 444 電力増幅器

 本発明の一形態によれば、ユーザ装置か 報告された伝搬損失が、所定の条件に合致 るか否かが基地局で判定される。この判定 果に従って、他セルからの低電力化の要請 応じて、ユーザ装置が送信電力を下げるべ か否かを示す指示信号が作成され、それが ーザ装置に送信される。これにより他セル らの低電力化の要請に真に従うべきユーザ 置だけが送信電力を下げ、他セル干渉の均 化を図ることができる。

 所定の条件に合致するか否かの判定は、 セル伝搬損失及び他セル伝搬損失の差分が 定の条件を満たすか否かで判定されてもよ 。例えば、その差分がゼロ又は負の値であ ユーザ装置が、低電力化の要請に従うよう なっていてもよい。これにより低電力化の 請に従うべきユーザ装置を簡易且つ的確に 定することができる。

 本発明の一形態によれば、伝搬損失が所 の条件に合致するか否かの判定に加えて、 セルからの低電力化の要請に応じるべきか かの判定が、ユーザ装置で自律的に行われ 。この場合に、所定の条件を特定するパラ ータの値が基地局装置から通知されてもよ 。

 説明の便宜上、本発明が幾つかの実施例 分けて説明されるが、各実施例の区分けは 発明に本質的ではなく、2以上の実施例が必 要に応じて使用されてよい。

 図3は本発明の一実施例によるユーザ装置 の機能ブロック図を示す。ユーザ装置は、上 りリンクにシングルキャリア方式が採用され る移動通信システムで使用されることが想定 されている。図3には、送信シンボル生成部30 2、離散フーリエ変換部(DFT)304、サブキャリア マッピング部306、逆高速フーリエ変換部(IFFT) 308、サイクリックプレフィックス付加部(+CP)3 10、リファレンス信号生成部312、多重部314、R F送信回路316、電力増幅器318、デュプレクサ32 0、パスロス推定部322,324、他セル確認部326、 ーバーロードインジケータ復調部328及び送 電力制御部330が描かれている。

 送信シンボル生成部302は、上りリンクで 信される信号を用意する。送信シンボル生 部302は、ユーザが送信しようとしているユ ザトラフィックデータ信号だけでなく、制 信号も作成する。制御信号には、上りデー 信号の伝送フォーマット(変調方式及びデー タサイズ等)、上り送信電力、下りデータ信 に対する送達確認情報(ACK/NACK)、下りリンク の受信品質(CQI)等のような情報に加えて、 セルでのパスロス(自セル伝搬損失)が含まれ てよい。更には他セルでのパスロス(他セル 搬損失)が含まれてもよい。

 離散フーリエ変換部(DFT)304は離散フーリ 変換を行い、時系列の情報を周波数領域の 報に変換する。

 サブキャリアマッピング部306は、周波数 域でのマッピングを行う。複数のユーザ装 の多重化に周波数分割多重化(FDM)方式が使 されてもよい。FDM方式には、ローカライズ (localized)FDM方式及びディストリビュート(distr ibuted)FDM方式の2種類がある。

 逆高速フーリエ変換部(IFFT)308は、逆フー エ変換を行うことで、周波数領域の信号を 間領域の信号に戻す。

 サイクリックプレフィックス付加部(+CP)31 0は、送信する情報にサイクリックプレフィ クス(CP: Cyclic Prefix)を付加する。サイクリ クプレフィックス(CP)は、マルチパス伝搬遅 および基地局における複数ユーザ間の受信 イミングの差を吸収するためのガードイン ーバルとして機能する。

 リファレンス信号生成部312は、上りリン で送信されるリファレンス信号を用意する リファレンス信号は、パイロット信号とも 及され、或いは参照信号、トレーニング信 等と言及されてもよい。

 多重部314は、送信する情報にリファレン 信号を多重し、送信シンボルを作成する。

 RF送信回路316は、送信シンボルを無線周 数で送信するためのディジタルアナログ変 、周波数変換及び帯域制限等の処理を行う

 電力増幅器318は送信電力を調整する。

 デュプレクサ320は、同時通信が実現され ように、送信信号及び受信信号を適切に分 する。

 パスロス推定部322は、自セルの基地局か 受信したリファレンス信号に基づいて、伝 損失(パスロス)を推定する。説明の便宜上 自セルとはユーザ装置と接続されているセ を意味し、接続セル又はサービングセル(Serv ing Cell)として言及される。伝搬損失Lは、送 電力と受信電力との差分から導出され、リ ァレンス信号を一定期間にわたって受信す ことで平均的な値として算出される。伝搬 失は、主に距離変動やシャドーイング等に 因して決定され、平均的には上下リンクで きくは異ならない性質を有する。伝搬損失L は瞬時フェージングには依存しない。一般に 伝搬損失Lは次式を満たす。

  SIR t =P TX +L-I 0
ここで、SIR t は所要品質を表し、P TX は受信信号が送信されたときの送信電力を表 し、I 0 は干渉電力を表す。

 パスロス推定部324は、他セルの基地局か 受信したリファレンス信号に基づいて、伝 損失(パスロス)を推定する。説明の便宜上 他セルとはユーザ装置と接続されていない ルを意味し、非接続セル又はノンサービン セル(Non-Serving Cell)として言及される。

 他セル確認部326は、自装置(当該ユーザ装 置)の在圏セル周辺の他セルが何であるかを 認する。

 オーバーロードインジケータ復調部328は 他セルから受信したオーバーロードインジ ータを復調し、その結果を出力する。

 送信電力制御部330は、送信信号の送信電 を自セルの基地局からの指示に従って制御 る。この場合において、必要に応じて、他 ルから受信したオーバーロードインジケー に従って送信電力が下げられる。オーバー ードインジケータに従って送信電力を小さ 抑制するか否かは、本発明の第1実施例では 自セルの基地局で決定され、第2及び第3実施 ではユーザ装置自身により決定される。

 図4は本発明の一実施例による基地局を示す 。図4には、デュプレクサ402、RF受信回路404、 高速フーリエ変換部(FFT)406、チャネル推定部4 08、分離部410、周波数領域等化部412、逆離散 ーリエ変換部(IDFT)414、復調部416、リファレ ス信号生成部420、CQI測定部422、スケジュー 424、L1/L2制御信号生成部426、UE選定部428、デ ータ信号生成部430、他セル干渉測定部432、オ ーバーロードインジケータ生成部434、多重部 436、高速逆フーリエ変換部(IFFT)438、サイクリ ックプレフィックス付与部(+CP)440、RF送信回 442及び電力増幅器444が描かれている。

 デュプレクサ402は、同時通信が実現され ように、送信信号及び受信信号を適切に分 する。

 RF受信回路404は、受信シンボルをベース ンドで処理するためにディジタルアナログ 換、周波数変換及び帯域制限等の処理を行 。

 高速フーリエ変換部(FFT)406は、フーリエ 換を行い、時系列の情報を周波数領域の情 に変換する。

 チャネル推定部408は、上りリファレンス 号の受信状態に基づいて上りリンクのチャ ル状態を推定し、チャネル補償を行うため 情報を出力する。

 分離部410は、周波数領域でのデマッピン を行う。この処理は個々のユーザ装置で行 れた周波数領域でのマッピングに対応して われる。

 周波数領域等化部412は、チャネル推定値 基づいて受信信号の等化を行う。

 逆離散フーリエ変換部(IDFT)414は、逆離散 ーリエ変換を行うことで、周波数領域の信 を時間領域の信号に戻す。

 復調部416は受信信号を復調する。本発明に しては、上りデータ信号に加えて、上り制 信号が復調され、自セルパスロスL S 及び必要に応じて他セルパスロスL NS が得られる。

 リファレンス信号生成部420は、下りリン で伝送されるリファレンス信号を用意する

 CQI測定部422は、ユーザ装置から受信した 質測定用リファレンス信号に基づいて、各 ーザ装置とのチャネル状態(CQI)を評価する この品質測定用リファレンス信号は、チャ ル推定部408で使用されるリファレンス信号 りも広い帯域で送信され基地局で受信され ものである。チャネル推定に使用されるリ ァレンス信号は、実際に割り当ての行われ リソースブロックに渡る帯域を占めていれ よいが、スケジューリングの基礎となる品 測定に使用されるリファレンス信号は、全 ソースブロックに渡る帯域を占める必要が るからである。

 スケジューラ424は、チャネル状態情報(CQI )の良否や他の判断基準に基づいて、上下リ クのリソース割り当て内容を決定する。決 された内容は、スケジューリング情報とし 出力される。スケジューリング情報は、信 の伝送に使用される周波数、時間、伝送フ ーマット(データ変調方式及びチャネル符号 率等)等を特定する。

 L1/L2制御信号生成部426は、L1/L2制御信号を 生成する。L1/L2制御信号は、上記のスケジュ リング情報を含んでよいことに加えて、本 施例では、宛先のユーザ装置がオーバーロ ドインジケータに従って送信電力を下げる きか否かを示す指示信号をも含んでよい。

 UE選定部428は、ユーザ装置から報告され 伝搬損失に基づいて、どのユーザ装置がオ バーロードインジケータに従って送信電力 下げるべきか否かを決定し、決定内容を示 指示信号を作成する。この決定は、後述さ るように、伝搬損失が所定の条件を満たす 否かに応じてなされる。指示信号はL1/L2制御 信号に含められる。

 データ信号生成部430は、データ信号を用 する。

 他セル干渉測定部432は、他セルに在圏す ユーザ装置に起因する他セル干渉を測定す 。他セル干渉が所定値を上回るか否かを示 信号が出力される。

 オーバーロードインジケータ生成部434は 他セル干渉の測定結果に基づいて、オーバ ロードインジケータを用意し、送信信号に める。

 多重部436は、リファレンス信号、L1/L2制 信号及びデータ信号を自セルに在圏するユ ザ装置宛てに送信するよう信号を多重する 更に自セルに在圏しないユーザ装置がオー ーロードインジケータを受信できるように 多重部436は、送信信号にオーバーロードイ ジケータも含める。

 高速逆フーリエ変換部(IFFT)438は、マッピ グ後の信号を高速逆フーリエ変換し、OFDM方 式での変調を行い、送信シンボル中の有効シ ンボルの部分を作成する。

 サイクリックプレフィックス付与部(+CP)44 0は、OFDM方式で変調された信号(この段階では 、有効シンボル部分)にガードインターバル 付与し、送信信号を構成するOFDMシンボルを 成する。送信信号は不図示の要素により無 送信される。サイクリックプレフィックス( Cyclic Prefix)はガードインターバルとも呼ばれ 、送信シンボル中の有効シンボルに含まれる 一部分を複製することで用意することができ る。

 RF送信回442は、送信シンボルを無線周波 で送信するためのディジタルアナログ変換 周波数変換及び帯域制限等の処理を行う。

 電力増幅器444は送信電力を調整する。

 図5は本発明の一実施例による動作を示すフ ローチャートである。ステップS21では、ユー ザ装置UEが、自セルに関するパスロスL S 及び他セルに関するパスロスL NS を測定する。自セルに関するパスロスLs(自セ ルパスロス)は、接続中の基地局(サービング ルの基地局)から受信したリファレンス信号 の平均的な受信電力と、そのリファレンス信 号の送信電力との差分から算出される。他セ ルに関するパスロスL NS (他セルパスロス)は、接続されていない基地 (ノンサービングセルの基地局)から受信し リファレンス信号の平均的な受信電力と、 のリファレンス信号の送信電力との差分か 算出される。より厳密には、自他のパスロ が算出される際に、アンテナゲイン等の量 加味される。

 ステップS22では、自セルパスロスL S 及び他セルパスロスL NS を含む信号(典型的には、L1/L2制御信号)が接 中の基地局に送信され、自セル及び他セル スロスが報告される。他のユーザ装置から 自セル及び他セルパスロスも基地局に報告 れる。

 ステップS11では、各ユーザ装置から報告 れたパスロスが、所定の条件を満たすか否 を判定する。判定結果に応じて、他セルか のオーバーロードインジケータによる低電 化の要請に従うべきユーザ装置がどれであ かが選定される。所定の条件は適切な如何 る条件が使用されてもよい。以下、自セル スロスだけを利用する例と、自セルパスロ 及び他セルパスロス双方を利用する例を説 する。

 (1)自セルパスロスだけを利用する例
 例えば、自セルパスロスL S が所定の閾値より大きかった場合は、それだ け多くの送信電力が必要になり、他セルに及 ぼす干渉の影響も大きくなることが予想され る。そのようなユーザ装置は、他セルからオ ーバーロードインジケータを受けた場合に、 その低電力化の要請に従って送信電力を下げ た方がよい。自セルパスロスL S が所定の閾値より大きくなければ、さほど大 きな送信電力で送信がなされなくてよいので 、他セルに及ぼす干渉の影響も小さいことが 予想される。そのようなユーザ装置は、他セ ルからオーバーロードインジケータを受けた としても、その低電力化の要請に従って送信 電力を下げなくてよい。このように、自セル パスロスL S と閾値とを比較することで、他セルからのオ ーバーロードインジケータによる低電力化の 要請に従うべきユーザ装置がどれであるかが 選定されてもよい。更には、そのような所定 の条件を満たすユーザ装置の内、パスロスの 大きい順に上位所定数台のユーザ装置が最終 的に絞り込まれてもよい。

 (2)自セル及び他セルパスロス双方が利用さ る例
 他セルパスロスL NS が比較的大きい場合には、ユーザ装置が何ら かの信号を送信してもそれが他セルの基地局 に届くまでに大きく減衰するので、他セル干 渉は少ないと考えられる。逆に他セルパスロ スL NS が小さい場合に、ユーザ装置が何らの信号を 送信すると、それは他セルの基地局にさほど 減衰せずに到達するので、他セル干渉は大き いと考えられる。特に、他セルパスロスL NS が小さく且つ自セルパスロスL S が大きかった場合に、他セル干渉はかなり大 きくなってしまうことが予想される。また、 自セルパスロスLs及び他セルパスロスL NS が同程度であった場合には、ユーザ装置が自 セルの基地局に向けて送信した信号は、他セ ルの基地局にも同程度の強さで受信され、強 い干渉になってしまうことが懸念される。こ のため、他セルパスロスL NS が小さく且つ自セルパスロスL S が大きかった場合や、自セルパスロスL S 及び他セルパスロスL NS が同程度の大きさであった場合に、そのユー ザ装置は、他セルからの低電力化の要請に従 って送信電力を下げた方がよい。そうでない ユーザ装置は、他セルからオーバーロードイ ンジケータを受けたとしても、その低電力化 の要請に従って送信電力を下げなくてよい。 このような条件は、パスロス差(L NS -L S )がゼロ近辺又は負の値である場合には、オ バーロードインジケータに従うべきである 、そうでなければ従わなくてよい、という 件に換言されてもよい。

 いずれにせよ、自セルの基地局は各ユーザ 置から報告されたパスロスL S 及び/又はL NS が何らかの条件を満たすか否かに基づいて、 ユーザ装置を選定する。

 ステップS12では、ステップS11で選定され ユーザ装置がどれであるかを示す情報(指示 信号)がユーザ装置に通知される。この通知 、該当するユーザ装置だけに宛てた個々の 御信号で通知されてもよいし、該当するか かによらず複数のユーザ装置に一斉に報知 れてもよい。

 ステップS31では、一例として、他セルか のオーバーロードインジケータをユーザ装 が受信したとする。ユーザ装置は、ステッ S12で自装置がオーバーロードインジケータ 従うべきか否かを指示信号を復調すること 確認済みである。

 ステップS23では、指示信号の内容に応じて ユーザ装置は送信信号の送信電力を決定す 。オーバーロードインジケータに従わなく よい場合は、基地局から指示された送信電 でそのまま信号が送信される。オーバーロ ドインジケータに従うべき場合は、基地局 ら指示された送信電力から、所定の値(δ offset )だけ小さな送信電力で信号が送信される。

 かくて本実施例によれば、真にオーバー ードインジケータに従うべきユーザ装置だ がそれに従って送信電力を低減し、他のユ ザ装置は送信電力を下げずに送信できるの 、過剰な低電力化を回避することができ、 セル干渉の均一化を図ることもできる。

 図6は本発明の第2実施例による動作を示す ローチャートである。ステップS21では、ユ ザ装置UEが、自セルに関するパスロスL S 及び他セルに関するパスロスL NS を測定する。

 ステップS22では、パスロスL S 又はL S 及びL NS が所定の条件を満たすか否かに基づいて、自 装置が他セルからの低電力化の要請に従うべ きか否かを判定する。所定の条件に関する処 理は、第1実施例のステップS11(第5図)で行わ たものと同様でよい。

 ステップS31では、一例として、他セルか のオーバーロードインジケータをユーザ装 が受信したとする。ユーザ装置は、ステッ S22で自装置がオーバーロードインジケータ 従うべきか否かを確認済みである。

 ステップS23では、S22での判断結果に応じて ユーザ装置は送信信号の送信電力を決定す 。オーバーロードインジケータに従わなく よい場合は、基地局から指示された送信電 でそのまま信号が送信される。オーバーロ ドインジケータに従うべき場合は、基地局 ら指示された送信電力から、所定の値(δ offset )だけ小さな送信電力で信号が送信される。

 本発明の第3実施例では、ユーザ装置が他 セルからの低電力化の要請に応じるべきか否 かの判断が、第2実施例と同様にユーザ装置 行われる。しかしながら第6図の破線矢印S11 示されるように、判断に使用される条件式 特定するパラメータ値は基地局から通知さ る。例えば、条件式で使用される閾値の具 的な値が基地局から通知されてもよい。

 以上本発明が幾つかの実施例に分けて説 されてきたが、各実施例の区分けは本発明 本質的ではなく、1以上の実施例が必要に応 じて使用されてよい。場合によっては、一部 のユーザ装置は第1実施例の手法で制御され 一部のユーザ装置は第2及び/又は第3実施例 手法で制御されてもよい。但し、第1実施例 ように、基地局で様々な判断を行うように ると、複数のユーザ装置の通信状況を比較 ることで、相対的に他セル干渉に大きく影 しているユーザ装置だけに限定して低電力 を図ることができる点で有利である。また 複数のユーザ装置からのパスロスを考察す ことで、他セル干渉の均一化の観点から、 電力化を行うべきユーザ装置を限定するこ もできる点で有利である。逆に、他セルか の低電力化の要請に従うか否かの判断がユ ザ装置で自律的に行われると、基地局の制 負担を増やさずに済む点で有利である。

 以上本発明は特定の実施例を参照しなが 説明されてきたが、各実施例は単なる例示 過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、 替例、置換例等を理解するであろう。発明 理解を促すため具体的な数値例を用いて説 がなされたが、特に断りのない限り、それ の数値は単なる一例に過ぎず適切な如何な 値が使用されてもよい。各実施例の区分け 本発明に本質的ではなく、2以上の実施例が 必要に応じて使用されてよい。説明の便宜上 、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロ ック図を用いて説明されたが、そのような装 置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそ れらの組み合わせで実現されてもよい。本発 明は上記実施例に限定されず、本発明の精神 から逸脱することなく、様々な変形例、修正 例、代替例、置換例等が本発明に包含される 。

 本国際出願は2007年1月9日に出願した日本国 許出願第2007-001856号に基づく優先権を主張 るものであり、その全内容を本国際出願に 用する。